JP3627076B2 - ディスク駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、フレキシブルディスク装置等に用いられ、ディスク型記録媒体(以下、記録媒体と略す)のフォーマットを行う場合の基準となるインデックスパルスを出力するディスク駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図12は従来のディスク駆動装置が用いられているフレキシブルディスク装置(以後、FDDと略す)の外観を示す斜視図であり、図12(a)は装置表面側より見た斜視図、図12(b)は装置裏面側からみた斜視図である。図において、1はロータ、2は装置基板、3は装置基板2に搭載される駆動制御回路、4はロータ1の外周側面に設けられたインデックスマグネット、5はインデックスマグネット4に対向して装置基板2に取り付けられる磁気センサ、6はこのFDDに挿入される記録媒体(図示せず)へ記録/再生を行うヘッドである。また、図13はこのFDDに搭載されるディスク駆動装置の構成を示す構成図であり、図13(a)が上面図、図13(b)が側面図である。図において、7はロータ1の上面に取り付けられ記録媒体(図示せず)の位置決めを行うチャッキングテーブル、8はこのチャッキングテーブル7に取り付けられ、記録媒体の媒体駆動孔(図示せず)と嵌合して、記録媒体にディスク駆動装置の回転力を伝える媒体駆動ピンである。
【0003】
一般に、FDDに挿入された記録媒体(図示せず)に対してフォーマットを生成する場合、この記録媒体に対して記録/再生を行う場合の最小単位となるセクタの位置決めを行うため、図13(a)に示すように、媒体駆動ピン8をヘッド6との基準位置を決定する位置決め手段として用い、この媒体駆動ピン8の中心とヘッド6の中心とが重なった場合にインデックスパルスと呼ばれるパルス信号をディスク駆動装置を制御するホスト(図示せず)に対して送出するようにインデックスマグネット4と磁気センサ5とを配置し、この位置が記録媒体に対してフォーマットを生成する場合にセクタの基準位置となることをホストに通知する。ホストはこのインデックスパルスを用いて、記録媒体に対するフォーマットの生成を行う。
【0004】
また、図14は上記インデックスパルスを出力する場合に機械的な方法でインデックスパルスの出力タイミングを調整する場合の構成を示す構成図、図15はこの機械的な方法でインデックスパルスの出力タイミングを調整する方法を説明する説明図であり、図において10は磁気センサ5を円周方向に移動させるための可動ホルダーである。
【0005】
また、図16は上記インデックスパルスを出力する場合に電気的な方法でインデックスパルスの出力タイミングを調整する場合の構成を示す構成図、図17はこの電気的な方法でインデックスパルスの出力タイミングを調整する方法を説明する説明図であり、図において11はワンショットマルチバイブレータ、12はワンショットマルチバイブレータ11のディレイ量を調整する可変抵抗器である。更に、図18は図16の構成においてロータが小径化した場合にワンショットマルチバイブレータ11のディレイ量を増やしたときの動作を説明する説明図である。
【0006】
次に動作を図について説明する。図13(a)において、ディスク駆動装置のロータ1が回転すると、このロータ1に取り付けられているインデックスマグネット4が回転して磁気センサ5の前面を通過する度に、磁気センサ5はインデックスマグネット4の磁束を検出してインデックスパルスを出力する。このインデックスパルスは、媒体駆動ピン8がヘッド6の中心線を通過するタイミングで発生するように規格化がされており、ホストが記録媒体にフォーマットを生成する場合の制約から、出力タイミングの誤差範囲を0.4%以内としなければならない。従って、このインデックスパルスを出力するインデックスマグネット4、及び磁気センサ5の取り付け位置は基準位置から360×0.004=1.44゜以内の角度誤差で取り付ける必要がある。しかし、実際には、ロータ1にインデックスマグネット4を取り付ける場合に生ずる取付誤差、磁気センサ5を制御基板2に取り付ける場合に生ずる取付誤差、及び磁気センサ5の感度ばらつき等により、円周方向の距離にして約1mm程度のインデックスマグネット4及び磁気センサ5の取付誤差が発生する。この値をロータの半径が30mmの標準的なディスク駆動装置で換算すると、360/(2π×30)=1.91゜、つまりインデックスパルスの出力タイミングに約0.5%の誤差が生じるため、インデックスマグネット4、及び磁気センサ5を取り付けただけの状態では、インデックスパルスの出力タイミング精度を満足することが出来ない。
【0007】
そのため、従来は図14に示すような可動ホルダー10を使用して磁気センサ5を直接円周方向に移動し、インデックスパルスの出力タイミングを調整する方法、又は図16に示すように出力されたインデックスパルスをワンショットマルチバイブレータ11を用いてディレイさせ、このディレイ量を可変抵抗器12で調整することで電気的にインデックスパルスの出力タイミングを調整する方法等によって、インデックスパルスの出力タイミングをずらして誤差を小さくしていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来のディスク駆動装置において、インデックスパルスの出力タイミングの調整には、図14、または図16に示す方法が用いられている。しかし、FDDの小型化に伴ってディスク駆動装置を小型化する場合に、従来の方法では以下の問題が生じていた。
(1)図14のように機械的な方法でインデックスパルスの出力タイミングを調整する場合、小型化されたFDDは相対的に高密度となり、可動ホルダー10を取り付けるスペースをとることは難しい。
(2)例えばFDDを小型化するためにロータ径の小さいディスク駆動装置を使用するような場合、磁気センサ及びインデックス選択マグネットの取り付け精度が相対的に悪くなる。つまり、例えばノートブック型パソコンに搭載するようなFDDは、小型化・薄型化を図るためにロータの半径が20mm程度のディスク駆動装置を使用する。この場合、取付位置誤差を1mmとすると360/(2π×20)=2.86゜、つまりインデックスパルスの出力タイミングが0.8%ずれる場合が生ずる。このずれを図16のように電気的な方法で出力タイミングの調整をする場合、図18に示すように大きなディレイ幅が必要となるため、使用する電力が大きくなり、それに伴うコンデンサの温度変化、経時変化が無視できなくなることでインデックスパルスの出力タイミング精度が悪化する。
【0009】
この発明は上記問題点を解決するために、ロータを小径化してもインデックスパルスの出力タイミングの誤差を許容誤差範囲内に収めることのできるディスク駆動装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明に係わるディスク駆動装置は、ディスク型記録媒体を所定の位置に保持して回転するロータと、複数の相のコイルを巻回されロータに回転力を与えるステータと、ロータに設けられてロータと共に回転するインデックス選択マグネットと、インデックス選択マグネットの磁束を検出して検出信号を出力する磁気センサと、ロータの回転によりコイルに誘起する逆起電圧を検出して逆起パルス信号を出力する逆起パルス出力手段とを備え、検出信号により逆起パルス信号のパルス信号列から一つのパルス信号を特定し、この特定されたパルス信号に基づいてディスク型記録媒体のインデックス信号を生成するものである。
【0011】
また、ディスク型記録媒体を所定の位置に保持して回転するロータと、コイルを巻回され前記ロータに回転力を与えるステータと、ロータに設けられてロータと共に回転する光反射部材と、光反射部材へ向けて発光すると共に光反射部材からの反射光を検出して検出信号を出力する光センサと、ロータの回転によりコイルに誘起する逆起電圧を検出して逆起パルス信号を出力する逆起パルス出力手段とを備え、検出信号により逆起パルス信号のパルス信号列から一つのパルス信号を特定し、この特定されたパルス信号に基づいてディスク型記録媒体のインデックス信号を生成するものである。
【0012】
また、逆起パルス出力手は、複数の相のコイルに誘起する少なくとも2つの相の逆起電圧に基づいて逆起パルス信号を生成するものである。
【0013】
また、逆起パルス出力手段は、前記逆起パルス信号の出力タイミングを調整する手段を有するものである。
【0014】
また、ステータは、ロータの円周方向への移動を許容すると共にロータの半径方向への移動を規制する固定部を有し、この固定部においてステータをディスク駆動装置のフレームに固定するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の一実施形態を図について説明する。図1はこの発明に関わるディスク駆動装置を使用したFDDの外観を示す外観図であり、図2はディスク駆動装置の外観を示す外観図である。図において、20はロータであり、ロータマグネット201、媒体駆動ピン202、軸203、軸受204、及びインデックス選択マグネット205を備えている。また、21はステータで、ステータカバー211、及び挿通孔212を備えている。また、22はフレームでネジ穴221が設けられている。また、23はヘッド、24はフレーム22上に設けられた制御基板、25は磁気センサであり、フレキシブルプリント基板(以後、FPCと略す)251を介して制御基板24に取り付けられている。また、26は挿通孔212を挿通してネジ穴221との螺合により、ステータカバー211をフレーム22に取り付けるための取付ネジである。尚、磁気センサ25はFPC251に半田付け実装された後、フレーム22に接着固定され制御基板24に電気的に接続される。
【0017】
また、図3はディスク駆動装置の上面図であり、図において、213はステータコア、213uはU相ティース、213vはV相ティース、213wはW相ティースである。また、214uはU相ティース213uに巻いたU相コイルの一方の端子、(以後、U相端子と略す)、214vはV相ティース213vに巻いたV相コイルの一方の端子、(以後、V相端子と略す)、214wはW相ティース213wに巻いたW相コイルの一方の端子、(以後、W相端子と略す)、214cは上記U相端子214u、V相端子214v、及びW相端子214wの他方の端子となる共通端子である。
【0018】
尚、ステータ21は、図3に示すように全てのV相ティース213vの中心線の交点が軸203の中心と一致するようにフレーム22に取り付けられている。また、ロータ20において、ロータマグネット201が有する16極のN極の中の1極は、その中心が媒体駆動ピン202の中心と一致するように位置決め着磁されている。また、磁気センサ25は、媒体駆動ピン202がヘッド23の中心線上にある場合の角度位置において、ロータ20の裏面に取り付けられたインデックス選択マグネット205の取付角度位置に対し、軸203を中心に逆回転方向に11.25°ずれた位置に配置される。
【0019】
また、図4は例えば制御基板24に設けられたインデックスパルス出力回路の構成を示した構成図であり、図において、27は逆起パルス出力回路であり、差動アンプ271、ゼロクロスコンパレータ272、及びパルス回路273を備えている。また、28はインデックスパルス選択回路であり、フリップフロップ281、AND回路282、パルス回路283を備えている。更に、図5は図4に示すインデックスパルス出力回路の構成によるインデックスパルスの出力タイミングの動作を説明する説明図である。
【0020】
次に動作を図について説明する。ディスク駆動装置が起動し、U相ティース213u、V相ティース213v、及びW相ティース213wを励磁することでロータ20が回転すると、ステータ21のU相ティース213u、V相ティース213v、W相ティース213wにロータマグネット201から発生する磁束が鎖交し、鎖交磁束の変化量dφ/dtに比例した逆起電圧がU相端子214u、V相端子214v、及びW相端子214wに誘起される。これら逆起電圧の中のV相端子214vと共通端子214cの両端に発生する逆起電圧は、図5に示すようにV相ティース213vの鎖交磁束と比べて90°位相のずれた逆起電圧bのタイミングとなる。また、この逆起電圧bは、図5に示すV相ティース213vの鎖交磁束aが最大になるタイミング、すなわちロータマグネット201のN極の中心とV相ティース213vの中心とが一致するタイミングc、及びS極の中心とV相ティース213vの中心とが一致するタイミングdでゼロに交わる。逆起パルス出力回路27は、このゼロに交わるタイミングをもとに、差動アンプ271、及びゼロクロスコンパレータ272により上記逆起電圧bを矩形波信号eに変換して出力する。また、パルス回路273は、ゼロクロスコンパレータ272からの矩形波信号eを入力し、立ち下がりエッジをパルス化して逆起パルスfを生成し、この逆起パルスfを、ロータマグネット201のN極の中心がV相ティース213vの中心を通過するタイミングcでインデックスパルス選択回路28に出力する。
【0021】
この実施の形態で用いられる32極モータでは、ロータマグネット201が有する磁極数が32極なので、ロータ20が機械角22.5°回転するたびに、逆起パルスfが出力される。また、図3に示すように、ロータマグネット201が有するN極の中の1極の中心と媒体駆動ピン202の中心とを一致させ、さらにV相ティース213vの中心をヘッド23の中心線と一致させているので、出力される逆起パルスfの中に、媒体駆動ピン202の中心とヘッド23の中心とが一致するときに出力される逆起パルスf(以後、この逆起パルスfをインデックス用逆起パルスhと称する)が存在する。このインデックス用逆起パルスhを抽出し、インデックスパルスlとして出力する動作を以下に説明する。
【0022】
図5に示すインデックスパルスを出力すべきタイミングであるインデックスパルス出力タイミングgが近づくと、磁気センサ25はロータ20に取り付けたインデックス選択マグネット205が有する磁束を検出し、検出信号jをインデックスパルス選択回路28に出力する。これにより、インデックスパルス選択回路28内のフリップフロップ281の出力はLレベルとなり、AND回路282の一方を開くため、AND回路282は、該当するインデックス用逆起パルスhを入力した時にインデックスパルスlとして図示しないホストに出力する。このインデックスパルスlの出力が終わるとパルス回路283が出力したインデックスパルスlの立ち上がりエッジでフリップフロップ281をリセットすることでフリップフロップ281の出力をHレベルに戻し、インデックスパルス選択回路28を初期状態に戻す。以後、同じ動作を繰り返すことで、逆起パルスfからインデックスパルスの出力タイミングを満たすインデックス用逆起パルスhを抽出してインデックスパルスlを出力する動作が繰り返される。
【0023】
また、ここで問題となるのが、インデックスパルスlの出力タイミングとなるインデックス用逆起パルスhの出力タイミングの精度であるが、これは媒体駆動ピン202に対するロータマグネット201の着磁位置精度、ステータ21のFDDへの取付精度、及び磁気センサ25とインデックス選択マグネット205との取付精度で決定される。よって、ここで着磁位置精度が向上するロータマグネット201の着磁方法について以下に説明する。図6はロータマグネット201を着磁器14で着磁する場合の動作を説明する説明図である。図において14は着磁器であり、ロータ20の軸203と嵌合する軸受141、及び位置決めピン142が設けられている。また、207は位置決めピン142と嵌合するロータ20に設けられた位置決め穴である。
【0024】
次に動作について説明する。図6に示すように、ロータ20に取り付けられた媒体駆動ピン202を基準位置とし、そこから所定の位置関係を有した箇所に位置決め穴142を設ける。次にロータ20を着磁器14に挿入する場合には、位置決めピン142と位置決め穴207が嵌合するように挿入する。これにより、着磁器14でロータマグネット201を着磁する場合は、位置決めピン142を基準として着磁することが出来るので、媒体駆動ピン202との相対的な着磁位置精度が向上することで、インデックスパルスの出力タイミングの精度が向上する。
【0025】
また、ステータ21のFDDへの取付精度であるが、これはU相ティース213u、V相ティース213v、及びW相ティース213wはステータカバー211に一体に取り付けられるため、フレーム22のネジ穴部221とステータカバー211の挿通孔212との位置を調整することでV相ティース213vの中心とヘッド23の中心線とを一致させる位置決めを行うことは容易である。これらの位置決めは、プレス加工の精度で行えるため、組立状態の位置精度は充分高く、特別な調整を行わなくても要求される取付精度を満足する構成は充分可能である。尚、ステータ21のFDDへの取付精度において、更なる精度が要求される場合は、例えばフレーム22側に図示しない位置決めピンと、ステータ21側にこの位置決めピンと嵌合する図示しない位置決め穴を設けて位置決めを行えば、ステータ21のFDDへの取付精度は更に向上する。
【0026】
以上の構成により、インデックス選択マグネット205と磁気センサ25との取付精度は、図5に示すように逆起パルスfの中からインデックス用逆記パルスhを抽出できる程度の精度で配置すれば良く、また、従来のようにインデックスパルスを正確に出力するための調整装置又は調整回路を設けなくても良く、簡単な構成で精度の良いインデックスパルスを出力できるようになる。この実施の形態では、インデックスタイミングとなるロータ20の回転角度に対して、機械角11.25°先行した角度を検出する位置にインデックス選択マグネット205、及び磁気センサ25を配置したが、ロータマグネット201の磁極数が32極であることから、許容検出角度誤差は最大で機械角±11.25°とることができ、従来の磁気センサの取付精度と比較して、大幅な精度緩和が可能となる。
【0027】
また、この実施の形態では、V相端子214vと共通端子214cの両端から逆起パルスfを得る例を示したが、U相端子214u、またはW相端子214wと共通端子214cの両端を使っても構成は可能であり、全く同じ効果を奏する。また、この実施の形態では、U相端子214u、V相端子214v、及びW相端子214wは各々U相ティース213u、V相ティース213v、及びW相ティース213wからのコイルが接続されているが、ロータマグネット201から誘起される逆起電圧を入力できれば独立してコイルを設けても構わない。また、この実施の形態では、ロータマグネット201のN極の中心で逆起パルスfを出力する例を示したが、矩形波信号eの立ち上がりエッジを利用すれば、S極の中心で逆起パルスfを出力することも可能である。この場合、媒体駆動ピン202の中心をロータマグネット201のS極の中心と一致させることにより、同様の効果を奏する。また、媒体駆動ピン202は必ずしもロータマグネット201のN極、またはS極の中心に合わせる必要はなく、中心からずれる角度の相当量を、ステータ21の取付角度に合わせても構わない。
【0028】
また、この実施の形態ではロータ20がステータ21の内側に構成されたインナーロータ型のモータを使用したディスク駆動装置の例を示したが、ロータ20がステータ21の外側に構成されるアウタロータ型のモータでも実現可能であり、ロータの着磁極数、ステータのティース数が異なるモータでも実現可能である。また、この実施の形態に示した逆起パルス出力回路27、及びインデックスパルス選択回路28の回路構成は一例であり、これら回路に対する入出力条件が同じであれば他の素子により回路を構成しても構わない。更に、この実施の形態ではディスク駆動装置をFDDに使用した場合の形態に付いて示したが、記録媒体に対してフォーマットを生成する場合にインデックスパルスを用いるものであれば、このディスク駆動装置が使用できることは言うまでもない。
【0029】
実施の形態2.
図7は実施の形態2に示す逆起パルス出力回路27aの構成を示すブロック図であり、図中、図4と同一符号は同一、又は相当部分を示し説明を省略する。また図8は、U相ティース213u、V相ティース213v、及びW相ティース213wにかかる鎖交磁束によりU相端子214u、V相端子214v、及びW相端子214wから出力される逆起電圧の位相と、U相端子214uとV相端子214vとの組み合わせ、U相端子214uとW相端子214wとの組み合わせ、及びV相端子214vとW相端子214wとの組み合わせより出力される逆起電圧の位相との関係を説明する説明図である。図において、21aはステータであり、図4に示すステータ21との相違は共通端子214cが省略された点にある。また、30は逆起電圧入力切替回路、31は論理反転切替回路である。また、図4における逆起パルス出力回路27では逆起パルスfを出力するためにV相端子214vと共通端子214cを用いていたが、図7に示す逆起パルス出力回路27aでは、共通端子214cを省略し、逆起電圧入力切替回路30での端子の切替により、U相端子214uとV相端子214vとの組み合わせ、又はU相端子214uとW相端子214wとの組み合わせ、或いはV相端子214vとW相端子214wとの組み合わせにより逆起パルスfを出力する構成となっている。
【0030】
図8に示すように、U相端子214u、V相端子214v、及びW相端子214wの各々の端子が出力する逆起電圧の位相は各々2π/3ずつずれている。また、U相端子214uとV相端子214vとの組み合わせによる位相はU相端子214uの位相よりπ/6遅れる。同様にU相端子214uとW相端子214wとの組み合わせによる位相はW相端子214wの位相よりπ/6遅れ、V相端子214vとW相端子214wとの組み合わせによる位相はV相端子214vの位相よりπ/6遅れる。しかし、逆起パルスfの出力タイミングは図5とは異なるが何れも位相の間隔は同じであり、また逆起パルスfからインデックス用逆起パルスhを抽出する原理は実施の形態1と同様であるので、例えば論理反転切替回路31で逆起パルスfの出力タイミングを変更したり、図6に示す着磁器14によって着磁するロータマグネット201の着磁位置と媒体駆動ピン202との位置を相対的にずらすことで、逆起パルスfからインデックスパルスlを抽出することは容易である。
【0031】
以上の構成により、ディスク駆動装置から共通端子214cを省略することで、ディスク駆動装置の組立工程、制御基板24への接続工程を簡略化できる効果を有する。また、この実施の形態では逆起電圧入力切替回路30によりU相端子214uとV相端子214vの組み合わせ、又はU相端子214uとW相端子214wの組み合わせ、或いはV相端子214vとW相端子214wの組み合わせにより逆起パルスfを出力していたが、逆起パルスfを出力するための組み合わせはどの様にしても構わないことは言うまでもない。
【0032】
実施の形態3.
図9は実施の形態3に示す逆起パルス出力回路27bの構成を示すブロック図であり、図中、図7と同一符号は同一、又は相当部分を示し説明を省略する。図において、32は逆起電圧の位相をずらすことで逆起パルスfの出力タイミングを変更するゲイン調整回路、33は逆起パルスfの出力タイミングを変更するスレッシュホールド回路である。
【0033】
この実施の形態によればゲイン調整回路32、またはスレッシュホールド回路33により逆起パルスfの出力タイミングを調整できるため、インデックスパルスlの出力タイミングの精度がさらに向上するので、例えばモータがさらに小型化して、媒体駆動ピン202に対するロータマグネット201の着磁位置精度、及びステータ21aのFDDへの取付精度の条件が厳しくなった場合でも正しいタイミングでインデックスパルスlを出力できる効果がある。尚、この実施の形態で示したゲイン調整回路33、スレッシュホールド回路33を図7に示した逆起パルス出力回路27aに組み込んで逆起パルスfの出力タイミングの調整に用いても構わないことは言うまでもない。
【0034】
実施の形態4.
図10は実施の形態4に示すステータを上面からみた上面図であり、図中、図2と同一符号は同一、又は相当部分を示し説明を省略する。図において、21bはステータであり図2に示すステータ21との相違は、ステータカバー211aの挿通孔212aがスライド機構になっており、ロータ20の円周方向にスライド可能な構成となっている点である。これにより、このステータカバー211aに取り付けられているステータ21bの位置を調整することで、逆起電圧の位相を調整することができるため、逆起パルスfの出力タイミングを比較的簡単に調整できる効果がある。また、上述のスライド機構を用いてもステータ21bが要するスペースは従来と変わらず、またロータの小径化に伴いステータが小型化された場合の逆起電圧の位相の微調整が可能となるため、ディスク駆動装置を更に小型化できる効果がある。
【0035】
実施の形態5.
今までの実施の形態では逆起パルスfの中からインデックスパルスlを選択する手段として、磁気センサ25とインデックス選択マグネット205を備え、磁気センサ25がインデックスパルス選択回路28に検出信号jを出力することでインデックス逆起パルスhを抽出してインデックスパルスlを出力したが、この実施の形態では磁気センサ25の代わりに光センサを用いてインデックス逆起パルスhを抽出する形態を示す。図11はこの実施の形態に示す光センサによって検出信号jを出力する場合の構成を説明する説明図であり、図において、20aはインデックス選択マグネット205の代わりに反射板34が取り付けられたロータ、35は光センサである。尚、ロータ20aに取り付ける反射板34と光センサ35との配置は、図5で示した磁気センサ25が出力する検出信号jと同様のタイミングで光センサ35が検出信号を出力できる位置に配置する。つまり、ロータマグネット201の磁極が32極の場合、実施の形態1と同様に許容検出角度誤差が最大で機械角±11.25゜とることができるため、その範囲内に反射板34をロータ20aに取り付ける。
【0036】
これにより、ディスク駆動装置の小型化に伴って、高密度化された場合、従来の磁気センサ25では、例えばステータ21等から出力される磁界の影響によりインデックス選択マグネット205の磁気検出が困難になった場合でも、この磁界の影響を受けない光センサ35を使用することで、ディスク駆動装置をさらに小型化できる効果がある。尚、この実施の形態では光センサ35に対する光を調整する手段として反射板34を用いたが、光センサ35がインデックス用逆起パルスhを抽出するタイミングで検出信号を出力できれば、その他のものを用いても構わない。更に、この実施の形態においては反射板34からの光が入力したことを検知して検出信号を出力する光センサ35の例を示したが、これとは逆に光センサ35が検出信号を出力するタイミング以外の箇所を反射板34で覆い、光センサ35は光が遮られたことを検知して検出信号を出力しても構わないことは言うまでもない。
【0037】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、ディスク駆動装置は、ロータと共に回転するインデックス選択マグネットと、インデックス選択マグネットの磁束を検出して検出信号を出力する磁気センサと、ロータの回転により前記コイルに誘起する逆起電圧を検出して逆起パルス信号を出力する逆起パルス出力手段とを備え、検出信号により逆起パルス信号のパルス信号列から一つのパルス信号を特定し、この特定されたパルス信号に基づいてディスク型記録媒体のインデックス信号を生成するので、インデックス選択マグネットと磁気センサとの取付精度は、逆起パルスの中からインデックス用逆記パルスを抽出できる程度の精度で配置すれば良く、また、インデックスパルスを正確に出力するための調整装置又は調整回路を設けなくても良く、簡単な構成で精度の良いインデックスパルスを出力できるという効果がある。
【0038】
また、逆起パルス出力手段は、複数の相のコイルに誘起する少なくとも2つの相の逆起電圧に基づいて逆起パルス信号を生成するので、共通端子を省略できるため、ディスク駆動装置全体の構成が簡単となり、組立が簡単となる効果がある。
【0039】
また、逆起パルス出力手段は、逆起パルス信号の出力タイミングを調整する手段を有するので、ディスク駆動装置の小型化に伴うインデックスパルスの出力タイミングの誤差を調整ができることで、より小型化が可能となる効果がある。
【0041】
また、ステータは、ロータの円周方向への移動を許容すると共にロータの半径方向への移動を規制する固定部を有し、この固定部においてステータをディスク駆動装置のフレームに固定するので、比較的簡単な方法で逆起電圧の位相を調整できる効果がある。
【0042】
更に、ディスク型記録媒体を所定の位置に保持して回転するロータと、コイルを巻回され前記ロータに回転力を与えるステータと、ロータに設けられてロータと共に回転する光反射部材と、光反射部材へ向けて発光すると共に光反射部材からの反射光を検出して検出信号を出力する光センサと、ロータの回転によりコイルに誘起する逆起電圧を検出して逆起パルス信号を出力する逆起パルス出力手段とを備え、検出信号により逆起パルス信号のパルス信号列から一つのパルス信号を特定し、この特定されたパルス信号に基づいてディスク型記録媒体のインデックス信号を生成するので、モータが小型化して素子間が高密度化しても磁束の影響を受けずにインデックスパルスを選択できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のディスク駆動装置が使用されるFDDの外観を示す外観図である。
【図2】この発明の実施の形態1によるディスク駆動装置の外観図である。
【図3】この発明の実施の形態1によるディスク駆動装置の上面図である。
【図4】この発明の実施の形態1によるインデックスパルス出力回路の構成を示すブロック図である。
【図5】この発明の実施の形態1によるインデックスパルス出力動作を説明する説明図である。
【図6】ロータが有するロータマグネットを着磁器で着磁する動作を説明する説明図である。
【図7】この発明の実施の形態2による逆起パルス出力回路の構成を示すブロック図である。
【図8】U相、V相、及びW相の何れか又は組み合わせにより出力される逆起電圧の位相を説明する説明図である。
【図9】この発明の実施の形態3による逆起パルス出力回路の構成を示すブロック図である。
【図10】この発明の実施の形態4によるステータの上面図である。
【図11】この発明の実施の形態5によるインデックスパルスを選択する構成を説明する説明図である。
【図12】従来のFDD装置の表面側からと裏面側からの外観を示す斜視図である。
【図13】従来のディスク駆動装置の構成を示す上面図と側面図である。
【図14】従来の機械的方法でインデックスパルスを調整する場合の構成を示す構成図である。
【図15】従来の機械的方法でインデックスパルスを調整する方法を説明する説明図である。
【図16】従来の電気的方法でインデックスパルスを調整する場合の構成を示す構成図である。
【図17】従来の電気的方法でインデックスパルスを調整する方法を説明する説明図である。
【図18】ディスク駆動装置が小型化した場合、従来の電気的方法でインデックスパルスを調整する方法を説明する説明図である。
【符号の説明】
20、20a ロータ
201 ロータマグネット
202 媒体駆動ピン
205 インデックス選択マグネット
21、21a、21b ステータ
211、211a ステータカバー
212、212a 挿通孔
213u U相コイル
213v V相コイル
213w W相コイル
214u U相端子
214v V相端子
214w W相端子
214c 共通端子
22 フレーム
23 ヘッド
24 制御基板
25 磁気センサ
26 取付ネジ
27、27a、27b 逆起パルス出力回路
271 差動アンプ
272 ゼロクロスコンパレータ
273 パルス回路
28 インデックスパルス選択回路
281 フリップフロップ
282 AND回路
283 パルス回路
30 逆起電圧入力切替回路
31 論理反転切替回路
32 ゲイン調整回路
33 スレッシュホールド回路
34 反射板
35 光センサ

Claims (5)

  1. ディスク型記録媒体を所定の位置に保持して回転するロータと、複数の相のコイルを巻回され前記ロータに回転力を与えるステータと、前記ロータに設けられて前記ロータと共に回転するインデックス選択マグネットと、該インデックス選択マグネットの磁束を検出して検出信号を出力する磁気センサと、前記ロータの回転により前記コイルに誘起する逆起電圧を検出して逆起パルス信号を出力する逆起パルス出力手段とを備え、前記検出信号により前記逆起パルス信号のパルス信号列から一つのパルス信号を特定し、この特定されたパルス信号に基づいて前記ディスク型記録媒体のインデックス信号を生成することを特徴とするディスク駆動装置。
  2. ディスク型記録媒体を所定の位置に保持して回転するロータと、コイルを巻回され前記ロータに回転力を与えるステータと、前記ロータに設けられて前記ロータと共に回転する光反射部材と、該光反射部材へ向けて発光すると共に前記光反射部材からの反射光を検出して検出信号を出力する光センサと、前記ロータの回転により前記コイルに誘起する逆起電圧を検出して逆起パルス信号を出力する逆起パルス出力手段とを備え、前記検出信号により前記逆起パルス信号のパルス信号列から一つのパルス信号を特定し、この特定されたパルス信号に基づいて前記ディスク型記録媒体のインデックス信号を生成することを特徴とするディスク駆動装置。
  3. 前記逆起パルス出力手段は、前記複数の相のコイルに誘起する少なくとも2つの相の逆起電圧に基づいて前記逆起パルス信号を生成することを特徴とする請求項1または請求項2記載のディスク駆動装置。
  4. 前記逆起パルス出力手段は、前記逆起パルス信号の出力タイミングを調整する手段を有することを特徴とする請求項3記載のディスク駆動装置。
  5. 前記ステータは、前記ロータの円周方向への移動を許容すると共に前記ロータの半径方向への移動を規制する固定部を有し、この固定部において前記ステータをディスク駆動装置のフレームに固定することを特徴とする請求項1または請求項2記載のディスク駆動装置。
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