JP3629435B2 - 道路案内標識 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に交差点の手前の道路上に設置され、自動車の運転手に先方の道路の行き先を表示する標識において、主に雪の堆積を防止する機能を有する、積雪地で使用する道路案内標識に関する。
【0002】
【従来の技術】
道路上には、速度制限などの規制標識や、行き先を表示する道路案内標識など、多くの標識が設置されている。道路案内標識は、周辺の地理が分からない運転手にとっては重要な情報提供源であり、内容の把握に気を取られ安全確認が不十分にならないよう、できるだけ遠いところから目視できることが望ましい。そのため道路案内標識は、規制標識よりもはるかに大きく、例えば図4のような主要国道などに使用される大型のものは、表示パネルの幅と高さがいずれも約3mに達する。また運転手からの視認性を向上するため、多くの表示パネルは図5のように、前面側が約15度下向きに傾斜させてある。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
北海道や東北地方や北陸地方などの積雪地域では、野外に設置されている道路標識にも雪が堆積する。案内標識の表示パネルの表面に雪が付着することは少ないが、路面に立設する大径の支柱や、支柱上部から水平方向に突出するアームや、アームと表示パネルを結ぶプレートなどの上面は、非常に雪が堆積しやすい。特に北陸地方のような比較的気温が高い地域では、この堆積した雪の一部が日中に溶け始め、夜間に再び凍りつくため、しだいに氷の塊に変化することがある。この塊は降雪のたびに成長して巨大化するが、やがて気温の大きな上昇や、自動車の通過による衝撃が要因となって一気に落下する。これが走行中の自動車の前面ガラスにぶつかると、運転手がおどろいて急ブレーキをかけ、事故を誘発する危険があり、また歩行者にぶつかると、けがを負わせる可能性もある。
【0004】
このような雪の塊の落下を防ぐ対策としては、雪の堆積を防ぐことが一番簡単であり、電熱線で加熱して溶かす方法や、ワイパーでかき落とす方法や、散水して洗い流す方法などが考えられる。しかしいずれの方法も、導入時の費用が増加する上、外部から水や電力の供給を必要とするため、維持管理にも新たな費用が発生する。そこで維持管理を現状と同じ水準に保ちながら、雪の堆積を防ぐため、図5中に二点鎖線で示すような、表示パネルとアームをまとめて覆う三角屋根状のカバーを取り付けた道路案内標識も一部で使用されている。しかし従来構造のものにカバーを取り付けた場合、極めて大がかりなものとなり景観を害する上、カバー自体に雪が堆積してしまうほか、内部にまで雪が吹き込むなど、十分な解決策とはなっていない。そこで道路案内標識の形状を抜本的に改良することで、雪が堆積しないよう対策をとるのが望ましい。
【0005】
本発明はこうした実情に基づいて行われたもので、雪の堆積を減らすことができ、積雪地での使用に適した道路案内標識の提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を達成するため、請求項1記載の発明は、道路案内標識各部の形状を抜本的に見直し、雪の堆積を極限まで削減するものである。従来の構造は、表示パネルの前面を下向きに15度傾斜させるため、アームと表示パネルの間に長いプレートを使用していた。このプレート周辺の構造物の上面は、雪の堆積を促進しやすいことから、本発明では構造を単純化するため、表示パネルの裏面に直接アームを取り付ける。アームは通常上下2カ所に使用され、表示パネルを従来と同様に傾斜させる場合、アームも上下で同一垂直線上に並ばず、段差が発生する。そのため仮にアームが単純な棒形状のままで水平に延びていれば、当然ながら支柱との結合部も上下で段差が生じることになる。しかし従来の支柱は、電信柱のような円柱が路面から突出している構造で、上下で段差が付いているアームをそのまま結合することはできない。
【0007】
そこで、上下で段差が付いているアームと結合する支柱の構造を、大幅に改良する。支柱の下部を路面から垂直に突出させるのは従来と変わらないが、アームと結合する支柱の上部を、表示パネルの傾斜と平行するように屈曲させる。これにより表示パネルの裏面に取り付けられたアームは、上下の2本とも支柱に結合することができる。このため支柱は、下側の直立部と上側の屈曲部の2カ所から構成されるが、直立部と屈曲部の交差する角度は、表示パネルの傾斜角度と同一であり、従来と同様に15度を標準とするが、これに限定されることはない。
【0008】
このような改良を行った本発明の道路案内標識の構造を下方から説明すると、まず支柱の直立部が路面から立設しており、直立部の上端には屈曲部が接続されている。直立部と屈曲部の接続方法は限定されず、製造時に溶接して一体化するほか、フランジや当て板を用いてボルト締結するなど多様に選択できる。屈曲部の側面からは、道路中央に向けて上下2本のアームが水平に突出しており、屈曲部の傾斜によって上下のアームの間で段差が付いている。したがってアームに直接取り付けられる表示パネルは、必然的に下向きに傾斜している。なおアームと表示パネルとの取り付けは、従来の表示パネルを使用できるようアダプターを介在させる場合もある。
【0009】
さらに支柱上部への雪の堆積も防止するため、屈曲部の最上部を先端が上を向いたクサビ形状としている点も本発明の特徴である。この形状は雪の堆積を防ぐことができれば、どのようなものでも構わないが、正面から裏面に進むに連れて上方に傾斜する形状を採用すると、後述のカバーを取り付けした際に意匠的な調和がとれ、外観を向上することができる。また製造時も支柱を切断する角度を変えるだけで済み、技術的・費用的な問題が少ない。
【0010】
表示パネルの裏側には、補強のためリブと呼ばれる小さい鋼材が張り巡らせてある。またアームも通っているため、本発明の場合でも表示パネルの裏側には、若干の雪が堆積する余地を残している。そこで表示パネルの上面と裏面およびアームを覆うカバーを使用すると、完全に雪の堆積を防ぐこともできる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明による道路案内標識1の正面図である。支柱3は路面2の車道と歩道の境界に設置されており、風圧などの外力や自重に耐えるため、下部を地中に埋設され、周囲はコンクリートで固められている。支柱3は路面2から5mの高さまでは垂直に延びており、この区間を直立部4と呼ぶ。この上には屈曲部5が溶接接合されており、最上部は路面から8.5mの高さになる。屈曲部5の側面には、高さ3m,幅3mの表示パネル11が取り付けられており、表面には道路案内図が描画されている。また図2の(イ)は左側面図で(ロ)は右側面図であり、支柱3は途中で折れ曲がり、直立部4と屈曲部5が角度:θ=15度で交差していることが明確に把握できる。また屈曲部5の側面からは2本のアーム7が道路中央に向けて水平に突出しているが、屈曲部5の傾斜に合わせて上下のアーム7の位置にも水平方向に段差が付いている。さらに表示パネル11は、タテリブ12とアダプター10を介在して、アーム7と接続されている。図3は背面図で、表示パネル11の裏面には、タテリブ12とヨコリブ13が通っており、またアーム7は、フランジ8を境に分割できる構造になっているほか、補助柱9を垂直に渡している。
【0012】
従来の支柱は大半が円柱形だったが、本発明の支柱3は、全区間に渡って断面の長さ:L=400mm,幅:W=300mmで、厚さ9mmの鋼鉄製の角パイプを使用している。これは直立部4と屈曲部5の溶接作業をする際に安定して据え置けるため、作業効率がよいことが最大の理由であるが、支柱3の幅:Wを従来より小さく(従来の同規模の標識は直径350mm)できるため、歩道への張り出しが少なくなり、自転車や歩行者の通行が円滑になる。ただし単純に小さくしただけでは強度を確保できず、表示パネル11などに加わる風圧にも耐えられるように、道路の長手方向の寸法:Lは拡大されている。また屈曲部5の最上部は、水平面から60度の傾斜を持つ斜面6が形成されているため、先端が上に向いたクサビ形状になっており、雪の堆積を防いでいる。
【0013】
屈曲部5から延びるアーム7は、短いほど雪が堆積しにくく、また支柱3に加わる曲げモーメントも減らすことができる。したがって表示パネル11を道路中央に近づける必要がない場合は、アーム7を短くして図1のように支柱3と案内パネル11を接近させる。またアーム7は、図3のように輸送の際の支障にならないよう、途中のフランジ8を境に分割して製作されており、現地で組立の際にボルトを通して結合される。フランジ8から支柱3側の部分は、屈曲部5と一体化されており、アーム7の支持部の剛性を、十分に確保できるよう配慮されている。他方のフランジ8から末端部までは、断面が正方形の鋼鉄製の角パイプを使用しており、途中2カ所に双方のアーム7を連結する補助柱9を渡して強度を確保している。なお表示パネル11は、従来と同様のものを使用するため、アーム7に直接結合できない。そこでアーム7にアダプター10を取り付け、表示パネル11裏面のタテリブ12と結合させている。
【0014】
図2(ロ)中の二点鎖線は、本発明の道路案内標識1に取り付け可能な、カバー14を示している。カバー14は表示パネル11の上面や裏面およびアーム7への雪の堆積を完全に防止するために設置され、降り落ちた雪が自然に落下できるよう、最低でも水平面から60度の傾斜を付ける必要がある。そのためにカバー14は、2枚の板の端面を突き合わせたクサビ形状となり、前方では表示パネル11上面への降雪を防止して、後方では表示パネル11裏面やアーム7への降雪を防いでいる。なおカバー14の形状は、美感の観点から支柱3上部の屈曲部5の形状とほぼ同一になるよう配慮されている。またカバー14内部の空間は従来より狭いが、この場所への吹き込みも防止できるよう、側端面にもカバーを取り付ける場合がある。
【0015】
【発明の効果】
請求項1記載の発明により、道路案内標識の構造が単純化して、雪の堆積を大幅に削減できるため、雪の塊が自動車や歩行者に落下する危険を解消することができる。また構造が単純化されたことで、据え付け工事や再塗装など、現地での作業量も削減できる。さらにカバーを取り付けると、雪の堆積を極限まで削減できるが、この際カバーは表示パネルとアームを覆うだけであり、側面から見て厚さを大幅に抑えることができるため、周囲に圧迫感を与えない。
【0016】
さらに支柱(屈曲部)の最上部をクサビ形状にすることで、支柱上部に雪が堆積することも防ぐことができるほか、この部分のクサビ形状を、カバーの形状と統一させると、美感にも優れた道路案内標識となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の道路案内標識の構造を示す正面図である。
【図2】(イ)(ロ)
本発明の道路案内標識の構造を示しており、(イ)は左側面図で、(ロ)は右側面図である。
【図3】本発明の道路案内標識の構造を示す背面図である。
【図4】従来の道路案内標識の構造を示す正面図である。
【図5】従来の道路案内標識の構造を示す右側面図である。
【符号の説明】
1 道路案内標識
2 路面
3 支柱
4 直立部
5 屈曲部
7 アーム
11 表示パネル

Claims (1)

  1. 路面(2)に立設する支柱(3)に、車道側へ突出するアーム(7)を介在して、表示パネル(11)を固定する道路案内標識において、前記アーム(7)の取り付け部位のある支柱(3)上部側には、支柱(3)下部側の直立部(4)に対して、表示パネル(11)の前面側が下向きに傾く屈曲部(5)が形成してあり、且つ前記屈曲部(5)の最上部は、先端が上を向いたクサビ形状であることを特徴とする道路案内標識。
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