JPH0972169A - 戸当たりゴム - Google Patents

戸当たりゴム

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JPH0972169A
JPH0972169A JP22809095A JP22809095A JPH0972169A JP H0972169 A JPH0972169 A JP H0972169A JP 22809095 A JP22809095 A JP 22809095A JP 22809095 A JP22809095 A JP 22809095A JP H0972169 A JPH0972169 A JP H0972169A
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NISHIYAMA KK
Nishiyama Corp
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KURANO GOMME KOGYO KK
NISHIYAMA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライドドア閉鎖時に挟まれた指等を検出す
るとともに簡単に引き抜くことができる、より安全な戸
当たりゴムの構造を提供すること。 【解決手段】 戸当り部8の突状芯部Gが、長手軸線に
直交する断面の中心軸線O−Oに対して一側に変位する
ように形成し、両スライドドア閉鎖時に一方のスライド
ドアDの突状芯部Gと他方のスライドドアDの突状芯部
Gが衝突するように幅方向で少なくとも一部が重合する
ように構成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両等に使用
されている一対のスライドドアの戸当り側端部に取付け
られ、スライドドア閉鎖時に挟まれた指等を簡単に引き
抜くことができるようにした戸当たりゴムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、鉄道車両等に使用されているス
ライドドアDは、例えば、図8,9に示すように、枠骨
1の内側面と外側面に外装板2が設けられ、各外装板2
の戸当り側端部2aにそれぞれ戸当たりゴムRが取付け
られている。そしてこのスライドドアDの頂部に設けら
れたローラ3がレール(図示せず)上に載置され、ドア
D全体が吊持された状態で駆動部4により開閉されるよ
うになっている。
【0003】また、他の形式のドアとしては、床にレー
ルを敷き、このレール上を走行するようにした床置き式
のスライドドア等もある。
【0004】いずれの形式のスライドドアDも、ドア閉
鎖時の騒音を防止するとともに手や指等が挟まれても危
険な状態が生じないようにすることを目的として戸当り
側端部2aに戸当たりゴムRが設けられている。
【0005】従来から使用されている戸当たりゴムR
は、例えば、図9に示すように、基部5と一体に形成さ
れ、内部に空間部Sが形成されるように弾性変形可能な
ゴム材よりなる外皮部6が設けられており、ドア開閉時
の騒音防止及び車室内外の気密性を確保するために高い
クッション性をもって当接するようになっている。
【0006】しかし、単なる中空体の外皮部6により戸
当たりゴムRを形成すれば、クッション性は向上する
が、両スライドドア閉鎖時に手や指等が挟まれた場合に
は、その変形容易性から手や指等との接触面積が増大
し、抜けにくく、しかも、手や指等が挟まれていても、
両スライドドアが完全に閉鎖している状態とみなし、警
告ランプが点灯しない虞れもあった。
【0007】このため、最近の戸当たりゴムRは、図1
0に示すように、基部5から空間部S内に向けて突状芯
部7を突設したものがある。この戸当たりゴムRは、ド
ア閉鎖時に外皮部6を突状芯部7が背面からサポート
し、外皮部6の不必要な変形を防止することができるの
で、ドアに手や指等が挟まれた場合には、外皮部6と手
や指等との接触面積の増大を抑制し、手や指等が比較的
抜けやすい構造となり、前述した警告ランプの点灯をよ
り確実にしている。
【0008】さらに詳述すれば、この戸当り部8は、前
記外装板2の内方折曲部2bが嵌合される溝部5aが形
成された基部5を有しており、該基部5には、内部に空
間部Sが形成された所定肉厚の半円状外皮部6が一体に
設けられ、さらに、前記基部5の幅方向中央部より前記
空間部S内を外皮部6に向かって突状芯部7が突出され
ている。ただし、この突状芯部7は、その先端と外皮部
6の先端内周面6aとの間に比較的大きな先端空間部S
1 が形成され、また両側面7aと外皮部6の側部内周面
6bとの間にもそれぞれ側部空間部S2 が形成されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように構
成した戸当たりゴムRでは、手や指等が挟まれた場合に
は、戸当り部8は変形するので、手や指等と戸当たりゴ
ムRとの接触面積や摩擦抵抗はまだかなり大きく、手や
指等が外れにくく、危険な事態を回避するには不十分で
あり、また警告ランプの点灯も確実なものとはいえない
というのが実情である。
【0010】なお、手や指等が挟まれた場合に、戸当た
りゴムR全体が回転することにより手や指等が外れやす
くしたものも提案されている(実開平2−32,472
号公報)が、戸当たりゴムR全体が回転すれば、気密性
が損なわれたり、走行中あるいは停止中の如何を問わ
ず、ドア内からドア外にものが突出する虞れがあり、走
行の安全を確保する上からは好ましいものではない。
【0011】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、スライドドア閉鎖時に挟まれた指等
を検出するとともに簡単に引き抜くことができる、より
安全な戸当たりゴムの構造を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に記載の発明は、一対のスライドドアの各戸
当り側端部にそれぞれ取付けられる基部と、該基部に一
体形成され前記スライドドアの上下方向に伸延するよう
に設けられた戸当り部とからなり、該戸当り部は、内部
に空間部が形成されるように設けられた断面半円状をし
た所定肉厚の外皮部と、前記基部より前記空間部内に向
けて突出された突状芯部とを有する戸当たりゴムにおい
て、前記戸当り部の長手軸線に直交する断面の中心軸線
に対して前記突状芯部が一側に変位するように形成し、
両スライドドア閉鎖時に一方のスライドドアの突状芯部
と他方のスライドドアの突状芯部が衝突するように幅方
向で少なくとも一部が重合する重合部を有することを特
徴とする。
【0013】請求項2に記載の発明は、前記突状芯部の
先端が前記外皮部の先端部と一体となるように突出さ
れ、かつ該突状芯部の一側面と前記外皮部の側部内周面
との間には側部空間部を形成し、該突状芯部の他側面と
前記外皮部の側部内周面との間には側部空間部が生じな
いように中実としたことを特徴とする。
【0014】請求項3に記載の発明は、前記突状芯部の
先端と前記外皮部の先端部内周面との間に僅かな先端空
間部が形成されるように突出され、かつ該突状芯部の一
側面と前記外皮部の側部内周面との間には側部空間部を
形成し、該突状芯部の他側面と前記外皮部の側部内周面
との間には側部空間部が生じないように中実としたこと
を特徴とする。
【0015】請求項4に記載の発明は、両スライドドア
閉鎖時に、戸当り部の各側部空間部が相互に斜向かいに
位置するようにしたことを特徴とする。
【0016】請求項5に記載の発明は、両スライドドア
閉鎖時に、戸当り部の両側部空間部のいずれもがスライ
ドドアの内側又は外側に位置するようにしたことを特徴
とする。
【0017】
【作用】このように構成した請求項1に記載の発明は、
ドアに指等が挟まれた場合には、両ドアの突状芯部同志
が重合するように当たるので、ドアの閉鎖力に対しては
突状芯部がこの力を受けることになり、戸当り部も不必
要に変形せず、ドア閉鎖時に指等が挟まれたときの警告
を直ちに確実に発することができ、重合部が少ないた
め、挟まれた指等も簡単に引き抜くことができる。ま
た、戸当たりゴム成形時には、所定の比率の突状芯部と
空間部が形成されるように押出し成形により形成できる
ので、成形が極めて簡単となる。
【0018】請求項2に記載の発明は、突状芯部を外皮
部と一体にし、突状芯部の一側面と外皮部の側部内周面
との間には側部空間部を形成し、該突状芯部の他側面は
中実としたので、指等を挟まれたとしても、戸当り部の
変形をより少なくでき、指等が挟まれたときの警告をよ
り確実に発することができ、また戸当り部の横方向の変
形を容易となるので、指等も簡単に抜くことができる。
【0019】請求項3に記載の発明は、突状芯部に対
し、先端と外皮部との間及び一側面との間にそれぞれ空
間部を形成し、該突状芯部の他側面と前記外皮部との間
は中実としたので、指等を挟まれたときの戸当りゴムか
ら受ける衝撃は少なく、ソフトな当たりとなり、また警
告もより確実に発することができ、指等も簡単に抜くこ
とができる。
【0020】請求項4に記載の発明は、戸当り部の各側
部空間部が相互に斜向かいに位置するようにしたので、
ホーム側あるいは車内側のいずれの側にいる人が指等を
挟まれたとしても、戸当り部の変形を少なくでき、指等
が挟まれたときの警告をより確実に発することができ、
指等も簡単に抜くことができることになる。
【0021】請求項5に記載の発明は、戸当り部の両側
部空間部のいずれもがドア内側又は外側に位置するよう
にしたので、例えば、ホーム側又は車内側のいずれかに
いる人が指等を挟まれたとき、戸当り部の変形を少なく
でき、指等が挟まれたときの警告をより確実に発するこ
とができ、戸当り部側部空間部側へ(図4では内側、図
7では外側)の変形が容易で、指等も簡単に抜くことが
できることになる。
【0022】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面につい
て説明する。図1は本発明に係る戸当たりゴム構造の実
施の形態1を示す軸直角断面図、図2はドアに指等が挟
まれ状態を示す説明図であり、図8〜10に示す部材と
共通する部材には同一符号を付している。
【0023】(実施の形態1)図1に示す本実施の形態
の戸当たりゴムRは、電車のスライドドアDの戸当り側
端部2aに上下方向に伸延するように取付けられ、ドア
閉鎖時の騒音を防止するとともに手や指等が挟まれても
危険な状態が生じないようにしている。
【0024】この戸当たりゴムRは、軸直角断面が矩形
状の基部5と、該基部5と一体的に形成された軸直角断
面半円状の戸当り部8とからなり、基部5と戸当り部8
との間に設けられた溝部5aに外装板2の内方折曲部2
bが嵌合されている。
【0025】なお、戸当り部8を軸直角断面半円状とす
れば、ドアに指等が挟まれたとき、指等に加わる衝撃が
少なくなり、好ましいものとなる。
【0026】前記戸当り部8は、基部5より先端に向か
って突出するように形成された突状芯部Gと、この突状
芯部Gと一体に形成され内部に空間部Sを有する外皮部
6とを有している。
【0027】この突状芯部Gは、戸当り部8の長手軸線
に直交する断面の中心軸線O−Oに対して一側に変位し
た位置に形成され、しかも、ドア閉鎖時に一方のドアD
の突状芯部Gと他方のドアDの突状芯部Gが衝突する位
置となるように幅方向で少なくとも一部が重合する重合
部20を有している。
【0028】さらに詳述すれば、この突状芯部Gは、先
端平坦面11と外皮部6の先端内周面6aとの間に僅か
な先端空間部S1 を有し、該突状芯部Gの一側面12と
前記外皮部6の側部内周面6bとの間には比較的大きな
側部空間部S2 が形成され、突状芯部Gの他側面と前記
外皮部6の側部内周面との間には側部空間部が生じない
ように中実、つまり外皮部6と一体化されている。
【0029】また、この戸当たりゴムRは、両スライド
ドアDの閉鎖時に一方のスライドドアDの突状芯部Gと
他方のスライドドアDの突状芯部Gが衝突するように幅
方向で僅かな距離xだけ重合されている。このようにド
アの閉鎖時に衝突するようにした重合部20を形成する
に当たっては、各スライドドアDに取付ける戸当たりゴ
ムRをすべて同一形状で成形した後に、所定長で切断
し、一方を反転させ、各戸当たりゴムRの側部空間部S
2 が両スライドドアDの閉鎖時に相互に斜向かいの位置
となるようにセットすればよく、製造コスト的に極めて
有利となる。
【0030】実験によれば、重合部20の距離xは、戸
当り部8の幅Wが約20mm、長さLが約20mmの戸
当たりゴムRの場合、約2mm程度であることが好まし
いことが判明している。
【0031】次に、作用を説明する。図2に示すよう
に、例えば、車室内のいる人が、ドア閉鎖時に、指等を
挟まれた場合には、まず、半円状の外周面を有する戸当
り部8の先端部が指等に当たり、先端空間部S1 や側部
空間部S2 により戸当り部8全体が変形するので、指等
に対する当たりがソフトで、指等の損傷が防止される。
【0032】この場合、一方の突状芯部Gと他方の突状
芯部Gが幅方向で僅かに重合しているので、指等が両ド
アDに挟まれても、戸当り部8は、突状芯部Gにより背
面側よりサポートされるので、不必要に変形せず、ドア
Dが完全に閉じない状態となり、これにより車外の警告
ランプは確実に点灯し(ドアが完全に閉じると、警告ラ
ンプは消灯する)、電車は、再度ドアを開き、警告ラン
プの消灯を確認した上で、発車することになり、乗客の
安全が確保される。
【0033】また、戸当り部8が不必要に変形しなけれ
ば、挟まれた指等も抜き易くなる。例えば、図1,2に
示すように、側部空間部S2 が相互に斜向かいの位置と
なるようにしていると、挟まれた指等を引き抜くと、こ
の引抜き力により、いずれか一方の突状芯部Gが基部5
を中心として横方向、つまり側部空間部S2 側に傾斜さ
れることになるので、指等は、両戸当り部8間から引き
抜き易くなる。
【0034】この場合、ドア外側(ホーム側)にいる人
が指等を挟まれたときも、ドア内側(車内側)にいる人
が指等を挟まれたときであろうと、一方の突状芯部Gが
基部5を中心として横方向に変位するので、指等は、容
易に引き抜くことができる。
【0035】しかも、突状芯部Gが斜向かいとなる位置
に設けているので、指等を斜めに引くと、いずれか一方
の突状芯部Gの横方向変位とともに、突状芯部Gの先端
と前記外皮部6との間の僅かな先端空間部S1 及び側部
空間部S2 が撓み、外皮部6に撓み代が生じ、これら総
じて指等の引き抜きが容易になる。
【0036】このように本実施の形態1は、側部空間部
S2 あるいは中実の突状芯部Gが斜向かいとなる位置に
設けられているので、ドア外側(ホーム側)あるいはド
ア内側(車内側)のいずれの人が指等が挟まれたとき
も、外しやすく、安全性が確保される。
【0037】(実施の形態2)上述したものは、側部空
間部S2 が、電車の進行方向(矢印の方向)で前となる
戸当たりゴムRの外側と、電車の進行方向で後ろとなる
戸当たりゴムRの内側に相互に斜向かいとなるように配
置したものであるが、本発明は、これのみでなく、図3
に示すように、側部空間部S2 が、前方戸当たりゴムR
の内側と、後方戸当たりゴムRの外側に相互に斜向かい
となるように配置しても良い。
【0038】この場合も実施の形態1と同様に、ドア外
側(ホーム側)あるいはドア内側(車内側)のいずれの
人が指等が挟まれたときも、いずれか一方の突状芯部G
の横方向変位するとともに空間部S1 及びS2 により外
皮部6に撓み代が生じ、簡単に指等を引き抜くことがで
きる。
【0039】要するに、本発明の戸当たりゴムは、一方
の戸当たりゴムRのドア内側と、他方の戸当たりゴムR
のドア外側に側部空間部S2 が存在するように構成すれ
ば、ドア内外のいずれに人が指等が挟まれたときも、外
しやすく、安全性が確保される。
【0040】(実施の形態3)上述したものは、一方の
戸当たりゴムRのドア内側と、他方の戸当たりゴムRの
ドア外側に側部空間部S2 が存在するように構成したも
のであるが、本発明は、これのみでなく、図4に示すよ
うに、各側部空間部S2 がドア内側に存在するように構
成したものであっても良い。
【0041】つまり、図3に示すように、前記両側部空
間部S2 がドア内側と外側に斜向かいの位置に設けられ
ていると、ドア外側あるいは内側で指等を挟まれても、
いずれも外しやすく、安全性が確保されるが、場合によ
っては、このようにしなくてもよく、いずれか一方のみ
でも、安全性が確保されることもある。
【0042】したがって、本実施の形態3では、例え
ば、図4のように各側部空間部S2 がドア内側に存在す
るようにしたものでもよく、あるいは図示はしないが、
各側部空間部S2 がドア外側に存在するようにしたもの
であっても良い。
【0043】(実施の形態4)上述した実施の形態は、
先端平坦面11と外皮部6の先端内周面6aとの間に先
端空間部S1 を有し、該突状芯部Gの一側面12と外皮
部6の側部内周面6bとの間に側部空間部S2 を有し、
突状芯部Gの他側面と外皮部6の側部内周面との間には
側部空間部が生じないように中実になっているが、本発
明は、これのみでなく、図5に示すように、突状芯部G
の他側面13と前記外皮部6の側部内周面6bとの間に
も比較的小さな側部空間部S3 を有するものであっても
良い。
【0044】このようにしても実施の形態と同様に、突
状芯部Gが、長手軸線に直交する断面の中心軸線O−O
に対して一側に変位した位置に形成されているので、ド
ア閉鎖時に指等が挟まれた場合に、ドアの閉鎖力に対し
ては突状芯部Gがこれに対向し、戸当り部8が不必要に
変形せず、警告をより確実に発することができ、また挟
まれた指等を抜く時には、戸当り部の横方向の変形が容
易となるので、突状芯部Gが基部5を中心として傾斜し
やすく、抜き易くなる。
【0045】この場合も、図示はしないが、一方の戸当
たりゴムRのドア外側と、他方の戸当たりゴムRのドア
内側に側部空間部S2 が形成されるようにしても良い。
【0046】(実施の形態5)上述したものは、突状芯
部Gの先端と前記外皮部6との間の僅かな先端空間部S
1 を有するものであるが、本発明は、これのみでなく、
図6に示すように、先端空間部S1 を有していないもの
であっても良い。
【0047】つまり、前記突状芯部Gは、先端が外皮部
6の先端部と一体となるように突出され、かつ突状芯部
Gの一側面12と前記外皮部6の側部内周面6bとの間
には側部空間部S2 を形成し、突状芯部Gの他側面と前
記外皮部の側部内周面との間には空間部が生じないよう
に中実としても良い。
【0048】この場合、図6に示すように、側部空間部
S2 を、一方の戸当たりゴムRの外側と他方の戸当たり
ゴムRの内側に形成しても良く、逆に、一方の戸当たり
ゴムRの内側と、他方の戸当たりゴムRの外側に側部空
間部S2 が存在するようにしてもよい。
【0049】このように構成した戸当たりゴムRは、ド
ア閉鎖時に指等が挟まれた場合に、ドアの閉鎖力に対し
ては突状芯部Gがこれに対向するので、戸当り部8が不
必要に変形することはなく、指等が挟まれたときの警告
をより確実に発することができ、また挟まれた指等を抜
く時には、一方の戸当り部の横方向の変形が容易となる
ので、人がドアの外側あるいは内側のいずれにいるかを
問わず、抜き易くなる。
【0050】(実施の形態6)上述した実施の形態5の
ように、側部空間部S2 が相互に斜向かいの位置となる
ようにしたもののみでなく、図7に示すように、各側部
空間部S2 を外側に位置するように設けることもでき
る。これも、前述したドアの外側あるいは内側のいずれ
かの場合の安全性を確保するときに使用するものであ
る。
【0051】上述したものは、本発明の実施の形態であ
り、本発明は、これのみでなく、特許請求の範囲に記載
の要旨を逸脱することなく、種々変更することができ
る。例えば、前記実施の形態は、電車について説明した
が、本発明は、これのみでなく、他の鉄道車両やスライ
ドドアを有する自動車やバス等の車両あるいはエレベー
タのドア等、種々の場所に使用される戸当たりゴムに適
用できる。
【0052】また、基部5に関しても、スライドドアD
の上下方向全長に渡って設ける必要はなく、スライドド
アDと部分的に連結されるようにしたものでも良い。
【0053】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載の発
明は、ドアに指等が挟まれた場合には、両ドアの突状芯
部同志が重合するように当たるので、戸当り部も不必要
に変形せず、指等が挟まれたときの警告を直ちに発する
ことができ、挟まれた指等も簡単に引き抜くことができ
る。また、戸当たりゴムの成形が極めて簡単となる。
【0054】請求項2に記載の発明は、突状芯部を外皮
部と一体にし、突状芯部の一側面と外皮部の側部内周面
との間には側部空間部を形成し、該突状芯部の他側面は
中実としたので、指等を挟まれたとしても、戸当り部の
変形をより少なくでき、指等が挟まれたときの警告をよ
り確実に発することができ、また戸当り部の横方向の変
形を容易となるので、指等も簡単に抜くことができる。
【0055】請求項3に記載の発明は、突状芯部に対
し、先端と外皮部との間及び一側面との間にそれぞれ空
間部を形成し、該突状芯部の他側面と前記外皮部との間
は中実としたので、指等を挟まれたときの戸当りゴムか
ら受ける衝撃は少なく、また警告もより確実に発するこ
とができ、指等も簡単に抜くことができる。
【0056】請求項4に記載の発明は、戸当り部の各側
部空間部が相互に斜向かいに位置するようにしたので、
ホーム側あるいは車内側のいずれの側にいる人が指等を
挟まれたとしても、戸当り部の変形を少なくでき、指等
が挟まれたときの警告をより確実に発することができ、
指等も簡単に抜くことができることになる。
【0057】請求項5に記載の発明は、戸当り部の両側
部空間部のいずれもがドア内側又は外側に位置するよう
にしたので、例えば、ホーム側又は車内側のいずれかに
いる人が指等を挟まれたとき、戸当り部の変形を少なく
でき、指等が挟まれたときの警告をより確実に発するこ
とができ、指等も簡単に抜くことができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1を示す軸直角断面図で
ある。
【図2】 同実施の形態において指等が挟まれ状態を示
す説明図である。
【図3】 本発明の実施の形態2を示す軸直角断面図で
ある。
【図4】 本発明の実施の形態3を示す軸直角断面図で
ある。
【図5】 本発明の実施の形態4を示す軸直角断面図で
ある。
【図6】 本発明の実施の形態5を示す軸直角断面図で
ある。
【図7】 本発明の実施の形態6を示す軸直角断面図で
ある。
【図8】 電車のドアの正面図である。
【図9】 図8の9−9線に沿う断面図である。
【図10】 従来の戸当たりゴムの一例を示す軸直角断
面図である。
【符号の説明】
2a…戸当り側端部、 5…基部、8…戸当り
部、 6…外皮部、6a…先端部内周
面、 6b…側部内周面、11…先端平坦面、
12,13…側面、20…重合部、
D…スライドドア、G…突状芯部、
S,S1 ,S2 ,S3 …空間部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のスライドドア(D) の各戸当り側端
    部(2a)にそれぞれ取付けられる基部(5) と、該基部(5)
    に一体形成され前記スライドドア(D) の上下方向に伸延
    するように設けられた戸当り部(8) とからなり、該戸当
    り部(8) は、内部に空間部(S) が形成されるように設け
    られた断面半円状をした所定肉厚の外皮部(6) と、前記
    基部(5) より前記空間部(S) 内に向けて突出された突状
    芯部(G) とを有する戸当たりゴムにおいて、 前記戸当り部(8) の長手軸線に直交する断面の中心軸線
    (O-O)に対して前記突状芯部(G) が一側に変位するよう
    に形成し、両スライドドア閉鎖時に一方のスライドドア
    (D) の突状芯部(G) と他方のスライドドア(D) の突状芯
    部(G) が衝突するように幅方向で少なくとも一部が重合
    する重合部(20)を有することを特徴とする戸当たりゴ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記突状芯部(G) は、先端が前記外皮部
    (6) の先端部と一体となるように突出され、かつ該突状
    芯部(G) の一側面(12)と前記外皮部(6) の側部内周面(6
    b)との間には側部空間部(S2)を形成し、該突状芯部(G)
    の他側面と前記外皮部(6) の側部内周面との間には側部
    空間部が生じないように中実としたことを特徴とする請
    求項1に記載の戸当たりゴム。
  3. 【請求項3】 前記突状芯部(G) は、該突状芯部(G) の
    先端と前記外皮部(6) の先端部内周面(6a)との間に僅か
    な先端空間部(S1) が形成されるように突出され、かつ
    該突状芯部(G) の一側面(12)と前記外皮部(6) の側部内
    周面(6b)との間には側部空間部(S2)を形成し、突状芯部
    (G) の他側面と前記外皮部(6) の側部内周面との間には
    側部空間部が生じないように中実としたことを特徴とす
    る請求項1に記載の戸当たりゴム。
  4. 【請求項4】 前記戸当り部(8) は、両スライドドア
    (D) 閉鎖時に前記各側部空間部(S2)が相互に斜向かいに
    位置するようにしたことを特徴とする請求項2又は3に
    記載の戸当たりゴム。
  5. 【請求項5】 前記戸当り部(8) は、両スライドドア
    (D) 閉鎖時に前記各側部空間部(S2)のいずれもがスライ
    ドドア(D) の内側又は外側に位置するようにしたことを
    特徴とする請求項2又は3に記載の戸当たりゴム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003102342A1 (en) * 2002-04-08 2003-12-11 Woun Hong Park A protecting band for hand in a door
JP2008001303A (ja) * 2006-06-26 2008-01-10 West Japan Railway Co 鉄道車両の乗降扉用戸先ゴム
JP2010111368A (ja) * 2008-11-10 2010-05-20 West Japan Railway Co 車両扉の戸先ゴム
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KR20160082107A (ko) * 2014-12-30 2016-07-08 롯데알미늄 주식회사 자동판매기의 이중도어 완충기구

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