JP3628909B2 - 時計 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、時計に係わり、より特定的には、時計本体に対して開閉する蓋体を備えた時計に関する。
【0002】
【従来の技術】
腕時計や懐中時計に代表される携帯用の時計は、たとえば、時刻や日時を知らせる携行品として日常生活や旅行時に利用される。携帯用の時計としては、たとえば、時計本体を携行容易にし、時計の損傷を防ぐ等の理由から、時計の文字盤側を開閉する蓋体を備えたものが知られている。
図11は、蓋体を備えた携帯用の時計の一例を示す図である
図11(a)に示すように、時計101は、時計本体102と、蓋体103と、時計本体102と蓋体103とを回動自在に連結するヒンジ接続部104とを備えている。時計本体102の外周部には、ヒンジ接続部104を構成する本体側接続部105が突設されている。
また、蓋体103の外周部には、本体側接続部105とピン接続される蓋体側接続部106が設けられている。
時計101における蓋体103は、図11(a)に示すように、時計本体102に対して開いた状態から、図11(b)に示すように、閉じる。
また、蓋体103は、図11(c)に示すように、時計本体102の文字盤とは反対側に回動し、時計本体102を支持するスタンドとしての機能も有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような蓋体103を備えた携帯用の時計101では、時計本体102に対して蓋体103を閉じた状態での時計の外観デザイン上の観点や、時計の薄型化、コンパクト化等の観点から、ヒンジ接続部104を時計本体102の外形の内側に収めたいという要請がある。
しかしながら、ヒンジ接続部104を時計本体102の外形の内側に収めようとすると、蓋体103と時計本体102との干渉によって、蓋体103の回動角を大きくとることができず、たとえば、図11(c)に示したように、蓋体103を時計本体102の文字盤の反対側に回動させることができない。
このため、蓋体103を時計本体102を支持するスタンドとして機能させることができない。
【0004】
本発明は、上述の従来の問題に鑑みてなされたものであって、時計本体のケースに対して開閉する蓋体を備えた時計において、蓋体を回動支持する接続部を時計本体の外形内に収容でき、時計の外観デザインを向上させるとともに、時計の薄型化、コンパクト化が可能な時計を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の時計は、時計本体と、前記時計本体に対して開閉する蓋体と、前記時計本体の外形の内側に位置する第1の軸を中心に当該時計本体に回動自在に連結され、かつ、前記第1の軸と離隔した第2の軸を中心に回動自在に前記蓋体に連結されたヒンジ部材とを備え、前記ヒンジ部材に形成された凸状の係合部と、前記蓋体に形成され、当該蓋体と前記ヒンジ部材との相対的な回動位置に応じて前記凸状の係合部に係合する凹状の係合部とを有す係合手段により、前記蓋体の閉動作にしたがって前記ヒンジ部材と前記蓋体とを係合させて当該ヒンジ部材と前記蓋体とを前記第1の軸を中心に回動させてなる。
【0008】
本発明では、ヒンジ部材が回動する第1の軸が時計本体の外形の内側に位置し、蓋体がヒンジ部材に対して第2の軸を中心に回動自在であるため、ヒンジ部材を時計本体の外形の内側に位置させるとともに、蓋体の時計本体に対する回動角度を大きくとることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る時計の一実施形態を示す平面図であって、蓋体を時計本体に対して閉じた状態を示す図であり、図2は図1のA−A線方向の断面図である。
図1および図2に示すように、本実施形態に係る時計1は、時計本体ケース2と、時計本体ケース2に対して開閉する蓋体11と、ヒンジ部材21とを具備している。
時計本体ケース2は、図2に示すように、前側ケース3と、後側ケース4とから構成されている。
時計本体ケース2内において、時分針32を駆動する時計ムーブメント33が前側ケース3に固定されており、時分針32の前方には、透明のカバー31が前側ケース3に保持固定されている。
また、時分針32の後方には、たとえば、時刻が表示された文字盤34が設けられている。
【0010】
図3は、蓋体11の構造を示す図であって、(a)は蓋体11を裏面側から見た平面図であり、(b)は図3のB−B線方向の断面図である。
図3に示すように、蓋体11は外周部に当接面11aを有し、図面下端部の両側の対向する位置に支持ピン13が設けられている。蓋体11は、支持ピン13の中心を結ぶ直線である軸S2を中心に回動自在にヒンジ部材21に連結される。
また、図面下端部の上記支持ピン13間には、係合溝部12が形成されている。
【0011】
図4はヒンジ部材21の構造を示す図であって、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。
図4に示すように、ヒンジ部材21は、長手方向に沿って形成された係合突部24を有し、この係合突部24は、蓋体11に形成された係合溝部12に係合する。
ヒンジ部材21の両端部には、支持ピン23が設けられている。ヒンジ部材21は、2つの支持ピン23の中心を結ぶ直線である軸S1を中心に回動自在に時計本体ケース2に連結される。
また、ヒンジ部材21の両端部には、上記の蓋体11の支持ピン13が嵌入される支持穴22が形成されており、蓋体11の支持ピン13を支持穴22に嵌入することにより、ヒンジ部材21と蓋体11とは軸S2を中心に回動自在に連結される。
【0012】
図5は、時計本体ケース2を構成する前側ケース3の構造を示す平面図であって、前側ケース3を表側から見た図である。
図5に示すように、前側ケース3には、蓋体11の当接面11aと当接する当接面3bと、蓋体11の外周面形状と合致した形状に形成された嵌合面3aとを有しており、これら当接面3bおよび嵌合面3aによって蓋体11を閉じた際に蓋体11が嵌合する嵌合部を構成している。
また、前側ケース3の図面下端側には、回動するヒンジ部材21と前側ケース3との干渉を防ぐ逃げ部3hが形成されている。
【0013】
図6は、時計本体ケース2を構成する後側ケース4の構造を示す平面図であって、後側ケース4を裏側から見た図である。
図6に示すように、後側ケース4の下端の両側には、支持凹部4aがそれぞれ形成されている。支持凹部4aは前側ケース3の端面と対向する位置に形成されている。支持凹部4aにヒンジ部材21の支持ピン23を装着した状態で後側ケース4に前側ケース3を嵌め合わせると、支持凹部4aは前側ケース3の端面で閉鎖され、ヒンジ部材21は時計本体ケース2に対して軸S1を中心に回動自在に連結される。
また、後側ケース4の下端側には、回動するヒンジ部材21と後側ケース4との干渉を防ぐ逃げ部4hが形成されているとともに、蓋体11を開いた際に蓋体11の表面を受ける蓋体11の表面形状に合致した形状に形成された受け面4kを有する。
【0014】
次に、上記構成の時計1の蓋体11の開閉動作の一例について図7〜図10を参照して説明する。
たとえば、図7に示すように、蓋体11が時計本体ケース2に対して十分に開いた状態から、蓋体11を矢印H1の向きに閉じると、蓋体11は軸S2を中心に回動し、ヒンジ部材21は蓋体11から作用する回動力によって軸S1を中心に矢印H2の向きに回動し、蓋体11とヒンジ部材21とは独立に動く。
【0015】
図7に示す状態から蓋体11の軸S2を中心とした回動が進むと、図8に示すように、蓋体11の係合溝部12がヒンジ部材21の係合突部24に係合する。
蓋体11の係合溝部12がヒンジ部材21の係合突部24に係合すると、蓋体11はヒンジ部材21とともに回動する。
【0016】
蓋体11の係合溝部12とヒンジ部材21の係合突部24とが係合した状態では、蓋体11は軸S1を中心に回動するため、図9に示すように、時計本体ケース2に対して大きく移動する。
蓋体11の当接面11aが時計本体ケース2の前側ケース3の当接面3aに当接して、蓋体11が前側ケース3の嵌合部に嵌合すると、蓋体11の時計本体ケース2に対する閉動作が完了し、時計1は図1および図2に示した状態となる。
【0017】
図1および図2に示した状態では、ヒンジ部材21は、前側ケース3の逃げ部3hおよび後側ケース4の逃げ部4h内に収容された状態であり、時計本体ケース2の外形からヒンジ部材21が突出しなくなる。
【0018】
図1および図2に示した状態から蓋体11を開くと、蓋体11の係合溝部12とヒンジ部材21の係合突部24とは係合しないため、蓋体11は軸S2を中心に回動する。
蓋体11が時計本体ケース2に対して開く方向にある程度回動すると、ヒンジ部材21も蓋体11から受ける力によって回動する。
さらに、蓋体11を時計本体ケース2に対して回動させると、蓋体11は後側ケース4の側に移動し、後側ケース4に形成された受け面4kに蓋体11の表面が当接する。
図10に示すように、蓋体11の表面を後側ケース4に形成された受け面4kに当接させた状態で、蓋体11の当接面11aおよびヒンジ部材21aを平面H上に置くと、蓋体11は時計本体を支持するスタンドとして機能する。時計本体は、文字盤34が見えやすい位置に支持される。
【0019】
以上のように、本実施形態によれば、ヒンジ部材21を時計本体ケース2に対して回動自在に連結し、このヒンジ部材21に蓋体11を回動自在に連結したことで、蓋体11の回動角を大きくとれる。
また、ヒンジ部材21に係合突部24を設け、蓋体11に係合溝部12を設けることにより、蓋体11を時計本体ケース2に対して閉じる際に蓋体11とヒンジ部材21とを連動させ、時計本体ケース2に形成された嵌合部に蓋体11を確実に嵌合させることができる。
さらに、ヒンジ部材21に係合突部24を設け、蓋体11に係合溝部12を設けることにより、蓋体11を時計本体ケース2に対して閉じた状態では係合突部24と係合溝部12とが係合しているため、時計本体ケース2と蓋体11との間にゴミ等が侵入しにくくなる。
また、本実施形態によれば、前側ケース3に保持されたカバー31との隙間を最小限にすることができ、薄型化を図ることができる。
ヒンジ部材21が時計本体ケース2の外形の内側に収容されるため、時計本体ケース2から突き出した部分がなく、外観デザイン性を向上させることができるとともに、コンパクト化を図ることが可能となる。
【0020】
【発明の効果】
本発明によれば、時計本体のケースに対して開閉する蓋体を備えた時計において、蓋体を回動支持する接続部を時計本体の外形内に収容でき、時計の外観デザイン性を向上させるとともに、時計の薄型化、コンパクト化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る時計の一実施形態を示す平面図であって、蓋体を時計本体に対して閉じた状態を示す図である。
【図2】図1のA−A線方向の断面図である。
【図3】蓋体の構造を示す図であって、(a)は蓋体を裏面側から見た平面図であり、(b)は図3のB−B線方向の断面図である。
【図4】ヒンジ部材の構造を示す図であって、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。
【図5】時計本体のケースを構成する前側ケースの構造を示す平面図である。
【図6】時計本体のケースを構成する後側ケースの構造を示す平面図である。
【図7】本発明に係る時計の蓋体を閉じる動作を説明するための断面図である。
【図8】図7に続く動作状態を示す断面図である。
【図9】図8に続く動作状態を示す断面図である。
【図10】本発明に係る時計の蓋体がスタンドとして機能する状態を示す断面図である。
【図11】蓋体を備えた時計の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…時計
2…時計本体ケース
3…前側ケース
4…後側ケース
11…蓋体
12…係合溝部
21…ヒンジ部材
24…係合突部
31…カバー
32…時分針
33…時計ムーブメント
34…文字盤
Claims (1)
- 時計本体と、
前記時計本体に対して開閉する蓋体と、
前記時計本体の外形の内側に位置する第1の軸を中心に当該時計本体に回動自在に連結され、かつ、前記第1の軸と離隔した第2の軸を中心に回動自在に前記蓋体に連結されたヒンジ部材とを備え、
前記ヒンジ部材に形成された凸状の係合部と、前記蓋体に形成され、当該蓋体と前記ヒンジ部材との相対的な回動位置に応じて前記凸状の係合部に係合する凹状の係合部とを有す係合手段により、前記蓋体の閉動作にしたがって前記ヒンジ部材と前記蓋体とを係合させて当該ヒンジ部材と前記蓋体とを前記第1の軸を中心に回動させてなる
時計。
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