JP3631149B2 - 電子メール送受信装置、電子メール送受信システム、電子メール送受信方法、電子メール送受信方法をコンピュータに実行させるプログラム、およびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

電子メール送受信装置、電子メール送受信システム、電子メール送受信方法、電子メール送受信方法をコンピュータに実行させるプログラム、およびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、有線または無線によるネットワークを介して電子メールを送受信する電子メール送受信装置、電子メール送受信システム、電子メール送受信方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子メールの自動分類などの目的で、個々のメールの操作者にとっての重要度を自動的に推定・判定することが従来からおこなわれている。この従来技術においては、あらかじめ一定量の電子メールを収集して、手作業によりそれぞれの重要度を付与しておき、これらのメールとの類似性と類似するメールに付与された重要度とから、未知のメールの重要度を推定・判定することが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、あらかじめ収集された電子メールの内容を操作者が一つ一つ検討して、その重要度を決定するのは煩雑である。また、以前は重要であったが近頃はそうでもないなど、ある種のメールの操作者にとっての重要度が変わってきた場合、あるいは受信するメールの傾向が変わり、収集されているメールとの類似性が少なくなってきた場合などには、適切な学習をおこなわなければ判定の精度が落ちてしまうが、この学習のためには操作者が明示的にある種のメールの重要度を変更したり、新たな傾向のメールを収集して個々に重要度を付与したりといった、煩雑な作業をおこなわなければならないものであった。
【0004】
この発明は上記従来技術による問題点を解決するため、手作業による重要度の付与などの特段の操作を必要とせず、かつ個々の電子メールの重要度を高精度に推定することが可能な電子メール送受信装置、電子メール送受信システム、電子メール送受信方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この電子メール送受信装置は、有線または無線によるネットワークを介して電子メールを送受信する電子メール送受信装置において、電子メールを受信する受信手段と、前記受信手段により受信された電子メールの重要度を判定する判定手段と、前記受信手段により受信された電子メールの着信を操作者に通知する通知手段と、前記通知手段により電子メールの着信が通知された日時を検出する通知日時検出手段と、前記通知手段により着信が通知された電子メールを開封する開封手段と、前記開封手段により電子メールが開封された日時を検出する開封日時検出手段と、前記通知日時検出手段により検出された日時から前記開封日時検出手段により検出された日時までの経過時間を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された経過時間にもとづいて前記判定手段により判定された重要度を変更する変更手段と、を備えたことを特徴とする。
【0006】
この発明によれば、いったん機械的に付与された重要度は、そのメールの着信通知日時から開封日時までの経過時間の長短によって後から調整される。
【0007】
また、この電子メール送受信装置は、さらに、前記開封手段により開封された電子メールの前記通知手段により同時に着信が通知された電子メール中での開封順序を特定する特定手段を備え、前記変更手段は、前記算出手段により算出された経過時間および/または前記特定手段により特定された開封順序にもとづいて前記判定手段により判定された重要度を変更することを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、いったん機械的に付与された重要度は、そのメールの着信通知日時から開封日時までの経過時間の長短、および/または同時に着信が通知された複数のメール中での開封順序によって後から調整される。
【0009】
また、この電子メール送受信装置は、有線または無線によるネットワークを介して電子メールを送受信する電子メール送受信装置において、電子メールを受信する受信手段と、前記受信手段により受信された電子メールの重要度を判定する判定手段と、前記受信手段により受信された電子メールの着信を操作者に通知する通知手段と、前記通知手段により電子メールの着信が通知された日時を検出する通知日時検出手段と、前記通知手段により着信が通知された電子メールのうち未開封の電子メールを検索する検索手段と、前記検索手段により検索された電子メールの前記通知日時検出手段により検出された日時から現在日時までの経過時間を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された経過時間にもとづいて前記判定手段により判定された重要度を変更する変更手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、いったん機械的に付与された重要度は、そのメールが未開封のまま着信通知日時から経過した時間の長短によって後から調整される。
【0011】
また、この電子メール送受信装置は、有線または無線によるネットワークを介して電子メールを送受信する電子メール送受信装置において、電子メールを受信する受信手段と、前記受信手段により受信された電子メールの重要度を判定する判定手段と、前記受信手段により受信された電子メールの着信を操作者に通知する通知手段と、前記通知手段により電子メールの着信が通知された日時を検出する通知日時検出手段と、前記通知手段により着信が通知された電子メールを削除する削除手段と、前記削除手段により電子メールが削除された日時を検出する削除日時検出手段と、前記通知日時検出手段により検出された日時から前記削除日時検出手段により検出された日時までの経過時間を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された経過時間にもとづいて前記判定手段により判定された重要度を変更する変更手段と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、いったん機械的に付与された重要度は、そのメールの着信通知日時から削除日時までの経過時間の長短によって後から調整される。
【0013】
また、この電子メール送受信装置は、有線または無線によるネットワークを介して電子メールを送受信する電子メール送受信装置において、電子メールを受信する受信手段と、前記受信手段により受信された電子メールの重要度を判定する判定手段と、前記受信手段により受信された電子メールの着信を操作者に通知する通知手段と、前記通知手段により電子メールの着信が通知された日時を検出する通知日時検出手段と、前記通知手段により着信が通知された電子メールに対する返信を作成しかつ送信する返信手段と、前記返信手段により返信の作成が開始された日時または返信の送信が完了された日時を検出する返信日時検出手段と、前記通知日時検出手段により検出された日時から前記返信日時検出手段により検出された日時までの経過時間を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された経過時間にもとづいて前記判定手段により判定された重要度を変更する変更手段と、を備えたことを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、いったん機械的に付与された重要度は、そのメールの着信通知日時から返信開始日時あるいは返信完了日時までの経過時間の長短によって後から調整される。
【0015】
また、この電子メール送受信装置は、前記判定手段が、前記受信手段により受信された電子メールの重要度を前記受信手段により前回までに受信されたすべての電子メールの重要度にもとづいて判定することを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、今回受信されたメールの重要度は、前回までに受信された全メールの調整後の重要度を参照して付与される。
【0017】
また、この電子メール送受信装置は、前記通知手段が、前記受信手段により受信された電子メールの着信を当該電子メールの重要度ごとの個数にもとづいてあらかじめ定められた形式で操作者に通知することを特徴とする。
【0018】
この発明によれば、新着メール中に各重要度のメールがそれぞれ何通含まれているかによって、着信通知の方法や強度が変更される。
【0019】
また、この電子メール送受信システムは、第1の電子メール送受信装置から有線または無線によるネットワークを介して第2の電子メール送受信装置に電子メールを転送する電子メール送受信システムにおいて、前記第1の電子メール送受信装置が、電子メールを受信する受信手段と、前記受信手段により受信された電子メールの重要度を判定する判定手段と、前記判定手段により判定された重要度にもとづいて前記受信手段により受信された電子メールの全部または一部を前記第2の電子メール送受信装置に転送する転送手段と、を備え、前記第2の電子メール送受信装置が、前記転送手段により転送されてきた電子メールの着信を操作者に通知する通知手段と、前記通知手段により着信が通知された電子メールを開封する開封手段と、を備えたことを特徴とする。
【0020】
この発明によれば、第1の電子メール受信装置で受信されたメールはその重要度によって第2の電子メール受信装置への転送有無および転送内容に差異が設けられる。
【0021】
また、この電子メール送受信システムは、前記第1の電子メール送受信装置が、さらに、前記通知手段により電子メールの着信が通知された日時を検出する通知日時検出手段と、前記開封手段により電子メールが開封された日時を検出する開封日時検出手段と、前記通知日時検出手段により検出された日時から前記開封日時検出手段により検出された日時までの経過時間を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された経過時間にもとづいて前記判定手段により判定された重要度を変更する変更手段と、を備えたことを特徴とする。
【0022】
この発明によれば、いったん機械的に付与された重要度は、そのメールの着信通知日時から開封日時までの経過時間の長短によって後から調整される。
【0023】
また、この電子メール送受信システムは、前記第1の電子メール送受信装置が、さらに、前記開封手段により開封された電子メールの前記通知手段により同時に着信が通知された電子メール中での開封順序を特定する特定手段を備え、前記変更手段は、前記算出手段により算出された経過時間および/または前記特定手段により特定された開封順序にもとづいて前記判定手段により判定された重要度を変更することを特徴とする。
【0024】
このこの発明によれば、いったん機械的に付与された重要度は、そのメールの着信通知日時から開封日時までの経過時間の長短、および/または同時に着信が通知された複数のメール中での開封順序によって後から調整される。
【0025】
また、この電子メール送受信システムは、前記第1の電子メール送受信装置が、さらに、前記通知手段により電子メールの着信が通知された日時を検出する通知日時検出手段と、前記通知手段により着信が通知された電子メールのうち未開封の電子メールを検索する検索手段と、前記検索手段により検索された電子メールの前記通知日時検出手段により検出された日時から現在日時までの経過時間を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された経過時間にもとづいて前記判定手段により判定された重要度を変更する変更手段と、を備えたことを特徴とする。
【0026】
このこの発明によれば、いったん機械的に付与された重要度は、そのメールが未開封のまま着信通知日時から経過した時間の長短によって後から調整される。
【0027】
また、この電子メール送受信システムは、第1の電子メール送受信装置から有線または無線によるネットワークを介して第2の電子メール送受信装置に電子メールを転送する電子メール送受信システムにおいて、前記第1の電子メール送受信装置が、電子メールを受信する受信手段と、前記受信手段により受信された電子メールの重要度を判定する判定手段と、前記判定手段により判定された重要度にもとづいて前記受信手段により受信された電子メールの全部または一部を前記第2の電子メール送受信装置に転送する転送手段と、を備え、前記第2の電子メール送受信装置が、前記転送手段により転送されてきた電子メールの着信を操作者に通知する通知手段と、前記通知手段により着信が通知された電子メールを削除する削除手段と、を備えたことを特徴とする。
【0028】
このこの発明によれば、第1の電子メール受信装置で受信されたメールはその重要度によって第2の電子メール受信装置への転送有無および転送内容に差異が設けられる。
【0029】
また、この電子メール送受信システムは、前記第1の電子メール送受信装置が、さらに、前記通知手段により電子メールの着信が通知された日時を検出する通知日時検出手段と、前記削除手段により電子メールが削除された日時を検出する削除日時検出手段と、前記通知日時検出手段により検出された日時から前記削除日時検出手段により検出された日時までの経過時間を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された経過時間にもとづいて前記判定手段により判定された重要度を変更する変更手段と、を備えたことを特徴とする。
【0030】
このこの発明によれば、いったん機械的に付与された重要度は、そのメールの着信通知日時から削除日時までの経過時間の長短によって後から調整される。
【0031】
また、この電子メール送受信システムは、第1の電子メール送受信装置から有線または無線によるネットワークを介して第2の電子メール送受信装置に電子メールを転送する電子メール送受信システムにおいて、前記第1の電子メール送受信装置が、電子メールを受信する受信手段と、前記受信手段により受信された電子メールの重要度を判定する判定手段と、前記判定手段により判定された重要度にもとづいて前記受信手段により受信された電子メールの全部または一部を前記第2の電子メール送受信装置に転送する転送手段と、を備え、前記第2の電子メール送受信装置が、前記転送手段により転送されてきた電子メールの着信を操作者に通知する通知手段と、前記通知手段により着信が通知された電子メールに対する返信を作成しかつ送信する返信手段と、を備えたことを特徴とする。
【0032】
このこの発明によれば、第1の電子メール受信装置で受信されたメールはその重要度によって第2の電子メール受信装置への転送有無および転送内容に差異が設けられる。
【0033】
また、この電子メール送受信システムは、前記第1の電子メール送受信装置が、さらに、前記通知手段により電子メールの着信が通知された日時を検出する通知日時検出手段と、前記返信手段により返信の作成が開始された日時または返信の送信が完了された日時を検出する返信日時検出手段と、前記通知日時検出手段により検出された日時から前記返信日時検出手段により検出された日時までの経過時間を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された経過時間にもとづいて前記判定手段により判定された重要度を変更する変更手段と、を備えたことを特徴とする。
【0034】
このこの発明によれば、いったん機械的に付与された重要度は、そのメールの着信通知日時から返信開始日時あるいは返信完了日時までの経過時間の長短によって後から調整される。
【0035】
また、この電子メール送受信システムは、前記判定手段が、前記受信手段により受信された電子メールの重要度を前記受信手段により前回までに受信されたすべての電子メールの重要度にもとづいて判定することを特徴とする。
【0036】
このこの発明によれば、今回受信されたメールの重要度は、前回までに受信された全メールの調整後の重要度を参照して付与される。
【0037】
また、この電子メール送受信システムは、前記通知手段が、前記転送手段により転送されてきた電子メールの着信を当該電子メールの重要度ごとの個数にもとづいてあらかじめ定められた形式で操作者に通知することを特徴とする。
【0038】
このこの発明によれば、新着メール中に各重要度のメールがそれぞれ何通含まれているかによって、着信通知の方法や強度が変更される。
【0039】
また、この電子メール送受信方法は、有線または無線によるネットワークを介して電子メールを送受信する電子メール送受信方法において、電子メールを受信する受信工程と、前記受信工程で受信された電子メールの重要度を判定する判定工程と、前記受信工程で受信された電子メールの着信を操作者に通知する通知工程と、前記通知工程で電子メールの着信が通知された日時を検出する通知日時検出工程と、前記通知工程で着信が通知された電子メールを開封する開封工程と、前記開封工程で電子メールが開封された日時を検出する開封日時検出工程と、前記通知日時検出工程で検出された日時から前記開封日時検出工程で検出された日時までの経過時間を算出する算出工程と、前記算出工程で算出された経過時間にもとづいて前記判定工程で判定された重要度を変更する変更工程と、を含んだことを特徴とする。
【0040】
このこの発明によれば、いったん機械的に付与された重要度は、そのメールの着信通知日時から開封日時までの経過時間の長短によって後から調整される。
【0041】
また、この電子メール送受信方法は、さらに、前記開封工程で開封された電子メールの前記通知工程で同時に着信が通知された電子メール中での開封順序を特定する特定工程を含み、前記変更工程では、前記算出工程で算出された経過時間および/または前記特定工程で特定された開封順序にもとづいて前記判定工程で判定された重要度を変更することを特徴とする。
【0042】
このこの発明によれば、いったん機械的に付与された重要度は、そのメールの着信通知日時から開封日時までの経過時間の長短、および/または同時に着信が通知された複数のメール中での開封順序によって後から調整される。
【0043】
また、この発明にかかる電子メール送受信方法は、有線または無線によるネットワークを介して電子メールを送受信する電子メール送受信方法において、電子メールを受信する受信工程と、前記受信工程で受信された電子メールの重要度を判定する判定工程と、前記受信工程で受信された電子メールの着信を操作者に通知する通知工程と、前記通知工程で電子メールの着信が通知された日時を検出する通知日時検出工程と、前記通知工程で着信が通知された電子メールのうち未開封の電子メールを検索する検索工程と、前記検索工程で検索された電子メールの前記通知日時検出工程で検出された日時から現在日時までの経過時間を算出する算出工程と、前記算出工程で算出された経過時間にもとづいて前記判定工程で判定された重要度を変更する変更工程と、を含んだことを特徴とする。
【0044】
このこの発明によれば、いったん機械的に付与された重要度は、そのメールが未開封のまま着信通知日時から経過した時間の長短によって後から調整される。
【0045】
また、この発明にかかる電子メール送受信方法は、有線または無線によるネットワークを介して電子メールを送受信する電子メール送受信方法において、電子メールを受信する受信工程と、前記受信工程で受信された電子メールの重要度を判定する判定工程と、前記受信工程で受信された電子メールの着信を操作者に通知する通知工程と、前記通知工程で電子メールの着信が通知された日時を検出する通知日時検出工程と、前記通知工程で着信が通知された電子メールを削除する削除工程と、前記削除工程で電子メールが削除された日時を検出する削除日時検出工程と、前記通知日時検出工程で検出された日時から前記削除日時検出工程で検出された日時までの経過時間を算出する算出工程と、前記算出工程で算出された経過時間にもとづいて前記判定工程で判定された重要度を変更する変更工程と、を含んだことを特徴とする。
【0046】
このこの発明によれば、いったん機械的に付与された重要度は、そのメールの着信通知日時から削除日時までの経過時間の長短によって後から調整される。
【0047】
また、この発明にかかる電子メール送受信方法は、有線または無線によるネットワークを介して電子メールを送受信する電子メール送受信方法において、電子メールを受信する受信工程と、前記受信工程で受信された電子メールの重要度を判定する判定工程と、前記受信工程で受信された電子メールの着信を操作者に通知する通知工程と、前記通知工程で電子メールの着信が通知された日時を検出する通知日時検出工程と、前記通知工程で着信が通知された電子メールに対する返信を作成しかつ送信する返信工程と、前記返信工程で返信の作成が開始された日時または返信の送信が完了された日時を検出する返信日時検出工程と、前記通知日時検出工程で検出された日時から前記返信日時検出工程で検出された日時までの経過時間を算出する算出工程と、前記算出工程で算出された経過時間にもとづいて前記判定工程で判定された重要度を変更する変更工程と、を含んだことを特徴とする。
【0048】
このこの発明によれば、いったん機械的に付与された重要度は、そのメールの着信通知日時から返信開始日時あるいは返信完了日時までの経過時間の長短によって後から調整される。
【0049】
また、この発明にかかる電子メール送受信方法は、前記判定工程では、前記受信工程で受信された電子メールの重要度を前記受信工程で前回までに受信されたすべての電子メールの重要度にもとづいて判定することを特徴とする。
【0050】
このこの発明によれば、今回受信されたメールの重要度は、前回までに受信された全メールの調整後の重要度を参照して付与される。
【0051】
また、この発明にかかる電子メール送受信方法は、前記通知工程では、前記受信工程で受信された電子メールの着信を当該電子メールの重要度ごとの個数にもとづいてあらかじめ定められた形式で操作者に通知することを特徴とする。
【0052】
このこの発明によれば、新着メール中に各重要度のメールがそれぞれ何通含まれているかによって、着信通知の方法や強度が変更される。
【0053】
また、この発明にかかるプログラムは、上記電子メール送受信方法をコンピュータに実行させることで、上記電子メール送受信方法をコンピュータによって実施することが可能となる。
【0054】
また、この発明にかかるコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記プログラムを記録したことを特徴とする。
【0055】
この発明によれば、上記電子メール送受信方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したことで、そのプログラムを機械読み取り可能となり、これによって、上記の動作をコンピュータによって実現することができる。
【0056】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明による電子メール送受信装置、電子メール送受信システム、電子メール送受信方法、電子メール送受信方法をコンピュータに実行させるプログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0057】
(実施の形態1)
まず、この発明の実施の形態による電子メール送受信装置のハードウエア構成について説明する。図1は、この発明の実施の形態1による電子メール送受信装置のハードウエア構成を示す説明図である。
【0058】
同図において、101は装置全体を制御するCPUを、102は基本入出力プログラムを記憶したROMを、103はCPU101のワークエリアとして使用されるRAMを、それぞれ示している。
【0059】
また、104はCPU101の制御にしたがってHD(ハードディスク)105に対するデータのリード/ライトを制御するHDD(ハードディスクドライブ)を、105はHDD104の制御にしたがって書き込まれたデータを記憶するHDを、それぞれ示している。また、106はCPU101の制御にしたがってFD(フロッピーディスク)107に対するデータのリード/ライトを制御するFDD(フロッピーディスクドライブ)を、107はFDD106の制御にしたがって書き込まれたデータを記憶する着脱自在のFDを、それぞれ示している。
【0060】
また、108はカーソル、メニュー、ウィンドウ、あるいは文字や画像などの各種データを表示するディスプレイを、109は通信回線110を介してネットワークNETに接続され、そのネットワークとCPU101とのインターフェースとして機能するネットワークボードを、それぞれ示している。また、111は文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたキーボードを、112は各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などをおこなうマウスを、それぞれ示している。
【0061】
また、113は文字や画像を光学的に読み取るスキャナを、114はCPU101の制御にしたがって文字や画像を印刷するプリンタを、115は着脱可能な記録媒体であるCD−ROMを、116はCD−ROM115に対するデータのリードを制御するCD−ROMドライブを、それぞれ示している。また、117は電気信号を音声に変換して出力するスピーカを、100は上記各部を接続するためのバスまたはケーブルを、それぞれ示している。
【0062】
つぎに、この発明の実施の形態による電子メール送受信装置の機能的構成について説明する。図2は、この発明の実施の形態1による電子メール送受信装置の構成を機能的に示す説明図である。
【0063】
200は電子メール受信部であり、定期的たとえば30分ごとに所定のメールサーバーにアクセスして、ネットワーク上の他のコンピュータなどから送信されてきた電子メールを、あらかじめ定められたプロトコルにしたがい受信する。そして、新たに受信したメールを、前回までに受信・蓄積されているメール群とあわせて受信メール記憶部200aに蓄積するとともに、通し番号であるメールIDを付与して、送信者などの必要事項とともに管理用テーブルに登録する。
【0064】
図3は、受信メール記憶部200aに保持されている電子メールの一例を模式的に示す説明図である。ここでは図示するような10通のメールが蓄積されているものとする。また、図4は受信メール記憶部200aに保持されている管理用テーブルの一例を模式的に示す説明図である。このテーブルには各メールのIDと対応づけて、その送信者や送信日時、見出しなどのメール情報、後述する電子メール分類部206により分類されたフォルダのID、および図3に示す実データへのポインタなどが登録される。
【0065】
また、電子メール受信部200は受信メール記憶部200aへの新着メールの保存とあわせて、当該メールを後述する重要度判定・学習部201の重要度判定部201bに対して出力するとともに、たとえばその送信者、送信日時および見出しのみからなる新着メール一覧を作成して、後述する電子メール着信通知部202に対して出力する。なお、この電子メール受信部200が請求項にいう「受信手段」に、またそのおこなう処理が請求項にいう「受信工程」に、それぞれ相当する。
【0066】
つぎに、201は重要度判定・学習部であり、学習データベース201aと、重要度判定部201bと、操作時間監視部201cと、重要度学習部201dとを含む構成である。
【0067】
まず、学習データベース201aは、後述する重要度判定部201bにおいてあるメールの重要度が「重要」「普通」あるいは「ジャンク」のいずれであるかを判定するための基礎となるデータベースである。図5は、この学習データベース201aの構成の一例を模式的に示す説明図である。
【0068】
説明が前後するが、まず同図(d)に示すテーブルには、電子メール受信部200により受信されたそれぞれのメールのIDと、後述する重要度判定部201bにより抽出されたその特徴量、および同じく重要度判定部201bにより判定されたその重要度とが対応づけて保持されている。
【0069】
後述する重要度判定部201bは、与えられたメールの重要度を、過去に受信されたすべてのメールの重要度を参照して判定する。また、重要度判定のための特徴量として当該メールの(a)送信者、(b)本文の内容(会議通知、製品情報、その他)、および(c)送信日から本文内に記載された日までの日数(3日以内、4〜7日、8〜14日、記載なし)の3つをもちいることとする。これら3つの特徴量に対応して、学習データベース201aには図5に示す(a)(b)および(c)の3つのテーブルが設けられている。
【0070】
図5(a)に示すテーブルにおいて、たとえば「A」と「重要」との交点に位置する「1」は、過去に受信されたAからのメールのうち、「重要」メールは1通であることを示している。あるいは逆に、重要度として「重要」が付与されたメールのうち、送信者をAとするものは1通のみであるといってもよい。なお、この1通とは具体的には、図5(d)に示すテーブルからID=6のメールであることが分かる。
【0071】
また、図5(b)に示すテーブルも同様に、たとえば「会議通知」の行において、その本文が何らかの会議に関するメールのうち、「重要」メールは2通、「普通」メールは1通、「ジャンク」メールは1通であることを示している。あるいは、「普通」の列に注目すれば、「普通」メールのうちその内容が会議通知に関するものは1通、製品情報に関するものは1通、その他の内容に関するものは3通であることが分かる。
【0072】
また、図5(c)に示すテーブルの行項目は、各メールの本文内に記載された日の、当該メールの送信日からの日数を示している。すなわち、たとえば同図(d)に示すID=1の「普通」メールの送信日は、図3や図4から分かるように2000年10月4日であり、その本文内に記載されている日は同18日であって、その間の日数は14日である。そのため、このメールは上記(c)のテーブル上で、「8〜14日」と「普通」との交点に位置する「2」のうちの一つとして現れる。
【0073】
つぎに、重要度判定部201bは、電子メール受信部200から入力した各々の新着メールからその特徴量を抽出し、それぞれの重要度を、その特徴量と学習データベース201aとをもちいたベイズ推定法により確率的に判定する。
【0074】
ここでは図6に示すような新着メールが入力し、IDとして11が付与され、またその送信者がA、本文内容が会議通知、送信日から本文内記載の日までの日数が5日と解析されたものとする。
【0075】
このメールが「重要」である確率は、P(A|B)を事象Bが発生したという条件のもとでAが発生する確率として、ベイズの定理により、
P(重要|このメール)={P(このメール|重要)×P(重要)}/P(このメール) ・・・(1)
により表される。
【0076】
同様に、このメールが「普通」である確率は、
P(普通|このメール)={P(このメール|普通)×P(普通)}/P(このメール) ・・・(2)
により、またこのメールが「ジャンク」である確率は、
P(ジャンク|このメール)={P(このメール|ジャンク)×P(ジャンク)}/P(このメール) ・・・(3)
により、それぞれ表される。
【0077】
あるメールが「重要」「普通」あるいは「ジャンク」のいずれであるかを判定するには、当該メールについて上記各式により算出されたPのうち、どれが最大になるかを特定すればよい。たとえば、(2)式によるPが最大であれば、当該メールのもっとも確からしい重要度は「普通」である。もっとも、上記各式の右辺の分母は共通なので、Pの大小比較は上記各式の右辺の分子の大小比較に帰着する。
【0078】
図6に示す、5日後の会議を通知するAからの新着メールについて上記(1)式の分子を計算すると、
Figure 0003631149
【0079】
なお、P(送信者A|重要)、P(会議通知|重要)、P(5日|重要)およびP(重要)の具体的な値は、図5に示す学習データベース201aの各テーブルを参照して求めることができる。たとえば、P(送信者A|重要)であれば、その意味するところは「重要」メールの送信者がAである確率、言い換えれば「重要」メール中に送信者Aのメールが占める割合であるので、図5(a)に示すテーブルから2件中1件、すなわち1/2となる。また、P(重要)はあるメールが「重要」である確率、すなわち全メール中に占める「重要」メールの割合であるので、図5(d)に示すテーブルから10件中2件、すなわち2/10となる。
【0080】
また、同様に上記メールについて上記(2)式の分子を計算すると、
Figure 0003631149
【0081】
また、同様に上記メールについて上記(3)式の分子を計算すると、
Figure 0003631149
【0082】
なお、実際には上記で算出される確率が完全にゼロになってしまうことのないよう、スムージングと呼ばれる確率の補正をおこなわなければならない。たとえば、送信者Cからの重要メールのように実例が0個の項目は、最低でも1件の実例が存在したとして確率にゲタを履かせ、その合計が1になるようにする。上記ではスムージングしなくとも確率がゼロにはならない例によって、重要度判定の原理を説明している。
【0083】
上記計算により、5日後の会議を通知するAからの新着メールについてPが最大となるのは(1)式であるので、重要度判定部201bはこのメールの重要度を「重要」と判定する。そして、この重要度をメールID=11と対応づけて、後述する電子メール着信通知部202に出力するとともに、新たなメールが受信されたことを反映して、学習データベース201aの各テーブルを更新する。
【0084】
図7は、新たなメールの受信にともなって更新された学習データベース201aの一例を模式的に示す説明図である。図5に示す更新前の学習データベース201aと比べて、(a)では「重要」と「A」の交点、(b)では「重要」と「会議通知」の交点、(c)では「重要」と「4〜7日」の交点の値が、それぞれ1ずつインクリメントされている。また、(d)ではID=11のレコードが追加されている。
【0085】
なお、この重要度判定部201bが請求項にいう「判定手段」に、またそのおこなう処理が請求項にいう「判定工程」に、それぞれ相当する。
【0086】
つぎに説明が前後するが、202は電子メール着信通知部であり、重要度判定・学習部201の重要度判定部201bから入力した各メールの重要度を参照して、新着メール中に「重要」「普通」「ジャンク」メールがそれぞれ何通含まれているかを計数する。そして、その個数によってあらかじめ定められた表現形式で、ディスプレイ108やスピーカ117を制御して、操作者に対して新たなメールの着信を通知する。
【0087】
たとえば、新着メールの中に「重要」メールが1通でも含まれている場合には、図8に示すようなダイアログをディスプレイ108に表示させるとともに、スピーカ117からメロディ音を発生させる。なお、このダイアログ中の送信者や送信日時などは、電子メール受信部200から入力した上述の新着メール一覧から取得することができる。
【0088】
また、新着メールの中に「重要」メールは含まれていないが「普通」メールが1通でも含まれている場合には、同様のダイアログをディスプレイ108に表示させるとともに、スピーカ117からビープ音などを発生させる。また、「重要」メールも「普通」メールも含まれておらず、そのすべてが「ジャンク」メールであった場合には、同様のダイアログをディスプレイ108に表示するのみとする。
【0089】
あるいは、「重要」メールが含まれていれば音量「大」で、「重要」メールはなく「普通」メールが含まれていれば音量「中」で、「重要」メールも「普通」メールもなく「ジャンク」メールのみであれば音量「小」で、所定の着信音を発生させるようにしてもよい。すなわち、新着メール中に含まれるメールの重要度が高いほど、着信通知の方法や強度を際立たせるようにする。
【0090】
そして、電子メール着信通知部202は上記のようにして着信通知をおこなったメールのIDを、後述する操作時間監視部201cに対して出力する。なお、この電子メール着信通知部202が請求項にいう「通知手段」に、またそのおこなう処理が請求項にいう「通知工程」に、それぞれ相当する。
【0091】
つぎに、203は電子メール開封部であり、受信メール記憶部200aに蓄積されたメールのうち、指定された未開封メール(未読メール)の開封処理をおこなう。この処理自体は従来技術と同様であるが、本発明による電子メール開封部203は、開封完了時に開封したメールのIDを後述する操作時間監視部201cに対して出力する。なお、この電子メール開封部203が請求項にいう「開封手段」に、またそのおこなう処理が請求項にいう「開封工程」に、それぞれ相当する。
【0092】
204は電子メール削除部であり、受信メール記憶部200aに蓄積されたメールのうち、指定されたメールの削除処理をおこなう。この処理自体は従来技術と同様であるが、本発明による電子メール削除部204は、削除完了時に削除したメールのIDを後述する操作時間監視部201cに対して出力する。なお、この電子メール削除部204が請求項にいう「削除手段」に、またそのおこなう処理が請求項にいう「削除工程」に、それぞれ相当する。
【0093】
また、205は電子メール返信部であり、受信メール記憶部200aに蓄積されたメールのうち、指定されたメールへの返信処理をおこなう。この処理自体は従来技術と同様であるが、本発明による電子メール返信部204は、あるメールに対する返信の作成が開始されたとき、あるいはあるメールに対する返信の送信が完了したときに、当該メールのIDに返信開始であるか返信完了であるかを区別できる情報を添えて、後述する操作時間監視部201cに対して出力する。なお、この電子メール返信部205が請求項にいう「返信手段」に、またそのおこなう処理が請求項にいう「返信工程」に、それぞれ相当する。
【0094】
また、206は電子メール分類部であり、受信メール記憶部200aに蓄積されたメールのうち、指定されたメールを指定されたフォルダに分類する。この処理自体は従来技術と同様であるが、本発明による電子メール分類部206は、分類完了時に分類したメールのIDおよびその分類先のフォルダのIDを、後述する操作時間監視部201cに対して出力する。
【0095】
重要度判定・学習部201の説明に戻って、つぎに201cは、操作時間監視部であり、メールIDと対応づけて当該メールの着信通知日時、開封日時、削除日時、返信開始/完了日時、およびフォルダへの分類日時と当該分類先フォルダのIDとを管理用テーブルに記録している。図9は、操作時間監視部201cに保持される管理用テーブルの一例を模式的に示す説明図である。
【0096】
操作時間監視部201cは、電子メール着信通知部202からメールIDが入力する都度、それらのIDを上記テーブルの「メールID」欄に、またID入力時の現在日時をそれぞれの「着信通知日時」欄に書き込む。
【0097】
さらに、操作時間監視部201cは電子メール開封部203あるいは電子メール削除部204からメールIDが入力する都度、当該IDを有するレコードの「開封日時」あるいは「削除日時」欄に、ID入力時の現在日時を書き込む。また、電子メール返信部205からメールIDが入力したときは、それが返信の作成され始めたメールのIDであれば現在日時を「返信開始日時」欄に、返信を送り終えたメールのIDであれば現在日時を「返信完了日時」欄に、それぞれ書き込む。また、電子メール分類部206からメールIDが入力したときは、現在日時を「分類日時」欄に、分類先フォルダのIDを「分類先フォルダID」欄に、それぞれ書き込む。
【0098】
そして、操作時間監視部201cは上記管理用テーブルに着信通知日時以外の何らかの日時を書き込む都度、すでに書き込まれている着信通知日時あるいは開封日時から、新たに書き込んだ日時までの経過時間を算出する。また、書き込みをおこなわなくても一定の時間、たとえば24時間が経過するごとに、開封日時が書き込まれていないメールすなわち未開封メールを検索して、その着信通知日時から現在日時までの経過時間を算出する。そして、この経過時間があらかじめ定められた条件を充足しているかどうかを判定する。
【0099】
この条件とは、あるメールに対してどのような操作が、その着信通知後あるいは開封後どのくらい経過してからおこなわれたか、またはどのくらい経過してもおこなわれていないかによって、重要度判定部201bにより機械的に付与された当該メールの重要度を、後述する重要度学習部201dにより修正・変更させるための複数の規則である。それぞれの重要度、ここでは「重要」「普通」「ジャンク」の3種類について、その重要度に変更される場合を任意に定めることができる。ここではたとえば、以下のような諸条件があらかじめ定められているとする。
【0100】
(1−1)あるメールの重要度を「重要」とする場合
・着信通知から開封までの経過時間が30秒未満
・開封から返信開始までの経過時間が30秒未満
・開封から返信完了までの経過時間が15分未満
・開封からある特定のフォルダへの分類までの経過時間が1日未満
【0101】
(1−2)あるメールの重要度を「普通」とする場合
・なし
【0102】
(1−3)あるメールの重要度を「ジャンク」とする場合
・着信通知から開封までの経過時間が3日以上
・開封から削除までの経過時間が3分未満
・未開封かつ着信通知から現在までの経過時間が2日以上
【0103】
なお、上記(1−1)の「ある特定のフォルダ」は、受信メール記憶部200a内に作成されているフォルダの中から任意に選定することができる。固定的にあるフォルダのIDなどを指定しておくのでもよいが、たとえば「フォルダ内に重要メールが1通でも分類されている」「フォルダ内に占める重要メールの割合が8割以上」など、当該フォルダが満たすべき要件を指定しておき、メールの分類状況にともなってどのフォルダが上記にいう特定フォルダに該当するかが変動するようにしてもよい。
【0104】
上記(1−1)〜(1−3)の諸条件は、あるメールが操作者にとってその重要度であった場合に、当該メールに対してある期間内に経験的におこなわれやすい操作、あるいはおこなわれにくい操作からなっている。たとえば、あるメールが操作者にとって「重要」であれば、当該メールは着信通知後すぐに開封されたり、開封後すぐに返信されたり、あるいは長期保存用に用意された特定のフォルダに分類されたりする可能性が高いと考えられる。逆に、あるメールが操作者にとって「ジャンク」であれば、当該メールは着信通知後しばらく開封されなかったり、開封後すぐに削除されたり、あるいは開封もされずに放置されたりする可能性が高いと考えられる。
【0105】
なお、この操作時間監視部201cが請求項にいう「通知日時検出手段」「開封日時検出手段」「削除日時検出手段」「返信日時検出手段」「算出手段」および「検索手段」に、またそのおこなう処理が請求項にいう「通知日時検出工程」「開封日時検出工程」「削除日時検出工程」「返信日時検出工程」「算出工程」および「検索工程」に、それぞれ相当する。
【0106】
具体例により操作時間監視部201cの動作を説明する。たとえば、図6に示すID=11のメールが10月11日の11時30分0秒に電子メール受信部200により受信され、重要度判定部201bで上述の計算式により、その重要度が「重要」と判定され、図5に示す学習データベース201aが図7に示すように更新されたものとする。そして、同5秒に電子メール着信通知部202によりその着信が通知されたとすると、操作時間監視部201cはそのIDと着信通知日時とを、図9に示す管理用テーブルに書き込む。
【0107】
そして、当該メールが同25秒に開封されたとすると、操作時間監視部201cは上記テーブルに開封日時として上記日時を書き込むとともに、着信通知日時から開封日時までの経過時間、ここでは20秒を算出する。そして、これは上記(1−1)の「着信通知から開封までの経過時間が30秒未満」に該当するので、このメールのID「11」と変更後の重要度「重要」とを、後述する重要度学習部201dに対して出力する。
【0108】
つぎに201dは、重要度学習部であり、操作時間監視部201cから入力したIDのメールに対してすでに付与されている重要度を、図7(d)に示すテーブルを参照して取得する。そして、これと操作時間監視部201cから入力した変更後の重要度とが一致するかどうかを判定し、上記の例のように両者が一致する場合には何もしない。
【0109】
ここで、上記メールが10月11日の11時32分30秒に削除されたとすると、電子メール削除部204から操作時間監視部201cにそのIDが出力され、同様に管理用テーブルへの書き込みと経過時間の算出とがおこなわれる。そして、開封から削除までの経過時間はこの場合2分5秒と算出され、上記(1−3)の「開封から削除までの経過時間が3分未満」に該当するので、操作時間監視部201cはこのメールのID「11」および変更後の重要度「ジャンク」を、重要度学習部201dに対して出力する。
【0110】
重要度学習部201dは、同様に上記メールの現在の重要度と変更後の重要度とが一致するかどうかを判定し、この例のようにそれらが異なっていれば、変更後の重要度にもとづいて学習データベース201aの各テーブルを更新する。なお、この重要度学習部201dが請求項にいう「変更手段」に、またそのおこなう処理が請求項にいう「変更工程」に、それぞれ相当する。
【0111】
図10は、上記学習にともなって更新された学習データベース201aの一例を模式的に示す説明図である。図7に示す更新前の学習データベース201aと比べて、(a)では「重要」と「A」の交点の値が一つ減った代わりに、「ジャンク」と「A」の交点の値が一つ増えている。(b)では「重要」と「会議通知」の交点の値が一つ減り、「ジャンク」と「会議通知」の交点の値が一つ増えている。(c)では「重要」と「4〜7日」の交点の値が一つ減り、「ジャンク」と「4〜7日」の交点の値が一つ増えている。また、(d)ではID=11のレコードの重要度が「重要」から「ジャンク」に変更されている。
【0112】
すなわち、図6に示す新着メールの重要度は、着信通知時にはとりあえず確率的・機械的に「重要」とされていたものの、当該メールに対するその後の操作、ここでは開封後すぐに削除されたという事実から、当該メールがその操作者にとってはむしろ「ジャンク」であったことが学習されたことになる。そして、この学習結果は学習データベース201aに保存され、以後のメールについて判定される重要度に反映されることになる。
【0113】
なお、電子メール受信部200、重要度判定・学習部201、電子メール着信通知部202、電子メール開封部203、電子メール削除部204、電子メール返信部205および電子メール分類部206は、HD105やFD107、あるいはCD−ROM115などの各種記録媒体からRAM103に読み出されたプログラムの命令にしたがって、CPU101などが命令処理を実行することにより、各部の機能を実現するものである。
【0114】
つぎに、この発明の実施の形態による電子メール送受信装置の、重要度判定処理および重要度学習処理の手順を説明する。図11は、実施の形態1による電子メール送受信装置の重要度判定処理の手順を示すフローチャートである。
【0115】
ステップS1101で電子メール受信部200は、前回のメールチェックからチェックの間隔としてあらかじめ定められている一定の時間、たとえば30分が経過したかどうかを判定する。そして、当該時間を経過したときは(ステップS1101:Yes)ステップS1102に移行し、当該時間を経過していなければ(ステップS1101:No)そのまま本フローチャートによる処理を終了する。
【0116】
ステップS1102で電子メール受信部200は、所定のメールサーバーにアクセスして、前回のチェック時以降に着信したメールがあるかどうかをチェックする。そして、もし新着メールがあれば(ステップS1102:Yes)、続くステップS1103で当該メールを受信してからステップS1104に移行する。また、新着メールがなければ(ステップS1102:No)、そのまま本フローチャートによる処理を終了する。
【0117】
ステップS1104で重要度判定部201bは、ステップS1103で受信された各メールの重要度を上述のベイズ推定法により判定する。そして、続くステップS1105で、新たなメールの受信を反映して学習データベース201aの更新をおこなう。
【0118】
さらに、ステップS1106で電子メール着信通知部202は、ステップS1104で判定された重要度ごとのメールの個数を計数して、その個数に応じてあらかじめ定められた方法や強度で、上記新着メールの着信を操作者に対して通知する。その後、本フローチャートによる処理を終了する。
【0119】
また、図12は実施の形態1による電子メール送受信装置の重要度学習処理の手順を示すフローチャートである。ステップS1201で操作時間監視部201cは、電子メール開封部203、電子メール削除部204、電子メール返信部205あるいは電子メール分類部206からのメールIDの入力があったかどうか、すなわち受信メール記憶部200aに蓄積されたいずれかのメールについて、開封や削除、返信の作成開始やその送信完了、あるいは分類などの何らかの操作がおこなわれたかどうかを判定する。
【0120】
そして、何らかの操作がおこなわれたときは(ステップS1201:Yes)、続くステップS1202で現在日時を操作日時として管理用テーブルに書き込んでから、ステップS1205に移行する。
【0121】
また、何の操作もおこなわれていないときは(ステップS1201:No)、ステップS1203であらかじめ定められている一定の時間、たとえば24時間が経過したかどうかを判定し、当該時間を経過したときに(ステップS1203:Yes)ステップS1204で、管理用テーブルから未開封メールを検索する。
【0122】
そして、ステップS1205で、ステップS1201の操作の対象となったメールおよびステップS1204で検索された未開封メールについて、上記テーブルに書き込まれている各種日時間の関係や現在日時との関係、たとえば着信通知日時から開封日時までの経過時間、開封日時から削除日時までの経過時間、あるいは着信通知日時から現在日時までの経過時間などを算出して、これらの経過時間が上述のいずれかの条件を満たしているかどうかを判定する。
【0123】
そして、条件を満たすときは(ステップS1205:Yes)、ステップS1206で変更後の重要度が現在の重要度と一致するかどうかを判定する。そして、それらが一致するときは(ステップS1206:Yes)、何もせずそのまま本フローチャートによる処理を終了するが、一致しないときは(ステップS1206:No)、続くステップS1207で変更後の重要度を反映して学習データベース201aを更新した後、本フローチャートによる処理を終了する。
【0124】
以上説明した実施の形態1によれば、あるメールに対して機械的に付与された重要度が、当該メールに対する操作の有無や操作までの経過時間、あるいは操作がおこなわれないまま経過した時間によって修正・変更されるとともに、以後のメールについて付与される重要度に反映されるので、個々のメールの重要度を手作業により指定しなくとも、高い精度で各メールに適切な重要度を付与することができる。
【0125】
なお、実施の形態1の重要度判定部201bでは、送信者と本文内容、および本文内記載の日の3つの特徴量をもちいて重要度を判定するようにしたが、これらとは別の特徴量をもちいるようにしてもよい。また、実施の形態1ではベイズ推定法を利用しているが、重要度の判定はこれに限らず、どのような方法をもちいるのであってもよく、当該方法をベイズ推定法と併用するのであってもよい。
【0126】
たとえば、第4の特徴量として見出しに注目し、見出し内に「Re:」「返信:」「追伸:」などの文字列が含まれていれば、まず図4に示す管理用テーブルを参照して、「:」以下と同一の文字列を見出し内に含むメールがあるかどうかを調べるようにする。そして、もしなければ原則通り他の3つの特徴量にもとづくベイズ推定法で重要度の判定をおこなうが、もしあれば当該メールにすでに付与されている重要度を図5(d)に示すテーブルから取得し、これを無条件に与えられたメールの重要度とする。
【0127】
このようにすれば、たとえば過去に受信したメールと、その返信に対して先方からさらに返信されてきたメールとには同一の重要度が付与されることになり、一連のやりとりを構成するメールであるのにそれぞれで重要度が異なるという不自然さを回避することができる。
【0128】
また、実施の形態1の操作時間監視部201cでは、経過時間がその保持する条件のいずれか一つを満たした時点で、変更後の重要度などを重要度学習部201dに出力するようにしているが、これを複数の条件が充足された時点としてもよい。たとえば、あるメールがその着信通知から30秒未満で開封されただけでは、何もしないことで重要度判定部201bが当該メールに付与した重要度を維持し、さらにその開封から30秒未満で返信の作成が開始されたとき、すなわち2番目の条件が満たされた時点で、変更後の重要度「重要」を重要度学習部201dに出力する。
【0129】
あるいは、「着信通知から開封までの経過時間が30秒未満=3点」「開封から返信開始までの経過時間が30秒未満=2点」「着信通知から開封までの経過時間が3日以上=−4点」など、あらかじめ条件ごとに重みづけをしておき、各条件による評価点の合計が4点以上のメールは「重要」、3〜−3点のメールは「普通」、−4点以下のメールは「ジャンク」というように定めておく。そして、あるメールの合計点が閾値を上回ったり下回ったりした時点で、当該合計点に対応する重要度を、当該メールの変更後の重要度として重要度学習部201dに出力するようにしてもよい。
【0130】
また、上述の諸条件は例示であって、上記以外にも様々な経過時間について様々な条件を設定することができる。この時間としては、たとえば
・着信通知から開封までに経過した時間あるいは開封されないまま経過した時間
・着信通知あるいは開封から削除までに経過した時間あるいは削除されないまま経過した時間
・開封から返信までに経過した時間あるいは返信されないまま経過した時間
・開封から分類までに経過した時間あるいは分類されないまま経過した時間
などを採用することができる。
【0131】
(実施の形態2)
さて、上述した実施の形態1では、ある操作がおこなわれるまでの経過時間やある操作がおこなわれないまま経過した時間という絶対量によって各メールの重要度を修正・変更するようにしたが、たとえば同時に着信が通知された複数のメールのうち、先に開封されたものと後に開封されたものとでは、前者ほどその重要度が高いと考えられる。そこで、以下に説明する実施の形態2のように、操作の順序という相対量も加味して各メールの重要度を修正・変更するようにしてもよい。
【0132】
実施の形態2による電子メール送受信装置のハードウエア構成は、実施の形態1のそれと同様であるので説明を省略する。図13は、実施の形態2による電子メール送受信装置の構成を機能的に示す説明図である。
【0133】
実施の形態2による重要度判定・学習部1301は、実施の形態1による重要度判定・学習部201に、操作順序監視部1301eを付加した構成である。また、実施の形態2による電子メール着信通知部1302、電子メール開封部1303、電子メール削除部1304、電子メール返信部1305および電子メール分類部1306は、着信通知などの各処理を実行するごとに、操作時間監視部1301cおよび操作順序監視部1301eに対して、処理対象となったメールのIDなどを出力する。
【0134】
操作順序監視部1301eは、同時に着信通知された一群のメールごとに、開封などの各種の操作がおこなわれた順序を管理用テーブルに保持している。図14は、操作順序監視部1301eに保持されている管理用テーブルの一例を模式的に示す説明図である。電子メール着信通知部1302からメールIDが入力すると、操作順序監視部1301eは同時に入力した複数のメールに対して同一のグループIDを付与して、上記テーブルに登録する。そして、電子メール開封部1303などからIDが入力するごとに、同一グループ内での開封順序などを特定してこのテーブルに書き込むとともに、その順序があらかじめ定められた条件を満たすかどうかを判定する。
【0135】
この条件とは、同時に着信通知された複数のメールに対してどのような操作が、どのような順序でおこなわれたかによって、重要度判定部1301bにより機械的に付与された当該メールの重要度を重要度学習部1301dにより修正・変更させるための複数の規則である。それぞれの重要度、ここでは「重要」「普通」「ジャンク」の3種類について、その重要度に変更される場合を任意に定めることができる。ここではたとえば、以下のような条件があらかじめ定められているとする。
【0136】
(2−1)あるメールの重要度を「重要」とする場合
・同時に着信通知されたメールの中での開封順序が1番目
【0137】
(2−2)あるメールの重要度を「普通」とする場合
・同時に着信通知されたメールの中での開封順序が2番目以降
【0138】
(2−3)あるメールの重要度を「ジャンク」とする場合
・同時に着信通知されたメールの中での削除順序が1番目
【0139】
なお、この操作順序監視部1301eが請求項にいう「特定手段」に、またそのおこなう処理が請求項にいう「特定工程」に、それぞれ相当する。
【0140】
具体例により操作時間監視部1301c、操作順序監視部1301eおよび重要度学習部1301dの動作を説明する。たとえば、10月11日12時0分0秒に3通のメールが電子メール受信部1300により受信され、それぞれメールIDとして12、13および14が、またグループIDとしてともに8が付与されたものとする。そして、重要度判定部1301bで、これらのメールの重要度はすべて「普通」と判定されたものとする。
【0141】
そして、同12時0分10秒に電子メール着信通知部1302により、上記3通のメールの着信が通知されたとすると、そのIDなどが図9に示す操作時間監視部1301cの管理用テーブル、および図14に示す操作順序監視部1301eの管理用テーブルに書き込まれる。
【0142】
そして、さらに同12時0分20秒に、電子メール開封部1303からID=12のメールの開封が通知されると、上記日時が開封日時として図9に示す操作時間監視部1301cの管理用テーブルに、また同一グループ内での開封順序、ここでは3通のうち最初に開封されたので「1」が、図14に示す操作順序監視部1301eの管理用テーブルにそれぞれ書き込まれる。
【0143】
ここで、ID=12のメールは上記(1−1)の「着信通知から開封までの経過時間が30秒未満」を満たすので、ID「12」と変更後の重要度「重要」とが、操作時間監視部1301cから重要度学習部1301dに対して出力される。また、このメールは上記(2−1)の「同時に着信通知されたメールの中での開封順序が1番目」も満たすので、ID「12」と変更後の重要度「重要」とが、操作順序監視部1301eから重要度学習部1301dに対して出力される。
【0144】
重要度学習部1301dは、操作時間監視部1301cおよび操作順序監視部1301eの双方から同一の重要度が入力されたメールであって、かつその重要度が当該メールについてすでに付与されている重要度と異なっている場合にのみ、当該メールの重要度を変更して学習データベース1301aの更新をおこなう。この例では、ID=12のメールについて操作時間監視部1301cおよび操作順序監視部1301eの双方から同一の重要度「重要」が入力しており、これは重要度判定部1301bによりすでに付与されている重要度「普通」とは異なっているので、重要度学習部1301dはID=12のメールの重要度を「普通」から「重要」に変更し、それにあわせて学習データベース1301aを更新する。
【0145】
そして、さらに同12時0分25秒に今度はID=13のメールの開封が通知されたとすると、これは上記(1−1)の「着信通知から開封までの経過時間が30秒未満」を満たすため、操作時間監視部1301cからは重要度「重要」が、また上記(2−2)の「同時に着信通知されたメールの中での開封順序が2番目以降」を満たすため、操作順序監視部1301eからは重要度「普通」が、それぞれ重要度学習部1301dに対して出力される。この場合、操作時間監視部1301cと操作順序監視部1301dとから入力する重要度が一致しないので、重要度学習部1301dは何もしない。
【0146】
すなわち、いずれも着信通知から30秒以内に開封されているID=12のメールとID=13のメールの重要度は、実施の形態1であればともに「重要」に変更されるところ、実施の形態2では最初に開封されたID=12のメールのみが「重要」に変更されることになる。開封の時間差がわずかであっても、ID=12のメールはID=13のメールより先に開封されたという事実から、その相対的な重要度の差異が評価されたわけである。
【0147】
なお、実施の形態2による電子メール送受信装置の重要度学習処理は、図12に示した実施の形態1のそれとほぼ同様であり、ただステップS1202の書き込みは操作時間監視部1301cおよび操作順序監視部1301eのそれぞれの管理用テーブルについておこない、またステップS1205では、操作時間監視部1301cおよび操作順序監視部1301eの双方で同一重要度への変更条件が充足されたことをもって、当該重要度への変更条件が充足されたと判定する点が異なるのみである。
【0148】
なお、実施の形態2では操作時間監視部1301cの出力と操作順序監視部1301eの出力とが一致した場合、すなわちたとえば「着信通知から開封までの経過時間が30秒未満<かつ>同時に着信通知されたメールの中での開封順序が1番目」などの条件が満たされる場合に、当該メールの重要度を変更するようにしたが、これは「着信通知から開封までの経過時間が30秒未満<または>同時に着信通知されたメールの中での開封順序が1番目」のようにしてもよい。
【0149】
あるいは、操作時間監視部1301cおよび操作順序監視部1301eのそれぞれで、各条件が満たされたときの出力値をあらかじめ定めておき、これらの出力値の合計が閾値を上回ったり下回ったりした場合に、当該メールの重要度を変更するようにしてもよい。なお、上述の諸条件も例示であって、開封順序以外に削除順序、返信順序あるいは分類順序なども考慮して重要度を変更するようにしてもよい。
【0150】
(実施の形態3)
さて、上述した実施の形態1および2では、メールサーバーから新着メールを受信したデスクトップPCなどの本体においてその着信通知をおこなうようにしたが、このPCが遠隔地のモバイルPCなどへのメールの転送機能を有しているときは、以下に説明する実施の形態3のように、メールの重要度によってモバイルPCでの着信通知の方法や強度を変えたり、あるいはモバイルPCへの転送内容(全文を転送、要約のみを転送、何も転送しない、など)を異ならせたりするようにしてもよい。
【0151】
図15は、実施の形態3による電子メール送受信システムの構成を機能的に示す説明図である。システム全体としての機能構成は、図13に示した実施の形態2のそれとほぼ同じであり、ただ各機能部が実施の形態2では一つの電子メール送受信装置内に設けられていたのに対し、実施の形態3では二つの電子メール送受信装置、具体的にはデスクトップPCとモバイルPCとに振り分けられている点が異なっている。
【0152】
また、実施の形態3では実施の形態2の電子メール受信部1300に代えて、電子メール受信・転送部1500を設けるようにしている。この電子メール受信・転送部1500は、実施の形態2の電子メール受信部1300の各機能に加えて、重要度判定部1501bで判定されたその重要度に応じて、受信したメールをモバイルPC側の電子メール着信通知部1502に転送する機能を有している。
【0153】
具体的には、たとえばモバイルPCには受信したメールのうち「重要」メールのみを選択的に転送するようにする。あるいは、「重要」メールについてはその全文を転送し、「普通」メールについては50%の要約文のみを転送し、「ジャンク」メールについては何も転送しないというように、メールの重要度によって転送する情報の詳細さに差異を設けるようにしてもよい。
【0154】
また、たとえば「重要」メールであってかつ送信者がAであるメールはその全文を転送、「重要」メールであってかつ送信者がBであるメールは要約文のみを転送、「重要」メールであってかつ送信者がA・B以外であるメールは何も転送しないなど、重要度と所定の論理条件とを組み合わせて、転送の有無や内容を異ならせるようにしてもよい。
【0155】
このように、メールの重要度に応じて当該メールを転送するかどうかや、転送するとしてどこまで細かな情報を転送するかなどを決定することによって、不要な情報の転送を抑制し、混雑の緩和、通信費用の削減などを実現することができる。なお、この電子メール受信・転送部1500が請求項にいう「受信手段」および「転送手段」に、またそのおこなう処理が請求項にいう「受信工程」および「転送工程」に、それぞれ相当する。
【0156】
なお、このデスクトップPCがモバイルPCからの要求に応じて、さきに概略のみを転送したメールのより詳細な情報、具体的にはその全文やより省略度の低い要約文などをあらためて転送する機能を有しているときは、たとえば開封後30秒以内に1番に詳細情報の転送が要求されたメールの重要度を上げる、逆に3日以内に当該要求がなされなかったメールの重要度を下げる、などの学習をおこなわせるようにしてもよい。
【0157】
これは図9や図14に示す管理用テーブルに、詳細情報要求日時や詳細情報要求順序の項目を設け、要求の都度その日時や順序の書き込みをおこなうとともに、それらが所定の条件を充足するかどうかを判定することで実現できる。このようにすれば、詳細情報が要求されたメールに類似する以後のメールは重要と判定される可能性が高くなり、したがって最初からより詳細な情報の転送される可能性が高くなる。
【0158】
また、実施の形態1〜3で説明した電子メール送受信方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピューターやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フロッピーディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、上記記録媒体を介して、インターネット等のネットワークを介して配布することができる。
【0159】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明によれば、有線または無線によるネットワークを介して電子メールを送受信する電子メール送受信装置において、電子メールを受信する受信手段と、前記受信手段により受信された電子メールの重要度を判定する判定手段と、前記受信手段により受信された電子メールの着信を操作者に通知する通知手段と、前記通知手段により電子メールの着信が通知された日時を検出する通知日時検出手段と、前記通知手段により着信が通知された電子メールを開封する開封手段と、前記開封手段により電子メールが開封された日時を検出する開封日時検出手段と、前記通知日時検出手段により検出された日時から前記開封日時検出手段により検出された日時までの経過時間を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された経過時間にもとづいて前記判定手段により判定された重要度を変更する変更手段と、を備えたので、いったん機械的に付与された重要度は、そのメールの着信通知日時から開封日時までの経過時間の長短によって後から調整され、これによって、手作業による重要度の付与などの特段の操作を必要とせず、かつ個々の電子メールの重要度を高精度に推定することが可能な電子メール送受信装置が得られるという効果を奏する。
【0160】
また、この発明によれば、さらに、前記開封手段により開封された電子メールの前記通知手段により同時に着信が通知された電子メール中での開封順序を特定する特定手段を備え、前記変更手段は、前記算出手段により算出された経過時間および/または前記特定手段により特定された開封順序にもとづいて前記判定手段により判定された重要度を変更するので、いったん機械的に付与された重要度は、そのメールの着信通知日時から開封日時までの経過時間の長短、および/または同時に着信が通知された複数のメール中での開封順序によって後から調整され、これによって、手作業による重要度の付与などの特段の操作を必要とせず、かつ個々の電子メールの重要度を高精度に推定することが可能な電子メール送受信装置が得られるという効果を奏する。
【0161】
また、この発明によれば、有線または無線によるネットワークを介して電子メールを送受信する電子メール送受信装置において、電子メールを受信する受信手段と、前記受信手段により受信された電子メールの重要度を判定する判定手段と、前記受信手段により受信された電子メールの着信を操作者に通知する通知手段と、前記通知手段により電子メールの着信が通知された日時を検出する通知日時検出手段と、前記通知手段により着信が通知された電子メールのうち未開封の電子メールを検索する検索手段と、前記検索手段により検索された電子メールの前記通知日時検出手段により検出された日時から現在日時までの経過時間を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された経過時間にもとづいて前記判定手段により判定された重要度を変更する変更手段と、を備えたので、いったん機械的に付与された重要度は、そのメールが未開封のまま着信通知日時から経過した時間の長短によって後から調整され、これによって、手作業による重要度の付与などの特段の操作を必要とせず、かつ個々の電子メールの重要度を高精度に推定することが可能な電子メール送受信装置が得られるという効果を奏する。
【0162】
また、この発明によれば、有線または無線によるネットワークを介して電子メールを送受信する電子メール送受信装置において、電子メールを受信する受信手段と、前記受信手段により受信された電子メールの重要度を判定する判定手段と、前記受信手段により受信された電子メールの着信を操作者に通知する通知手段と、前記通知手段により電子メールの着信が通知された日時を検出する通知日時検出手段と、前記通知手段により着信が通知された電子メールを削除する削除手段と、前記削除手段により電子メールが削除された日時を検出する削除日時検出手段と、前記通知日時検出手段により検出された日時から前記削除日時検出手段により検出された日時までの経過時間を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された経過時間にもとづいて前記判定手段により判定された重要度を変更する変更手段と、を備えたので、いったん機械的に付与された重要度は、そのメールの着信通知日時から削除日時までの経過時間の長短によって後から調整され、これによって、手作業による重要度の付与などの特段の操作を必要とせず、かつ個々の電子メールの重要度を高精度に推定することが可能な電子メール送受信装置が得られるという効果を奏する。
【0163】
また、この発明によれば、有線または無線によるネットワークを介して電子メールを送受信する電子メール送受信装置において、電子メールを受信する受信手段と、前記受信手段により受信された電子メールの重要度を判定する判定手段と、前記受信手段により受信された電子メールの着信を操作者に通知する通知手段と、前記通知手段により電子メールの着信が通知された日時を検出する通知日時検出手段と、前記通知手段により着信が通知された電子メールに対する返信を作成しかつ送信する返信手段と、前記返信手段により返信の作成が開始された日時または返信の送信が完了された日時を検出する返信日時検出手段と、前記通知日時検出手段により検出された日時から前記返信日時検出手段により検出された日時までの経過時間を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された経過時間にもとづいて前記判定手段により判定された重要度を変更する変更手段と、を備えたので、いったん機械的に付与された重要度は、そのメールの着信通知日時から返信開始日時あるいは返信完了日時までの経過時間の長短によって後から調整され、これによって、手作業による重要度の付与などの特段の操作を必要とせず、かつ個々の電子メールの重要度を高精度に推定することが可能な電子メール送受信装置が得られるという効果を奏する。
【0164】
また、この発明によれば、前記判定手段が、前記受信手段により受信された電子メールの重要度を前記受信手段により前回までに受信されたすべての電子メールの重要度にもとづいて判定するので、今回受信されたメールの重要度は、前回までに受信された全メールの調整後の重要度を参照して付与され、これによって、手作業による重要度の付与などの特段の操作を必要とせず、かつ個々の電子メールの重要度を高精度に推定することが可能な電子メール送受信装置が得られるという効果を奏する。
【0165】
また、この発明によれば、前記通知手段が、前記受信手段により受信された電子メールの着信を当該電子メールの重要度ごとの個数にもとづいてあらかじめ定められた形式で操作者に通知するので、新着メール中に各重要度のメールがそれぞれ何通含まれているかによって、着信通知の方法や強度が変更され、これによって、新着メール中に含まれるメールの重要度が高いほどその着信通知の方法や強度を際立たせることが可能な電子メール送受信装置が得られるという効果を奏する。
【0166】
また、この発明によれば、第1の電子メール送受信装置から有線または無線によるネットワークを介して第2の電子メール送受信装置に電子メールを転送する電子メール送受信システムにおいて、前記第1の電子メール送受信装置が、電子メールを受信する受信手段と、前記受信手段により受信された電子メールの重要度を判定する判定手段と、前記判定手段により判定された重要度にもとづいて前記受信手段により受信された電子メールの全部または一部を前記第2の電子メール送受信装置に転送する転送手段と、を備え、前記第2の電子メール送受信装置が、前記転送手段により転送されてきた電子メールの着信を操作者に通知する通知手段と、前記通知手段により着信が通知された電子メールを開封する開封手段と、を備えたので、第1の電子メール受信装置で受信されたメールはその重要度によって第2の電子メール受信装置への転送有無および転送内容に差異が設けられ、これによって、不要な情報の転送を抑制することが可能な電子メール送受信システムが得られるという効果を奏する。
【0167】
また、この発明によれば、前記第1の電子メール送受信装置が、さらに、前記通知手段により電子メールの着信が通知された日時を検出する通知日時検出手段と、前記開封手段により電子メールが開封された日時を検出する開封日時検出手段と、前記通知日時検出手段により検出された日時から前記開封日時検出手段により検出された日時までの経過時間を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された経過時間にもとづいて前記判定手段により判定された重要度を変更する変更手段と、を備えたので、いったん機械的に付与された重要度は、そのメールの着信通知日時から開封日時までの経過時間の長短によって後から調整され、これによって、手作業による重要度の付与などの特段の操作を必要とせず、かつ個々の電子メールの重要度を高精度に推定することが可能な電子メール送受信システムが得られるという効果を奏する。
【0168】
また、この発明によれば、前記第1の電子メール送受信装置が、さらに、前記開封手段により開封された電子メールの前記通知手段により同時に着信が通知された電子メール中での開封順序を特定する特定手段を備え、前記変更手段は、前記算出手段により算出された経過時間および/または前記特定手段により特定された開封順序にもとづいて前記判定手段により判定された重要度を変更するので、いったん機械的に付与された重要度は、そのメールの着信通知日時から開封日時までの経過時間の長短、および/または同時に着信が通知された複数のメール中での開封順序によって後から調整され、これによって、手作業による重要度の付与などの特段の操作を必要とせず、かつ個々の電子メールの重要度を高精度に推定することが可能な電子メール送受信システムが得られるという効果を奏する。
【0169】
また、この発明によれば、前記第1の電子メール送受信装置が、さらに、前記通知手段により電子メールの着信が通知された日時を検出する通知日時検出手段と、前記通知手段により着信が通知された電子メールのうち未開封の電子メールを検索する検索手段と、前記検索手段により検索された電子メールの前記通知日時検出手段により検出された日時から現在日時までの経過時間を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された経過時間にもとづいて前記判定手段により判定された重要度を変更する変更手段と、を備えたので、いったん機械的に付与された重要度は、そのメールが未開封のまま着信通知日時から経過した時間の長短によって後から調整され、これによって、手作業による重要度の付与などの特段の操作を必要とせず、かつ個々の電子メールの重要度を高精度に推定することが可能な電子メール送受信システムが得られるという効果を奏する。
【0170】
また、この発明によれば、第1の電子メール送受信装置から有線または無線によるネットワークを介して第2の電子メール送受信装置に電子メールを転送する電子メール送受信システムにおいて、前記第1の電子メール送受信装置が、電子メールを受信する受信手段と、前記受信手段により受信された電子メールの重要度を判定する判定手段と、前記判定手段により判定された重要度にもとづいて前記受信手段により受信された電子メールの全部または一部を前記第2の電子メール送受信装置に転送する転送手段と、を備え、前記第2の電子メール送受信装置が、前記転送手段により転送されてきた電子メールの着信を操作者に通知する通知手段と、前記通知手段により着信が通知された電子メールを削除する削除手段と、を備えたので、第1の電子メール受信装置で受信されたメールはその重要度によって第2の電子メール受信装置への転送有無および転送内容に差異が設けられ、これによって、不要な情報の転送を抑制することが可能な電子メール送受信システムが得られるという効果を奏する。
【0171】
また、この発明によれば、前記第1の電子メール送受信装置が、さらに、前記通知手段により電子メールの着信が通知された日時を検出する通知日時検出手段と、前記削除手段により電子メールが削除された日時を検出する削除日時検出手段と、前記通知日時検出手段により検出された日時から前記削除日時検出手段により検出された日時までの経過時間を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された経過時間にもとづいて前記判定手段により判定された重要度を変更する変更手段と、を備えたので、いったん機械的に付与された重要度は、そのメールの着信通知日時から削除日時までの経過時間の長短によって後から調整され、これによって、手作業による重要度の付与などの特段の操作を必要とせず、かつ個々の電子メールの重要度を高精度に推定することが可能な電子メール送受信システムが得られるという効果を奏する。
【0172】
また、この発明によれば、第1の電子メール送受信装置から有線または無線によるネットワークを介して第2の電子メール送受信装置に電子メールを転送する電子メール送受信システムにおいて、前記第1の電子メール送受信装置が、電子メールを受信する受信手段と、前記受信手段により受信された電子メールの重要度を判定する判定手段と、前記判定手段により判定された重要度にもとづいて前記受信手段により受信された電子メールの全部または一部を前記第2の電子メール送受信装置に転送する転送手段と、を備え、前記第2の電子メール送受信装置が、前記転送手段により転送されてきた電子メールの着信を操作者に通知する通知手段と、前記通知手段により着信が通知された電子メールに対する返信を作成しかつ送信する返信手段と、を備えたので、第1の電子メール受信装置で受信されたメールはその重要度によって第2の電子メール受信装置への転送有無および転送内容に差異が設けられ、これによって、不要な情報の転送を抑制することが可能な電子メール送受信システムが得られるという効果を奏する。
【0173】
また、この発明によれば、前記第1の電子メール送受信装置が、さらに、前記通知手段により電子メールの着信が通知された日時を検出する通知日時検出手段と、前記返信手段により返信の作成が開始された日時または返信の送信が完了された日時を検出する返信日時検出手段と、前記通知日時検出手段により検出された日時から前記返信日時検出手段により検出された日時までの経過時間を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された経過時間にもとづいて前記判定手段により判定された重要度を変更する変更手段と、を備えたので、いったん機械的に付与された重要度は、そのメールの着信通知日時から返信開始日時あるいは返信完了日時までの経過時間の長短によって後から調整され、これによって、手作業による重要度の付与などの特段の操作を必要とせず、かつ個々の電子メールの重要度を高精度に推定することが可能な電子メール送受信システムが得られるという効果を奏する。
【0174】
また、この発明によれば、前記判定手段が、前記受信手段により受信された電子メールの重要度を前記受信手段により前回までに受信されたすべての電子メールの重要度にもとづいて判定するので、今回受信されたメールの重要度は、前回までに受信された全メールの調整後の重要度を参照して付与され、これによって、手作業による重要度の付与などの特段の操作を必要とせず、かつ個々の電子メールの重要度を高精度に推定することが可能な電子メール送受信システムが得られるという効果を奏する。
【0175】
また、この発明によれば、前記通知手段が、前記転送手段により転送されてきた電子メールの着信を当該電子メールの重要度ごとの個数にもとづいてあらかじめ定められた形式で操作者に通知するので、新着メール中に各重要度のメールがそれぞれ何通含まれているかによって、着信通知の方法や強度が変更され、これによって、新着メール中に含まれるメールの重要度が高いほどその着信通知の方法や強度を際立たせることが可能な電子メール送受信システムが得られるという効果を奏する。
【0176】
また、この発明によれば、有線または無線によるネットワークを介して電子メールを送受信する電子メール送受信方法において、電子メールを受信する受信工程と、前記受信工程で受信された電子メールの重要度を判定する判定工程と、前記受信工程で受信された電子メールの着信を操作者に通知する通知工程と、前記通知工程で電子メールの着信が通知された日時を検出する通知日時検出工程と、前記通知工程で着信が通知された電子メールを開封する開封工程と、前記開封工程で電子メールが開封された日時を検出する開封日時検出工程と、前記通知日時検出工程で検出された日時から前記開封日時検出工程で検出された日時までの経過時間を算出する算出工程と、前記算出工程で算出された経過時間にもとづいて前記判定工程で判定された重要度を変更する変更工程と、を含んだので、いったん機械的に付与された重要度は、そのメールの着信通知日時から開封日時までの経過時間の長短によって後から調整され、これによって、手作業による重要度の付与などの特段の操作を必要とせず、かつ個々の電子メールの重要度を高精度に推定することが可能な電子メール送受信方法が得られるという効果を奏する。
【0177】
また、この発明によれば、さらに、前記開封工程で開封された電子メールの前記通知工程で同時に着信が通知された電子メール中での開封順序を特定する特定工程を含み、前記変更工程では、前記算出工程で算出された経過時間および/または前記特定工程で特定された開封順序にもとづいて前記判定工程で判定された重要度を変更するので、いったん機械的に付与された重要度は、そのメールの着信通知日時から開封日時までの経過時間の長短、および/または同時に着信が通知された複数のメール中での開封順序によって後から調整され、これによって、手作業による重要度の付与などの特段の操作を必要とせず、かつ個々の電子メールの重要度を高精度に推定することが可能な電子メール送受信方法が得られるという効果を奏する。
【0178】
また、この発明によれば、有線または無線によるネットワークを介して電子メールを送受信する電子メール送受信方法において、電子メールを受信する受信工程と、前記受信工程で受信された電子メールの重要度を判定する判定工程と、前記受信工程で受信された電子メールの着信を操作者に通知する通知工程と、前記通知工程で電子メールの着信が通知された日時を検出する通知日時検出工程と、前記通知工程で着信が通知された電子メールのうち未開封の電子メールを検索する検索工程と、前記検索工程で検索された電子メールの前記通知日時検出工程で検出された日時から現在日時までの経過時間を算出する算出工程と、前記算出工程で算出された経過時間にもとづいて前記判定工程で判定された重要度を変更する変更工程と、を含んだので、いったん機械的に付与された重要度は、そのメールが未開封のまま着信通知日時から経過した時間の長短によって後から調整され、これによって、手作業による重要度の付与などの特段の操作を必要とせず、かつ個々の電子メールの重要度を高精度に推定することが可能な電子メール送受信方法が得られるという効果を奏する。
【0179】
また、この発明によれば、有線または無線によるネットワークを介して電子メールを送受信する電子メール送受信方法において、電子メールを受信する受信工程と、前記受信工程で受信された電子メールの重要度を判定する判定工程と、前記受信工程で受信された電子メールの着信を操作者に通知する通知工程と、前記通知工程で電子メールの着信が通知された日時を検出する通知日時検出工程と、前記通知工程で着信が通知された電子メールを削除する削除工程と、前記削除工程で電子メールが削除された日時を検出する削除日時検出工程と、前記通知日時検出工程で検出された日時から前記削除日時検出工程で検出された日時までの経過時間を算出する算出工程と、前記算出工程で算出された経過時間にもとづいて前記判定工程で判定された重要度を変更する変更工程と、を含んだので、いったん機械的に付与された重要度は、そのメールの着信通知日時から削除日時までの経過時間の長短によって後から調整され、これによって、手作業による重要度の付与などの特段の操作を必要とせず、かつ個々の電子メールの重要度を高精度に推定することが可能な電子メール送受信方法が得られるという効果を奏する。
【0180】
また、この発明によれば、有線または無線によるネットワークを介して電子メールを送受信する電子メール送受信方法において、電子メールを受信する受信工程と、前記受信工程で受信された電子メールの重要度を判定する判定工程と、前記受信工程で受信された電子メールの着信を操作者に通知する通知工程と、前記通知工程で電子メールの着信が通知された日時を検出する通知日時検出工程と、前記通知工程で着信が通知された電子メールに対する返信を作成しかつ送信する返信工程と、前記返信工程で返信の作成が開始された日時または返信の送信が完了された日時を検出する返信日時検出工程と、前記通知日時検出工程で検出された日時から前記返信日時検出工程で検出された日時までの経過時間を算出する算出工程と、前記算出工程で算出された経過時間にもとづいて前記判定工程で判定された重要度を変更する変更工程と、を含んだので、いったん機械的に付与された重要度は、そのメールの着信通知日時から返信開始日時あるいは返信完了日時までの経過時間の長短によって後から調整され、これによって、手作業による重要度の付与などの特段の操作を必要とせず、かつ個々の電子メールの重要度を高精度に推定することが可能な電子メール送受信方法が得られるという効果を奏する。
【0181】
また、この発明によれば、前記判定工程では、前記受信工程で受信された電子メールの重要度を前記受信工程で前回までに受信されたすべての電子メールの重要度にもとづいて判定するので、今回受信されたメールの重要度は、前回までに受信された全メールの調整後の重要度を参照して付与され、これによって、手作業による重要度の付与などの特段の操作を必要とせず、かつ個々の電子メールの重要度を高精度に推定することが可能な電子メール送受信方法が得られるという効果を奏する。
【0182】
また、この発明によれば、前記通知工程では、前記受信工程で受信された電子メールの着信を当該電子メールの重要度ごとの個数にもとづいてあらかじめ定められた形式で操作者に通知するので、新着メール中に各重要度のメールがそれぞれ何通含まれているかによって、着信通知の方法や強度が変更され、これによって、新着メール中に含まれるメールの重要度が高いほどその着信通知の方法や強度を際立たせることが可能な電子メール送受信方法が得られるという効果を奏する。
【0183】
また、この発明によれば、上記電子メール送受信方法をコンピュータに実行させることによって、上記電子メール送受信方法をコンピュータによって実施することが可能なプログラムが得られるという効果を奏する。
【0184】
また、この発明によれば、上記電子メール送受信方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したことで、そのプログラムを機械読み取り可能となり、これによって、上記の動作をコンピュータによって実現することが可能な記録媒体が得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による電子メール送受信装置のハードウエア構成を示す説明図である。
【図2】この発明の実施の形態1による電子メール送受信装置の構成を機能的に示す説明図である。
【図3】この発明の実施の形態1による受信メール記憶部200aに保持されている電子メールの一例を模式的に示す説明図である。
【図4】この発明の実施の形態1による受信メール記憶部200aに保持されている管理用テーブルの一例を模式的に示す説明図である。
【図5】この発明の実施の形態1による学習データベース201aの構成の一例を模式的に示す説明図である。
【図6】この発明の実施の形態1による電子メール送受信装置に入力した新着メールの一例を模式的に示す説明図である。
【図7】この発明の実施の形態1による学習データベース201aが、新たなメールの受信にともなって更新された直後の状態を模式的に示す説明図である。
【図8】この発明の実施の形態1による電子メール着信通知部202により表示されるダイアログの一例を示す説明図である。
【図9】この発明の実施の形態1による操作時間監視部201cに保持される管理用テーブルの一例を模式的に示す説明図である。
【図10】この発明の実施の形態1による学習データベース201aが、既存のメールの重要度変更にともなって更新された直後の状態を模式的に示す説明図である。
【図11】この発明の実施の形態1による電子メール送受信装置の重要度判定処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】この発明の実施の形態1による電子メール送受信装置の重要度学習処理の手順を示すフローチャートである。
【図13】この発明の実施の形態2による電子メール送受信装置の構成を機能的に示す説明図である。
【図14】この発明の実施の形態2による操作順序監視部1301eに保持されている管理用テーブルの一例を模式的に示す説明図である。
【図15】この発明の実施の形態3による電子メール送受信システムの構成を機能的に示す説明図である。
【符号の説明】
100 バスまたはケーブル
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 HDD
105 HD
106 FDD
107 FD
108 ディスプレイ
109 I/F
110 通信回線
111 キーボード
112 マウス
113 スキャナ
114 プリンタ
115 CD−ROM
116 CD−ROMドライブ
117 スピーカ
200,1300 電子メール受信部
201,1301,1501 重要度判定・学習部
201a,1301a,1501a 学習データベース
201b,1301b,1501b 重要度判定部
201c,1301c,1501c 操作時間監視部
201d,1301d,1501d 重要度学習部
202,1302,1502 電子メール着信通知部
203,1303,1503 電子メール開封部
204,1304,1504 電子メール削除部
205,1305,1505 電子メール返信部
206,1306,1506 電子メール分類部
1301e 操作順序監視部
1500 電子メール受信・転送部

Claims (20)

  1. 有線または無線によるネットワークを介して電子メールを送受信する電子メール送受信装置において、
    電子メールを受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された電子メールの重要度を前記受信手段により前回までに受信されたすべての電子メールの重要度にもとづいて判定する判定手段と、
    前記受信手段により受信された電子メールの着信を操作者に通知する通知手段と、
    前記通知手段により電子メールの着信が通知された日時を検出する通知日時検出手段と、
    前記通知手段により着信が通知された電子メールを開封する開封手段と、
    前記開封手段により電子メールが開封された日時を検出する開封日時検出手段と、
    前記通知日時検出手段により検出された日時から前記開封日時検出手段により検出された日時までの経過時間を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された経過時間にもとづいて前記判定手段により判定された重要度を変更する変更手段と、
    を備えたことを特徴とする電子メール送受信装置。
  2. さらに、前記開封手段により開封された電子メールの前記通知手段により同時に着信が通知された電子メール中での開封順序を特定する特定手段を備え、
    前記変更手段は、前記算出手段により算出された経過時間および/または前記特定手段により特定された開封順序にもとづいて前記判定手段により判定された重要度を変更することを特徴とする前記請求項1に記載の電子メール送受信装置。
  3. 有線または無線によるネットワークを介して電子メールを送受信する電子メール送受信装置において、
    電子メールを受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された電子メールの重要度を前記受信手段により前回までに受信されたすべての電子メールの重要度にもとづいて判定する判定手段と、
    前記受信手段により受信された電子メールの着信を操作者に通知する通知手段と、
    前記通知手段により電子メールの着信が通知された日時を検出する通知日時検出手段と、
    前記通知手段により着信が通知された電子メールのうち未開封の電子メールを検索する検索手段と、
    前記検索手段により検索された電子メールの前記通知日時検出手段により検出された日時から現在日時までの経過時間を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された経過時間にもとづいて前記判定手段により判定された重要度を変更する変更手段と、
    を備えたことを特徴とする電子メール送受信装置。
  4. 有線または無線によるネットワークを介して電子メールを送受信する電子メール送受信装置において、
    電子メールを受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された電子メールの重要度を前記受信手段により前回までに受信されたすべての電子メールの重要度にもとづいて判定する判定手段と、
    前記受信手段により受信された電子メールの着信を操作者に通知する通知手段と、
    前記通知手段により電子メールの着信が通知された日時を検出する通知日時検出手段と、
    前記通知手段により着信が通知された電子メールを削除する削除手段と、
    前記削除手段により電子メールが削除された日時を検出する削除日時検出手段と、
    前記通知日時検出手段により検出された日時から前記削除日時検出手段により検出された日時までの経過時間を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された経過時間にもとづいて前記判定手段により判定された重要度を変更する変更手段と、
    を備えたことを特徴とする電子メール送受信装置。
  5. 有線または無線によるネットワークを介して電子メールを送受信する電子メール送受信装置において、
    電子メールを受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された電子メールの重要度を前記受信手段により前回までに受信されたすべての電子メールの重要度にもとづいて判定する判定手段と、
    前記受信手段により受信された電子メールの着信を操作者に通知する通知手段と、
    前記通知手段により電子メールの着信が通知された日時を検出する通知日時検出手段と、
    前記通知手段により着信が通知された電子メールに対する返信を作成しかつ送信する返信手段と、
    前記返信手段により返信の作成が開始された日時または返信の送信が完了された日時を検出する返信日時検出手段と、
    前記通知日時検出手段により検出された日時から前記返信日時検出手段により検出された日時までの経過時間を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された経過時間にもとづいて前記判定手段により判定された重要度を変更する変更手段と、
    を備えたことを特徴とする電子メール送受信装置。
  6. 前記通知手段は、前記受信手段により受信された電子メールの着信を当該電子メールの重要度ごとの個数にもとづいてあらかじめ定められた形式で操作者に通知することを特徴とする前記請求項1〜請求項5のいずれか一つに記載の電子メール送受信装置。
  7. 第1の電子メール送受信装置から有線または無線によるネットワークを介して第2の電子メール送受信装置に電子メールを転送する電子メール送受信システムにおいて、
    前記第1の電子メール送受信装置は、
    電子メールを受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された電子メールの重要度を前記受信手段により前回までに受信されたすべての電子メールの重要度にもとづいて判定する判定手段と、
    前記判定手段により判定された重要度にもとづいて前記受信手段により受信された電子メールの全部または一部を前記第2の電子メール送受信装置に転送する転送手段と、
    を備え、前記第2の電子メール送受信装置は、
    前記転送手段により転送されてきた電子メールの着信を操作者に通知する通知手段と、
    前記通知手段により着信が通知された電子メールを開封する開封手段と、
    を備え
    前記第1の電子メール送受信装置は、さらに、
    前記通知手段により電子メールの着信が通知された日時を検出する通知日時検出手段と、
    前記開封手段により電子メールが開封された日時を検出する開封日時検出手段と、
    前記通知日時検出手段により検出された日時から前記開封日時検出手段により検出された日時までの経過時間を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された経過時間にもとづいて前記判定手段により判定された重要度を変更する変更手段と、
    を備えたことを特徴とする電子メール送受信システム。
  8. 前記第1の電子メール送受信装置は、さらに、前記開封手段により開封された電子メールの前記通知手段により同時に着信が通知された電子メール中での開封順序を特定する特定手段を備え、
    前記変更手段は、前記算出手段により算出された経過時間および/または前記特定手段により特定された開封順序にもとづいて前記判定手段により判定された重要度を変更することを特徴とする前記請求項に記載の電子メール送受信システム。
  9. 第1の電子メール送受信装置から有線または無線によるネットワークを介して第2の電子メール送受信装置に電子メールを転送する電子メール送受信システムにおいて、
    前記第1の電子メール送受信装置は、
    電子メールを受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された電子メールの重要度を前記受信手段により前回までに受信されたすべての電子メールの重要度にもとづいて判定する判定手段と、
    前記判定手段により判定された重要度にもとづいて前記受信手段により受信された電子メールの全部または一部を前記第2の電子メール送受信装置に転送する転送手段と、
    を備え、前記第2の電子メール送受信装置は、
    前記転送手段により転送されてきた電子メールの着信を操作者に通知する通知手段と、
    前記通知手段により着信が通知された電子メールを開封する開封手段と、
    を備え
    前記第1の電子メール送受信装置は、さらに、
    前記通知手段により電子メールの着信が通知された日時を検出する通知日時検出手段と、
    前記通知手段により着信が通知された電子メールのうち未開封の電子メールを検索する検索手段と、
    前記検索手段により検索された電子メールの前記通知日時検出手段により検出された日時から現在日時までの経過時間を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された経過時間にもとづいて前記判定手段により判定された重要度を変更する変更手段と、
    を備えたことを特徴とする電子メール送受信システム。
  10. 第1の電子メール送受信装置から有線または無線によるネットワークを介して第2の電子メール送受信装置に電子メールを転送する電子メール送受信システムにおいて、
    前記第1の電子メール送受信装置は、
    電子メールを受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された電子メールの重要度を前記受信手段により前回までに受信されたすべての電子メールの重要度にもとづいて判定する判定手段と、
    前記判定手段により判定された重要度にもとづいて前記受信手段により受信された電子メールの全部または一部を前記第2の電子メール送受信装置に転送する転送手段と、
    を備え、前記第2の電子メール送受信装置は、
    前記転送手段により転送されてきた電子メールの着信を操作者に通知する通知手段と、
    前記通知手段により着信が通知された電子メールを削除する削除手段と、
    を備え
    前記第1の電子メール送受信装置は、さらに、
    前記通知手段により電子メールの着信が通知された日時を検出する通知日時検出手段と、
    前記削除手段により電子メールが削除された日時を検出する削除日時検出手段と、
    前記通知日時検出手段により検出された日時から前記削除日時検出手段により検出された日時までの経過時間を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された経過時間にもとづいて前記判定手段により判定された重要度を変更する変更手段と、
    を備えたことを特徴とする電子メール送受信システム。
  11. 第1の電子メール送受信装置から有線または無線によるネットワークを介して第2の電子メール送受信装置に電子メールを転送する電子メール送受信システムにおいて、
    前記第1の電子メール送受信装置は、
    電子メールを受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された電子メールの重要度を前記受信手段により前回までに受信されたすべての電子メールの重要度にもとづいて判定する判定手段と、
    前記判定手段により判定された重要度にもとづいて前記受信手段により受信された電子メールの全部または一部を前記第2の電子メール送受信装置に転送する転送手段と、
    を備え、前記第2の電子メール送受信装置は、
    前記転送手段により転送されてきた電子メールの着信を操作者に通知する通知手段と、
    前記通知手段により着信が通知された電子メールに対する返信を作成しかつ送信する返信手段と、
    を備え
    前記第1の電子メール送受信装置は、さらに、
    前記通知手段により電子メールの着信が通知された日時を検出する通知日時検出手段と、
    前記返信手段により返信の作成が開始された日時または返信の送信が完了された日時を検出する返信日時検出手段と、
    前記通知日時検出手段により検出された日時から前記返信日時検出手段により検出された日時までの経過時間を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された経過時間にもとづいて前記判定手段により判定された重要度を変更する変更手段と、
    を備えたことを特徴とする電子メール送受信システム。
  12. 前記通知手段は、前記転送手段により転送されてきた電子メールの着信を当該電子メールの重要度ごとの個数にもとづいてあらかじめ定められた形式で操作者に通知することを特徴とする前記請求項7〜請求項11のいずれか一つに記載の電子メール送受信システム。
  13. 有線または無線によるネットワークを介して電子メールを送受信する電子メール送受信方法において、
    電子メールを受信する受信工程と、
    前記受信工程で受信された電子メールの重要度を前記受信工程で前回までに受信されたすべての電子メールの重要度にもとづいて判定する判定工程と、
    前記受信工程で受信された電子メールの着信を操作者に通知する通知工程と、
    前記通知工程で電子メールの着信が通知された日時を検出する通知日時検出工程と、
    前記通知工程で着信が通知された電子メールを開封する開封工程と、
    前記開封工程で電子メールが開封された日時を検出する開封日時検出工程と、
    前記通知日時検出工程で検出された日時から前記開封日時検出工程で検出された日時までの経過時間を算出する算出工程と、
    前記算出工程で算出された経過時間にもとづいて前記判定工程で判定された重要度を変更する変更工程と、
    を含んだことを特徴とする電子メール送受信方法。
  14. さらに、前記開封工程で開封された電子メールの前記通知工程で同時に着信が通知された電子メール中での開封順序を特定する特定工程を含み、
    前記変更工程では、前記算出工程で算出された経過時間および/または前記特定工程で特定された開封順序にもとづいて前記判定工程で判定された重要度を変更することを特徴とする前記請求項13に記載の電子メール送受信方法。
  15. 有線または無線によるネットワークを介して電子メールを送受信する電子メール送受信方法において、
    電子メールを受信する受信工程と、
    前記受信工程で受信された電子メールの重要度を前記受信工程で前回までに受信されたすべての電子メールの重要度にもとづいて判定する判定工程と、
    前記受信工程で受信された電子メールの着信を操作者に通知する通知工程と、
    前記通知工程で電子メールの着信が通知された日時を検出する通知日時検出工程と、
    前記通知工程で着信が通知された電子メールのうち未開封の電子メールを検索する検索工程と、
    前記検索工程で検索された電子メールの前記通知日時検出工程で検出された日時から現在日時までの経過時間を算出する算出工程と、
    前記算出工程で算出された経過時間にもとづいて前記判定工程で判定された重要度を変更する変更工程と、
    を含んだことを特徴とする電子メール送受信方法。
  16. 有線または無線によるネットワークを介して電子メールを送受信する電子メール送受信方法において、
    電子メールを受信する受信工程と、
    前記受信工程で受信された電子メールの重要度を前記受信工程で前回までに受信されたすべての電子メールの重要度にもとづいて判定する判定工程と、
    前記受信工程で受信された電子メールの着信を操作者に通知する通知工程と、
    前記通知工程で電子メールの着信が通知された日時を検出する通知日時検出工程と、
    前記通知工程で着信が通知された電子メールを削除する削除工程と、
    前記削除工程で電子メールが削除された日時を検出する削除日時検出工程と、
    前記通知日時検出工程で検出された日時から前記削除日時検出工程で検出された日時までの経過時間を算出する算出工程と、
    前記算出工程で算出された経過時間にもとづいて前記判定工程で判定された重要度を変更する変更工程と、
    を含んだことを特徴とする電子メール送受信方法。
  17. 有線または無線によるネットワークを介して電子メールを送受信する電子メール送受信方法において、
    電子メールを受信する受信工程と、
    前記受信工程で受信された電子メールの重要度を前記受信工程で前回までに受信されたすべての電子メールの重要度にもとづいて判定する判定工程と、
    前記受信工程で受信された電子メールの着信を操作者に通知する通知工程と、
    前記通知工程で電子メールの着信が通知された日時を検出する通知日時検出工程と、
    前記通知工程で着信が通知された電子メールに対する返信を作成しかつ送信する返信工程と、
    前記返信工程で返信の作成が開始された日時または返信の送信が完了された日時を検出する返信日時検出工程と、
    前記通知日時検出工程で検出された日時から前記返信日時検出工程で検出された日時までの経過時間を算出する算出工程と、
    前記算出工程で算出された経過時間にもとづいて前記判定工程で判定された重要度を変更する変更工程と、
    を含んだことを特徴とする電子メール送受信方法。
  18. 前記通知工程では、前記受信工程で受信された電子メールの着信を当該電子メールの重要度ごとの個数にもとづいてあらかじめ定められた形式で操作者に通知することを特徴とする前記請求項13〜請求項17のいずれか一つに記載の電子メール送受信方法。
  19. 前記請求項13〜請求項18のいずれか一つに記載された方法をコンピュータに実行させるプログラム。
  20. 前記請求項19に記載されたプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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