JP3626255B2 - 戸当たりゴム - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄道車両等に使用されている一対のスライドドアの戸当り側端部に取付けられ、スライドドア閉鎖時に挟まれた指等を簡単に引き抜くことができるようにした戸当たりゴムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、鉄道車両等に使用されているスライドドアDは、例えば、図8,9に示すように、枠骨1の内側面と外側面に外装板2が設けられ、各外装板2の戸当り側端部2aにそれぞれ戸当たりゴムRが取付けられている。そしてこのスライドドアDの頂部に設けられたローラ3がレール(図示せず)上に載置され、ドアD全体が吊持された状態で駆動部4により開閉されるようになっている。
【0003】
また、他の形式のドアとしては、床にレールを敷き、このレール上を走行するようにした床置き式のスライドドア等もある。
【0004】
いずれの形式のスライドドアDも、ドア閉鎖時の騒音を防止するとともに手や指等が挟まれても危険な状態が生じないようにすることを目的として戸当り側端部2aに戸当たりゴムRが設けられている。
【0005】
従来から使用されている戸当たりゴムRは、例えば、図9に示すように、基部5と一体に形成され、内部に空間部Sが形成されるように弾性変形可能なゴム材よりなる外皮部6が設けられており、ドア開閉時の騒音防止及び車室内外の気密性を確保するために高いクッション性をもって当接するようになっている。
【0006】
しかし、単なる中空体の外皮部6により戸当たりゴムRを形成すれば、クッション性は向上するが、両スライドドア閉鎖時に手や指等が挟まれた場合には、その変形容易性から手や指等との接触面積が増大し、抜けにくく、しかも、手や指等が挟まれていても、両スライドドアが完全に閉鎖している状態とみなし、警告ランプが点灯しない虞れもあった。
【0007】
このため、最近の戸当たりゴムRは、図10に示すように、基部5から空間部S内に向けて突状芯部7を突設したものがある。この戸当たりゴムRは、ドア閉鎖時に外皮部6を突状芯部7が背面からサポートし、外皮部6の不必要な変形を防止することができるので、ドアに手や指等が挟まれた場合には、外皮部6と手や指等との接触面積の増大を抑制し、手や指等が比較的抜けやすい構造となり、前述した警告ランプの点灯をより確実にしている。
【0008】
さらに詳述すれば、この戸当り部8は、前記外装板2の内方折曲部2bが嵌合される溝部5aが形成された基部5を有しており、該基部5には、内部に空間部Sが形成された所定肉厚の半円状外皮部6が一体に設けられ、さらに、前記基部5の幅方向中央部より前記空間部S内を外皮部6に向かって突状芯部7が突出されている。ただし、この突状芯部7は、その先端と外皮部6の先端内周面6aとの間に比較的大きな先端空間部S1 が形成され、また両側面7aと外皮部6の側部内周面6bとの間にもそれぞれ側部空間部S2 が形成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このように構成した戸当たりゴムRでは、手や指等が挟まれた場合には、戸当り部8は変形するので、手や指等と戸当たりゴムRとの接触面積や摩擦抵抗はまだかなり大きく、手や指等が外れにくく、危険な事態を回避するには不十分であり、また警告ランプの点灯も確実なものとはいえないというのが実情である。
【0010】
なお、手や指等が挟まれた場合に、戸当たりゴムR全体が回転することにより手や指等が外れやすくしたものも提案されている(実開平2−32,472号公報)が、戸当たりゴムR全体が回転すれば、気密性が損なわれたり、走行中あるいは停止中の如何を問わず、ドア内からドア外にものが突出する虞れがあり、走行の安全を確保する上からは好ましいものではない。
【0011】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、スライドドア閉鎖時に挟まれた指等を検出するとともに簡単に引き抜くことができる、より安全な戸当たりゴムの構造を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、一対のスライドドアの各戸当り側端部にそれぞれ取付けられる基部と、該基部に一体形成され前記スライドドアの上下方向に伸延するように設けられた戸当り部とからなり、該戸当り部は、内部に空間部が形成されるように設けられた断面半円状をした所定肉厚の外皮部と、前記基部より前記空間部内に向けて突出された突状芯部とを有する戸当たりゴムにおいて、前記戸当り部の長手軸線に直交する断面の中心軸線に対して前記突状芯部が一側に変位するように形成し、両スライドドア閉鎖時に一方のスライドドアの突状芯部と他方のスライドドアの突状芯部が衝突するように幅方向で少なくとも一部が重合する重合部を有することを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載の発明は、前記突状芯部の先端が前記外皮部の先端部と一体となるように突出され、かつ該突状芯部の一側面と前記外皮部の側部内周面との間には側部空間部を形成し、該突状芯部の他側面と前記外皮部の側部内周面との間には側部空間部が生じないように中実としたことを特徴とする。
【0014】
請求項3に記載の発明は、前記突状芯部の先端と前記外皮部の先端部内周面との間に僅かな先端空間部が形成されるように突出され、かつ該突状芯部の一側面と前記外皮部の側部内周面との間には側部空間部を形成し、該突状芯部の他側面と前記外皮部の側部内周面との間には側部空間部が生じないように中実としたことを特徴とする。
【0015】
請求項4に記載の発明は、両スライドドア閉鎖時に、戸当り部の各側部空間部が相互に斜向かいに位置するようにしたことを特徴とする。
【0016】
請求項5に記載の発明は、両スライドドア閉鎖時に、戸当り部の両側部空間部のいずれもがスライドドアの内側又は外側に位置するようにしたことを特徴とする。
【0017】
【作用】
このように構成した請求項1に記載の発明は、ドアに指等が挟まれた場合には、両ドアの突状芯部同志が重合するように当たるので、ドアの閉鎖力に対しては突状芯部がこの力を受けることになり、戸当り部も不必要に変形せず、ドア閉鎖時に指等が挟まれたときの警告を直ちに確実に発することができ、重合部が少ないため、挟まれた指等も簡単に引き抜くことができる。また、戸当たりゴム成形時には、所定の比率の突状芯部と空間部が形成されるように押出し成形により形成できるので、成形が極めて簡単となる。
【0018】
請求項2に記載の発明は、突状芯部を外皮部と一体にし、突状芯部の一側面と外皮部の側部内周面との間には側部空間部を形成し、該突状芯部の他側面は中実としたので、指等を挟まれたとしても、戸当り部の変形をより少なくでき、指等が挟まれたときの警告をより確実に発することができ、また戸当り部の横方向の変形を容易となるので、指等も簡単に抜くことができる。
【0019】
請求項3に記載の発明は、突状芯部に対し、先端と外皮部との間及び一側面との間にそれぞれ空間部を形成し、該突状芯部の他側面と前記外皮部との間は中実としたので、指等を挟まれたときの戸当りゴムから受ける衝撃は少なく、ソフトな当たりとなり、また警告もより確実に発することができ、指等も簡単に抜くことができる。
【0020】
請求項4に記載の発明は、戸当り部の各側部空間部が相互に斜向かいに位置するようにしたので、ホーム側あるいは車内側のいずれの側にいる人が指等を挟まれたとしても、戸当り部の変形を少なくでき、指等が挟まれたときの警告をより確実に発することができ、指等も簡単に抜くことができることになる。
【0021】
請求項5に記載の発明は、戸当り部の両側部空間部のいずれもがドア内側又は外側に位置するようにしたので、例えば、ホーム側又は車内側のいずれかにいる人が指等を挟まれたとき、戸当り部の変形を少なくでき、指等が挟まれたときの警告をより確実に発することができ、戸当り部側部空間部側へ(図4では内側、図7では外側)の変形が容易で、指等も簡単に抜くことができることになる。
【0022】
【実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面について説明する。
図1は本発明に係る戸当たりゴム構造の実施の形態1を示す軸直角断面図、図2はドアに指等が挟まれ状態を示す説明図であり、図8〜10に示す部材と共通する部材には同一符号を付している。
【0023】
(実施の形態1)
図1に示す本実施の形態の戸当たりゴムRは、電車のスライドドアDの戸当り側端部2aに上下方向に伸延するように取付けられ、ドア閉鎖時の騒音を防止するとともに手や指等が挟まれても危険な状態が生じないようにしている。
【0024】
この戸当たりゴムRは、軸直角断面が矩形状の基部5と、該基部5と一体的に形成された軸直角断面半円状の戸当り部8とからなり、基部5と戸当り部8との間に設けられた溝部5aに外装板2の内方折曲部2bが嵌合されている。
【0025】
なお、戸当り部8を軸直角断面半円状とすれば、ドアに指等が挟まれたとき、指等に加わる衝撃が少なくなり、好ましいものとなる。
【0026】
前記戸当り部8は、基部5より先端に向かって突出するように形成された突状芯部Gと、この突状芯部Gと一体に形成され内部に空間部Sを有する外皮部6とを有している。
【0027】
この突状芯部Gは、戸当り部8の長手軸線に直交する断面の中心軸線O−Oに対して一側に変位した位置に形成され、しかも、ドア閉鎖時に一方のドアDの突状芯部Gと他方のドアDの突状芯部Gが衝突する位置となるように幅方向で少なくとも一部が重合する重合部20を有している。
【0028】
さらに詳述すれば、この突状芯部Gは、先端平坦面11と外皮部6の先端内周面6aとの間に僅かな先端空間部S1 を有し、該突状芯部Gの一側面12と前記外皮部6の側部内周面6bとの間には比較的大きな側部空間部S2 が形成され、突状芯部Gの他側面と前記外皮部6の側部内周面との間には側部空間部が生じないように中実、つまり外皮部6と一体化されている。
【0029】
また、この戸当たりゴムRは、両スライドドアDの閉鎖時に一方のスライドドアDの突状芯部Gと他方のスライドドアDの突状芯部Gが衝突するように幅方向で僅かな距離xだけ重合されている。このようにドアの閉鎖時に衝突するようにした重合部20を形成するに当たっては、各スライドドアDに取付ける戸当たりゴムRをすべて同一形状で成形した後に、所定長で切断し、一方を反転させ、各戸当たりゴムRの側部空間部S2 が両スライドドアDの閉鎖時に相互に斜向かいの位置となるようにセットすればよく、製造コスト的に極めて有利となる。
【0030】
実験によれば、重合部20の距離xは、戸当り部8の幅Wが約20mm、長さLが約20mmの戸当たりゴムRの場合、約2mm程度であることが好ましいことが判明している。
【0031】
次に、作用を説明する。
図2に示すように、例えば、車室内のいる人が、ドア閉鎖時に、指等を挟まれた場合には、まず、半円状の外周面を有する戸当り部8の先端部が指等に当たり、先端空間部S1 や側部空間部S2 により戸当り部8全体が変形するので、指等に対する当たりがソフトで、指等の損傷が防止される。
【0032】
この場合、一方の突状芯部Gと他方の突状芯部Gが幅方向で僅かに重合しているので、指等が両ドアDに挟まれても、戸当り部8は、突状芯部Gにより背面側よりサポートされるので、不必要に変形せず、ドアDが完全に閉じない状態となり、これにより車外の警告ランプは確実に点灯し(ドアが完全に閉じると、警告ランプは消灯する)、電車は、再度ドアを開き、警告ランプの消灯を確認した上で、発車することになり、乗客の安全が確保される。
【0033】
また、戸当り部8が不必要に変形しなければ、挟まれた指等も抜き易くなる。例えば、図1,2に示すように、側部空間部S2 が相互に斜向かいの位置となるようにしていると、挟まれた指等を引き抜くと、この引抜き力により、いずれか一方の突状芯部Gが基部5を中心として横方向、つまり側部空間部S2 側に傾斜されることになるので、指等は、両戸当り部8間から引き抜き易くなる。
【0034】
この場合、ドア外側(ホーム側)にいる人が指等を挟まれたときも、ドア内側(車内側)にいる人が指等を挟まれたときであろうと、一方の突状芯部Gが基部5を中心として横方向に変位するので、指等は、容易に引き抜くことができる。
【0035】
しかも、突状芯部Gが斜向かいとなる位置に設けているので、指等を斜めに引くと、いずれか一方の突状芯部Gの横方向変位とともに、突状芯部Gの先端と前記外皮部6との間の僅かな先端空間部S1 及び側部空間部S2 が撓み、外皮部6に撓み代が生じ、これら総じて指等の引き抜きが容易になる。
【0036】
このように本実施の形態1は、側部空間部S2 あるいは中実の突状芯部Gが斜向かいとなる位置に設けられているので、ドア外側(ホーム側)あるいはドア内側(車内側)のいずれの人が指等が挟まれたときも、外しやすく、安全性が確保される。
【0037】
(実施の形態2)
上述したものは、側部空間部S2 が、電車の進行方向(矢印の方向)で前となる戸当たりゴムRの外側と、電車の進行方向で後ろとなる戸当たりゴムRの内側に相互に斜向かいとなるように配置したものであるが、本発明は、これのみでなく、図3に示すように、側部空間部S2 が、前方戸当たりゴムRの内側と、後方戸当たりゴムRの外側に相互に斜向かいとなるように配置しても良い。
【0038】
この場合も実施の形態1と同様に、ドア外側(ホーム側)あるいはドア内側(車内側)のいずれの人が指等が挟まれたときも、いずれか一方の突状芯部Gの横方向変位するとともに空間部S1 及びS2 により外皮部6に撓み代が生じ、簡単に指等を引き抜くことができる。
【0039】
要するに、本発明の戸当たりゴムは、一方の戸当たりゴムRのドア内側と、他方の戸当たりゴムRのドア外側に側部空間部S2 が存在するように構成すれば、ドア内外のいずれに人が指等が挟まれたときも、外しやすく、安全性が確保される。
【0040】
(実施の形態3)
上述したものは、一方の戸当たりゴムRのドア内側と、他方の戸当たりゴムRのドア外側に側部空間部S2 が存在するように構成したものであるが、本発明は、これのみでなく、図4に示すように、各側部空間部S2 がドア内側に存在するように構成したものであっても良い。
【0041】
つまり、図3に示すように、前記両側部空間部S2 がドア内側と外側に斜向かいの位置に設けられていると、ドア外側あるいは内側で指等を挟まれても、いずれも外しやすく、安全性が確保されるが、場合によっては、このようにしなくてもよく、いずれか一方のみでも、安全性が確保されることもある。
【0042】
したがって、本実施の形態3では、例えば、図4のように各側部空間部S2 がドア内側に存在するようにしたものでもよく、あるいは図示はしないが、各側部空間部S2 がドア外側に存在するようにしたものであっても良い。
【0043】
(実施の形態4)
上述した実施の形態は、先端平坦面11と外皮部6の先端内周面6aとの間に先端空間部S1 を有し、該突状芯部Gの一側面12と外皮部6の側部内周面6bとの間に側部空間部S2 を有し、突状芯部Gの他側面と外皮部6の側部内周面との間には側部空間部が生じないように中実になっているが、本発明は、これのみでなく、図5に示すように、突状芯部Gの他側面13と前記外皮部6の側部内周面6bとの間にも比較的小さな側部空間部S3 を有するものであっても良い。
【0044】
このようにしても実施の形態と同様に、突状芯部Gが、長手軸線に直交する断面の中心軸線O−Oに対して一側に変位した位置に形成されているので、ドア閉鎖時に指等が挟まれた場合に、ドアの閉鎖力に対しては突状芯部Gがこれに対向し、戸当り部8が不必要に変形せず、警告をより確実に発することができ、また挟まれた指等を抜く時には、戸当り部の横方向の変形が容易となるので、突状芯部Gが基部5を中心として傾斜しやすく、抜き易くなる。
【0045】
この場合も、図示はしないが、一方の戸当たりゴムRのドア外側と、他方の戸当たりゴムRのドア内側に側部空間部S2 が形成されるようにしても良い。
【0046】
(実施の形態5)
上述したものは、突状芯部Gの先端と前記外皮部6との間の僅かな先端空間部S1 を有するものであるが、本発明は、これのみでなく、図6に示すように、先端空間部S1 を有していないものであっても良い。
【0047】
つまり、前記突状芯部Gは、先端が外皮部6の先端部と一体となるように突出され、かつ突状芯部Gの一側面12と前記外皮部6の側部内周面6bとの間には側部空間部S2 を形成し、突状芯部Gの他側面と前記外皮部の側部内周面との間には空間部が生じないように中実としても良い。
【0048】
この場合、図6に示すように、側部空間部S2 を、一方の戸当たりゴムRの外側と他方の戸当たりゴムRの内側に形成しても良く、逆に、一方の戸当たりゴムRの内側と、他方の戸当たりゴムRの外側に側部空間部S2 が存在するようにしてもよい。
【0049】
このように構成した戸当たりゴムRは、ドア閉鎖時に指等が挟まれた場合に、ドアの閉鎖力に対しては突状芯部Gがこれに対向するので、戸当り部8が不必要に変形することはなく、指等が挟まれたときの警告をより確実に発することができ、また挟まれた指等を抜く時には、一方の戸当り部の横方向の変形が容易となるので、人がドアの外側あるいは内側のいずれにいるかを問わず、抜き易くなる。
【0050】
(実施の形態6)
上述した実施の形態5のように、側部空間部S2 が相互に斜向かいの位置となるようにしたもののみでなく、図7に示すように、各側部空間部S2 を外側に位置するように設けることもできる。これも、前述したドアの外側あるいは内側のいずれかの場合の安全性を確保するときに使用するものである。
【0051】
上述したものは、本発明の実施の形態であり、本発明は、これのみでなく、特許請求の範囲に記載の要旨を逸脱することなく、種々変更することができる。例えば、前記実施の形態は、電車について説明したが、本発明は、これのみでなく、他の鉄道車両やスライドドアを有する自動車やバス等の車両あるいはエレベータのドア等、種々の場所に使用される戸当たりゴムに適用できる。
【0052】
また、基部5に関しても、スライドドアDの上下方向全長に渡って設ける必要はなく、スライドドアDと部分的に連結されるようにしたものでも良い。
【0053】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に記載の発明は、ドアに指等が挟まれた場合には、両ドアの突状芯部同志が重合するように当たるので、戸当り部も不必要に変形せず、指等が挟まれたときの警告を直ちに発することができ、挟まれた指等も簡単に引き抜くことができる。また、戸当たりゴムの成形が極めて簡単となる。
【0054】
請求項2に記載の発明は、突状芯部を外皮部と一体にし、突状芯部の一側面と外皮部の側部内周面との間には側部空間部を形成し、該突状芯部の他側面は中実としたので、指等を挟まれたとしても、戸当り部の変形をより少なくでき、指等が挟まれたときの警告をより確実に発することができ、また戸当り部の横方向の変形を容易となるので、指等も簡単に抜くことができる。
【0055】
請求項3に記載の発明は、突状芯部に対し、先端と外皮部との間及び一側面との間にそれぞれ空間部を形成し、該突状芯部の他側面と前記外皮部との間は中実としたので、指等を挟まれたときの戸当りゴムから受ける衝撃は少なく、また警告もより確実に発することができ、指等も簡単に抜くことができる。
【0056】
請求項4に記載の発明は、戸当り部の各側部空間部が相互に斜向かいに位置するようにしたので、ホーム側あるいは車内側のいずれの側にいる人が指等を挟まれたとしても、戸当り部の変形を少なくでき、指等が挟まれたときの警告をより確実に発することができ、指等も簡単に抜くことができることになる。
【0057】
請求項5に記載の発明は、戸当り部の両側部空間部のいずれもがドア内側又は外側に位置するようにしたので、例えば、ホーム側又は車内側のいずれかにいる人が指等を挟まれたとき、戸当り部の変形を少なくでき、指等が挟まれたときの警告をより確実に発することができ、指等も簡単に抜くことができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1を示す軸直角断面図である。
【図2】同実施の形態において指等が挟まれ状態を示す説明図である。
【図3】本発明の実施の形態2を示す軸直角断面図である。
【図4】本発明の実施の形態3を示す軸直角断面図である。
【図5】本発明の実施の形態4を示す軸直角断面図である。
【図6】本発明の実施の形態5を示す軸直角断面図である。
【図7】本発明の実施の形態6を示す軸直角断面図である。
【図8】電車のドアの正面図である。
【図9】図8の9−9線に沿う断面図である。
【図10】従来の戸当たりゴムの一例を示す軸直角断面図である。
【符号の説明】
2a…戸当り側端部、 5…基部、
8…戸当り部、 6…外皮部、
6a…先端部内周面、 6b…側部内周面、
11…先端平坦面、 12,13…側面、
20…重合部、 D…スライドドア、
G…突状芯部、 S,S1 ,S2 ,S3 …空間部。

Claims (5)

  1. 一対のスライドドア(D) の各戸当り側端部(2a)にそれぞれ取付けられる基部(5) と、該基部(5) に一体形成され前記スライドドア(D) の上下方向に伸延するように設けられた戸当り部(8) とからなり、該戸当り部(8) は、内部に空間部(S) が形成されるように設けられた断面半円状をした所定肉厚の外皮部(6) と、前記基部(5) より前記空間部(S) 内に向けて突出された突状芯部(G) とを有する戸当たりゴムにおいて、
    前記戸当り部(8) の長手軸線に直交する断面の中心軸線(O−O)に対して前記突状芯部(G) が一側に変位するように形成し、両スライドドア閉鎖時に一方のスライドドア(D) の突状芯部(G) と他方のスライドドア(D) の突状芯部(G) が衝突するように幅方向で少なくとも一部が重合する重合部(20)を有することを特徴とする戸当たりゴム。
  2. 前記突状芯部(G) は、先端が前記外皮部(6) の先端部と一体となるように突出され、かつ該突状芯部(G) の一側面(12)と前記外皮部(6) の側部内周面(6b)との間には側部空間部(S2)を形成し、該突状芯部(G) の他側面と前記外皮部(6) の側部内周面との間には側部空間部が生じないように中実としたことを特徴とする請求項1に記載の戸当たりゴム。
  3. 前記突状芯部(G) は、該突状芯部(G) の先端と前記外皮部(6) の先端部内周面(6a)との間に僅かな先端空間部(S1) が形成されるように突出され、かつ該突状芯部(G) の一側面(12)と前記外皮部(6) の側部内周面(6b)との間には側部空間部(S2)を形成し、突状芯部(G) の他側面と前記外皮部(6) の側部内周面との間には側部空間部が生じないように中実としたことを特徴とする請求項1に記載の戸当たりゴム。
  4. 前記戸当り部(8) は、両スライドドア(D) 閉鎖時に前記各側部空間部(S2)が相互に斜向かいに位置するようにしたことを特徴とする請求項2又は3に記載の戸当たりゴム。
  5. 前記戸当り部(8) は、両スライドドア(D) 閉鎖時に前記各側部空間部(S2)のいずれもがスライドドア(D) の内側又は外側に位置するようにしたことを特徴とする請求項2又は3に記載の戸当たりゴム。
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