JP5546333B2 - ルアー - Google Patents

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本発明は、釣りに用いられるルアーに関する。詳細には、本発明は、重心移動式のルアーに関する。
オオクチバス、ブリ及びその幼魚、スズキ等の大型の魚は、ベイトとして小魚を補食する。これら大型の魚はフィッシュイータと称されている。フィッシュイータを捕獲する手段としてルアーフィッシングが普及している。ルアーフィッシングではルアーが用いられる。ルアーにはラインが連結される。キャストによりルアーは空中を飛行し、やがて着水する。ラインが巻かれることによってルアーは水中を泳ぐ。このルアーをベイトと勘違いしたフィッシュイータは、ルアーに食いつく。ルアーに取り付けられたフックがフィッシュイータに刺さり、フィッシュイータが釣り上げられる。
釣り人はルアーを遠方へキャストしたいと望むことがある。前述のように、ルアーは空中を飛行する。飛行時には、ルアーは空気抵抗を受ける。空気抵抗の小さなルアーは、遠方へとキャストされうる。重心位置が適正なルアーは飛行姿勢が安定し、空気抵抗が小さい。
前述のようにフィッシュイータは、ルアーをベイトと勘違いすることによりこのルアーに食いつく。フィッシュイータの勘違いを誘う水中姿勢及びアクションが達成されるルアーが好ましい。
特開2007−209229公報には、重心移動式のルアーが開示されている。このルアーでは、ボディに内蔵された重錘がルアーの長手方向(前後方向)に移動しうる。キャスとされることにより、ルアーが空中を飛行するとき、重錘はテール側に位置する。すなわち、飛行時のルアーの重心はテール側にある。このルアーは、リリース(手指によるラインのロックを解除すること)前にはラインに引っ張られてヘッドを先頭にしているが、リリース後はすぐにテールを先頭にして滑空する。この飛行姿勢における空気抵抗は小さい。しかし、ルアーは、滑空の途中からほぼ弾道曲線(滑空曲線)に平行な姿勢となり、重心のある先頭(テール側)が下がった姿勢で落下する。着水時においても、重錘はテール側にあるのでテールが先頭である。着水直後にラインが巻かれることによりルアーが揺れつつやや下方を向き、重錘は徐々にヘッド側へと移動する。その後、水中では、重錘はヘッド側に保持される。水中でのルアーの重心は、飛行時に比べてヘッド側にある。この重心位置は、ルアーの水中姿勢及びアクションに寄与する。このルアーにおいては、重錘がヘッド側に保持される手段として、磁石が用いられている。段差によって重錘がヘッド側に保持されるルアーも、市販されている。
特開2007−209229公報
前述のとおり、ルアーの着水から重錘がヘッドに至るまでには時間を要する。重錘の移動速度が遅いときは、適正な重心位置となるまでの、着水時からの時間が長い。適正な重心位置が得られるまでは、ルアーとしての効果が発揮されない。
本発明の目的は、飛距離が大きく、しかも、ほぼ着水と同時に、フィッシュイータの勘違いを誘うための適正な水中姿勢及びアクションが達成されうるルアーの提供にある。
本発明に係るルアーは、
中空であって、前部のヘッド及び後部のテールを有するボディと、
このボディの内部に、前後方向に移動可能に収容された重錘と、
上記ボディに内蔵された、上記重錘の前後方向移動を案内する案内部材と、
上記ボディに内蔵された、上記重錘を前方に付勢する弾性部材とを備えており、
キャスト時には、上記重錘が弾性部材の付勢力に抗して後方に移動しうるように構成されている。
かかる構成のルアーは以下の作用を奏する。キャスト時には重錘がその慣性により弾性部材の付勢力に抗してボディの後部(テール側部分)に在る。ルアーは、その後、テール側を先頭にして上昇飛行するとき、糸や空気の抵抗によって大きく減速する(絶対値の大きな加速度を受ける)ので、重錘はテール側に在り続ける。次いで、ルアーが降下を始めると、その負の加速度(減速度)の絶対値は小さくなる。すなわち、ルアーの減速の程度が小さくなる。その結果、重錘は弾性部材の付勢力によって前方に押し戻され、着水時にはボディの前方(ヘッド側部分)に至る。その結果、ルアーは、着水と同時にルアーとしての効果(フィッシュイータを誘う)を発揮しうる姿勢及びアクションをとることができる。
上記弾性部材は、キャスト時に、慣性によって後方に移動する上記重錘によって圧縮されるように、重錘の後方に前後方向に延設されたコイルバネ(いわゆる圧縮コイルばね)から構成されていてもよい。
上記弾性部材は、キャスト時に、慣性によって後方に移動する上記重錘によって伸長されるように、重錘の前方に前後方向に延設され且つ重錘に接続されたコイルバネ(いわゆる引っ張りコイルばね)から構成されていてもよい。
上記コイルバネは、バネ定数の異なる複数のコイルバネが直列に接続されたものであるのが好ましい。このように構成すれば、重錘が前方に移動する過程で、重錘に対するコイルばねの付勢力が大きく低下する。その結果、キャスティング後半のルアーの滑空時に、重錘が移動経路の中間部に位置する時間が長くなり、ルアーの滑空距離が伸びることが期待できる。
上記弾性部材は、キャスト時に後方に移動する上記重錘によって伸長されるように、重錘の前方に前後方向に延設され且つ重錘に接続されたゴム紐から構成されていてもよい。
上記重錘の移動経路の中間部に、前方に移動する重錘を一時的に減速又は停止させるための減速停止手段が設けられているのが好ましい。このように構成すれば、ルアーの滑空時に、重錘が前方への移動経路の中間部に位置する時間が長くなり、ルアーの滑空距離が伸びることが期待できる。上記「中間部」とは、移動経路の長さを二分する点である中央部には限定されず、移動経路の前端(ヘッド側端部)と後端(テール側端部)との間のいずれかの部位を意味している。
上記減速停止手段が第一磁石部材から構成され、且つ、上記重錘の少なくとも一部が磁着性材料から形成されてもよい。
上記重錘の移動経路の前端部に第二磁石部材が設けられており、重錘の少なくとも前端部が磁着性材料から形成されており、上記コイルばねの自由状態(たわみがゼロの状態)においてこのコイルばねの端部に接している重錘がその移動経路の中間部に位置するように、上記コイルばねの長さが設定されているのが好ましい。このように構成すれば、ルアーの滑空時に、重錘が前方への移動経路の途中でコイルばねの重錘に対する付勢力が消滅するので、重錘が移動経路の中間部に位置する時間が長くなる。その結果、ルアーの滑空距離が伸びることが期待できる。しかし、最終的には、第二磁石部材の磁力によって重錘は移動経路の前端位置に至るので、ルアーは、着水と同時にルアーとしての効果を発揮しうる姿勢及びアクションをとることができる。
前述の、重錘の後方にコイルバネを備えたルアーにおいて、上記重錘の移動経路の前端部に第二磁石部材が設けられており、重錘の少なくとも前端部が磁着性材料から形成されており、重錘の前方に、前後方向に延設された緩衝用コイルバネが設けられており、上記重錘が、その前方への移動の途中から、上記緩衝用コイルバネから圧縮反力を受けるようにされているのが好ましい。かかるルアーも、滑空距離が伸びることが期待でき、しかも、着水と同時にルアーとしての効果を発揮しうる姿勢及びアクションをとることができる。
上記案内部材が、前後方向に延設されたガイドワイヤから構成され、上記重錘がこのガイドワイヤに摺動可能に係合するように構成されていてもよい。
上記案内部材が、前後方向に延設された筒状部材から構成され、上記重錘及び弾性部材がこの筒状部材の内部に移動可能に収容されていてもよい。
上記筒状部材がボディに着脱可能に構成されているのが好ましい。なぜなら、同じボディのルアーに対し、その特性を種々変更することが容易となるからである。
本発明に係るルアーでは、キャスティング時に、当初テール側にあった重錘が弾性部材によってヘッド側へと移動させられ、着水時には重心がヘッド側に位置する。従って、このルアーでは、着水時から適正な水中姿勢及びアクションが達成されうる。
図1は、本発明の一実施形態に係るルアーを、ライン及びフックと共に示す正面図である。 図2は図1のルアーの縦断面図である。 図3(a)は図2のIIIA−IIIA線に沿った断面図であり、図3(b)は図2のIIIB−IIIB線に沿った断面図である。 図4は、図1のルアーがキャストされたときの状態を時系列に示す正面図である。 図5は、本発明の他の実施形態に係るルアーを示す縦断面図である。 図6は、本発明のさらに他の実施形態に係るルアーを示す縦断面図である。 図7(a)は、本発明のさらに他の実施形態に係るルアーを示す縦断面図であり、図7(b)は、図7(a)のルアーに内蔵されたユニットの他の状態を示す縦断面図である。 図8(a)は、本発明のさらに他の実施形態に係るルアーを示す縦断面図であり、図8(b)は、図8(a)のルアーに内蔵されたユニットの他の状態を示す縦断面図であり、図8(c)は、このユニットのさらに他の状態を示す縦断面図であり、図8(d)は、このユニットのさらに他の状態を示す縦断面図である。 図9(a)は、本発明のさらに他の実施形態に係るルアーを示す縦断面図であり、図9(b)は、図9(a)のルアーに内蔵されたユニットの他の状態を示す縦断面図であり、図9(c)は、このユニットのさらに他の状態を示す縦断面図であり、図9(d)は、このユニットのさらに他の状態を示す縦断面図である。 図10(a)は、本発明のさらに他の実施形態に係るルアーを示す縦断面図であり、図10(b)は、図10(a)のルアーに内蔵されたユニットの他の状態を示す縦断面図であり、図10(c)は、このユニットのさらに他の状態を示す縦断面図であり、図10(d)は、このユニットのさらに他の状態を示す縦断面図である。 図11(a)は、本発明のさらに他の実施形態に係るルアーを示す縦断面図であり、図11(b)は、図11(a)のルアーに内蔵されたユニットの他の状態を示す縦断面図であり、図11(c)は、このユニットのさらに他の状態を示す縦断面図であり、図11(d)は、このユニットのさらに他の状態を示す縦断面図である。 図12(a)は、本発明のさらに他の実施形態に係るルアーを示す縦断面図であり、図12(b)は、図12(a)のルアーに内蔵されたユニットの他の状態を示す縦断面図であり、図12(c)は、このユニットのさらに他の状態を示す縦断面図であり、図12(d)は、このユニットのさらに他の状態を示す縦断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1に示されたルアー1は、ボディ2、ラインアイ4、3つのフックアイ6を備えている。各フックアイ6にはフック8が取り付けられている。ラインアイ4にはライン10が接続されている。ボディ2は、ベイトである小魚に類似の外形を有する。ボディ2は、前部のヘッド12及び後部のテール14を備えている。図中の右側がヘッド12側(前方)であり、左側がテール14側(後方)であり、上側が背側であり、下側が腹側である。
ボディ2は、ヘッド12側であって且つ腹側に、リップを備えてもよい。典型的には、ボディ2は合成樹脂から形成されている。好ましい合成樹脂はABS樹脂である。ボディ2が金属材料又は木質材料からなってもよい。ラインアイ4及びフックアイ6は、金属線が曲げられることによって形成されている。金属線の典型的な材質はステンレス鋼である。金属線の一部はボディ2に埋設されており、残余の部分はボディ2から露出している。埋設により、ラインアイ4及びフックアイ6がボディ2に固定される。
図2に示されるように、ボディ2は中空である。典型的には、このボディ2は、対称形の左ボディピース2Lと右ボディピース2Rとが重ね合わされた状態で接合されることにより構成される(図3)。ボディ2の内部には、前後方向に移動可能な円柱形の重錘16と、この重錘16をヘッド12に向けて弾力的に付勢する弾性部材と、重錘16の移動を案内する案内部材とが備えられている。重錘16の比重はボディ2の比重よりも大きい。重錘12の材質としては、鉛、鉛合金、真鍮、タングステン、タングステン合金、鋼及びステンレス鋼が例示される。
本実施形態では、弾性部材として圧縮コイルばね18が用いられている。このコイルばね18を圧縮コイルばねと呼んだのは、重錘16によって圧縮されることはあるが、引っ張られることがないからである。圧縮コイルばね18は、重錘16の後方(テール14側)に前後方向に延設されている。圧縮コイルばね18の典型的な材質としては、鋼、ステンレス鋼、銅合金が例示される。案内部材としてはガイドワイヤ20が用いられている。ガイドワイヤ20は、概して前後方向(ヘッド12とテール14とを結ぶ、いわば長手方向)に延在している。ガイドワイヤ20は、金属線から形成される。ガイドワイヤ20の典型的な材質としては、鋼、ステンレス鋼、銅合金及びチタン合金が例示される。金属線の表面に、摩擦力軽減の目的で、表面処理が施されてもよい。
重錘16には、その中心軸に沿ってワイヤ挿通孔22が形成されている。このワイヤ挿通孔22及び圧縮コイルばね18内部にガイドワイヤ20が挿通されている。重錘16は円柱形には限定されず、球形、角柱形等であってもよい。図2では、重錘16はその移動経路における前端に位置している(図2中における実線で示す)。この状態において、圧縮コイルばね18はたわみがゼロの自由状態となるように設定されてもよく、わずかに圧縮された状態となるように設定されてもよい。ルアー1がキャストされることにより、重錘16が慣性によって圧縮コイルばね18を圧縮しながらテール14側に移動した状態が二点鎖線で示されている。図2では、重錘16の移動経路の前端位置は、最前のフックアイ6の直後とされているが、かかる構成には限定されない。前端位置はもっと前方にあってもよい。
図2及び図3(a)に示されるように、重錘16及び圧縮コイルばね18は、例えば、ボディ2の左右の内面に前後方向に形成された上部補強リブ24U、中部補強リブ24M、下部補強リブ24Lによってその外周が案内されるように構成されてもよい。これらの補強リブがガイドレールとしての機能を発揮する。図3(b)に示されるように、ガイドワイヤ20は、その両端部がボディ2の左右の内面から内方に突設されたリブ26に挟持されることにより、固定されてもよい。このリブ26が、重錘16の移動経路の前後の各端部におけるストッパとしての役割をも担う。
図4には、その(1)から(6)にかけて、上記ルアー1のキャスティング状態が概略的且つ時系列に示されている。(1)はキャスティングのスタートを示し、(2)(3)はルアー1がライン10によってドライブされている状態を示し、(4)(5)はルアー1がライン10によるドライブから解放されて滑空している状態を示し、(6)はルアー1が着水したところを示している。キャストされることにより、ボディ2は飛行し、重錘16は慣性によって瞬時に圧縮コイルばね18を圧縮してテール14側に移動する(図4の(1)、(2)、(3))。ルアー1はテール14を先頭にして飛行する。飛行中にルアー1には、糸や空気の抵抗により、絶対値の大きな負の加速度(減速度)が作用する。ルアー1は、その飛行速度が低下し、降下を始める頃には上記負の加速度の絶対値は小さくなる。すなわち、ルアー1の減速の程度が小さくなる。その結果、重錘16は圧縮コイルばね18によってヘッド12側に押し戻される(図4の(4)、(5))。着水時には、既に重錘16は図2で実線で示されるヘッド12側の位置に至っている(図4の(6))。従って、使用者は、着水と同時にこのルアー1を泳がせることが可能となる。また、ルアー1の滑空時には、重錘が、先頭のテール14からヘッド12に向けて移動しつつある。このように、ルアー1の重心が先頭(テール14)よりややヘッド12側にあれば、ルアー1に迎角が生じて揚力が発生する。その結果、ルアー1は、テールを下げた姿勢(弾道曲線にほぼ平行な姿勢)では落下しないので、ルアー1の滑空距離が伸びることも期待できる。
図5には他のルアー28が示されている。このルアー28では、重錘16の移動経路のテール14近傍に、圧縮コイルばね18の、変位規制ガイド30が設けられている。その他の構成は図2のルアー1と同じであるので、図2におけると同一の部材には同一符号を付してその説明を省略する。この変位規制ガイド30は、圧縮コイルばね18の圧縮量が増加したとき、圧縮コイルばね18がその半径方向に変位することを防止するためのものである。この変位規制ガイド30は、圧縮コイルばね18の全圧縮時(密着時)の外径よりわずかに大きいだけの内径寸法を有している。この変位規制ガイド30の軸方向長さは、上記圧縮コイルばね18の密着長さよりわずかに長くされている。この変位規制ガイド30に代えて又は共に、圧縮コイルばね18の中間部に、わずかな密着部分が形成されていてもよい。かかる密着部分の存在によっても、圧縮コイルばね18の半径方向の変位を抑制することができる。
図6には、さらに他のルアー32が示されている。このルアー32では、弾性部材として引っ張りコイルばね34が用いられている。その他の構成は図2のルアー1と同じであるので、図2におけると同一の部材には同一符号を付してその説明を省略する。上記引っ張りコイルばね34は、重錘16の前方に配置され、その後端部は重錘16に接続されている。引っ張りコイルばね34の前端部は、移動経路の前端位置にある重錘16よりもさらにヘッド12側のボディ部分に取り付けられている。
この実施形態では、引っ張りコイルばね34の後端部は重錘16の上面に接続されている。この場合、重錘16の移動を案内する左右の上部補強リブ24U(図3(a))同士の間隔が大きくされることにより、引っ張りコイルばね34との干渉が回避される。重錘16が移動経路の前端位置にある状態において、引っ張りコイルばね34は自由長となるように設定されてもよく、わずかに伸長された状態となるように設定されてもよい。引っ張りコイルばね34の材質としては、上記圧縮コイルばね18と同じ材質が選択されうる。
このルアー32においては、キャストされることにより、重錘16が慣性によって引っ張りコイルばね34を伸長させながら、図6の二点鎖線で示すテール14側の位置に移動する(図4の(1)、(2)、(3))。飛行中にルアー32に、絶対値の大きな負の加速度(減速度)が作用する。ルアー1は、その飛行速度が低下し、降下を始める頃には上記負の加速度の絶対値は小さくなる。その結果、重錘16は引っ張りコイルばね34によってヘッド12側に引き戻される(図4の(4)、(5))。着水時には、重錘16は図6の実線で示すヘッド12側の位置に至っている(図4の(6))。弾性部材として、引っ張りコイルばね34に代えてゴム紐が採用されてもよい。
図7(a)には、さらに他のルアー36が示されている。このルアー36では、重錘16と弾性部材とが共にケーシング38内に収容されて、ユニット化されている。このケーシング38が案内部材の役割を果たしている。上記ユニット37は、ボディ2内に固定されてもよく、着脱自在に構成されてもよい。いずれの場合であっても、ボディ2の内面に、ケーシング38の位置決めのためのリブを突設しておくのが好ましい。ケーシング38は、その内部を視認しやすくするために、透明の合成樹脂等から形成されるのが好ましい。ケーシング38の前後端は閉鎖されていてもよく、開閉可能なキャップが取り付けられていてもよい。弾性部材としては、図2に示された圧縮コイルばね18が採用されている。この圧縮コイルばね18は重錘16の後方に、自由状態、又は、わずかに圧縮された状態で挿入されている。
図7(b)は、上記ユニット37の縦断面図であり、重錘16が圧縮コイルばね18によってケーシング38の前端部に押圧されている状態を示している。図7(a)は、ルアー36がキャストされたときに、重錘16が、慣性によって圧縮コイルばね18を圧縮しながらケーシング38の後端近くに至っている状態を示している。ケーシング38の形状は円筒形であっても角筒形であってもよい。その他の構成は図2のルアー1と同じであるので、図2におけると同一の部材には同一符号を付してその説明を省略する。
図示されてはいないが、図6に示される重錘16と引っ張りコイルばね34とのセットを図7のケーシング38内に収容して、ユニット化することは容易である。また、ボディ2及びケーシング8については、以下に説明する図8から図12の実施形態についてもほぼ同一であるため、その説明を省略する。
図8(a)には、さらに他のルアー40が示されている。このルアー40もユニット41を内蔵している。図8(b)、(c)、(d)に示すように、ユニット41のケーシング38内には、重錘16と圧縮コイルばね18とが収容されている。圧縮コイルばね18は重錘16の後方に収容されている。図8(b)のユニット41の縦断面図は、ルアー40がキャストされたときに、重錘16が、慣性によって圧縮コイルばね18を圧縮しながらケーシング38の後端近くに至っている状態を示している。図8(c)は、重錘16が圧縮コイルばね18によってヘッド12側に押し戻される途中を示している。図8(d)は、重錘16が圧縮コイルばね18によって押し戻され、ケーシング38の前端部に押圧されている状態を示している。
このルアー40では、滑空しているときに、重心が前後方向中間部にある時間が長くなるように工夫がなされている。重錘16の移動経路の中間部における所定の位置に、ヘッド12側へ移動中の重錘16を一時的に減速又は停止させるための減速停止手段が設けられている。具体的には、重錘16の移動経路の中間部におけるケーシング38の外面に、第一磁石部材42が取り付けられている。この第一磁石部材42としては、種々の形状を採用し得るが、ケーシング38の外側に嵌合しやすいように、円環状、短い角筒状等にすることができる。重錘16は、少なくともその一部が、鋼、フェライト系ステンレス鋼、ニッケル合金等の磁着性材料から形成されている。具体的には、重錘16全体が磁着性材料から形成されるほか、重錘16の外周の少なくとも一部にシート状の磁着性材料が巻き付けられ、スポット溶接や突き合わせ溶接等によって固定されてもよい。又は、重錘16の外形に応じて、円環状、短い角筒状等の磁着性部材が形成され、この磁着性部材が重錘16の外周に嵌合されてもよい。
上記第一磁石部材42の磁力は、圧縮コイルばね18によってヘッド12側に押し戻されつつある重錘16を適時に磁着して保持する。しかし、前述したと同様に、その後、ルアーの下降時に負の加速度の絶対値が小さくなっていくので、圧縮コイルばね18の付勢力が第一磁石部材42の磁着力に打ち勝つ。重錘16はヘッド12側への移動を再開する。そうすれば、ルアー40がキャストされた後に滑空しているとき、重錘16が移動経路の中間部にある時間が長くなる。ルアー40の重心が前後方向中間部にある時間が長くなる。その結果、ルアー40は滑空に適した姿勢となり、滑空距離が伸びることが期待できる。しかも、着水時には重錘16がヘッド12側の位置に至っているので(図8(d))、着水と同時にルアー40の適正な姿勢とアクションとが得られ、使用者は即ルアー40を泳がせることが可能となる。
上記第一磁石部材42は、上記ユニット41への適用に限定されることはない。たとえば、磁石部材の形状を変えて、図2のルアー1や図6のルアー32に適用することも可能である。さらに、以下に説明する図9から図12のルアー44、48、56、62に対しても、第一磁石部材42の形状を変えて適用することが可能である。
上記減速停止手段としては、磁石部材に限定されない。重錘16の側部に弾力的に当接してその移動に抵抗を加える板バネ部材等、種々の構成が採用されうる。また、重錘16の移動経路における減速停止手段の設置位置は、重錘16の移動経路の長さ、圧縮コイルばね18等の弾性部材のバネ定数や初期たわみ等、種々の条件を考慮して任意に設定することができる。
図9(a)には、さらに他のルアー44が示されている。このルアー44においても、滑空中の重心が前後方向中間部にある時間が長くなるように工夫がなされている。このルアー44はユニット45を内蔵している。図9(b)、(c)、(d)に示すように、このユニット45のケーシング38内には、重錘16と圧縮コイルばね46とが収容されている。圧縮コイルばね46は重錘16の後方に収容されている。この圧縮コイルばね46は、比較的高いバネ定数の第一ばね46aと、この第一ばね46aよりバネ定数が低い第二ばね46bとが、直列に接続されたものである(図9(c))。バネ定数の相違は、ばねの素線径、ばね径、巻き数、ピッチ、材質等を変えることにより実現される。重錘16がケーシング38の前端部に至った状態では(図9(d))、圧縮コイルばね46は自由状態か又はわずかに圧縮された状態にある。
この圧縮コイルばね46によれば、重錘16をヘッド12側に向けて付勢する力の減少程度が途中で変化する。すなわち、重錘16のヘッド12側への移動は、その前半では主に高バネ定数の第一ばね46aの復元力により、第一ばね46aがほぼ自由長になった後である後半(図9(c)、(d))では、主に低バネ定数の第二ばね46bの復元力による。従って、重錘16の移動の途中で、重錘16に対するヘッド12側への付勢力が大きく減少する。そうすれば、ルアー44がキャストされた後に滑空しているとき、重錘16が移動経路の中間部にある時間が長くなる。ルアー44の重心が前後方向中間部にある時間が長くなる。その結果、ルアー44は滑空に適した姿勢となり、滑空距離が伸びることが期待できる。バネ定数の異なるばねは、二種類には限定されず、三種類以上が連結されたものであってもよい。
図10(a)には、さらに他のルアー48が示されている。このルアー48においても、滑空中の重心が前後方向中間部にある時間が長くなるように工夫がなされている。このルアー48はユニット49を内蔵している。図10(b)、(c)、(d)に示すように、このユニット49のケーシング38内には、重錘16と、圧縮コイルばね50と、第二磁石部材52とが収容されている。圧縮コイルばね50は重錘16の後方に収容されている。第二磁石部材52はケーシング38のヘッド12側端部に取り付けられている。重錘16の少なくとも前端部には、第二磁石部材52によって磁着されうる磁着性部材53が形成されている。
図10(d)に示すように、この圧縮コイルばね50は、図8に示す圧縮コイルばね18より自由長が短い。ケーシング38内において、自由状態の圧縮コイルばね50と、前端に位置する重錘16の後端との間には、空間54が生じる。従って、重錘16がヘッド12側に移動する途中で圧縮コイルばね50による付勢力が消滅する。その結果、ルアー48が滑空しているとき、ルアー48の重心が前後方向中間部にある時間が長くなる。その結果、ルアー48は滑空に適した姿勢となり、滑空距離が伸びることが期待できる。また、付勢力が消滅した時点では、上記第二磁石部材52の磁力が重錘16の磁着性部材53に作用する。従って、着水時には重錘16が第二磁石部材52に磁着されてヘッド12側端部の位置に至っているので(図10(d))、着水と同時にルアー48の適正な姿勢とアクションとが得られる。
上記ルアー48において、圧縮コイルばね50の前端部が重錘16に接続されていてもよい。この場合、重錘16がヘッド12側に移動する途中から圧縮コイルばね50が引っ張りコイルばねとして作用し、引っ張り反力が発生する。すなわち、重錘16のヘッド12側への移動に対する抵抗となる。その結果、ルアー48の重心が前後方向中間部にある時間が一層長くなる。その結果、ルアー48は滑空に適した姿勢となり、滑空距離が伸びることが期待できる。この場合でも、ばね50の自由長さ及び第二磁石部材52の磁力を調整することにより、重錘16はヘッド12側の位置に至ることができる。
図11(a)には、さらに他のルアー56が示されている。このルアー56においても、滑空中の重心が前後方向中間部にある時間が長くなるように工夫がなされている。このルアー56はユニット57を内蔵している。図11(b)、(c)、(d)に示すように、このユニット57のケーシング38内には、重錘16と、引っ張りコイルばね58と、第二磁石部材52とが収容されている。引っ張りコイルばね58は重錘16の前方(ヘッド12側)に収容されている。引っ張りコイルばね58の前端部はケーシング38の前端部に接続され、後端部は重錘16の前端部に接続されている。
第二磁石部材52は、ケーシング38内のヘッド12側端部から、引っ張りコイルばね58を収容しうるスペース59を形成しうるように、わずかに後方に取り付けられている。第二磁石部材52には、引っ張りコイルばね58が挿通される貫通孔60が形成されている。重錘16の少なくとも前端部には、第二磁石部材52によって磁着されうる磁着性部材53が形成されている。
図11(b)は、ルアー56がキャストされたときに、重錘16が、慣性によって引っ張りコイルばね58を伸長させてケーシング38の後端部に至っている状態を示している。図11(c)は、重錘16が引っ張りコイルばね58によってヘッド12側に引き戻される途中を示している。図11(d)は、重錘16が、引っ張りコイルばね58によって引き戻された後、第二磁石部材52に磁着されている状態を示している。
引っ張りコイルばね58の自由長FLは、第二磁石部材52の後端面とケーシング38の前端面との離間寸法Dより長い(図11(c))。したがって、重錘16が第二磁石部材52に磁着されたとき、引っ張りコイルばね58はわずかに圧縮された状態となる。重錘16がヘッド12側に移動する途中、第二磁石部材52に当接する以前に引っ張りコイルばね58によるヘッド12側向きの付勢力が消滅する。重錘16がさらに第二磁石部材52に近づこうとする際には、引っ張りコイルばね58の圧縮反力が抵抗力となる。しかし、第二磁石部材52の磁力がこの圧縮反力に打ち勝って重錘16を磁着する。
このようなルアー56においても、滑空しているとき、その重心が前後方向中間部にある時間が長くなる。その結果、ルアー56は滑空に適した姿勢となり、滑空距離が伸びることが期待できる。また、付勢力が消滅した時点では、上記第二磁石部材52の磁力が重錘16の磁着性部材53に作用する。従って、ルアー56の着水時には重錘16が第二磁石部材52に磁着されてヘッド12側の位置に至っているので(図11(d))、着水と同時にルアー56の適正な姿勢とアクションとが得られる。
図12(a)には、さらに他のルアー62が示されている。このルアー62においても、滑空中の重心が前後方向中間部にある時間が長くなるように工夫がなされている。このルアー62はユニット63を内蔵している。図12(b)、(c)、(d)に示すように、このユニット63のケーシング38内には、重錘16と、圧縮コイルばね50と、引っ張りコイルばね58と、第二磁石部材52とが収容されている。圧縮コイルばね50は重錘16の後方に収容されている。この圧縮コイルばね50は、図10の実施例とは異なり、その後端部はケーシング38の後端部に固定され、前端部は重錘16の後端部に接続されている。引っ張りコイルばね58は重錘16の前方に収容されている。引っ張りコイルばね58の前端部はケーシング38の前端部に接続され、後端部は重錘16の前端部に接続されている。
第二磁石部材52の形状及びその設置位置は、前述した図11における第二磁石部材52と同じである。引っ張りコイルばね58も、図11における引っ張りコイルばね58と同じであり、その自由長FLは、第二磁石部材52の後端面とケーシング38の前端面との離間寸法Dより長い(図12(c))。圧縮コイルばね50は、図10における圧縮コイルばね50と同じであり、その自由長は短い。
図12(c)は、重錘16が圧縮コイルばね50と引っ張りコイルばね58とによってヘッド12側に戻される途中を示している。この途中の状態で、圧縮コイルばね50及び引っ張りコイルばね58ともに自由状態(たわみがゼロ)となる。このとき、重錘16はいずれのばね50、58からも付勢力を受けない。重錘16がこの位置からヘッド12側に移動するときは、圧縮コイルばね50の引っ張り反力と引っ張りコイルばね58の圧縮反力とを受けることになる。しかし、第二磁石部材52の磁力が、圧縮コイルばね50の引っ張り反力と引っ張りコイルばね58の圧縮反力とに打ち勝って、重錘16を磁着することができる。このように、引っ張りコイルばね58は重錘16に対して圧縮反力を作用するので、緩衝用のばねと呼ぶことができる。
かかるルアー62においても、滑空しているとき、その重心が前後方向中間部にある時間が長くなる。その結果、ルアー62は滑空に適した姿勢となり、滑空距離が伸びることが期待できる。また、付勢力が消滅した時点では、上記第二磁石部材52の磁力が重錘16の磁着性部材53に作用する。従って、ルアー62の着水時には重錘16が第二磁石部材52に磁着されてヘッド12側の位置に至っているので(図12(d))、着水と同時にルアー56の適正な姿勢とアクションとが得られる。
図12のルアー62において、上記引っ張りコイルばね58の後端部が重錘16の前端部から切り離された構成であってもよい。この場合、引っ張りコイルばね58は引っ張り作用は奏せず、重錘16に対してヘッド12側への付勢力を加えることはできない。重錘16が、このばね58の自由状態である位置からヘッド12側に移動するとき、このばね58から圧縮反力を受けることになる。いわば、このばね58は緩衝用のばねと言える。
上記緩衝用のばね58又は図12の引っ張りコイルばね58と、第二磁石部材52とは、図9に示されたユニット45にも組み込むことが可能である。このように、以上説明した実施形態は必要に応じて互いに組み合わせることが可能であり、この組み合わせも本発明に含まれる。
前述した図9から図12のルアー44、48、56、62について、その構成は特にユニット式に限定されることはない。たとえば、それらのユニット内の重錘16、コイルばねが、図2に示すようなガイドワイヤ20、補強リブ24U、24M、24L等によって案内されるように構成されてもよい。各磁石部材を図2に示すようなボディ2内部に取り付けることは容易である。
本発明に係るルアーは、湖沼、池、ダム、川、海等の種々のフィールドでの釣りに適している。
1、28、
32、36、
40、44、
48、56、
62・・・ルアー
2・・・ボディ
4・・・ラインアイ
6・・・フックアイ
8・・・フック
10・・・ライン
12・・・ヘッド
14・・・テール
16・・・重錘
18、46、
50・・・圧縮コイルばね
20・・・ガイドワイヤ
22・・・ワイヤ挿通孔
24U・・・上部補強リブ
24M・・・中部補強リブ
24L・・・下部補強リブ
26・・・リブ
30・・・変位規制ガイド
34、58・・・引っ張りコイルばね
37、41、
45、49、
57、63・・・ユニット
42・・・第一磁石部材
52・・・第二磁石部材
53・・・磁着性部材
54・・・空間
59・・・スペース
60・・・貫通孔

Claims (10)

  1. 中空であって、前部のヘッド及び後部のテールを有するボディと、
    このボディの内部に、前後方向に移動可能に収容された重錘と、
    上記ボディに内蔵された、上記重錘の前後方向移動を案内する案内部材と、
    上記ボディに内蔵された、上記重錘を前方に付勢する弾性部材とを備えており、
    キャスト時には、上記重錘が弾性部材の付勢力に抗して後方に移動しうるように構成されており、
    上記弾性部材が、キャスト時に後方に移動する上記重錘によって圧縮されるように、重錘の後方に前後方向に延設されたコイルバネ、及び、キャスト時に後方に移動する上記重錘によって伸長されるように、重錘の前方に前後方向に延設され且つ重錘に接続されたコイルバネ、のうちのいずれかのコイルバネであり、
    上記コイルバネが、バネ定数の異なる複数のコイルバネが直列に接続されたものであるルアー。
  2. 中空であって、前部のヘッド及び後部のテールを有するボディと、
    このボディの内部に、前後方向に移動可能に収容された重錘と、
    上記ボディに内蔵された、上記重錘の前後方向移動を案内する案内部材と、
    上記ボディに内蔵された、上記重錘を前方に付勢する弾性部材とを備えており、
    キャスト時には、上記重錘が弾性部材の付勢力に抗して後方に移動しうるように構成されており、
    上記重錘の移動経路の中間部に、前方に移動する重錘を一時的に減速又は停止させるための減速停止手段が設けられており、
    上記減速停止手段が第一磁石部材から構成されており、上記重錘の少なくとも一部が磁着性材料から形成されているルアー。
  3. 上記弾性部材が、キャスト時に後方に移動する上記重錘によって圧縮されるように、重錘の後方に前後方向に延設されたコイルバネ、及び、キャスト時に後方に移動する上記重錘によって伸長されるように、重錘の前方に前後方向に延設され且つ重錘に接続されたコイルバネ、のうちのいずれかのコイルバネである請求項2に記載のルアー。
  4. 上記弾性部材が、キャスト時に後方に移動する上記重錘によって伸長されるように、重錘の前方に前後方向に延設され且つ重錘に接続されたゴム紐である請求項2に記載のルアー。
  5. 中空であって、前部のヘッド及び後部のテールを有するボディと、
    このボディの内部に、前後方向に移動可能に収容された重錘と、
    上記ボディに内蔵された、上記重錘の前後方向移動を案内する案内部材と、
    上記ボディに内蔵された、上記重錘を前方に付勢する弾性部材とを備えており、
    キャスト時には、上記重錘が弾性部材の付勢力に抗して後方に移動しうるように構成されており、
    上記弾性部材が、キャスト時に後方に移動する上記重錘によって圧縮されるように、重錘の後方に前後方向に延設されたコイルバネ、及び、キャスト時に後方に移動する上記重錘によって伸長されるように、重錘の前方に前後方向に延設され且つ重錘に接続されたコイルバネ、のうちのいずれかのコイルバネであり、
    上記重錘の移動経路の前端部に第二磁石部材が設けられており、重錘の少なくとも前端部が磁着性材料から形成されており、上記コイルばねが自由長である状態においてこのコイルばねの端部に接している状態の重錘がその移動経路の中間部に位置するように、上記コイルばねの長さが設定されているルアー。
  6. 上記コイルバネが、バネ定数の異なる複数のコイルバネが直列に接続されたものである請求項3又は5に記載のルアー。
  7. 中空であって、前部のヘッド及び後部のテールを有するボディと、
    このボディの内部に、前後方向に移動可能に収容された重錘と、
    上記ボディに内蔵された、上記重錘の前後方向移動を案内する案内部材と、
    上記ボディに内蔵された、上記重錘を前方に付勢する弾性部材とを備えており、
    キャスト時には、上記重錘が弾性部材の付勢力に抗して後方に移動しうるように構成されており、
    上記弾性部材が、キャスト時に後方に移動する上記重錘によって圧縮されるように、重錘の後方に前後方向に延設されたコイルバネであり、
    上記重錘の移動経路の前端部に第二磁石部材が設けられており、重錘の少なくとも前端部が磁着性材料から形成されており、重錘の前方に、前後方向に延設された緩衝用コイルバネが設けられており、
    上記重錘が、その前方への移動の途中から、上記緩衝用コイルバネから圧縮反力を受けるようにされているルアー。
  8. 上記案内部材が、前後方向に延設されたガイドワイヤであり、上記重錘がこのガイドワイヤに摺動可能に係合している請求項1から7のいずれかに記載のルアー。
  9. 上記案内部材が、前後方向に延設された筒状部材であり、上記重錘及び弾性部材がこの筒状部材の内部に移動可能に収容されている請求項1から7のいずれかに記載のルアー。
  10. 上記筒状部材がボディに着脱可能に構成されている請求項に記載のルアー。
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