JP3628838B2 - 2部材の結合機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は2つの部材同士を結合する結合機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば連続紙を扱うプリンタでは、書込みに際し給紙する連続紙がコネクタなどの突起部に引掛ることがないように、プリンタ本体の背面にこの連続紙を案内する紙案内を突設させている。
【0003】
このような紙案内は、通常、結合面の両端に突設した反し爪付きの係合片を、プリンタ本体背面に設けた係合孔に弾性変形させながら結合するようにしているが、このような結合手段では、係合片を所要量撓ませるために紙案内を必要以上に高く形成しなければならないといった問題を有するほか、係合孔の間隔と係合片の間隔との間に成形上僅かな違いがあっても係合が甘くなって外れ易くなるといった不都合を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、部材の形状等に影響を与えることなく、これらを確実に結合することのできる新たな2部材の結合機構を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明はこのような課題を達成するための2部材の結合機構として、合すべき一方の部材には、第2の係合孔を挟むようにして、長い挿入部とその側方に連通させた短い嵌合部とからなる2つの鉤型をなす第1の係合孔を間隔をおいて形成し、他方の部材には、前記一方の部材の肉厚に相当する長さ及び前記嵌合部よりも狭い巾を有する脚部と、頭部とからなる鉤形の第1の係合片と、前記第1及び第2の係合孔との間の距離に相当する間隔を隔て、かつ側方には前記第1の係合片の脚部を前記嵌合部に嵌合させた状態のもとで前記第2の係合孔と係合し合う位置に突設した第2の係合片とを設け、さらに、前記第1の係合片の間隔が、前記第1の係合片が前記第1の係合孔に係合した状態で、前記第2の係合片が前記一方の部材に衝突した状態で弾性変形できる程度であるように構成されている。
【0006】
【作用】
このように構成したことにより、第1の係合孔に第1の係合片を挿入した上、これを下方に、ついで側方に変位させることにより第1の係合片の脚部を第1の係合孔の嵌合孔に嵌合させ、この状態で第2の係合片を第2の係合孔に合致させることによって2つの部材を結合する。
【0007】
【発明の実施の形態】
そこで以下に本発明の実施例について説明する。
図面はプリンタ本体へ紙案内を結合する機構として構成した本発明の一実施例を示したものである。
【0008】
図3において符号1は、プリンタ本体10の背面板11に取付ける紙案内で、この紙案内の取付け面2には、その両端に第1の係合片3、3が、中央一側に第2の係合片4が突出形成されていて、これらをプリンタ本体10の背面11に穿った第1、第2の係合孔13、13、14に嵌込むように構成されている。
【0009】
図2は、これらの係合片3、4及び係合孔13、14の形状と、位置と、これらの取付け順について示したものである。
【0010】
紙案内1の両端に設ける第1の係合片3は、プリンタ本体10の背面板11の板厚に相当する高さを有する脚部3aと、この脚部3aから若干テーパー状に開いた形状をもって下方へと延びる頭部3bとからなる略鉤型状の係合片として形成されている。
【0011】
一方、この第1の係合片3を受入れる第1の係合孔13は、第1の係合片3の頭部3bを通す長い挿入部13aと、その一側下方に連通する脚部3a嵌合用の短い嵌合部13bとからなるL字状の孔として形成されている。
【0012】
これに対して、紙案内の中央部に設ける第2の係合片4は、第1の係合片3を第1の係合孔13に挿入した状態では第2の係合孔14の一側上方に外れて位置し、第1の係合片3の脚部3aを第1の係合孔13の嵌合部13bに嵌合させた状態では第2の係合孔14内に挿入できるような位置に設けられている。
【0013】
このような係合片3、4を設けた紙案内2をプリンタ本体10の背面板11に取付けるには、はじめに、図2(a)に示したように、紙案内の両端に突設した第1の係合片3、3を背面板11に設けた第1の係合孔13の挿入部13aに挿入する。しかしながら、この状態では、紙案内2の中央部に設けた第2の係合片4は第2の係合孔14と合致せず、背面板11上に当接している。
【0014】
つぎに、紙案内2の両端を背面板11側に押圧しながら第1の係合片3、3を下方へ押下げると、図2(b)に示したように、第1の係合片3の頭部3bは背面板11の裏側に入り込み、この頭部3bによって紙案内2を背面板11に結合する。
【0015】
一方、この状態では、第2の係合片4は未だ第2の係合孔14に合致することなくその側方に位置するため、紙案内2は、中央部を上向きに反らせた状態で第2の係合片4を背面板11に圧接させている。
【0016】
そして最後に、紙案内2の両端を押圧しながら第1の係合片3、3を第1の係合孔1の嵌合部13b側にズラすと、図2(c)に示したように、第1の係合片3は、その脚部3aを第1の係合孔13の嵌合部13bに入り込ませて紙案内を面方向に固定し、他方、この嵌合部13b側への変位により、第2の係合片4は第2の係合孔14と合致し、弓状に反り返った紙案内2自体の弾性によってこの第2の係合辺4を第2の係合孔14内に嵌入し、これによって紙案内2をプリンタ本体10の背面板11に動くことなく強固に結合固定する。
【0017】
なお、以上はプリンタ本体10へ紙案内2を結合する機構の例によって本発明を説明したものであるが、これ以外に、例えば電気製品のケース本体とカバーといった比較的大きな2つの部材、つまり、係合操作の第2の段階で、中央部の第2の係合片により部材相互が少なくとも弾性限界の範囲内で反り返り得る程度の大きさの部材であれば、これらの部材同士の係合に本発明に係る結合機構を適用することができる。
【0018】
また上述した実施例では、第1の係合片を片方の部材の両端、つまり紙案内の両端に設けるようにしたものであるが、第2の結合段階で片方の部材が弾性変位可能な距離であれば、第1の係合片を必ずしも片方の部材の両端に設ける必要はない。
【0019】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、一方の部材に設けた鉤形をなす第1の係合孔に他方の部材に設けた第1の係合片を嵌合させ、この状態でのみ合致する合致する第2の係合片と第2の係合孔とを係合させるようにしたので、係合片と係合孔との間に成形上多少の誤差があったとしても、これら嵌合することによって2つの部材を面方向にも板厚方向にも不動に結合することができるばかりでなく、第1の係合片と第1の係合孔とが係合した段階で、これらの部材に生じさせた大きな弾性変形を利用して第2の係合孔に第2の係合片を係合させることができるため、2つの部材を自動的かつ、強固に結合固定することができる。
【0020】
また、この結合機構をプリンタの紙案内部材に適用することにより、紙案内部材に求められる形状、大きさの範囲内で第1の係合片を一体的に形成することができるとともに、これを単にプリンタ本体に嵌め合わせるだけで紙案内を確実に結合させることができて、この種のプリンタの製作コストを大巾に軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)は本発明の一実施例をなす2部材の結合機構を示した側面図である。
【図2】(a)乃至(c)は同上結合機構の位置、形状及び組付け順を示した図である。
【図3】プリンタに適用した実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 紙案内
3 第1の係合片
4 第2の係合片
11 背面板
13 第1の係合孔
14 第2の係合孔
Claims (1)
- 結合すべき一方の部材には、第2の係合孔を挟むようにして、長い挿入部とその側方に連通させた短い嵌合部とからなる2つの鉤型をなす第1の係合孔を間隔をおいて形成し、他方の部材には、前記一方の部材の肉厚に相当する長さ及び前記嵌合部よりも狭い巾を有する脚部と、頭部とからなる鉤形の第1の係合片と、前記第1及び第2の係合孔との間の距離に相当する間隔を隔て、かつ側方には前記第1の係合片の脚部を前記嵌合部に嵌合させた状態のもとで前記第2の係合孔と係合し合う位置に突設した第2の係合片とを設け、さらに、前記第1の係合片の間隔が、前記第1の係合片が前記第1の係合孔に係合した状態で、前記第2の係合片が前記一方の部材に衝突した状態で弾性変形できる程度である2部材の係合機構。
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JP10814197A JP3628838B2 (ja) | 1997-04-09 | 1997-04-09 | 2部材の結合機構 |
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Publications (2)
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JP10814197A Expired - Fee Related JP3628838B2 (ja) | 1997-04-09 | 1997-04-09 | 2部材の結合機構 |
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1997
- 1997-04-09 JP JP10814197A patent/JP3628838B2/ja not_active Expired - Fee Related
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