JP2602618Y2 - 自動車用シートのスライド構造 - Google Patents

自動車用シートのスライド構造

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JP2602618Y2 JP1993045172U JP4517293U JP2602618Y2 JP 2602618 Y2 JP2602618 Y2 JP 2602618Y2 JP 1993045172 U JP1993045172 U JP 1993045172U JP 4517293 U JP4517293 U JP 4517293U JP 2602618 Y2 JP2602618 Y2 JP 2602618Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車用シートの前後
方向の位置を調節するためにフロアとシートとの間に配
設されるスライドアジャスタのスライド構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来図4、および図4のB−B線断面図
である図5に示されるような自動車用シートのスライド
アジャスタ10が知られている。このスライドアジャス
タ10は、ブラケット11を介して車体のフロアFに固
定される雌スライドレール20と、この雌スライドレー
ル20に長手方向に移動可能に嵌合された雄スライドレ
ール30とから構成されている。
【0003】雄スライドレール30は、雌スライドレー
ル20に形成されたスライド溝21に嵌合される雄レー
ル本体31と、この雄レール本体31の上部に突設され
た取付け部32とから構成されている。取付け部32は
雌スライドレール20の上部開講から外部に突出し、こ
の取付け部32に図外のシートボトムの底部が固定さ
れ、シートボトムはスライドアジャスタ10を介して前
後移動が可能になっている。このようなスライドアジャ
スタ10には図外のロック機構が設けられ、このロック
機構を操作することによって所定の前後位置に調整され
たシートボトムの移動がロックされるようになってい
る。
【0004】そして、雌スライドレール20のスライド
溝21内部の四隅部および雄スライドレール30の雄レ
ール本体31の各角部にはそれぞれ互いに対向した円弧
溝(雌スライドレール20の円弧溝2aおよび雄スライ
ドレール30の円弧溝3a)が形成され、これらの円弧
溝の間に鋼球5が嵌め込まれて両スライドレール20、
30間の相対移動抵抗を少ないものにしている。
【0005】このようなスライドアジャスタ10の雌ス
ライドレール20には、その側部からピンPが両円弧溝
2a、3aの対向部分に向けて打ち込まれ、スライド溝
21の内壁面から突出したピンPの先端部で円弧溝2
a、3aに装填された鋼球5が定められた範囲外に移動
したり、抜け落ちたりするのを阻止するようになってい
る。
【0006】なお、図5に示すように、ピンPの代わり
に、スライド溝21内であって雌スライドレール20に
雄スライドレール30が嵌め込まれた状態で両者の間の
当接面に形成される間隙部にC形状の嵌込み板4が嵌装
され、鋼球5の移動を阻止するようになっている場合も
ある。
【0007】このように構成されたスライドアジャスタ
10の雌スライドレール20には、その上部に互いに対
向するように突設された左右一対の庇部22が形成され
ており、さらにこれら庇部22の一方には上方に突出し
た円弧状案内部23が設けられている。この円弧状案内
部23の下面部には円弧溝23aが形成されている。
【0008】一方雄スライドレール30の雄レール本体
31の上側部には、上記円弧状案内部23の円弧溝23
aに対応したガイド突起33が突設されており、このガ
イド突起33が上記円弧状案内部23の円弧溝23aに
嵌合した状態で雌スライドレール20と雄スライドレー
ル30とは互いに相対移動するようになっている。
【0009】このような互いに嵌合する円弧状案内部2
3およびガイド突起33が設けられている理由は、衝突
等の緊急時に、雄スライドレール30が雌スライドレー
ル20から外れるのを防止するためのものであり、自動
車が急激に停止したことによって雄スライドレール30
が雌スライドレール20から抜け出そうとするのを、円
弧状案内部23で押え込むのである。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】ところで、図6は、図
5の円弧状案内部23の部分拡大図であるが、従来の円
弧状案内部23は、略同じ肉厚で略半円を呈した円弧形
状が形成され、この半円の両終端部から下方に垂直壁が
垂下された状態になっているとともに、このような両垂
直壁に挟持された状態でガイド突起33が円弧溝23a
に嵌合している。
【0011】従って、緊急時に雄スライドレール30が
上方に跳び上がり、ガイド突起33が円弧状案内部23
に衝突したときには、ガイド突起33の頂部のみが円弧
状案内部23の一点を殴打した状態になる。
【0012】このようなガイド突起33による円弧状案
内部23への衝撃荷重が度重なると、図6に示すように
円弧状案内部23の被殴打部分にクラックCが発生し、
ついには矢印で示す方向に円弧状案内部23の側部が変
形し、最悪の場合は円弧状案内部23の遊端側が折損し
て雌スライドレール20から外れてしまう事態にたち到
る。円弧状案内部23が破損すれば、もはや雄スライド
レール30の上方への突出を阻止するものは存在しない
ため、雄スライドレール30は大きく上方に跳び出すこ
とになる。
【0013】本考案は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、雌スライドレールに付設さ
れた円弧状案内部の破損を阻止し、雄スライドレールの
雌スライドレール20からの抜け出しを有効に阻止する
ことができる自動車用シートのスライド構造を提供する
ことを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本考案の請求項1記載の
自動車用シートのスライド構造は、車体のフロアに固定
されたスライドレールと、シートに固定されたスライド
レールとが互いに長手方向に相対移動可能に結合されて
スライドアジャスタが構成され、一方のスライドレール
は断面形状が四辺形であって一辺が開口した長手方向に
延びるスライド溝を有し、他方のスライドレールは上記
スライド溝に嵌合するレール本体と、上記開口から突出
するフロアまたはシートへの取付け部とを有してなる自
動車用シートのスライド構造において、上記一方のスラ
イドレールのスライド溝に形成された開口縁部には長溝
を有する円弧状案内部が長手方向に亘って設けられ、上
記他方のスライドレールの上記円弧状案内部に対応した
位置には長溝にスライド可能に嵌合されるガイド突起が
突設され、上記他方のスライドレールに設けられた上記
取付け部の根本部分または根本部分近傍に他方のスライ
ドレールから上方に向かって突出した突出部が形成さ
れ、上記ガイド突起が上記長溝に接近した状態で上記円
弧状案内部の遊端側の外方縁部は上記突出部に当接し、
かつ、突出部とガイド突起との間に形成される間隙に嵌
まり込むように寸法設定されていることを特徴とするも
のである。
【0015】本考案の請求項2記載の自動車用シートの
スライド構造は、請求項1記載の自動車用シートのスラ
イド構造において、上記長溝の内面によって形成される
断面形状と、上記ガイド突起の外面によって形成される
断面形状とが同一となるように形状設定されていること
を特徴とするものである。
【0016】本考案の請求項3記載の自動車用シートの
スライド構造は、請求項1記載の自動車用シートのスラ
イド構造において、上記長溝の内面と、上記ガイド突起
の外面とが互いに当接した状態で、ガイド突起の先端部
とこの先端部に対応した長溝の内面との間に隙間が形成
されるように形状設定されていることを特徴とするもの
である。
【0017】
【作用】上記請求項1記載の自動車用シートのスライド
構造によれば、他方のスライドレールのレール本体に突
設されたガイド突起が、一方のスライドレールの円弧状
案内部に形成された長溝に接近した状態で円弧状案内部
の遊端側の外方縁部は突出部に当接し、かつ、突出部と
ガイド突起との間に形成される間隙に嵌まり込むように
寸法設定されているため、自動車の衝突や急停車等の緊
急時に両スライドレールが互いに離反しようとした際、
円弧状案内部の遊端側先端部は突出部に近接してこの突
出部とガイド突起との間隙に嵌まり込み、上記遊端側先
端部は突出部に当接した状態になる。
【0018】従って、その後円弧状案内部の内面とガイ
ド突起の外面との当接によってガイド突起が長溝を押し
広げようとする力が発生しても上記突出部がそれを阻止
するため、円弧状案内部はその長溝が開くようには変形
せず、円弧状案内部の破損は有効に抑止される。
【0019】上記請求項2記載の自動車用シートのスラ
イド構造によれば、長溝の内面によって形成される断面
形状と、ガイド突起の外面によって形成される断面形状
とが同一となるように形状設定されているため、長溝の
内面とガイド突起の外面との接触面積が増大し、ガイド
突起が円弧状案内部を押圧する力が分散され、その結果
集中荷重が回避されることによって円弧状案内部の破損
は有効に抑止される。
【0020】上記請求項3記載の自動車用シートのスラ
イド構造によれば、長溝の内面と、ガイド突起の外面と
が互いに当接した状態で、ガイド突起の先端部とこの先
端部に対応した長溝の内面との間に隙間が形成されるよ
うに形状設定されているため、ガイド突起の先端部が長
溝の一点を集中的に押圧して発生する荷重の集中が回避
され、その結果円弧状案内部の破損は有効に抑止され
る。
【0021】
【実施例】図1は、本考案に係る自動車用シートのスラ
イド構造の一例を示す一部切欠き斜視図である。この図
に示すように、スライドアジャスタ1は、雌スライドレ
ール2と、この雌スライドレール2に長手方向に移動可
能に結合された雄スライドレール3とから基本構成され
ている。雌スライドレール2はその両端下部に付設され
たブラケット11を介してフロアFに固定されている。
【0022】なお、本実施例においては、本考案の一方
のスライドレールとして上記雌スライドレール2が採用
され、他方のスライドレールとして上記雄スライドレー
ル3が採用されているが、本考案は一方のスライドレー
ルが雌スライドレール2に、また、他方のスライドレー
ルが雄スライドレール3に限定されるものではなく逆で
あってもよい。
【0023】図2は、図1のA−A線断面図である。こ
の図および図1に示すように、上記雌スライドレール2
には、上部に開口を有する状態で長手方向にスライド溝
21が設けられている。このスライド溝21の上部開口
にはそれらの縁部が互いに対向する方向に突出した庇部
22が設けられており、特に一方の庇部22には上方に
突出し、かつ、その下面に長手方向に亘って長溝24a
が形成された円弧状案内部24が設けられている。本実
施例においては、上記長溝24aの形状は断面視で二等
辺三角形の形状に設定されており、上方に向かって先細
りになっている。
【0024】一方、上記雄スライドレール3は、上記雌
スライドレール2のスライド溝21に嵌合するように寸
法設定されたレール本体31と、このレール本体31の
上部に突設された取付け部32とから構成されている。
この取付け部32は上記左右一対の互いに対向した庇部
22、22間の開口部から上方に突出しており、この部
分が図外のシートの底部に固定されるようになってい
る。
【0025】また、雄スライドレール3のレール本体3
1の上部であって、上記円弧状案内部24の長溝24a
に対応した位置には、断面視の形状が長溝24aのそれ
に合致するように形状設定されたガイド突起35が突設
されている。このガイド突起35が上記長溝24aに嵌
合して雄スライドレール3の雌スライドレール3に対す
る前後移動が案内されるようになっている。
【0026】そして、ガイド突起35の上部先端には扁
平部35aが形成され、長溝24aの内面とガイド突起
35の外面とが互いに当接した状態で上記扁平部35a
の上方に隙間36が形成されるようになっている。
【0027】また、雄スライドレール3に立設された取
付け部32の根本部分には突出部34が形成されてい
る。そしてこの突出部34とガイド突起35との間には
円弧状案内部24の先端部が嵌合するように寸法設定さ
れた間隙部37が形成されている。通常は円弧状案内部
24の先端部は、図2に示すように、上記間隙部37に
は嵌まり込まないようになっているが、雄スライドレー
ル3が上方に移動して互いに接近した状態では、図3に
示すように、円弧状案内部24の先端部は突出部34に
当接した状態で間隙部37の中に嵌まり込むように寸法
設定されている。
【0028】上記雌スライドレール2のスライド溝21
の四隅部には、上下に向かってに凹設された円弧溝2a
が形成されている。また、上記雄スライドレール3のレ
ール本体31の四隅部、すなわち上記スライド溝21の
円弧溝2aに対応した部分にも円弧溝3aが凹設されて
おり、両円弧溝2a、3aが互いに対向して円形通路1
0が形成されている。そして、上記両円弧溝2a、3a
の間、すなわち円形通路10に鋼球5が嵌め込まれ、こ
の鋼球5が円形通路10内で転がることによって雌スラ
イドレール2に対する雄スライドレール3の移動抵抗を
少ないものにしている。
【0029】このような雌スライドレール2のスライド
溝21の内周壁面と、雄スライドレール3のレール本体
31の外周壁面との間には1mm前後の隙間が形成され
ており、この隙間に金属性の薄板を折り曲げてつくった
嵌込み板4が嵌め込まれている。この嵌込み板4は、底
板41と、この底板41の両側部から上方に折り曲げら
れた側板42とから構成されている。そして、底板41
と側板42との境界部、および側板42の上端部には、
鋼球5の移動を阻止するストッパ4aが形成されてい
る。
【0030】このような嵌込み板4の底板41中央部の
底面には、下方に向かって係止突起43が突設されてい
る。本実施例の場合、この係止突起43は底板41の上
面からプレスされた押し起し片によって形成されてい
る。
【0031】一方、雌スライドレール2に設けられたス
ライド溝21の底面には、上記嵌込み板4の係止突起4
3に対応した係止孔2bが穿孔されており、係止突起4
3が係止孔2bに嵌合することによってスライド溝21
内に嵌め込まれた嵌込み板4は、その移動が阻止される
ようになっている。
【0032】本実施例においては、このような嵌込み板
4は、図1に示すように、雌スライドレール2の両側端
部と中央部とに嵌め込まれており、これらの嵌込み板4
が装着された状態で雄スライドレール3が雌スライドレ
ール2のスライド溝21に嵌合されている。そして、そ
れぞれの嵌込み板4間の円弧溝2a、3aからなる円形
通路10に所定個数の鋼球5が装着されている。
【0033】本考案の自動車用シートのスライド構造は
以上のように構成されているので、自動車の衝突や急停
車等の緊急時に雄スライドレール3と雌スライドレール
2とが互いに離反する方向に移動すると、円弧状案内部
24の遊端側先端部は、突出部34に接近してこの突出
部34とガイド突起との間に形成された間隙部37に嵌
まり込み、上記遊端側先端部は突出部34に当接した状
態になる。
【0034】従って、その後円弧状案内部24の内面と
ガイド突起35の外面との当接によってガイド突起が長
溝を押し広げようとする力が発生したとしても、上記突
出部34がそれを阻止するため、円弧状案内部24はそ
の長溝24aが開くようには変形せず、円弧状案内部2
4の破損は有効に抑止される。
【0035】なお、図2に示すように、通常の状態で
は、円弧状案内部24の先端部は間隙部37には嵌まり
込んでいないため、円弧状案内部24の先端部と取付け
部32との間には若干の隙間からなる遊びが形成されて
いるので、この遊びによって自動車の横振れによる雄ス
ライドレール3と雌スライドレール2との間の相対移動
を吸収することができる。
【0036】そして、長溝24aの内面によって形成さ
れる断面形状と、ガイド突起35の外面によって形成さ
れる断面形状とが同一となるように形状設定されている
ため、長溝24aの内面とガイド突起35の外面との接
触面積が増大し、ガイド突起が円弧状案内部24を内面
から押圧する力が分散され、その結果集中荷重が回避さ
れることによって円弧状案内部24の破損は有効に抑止
される。
【0037】さらに、長溝24aの内面と、ガイド突起
35の外面とが互いに当接した状態で、ガイド突起35
の先端部とこの先端部に対応した長溝24aの内面との
間に間隙部37が形成されるように形状設定されている
ため、ガイド突起35の先端部が長溝24aの一点を集
中的に押圧して発生する集中荷重が回避され、その結果
円弧状案内部24の破損を有効に抑止することが可能に
なる。
【0038】
【考案の効果】以上説明したように本考案の自動車用シ
ートのスライド構造は、他方のスライドレールのレール
本体に突設されたガイド突起が、一方のスライドレール
の円弧状案内部に形成された長溝に接近した状態で円弧
状案内部の遊端側の外方縁部は突出部に当接し、かつ、
突出部とガイド突起との間に形成される間隙に嵌まり込
むように寸法設定されているため、自動車の衝突や急停
車等の緊急時に両スライドレールが互いに離反しようと
した際、円弧状案内部の遊端側先端部は突出部に近接し
てこの突出部とガイド突起との間隙に嵌まり込み、上記
遊端側先端部は突出部に当接した状態になる。
【0039】従って、その後円弧状案内部の内面とガイ
ド突起の外面との当接によってガイド突起が長溝を押し
広げようとする力が発生しても上記突出部がそれを阻止
するため、円弧状案内部はその長溝が開くようには変形
せず、円弧状案内部の破損は有効に抑止される。
【0040】また、長溝の内面によって形成される断面
形状と、ガイド突起の外面によって形成される断面形状
とが同一となるように形状設定すれば、長溝の内面とガ
イド突起の外面との接触面積が増大し、ガイド突起が円
弧状案内部を押圧する力が分散され、その結果集中荷重
が回避されることによって円弧状案内部の破損は有効に
抑止される。
【0041】さらに、長溝の内面と、ガイド突起の外面
とが互いに当接した状態で、ガイド突起の先端部とこの
先端部に対応した長溝の内面との間に隙間が形成される
ように形状設定すれば、ガイド突起の先端部が長溝の一
点を集中的に押圧して発生する荷重の集中が回避され、
その結果円弧状案内部の破損を有効に抑止することが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る自動車用シートのスライド構造が
適用されたスライドアジャスタの一例を示す縦断面一部
切欠き斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図2の要部の部分拡大図である。
【図4】従来のスライドアジャスタの一部切欠き斜視図
である。
【図5】図4のB−B線断面図である。
【図6】図5の要部の部分拡大図である。
【符号の説明】
1 スライドアジャスタ 10 円形通路 11 ブラケット 2 雌スライドレール 2a 円弧溝 2b 係止孔 21 スライド溝 22 庇部 24 円弧状案内部 23a 円弧溝 24a 長溝 3 雄スライドレール 3a 円弧溝 31 雄レール本体 32 取付け部 33 ガイド突起 34 突出部 35 ガイド突起 36 隙間 37 間隙部 4 嵌込み板 41 底板 42 側板 43 係止突起 5 鋼球
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−126228(JP,A) 特開 平4−243635(JP,A) 実開 平3−130722(JP,U) 実開 昭63−119129(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60N 2/06 - 2/08

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体のフロアに固定されたスライドレー
    ルと、シートに固定されたスライドレールとが互いに長
    手方向に相対移動可能に結合されてスライドアジャスタ
    が構成され、一方のスライドレールは断面形状が四辺形
    であって一辺が開口した長手方向に延びるスライド溝を
    有し、他方のスライドレールは上記スライド溝に嵌合す
    るレール本体と、上記開口から突出するフロアまたはシ
    ートへの取付け部とを有してなる自動車用シートのスラ
    イド構造において、上記一方のスライドレールのスライ
    ド溝に形成された開口縁部には長溝を有する円弧状案内
    部が長手方向に亘って設けられ、上記他方のスライドレ
    ールの上記円弧状案内部に対応した位置には長溝にスラ
    イド可能に嵌合されるガイド突起が突設され、上記他方
    のスライドレールに設けられた上記取付け部の根本部分
    または根本部分近傍に他方のスライドレールから上方に
    向かって突出した突出部が形成され、上記ガイド突起が
    上記長溝に接近した状態で上記円弧状案内部の遊端側の
    外方縁部は上記突出部に当接し、かつ、突出部とガイド
    突起との間に形成される間隙に嵌まり込むように寸法設
    定されていることを特徴とする自動車用シートのスライ
    ド構造。
  2. 【請求項2】 上記長溝の内面によって形成される断面
    形状と、上記ガイド突起の外面によって形成される断面
    形状とが同一となるように形状設定されていることを特
    徴とする請求項1記載の自動車用シートのスライド構
    造。
  3. 【請求項3】 上記長溝の内面と、上記ガイド突起の外
    面とが互いに当接した状態で、ガイド突起の先端部とこ
    の先端部に対応した長溝の内面との間に隙間が形成され
    るように形状設定されていることを特徴とする請求項1
    記載の自動車用シートのスライド構造。
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