JP2001190055A - インデックス信号生成方法、インデックス信号生成装置、ディスクドライブ、及びddモータ - Google Patents

インデックス信号生成方法、インデックス信号生成装置、ディスクドライブ、及びddモータ

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JP2001190055A
JP2001190055A JP37515799A JP37515799A JP2001190055A JP 2001190055 A JP2001190055 A JP 2001190055A JP 37515799 A JP37515799 A JP 37515799A JP 37515799 A JP37515799 A JP 37515799A JP 2001190055 A JP2001190055 A JP 2001190055A
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rotor
pole
magnet
index signal
hall
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Akira Shibata
晶 柴田
Yoshito Otomo
嘉人 大友
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Mitsumi Electric Co Ltd
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Mitsumi Electric Co Ltd
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  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Brushless Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホール素子の温度特性に対しロバストで、安
定した生成タイミングの得ることができるインデックス
信号の生成方法を提供すること。 【解決手段】 インデックス検知用の磁石2として、単
極着磁されたものではなく、2極着磁されたものを使用
する。この磁石2を、ロータ1の周方向にS極及びN極
が並ぶようにして配置し、一方で、ロータ1の径方向外
側の所定の位置にホール素子3を設ける。ホール素子3
の前を通過する磁極がN極からS極へと変化する際に、
ホール出力信号にゼロクロス点が生じる。このゼロクロ
ス点は、温度によらず、常に一定である。したがって、
このゼロクロス点に基づいて、インデックス信号を生成
することとすれば、安定したタイミングでインデックス
信号の生成を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フロッピーディス
クドライブ等の記録媒体を回転させ、所定位置に書込ま
れたデータ読み出すディスクドライブに関し、特に、当
該ドライブに使用され、そのハードウェア的互換性を保
つために要求されるインデックス信号生成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】周知のように、フロッピーディスクドラ
イブ(以下、FDDとも略称する)は、それに挿入され
たフロッピーディスク(以下、FDとも略称する)の円
板状磁気記録媒体に対してデータの記録再生を行うため
の装置である。そして、このようなフロッピーディスク
ドライブは、例えばパーソナルコンピュータやワークス
テーション、ワードプロセッサなど、広く電子機器に搭
載される。
【0003】このように、FDDが普及した理由の一つ
は、FDを介してシステムからシステムへデータの受け
渡しが可能であったことである。すなわち、FDD間の
データの互換性の高さがFDD普及の要因の一つであ
る。
【0004】このFDD間におけるデータ互換性を担保
するものは、大きく、ハードウェアに関するもの、トラ
ック・フォーマットに関するもの、及びソフトウェアに
関するものの3つに分けられる。このうち、FDDやF
Dのレベルでの互換性が保証されるのは、ハードウェア
に関するものだけである。その内容を更に詳しく述べる
と、ヘッド、メディアの電磁変換特性、FDのサイズ、
トラックの位置、幅及びピッチ、書込みヘッドの角度、
並びにインデックス信号の生成タイミングなどがある。
【0005】インデックス信号とは、回転するディスク
の開始位置を決めるために、ディスクが一回転する毎に
出されるパルス信号である。このインデックス信号は、
例えば、FDD側においては、Ready信号を発生さ
せる際に用いられる。このReady信号は、書込み/
読出しの準備ができたことをシステム側に知らせるため
の信号であり、インデックス信号を用いてディスク又は
モータが回転していることを検出することで生成され
る。また、システム側においては、トラック・フォーマ
ット時において書込みをスタートする際に、このインデ
ックス信号を参照し、また一回転後にストップする点を
決めるためにも、このインデックス信号を用いている。
更には、書込み時、読出し時の処理時間の管理にも、こ
のインデックス信号は用いられている。例えば、予め所
定の数を定めておき、書込み/読出し時において、イン
デックス信号のパルス数を所定数カウントするまでに、
指定セクタへの処理が行われなければ、エラーとして処
理する。
【0006】かかるインデックス信号の生成のために、
5.25インチなどのFDDにおいては、ディスクに開
けられたインデックス・ホールを利用していた。詳しく
は、ジャケットまたはカートリッジに開いている孔を通
して、光を出射し、その光によってインデックス・ホー
ルを検出することで、インデックス信号の生成が行われ
ていた。
【0007】これに対して、現在主流となっている3.
5インチFDDにはインデックス・ホールは設けられて
いない。3.5インチFDDでは、ディスクの駆動がデ
ィスクテーブル(チャッキングテーブル)からディスク
側に突出した駆動ピンにより行われる。そのため、ディ
スクテーブルやロータとディスクとの回転位置合わせが
可能であり、その結果、ディスクテーブルやロータの回
転を見ることで、ディスクの回転を検出することができ
る。
【0008】特に、ディスクを回転駆動するために、ス
ピンドルモータ等のDD(ダイレクトドライブ)モータ
が用いられる場合、ロータの外周の動作に基づいてイン
デックス信号を生成している。詳しくは、ロータを構成
する円板状のケーシングの外周側面には一部切り欠き部
が設けられており、一方、ケーシングの内側には、切り
欠き部からN極のみが見えるようにして、磁石が配置さ
れている。更に、ロータ等が設けられるメインフレーム
上には、所定の回路の形成されたプリント配線基板が配
置されて、プリント配線基板のロータの外側に当たる所
定の位置には、ホール素子が設けられている。
【0009】ここで、ホール素子とは、ホール効果を応
用した半導体素子である。ホール効果とは、導体中にお
いて、x方向に電流が流れているとき、その電流と直角
なz方向に磁界を加えると、電流と磁界の双方に直交す
る方向yに電界を生じる現象である。これにより生じる
電界は、ホール電界と呼ばれ、それに応じたホール素子
の出力はホール出力と呼ばれる。更に、このホール素子
は、インデックス検知のみならず、スピンドルモータの
回転子位置検出にも用いられている。このように、ホー
ル素子を使用したスピンドルモータは、ホールモータと
も呼ばれる。
【0010】このような構成を備えたFDDにおいて
は、ロータが一回転する毎に、切り欠き部から外部に面
したN極が、一度だけホール素子の前を通過する。N極
がホール素子に近づくにつれてホール素子で検出される
磁束数は増えていき、N極の周方向中心とホール素子の
中心とが一致したときに磁束数は最大となり、そして、
その後、段々とホール素子にて検出される磁束数は減少
していく。この磁束数の変化は、ホール出力に反映さ
れ、所定の三角関数の正極半周期で示される。このホー
ル出力の変化を観察し、ホール出力が所定のレベルに達
したときから所定の遅延時間Tを経過した後、上述した
インデックス信号が生成される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術によっては、FDDの使用環境により、イン
デックス信号の出力されるタイミングにバラツキを生ず
るという問題が生じた。
【0012】ホール素子の感度は、温度依存性のあるも
のであり、使用環境の温度の高低により、上述したホー
ル出力の分布が変化する−特にその振幅が増減してしま
う−ためである。
【0013】このように振幅が上下してしまうと、ホー
ル出力の変化の開始点(N極がホール素子に重なり始め
る時点のホール出力)から所定のレベルに至るまでの時
間も変化してしまう。例えば、常温時におけるホール出
力と比較して、高温時のそれは振幅の小さいものとなる
が、この場合、ホール出力の変化の開始点から所定のレ
ベルに至るまでの時間は、常温時のそれと比較して長く
なる。これに対して、所定の遅延時間Tはいずれの場合
も同じ値であるから、結果として、高温時におけるイン
デックス信号の生成のタイミングは、常温時のそれと比
較して、遅れることとなる。
【0014】本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑
み、ホール素子の温度特性によっては左右されず、安定
した生成タイミングの得ることができるインデックス信
号の生成方法を提供することを目的とする。
【0015】また、本発明は、上述した生成方法を実現
するインデックス信号生成装置、DDモータ及びディス
クドライブを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、インデ
ックス検知用の磁石として、単極着磁されたものではな
く、2極着磁されたものを使用するインデックス信号生
成方法が得られる。詳しくは、インデックス検知用の磁
石(2)を、DDモータのロータ(1)外周に、当該ロ
ータ(1)の径方向外側に面するようにして且つ当該ロ
ータ(1)の周方向にS極及びN極が並ぶようにして配
置し、一方で、ロータ(1)の径方向外側の所定の位置
にホール素子(3)を設ける。この状態で、ロータ
(1)が回転することにより磁石(2)がホール素子
(3)の前を通過した際に、磁石(2)から当該ホール
素子(3)が受ける磁束の変化をホール効果を利用して
ホール出力信号として検出する。すると、ホール素子
(3)の前を通過する磁極がS極又はN極のいずれか一
方から他方へと変化する際にホール出力信号にゼロクロ
ス点が生じることになる。このゼロクロス点は、ホール
素子(3)の感度が温度により変化し、そのホール出力
信号の振幅が変動したとしても、常に一定である。した
がって、このゼロクロス点に基づいて、インデックス信
号を生成することとすれば、ホール素子(3)の温度特
性に関係なく、安定したタイミングでインデックス信号
の生成を行うことができる。
【0017】このインデックス信号生成方法を実現する
ためのインデックス信号生成装置、ディスクドライブ、
及びDDモータは、例えば、以下に示されるような構成
を備える。
【0018】すなわち、本発明によれば、ロータ(1)
を備えるDDモータを有するディスクドライブであっ
て、ロータ(1)は当該ロータ(1)外周に対して当該
ロータ(1)の径方向外側に面するようにして且つ当該
ロータ(1)の周方向にS極及びN極が並ぶようにして
設けられたインデックス検知用の磁石(2)を備える、
ディスクドライブにて用いられ、ロータ(1)の回転を
検出してロータ(1)が回転する毎にインデックス信号
を生成するインデックス信号生成装置において、ロータ
(1)の径方向外側の所定位置に設けられ、ロータ
(1)の回転に伴う磁石(2)の面前通過をホール効果
により検出し、ホール出力信号を出力するホール素子
(3)と、前記ホール出力信号をモニタして、ホール素
子(3)の前を通過する磁極がS極又はN極のいずれか
一方から他方へと変化する際に生じる当該ホール出力信
号のゼロクロス点を検出した際に、原インデックス信号
を生成するインデックス検出回路(6)と、該原インデ
ックス信号を受けて所定時間だけ遅延させた後、前記イ
ンデックス信号として出力する遅延回路(7,8、DS
L0,DSL1)とを備えることを特徴とするインデッ
クス信号生成装置が得られる。
【0019】また、本発明によれば、DDモータとイン
デックス信号生成装置とを有するディスクドライブであ
って、前記DDモータは、ロータ(1)を備えており、
当該ロータ(1)は、その外周に対して当該ロータ
(1)の径方向外側に面するようにして設けられたイン
デックス検知用の磁石(2)を備えており、前記インデ
ックス信号生成装置は、ロータ(1)の回転に伴う磁石
(2)の移動をホール効果を利用して検出することによ
りロータ(1)が回転する毎にインデックス信号を生成
するものである、ディスクドライブにおいて、ロータ
(1)外周に設けられた磁石(2)は、当該ロータ
(1)の周方向にS極及びN極が並ぶようにして配置さ
れており、前記インデックス信号生成装置は、ロータ
(1)の径方向外側の所定位置に設けられ、ロータ
(1)の回転に伴う磁石(2)の面前通過をホール効果
により検出し、ホール出力信号を出力するホール素子
(3)と、前記ホール出力信号をモニタして、ホール素
子(3)の前を通過する磁極がS極又はN極のいずれか
一方から他方へと変化する際に生じる当該ホール出力信
号のゼロクロス点を検出した際に、原インデックス信号
を生成するインデックス検出回路(6)と、該原インデ
ックス信号を受けて所定時間だけ遅延させた後、前記イ
ンデックス信号として出力する遅延回路(7,8,DS
L0,DSL1)とを備えることを特徴とするディスク
ドライブが得られる。
【0020】ここで、前記ディスクドライブにおいて、
ロータ(1)は、外周側壁部及び円板状の上部を有する
ケーシングを有しており、当該ケーシングは、前記外周
側壁部に、その一部が切り欠かれた切欠部を有してお
り、磁石(2)は、少なくともその一部が当該切欠部か
らロータ(1)径方向外側に面するようにして、前記ケ
ーシングの内側に取り付けられていることとしても良
い。
【0021】更には、本発明によれば、その外周の一部
から磁石(2)が外側に面するようにして設けられたロ
ータ(1)を有するDDモータであって、当該DDモー
タと、ロータ(1)の回転に伴う磁石(2)の移動をホ
ール効果を利用して検出することによりロータ(1)が
回転する毎にインデックス信号を生成するインデックス
信号生成装置とを有するディスクドライブにおいて用い
られるDDモータにおいて、ロータ(1)外周に設けら
れた磁石(2)は、当該ロータ(1)の周方向にS極及
びN極が並ぶようにして配置されていることを特徴とす
るDDモータが得られる。
【0022】ここで、前記DDモータにおいて、ロータ
(1)は、外周側壁部及び円板状の上部を有するケーシ
ングを有しており、当該ケーシングは、前記外周側壁部
に、その一部が切り欠かれた切欠部を有しており、磁石
(2)は、少なくともその一部が当該切欠部からロータ
(1)径方向外側に面するようにして、前記ケーシング
の内側に取り付けられていることとしても良い。
【0023】なお、上記括弧内の参照符号は、理解を容
易にするために付したものであり、一例にすぎず、本発
明は、これらに限定されるものではない。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0025】図1を参照すると本発明の実施の形態によ
るインデックス信号生成装置は、DDモータ用のロータ
1が一回転する毎にインデックス信号を生成するための
ものであり、概略、ホール素子3、基準電圧(VRE
G)供給手段4、ホールバイアス(HB)供給手段5、
インデックス検出回路6、クロック7、ディレイカウン
タ8を備えている。
【0026】図1から明らかなように、ロータ1の外周
には、2極着磁されたインデックス検知用の永久磁石2
が配置されている。詳しくは、インデックス検知用の永
久磁石2は、ロータ1の径方向外側に面するようにし
て、且つ、ロータ1の周方向にS極及びN極が並ぶよう
にして、配置されている。
【0027】一方、ホール素子3は、ロータ1の径方向
外側における所定の位置に設けられている。このホール
素子3の位置は、後述するように、ホール効果により磁
極の変化を適切に検出し得るようにして定められる。こ
のホール素子3には、基準電圧供給手段4及びホールバ
イアス供給手段5により、ホール効果の前提となる外部
電界を供給される。例えば、基準電圧供給手段4の供給
する電圧は、2.5Vであり、ホールバイアス供給手段
5の供給する電圧は、1Vであり、したがって、ホール
効果の前提としてホール素子3に印加されている電圧
は、この場合、1.5Vである。
【0028】この状態で、ロータ1が回転し、それに伴
って、永久磁石2がホール素子3の前を通過すると、永
久磁石2からホール素子3が受ける磁束が変化し、ホー
ル素子3において、ホール効果が生じる。ホール素子3
は、このホール効果を、ホール出力信号としてインデッ
クス検出回路6に出力する。
【0029】図2に示されるように、このホール出力信
号は、永久磁石2が2極着磁されていることにより、ゼ
ロクロス点を有する。例えば、ホール素子3の前をN極
の方がS極よりも先に通過するようにして永久磁石が配
置されている場合には、まず、ホール出力信号は、ホー
ル素子3の受ける磁束の増加に伴い、段々と増加し、N
極の中心が通過する際にそのピークを迎え、そして段々
と減少していく。その後更に、ホール出力信号は、ホー
ル素子3の面前を通過する磁極がN極からS極に変わる
際に、ゼロ点と交わり、その後は、S極の移動に伴い、
N極の場合と正負の異なる変化を示す。なお、図1に示
されるように、本実施の形態においては、ホール出力信
号は、I(非反転信号)及びI(反転信号)の2つ
であるが、図2においては、理解を容易なものとすべ
く、I信号のみ示されている。
【0030】インデックス検出回路6は、このホール出
力信号(I,I)をモニタしている。そして、この
ホール出力信号におけるゼロクロス点を検出すると、イ
ンデックス信号のもととなる原インデックス信号(若し
くは、インデックス検出/検知信号)を生成する(図2
参照)。例えば、このインデックス検出回路6は、ホー
ル素子3からの2つのホール出力信号(I,I
を、夫々、反転入力、非反転入力とするコンパレータを
備え、コンパレータの出力が負に転じたときに、ローレ
ベルを示すパルスを原インデックス信号として出力す
る。
【0031】この原インデックス信号は、前述のよう
に、例えばFDDにおけるハードウェア互換性の担保の
ため、所定の遅延時間Tだけ遅らされて、インデックス
信号として出力される。
【0032】原インデックス信号に対し、遅延時間Tを
与える遅延回路は、本実施の形態において、クロック7
及びディレイカウンタ8で構成されている。
【0033】ディレイカウンタ8は、2つのディレイセ
レクト端子DSL0,DSL1に与えられる値(例え
ば、H,L)の組合せにより、初期値を設定することの
できるものであり、インデックス検出回路6から原イン
デックス信号を受けるとカウントを開始する。そして、
クロック7からのクロックパルスの数を初期値として設
定された値だけカウントすると、ローレベルパルスとし
てのカウンタ出力を出力する。このカウンタ出力がイン
デックス信号となる。
【0034】2つのディレイセレクト端子DSL0,D
SL1に与えられる値により、4通りの組合せが考えら
れる。従って、選択できる初期値は4通りということに
なる。ここで、当然ながら、クロックパルスは、クロッ
ク周期を有するので、クロックパルスをカウントする
と、そのカウント値に応じた時間が経過することとな
る。従って、ディレイカウンタ8は、概略、設定された
初期値×クロック周期だけ、入力信号を遅延させる回路
として動作することとなり、その遅延時間Tは4通りあ
ることとなる。より細かく遅延時間Tを設定したけれ
ば、ディレイセレクト端子の数を増やし、ディレイカウ
ンタ8の構成をそれに応じた構成とすれば良い。
【0035】ここでは、遅延回路がクロック7及びディ
レイカウンタ8で構成される場合について説明したが、
遅延回路の内容はこれに制限されるものではない。すな
わち、遅延処理を行う他のディジタル回路又はアナログ
回路で構成されていても良い。
【0036】上述したように、2極着磁したインデック
ス検知用の永久磁石2と上述したインデックス信号生成
装置を備えることにより、実質的には温度依存性のない
とみなすことのできる精度で、インデックス信号の生成
を行うことができる。この点について、図3及び図4を
用い、更に詳しく説明する。図3は、ホール素子におけ
る温度特性の変化を考慮した場合における、本実施の形
態によるインデックス信号の生成を説明するための図で
ある。図4(a)は、インデックス検知用の永久磁石が
単極着磁である場合の概略構成を示し、図4(b)は、
図4(a)の構成で且つホール素子における温度特性の
変化を考慮した場合におけるインデックス信号の生成を
説明するための図である。なお、図3及び図4(b)に
おいても、説明を簡略化するために、I信号のみ示し
てある。
【0037】図3を参照すると、ホール素子3の前を通
過する磁極がN極からS極へと変化する際に、ホール出
力信号にゼロクロス点が生じている。このゼロクロス点
は、ホール素子3の感度が温度により変化し、そのホー
ル出力信号の振幅が変動したとしても、常に一定であ
る。そして、本実施の形態においては、このゼロクロス
点に基づいてインデックス信号を生成することとしてい
るので、ホール素子3の温度特性に関係なく、安定した
タイミングでインデックス信号の生成を行うことができ
る。
【0038】これに対して、図4(a)に示されるよう
にインデックス検知用の永久磁石が単極着磁されている
場合、図4(b)に示されるように、ホール素子3の温
度特性によりインデックス信号の生成タイミングにバラ
ツキが生じている。詳しくは、常温時におけるホール出
力の振幅は、高温時のそれとして大きい。従って、例え
ばFDDの検査温度環境が常温であったとして、使用温
度環境がそれよりも高温であったとすると、実際の使用
環境では、検査時よりも、原インデックス信号が生成さ
れるまでに長い時間がかかることになる。一方、遅延時
間Tは、設定を変更しない限りは変わることがなく、ま
た、通常の使用時に毎回変更するものでもない。すなわ
ち、遅延時間Tは検査時及び使用時の場合も同じ値とな
る。結果として、図4(b)に示されるように、使用時
(高温時)におけるインデックス信号の生成のタイミン
グは、検査時(常温時)のそれと比較して、遅れること
となり、その遅れが許容範囲を越えるとハードウェア互
換性に問題を生じることとなる。
【0039】このことから明らかなように、本実施の形
態によれば、インデックス検知用の永久磁石を2極着磁
とし、ホール出力のゼロクロス点を基準としてインデッ
クス信号の生成を行うこととしたことから、温度特性の
向上が図られたインデックス信号生成装置を得ることが
できる。
【0040】
【実施例】以下、上述したインデックス信号生成方法及
びその装置における概念をFDDに適用した場合におけ
る具体例について説明する。
【0041】一般に、フロッピーディスクドライブは、
フロッピーディスクの磁気記録媒体に対してデータの読
出し/書込みを行う磁気ヘッドと、この磁気ヘッドをフ
ロッピーディスクに対して所定の半径方向に沿って移動
可能に先端で支持するキャリッジアセンブリと、このキ
ャリッジアセンブリを上記所定の半径方向に沿って移動
させるステッピングモータと、フロッピーディスクを保
持しつつ磁気記録媒体を回転駆動するスピンドルモータ
等のDDモータとを有している。
【0042】このようなフロッピーディスクドライブを
制御するためのFDD制御装置は、従来から種々提案さ
れている。例えば、特開平9−97493号公報には、
上記データの読出し/書込みを行うためのリード/ライ
ト系(以下、R/W系と呼ぶ)制御回路と、ステッピン
グモータの駆動を制御するためのステッピングモータ系
(以下、STP系と呼ぶ)制御回路と、フロッピーディ
スクドライブ全体の動作を制御するためのコントロール
系(以下、CTL系と呼ぶ)制御回路とを1チップIC
内に組み込んだものが開示されている。この1チップI
Cは、一般に、多数のMOSFETを集積したMOS・
ICで実現される。
【0043】上記FDD制御装置は、この1チップIC
の他に、スピンドルモータの駆動を制御するためのスピ
ンドルモータ用ICをも備えているが、このICは多数
のバイポーラトランジスタを集積したバイポーラICで
実現される。
【0044】このFDDは、そのハードウェアメーカに
よって、仕様が異なる。具体的には、Drive Select0又
は1、スペシャルシーク機能の有無、オートチャッキン
グ機能の有無、Density Out 信号の論理の違い、モード
Select信号の論理の違い、1Mモード250kbps又は3
00kbps等の点において仕様が異なる場合がある。した
がって、ICチップのベンダ側において、ICの開発を
個々の仕様毎に行うことは非効率的である。これを回避
するために、1チップICの内部に、あらかじめ全ての
仕様を満足する全ての機能を盛り込んでおき、仕様に合
わせて機能を選択するようにした、機能選択回路付き1
チップICも既に提案されている(例えば、特開平9−
97839号公報参照)。
【0045】FDDによって駆動されるFDは、磁気ヘ
ッドでアクセスされる円板状磁気記録媒体を含み、この
磁気記録媒体の表面上には、半径方向に沿ってデータを
記録するための通路としての複数本のトラックが同心円
状に形成されている。FDのトラック本数は片面80本
であり、最外周トラックTR00から最内周トラックTR
79まである。ここでは、最外周トラックTR00を最端ト
ラックと呼ぶことにする。
【0046】FDをFDDの磁気ヘッドでアクセスする
場合、所望のトラック位置に磁気ヘッドを位置決めする
必要がある。この為には、磁気ヘッドを先端で支持して
いるキャリッジアセンブリを位置決めすれば良い。キャ
リッジアセンブリの駆動手段としてステッピングモータ
を採用しているので、FDDではキャリッジアセンブリ
の位置決めを容易に行うことができる。但し、FDDで
は、それに挿入されたFDの磁気記録媒体の最端トラッ
クTR00の位置だけは検出する必要がある。この最端ト
ラックTR00の位置を検出する為に、キャリッジアセン
ブリにはその底部から下方に突出した遮断板が備えら
れ、このキャリッジアセンブリと対向するメインフレー
ムに近接した基板にフォトインタラプタが取り付けられ
ている(例えば、特開平9−91859号公報参照)。
このように、フォトインタラプタの光路を遮断板が遮断
することにより、磁気ヘッドがFDの磁気記録媒体の最
端トラックTR00の位置にあることを検出することがで
きる。このようなトラック位置検出機構は、この技術分
野では「00センサ」と呼ばれる。
【0047】以下、図5及び図6を参照して、FDD制
御装置について説明する。
【0048】図示のFDD制御装置は、1チップIC5
0(図5)と、スピンドルモータ用IC60(図6)
と、電源供給回路80とを有する。これら1チップIC
50、スピンドルモータ用IC60、および電源供給回
路80は、メインプリント基板(図示せず)上に実装さ
れる。スピンドルモータ用IC60は、スピンドルモー
タ(後述する)の駆動を制御するためのICであって、
多数のバイポーラトランジスタを集積したバイポーラI
Cで実現される。これに対して、1チップIC50は、
多数のMOSFETを集積したMOS・ICで実現され
る。電源供給回路80は、電源スイッチ(図示せず)が
オンしたとき、5Vの電圧を供給するための回路であっ
て、第1の電源端子VAと第2の電源端子VBとを持
つ。
【0049】図5に加えて図7をも参照して、1チップ
IC50は、R/W系制御回路51と、STP系制御回
路52と、CTL系制御回路53とを内部に組み込んで
いる。R/W系制御回路51はデータの読出し/書込み
を行うための制御回路である。STP系制御回路52は
ステッピングモータ(後述する)の駆動を制御するため
の制御回路である。CTL系制御回路53はフロッピー
ディスクドライブ全体の動作を制御するための制御回路
であり、ロジック回路とも呼ばれる。1チップIC50
は上述した機能選択回路54と、ホスト用I/F回路5
5と、スピンドルモータ制御用I/F回路56とをさら
に含んでいる。CTL系制御回路53は、R/W系制御
回路51とSTP系制御回路52と機能選択回路54と
ホスト用I/F回路55とスピンドルモータ制御用I/
F回路56とに接続されている。
【0050】R/W系制御回路51は、HEAD1ライ
ン71およびHEAD0ライン72を介して、それぞ
れ、上側磁気ヘッド(後述する)および下側磁気ヘッド
(後述する)に接続されている。STP系制御回路52
はS−MOTORライン73を介してステッピングモー
タと接続されている。ホスト用I/F回路55はI/F
ライン74を介してホストシステム(図示せず)と接続
されている。スピンドルモータ制御用I/F回路56は
FFCライン75を介してスピンドルモータ用IC60
に接続されている。
【0051】次に、1チップIC50の入出力端子につ
いて説明する。1チップIC50は、HEAD1ライン
71およびHEAD0ライン72に接続されるR/W系
出力端子(ER1,RW1A,RW1B,ER0,RW
0A,RW0B,VCC(R))を持つ。また、1チッ
プ1C50は、S−MOTORライン73に接続される
STP系出力端子(ST1,ST1B,ST4,ST4
B)を持つ。さらに、1チップIC50は、I/Fライ
ン74に接続されるホスト用入出力端子(DCO,S1
I,RDO,WGO,TK0,WGI,WDI,ST
P,DIR,MTI,DSI,ID0,HDOO,HD
IS)を持つ。1チップIC50は、FFCライン75
に接続されるスピンドルモータ制御用入出力端子(ID
I,MTO,360,HDI3,HDI,DSO,DK
I,WPI,1MCLK)を持つ。
【0052】これら入出力端子以外にも、1チップIC
50は、2つの機能選択入力端子(1M36/HDOS
/WPOS,ACHS/DSS/DRS)や、00セン
サ用の2つの入力端子(TKI,TKS)等を持つ。
【0053】00センサとして動作するフォトインタラ
プラ31は、発光素子である発光ダイオード(LED)
31aと、受光素子であるフォトトランジスタ31bと
を有する。LED31aのアノードは第1の電源端子V
Aに接続され、カソードは1チップIC50のTKS端
子に接続されている。フォトトランジスタ31bのコレ
クタは第1の電源端子VAに接続されている。また、フ
ォトトランジスタ31bのエミッタは抵抗器Rを介し
て接地されるとともに、1チップIC50のTKI端子
に接続されている。
【0054】図6を参照して、スピンドルモータ用IC
60によって制御されるスピンドルモータは、その詳細
な構成については後で説明するが、U相、V相、および
W相の3つのコイル(固定子巻線)601,602,6
03を持つブラシレス三相直流モータである。そして、
スピンドルモータは、永久磁石形回転子(後述する)
と、回転子位置検出器(後述する)とを備えている。一
方、スピンドルモータ用IC60は、複数個のバイポー
ラトランジスタから成る駆動トランジスタ(トランジス
タ整流子)を内蔵している。すなわち、スピンドルモー
タは、このモータの回転子位置に応じて、駆動トランジ
スタのバイポーラトランジスタをオン、オフさせて、該
当する固定子巻線に電流を流し、回転子磁極との間にト
ルクを発生し、回転子を回転させる。回転子の回転にと
もない、回転子位置検出器から出力される回転子位置検
出信号も順次切換えられ、電流を流す固定子巻線を切換
え、回転を持続する。
【0055】また、スピンドルモータは、回転子の回転
数(回転速度)を検出するための周波数発生パターンF
GPTを有する。スピンドルモータ用IC60は、周波
数発生パターンFGPTで検出された回転子の回転速度
に基づいて、回転子位置検出器からの回転子位置検出信
号を参照しながら、電流を流す固定子巻線を切換える。
【0056】上記回転子位置検出器としては、図6に示
すように、3つのホール素子606,607,608が
使用される。これら3つのホール素子606〜608に
おける詳細な配置関係については、例えば、米国特許第
4,882,511号明細書(対応する公開公報は特開
昭61−164454号公報)を参照されたい。とにか
く、3つのホール素子606〜608は、電気角120
°間隔で配置されている。
【0057】残るホール素子609は、インデックス検
知用のものであり、上述した実施の形態におけるホール
素子3に相当するものである。ホール素子3のアノード
側609pには、基準電圧(VREG)が供給されてお
り、カソード側609nには、ホールバイアス(HB)
が供給されている。ホール素子側からは、非反転出力
(IDX+)と反転出力(IDX−)との2つのホール
出力がIC60に入力される。IC60内部には、上述
した実施の形態に示されるインデックス検出回路6やク
ロック7、ディレイカウンタ8などが設けられており、
その出力結果としてのインデックス信号は、TOUT
子からIC50に向けて出力される。ディレイカウンタ
8における遅延時間Tは、2つのディレイセレクト端子
DSL0,DSL1をショート(GND)にするかオー
プン(5V)にするかで設定される。
【0058】図8に示すように、U相、V相、およびW
相の3つのコイル601,602,603は、中性点N
を持ち、星型結線(Y結線)されている。図8に示す例
においては、W相コイル603に電流Iが流れ込み、V
相コイル602から電流Iが流れ出ている。電流Iが流れ
込むコイルの状態を「H」で表し、電流Iが流れ出すコ
イルの状態を「L」で表す。そして、「H」状態のコイ
ルをソース側と呼び、「L」状態のコイルをシンク側と
呼ぶ。したがって、図8に示す例の場合、「H」状態の
W相コイル603がソース側であり、「L」状態のV相
コイル602がシンク側である。また、電流が流れ込み
も流れ出しもしないコイルの状態はハイインピーダンス
状態と呼ばれ、「M」で表される。すなわち、図8に示
す例の場合、U相コイル601がハイインピーダンス状
態、すなわち、「M」状態である。
【0059】上述のように、三相コイル601〜603
の内、いずれか1つが「H」状態、別の1つが「L」状
態、そして残りの1つが「M」状態となる。したがっ
て、三相コイル601〜603に流れる電流Iの状態に
は、後述するように、6つの状態がある。一方、回転子
(ロータ)は、後で図面を参照して説明するように、周
方向に等間隔でメイン着磁されている環状の永久磁石を
含む。また、ステータは、後で図面を参照してするよう
に、複数の固定子コア(ポール)を有し、各コアにコイ
ルが巻回されている。そして、一般に、ロータのメイン
着磁の極数Mとステータのポールの個数Nの比率M:N
は4:3である。すなわち、メイン着磁が20極の場
合、ステータのポール数は15個である。つまり、U相
コイル601、V相コイル602、およびW相コイル6
03の各々は5つある。この場合、ロータのメイン着磁
は周方向に18°の角度間隔で配置され、ステータのポ
ールは周方向に24°の角度間隔で配置される。電気角
120°間隔で配置された3つのホール素子606〜6
08は、ロータのメイン着磁の磁界を検知し、これら3
つの入力条件により、電流Iを流すべきU相、V相、お
よびW相の3つのコイル601,602,603を切り
換える。
【0060】次に、図9及び図10を参照して、3.5
インチ型フロッピーディスクドライブについて説明す
る。図9は分解斜視図、図10は前面側からみた斜視図
である。
【0061】図示のフロッピーディスクドライブは、
3.5インチ型フロッピーディスク(後述する)を駆動
するための装置である。挿入されたフロッピーディスク
は、図9及び図10の矢印Aに示す方向からフロッピー
ディスクドライブ中に挿入される。挿入されたフロッピ
ーディスクは、ディスクテーブル11上に、その回転軸
11aとフロッピーディスクの中心軸とが一致した状態
で保持される。後述するように、ディスクテーブル11
はメインフレーム13の表面上で回転自在に支持されて
いる。従って、ディスクテーブル11の回転軸11aの
軸方向Bは、メインフレーム13の厚み方向と平行に成
っている。ディスクテーブル11は、メインフレーム1
3の裏面に設けられたスピンドルモータ(DDモータ)
によって回転駆動され、これによってフロッピーディス
クの磁気記録媒体が回転する。また、メインフレーム1
3の裏面には、多数の電子部品が搭載された基板(図示
せず)が取り付けられている。
【0062】フロッピーディスクドライブは、フロッピ
ーディスクの磁気記録媒体に対してデータの読出し/書
込みを行うための上下一対の磁気ヘッド14(上側磁気
ヘッドのみを図示する)を備えている。磁気ヘッド14
は、フロッピーディスクドライブの背面側に設けられた
キャリッジアセンブリ15にその先端で支持されてい
る。すなわち、キャリッジアセンブリ15は、上側磁気
ヘッド14を支持する上側キャリッジ15Uと下側磁気
ヘッドを支持する下側キャリッジ15Lとを有する。キ
ャリッジアセンブリ15は、メインフレーム13の表面
上で後述するようにメインフレーム13から離隔して配
置されており、磁気ヘッド14をその先端でフロッピー
ディスクに対して所定の半径方向(図9及び図10の矢
印Cで示す方向)に沿って移動可能に支持している。
【0063】また、メインフレーム13の背面側の側壁
131には、ステッピングモータ16が固定されてい
る。ステッピングモータ16はキャリッジアセンブリ1
5を所定の半径方向Cに沿ってリニアに駆動する。詳細
に説明すると、ステッピングモータ16は所定の半径方
向Cと平行に延在する回転軸(駆動軸)161を有し、
この回転軸161には雄ネジが切られている。この回転
軸161の先端161aは、メインフレーム13の表面
から切り起こしにより立設された曲げ部132に空けら
れた穴132aを貫通し、スチールボール162が設け
られる。この穴132aとスチールボール162とによ
って、回転軸161は所定の半径方向Cと平行に延在す
るように規制され、かつその先端161aは回転可能に
保持される。
【0064】一方、キャリッジアセンブリ15は、下側
キャリッジ15Lから回転軸161まで延在したアーム
151を有し、このアーム151の先端151aは回転
軸161の雄ネジの谷の部分に係合する。従って、ステ
ッピングモータ16の回転軸161が回転すると、この
アーム151の先端151aが回転軸161の雄ネジの
谷の部分に沿って動かされ、これによってキャリッジア
センブリ15自体が所定の半径方向Cに沿って移動す
る。とにかく、ステッピングモータ16はキャリッジア
センブリ15を所定の半径方向Cに沿ってリニアに移動
させるための駆動手段として働く。
【0065】ステッピングモータ16の回転軸161が
キャリッジアセンブリ15の一方の側に設けられている
ので、キャリッジアセンブリ15の一方の側はこの回転
軸161によってフレーム13から離隔した状態で、移
動可能に支持される。しかしながら、この回転軸161
による支持だけでは、キャリッジアセンブリ15全体を
フレ−ム13の表面から離隔した配置することはできな
い。そのため、ガイドバー17によって、キャリッジア
センブリ15の他方の側でキャリッジアセンブリ15を
支持しながら案内する。ガイドバー17はキャリッジア
センブリ15を間に挟んで、ステッピングモータ16の
回転軸161とは逆側に設けられている。ガイドバー1
7は所定の半径方向Cに対して平行に延在し、メインフ
レーム13の表面上で一端171および他端172が後
述するように固定され、キャリッジアセンブリ15を所
定の半径方向Cに沿って案内する。これによって、キャ
リッジアセンブリ15全体がメインフレーム13の表面
から離隔して配置される。
【0066】尚、キャリッジアセンブリ15からこのガ
イドバー17側へフレキシブル・プリンテッド・サーキ
ット(FPC)152が延在しており、このFPC15
2はメインフレーム13の裏面に取り付けられた基板
(図示せず)に電気的に接続される。
【0067】ガイドバー17はメインフレーム13の表
面でガイドバークランプ18によって挟持されている。
ガイドバークランプ18はその中央部でメインフレーム
13の表面にバインド子ネジ19によって固定されてい
る。詳細に説明すると、ガイドバークランプ18はガイ
ドバー17より少しだけ長い矩形固定部材180を有
し、矩形固定部材180のほぼ中央にはバインド子ネジ
19のネジ軸190が通過できる程度の穴180aが穿
設されている。矩形固定部材180の一端180bおよ
び他端180cからは、それぞれ、ガイドバー17の一
端171および他端172を挟持するための一対のアー
ム181および182が延在している。
【0068】ガイドバークランプ18は単にガイドバー
17を挟持しているだけなので、これだけではガイドバ
ー17をメインフレーム13の表面に固定することはで
きない。このために、ガイドバー17の両端171およ
び172の位置を規制するための一対の位置決め部材が
必要である。この一対の位置決め部材としては、メイン
フレーム13の一部をメインフレーム13の表面側に切
り起こして形成した一対の曲げ部201および202を
使用している。
【0069】キャリッジアセンブリ15の下側キャリッ
ジ15Lは、キャリッジアセンブリ15をガイドバー1
7に沿って摺動可能に支持する支持枠としても働く。下
側キャリッジ15Lはガイドバー17側へ突出した突出
部(図示せず)を有し、この突出部中にガイドバー17
が摺動可能に嵌入されている。
【0070】フロッピーディスクドライブは、イジェク
トプレート21とディスクホルダ22とを更に有する。
メインフレーム13、イジェクトプレート21、及びデ
ィスクホルダ22は、金属板に打抜き加工、プレス加
工、曲げ加工等を施すことにより形成される。
【0071】イジェクトプレート21は、フロッピーデ
ィスクの挿入方向Aおよびその逆方向に沿ってスライド
自在なように、メインフレーム13上に備えられてい
る。イジェクトプレート21は、後述するように、フロ
ピーディスクドライブの作動時に、ディスクホルダ22
と協働してフロッピーディスクを保持する。また、イジ
ェクトプレート21は、フロッピーディスクを挿入方向
Aに沿ってフロッピーディスクドライブ内に挿入するこ
とを可能とし、或いはフロッピーディスクを挿入方向A
と逆方向に沿ってフロッピーディスクドライブ内からの
取り出すことを可能とするために、挿入方向Aに沿って
フロッピーディスクが摺動自在なようにフロッピーディ
スクを保持する。イジェクトプレート21には、互いに
対向する一対の側壁210が形成されている。この両側
壁210の各々には、一対のカム部211が形成されて
いる。また、イジェクトプレート21の底面には、両側
壁210に沿って切抜き部212が形成され、イジェク
トプレート21の底面中央部には、ディスクテーブル1
1を取り囲むように略U字状の切欠き部213が形成さ
れている。更に、イジェクトプレート21の下面には、
ピン(後述する)が設けられており、このピンは、後述
するイジェクトレバーの係止部と係合する。
【0072】ディスクホルダ22は、イジェクトプレー
ト21上に配置されている。ディスクホルダ22には、
主表面220と、この主表面220の両側端で互いに対
向した一対の側壁221が形成されている。この両側壁
221には、それぞれ突片222(一方のみ図示)が形
成されている。これらの突片222は、イジェクトプレ
ート21の切抜き部212を通じてメインフレーム13
の穴133内に挿通される。この突片222がメインフ
レーム13の穴133内に挿通されることにより、ディ
スクホルダ22は、メインフレーム13に対する挿入方
向Aの位置が決められるのと同時に、ディスクホルダ2
2は、ディスクテーブル11の回転軸11aの軸方向B
に沿って往復動自在となる。また、両側壁221の各々
には、一対のピン223が設けられている。このピン2
23は、イジェクトプレート21の側壁210に形成さ
れたカム部211内に挿通される。ディスクホルダ22
とイジェクトプレート21との間には、イジェクトバネ
23が架設されている。
【0073】尚、この例の場合、ディスクホルダ22に
突片222を設け、メインフレーム13に穴133を設
けてあるが、これに限らず、メインフレームに突片を設
け、ディスクホルダに穴を設けて構わない。
【0074】また、ディスクホルダ22は、その挿入方
向Aの奥側中央部に、キャリッジアンセンブリ15の上
側キャリッッジ15Uと対応する位置に、所定の半径方
向Cに延在した略矩形状の開口部224が設けられてい
る。この開口部224を囲むように、その周囲にディス
クホルダ22の主表面220から上方に盛り上がった、
略U字形状の盛り上がり縁225が形成されている。一
方、キャリッジアンセンブリ15は、側方に延びる一対
の側方アーム153を備え、この側方アーム153は盛
り上がり縁225の上に位置する。後述するように、フ
ロッピーディスクがディスクホルダ22からイジェクト
された状態では、この側方アーム153が盛り上がり縁
225と係合し、これによって上下一対の磁気ヘッド1
4同士が互いに離される。さらに、ディスクホルダ22
は、その挿入方向Aの奥側で開口部224から右より
に、後述するイジェクトレバーのレバー部の回動を許す
ような形状の開口部226も有している。
【0075】メインフレーム13上には、キャリッジア
センブリ15の近傍に、イジェクトレバー24が回動自
在に設けられている。詳細に述べると、メインフレーム
13には、その表面から上方に延びるロッド状ピン13
4が立設している。イジェクトレバー24は、ロッド状
ピン134が嵌め込まれる筒状部240と、この筒状部
240から径方向に延在するアーム部(レバー部)24
1と、このアーム部241の自由端に設けた上方に延在
する突起部242と、アーム部241の自由端側から周
方向に延びる円弧状の係止部243とを有している。イ
ジェクトレバー24には、筒状部240の周りにイジェ
クトレバーバネ25が装着され、このイジェクトレバー
バネ25は、イジェクトレバー24を図面上、反時計回
りに付勢している。イジェクトレバー24の突起部24
2は上記ディスクホルダ22の開口部226に遊嵌され
ている。また、この突起部242は、後述するフロッピ
ーディスクのシャッタの右側上端縁と係合して、シャッ
タの開閉を制御する。尚、図10に示されるように、ロ
ッド状ピン134の先端にはネジ26が捩じ込まれてお
り、これによってイジェクトレバー24がロッド状ピン
134から抜けるのを防止している。
【0076】また、メインフレーム13の前端部には、
フロントパネル27が取り付けられている。フロントパ
ネル27は、フロッピーディスクを出し入れする開口2
71と、この開口271を開閉する扉272とを備えて
いる。このフロントパネル27には、イジェクトボタン
28が前後方向移動可能に突設されている。イジェクト
ボタン28は、イジェクトプレート21の前端で前方に
突き出ている突起部214に嵌め込まれている。
【0077】図11を参照して、図9及び図10に示さ
れたフロッピーディスクドライブ(FDD)によって駆
動されるフロッピーディスク(FD)について説明す
る。図示のフロッピーディスク40は、円板状の磁気記
録媒体41と、この磁気記録媒体41を覆うシェル42
と、矢印D方向に摺動可能なシャッタ43とを有する。
シャッタ43には窓43aが空けられている。シャッタ
43は矢印D方向とは逆方向に図示しないバネ部材によ
って付勢されている。シェル42は、上記フロッピーデ
ィスクドライブの磁気ヘッド14での磁気記録媒体41
のアクセスを可能とする開口部42aを有する。この開
口部42aは、フロッピーディスク40がフロッピーデ
ィスクドライブ内に挿入されていない状態では、図11
に示すように、シャッタ43で覆われている。フロッピ
ーディスク40がフロッピーディスクドライブ内に挿入
されるとき、シャッタ43の右側縁上端43bにイジェ
クトレバー24の突起部242が係合して、シャッタ4
3を矢印D方向へ摺動する。
【0078】シェル42は、右上角部に、逆挿入(表裏
及び挿入方向を逆にして挿入)防止用の面取り部42b
が形成されている。また、シェル42には、その挿入方
向A後端の左側角部に書込み保護用穴44が穿設されて
いる。
【0079】上述したように、フロッピーディスクドラ
イブによって駆動されるフロッピーディスク40におい
て、磁気ヘッド14でアクセスされる磁気記録媒体41
の表面上には、データを記録するための通路としての複
数本のトラック(図示せず)が半径方向に沿って同心円
状に形成されている。フロッピーディスク40のトラッ
ク本数は片面80本であり、最外周トラック(最端トラ
ック)TR00から最内周トラックTR79まである。
【0080】図9に加えて図12をも参照して、磁気記
録媒体41の最端トラックTR00の位置を検出するため
のトラック位置検出機構(00センサ)について説明す
る。
【0081】キャリッジアセンブリ15において、下側
キャリッジ15Lにはその底部から下方に突出した遮断
板154が備えられている。一方、このキャリッジアセ
ンブリ15と対向するメインフレーム13の下面側には
メインプリント基板30が配設されており、このメイン
プリント基板30上にトラック位置検出機構(00セン
サ)として使用されるフォトインタラプタ31が実装さ
れている。このため、メインフレーム13にはこのフォ
トインタラプタ31を通すための穴13bが穿設されて
いる。
【0082】周知のように、フォトインタラプタ31
は、発光素子31a(図5)が内蔵された第1の突出部
311と、受光素子31b(図5)が内蔵された第2の
突出部312とを有する。第1の突出部311と第2の
突出部312とは、図示の如く、対面するように配置さ
れており、各々の対面する壁面には開口部(図示せず)
が設けられている。これら2つの開口部を通して、発光
素子から受光素子へ向かう光路が形成される。そして、
上記遮断板154は、図示の如く、第1の突出部311
と第2の突出部312との間の通路を通過する。
【0083】このような構成の00センサにおいて、フ
ォトインタラプタ31の光路を遮断板154が遮断する
ことにより、磁気ヘッド14がフロッピーディスク40
の磁気記録媒体41の最端トラックTR00の位置にある
ことを検出することができる。
【0084】次に、図13を参照して、上記フロッピー
ディスクドライブに使用されるDDモータ(スピンドル
モータ)について説明する。
【0085】図示のDDモータ300は、ロータ310
と、このロータ310に組み合わされるステータ320
とから成る。ロータ310は、円板状の金属製ケーシン
グ311の中央部に断面略台形部312を上方に突出さ
せて有する。断面略台形状部312の上面には、ディス
クテーブル11が固着されている。メインフレーム13
には、ロータ310の断面略台形状部312の上部のみ
を主面側に突出させることのできる円形開口135が設
けられている。その結果、ディスクテーブル11はメイ
ンフレーム13の主面側に突出する。
【0086】ロータ310は、その中心に、ケーシング
311とディスクテーブル11とを貫通するように、金
属製の回転軸11aが一体的に固着されている。すなわ
ち、ケーシング311と回転軸11aは、ディスクテー
ブル11をプラスチックマグネットにより射出成形で成
形する時に一体的に組み付けられる。ケーシング311
は、その周縁に下方に延びる筒状体314を有し、筒状
体314の内側にリング状の永久磁石315が取り付け
られている。
【0087】この永久磁石315は、前述したように、
周方向にメイン着磁されている。また、永久磁石315
の底面部は、周方向にモータサーボ用着磁されている。
尚、後述するステータ320のポール数が15個の場
合、メイン着磁は20極(N極が10極、S極が10
極)である。一方、モータサーボ用着磁は、ステータ3
20のポール数とは無関係に、120極(N極が60
極、S極が60極)である。メイン着磁は駆動用磁化部
とも呼ばれ、モータサーボ用着磁は検出用磁化部とも呼
ばれる。
【0088】また、図13に示されるように、筒状体3
14、すなわちケーシングの311の外周側壁部分の一
部が切り欠けられており、その切欠部分からメイン着磁
の一部(340)が磁極として突出し露出している。こ
の露出した磁極は、上述したインデックス検知用の永久
磁石2(図1参照)として動作するものであり、本実施
例においては、この外部に露出した磁極が単極ではな
く、2極となっている。この2極の並び方は周方向に並
んでさえいれば、どちらが回転方向先頭であっても良い
が、図1に示された例においては、N極が先になってい
る。また、インデックス検知用の永久磁石として作用す
る部分の断面は、凸型形状となっているが、これは、ケ
ーシング311、特に筒状体314との関係で定められ
たものであり、言うまでもなく、筒状体314等の形状
によっては、他の形態も取り得る。
【0089】断面略台形状部312の下面側にはアーム
316が組み付けられ、このアーム316にはドライブ
ロータ317が回転可能に設けられる。そして、断面略
台形状部312及びディスクテーブル11には略四角形
の穴(図示せず)が設けられ、これらの穴を通してドラ
イブローラ317がディスクテーブル11の上方に突出
するように配置される。フロッピーディスクドライブ内
に収容されたフロッピーディスク40(図11)は、デ
ィスクテーブル11上に載り、フロッピーディスク40
のハブ(図示せず)に形成された穴にドライブローラ3
17が嵌入することで、その磁気記録媒体41(図1
1)は回転駆動される。
【0090】一方、ステータ320は、モータフレーム
400によりメインフレーム13の背面側に取り付けら
れる。すなわち、ステータ320は、金属製のモータフ
レーム400の主面に実装されたプリント配線基板50
0上に構成される。ステータ320は、放射状に延びる
複数の固定子コア321を有するコアアセンブリと、複
数の固定子コア321のそれぞれに巻回した固定子コイ
ル322と、回転軸11aを受けるためのセンターメタ
ル(軸受け部)323とを有する。モータフレーム40
0は、その端縁部から上方に延びてメインフレーム13
の背面に当接する逆L字形の取付け部410を複数個有
する。
【0091】図14に示されるように、プリント配線基
板500上には、周波数発生パターンFGPTがDDモ
ータのステータ320の回りに形成されている。換言す
れば、周波数発生パターンFGPTは、永久磁石315
のモータサーボ用着磁(検出用磁化部)と所定距離だけ
離間した状態で対向配置されている。尚、図14は、ス
テータ320のポール数が18個の場合を図示してい
る。この場合、ロータ310のメイン着磁は24極であ
る。ちなみに、前述したように、ステータ320のポー
ル数が15個の場合には、ロータ310のメイン着磁は
20極である。
【0092】永久磁石315のモータサーボ用着磁が周
波数発生パターンFGPT上を回転することにより、周
波数発生パターンFGPTに逆起電力が発生する。前述
したように、永久磁石315のモータサーボ用着磁は一
周120極であるので、DDモータが1回転すると、6
0サイクルの信号が周波数発生パターンFGPTから発
生することになる。この信号はFGサーボ信号と呼ばれ
る。DDモータの回転数が300RPMの場合、DDモ
ータは1秒当り5回転する。そのとき、FGサーボ信号
の周波数は、(60×5)=300Hzとなる。
【0093】したがって、このFGサーボ信号と基準ク
ロック周波数が1MHzの基準クロック信号をカウンタ
を使用して分周して得られる300Hzの分周クロック
周波数を持つ分周クロック信号とを比較することによ
り、DDモータの速度を制御することが可能である。換
言すれば、FGサーボ信号の立上がりに同期してカウン
タをスタートさせ、そのカウンタが既定値をカウンタし
て得られる分周クロック信号の立下がりタイミングとF
Gサーボ信号の立下がりタイミングとを比較するするこ
とにより、DDモータの速度制御を行う。具体的には、
FGサーボ信号の立下がりタイミングが分周クロック信
号の立下がりタイミングよりも早ければ、DDモータを
減速させるように制御する。逆に、FGサーボ信号の立
下がりタイミングが分周クロック信号の立下がりタイミ
ングよりも遅ければ、DDモータを加速するように制御
する。
【0094】本発明は、上述した実施の形態及び実施例
に限定されるものではなく、当然ながら、本発明の趣旨
を逸脱しない範囲内で種々の変更・変形が可能である。
【0095】例えば、上述したフロッピーディスクドラ
イブは、メインフレーム13とは別に、DDモータ(ス
ピンドルモータ)を搭載するためのモータフレーム40
0が必要であった。換言すれば、モータフレーム(モー
タベース)400はメインフレーム(メインシャーシ)
13とは別ピースで構成されていたが、上述した周波数
発生パターンFGPTを、それと等価な機能を発揮でき
る何らかの手段に置き換え、周波数発生パターンFGP
Tを削除し、また、モータフレーム400とメインフレ
ーム13とを1ピースで形成することとしても良い。
【0096】更に、例えば、メイン着磁の極数Mとステ
ータのポールの個数Nとの比率M:Nが4:3であるダ
イレクトドライブモータに適用される場合を例に挙げて
説明したが、上記比率M:Nはこれに限定されないのは
勿論である。
【0097】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、イ
ンデックス検知用の永久磁石を2極着磁とし、ホール出
力のゼロクロス点に基づいてインデックス信号の生成を
行うこととしたことから、温度特性の向上が図られたイ
ンデックス信号生成装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるロータ及びインデッ
クス信号生成装置の概略構成図である。
【図2】図1に示されるインデックス信号生成装置にお
けるホール出力とインデックス信号生成のタイミングと
の関係を示す図である。
【図3】図2においてホール素子の温度特性の変化を考
慮した場合の、インデックス信号の生成を説明するため
の図である。
【図4】図4(a)は、インデックス検知用の永久磁石
が単極着磁である場合の概略構成図であり、図4(b)
は、図4(a)の構成で且つホール素子における温度特
性の変化を考慮した場合におけるインデックス信号の生
成を説明するための図である。
【図5】FDD制御装置の1チップICの外観を示す図
である。
【図6】図5に図示した1チップICと共に使用され
る、FDD制御装置のスピンドルモータ用ICの外観を
示す図である。
【図7】図5に図示した1チップICの内部の概略構成
を示すブロック図である。
【図8】三相コイルに流れる電流の状態を示す図であ
る。
【図9】フロッピーディスクドライブの部分的分解斜視
図である。
【図10】図9に示したフロッピーディスクドライブを
斜め前方から見た概略斜視図である。
【図11】フロッピーディスクドライブで駆動されるフ
ロッピーディスクを示す平面図である。
【図12】フロッピーディスクドライブに使用されるト
ラック位置検出機構(00センサ)の設置構造を説明す
るための断面図である。
【図13】図9に示したフロッピーディスクドライブの
うち、メインフレームとこれに組み付けられるDDモー
タ(スピンドルモータ)との関係を示す断面図である。
【図14】図13に示したDDモータのステータの構造
を説明するための平面図である。
【符号の説明】
1 DDモータ用ロータ 2 インデックス検知用永久磁石 3 ホール素子 4 基準電圧供給手段 5 ホールバイアス供給手段 6 インデックス検出回路 7 クロック 8 ディレイカウンタ
フロントページの続き Fターム(参考) 5D044 AB02 BC01 CC05 DE46 GK20 GM26 5H019 BB01 BB02 BB05 BB09 BB15 BB19 BB20 BB23 CC04 CC09 DD01 EE01 EE07 EE14 FF01 GG01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インデックス検知用の磁石を、DDモー
    タのロータ外周に、当該ロータの径方向外側に面するよ
    うにして且つ当該ロータの周方向にS極及びN極が並ぶ
    ようにして配置し、 前記ロータの径方向外側の所定の位置にホール素子を設
    け、 前記ロータが回転することにより前記磁石が前記ホール
    素子の前を通過した際に、前記磁石から当該ホール素子
    が受ける磁束の変化をホール効果を利用してホール出力
    信号として検出し、 前記ホール素子の前を通過する磁極がS極又はN極のい
    ずれか一方から他方へと変化する際に生じる前記ホール
    出力信号のゼロクロス点に基づいて、インデックス信号
    を生成することを特徴とするインデックス信号生成方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のインデックス信号生成方
    法において、前記ロータの回転の際、前記N極が前記ホ
    ール素子の前を通過した後前記S極が前記ホール素子の
    前を通過するようにして、前記磁石が配置されているこ
    とを特徴とするインデックス信号生成方法。
  3. 【請求項3】 ロータを備えるDDモータを有するディ
    スクドライブであって、前記ロータは当該ロータ外周に
    対して当該ロータの径方向外側に面するようにして且つ
    当該ロータの周方向にS極及びN極が並ぶようにして設
    けられたインデックス検知用の磁石を備える、ディスク
    ドライブにて用いられ、前記ロータの回転を検出して前
    記ロータが回転する毎にインデックス信号を生成するイ
    ンデックス信号生成装置において、 前記ロータの径方向外側の所定位置に設けられ、前記ロ
    ータの回転に伴う前記磁石の面前通過をホール効果によ
    り検出し、ホール出力信号を出力するホール素子と、 前記ホール出力信号をモニタして、前記ホール素子の前
    を通過する磁極がS極又はN極のいずれか一方から他方
    へと変化する際に生じる当該ホール出力信号のゼロクロ
    ス点を検出した際に、原インデックス信号を生成するイ
    ンデックス検出回路と、 該原インデックス信号を受けて所定時間だけ遅延させた
    後、前記インデックス信号として出力する遅延回路とを
    備えることを特徴とするインデックス信号生成装置。
  4. 【請求項4】 DDモータとインデックス信号生成装置
    とを有するディスクドライブであって、前記DDモータ
    は、ロータを備えており、当該ロータは、その外周に対
    して当該ロータの径方向外側に面するようにして設けら
    れたインデックス検知用の磁石を備えており、前記イン
    デックス信号生成装置は、前記ロータの回転に伴う前記
    磁石の移動をホール効果を利用して検出することにより
    前記ロータが回転する毎にインデックス信号を生成する
    ものである、ディスクドライブにおいて、 前記ロータ外周に設けられた前記磁石は、当該ロータの
    周方向にS極及びN極が並ぶようにして配置されてお
    り、 前記インデックス信号生成装置は、 前記ロータの径方向外側の所定位置に設けられ、前記ロ
    ータの回転に伴う前記磁石の面前通過をホール効果によ
    り検出し、ホール出力信号を出力するホール素子と、 前記ホール出力信号をモニタして、前記ホール素子の前
    を通過する磁極がS極又はN極のいずれか一方から他方
    へと変化する際に生じる当該ホール出力信号のゼロクロ
    ス点を検出した際に、原インデックス信号を生成するイ
    ンデックス検出回路と、 該原インデックス信号を受けて所定時間だけ遅延させた
    後、前記インデックス信号として出力する遅延回路とを
    備えることを特徴とするディスクドライブ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のディスクドライブにおい
    て、 前記ロータは、外周側壁部及び円板状の上部を有するケ
    ーシングを有しており、 当該ケーシングは、前記外周側壁部に、その一部が切り
    欠かれた切欠部を有しており、 前記磁石は、少なくともその一部が当該切欠部から前記
    ロータ径方向外側に面するようにして、前記ケーシング
    の内側に取り付けられていることを特徴とするディスク
    ドライブ。
  6. 【請求項6】 その外周の一部から磁石が外側に面する
    ようにして設けられたロータを有するDDモータであっ
    て、当該DDモータと、前記ロータの回転に伴う前記磁
    石の移動をホール効果を利用して検出することにより前
    記ロータが回転する毎にインデックス信号を生成するイ
    ンデックス信号生成装置とを有するディスクドライブに
    おいて用いられるDDモータにおいて、 前記ロータ外周に設けられた前記磁石は、当該ロータの
    周方向にS極及びN極が並ぶようにして配置されている
    ことを特徴とするDDモータ。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のDDモータにおいて、 前記ロータは、外周側壁部及び円板状の上部を有するケ
    ーシングを有しており、 当該ケーシングは、前記外周側壁部に、その一部が切り
    欠かれた切欠部を有しており、 前記磁石は、少なくともその一部が当該切欠部から前記
    ロータ径方向外側に面するようにして、前記ケーシング
    の内側に取り付けられていることを特徴とするDDモー
    タ。
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