JP3628855B2 - エンジンの吸入空気量の制御方法及びその制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、スロットルバルブの開閉を制御することによりエンジンの吸入空気量を制御するエンジンの吸入空気量制御装置に関するもので、特に、モータを用いてスロットルバルブの開閉を制御するエンジンの吸入空気量制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般の自動車のエンジン制御装置においては、エンジンへの供給空気を吸入する吸入通路中にスロットルバルブを設け、このスロットルバルブが運転者によるアクセルペダルの操作に連動して開閉し、アクセルペダルの操作量に応じて、エンジンへの吸入空気の空気量を制御するものである。エンジンへの吸入空気量の制御は、スロットルバルブとアクセルペダルとを、リンクやワイヤ等の機械的連結手段により連動することで達成される。しかし、このような機械的連結手段を用いた連結方法では、アクセルの踏み込み量とスロットル開度との関係が一義的に決まってしまい、スロットルバルブの制御に自由度がないだけでなく、スロットルバルブとアクセルペダルとの位置関係が制約されるため、上記連結手段を自動車に搭載する場合の搭載位置が制限されるという問題点があった。
近年では、自動車に定速走行制御装置やトラクション制御装置等を設けて自動車の走行を制御するようにしているため、運転者のアクセル操作とは無関係にスロットルバルブを制御する必要があり、スロットルバルブの制御は、スロットルバルブをモータなどで電気的に連結して制御する方法が採用されている。例えば、特開平1−315641号公報には、ブラシレスモータによりスロットルバルブの開閉度を制御する方法が開示されている。これは、ブラシ整流子を有するモータを使用すると、ブラシ整流器の押圧により、回転子の正転方向と逆転方向とでヒステリシストルクが生じてスロットルバルブの位置制御が困難となるため、ブラシレスモータをステップ駆動してスロットルバルブの開閉度を制御するようにしたものである。また、特開平5−240070号公報には、ブラシレスモータの回転子とスロットルバルブの回転軸とを減速器やギアを介して連結することにより、スロットルバルブの制御性を向上させる技術が開示されている。更に、この公報には、ブラシレスモータの固定子巻線(以下、相という)で発生する逆起電圧を検出する逆起電圧検出器や電流切換検出器を設けることで、高精度の回転検出器を備えることなく、ブラシレスモータの相に供給する電流を切り換える技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のスロットルバルブの制御を行うエンジンの吸入空気量制御装置においては、ブラシレスモータの通電相を切り換えるために、逆起電圧検出器や電流切換検出器が必要であるため、スロットルバルブやその駆動源であるブラシレスモータから構成されるスロットルアクチュエータが複雑化、大型化するだけでなく、上記モータを制御する制御装置の信号入力インターフェイス部も増加してしまうという問題点があった。
また、スロットル開度センサの出力のみを用いて通電相の切り換えを行うと、減速器やスロットル開度センサの特性公差による通電相の切り換え位置のずれが生じるという問題点があった。
更に、ブラシレスモータの駆動において、逆起電圧検出器や電流切換検出器の出力に基づいて、ある通電相から次の通電相へ切る換える際には、相に流れる電流が急激に変化するため、上記検出器の信号が、相に加わる磁界の変化に対してずれがあった場合には、モータの発生トルクが不連続となってスロットル開度が急変するという問題点があった。この問題に関しては、ブラシレスモータのU,V,Wの各相への通電電流を独立した正弦波で供給する3相通電方式を採用することにより対応する方法が考えられるが、この3相通電方式では、モータの回転角を精密に測定するための検出器が必要となり、スロットルアクチュエータが複雑化、大型化してしまう。
【0004】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、高精度の位置検出器を用いることなく、モータの回転子の磁極位置学習値を精度よく求めることにより、モータの通電電流の制御特性を向上さることのできるエンジンの吸入空気量の制御方法とエンジンの吸入空気量制御装置とを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係わるエンジンの吸入空気量制御装置は、エンジンの吸入空気通路に設けられた回転軸に支持されたスロットルバルブと、上記回転軸と連結された磁極を有する回転子、及び、固定子巻線を備えたブラシレスモータと、上記スロットルバルブの開閉度を検出するスロットル開度センサと、イグニッションスイッチのオフ時に上記ブラシレスモータをステップ駆動して上記回転子の磁極位置を上記スロットル開度センサの出力に基づいて学習する回転子磁極位置学習手段とを備え、回転子磁極の位置学習を行うとともに、エンジン回転数を含む車両情報に基づいて、上記スロットルバルブの開閉度を上記ブラシレスモータにより調整してエンジンへの供給空気量を制御するエンジンの吸入空気量の制御装置であって、予め設定された複数の通電パターンの中からブラシレスモータの各固定子巻線に通電しステップ駆動するための通電パターンを設定するステップ駆動通電パターン設定手段と、上記各通電パターンの通電時間を設定するステップ駆動通電時間設定手段と、上記複数の通電パターンのなかで、どの通電パターンでステップ動作したかを検出する回転子ステップ位置検出手段とを備え、上記複数の通電パターンのいずれかにより回転子が最初にステップ動作して位置が整定する第1ステップ位置の検出時において、上記第1ステップの通電時間を所定の通電時間よりも長く設定して、上記回転子のステップ動作の位置整定がなされた状態で回転子磁極位置学習を行うようにしたことを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項2に係わるエンジンの吸入空気量制御装置は、回転子磁極位置学習の学習開始判定手段が、点火スイッチがオフ状態にあり、かつ、エンジンが停止状態にある場合に、回転子磁極位置学習の実施が開始可能であると判定するようにしたものである。
【0009】
本発明の請求項3に係わるエンジンの吸入空気量制御装置は、スロットル開度センサの出力に基づいてスロットルバルブの全閉位置を学習するスロットルバルブ全閉位置学習手段を設け、回転子磁極位置学習実施前にスロットルバルブ全閉位置の学習を実施するようにしたものである。
【0010】
本発明の請求項4に係わるエンジンの吸入空気量制御装置は、回転子ステップ位置検出手段は、通電パターン出力直後から所定時間経過後のスロットル開度電圧が、上記スロットル全閉学習値と予め設定された所定電圧値との加算値以上になった場合、上記通電パターンを第1ステップ動作の通電パターンであると判定するようにしたものである。
【0011】
本発明の請求項5に係わるエンジンの吸入空気量制御装置は、回転子ステップ位置検出手段による第1ステップ動作検出時には、上記モータの各固定子巻線に通電される通電パターンを所定時間更新しないようにしたものである。
【0012】
本発明の請求項6に係わるエンジンの吸入空気量制御装置は、回転子ステップ位置検出手段による第1ステップ動作検出時には、上記モータの各固定子巻線に通電される通電パターンを予め設定された第1のステップ通電時間だけ維持するとともに、上記通電状態において、スロットル開度電圧が予め設定された変動幅以下となった場合には、上記スロットル開度電圧を第1ステップ位置の回転子磁極位置とするようにしたものである。
【0013】
本発明の請求項7に係わるエンジンの吸入空気量制御装置は、初期値記憶手段を設け、上記通電パターンの第1ステップ動作検出時において、上記第1ステップでの回転子磁極学習位置と通電パターンとを上記初期値記憶手段に記憶するようにしたものである。
【0014】
本発明の請求項8に係わるエンジンの吸入空気量制御装置は、第1ステップ位置の回転子磁極位置検出時以降は、上記モータの各固定子巻線に通電される通電パターンの通電時間を、ステップ駆動通電時間設定手段で予め設定された所定のステップ通電時間とするようにしたものである。
【0015】
本発明の請求項9に係わるエンジンの吸入空気量制御装置は、スロットル開度センサの出力によりスロットルバルブ全開位置の学習を行うスロットルバルブ全開位置学習手段を備え、回転子ステップ位置検出手段により検出したステップ位置が所定のステップ位置範囲にあり、かつ、上記ステップ位置での回転子磁極位置学習値と、上記ステップ位置検出の直前に行ったステップ位置での回転子磁極位置学習値との差が所定値内である場合には、スロットルバルブ全開位置の学習を実施するようにしたものである。
【0016】
本発明の請求項10に係わるエンジンの吸入空気量制御装置は、回転子磁極位置学習手段によって算出された学習値を、バックアップ用のRAMに記憶するとともに、EEPROMにも記憶するようにしたものである。上記バックアップ用のRAM及びEEPROMは、エンジンの吸入空気量制御装置内またはエンジンの吸入空気量制御装置を備えた自動車の電子制御装置内に設けられる。また、このバックアップ用のRAMを、請求項7に記載の初期値記憶手段として共用して使用しても良い。
【0017】
本発明の請求項11に係わるエンジンの吸入空気量制御装置は、バッテリ外し直後の回転子磁極位置学習値を、EEPROMにに記憶されている学習値を上記EEPROMから読込みバックアップ用のRAMに格納した学習値とするようにしたものである。
【0018】
本発明の請求項12に係わるエンジンの吸入空気量制御装置は、学習開始判定手段の学習開始判定動作の所定回数毎に、回転子磁極位置学習手段によって算出された学習値をEEPROMに書き込むようにしたものである。
【0019】
本発明の請求項13に係わるエンジンの吸入空気量制御装置は、スロットル開度センサの出力に基づいてスロットルバルブの全閉位置を学習するスロットルバルブ全閉位置学習手段を備え、回転子磁極位置学習実施後にスロットルバルブ全閉位置の学習を実施するようにしたものである。
【0020】
本発明の請求項14に係わるエンジンの吸入空気量制御装置は、スロットル開度センサの出力に基づいてスロットルバルブの全閉位置を学習するスロットルバルブ全閉位置学習手段を備え、回転子磁極位置学習実施前後にスロットルバルブ全閉位置の学習を実施し、回転子磁極位置学習実施前後のスロットルバルブ全閉位置学習値の平均値をスロットルバルブの全閉位置学習値とするようにしたものである。
【0021】
本発明の請求項15に係わるエンジンの吸入空気量制御装置は、学習開始判定手段の学習開始可能判定時においてスロットルバルブ開度が所定の開度以上の場合には、スロットルバルブの開度が上記所定の開度以下に到達するまで目標開度をスロットルバルブ全閉位置学習手段の全閉学習値とし、開度フィードバック制御により、スロットルバルブを全閉位置に戻すようにしたものである。
【0022】
本発明の請求項16に係わるエンジンの吸入空気量制御装置は、学習開始判定手段の学習開始可能判定時においてスロットルバルブ開度が所定の開度以下の場合には、モータ駆動手段の駆動信号の出力を停止するようにしたものである。
【0023】
本発明の請求項17に係わるエンジンの吸入空気量制御装置は、スロットルバルブ全閉位置学習手段が、スロットルバルブ開度が所定の開度以下で、かつ、開度電圧変化が所定値以下である時点から所定時間経過後のスロットル開度センサの出力値を、スロットルバルブ全閉位置学習値として記憶するようにしたものである。
【0024】
本発明の請求項18に係わるエンジンの吸入空気量制御装置は、スロットルバルブ全閉位置学習が完了していない場合には、回転子磁極位置学習しないようにしたものである。
【0025】
本発明の請求項19に係わるエンジンの吸入空気量制御装置は、学習値補正手段を設け、回転子磁極位置学習手段により学習した回転子磁極位置学習値を、スロットルバルブに設けられたリターンスプリング付勢力による回転子磁極位置誤差に基づいて補正するようにしたものである。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づき説明する。
【0027】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係わるエンジンの吸入空気量制御装置を用いたスロットルバルブの制御システム構成図で、10は図外のエンジンへの吸入空気量を調整するスロットルアクチュエータ、20は上記スロットルアクチュエータ10を制御するエンジンの吸入空気量制御装置である。スロットルアクチュエータ10は、吸入空気通路Pの開口面積を可変にするスロットルバルブ11と、スロットルバルブ11を支持する回転軸12と、回転軸12の一方の軸端12aに設けられ、上記回転軸12の回転角(スロットル開度)を検出するスロットル開度センサ(TPS)13と、上記軸端12aに設けられ、スロットルバルブを閉方向に付勢するリターンスプリング14と、回転軸12のもう一方の軸端12bと機械的に連結された減速器15と、固定子巻線17と上記減速器15と連結された回転子16とを有するブラシレスモータ18とを備えている。
一方、エンジンの吸入空気量制御装置20は、図外のアクセルペダルの踏み込み量を表わすアクセル開度センサ(APS)から出力値VAPSや、エンジン回転数Ne,エンジン冷却水温Ta等の各種車両情報に基づいて目標スロットル開度θoを演算する目標開度設定手段21と、この目標スロットル開度θoとスロットル開度センサ(TPS)13からの入力信号であるスロットルバルブの実開度θrとの開度偏差Δθからモータ相電流を演算するモータ相電流演算手段22と、上記ブラシレスモータ18をステップ的に駆動することにより上記回転子16の磁極位置をスロットル開度センサ13により検出して学習する回転子磁極位置学習手段23と、スロットル開度センサ13の出力と上記回転子磁極位置学習手段23による学習値とから回転子16の回転角を求める回転子回転角検出手段24と、上記回転子回転角検出手段24から得られた回転子回転角に基づいて各通電固定子巻線17の通電比率を各巻線毎に独立して演算するモータ通電位相演算手段25と、上記モータ相電流演算手段22からの電流値と上記モータ通電位相演算手段25からの通電比率に基づいて各通電固定子巻線17の電流値に相当するPWMデューティを出力するモータ制御手段26と、上記モータ制御手段26からの駆動信号に基づいて上記ブラシレスモータ10に電流を供給するモータ駆動手段27と、ブラシレスモータ18をステップ駆動する際に各固定子巻線17に供給される電流の通電パターンを設定するステップ駆動通電パターン設定手段28と、上記ステップ駆動通電パターンの通電時間を設定するステップ駆動通電時間設定手段29と、ブラシレスモータ18がいずれの通電パターンで第1ステップ位置にステップ動作したかを検出する回転子ステップ位置検出手段30と、点火スイッチ(IG SW)信号とエンジン回転速度Neデータとに基づいて、回転子磁極位置学習の開始が可能である(Key SW OFF判定)か不可である(Key SW ON判定)かを判断する学習開始判定手段としてのKey SW ON/OFF判定手段31と、回転子磁極位置学習値を記憶するEEPROM32とを備えている。
上記回転子磁極位置学習手段23は、スロットルバルブ全閉位置での回転子16の磁極位置を検出して学習するスロットル全閉位置学習手段23aと、ステップ駆動時の回転子16の磁極位置を検出して学習する磁極位置学習手段23bと、スロットルバルブ全開位置での回転子16の磁極位置を検出して学習するスロットル全開位置学習手段23cと、スロットルバルブの磁極位置等を一時的に記憶するバックアップ用のRAM23dとを備え、上記Key SW ON/OFF判定手段31の判定結果がOFFの場合に、ステップ駆動通電パターン設定手段28から通電パターンと、ステップ駆動通電時間設定手段29からの通電時間とに基づいてブラシレスモータ18を駆動した際に、ブラシレスモータ18の回転子16の磁極位置を学習するものである。なお、上記バックアップ用RAM23dは初期値記憶手段でもあり、回転子ステップ位置検出手段30による通電パターンの第1ステップ動作検出時における回転子磁極位置学習位置と当該通電パターンとを記憶する。
【0028】
図2は、モータ駆動手段27の詳細を示す構成図で、モータ駆動手段27は、モータ制御手段26からの駆動電流により、U相,V相,W相から成る固定子巻線17の3相ブリッジ回路の上流側駆動段をドライブする前段スイッチング素子群27a及び最終段スイッチング素子群27bと、下流側駆動段をドライブするスイッチング素子群27cと、固定子巻線17に流れる電流を検出する電流検出器27d及び過電流検出器27eとを備えている。上記過電流検出器27eの出力は、モータ制御手段26に入力されており、過電流検出時にはモータ制御手段26からのモータ駆動信号をOFFとし、ブラシレスモータ18に対する過電流保護を行っている。なお、固定子巻線17のU相,V相,W相は、上記最終段スイッチング素子群27bとスイッチング素子群27cを介してバッテリBとグランドG間に接続されている。すなわち、モータ駆動手段27は、モータ制御手段26から出力されるPWMデューティにより上記スイッチング素子27aを制御することにより、固定子巻線17の各相へ流れる電流の位相を制御して回転子16を回転させるものである。
【0029】
上記構成のエンジンの吸入空気量制御装置20の動作について説明する。
まず、スロットル全閉位置学習動作について説明する。
IG SW信号がOFFでエンジン回転数Neが0であるときには、Key SW ON/OFF判定手段31は、Key SW ON判定する。そして、このKey SW OFF判定時において、全閉位置学習手段23aは、スロットル開度電圧が所定開度電圧(例えば、0.7V)以上の場合には、目標開度電圧を全閉位置学習値に設定してスロットルバルブ11を開度フィードバック制御により全閉位置に戻し、スロットル開度電圧が上記所定開度電圧以下に達した時点で、モータ制御手段26の駆動信号をOFFしてスロットルバルブ11をリターンスプリング14の付勢力により全閉位置に戻し、スロットルバルブ11が全閉位置で十分に安定した状態になったとき(例えば、開度電圧変化がサンプリング周期15ms前後で20mV以下になった時点から所定の時間、例えば、0.5秒経過した後)、スロットル開度センサ13からの出力電圧(スロットル開度電圧)を全閉位置学習値としてRAM23dに記憶する。スロットル開度電圧が所定開度電圧以下の場合には、スロットルバルブ11が全閉位置で上述した安定状態であることを確認した後、スロットル開度センサ13からの出力電圧を全閉位置学習値としてRAM23dに記憶する。なお、回転子磁極位置学習は、上記全閉位置学習の完了後に行うので、全閉位置学習が完了していない場合には、回転子磁極位置学習動作への移行を禁止する。
【0030】
次に、回転子磁極位置の学習動作について説明する。
IG SW信号がOFFでエンジン回転数Neが0で、Key SW ON/OFF判定手段31がKey SW ON判定し、全閉位置学習手段23aによる全閉位置学習が完了した場合には、エンジンの吸入空気量制御装置20は、磁極位置学習手段23bによる回転子磁極位置学習動作へ移行する。
まず、モータ制御手段26はスロットルアクチュエータ10の回転子16をステップ動作するのに必要な駆動トルクに相当するモータ相電流を供給するために一定のデューティ(例えば、50%)と、モータ制御手段26から呼び出した、例えば、6通りの通電パターンにより決まる通電比率とに基づいて、各通電固定子巻線17の相電流に相当するPWMデューティをモータ駆動手段27に出力し、上記通電パターンをスロットルバルブ11が開く方向に順次切り換える指令を出す。この操作により、ブラシレスモータ18の回転子16は、各通電パターン出力の切り換えに応じてステップ動作(例えば、回転子16の回転子回転角で30deg毎のステップ動作)を繰り返す。
【0031】
図3は、3相4極のブラシレスモータ18の回転子16をステップ駆動する場合の通電パターン▲1▼〜▲6▼と、固定子巻線17の各相(U相,V相,W相)の発生磁極と、スロットルバルブ11の駆動方向との関係を示したものである。通電固定子巻線17に相電流を流し込む通電相をS極(上流側)、流し出す通電相をN極(下流側)で示す。また、図4は、スロットル全閉位置(組み付け初期位置)にあったスロットルバルブ11が、上記通電パターン▲1▼〜▲6▼により、スロットルバルブ11の回転子16がステップ動作して位置整定したときの、固定子巻線17と回転子16との磁極位置関係を示すもので、固定子巻線17の白ぬきの磁極はS極を示し、斜線を施した磁極はN極を示す。なお、上記組み付け初期位置は、ブラシレスモータ18の固定子巻線17が無通電で、スロットルバルブ11が全閉状態に戻された状態であり、固定子巻線16と回転子17との位置関係として、回転子磁界境界線M1と固定子巻線U相基準線M2とが一致した組み付け状態にある場合をいう。なお、図4において、実線で示した回転子回転角は、スロットルバルブ開駆動において、回転方向がCWでの回転角を示し、点線で示した回転子回転角は回転方向がCCWでの回転角を示す。
通電パターン▲1▼では、回転子16は、図4(a)に示すように、組み付け初期位置(スロットル全閉位置)からスロットル全開方向に回転子回転角で15degステップ動作し位置整定する。続いて通電パターン▲2▼により、回転子16は、図4(b)に示すように、スロットル全開方向に、更に30degステップ動作し、組み付け初期位置からは45deg回転した位置に整定する。同様に、通電パターンを、通電パターン▲3▼から通電パターン▲6▼まで順次切り換えると、回転子16は、図4(c)〜図4(f)に示すように、回転子回転角で30deg毎にステップ動作し、スロットルバルブ11を全開側に駆動する。
【0032】
図5は、回転子磁極位置学習時にブラシレスモータ18の回転子16をステップ駆動する場合の、上記固定子巻線のU相(△),V相(□),W相(○)への通電パターンと各相電流及び各相磁極パターンと、上記各通電パターンでの回転子16のステップ位置とスロットル開度及びTPS電圧との関係を示す図である。同図において、△はU相、□はV相、○はW相を示し、上記各相の磁極パターンとしては、白ぬきはS極を、斜線を施したものはN極を表わすものとする。
無通電状態では、スロットルバルブ11は全閉位置にあり、そのときのTPS電圧値VTPSは値VTPS=VS0である。通電パターン▲1▼により、V相に相電流が流れ込みS極を形成し、W相とU相からは相電流が流れ出してそれぞれN極を形成する。上記固定子巻線17の磁極と回転子16の磁極との吸引力により、回転子16はステップ動作し、TPS電圧がVTPS=VS1の位置で整定する(図4(a)参照)。同様に、通電パターン▲2▼では、V相,W相に相電流が流れ込みそれぞれS極を形成し、U相からは相電流が流れ出してN極を形成するので、固定子巻線17の磁極と回転子16の磁極との吸引力により、回転子16はステップ動作し、TPS電圧がVTPS=VS2の位置で整定する(図4(b)参照)。このように、通電パターンが▲3▼,▲4▼,‥‥と切り換わる毎に、回転子16はステップ動作して順次整定して回転子回転角が増加し、スロットル開度を示すTPS電圧は、VTPS=VS3,VS4,‥,‥と、順次、ステップ的に増加する。
【0033】
ところで、ブラシレスモータ18の回転子16の磁極位置と固定子巻線17との位置関係は組付け調整されていないため、初期ステップ動作においては、ステップ駆動通電パターン設定手段28からどの通電パターンでステップ動作を開始するのか不定である。
例えば、図6(a)に示すように、ブラシレスモータ18の固定子巻線17が無通電で、かつ、スロットルバルブ11がリターンスプリング14により全閉位置に戻された状態において、固定子巻線17と回転子16との位置関係が、上述した組み付け初期位置のように、回転子磁界境界線M1と固定子巻線U相基準線M2とが一致する位置に組み付けられた場合(組付け状態A)には、ステップ駆動通電パターン設定手段28からの通電パターン▲1▼により、回転子16は、図6(b)に示すように、回転子回転角で15degだけステップ動作して位置整定する。続いて、通電パターンを順次切り換えていくと、図7のグラフに示すように、通電パターンが切り換わる毎に、スロットル開度センサ13の出力電圧はステップ状に増加する。すなわち、無通電状態では、スロットルバルブ11は全閉位置にあり、そのときのTPS電圧値VTPSはVTPS=VS0を示す。次に、ステップ駆動通電時間設定手段29から所定の通電時間t1で通電パターン▲1▼により、回転子16をステップ角15degだけステップ動作させ、回転子16を第1ステップの整定位置VTPS=VS1に整定する。回転子磁極位置学習手段24は、上記TPS電圧値VS1を整定位置VS1を回転子磁極位置学習値として読み取る。同様に、通電パターン▲2▼〜▲6▼では、回転子16は、ステップ角30deg毎にステップ動作し、TPS電圧がVS2〜VS6の位置で整定するので、回転子磁極位置学習手段24は、上記TPS電圧値VS2〜VS6を、順次、各ステップ位置での回転子磁極位置学習値として読み取る。このように、図6(a)に示す組付け状態においては、初回ステップ位置の回転子磁極位置学習値は、全閉位置からの回転子回転角で15degの位置となる。
【0034】
一方、例えば、図8(a)に示すように、ブラシレスモータ18の固定子巻線17が無通電で、かつ、スロットルバルブ11がリターンスプリング14により全閉位置に戻された状態において、固定子巻線17と回転子16との位置関係が、回転子磁界境界線M1が固定子巻線U相基準線M2に対して反時計方向に45degずれた位置に組付けられた場合(組付け状態B)には、ステップ駆動通電時間設定手段29からの所定の通電時間t1で、ステップ駆動通電パターン設定手段28からの通電パターン▲1▼により回転子16をステップ駆動すると、上記回転子16にステップ動作遅れが生じ、回転子16のステップ位置が整定しない状態で通電パターン▲2▼に切り換わるため、図8(b)に示すように、通電パターン▲2▼では、回転子16が回転子回転角で90degステップ動作して位置整定する。図9は、初期状態が上記図8(a)に示した状態の場合のステップ動作における通電パターンとTPS電圧との関係を示すグラフである。無通電状態では、スロットルバルブ11は全閉位置にあり、そのときのTPS電圧値VTPSはVTPS=VK0を示す。次に、ステップ駆動通電時間設定手段29から所定の通電時間t1で通電パターン▲1▼により回転子16を駆動すると、回転子磁界境界線M1が固定子巻線U相基準線M2に対してずれているため、ステップ動作遅れが生じ、ステップ角が60deg以上ステップした位置で、通電パターンが通電パターン▲2▼に切り換わる(図8(b)参照)。したがって、回転子磁極位置学習手段24は、回転子磁極位置学習値として上記TPS電圧値VS1よりも高い電圧値であるVK1を回転子磁極位置学習値として読み取る。次に、回転子16は、通電パターン▲2▼により、ステップ角30degだけステップ動作し、TPS電圧がVK2の位置に整定する。通電パターン▲3▼〜▲6▼では、回転子16は、ステップ角30deg毎にステップ動作し、TPS電圧がVK3〜VK6の位置にそれぞれで位置整定する。
このように、図8(a)に示す組付け状態(組付け状態B)においては、初回ステップ位置が、全閉位置からの回転子回転角で15deg以上の不安定な位置を回転子磁極位置学習値として読み込むために、磁極位置検出誤差(VS1−VK1)が生じる。スロットルバルブ11の全閉位置の演算は、上記第1及び第2の回転子磁極位置学習値(VK1及びVK2)を用いて外挿補間法により行うので、図9に示すように、スロットル全閉位置での磁極位置検出誤差(ERO)は著しく大きくなってしまう。したがって、上記スロットル全閉位置近傍では、磁極位置検出誤差(ERO)によるモータ発生トルクの低下が大きくなり、最悪の場合、スロットル制御不能状態に陥る恐れがある。
【0035】
そこで、本実施の形態1においては、図10に示す回転子磁極位置学習値の読み取り判定処理のための回転子ステップ駆動制御フローチャートにしたがって回転子磁極位置学習値を求めるようにした。まず、回転子16をステップ駆動する通電パターンnが▲1▼〜▲6▼まで一周したかどうかを判定する(ステップS101)。通電パターンが一周したのであれば、通電パターン▲1▼〜▲6▼において第1ステップ位置の検出が行えなかったのであるから、ステップS106に進み、回転子磁極位置学習動作不良の判定をして処理を終了する。通電パターンnが一周していない場合には、予め、第1の所定電圧値VSC1(例えば、50mV)と、第2の所定電圧値VSC2(例えば、30mV)とを設定しておき、当該通電パターンnによるステップ駆動時のTPS電圧VSn1を測定し、このTPS電圧VSn1が、条件VSn1≧(VS0+VSC1)を満たしているかどうかを判定し(ステップS102)、上記VSn1が上記条件を満たしていない場合には、ステップS108に進み、通電パターンを更新(n=n+1)して処理を終了する。
上記TPS電圧VSn1が、上記条件を満たしている場合には、上記通電パターンnを所定時間、例えば上記通電時間t1と同時間だけ維持した後、上記通電パターンnによるステップ駆動時のTPS電圧VSn2を測定し、このTPS電圧VSn2が、条件VSn2≧(VS0+VSC1)を満たしているかどうかを判定する(ステップS103)。TPS電圧VSn2が、上記条件を満たしていない場合には、ステップS108に進み、通電パターンを更新(n=n+1)して処理を終了する。
上記TPS電圧VSn2が、上記条件を満たしている場合には、上記通電パターンnを更に所定時間t1維持した後、上記通電パターンnによるステップ駆動時のTPS電圧VSn3を測定し、このTPS電圧VSn3が、条件VSn3≧(VS0+VSC1)を満たしているかどうかを判定する(ステップS104)。TPS電圧VSn2が、上記条件を満たしていない場合には、ステップS108に進み、通電パターンを更新(n=n+1)して処理を終了する。
上記TPS電圧VSn3が、上記条件を満たしている場合には、上記TPS電圧VSn2とVSn3との差が、条件|VSn2−VSn3|≦VSC2 を満たしているかどうかを判定する(ステップS105)。TPS電圧VSn2とVSn3との差が上記条件を満たしていない場合には、ステップS106に進み、回転子磁極位置学習動作不良の判定をして処理を終了する。TPS電圧VSn1,VSn2,VSn3が上記各条件を全て満たした場合には、通電パターンnにおいて、ステップ動作の位置整定が充分なされたと判断し、上記TPS電圧VSn3を第1ステップ位置の回転子磁極位置学習値としてRAM23dに記憶するとともに、回転子磁極位置学習値を特定した上記通電パターンnも記憶し、パターンを更新(n=n+1)して処理を終了する(ステップS107)。なお、上記第1ステップ位置の回転子磁極位置学習値と上記通電パターンnとは、Key SW ON時におけるスロットル開度電圧入力による回転子回転角演算及び上記回転子回転角に応じたモータ通電位相演算(各層の通電比率演算)での基準値として使用する。
【0036】
図11は、上述した回転子組付け状態Bでのステップ動作の1例を示すタイムチャートである。まず、全閉位置のTPS電圧値VS0を測定した後、回転子16を所定の通電時間t1で通電パターン▲1▼によりステップ駆動し、TPS電圧VS11を測定する。上記VS11は、条件VS11≧(VS0+VSC1)を満たしていないので、通電パターン▲1▼を更新して回転子16を所定の通電時間t1で通電パターン▲2▼によりステップ駆動し、所定の通電時間t1後に、通電パターン▲2▼でのTPS電圧VS21を測定する。上記TPS電圧VS21は、条件VS21≧(VS0+VSC1)を満たしているので、通電時間を更にt1だけ維持した後、通電パターン▲2▼によるステップ駆動時のTPS電圧VS22を測定する。このVS22も、条件VS22≧(VS0+VSC1)を満たしているので、通電時間を更にt1だけ維持した後、TPS電圧VS23を測定する。このVS23も、条件VS23≧(VS0+VSC1)を満たしている場合には、更に、条件|VS22−VS23|≦VSC2 を満たしているかどうかを判定し、VS22とVS23とが上記条件を満たしている場合には、通電パターン▲2▼において、ステップ動作の位置整定が充分なされたと判断し、上記TPS電圧,VS23を第1ステップ位置の回転子磁極位置学習値(初期値)としてRAM23dに記憶するとともに、回転子磁極位置学習値を特定した上記通電パターン▲2▼も記憶し、通電パターンを通電パターン▲3▼とする。回転子磁極位置は、上述したように、ステップの整定位置VS23で位置整定したので、通電パターン▲3▼〜▲6▼では、回転子16は、ステップ角30deg毎にステップ動作し、TPS電圧がVS3〜VS6の位置にそれぞれで位置整定する。したがって、上記第1及び第2の回転子磁極位置学習値(VS23及びVS3)を用いて外挿補間法により求めたスロットルバルブ11の全閉位置の演算結果は、上記全閉位置のTPS電圧値VS0とほぼ等しくなり、スロットル全開位置での磁極位置検出誤差(ERO)は極めて小さくなる。
【0037】
次に、Key SW OFF時のスロットル全閉位置学習と回転子磁極位置学習処理について、図12に示すフローチャートと図13に示すタイムチャートに基づいて説明する。まず、Key SW ON/OFF判定手段31により、Key SW OFFかどうかを判定し(ステップS201)、Key SW OFFでなければ、ステップS210に進み、スロットル開度が目標開度に一致するようにスロットル開度位置のフィードバック制御を行う(図13の処理フェーズA)。
Key SW OFFであれば、スロットル開度電圧VTPSが所定の開度電圧Vr1以下かどうかを判定し(ステップS202)、VTPS>Vr1であれば、ステップS209に進み、前回のスロットル全閉位置学習値を目標開度に設定した後、ステップS210に進み、スロットル開度位置のフィードバック制御を行う(図13の処理フェーズB)。スロットル開度電圧VTPSが所定の開度電圧Vr1以下である場合には、スロットル全閉位置学習が完了したかどうかを判定し(ステップS203)、完了していない場合には、ステップS210に進み、モータ駆動信号をOFFしてリターンスプリング14の付勢力によりスロットルバルブ11を全閉位置に戻し、スロットル全閉位置でのスロットル開度電圧VTPSをスロットル全閉位置VS0sとしてRAM23dに記憶するスロットル全閉位置学習(図13の処理フェーズC)を行う。
【0038】
上記ステップS203で、スロットル全閉位置学習が完了していると判断した場合には、上述した回転子磁極位置学習(図13の処理フェーズD)における、スロットル開側への、回転子ステップ駆動時の第1ステップ位置VS20の検出を行う(ステップS205)。次に、ステップ駆動通電時間設定手段29からの所定通電時間t1(例えば、75ms)毎に、ステップ駆動通電パターン設定手段28からの通電パターンに従って回転子16をスロットル全開側に駆動し、各ステップ位置をスロットル開度電圧値(VS20,VS30,VS40‥)としてRAM23dに記憶する(ステップS206)。更に、検出された回転子16のステップ位置Vwotと、上記ステップ位置Vwotの直前のステップ位置VSn0との差であるステップ位置変化量(Vwot−VSn0)を求め、このステップ位置変化量が所定値Vr2以下で、かつ、全閉位置からステップ数が所定のステップ範囲内にある場合には、スロットルバルブ11が全開位置であると判定して、上記ステップ位置Vwotをスロットル全開位置学習値としてRAM23dに記憶する(ステップS207)。
スロットル全開位置の学習が終了すると、ステップ駆動通電パターン設定手段28は、回転子16をスロットル全開位置からスロットル全閉方向にステップ駆動するため、通電パターンを逆方向(▲6▼→▲5▼→▲4▼→‥‥→▲1▼)に順次切り換え、回転子16をスロットル全閉方向にステップ駆動するとともに、各ステップ位置をスロットル開度電圧値(VSnc,‥‥VS4C,VS3C,VS2C)としてRAM23dに記憶する(ステップS208)。上記ステップ駆動により、スロットルバルブ11が再び全閉位置に戻されたときには、上記全閉位置でのスロットル開度電圧VTPSを回転子磁極位置学習動作後のスロットル全閉位置VS0eとしてRAM23dに記憶するとともに、スロットル開側のステップ位置VSn0とスロットル閉側のステップ位置VSncの平均値VSn=(VSn0+VSnc)/2を、各ステップ位置のステップ位置学習値として演算し、上記ステップ位置学習値VSnを回転子磁極位置学習値としてバックアップ用のRAM23dに記憶するとともにEEPROM32に書き込み(ステップS211)、回転子磁極位置学習処理を終了する。なお、上記ステップS205〜上記ステップS208が図12における処理フェーズDに相当し、上記ステップS211が処理フェーズEに相当する。また、図12において、図示しない電源リレーは、エンジンの吸入空気量制御装置20への電源供給用リレーであり、Key SW OFF後、所定時間(例えば、7sec)でオフするように設定されている。
なお、エンジンの吸入空気量制御装置20への電源供給がオフ状態になると、上記RAM23dはクリアされるので、バッテリ外し直後、すなわち、エンジンの吸入空気量制御装置20への電源供給再開直後の回転子磁極位置学習値は、EEPROM32から前回の回転子磁極位置学習値を読み込み、RAM23dに格納するようにしている。更に、学習開始判定手段としてのKey SW ON/OFF判定手段31のKey SW ON/OFF動作の所定回数毎、すなわち、上記回転子磁極位置学習値の読み込み動作の所定回数毎に、回転子磁極位置学習手段23によって算出された学習値をEEPROM32に書き込み、上記学習値を更新するようにしている。
【0039】
次に、上述した回転子磁極位置学習が完了した状態でのKey SW ON時、の動作について説明する。
回転子磁極位置学習が完了した状態でKey SW ONになると、エンジンの吸入空気量制御装置20は、スロットル開度が目標開度に一致するようにスロットル開度位置のフィードバック制御を行う。すなわち、目標開度設定手段21は、アクセル開度センサ(APS)から出力値Vapsや、エンジン回転数Ne,車速Va,エンジン冷却水温Ta等の各種車両情報に基づいて目標スロットル開度θoを演算し設定する。モータ電流演算手段22は、目標開度設定手段21から入力された上記目標スロットル開度θoと、スロットル開度センサ(TPS)13から入力されたスロットルバルブの実開度θrとから、開度偏差Δθ=(θo−θr)を算出し、上記Δθが正の場合には、目標スロットル開度θoに対する実際のスロットル開度θrが不足しているとして、ブラシレスモータ18の相電流を増加させるようなモータ相電流の演算を行い、上記Δθが負の場合には、目標スロットル開度θoに対する実際のスロットル開度θrが過剰であるとして、ブラシレスモータ18の相電流を減少させるようなモータ相電流の演算を行う。上記開度偏差Δθからモータ相電流を求める演算としては、一般に、PID制御法が用いられる。モータ相電流ImのPID制御は、下記の演算式(5)で表わされ、上記Δθが0になるように、相電流Imを制御するように働く。
Im=Im0+KP・Δθ+KI・ΣΔθdt+KD・Δθ/dt‥‥(5)
Im:PID演算されたモータ相電流
Im0:目標スロットル開度θoに対する相電流
KP:比例ゲイン
KI:積分ゲイン
KD:微分ゲイン
上記式(5)で求められたモータ相電流Imの演算結果は、モータ制御手段26に入力される。一方、回転子回転角演算手段24は、スロットル開度センサ13からのスロットル開度信号出力VTPSと回転子磁極位置学習手段23からの上記回転子磁極位置学習値VSnに基づいて、回転子16の回転子回転角を演算し、モータ通電位相演算手段25に出力する。モータ通電位相演算手段25は、上記回転子回転角に基づいて各通電固定子巻線17の通電比率を各巻線毎に独立して演算する。モータ通電位相演算手段25は、上記モータ相電流演算手段22からの電流値Imと上記モータ通電位相演算手段25からの通電比率とに基づいて各通電固定子巻線17の電流値Isに相当するPWMデューティをモータ駆動手段27に出力する。モータ駆動手段27は、上記各通電固定子巻線17の電流値Isに相当するPWMデューティ駆動信号により、モータ駆動手段27の当該スイッチング素子をON/OFF制御し、ブラシレスモータ18の所望の相に電流を供給する。
【0040】
図14は、正弦波通電方式におけるブラシレスモータ18の回転子16の回転子回転角と、各相の電流波形,磁束波形,出力トルク(回転子トルク)との関係を示す図である。通電固定子巻線17内で回転子16が回転することにより、各通電固定子巻線17が、図14(a)に示すような、正弦波的に変化する磁束密度Φと交差するときに、通電固定子巻線17の各相に、図14(b)に示すような、上記磁束密度Φと同位相で相似の正弦波電流Isを供給すると、この通電による各相の発生トルクTsは次式で表わせる。
Ts=k・Φ・Is (kは定数)
ブラシレスモータの回転子トルクは、各相U,V,Wの発生トルクTsの合成ベクトルで表わされ、理論上は、図14(c)に示すような、回転子回転角に対してトルクリップルのない出力トルクが得られる。
このような正弦波通電方式においては、各相へ供給する通電電流を、回転子回転角に対して正弦波で変化させる必要があるため、回転子16の回転子回転角を精密に検出しなければならない。本実施の形態1においては、上述したように、回転子16の回転子回転角γを、スロットル開度信号出力VTPSと回転子磁極位置学習手段23からの上記回転子磁極位置学習値VSnを用い、外挿補間法により演算して各通電固定子巻線17の通電比率を求め、各通電固定子巻線17の電流値Isに相当するPWMデューティをモータ駆動手段27に出力することにより、各相へ供給する通電電流を回転子回転角に対して正弦波的に変化させるようにしている。
なお、回転子回転角γと各相のPWMデューティとの関係は、下記の式(6)〜(8)で表わせる。
PWMデューティ1=PWMデューティ×sin2γ ‥‥(6)
PWMデューティ2=PWMデューティ×sin2(γ−60°)‥‥(7)
PWMデューティ3=PWMデューティ×sin2(γ+60°)‥‥(8)
γ:回転子回転角(deg)
【0041】
このように、本実施の形態1によれば、ブラシレスモータ18の各固定子巻線17に複数の通電パターンに従って所定の通電時間通電してブラシレスモータ18をステップ駆動し、回転子16の第1ステップ位置検出時において、上記第1ステップの通電時間を上記所定の通電時間よりも長く設定して、上記回転子16のステップ動作の位置整定がなされた状態で回転子磁極位置学習を行うようにし、この回転子磁極位置学習で得られた回転子磁極位置学習値VSnとスロットル開度センサの出力VTPSとに基づいて上記固定子巻線17に通電する電流Isを制御するようにしたので、ブラシレスモータ18の回転子16の磁極位置と固定子巻線17との位置関係の組付け調整を行わなくとも、正確な回転子磁極位置学習を行うことができ、固定子巻線17の各相へ供給する通電電流を回転子回転角に対して正確に正弦波的に変化させることができる。したがって、高精度の位置検出器を用いることなく、固定子巻線17を切換えるときに生じるブラシレスモータ18の急激なトルク変動を抑えることができるとともに、通電電流の制御特性を向上させることができる。
【0042】
実施の形態2.
上記実施の形態1においては、スロットル全閉位置でのスロットル開度電圧VS0を、回転子磁極位置学習動作前の処理フェーズC(図12参照)において求めたスロットル全閉位置VS0sとしたが、本実施の形態2は、スロットル全閉位置学習値VS0を、回転子磁極位置学習動作前後のスロットル全閉位置(VS0sとVS0e)の平均値としてRAM23dに記憶するようにしたもので、回転子16のステップ動作の前後でのスロットル全閉位置を検出したことにより、スロットル全閉位置学習値VS0の精度を向上させることができる。
【0043】
実施の形態3.
本実施の形態3は、リターンスプリング14の付勢力により生じる磁極位置検出誤差量を予め求めておき、上記実施の形態1において、Key SW OFF時に回転子磁極位置学習手段23により得られた回転子磁極位置学習値VSnを、上記磁極位置検出誤差量に相当する所定値vspを用いて補正したものである。すなわち、回転子磁極位置学習時の初期化動作を行った場合、回転子16にはリターンスプリング14の付勢力による負荷トルクが働くため、回転子16は、初期動作時のブラシレスモータ18の発生トルクと上記負荷トルクとが釣り合う位置で位置整定する。この整定位置は、回転子16の無負荷時の整定位置と異なるため、この整定位置の差を、整定位置の差に相当するTPS出力電圧vspとして予め求めておき、回転子磁極位置学習値VSnを上記vspで補正することにより、回転子磁極位置学習値の精度を向上させ、ブラシレスモータの応答性を高めることができる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載のエンジンの吸入空気量の制御装置は、エンジンの吸入空気通路に設けられた回転軸に支持されたスロットルバルブと、上記回転軸と連結された磁極を有する回転子、及び、固定子巻線を備えたブラシレスモータと、上記スロットルバルブの開閉度を検出するスロットル開度センサと、イグニッションスイッチのオフ時に上記ブラシレスモータをステップ駆動して上記回転子の磁極位置を上記スロットル開度センサの出力に基づいて学習する回転子磁極位置学習手段とを備え、回転子磁極の位置学習を行うとともに、エンジン回転数を含む車両情報に基づいて、上記スロットルバルブの開閉度を上記ブラシレスモータにより調整してエンジンへの供給空気量を制御するエンジンの吸入空気量の制御装置であって、予め設定された複数の通電パターンの中からブラシレスモータの各固定子巻線に通電しステップ駆動するための通電パターンを設定するステップ駆動通電パターン設定手段と、上記各通電パターンの通電時間を設定するステップ駆動通電時間設定手段と、上記複数の通電パターンのなかで、どの通電パターンでステップ動作したかを検出する回転子ステップ位置検出手段とを備え、上記複数の通電パターンのいずれかにより回転子が最初にステップ動作して位置が整定する第1ステップ位置の検出時において、上記第1ステップの通電時間を所定の通電時間よりも長く設定して、上記回転子のステップ動作の位置整定がなされた状態で回転子磁極位置学習を行うようにし、この回転子磁極位置学習で得られた回転子磁極位置学習値とスロットル開度センサの出力とに基づいて上記固定子巻線に通電する電流を制御するようにしたので、正確な回転子磁極位置学習を行うことができ、固定子巻線の各相へ供給する通電電流を回転子回転角に対して正確に正弦波的に変化させることができる。したがって、高精度の位置検出器を用いることなく、モータの通電電流の制御特性を向上させることができる。
また、本発明の回転子磁極位置学習手段は、イグニッションスイッチのオフ時に回転子の磁極位置を学習するので、エンジン運転中の回転子磁極位置学習動作を防止することができ、異常なエンジン回転速度上昇や車両の異常加速等による危険を防止することができる。
【0047】
また、請求項2記載のエンジンの吸入空気量制御装置は、回転子磁極位置学習の学習開始判定手段が、点火スイッチがオフ状態にあり、かつ、エンジンが停止状態にある場合に、回転子磁極位置学習の実施が開始可能であると判定するようにしたので、エンジン運転中の回転子磁極位置学習動作を更に確実に防止することができる。
【0048】
請求項3記載のエンジンの吸入空気量制御装置は、スロットル開度センサの出力に基づいてスロットルバルブの全閉位置を学習するスロットルバルブ全閉位置学習手段を設け、回転子磁極位置学習実施前にスロットルバルブ全閉位置の学習を実施するようにしたので、スロットル全閉位置を正確に検出することができるとともに、回転子ステップ位置検出手段による第1ステップの動作検出を容易に行うことができる。
【0049】
また、請求項4記載のエンジンの吸入空気量制御装置は、回転子ステップ位置検出手段は、通電パターン出力直後から所定時間経過後のスロットル開度電圧が、上記スロットル全閉学習値と予め設定された所定電圧値との加算値以上になった場合、上記通電パターンを第1ステップ動作の通電パターンであると判定するようにしたので、スロットル全閉時の回転子磁極位置と固定子巻線との位置関係に係わらず回転子のステップ動作の位置整定を確実に行うことができる。
【0050】
請求項5記載のエンジンの吸入空気量制御装置は、回転子ステップ位置検出手段による第1ステップ動作検出時には、モータの各固定子巻線に通電される通電パターンを所定時間更新しないようにしたので、スロットル全閉時の回転子磁極位置と固定子巻線との位置関係が整合する通電パターンが継続するので、回転子のステップ動作の位置整定を確実に行うことができる。
【0051】
また、請求項6記載のエンジンの吸入空気量制御装置は、回転子ステップ位置検出手段による第1ステップ動作検出時には、モータの各固定子巻線に通電される通電パターンを予め設定された第1のステップ通電時間だけ維持するとともに、上記通電状態において、スロットル開度電圧が予め設定された変動幅以下となった場合には、上記スロットル開度電圧を第1ステップ位置の回転子磁極位置とするようにしたので、スロットル全閉時の回転子磁極位置と固定子巻線との位置関係に係わらず正確な回転子磁極位置学習を行うことができ、高精度の位置検出器を用いることなく、モータの通電電流の制御特性を向上させることができるとともに、固定子巻線の切換え時に生じるモータの急激なトルク変動を防止することができる。
【0052】
請求項7記載のエンジンの吸入空気量制御装置は、初期値記憶手段を設け、上記通電パターンの第1ステップ動作検出時において、上記第1ステップでの回転子磁極学習位置と通電パターンとを上記初期値記憶手段に記憶し,スロットル開度入力による回転子回転角演算等の基準値として使用するようにしたので、回転子のステップ動作の位置整定を確実に行うことができる。
【0053】
また、請求項8記載のエンジンの吸入空気量制御装置は、第1ステップ位置の回転子磁極位置検出時以降は、モータの各固定子巻線に通電される通電パターンの通電時間を、ステップ駆動通電時間設定手段で予め設定された所定のステップ通電時間とするようにしたので、回転子磁極位置学習を効率よく行うことができる。
【0054】
請求項9記載のエンジンの吸入空気量制御装置は、スロットル開度センサの出力によりスロットルバルブ全開位置の学習を行うスロットルバルブ全開位置学習手段を備え、回転子ステップ位置検出手段により検出したステップ位置が所定のステップ位置範囲にあり、かつ、上記ステップ位置での回転子磁極位置学習値と、上記ステップ位置検出の直前に行ったステップ位置での回転子磁極位置学習値との差が所定値内である場合には、スロットルバルブ全開位置の学習を実施するようにしたので、スロットル全開位置を学習することができ、目標スロットル開度設定手段からのスロットル全開指示値が正確となり、モータに必要以上の電流を流すことを避けることができる。
【0055】
また、請求項10記載のエンジンの吸入空気量制御装置は、回転子磁極位置学習手段によって算出された学習値を、バックアップ用のRAMに記憶するとともに、EEPROMにも記憶するようにしたので、バッテリ外し後も回転子磁極位置学習値を記憶・保存しておくことができる。
【0056】
請求項11記載のエンジンの吸入空気量制御装置は、バッテリ外し直後の回転子磁極位置学習値を、EEPROMにに記憶されている学習値を上記EEPROMから読込みバックアップ用のRAMに格納した学習値とし、上記RAMより前回の回転子磁極位置学習値を読み出すことができるようにしたので、常に、学習開始判定の直後からスロットル制御を行うことができる。
【0057】
また、請求項12記載のエンジンの吸入空気量制御装置は、学習開始判定手段の学習開始判定動作の所定回数毎、回転子磁極位置学習手段によって算出された学習値をEEPROMに書き込み回転子磁極位置学習値を更新するようにしたので、EEPROMへの書き込み量が限定され、EEPROMの耐久性を確保することができる。
【0058】
請求項13記載のエンジンの吸入空気量制御装置は、スロットル開度センサの出力に基づいてスロットルバルブの全閉位置を学習するスロットルバルブ全閉位置学習手段を備え、回転子磁極位置学習実施後にスロットルバルブ全閉位置の学習を実施するようにしたので、スロットル全閉位置の学習精度を向上させることができる。
【0059】
また、請求項14記載のエンジンの吸入空気量制御装置は、スロットル開度センサの出力に基づいてスロットルバルブの全閉位置を学習するスロットルバルブ全閉位置学習手段を備え、回転子磁極位置学習実施前後にスロットルバルブ全閉位置の学習を実施し、回転子磁極位置学習実施前後のスロットルバルブ全閉位置学習値の平均値をスロットルバルブの全閉位置学習値とするようにしたので、スロットル全閉位置学習値の精度を更に向上させることができる。
【0060】
請求項15記載のエンジンの吸入空気量制御装置は、学習開始判定手段の学習開始可能判定時においてスロットルバルブ開度が所定の開度以上の場合には、スロットルバルブの開度が上記所定の開度以下に到達するまで目標開度をスロットルバルブ全閉位置学習手段の全閉学習値とし、開度フィードバック制御により、スロットルバルブを全閉位置に戻すようにしたので、リターンスプリングの付勢力によるスロットルバルブの全閉位置でのバウンシングを抑制でき、学習時間の短縮とスロットル全閉位置学習精度の向上を図ることができる。
【0061】
また、請求項16記載のエンジンの吸入空気量制御装置は、学習開始判定手段の学習開始可能判定時においてスロットルバルブ開度が所定の開度以下の場合には、モータ駆動手段の駆動信号の出力を停止してリターンスプリングの付勢力により、スロットルバルブを全閉位置に戻すようにしたので、リターンスプリングの付勢力によるスロットルバルブの全閉位置でのバウンシングを抑制でき、学習時間の短縮とスロットル全閉位置学習精度の向上を図ることができる。
【0062】
請求項17記載のエンジンの吸入空気量制御装置は、スロットルバルブ全閉位置学習手段が、スロットルバルブ開度が所定の開度以下で、かつ、開度電圧変化が所定値以下である時点から所定時間経過後のスロットル開度センサの出力値を、スロットルバルブ全閉位置学習値として記憶するようにしたので、スロットル全閉位置学習精度を更に向上させることができる。
【0063】
また、請求項18記載のエンジンの吸入空気量制御装置は、スロットルバルブ全閉位置学習が完了していない場合には、回転子磁極位置を学習しないようにしたので、スロットル全閉位置を正確に検出することができるとともに、回転子ステップ位置検出手段による第1ステップ動作検出が容易に行うことができ、更に、第1ステップ位置での回転子磁極位置の誤学習を回避することができる。
【0064】
また、請求項19記載のエンジンの吸入空気量制御装置は、学習値補正手段を設け、回転子磁極位置学習手段により学習した回転子磁極位置学習値を、スロットルバルブに設けられたリターンスプリング付勢力による回転子磁極位置誤差に基づいて補正するようにしたので、回転子磁極位置学習値の精度が更に向上し、ブラシレスモータを高能率で運転することができるとともに、応答性の向上とモータ消費電力の抑制を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエンジンの吸入空気量制御装置の構成を示す図である。
【図2】モータ駆動手段の詳細を示す図である。
【図3】各通電パターンにおける各相の磁極を示す図表である。
【図4】各通電パターンでの固定子と回転子との磁極位置関係を示す図である。
【図5】モータステップ駆動時の通電パターンとTPS電圧との関係を示す図である。
【図6】回転子組付け状態Aでのステップ位置を示す図である。
【図7】回転子組付け状態Aでのステップ動作を示すタイムチャートである。
【図8】回転子組付け状態Bでのステップ位置を示す図である。
【図9】回転子組付け状態Bでのステップ動作を示すタイムチャートである。
【図10】実施の形態1に係わる回転子ステップ駆動の制御フローチャートである。
【図11】実施の形態1に係わる回転子組付け状態Bでのステップ動作を示すタイムチャートである。
【図12】実施の形態1に係わる回転子磁極位置学習の制御フローチャートである。
【図13】実施の形態1に係わる回転子磁極位置学習の制御タイムチャートである。
【図14】実施の形態1に係わる正弦波通電方式における回転子回転角と各相電流波形,磁束波形,出力トルク波形との関係を示す図である。
【符号の説明】
10 スロットルアクチュエータ、11 スロットルバルブ、13 スロットル開度センサ(TPS)、14 リターンスプリング、15 減速器、16 回転子、17 固定子巻線、18 ブラシレスモータ、20 エンジンの吸入空気量制御装置、21 目標開度設定手段、22 モータ電流演算手段、23 回転子磁極位置学習手段、23a スロットル全閉位置学習手段、23b 磁極位置学習手段、23c スロットル全開位置学習手段、23d RAM、24 回転子回転角演算手段、25 モータ通電位相演算手段、26 モータ制御手段、
27 モータ駆動手段、28 ステップ駆動通電パターン設定手段、29 ステップ駆動通電時間設定手段、30 回転子ステップ位置検出手段、31 Key
SW ON/OFF 判定手段、32 EEPROM
Claims (19)
- エンジンの吸入空気通路に設けられた回転軸に支持されたスロットルバルブと、上記回転軸と連結された磁極を有する回転子、及び、固定子巻線を備えたブラシレスモータと、上記スロットルバルブの開閉度を検出するスロットル開度センサと、イグニッションスイッチのオフ時に上記ブラシレスモータをステップ駆動して上記回転子の磁極位置を上記スロットル開度センサの出力に基づいて学習する回転子磁極位置学習手段とを備え、回転子磁極の位置学習を行うとともに、エンジン回転数を含む車両情報に基づいて、上記スロットルバルブの開閉度を上記ブラシレスモータにより調整してエンジンへの供給空気量を制御するエンジンの吸入空気量の制御装置であって、予め設定された複数の通電パターンの中からブラシレスモータの各固定子巻線に通電しステップ駆動するための通電パターンを設定するステップ駆動通電パターン設定手段と、上記各通電パターンの通電時間を設定するステップ駆動通電時間設定手段と、上記複数の通電パターンのなかで、どの通電パターンでステップ動作したかを検出する回転子ステップ位置検出手段とを備え、上記複数の通電パターンのいずれかにより回転子が最初にステップ動作して位置が整定する第1ステップ位置の検出時において、上記第1ステップの通電時間を所定の通電時間よりも長く設定して、上記回転子のステップ動作の位置整定がなされた状態で回転子磁極位置学習を行うようにしたことを特徴とするエンジンの吸入空気量制御装置。
- 回転子磁極位置学習の学習開始判定手段は、点火スイッチがオフ状態にあり、かつ、エンジンが停止状態にある場合に、回転子磁極位置学習の実施が開始可能であると判定するようにしたことを特徴とする請求項1記載のエンジンの吸入空気量制御装置。
- スロットル開度センサの出力に基づいてスロットルバルブの全閉位置を学習するスロットルバルブ全閉位置学習手段を設け、回転子磁極位置学習実施前にスロットルバルブ全閉位置の学習を実施するようにしたことを特徴とする請求項1記載のエンジンの吸入空気量制御装置。
- 回転子ステップ位置検出手段は、通電パターン出力直後から所定時間経過後のスロットル開度電圧が、上記スロットル全閉学習値と予め設定された所定電圧値との加算値以上になった場合、上記通電パターンを第1ステップ動作の通電パターンであると判定するようにしたことを特徴とする請求項3記載のエンジンの吸入空気量制御装置。
- 回転子ステップ位置検出手段による第1ステップ動作検出時には、上記モータの各固定子巻線に通電される通電パターンを更新しないようにしたことを特徴とする請求項1記載のエンジンの吸入空気量制御装置。
- 回転子ステップ位置検出手段による第1ステップ動作検出時には、上記モータの各固定子巻線に通電される通電パターンを予め設定された第1のステップ通電時間だけ維持するとともに、上記通電状態において、スロットル開度電圧が予め設定された変動幅以下となった場合には、上記スロットル開度電圧を第1ステップ位置の回転子磁極位置とするようにしたことを特徴とする請求項5記載のエンジンの吸入空気量制御装置。
- 初期値記憶手段を設け、上記通電パターンの第1ステップ動作検出時において、上記第1ステップでの回転子磁極学習位置と通電パターンとを上記初期値記憶手段に記憶するようにしたことを特徴とする請求項6記載のエンジンの吸入空気量制御装置。
- 第1ステップ位置の回転子磁極位置検出時以降は、上記モータの各固定子巻線に通電される通電パターンの通電時間を、ステップ駆動通電時間設定手段で予め設定された所定のステップ通電時間とするようにしたことを特徴とする請求項1記載のエンジンの吸入空気量制御装置。
- スロットル開度センサの出力によりスロットルバルブ全開位置の学習を行うスロットルバルブ全開位置学習手段を備え、回転子ステップ位置検出手段により検出したステップ位置が所定のステップ位置範囲にあり、かつ、上記ステップ位置での回転子磁極位置学習値と、上記ステップ位置検出の直前に行ったステップ位置での回転子磁極位置学習値との差が所定値内である場合には、スロットルバルブ全開位置の学習を実施するようにしたことを特徴とする請求項1記載のエンジンの吸入空気量制御装置。
- 回転子磁極位置学習手段によって算出された学習値を、バックアップ用のRAMに記憶するとともに、EEPROMにも記憶するようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のエンジンの吸入空気量制御装置。
- バッテリ外し直後の回転子磁極位置学習値を、EEPROMに記憶された学習値を上記EEPROMから読込みバックアップ用のRAMに格納した学習値とするようにしたことを特徴とする請求項10記載のエンジンの吸入空気量制御装置。
- 学習開始判定手段の学習開始判定動作の所定回数毎に、回転子磁極位置学習手段によって算出された学習値をEEPROMに書き込むようにしたことを特徴とする請求項10記載のエンジンの吸入空気量制御装置。
- スロットル開度センサの出力に基づいてスロットルバルブの全閉位置を学習するスロットルバルブ全閉位置学習手段を備え、回転子磁極位置学習実施後にスロットルバルブ全閉位置の学習を実施するようにしたことを特徴とする請求項1記載のエンジンの吸入空気量制御装置。
- スロットル開度センサの出力に基づいてスロットルバルブの全閉位置を学習するスロットルバルブ全閉位置学習手段を備え、回転子磁極位置学習実施前後にスロットルバルブ全閉位置の学習を実施し、回転子磁極位置学習実施前後のスロットルバルブ全閉位置学習値の平均値をスロットルバルブの全閉位置学習値とするようにしたことを特徴とする請求項1記載のエンジンの吸入空気量制御装置。
- 学習開始判定手段の学習開始可能判定時においてスロットルバルブ開度が所定の開度以上の場合には、スロットルバルブの開度が上記所定の開度以下に到達するまで目標開度をスロットルバルブ全閉位置学習手段の全閉学習値とし、開度フィードバック制御により、スロットルバルブを全閉位置に戻すようにしたことを特徴とする請求項3または請求項13または請求項14記載のエンジンの吸入空気量制御装置。
- 学習開始判定手段の学習開始可能判定時においてスロットルバルブ開度が所定の開度以下の場合には、モータ駆動手段の駆動信号の出力を停止するようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のエンジンの吸入空気量制御装置。
- スロットルバルブ全閉位置学習手段は、スロットルバルブ開度が所定の開度以下で、かつ、開度電圧変化が所定値以下である時点から、所定時間経過後のスロットル開度センサの出力値をスロットルバルブ全閉位置学習値として記憶するようにしたことを特徴とする請求項3または請求項13または請求項14記載のエンジンの吸入空気量制御装置。
- スロットルバルブ全閉位置学習が完了していない場合には、回転子磁極位置学習しないようにしたことを特徴とする請求項3または請求項13または請求項14記載のエンジンの吸入空気量制御装置。
- 学習値補正手段を設け、回転子磁極位置学習手段により学習した回転子磁極位置学習値を、スロットルバルブに設けられたリターンスプリング付勢力による回転子磁極位置誤差に基づいて補正するようにしたことを特徴とする請求項1記載のエンジンの吸入空気量制御装置。
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