JP3632034B2 - 車両用シート格納装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用シート格納装置に係り、特に段差を有する一段高い車両後方のフロア面に配設されたリヤシートを車両前方の低いフロア面に格納するための車両用シート格納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、段差を有する一段高い車両後方のフロア面に配設されたリヤシートを車両前方の低いフロア面に格納するための車両用シート格納装置の一例としては、特開平3−20444号公報に示される様な構造が知られている。
【0003】
図30に示される如く、この車両用シート格納装置では、シートバック300を前倒ししてから、リヤシート302を前方(図30の矢印V方向)に回転させていくと、ロック手段304がシートクッション306と前脚308との結合をロックしているので、リヤシート302は前脚308と一体となって前脚308の下端ピン310を支点として回転するようになっている。
【0004】
その後、図31に示される如く、ヘッドレスト312がフロントシート320のシートクッション322より下方へ達すると、ロック解除手段314がロック手段304のロック状態を解除するようになっている。この結果、リヤシート302を上方(図31の矢印W方向)に回転させながら前脚308を倒していけば、リヤシート302を前方の低いフロア面322に格納することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この車両用シート格納装置においては、リヤシート302が前脚308と一体となって前脚308の下端ピン310を支点として回転するため、前脚308の長さにより、リヤシート302の格納時の回動半径が決まる。従って、格納時のシート回転半径が大きく、シート格納方向のスペース、例えば、フロントシート320とリヤシート302との間隔が狭い車両には適用できない。
【0006】
本発明は上記事実を考慮し、格納時のシート回転半径を小さくできる車両用シート格納装置を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明は、シートを使用位置から格納位置に移動するための複数のリンクと、前記リンク同士を連結する連結部と、前記リンク同士の連結部を車体に係止する係止手段と、を有し、
前記複数のリンクのうちの一つのリンクの一端がシート下部に連結されており、前記複数のリンクのうちの別のリンクの一端が車体床部に連結されていると共に、前記複数のリンクのうちの前記一つのリンクの回動量が所定以上となった場合に、前記係止手段が解除されることを特徴とする。
【0008】
従って、格納する際にシートは、一端がシート下部に連結されたリンクによる揺動運動と、一端が車体床部に連結されリンクによる揺動運動と、を含む所定の移動経路を経て使用位置から格納位置へ移動する。この結果、一つリンクの揺動運動のみによって、シートを使用位置から格納位置に案内する場合の移動経路上の回転半径に比べて、格納時のシート回転半径を小さくできる。また、格納する際にシートは、シート下部に連結されリンクの回転量が所定値となるまでは、リンク同士の連結部を車体に係止する係止手段が解除されない。この結果、シート下部に連結されリンクの揺動中心が変動せず、移動が安定して行われる。また、シート下部に連結されリンクの回転量が所定値となると、係止手段による連結部の車体への係止が解除され、シートは使用位置から格納位置へ移動する。
【0011】
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の車両用シート格納装置において、前記複数のリンクは、一方の端部がシート下部に連結された第1リンクと、一方の端部が車体床部に連結された第2リンクと、からなることを特徴とする。
【0012】
従って、請求項1に記載の内容に加えて、格納する際にシートは、一方の端部がシート下部に連結された第1リンクによる揺動運動と、一方の端部が車体床部に連結され第2リンクによる揺動運動と、により所定の移動経路を経て使用位置から格納位置へ移動する。この結果、少ない部品点数によって、格納時のシート回転半径を小さくできる。
【0013】
請求項3記載の本発明は、請求項2に記載の車両用シート格納装置において、略水平方向に段差を有する車体構造に固定される車両用シート格納装置であって、車体の段差は上部、下部及び上部と下部を繋ぎ略垂直方向に延びる縦壁部とから構成され、係止手段は結合部を前記縦壁部へ係止することを特徴とする。
【0014】
従って、請求項2に記載の内容に加えて、縦壁部に係止された連結部を中心としてリンクが揺動することにより、シートは段差の上部位置と段差の下部位置との間を移動する。
【0015】
請求項4記載の本発明は、請求項1〜3の何れかに記載の車両用シート格納装置において、前記係止手段は、前記連結部に設けられたフックと、前記縦壁部に設けられたストライカと、から成ることを特徴とする。
【0016】
従って、請求項1〜3の何れかに記載の内容に加えて、シート下部に連結されリンクの回転量が所定値となると、フックとトライカとの係合が解除され、シートは使用位置から格納位置へ移動する。また、フックとストライカを用いた簡単な構成とすることができる。
【0017】
請求項5記載の本発明は、請求項4に記載の車両用シート格納装置において、シートを通常位置に復帰する場合に、前記フックを前記ストライカとの係合位置へ誘導する誘導手段を有することを特徴とする。
【0018】
従って、請求項4に記載の内容に加えて、シートを通常位置に復帰する場合に、誘導手段によりフックがストライカに確実に係合する。
【0019】
請求項6記載の本発明は、請求項5に記載の車両用シート格納装置において、前記誘導手段は、シートの復帰動作中に第1リンクと第2リンクとの開き角度を所定もしくは所定以下に規制する規制手段と、第2リンクが車体床部に対して所定角回動した場合に、前記規制手段の規制を解除する規制解除手段と、を有することを特徴とする。
【0020】
従って、請求項5に記載の内容に加えて、シートの復帰動作中に第1リンクと第2リンクとの開き角度が規制手段により所定もしくは所定以下に規制されるため、シートと車両床部との干渉を防止できる。
【0021】
請求項7記載の本発明は、請求項1〜6の何れかに記載の車両用シート格納装置において、前記シートの下面にシートを水平方向に移動可能とする移動手段を配設したことを特徴とする。
【0022】
従って、請求項1〜6の何れかに記載の内容に加えて、シートが移動手段の回転によって移動可能となるため、シートの移動が容易になる。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の車両用シート格納装置の第1実施形態を図1及び図2に従って説明する。
【0024】
なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢印INは車幅内方方向を、矢印UPは車両上方方向を示す。
【0025】
図1に示される如く、本実施形態のリヤシート10においては、シートクッション12の後端部に、シートバック13が揺動可能に取付けられており、シートバック13は、図1に実線で示す使用状態と一点鎖線で示す前倒し状態とに揺動可能となっている。また、シートクッションは、通常の使用状態では、段差を有するフロア14の一段高い車両後方のフロア面14Aに配設されている。
【0026】
車両後方のフロア面14Aと車両前方のフロア面14Bとの境には、略垂直方向に延びる縦壁部14Cが形成されており、この縦壁部14Cの上部には、係止手段としての左右一対のストライカ18が固定されている。
【0027】
ストライカ18の取付部18Aは矩形板状となっており、ボルト等の固定部材によって、縦壁部14Cに固定されている。取付部18Aには、U字状に屈曲された丸棒部18Bの両端が溶着されている。また、リヤシート10における前脚上部を構成する左右の第1リンク22は、リヤシート10の前端下部に軸21によって揺動可能に軸支されている。第1リンク22の下端部には、それぞれ係止手段としてのフック26が設けられており、左右のフック26は、左右のストライカ18の丸棒部18Bにそれぞれ着脱可能になっている。
【0028】
第1リンク22の下端部には、それぞれ前脚下部を構成する第2リンク30の上端部が、軸32によって、揺動可能に連結されており、第2リンク30に対して、第1リンク22が軸32を中心に前後方向へ揺動可能となっている。フロア面14Bの縦壁部14Cから前方へ離間した位置には、左右一対のブラケット34が固定されており、これらのブラケット34には、左右の第2リンク30の下端部が軸36を介して揺動可能に軸支されている。
【0029】
なお、リヤシート10に配設された左右一対の後脚37の下端部37Aには、図示を省略した周知のインターロック機構が配設されており、後脚37の下端部37Aは、これらのインターロック機構を介して、車両後方のフロア面14Aに配設された左右の一対のストライカ38に着脱可能となっている。
【0030】
従って、リヤシート10の後脚37の下端部37Aをストライカ38から外した状態で、リヤシート10の後部を若干持ち上げ、リヤシート10全体を前方へ揺動すると、リヤシート10の第1リンク22が、軸32を中心にして前方へ揺動するようになっており、リヤシート10の第1リンク22が前方へ所定角度揺動し、図1に二点鎖線で示す位置に達すると、フック26が、左右のストライカ18の丸棒部18Bから外れ、左右の第2リンク30が軸36を中心にして前方へ揺動するようになっている。また、左右の第2リンク30が軸36を中心にして前方へ揺動すると共に、リヤシート10の第1リンク22が軸32を中心に前後方向へ揺動可能となるため、リヤシート10は、図1に三点鎖線で示す格納状態、即ち、車両前方のフロア面14B上に移動するようになっている。
【0031】
なお、本実施形態では、格納状態となった、リヤシート10の上部に、フロントシート40の下方から車両後方へ延設されたフロアボード42が配設可能となっている。
【0032】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0033】
本実施形態では、図1に一点鎖線で示される如く、シートバック13をシートクッション12上に前倒した状態で、リヤシート10の後脚37の下端部37Aをストライカ38から外し、リヤシート10の後部を若干持ち上げ、リヤシート10全体を前方へ揺動すると、リヤシート10の第1リンク22が軸32を中心に前方へ揺動する。リヤシート10の第1リンク22が前方へ所定角度揺動し、図1に二点鎖線で示す位置に達すると、フック26が、左右のストライカ18の丸棒部18Bから外れ、左右の第2リンク30が軸36を中心にして前方へ揺動する。また、左右の第2リンク30が軸36を中心にして前方へ揺動すると共に、リヤシート10の第1リンク22が軸32を中心に前後方向へ揺動可能となるため、リヤシート10は、図1に三点鎖線で示す格納状態、即ち、車両前方のフロア面14B上に移動する。
【0034】
即ち、本実施形態では、シート10を図1に実線で示す使用位置から、三点鎖線で示す格納位置に案内するにあたって、使用位置から格納位置までの間の移動を、第1リンク22による揺動と、第2リンク30による揺動とで行う。この結果、図30及び図31に示される如く、前脚の揺動のみによって、車体に対してシートを格納方向へ案内する構成に比べて、格納時のシート回転半径を小さくできる。
【0035】
また、本実施形態では、リヤシート10を格納方向へ揺動する際に、第1リンク22が前方へ所定角度揺動し、図1に二点鎖線で示す位置に達するまでは、フック26とストライカ18により、第2リンク30の揺動が阻止されているため、車体に対してリヤシート10を所望の格納経路に沿ってに確実に揺動することができる。また、第1リンク22が前方へ所定角度揺動すると揺動ロック状態が自動的に解除されるため、格納操作性が良い。なお、本実施形態では、第1リンク22とシートクッション12とは、軸21を中心に適宜回動可能となっている、また、図2に示される如く、第1リンク22の長さを短く設定し、ストライカ18を縦壁部14Cの上部に設け、第1リンク22の下端部の回転軸32の位置が、フロアボード42と略同じ高さとなる構成としても良い。この場合には、第1リンク22がフロアボード42と干渉することなく前方へ揺動可能となるため、シート10を図2に実線で示される、前方に略90°回転しフロアボード42上に立ち上げたフォールディング状態に移動できる。
【0036】
また、本実施形態では、リヤシート10における前脚を第1リンク22と第2リンク30との2つのリンクを連結した構成としたが、これに代えて、リヤシート10における前脚を3つ以上のリンクを連結した構成としても良い。
【0037】
次に、本発明の車両用シート格納装置の第2実施形態を図3及び図4に従って説明する。
【0038】
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
【0039】
本実施形態では、第2リンク30のシート外側面30Aに沿って誘導手段(規制手段)としてのカム44が配設されており、カム44は、上端部が軸32に揺動可能に軸支されている。軸32の外周部には、バネ46が配設されており、バネ46の一方の端部はフック26に係合している。バネ46の他方の端部はカム44に係合しており、カム44はバネ46によって、軸32を中心に前方へ付勢されている。一方、カム44の後端部にはストッパ44Aが形成されており、ストッパ44Aが第2リンク30に当接することで、バネ46によるカム44の揺動が阻止されている。また、カム44の下端前部には、切欠44Bが形成されている。
【0040】
第1リンク22の側面下部22Aには、ブラケット48を介して誘導手段(規制手段)としての補助リンク50が連結されており、補助リンク50は上端部が軸52によって、ブラケット48に揺動可能に支持されている。軸52の外周部には、バネ54が配設されており、バネ54の一方の端部はブラケット48に係合している。バネ54の他方の端部は補助リンク50に係合しており、補助リンク50はバネ54によって、軸52を中心に後方へ付勢されている。一方、補助リンク50の下端部にはピン56が立設されており、ピン56がカム44の切欠44Bに係合することで、バネ52による補助リンク50の揺動が阻止されている。
【0041】
ストライカ18の取付部18Aには、U字状に屈曲された誘導手段(規制解除手段)としての丸棒部18Cが前方へ向けて立設されており、第2リンク30が後方へ揺動すると、この丸棒部18Cにピン56が当接するようになっている。また、ブラケット34には、前方へ向けて延設部34Aが形成されており、延設部34Aの上面にカム44の下端部44Cが当接すると、カム44は軸32を中心にして揺動し、ピン56が切欠44Bから離れ、第1リンク22と第2リンク30との角度規制が解除され、シートを格納することができる。
【0042】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0043】
本実施形態では、第1実施形態と同様にシート10を使用位置から格納位置に案内するにあたって、使用位置から格納位置までの間の移動を、第1リンク22による揺動と、第2リンク30による揺動とで行う。この結果、図30及び図31に示される如く、前脚の揺動のみによって、車体に対してシートを格納方向へ案内する構成に比べて、格納時のシート回転半径を小さくできる。
【0044】
また、本実施形態では、リヤシート10を格納方向から使用位置へ戻す際に、図4に三点鎖線で示される如く、カム44の下端部44Cが延設部34Aの上面に当接し、上方(図4の矢印A方向)へ回転している。また、ピン56は切欠44Bから抜け出している。この結果、第2リンク30が後方(図4の矢印B方向)へ揺動すると、図4に二点鎖線で示される如く、バネ46の付勢力によってカム44が前方(図4の矢印C方向)へ揺動し、バネ54によって付勢された補助リンク50のピン56が切欠44Bに係合する。このため、第2リンク30と第1リンク22との開き角θ1が一定に保持された状態となる。
【0045】
この状態で第1リンク22を後方へ揺動すると、丸棒部18Cがピン56に当接し、ピン56が切欠44Bから抜け出す。この結果、第2リンク30に対して、第1リンク22が後方へ揺動可能になり、第1リンク22を後方へ揺動すると、フック26がストライカ18の丸棒部18Bに係合すると共に、リヤシート10が使用位置へ戻る。
【0046】
従って、本実施形態では、リヤシート10を格納方向から使用位置へ戻す際に、第2リンク30の揺動が完了するまでは、第2リンク30に対する第1リンク22の所定開き角θ1を越える揺動を阻止できるため、フック26がストライカ18の丸棒部18B方向に確実に誘導され、ストライカ18の丸棒部18Bに係合することができる。
【0047】
次に、本発明の車両用シート格納装置の第3実施形態を図5〜図7に従って説明する。
【0048】
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
【0049】
図5に示される如く、本実施形態では、フック26の左右の側壁部26A、26Bにそれぞれスリット26Cが形成されており、スリット26Cは、軸32の貫通孔26Dの外周に沿って形成されている。これらのスリット26C内には誘導手段(規制手段)としてのピン58が貫通しており、スリット26Cから左右方向へ突出したピン58の両端部には、それぞれ誘導手段(規制解除手段)としてのガイド60の上端部が固定されている。また、ガイド60の上端部には、バネ62の一方の端部が固定されており、バネ62の他方の端部はフック26の左右の側壁部26A、26Bに固定されている。従って、ピン58はバネ62の付勢力によって、スリット26Cの何方か一方の端部側に向かって付勢されるようになっている。ガイド60の下端部は、フック26のフック溝26Eの開口部へ向けて延設されており、ピン58がスリット26Cの下方側端部にある状態で、ガイド60の下端部がフック溝26Eの開口部を略閉塞している。また、フック26の左右の側壁部26A、26Bにそれぞれ凸部26Fが形成されており、ガイド60は、この凸部26Fと軸32とに挟持された状態でスライドするようになっている。
【0050】
また、本実施形態では、第2リンク30の上端部にストッパ部30Bが形成されており、ストッパ部30Bにピン58が前方から当接することで、第2リンク30に対して第1リンク22が、それ以上後方へ揺動しない構成になっている。第2リンク30の上端前部には、誘導手段(規制手段)としての切欠30Cが形成されており、切欠30Cにピン58が係合すると、第2リンク30に対して第1リンク22が、それ以上後方へ揺動しない構成になっている。なお、第2リンク30の上端部におけるストッパ部30Bと切欠30Cとの間は、円弧状の摺動面30Dとなっており、摺動面30D上をピン58が摺動するようになっている。
【0051】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0052】
本実施形態では、第1実施形態と同様にシート10を使用位置から格納位置に案内するにあたって、使用位置から格納位置までの間の移動を、第1リンク22による揺動と、第2リンク30による揺動とで行う。この結果、図30及び図31に示される如く、前脚の揺動のみによって、車体に対してシートを格納方向へ案内する構成に比べて、格納時のシート回転半径を小さくできる。
【0053】
また、本実施形態では、リヤシート10が格納位置にある状態では、図6の三点鎖線及び図7(D)に示される如く、ピン58が第2リンク30のストッパ部30Bに前方から当接しており、第2リンク30に対して第1リンク22が、それ以上上方へ揺動しないようになっている。
【0054】
リヤシート10を図6に三点鎖線で示される格納位置から使用位置へ戻す際には、第2リンク30を後方へ所定角度θ2揺動した位置で、バネ62の付勢力によって、スリット26Cに沿って移動していたピン58が図6の二点鎖線及び図7(C)に示される如く、第2リンク30の切欠30Cと係合する。この結果、第2リンク30と第1リンク22との開き角θ3が一定に保持された状態となる。
【0055】
この状態で第2リンク30が後方へ揺動すると、ストライカ18の丸棒部18Bがガイド60の下端部に当接し、図6の一点鎖線及び図7(B)に示される如く、ガイド60に固定されたピン58を第2リンク30の切欠30Cから押出す。このため、第2リンク30に対して、第1リンク22が揺動可能になり、第1リンク22を後方へ揺動すると、図6の実線及び図7(A)に示される如く、フック26がストライカ18の丸棒部18Bに係合すると共に、リヤシート10が使用位置へ戻る。
【0056】
従って、本実施形態では、リヤシート10を格納方向から使用位置へ戻す際に、第2リンク30の揺動が完了するまでは、第2リンク30に対する第1リンク22の所定開き角θ3を越える揺動を阻止できる。このため、第2リンク30が確実にストライカ18の丸棒部18B方向へ揺動し、フック26がストライカ18の丸棒部18Bに係合する。
【0057】
次に、本発明の車両用シート格納装置の第4実施形態を図8及び図9に従って説明する。
【0058】
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
【0059】
図8に示される如く、本実施形態では、フック26の左側壁部26Aに誘導手段(規制手段)としてのピン64が立設されており、このピン64に係合する凹部69が形成された誘導手段(規制手段、規制解除手段)としてのロッククロー68が、第2リンク30のシート外側面30Aに立設されたピン66に揺動可能に軸支されている。ロッククロー68に形成された突起68Aには、バネ70の一端が取付けられており、バネ70の他端は第2リンク30に配設された突起72に係合されている。
【0060】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0061】
本実施形態では、第1実施形態と同様にシート10を使用位置から格納位置に案内するにあたって、使用位置から格納位置までの間の移動を、第1リンク22による揺動と、第2リンク30による揺動とで行う。この結果、図30及び図31に示される如く、前脚の揺動のみによって、車体に対してシートを格納方向へ案内する構成に比べて、格納時のシート回転半径を小さくできる。
【0062】
また、本実施形態では、図9(A)に示される如く、リヤシート10が格納位置にある状態では、ロッククロー68は、バネ70によってピン66を中心に上方へ付勢されているが、ピン64がロッククロー68に当接しており、ロッククロー68の揺動は阻止されている。なお、ロッククロー68とフロア14Bとの間には、緩衝材72が配設されており、ロッククロー68がフロア14Bに当接しないようになっている。
【0063】
リヤシート10を格納位置から使用位置へ戻す際には、図示しないリヤシート10の後端を引き上げ、図9(B)に示される如く、第2リンク30をシート後方へ揺動すると、第2リンク30に対して第1リンク22が軸32を中心に下方へ揺動するため、第2リンク30を後方へ所定角度θ2揺動した位置で、ロッククロー68の凹部69にフック26のピン64が係合する。この結果、第2リンク30と第1リンク22との開き角θ3が一定に保持された状態となる。
【0064】
この状態で第2リンク30が後方へ揺動すると、図9(C)に示される如く、ストライカ18の丸棒部18Bが、ロッククロー68に当接し、ロッククロー68が前方へ移動するため、ロッククロー68の凹部69から、フック26のピン64が抜け出る。このため、第2リンク30に対して、第1リンク22が揺動可能になり、第1リンク22を後方へ揺動すると、フック26がストライカ18の丸棒部18Bに係合すると共に、リヤシートが使用位置へ戻る。
【0065】
従って、本実施形態では、リヤシートを格納方向から使用位置へ戻す際に、第2リンク30の揺動が完了するまでは、第2リンク30に対する第1リンク22の所定開き角θ3を越える揺動を阻止できるため、フック26がストライカ18に確実に係合する。
【0066】
次に、本発明の車両用シート格納装置の第5実施形態を図10及び図11に従って説明する。
【0067】
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
【0068】
本実施形態では、図10に示される如く、第1リンク22の上端部に、後方へ向けて側面視でL字状のブラケット74が固定されており、ブラケット74の上端部には、軸76によって連結リンク78の前端部が揺動可能に軸支されている。従って、クッションフレーム80と第1リンク22との開き角θ4が小さくなると、連結リンク78が前方へ移動するようになっている。
【0069】
図11に示される如く、クッションフレーム80の後端両側部には、シート幅方向外側へ向けて軸82が立設されており、軸82には、リンク84の上端部が揺動可能に軸支されている。リンク84の下端部には軸86が立設されており、軸86には移動手段としてのローラ88が取付けらている。リンク84の中間部にはピン90が立設されており、ピン90には連結リンク78が揺動可能に軸支されている。従って、連結リンク78が前方へ移動すると、リンク84が軸82を中心に前方へ揺動するようになっている。
【0070】
クッションフレーム80の後部アウター側80Aには、周知の構造とされたインターロック92がボルト、ナット等の固定部材94によって後方へ向けて固定されており、インターロック92はホイールハウス93の前壁部93Aに固定されたストライカ95に係合可能となっている。また、クッションフレーム80の後部に形成された取付部80Bには、インターロック92を解除するための解除レバー96が揺動可能に取付けられており、解除レバー96をシート幅方向へ揺動することで、インターロック92が解除可能となっている。
【0071】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0072】
本実施形態では、シート10を使用位置から格納位置に案内するにあたって、解除レバー96をシート幅方向へ揺動することで、インターロック92が解除する。その後は、第1実施形態と同様に、シート10の使用位置から格納位置までの間の移動を、第1リンク22による揺動と、第2リンク30による揺動とで行う。この結果、図30及び図31に示される如く、前脚の揺動のみによって、車体に対してシートを格納方向へ案内する構成に比べて、格納時のシート回転半径を小さくできる。
【0073】
また、本実施形態では、シート10を格納位置へ移動する際に、クッションフレーム80の後部がフロア面14A上をローラ88によって前方へ移動できると共に、シート10を使用位置に戻す際にも、クッションフレーム80の後部がフロア面14A上をローラ88によって後方へ移動できる。このため、クッションフレーム80の後部を持ち上げる必要が無く、容易に移動でき操作性が良い。また、インターロック92が直接フロア面14A上に当接するのを防止できる。
【0074】
なお、インターロック92が直接フロア面14A上に当接するのを防止する構成としては、図12に示される如く、後脚の下端部(図示せず)に下方へ向けて配設されたインターロック92の下端に、ブラケット98を介してローラ88を取付け、ローラ88がフロア面14A上を移動する構成としても良い。なお、この場合、フロア面14Aに凹部100を形成し、この凹部100内にローラ88が落ち込むことで、凹部100内に取付けたストライカ(図示せず)にインターロック92が係合するようになっている。
【0075】
次に、本発明の車両用シート格納装置の第6実施形態を図13〜図16に従って説明する。
【0076】
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
【0077】
図13に示される如く、本実施形態では、クッションフレーム80の前端下部にリンク付きブラケット102が固定されており、リンク付きブラケット102に軸21を介して第1リンク22の上端部が揺動可能に軸支されている。
【0078】
図14に示される如く、リンク付きブラケット102の両側部102A、102Bの下部には、前後方向に延びる長孔とされたストッパピンガイド106が形成されており、ストッパピンガイド106の両端部には、互いに接近する斜め上方へ向かって延設部106A、106Bが形成されている。
【0079】
図14に示される如く、左右のストッパピンガイド106には、T字状のストッパピン108の横辺108Aの両端部が係合されており、ストッパピン108は、ストッパピンガイド106に沿って移動可能とされている。ストッパピン108の横辺108Aの中央部と、両側部102A、102Bの上部に架設されたピン110とは、バネ112で連結されており、バネ112はストッパピン108をストッパピンガイド106の各延設部106A、106Bの上端部側へ付勢するようになっている。
【0080】
ストッパピン108の縦辺108Bの下端部は、リンク付きブラケット102の下壁部102Cに前方から形成された切欠102Dから、リンク付きブラケット102の下方へ突出している。
【0081】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0082】
図15に示される如く、本実施形態では、シート10が使用位置にある場合には、ストッパピン108の縦辺108Bの下端部を操作して、ストッパピン108の横辺108Aの両端部をストッパピンガイド106の後側の延設部106Bに係止する。この状態では、シート10の後部を持ち上げ、クッションフレーム80を軸21を中心にして上方(図15の矢印D方向)へ回転した場合、ストッパピン108の横辺108Aが第1リンク22と当接して、シート10が所定角度(90°より小さい角度に設定)以上揺動しない。
【0083】
一方、図16に示される如く、ストッパピン108の縦辺108Bの下端部を操作して、ストッパピン108の横辺108Aの両端部をストッパピンガイド106の前側の延設部106Aに係止させておくと、シート10の後部を持ち上げ、クッションフレーム80を軸21を中心にして前方へ回転した場合、ストッパピン108の横辺108Aが第1リンク22に当接せず、シート10を軸32を中心に略90°回転したホールド状態とすることができる。また、このホールド状態では、シート10のヘッドレスト10Aがフロア面14Bに当接しており、シート10が前方へ倒れないようになっている。さらに、シート10のシートバック10Bの裏面に連結されたバンドフック10Cをフロア面14Bに固定されたストライカ114に係合することで、シート10が後方へ倒れないようになっている。
【0084】
従って、本実施形態では、図16に示される如く、シート10をホールド状態に保持することが可能になる。
【0085】
次に、本発明の車両用シート格納装置の第7実施形態を図17及び図18に従って説明する。
【0086】
なお、第6実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
【0087】
図17に示される如く、この構成では、ストッパピン108の横辺108Aに延設部108Cが形成されており、延設部108Cの下方にロック用リンク116が配設されている。ロック用リンク116は、第1リンク22に沿って下方へ延設されており、下端部にロック用ピン118が立設されている。ロック用リンク116上部には、後方へ円弧状に突出した湾曲部116Aが形成されている。この結果、図18に二点鎖線で示される如く、ストッパピン108の横辺108Aがストッパピンガイド106の後側の延設部106Bに係止していると、クッションフレーム80が軸21を中心にして前方へ回転した場合に、延設部108Cがロック用リンク116の上端部に当接して、ロック用リンク116を下方へ移動するが、図18に実線で示される如く、ストッパピン108の横辺108Aがストッパピンガイド106の前側の延設部106Aに係止していると、クッションフレーム80が軸21を中心にして前方へ回転した場合に、延設部108Cが湾曲部116Aの凹部側に移動し、ロック用リンク116の上端部に当接しないため、ロック用リンク116は下方へ移動しないようになっている。
【0088】
また、ロック用リンク116の中間部は、第1リンク22に固定されたロックリンク用ブラケット120の先端部に係合しており、略第1リンク22に沿った方向に移動可能となっている。
【0089】
図17に示される如く、第1リンク22の下部には、ロックプレートピンブラケット122が固定されており、ロックプレートピンブラケット122にはロックプレートピン124がシート幅方向へ向けて立設されている。ロックプレートピン124には、ロックプレート126の前端部が揺動可能に軸支されており、ロックプレート126の中間部には、ロック用ピン118が回転可能に軸支されている。ロックプレートピン124の外周部にはバネ128が配設されており、バネ128によって、ロックプレート126はロックプレートピン124を中心に上方へ付勢されている。フロアの縦壁部14Cには、係合ブラケット130が固定されており、上方へ揺動したロックプレート126の後端部が係合ブラケット130に係合することで、第1リンク22が前方へ倒れないようになっている。
【0090】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0091】
図18に二点鎖線で示される如く、本実施形態では、シートが使用位置にある場合には、ストッパピン108の縦辺108Bの下端部を操作して、ストッパピン108の横辺108Aの両端部をストッパピンガイド106の後側の延設部106Bに係止する。この状態では、シート10の後部を持ち上げ、クッションフレーム80を軸21を中心にして前方へ回転した場合、ストッパピン108の横辺108Aが第1リンク22と当接して、シート10の後部が所定角度以上揺動しない。
【0092】
また、この状態では、クッションフレーム80が軸21を中心にして前方へ回転した場合に、延設部108Cがロック用リンク116の上端部に当接して、ロック用リンク116を下方へ移動する。この結果、ロックプレート126がロックプレートピン124を中心に下方へ揺動し、フロアの縦壁部14Cに固定された係合ブラケット130とロックプレート126の係合が解除される。この結果、第1リンク22が前方へ揺動して、シートが格納位置へ移動可能となる。
【0093】
一方、図18に実線で示される如く、ストッパピン108の縦辺108Bの下端部を操作して、ストッパピン108の横辺108Aの両端部をストッパピンガイド106の前側の延設部106Aに係止させておくと、シート10の後部を持ち上げ、クッションフレーム80を軸21を中心にして前方へ回転した場合、延設部108Cが湾曲部116Aの凹部側に移動し、ロック用リンク116の上端部に当接しないため、ロック用リンク116は下方へ移動せず、係合ブラケット130とロックプレート126とが係合状態のままとなる。この結果、シート10を前倒れしない状態に保持できる。
【0094】
次に、本発明の車両用シート格納装置の第8実施形態を図19及び図20に従って説明する。
【0095】
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
【0096】
図19に示される如く、本実施形態では、クッションフレーム80の前端下部にロックピン付きブラケット132が固定されており、ブラケット132に軸21を介して第1リンク22の上端部が揺動可能に軸支されている。ブラケット132の側部132Aの前部には、ロックピン134が立設されている。
【0097】
第1リンク22の側部22Aの上部には、ブラケット136が固定されており、ブラケット136の後端部には、軸76によって連結リンク78の前端部が揺動可能に軸支されている。ブラケット136の前端部には、ロッククローヒンジピン138が立設されており、ロッククローヒンジピン138には、ロッククロー140が揺動可能に支持されている。ロッククローヒンジピン138の外周部には、バネ142が配設されており、バネ142の一方の端部はロッククロー140の後側上部の切欠140Cに、他端はブラケット136の切欠136Aに係止している。ロッククロー140はバネ142によって、ロッククローヒンジピン138を中心に時計回転方向(図19の矢印E方向)へ付勢されている。一方、ロッククロー140の前側上部には切欠140Aが形成されており、切欠140Aにロックピン134が係合することで、バネ142によるロッククロー140の揺動が阻止されている。
【0098】
ロッククロー140の後端部には、貫通孔140Bが穿設されており、貫通孔140Bには、ロッド144の上端部が係合している。ロッド144の下部は、第1リンク22の下部に固定されたガイド146を通って、第2リンク30の上部に形成されたロッド押し上げ部148の近傍に達しており、第1リンク22が前方へ所定角度回転すると、ロッド144の下端が、ロッド押し上げ部148に当接し、ロッド144が上方へ移動し、ロッククロー140がロッククローヒンジピン138を中心に反時計回転方向(図20の矢印F方向)へ回転するようになっている。
【0099】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0100】
本実施形態では、シートが使用位置にある場合には、図20に二点鎖線で示される如く、ロッククロー140がバネ142によって、ロッククローヒンジピン138を中心に時計回転方向(図19の矢印E方向)へ付勢されており、ロッククロー140の切欠140Aにロックピン134が係合することで、クッションフレーム80と第1リンク22との開き角が一定に保持されている。
【0101】
この状態で、第1リンク22を軸32を中心に前方へ所定角度回転すると、ロッド144の下端が、第2リンク30のロッド押し上げ部148に当接し、ロッド144が上方へ移動する。この結果、ロッククロー140がロッククローヒンジピン138を中心に反時計回転方向(図20の矢印F方向)へ回転し、ロッククロー140の切欠140Aとロックピン134との係合は解除される。
【0102】
従って、本実施形態では、第1リンク22の前方への回転角が所定値以内にある場合には、クッションフレーム80と第1リンク22との開き角が一定に保持されるため、シートの後端下部に配設したリアロックがフロアに干渉するのを防止できる。また、第1リンク22の前方への回転角が所定値より大きくなった場合には、クッションフレーム80と第1リンク22とが揺動可能となるため、図20に実線で示す位置から三点鎖線で示される格納位置へシート10を移動する際に、クッションフレーム80と第1リンク22との開き角θ5を調整することでシート10と前席用ロアレール150等との干渉を防止できる。
【0103】
次に、本発明の車両用シート格納装置の第9実施形態を図21〜図25に従って説明する。
【0104】
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
【0105】
図21に示される如く、本実施形態では、第1リンク22の下端部に配設された軸32の断面形状が長円状となっており、第2リンク30の上端部に形成された軸受部30Eに開口部30Fが形成されている。このため、第2リンク30に対して、第1リンク22を軸32を中心に所定角度揺動すると、軸32を開口部30Fを通して軸受部30Eから外すことができるようになっている。また、フック26の先端部には、係合ピン151が固定されている。
【0106】
図22に示される如く、第1リンク22の中間部には、回転ヒンジ152、154が形成されており、これらの回転ヒンジ152、154の各回転軸152A、154Aを中心にして、第1リンク22が折曲可能となっている。回転ヒンジ152、154は、それぞれ第1リンク22に沿って移動可能とされた筒状のキャップ152B、154Bが被せられており、これらのキャップ152B、154Bが被せられた状態では、第1リンク22が折曲しないようになっている。また、キャップ152B、154Bは、第1リンク22の外周部に形成された螺子等で構成される止め部22Bによって、回転ヒンジ152、154に保持されている。
【0107】
図23に示される如く、クッションフレーム80の側部80Cの前後方向中間下部には、係止ブラケット156が固定されており、この係止ブラケット156に形成された凹部156Aに、係合ピン151が係合可能になっている。
【0108】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0109】
本実施形態では、図23に示される如く、シート10が車両に搭載されている状態において、回転ヒンジ152、154には、キャップ152B、154Bが被せられており、回転ヒンジ152、154において、第1リンク22が折曲しないようになっている。
【0110】
シート10を車両から取り外す場合には、シート10の後脚37に設けられたインターロック(図示せず)を解除した後、図21に示される如く、第2リンク30に対して、第1リンク22を軸32を中心に所定角度揺動して、軸32を軸受部30Eから外す。
【0111】
また、図24に示される如く、例えば、上方の回転ヒンジ154において、キャップ154Bを移動して、第1リンク22の下部を後方へ折曲すると共に、係合ピン151を係止ブラケット156に係合させると、シート10を、車両から取り外し、車外の床部158に載置した際に、上方の回転ヒンジ154と後脚37とで、シートクッション12が略水平となる位置にシート10を保持することができる。
【0112】
また、図25に示される如く、下方の回転ヒンジ152において、キャップ152Bを移動して、第1リンク22の下部を後方へ折曲すると共に、係合ピン151を係止ブラケット156に係合させると、シート10を、車両から取り外し、車外の床部158に載置した際に、下方の回転ヒンジ152と、ブラケット74及び連結リンク78を介して軸37Bを中心に前方へ揺動した後脚37とで、シートクッション12の後方が下がった傾斜状態にシート10を保持することができる。
【0113】
なお、本実施形態では、第1リンク22を第2リンク30から外す構成としたが、これに代えて、図26に示される如く、フロア面14Bに固定されたブラケット34から第2リンク30を外し、第2リンク30の下端に配設された軸36を後脚37のインターロック(図示せず)に係合させる構成としても良い。なお、フック26と対向する連結リンク78の部位には、緩衝材79が配設されている。この場合、図27に示される如く、第2リンク30の下端部に配設された軸36の断面形状が長円状となっており、ブラケット34に形成された軸受部34Bに開口部34Cが形成されている。このため、ブラケット34に対して、第2リンク30を軸36を中心に所定角度揺動すると、軸36を開口部34Cを通して軸受部34Bから外すことができるようになっている。また、軸36を外したブラケット34の開口部34Cはキャップ160で覆うことが可能になっており、キャップ160は紐162によって、ブラケット34に連結されている。
【0114】
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、図28に示される如く、左右一対のブラケット34の軸36の外周部にバネ170を配設し、バネ170により、第2リンク30が軸36を中心にして後方へ付勢される構成としても良い。この場合には、シートを格納位置から使用位置に戻す際に、バネ170により、第2リンク30が軸36を中心にして後方へ揺動するため、シートを格納位置から使用位置に戻す際の操作が容易に行える。
【0115】
また、図29に示される如く、リヤシート10における第1リンク22を断面コ字状又は断面矩形状(図示せず)とし、これらの第1リンク22の下端部をパイプ材172で連結し、第1リンク22の下端部にフック26を一体的に構成すると共に、第2リンク30を断面コ字状又は断面矩形状(図示せず)とし、これらの第2リンク30の下端部をパイプ材174で連結して部品点数を低減した構成としても良い。
【0116】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明は、シートを使用位置から格納位置に移動するための複数のリンクと、リンク同士を連結する連結部と、リンク同士の連結部を車体に係止する係止手段と、を有し、複数のリンクのうちの一つのリンクの一端がシート下部に連結されており、複数のリンクのうちの別のリンクの一端が車体床部に連結されていると共に、複数のリンクのうちの一つのリンクの回動量が所定以上となった場合に、係止手段が解除されるため、格納時のシート回転半径を小さくできるという優れた効果を有する。また、移動が安定して行われるという優れた効果を有する。
【0118】
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の車両用シート格納装置において、複数のリンクは、一方の端部がシート下部に連結された第1リンクと、一方の端部が車体床部に連結された第2リンクと、からなるため、少ない部品点数で請求項1に記載の効果を達成できるという優れた効果を有する。
【0119】
請求項3記載の本発明は、請求項2に記載の車両用シート格納装置において、略水平方向に段差を有する車体構造に固定される車両用シート格納装置であって、車体の段差は上部、下部及び上部と下部を繋ぎ略垂直方向に延びる縦壁部とから構成され、係止手段は結合部を前記縦壁部へ係止するため、請求項2に記載の効果に加えて、シートを段差の上部位置と段差の下部位置との間で移動できるという優れた効果を有する。
【0120】
請求項4記載の本発明は、請求項1〜3の何れかに記載の車両用シート格納装置において、係止手段は、連結部に設けられたフックと、縦壁部に設けられたストライカと、から成るため、簡単な構成で請求項1〜3の何れかに記載の効果を達成できるという優れた効果を有する。
【0121】
請求項5記載の本発明は、請求項4に記載の車両用シート格納装置において、シートを通常位置に復帰する場合に、前記フックを前記ストライカとの係合位置へ誘導する誘導手段を有するため、請求項4に記載の効果に加えて、シートを通常位置に復帰する場合にフックがストライカに確実に係合するという優れた効果を有する。
【0122】
請求項6記載の本発明は、請求項5に記載の車両用シート格納装置において、前記誘導手段は、シートの復帰動作中に第1リンクと第2リンクとの開き角度を所定もしくは所定以下に規制する規制手段と、第2リンクが車体床部に対して所定角回動した場合に、前記規制手段の規制を解除する規制解除手段と、を有するため、請求項5に記載の効果に加えて、シートと車両床部との干渉を防止できるという優れた効果を有する。
【0123】
請求項7記載の本発明は、請求項1〜6の何れかに記載の車両用シート格納装置において、シートの下面にシートを水平方向に移動可能とする移動手段を配設したため、請求項1〜6の何れかに記載の効果に加えて、シートの移動が容易になるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る車両用シート格納装置を示す概略側面図である。
【図2】本発明の第1実施形態の変形例に係る車両用シート格納装置を示す概略側面図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る車両用シート格納装置の前脚を示す車両斜め後方から見た斜視図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る車両用シート格納装置の作用説明図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係る車両用シート格納装置の前脚を示す車両斜め前方から見た斜視図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る車両用シート格納装置の前脚を示す概略側面図である。
【図7】(A)〜(D)は本発明の第3実施形態に係る車両用シート格納装置の作用説明図である。
【図8】本発明の第4実施形態に係る車両用シート格納装置の前脚を示す車両斜め前方から見た分解斜視図である。
【図9】(A)〜(C)は本発明の第4実施形態に係る車両用シート格納装置の作用説明図である。
【図10】本発明の第5実施形態に係る車両用シート格納装置を示す概略側面図である。
【図11】本発明の第5実施形態に係る車両用シート格納装置のクッションフレームを示す車両斜め後方から見た分解斜視図である。
【図12】本発明の第5実施形態の変形例に係る車両用シート格納装置のインターロックを示す車両斜め前方から見た斜視図である。
【図13】本発明の第6実施形態に係る車両用シート格納装置におけるクッションフレームと前脚との連結部を示す側面図である。
【図14】本発明の第6実施形態に係る車両用シート格納装置におけるクッションフレームと前脚との連結部を示す車両斜め前方から見た斜視図である。
【図15】本発明の第6実施形態に係る車両用シート格納装置を示す概略側面図である。
【図16】本発明の第6実施形態に係る車両用シート格納装置のホールド状態を示す概略側面図である。
【図17】本発明の第7実施形態に係る車両用シート格納装置の前脚を示す車両斜め前方から見た斜視図である。
【図18】本発明の第7実施形態に係る車両用シート格納装置の前脚を示す側面図である。
【図19】本発明の第8実施形態に係る車両用シート格納装置の前脚を示す車両斜め前方から見た分解斜視図である。
【図20】本発明の第8実施形態に係る車両用シート格納装置を示す側面図である。
【図21】本発明の第9実施形態に係る車両用シート格納装置の前脚の一部を示す車両斜め前方から見た斜視図である。
【図22】本発明の第9実施形態に係る車両用シート格納装置の前脚の一部を示す車両斜め前方から見た斜視図である。
【図23】本発明の第9実施形態に係る車両用シート格納装置の車室内シート使用状態を示す概略側面図である。
【図24】本発明の第9実施形態に係る車両用シート格納装置の車室外シート使用状態を示す概略側面図である。
【図25】本発明の第9実施形態に係る車両用シート格納装置の他の車室外シート使用状態を示す概略側面図である。
【図26】本発明の第9実施形態の変形例に係る車両用シート格納装置を示す概略側面図である。
【図27】本発明の第9実施形態の他の変形例に係る車両用シート格納装置の前脚下部を示す車両斜め前方から見た斜視図である。
【図28】本発明の他の実施形態に係る車両用シート格納装置の前脚を示す車両斜め前方から見た斜視図である。
【図29】本発明の他の実施形態に係る車両用シート格納装置の前脚を示す車両斜め前方から見た分解斜視図である。
【図30】従来の実施形態に係る車両用シート格納装置の格納前状態を示す概略側面図である。
【図31】従来の実施形態に係る車両用シート格納装置の格納途中を示す概略側面図である。
【符号の説明】
10 リヤシート
12 シートクッション
14 フロア
18 ストライカ(係止手段)
18C 丸棒部(誘導手段、規制解除手段)
22 第1リンク(前脚上部)
26 フック(係止手段)
30 第2リンク(前脚下部)
30C 切欠(誘導手段、規制手段)
32 軸
34 ブラケット
36 軸
40 フロントシート
42 フロアボード
44 カム(誘導手段、規制手段)
50 補助リンク(誘導手段、規制手段)
58 ピン(誘導手段、規制手段)
60 ガイド(誘導手段、規制解除手段)
64 ピン(誘導手段、規制手段)
68 ロッククロー(誘導手段、規制手段、規制解除手段)
88 ローラ(移動手段)
92 インターロック
134 ロックピン
140 ロッククロー
144 ロッド
148 ロッド押し上げ部

Claims (7)

  1. シートを使用位置から格納位置に移動するための複数のリンクと、前記リンク同士を連結する連結部と、前記リンク同士の連結部を車体に係止する係止手段と、を有し、
    前記複数のリンクのうちの一つのリンクの一端がシート下部に連結されており、前記複数のリンクのうちの別のリンクの一端が車体床部に連結されていると共に、前記複数のリンクのうちの前記一つのリンクの回動量が所定以上となった場合に、前記係止手段が解除されることを特徴とする車両用シート格納装置。
  2. 前記複数のリンクは、一方の端部がシート下部に連結された第1リンクと、一方の端部が車体床部に連結された第2リンクと、からなることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート格納装置。
  3. 略水平方向に段差を有する車体構造に固定される車両用シート格納装置であって、車体の段差は上部、下部及び上部と下部を繋ぎ略垂直方向に延びる縦壁部とから構成され、係止手段は前記連結部を前記縦壁部へ係止することを特徴とする請求項2に記載の車両用シート格納装置。
  4. 前記係止手段は、前記連結部に設けられたフックと、前記縦壁部に設けられたストライカと、から成ることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の車両用シート格納装置。
  5. シートを通常位置に復帰する場合に、前記フックを前記ストライカとの係合位置へ誘導する誘導手段を有することを特徴とする請求項4に記載の車両用シート格納装置。
  6. 前記誘導手段は、シートの復帰動作中に第1リンクと第2リンクとの開き角度を所定もしくは所定以下に規制する規制手段と、第2リンクが車体床部に対して所定角回動した場合に、前記規制手段の規制を解除する規制解除手段と、を有することを特徴とする請求項5に記載の車両用シート格納装置。
  7. 前記シートの下面にシートを水平方向に移動可能とする移動手段を配設したことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の車両用シート格納装置。
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