JP2004081006A - コンバインの前処理部構造 - Google Patents

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JP2004081006A JP2002242358A JP2002242358A JP2004081006A JP 2004081006 A JP2004081006 A JP 2004081006A JP 2002242358 A JP2002242358 A JP 2002242358A JP 2002242358 A JP2002242358 A JP 2002242358A JP 2004081006 A JP2004081006 A JP 2004081006A
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Ryosuke Hirai
平井 良介
Tomoya Matsubayashi
松林  智也
Fumio Furuno
古野 文雄
Makoto Oshitani
押谷 誠
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Abstract

【課題】引起装置を上昇非作業位置に容易に固定できるようする。
【解決手段】引起装置20と共に支持部42に対して軸芯43aまわりで上下揺動する伝動ケース32に、突っ張り部材52を軸芯51aまわりで揺動自在支持させてある。引起装置20が上昇揺動していくと、突っ張り部材52が係止部52a,52b,52cから外れた部分で支持部53に対して摺動していく。引起装置20が上昇非作業位置になると、突っ張り部材52が軸芯51aまわりで下降揺動して係止部52a,52b,52cが支持部53に対して自ずと係合し、突っ張り部材52が引起装置20を上昇非作業位置に突っ張り支持する。
【選択図】    図11

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、植立穀稈に作用する引起装置が、この引起装置の上端側に位置する機体横向きの軸芯まわりで下降作業位置と上昇非作業位置とに上下揺動自在に支持されているコンバインの前処理部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記コンバインは、刈取装置や搬送装置を点検や修理するとか、それらに発生した穀稈詰まりを解消するなどの際、引起装置を上昇非作業位置に上昇させることにより、刈取装置や搬送装置の前方を開放して作業の容易化を図れるようになったものである。
この種のコンバインにおいて、従来、引起装置を上昇非作業位置に切り換えた際、突っ張り棒を地面上に立てるとともに引起装置に作用させるとか、前処理部の固定部と引起装置とにわたってロック部材を人為的に装着することにより、引起装置を上昇非作業状態にロックするようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来、上記した如く引起装置を上昇非作業位置にして点検とか修理などの作業を行なうに当たり、引起装置を上昇非作業状態にロックするための煩わしい手間が必要になっていた。
【0004】
本発明の目的は、引起装置を上昇非作業位置に特別な手間を要しないでロックできるコンバインの前処理部構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0006】
〔構成〕
植立穀稈に作用する引起装置が、この引起装置の上端側に位置する機体横向きの軸芯まわりで下降作業位置と上昇非作業位置とに上下揺動自在に支持されているコンバインの前処理部構造において、前処理部の固定部と前記引起装置との一方に一端側が回動自在に連結し、他端側に係止部を有した揺動自在な突っ張り部材と、引起装置と前記固定部との他方に設けた支持部とを備えているとともに、引起装置が上下揺動する際、突っ張り部材が係止部以外の部分で支持部に対して摺動し、引起装置が上昇非作業位置に位置すると、突っ張り部材の揺動によってその係止部が支持部に対して自ずと係合して突っ張り部材が引起装置を上昇非作業位置に突っ張り支持するように構成してある。
【0007】
〔作用〕
引起装置を上昇させていくと、引起装置が上昇非作業位置になるまでは、突っ張り部材が係止部以外の部分で支持部に対して摺動していき、引起装置が上昇非作業位置になって、突っ張り部材の係止部が支持部に対向すると、突っ張り部材が連結軸芯のまわりで揺動して係止部で支持部に対して自ずと係合し、この係合のために、突っ張り部材が引起装置を上昇非作業位置に突っ張り支持するものである。これにより、引起装置を上昇非作業位置に上昇させると、突っ張り部材が支持部に対して係合した状態に自ずとなり、突っ張り部材を支持部に係合させる特別なロック手間を掛けなくなくとも、引起装置を上昇非作業位置にロックできる。
【0008】
〔効果〕
従って、引起装置を上昇非作業位置に上昇操作するだけでこの上昇非作業位置に自動的にロックされ、特別なロック手間を必要としないで能率よく点検や修理作業などを行なえる。
【0009】
請求項2による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0010】
〔構成〕
請求項1による発明の構成において、前記突っ張り部材の対支持部摺動方向での複数箇所に前記係止部を設けてある。
【0011】
〔作用〕
突っ張り部材の支持部に係合する係止部を変更すると、突っ張り部材が支持部を反力点として引起装置を上昇非作業位置に突っ張り支持するための長さが変化し、引起装置の複数の取り付け高さから選択した一つの取り付け高さを上昇非作業位置として設定できるものである。
【0012】
〔効果〕
引起装置の上昇非作業位置を比較的低く設定して引起装置の上昇による重心アップを抑制し、安定化を図りながら点検や修理などの作業を行なうとか、引起装置の上昇非作業位置を比較的高く設定して引起装置の上昇による開口を大きくし、作業の容易化を図りながら点検や修理などを行なうことができる。
【0013】
請求項3による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0014】
〔構成〕
請求項1又は2による発明の構成において、前記引起装置の上端部の前面側を覆う垂れゴムを備えてある。
【0015】
〔作用〕
たとえば引起装置を上下揺動自在に支持させる取り付け構造を点検するなどの開口を引起カバーの上端部に設けた場合、通常時は、この開口を塵埃などが入り込まないように閉じておく必要がある。この開口を垂れゴムで覆うように構成すれば、通常時は、開口を垂れゴムで閉じておくことができ、点検などの際は、垂れゴムを持ち上げ操作することによって開口を開けられるようになる。
【0016】
〔効果〕
従って、前記開口を設けても、通常時は閉じておいて塵埃が入り込むなどを回避しやすくできるとともに操作簡単に開閉でき、しかも、垂れゴムを設けるだけの簡単な構造で済んで経済面などで有利に得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、クローラ式走行装置1、搭乗型の運転部2、運転座席の下方に位置する原動部を備えている自走機体の機体フレーム3に脱穀装置4や穀粒タンク5などを搭載し、前記機体フレーム3の前部に位置する支持部に、前処理部10の前処理部フレームにおけるメインフレーム12の基端部を機体横向きの軸芯Pまわりで回動自在に連結し、前記メインフレーム12に一端側が連結している屈伸自在なリンク機構6と、機体フレーム3とにわたって油圧式のリフトシリンダ7を取付けるとともに、自走機体の原動部から前処理部10に動力伝達するように構成して、コンバインを構成してある。
【0018】
このコンバインは、稲・麦などの収穫作業をするものであり、リフトシリンダ7によって前処理部フレームを軸芯Pまわりで上下に揺動操作することにより、前処理部10を自走機体に対して昇降操作する。つまり、引起装置20の下端や刈取装置11が地面上近くに位置して穀稈の刈取りを行なう下降作業位置と、自走機体に対して上昇エンドやその近くまで上昇して刈取りしないで走行する上昇非作業位置とに昇降操作する。そして、前処理部10を下降作業位置にして機体走行させると、前処理部10によって稲・麦などの植立穀稈を引起こすとともに刈取り処理し、前処理部10からの刈取穀稈を脱穀装置4によって脱穀処理し、脱穀装置4からの脱穀粒を穀粒タンク5に搬送して貯留していく。
【0019】
前記前処理部10は、図1〜図3に示す如く構成してある。
すなわち、自走機体の前記支持部から機体前方に向けて前記軸芯Pまわりで上下揺動自在に延出している伝動ケースで成る前記メインフレーム12、このメインフレーム12の延出端部に中間部が連結している機体横向きの伝動ケース13、この横向き伝動ケース13の両端部から機体前方向きに延出している分草フレーム14、この左右の分草フレーム14の基端部どうしにわたって連結している刈取りフレーム15、この刈取りフレーム15の長手方向での複数箇所から機体前方向きに延出している分草フレーム14、前記横向き伝動ケース13の一端部に立設してある機体上下向きの伝動ケース16、前記横向き伝動ケース13の他端部に立設してある支柱13aと前記上下向き伝動ケース16の上端部どうしにわたって連結してある機体横向きの引起伝動ケース17、前記メイフレーム12の基端部と前記引起伝動ケース17の中間部とにわたって連結してある搬送フレーム18などにより、前記前処理部フレームを構成してある。
【0020】
機体横方向に並ぶ前記複数本の分草フレーム14それぞれの先端部に分草具14aを固設し、各分草具14aにより、刈取り対象の植立穀稈を前記複数本の分草フレーム14の隣接し合う一対の分草フレーム14どうしの間に位置する引起経路に導入するように構成してある。各引起経路に導入された植立穀稈に各別に作用するように各引起経路に一つずつ対応させて機体横方向に並べた複数の引起装置20を前記分草フレーム14の先端側と前記引起伝動ケース17とにわたって取付け、前記各引起装置20によって引起こし処理されている植立穀稈の株元を切断する刈取装置11を前記刈取りフレーム15に取付け、この刈取装置11からの複数条の刈取穀稈を合流させて機体後方に搬送して前記脱穀装置4の脱穀フィードチェーン4aの搬送始端部に供給する搬送装置19を前記搬送フレーム18などによって支持させてある。
【0021】
図2、図5、図7などに示すように、前記複数の引起装置20のそれぞれは、前記分草フレーム14の先端側に立設してある支持杆14bによって下端側が支持され、上端側が前記引起伝動ケース17によって支持されるように構成した引起フレーム21、この引起こしフレーム21の上端側の表面側に回動自在に設けた駆動スプロケット22及びテンションスプロケット23、前記引起フレーム21の下端側の表面側に回動自在に設けたガイド輪体24、このガイド輪体24と前記両スプロケット22,23とにわたって巻回してある引起チェーン25、この引起チェーン25などの前方を覆う引起カバー26のそれぞれによって構成してある。
すなわち、前記駆動スプロケット22を支持する回転支軸によって引起装置20の入力部27を構成し、この入力部27に動力伝達されると、前記駆動スプロケット22が回動して引起チェーン25を回動駆動する。すると、引起チェーン25の複数箇所に起伏自在に取付けてある引起爪25aが、引起装置20の引起こし側では、前記ガイド輪体24による起立ガイド作用と、引起フレーム21に付設してある起立ガイドレールの作用とのために引起チェーン25に対して起立し、先端側が引起カバー26から外側に突出して植立穀稈を梳き上げることによって引起こしする状態で上昇移動していき、引起装置20の戻り側では、引起チェーン25に対して倒伏し、引起カバー26の内側を下降して引起こし側に戻っていく。
【0022】
図4、図5などに示すように、前記引起伝動ケース17の内部に引起伝動軸30を回転自在に設けるとともに、自走機体の原動部から前記メインフレーム12の基端部に伝達される駆動力がメインフレーム12、横向き伝動ケース13、及び、上下向き伝動ケース16の内部に位置する伝動軸によって前記引起伝動軸30の一端側に伝達されるように構成してある。引起装置20の前記入力部27にベベルギヤ機構を介して下端側が連動している伝動軸31や、この伝動軸31及び前記入力部27が内部に位置するように構成して引起フレーム21の裏面側に下端側が固定されている伝動ケース32を備える伝動機構33を、各引起装置20と引起伝動軸30との間に設けてある。
すなわち、自走機体の原動部に設けたエンジンの駆動力を、引起装置20の上端側で機体横向きに回動自在に架設された引起伝動軸30に伝達し、この引起伝動軸30から複数の引起装置20それぞれの入力部27に各引起装置20に対応する前記伝動機構33によって伝達するように構成して、各引起装置20の駆動を可能にしてある。
【0023】
前記複数の引起装置20のうち、左右の最も横端に位置する引起装置20は、分草フレーム14が備えている前記支持杆14bと、前記引起伝動ケース17とにわたって容易には取外せないように連結することにより、前処理部フレームに姿勢変更不能に支持させてあり、その左右横端以外の複数の引起装置20のそれぞれにおいては、図5などに示す如く引起フレーム21の上端側に設けた取付け体41を備える上側連結構造40と、図8などに示す如く引起フレーム21の下端側の裏面側に固設した取付け体46を備える下側連結構造45とによって前処理部フレームに支持させるようにしてある。
【0024】
図5、図6などに示すように、前記上側連結構造40は、前記伝動ケース32に固定された前記取付け体41と、前記引起伝動ケース17の動力取出し部17aに一体部品に成形したブラケットで成る支持部42と、この支持部42のボス部42aに前記取付け体41の左右一対の取付片41aを相対回動自在に連結している機体横向きの連結ピン43とによって構成してある。
すなわち、引起装置20の上端側を、前処理部フレームが有する前記引起支持部42に対して、引起伝動軸17の軸芯とは位置ずれした前記連結ピン43における機体横向きの枢支軸芯43aのまわりで回動自在に支持されるように連結している。
【0025】
図7、図9などに示すように、前記下側連結構造45は、引起フレーム21が備えている前記取付け体46と、分草フレーム14が備えている前記支持杆14bの上端部にブラケットを固着して設けた支持部47と、この支持部47の左右一対の支持片47aにわたって取付けた連結ピン48とによって構成してある。前記取付け体46の左右一対の取付け片46aが引起支持部47における一対の支持片47aの両外側に各別に位置するようにし、連結ピン48の一端側に位置する操作ハンドル49による人為操作と、前記一対の支持片47aどうしの間に位置させて連結ピン48に外嵌してあるロックばね48aの付勢力とによって連結ピン48をスライド操作することにより、連結ピン48が取付け体46における一方の取付け片46aのピン孔46bに入り込んだり、このピン孔46bから抜け出るように構成してある。
すなわち、連結ピン48を取付け体46の一方の取付け片46aに挿入するとともにこの挿入状態にロックばね48aによって維持させることにより、引起装置20の下端側を前処理部フレームの支持部47に連結でき、連結ピン48を取付け体46の一方の取付け片46aから抜き外すことにより、引起装置20の下端側の前処理部フレームにおける支持部47に対する連結を解除できるようにしてある。
【0026】
図4、図10などに示すように、前記複数の引起装置20のうち、両横端に位置するもの以外の複数の中央側の引起装置20それぞれに対応する前記伝動機構33に、前記引起伝動軸30にベベルギヤ機構を介して一端側が連動している動力取出し軸37、及び、この動力取出し軸37と前記伝動軸31の上端側との間に介在させた噛合い式のクラッチ機構35を備えさせるとともに、この伝動機構33の前記伝動ケース32を、これの上端側が引起伝動ケース17の前記動力取出し部17aに対して自由に離間したり接近するように引起伝動ケース17に対して連結していない状態に構成し、前記複数の中央側引起装置20のそれぞれは、下端側の支持部47に対する連結を解除すれば、入力部27の引起伝動軸30に対する連動を入り切りするための特別な操作を行なわなくても、上端側の引起支持部42での枢支軸芯43aのまわりで上下に揺動操作して、下端側の取付け体46が支持部47に合致した下降作業位置と、図1に二点鎖線で示す如く上側の支持部42から機体前方向きにほぼ水平に延出した上昇非作業位置とに切り換えられるようにしてある。
【0027】
すなわち、前記複数の中央側引起装置20のそれぞれにおいて、この引起装置20を上端側で引起支持部42によって支持されている枢支軸芯43aのまわりで前記下降作業位置から上昇揺動させていくと、これに伴い、図10に示す如く前記伝動ケース32が引起伝動ケース17の動力取出し部17aから離れていくとともに前記クラッチ機構35の伝動軸31に連結している受動側クラッチ部材35aが動力取出し軸37に連結している伝動側クラッチ部材35bから外れてクラッチ機構35が切り状態になり、引起装置20の入力部27の引起伝動軸30に対する連動が切れていく。そして、引起装置20を前記上昇非作業位置から下降揺動させて前記下降作業位置にすると、これに伴い、図5に示す如く伝動ケース32の上端側が、引起伝動ケース17の前記動力取出し部17aに上端側が固定されている横断面コの字形のホルダー39に入り込んで支持されるとともに動力取出し部17aに合致し、前記クラッチ機構35の前記受動側クラッチ部材35aが前記伝動側クラッチ部材35bに噛合ってクラッチ機構35が入り状態になり、引起装置20の入力部27が引起伝動軸30に連動する。
【0028】
図5などに示すように、前記複数の中央側の引起装置20それぞれの上端側に、左右一対の突っ張り部材52を備えたロック機構50を設けてある。
各中央側の引起装置20に対応する前記ロック機構50は、図5、図6に示すように、前記取り付け体41に一端側が連結ピン51で回動自在に連結していて、引起装置20の上端側に対して連結ピン51の軸芯51aまわりで揺動するようになっている前記左右一対の突っ張り部材52と、上下揺動する引起装置20とは相対移動するように前処理部10に固定されている固定部の一例としての前記ホルダー39の下端部の両横側にピンを固設して設けた支持部53とを備えて構成してある。
前記左右一対の突っ張り部材52は、両端側が互いにほぼ平行に並んで突っ張り部材52になるように、中間部が両突っ張り部材52の遊端部どうしを連結する連結部材になるように屈曲成形した一枚の帯板金によって作製してある。前記左右一対の突っ張り部材52それぞれの遊端側は、一対の支持部53に各別に摺動自在に載って受け止め支持されるように構成してあるとともに、各突っ張り部材52の遊端側の端部の突っ張り部材長手方向での複数箇所に、切欠きを設けて形成した係止部52a,52b,52cを備えてある。
【0029】
これにより、引起装置20を下降作業位置から上昇操作する際、引起装置20が上下3段の上昇非作業位置のうちの最下段の上昇非作業位置に到達するまでは、図11(イ)に示す如く各突っ張り部材52が前記係止部52a,52b,52c以外の部分において支持部53に対して摺動していき、ロック機構50は、引起装置20の揺動を許容するようにロック解除状態になっている。引起装置20が最下段の上昇非作業位置に位置すると、各突っ張り部材52の支持部53に対する摺動方向に並んでいる前記複数の係止部52a,52b,52cのうちの最下段上昇非作業位置に対応する第1係止部52aが、突っ張り部材52の自重による取り付け体41に対する下降揺動のために支持部53に対して自ずと係合し、突っ張り部材52が支持部53を反力点として取り付け体41を突っ張り支持することにより、ロック機構50は、突っ張り部材52によって引起装置20を最下段上昇非作業位置に固定するように下段ロック状態になる。
【0030】
この下段ロック状態から引起装置20をさらに上昇側に揺動操作すると、各突っ張り部材52が前記係止部を形成している切欠き内壁面54の傾斜のために支持部53から自ずと外れ、引起装置20が上下3段の上昇非作業位置のうちの中段の上昇非作業位置に位置すると、各突っ張り部材52の前記複数の係止部52a,52b,52cのうちの中段上昇非作業位置に対応する第2係止部52bが、突っ張り部材52の自重による取り付け体41に対する下降揺動のために支持部53に対して自ずと係合し、突っ張り部材52が支持部53を反力点として取り付体41を突っ張り支持することにより、ロック機構50は、突っ張り部材52によって引起装置20を中段上昇非作業位置に固定するように中段ロック状態になる。
【0031】
この中段ロック状態から引起装置20をさらに上昇側に揺動操作すると、各突っ張り部材52が前記係止部52bを形成している切欠き内壁面54の傾斜のために支持部53から自ずと外れ、引起装置20が上下3段の上昇非作業位置のうちの最上段上昇非作業位置に位置すると、図11(ロ)に示す如く各突っ張り部材52の前記複数の係止部52a,52b,52cのうちの最上段上昇非作業位置に対応する第3係止部52cが、突っ張り部材52の自重による取り付け体41に対する下降揺動のために支持部53に対して自ずと係合し、突っ張り部材52が支持部53を反力点として取り付け体41を突っ張り支持することにより、ロック機構50は、突っ張り部材52によって引起装置20を最上段上昇非作業位置に固定するように上段ロック状態になる。
【0032】
引起装置20が前記最下段、中段、最上段のいずれの上昇非作業位置に固定されている場合でも、引起カバー26の上端部に設けてある図5の如き開口26aから手を差し入れて一対の突っ張り部材52を上昇側に少し揺動操作して支持部53に掛からないように支持することにより、ロック機構50をロック解除状態に維持して、引起装置20の下降操作が可能になる。引起装置20が最下段上昇非作業位置より少し下降すると、各突っ張り部材52は全ての係止部52a,52b,52cから基端側に外れた部分で支持部53に載置する状態となり、この後は、各突っ張り部材52が係止部52a,52b,52c以外の部分において支持部53に対して摺動して、ロック機構50は、引起装置20の揺動を許容するようにロック解除状態になり、突っ張り部材52を支持部53から外す操作を必要としないで引起装置20を下降作業位置まで下降操作できる。
【0033】
つまり、刈取装置11や搬送装置19を点検や修理するとか清掃する際、あるいは、刈取装置11や搬送装置19に詰まった穀稈を除去するなどの際、前記複数の中央側の引起装置20それぞれを、下端側の連結ピン48による支持杆14に対する連結を解除した状態にして枢支軸芯43aのまわりで揺動上昇させる。引起装置20が上昇非作業位置になると、ロック機構50が自ずとロック状態になって引起装置20を上昇非作業位置に固定し、刈取装置11や搬送装置19の前方を開放して作業が行いやすくなる。このとき、各引起装置20の上昇非作業位置として上段側の上昇非作業位置を選択すれば、開口を大きくでき、下段側の上昇非作業位置を選択すれば、引起装置20の上昇による重心アップを抑制しながら開口を形成できる。
【0034】
図5などに示すように、前記引起伝動ケース17を覆っているケースカバー60の内側に位置するようにして引起伝動ケース17に設けた支持部17bから垂れゴム61を垂下させてある。この垂れゴム61は、前記ケースカバー60の機体横方向での全長にわたる機体横方向長さを備えていて前記両横外側の引起装置20及び前記各中央側の引起装置20の引起カバー26の上端部の前面側に垂下しており、各中央側の引起装置20の前記開口26aに対する開閉蓋になるようにこの開口26aを覆っている。
【0035】
図5に示すように、前記複数の中央側の引起装置20それぞれの上端側に検出スイッチ62を設けてある。この検出スイッチ62は、引起装置20が前記3段の上昇非作業位置のいずれかに上昇されると、このことを検出し、エンジン停止装置63に対してエンジン停止作動を実行させる指令を出力するように構成してある。
すなわち、引起装置20が上昇非作業位置に上昇操作されると、エンジンが自動的に停止するとか、エンジンを始動できなくなるようにしてある。
【0036】
〔別実施形態〕
上記実施形態の如く突っ張り部材52を引起装置20の方に連結し、支持部53を前処理部10の固定部側に設けて実施する他、突っ張り部材52を固定部側に連結し、支持部53を引起装置20の方に設けて実施してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバイン前部の側面図
【図2】前処理部の正面図
【図3】前処理部フレームの斜視図
【図4】引起装置下端側の取付け構造の正面図
【図5】引起装置上端側の取付け構造の側面図
【図6】引起装置上端側の取付け構造及びロック機構の分解斜視図
【図7】引起装置下端側の取付け構造の側面図
【図8】引起装置下端側の連結解除状態での側面図
【図9】引起装置下端側の連結解除状態での斜視図
【図10】引起装置の上昇非作業状態での取付け構造を示す側面図
【図11】(イ)は、引起装置が下降状態にある場合のロック機構の側面図、(ロ)は、ロック機構のロック状態での側面図
【符号の説明】
10     前処理部
20     引起装置
39     固定部
43a    引起装置の揺動軸芯
52     突っ張り部材
52a,52b,52c   係止部
53     支持部
61     垂れゴム

Claims (3)

  1. 植立穀稈に作用する引起装置が、この引起装置の上端側に位置する機体横向きの軸芯まわりで下降作業位置と上昇非作業位置とに上下揺動自在に支持されているコンバインの前処理部構造であって、
    前処理部の固定部と前記引起装置との一方に一端側が回動自在に連結し、他端側に係止部を有した揺動自在な突っ張り部材と、引起装置と前記固定部との他方に設けた支持部とを備えているとともに、引起装置が上下揺動する際、突っ張り部材が係止部以外の部分で支持部に対して摺動し、引起装置が上昇非作業位置に位置すると、突っ張り部材の揺動によってその係止部が支持部に対して自ずと係合して突っ張り部材が引起装置を上昇非作業位置に突っ張り支持するように構成してあるコンバインの前処理部構造。
  2. 前記突っ張り部材の対支持部摺動方向での複数箇所に前記係止部を設けてある請求項1記載のコンバインの前処理部構造。
  3. 前記引起装置の上端部の前面側を覆う垂れゴムを備えてある請求項1又は2記載のコンバインの前処理部構造。
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