JP3630101B2 - 1α,25−ジヒドロキシビタミンD3の非カルシウム血性の増殖抑制および転写調節活性を示す硫黄含有類縁体 - Google Patents

1α,25−ジヒドロキシビタミンD3の非カルシウム血性の増殖抑制および転写調節活性を示す硫黄含有類縁体 Download PDF

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Description

【0001】
本明細書に記載され、主張される発明は一部、米国立衛生研究所の助成の下に行った。米国政府は本発明において一定の権利を有する。
【0002】
発明の分野
本発明はホルモン1α,25−ジヒドロキシビタミンDの新規類縁体に関する。そのような類縁物質は、インビボでのカルシウム血活性がないか、または低いことに加えて、インビトロでの高い増殖抑制および高い転写調節活性の薬理学的に望ましい組み合わせを示す。
【0003】
発明の背景
ヒトの健康にとってきわめて重大な種々の生化学的事象の調節における、その非常に高い潜在能力のために、カルシトリオールまたは1,25Dとしても知られる1α,25−ジヒドロキシビタミンDは、世界中の医学研究者、分子生物学者、薬理学者、医薬化学者および有機化学者、ならびに個人介護製品や癌の予防および/または治療の分野の研究者の興味を刺激している。この物質は式Iに示す構造に一致する。
【化18】
Figure 0003630101
式I
1α,25−ジヒドロキシビタミンD
(1,25D、カルシトリオール)
【0004】
ビタミンD類縁体、カルシトリオールまたはこれらに類似のものに関するこれまでの研究を示す多くの文献を引用することができる。例えば下記を参照されたい:
Vitamin D. Chemical. Biochemical and Clinical Update、Proceedings of the Sixth Workshop on Vitamin D、Merano、Italy、March 1985;ノーマン(Noran)、A.W.、スチャフィー(Schaefer)、K.、グリゴレート(Grigoleit)、H.G.、ハラス(Herrath)、D.V.編; W. de Gruyter; New York、1985; ブロモージュ(Brommage)、R.、デルッカ(DeLucca)、H.F.、Endocrine Rev. (1985) 6:491;Dickson)、I.、Nature (1987) 325:18; Hormones and Their Actions.記載のカンシーラ(Cancela)、L.、テオフォン(Theofon)、G.、ノーマン(Norman)、A.W.、Part I;クック(Cooke)、B.A.、キング(King)、R.J.B.、ヴァン デル モーレン(Van der Molen)、H.J.編; Elsevier、Holland、1988; ツーカス(Tsoukas)、D.C. プロヴェディーニ(Provvedini)、D.M.、マノラガス(Manolagas)、S.C.、Science、(Washigton、D.C.)(1984) 224:1438;プロヴェディーニ(Provvedini)、D.M.、ツーカス(Tsoukas)、C.D.、デフトー(Deftoe)、L.J.、マノラガス(Manolagas)、S.C.、Science、(Washington、D.C.)(1983) 221:1181; Vitamin D. Chemical Biochemical. and Clinical Endocrinology of Calcium Metabolism、Proceedings of the Fifth Workshop on Vitamin D、Williamburg、VA、Feb. 1982、ノーマン(Norman)、A.W.、スチャフィー(Schaefer)、K.、ハラス(Herrath)、D.V.、グリゴレート(Grigoleit)、H.G.、編、W. de Gruyter; New York、1982、pp. 901−940; Vitamin D: Molecular Cellular and Clinical Endocrinology記載のカルバーリー(Calverley)、M.J. Norman)、A.W.、編、de Gruyter; Berlin、1988、p. 51; カルバーリー(Calverley)、M.J.、Tetrahedron (1987) 43:4609. Vitamin D、A Pluripotent Steroid Hormone: Structural Studies、Molecular Endocrinology and Clinical Applications、編 ノーマン(Norman)、ボウリン(Boullion)およびトーマセット(Thomasset)、1994、Walter de Gruyter、New York。カーバリー(Calverley)およびビンダーラップ(Binderup)、Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters (1993) 3:1845. 米国特許第5,274,142号;第5,389,622号;第5,403,832号および第5,830,885号もビタミンD類縁体を記載し、主張している。本出願の上記および別の部分で引用したそれぞれの文献および特許の全内容は、参照として本明細書に組み込まれている。
【0005】
主な化学的挑戦は、強力な増殖抑制および分化誘導活性を保持するが、過剰カルシウム血性活性を持たない1α,25−ジヒドロキシビタミンDの誘導体を設計し、合成することであった。ホフマン・ラロシュ(Hoffman−La Roche)社が開発した1α,25−ジヒドロキシ−16−エン−23−イン−26,27−ヘキサフルオロコレカルシフェロールのような、そのような選択的生理活性を示す合成誘導体の中には、非常に望ましい薬理学的性質を有することが明らかにされているものもある。天然のA環置換基および立体化学を有する1,25Dの24−フルオロ類縁体および24,24−ジフルオロ類縁体は少数合成されているにすぎない。しかし、これらはカルシウム血性活性に関して、1,25Dと期待はずれに類似していることが判明した。そのような物質のビタミンD受容体(VDR)への結合親和性はカルシトリオールとほぼ同等であるが、これらは血漿半減期がカルシトリオールよりも長い。
【0006】
前述のことから、ホルモン1α,25−ジヒドロキシビタミンDの追加的な合成類縁体であって、選択的に望ましい薬理活性を示すが、血中カルシウム濃度上昇活性は示さない類縁体を特定することが継続的に必要であることは明らかである。したがって、本発明の目的は、種々の有益な医学および/または個人介護製品において使用するために有用であるが、インビボで望ましくない過剰カルシウム血性活性を示さない新規1,25D類縁体を提供することである。
【0007】
発明の概要
本発明は、1α,25−ジヒドロキシビタミンDの新規な、硫黄を含有し、かつ選択的にフッ素化された、不飽和および/またはオキサ含有類縁体に関する。そのような類縁体は式II、式III、式IV、式V、式VI、式VII、式VIII、式IXおよび式Xで示されるジアステレオ異性体構造式を有する。
【化19】
Figure 0003630101
II
【化20】
Figure 0003630101
III
【化21】
Figure 0003630101
IV
【化22】
Figure 0003630101

【化23】
Figure 0003630101
VI
【化24】
Figure 0003630101
VII
【化25】
Figure 0003630101
VIII
【化26】
Figure 0003630101
IX
【化27】
Figure 0003630101

【0008】
本発明の式II〜Xおよび他の化合物において、A環の1位および3位のヒドロキシル置換基は、類縁体が(−)、すなわち(1α,3β)または(+)、すなわち(1β,3α)ジアステレオマー配置のいずれかであるような置換基でありうる。これらの位置のC−O結合は、時に、以下の構造式において二者択一の配置が意図されることを示すために波線で示される。本発明に係り、(1α,3β)ジアステレオマー配置の置換基を持つ化合物が好ましい。
【0009】
本発明は、式II〜Xの化合物と類似であるが、23−オキサ−25−スルホン、20−エピ−22オキサスルホン;16−エン−アルケニルスルホン;16−エン−アルキニルスルホン;および22E,24Eジエンスルホン単位を有する物質も含む。下記の式XIV〜XVIIおよび式XIXで示される化合物は本発明の好ましい化合物に含まれる。
【化28】
Figure 0003630101
XIV
【化29】
Figure 0003630101
XV
【化30】
Figure 0003630101
XVI
【化31】
Figure 0003630101
XVII
【化32】
Figure 0003630101
XIX
【0010】
本発明の化合物は一般式XI〜XIIIおよび式XVIIIで表すことができる。
【化33】
Figure 0003630101
XI
式中、XはHまたはFであり、Rは分枝鎖状もしくは直鎖状の低級アルキル(1〜6個の炭素)、無置換フェニル基、または低級アルキル基もしくは低級アルコキシ基で置換されたフェニル基である。Rがメチル、t−ブチル、フェニル、およびメトキシフェニルである化合物が特に好ましい。
【化34】
Figure 0003630101
XII
式中、XはHまたはFであり、Rは分枝鎖状もしくは直鎖状の低級アルキル(1〜6個の炭素)、無置換フェニル基、または低級アルキル基もしくは低級アルコキシ基で置換されたフェニル基である。Rがメチル、t−ブチル、フェニル、およびメトキシフェニルである化合物が特に好ましい。
【化35】
Figure 0003630101
XIII
式中、nは1または2であり、Rは分枝鎖状もしくは直鎖状の低級アルキル(1〜6個の炭素)、無置換フェニル基、または低級アルキル基もしくは低級アルコキシ基で置換されたフェニル基である。Rがメチル、t−ブチル、フェニル、およびメトキシフェニルである化合物が特に好ましい。
【化36】
Figure 0003630101
XVIII
式中、Rは分枝鎖状もしくは直鎖状の低級アルキル(1〜6個の炭素)、無置換フェニル基、または低級アルキル基もしくは低級アルコキシ基で置換されたフェニル基である。Rがメチル、t−ブチル、フェニル、およびメトキシフェニルである化合物が特に好ましい。
【0011】
発明の詳細な説明
式II〜VIIIに対応するカルシトロール類縁体を調製する際に、カルシウム血性活性を減弱させるが、強い分化誘導作用を示す側鎖も提供する、望ましい置換基の組み合わせに到達するために、いくつかの考察を考慮に入れる。側鎖の24位は典型的に側鎖が代謝により酸素化される部位である。したがって、この位置のC−Hをより強いC−F結合で置き換えることにより、そのような類縁体のインビボでの寿命が延長されると考えられる。さらに、フッ素置換基の原子サイズは水素原子のサイズに非常に近く、そのため受容体結合への立体障害を生じることはない。さらに、2個のフッ素原子が存在することで、類縁体の脂溶性がフッ素化されていない対応物に比べて増大し、それによりインビボでの吸収および輸送速度が高まると想定される。さらに、24位または25位にt−ブチルスルホン基があると、その領域で天然の極性25−OH基に特徴的な極性環境を模擬することが予期される。最後に、16−エン炭素−炭素二重結合は、増殖抑制作用を強化することが多い。
【0012】
これらの考察を考慮に入れて、本発明の硫黄含有、ならびに任意にフッ素含有の、不飽和類縁体およびオキサ含有類縁体は、以下のスキーム1、2、3、4、5、6、7、8およびスキーム9に示す多段階有機合成反応法によって調製することができる。
【0013】
別に記載のない限り、すべての実施例で、反応はフレーム乾燥した丸底フラスコ中、超高純度(UHP)アルゴン雰囲気下で実施する。ジエチルエーテル(エーテル)およびテトラヒドロフラン(THF)は使用前にナトリウムベンゾフェノンケチルから蒸留する。塩化メチレン(CHCl)は使用前に水素化カルシウムから蒸留する。他の化合物はすべてAldrich Chemical Companyから購入し、それ以上精製せずに使用する。分析薄層クロマトグラフィー(TLC)はシリカゲル60 F254プレート(厚さ250μm、Merck)で実施する。カラムクロマトグラフィーはショートパスシリカゲル(粒径<230メッシュ)、フラッシュシリカゲル(粒径400〜230メッシュ)、またはフロリジル(登録商標)(200メッシュ)を用いて行う。収率は最適化していない。生成物の純度はクロマトグラフィーの均質性により>95%と判断される。高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)は、25mL/分の調製用ポンプヘッドを2つ備えたRainin HPLXシステムで、60Åシリカゲル(細孔サイズ8μm)を裸のシリカまたはC−18結合シリカのいずれかで充填したRainin Daynamax 10mmx250mm(半調製用)カラムを用いて行う。融点はMel−Temp金属ブロック装置を用いて測定し、補正はしていない。核磁気共鳴(NMR)スペクトルは、Varian XL−400分光器でHは400MHz、13Cは100MHzで操作して、またはVarian XL−500分光器でHは500MHz、13Cは125MHzで操作して測定する。化学シフトをテトラメチルシランから低磁場への百万分率(ppm、δ)で報告する。赤外(IR)スペクトルはPerkin−Elmer 1600 FT−IR分光器を用いて測定する。共鳴を波数(cm−1)で報告する。低分解能質量分析および高分解能質量分析(LRMSおよびHRMS)は電子衝突または化学イオン化(EIまたはCI)により、(1)Johns Hopkins大学でVG Instruments 70−S分光器により、EIの場合は70eVで、CIの場合はキャリアガスにアンモニア(NH)を用いて測定するか、または(2)at Champaign−UrbanaのIllinois大学でFinnigan−MAT CH5、Finnigan−MAT 731、もしくはVG Instruments 70−VSE分光器により、EIの場合は70eVで、CIの場合はメタン(CH)を用いて測定する。
【0014】
式IIの物質の調製を下記のスキーム1に示す。
スキーム1
式IIのカルシトリオール類縁体の合成
【化37】
Figure 0003630101
Figure 0003630101
II
【0015】
C,D環のヨウ化物誘導体5の合成は、カルシトリオール出発物質1から中間体2、中間体3、および中間体4を介して通常の様式で実施する。合成におけるこれらの段階は本発明者らの報告、Journal of Organic Chemistry、1997、Vol. 62、pp. 3299−3314に詳細に記載されている。
【0016】
様々な中間体6、7、8、9、および中間体10ならびに式IIの化合物の調製は、下記の実施例1から実施例5に記載されている。
【0017】
実施例1
TES保護C,D環スルホン(+)−6
メチルtert−ブチルスルホン(594mg、4.40mmol)およびTHF(20mL)の溶液を−78℃に冷却し、次いで3.1mLのn−BuLi(ヘキサン中の1.4Mの溶液、4.40mmol)をこの溶液に滴下した。15分後、HMPA(1.3mL)を加え、溶液をさらに15分間撹拌した。あらかじめ冷却した(−78℃)THF(20mL)中のヨウ化物5(381mg、0.87mmol)の溶液を、カニューレからゆっくり加えた。反応混合物を次いで室温まで加温した。反応を水で停止させ、EtOAcで抽出し、鹹水で洗浄し、無水MgSOで乾燥して減圧濃縮し、次いでカラムクロマトグラフィー(25% EtOAc/ヘキサン)により精製して336mg(87%)の所望のスルホン(+)−6を無色オイルとして得た:
Figure 0003630101
【0018】
実施例2
二フッ化C,D環スルホン(+)−8
TES保護C,D環スルホン(+)−6(265mg、0.60mmol)のTHF(6.0mL)溶液に0.85mLのn−BuLi(ヘキサンの中の1.4Mの溶液、1.19mmol)を−78℃で加えた。30分間撹拌後、あらかじめ冷却したTHF(5.0mL)中のNFSI(N−フルオロベンゼンスルホンイミド、Aldrichから直接購入、226mg、0.72mmol)の溶液を反応混合物にゆっくり加え、次いでこれを室温まで加温した。反応を水で停止させ、EtOAcで抽出した。合わせた有機相を鹹水で洗浄し、乾燥して減圧濃縮し、次いでカラムクロマトグラフィー(25% EtOAc/ヘキサン)により精製して一および二フッ化スルホンの混合物を得た。
【0019】
混合物(280mg)をTHF(6.0mL)に溶解し、溶液を−78℃に冷却した。この溶液に1.1mLのn−BuLi(ヘキサン中の1.4M溶液、1.54mmol)を加え、反応混合物を30分間撹拌した。あらかじめ冷却したTHF(5.0mL)中のNFSI(386mg、1.22mmol)の溶液をカニューレからゆっくり加えた。反応混合物を室温まで加温し、反応を水で停止させ、EtOAcで抽出し、鹹水で洗浄して濃縮した。カラムクロマトグラフィー(25% EtOAc/ヘキサン)精製により230mg(80%)の所望の二フッ化C,D環スルホン(+)−8を無色オイルとして得た:
Figure 0003630101
【0020】
実施例3
脱保護二フッ化C,D環アルコール(+)−9
THF(5.0mL)中のシリルエーテル(+)−8(226mg、0.47mmol)およびTHF中のフッ化テトラ−n−ブチルアンモニウム(TBAF、1.2mL)の1.0Mの溶液を室温で終夜撹拌した。混合物を水で反応停止させ、EtOAcで抽出した。合わせた有機相を鹹水で洗浄し、乾燥して減圧濃縮し、次いでカラムクロマトグラフィー(25% EtOAc/ヘキサン)により精製して147mg(85%)の所望のアルコールを白色固体で得た:融点105〜106℃;
Figure 0003630101
【0021】
実施例4
C,D環ケトン(+)−10
CHCl(5.0mL)中のC,D環アルコール(+)−9(74mg、0.20mmol)の溶液に乾燥器で乾燥したセライト(150mg)および二クロム酸ピリジニウム(PDC、152mg、0.40mmol)を室温で加えた。反応混合物を終夜撹拌し、次いで2cmのフラッシュシリカゲルのパッドを通過させ、EtOAcで洗浄した。ろ液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(25% EtOAc/ヘキサン)により精製して67mg(91%)の所望のC,D環ケトン(+)−10を無色固体で得た:融点106〜107℃;
Figure 0003630101
【0022】
実施例5
式IIの類縁体
無水THF(2.0mL)中のラセミ酸化ホスフィン(A環、102mg、0.18mmol)の溶液を−78℃に冷却し、アルゴン雰囲気下、94μLのフェニルリチウム(THF中の1.6M溶液、0.15mmol)で処理した。混合物は赤橙色に変わり、これを−78℃で30分間撹拌した。この溶液に無水THF(1.0mL)中のC,D環ケトン(+)−10(45mg、0.12mmol)(ベンゼンで共沸乾燥を3回行い、使用前に少なくとも24時間真空下においた)の溶液を滴下した。−78℃で赤橙色が黄色に退色するまで反応を続けた(約4時間)。2N酒石酸ナトリウムカリウムおよび2N KCOの1:1混合溶液(3.0mL)を加えて反応を停止させた。反応混合物をEtOAcで抽出し、鹹水で洗浄し、無水MgSOで乾燥して減圧濃縮し、次いでカラムクロマトグラフィー(97%ヘキサン/エーテル)により精製して59mg(66%)の結合生成物を無色オイルとして得た。
【0023】
結合生成物(59mg、0.081mmol)を無水THF(3.0mL)に溶解し、この溶液にTBAF(1.0M THF溶液、0.32mL、0.32mmol)およびEtN(46μL、0.32mmol、4当量)を加えた。反応を暗所で終夜行い、次いで水で反応停止させ、EtOAcで抽出した。有機相を鹹水で洗浄し、無水MgSOで乾燥して減圧濃縮し、次いでシリカゲルクロマトグラフィー(90% EtOAc/ヘキサン)により精製して32mg(79%)の二つのジアステレオマーの混合物を白色固体で得た。ジアステレオマーの一部(16mg)を逆相HPLC(C−18半調製用カラム、52% MeCN/HO、3.0mL/分)により分離して式II−1(1α,3β、t 100.8分)を発泡固体で5.7mg(19%)、および式II−2(1β,3α、t 95.8分)を無色オイルとして4.1mg(14%)得た。式II−1:
Figure 0003630101
式II−2:
Figure 0003630101
【0024】
式IIIの物質の調製を下記のスキーム2に示す。
スキーム2
式IIIのカルシトリオール類縁体の合成
【化38】
Figure 0003630101
Figure 0003630101
III
【0025】
C,D環のヨウ化物誘導体14の合成は、スキーム2に示すとおりスルホン酸塩出発物質4から中間体11、12、および13を介して実施する。合成におけるこれらの段階は下記の実験の部に詳細に記載されている。
【0026】
様々な中間体15、16、および17ならびに式IIIの化合物の調製は、下記の実施例6から実施例9に記載されている。
【0027】
実施例6
TES保護25−フェニルC,D環スルホン(+)−15
メチルフェニルスルホン(181mg、1.16mmol)およびTHF(10mL)の溶液にヘキサン中のn−BuLiの1.4Mの溶液、0.83mL(1.16mmol)を−78℃で加えた。15分後、HMPA(0.3mL)を加え、溶液を−78℃でさらに15分間撹拌した。あらかじめ冷却した(−78℃)THF(3.0mL)中のヨウ化物14(105mg、0.23mmol)の溶液を、カニューレからゆっくり加えた。反応混合物を次いで室温まで加温した。反応を水で停止させ、EtOAcで抽出し、鹹水で洗浄し、無水MgSOで乾燥し、濃縮して粗生成物を得、これをカラムクロマトグラフィー(25% EtOAc/ヘキサン)により精製して105mg(95%)の所望のスルホン(+)−15を無色オイルとして得た:
Figure 0003630101
Figure 0003630101
【0028】
実施例7
脱保護25−フェニルC,D環スルホン(+)−16
フレーム乾燥した5mLフラスコをシリルエーテル(+)−15(105mg、0.22mmol)、無水THF(2.0mL)およびTHF中のTBAFの1.0Mの溶液、0.55mL(0.55mmol)で満たした。得られた反応混合物を室温で終夜撹拌し、次いで水で反応停止させ、EtOAcで抽出した。合わせた有機相を鹹水で洗浄し、乾燥して減圧濃縮し、次いでクロマトグラフィー(20% EtOAc/ヘキサン)により精製して79mg(99%)の所望のアルコール(+)−16を無色オイルとして得た:
Figure 0003630101
【0029】
実施例8
C,D環ケトン(+)−17
CHCl(5.0mL)中のC,D環アルコール(+)−16(68mg、0.19mmol)の溶液に乾燥器で乾燥したセライト(140mg)および二クロム酸ピリジニウム(PDC、140mg、0.38mmol)を室温で加えた。反応混合物を終夜撹拌し、次いで2cmのフラッシュシリカゲルのパッドを通過させ、EtOAcで洗浄した。ろ液を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(50% EtOAc/ヘキサン)により精製して62mg(92%)の所望のC,D環ケトン(+)−17を無色オイルとして得た:
Figure 0003630101
Figure 0003630101
【0030】
実施例9
式IIIの類縁体
ラセミ酸化ホスフィン(A環、102mg、0.18mmol)を無水THF(2.0mL)に溶解し、アルゴン雰囲気下、−78℃に冷却した。この溶液にフェニルリチウム(1.8M THF溶液、94μL、0.15mmol)を滴下した。混合物は濃赤橙色に変わり、色は持続した。−78℃で30分間撹拌後、あらかじめ冷却した(−78℃)無水THF(1.0mL)に溶解したC,D環ケトン(+)−17(44mg、0.12mmol)の溶液をカニューレから滴下した。赤橙色が黄色に退色するまで反応を続けた(約4時間)。2N酒石酸ナトリウムカリウムおよび2N KCOの1:1混合溶液(3.0mL)を加えて反応を停止させた。反応混合物を室温まで加温し、EtOAcで抽出し、鹹水で洗浄し、無水MgSOで乾燥し、濾過して減圧濃縮し、次いでカラムクロマトグラフィー(20% EtOAC/ヘキサン)により精製して47mg(54%)の結合生成物を無色オイルとして得た。
【0031】
結合生成物(47mg、0.065mmol)をEtN(38μL)と共に無水THF(3.0mL)に溶解し、この溶液にTBAF(1.0M THF溶液、0.26mL、0.26mmol)を室温で加えた。反応を暗所で終夜行い、次いでEtOAcで抽出し、鹹水で洗浄し、無水MgSOで乾燥して減圧濃縮し、次いでカラムクロマトグラフィー(90% EtOAc/ヘキサン)により精製して29mg(90%)の二つのジアステレオマーの混合物を無色オイルとして得た。ジアステレオマーの一部(20mg)を逆相HPLC(C−18半調製用カラム、51% MeCN/HO、3.0mL/分)により分離して式III−1(1α,3β、t 66.4分)を9.1mg(22%)、および式III−2(1β,3α、t 63.7分)を2.6mg(6%)、いずれも無色オイルとして得た。式III−1:
Figure 0003630101
Figure 0003630101
式III−2:
Figure 0003630101
【0032】
式IVの物質の調製を下記のスキーム3に示す。
スキーム3
式IVのカルシトリオール類縁体の合成
【化39】
Figure 0003630101
Figure 0003630101
IV
【0033】
C,D環のヨウ化物誘導体24の合成は、スキーム3に示すとおり17−エン出発物質18から中間体19、20、21、22、および23を介して実施する。合成におけるこれらの段階はJ. Med. Chem. 1999、Vol. 41、pp. 3008−3014により詳細に記載されている。
【0034】
様々な中間体25、26、および27ならびに式IVの化合物の調製は、下記の実施例10から13に記載されている。
【0035】
実施例10
TES保護C,D環スルホン(+)−25
メチルt−ブチルスルホン(118mg、0.87mmol)とTHF(3.0mL)の溶液を−78℃に冷却し、ヘキサン中のn−BuLiの1.4Mの溶液、0.61mL(0.85mmol)をアルゴン雰囲気下に滴下して処理した。溶液を−78℃で15分撹拌した。この溶液にHMPA(0.3mL)を加え、溶液をさらに15分間撹拌した。あらかじめ冷却した(−78℃)THF(2.0mL)中のヨウ化物24(78mg、0.17mmol)の溶液を、カニューレからゆっくり加えた。反応混合物を次いで室温まで加温した。反応を水で停止させ、EtOAcで抽出し、鹹水で洗浄し、無水MgSOで乾燥して減圧濃縮し、次いでカラムクロマトグラフィー(20% EtOAc/ヘキサン)により精製して73mg(92%)の所望のスルホン(+)−25を無色オイルとして得た:
Figure 0003630101
【0036】
実施例11
脱保護C,D環スルホン(+)−26
THF(3.0mL)中のシリルエーテル(+)−25(83mg、0.18mmol)の溶液にTHF中のTBAFの1.0Mの溶液、0.45mL(0.45mmol)を加え、室温で終夜撹拌した。反応混合物を水で反応停止させ、EtOAcで抽出した。合わせた有機相を鹹水で洗浄し、乾燥して減圧濃縮し、次いでクロマトグラフィー(20% EtOAc/ヘキサン)により精製して61mg(99%)の所望のアルコール(+)−26を無色オイルとして得た:
Figure 0003630101
【0037】
実施例12
C,D環ケトン(+)−27
CHCl(5.0mL)のC,D環アルコール(+)−26(60mg、0.18mmol)の溶液に乾燥器で乾燥したセライト(130mg)および二クロム酸ピリジニウム(PDC、132mg、0.35mmol)を室温で加えた。反応混合物を終夜撹拌し、次いで2cmのフラッシュシリカゲルのパッドを通過させ、EtOAcで洗浄した。ろ液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(50% EtOAc/ヘキサン)により精製して56mg(94%)の所望のC,D環ケトン(+)−27を無色オイルとして得た:
Figure 0003630101
【0038】
実施例13
式IVの類縁体
ラセミ酸化ホスフィン(A環、108mg、0.19mmol)の無水THF(2.0mL)溶液を−78℃に冷却し、アルゴン雰囲気下、フェニルリチウム(1.5M THF溶液、107μL、0.16mmol)で処理した。混合物は赤橙色に変わり、これを−78℃で30分間撹拌した。この溶液に無水THF(1.0mL)中のC,D環ケトン(+)−27(40mg、0.12mmol)の溶液を滴下した。赤橙色が黄色に退色するまで反応を続けた(約5時間)。2N酒石酸ナトリウムカリウムおよび2N KCOの1:1混合溶液(3.0mL)を加えて反応を停止させた。反応混合物をEtOAcで抽出し、鹹水で洗浄し、無水MgSOで乾燥して減圧濃縮し、次いでカラムクロマトグラフィー(20% EtOAC/ヘキサン)により精製して37mg(45%)の結合生成物を無色オイルとして得た。
【0039】
結合生成物(37mg、0.053mmol)を無水THF(3.0mL)に溶解し、この溶液にTHF中のTBAFの1.0Mの溶液、0.21mL(0.21mmol)およびトリエチルアミン(29μL、0.21mmol)を加えた。反応を暗所で終夜行い、次いでEtOAcで抽出し、鹹水で洗浄し、無水MgSOで乾燥して減圧濃縮し、次いでシリカゲルクロマトグラフィー(90% EtOAc/ヘキサン)により精製して19mg(76%)の二つのジアステレオマーの混合物を無色オイルとして得た。ジアステレオマーを逆相HPLC(C−18半調製用カラム、49% MeCN/HO、3.0mL/分)により分離して式IV−1(1α,3β、t 47.9分)を6.3mg(11%)、および式IV−2(1β,3α、t 43.2分)を4.1mg(7%)、いずれも無色オイルとして得た。式IV−1:
Figure 0003630101
式IV−2:
Figure 0003630101
【0040】
式Vの物質の調製を下記のスキーム4に示す。
スキーム4
式Vのカルシトリオール類縁体の合成
【化40】
Figure 0003630101
Figure 0003630101

【0041】
スキーム4はスキーム3に示すものと同じヨウ化物誘導体24および次の中間体25から始める。様々な中間体28、中間体29、および中間体30ならびに式Vの化合物の調製は、下記の実施例14から実施例17に記載されている。
【0042】
実施例14
二フッ化C,D環スルホン(+)−28
THF(3.0mL)中のTES保護C,D環スルホン(+)−25(56mg、0.12mmol)の溶液にヘキサン中のn−BuLiの1.6Mの溶液、0.18mL(0.29mmol)を−78℃で加えた。30分間撹拌後、あらかじめ冷却した(−78℃)THF(1.0mL)中のNFSI(N−フルオロベンゼンスルホンイミド、77mg、0.24mmol)の溶液を反応混合物にゆっくり加え、次いでこれを室温まで加温した。反応を水で停止させ、EtOAcで抽出した。合わせた有機相を鹹水で洗浄し、乾燥して減圧濃縮した。カラムクロマトグラフィー(20% EtOAc/ヘキサン)により精製して一および二フッ化スルホンの混合物を得た。
【0043】
混合物(58mg)をTHF(3.0mL)に溶解し、溶液を−78℃に冷却した。この溶液に0.18mLの(ヘキサン中の1.6Mの溶液、0.29mmol)を加え、反応混合物を−78℃で30分間撹拌した。あらかじめ冷却したTHF(1.0mL)中の(−78℃)NFSI(96mg、0.30mmol)の溶液をカニューレからゆっくり加えた。反応混合物を室温まで加温し、反応を水で停止させ、EtOAcで抽出し、鹹水で洗浄して濃縮した。カラムクロマトグラフィー(20% EtOAc/ヘキサン)精製により35mg(58%)の所望の二フッ化C,D環スルホン(+)−28を無色オイルとして得た:
Figure 0003630101
【0044】
実施例15
脱保護二フッ化C,D環アルコール(+)−29
THF(2.0mL)中のシリルエーテル(+)−28(89mg、0.18mmol)の溶液およびTHF中のTBAFの1.0Mの溶液、0.45mLを室温で終夜撹拌した。混合物を水で反応停止させ、EtOAcで抽出した。合わせた有機相を鹹水で洗浄し、乾燥して減圧濃縮し、次いでカラムクロマトグラフィー(20% EtOAc/ヘキサン)により精製して45mg(66%)の所望のアルコールを無色オイルとして得た:
Figure 0003630101
【0045】
実施例16
C,D環ケトン(+)−30
フレーム乾燥した5mLフラスコをC,D環アルコール(+)−29(40mg、0.11mmol)、無水THF(3.0mL)、乾燥器で乾燥したセライト(100mg)およびPDC(100mg、0.27mmol)で満たした。反応混合物を室温で終夜撹拌し、次いで2cmのフラッシュシリカゲルのパッドを通過させ、EtOAcで洗浄した。ろ液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(20% EtOAc/ヘキサン)により精製して31mg(78%)の所望のC,D環ケトン(+)−30を無色オイルとして得た:
Figure 0003630101
【0046】
実施例17
式Vの類縁体
ラセミ酸化ホスフィン(A環、89mg、0.15mmol)を無水THF(2.0mL)に溶解し、アルゴン雰囲気下で−78℃に冷却した。この溶液にフェニルリチウム(1.6M THF溶液、100μL、0.16mmol)を滴下した。混合物は濃赤橙色に変わり、色は持続した。−78℃で30分間撹拌後、あらかじめ冷却した(−78℃)無水THF(1.0mL)に溶解したC,D環ケトン(+)−30(30mg、0.080mmol)の溶液をカニューレから滴下した。赤橙色が黄色に退色するまで反応を続けた(約4時間)。2N酒石酸ナトリウムカリウムおよび2N KCOの1:1混合溶液(3.0mL)を加えて反応を停止させた。反応混合物を室温まで加温し、EtOAcで抽出し、鹹水で洗浄し、無水MgSOで乾燥し、濾過して減圧濃縮し、次いでカラムクロマトグラフィー(10% EtOAC/ヘキサン)により精製して50mg(84%)の結合生成物を無色オイルとして得た。
【0047】
結合生成物(50mg、0.067mmol)をEtN(37μL)と共に無水THF(3.0mL)に溶解し、この溶液に0.27mLのTBAF( THF中の1.0M溶液、0.27mmol)を室温で加えた。反応を暗所で終夜行い、次いでEtOAcで抽出し、鹹水で洗浄し、無水MgSOで乾燥して減圧濃縮し、次いでカラムクロマトグラフィー(90% EtOAc/ヘキサン)により精製して33mg(96%)の二つのジアステレオマーの混合物を無色オイルとして得た。ジアステレオマーを逆相HPLC(C−18半調製用カラム、52% MeCN/HO、3.0mL/分)により分離して式V−1(1α,3β、t 145.3分)を発泡固体で16.6mg(41%)、および式V−2(1β,3α、t 129.2分)を無色オイルで7.0mg(17%)得た。式V−1:
Figure 0003630101
式V−2:
Figure 0003630101
【0048】
式VIの物質の調製を下記のスキーム5に示す。
スキーム5
式VIのカルシトリオール類縁体の合成
【化41】
Figure 0003630101
Figure 0003630101
VI
【0049】
スキーム5はスキーム3および4に示すものと同じヨウ化物誘導体24から始める。様々な中間体31、32、および33ならびに式VIの化合物の調製は、下記の実施例18から21に記載されている。
【0050】
実施例18
TES保護16−エン−25−フェニルC,D環スルホン(+)−31
メチルフェニルスルホン(147mg、0.95mmol)およびTHF(3.0mL)の溶液を−78℃に冷却し、次いでこの溶液に0.60mLのn−BuLi(ヘキサン中の1.6Mの溶液、0.96mmol)を滴下した。15分後、HMPA(0.2mL)を加え、溶液をさらに15分間撹拌した。あらかじめ冷却した(−78℃)THF(1.0mL)中のヨウ化物24(85mg、0.19mmol)の溶液を、カニューレからゆっくり加えた。反応混合物を次いで室温まで加温した。反応を水で停止させ、EtOAcで抽出し、鹹水で洗浄し、無水MgSOで乾燥して減圧濃縮し、次いでカラムクロマトグラフィー(20% EtOAc/ヘキサン)により精製して79mg(88%)の所望のスルホン(+)−31を無色オイルとして得た:
Figure 0003630101
Figure 0003630101
【0051】
実施例19
脱保護25−フェニルC,D環スルホン(□)−32
THF(2.0mL)中のシリルエーテル(+)−31(78mg、0.16mmol)およびTHF中のTBAFの1.0Mの溶液、0.41mLを室温で終夜撹拌した。混合物を水で反応停止させ、EtOAcで抽出した。合わせた有機相を鹹水で洗浄し、乾燥して減圧濃縮し、次いでカラムクロマトグラフィー(20% EtOAc/ヘキサン)により精製して55mg(93%)の所望のアルコール(□)−32を無色オイルとして得た:
Figure 0003630101
【0052】
実施例20
C,D環ケトン(+)−33
CHCl(3.0mL)中のC,D環アルコール(+)−32(55mg、0.15mmol)の溶液に乾燥器で乾燥したセライト(114mg)および二クロム酸ピリジニウム(PDC、114mg、0.30mmol)を室温で加えた。反応混合物を終夜撹拌し、次いで2cmのフラッシュシリカゲルのパッドを通過させ、EtOAcで洗浄した。ろ液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(50% EtOAc/ヘキサン)により精製して52mg(95%)の所望のC,D環ケトン(+)−33を無色オイルとして得た:
Figure 0003630101
Figure 0003630101
【0053】
実施例21
式VIの類縁体
無水THF(2.0mL)中の89mgラセミ酸化ホスフィン(A環、0.15mmol)の溶液を−78℃に冷却し、アルゴン雰囲気下、100μLのフェニルリチウム(THF中の1.5M溶液、0.15mmol)で処理した。混合物は赤橙色に変わり、これを−78℃で30分間撹拌した。この溶液に無水THF(1.0mL)中のC,D環ケトン(+)−33(52mg、0.14mmol)の溶液を滴下した。赤橙色が黄色に退色するまで反応を続けた(約4時間)。2N酒石酸ナトリウムカリウムおよび2N KCOの1:1混合溶液(3.0mL)を加えて反応を停止させた。反応混合物をEtOAcで抽出し、鹹水で洗浄し、無水MgSOで乾燥して減圧濃縮し、次いでカラムクロマトグラフィー(20% EtOAC/ヘキサン)により精製して76mg(73%)の結合生成物を無色オイルとして得た。
【0054】
結合生成物(76mg、0.10mmol)を無水THF(3.0mL)に溶解し、この溶液にTBAF(THF中の1.0Mの溶液、0.41mL、0.41mmol)およびEtN(59μL)を加えた。反応を暗所で終夜行い、次いで水で反応を停止させ、EtOAcで抽出し、鹹水で洗浄し、無水MgSOで乾燥して減圧濃縮し、次いでカラムクロマトグラフィー(90% EtOAc/ヘキサン)により精製して52mg(96%)の二つのジアステレオマーの混合物を無色オイルとして得た。ジアステレオマーを逆相HPLC(C−18半調製用カラム、50% MeCN/HO、3.0mL/分)により分離して式VI−1(1α,3β、t 59.3分)を19.1mg(28%)、および式VI−2(1β,3α、t 53.6分)を12.7mg(18%)、いずれも無色オイルとして得た。式VI−1:
Figure 0003630101
Figure 0003630101
式VI−2:
Figure 0003630101
【0055】
式VIIの物質の調製を下記のスキーム6に示す。
スキーム6
式VIIのカルシトリオール類縁体の合成
【化42】
Figure 0003630101
Figure 0003630101
VII
【0056】
スキーム6は前述のスキーム3に示すものと同じ保護アルデヒド誘導体22から始める。様々な中間体34−E、34−Z、35−E、および36−E、ならびに式VIIの化合物の調製は、下記の実施例22から25に記載されている。
【0057】
実施例22
TES保護C,D環スルホン(+)−34−E
THF(5.0mL)および0.53mLのn−BuLi(THF中の1.5Mの溶液、0.80mmol)の溶液を−78℃に冷却し、次いでこの溶液にジイソプロピルアミン(0.11mL、0.80mmol)を滴下した。15分後、一フッ化メチルt−ブチルスルホン(58.4mg、0.38mmol)をカニューレから加え、得られた反応混合物をさらに15分間撹拌した。ジエチルクロロホスフェート(52μL、0.36mmol)を加え、反応混合物を−78℃で1時間撹拌した。あらかじめ冷却した(−78℃)THF(1.0mL)中のTES保護アルデヒド22(75.0mg、0.22mmol)の溶液を、カニューレからゆっくり加えた。反応混合物を次いで室温まで加温した。反応を水で停止させ、EtOAcで抽出し、鹹水で洗浄し、無水MgSOで乾燥して減圧濃縮し、次いで混合物(75mg、71%)をカラムクロマトグラフィー(2% EtO/ヘキサン)により分離して45mgの所望のE異性体および30mgのZ異性体を無色オイルとして得た。(+)−34−E:
Figure 0003630101
Figure 0003630101
【0058】
実施例23
脱保護C,D環アルコール(+)−35−E
THF(2.0mL)中のシリルエーテル(+)−34−E(73.5mg、0.16mmol)およびTBAF(THF中の1.0Mの溶液、0.39mL、0.39mmol)の溶液を室温で4時間撹拌した。混合物を水で反応停止させ、EtOAcで抽出した。合わせた有機相を鹹水で洗浄し、乾燥して減圧濃縮し、次いでカラムクロマトグラフィー(50% EtOAc/ヘキサン)により精製して30mg(54%)の所望のアルコールを無色オイルとして得た:
Figure 0003630101
【0059】
実施例24
C,D環ケトン(+)−36−E
フレーム乾燥した5mLフラスコにC,D環アルコール(+)−35−E(30.0mg、0.084mmol)、無水CHCl(3.0mL)、乾燥器で乾燥したセライト(70mg)およびPDC(63.0mg、0.17mmol)を満たした。反応混合物を室温で終夜撹拌し、次いで2cmのフラッシュシリカゲルのパッドを通過させ、EtOAcで洗浄した。ろ液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(50% EtOAc/ヘキサン)により精製して24.0mg(78%)の所望のC,D環ケトン(+)−36−Eを無色オイルとして得た:
Figure 0003630101
Figure 0003630101
【0060】
実施例25
式VIIの類縁体
ラセミ酸化ホスフィン(A環、48.9mg、0.084mmol)を無水THF(2.0mL)に溶解し、アルゴン雰囲気下で−78℃に冷却した。この溶液にフェニルリチウム(1.2M THF溶液、65μL、0.08mmol)を滴下した。混合物は濃赤橙色に変わり、色は持続した。−78℃で30分間撹拌後、あらかじめ冷却した(−78℃)C,D環ケトン(+)−36−E(24.2mg、0.068mmol)の無水THF(1.0mL)溶液をカニューレから滴下した。赤橙色が黄色に退色するまで反応を続けた(約4時間)。2N酒石酸ナトリウムカリウムおよび2N KCOの1:1混合溶液(3.0mL)を加えて反応を停止させた。反応混合物を室温まで加温し、EtOAcで抽出し、鹹水で洗浄し、無水MgSOで乾燥し、濾過して減圧濃縮し、次いでカラムクロマトグラフィー(8% EtOAC/ヘキサン)により精製して33mg(67%)の結合生成物を無色オイルとして得た。
【0061】
結合生成物(31mg、0.043mmol)を無水エタノール(2.0mL)に溶解し、次いでHF(49%水溶液、0.34mL)を加えて、得られた反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応を希釈NaHCO溶液で停止させ、EtOAcで抽出し、鹹水で洗浄し、無水MgSOで乾燥して減圧濃縮し、次いでカラムクロマトグラフィー(80% EtOAc/ヘキサン)により精製して17.0mg(80%)の二つのジアステレオマーの混合物を無色オイルとして得た。ジアステレオマーを逆相HPLC(C−18半調製用カラム、52% MeCN/HO、3.0mL/分)により分離して式VII−1(1α,3β、t 77.3分)を発泡固体で5.7mg(17%)、および式VII−2(1β,3α、t 70.4分)を無色オイルで4.2mg(12%)得た。式VII−1:
Figure 0003630101
Figure 0003630101
式VII−2:
Figure 0003630101
【0062】
式VIIIの物質の調製を下記のスキーム7に示す。
スキーム7
式VIIIのカルシトリオール類縁体の合成
【化43】
Figure 0003630101
Figure 0003630101
VIII
【0063】
スキーム7はスキーム3、4,およびスキーム5に示すものと同じヨウ化物誘導体24から始める。様々な中間体37、38、39、40、および中間体41、ならびに式VIIIの化合物の調製は、下記の実施例26から実施例29に記載されている。
【0064】
実施例26
二フッ化C,D環スルホン(+)−39
THF(3.0mL)中のTES保護C,D環スルホン(+)−38(64mg、0.15mmol)の溶液にペンタン中の2.0Mのn−BuLi溶液、0.29mL(0.58mmol)を−78℃で加えた。30分間撹拌後、あらかじめ冷却した(−78℃)THF(1.0mL)中のNFSI(N−フルオロベンゼンスルホンイミド、127mg、0.41mmol)の溶液を反応混合物にゆっくり加え、次いでこれを室温まで加温した。反応を水で停止させ、EtOAcで抽出した。合わせた有機相を鹹水で洗浄し、乾燥して減圧濃縮した。カラムクロマトグラフィー(20% EtOAc/ヘキサン)により精製して一フッ化スルホンおよび二フッ化スルホンの混合物を得た。
【0065】
混合物をTHF(3.0mL)に溶解し、溶液を−78℃に冷却した。この溶液に0.29mLのn−BuLi(ペンタン中の2.0Mの溶液、0.58mmol)を加え、反応混合物を−78℃で30分間撹拌した。あらかじめ冷却した(−78℃)THF(1.0mL)中のNFSI(127mg、0.41mmol)の溶液をカニューレからゆっくり加えた。反応混合物を室温まで加温し、反応を水で停止させ、EtOAcで抽出し、鹹水で洗浄して濃縮した。カラムクロマトグラフィー(20% EtOAc/ヘキサン)精製により55mg(80%)の所望の二フッ化C,D環スルホン(+)−39を無色オイルとして得た:
Figure 0003630101
【0066】
実施例27
脱保護二フッ化C,D環アルコール(+)−40
THF(2.0mL)中のシリルエーテル(+)−39(55mg、0.11mmol)およびTHF中の1.0MのTBAF溶液、0.29mL(0.29mmol)を室温で終夜撹拌した。混合物を水で反応停止させ、EtOAcで抽出した。合わせた有機相を鹹水で洗浄し、乾燥して減圧濃縮し、次いでカラムクロマトグラフィー(20% EtOAc/ヘキサン)により精製して27mg(66%)の所望のアルコールを無色オイルとして得た:
Figure 0003630101
【0067】
実施例28
C,D環ケトン(+)−41
フレーム乾燥した5mLフラスコにC,D環アルコール(+)−40(27mg、0.074mmol)、無水THF(3.0mL)、乾燥器で乾燥したセライト(100mg)およびPDC(69mg、0.19mmol)を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌し、次いで2cmのフラッシュシリカゲルのパッドを通過させ、EtOAcで洗浄した。ろ液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(20% EtOAc/ヘキサン)により精製して24mg(89%)の所望のC,D環ケトン(+)−41を無色オイルとして得た:
Figure 0003630101
【0068】
実施例29
式VIIIの類縁体
ラセミ酸化ホスフィン(A環、43.4mg、0.075mmol)を無水THF(1.0mL)に溶解し、アルゴン雰囲気下で−78℃に冷却した。この溶液にフェニルリチウム(THF中の1.2Mの溶液、58μL、0.070mmol)を滴下した。混合物は濃赤橙色に変わり、色は持続した。−78℃で30分間撹拌後、あらかじめ冷却した(−78℃)無水THF(1.0mL)に溶解したC,D環ケトン(+)−41(24.8mg、0.068mmol)の溶液をカニューレから滴下した。赤橙色が黄色に退色するまで反応を続けた(約4時間)。2N酒石酸ナトリウムカリウムおよび2N KCOの1:1混合溶液(3.0mL)を加えて反応を停止させた。反応混合物を室温まで加温し、EtOAcで抽出し、鹹水で洗浄し、無水MgSOで乾燥し、濾過して減圧濃縮し、次いでカラムクロマトグラフィー(10% EtOAC/ヘキサン)により精製して37.2mg(75%)の結合生成物を無色オイルとして得た。
【0069】
結合生成物(37.2mg、0.051mmol)をEtN(29μL)と共に無水THF(3.0mL)に溶解し、この溶液にTBAF(THF中の1.0Mの溶液)、0.20mL(0.20mmol)を室温で加えた。反応を暗所で終夜行い、次いでEtOAcで抽出し、鹹水で洗浄し、無水MgSOで乾燥して減圧濃縮し、次いでカラムクロマトグラフィー(90% EtOAc/ヘキサン)により精製して18.6mg(73%)の二つのジアステレオマーの混合物を無色オイルとして得た。ジアステレオマーを逆相HPLC(C−18半調製用カラム、52% MeCN/HO、3.0mL/分)により分離して式VIII−1(1α,3β、t 90.7分)を発泡固体で7.4mg(22%)、および式VIII−2(1β,3α、t 84.3分)を無色オイルとして4.3mg(13%)得た。式VIII−1:
Figure 0003630101
式VIII−2:
Figure 0003630101
【0070】
式IXの物質の調製を下記のスキーム8に示す。
スキーム8
式IXのカルシトリオール類縁体の合成
【化44】
Figure 0003630101
Figure 0003630101
IX
【0071】
スキーム8はスキーム3および6に示すものと同じアルデヒド誘導体から始める。様々な中間体42、43E、44E、および45E、ならびに式IXの化合物の調製は、下記の実施例30から実施例34に記載されている。
【0072】
実施例30
16−エン−23−ヒドロキシ−25−スルホン42
THF(10mL)中のメチルt−ブチルスルホン(103mg、0.76mmol)の溶液に0.52mLのn−BuLi(1.60M、0.83mmol)を−78℃で滴下した。−78℃で1時間後、THF(10mL)中のアルデヒド(+)−22(45mg、0.13mmol)の溶液を−78℃で滴下した。−78℃で2時間後、反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液(20mL)で反応停止させ、EtOAc(50mLx3)で抽出した。合わせた有機相を鹹水(30mL)で洗浄し、MgSOで乾燥して濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(33% EtOAc/ヘキサン)により精製して45mg(76%)のジアステレオマーアルコール42を無色オイルとして得た:
Figure 0003630101
【0073】
実施例31
16,23−ジエン−25−スルホン(+)−43E
無水CHCl(10mL)中のアルコール42(42mg、0.089mmol)溶液にトリエチルアミン(0.20mL)および塩化メタンスルホニル(0.050mL、0.65mmol)を0℃で加えた。混合物を0℃で1時間撹拌した。溶液を減圧濃縮した。残渣を鹹水(20mL)で希釈し、EtOAc(30mLx3)で抽出した。合わせた有機相をMgSOで乾燥して濃縮した。粗メシレートをそれ以上精製せずに次の段階に用いた。
【0074】
無水ベンゼン(7mL)中のメシレートの溶液に1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(0.050mL、0.33mmol)を加えた。この溶液を15分間緩やかに還流させ、次いで室温まで冷却した。反応混合物を鹹水(20mL)で希釈し、EtOAc(30mLx3)で抽出した。合わせた有機相をMgSOで乾燥して濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(33% EtOAc/ヘキサン)により精製して38mg(94%)の不飽和スルホン(+)−43Eを無色オイルとして得た:
Figure 0003630101
【0075】
実施例32
16,23−ジエン−8−ヒドロキシ−25−スルホン(+)−44E
アセトニトリル(10mL)中のスルホン(+)−43E(24mg、0.053mmol)の溶液にフッ化水素酸(HO中で2%、0.10mL、0.10mmol)を0℃で加えた。0℃で2時間後、反応混合物を飽和NaHCO溶液(20mL)で反応停止させ、EtOAc(30mLx3)で抽出した。合わせた有機相を鹹水(30mL)で洗浄し、MgSOで乾燥して濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(50% EtOAc/ヘキサン)により精製して17mg(94%)のアルコール(+)−44Eを無色オイルとして得た:
Figure 0003630101
【0076】
実施例33
16,23−ジエン−8−ケト−25−スルホン(+)−45E
無水CHCl(10mL)中のアルコール(+)−44E(28mg、0.083mmol)の溶液に、乾燥器で乾燥したセライト(57mg)および二クロム酸ピリジニウム(57mg、0.15mmol)を室温で加えた。16時間後、反応混合物をフラッシュシリカゲルパッドで濾過し、その後EtOAcで溶出した。ろ液を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(50% EtOAc/ヘキサン)により精製して25mg(89%)のケトン(+)−45Eを無色オイルとして得た:
Figure 0003630101
【0077】
実施例34
16,23−ジエン−25−スルホン類縁体 (−)−式IX−1および(−)−式IX−2
無水THF(1mL)中のラセミ酸化ホスフィン(±)−A(60mg、0.10mmol)の溶液にフェニルリチウム(シクロヘキサン・エーテル溶液中で1.22M、0.082mL、0.10mmol)を−78℃で滴下して処理した。得られた赤橙色溶液を−78℃で30分間撹拌し、次いで無水THF(1.0mL)中のケトン(+)−45E(24mg、0.071mmol)の溶液を滴下した。反応混合物を赤い色が淡黄色に変わるまで撹拌し、次いで2N酒石酸ナトリウムカリウム溶液および2N KCO溶液の1:1混合溶液(3.0mL)で反応を停止させた。水層をEtOAc(50mLx3)で抽出した。合わせた有機相を鹹水(50mL)で洗浄し、MgSOで乾燥して濃縮した。残渣を調製用TLC(EtOAc)により精製して44mg(88%)の結合生成物を無色オイルとして得た。
【0078】
無水エタノール(2mL)中の結合生成物(44mg、0.062mmol)の溶液にフッ化水素酸(HO中で49%、0.50mL、12.3mmol)を加えた。この溶液を暗所、室温で2時間撹拌した。反応混合物をNaHCO溶液(20mL)で反応停止させ、水層をEtOAc(30mLx3)で抽出した。合わせた有機相を鹹水(20mL)で洗浄し、MgSOで乾燥して濃縮した。残渣を調製用TLC(EtOAc)により精製して27mg(91%)の式IXのジアステレオマージオールを無色オイルとして得た。ジアステレオマーを逆相HPLC(C−18半調製用カラム、52% MeCN/48% HO、3.0mL/分)により分離して(−)−式IX−1(1α,3β、t 30.2分)を12mg(36%)、および(−)−式IX−2(1β,3α、t 27.1分)を9mg(27%)、いずれも無色オイルとして得た。(−)−式IX−1:
Figure 0003630101
(−)−式IV−2
Figure 0003630101
Figure 0003630101
【0079】
式Xの物質の調製を下記のスキーム9に示す。
スキーム9
式Xのカルシトリオール類縁体の合成
【化45】
Figure 0003630101
Figure 0003630101

【0080】
スキーム9はケトン誘導体46から初めるが、この物質の調製はポスナー(Posner)ら;J. Org. Chem. Vol. 62、1997、pp. 3299−3314に記載されており、t−ブチル,3−ヒドロキシプロピルスルホン49も試薬として用いる。様々な中間体47、48、50、51および中間体52ならびに式Xの化合物の調製は、下記の実施例35から実施例40に記載されている。
【0081】
実施例35
ヒドロキシケトン47
0℃に冷却したTHF(5mL)中の(トリエチルシリルオキシ)ケトン(+)−46(78mg、0.225mmol)の溶液に338μLのフッ化テトラブチルアンモニウム(THF中で1.0Mの溶液、0.338mmol)をシリンジから滴下した。反応混合物を室温に戻して5時間撹拌した後、溶媒を蒸発させた。粗混合物をカラムクロマトグラフィー(20% EtOAc/ヘキサン)により精製して48mgの所望のヒドロキシケトン47を定量的収率で得た:
Figure 0003630101
【0082】
実施例36
アセトキシケトン48
0℃に冷却したCHCl(2.2mL)中のヒドロキシケトン47(48mg、0.245mmol)の溶液にDMAP(1mg、0.03mmol)、ピリジン(44μL、0.539mmol)、およびAcO(46μL、0.489mol)を順に加え、得られた溶液を室温まで加温しながら8時間撹拌した。濃縮後、反応混合物をフラッシュシリカゲル(10% EtOAc/ヘキサン)を通過させてアセトキシケトン48を淡黄色オイルとして得た(55mg、94%):
Figure 0003630101
【0083】
実施例37
t−ブチル3−(トリメチルシリルオキシ)−プロピルスルホン50
CHCl(25mL)中のt−ブチル3−ヒドロキシプロピルスルホン49(1.01g、5.60mmol)の溶液にEtN(1.17mL、8.40mmol)と次にTMSCl(0.78mL、6.16mL)を加えた。得られた溶液を1時間撹拌し、0℃に冷却して、飽和NaHCO(5mL)で反応を停止させた。加温後、反応混合物をHO(10mL)で希釈し、CHCl(3x15mL)で抽出し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮して赤色オイルにした。急速カラムクロマトグラフィー(25% EtOAc/ヘキサン)により所望の生成物50を澄明な無色オイルとして得た(0.75g、2−メチル−2−プロパノールから53%):
Figure 0003630101
【0084】
実施例38
アセトキシスルホン51
−78℃に冷却したCHCl(1mL)中のケトン48(24mg、0.101mmol)の溶液に、CHCl(0.350mL)中の35mgの(トリメチルシリル)エーテル50(0.138mmol)を加えた。この溶液にTMSOTf(0.019mL、0.105mmol)をシリンジから加え、得られた溶液を−78℃で1時間撹拌した。EtSiH(0.017mL、0.105mmol)をシリンジで加え、反応混合物を室温に戻した。4時間後、飽和NaHCO溶液(1mL)を加えることによって反応停止させた。この混合物をHO(10mL)で希釈し、CHCl(3x)で抽出し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮してフラッシュシリカゲル(25% EtOAc/ヘキサン)を通過させることによりアセトキシスルホン51を澄明な無色オイルとして得た(21.0mg、52%):
Figure 0003630101
【0085】
実施例39
C,D環ケトン52
EtOH(2mL)中のアセトキシスルホン51(18mg、0.045mmol)の溶液に10M NaOH水溶液(1mL)を滴下した。3時間撹拌後、反応混合物を0℃に冷却し、EtO(1mL)で希釈し、10% HCl水溶液(1mL)で中和し、EtOAc(3x5mL)で抽出し、合わせた有機相を鹹水で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮して粗アルコールを得た(16mg)。このアルコール(16mg)を次いでCHCl(4mL)に溶解し、この溶液にセライト(25mg)およびPDC(25mg、0.067mmol)を加えた。12時間撹拌後、懸濁液をセライトの短いプラグを通過させ、CHClでリンスした。次いでろ液を濃縮し、フラッシュシリカゲルの短いプラグ(35% EtOAc/ヘキサン)を通過させることにより所望のケトン52(16mg)を白色固体として、定量的収率で得た:
Figure 0003630101
【0086】
実施例40
20−エピ−22−オキサ−26−スルホン式X−1およびX−2
ラセミ酸化ホスフィン(±)−A(51mg、0.087mmol)をTHF(1mL)に溶解し、アルゴン雰囲気下で−78℃に冷却した。この溶液に51μLのPhLi(シクロヘキサン/EtO中の1.69Mの溶液、0.086mmol)をシリンジから滴下した。濃橙色の溶液を30分間撹拌し、この時点で冷却したTHF(0.7mL)中のC,D環ケトン52(31mg、0.082mmol)の溶液をカニューレから滴下した。得られた溶液を暗所、−78℃で約4時間撹拌し、次いで2N 酒石酸ナトリウムカリウムおよび2N炭酸カリウムの2:1(v:v)混合物(3mL)で反応を停止させた。反応混合物を室温まで加温した後、EtOAc(3x20mL)で抽出し、MgSOで乾燥し、濾過して濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(20% EtOAc/1% NEt/ヘキサン)により精製して43mg(52を元にして72%)の結合生成物を黄色オイルとして得た。このオイルをただちにNEt(20μL)と共にTHF(10mL)に溶解した。この溶液に178μLのフッ化テトラブチルアンモニウム(THF中の1.0M、0.178mmol)をシリンジから滴下した。反応混合物を暗所で16時間撹拌し、その後、溶媒を蒸発させ、粗混合物をカラムクロマトグラフィー(1% NEt/EtOAc)により精製して21mg(71%)の式X−1および式X−2の二つのジアステレオマーの混合物を得た。このジアステレオマー混合物を逆相HPLC(C−18半調製用カラム、40% MeCN/HO、3mL/分)により精製して式X−1(1α,3β、t 70.7分)および式X−2(1β,3α、t 66.6分)を得た:
Figure 0003630101
【0087】
本明細書の実施例に示す合成法と類似の方法により、関連する23−オキサ−25−スルホンおよび20−エピ−22−オキサ−スルホンを調製することが可能である。そのような化合物は下記の式XIおよびXIIに示す一般構造を有する。
【化46】
Figure 0003630101
XI
23−オキサ−25−スルホン
【化47】
Figure 0003630101
XII
20−エピ−22−オキサ−スルホン
【0088】
本明細書に記載の物質から出発する通常の有機合成法により、関連する16−エン−アルケニルスルホンおよび16−エン−アルキニルスルホンも調製することができる。そのような化合物は下記のXIIIに示す一般構造を有する。
【化48】
Figure 0003630101
XIII
16− エン アルケニルスルホンおよび 16− エン アルキニルスルホン
【0089】
スキーム10
20−エピ−22−オキシ−26−p−メトキシフェニルスルホン類縁体15aおよび15bの合成:
【化49】
Figure 0003630101
XIV
【0090】
実施例41
4−[(メトキシ)フェニル]−3−トシルオキシプロピルスルフィド10
0℃に冷却したEtOH(12mL)中のNaOH(0.572g、14.3mmol)の溶液に4−メトキシチオフェノール(1.75mL、14.3mmol)をシリンジから2分間かけて滴下した。得られた溶液を室温まで加温し、30分間撹拌した。3−クロロ−1−プロパノール(1.19mL、14.3mmol)の滴下後、反応混合物を加熱して還流させ、終夜撹拌した。得られた懸濁液を濾過してNaClを除去し、濾取したNaClをCHClで十分にリンスした。ろ液を1M HCl(12mL)で中和し、HO(20mL)で希釈し、CHCl(3x20mL)で抽出し、HOで洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮して淡黄色オイルとし、このオイルを放置すると固化した。
【0091】
この淡黄色固体の一部(613mg、2.66mmol)をCHCl(17mL)に溶解し、0℃に冷却した。この溶液にDMAP(390mg、3.19mmol)およびTsCl(558mg、2.93mmol)を加え、得られた溶液を室温まで徐々に加温しながら終夜撹拌した。反応混合物を10% HCl水溶液(5mL)で反応停止させ、CHClおよびHO間で分配し、CHCl(3x20mL)で抽出し、NaSOで乾燥し、濾過して濃縮し、カラムクロマトグラフィー(30〜50% EtOAc/ヘキサン)により精製して所望のトシル酸塩(448mg、44%)を澄明なオイルとして得た:
Figure 0003630101
【0092】
実施例42
R−アルコール(+)−12
THF(50mL)中の(t−ブチルジメチルシリルオキシ)ケトン(+)−11(803mg、2.59mmol)の溶液を−78℃で撹拌しながら、これに水素化トリ−tert−ブトキシアルミノリチウム(THF中で1.0M、7.76mL)をシリンジから滴下した。反応混合物をゆっくり室温に戻し、終夜撹拌した。反応を飽和NHCl水溶液(15mL)で停止させ、得られた混合物をEtOAc(3x25mL)で抽出し、鹹水およびMgSOで乾燥し、濾過して濃縮した。粗混合物をショートパスシリカゲル(5〜10% EtOAc/ヘキサン)により精製して658mg(81%)の所望のR−アルコール(+)−12および113mg(14%)のS−アルコールを得、いずれも前に報告されているものと類似の分光学的特徴および物理的特徴を有していた。
【0093】
実施例43
8β−[(t−ブチルジメチルシリル)オキシ]−20−エピ−22−オキサ−26−p−メトキシフェニルスルホン(+)−13
水素化カリウム(鉱油中で35重量%分散液63mg、つまり乾燥重量で約22mg、0.54mmol)をBrownに記載の方法に従って洗浄し、リンスした。得られたTHF(1.0mL)中の無水KHの懸濁液に、THF(2.2mL)中のアルコール(+)−12(50mg、0.16mmol)の溶液をシリンジから滴下した。得られた黄色溶液を1時間撹拌した。次いでTHF(0.88mL)中のトシル酸塩10(123mg、0.32mmol)をシリンジから加えた。3時間後、反応混合物をEtOAcおよびHOで注意深く希釈し、EtOAc(3x15mL)で抽出した。合わせた有機相をMgSOで乾燥し、濾過して濃縮し、フラッシュシリカゲル(2〜5% EtOAc/ヘキサン)により精製して、50mg(63%)の所望のエーテル(+)−13を得、11mg(22%)のアルコール(+)−12を回収した:
Figure 0003630101
【0094】
実施例44
C,D環ケトン(−)−14
Oxone(登録商標)(20%水溶液:68mg、0.11mmol/HO 275μL)を撹拌中のエーテル(+)−13のMeOH(1.0mL)溶液に滴下した。得られた溶液を、出発物質を消費するためにoxone(登録商標)溶液を追加しながら2日間撹拌した。HOで希釈し、CHClで抽出した後、合わせた有機相を乾燥し、濾過し、濃縮してスルホンの粗混合物(C8−OTBS:C8−OH)を得、これをただちにTHF(3.5mL)に溶解し、TBAF(400μL、THF中の1.0Mの溶液)で処理した。得られた溶液を、出発物質を消費するためにTBAF溶液を追加しながら2日間灌流撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcおよびHO(各10mL)で希釈し、EtOAc(3x10mL)で抽出し、乾燥し、濾過し、濃縮して、粗ヒドロキシスルホンを得、これを次に用いた。
【0095】
CHCl(8mL)中の粗ヒドロキシスルホンの溶液にセライト(登録商標)(57mg)およびPDC(57mg、0.15mmol)を加え、得られた褐色懸濁液を終夜撹拌した。反応混合物をセライト(登録商標)を通過させて濾過した後、濃縮し、フラッシュシリカゲルの短いパッド(40% EtOAc/ヘキサン)を通過させることにより所望のC,D環ケトン(−)−14を淡黄色オイルとして得た(37mg、(+)−13から90%):
Figure 0003630101
【0096】
実施例45
20−エピ−22−オキサ−26−p−メトキシフェニルスルホン類縁体15aおよび15b
ラセミ酸化ホスフィン(±)−8(78mg、0.13mmol)をTHF(1.3mL)に溶解し、アルゴン雰囲気下で−78℃に冷却した。この溶液に88μLのPhLi(シクロヘキサン/EtO溶液中で1.5M、0.13mmol)をシリンジから滴下した。濃橙色の溶液を30分間撹拌し、この時点で冷却した(−78℃)THF(1.2mL)溶液中のC,D環ケトン(−)−14(36mg、0.087mmol)をカニューレから滴下した。得られた溶液を暗所、−78℃で約3時間拡販し、さらに−60℃で1時間撹拌した。反応混合物を2N 酒石酸ナトリウムカリウムおよび2N炭酸カリウムの2:1(v:v)混合物(3mL)で反応を停止させた。反応混合物を室温まで加温した後、HOで希釈し、EtOAc(4x20mL)で抽出し、MgSOで乾燥し、濾過して濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(20% EtOAc/ヘキサン〜0.1%未満のNEt)により精製して40mg((−)−14から64%)の結合生成物を黄色オイルとして得た。
【0097】
このオイルをただちにNEt(10μL)と共にTHF(10mL)に溶解した。この溶液に170μLのフッ化テトラブチルアンモニウム(THF溶液中で1.0M、0.17mmol)をシリンジから滴下した。反応混合物を暗所で16時間撹拌し、その後、溶媒を蒸発させ、粗混合物をカラムクロマトグラフィー(1% NEt/EtOAc)により精製して27mg(90%)の二つのジアステレオマー15aおよび15bの混合物を得た。このジアステレオマー混合物を逆相HPLC(C−18半調製用カラム、43% MeCN/HO、3mL/分)により精製して15a(27%、t 93.8分)および15b(15%、t 88.9分)を得た:15a(1α,3β):
Figure 0003630101
Figure 0003630101
【0098】
実施例46
20−エピ−22−オキサ−25−ジフルオロ−26−tert−ブチルスルホン類縁体25aおよび25b:
【化50】
Figure 0003630101
【0099】
20−エピ−22−オキサ−25−ジフルオロ−26−tert−ブチルスルホン類縁体25aおよび25b ラセミ酸化ホスフィン(±)−8(70mg、0.12mmol)をTHF(1.2mL)に溶解し、アルゴン雰囲気下で−78℃に冷却した。この溶液に80μLのPhLi(ヘキサン中で1.53Mの溶液、0.12mmol)をシリンジから滴下した。濃赤色の溶液を1時間撹拌し、この時点で冷却した(−78℃)THF(1.0mL)中のC,D環ケトン(−)−24(24mg、0.061mmol)の溶液をカニューレから滴下した。得られた溶液を暗所、−78℃で約3時間撹拌し、次いで−40℃まで2時間かけてゆっくり加温した。反応混合物をHO(1mL)で反応停止させ、室温まで加温し、EtO(3x10mL)で抽出し、鹹水で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過して濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(5〜40% EtOAc/ヘキサン)により精製して43mgの結合生成物を澄明なオイルとして得た。
【0100】
このオイルをただちにEtOH(3.0mL)に溶解した。この溶液にHF水溶液(49重量%、100μL)をシリンジから滴下した。反応混合物を暗所で4時間撹拌し、これを一般的な水相の後処理およびカラムクロマトグラフィー(75% EtOAc/ヘキサン)にかけて、30mg[(−)−24から93%]のジアステレオマー25aおよび25bの混合物を得た。このジアステレオマー混合物を逆相HPLC(C−18半調製用カラム、49% MeCN/HO、3mL/分)により精製して10mg(31%)の25a(1α,3β、t 111分)および3.0mg(9%)の25b(1β,3α、t 105分)を得た:25a(1α,3β):
Figure 0003630101
【0101】
類似の方法を用いることによって、スキーム11および12に示すとおり27−t−ブチルスルホンおよび26−メチルスルホン類縁体を合成することができる。
Figure 0003630101
【0102】
スキーム11
27−t−ブチルスルホン類縁体の合成
【化51】
Figure 0003630101
【0103】
スキーム12
26−メチルスルホン類縁体の合成
【化52】
Figure 0003630101
【0104】
実施例47
22E,24E−ジエンスルホンはスキーム13に示す方法によって合成することができる。t−ブチル基が他の低級アルキル基または無置換フェニルで置き換えられたもしくは低級アルキルまたはアルコキシで置換されたフェニルによって置き換えられた類似の化合物は、当業者には明白であると思われる変更により製造することができる。
【0105】
スキーム13
22E,24E−ジエン−26−tert−ブチルスルホン類縁体23aおよび23bの合成
【化53】
Figure 0003630101
XIX
【0106】
E−3−ブロモ−1−プロペニルt−ブチルスルホン16
50℃に加温したエタノール(50mL)中のNaOH(2.40g、60.0mmol)の溶液に2−メチル−2−プロパンチオール(6.76mL、60mmol)をシリンジから2分かけて滴下した。得られた溶液を室温まで冷却しながら30分間撹拌した。臭化アリル(5.19mL、60mmol)の滴下後、反応混合物を加熱して還流させ、終夜撹拌した。得られた懸濁液を濾過してNaBrを除去し、濾取したNaBrをEtOで十分にリンスした。ろ液を1M HCl(50mL)で中和し、HO(100mL)で希釈し、EtO(3x25mL)で抽出し、HOで洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、ゆっくり蒸留してEtOHおよびEtOを除去することにより淡黄色オイルとなるまで濃縮した。
【0107】
この淡黄色オイル(7.81g、理論的収率)をMeOH(215mL)に溶解し、0℃に冷却した。この溶液に26% oxone溶液(55.3g、HO 150mL中の90.0mmol)を滴下漏斗から滴下した。得られた懸濁液を室温まで徐々に加温しながら終夜撹拌した。反応混合物をHO(150mL)で希釈し、CHCl(3x75mL)で抽出し、HOおよび鹹水(各150mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮して本質的に純粋なアリルt−ブチルスルホンを澄明なオイルとして得た。
【0108】
このスルホンの一部(1.00g、6.16mmol)をCCl(40mL)に溶解し、臭素(0.317mL、6.16mmol)で3時間処理し、濃縮して、冷EtO/ヘキサンから所望の二臭化物(1.46g、74%)を淡橙色固体(融点75〜80℃)で得た。この物質は続く変換を行うのに十分な純度であった。
【0109】
この二臭化物をTHF(50mL)に溶解し、0℃に冷却し、EtN(0.945mL、6.78mmol)で徐々に室温まで加温しながら終夜処理した。反応混合物を希HClで中和し、HOで希釈し、EtO(3x25mL)で抽出し、NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮して、カラムクロマトグラフィー(10〜20% EtO/ペンタン)により精製して16(385mg、2段階で26%)を白色結晶として得た:融点60〜62℃;
Figure 0003630101
Figure 0003630101
【0110】
ホスホン酸ジ−n−ブチル17
亜リン酸トリ−n−ブチル(5mL)およびスルホン16(370mg、1.53mmol)を130℃で12時間加熱し、室温まで冷却し、濃縮し、シリカゲル(75% EtOAc/ヘキサン)により精製して519mg(95%)の16を澄明なオイルとして得た:
Figure 0003630101
【0111】
8β−[(トリエチルシリル)オキシ]−22E,24E−ジエン26−tert−ブチルスルホン(+)−21
リチウムtert−ブトキシド溶液(THF中で1.0M、0.491mL、0.491mmol)を冷却した(−78℃)THF(1.0mL)中のホスホン酸17(175mg、0.493mmol)の溶液にシリンジから加えた。混合物をわずかに加温して溶解し、次いで−78℃に戻した。得られた黄色溶液を、THF(1.5mL)中のアルデヒド(+)−20(64.0mg、0.197mmol)の溶液に室温で撹拌しながらカニューレで加えた。10分後、溶媒を除去し、残渣の褐色オイルをフラッシュクロマトグラフィー(8% EtOAc/ヘキサン)にかけて86mgの(+)−21(93%)を湿潤固体として得た:
Figure 0003630101
Figure 0003630101
【0112】
C,D環ケトン(+)−22
HF水溶液(10重量%、0.500mL)を(+)−21のHO:THF(1.00mL HO:溶解するために数滴のTHF)溶液に撹拌しながら滴下し、得られた溶液を室温で2日間(この間に出発物質を消費するために10% HF水溶液を0.500mLずつ2回追加した)撹拌した。反応混合物を次いで注意深く中和し(飽和NaHCO)、HOで希釈し、CHCl(3x10mL)で抽出した。合わせた有機相を乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮して所望のヒドロキシスルフィドを白色固体として得た。
【0113】
CHCl(3mL)中の粗ヒドロキシスルフィドに4−メチルモルホリンN−オキシド(NMO、58.0mg、0.492mmol)および粉末モレキュラーシーブ(4Å)を加え、続いて過ルテニウム酸テトラプロピルアンモニウム(TPAP、4.30mg、0.0123mmol)を加えた。15分間撹拌後、反応混合物を濾過し、濃縮し、フラッシュシリカゲル(20% EtAOc/ヘキサン)の短いパッドを通過させて、所望のケトスルホン(+)−22を白色発泡体として得た(79mg、(+)−21から定量的):
Figure 0003630101
【0114】
22E,24E−ジエン−26−tert−ブチルスルホン類縁体23aおよび23b
ラセミ酸化ホスフィン(±)−8(78.0mg、0.134mmol)をTHF(1.34mL)に溶解し、アルゴン雰囲気下で−78℃に冷却した。この溶液に97.0μlのPhLi(シクロヘキサン/EtO中の1.38Mの溶液、0.134mmol)をシリンジから滴下した。濃橙色の溶液を30分間撹拌し、この時点で冷却したTHF(1.00mL)中のC,D環ケトン(+)−22(31.0mg、0.0880mmol)をカニューレから滴下した。得られた溶液を暗所、−78℃で約4時間撹拌し、次いで−40℃まで2時間かけてゆっくり加温した。反応混合物を2N酒石酸ナトリウムカリウムおよび2N炭酸カリウムの2:1(v:v)混合物(3mL)で反応停止させた。室温まで加温後、反応混合物をHOで希釈し、EtOAc(4x10mL)で抽出し、MgSOで乾燥し、濾過して濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(10〜50% EtOAc/ヘキサン〜0.1%未満のEtN)により精製して33mg((+)−22から90%)の結合生成物を黄色オイルとして得た。
【0115】
このオイルをただちにEtOH(1.50mL)に溶解し、0℃に冷却し、HF(49%水溶液、0.100mL)で処理した。この溶液をゆっくり室温まで加温し、脱保護を完了するために追加のHF(0.100mL)で処理した。水相の後処理後、得られた白色の薄膜をフラッシュクロマトグラフィー(1% NEt/EtOAc)にかけて、17.3mg(脱保護に関して77%)のジアステレオマー23aおよび23bの混合物を得た。このジアステレオマー混合物を逆相HPLC(C−18半調製用カラム、46% MeCN/HO、3mL/分)により精製して8.8mgの23a(20%、t 115分)および2.1mgの23b(5%、t 111分)を得た:
Figure 0003630101
Figure 0003630101
【0116】
実施例48
薬理活性アッセイ
本発明の化合物の生物活性をカルシトリオールと比較した。
【0117】
化合物を、米国特許第5,830,885号に記載のとおり、ネズミ角化細胞(細胞株PE)の増殖阻害およびTPA誘導性オルニチンデカルボキシラーゼ(ODC)活性の阻害について試験した。
【0118】
細胞系PEは雌SENCARマウスで標準の皮膚イニシエーション/プロモーションプロトコル(Carcinogenesis:949−958 (1986)、この報告の全内容が参照として本明細書に組み込まれる)によって誘導された乳頭腫由来であり、これは詳細に特徴付けられた腫瘍プロモーターTPAによるオルニチンデカルボキシラーゼ(ODC)活性の誘導に対し特に感受性が高いことから選択された。試験で用いたPE細胞系培養培地は、8%のキーレックス(chelex)処理したウシ胎仔血清および1%抗生物質−抗真菌物質を補足した、塩化カルシウムを含まないイーグル最小必須培地、および0.05mM Ca++となるように加えたCaClで構成された。
【0119】
結果を図1に示しており、本発明の化合物が細胞増殖を阻害し、化合物23aおよび15aはカルシトリオールとほぼ同等に有効であることが明らかである。
【0120】
化合物を、ポスナー(Posner)ら、J. Med. Chem. 41:3008−3014 (1998)に記載の方法に係り、ラットのカルシウム排出および体重増加に対する効果についても試験した。結果を図2および3に示しており、本発明の化合物はカルシトリオールとは対照的に、体重増加を阻害することも、カルシウム排出を刺激することもないことが明らかである。
【0121】
したがって、本発明の化合物はビタミンDの増殖抑制効果は示すが、ビタミンDの持つカルシウム排出および体重増加への随伴効果はない。したがって、本発明の化合物は乾癬および癌を含む過剰の細胞増殖および/または細胞の分化不全が起こりうる疾患の治療薬として有用であることが明らかにされているが、乾癬および癌に限定されることはない。本発明の化合物は、治療する状態に応じて、医学および獣医分野の当業者には公知の方法を用いて、通常の実験により決定される適当な用量で、外用または体内投与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ビタミンD類縁体の角化細胞増殖に対する用量反応効果を示す図である。Nはゼロ時間における細胞数を表し、Nは96時間の時点での細胞数を表している。KRC 22E,24Eジエン26SO2−1=化合物23a;KRC 22E,24Eジエン26SO2−2=化合物23b;KRC−20エピ22オキサ26PMP−1=化合物15a;KRC−20エピ22オキサ26PMP−2=化合物15b。
【図2】22E,24EジエンスルホンビタミンD類縁体のラット尿中のカルシウムレベルに対する効果を示す図である。示した値は対照、カルシトリオール、およびジエンスルホン類縁体群のもので、各群は3匹の動物を含む。
【図3】22E,24EジエンスルホンビタミンD類縁体の体重増加に対する効果を示す図である。治療第0〜7日のラットの体重増加を、対照、カルシトリオール、およびジエンスルホン類縁体群について示し、各群は3匹の動物を含む。

Claims (5)

1α,25ジヒドロキシビタミンD3の硫黄含有類縁体であって、下記の式III〜VIIおよび式IXで示される化合物からなる群より選択される類縁体:
Figure 0003630101
III
Figure 0003630101
IV
Figure 0003630101
V
Figure 0003630101
VI
Figure 0003630101
VII
Figure 0003630101
IX
(+)(1β,3α)ジアステレオマー配置である請求項1記載のビタミンD3類縁体。
(-)(1α,3β)ジアステレオマー配置である請求項1記載のビタミンD3類縁体。
請求項1〜3のいずれかに記載のビタミンD3類縁体を含有する、過度の細胞増殖および/または細胞分化不全が生じる疾患の治療剤。
請求項1〜3のいずれかに記載のビタミンD3類縁体を含有する、癌または乾癬の治療剤。
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