JP3635599B2 - 洗浄料 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、長鎖アシルアルキルタウリン塩型もしくはエーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤のトリエタノールアミン塩を含む洗浄料に関し、さらに詳しくは、高温下、光照射下における色焼けが防止された長鎖アシルアルキルタウリン塩型もしくはエーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤のトリエタノールアミン塩含有の洗浄料に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
長鎖アシルタウリン塩型またはアルキルエーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤は、ほかの各種アニオン性界面活性剤に比較して、一般に目や肌に対してマイルドな性質を持つ。また、それらのトリエタノールアミン塩は洗浄性、泡立ち性、低温安定性に優れており、従来より、皮膚洗浄料、頭髪洗浄料、台所用洗剤等に広く用いられている。
しかしながら、長鎖アシルアルキルタウリン塩型またはエーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤のトリエタノールアミン塩を含む洗浄料は、30℃以上の高温保存条件下および光照射下において色調変化、変臭の発生等を生じ、保存性不良が指摘されていた。即ち、夏場に内部が高温となるような倉庫内で、長期保存を行った場合等には、製品の色調が徐々に黄色あるいは褐色に変化し、さらには変臭を伴って、製品の商品価値を損なうことがあった。また、ショーケース内での展示等、長期にわたって光照射下にさらされた場合にも、同様な色調変化がおこる場合があった。このため、夏場には低温下で保存する、半透明容器を使用する等の工夫が必要であった。
本発明は、このような従来の問題点を解決するためになされたもので、長鎖アシルアルキルタウリン塩型もしくはエーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤のトリエタノールアミン塩を洗浄成分として含む洗浄料において、高温下および光照射下での保存で、色調変化、変臭の発生等のいわゆる色焼けがなく、長期保存安定性に優れた洗浄料を提供することを目的とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するため、本発明の洗浄料は、一般式(1):
【0004】
【化3】
【0005】
(式中、R1は平均炭素原子数7〜19の飽和または不飽和の炭化水素基を表し、R2は水素原子または平均炭素原子数1〜3のアルキル基を表し、Mはトリエタノールアミンを表す。)で表される長鎖アシルアルキルタウリン塩型アニオン性界面活性剤のトリエタノールアミン塩、および、一般式(2):
【0006】
【化4】
【0007】
(式中、R3は平均炭素原子数7〜19の飽和または不飽和の炭化水素基を表し、R4は水素原子または水酸基を表し、nは0〜10の整数を表し、Mはトリエタノールアミンを表す。)で表されるエーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤のトリエタノールアミン塩から選択される一種もしくは二種以上を含み、さらに尿素またはチオ尿素を配合してなることを特徴とする。
【0008】
また本発明によれば、長鎖アシルアルキルタウリン塩型もしくはエーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤のトリエタノールアミン塩を含む洗浄料の色焼け防止方法であって、洗浄料全体に対して0.5〜10.0重量%の尿素を配合することを特徴とする洗浄料の色焼け防止方法が提供される。
【0009】
本発明は、長鎖アシルアルキルタウリン塩型もしくはエーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤のトリエタノールアミン塩を含む洗浄料の高温下および光照射下での色調変化、変臭の発生等のいわゆる色焼けを、尿素あるいはチオ尿素を配合することで、何らの弊害なく有効に防止できるという新しい知見に基づいてなされたものである。
【0010】
本発明において用いられる長鎖アシルアルキルタウリン塩型アニオン性界面活性剤は、上記一般式(1)(式中、R1、R2、Mは上記で定義された通り)で表される。上記式中、R1COとしては、例えばC11H23CO、C13H27CO、C15H31CO、C17H35CO、C13H25CO、C15H29CO、ココヤシ脂肪酸残基、パームヤシ脂肪酸残基等が挙げられる。R2としては、例えばH、CH3、C2H5、またはC3H7等が挙げられる。これらの中でも特に、一般式(1)の長鎖アシルアルキルタウリン塩型アニオン性界面活性剤としては、N−ココイルタウリントリエタノールアミン、N−ココイル−N−メチルタウリントリエタノールアミン、N−ラウロイル−N−メチルタウリントリエタノールアミン、N−パーム油脂肪酸−N−エチルタウリントリエタノールアミン等が好適なものとして例示されるが、これに限定されるものではない。
本発明において用いられるエーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤は、上記一般式(2)(式中、R3、R4、n、Mは上記で定義された通り)で表される。ここでR3としては、平均炭素原子数7〜19の飽和または不飽和の炭化水素基が例示され、具体的にはココイルヒドロキシエーテルカルボン酸トリエタノールアミン、ドデカン−1,2−ジオール酢酸エーテルトリエタノールアミン等が好適なものとして例示されるが、これに限定されるものではない。
長鎖アシルアルキルタウリン塩型もしくはエーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤のトリエタノールアミン塩の配合量は洗浄料全量中、1.0〜95.0重量%が適当である。
【0011】
本発明の長鎖アシルアルキルタウリン塩型もしくはエーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤のトリエタノールアミン塩は、長鎖アシルアルキルタウリン塩型もしくはエーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤のトリエタノールアミン塩そのものを洗浄料中に配合してもよいし、あるいは長鎖アシルアルキルタウリン塩型もしくはエーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤とトリエタノールアミンとを別々に洗浄料中に配合することで、結果として系中に長鎖アシルアルキルタウリン塩型もしくはエーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤のトリエタノールアミン塩が配合されたものであってもよい。また、この場合、洗浄料中に過剰量の長鎖アシルアルキルタウリン塩型もしくはエーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤あるいはトリエタノールアミンが残存していても差し支えない。
【0012】
また本発明における尿素またはチオ尿素の配合量は、制限的ではないが、上記した効果を十分に得るためには0.5重量%以上の量であること、また高温保管時における変臭の発生を防止するためには10.0重量%以下とすることが好ましい。また、さらに好ましくは1.0〜4.0重量%である。尿素またはチオ尿素の配合は、洗浄料の調製の際に他の成分と共に配合することができる。
【0013】
本発明においては、尿素またはチオ尿素と共に金属キレート剤をさらに配合することにより、色焼け防止効果は一段と高められる。特にクリーム状や液状の洗浄料では成分中に水を含むため、その中に微量に混在する金属イオンが色焼けを増長させることがわかったが、金属キレート剤を配合することでこの金属イオンを排除できるためである。この結果、尿素またはチオ尿素を多量に配合することなく色焼け防止効果が得られ、尿素またはチオ尿素の多量配合による変臭の発生等の問題を回避することができる。また、固型の洗浄料においても、手洗い水が付着する等の二次汚染により金属イオンの混入が生じるため、金属キレート剤の配合は効果的である。
【0014】
本発明で用いられる金属キレート剤としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、EDTA二ナトリウム、EDTA三ナトリウム、EDTA四ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、シクロヘキサンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、エチレンジアミン二酢酸、ジオキサオクタンジアミン四酢酸、エチレンジアミン三酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、ニトリロ三酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、グルコン酸、、ヒドロキシルエチル三酢酸三ナトリウム等が挙げられる。このうち好ましい金属キレート剤としては、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、EDTA二ナトリウム、EDTA三ナトリウム、EDTA四ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウムが挙げられる。
金属キレート剤の配合量は、0.01〜1.0重量%、好ましくは0.05〜0.5重量%である。多量に配合しすぎると、経時で変臭を起こすようになる。
【0015】
本発明には、通常洗浄料に使用される成分を任意に配合できる。かかる成分としては次のようなものが挙げられる。
【0016】
保湿剤としては、300から20000程度の分子量のポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、エリスリトール、ジグリセリン、キシリトール、マルチトール、マルトース、D−マンニット、水アメ、ブドウ糖、果糖、乳糖、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アデノシンリン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、ピロリドンカルボン酸塩、グルコサミン、シクロデキストリン、トレハロース等がある。
【0017】
陰イオン界面活性剤としては、例えば、セッケン用素地、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等の脂肪酸セッケン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等の高級アルキル硫酸エステル塩、POEラウリル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エステル塩、ラウロイルサルコシンナトリウム等のN−アシルサルコシン酸塩、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウム等の高級脂肪酸アミドスルホン酸塩、POEオレイルエーテルリン酸ナトリウム、POEステアリルエーテルリン酸ナトリウム等のリン酸エステル塩、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等のスルホコハク酸塩、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸カリウム等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム等のN−アシルグルタミン酸塩、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等の高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩、ロート油等の硫酸化物、POEアルキルエーテルカルボン酸塩、POEアルキルアリルエーテルカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、二級アルコール硫酸エステル塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸塩、N−パルミトイルアスパラギン酸塩、カゼインナトリウム等が挙げられる。
【0018】
親油性非イオン界面活性剤としては、例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル類、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α’−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等のグリセリンポリグリセリン脂肪酸類、モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル類、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル等が挙げられる。
【0019】
親水性非イオン界面活性剤としては、例えば、POEソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンモノステアレート、POE−ソルビタンモノオレート、POE−ソルビタンテトラオレエート等のPOEソルビタン脂肪酸エステル類、POE−ソルビットモノラウレート、POE−ソルビットモノオレエート、POE−ソルビットペンタオレエート、POE−ソルビットモノステアレート等のPOEソルビット脂肪酸エステル類、POE−グリセリンモノステアレート、POE−グリセリンモノイソステアレート、POE−グリセリントリイソステアレート等のPOEグリセリン脂肪酸エステル類、POEモノオレエート、POEジステアレート、POEモノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等のPOE脂肪酸エステル類、POEラウリルエーテル、POEオレイルエーテル、POEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル、POE2−オクチルドデシルエーテル、POEコレスタノールエーテル等のPOEアルキルエーテル類、POEオクチルフェニルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、POEジノニルフェニルエーテル等のPOEアルキルフェニルエーテル類、 POE・POPセチルエーテル、POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル、POE・POPモノブチルエーテル、POE・POP水添ラノリン、POE・POPグリセリンエーテル等のPOE・POPアルキルエーテル類、テトロニック等のテトラPOE・テトラPOPエチレンジアミン縮合物類、POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油、POE硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE硬化ヒマシ油マレイン酸等のPOEヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体、POEソルビットミツロウ等のPOEミツロウ・ラノリン誘導体、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等のアルカノールアミド、POEプロピレングリコール脂肪酸エステル、POEアルキルアミン、POE脂肪酸アミド、ショ糖脂肪酸エステル、POEノニルフェニルホルムアルデヒド縮合物、アルキルエトキシジメチルアミンオキシド、トリオレイルリン酸等が挙げられる。
【0020】
両性界面活性剤としては、例えば、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミタゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等の、イミダゾリン系両性界面活性剤、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等のベタイン系界面活性剤等が挙げられる。
【0021】
カチオン界面活性剤としては、例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニウム塩、塩化ジステアリルジメチルアンモニウムジアルキルジメチルアンモニウム塩、塩化ポリ(N,N’−ジメチル−3,5−メチレンピペリジニウム)、塩化セチルピリジニウム等のアルキルピリジニウム塩、アルキル四級アンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、ジアルキルモリホニウム塩、POEアルキルアミン、アルキルアミン塩、ポリアミン脂肪酸誘導体、アミルアルコール脂肪酸誘導体、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
【0022】
液体油脂としては、アマニ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、アボガド油、サザンカ油、ヒマシ油、サフラワー油、キョウニン油、シナモン油、ホホバ油、ブドウ油、ヒマワリ油、アルモンド油、ナタネ油、ゴマ油、小麦胚芽油、米胚芽油、米ヌカ油、綿実油、大豆油、落花生油、茶実油、月見草油、卵黄油、牛脚脂、肝油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン等がある。
【0023】
固体油脂としては、カカオ脂、ヤシ油、パーム油、パーム核油、牛脂、羊脂、豚脂、馬脂、硬化油、硬化ヒマシ油、モクロウ、シアバター等がある。ロウ類としては、ミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、カポックロウ、サトウキビロウ、ホホバロウ、セラックロウ等がある。エステル油としては、オクタン酸セチル等のオクタン酸エステル、ラウリン酸ヘキシル等のラウリン酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル等のミリスチン酸エステル、パルミチン酸オクチル等のパルミチン酸エステル、ステアリン酸イソセチル等のステアリン酸エステル、イソステアリン酸イソプロピル等のイソステアリン酸エステル、イソパルミチン酸オクチル等のイソパルミチン酸エステル、オレイン酸イソデシル等のオレイン酸エステル、アジピン酸ジイソプロピル等のアジピン酸ジエステル、セバシン酸ジエチル等のセバシン酸ジエステル、リンゴ酸ジイソステアリル等がある。
【0024】
炭化水素油としては、流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、スクワレン、プリスタン、パラフィン、イソパラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等がある。
【0025】
シリコーン油としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等がある。
【0026】
ステロールとしては、コレステロール、シトステロール、フィトステロール、ラノステロール等がある。
【0027】
水溶性高分子としては、アラビアゴム、トラガカント、ガラクタン、キャロブガム、グァーガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、アルゲコロイド(褐藻エキス)等の植物系高分子、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系高分子、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子、メチルセルロース、ニトロセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等のセルロース系高分子、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニルポリマー(CARBOPOL(商品名)等)、アルキル変性カルボキビニルポリマー(PEMULEN(商品名)等)等のビニル系高分子、ポリオキシエチレン系高分子、ポリオキエチレンポリオキシプロピレン共重合体系高分子、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等のアクリル系高分子、ポリエチレンイミン、カチオンポリマー、ベントナイト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ラポナイト、ヘクトライト、無水ケイ酸等の無機系水溶性高分子が等がある。
【0028】
pH調整剤としては、乳酸、クエン酸、グリコール酸、コハク酸、酒石酸、dl−リンゴ酸、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム等がある。
【0029】
酸化防止剤としては、アスコルビン酸、α−トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール等がある。
【0030】
抗菌剤としては、安息香酸、サリチル酸、石炭酸、ソルビン酸、パラオキシ安息香酸エステル、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザルコニウム、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリド、感光素、フェノキシエタノール等がある。
【0031】
各種の抽出液としては、ドクダミエキス、オウバクエキス、メリロートエキス、オドリコソウエキス、カンゾウエキス、シャクヤクエキス、サボンソウエキス、ヘチマエキス、キナエキス、ユキノシタエキス、クララエキス、コウホネエキス、ウイキョウエキス、サクラソウエキス、バラエキス、ジオウエキス、レモンエキス、シコンエキス、アロエエキス、ショウブ根エキス、ユーカリエキス、スギナエキス、セージエキス、タイムエキス、茶エキス、海藻エキス、キューカンバーエキス、チョウジエキス、キイチゴエキス、メリッサエキス、ニンジンエキス、カロットエキス、マロニエエキス、モモエキス、桃葉エキス、クワエキス、ヤグリマギクエキス、ハマメリス抽出液、プラセンタエキス、胸線抽出物、シルク抽出液等がある。
【0032】
さらに、本発明の洗浄料は、必要に応じて適当な香料、色素等を安定性を損なわない範囲で添加できる。
【0033】
また、本発明の洗浄料の剤型は、固形状、粉末状、クリーム状、液状等、通常用いられる剤型とすることができるが、クリーム状あるいは液状の洗浄料のような色焼けしやすい剤型で特に効果的である。
【0034】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。実施例に先立ち、本発明品の比較試験結果を示す。
【0035】
表1〜表4記載の処方で試験品1〜33を調製し、以下の(1)〜(7)の試験を行った。その結果を併せて表1〜表4に示す。
【0036】
(1)色調安定性試験法(高温下)
各試料を50℃の恒温槽内に保存し、1か月後の褐色変化度を目視観察し、以下の規準により判断した。
【0037】
(評価)
◎:まったく褐変していない。
○:僅かに変色が認められたが、商品価値にはまったく影響しない。
△:褐変が認められる。
×:褐変が著しい。
【0038】
(2)色調安定性試験法(光照射下)
各試料を日光照射下に保存し、1か月後の褐色変化度を目視観察し、以下の規準により判断した。
【0039】
(評価)
◎:まったく褐変していない。
○:僅かに変色が認められたが、商品価値にはまったく影響しない。
△:褐変が認められる。
×:褐変が著しい。
【0040】
(3)起泡性試験法
2500ml容器の撹拌機付き円筒形シリンダーに40℃の人工硬水(70ppm炭酸カルシウム)を400ml入れ、被験試料40gを添加後、4500rpmで1分間撹拌した後の泡容量を測定した。
【0041】
(評価)
○:泡立ち良好(泡容量1200ml以上)。
△:泡立ち普通(泡容量800ml以上)。
×:泡立ち不良(泡容量800ml未満)。
【0042】
(4)洗浄力試験法
CaCl2 /MgCl2 =3/1.5。DH人工硬水で試料濃度1%溶液を作成し、ウールサージを用いた人工皮脂汚垢汚染布を40℃の条件下でターコドメーター(JIS K-3371)により洗浄し、洗浄前後の反射率により洗浄率を求めた。
【0043】
【数1】
洗浄率(%)={[Rs]−[Rd]/[Rs]−[Rc]}×100
【0044】
[Rc]:汚垢塗布前のラバーの反射率(コントロール)。
[Rs]:汚垢塗布後(洗浄操作前)のラバーの反射率。
[Rd]:洗浄操作後のラバーの反射率。
【0045】
(評価)
○:洗浄性良好(洗浄率80%以上)。
△:洗浄性普通(洗浄率60%以上,80%未満)。
×:洗浄性不良(洗浄率60%未満)。
【0046】
(5)官能試験法(使用後のさっぱり感の評価)
各試料を用いて洗顔後の肌のさっぱり感の有無について、実使用試験を専門パネラー20名により実施した。なお、評価方法は以下の基準に従った。
【0047】
(評価)
○:専門パネラー20名中、15名以上がさっぱり感ありと認めた。
△:専門パネラー20名中、8名以上がさっぱり感ありと認めた。
×:専門パネラー20名中、7名以下がさっぱり感ありと認めた。
【0048】
(6)匂い安定性試験法(変臭の有無の評価)
各試料を50℃の恒温槽内に保存し、1か月後の各試料を用いて変臭発生状態を次の基準により評価した。
【0049】
(評価)
◎:まったく変臭が認められない。
○:僅かに変臭が認められたが、商品価値にはまったく影響しない。
△:変臭が認められる。
【0050】
(7)皮膚刺激性
皮膚に対する刺激は、界面活性剤や界面活性剤組成物の蛋白質変性力の強弱 (蛋白質変性率)により評価できることが知られており(特公昭59ー42038号公報参照)、本発明の洗浄料の皮膚刺激性は、この評価法に基づき蛋白質変性率により評価した。
【0051】
蛋白質変性率:
卵白アルブミンのpH7緩衝液に、試料濃度1%となるように試料を添加し、水系高速液体クロマトグラフ法により、220nmの吸収ピークを測定し、次式によって卵白アルブミンの変性率を算出した。
【0052】
【数2】
変性率(%)=100×(Ho−Hs)/Ho
【0053】
Ho:卵白アルブミン緩衝溶液の吸収ピークの高さ
Hs:卵白アルブミン緩衝溶液に試料を添加したときの吸収ピークの高さ
【0054】
(評価)
◎:ほとんど刺激性なし(変性率20%未満)。
○:弱い刺激性(変性率20%以上40%未満)。
△:中程度の刺激性(変性率40%以上60%未満)。
×:強い刺激性(変性率60%以上)。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】
以上のように、長鎖アシルアルキルタウリントリエタノールアミンを含む処方に尿素またはチオ尿素を配合することにより、高温下、光照射下における長期保存安定性が良好な洗浄料が得られた。また、尿素またはチオ尿素の添加は、皮膚刺激性、起泡性、洗浄性、使用後のさっぱり感を低下させなかった。尿素またはチオ尿素の配合量は0.5〜10.0重量%であり、好ましくは、1.0〜4.0重量%である。尿素またはチオ尿素の配合量が0.5重量%未満では色調変化を抑える効果が少なく、10.0重量%を越えると、高温下、光照射下で変臭が認められることがわかる。
さらに、金属キレート剤を配合することにより、高温下、光照射下における長期保存安定性が向上することがわかる。
【0058】
【表3】
【0059】
【表4】
【0060】
以上のように、長鎖アシルアルキルタウリントリエタノールアミンまたはヒドロキシエーテルカルボン酸トリエタノールアミンを含む処方に尿素またはチオ尿素を配合することにより、高温下、光照射下における長期保存安定性が良好な洗浄料が得られた。また、尿素またはチオ尿素の添加は、長鎖アシルアルキルタウリントリエタノールアミンやヒドロキシエーテルカルボン酸トリエタノールアミンの特徴である低皮膚刺激性を損なわず、さらに、起泡性、洗浄性、使用後のさっぱり感も低下させなかった。
【0061】
以下に、種々の剤型の本発明による洗浄料の配合例を実施例として説明する。
【0062】
実施例1
(製法)
(9)に(4),(6),(8)を溶解し、(1),(2),(3),(5),(7)を混合し、液状洗浄料とした。
【0063】
実施例2
(製法)
(12)に(4)と(7)〜(10)を溶解し、(1)〜(3)と(5),(6)を混合し、(11)を加えて液状洗浄料とした。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にかかる洗浄料は、長鎖アシルアルキルタウリン塩型もしくはエーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤のトリエタノールアミン塩と、尿素またはチオ尿素とを共存させることにより、長鎖アシルアルキルタウリン塩型もしくはエーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤のトリエタノールアミンの特徴である低皮膚刺激性を損なわず、同時に起泡性、洗浄性、使用後のさっぱり感を低下させることなく、高温下、光照射下における長期保存安定性が良好な性質を有するものである。またさらに金属キレート剤を配合することにより、クリーム状あるいは液状洗浄料のような色焼けしやすい剤型のものであっても良好な長期保存安定性を保持することができる。
Claims (4)
- 一般式(1):
- 尿素またはチオ尿素の配合量が0.5〜10.0重量%である請求項1記載の洗浄料。
- クリーム状または液状洗浄料である請求項1または2に記載の洗浄料。
- 請求項1に記載した長鎖アシルアルキルタウリン塩型アニオン性界面活性剤のトリエタノールアミン塩もしくはエーテルカルボン酸型アニオン性界面活性剤のトリエタノールアミン塩を含む洗浄料の色焼け防止方法であって、洗浄料全体に対して0.5〜10.0重量%の尿素と、0.01〜1.0重量%の金属キレート剤とを配合することを特徴とするクリーム状または液状洗浄料の色焼け防止方法。
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