JP6320804B2 - ルアー - Google Patents

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本発明は、釣りに用いられるルアーに関する。詳細には、本発明は、重心移動式のルアーに関する。
オオクチバス、ブリ及びその幼魚、スズキ等の大型の魚は、ベイトとして小魚を補食する。これら大型の魚はフィッシュイータと称されている。フィッシュイータを捕獲する手段としてルアーフィッシングが普及している。ルアーフィッシングではルアーが用いられる。ルアーにはラインが連結される。キャストによりルアーは空中を飛行し、やがて着水する。ラインが巻かれることによってルアーは水中を泳ぐ。このルアーをベイトと勘違いしたフィッシュイータは、ルアーに食いつく。ルアーに取り付けられたフックがフィッシュイータに刺さり、フィッシュイータが釣り上げられる。
釣り人はルアーを遠方へキャストしたいと望むことがある。前述のように、ルアーは空中を飛行する。飛行時には、ルアーは空気抵抗を受ける。空気抵抗の小さなルアーは、遠方へとキャストされうる。重心位置が適正なルアーは飛行姿勢が安定し、空気抵抗が小さい。
前述のようにフィッシュイータは、ルアーをベイトと勘違いすることによりこのルアーに食いつく。フィッシュイータの勘違いを誘う水中姿勢及びアクションが達成されるルアーが好ましい。
特開2011−229423号公報には、重心移動式のルアーが開示されている。このルアーのボディ内には、ルアーの長手方向(前後方向)に移動しうる重錘と、この錘をヘッド方向(前方)に付勢するためのコイルばね等の弾性部材とが内蔵されている。
このルアーは、キャストされることにより飛行し、重錘は慣性によって瞬時に圧縮コイルばねを圧縮してテール側に移動する。ルアーは、テールを先頭にして飛行する。ルアーが空中を飛行するとき、重錘は、弾性部材の復元力に抗してテール側に位置する。すなわち、飛行時のルアーの重心はテール側にある。ルアーは、糸や空気の抵抗により、その飛行速度が低下する。その結果、重錘は、弾性部材によってヘッド側に押し戻される。ルアーの飛行中の重心位置は、ルアーの飛距離に影響を及ぼす。自然落下時には、既に重錘はヘッド側の位置に戻っているが、ルアーの姿勢はテールを下方にしている。発明者らは、着水時に受ける衝撃により、重錘はテール側に移動し、弾性部材は錘によって再度圧縮されることを知った。錘を内蔵したルアーでは、飛行中の適切な重心位置を確保することによって長い飛距離が得られるのであり、着水直後の適切な重心位置を確保することによって望ましい水中姿勢及びアクションが得られるのである。
特開2011−229423号公報
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであり、飛距離を犠牲にすることなく、着水とほぼ同時に、フィッシュイータの勘違いを誘うための適正な水中姿勢及びアクションが達成されうるルアーの提供を目的としている。
本発明に係るルアーは、
中空であって、前部のヘッド及び後部のテールを有するボディと、
このボディの内部に、前後方向に移動可能に収容された重錘と、
上記ボディに内蔵された、上記重錘の前後方向移動を案内する案内部材と、
上記ボディに内蔵された、上記重錘を前方に付勢する弾性部材とを備えており、
上記重錘の重量をWとし、上記弾性部材の上記ボディ内での最大付勢力をFとしたとき、この重量Wに対する最大付勢力Fの比F/Wが、1.0以上4.0以下とされている。
好ましくは、上記比F/Wが、1.6以上3.4以下とされており、さらに好ましくは、上記比F/Wが、2.0以上3.0以下とされている。
上記弾性部材は、キャスト時に、慣性によって後方に移動する上記重錘によって圧縮されるように、重錘の後方に前後方向に延設されたコイルバネ(いわゆる圧縮コイルばね)から構成されていてもよい。
本発明に係るルアーでは、キャスティング時にはテール側にあった重錘が、適切な弾性部材により、ヘッド側へ戻し、且つ、着水の衝撃によって後方に移動してしまった錘を短時間にヘッド側に戻すことができる。従って、このルアーでは、着水時から短時間の内に適正な水中姿勢及びアクションが達成されうる。
図1は、本発明の一実施形態に係るルアーを、ライン及びフックと共に示す正面図である。 図2は図1のルアーの縦断面図である。 図3(a)は図2のIIIA−IIIA線に沿った横断面図であり、図3(b)は図2のIIIB−IIIB線に沿った横断面図である。 図4は、図1のルアーがキャストされたときの状態を時系列に示す正面図である。 図5は、本発明の他の実施形態に係るルアーを示す縦断面図である。 図6は、本発明のさらに他の実施形態に係るルアーを示す縦断面図である。 図7(a)は、本発明のさらに他の実施形態に係るルアーを示す縦断面図であり、図7(b)は、図7(a)のルアーに内蔵されたユニットの他の状態を示す縦断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1に示されたルアー1は、ボディ2、ラインアイ4、3つのフックアイ6を備えている。各フックアイ6にはフック8が取り付けられている。ラインアイ4にはライン10が接続されている。ボディ2は、ベイトである小魚に類似の外形を有する。ボディ2は、前部のヘッド12及び後部のテール14を備えている。図中の右側がヘッド12側(前方)であり、左側がテール14側(後方)であり、上側が背側であり、下側が腹側である。
ボディ2は、ヘッド12側であって且つ腹側に、リップを備えてもよい。典型的には、ボディ2は合成樹脂から形成されている。好ましい合成樹脂はABS樹脂である。ボディ2が金属材料又は木質材料からなってもよい。ラインアイ4及びフックアイ6は、金属線が曲げられることによって形成されている。金属線の典型的な材質はステンレス鋼である。金属線の一部はボディ2に埋設されており、残余の部分はボディ2から露出している。埋設により、ラインアイ4及びフックアイ6がボディ2に固定される。
図2に示されるように、ボディ2は中空である。典型的には、このボディ2は、対称形の左ボディピース2Lと右ボディピース2Rとが重ね合わされた状態で接合されることにより構成される(図3)。ボディ2の内部には、前後方向に移動可能な円柱形の重錘16と、この重錘16をヘッド12に向けて弾力的に付勢する弾性部材18と、重錘16の移動を案内する案内部材20とが備えられている。重錘16の比重はボディ2の比重よりも大きい。重錘12の材質としては、鉛、鉛合金、真鍮、タングステン、タングステン合金、鋼及びステンレス鋼が例示される。
本実施形態では、弾性部材として圧縮コイルばね18が用いられている。このコイルばね18を圧縮コイルばねと呼んだのは、重錘16によって圧縮されることはあるが、引っ張られることがないからである。圧縮コイルばね18は、重錘16の後方(テール14側)に前後方向に延設されている。圧縮コイルばね18の典型的な材質としては、鋼、ステンレス鋼、銅合金が例示される。案内部材20としてはガイドワイヤ20が用いられている。ガイドワイヤ20は、概して前後方向(ヘッド12とテール14とを結ぶ、いわば長手方向)に延在している。ガイドワイヤ20は、金属線から形成される。ガイドワイヤ20の典型的な材質としては、鋼、ステンレス鋼、銅合金及びチタン合金が例示される。金属線の表面に、摩擦力軽減の目的で、表面処理が施されてもよい。
重錘16には、その中心軸に沿ってワイヤ挿通孔22が形成されている。このワイヤ挿通孔22及び圧縮コイルばね18内部にガイドワイヤ20が挿通されている。重錘16は円柱形には限定されず、球形、角柱形等であってもよい。図2では、重錘16はその移動経路における前端に位置している(図2中における実線で示す)。この状態において、圧縮コイルばね18は圧縮たわみがゼロの自由状態となるように設定されてもよく、わずかに圧縮された状態となるように設定されてもよい。このルアー1の圧縮コイルばね18は、わずかに圧縮された状態となっている。また、圧縮コイルばね18が自由状態にあるとき、圧縮コイルばね18の前端位置から重錘16がわずかに離間していてもよい。
ルアー1がキャストされることにより、重錘16が慣性によって圧縮コイルばね18を圧縮しながらテール14側端(後端)に移動した状態が二点鎖線で示されている。このルアー1では、重錘16が後端に位置してるとき、圧縮コイルばね18は密着(全圧縮)している。実線で示す前端位置と二点鎖線で示す後端位置との距離が、重錘16の最大移動距離である。図2では、重錘16の移動経路の前端位置は、最前のフックアイ6の直後とされているが、かかる構成には限定されない。前端位置はもっと前方にあってもよい。
図2及び図3(a)に示されるように、重錘16及び圧縮コイルばね18は、例えば、ボディ2の左右の内面に前後方向に形成された上部補強リブ24U、中部補強リブ24M、下部補強リブ24Lによってその外周が案内されるように構成されてもよい。これらの補強リブがガイドレールとしての機能を発揮する。図3(b)に示されるように、ガイドワイヤ20は、その両端部がボディ2の左右の内面から内方に突設されたリブ26に挟持され且つ係止することにより、固定されてもよい。このリブ26が、重錘16の移動経路の前後の各端部におけるストッパとしての役割をも担いうる。
図4には、その(1)から(6)にかけて、上記ルアー1のキャスティング状態が概略的且つ時系列に示されている。(1)はキャスティングのスタートを示し、(2)(3)はルアー1がライン10によってドライブされている状態を示し、(4)(5)はルアー1がライン10によるドライブから解放されて滑空している状態を示し、(6)はルアー1が着水したところを示している。
キャストされることにより、ボディ2は飛行し、重錘16は慣性によって瞬時に圧縮コイルばね18を圧縮してテール14側に移動する(図4の(1)、(2)、(3))。ルアー1はテール14を先頭にして飛行する。飛行中にルアー1には、糸や空気の抵抗により、絶対値の大きな負の加速度(減速度)が作用する。ルアー1は、その飛行速度が低下し、降下を始める頃には上記負の加速度の絶対値は小さくなる。すなわち、ルアー1の減速の程度が小さくなる。その結果、重錘16は圧縮コイルばね18によってヘッド12側に押し戻される(図4の(4)、(5))。
ルアー1の滑空時には、重錘が、先頭のテール14からヘッド12に向けて移動しつつある。このように、ルアー1の重心が先頭(テール14)よりややヘッド12側にあれば、ルアー1に迎角が生じて揚力が発生する。その結果、ルアー1は、テール14を下げた姿勢(弾道曲線にほぼ平行な姿勢)では落下しないので、ルアー1の滑空距離が伸びることも期待できる。一方、ルアー1の滑空中、飛行軌跡の頂点の手前で重心がヘッド12に移動してしまうと、ルアー1は、上昇しすぎて飛距離が伸びないまま落下してしまう。逆に、ルアー1の滑空中、重心のヘッド12側への移動が遅いと、飛行軌跡の後半においてテール14が下がり、飛距離が伸びない。このように、重錘16の移動速度はルアー1の飛距離にとって重要である。
着水時には、既に重錘16は図2で実線で示されるヘッド12側の位置に至っている(図4の(6))。しかし、水面からの衝撃により、重錘6は一瞬圧縮コイルばね18を圧縮してテール14側に移動する。着水後、重錘6は圧縮コイルばね18に押されてヘッド側に戻る。着水後、重錘6のヘッド側への戻りが遅いと、ルアー1は素早くフィッシュイータに対してアピールしうる姿勢及びアクションを取りにくい。このように、重錘16の移動速度はルアー1の着水後の姿勢及びアクションにとって重要である。
本実施形態では、飛距離を犠牲にすることなく、着水後に重錘6が瞬時にヘッド側に戻りうるように、その圧縮コイルばね18に工夫がなされている。その結果、使用者は、目的領域までルアー1を飛ばし、着水後、瞬時にこのルアー1を良好な姿勢で泳がせることが可能となる。
上記圧縮コイルばね18は、種々の仕様のものを選択しうる。本実施形態では、重錘16の重量に応じて、以下の圧縮コイルばね18が採用されている。重錘16の重量をWとし、上記ボディ内での圧縮コイルばね18の最大付勢力をFとしたとき、この重量Wに対する最大付勢力Fの比F/Wが、1.0以上4.0以下とされている。この最大付勢力とは、このルアー1の場合、圧縮コイルばね18の密着時のばね力(復元力)をいう。このルアー1では、重錘16が最もテール14側に移動したときには、圧縮コイルばね18は密着した状態となるからである。
上記比F/Wが、1.0未満であれば、ルアー1の滑空中に重錘16のヘッド12側への戻りが遅くなり、飛距離が伸びなくなるなるおそれがある。しかも、ルアー1の着水時の衝撃によってテール14側に移動してしまった重錘16のヘッド12側への戻りが遅くなり、短時間に効果的な姿勢及びアクションをとることが難しくなるおそれがある。一方、比F/Wが、4.0を超えると、ルアー1の飛行軌跡の頂点手前で重錘16がヘッド12側に位置してしまい、ルアー1が上昇しすぎて飛距離が伸びなくなるなるおそれがある。かかる観点からすれば、比F/Wは、1.6以上3.4以下とされるのが好ましい。また、この比F/Wは、2.0以上3.0以下とされるのがさらに好ましい。
以上の重錘16の重量Wに対する弾性部材の最大付勢力Fの比についての要件は、後述する各ルアー28、32、36(図5、図6、図7)に対しても適用されている。なお、圧縮コイルばね18の最小付勢力は、重錘16が移動範囲のヘッド12側端に至ったときのばね力をいう。この最小付勢力にはゼロも含まれる。
図5には他のルアー28が示されている。このルアー28では、重錘16の移動経路のテール14近傍に、重錘16のテール14方向への移動を阻止するストッパ30が設けられている。このストッパ30の軸方向長さは、圧縮コイルばね18の密着長さより長くされている。このストッパ30は、重錘16の外径より小さく、且つ、圧縮コイルばね18の密着時の外径よりわずかに大きい内径寸法を有している。従って、このストッパ30は、重錘16のテール14方向への移動を中途で阻止するとともに、圧縮コイルばね18の変位規制作用をも奏しうる。このストッパ30は、圧縮コイルばね18が密着するまで圧縮することを避ける場合に用いられる。このルアー28では、圧縮コイルばね18の最大付勢力は、密着時ではなく、圧縮コイルばね18の長さがストッパ30の長さとなるまで圧縮されたときの復元力である。
また、このストッパ30は、圧縮コイルばね18の圧縮量が増加したとき、圧縮コイルばね18がその半径方向に変位することを防止するためにも用いられる。このルアー28の上記の他の構成は、図2のルアー1と同じであるので、図2におけると同一の部材には同一符号を付してその説明を省略する。
図6には、さらに他のルアー32が示されている。このルアー32では、弾性部材として引っ張りコイルばね34が用いられている。その他の構成は図2のルアー1と同じであるので、図2におけると同一の部材には同一符号を付してその説明を省略する。上記引っ張りコイルばね34は、重錘16の前方に配置され、その後端部は重錘16に接続されている。引っ張りコイルばね34の前端部は、移動経路の前端位置にある重錘16よりもさらにヘッド12側のボディ部分に取り付けられている。
この実施形態では、引っ張りコイルばね34の後端部は重錘16の上面に接続されている。この場合、重錘16の移動を案内する左右の上部補強リブ24U(図3(a))同士の間隔が大きくされることにより、引っ張りコイルばね34との干渉が回避される。重錘16が移動経路の前端位置にある状態において、引っ張りコイルばね34は自由長となるように設定されてもよく、わずかに伸長された状態となるように設定されてもよい。引っ張りコイルばね34の材質としては、上記圧縮コイルばね18と同じ材質が選択されうる。このルアー32の場合、前述の最大付勢力Fとは、重錘16がテール14側端に位置したときの引っ張りコイルばね34のばね力をいう。重錘16がヘッド12側端に位置したときの引っ張りコイルばね34のばね力を最小付勢力という。
このルアー32においては、キャストされることにより、重錘16が慣性によって引っ張りコイルばね34を伸長させながら、図6の二点鎖線で示すテール14側の位置に移動する(図4の(1)、(2)、(3))。飛行中のルアー32に、絶対値の大きな負の加速度(減速度)が作用する。ルアー1は、その飛行速度が低下し、降下を始める頃には上記負の加速度の絶対値は小さくなる。その結果、重錘16は引っ張りコイルばね34によってヘッド12側に引き戻される(図4の(4)、(5))。着水時には、重錘16は図6の実線で示すヘッド12側の位置に至っている(図4の(6))。ルアー1の着水時の衝撃により、重錘16はテール14側に移動するが、適切に設定された仕様の引っ張りコイルばね34により、この重錘16のヘッド12側への戻りが迅速に成される。
図7(a)には、さらに他のルアー36が示されている。このルアー36では、重錘16と弾性部材とが共にケーシング38内に収容されて、ユニット化されている。このケーシング38が案内部材の役割を果たしている。上記ユニット37は、ボディ2内に固定されてもよく、着脱自在に構成されてもよい。いずれの場合であっても、ボディ2の内面に、ケーシング38の位置決めのためのリブを突設しておくのが好ましい。ケーシング38は、その内部を視認しやすくするために、透明の合成樹脂等から形成されるのが好ましい。ケーシング38の前後端は閉鎖されていてもよく、開閉可能なキャップが取り付けられていてもよい。弾性部材としては、図2に示された圧縮コイルばね18が採用されている。この圧縮コイルばね18は重錘16の後方に、自由状態、又は、わずかに圧縮された状態で挿入されている。
図7(b)は、上記ユニット37の縦断面図であり、重錘16が圧縮コイルばね18によってケーシング38の前端部に押圧されている状態を示している。図7(a)は、ルアー36がキャストされたときに、重錘16が、慣性によって圧縮コイルばね18を圧縮しながらケーシング38の後端近くに至っている状態を示している。ケーシング38の形状は円筒形であっても角筒形であってもよい。その他の構成は図2のルアー1と同じであるので、図2におけると同一の部材には同一符号を付してその説明を省略する。
図示されてはいないが、図6に示される重錘16と引っ張りコイルばね34とのセットを図7のケーシング38内に収容して、ユニット化することは容易である。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1から図3に示された構成を備えた実施例1のルアーを得た。このルアーの重心移動機構の仕様は、表1に示されているとおりである。実施例1のルアーでは、その弾性部材として、図2に示される圧縮コイルばねが使用されている。重錘の材質は、タングステン合金であり、圧縮コイルばねの材質は、JIS G4314 SUS304WPBである。表1中の「最大ばね力F」とは、前述した、ボディ内での圧縮コイルばねの最大付勢力Fをいう。「最小ばね力f」とは、前述した、ボディ内での圧縮コイルばねの最小付勢力をいう。「重錘移動距離」とは、前述した最大移動距離であり、ボディ内で重錘が移動しうる前後方向の最大距離である。
[実施例2−6、比較例1、2]
図1から図3に示された構成を備えた実施例2から6、並びに、比較例1及び2のルアーを得た。このルアーの重心移動機構の仕様は、表1に示されているとおりである。表1に示されている以外の仕様は、実施例1の仕様と同等である。
[キャスト時の飛距離]
同一人が、同一の釣り具を用いて、実施例及び比較例の各ルアーにつき、10回のキャスティングを行った。釣竿は、株式会社シマノ製のAR−C906である。リールはスピニングタイプの4000番である。飛距離として、無風状態のドーム内において、キャスティングを行った者の位置からルアーの着地点までの距離が測定された。実施例及び比較例の各ルアーにつき、飛距離の平均値を算出し、これを比較例1を8とする指数によって示している。指数値は、大きいほど飛距離が長いことを示し、好ましい。
[着水後の姿勢]
同一人が、同一の釣り具を用いて、実施例及び比較例の各ルアーを、水面上3mの高さにある釣竿の先端から、水面に自然落下させた。落下は、各ルアーにつき10回である。水面への自然落下後、ルアーが、水中で水平からヘッドをやや下げた効果的な姿勢をとるまでを、目視によって確認した。落下から水平からヘッドをやや下げた姿勢をとるまでの時間、及び、この姿勢の良否について、上記釣り具の操作者が官能評価した。評価は、比較例1を7とする指数によって示している。指数値は、大きいほど良好である。
Figure 0006320804

表1に示されるように、実施例のルアーは、比較例のルアーに比べて優れた性能を有する。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係るルアーは、湖沼、池、ダム、川、海等の種々のフィールドでの釣りに適している。
1、28、
32、36・・・ルアー
2・・・ボディ
4・・・ラインアイ
6・・・フックアイ
8・・・フック
10・・・ライン
12・・・ヘッド
14・・・テール
16・・・重錘
18・・・圧縮コイルばね
20・・・ガイドワイヤ
22・・・ワイヤ挿通孔
24U・・・上部補強リブ
24M・・・中部補強リブ
24L・・・下部補強リブ
26・・・リブ
30・・・ストッパ
34・・・引っ張りコイルばね
37・・・ユニット
38・・・ケーシング

Claims (4)

  1. 中空であって、前部のヘッド及び後部のテールを有するボディと、
    このボディの内部に、前後方向に移動可能に収容された重錘と、
    上記ボディに内蔵された、上記重錘の前後方向移動を案内する案内部材と、
    上記ボディに内蔵された、上記重錘を前方に付勢する弾性部材とを備えており、
    上記重錘の重量をWとし、上記弾性部材の上記ボディ内での最大付勢力をFとしたとき、この重量Wに対する最大付勢力Fの比F/Wが、1.0以上4.0以下とされているルアー。
  2. 上記比F/Wが、1.6以上3.4以下とされている請求項1に記載のルアー。
  3. 上記比F/Wが、2.0以上3.0以下とされている請求項2に記載のルアー。
  4. 上記弾性部材が、キャスト時に後方に移動する上記重錘によって圧縮されるように、重錘の後方に前後方向に延設されたコイルバネである請求項1に記載のルアー。
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