JP3321770B2 - ゴムクロ−ラ - Google Patents
ゴムクロ−ラInfo
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- projections
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Description
れるゴムクロ−ラに関するものであって、特に、ゴムク
ロ−ラの内周面より突出する突起の改良に係るものであ
る。
長手方向に向ってゴム突起が連続的に形成されており、
かかるゴム突起はスプロケットからの駆動力の伝達に供
され、或いは転輪との外れ防止として機能している。特
に転輪との間の外れ防止にあっては、ゴムクロ−ラが横
方向の力を受け、転輪との間に相対的にズレを生じた場
合、転輪をゴム突起との間で接触・衝突が繰り返され、
このズレを元の状態に戻そうとすることになる。このた
め、ゴム突起に摩擦力が加えられ転輪との間で脱輪が生
じ、更には摩耗や破損が生じることとなる。
ロ−ラ11の内周面であって、図9は無端状ゴム弾性体
より一対の突起12、12が突出した形状のものであ
り、転輪20は通常はこの突起12、12を跨いで転動
するが、ゴムクロ−ラ11と転輪20との間で相互にズ
レが生じた場合には、転輪20は点線で示す(一方のみ
を示す)ように突起12、12と接触・衝突し、転輪2
0のズレを規制して元の転動面に戻そうとする。このた
め、突起12、12の特に外側面での摩擦力が大きく加
えられ、転輪との間で脱輪が発生し易く、場合によって
は、摩耗や破損が生じることとなる。
たゴムクロ−ラであるが、これも又、転輪20が正規の
転動位置よりズレた場合には、転輪20と突起12が点
線で示すように接触・衝突を繰り返してズレを防止する
こととなり、この場合にも前記と同様に転輪との間で脱
輪が発生し易く、場合によっては、摩耗や破損が生じる
こととなる。又、かかる突起12は、図示しないスプロ
ケットと係合し、駆動力の伝達に供される際に、スプロ
ケットピンと突起12とは常に擦れを生じており、この
ため、突起12の特に根元部に変形が加えられ、このた
め転輪との間で脱輪が発生し易いばかりでなく、この部
分に摩耗や破損を生じ易く、特に突起12がゴムででき
ている場合にこの傾向が大きい。
接触・衝突時には、大きな走行抵抗が生じエネルギ−の
ロスをもきたしていた。
な従来の技術に鑑みてなされたものであり、ゴムクロ−
ラの内周面に突出する突起を特殊な構造とし、転輪との
間での脱輪の発生を少なくし、更には、突起を摩耗・変
形・破損等から保護することを目的とするものである。
達成するため鋭意研究を進めた結果、突起を次のような
構成として改良をなしたものである。即ち、本発明の要
旨は、無端状ゴム弾性体の外周面にゴムラグを形成し、
内周面に駆動力の伝達或いは転輪との外れ防止に供され
るゴム突起を形成してなるゴムクロ−ラであって、低摩
擦部材を前記ゴム突起中に埋設し、当該ゴム突起の両側
面及び/又はその前後面の表面に露出させ、かつ前記低
摩擦部材がゴム突起中で連続して埋設されたことを特徴
とするゴムクローラである。
り、特に転輪と常に係合するゴム突起にあって、転輪等
の他の部材との接触・衝突が繰り返されるゴム突起面部
に低摩擦部材を露出させたものであって、具体的には、
接触面に露出した複数の低摩擦部材がゴム突起を構成す
るゴム中にて一体に連続したもので、従って、特に転輪
のズレを制御する場合にあっても、ゴム突起と転輪との
間の脱輪性の改良がなされ、しかもゴム突起の摩耗等が
少なく、しかも走行抵抗も小さいゴムクロ−ラとなった
ものである。
材、合成樹脂材等が選択されるが、なかでも軽量化、安
価、ゴムとの接着性等を考慮すると、起高分子量ポリエ
チレン部材からなるものが好ましい。この起高分子量ポ
リエチレンとしては、例えば三井石油化学工業株式会社
(商標名:ハイゼックス・ミリオン)のものがあり、平
均分子量が100万以上、好ましくは300万〜500
万のものであり、特に耐摩耗性、耐衝撃性、自己潤滑性
等にすぐれている材料である。この材料は粉末状をな
し、金型等によってプレス成形し、容易に所定の形状に
成形することができる。
説明する。図1は本発明のゴムクロ−ラの第1例であ
り、ゴムクロ−ラ1の内周面より突出したゴム製の一本
突起2に適用した例の、ゴム突起2における幅方向断面
を示し、図2は図1のゴム突起2における長手方向の断
面を示す。即ち、ゴムクロ−ラ1の内周面より突出する
ゴム突起2にあって、一枚のシ−ト状の低摩擦部材31
がその長手方向に面を向けて埋設されている。この低摩
擦部材31 は、前記した分子量300万の起高分子量ポ
リエチレンより成形されたシ−ト材で、ゴムクロ−ラ1
を成形する金型のゴム突起2に相当する凹み部へセット
されて一体成形されたものである。
突起2の両側面4、5及び頂面6に露出しており、露出
部位から見れば、これらがゴム突起2中にて一体に連続
する構成となっている。そして、この露出部位が転輪2
0や図示しないアイドラ−、スプロケット等との接触・
衝突時にこれらと接触するものであり、シ−ト31 の特
性より低摩擦性であって、このため転輪との間での脱輪
が減少し、摩耗や破損が少なく、更に自己潤滑性がよい
ため走行抵抗も著しく低下することとなる。
拡大図であり、この場合には、前記シ−ト31 はゴム突
起2は両側面4、5にのみ露出しているもので、この露
出部位はゴム突起2中にて一体に連続しているものであ
る。
ト31 を露出させるかは設計上任意であって、図4は第
1例の別の変形例を示すゴム突起2における幅方向断面
図であり、シ−ト31 がゴム突起2の両側面4、5より
張り出して露出している場合である。従って、ゴム突起
2に接触・衝突する転輪等は、専ら張り出したシ−ト3
1 に接触するため、脱輪性が改良され、ゴム突起2の破
損等は低減されることとなる。勿論、露出部位はゴム突
起2中にて一体に連続していることは言うまでもない。
の頂面6には露出していないが、勿論頂面6に露出する
場合もあり、図5は図4の例における更に変形例を示す
ゴム突起2の平面図であって、特にこの図にあっては、
張り出したシ−ト31 とゴム突起2とのコ−ナ−部には
ゴム突起2と同質のゴム10 が肉付けされている。
周面を示し、図7は図6のA−A線での、図8は図6の
B−B線での各断面を示すものである。この例にあって
は、十文字状に形成された低摩擦部材33 をゴム突起2
内に一体としたものであり、ゴム突起2の両側面4、
5、前後面7、8に、かかる部材33 の表面が露出して
いる。勿論、頂面6に露出する場合もある。このように
構成されたゴム突起2にあっては、転輪20との接触・
衝突における場合と同様、スプロケットとの接触の際の
ゴム突起2の摩耗や破損の防止にも効果があることとな
る。この部材33にあっては、これ又金型内にセットす
るだけでよく、場合によっては、4つに分割された低摩
擦部材であってもよい。
り、ゴムクロ−ラの特に機体側に備えられた部材との接
触・衝突が繰り返される突起部にあって、低摩擦部材を
露出させてなるものである。このため、特に転輪とのズ
レによる接触・衝突が生じたとしても、脱輪の発生が低
下し、摩耗や破損が極く少なくなり、更に走行抵抗も減
少することとなり、ゴムクロ−ラの寿命が著しく向上し
たものとなった。
内周面より突出した一本突起に適用した例のゴム突起に
おける幅方向断面である。
図である。
である。
おける幅方向断面図である。
面図である。
周面である。
の内周面である。
ラの内周面である。
突起、31 、33 ‥‥低摩擦部材、4、5‥‥突起の両
側面、6‥‥突起の頂面、7、8‥‥突起の前後面。
Claims (1)
- 【請求項1】 無端状ゴム弾性体の外周面にゴムラグを
形成し、内周面に駆動力の伝達或いは転輪との外れ防止
に供されるゴム突起を形成してなるゴムクロ−ラであっ
て、低摩擦部材を前記ゴム突起中に埋設し、当該ゴム突
起の両側面及び/又はその前後面の表面に露出させ、か
つ前記低摩擦部材がゴム突起中で連続して埋設されたこ
とを特徴とするゴムクローラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36035592A JP3321770B2 (ja) | 1992-07-10 | 1992-12-31 | ゴムクロ−ラ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-207309 | 1992-07-10 | ||
JP20730992 | 1992-07-10 | ||
JP36035592A JP3321770B2 (ja) | 1992-07-10 | 1992-12-31 | ゴムクロ−ラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0672362A JPH0672362A (ja) | 1994-03-15 |
JP3321770B2 true JP3321770B2 (ja) | 2002-09-09 |
Family
ID=26516178
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36035592A Expired - Lifetime JP3321770B2 (ja) | 1992-07-10 | 1992-12-31 | ゴムクロ−ラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3321770B2 (ja) |
Families Citing this family (12)
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JP5925710B2 (ja) * | 2013-02-15 | 2016-05-25 | 株式会社ブリヂストン | ゴムクローラ |
JP5797678B2 (ja) * | 2013-02-15 | 2015-10-21 | 株式会社ブリヂストン | ゴムクローラの製造方法 |
WO2014126247A1 (ja) * | 2013-02-15 | 2014-08-21 | 株式会社ブリヂストン | ゴムクローラ及びゴムクローラの製造方法 |
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-
1992
- 1992-12-31 JP JP36035592A patent/JP3321770B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0672362A (ja) | 1994-03-15 |
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