JP3627917B2 - 自動倉庫 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の利用分野】
この発明は自動倉庫に関し、特に棚の間口検出に関する。
【0002】
【従来技術】
自動倉庫では、ラックに間口の等しい棚を多数設け、棚の両側の柱と物品との隙間を一対の光電センサなどで検出することにより、間口の中心を求めている。
【0003】
【従来技術の問題点】
柱と物品の隙間を検出して間口の中心を求めると、ラックに間口の異なる棚を設けることができない。柱の内側の隙間を検出する場合、スタッカークレーン側の一対の光電センサの間隔は、間口よりも僅かに狭い距離でなければならないからである。
また間口が一定でも、柱に太柱と細柱とがあり、これらが交互に繰り返し、しかもツインフォークなどのスタッカークレーンで、2つの隣接した棚に一括して移載装置を進退入する場合、単に両端の柱の内側を検出しても、スタッカークレーンの停止目的位置を検出できない。これは柱の配列が太/細/太の場合、両端の柱間の間隔は細柱の幅+間口の2倍で、柱の配列が細/太/細の場合、両端の柱間の間隔は太柱の幅+間口の2倍となるからである。
【0004】
【発明の課題】
この発明の課題は、太柱と細柱とが混在するラックで、2つの隣接した間口の中心を、柱の配列によらずに求めることができるようにすることにある。
【0005】
【発明の構成】
この発明は、太さの異なる第1の柱と第2の柱とを交互に立設し、前記柱間に一定間口の棚を設けてラックとし、かつ搬送装置の2間口分の幅の昇降台の、中央部に第1の柱の両外側を検出するための一対の検出部材を設けると共に、両端部の各々に、間口の内側を内側、間口の外側を外側として、第1の柱の各内側もしくは各外側を検出するための検出部材を設けて、前記2間口分の幅の中央部に第1の柱がある場合は、前記中央部の一対の検出部材を用いて第1の柱の両外側を検出し、前記2間口分の幅の両端部に第1の柱がある場合は、前記両端部の検出部材を用いて第1の柱の各内側もしくは各外側を検出して、棚に対する搬送装置の停止制御を行うようにした自動倉庫にある(請求項1)。ここで昇降台は一対の移載装置を設けて、2つの棚に対して同時に移載動作を行わせるようにしたものが好ましい。
【0006】
【発明の作用と効果】
この発明で、昇降台がラックに面して停止したとき、昇降台に面している柱の種類は太/細/太、もしくは細/太/細のいずれかである。太柱を第1の柱とするか、細柱を第1の柱とするかはいずれでも良いが、仮に太柱が第1の柱であるとすると、太/細/太の柱の配列に面して昇降台が停止した場合、昇降台両端の一対の検出部材で両側の太柱を検出して、昇降台の位置を検出できる。次に柱の配列が細/太/細の場合、昇降台中央の一対の検出部材で、中央部の第1の柱を検出して、昇降台の停止位置を確認できる。このためいずれの柱の配列でも、2つの棚に対する昇降台の位置を正確に検出できる。搬送装置には例えばスタッカークレーンを用いるが、無人搬送車等でも良い。
【0007】
また、中央の第1の柱自体を検出すると昇降台の位置精度が低下するので、中央部に第1の柱がある場合、その両外側を検出すると共に、両端部に第1の柱がある場合、両端の第1の柱の各内側もしくは各外側を検出する。
【0008】
【実施例】
図1〜図3に、実施例の基礎となる参考例を示す。これらの図において、2は自動倉庫で、4はラックで、その構造は図2,図3に示す。ラック4は、図3のスタッカークレーン26の走行路の例えば両側に設け、6a〜6cは柱で、8,9は棚である。そして棚8,9は間口が異なっている。なおラック4では、段方向について棚の間口は一定で、連方向について間口が異なる場合を想定している。
【0009】
棚8,9には棚部材10a,10bがあり、間口中央部でスタッカークレーンの昇降台の移載装置の幅よりもやや広い幅をおいて、一対の角筒状の棚受け11,11がスタッカークレーンの昇降台方向に突出している。そしてこの棚受け11の先端に、カラーテープ等のマークM1,M2を貼り付ける。なおマークM1は間口8,9の右側のマークを、マークM2は左側のマークを示し、マークM1,M2は光電センサや磁気センサなどの検出手段で検出し得るものであれば良く、金属の棚受け11の先端部自体をマークとしても良い。12,13は、パレットなどを介して、棚8,9に置かれた物品である。スタッカークレーンの昇降台20はマスト21a,21bに沿って昇降し、昇降台20の中央部に移載装置としてのスライドフォーク22がある。そしてスライドフォーク22の幅よりもやや広い間隔を、前記の棚受け11,11間に設ける。
【0010】
昇降台20にはマークM1,M2に対応した位置に、一対の光電センサS1,S2を設け、これらの信号を間口検出部24で処理し、棚8,9に対して昇降台20が正しい位置に来るように、スタッカークレーンを走行制御する。光電センサS1,S2は、参考例ではマークM1,M2のやや内側を検出する。例えばスタッカークレーンが図1の右から左へと走行すると、光電センサS2は最初にマークM2を検出し、これによって棚に接近したことを検出する。続いて光電センサS1がマークM1を検出し、光電センサS1でのマークM1の検出信号がオフした時点で、スタッカークレーンを停止させる。この時光電センサS1,S2はマークM1,M2の共に内側にあり、昇降台20の位置が許容範囲以上ずれていると、光電センサS1,S2がマークM1,M2のいずれかを検出するので、昇降台20を棚8,9に対して位置合わせすることができる。
【0011】
図2に、ラック4での棚部材10aの配置を示す。なお棚部材10bの配置も同様である。ラック4には、スタッカークレーンの走行方向から見て奥行き方向に(垂直方向に)各2本の柱があり、2本の柱の中央部でラック4はラックユニット4a,4bの2つに分割されており、2つのラックユニット4a,4bを背中合わせに一体にして用いる。柱6a,6bの間の間隔が間口であり、パレット等に載せた物品は棚部材10aに載置し、棚受け11,11は間口の中央部付近を昇降台側に突き出すように延びている。そして棚受け11の先端にマークM1,M2を設ける。
【0012】
図3に参考例での自動倉庫の配置を示すと、自動倉庫は複数の自動倉庫ユニットを併設して構成され、各自動倉庫ユニットでは、中央部にスタッカークレーン26の走行路を設け、その両側に前記のラックユニット4a,4bを設ける。1つのラック4を2つのラックユニット4a,4bとして使い分け、一対の柱6a,6aを設ける。なお図3では柱6aの部分を示すが、柱6b,6cの部分も同様である。このようにできるのは、柱6a,b,cにマークを取り付けず、棚受け11の先端部にマークを取り付けるため、柱をスタッカークレーンの走行路に面した位置に設ける必要がないためである。このため参考例では、柱の本数を減らすことも可能である。
【0013】
参考例の作用を示す。図1に戻り、スタッカークレーンが図の右側から左側に走行し、棚8に対して移載を行うものとする。スタッカークレーンが走行すると、最初に光電センサS2がマークM1を検出し、光電センサS2は次いでオフする。続いて光電センサS1がマークM1を検出すると、停止位置のごく付近まで達していることを検出でき、光電センサS1がマークM1を通過してオフした時点で、スタッカークレーンは停止する。この場合、昇降台20の位置誤差は、最大でもマークM1,M2間の間隔と光電センサS1,S2間の間隔の差である。そしてこの差を所定の値にして、所定の精度で昇降台を棚に対して停止させる。
【0014】
参考例ではマークM1,M2を柱に設けないので、柱の配置が簡単になり、例えば図3に示したように、ラック当たりの柱の本数を減らすこともできる。マークは棚部材中央部付近の棚受けの先端に設けるので、間口中央部に対して対称にマークを設けるのは容易である。そしてこの位置で棚受けは昇降台側に突出しているので、光電センサ等の検出手段での検出が容易である。なお光電センサは任意の近接センサに代えることができる。また参考例では、マークM1,M2の内側を検出目標としたが、それらの両外側を検出目標としても良く、あるいはマークM1,M2自体を検出しても良い。
【0015】
【実施例】
図4〜図6に実施例を示す。30,31は柱で、30は太柱、31は細柱である。そして実施例では太柱30と細柱31とが交互に用いられ、柱30,31間の間隔は一定で、棚の間口は一定である。なお実施例で、棚受け11の先端にマークを設ければ、図1〜図3の参考例とほぼ同等となる。34は棚上の物品で、36はスタッカークレーンの昇降台で、37,38はマストである。昇降台36には一対のスライドフォーク40,40を設け、光電センサS3〜S6を設ける。42は間口検出部で、光電センサS3〜S6の信号から、棚に対する昇降台36の位置を検出して、スタッカークレーンの停止制御を行う。
【0016】
実施例では第1の柱として太柱30を用い、光電センサS3〜S6は隣接した2つの棚の両端の太柱の内側と、隣接した2つの棚の中央の太柱の外側を検出するように構成してある。中央の光電センサS3,S4は、隣接した2つの棚の中央部に太柱30がある場合に、その両外側を検出する。光電センサS5,S6は隣接した2つの棚の両外側に太柱30がある場合に、その内側を検出する。なお停止目標位置で、中央に太柱がくるか細柱がくるかは、ラックの構成で定まり、間口検出部42は、隣接した2つの棚の両側の太柱を検出するか、中央の太柱を検出するかの情報を与えられており、これに伴って光電センサS3,S4の信号と、光電センサS5,S6の信号のいずれかを選択的に用いるものとする。
【0017】
一対のスライドフォーク40,40は、隣接した2つの棚に対して同時に移載動作を行う。実施例での間口検出を図5,図6に示す。これらの図において、昇降台36は図の右から左へ走行しているものとする。隣接した2つの棚の両側に太柱がある場合、光電センサS5,S6で太柱30,30の内側を検出する。図5の場合、最初に光電センサS6の信号がオンからオフし、この時点で光電センサS5がオンしていなければ、光電センサS5,S6は両端の太柱30,30の共に内側にある。ここで光電センサS5,S6間の間隔を両端の太柱30,30間の間隔よりも所定の許容距離だけ短くしておけば、昇降台36の位置は目標位置から前記の所定距離以内の誤差にある。なおこの時、光電センサS3,S4の間隔は細柱31の幅に比べてやや大きいので、光電センサS3,S4で停止位置を確認すると誤差が大きくなる。
【0018】
図5と逆に中央に太柱30が現れる場合、光電センサS3,S4を用いる。昇降台36が図6の右から左へ走行すると、最初に光電センサS3がオンからオフし、この時点で光電センサS4がオンしていなければ、正しい位置に昇降台36がある。この場合の位置の誤差は、光電センサS3,S4間の間隔と太柱30の幅との差以内である。従って、柱の配列が太/細/太でも細/太/細でも、いずれも高精度に昇降台の位置を検出できる。
【0019】
実施例では中央の柱の両外側と、両端の柱の両内側を用いたが、柱の検出にはこれ以外に様々なことが可能である。両端の光電センサS5,S6では、両端の太柱30,30の両外側を検出していることを検出の条件としても良い。例えば内側の光電センサS3,S4で共に柱を検出していることを中央の柱検出の条件としても良いが、光電センサS3,S4で柱30自体を検出すると、昇降台36の位置の精度が低い場合、物品を柱と誤認識する恐れがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例での棚の要部とスタッカークレーンの昇降台の要部との関係を示す概念図で、スタッカークレーンの検出手段と棚のマークとの位置関係を示す。
【図2】参考例の自動倉庫での棚部材の配置を示す平面図
【図3】参考例の自動倉庫での柱の配置を示す図
【図4】実施例での、棚の要部とスタッカークレーンの昇降台の要部との関係を示す概念図で、スタッカークレーンの検出手段と棚のマークとの位置関係を示す。
【図5】実施例で、太柱/細柱/太柱の順に柱が並んでいる際の、間口検出を示す概念図
【図6】実施例で、細柱/太柱/細柱の順に柱が並んでいる際の、間口検出を示す概念図
【符号の説明】
2 自動倉庫
4 ラック
6a〜6c 柱
8,9 棚
10a,10b 棚部材
11 棚受け
12,13,34 物品
20,36 昇降台
21a,21b マスト
22,40 スライドフォーク
24,42 間口検出部
26 スタッカークレーン
30,31 柱
32 棚受け
37,38 マスト
M1,M2 マーク
S1〜S6 光電センサ
【発明の利用分野】
この発明は自動倉庫に関し、特に棚の間口検出に関する。
【0002】
【従来技術】
自動倉庫では、ラックに間口の等しい棚を多数設け、棚の両側の柱と物品との隙間を一対の光電センサなどで検出することにより、間口の中心を求めている。
【0003】
【従来技術の問題点】
柱と物品の隙間を検出して間口の中心を求めると、ラックに間口の異なる棚を設けることができない。柱の内側の隙間を検出する場合、スタッカークレーン側の一対の光電センサの間隔は、間口よりも僅かに狭い距離でなければならないからである。
また間口が一定でも、柱に太柱と細柱とがあり、これらが交互に繰り返し、しかもツインフォークなどのスタッカークレーンで、2つの隣接した棚に一括して移載装置を進退入する場合、単に両端の柱の内側を検出しても、スタッカークレーンの停止目的位置を検出できない。これは柱の配列が太/細/太の場合、両端の柱間の間隔は細柱の幅+間口の2倍で、柱の配列が細/太/細の場合、両端の柱間の間隔は太柱の幅+間口の2倍となるからである。
【0004】
【発明の課題】
この発明の課題は、太柱と細柱とが混在するラックで、2つの隣接した間口の中心を、柱の配列によらずに求めることができるようにすることにある。
【0005】
【発明の構成】
この発明は、太さの異なる第1の柱と第2の柱とを交互に立設し、前記柱間に一定間口の棚を設けてラックとし、かつ搬送装置の2間口分の幅の昇降台の、中央部に第1の柱の両外側を検出するための一対の検出部材を設けると共に、両端部の各々に、間口の内側を内側、間口の外側を外側として、第1の柱の各内側もしくは各外側を検出するための検出部材を設けて、前記2間口分の幅の中央部に第1の柱がある場合は、前記中央部の一対の検出部材を用いて第1の柱の両外側を検出し、前記2間口分の幅の両端部に第1の柱がある場合は、前記両端部の検出部材を用いて第1の柱の各内側もしくは各外側を検出して、棚に対する搬送装置の停止制御を行うようにした自動倉庫にある(請求項1)。ここで昇降台は一対の移載装置を設けて、2つの棚に対して同時に移載動作を行わせるようにしたものが好ましい。
【0006】
【発明の作用と効果】
この発明で、昇降台がラックに面して停止したとき、昇降台に面している柱の種類は太/細/太、もしくは細/太/細のいずれかである。太柱を第1の柱とするか、細柱を第1の柱とするかはいずれでも良いが、仮に太柱が第1の柱であるとすると、太/細/太の柱の配列に面して昇降台が停止した場合、昇降台両端の一対の検出部材で両側の太柱を検出して、昇降台の位置を検出できる。次に柱の配列が細/太/細の場合、昇降台中央の一対の検出部材で、中央部の第1の柱を検出して、昇降台の停止位置を確認できる。このためいずれの柱の配列でも、2つの棚に対する昇降台の位置を正確に検出できる。搬送装置には例えばスタッカークレーンを用いるが、無人搬送車等でも良い。
【0007】
また、中央の第1の柱自体を検出すると昇降台の位置精度が低下するので、中央部に第1の柱がある場合、その両外側を検出すると共に、両端部に第1の柱がある場合、両端の第1の柱の各内側もしくは各外側を検出する。
【0008】
【実施例】
図1〜図3に、実施例の基礎となる参考例を示す。これらの図において、2は自動倉庫で、4はラックで、その構造は図2,図3に示す。ラック4は、図3のスタッカークレーン26の走行路の例えば両側に設け、6a〜6cは柱で、8,9は棚である。そして棚8,9は間口が異なっている。なおラック4では、段方向について棚の間口は一定で、連方向について間口が異なる場合を想定している。
【0009】
棚8,9には棚部材10a,10bがあり、間口中央部でスタッカークレーンの昇降台の移載装置の幅よりもやや広い幅をおいて、一対の角筒状の棚受け11,11がスタッカークレーンの昇降台方向に突出している。そしてこの棚受け11の先端に、カラーテープ等のマークM1,M2を貼り付ける。なおマークM1は間口8,9の右側のマークを、マークM2は左側のマークを示し、マークM1,M2は光電センサや磁気センサなどの検出手段で検出し得るものであれば良く、金属の棚受け11の先端部自体をマークとしても良い。12,13は、パレットなどを介して、棚8,9に置かれた物品である。スタッカークレーンの昇降台20はマスト21a,21bに沿って昇降し、昇降台20の中央部に移載装置としてのスライドフォーク22がある。そしてスライドフォーク22の幅よりもやや広い間隔を、前記の棚受け11,11間に設ける。
【0010】
昇降台20にはマークM1,M2に対応した位置に、一対の光電センサS1,S2を設け、これらの信号を間口検出部24で処理し、棚8,9に対して昇降台20が正しい位置に来るように、スタッカークレーンを走行制御する。光電センサS1,S2は、参考例ではマークM1,M2のやや内側を検出する。例えばスタッカークレーンが図1の右から左へと走行すると、光電センサS2は最初にマークM2を検出し、これによって棚に接近したことを検出する。続いて光電センサS1がマークM1を検出し、光電センサS1でのマークM1の検出信号がオフした時点で、スタッカークレーンを停止させる。この時光電センサS1,S2はマークM1,M2の共に内側にあり、昇降台20の位置が許容範囲以上ずれていると、光電センサS1,S2がマークM1,M2のいずれかを検出するので、昇降台20を棚8,9に対して位置合わせすることができる。
【0011】
図2に、ラック4での棚部材10aの配置を示す。なお棚部材10bの配置も同様である。ラック4には、スタッカークレーンの走行方向から見て奥行き方向に(垂直方向に)各2本の柱があり、2本の柱の中央部でラック4はラックユニット4a,4bの2つに分割されており、2つのラックユニット4a,4bを背中合わせに一体にして用いる。柱6a,6bの間の間隔が間口であり、パレット等に載せた物品は棚部材10aに載置し、棚受け11,11は間口の中央部付近を昇降台側に突き出すように延びている。そして棚受け11の先端にマークM1,M2を設ける。
【0012】
図3に参考例での自動倉庫の配置を示すと、自動倉庫は複数の自動倉庫ユニットを併設して構成され、各自動倉庫ユニットでは、中央部にスタッカークレーン26の走行路を設け、その両側に前記のラックユニット4a,4bを設ける。1つのラック4を2つのラックユニット4a,4bとして使い分け、一対の柱6a,6aを設ける。なお図3では柱6aの部分を示すが、柱6b,6cの部分も同様である。このようにできるのは、柱6a,b,cにマークを取り付けず、棚受け11の先端部にマークを取り付けるため、柱をスタッカークレーンの走行路に面した位置に設ける必要がないためである。このため参考例では、柱の本数を減らすことも可能である。
【0013】
参考例の作用を示す。図1に戻り、スタッカークレーンが図の右側から左側に走行し、棚8に対して移載を行うものとする。スタッカークレーンが走行すると、最初に光電センサS2がマークM1を検出し、光電センサS2は次いでオフする。続いて光電センサS1がマークM1を検出すると、停止位置のごく付近まで達していることを検出でき、光電センサS1がマークM1を通過してオフした時点で、スタッカークレーンは停止する。この場合、昇降台20の位置誤差は、最大でもマークM1,M2間の間隔と光電センサS1,S2間の間隔の差である。そしてこの差を所定の値にして、所定の精度で昇降台を棚に対して停止させる。
【0014】
参考例ではマークM1,M2を柱に設けないので、柱の配置が簡単になり、例えば図3に示したように、ラック当たりの柱の本数を減らすこともできる。マークは棚部材中央部付近の棚受けの先端に設けるので、間口中央部に対して対称にマークを設けるのは容易である。そしてこの位置で棚受けは昇降台側に突出しているので、光電センサ等の検出手段での検出が容易である。なお光電センサは任意の近接センサに代えることができる。また参考例では、マークM1,M2の内側を検出目標としたが、それらの両外側を検出目標としても良く、あるいはマークM1,M2自体を検出しても良い。
【0015】
【実施例】
図4〜図6に実施例を示す。30,31は柱で、30は太柱、31は細柱である。そして実施例では太柱30と細柱31とが交互に用いられ、柱30,31間の間隔は一定で、棚の間口は一定である。なお実施例で、棚受け11の先端にマークを設ければ、図1〜図3の参考例とほぼ同等となる。34は棚上の物品で、36はスタッカークレーンの昇降台で、37,38はマストである。昇降台36には一対のスライドフォーク40,40を設け、光電センサS3〜S6を設ける。42は間口検出部で、光電センサS3〜S6の信号から、棚に対する昇降台36の位置を検出して、スタッカークレーンの停止制御を行う。
【0016】
実施例では第1の柱として太柱30を用い、光電センサS3〜S6は隣接した2つの棚の両端の太柱の内側と、隣接した2つの棚の中央の太柱の外側を検出するように構成してある。中央の光電センサS3,S4は、隣接した2つの棚の中央部に太柱30がある場合に、その両外側を検出する。光電センサS5,S6は隣接した2つの棚の両外側に太柱30がある場合に、その内側を検出する。なお停止目標位置で、中央に太柱がくるか細柱がくるかは、ラックの構成で定まり、間口検出部42は、隣接した2つの棚の両側の太柱を検出するか、中央の太柱を検出するかの情報を与えられており、これに伴って光電センサS3,S4の信号と、光電センサS5,S6の信号のいずれかを選択的に用いるものとする。
【0017】
一対のスライドフォーク40,40は、隣接した2つの棚に対して同時に移載動作を行う。実施例での間口検出を図5,図6に示す。これらの図において、昇降台36は図の右から左へ走行しているものとする。隣接した2つの棚の両側に太柱がある場合、光電センサS5,S6で太柱30,30の内側を検出する。図5の場合、最初に光電センサS6の信号がオンからオフし、この時点で光電センサS5がオンしていなければ、光電センサS5,S6は両端の太柱30,30の共に内側にある。ここで光電センサS5,S6間の間隔を両端の太柱30,30間の間隔よりも所定の許容距離だけ短くしておけば、昇降台36の位置は目標位置から前記の所定距離以内の誤差にある。なおこの時、光電センサS3,S4の間隔は細柱31の幅に比べてやや大きいので、光電センサS3,S4で停止位置を確認すると誤差が大きくなる。
【0018】
図5と逆に中央に太柱30が現れる場合、光電センサS3,S4を用いる。昇降台36が図6の右から左へ走行すると、最初に光電センサS3がオンからオフし、この時点で光電センサS4がオンしていなければ、正しい位置に昇降台36がある。この場合の位置の誤差は、光電センサS3,S4間の間隔と太柱30の幅との差以内である。従って、柱の配列が太/細/太でも細/太/細でも、いずれも高精度に昇降台の位置を検出できる。
【0019】
実施例では中央の柱の両外側と、両端の柱の両内側を用いたが、柱の検出にはこれ以外に様々なことが可能である。両端の光電センサS5,S6では、両端の太柱30,30の両外側を検出していることを検出の条件としても良い。例えば内側の光電センサS3,S4で共に柱を検出していることを中央の柱検出の条件としても良いが、光電センサS3,S4で柱30自体を検出すると、昇降台36の位置の精度が低い場合、物品を柱と誤認識する恐れがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例での棚の要部とスタッカークレーンの昇降台の要部との関係を示す概念図で、スタッカークレーンの検出手段と棚のマークとの位置関係を示す。
【図2】参考例の自動倉庫での棚部材の配置を示す平面図
【図3】参考例の自動倉庫での柱の配置を示す図
【図4】実施例での、棚の要部とスタッカークレーンの昇降台の要部との関係を示す概念図で、スタッカークレーンの検出手段と棚のマークとの位置関係を示す。
【図5】実施例で、太柱/細柱/太柱の順に柱が並んでいる際の、間口検出を示す概念図
【図6】実施例で、細柱/太柱/細柱の順に柱が並んでいる際の、間口検出を示す概念図
【符号の説明】
2 自動倉庫
4 ラック
6a〜6c 柱
8,9 棚
10a,10b 棚部材
11 棚受け
12,13,34 物品
20,36 昇降台
21a,21b マスト
22,40 スライドフォーク
24,42 間口検出部
26 スタッカークレーン
30,31 柱
32 棚受け
37,38 マスト
M1,M2 マーク
S1〜S6 光電センサ
Claims (1)
- 太さの異なる第1の柱と第2の柱とを交互に立設し、前記柱間に一定間口の棚を設けてラックとし、かつ搬送装置の2間口分の幅の昇降台の、中央部に第1の柱の両外側を検出するための一対の検出部材を設けると共に、両端部の各々に、間口の内側を内側、間口の外側を外側として、第1の柱の各内側もしくは各外側を検出するための検出部材を設けて、前記2間口分の幅の中央部に第1の柱がある場合は、前記中央部の一対の検出部材を用いて第1の柱の両外側を検出し、前記2間口分の幅の両端部に第1の柱がある場合は、前記両端部の検出部材を用いて第1の柱の各内側もしくは各外側を検出して、棚に対する搬送装置の停止制御を行うようにした自動倉庫。
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