JP3630642B2 - コンバインの前処理部構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、植立穀稈を引起こし処理する引起装置と、引起こし穀稈を刈取り処理する刈取装置と、刈取装置からの刈取穀稈を脱穀装置に供給する搬送装置とを備えているコンバインの前処理部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記コンバインにおいて、従来、たとえば特開平11−235116号公報に示されるように、前記引起伝動軸が内部に位置している伝動ケースのうち、引起伝動軸を引起装置の入力部に連動させている伝動軸の付いている部分が他の部分に対して回動することにより、引起装置の上端側が引起伝動軸の軸芯まわりで回動自在に支持され、引起装置を下降作業位置と上昇非作業位置とに前記軸芯まわりで上下に揺動操作できるものがあった。
すなわち、前記刈取装置や搬送装置を点検や修理するとか、それらに発生した穀稈詰まりを解消する際、引起装置を上昇非作業位置にスイングアップさせることにより、刈取装置や搬送装置の前方を開放して作業の容易化を図れるものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
搬送装置を修理するとか清掃するなどに当り、引起装置を上昇非作業位置にしても、修理の規模などによっては、引起装置が障害になることがあった。
従来、この場合、伝動や取付け構造を分解することによって引起こし装置の取外しをせねばならず、手間が掛かっていた。
また、引起装置そのものの点検や修理を行なう際、引起装置を上昇非作業位置にして裏側が露出するようにしても、そのままでは上向きで作業せねばならないことから、作業によっては、取外した方が作業しやすい場合があるが、この場合も、伝動や取付け構造を分解して引起こし装置を取外さねばならず、手間が掛かっていた。
本発明の目的は、引起装置をスイングアップできるのみならず、その取外しが操作面でも構造面でも有利にできるコンバインの前処理部構造を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0005】
〔構成〕
植立穀稈を引起こし処理する引起装置と、引起こし穀稈を刈取り処理する刈取装置と、刈取装置からの刈取穀稈を脱穀装置に供給する搬送装置とを備えているコンバインの前処理部構造において、
前記引起装置の上端側が機体横向きの枢支軸芯まわりで回動自在に引起支持部によって支持されるとともに、前記引起装置が前記枢支軸芯まわりで下降作業位置と上昇非作業位置とに上下揺動するように構成し、引起装置が前記下降作業位置から上昇揺動するに伴って引起装置の入力部の引起伝動軸に対する連動が切れるように切り状態になり、引起装置が下降作業位置に下降するに伴って引起装置の入力部が引起伝動軸に連動するように入り状態になるクラッチ機構を設けるとともに、前記引起支持部が前記引起装置を着脱自在に支持するように構成してある。
【0006】
〔作用〕
すなわち、引起装置を枢支軸芯まわりで上下揺動させると、引起装置は下降作業位置と上昇非作業位置とに切り換わる。そして、上昇非作業位置にすれば、クラッチ機構が切り状態になって入力部の引起伝動軸に対する連動が切りになり、引起装置を引起支持部から取外せる。
【0007】
〔効果〕
従って、刈取装置や搬送装置の点検や修理、清掃などを行なうに当り、引起装置を上昇非作業位置にスイングアップさせ、刈取装置や搬送装置の前方を開放して容易に作業できる。
【0008】
また、刈取装置や搬送装置の修理規模が大きいとか、引起装置の点検や修理を行なう場合など、引起装置を取外し、引起装置が障害物にならないようにして楽に作業したり、引起装置を作業台に裏向きに置くなどして楽に能率よく作業できる。しかも、引起装置を上昇非作業位置にスイングアップさせるだけでクラッチ機構が切れて伝動系が外れ、引起装置の取外しを容易に行なってこの面からも楽に能率よく作業できる。
【0009】
請求項2による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0010】
〔構成〕
請求項1による発明の構成において、前記引起装置の上端側に作用して引起装置の前記枢支軸芯まわりでの回動ロックを行なうロック機構を設けてある。
【0011】
〔作用〕
引起支持部と引起装置の間に連結け融通が生じても、引起装置を下降作業位置にした際、引起装置が上端側でガタ付きにくいようにロック機構によって回動ロックできる。。
【0012】
〔効果〕
従って、たとえ引起支持部と引起装置の間に連結融通があっても、引起装置を下降作業位置にガタ付きにくいように安定的に支持させながら作業できる。
【0013】
請求項3による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0014】
〔構成〕
請求項1又は2による発明の構成において、前記ロック機構の操作ハンドルを、引起装置を前記上昇非作業位置に保持するように、前処理部フレームと引起装置とにわたって装着できるように構成してある。
【0015】
〔作用〕
上昇非作業位置にした引起装置の下端側に支持杆を作用させることにより、引起装置を上昇非作業位置にこれから下降しないように保持させると、この支持杆が刈り装置や搬送装置の前方に存在して点検や清掃などの作業の障害物になることがある。ところが、前記操作ハンドルを引起装置の上端側に作用させて引起装置を上昇非作業位置に保持するものであるから、支持杆としての操作ハンドルが点検や清掃などの障害物になりくくしながら、引起装置を上昇非作業位置に保持できる。
【0016】
〔効果〕
従って、刈取装置や搬送装置を点検するとか清掃するなどの際、引起装置を上昇非作業位置に保持するのに、保持手段に操作ハンドルを利用して構造簡単に保持できるとともに、保持手段が作業の障害物になりにくくてこの面からも作業しやすい状態に保持できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、クローラ式走行装置1、搭乗型の運転部2、運転座席の下方に位置する原動部を備えている機体本体の機体フレーム3に脱穀装置4や穀粒タンク5などを搭載し、機体横方向に並ぶ複数の引起装置20や、この引起装置20の下端側の後方に位置するバリカン型の刈取装置11などを備える前処理部10の前処理部フレームにおけるメインフレーム12の基端部を、前記機体フレーム3の前部に位置する支持部に機体横向きの軸芯Pまわりで回動自在に連結し、前記メインフレーム12に一端側が連結している屈伸自在なリンク機構6と、機体フレーム3とにわたって油圧式のリフトシリンダ7を取付けるとともに、機体本体の原動部から前処理部10に動力伝達するように構成して、コンバインを構成してある。
【0018】
このコンバインは、稲・麦などの収穫作業をするものであり、リフトシリンダ7によって前処理部フレームを軸芯Pまわりで上下に揺動操作することにより、前処理部10を機体本体に対して昇降操作する。つまり、引起装置20の下端や刈取装置11が地面上近くに位置して穀稈の刈取りを行なう下降作業位置と、機体本体に対して上昇エンドやその近くまで上昇して刈取りしないで走行する上昇非作業位置とに昇降操作する。そして、機体走行に伴い、前処理部10によって稲・麦などの植立穀稈を引起こすとともに刈取り処理し、前処理部10からの刈取穀稈を脱穀装置4によって脱穀処理し、脱穀装置4からの脱穀粒を穀粒タンク5に搬送して貯留していく。
【0019】
前記前処理部10は、図1〜図3に示す如く構成してある。
すなわち、機体本体の前記支持部から機体前方に向けて前記軸芯Pまわりで上下揺動自在に延出している伝動ケースで成る前記メインフレーム12、このメインフレーム12の延出端部に中間部が連結している機体横向きの伝動ケース13、この横向き伝動ケース13の両端部から機体前方向きに延出している分草フレーム14、この左右の分草フレーム14の基端部どうしにわたって連結してある刈取りフレーム15、この刈取りフレーム15の長手方向での複数箇所から機体前方向きに延出している分草フレーム14、前記横向き伝動ケース13の一端部に立設してある機体上下向きの伝動ケース16、前記横向き伝動ケース13の他端部に立設してある支柱13aと前記上下向き伝動ケース16の上端部どうしにわたって連結してある機体横向きの引起伝動ケース17、前記メイフレーム12の基端部と前記引起伝動ケース17の中間部とにわたって連結してある搬送フレーム18などにより、前記前処理部フレームを構成してある。
【0020】
機体横方向に並ぶ前記複数本の分草フレーム14それぞれの先端部に分草具14aを固設し、各分草具14aによって刈取り対象の植立穀稈を前記複数本の分草フレーム14の隣接し合う一対の分草フレーム14どうしの間に位置する引起経路に導入するように構成してある。各引起経路に導入された植立穀稈に各別に作用するように各引起経路に一つずつ対応させて機体横方向に並べた前記複数の引起装置20を前記分草フレーム14の先端側と前記引起伝動ケース17とにわたって取付け、前記各引起装置20によって引起こし処理されている植立穀稈の株元を切断する前記刈取装置11を前記刈取りフレーム15に取付け、この刈取装置11からの複数条の刈取穀稈を合流させて機体後方に搬送して前記脱穀装置4の脱穀フィードチェーン4aの搬送始端部に供給する搬送装置19を前記搬送フレーム18などによって支持させてある。
【0021】
図2、図5、図7などに示すように、前記複数の引起装置20のそれぞれは、前記分草フレーム14の先端側に立設してある支持杆14bによって下端側が支持され、上端側が前記引起伝動ケース17によって支持されるように構成した引起フレーム21、この引起こしフレーム12の上端側の表面側に回動自在に設けた駆動スプロケット22及びテンションスプロケット23、前記引起フレーム21の下端側の表面側に回動自在に設けたガイド輪体24、このガイド輪体24と前記両スプロケット22,23とにわたって巻回してある引起チェーン25、この引起チェーン25などの前方側を覆う引起カバー26のそれぞれによって構成してある。
すなわち、前記駆動スプロケット22を支持する回転支軸によって引起装置20の入力部27を構成し、この入力部27に動力伝達されると、前記駆動スプロケット22が回動して引起チェーン25を回動駆動する。すると、引起チェーン25の複数箇所に起伏自在に取付けてある引起爪25aが、引起装置20の引起こし側では、前記ガイド輪体24による起立ガイド作用と、引起フレーム21に付設してある起立ガイドレールの作用とのために引起チェーン25に対して起立し、先端側が引起カバー26から外側に突出して植立穀稈を梳き上げることによって引起こしする状態で上昇移動していき、引起装置20の戻り側では、引起チェーン25に対して倒伏し、引起カバー26の内側を下降して引起こし側に戻っていく。
【0022】
図4、図5などに示すように、前記引起伝動ケース17の内部に引起伝動軸30を回転自在に設けるとともに、機体本体の原動部から前記メインフレーム12の基端部に伝達される駆動力がメインフレーム12、横向き伝動ケース13、及び、上下向き伝動ケース16の内部に位置する伝動軸によって前記引起伝動軸30の一端側に伝達されるように構成してある。引起装置20の前記入力部27にベベルギヤ機構を介して下端側が連動している伝動軸31や、この伝動軸31及び前記入力部27が内部に位置するように構成して引起フレーム21の裏面側に下端側が固定されている伝動ケース32を備える伝動機構33を、各引起装置20と引起伝動軸30との間に設けてある。
すなわち、機体本体の原動部に設けたエンジンの駆動力を、引起装置20の上端側で機体横向きに回動自在に架設された引起伝動軸30に伝達し、この引起伝動軸30から複数の引起装置20それぞれの入力部27に各引起装置20に対応する前記伝動機構33によって伝達するように構成して、各引起装置20の駆動を可能にしてある。
【0023】
前記複数の引起装置20のうち、左右の最も横端に位置する引起装置20は、分草フレーム14が備えている前記支持杆14bと、前記引起伝動ケース17とにわたって容易には取外せないように連結することにより、前処理部フレームに姿勢変更不能に支持させてあり、その左右横端以外の複数の引起装置20のそれぞれにおいては、図5などに示す如く引起フレーム21の上端側に設けた取付け体41を備える上側連結構造40によって引起装置20の上端側を引起伝動ケース17に連結し、図8などに示す如く引起フレーム21の下端側の裏面側に固設した取付け体46を備える下側連結構造45によって分草フレーム14の先端側に固設してある前記支持杆14bに連結することにより、前処理部フレームに支持させるようにしてある。
【0024】
図5、図6などに示すように、前記上側連結構造40は、前記伝動ケース32と引起フレーム21とにわたって取付けてある前記取付け体41と、前記引起伝動ケース17の動力取出し部17aに板金部材を固着して設けた引起支持部42と、この引起支持部42の左右一対のフック部42aそれぞれに回動自在に係入するように構成した状態で前記取付け体41の左右一対の取付片41aにわたって固着した機体横向きの連結ピン43とによって構成してある。
つまり、連結ピン43を左右のフック部42aに掛けることにより、引起装置20の上端側が、前処理部フレームの前記引起支持部42に対して、引起伝動軸17の軸芯とは位置ずれした前記連結ピン43における機体横向きの枢支軸芯43aのまわりで回動自在に連結する。連結ピン43を左右のフック部42aから抜き外すことにより、引起装置20の上端側が引起支持部42から外れるようにしてある。
【0025】
図7、図9などに示すように、前記下側連結構造45は、引起フレーム21が備えている前記取付け体46と、分草フレーム14が備えている前記支持杆14bの上端部にブラケットを固着して設けた引起支持部47と、この引起支持部47の左右一対の支持片47aにわたって取付けた連結ピン48とによって構成してある。前記取付け体46の左右一対の取付け片46aが引起支持部47における一対の支持片47aの両外側に各別に位置するようにし、連結ピン43の一端側に位置する操作ハンドル49による人為操作と、前記一対の支持片47aどうしの間に位置させて連結ピン48に外嵌してあるロックばね48aの付勢力とによって連結ピン48をスライド操作することにより、連結ピン48が取付け体46における一方の取付け片46aのピン孔46bに入り込んだり、このピン孔46bから抜け出るように構成してある。
すなわち、連結ピン48を取付け体46の一方の取付け片46aに挿入するとともにこの挿入状態にロックばね48aによって維持させることにより、引起装置20の下端側を前処理部フレームの引起支持部47に連結でき、連結ピン48を取付け体46の一方の取付け片46aから抜き外すことにより、引起装置20の下端側の前処理部フレームにおける引起支持部47に対する連結を解除できるようにしてある。
【0026】
図4、図10などに示すように、前記複数の引起装置20のうち、両横端に位置するもの以外の複数の中央側の引起装置20それぞれに対応する前記伝動機構33に、前記引起伝動軸17にベベルギヤ機構を介して一端側が連動している動力取出し軸37、及び、この動力取出し軸37と前記伝動軸31の上端側との間に介在させた噛合い式のクラッチ機構35を備えさせるとともに、この伝動機構33の前記伝動ケース32を、これの上端側が引起伝動ケース17の前記動力取出し部17aに対して自由に離間したり接近するように引起伝動ケース17に対して連結していない状態に構成し、前記複数の中央側引起装置20のそれぞれにおいては、下端側の引起支持部47に対する連結を解除すれば、入力部27の引起伝動軸30に対する連動を入り切りするための特別な操作を行なわなくても、上端側の引起支持部42での枢支軸芯43aのまわりで上下に揺動操作して、下端側の取付け体46が引起支持部47に合致した下降作業位置と、図1に二点鎖線で示す如く上側の引起支持部42から機体前方向きにほぼ水平に延出した上昇非作業位置とに切り換えられるようにしてある。
【0027】
すなわち、前記複数の中央側引起装置20のそれぞれにおいて、この引起装置20を上端側で引起支持部42によって支持されている枢支軸芯43aのまわりで前記下降作業位置から上昇揺動させていくと、これに伴い、図10に示す如く前記伝動ケース32が引起伝動ケース17の動力取出し部17aから離れていくとともに前記クラッチ機構35の伝動軸31に連結している受動側クラッチ部材35aが動力取出し軸37に連結している伝動側クラッチ部材35bから外れてクラッチ機構35が切り状態になり、引起装置20の入力部27の引起伝動軸17に対する連動が切れていく。そして、引起装置20が前記上昇非作業位置のやや手前に上昇するまでは、連結ピン43をフック部42aから抜き外そうとしても、伝動ケース32が引起伝動ケース17の動力取出し軸34とか動力取出し部17aに当って抜け外れなくて、引起装置20を引起支持部42から外せないが、引起装置20が前記上昇非作業位置になると、伝動ケース32が引起伝動ケース17の動力取出し軸34とか動力取出し部17aに当らなくて連結ピン43をフック部42aから抜き外すことができ、引起装置20を引起支持部42に対して着脱できる。そして、引起装置20を前記上昇非作業位置から下降揺動させて前記下降作業位置にすると、これに伴い、図5に示す如く伝動ケース32の上端側が引起伝動ケース17の動力取出し部17aに近付くとともに前記クラッチ機構35の前記受動側クラッチ部材35aが前記伝動側クラッチ部材35bに噛合ってクラッチ機構35が入り状態になり、引起装置20の入力部27が引起伝動軸30に連動する。
【0028】
図5、図11などに示すように、前記複数の中央側引起装置20のそれぞれにおいて、引起伝動ケース17の前記動力取出し部17aに固設したブラケット51と、引起装置20の前記伝動ケース32から延出しているピン支持アーム52と、このピン支持アーム52の先端側に取付けたロックピン53とにより、引起装置20の上端側に作用して引起装置20の回動ロックや下降ロックを行なうロック機構50を構成してある。
【0029】
図5に示すように、引起装置20を前記下降作業位置にした際、ロックピン53の一端側に備えてある操作ハンドル54によってロックピン53を摺動操作して前記ブラケット51のピン孔51aに挿入する。すると、ロック機構50は、引起装置20が引起支持部42の枢支軸芯43aのまわりで回動することを抑制して引起装置20の枢支軸芯43aまわりでのガタ付きを防止するように回動ロック状態になる。
【0030】
図10に示すように、引起装置20を前記上昇非作業位置にした際、操作ハンドル54の遊端側を引起伝動ケース17の前記動力取出し部17aに位置する前記ブラケット51で成る支持部のピン孔に係合させる。すると、操作ハンドル54は、引起装置20の上端側と、前処理部フレームの引起伝動ケース部分とにわたって装着されて、引起伝動ケース17を反力部材としてピン支持アーム52に突っ張り作用して引起装置20を自重で下降しないように保持する。これにより、ロック機構50は、引起装置20を上昇非作業位置にこれから落下しないように保持する下降ロック状態になる。
【0031】
つまり、刈取装置11や搬送装置19を点検したり修理するとか清掃する際や、刈取装置11や搬送装置19に詰まった穀稈を除去するなどの際、前記複数の中央側引起装置20のそれぞれを、下端側の連結ピン48による連結と、前記ロック機構50のロックピン53による回動ロックとを解除した状態にして枢支軸芯43aのまわりでスイングアップさせる。すると、各中央側の引起装置20が前記上昇非作業位置になり、刈取装置11や搬送装置19に対する作業が前方から行ないやすいようにそれらの前方を開放する。そして、このとき、各引起装置20に対応する前記ロック機構50の操作ハンドル54の遊端側を前記ブラケット51に係止させる。すると、ロック機構50が下降ロック状態になり、操作ハンドル54の支持作用によって引起装置20を下降しないように上昇非作業位置に保持しながら作業できる。
【0032】
また、搬送装置19の修理が大規模であるとか、中央側の引起装置20の点検や修理を行なう際、所定の中央側の引起装置20を、下端側の連結ピン48による連結と、前記ロック機構50のロックピン53による回動ロックとを解除した状態にして枢支軸芯43aのまわりでスイングアップさせ、前記上昇非作業位置になると、前記連結ピン43を引起支持部42から抜き外す。すると、引起装置20の上端側が引起支持部43から外れ、引起装置20の全体を前処理部フレームから取外せる。
【0033】
〔別実施形態〕
上記実施形態の如くロック機構50の操作ハンドル54を前記ブラケット51に装着することによってロック機構50を下降ロック状態にするように構成するに替え、操作ハンドル54を前記引起支持部42に装着することによってロック機構50を下降ロック状態にするように構成して実施してもよい。要するに、操作ハンドル54を前処理部フレームに装着するように構成すればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの前部の側面図
【図2】前処理部の正面図
【図3】前処理部フレームの斜視図
【図4】引起装置の上端側と下端側の取付け構造の正面図
【図5】引起装置上端側の取付け構造の側面図
【図6】引起装置上端側の取付け構造の取外し状態での斜視図
【図7】引起装置下端側の取付け構造の側面図
【図8】引起装置下端側の連結解除状態での側面図
【図9】引起装置下端側の連結解除状態での斜視図
【図10】引起装置の上昇非作業状態での取付け構造を示す側面図
【図11】ロック機構の斜視図
【符号の説明】
4 脱穀装置
11 刈取装置
19 搬送装置
20 引起装置
27 引起装置の入力部
30 引起伝動軸
35 クラッチ機構
42 引起支持部
43a 枢支軸芯
50 ロック機構
54 操作ハンドル

Claims (3)

  1. 植立穀稈を引起こし処理する引起装置と、引起こし穀稈を刈取り処理する刈取装置と、刈取装置からの刈取穀稈を脱穀装置に供給する搬送装置とを備えているコンバインの前処理部構造であって、
    前記引起装置の上端側が機体横向きの枢支軸芯まわりで回動自在に引起支持部によって支持されるとともに、前記引起装置が前記枢支軸芯まわりで下降作業位置と上昇非作業位置とに上下揺動するように構成し、引起装置が前記下降作業位置から上昇揺動するに伴って引起装置の入力部の引起伝動軸に対する連動が切れるように切り状態になり、引起装置が下降作業位置に下降するに伴って引起装置の入力部が引起伝動軸に連動するように入り状態になるクラッチ機構を設けるとともに、前記引起支持部が前記引起装置を着脱自在に支持するように構成してあるコンバインの前処理部構造。
  2. 前記引起装置の上端側に作用して引起装置の前記枢支軸芯まわりでの回動ロックを行なうロック機構を設けてある請求項1 記載のコンバインの前処理部構造。
  3. 前記ロック機構の操作ハンドルを、引起装置を前記上昇非作業位置に保持するように、前処理部フレームと引起装置とにわたって装着できるように構成してある請求項1又は2記載のコンバインの前処理部構造。
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