JP3627212B2 - 端子圧着状態判別方法および装置並びに加締め型の摩耗状態検出方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワイヤハーネス等を構成する端子付電線をつくる端子圧着装置に係わり、該端子圧着装置で圧着された端子の圧着状態を判別する端子圧着状態判別方法および装置、並びに端子圧着装置の加締め型の摩耗状態を検出する加締め型の摩耗状態検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、端子圧着装置において、端子と電線は端子の加締め足部を電線の芯線に加締めることで圧着されるが、この圧着工程で圧着不良が生じることがある。そこで、圧着された端子の圧着不良を検出する圧着不良検出装置が用いられている。この装置は、例えば圧着過程の荷重値等の特性値を時系列にサンプリングして特性波形を求め、この特性波形と、良品について予め求められた特性波形である基準波形とを比較することで良否を判定している。これは、例えば図21に示したように正常圧着時と不良圧着時とで特性値(荷重値)の変化の仕方が異なること、すなわち基準波形と特性波形とで波形が異なることにより良否の判定ができるというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、不良の程度により基準波形と特性波形との波形の違いの程度にも差がある。例えば、図22(A) のように電線の芯線の部分が皮剥きされておらずに絶縁被覆部が加締め足部で加締められた場合は、図22(B) のように基準波形と特性波形の差が大きくなる。また、図23(A) のように芯線が皮剥き開始位置で切断された状態で加締め足部が加締められた場合も、図23(B) のように基準波形と特性波形の差が大きくなる。このような重欠陥不良では良否の判定が容易であるが、図24(A) のように芯線が例えば1本欠落しているなど芯線不足のような不良の場合では、図24(B) のように基準波形と特性波形の差が小さくなり、良品と区別がつきにくいものがある。
【0004】
また、良品と不良品の区別の仕方は、特性波形で構成される領域の面積を求め、基準波形で構成される領域の面積と比較する方法などがあるが、この方法では面積差が大きく出る重欠陥不良は検出されやすいが、特性波形の高さが圧着初期は基準波形より高く後期は低く出るような不良時には面積差が出にくく不良が検出されないという不具合もあった。
【0005】
そこで、検出能力を上げるため、波形の比較に使用する領域を制限したり、波形をいくつかの領域に分割したりして工夫していた。これにより、検出能力は少し向上するが、ある程度の限界があった。また、この領域の制限や分割の仕方などの判定条件の設定は経験から導き出された例が多く、設定する人の職能の程度に大きく左右される性格のものである。さらに、このような設定の仕方は、端子の種類や電線サイズ(種類)との組合せによっても異なる。
【0006】
すなわち、これらの判定条件の設定の仕方は試行錯誤で探し出しており、例えば、ある基準値を決めておき、不良状態で圧着してそれを検出できるかどうかを見ながら調整する。また、別の不良状態や良品を圧着しながら修正する、という具合であり、かなりの手間と熟練を要する。このことは、検出能力にバラツキが存在することと、判定条件の設定の困難さを意味している。また、生産効率を考慮して、設定を容易にするために領域の制限や分割の仕方を一律で決めたり、判定基準を緩めることもあるが、検出能力の向上が望めなくなる。
【0007】
このように、従来の圧着不良検出装置あるいは圧着状態判別方法では、細かな不良まで確実に検出できる決めてに欠けており、実際の工程での運用は、重欠陥不良の検出に重点を置いて使用されることが多かった。このため、端子の圧着状態の良好な製品を効率よく製造するのが困難であった。
【0008】
一方、端子の加締め足部やこの加締め足部を芯線に加締めるための加締め型(クリンパとアンビル)の設計は設計基準に基づき行われるが、その評価は圧着結果としての機械的特性評価および電気的特性評価が主流を占めている。圧着過程の端子と電線の変形挙動は図面上で再現しにくく、動的な評価はほとんど行われなかった。加締め型の磨耗が大きくなると、一般に背バリが大きくなり、ある程度を超えると加締め部にクラックが生じ、電気的・機械的特性を損なうことが知られている。
【0009】
また、加締め型の磨耗具合を直接測定することは困難であり、TPM(技術的パフォーマンス測定)管理としてカウンターによる圧着数把握や、圧着部のバリの大きさにより判断していた。しかし、圧着数と磨耗の関係は、端子の種類や電線サイズとの組合せ等により一様ではなく、それだけでは単独に機能しにくい。また、背バリの大きさもどこまでが許容できるのか明確な基準が設定できにくく、圧着部をカットし、断面の顕微鏡観察等により、クロックラックの有無を調べていた。この方法は手間がかかり、リアルタイムの判定はできなかった。
【0010】
さらに、圧着不良検出装置は、生産開始前に実際の圧着過程から特性波形をサンプリングして、良否判定用の基準波形として用い、そのロットの生産が終わった時点で、基準波形は不要となり、次の生産の新たな基準波形に置き換えられていた。つまり、圧着不良検出装置は、生産途中の突発異常による加締め型へのダメージは検出できるが、型の異常に気付かず基準波形を採って生産すると、不良が流出する危険が伴う。
【0011】
そこで、本発明は、圧着状態の良否の判別を安定して検出するとともに細かな不良まで確実に検出し、また、加締め型の磨耗状態を効率よく、かつ、確実に把握することで、端子の圧着状態の良好な製品を効率よく製造できるようにすることを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の端子圧着状態判別方法は、端子圧着装置で電線の芯線に端子を圧着する圧着過程で得られる特性値の特性波形に基づいて、該端子の圧着状態を判別する端子圧着状態判別方法において、正常に圧着されたときの前記特性波形から基準波形を求めるとともに、該基準波形の増分値から該基準波形の特異点を求め、該基準波形を該特異点で分割し、該分割した領域で前記圧着過程で得られる特性値の特性波形に基づいて端子の圧着状態を判別することを特徴とする。
【0013】
端子圧着装置での圧着過程では、端子が変形する過程で力が上昇から下降に代わる点、端子が芯線に触れ始めて力が上昇に代わる点、芯線を加締める過程において力が上昇から下降に代わる点、力が加えられなくなる点など、荷重値や端子圧着装置の構成部品の変形量などの特性値の変化に特徴があり、これが特性波形上で特異点として現れることが判った。この特異点は基準波形の増分値から求めることができる。
【0014】
上記特異点で分割される領域は、圧着過程の細分化された一連の過程に対応するので、請求項1のように、この分割された領域で特性波形に基づいて端子の圧着状態の判別を行うことにより、端子の圧着状態の良否の判別を安定して行うことができ、細かな圧着不良まで検出できる。
【0017】
請求項2の端子圧着状態判別方法は、請求項1の構成を備え、前記基準波形と前記圧着過程で得られる特性値の特性波形との差を該基準波形の割合で捉え、該割合を前記分割した領域に予め設定されたしきい値と比較して端子の圧着状態を判別することを特徴とする。
【0018】
請求項2の端子圧着状態判別方法によれば、請求項1と同様な作用効果が得られるとともに、特性波形と基準波形の比較に、特性値の特性波形との差の基準波形に対する割合を用いるので、判定基準となるしきい値の値を分割した領域内で一定の値とすることができ、演算等が容易になる。
【0019】
請求項3の端子圧着状態判別方法は、請求項2の構成を備え、前記分割した領域についての前記割合が前記しきい値を超過する程度に基づいて端子の圧着状態を判別することを特徴とする。
【0020】
請求項3の端子圧着状態判別方法によれば、請求項2と同様な作用効果が得られるとともに、特性値の特性波形との差の基準波形に対する割合がしきい値を超過する程度で判別するので、特性値のノイズ等による検出誤り等を防止でき安定した判別を行うことができる。
【0021】
請求項4の端子圧着状態判別方法は、請求項2または3の構成を備え、コンピュータで判定基準設定用プログラムと端子圧着状態判別プログラムとを実行し、前記判定基準設定用プログラムの実行により前記基準波形および前記しきい値を設定するとともに、前記端子圧着状態判別プログラムの実行により、前記設定された基準波形およびしきい値に基づいて端子の圧着状態を判別することを特徴とする。
【0022】
請求項4の端子圧着状態判別方法によれば、請求項2または3と同様な作用効果が得られるとともに、端子圧着状態判別装置としてコンピュータを利用し、判定基準設定用プログラムと端子圧着状態判別プログラムとを実行することで、基準波形およびしきい値の設定作業、圧着工程での圧着不良検出等の作業性が向上する。
【0023】
請求項5の端子圧着状態判別装置は、端子圧着装置で電線の芯線に端子を圧着する圧着過程で得られる特性値の特性波形に基づいて、該端子の圧着状態を判別する端子圧着状態判別装置において、正常に圧着されたときの前記特性波形から求めた基準波形の増分値から該基準波形の特異点を求める特異点検出手段と、該基準波形を該特異点で分割し、該分割した領域で前記圧着過程で得られる特性値の特性波形に基づいて端子の圧着状態を判別する判別手段と、を備えたことを特徴とし、この請求項5の端子圧着状態判別装置によれば、請求項1と同様な作用効果が得られる。
【0025】
請求項6の端子圧着状態判別装置は、請求項5の構成を備え、前記判別手段は、前記基準波形と前記圧着過程で得られる特性値の特性波形との差を該基準波形の割合で捉え、該割合を前記分割した領域に予め設定されたしきい値と比較して端子の圧着状態を判別することを特徴とし、この請求項6の端子圧着状態判別装置によれば、請求項5および請求項2と同様な作用効果が得られる。
【0026】
請求項7の端子圧着状態判別装置は、請求項8の構成を備え、前記判別手段は、前記分割した領域についての前記割合が前記しきい値を超過する程度に基づいて端子の圧着状態を判別することを特徴とし、この請求項7の端子圧着状態判別装置によれば、請求項6および請求項3と同様な作用効果が得られる。
【0027】
ここで、端子圧着装置で正常な加締め型を用いて電線の芯線に端子を圧着する圧着過程で得られる特性値の基準波形を求めて該基準波形を記憶しておき、前記端子圧着装置で正常に圧着されたときの特性波形と前記記憶しておいた基準波形とを比較することにより、前記加締め型の摩耗状態を検出するようにした加締め型の摩耗状態検出方法を適用できる。
【0028】
端子圧着装置で、生産を開始するとき、端子圧着装置で正常に圧着されたときの特性波形から基準波形を前もって設定しておき、圧着工程で得られる特性波形と基準波形を比較して圧着不良を検出する。しかし、端子圧着装置の加締め型が摩耗すると新たに設定した基準波形も変化してくる。したがって、上記の加締め型の摩耗状態検出方法によれば、加締め型の摩耗状態は時には端子圧着装置で正常に圧着されたときの特性波形が記憶しておいた基準波形からずれるので、加締め型の摩耗状態を検出することができ、異常発生前に型の交換が可能になる。
【0029】
請求項8の加締め型の摩耗状態検出方法は、複数の端子圧着装置の各々に圧着不良検出装置を設けるとともに、該各々の圧着不良検出装置とコンピュータによりネットワークを形成し、前記各々の圧着不良検出装置に、端子圧着装置で正常な加締め型を用いて電線の芯線に端子を圧着する圧着過程で得られる特性値の基準波形を求めて該基準波形を記憶しておき、前記端子圧着装置で正常に圧着されたときの特性波形と前記記憶しておいた基準波形とを比較することにより、前記加締め型の摩耗状態を検出する加締め型の摩擦状態検出方法を適用し、各圧着不良検出装置にそれぞれ記憶されている前記基準波形を前記コンピュータにより管理することにより、各圧着不良検出装置で他の圧着不良検出装置の基準波形を参照できるようにし、各圧着不良検出装置において前記参照した基準波形と前記記憶している基準波形とを比較することにより加締め型の摩耗状態を検出するようにしたことを特徴とする。
【0030】
請求項8の加締め型の摩耗状態検出方法によれば、複数の端子圧着装置間で基準波形の授受が可能となり、生産側では、現在の基準波形の可否を知ることができ、加締め型の摩耗状態を検出することができ、異常発生前に型の交換が可能になる。さらに、コンピュータ側では例えば基準波形の詳細な分析が可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。図1は本発明を適用した端子圧着装置の正面図、図2は同端子圧着装置の側面図である。図において、1は端子圧着装置Aのケーシングであって、基板2とその両側の側板3,3とから成り、両側板3,3の上部後方には減速機5を備えたサーボモータ4が固定されている。減速機5の出力軸6には偏心ピン(クランク軸)8を有する円板7が軸装され、偏心ピン8にはスライドブロック9が枢着されている。スライドブロック9の上面および下面はラム11に取付けられた受座10および10′間に摺動自在に装着されており、円板7に回転によりスライドブロック9は受座10,10′間を左右方向にスライドするとともにラム11が上下方向に移動する。このラム11は両側板3,3の内面に設けたラムガイド12,12に上下摺動自在に装着されており、円板7、スライドブロック9、受座10,10′、ラム11およびラムガイド12がピストン−クランク機構を構成している。
【0032】
ラム11は下端部に係合凹部13を有し、該係合凹部13にはクリンパ14を取付けたクリンパホルダ15の係合凸部16が着脱自在に装着され、クリンパ14の直下にはこれと対向してアンビル17が基板2上のアンビル取付台24に固定されている。図3に示したように、ラム11には水平方向に切欠き部11aが形成され、このラム11に加わる荷重に応じて、下ブロック11Aは連結部11Cの弾性により上ブロック11Bに対して荷重に応じた量だけ上下方向(図の矢印の方向)に変動する。また、上ブロック11Bに固定された位置検出装置100のプローブ100aが下ブロック11Aの上面11A−1に当接されており、この位置検出装置100は圧着不良検出装置Bに接続されている。そして、位置検出装置100の出力により圧着不良検出装置Bで下ブロック11Aの上下方向の変位量(すなわちラム11の変形量)が検出され、この検出された変位量が、圧着過程での特性値として処理される。
【0033】
なお、図1において、18は既知の構成の端子供給装置であり、図示しない連鎖状端子を支持する端子ガイド19、端子押さえ20、先端に端子送り爪21を有する端子送りアーム22および該アーム22を進退させる揺動リンク23等を備え、揺動リンク23は前記ラム11の降下、上昇に合わせて前後に揺動し、端子送り爪21により端子(図示せず)を一個ずつアンビル17上に送り込むようになっている。また、アンビル17はアンビル取付台24のハンドル25の操作によりクリンパ14に対する位置調整や撤去、交換等を容易にできるようになっている。
【0034】
サーボモータ4は正逆回転を行い、前記ピストン−クランク機構によりラム11、即ちクリンパ14を降下および上昇させるものであり、該モータ4の駆動を制御するドライバ32に接続されている。そして、クリンパ14の下降および上昇により、このクリンパ14とアンビル17との間に配置された、端子および電線の圧着が行われる。なお、ドライバ32には基準データ入力部33が接続されて、端子規格(又はサイズ)、対応する電線サイズ、クリンプハイトおよびサーボモータ4にかかる負荷(電流)などの基準データを入力するようになっている。また、サーボモータ4の図示しない出力軸にはエンコーダ31が付設されており、その回転数に基いてクリンパ14の位置を検出してドライバ32にフィードバックしている。
【0035】
図4は実施形態に係わる圧着不良検出装置Bのブロック図であり、圧着不良検出装置Bは位置検出装置100の出力を増幅するアンプ41、アンプ41から出力されるアナログ電圧信号をデジタルの電圧データに変換するA/D変換器42、入力部43、CPU44、ROM45、RAM46、表示部47および通信インターフェース48を備えており、入力部43、CPU44、ROM45、RAM46、表示部47および通信インターフェース48はマイクロコンピュータを構成している。CPU44はROM45に格納された制御プログラムに基づいてRAM46のワーキングエリアを使用して制御を行う。具体的には、A/D変換器42で得られる位置検出装置100による変位量のデータを特性値としてサンプリングする。また、CPU44は、サンプリングした特性値に基づいて演算を行い、基準波形の生成処理、基準波形の特異点の検出処理、しきい値(しきい線の値)および許容限度の入力処理、圧着不良の検出処理、加締め型(クリンパ14とアンビル17)の摩耗状態の検出処理等を行い、検出結果を表示部47に表示する。
【0036】
端子の圧着時には、位置検出装置100による変位量のデータである特性値が得られ、例えば図5(A) に示したような特性波形が得られる。この図5(A) の特性波形は正常に圧着されたときの特性波形であり、このように正常に圧着されたときの特性波形を複数求めて所定のフォーマットでRAM46に記憶しておく。なお、A/D変換器42は所定の変換サイクルでデジタルデータが確定する毎にそのデータを出力するので、CPU44は、例えばこのデータの出力タイミングをタイムベースとして特性値を時系列にサンプリングすることができ、特性波形のデータを時系列なデータとしてRAM46に記憶しておくことができる。そして、圧着状態が正常であった複数の特性波形のデータの平均等により基準波形のデータをRAM46内に生成する。なお、以下の説明では図5(A) の特性波形を基準波形として説明する。また、「特性波形」という用語は正常に圧着された場合と正常に圧着されなかった場合の何れの場合にも使用し、「基準波形」という用語は正常に圧着された場合の特性波形から得た波形について使用する。
【0037】
図5(A) のような基準波形が得られると、CPU44は、この基準波形のデータから特性値の単位時間当たりの増分値を求め、図5(B) のような増分値の波形のデータを得る。次に、この増分値の波形のデータから極値やゼロクロス点となる位置(時間軸上の位置)を検出し、この位置を端子圧着過程におけるいくつかの特別な点となるA点、B点、C点、D点を特異点とする。なお、増分値の極値となる位置は上記4点以外にもあるが、上記の4点は、圧着過程の1サイクル中での以下のような特別な点であり予め大まかな位置が既知であるので、上記4点を抽出することができる。
【0038】
図6はクリンパ14、アンビル17、端子の加締め足部50および芯線60の圧着過程の断面図である。なお、見やすくするために斜線を一部省略してある。同図(A) 〜(D) は上記4つの特異点における状態を示し、同図(E) は圧着開始直前の状態を示している。4つの特異点は以下のような点である。
A点:図6(A) のように加締め足部50がクリンパ14上部のアール(曲面部分)により変形する過程において、力が上昇から下降に代わる点。
B点:図6(B) のように加締め足部50が芯線60に触れ始め、力が上昇に代わる点。
C点:図6(C) のように加締め足部50により芯線60を加締める過程において、力が上昇から下降に代わる点。
D点:図6(D) のように加締め足部50により芯線60が完全に加締められて特性値がピークになる点。
【0039】
なお、基準波形のデータおよび増分値の波形のデータも、特性波形のデータと同様なタイムベースによりに時系列なデータとして扱うことができることはいうまでもない。また、上記特異点の位置もこれらの時系列なデータに対応付けてタイミングのデータとして記憶しておくことができる。
【0040】
次に、これらの特異点で基準波形を分割し、A−B間、B−C間、C−D間を分割領域として設定し、この分割領域毎に特性波形に基づいて圧着不良の判定を行う。このように分割領域毎に判定を行うとそれぞれの分割領域での特性波形の状態により、正常圧着(良品)と異常圧着(不良品)が判別し易くなる。例えば、絶縁被覆部を噛み込むような異常圧着(絶縁噛み)の場合は、図7(A) に示したようにA−B間とB−C間で特性波形は基準波形より高く、C−D間では特性波形は基準波形より低くなる。また、これとは対照的に、芯線が絶縁皮剥き位置で切断されていたり切断芯線が少ない異常圧着(芯線切れ)の場合は、図7(B) に示したようにA−B間では特性波形と基準波形には差が無く、B−C間とC−D間では特性波形は基準波形より低くなる。このように、特異点で分割した分割領域で特性波形を調べれば、各不良の特徴が顕著に現れ、圧着不良の検出能力が高まる。なお、図7に示したようにD点に代えて機械的に予め判っている下死点を使ってもよいが、以下の例ではD点を特異点とした場合について説明する。
【0041】
なお、A−B間、B−C間、C−D間の分割領域毎に特性波形に基づいて圧着不良の判定を行うことは、特性値のピーク(D点)近傍より前半の波形に基づいて圧着不良の判定を行うことになる。このため、圧着過程での特性値はこの前半(A−D間)だけサンプリングすればよいので、例えば、ラム46に設定された特性値の記憶領域の容量が一定(すなわちサンプリング可能なポイント数が一定)とすると、全特性波形にわたって特性値をサンプリングする場合よりも、細かくサンプリングすることができる。したがって、判定精度を高めることができる。また、逆に、サンプリングの間隔が固定であれば、全特性波形にわたって特性値をサンプリングする場合よりも少ない記憶容量でよい。
【0042】
次に、請求項3、4、8および9の具体例として、各分割領域での圧着不良の検出方法について説明する。まず、検出した特性値の各サンプリング点について、その特性値と基準波形における同じサンプリング点の特性値との差を求め、この差のそのサンプリング点の基準波形の特性値に対する第1の割合を演算する。なお、基準波形の特性値の方が特性波形の特性値より大きければ、この第1の割合は負の値となるので、この第1の割合を±のパーセンテージで表現する。こうして各サンプリング点毎に得られた第1の割合を一旦RAM46に記憶する。
【0043】
一方、各分割領域には予め上記第1の割合に対するしきい線が設定されており、各分割領域において第1の割合の絶対値がしきい線で示すしきい値の絶対値を越えるか否かを判定する。そして、各分割領域においてつぎのような処理を行う。第1の割合の絶対値がしきい値の絶対値を越えるようなサンプリング点(以後、「異常候補点」という。)の数を求める。一方、分割領域内の全サンプリング点の数は分割領域を決定したときに決まるので、分割領域内の上記異常候補点の数と分割領域内の全サンプリング点の数の割合(以後、「第2の割合」という。)を求める。次に、この第2の割合と当該分割領域に予め設定されている許容限度(パーセンテージのしきい値で、例えば50%とする。)とを比較する。そして、全分割領域について、第2の割合が許容限度を越える領域が一つでもあれば、圧着不良と判定する。上記しきい線のしきい値は、各種不良による割合波形の現れ方と上記許容度との兼ね合いにより決定する。なお、各しきい線の値が請求項における「しきい値」に対応している。
【0044】
次に、図8〜図12に基づいて各分割領域での判定基準となるしきい線の設定について説明する。特性波形の各サンプリング点における前記第1の割合の時系列データにより、図8〜図12のような第1の割合に対応する波形が得られる。図8は良品についての波形、図9は1/3の絶縁噛みの不良の場合の波形、図10は1/2の絶縁噛みの不良の場合の波形、図11は1/7本の芯線切れの不良の場合の波形、図12は1/3の芯線引込みの不良の場合の波形をそれぞれ示している。このような割合の波形はプラス側とマイナス側に現れるが、不良の場合には、A−B間では図9,図10のように主にプラス側に振れ、B−C間では、図9,図10のようにプラス側に振れる場合と、図11,図12のようにマイナス側に振れる場合がある。さらに、C−D間では、図10,図12のように主にマイナス側に振れる。
【0045】
そこで、分割領域A−B間で横軸の上側にしきい線▲1▼を設定し、分割領域B−C間は上側と下側にしきい線▲2▼,▲2▼′を設定し、分割領域C−D間は下側にしきい線▲3▼を設定する。このしきい線▲1▼,▲2▼,▲2▼′,▲3▼の4箇所を監視すれば、ほぼ全ての種類の不良が高い精度で検出できる。また、はずれ方の組合せで不良の内容や原因の絞り込みができる。なお、上記のような割合の波形を以後「割合波形」という。
【0046】
上記のようなしきい線の決定の仕方としては、例えば次のような方法がある。圧着不良検出装置Bで制御プログラムを実行し、一種類の圧着不良について複数回のサンプリングを行って割合波形を一つのグラフに重ねてプリントアウトする。これを良品と前記のような各種の圧着不良について行い、例えば図16のようなプリント結果を得る。図16(A) は3本の良品の端子の割合波形の例、図16(B) は3本の絶縁噛み端子の割合波形の例、図16(C) は3本の芯線切れ端子の割合波形(C) をそれぞれ示しているが、この割合波形は図16以外のものもサンプル取りする。そして、許容度(例えば50%)を考慮しながら各プリントアウトされたグラフを見比べることにより、各分割領域のしきい値を決める。なお、このようなしきい線を決める処理は、割合波形のデータに対して統計処理等を行うことで、演算により自動的に設定することもできる。
【0047】
なお、特性波形の特性値の増分を示すグラフの特徴と、特異点の出方を知ることにより、端子の加締め足部や加締め型の設計の良否や、お互いの適合具合を評価することができる。例えば、図5(B) に示したように、好ましい状態は、A、B、C点が明確に現れ、波形もなめらかである。一方、加締め足部や加締め型が好ましくない場合は、例えば図13に示したように、A、B点付近で山谷の数が多く出ている。
【0048】
図14および図15は圧着不良検出装置Bで実行される実施形態の制御プログラムのフローチャートであり、図14は判定基準設定用プログラムのフローチャート、図15は端子圧着状態判別プログラムのフローチャートである。圧着不良検出装置Bは、図示しないメインフローのプログラムの実行により使用者が動作モードを選択できるようになっており、圧着作業(生産)の前段階の動作モードとしての判定基準設定モードが選択されると判定基準設定用プログラムが実行され、圧着作業時の動作モードとして端子圧着状態判別モードが選択されると端子圧着状態判別プログラムが実行される。
【0049】
まず、図14の判定基準設定用プログラムが起動されると、ステップS11で基準波形の取込み処理を行う。この基準波形の取込み処理では、複数の良品を圧着して、各々の特性波形から各サンプリング点における特性値の平均等により基準波形のデータを求めてRAM46に記憶する。次に、ステップS12で、所定の状態(代表的な不良状態または良状態のうち選択した一つの状態)で圧着を実行するとともに、そのときの特性値をサンプリングして特性波形のデータをRAM46に記憶する。次に、ステップS13で、サンプリングした特性値と基準波形の特性値との差(同じサンプリング点)の基準波形の特性値に対する割合(第1の割合)を演算し、割合波形のデータをRAM46に記憶する。
【0050】
そして、ステップS14で、現在の圧着状態についての上記同様な割合波形のサンプリングを続行するか否かを判定し、入力部43で続行の入力操作があればステップS12に戻り、終了の入力操作があればステップS15に進む。ステップS15では、現在の圧着状態についてサンプル取りした割合波形を同一グラフ上にプリントアウトする。次に、ステップS16で別の圧着状態について上記同様な割合波形のサンプリングを続行するか否かを判定し、続行の入力操作があればステップS12に戻り、終了の入力操作があれば処理を終了する。
【0051】
以上の処理により、良状態および複数の不良状態について、それぞれ複数の割合波形をプリントアウトした結果が得られ、これらの割合波形から前述のようにしきい線および許容度の決定を行う。
【0052】
次に、図15の端子圧着状態判別プログラムが起動されると、ステップS21で、基準波形の設定処理を行う。この基準波形の設定処理では、判定基準設定用プログラムのステップS11の基準波形の取込み処理でRAM46に記憶した基準波形のデータを判定処理用として設定する。次に、ステップS22で、前記のように決定したしきい線のしきい値および許容度を判定基準としてオペレータが入力するための入力処理を行う。
【0053】
次に、ステップS23で、圧着を実行するとともにそのときの特性値をサンプリングしてRAM46に記憶し、ステップS24で前記のように基準波形と特性波形および特異点等に基づいて圧着の良否の判定を行い、不良(NG)の場合はステップS25で不良品発生の信号を出力してステップS26で特性波形と判定結果を表示する。なお、不良品発生の信号は例えば図示しない装置により警報を発生する場合等に用いる。良品(OK)の場合はそのままステップS26で特性波形と判定結果を表示する。そして、ステップS27で、圧着を続行するか否かを判定し、続行の入力操作があればステップS23に戻り、終了の入力操作があれば処理を終了する。
【0054】
以上のように、判定基準設定用プログラムと端子圧着状態判別プログラムとを備えているので、判定基準の設定作業も容易になり、圧着状態の良否の判別を安定して検出することができる。
【0055】
以上説明した圧着不良検出装置Bは前記通信インターフェース48を用いてネットワークシステムを構成することもできる。例えば図17のように、複数の端子圧着装置Aのそれぞれに備えられた複数の圧着不良検出装置BをネットワークNを介してパーソナルコンピュータCに接続する。各圧着不良検出装置Bで設定した基準波形のデータをパーソナルコンピュータCに転送し、パーソナルコンピュータCに内蔵されたハードディスク等に各基準波形のデータを記憶しておく。そして、このパーソナルコンピュータCで各圧着不良検出装置Bにおける基準波形を管理する。
【0056】
また、各圧着不良検出装置Bにおいて、対応する端子圧着装置の加締め型(クリンパ14やアンビル17)の摩耗具合を判定することもできる。すなわち、加締め型を新品の部品と交換したときに、複数の良品の圧着によって前記のように基準波形を求めておき、この基準波形のデータをネットワークNを介してパーソナルコンピュータCに転送しパーソナルコンピュータCのハードディスクに記憶しておく。そして、圧着不良検出装置B側では、随時行われる圧着作業の前段階で基準波形を設定したとき、パーソナルコンピュータC側に前に記憶しておいた、加締め型が新品の部品のときの基準波形のデータを読み出し、この読み出した基準波形と現在設定した基準波形とを比較する。
【0057】
これにより、加締め型の磨耗具合を判定することこができる。加締め型が古い場合と新しい場合とでは、例えば図18のように基準波形に差が生じるので、両基準波形を表示部47に重ねて表示することにより摩耗具合を容易に判定することができ、手間がかからずリアルタイムで判定することができる。したがって、加締め型の磨耗状態を効率よく、かつ、確実に把握することができ、端子の圧着状態の良好な製品を効率よく製造できる
【0058】
また、ネットワークNを介して各圧着不良検出装置B間で基準波形のデータを相互に授受したり、パーソナルコンピュータCで、生産側(端子圧着装置Aおよび圧着不良検出装置B側)では、現波形の可否を知ることができ、管理側(パーソナルコンピュータC側)では詳細分析が可能となる。したがって、例えば端子の種類や電線サイズとの組合せ等による、圧着数、摩耗、バリ、波形の関係を調べ、データベースを構築することにより、異常発生前に加締め型の交換が可能になる。
【0059】
以上の実施形態では圧着時の特性値として、ラム11の下ブロック11Aの上下方向の変位量すなわちラム11の変形量を検出するようにしているが、例えば、図19に示したように、端子圧着装置Aの上下のフレームであるケーシング1と側板3の間に位置検出装置100を設けるようにしてもよい。すなわち、端子を圧着する端子圧着装置は、圧着時の反力を受けてフレームが変形する。その変形量はフレームの構造により剛性が異なるので端子圧着装置の種類により違いがある。つまり、変形量が大きい端子圧着装置や小さい端子圧着装置等が存在する。変形量がほとんどゼロに等しい端子圧着装置も考えられるが、実用的ではない。つまり、実用される端子圧着装置は、基本的に変形するので、この変形量を特性として用いることができる。このことは、フレームの変形量を測定するだけでなく、実施形態のラムと同様にピストン−クランク機構に切欠き部をつけバネ性を持たせるなどすれば、この検出部を内蔵させることが可能となる。
【0060】
また、位置検出装置に限らず、フレームが変形する過程等を加速度センサで測定し、その測定値で圧着時の特性波形を取っても良品と不良品を識別するのに十分なデータを得ることができる。
【0061】
さらに、本発明において、特性値は実施形態のように圧着時のラムやフレーム等の変形量に限らず、圧力(荷重)を特性値としてもよいことはいうまでもない。例えば、アンビルに加わる圧力、クリンパに加わる圧力、ラムに加わる圧力などを圧力センサで検出して、これを特性値としてするようにしてもよい。
【0062】
また、特性値を検出するセンサ等の種類によっては特性値の出方が異なることから増分値の波形も図5(B) と異なることもあり、例えば図20のような波形となることもある。この場合でも、特性値のゼロクロス点やピーク点により、図6と同様な圧着過程の1サイクル中での特別な点としてA点〜D点を求めることができる。
【0063】
また、実施形態では、各分割領域において圧着不良を検出する際に、前記異常候補点の数と分割領域内の全サンプリング点の数の割合すなわち第2の割合を求め、この第2の割合が許容限度を越えるか否かで良不良を検出しているが、これに限らず他の外の方法で良不良を検出するようにしてもよい。例えば、上記第1の割合としきい値との差分を求め、その差分をその分割領域内について加算し、差分の総和を求める。また、その分割領域内の各サンプリング点での第1の割合を全て加算して第1の割合の総和を求める。そして、差分の総和の第1の割合の総和に対する割合を求め、この割合が当該分割領域に予め設定されている許容限度を越えるか否かで良不良を検出するようにしてもよい。
【0064】
さらに、本発明における圧着不良の判定は実施形態のものに限らず、基準波形から特異点を求め、この特異点で分割した分割領域で判定を行うものであればよい。例えば、圧着過程における特性値を、分割領域内で加算し、その分割領域内での基準波形の特性値の加算値(予め求めておくことができる。)と、上記圧着過程における特性値の加算値とを比較し、この加算値のずれの程度によって良不良を判定するようにしてもよい。なお、このような方法は、特性波形あるいは基準波形で囲まれる部分の面積を比較することに相当する。
【0065】
また、実施形態で対象としている端子圧着装置はサーボモータの駆動により端子圧着を行うものであるが、本発明はどのような圧着機構であってもよいことはいうまでもない。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1の端子圧着状態判別方法または請求項5の端子圧着状態判別装置によれば、圧着過程の特性値の基準波形の増分値から該基準波形の特異点を求め、該基準波形を該特異点で分割し、該分割した領域で特性波形に基づいて端子の圧着状態を判別するようにしたので、端子の圧着状態の良否の判別を安定して行うことができ、細かな圧着不良まで検出できる。したがって、端子の圧着状態の良好な製品を効率よく製造できる。
【0068】
請求項2の端子圧着状態判別方法または請求項6の端子圧着状態判別装置によれば、請求項1と同様な作用効果が得られるとともに、特性波形と基準波形の比較に、特性値の特性波形との差の基準波形に対する割合を用いるので、判定基準となるしきい値の値を分割した領域内で一定の値とすることができ、演算等が容易になる。
【0069】
請求項3の端子圧着状態判別方法または請求項7の端子圧着状態判別装置によれば、請求項3と同様な作用効果が得られるとともに、特性値の特性波形との差の基準波形に対する割合がしきい値を超過する程度で判別するので、特性値のノイズ等による検出誤り等を防止でき安定した判別を行うことができる。したがって、端子の圧着状態の良好な製品を効率よく製造できる。
【0070】
請求項4の端子圧着状態判別方法によれば、請求項2または3と同様な作用効果が得られるとともに、端子圧着状態判別装置としてコンピュータを利用し、判定基準設定用プログラムと端子圧着状態判別プログラムとを実行することで、基準波形およびしきい値の設定作業、圧着工程での圧着不良検出等の作業性が向上する。したがって、端子の圧着状態の良好な製品を効率よく製造できる。
【0072】
請求項8の加締め型の摩耗状態検出方法によれば、複数の端子圧着装置間で基準波形の授受が可能となり、生産側では、現在の基準波形の可否を知ることができ、加締め型の摩耗状態を検出することができ、異常発生前に型の交換が可能になる。さらに、コンピュータ側では例えば基準波形の詳細な分析が可能となる。したがって、端子の圧着状態の良好な製品を効率よく製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した端子圧着装置の正面図である。
【図2】同端子圧着装置の側面図である。
【図3】実施形態における位置検出装置の取付状態を示す図である。
【図4】実施形態に係わる圧着不良検出装置Bのブロック図である。
【図5】実施形態に係わる基準波形と増分値の波形および特異点の例を示す図である。
【図6】実施形態におけるクリンパ、アンビル、端子の加締め足部および芯線の圧着過程の断面図である。
【図7】実施形態に関わる特異点で分割した領域と不良状態の種類に応じた特性波形との関係の一例を示す図である。
【図8】実施形態における良品についての割合波形としきい線を示す図である。
【図9】実施形態における1/3の絶縁噛みの不良の場合の割合波形としきい線を示す図である。
【図10】実施形態における1/2の絶縁噛みの不良の場合の割合波形としきい線を示す図である。
【図11】実施形態における1/7本の芯線切れの不良の場合の割合波形としきい線を示す図である。
【図12】実施形態における1/3の芯線引込みの不良の場合の割合波形としきい線を示す図である。
【図13】実施形態における加締め足部や加締め型が好ましくない場合の増分値の波形および特異点の例を示す図である。
【図14】実施形態における判定基準設定用プログラムのフローチャートである。
【図15】実施形態における端子圧着状態判別プログラムのフローチャートである。
【図16】実施形態における判定基準設定用の割合波形のプリントアウト結果の一例を示す図である。
【図17】実施形態における複数の圧着不良検出装置とパーソナルコンピュータで構成したネットワークシステムの概念図である。
【図18】実施形態における加締め型が古い場合と新しい場合との基準波形の差を示す図である。
【図19】実施形態における端子圧着装置のフレームの変形を特性値として検出する場合の構成の一例を示す図である。
【図20】実施形態における他の増分値の波形および特異点の例を示す図である。
【図21】正常圧着時および不良圧着時の特性波形の違いの例を示す図である。
【図22】絶縁噛みの不良状態とそのときの基準波形と特性波形の差を示す図である。
【図23】芯線切れの不良状態とそのときの基準波形と特性波形の差を示す図である。
【図24】芯線不足の不良状態とそのときの基準波形と特性波形の差を示す図である。
【符号の説明】
11 ラム
11a 切欠き部
14 クリンパ
17 アンビル
41 アンプ
42 A/D変換器
43 入力部
44 CPU
45 ROM
46 RAM
47 表示部
48 通信インターフェース
50 加締め足部
60 芯線
100 位置検出装置
A 端子圧着装置
B 圧着不良検出装置
C パーソナルコンピュータ
N ネットワーク
Claims (8)
- 端子圧着装置で電線の芯線に端子を圧着する圧着過程で得られる特性値の特性波形に基づいて、該端子の圧着状態を判別する端子圧着状態判別方法において、
正常に圧着されたときの前記特性波形から基準波形を求めるとともに、該基準波形の増分値から該基準波形の特異点を求め、該基準波形を該特異点で分割し、該分割した領域で前記圧着過程で得られる特性値の特性波形に基づいて端子の圧着状態を判別することを特徴とする端子圧着状態判別方法。 - 前記基準波形と前記圧着過程で得られる特性値の特性波形との差を該基準波形の割合で捉え、該割合を前記分割した領域に予め設定されたしきい値と比較して端子の圧着状態を判別することを特徴とする請求項1記載の端子圧着状態判別方法。
- 前記分割した領域についての前記割合が前記しきい値を超過する程度に基づいて端子の圧着状態を判別することを特徴とする請求項2記載の端子圧着状態判別方法。
- コンピュータで判定基準設定用プログラムと端子圧着状態判別プログラムとを実行し、
前記判定基準設定用プログラムの実行により前記基準波形および前記しきい値を設定するとともに、前記端子圧着状態判別プログラムの実行により、前記設定された基準波形およびしきい値に基づいて端子の圧着状態を判別することを特徴とする請求項2または3記載の端子圧着状態判別方法。 - 端子圧着装置で電線の芯線に端子を圧着する圧着過程で得られる特性値の特性波形に基づいて、該端子の圧着状態を判別する端子圧着状態判別装置において、
正常に圧着されたときの前記特性波形から求めた基準波形の増分値から該基準波形の特異点を求める特異点検出手段と、
該基準波形を該特異点で分割し、該分割した領域で前記圧着過程で得られる特性値の特性波形に基づいて端子の圧着状態を判別する判別手段と、
を備えたことを特徴とする端子圧着状態判別装置。 - 前記判別手段は、前記基準波形と前記圧着過程で得られる特性値の特性波形との差を該基準波形の割合で捉え、該割合を前記分割した領域に予め設定されたしきい値と比較して端子の圧着状態を判別することを特徴とする請求項5記載の端子圧着状態判別装置。
- 前記判別手段は、前記分割した領域についての前記割合が前記しきい値を超過する程度に基づいて端子の圧着状態を判別することを特徴とする請求項6記載の端子圧着状態判別装置。
- 複数の端子圧着装置の各々に圧着不良検出装置を設けるとともに、該各々の圧着不良検出装置とコンピュータによりネットワークを形成し、前記各々の圧着不良検出装置に、端子圧着装置で正常な加締め型を用いて電線の芯線に端子を圧着する圧着過程で得られる特性値の基準波形を求めて該基準波形を記憶しておき、前記端子圧着装置で正常に圧着されたときの特性波形と前記記憶しておいた基準波形とを比較することにより、前記加締め型の摩耗状態を検出する加締め型の摩耗状態検出方法を適用し、各圧着不良検出装置にそれぞれ記憶されている前記基準波形を前記コンピュータにより管理することにより、各圧着不良検出装置で他の圧着不良検出装置の基準波形を参照できるようにし、各圧着不良検出装置において前記参照した基準波形と前記記憶している基準波形とを比較することにより加締め型の摩耗状態を検出するようにしたことを特徴とする加締め型の摩耗状態検出方法。
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