JPH0713561U - 自動車用シートのスライド構造 - Google Patents

自動車用シートのスライド構造

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JPH0713561U
JPH0713561U JP4517293U JP4517293U JPH0713561U JP H0713561 U JPH0713561 U JP H0713561U JP 4517293 U JP4517293 U JP 4517293U JP 4517293 U JP4517293 U JP 4517293U JP H0713561 U JPH0713561 U JP H0713561U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 衝突時や急停車時の衝撃によってもスライド
アジャスタの破損を極力抑止する。 【構成】 雌スライドレール2のスライド溝21に形成
された開口縁部には長溝24aを有する円弧状案内部2
4が長手方向に亘って設けられ、雄スライドレール3の
上記円弧状案内部24に対応した位置には長溝24にス
ライド可能に嵌合されるガイド突起35が突設され、雄
スライドレール3に設けられた取付け部32の根本部分
に雄スライドレール3から上方に向かって突出した突出
部34が形成され、上記ガイド突起35が上記長溝24
aに接近した状態で上記円弧状案内部24の遊端側の外
方縁部は上記突出部34に当接し、かつ、突出部34と
ガイド突起35との間に形成される間隙に嵌まり込むよ
うに寸法設定されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車用シートの前後方向の位置を調節するためにフロアとシート との間に配設されるスライドアジャスタのスライド構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来図4、および図4のB−B線断面図である図5に示されるような自動車用 シートのスライドアジャスタ10が知られている。このスライドアジャスタ10 は、ブラケット11を介して車体のフロアFに固定される雌スライドレール20 と、この雌スライドレール20に長手方向に移動可能に嵌合された雄スライドレ ール30とから構成されている。
【0003】 雄スライドレール30は、雌スライドレール20に形成されたスライド溝21 に嵌合される雄レール本体31と、この雄レール本体31の上部に突設された取 付け部32とから構成されている。取付け部32は雌スライドレール20の上部 開講から外部に突出し、この取付け部32に図外のシートボトムの底部が固定さ れ、シートボトムはスライドアジャスタ10を介して前後移動が可能になってい る。このようなスライドアジャスタ10には図外のロック機構が設けられ、この ロック機構を操作することによって所定の前後位置に調整されたシートボトムの 移動がロックされるようになっている。
【0004】 そして、雌スライドレール20のスライド溝21内部の四隅部および雄スライ ドレール30の雄レール本体31の各角部にはそれぞれ互いに対向した円弧溝( 雌スライドレール20の円弧溝2aおよび雄スライドレール30の円弧溝3a) が形成され、これらの円弧溝の間に鋼球5が嵌め込まれて両スライドレール20 、30間の相対移動抵抗を少ないものにしている。
【0005】 このようなスライドアジャスタ10の雌スライドレール20には、その側部か らピンPが両円弧溝2a、3aの対向部分に向けて打ち込まれ、スライド溝21 の内壁面から突出したピンPの先端部で円弧溝2a、3aに装填された鋼球5が 定められた範囲外に移動したり、抜け落ちたりするのを阻止するようになってい る。
【0006】 なお、図5に示すように、ピンPの代わりに、スライド溝21内であって雌ス ライドレール20に雄スライドレール30が嵌め込まれた状態で両者の間の当接 面に形成される間隙部にC形状の嵌込み板4が嵌装され、鋼球5の移動を阻止す るようになっている場合もある。
【0007】 このように構成されたスライドアジャスタ10の雌スライドレール20には、 その上部に互いに対向するように突設された左右一対の庇部22が形成されてお り、さらにこれら庇部22の一方には上方に突出した円弧状案内部23が設けら れている。この円弧状案内部23の下面部には円弧溝23aが形成されている。
【0008】 一方雄スライドレール30の雄レール本体31の上側部には、上記円弧状案内 部23の円弧溝23aに対応したガイド突起33が突設されており、このガイド 突起33が上記円弧状案内部23の円弧溝23aに嵌合した状態で雌スライドレ ール20と雄スライドレール30とは互いに相対移動するようになっている。
【0009】 このような互いに嵌合する円弧状案内部23およびガイド突起33が設けられ ている理由は、衝突等の緊急時に、雄スライドレール30が雌スライドレール2 0から外れるのを防止するためのものであり、自動車が急激に停止したことによ って雄スライドレール30が雌スライドレール20から抜け出そうとするのを、 円弧状案内部23で押え込むのである。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、図6は、図5の円弧状案内部23の部分拡大図であるが、従来の円 弧状案内部23は、略同じ肉厚で略半円を呈した円弧形状が形成され、この半円 の両終端部から下方に垂直壁が垂下された状態になっているとともに、このよう な両垂直壁に挟持された状態でガイド突起33が円弧溝23aに嵌合している。
【0011】 従って、緊急時に雄スライドレール30が上方に跳び上がり、ガイド突起33 が円弧状案内部23に衝突したときには、ガイド突起33の頂部のみが円弧状案 内部23の一点を殴打した状態になる。
【0012】 このようなガイド突起33による円弧状案内部23への衝撃荷重が度重なると 、図6に示すように円弧状案内部23の被殴打部分にクラックCが発生し、つい には矢印で示す方向に円弧状案内部23の側部が変形し、最悪の場合は円弧状案 内部23の遊端側が折損して雌スライドレール20から外れてしまう事態にたち 到る。円弧状案内部23が破損すれば、もはや雄スライドレール30の上方への 突出を阻止するものは存在しないため、雄スライドレール30は大きく上方に跳 び出すことになる。
【0013】 本考案は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、雌スラ イドレールに付設された円弧状案内部の破損を阻止し、雄スライドレールの雌ス ライドレール20からの抜け出しを有効に阻止することができる自動車用シート のスライド構造を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本考案の請求項1記載の自動車用シートのスライド構造は、車体のフロアに固 定されたスライドレールと、シートに固定されたスライドレールとが互いに長手 方向に相対移動可能に結合されてスライドアジャスタが構成され、一方のスライ ドレールは断面形状が四辺形であって一辺が開口した長手方向に延びるスライド 溝を有し、他方のスライドレールは上記スライド溝に嵌合するレール本体と、上 記開口から突出するフロアまたはシートへの取付け部とを有してなる自動車用シ ートのスライド構造において、上記一方のスライドレールのスライド溝に形成さ れた開口縁部には長溝を有する円弧状案内部が長手方向に亘って設けられ、上記 他方のスライドレールの上記円弧状案内部に対応した位置には長溝にスライド可 能に嵌合されるガイド突起が突設され、上記他方のスライドレールに設けられた 上記取付け部の根本部分または根本部分近傍に他方のスライドレールから上方に 向かって突出した突出部が形成され、上記ガイド突起が上記長溝に接近した状態 で上記円弧状案内部の遊端側の外方縁部は上記突出部に当接し、かつ、突出部と ガイド突起との間に形成される間隙に嵌まり込むように寸法設定されていること を特徴とするものである。
【0015】 本考案の請求項2記載の自動車用シートのスライド構造は、請求項1記載の自 動車用シートのスライド構造において、上記長溝の内面によって形成される断面 形状と、上記ガイド突起の外面によって形成される断面形状とが同一となるよう に形状設定されていることを特徴とするものである。
【0016】 本考案の請求項3記載の自動車用シートのスライド構造は、請求項1記載の自 動車用シートのスライド構造において、上記長溝の内面と、上記ガイド突起の外 面とが互いに当接した状態で、ガイド突起の先端部とこの先端部に対応した長溝 の内面との間に隙間が形成されるように形状設定されていることを特徴とするも のである。
【0017】
【作用】
上記請求項1記載の自動車用シートのスライド構造によれば、他方のスライド レールのレール本体に突設されたガイド突起が、一方のスライドレールの円弧状 案内部に形成された長溝に接近した状態で円弧状案内部の遊端側の外方縁部は突 出部に当接し、かつ、突出部とガイド突起との間に形成される間隙に嵌まり込む ように寸法設定されているため、自動車の衝突や急停車等の緊急時に両スライド レールが互いに離反しようとした際、円弧状案内部の遊端側先端部は突出部に近 接してこの突出部とガイド突起との間隙に嵌まり込み、上記遊端側先端部は突出 部に当接した状態になる。
【0018】 従って、その後円弧状案内部の内面とガイド突起の外面との当接によってガイ ド突起が長溝を押し広げようとする力が発生しても上記突出部がそれを阻止する ため、円弧状案内部はその長溝が開くようには変形せず、円弧状案内部の破損は 有効に抑止される。
【0019】 上記請求項2記載の自動車用シートのスライド構造によれば、長溝の内面によ って形成される断面形状と、ガイド突起の外面によって形成される断面形状とが 同一となるように形状設定されているため、長溝の内面とガイド突起の外面との 接触面積が増大し、ガイド突起が円弧状案内部を押圧する力が分散され、その結 果集中荷重が回避されることによって円弧状案内部の破損は有効に抑止される。
【0020】 上記請求項3記載の自動車用シートのスライド構造によれば、長溝の内面と、 ガイド突起の外面とが互いに当接した状態で、ガイド突起の先端部とこの先端部 に対応した長溝の内面との間に隙間が形成されるように形状設定されているため 、ガイド突起の先端部が長溝の一点を集中的に押圧して発生する荷重の集中が回 避され、その結果円弧状案内部の破損は有効に抑止される。
【0021】
【実施例】
図1は、本考案に係る自動車用シートのスライド構造の一例を示す一部切欠き 斜視図である。この図に示すように、スライドアジャスタ1は、雌スライドレー ル2と、この雌スライドレール2に長手方向に移動可能に結合された雄スライド レール3とから基本構成されている。雌スライドレール2はその両端下部に付設 されたブラケット11を介してフロアFに固定されている。
【0022】 なお、本実施例においては、本考案の一方のスライドレールとして上記雌スラ イドレール2が採用され、他方のスライドレールとして上記雄スライドレール3 が採用されているが、本考案は一方のスライドレールが雌スライドレール2に、 また、他方のスライドレールが雄スライドレール3に限定されるものではなく逆 であってもよい。
【0023】 図2は、図1のA−A線断面図である。この図および図1に示すように、上記 雌スライドレール2には、上部に開口を有する状態で長手方向にスライド溝21 が設けられている。このスライド溝21の上部開口にはそれらの縁部が互いに対 向する方向に突出した庇部22が設けられており、特に一方の庇部22には上方 に突出し、かつ、その下面に長手方向に亘って長溝24aが形成された円弧状案 内部24が設けられている。本実施例においては、上記長溝24aの形状は断面 視で二等辺三角形の形状に設定されており、上方に向かって先細りになっている 。
【0024】 一方、上記雄スライドレール3は、上記雌スライドレール2のスライド溝21 に嵌合するように寸法設定されたレール本体31と、このレール本体31の上部 に突設された取付け部32とから構成されている。この取付け部32は上記左右 一対の互いに対向した庇部22、22間の開口部から上方に突出しており、この 部分が図外のシートの底部に固定されるようになっている。
【0025】 また、雄スライドレール3のレール本体31の上部であって、上記円弧状案内 部24の長溝24aに対応した位置には、断面視の形状が長溝24aのそれに合 致するように形状設定されたガイド突起35が突設されている。このガイド突起 35が上記長溝24aに嵌合して雄スライドレール3の雌スライドレール3に対 する前後移動が案内されるようになっている。
【0026】 そして、ガイド突起35の上部先端には扁平部35aが形成され、長溝24a の内面とガイド突起35の外面とが互いに当接した状態で上記扁平部35aの上 方に隙間36が形成されるようになっている。
【0027】 また、雄スライドレール3に立設された取付け部32の根本部分には突出部3 4が形成されている。そしてこの突出部34とガイド突起35との間には円弧状 案内部24の先端部が嵌合するように寸法設定された間隙部37が形成されてい る。通常は円弧状案内部24の先端部は、図2に示すように、上記間隙部37に は嵌まり込まないようになっているが、雄スライドレール3が上方に移動して互 いに接近した状態では、図3に示すように、円弧状案内部24の先端部は突出部 34に当接した状態で間隙部37の中に嵌まり込むように寸法設定されている。
【0028】 上記雌スライドレール2のスライド溝21の四隅部には、上下に向かってに凹 設された円弧溝2aが形成されている。また、上記雄スライドレール3のレール 本体31の四隅部、すなわち上記スライド溝21の円弧溝2aに対応した部分に も円弧溝3aが凹設されており、両円弧溝2a、3aが互いに対向して円形通路 10が形成されている。そして、上記両円弧溝2a、3aの間、すなわち円形通 路10に鋼球5が嵌め込まれ、この鋼球5が円形通路10内で転がることによっ て雌スライドレール2に対する雄スライドレール3の移動抵抗を少ないものにし ている。
【0029】 このような雌スライドレール2のスライド溝21の内周壁面と、雄スライドレ ール3のレール本体31の外周壁面との間には1mm前後の隙間が形成されてお り、この隙間に金属性の薄板を折り曲げてつくった嵌込み板4が嵌め込まれてい る。この嵌込み板4は、底板41と、この底板41の両側部から上方に折り曲げ られた側板42とから構成されている。そして、底板41と側板42との境界部 、および側板42の上端部には、鋼球5の移動を阻止するストッパ4aが形成さ れている。
【0030】 このような嵌込み板4の底板41中央部の底面には、下方に向かって係止突起 43が突設されている。本実施例の場合、この係止突起43は底板41の上面か らプレスされた押し起し片によって形成されている。
【0031】 一方、雌スライドレール2に設けられたスライド溝21の底面には、上記嵌込 み板4の係止突起43に対応した係止孔2bが穿孔されており、係止突起43が 係止孔2bに嵌合することによってスライド溝21内に嵌め込まれた嵌込み板4 は、その移動が阻止されるようになっている。
【0032】 本実施例においては、このような嵌込み板4は、図1に示すように、雌スライ ドレール2の両側端部と中央部とに嵌め込まれており、これらの嵌込み板4が装 着された状態で雄スライドレール3が雌スライドレール2のスライド溝21に嵌 合されている。そして、それぞれの嵌込み板4間の円弧溝2a、3aからなる円 形通路10に所定個数の鋼球5が装着されている。
【0033】 本考案の自動車用シートのスライド構造は以上のように構成されているので、 自動車の衝突や急停車等の緊急時に雄スライドレール3と雌スライドレール2と が互いに離反する方向に移動すると、円弧状案内部24の遊端側先端部は、突出 部34に接近してこの突出部34とガイド突起との間に形成された間隙部37に 嵌まり込み、上記遊端側先端部は突出部34に当接した状態になる。
【0034】 従って、その後円弧状案内部24の内面とガイド突起35の外面との当接によ ってガイド突起が長溝を押し広げようとする力が発生したとしても、上記突出部 34がそれを阻止するため、円弧状案内部24はその長溝24aが開くようには 変形せず、円弧状案内部24の破損は有効に抑止される。
【0035】 なお、図2に示すように、通常の状態では、円弧状案内部24の先端部は間隙 部37には嵌まり込んでいないため、円弧状案内部24の先端部と取付け部32 との間には若干の隙間からなる遊びが形成されているので、この遊びによって自 動車の横振れによる雄スライドレール3と雌スライドレール2との間の相対移動 を吸収することができる。
【0036】 そして、長溝24aの内面によって形成される断面形状と、ガイド突起35の 外面によって形成される断面形状とが同一となるように形状設定されているため 、長溝24aの内面とガイド突起35の外面との接触面積が増大し、ガイド突起 が円弧状案内部24を内面から押圧する力が分散され、その結果集中荷重が回避 されることによって円弧状案内部24の破損は有効に抑止される。
【0037】 さらに、長溝24aの内面と、ガイド突起35の外面とが互いに当接した状態 で、ガイド突起35の先端部とこの先端部に対応した長溝24aの内面との間に 間隙部37が形成されるように形状設定されているため、ガイド突起35の先端 部が長溝24aの一点を集中的に押圧して発生する集中荷重が回避され、その結 果円弧状案内部24の破損を有効に抑止することが可能になる。
【0038】
【考案の効果】
以上説明したように本考案の自動車用シートのスライド構造は、他方のスライ ドレールのレール本体に突設されたガイド突起が、一方のスライドレールの円弧 状案内部に形成された長溝に接近した状態で円弧状案内部の遊端側の外方縁部は 突出部に当接し、かつ、突出部とガイド突起との間に形成される間隙に嵌まり込 むように寸法設定されているため、自動車の衝突や急停車等の緊急時に両スライ ドレールが互いに離反しようとした際、円弧状案内部の遊端側先端部は突出部に 近接してこの突出部とガイド突起との間隙に嵌まり込み、上記遊端側先端部は突 出部に当接した状態になる。
【0039】 従って、その後円弧状案内部の内面とガイド突起の外面との当接によってガイ ド突起が長溝を押し広げようとする力が発生しても上記突出部がそれを阻止する ため、円弧状案内部はその長溝が開くようには変形せず、円弧状案内部の破損は 有効に抑止される。
【0040】 また、長溝の内面によって形成される断面形状と、ガイド突起の外面によって 形成される断面形状とが同一となるように形状設定すれば、長溝の内面とガイド 突起の外面との接触面積が増大し、ガイド突起が円弧状案内部を押圧する力が分 散され、その結果集中荷重が回避されることによって円弧状案内部の破損は有効 に抑止される。
【0041】 さらに、長溝の内面と、ガイド突起の外面とが互いに当接した状態で、ガイド 突起の先端部とこの先端部に対応した長溝の内面との間に隙間が形成されるよう に形状設定すれば、ガイド突起の先端部が長溝の一点を集中的に押圧して発生す る荷重の集中が回避され、その結果円弧状案内部の破損を有効に抑止することが 可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る自動車用シートのスライド構造が
適用されたスライドアジャスタの一例を示す縦断面一部
切欠き斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図2の要部の部分拡大図である。
【図4】従来のスライドアジャスタの一部切欠き斜視図
である。
【図5】図4のB−B線断面図である。
【図6】図5の要部の部分拡大図である。
【符号の説明】
1 スライドアジャスタ 10 円形通路 11 ブラケット 2 雌スライドレール 2a 円弧溝 2b 係止孔 21 スライド溝 22 庇部 24 円弧状案内部 23a 円弧溝 24a 長溝 3 雄スライドレール 3a 円弧溝 31 雄レール本体 32 取付け部 33 ガイド突起 34 突出部 35 ガイド突起 36 隙間 37 間隙部 4 嵌込み板 41 底板 42 側板 43 係止突起 5 鋼球

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体のフロアに固定されたスライドレー
    ルと、シートに固定されたスライドレールとが互いに長
    手方向に相対移動可能に結合されてスライドアジャスタ
    が構成され、一方のスライドレールは断面形状が四辺形
    であって一辺が開口した長手方向に延びるスライド溝を
    有し、他方のスライドレールは上記スライド溝に嵌合す
    るレール本体と、上記開口から突出するフロアまたはシ
    ートへの取付け部とを有してなる自動車用シートのスラ
    イド構造において、上記一方のスライドレールのスライ
    ド溝に形成された開口縁部には長溝を有する円弧状案内
    部が長手方向に亘って設けられ、上記他方のスライドレ
    ールの上記円弧状案内部に対応した位置には長溝にスラ
    イド可能に嵌合されるガイド突起が突設され、上記他方
    のスライドレールに設けられた上記取付け部の根本部分
    または根本部分近傍に他方のスライドレールから上方に
    向かって突出した突出部が形成され、上記ガイド突起が
    上記長溝に接近した状態で上記円弧状案内部の遊端側の
    外方縁部は上記突出部に当接し、かつ、突出部とガイド
    突起との間に形成される間隙に嵌まり込むように寸法設
    定されていることを特徴とする自動車用シートのスライ
    ド構造。
  2. 【請求項2】 上記長溝の内面によって形成される断面
    形状と、上記ガイド突起の外面によって形成される断面
    形状とが同一となるように形状設定されていることを特
    徴とする請求項1記載の自動車用シートのスライド構
    造。
  3. 【請求項3】 上記長溝の内面と、上記ガイド突起の外
    面とが互いに当接した状態で、ガイド突起の先端部とこ
    の先端部に対応した長溝の内面との間に隙間が形成され
    るように形状設定されていることを特徴とする請求項1
    記載の自動車用シートのスライド構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017019337A (ja) * 2015-07-08 2017-01-26 トヨタ紡織株式会社 乗物用シート

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