JP3629402B2 - ルアーの重心移動部材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、小魚の形状に似せて成形された擬餌に釣り針を備えてなるルアーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ルアーの中でプラグと呼ばれているものは、図6に示すようにルアー本体1内部に鉛、真鍮、タングステン等の球形の錘2を内部空間6内に移動可能な状態で内蔵しており、この錘2がルアー本体内部の凹部3に嵌入することによって水中における引っ張り動作時のバランスをとると同時に、遠投時には凹部3から離脱してルアー尾部に移動し、遠投性を高めているものである。
【0003】
又、図7に示すルアーは、水中でのルアー移動時にバランスをとっている錘2aが移動しないように、ルアー本体1の内部空間6の頭部側にマグネット片4を固定し、このマグネット片4に磁性体からなる球形の錘2aを着脱可能な状態で且つ内部空間6内を移動可能な構成としたものであり、図8に示すルアーは球形の錘2bをマグネットで作成してルアー本体1の内部空間6底部の頭部側にスチール片5を固定し、これに上記錘2bが着脱可能で且つ内部空間6内を移動可能な構成としたものである。
【0004】
更に、図9に示すルアーは、円柱形(又は球形)の錘2cの軸線(又は中心)に貫通孔2dを穿設し、この貫通孔2dにステンレス製の鋼線からなる線材7を挿通し、この線材7の両端をルアー本体1の内部空間6の長手方向に固定して遠投時には錘2cがルアー本体1の尾部側に移動して飛距離を伸ばし、水中でのルアー移動時には錘2cをルアー本体1の中心部に移動させて泳ぎのバランスを安定させるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図6に示すルアーは、遠投した直後のリールを巻き取る際の状態においては、凹部3に球形の錘2を嵌入させることは難しく、ルアーの動きにばらつきが生じるものであった。又、図7に示すルアーは、錘2aが球形をしているので、ある程度の比重を確保するには体積が大きくならざるを得ず、錘2aをルアー本体の尾部まで移動させるのは困難であった。同様の理由から、図8に示すルアーも磁性体からなる球形の錘2bをルアー本体の尾部まで移動させるのは困難であった。又、図6〜図8に示すルアーの錘2,2a,2bは球形であり、内部空間6を回転して移動するものであるので、内部空間を仕切る隔壁6aに衝突して雑音が発生し易い構成となっていた。更に、図9に示すルアーは、円柱状の錘をルアー本体の尾部まで移動させることができるものではあるが、錘をルアー本体の略中央位置に固定する手段を有していないので、水中でのルアーの動きを安定させるのは難しいものであった。
【0006】
本発明は、上記点に鑑み、ルアー本体に内蔵する錘の移動によって発生する雑音を減少させ、さらに水中での動きを安定させることもできるルアーを提供することを目的とする。
【0008】
発明は、ステンレス鋼又は燐青銅からなる線材の一端にスチール片を固定し、比重が12以上20以下の高比重物質とマグネット片とを接着してなる錘を構成しつつ、該錘のマグネット片の面が上記スチール片の面に対向するように該錘を上記線材に遊嵌し、上記線材の他端にクッション部材を固定してなり、上記錘が上記スチール片およびクッション部材の間を上記線材に沿って移動自在にしてなることを特徴とするルアーの重心移動部材を要旨としている。
【0009】
さらに、前記高比重物質は、タングステンと鉄とを混合してなるタングステン合金であるルアーの重心移動部材を要旨とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施形態を示す図である。図1に示すように、直線状の線材7は長手方向の寸法がルアーの腹部から尾部までの長さに対応しており、直径が0.6mm〜2mmのステンレス鋼線又は燐青銅の針金等を使用する。そして、この線材7の一方の端部には円筒状のマグネット片8が固定されている。尚、線材7とマグネット片8との固定は、マグネット片8の円筒内側面に雌ネジを形成し、線材7の一方の端部に雄ネジを形成して螺合させる方法、マグネット片8の円筒内部に線材7を挿入した後、溶接または接着剤で固着させる方法等が用いられる。次に、線材7の他方の端部から中空円筒状の錘2eを挿入する。この錘2eは、常温で強磁性を示さない物質(一例としてタングステン)と常温で強磁性を示す物質(一例として鉄)とを混合してなる合金であり、比重が12以上20以下、最適値としては14以上18.5以下の範囲の比重となるようにして円筒状に成形されたものである。そして、錘2eは貫通孔2fの直径が線材7の直径よりも若干大きくなるように穿設されていて線材7の前後方向に移動自在に遊嵌保持されている。次に、線材7の他方の端部近傍にクッション部材9を固定する。このクッション部材9には例えば、発泡ウレタン、シリコンゴム、コルク等が用いられる。以上のようにして重心移動部材は作製されるのである。
【0015】
図2はルアー内部に図1に示した重心移動部材を組み込んだ状態を示す説明図である。図2に示すようにルアー本体1の内部は隔壁11により上述の重心移動部材10が組み込まれる空間が形成されている。そして、この空間に上述の重心移動部材10が組み込まれるのである。重心移動部材10の固定は、マグネット片8の一部がルアー本体1の内部壁1a又は隔壁11に接着剤等で固着されることによりなされる。そして、クッション部材9側はこのクッション部材9の側面がルアー本体1に固着され、又は線材7の端部がルアー本体1に固着される。従って、遠投時には錘2eの後端がクッション部材9に接触する状態まで線材7に沿って移動して飛距離を延ばすことができ、逆に水中ではマグネット片8の磁力によって、錘2eの前端がマグネット片8に吸着されて水中でのルアーの動きを安定させることができるのである。
【0016】
図3は本発明の第2の実施形態を示す図である。図3に示すように移動部材10aの直線状の線材は図1で示したものと同じものを使用する。そして、この線材7の一方の端部には円筒状のスチール片8aが固定されている。尚、線材7とスチール片8aとの固定は図1で示した線材7とマグネット片との固定と同様であるので説明は省略する。次に、線材7の他方の端部から中空円筒状の錘2gを挿入する。この錘2gは、比重が12以上20以下、最適値としては14以上18.5以下の範囲となるようにして円筒状に成形された高比重物質(一例としてタングステン合金)2iの先端に円筒状に成形されたマグネット片2hが貼り付けられているものである。そして、錘2gは貫通孔2fの直径が線材7の直径よりも若干大きくなるように穿設されていて、線材7の一端に固定されたスチール片8aの面と、マグネット片2hの面とが対向するようにして前後方向に移動自在に遊嵌保持されている。次に、線材7の他方の端部近傍に第1の実施形態と同様のクッション部材9を固定する。以上のようにして重心移動部材10aは作製されるのである。
【0017】
図4はルアー内部に図3に示した重心移動部材を組み込んだ状態を示す図である。組み込み方は上述の第1の実施形態と同様なので、説明は省略する。図4に示す構成によって、遠投時には錘2gのタングステン合金2iの部分の後端がクッション部材9に接触する状態まで線材7に沿って移動して飛距離を延ばすことができ、逆に水中ではマグネット片2hの磁力によって、このマグネット片2hがスチール片8aに吸着して水中でのルアーの動きを安定させることができるのである。
【0018】
図5(a)は本発明の重心移動部材を組み込んだ他のルアーを示す図である。ルアー本体1bが上述のルアー本体よりも小さめのものについては図5(a)に示すように線材7aを直線状ではなく緩やかな曲線状とし、この線材7aの先端にマグネット片8を固着し、錘2jには球形の鉄分を含有するタングステン合金を使用する構成としている。この場合、錘2jに穿設される貫通孔2kは上述の直線状の線材7を使用した場合の貫通孔2fよりもやや大きくなるようにし、錘2jが線材7aの後端近傍に固定されたクッション部材9から先端に固定されたマグネット片8までの間をスムースに移動できるように遊嵌保持されている。
【0019】
尚、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々なる実施の態様をとることができることは無論である。例えば、図5(b)に示すように、線材7aを曲線状とし、先端にスチール片8aを固着したものと、円筒状に成形されたタングステン合金2iの先端に円筒状に成形されたマグネット片2hが貼り付けられている錘2gとを組み合わせた構成とすることもできるものであり、上述した線材7又は7aと、錘2e、2g又は2jと、マグネット片8又はスチール片8aとを各々選択的に組み合わせることにより形成される重心移動部材を組み込んだルアーも本発明に含まれるものである。又、上述の図面に描かれたルアーにおいて釣り針は省略している。
【0024】
発明によれば、これを組み込んだルアーにあっては、ルアーの本体における錘の移動によって雑音が発生するのを防ぎ、水中ではスチール片に錘が固定されるので、水中でのルアーの動きを安定させることができる。又、錘の体積を小さくすることにより、この錘をルアー本体内部の尾部近傍まで移動させることができるので、遠投時に飛距離を延ばすことができる。さらに、高比重物質はタングステン又はタングステン合金で構成された錘であるので、錘を容易に高比重とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るルアーの第1の実施形態に使用する重心移動部材を示す説明図である。
【図2】本発明に係るルアーの第1の実施形態を示す断面図である。
【図3】本発明に係るルアーの第2の実施形態に使用する重心移動部材を示す説明図である。
【図4】本発明に係るルアーの第2の実施形態を示す断面図である。
【図5】本発明に係るルアーの他の実施形態を示す断面図である。
【図6】従来のルアーを示す断面図である。
【図7】従来のルアーを示す断面図である。
【図8】従来のルアーを示す断面図である。
【図9】従来のルアーを示す断面図である。
【符号の説明】
1 ルアー本体
1a 内部壁
2,2e,2g,2j 錘
2h,4,8 マグネット片
2i タングステン合金
3 凹部
5,8a スチール片
6 内部空間
6a,11 隔壁
7,7a 線材
9 クッション部材
10 重心移動部材

Claims (2)

  1. ステンレス鋼又は燐青銅からなる線材の一端にスチール片を固定し、比重が12以上20以下の高比重物質とマグネット片とを接着してなる錘を構成しつつ、該錘のマグネット片の面が上記スチール片の面に対向するように該錘を上記線材に遊嵌し、上記線材の他端にクッション部材を固定してなり、上記錘が上記スチール片およびクッション部材の間を上記線材に沿って移動自在にしてなることを特徴とするルアーの重心移動部材。
  2. 前記高比重物質は、タングステンと鉄とを混合してなるタングステン合金である請求項1に記載のルアーの重心移動部材。
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