JP3632707B2 - 陸上競技用自動ファール判定装置及び同判定方法 - Google Patents

陸上競技用自動ファール判定装置及び同判定方法 Download PDF

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば、走り幅跳び競技や三段跳競技を行う場合に、踏切時のファールの有無を判定する陸上競技用自動ファール判定装置及び同判定方法に係り、特に、ファールの有無を高い精度で自動的に判定できるように工夫したものに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、走り幅跳び競技や三段跳競技を行う場合に、競技者による踏切が正しく行われたか否かを判定する必要があり、従来、この種の判定は審判の目視により行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の構成によると次のような問題があった。まず、審判の目視による判定では、競技者が踏切板を踏み切った瞬間の映像が残らないため、判定の精度が決して高いとはいえず、判定に間違いが生ずることがあった。陸上競技のような集中を要する競技では、判定ミスは記録に直接かかわる重大事であるため、それによって、競技の円滑な運用が損なわれるおそれがあった。
又、競技後に、その判定をめぐって争いが生じるようなこともあった。
【0004】
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、例えば、走り幅跳び競技や三段跳競技を行う場合に、ファールの有無を高い精度で自動的に判定できるような陸上競技用自動ファール判定装置及び同判定方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するべく本願発明による陸上競技用自動ファール判定装置は、競技者による踏切時における踏切板に対する踏切足の位置状態を撮像する撮像手段と、上記踏切板に取付けられ競技者が踏切板を踏み切ったことを検出する振動・衝撃センサと、上記振動・衝撃センサからの検出信号を入力するとともに上記検出信号に基づき撮像手段からの撮像データを適宜保持し、この保持した画像データに基づいて踏切時のファールの有無を判定する制御手段と、を具備してなり、上記制御手段はモニター画面上にファール判定用板と踏切板との境界に形成されるファール判定用カーソルを備え、踏切時点での踏切足の先端が上記ファール判定用カーソルより判定板側領域に侵入していて、かつ踏切板側領域より離間していないか否かを踏切時点前後の撮像データから判定することを特徴とする。
また、請求項1記載の陸上競技用自動ファール判定装置において、制御手段は、振動・衝撃センサからの検出信号を入力することにより、該入力時の撮像手段からの撮像データと、その前後の所定範囲の撮像データを保持し、それら保持した撮像データに基づいて踏切時のファールの有無を判定するものであることを特徴とする。
また、請求項1又は請求項2記載の陸上競技用自動ファール判定装置において、撮像手段は、複数台のCCDカメラを夫々所定位置に設置して構成されていることを特徴とする。
また、請求項3記載の陸上競技用自動ファール判定装置において、CCDカメラは2台であり、一方は踏切板に対する踏切足の位置状態を真横から撮像するものであり、他方は踏切板に対する踏切足の位置状態を斜め上から撮像するものであることを特徴とする。
また、請求項1又は請求項2記載の陸上競技用自動ファール判定装置において、撮像手段は踏切板に対する踏切足の位置状態を真横から撮像する単一のCCDカメラであることを特徴とする。
また、請求項3乃至請求項5いずれか一記載の陸上競技用自動ファール判定装置において、踏切板に対する踏切足の位置状態を真横から撮像するCCDカメラが踏切板の延長線上に移動可能であることを特徴とする。
また、請求項1乃至請求項6いずれか一記載の陸上競技用自動ファール判定装置において、振動・衝撃センサが踏切板の下方に埋設されたことを特徴とする。
また、請求項1乃至請求項7いずれか一記載の陸上競技用自動ファール判定装置において、撮像手段の対面に判定用背景板を設けたことを特徴とする。
また、請求項記載の陸上競技用自動ファール判定装置において、ファール判定用画像と通常撮像画像とを適宜切換可能にしたことを特徴とする。
また、請求項記載の陸上競技用自動ファール判定装置において、ファール判定用画像と通常撮像画像とを画面上で2分割して表示することを特徴とする。
また、請求項1乃至請求項10いずれか一記載の陸上競技用自動ファール判定装置において、画像データは記録手段によって適宜記録されることを特徴とする。
また、請求項1乃至請求項11いずれか一記載の陸上競技用自動ファール判定装置において、画像データは出力手段によって適宜出力されることを特徴とする。
また、請求項12記載の陸上競技用自動ファール判定装置において、画像データはビデオプリンタによって出力されることを特徴とする。
また、請求項12記載の陸上競技用自動ファール判定装置において、画像データは放送局用の映像信号として出力されることを特徴とする。
また、本願発明は、踏切板に振動・衝撃センサを設け、振動・衝撃センサの検出信号と撮像手段の映像とを同期して処理コンピュータからなる制御手段に入力せしめ、競技者による踏切時点での映像を中心にして踏切時点前後の撮像データの変化を求め、踏切時点での踏切足の先端がモニター画面上のファール判定用板と踏切板との境界に形成されるファール判定用カーソルより踏切板を超えたところに形成される判定板側領域に侵入していて、かつ踏切板のところに形成される踏切板側領域より離間していないか否かにより踏切時のファールの有無を判定することを特徴とする陸上競技用自動ファール判定方法を供する。
【0006】
【作用】
本願発明においては、振動・衝撃センサからの検出信号を入力することにより競技者が踏切板を踏み切ったタイミングを検知し、そのタイミングで撮像手段からの撮像データを保持して、その保持した撮像データに基づいてファールの有無を判定する。
【0007】
【実施例】
以下、図1乃至図11を参照して本発明の一実施例を説明する。最初に、図1を参照して、本実施例による陸上競技用自動ファール判定装置の概略の構成を説明する。まず、撮像手段1があり、この撮像手段1は、2台のCCD(Charged Coupled Device)カメラ3、5から構成されている。上記CCDカメラ3とは、撮像デバイスの一種であり、撮像管と称される真空管方式のものと、個体撮像素子と称される超LSI方式のものとがある。上記CCDカメラ3、5からの撮像データは、画像メモリ7に入力され、該画像メモリ7を介して、制御手段としてのマイクロコンピュータからなる処理コンピュータ9に常時入力されるようになっている。
【0008】
一方、振動・衝撃センサとしてのトリガースイッチ11が、踏切板13(図2に示す)に埋設されている。このトリガースイッチ11は、競技者が踏切板13を踏み切るタイミングを検出するためのものであり、上記トリガースイッチ11からの検出信号も処理コンピュータ9に入力される。処理コンピュータ9は、トリガースイッチ11からの検出信号に基づいて、CCDカメラ3、5からの画像データを適宜保持し、それら保持した画像データに基づいて、競技者による踏切板13の踏切がファウルであったか否かを判定する。そして、処理コンピュータ9は、判定の結果、踏切がファウルであると判定した場合には、ファウルランプ(赤)を点灯させる(図1中符号14で示す)。又、判定の結果、踏切がセーフであると判定した場合には、OKランプ(白)を点灯させる(図1中符号15で示す)。
【0009】
又、処理コンピュータ9には、操作盤17を介して、各種の情報の入力ができるようになっている。又、踏切時の画像データは、モニター画面19を介して見ることができ、又、VTR録画装置21によって適宜録画されるようになっており、さらにビデオプリンタ23によって出力できるようになっている。又、放送局用映像信号として出力されるようにもなっている(図1中符号25で示す)。以上が、本実施例による陸上競技用自動ファール判定装置の概略の構成であり、次に、各部の構成を詳細に説明していく。
【0010】
まず、既に説明したCCDカメラ3、5、トリガースイッチ11等がどのような状態で設置されているかを、図2を参照して説明する。図2に示すように、まず、砂場27があり、この砂場27の手前には踏切板13が設置されている。又、踏切板13の砂場27側には、ファール判定ゴム板29が設置されている。このファール判定ゴム板29の左右両側には、踏切板標識31、33が設置されていて、競技者に踏切板13の位置を知らしめている。そして、CCDカメラ3、5からなる撮像手段1は、踏切板13とファール判定ゴム板29の境界部を中心にして撮像できるように、その境界部の側方に設置されている。撮像手段1の対面には、中間色例えば灰色に着色された判定用背景板34が設置されていて、判定される被写体以外のものが映像としてメモリ7に入力されないようになっている。これにより、画像処理が容易となり、自動判定の効率及び精度が一層向上する。
【0011】
上記撮像手段1の構成は、図4に示すようになっている。まず、カメラケース35があり、該カメラケース35は、防水処理が施されており、内部にCCDカメラ3、5が夫々設置されている。すなわち、CCDカメラ3は、カメラケース35内の下部に真下を指向した状態で取付けられいて、その下方には反射鏡37が設置されている。この反射鏡37は反射鏡取付台39に取付けられていて、この反射鏡取付台39は、画像位置を調整するための角度調整ねじ機構41に連結されている。又、カメラケース35の下部であって前面側には入射部43があり、この入射部43には防塵フィルタ45が取付けられている。そして、上記防塵フィルタ45を介して、踏切板13に対する踏切足の位置状態を真横からみた像が反射鏡37に入射し、そこで反射してCCDカメラ3に入力される。その際、角度調整ねじ機構41によって、反射鏡取付台39を介して、反射鏡37の角度を適宜調整する。なお、CCDカメラ3、5の位置調節は、カメラケース35を踏切板13の延長線上(図2矢印方向)に左右動させ、最適箇所に設置することにより行う。
【0012】
一方、CCDカメラ5は、カメラケース35内の上部において、前方であって斜め下方を指向した状態で取付けられている。又、カメラケース35の前方の所定位置には入射部47が形成されていて、この入射部47には防塵フィルタ49が取付けられている。そして、踏切板13に対する踏切足の位置状態を斜め上方から見た像が、防塵フィルタ49を介して、CCDカメラ5に入力されることになる。このように、撮像手段1は、CCDカメラ3によって、踏切板13に対する踏切足の位置状態を真横から撮像するとともに、CCDカメラ5によって、踏切板13に対する踏切足の位置状態を斜め上方から撮像するようにしている。
【0013】
次に、トリガースイッチ11であるが、これは、踏切板13の下方に埋設されていて、その構成は、図5に示すようになっている。まず、ボックス51があり、このボックス51内に踏切板13が内装されている。又、踏切板13の図5中左側にはファール判定ゴム板29が設けられ、その下方のボックス51内には空間53が形成されている。この空間53内には、ジャッキ55が水平方向に伸縮自在に設置されている。そして、ジャッキ55と踏切板13との間に、トリガースイッチ11が介挿されている。このようにトリガースイッチ11を踏切板13の下方に埋設したのは、天候による影響、水滴、塵埃などによる影響を受けないようにするためと、競技者に恐怖感を与えないようにするためである。
尚、図中符号57はゴム板受板であり、又、符号59は助走路を示している。そして、上記トリガースイッチ11を介して、競技者が踏切板13を踏み切ったことを検出し、該検出信号によって、撮像手段1により撮像された画像データを適宜保持することになる。
【0014】
又、操作盤17は、図3に示すような構成になっている。上記操作盤17の前面には、まず、テンキー61が配置されていて、このテンキー61の下方には、画像送りキー63、63が配置されている。画像送りキー63の下には画面切換えスイッチ65が配置されている。又、それらキー61、63、65の左側には、日付を表示する日付表示部67、日付を変更する日付変更スイッチ68、競技者のゼッケン番号を表示するゼッケン番号表示部69、ゼッケン番号を変更するゼッケン番号変更スイッチ70、試技回数を表示する試技回数表示部71、試技回数を変更する試技回数変更スイッチ72が配置されている。テンキー61の右方には、画像フォーカススイッチ73、画像明るさ変更スイッチ74、判定カーソル位置変更スイッチ75が配置されている。これら各表示部は、全て発光ダイオード(LED)を使用したものである。又、左下には、センサー感知確認ランプ76、操作員判定確認ランプ77が配置されている。そして上記テンキー61を操作することにより、日付、競技者のゼッケン番号、試技回数を入力する。
【0015】
なお、画像フォーカススイッチ73は踏切板を確実にとらえるために必要なものである。画像明るさ変更スイッチ74は晴天、曇天、雨天等、天候により画面上の明るさが変わるので、天候により画面の明るさを変更するために必要なものである。判定カーソル位置変更スイッチ75は、自動判定のカーソル位置を正確に決定するため、カーソル位置の調整用として必要なものである。センサー感知確認ランプ76は、競技者が踏切板を踏み切った瞬間にセンサーの信号が処理コンピュータ9に入力されているか否かを視認するために必要なものである。操作員判定確認ランプ77は、操作員が常に処理された画像を見ることになるため、外部の出力ランプ14、15とは別に操作盤17上にファール判定用のランプを設けたのである。
【0016】
以上の構成を基にその作用を説明する。
例えば、走り幅跳びを行うものとして説明する。まず、撮像手段1のCCDカメラ3、5は、踏切板13に対する踏切足の位置状態を夫々真横から及び斜め上方から撮像し、その撮像データを画像メモリ7を介して、処理コンピュータ9に常時出力するように機能している。そして、競技者は助走路59(図2に示す)に沿って助走を行い、踏切板13にて踏み切って、砂場27に向かって跳躍する。その際、競技者が踏切板13を踏み切ると、それをトリガースイッチ11が検知し、その検出信号を処理コンピュータ9に出力する。処理コンピュータ9は、その検出信号に基づいて、撮像手段1からの撮像データを適宜保持する。すなわち、CCDカメラ3、5からの撮像データは、画像メモリ7を介して、常時入力されている。すなわち、図8に示すように、フレーム1、フレーム2、フレーム3、フレーム4、フレーム5の画像データが保存せずに順次入力されている。そのような状態で、上記トリガースイッチ11より検出信号が入力されると、まず、踏み切った時の画像データ(フレーム2)が保持される。そして、踏切以降の2枚の画像が保持されるとともに、踏切以前の2枚の画像が保持される。つまり、トリガースイッチ11がオンしたときの画像を中心にして、前後2枚ずつの画像が保持され、結局、図9に示すように、合計5枚の画像が保持されることになる。これら5枚の画像データがファールの有無を判定する材料になるものである。
【0017】
処理コンピュータ9は、保持した撮像データ(5枚の画像データ)に基づいて、踏切がセーフであるかファールであるかを判定する。そして、判定の結果、ファールの場合には、ファールランプ13を点灯させ、セーフの場合にはOKランプ15を点灯させる。又、撮像データは、モニター画面19に表示されるとともに、VTR録画装置21に録画され、又、必要に応じて、ビデオプリンタ23によって出力される。又、放送局用の画像信号として出力される。
【0018】
ここで、ファールの有無を具体的にどのように判定するかについて説明する。図6は、ファール判定の領域を示すモニター画面であり、CCDカメラ3により真横から撮像されたもの(ファール判定用画像)である。この画面において、踏切板13とファール判定ゴム板29との間には、判定用カーソル81が表示されている。そして、踏切時に、上記判定用カーソル81より左側の領域に、競技者のスパイクシューズ83の先端が侵入していて、且つ、判定用カーソル81より右側の領域にてスパイクシューズ83が踏切板13より離間していない場合に、これを「ファール」と判定する。又、踏切時の映像をそのままモニター画面に表示すると、図7に示すようなもの(通常撮像画像)となる。この画面は、CCDカメラ5により、審判の目視状態と同様の角度から撮像された、いわば判定のための参考画像である。図6に示す画面と図7に示す画面との切換は図示しない切換スイッチにより行うものとする。なお、ファールか否か微妙な判定を要しない場合には、画像として見やすい通常撮像画像のみを用いることもできる。
【0019】
上記「ファール」の判定をさらに正確に説明すると、図10に示す場合は「ファール」であり、図11に示す場合は「セーフ」である。つまり、図10に示す場合には、スパイクシューズ83の先端が、判定用カーソル81に掛かっているとともに、スパイクシューズ81が依然として、踏切板13上に残留しているからである。一方、図11に示す場合には、スパイクシューズ83の先端が、判定用カーソル81に掛かっているものの、スパイクシューズ81は既に踏切板13より離間しているからである。
尚、このような判別は、図7に示すような通常のモニター表示では不可能であり、図6に示すようなモニター画面に切換えることにより始めて可能になる。
【0020】
以上本実施例によると、まず、ファールか否かの判定を自動で且つ正確に行うことができるようになり、従来、審判の目視により行っていた場合のように、判定にバラツキが出てくるようなことをなくすことができる。それによって、競技の円滑な運用が可能になる。
又、画像の保持については、トリガースイッチ11のオンによって必要な画像のみを保持するようにしているので、効率的である。又、その際、トリガースイッチ11のオンにより、その時の画像を含めて前後2枚ずつの合計5枚の画像を保持して、それらに基づいてファールか否かの判定を行うようにしてるので、判定精度も極めて高いものである。
又、データは記録され、且つ、必要に応じて出力されるようになっているので、競技後における競技者からの問い合わせに対しても、容易に対応することができ、競技後における不必要な争いをなくすことができる。
又、放送局用としても出力できるので好都合である。
又、装置が踏切板の下方に内蔵されているから。競技者に恐怖感を与えず、かつ踏切板は必ず踏まれるので、エラーがないという効果がある。陸上競技のような集中を要する競技では機器のエラーは記録に直接かかわる重大事である。
【0021】
尚、本発明は前記一実施例に限定されるものではない。
例えば、CCDカメラを使用する場合において、CCDカメラ3は必須であるが、CCDカメラ5は参考のためのものであり、必ずしもなくともよい。あるいは必要により3台以上のカメラを設置して撮像することも考えられる。
又、踏切板13に対する踏切足の位置状態を真横から撮像するCCDカメラ3は、図13に示すように、グラウンドに対して水平に設置することもできる。
又、振動・衝撃センサとしては、トリガースイッチ以外にも公知の全てのもの、例えば、各種荷重センサ、変位センサ等の適用が可能である。
又、画像データの処理については任意に設定すればよい。
又、ファール判定ゴム板29の設置はなくともよい。
又、ファール判定用画像と通常撮像画像とを画面上で2分割して表示することも可能である(図2)。
又、CCDカメラの位置調節は、カメラケース内において、CCDカメラ自体を踏切板の延長線上に移動可能にするよう構成することによっても行うことができる。
又、操作盤17の各表示部には、例えば液晶パネル(LCD)の使用も可能である。
その他、図示する構成に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0022】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明による陸上競技用自動ファール判定装置によると、踏切時のファールの有無を自動で、且つ、高い精度で判定することができるようになり、競技の円滑な運用が可能になるとともに、競技後における判定を巡る不必要な争いを無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図で陸上競技用自動ファール判定装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】本発明の一実施例を示す図で踏切板及びその近傍における状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施例を示す図で操作盤の正面図である。
【図4】本発明の一実施例を示す図で撮像手段の構成を示す側面図である。
【図5】本発明の一実施例を示す図で振動・衝撃センサの取付状態を示す図である。
【図6】本発明の一実施例を示す図でファール判定を行うためのモニター画面を示す正面図である。
【図7】本発明の一実施例を示す図でファール判定を行うためのモニター画面を示す正面図である。
【図8】本発明の一実施例を示す図で撮像手段より送られる画像データを示す図である。
【図9】本発明の一実施例を示す図で撮像手段より送られ保持される画像データを示す図である。
【図10】本発明の一実施例を示す図でファールの判定を説明する図である。
【図11】本発明の一実施例を示す図でファールの判定を説明する図である。
【図12】本発明の他の実施例を示す図でファール判定を行うためのモニター画面を示す正面図である。
【図13】本発明の一実施例を示す図で撮像手段の構成の他の例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 撮像手段
3 CCDカメラ
5 CCDカメラ
7 画像メモリ
9 処理コンピュータ(制御手段)
11 トリガースイッチ(振動・衝撃センサ)
13 踏切板
14 ファールランプ
15 OKランプ
17 操作盤
19 モニター画面
21 VTR録画装置
23 ビデオプリンタ
25 放送局用信号
27 砂場
29 ファール判定ゴム板
31 踏切板標識
33 踏切板標識
34 判定用背景板
35 カメラケース
37 反射鏡
39 反射鏡取付台
41 角度調整ねじ機構
43 入射部
45 防塵フィルタ
47 入射部
49 防塵フィルタ
51 ボックス
53 空間
55 ジャッキ
57 ゴム板受板
59 助走路
61 テンキー
63 画像送りキー
65 画面切換えスイッチ
67 日付表示部
68 日付変更スイッチ
69 ゼッケン番号表示部
70 ゼッケン番号変更スイッチ
71 試技回数表示部
72 試技回数変更スイッチ
73 画像フォーカススイッチ
74 画像明るさ変更スイッチ
75 判定カーソル位置変更スイッチ
76 センサー感知確認ランプ
77 操作員判定確認ランプ
81 判定用カーソル
83 スパイクシューズ

Claims (15)

  1. 競技者による踏切時における踏切板に対する踏切足の位置状態を撮像する撮像手段と、上記踏切板に取付けられ競技者が踏切板を踏み切ったことを検出する振動・衝撃センサと、上記振動・衝撃センサからの検出信号を入力するとともに上記検出信号に基づき撮像手段からの撮像データを適宜保持し、この保持した画像データに基づいて踏切時のファールの有無を判定する制御手段と、を具備してなり、上記制御手段はモニター画面上にファール判定用板と踏切板との境界に形成されるファール判定用カーソルを備え、踏切時点での踏切足の先端が上記ファール判定用カーソルより判定板側領域に侵入していて、かつ踏切板側領域より離間していないか否かを踏切時点前後の撮像データから判定することを特徴とする陸上競技用自動ファール判定装置。
  2. 請求項1記載の陸上競技用自動ファール判定装置において、制御手段は、振動・衝撃センサからの検出信号を入力することにより、該入力時の撮像手段からの撮像データと、その前後の所定範囲の撮像データを保持し、それら保持した撮像データに基づいて踏切時のファールの有無を判定するものであることを特徴とする陸上競技用自動ファール判定装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の陸上競技用自動ファール判定装置において、撮像手段は、複数台のCCDカメラを夫々所定位置に設置して構成されていることを特徴とする陸上競技用自動ファール判定装置。
  4. 請求項3記載の陸上競技用自動ファール判定装置において、CCDカメラは2台であり、一方は踏切板に対する踏切足の位置状態を真横から撮像するものであり、他方は踏切板に対する踏切足の位置状態を斜め上から撮像するものであることを特徴とする陸上競技用自動ファール判定装置。
  5. 請求項1又は請求項2記載の陸上競技用自動ファール判定装置において、撮像手段は踏切板に対する踏切足の位置状態を真横から撮像する単一のCCDカメラであることを特徴とする陸上競技用自動ファール判定装置。
  6. 請求項3乃至請求項5いずれか一記載の陸上競技用自動ファール判定装置において、踏切板に対する踏切足の位置状態を真横から撮像するCCDカメラが踏切板の延長線上に移動可能であることを特徴とする陸上競技用自動ファール判定装置。
  7. 請求項1乃至請求項6いずれか一記載の陸上競技用自動ファール判定装置において、振動・衝撃センサが踏切板の下方に埋設されたことを特徴とする陸上競技用自動ファール判定装置。
  8. 請求項1乃至請求項7いずれか一記載の陸上競技用自動ファール判定装置において、撮像手段の対面に判定用背景板を設けたことを特徴とする陸上競技用自動ファール判定装置。
  9. 請求項記載の陸上競技用自動ファール判定装置において、ファール判定用画像と通常撮像画像とを適宜切換可能にしたことを特徴とする陸上競技用自動ファール判定装置。
  10. 請求項記載の陸上競技用自動ファール判定装置において、ファール判定用画像と通常撮像画像とを画面上で2分割して表示することを特徴とする陸上競技用自動ファール判定装置。
  11. 請求項1乃至請求項10いずれか一記載の陸上競技用自動ファール判定装置において、画像データは記録手段によって適宜記録されることを特徴とする陸上競技用自動ファール判定装置。
  12. 請求項1乃至請求項11いずれか一記載の陸上競技用自動ファール判定装置において、画像データは出力手段によって適宜出力されることを特徴とする陸上競技用自動ファール判定装置。
  13. 請求項12記載の陸上競技用自動ファール判定装置において、画像データはビデオプリンタによって出力されることを特徴とする陸上競技用自動ファール判定装置。
  14. 請求項12記載の陸上競技用自動ファール判定装置において、画像データは放送局用の映像信号として出力されることを特徴とする陸上競技用自動ファール判定装置。
  15. 踏切板に振動・衝撃センサを設け、振動・衝撃センサの検出信号と撮像手段の映像とを同期して処理コンピュータからなる制御手段に入力せしめ、競技者による踏切時点での映像を中心にして踏切時点前後の撮像データの変化を求め、踏切時点での踏切足の先端がモニター画面上のファール判定用板と踏切板との境界に形成されるファール判定用カーソルより踏切板を超えたところに形成される判定板側領域に侵入していて、かつ踏切板のところに形成される踏切板側領域より離間していないか否かにより踏切時のファールの有無を判定することを特徴とする陸上競技用自動ファール判定方法。
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