JP3626017B2 - 固定長データ処理装置 - Google Patents

固定長データ処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3626017B2
JP3626017B2 JP22503098A JP22503098A JP3626017B2 JP 3626017 B2 JP3626017 B2 JP 3626017B2 JP 22503098 A JP22503098 A JP 22503098A JP 22503098 A JP22503098 A JP 22503098A JP 3626017 B2 JP3626017 B2 JP 3626017B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
cell
data
fixed
ram
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP22503098A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000059386A (ja
Inventor
秀典 木内
博 村川
重久 坂原
和久 嘉田
英明 望月
理津子 大倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP22503098A priority Critical patent/JP3626017B2/ja
Priority to US09/280,881 priority patent/US6594237B1/en
Priority to CNB991063074A priority patent/CN100379203C/zh
Publication of JP2000059386A publication Critical patent/JP2000059386A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3626017B2 publication Critical patent/JP3626017B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/54Store-and-forward switching systems 
    • H04L12/56Packet switching systems
    • H04L12/5601Transfer mode dependent, e.g. ATM
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/54Store-and-forward switching systems 
    • H04L12/56Packet switching systems
    • H04L12/5601Transfer mode dependent, e.g. ATM
    • H04L2012/5603Access techniques
    • H04L2012/5609Topology
    • H04L2012/5612Ring
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/54Store-and-forward switching systems 
    • H04L12/56Packet switching systems
    • H04L12/5601Transfer mode dependent, e.g. ATM
    • H04L2012/5625Operations, administration and maintenance [OAM]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/54Store-and-forward switching systems 
    • H04L12/56Packet switching systems
    • H04L12/5601Transfer mode dependent, e.g. ATM
    • H04L2012/5625Operations, administration and maintenance [OAM]
    • H04L2012/5627Fault tolerance and recovery
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/54Store-and-forward switching systems 
    • H04L12/56Packet switching systems
    • H04L12/5601Transfer mode dependent, e.g. ATM
    • H04L2012/5638Services, e.g. multimedia, GOS, QOS
    • H04L2012/564Connection-oriented
    • H04L2012/5642Multicast/broadcast/point-multipoint, e.g. VOD

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)

Description

【0001】
(目次)
発明の属する技術分野
従来の技術(図55及び図56)
発明が解決しようとする課題
課題を解決するための手段
発明の実施の形態
(1)システム構成の説明(図1〜図8)
(1−1)UTOPIA20−1の説明〔図3(a)〕
(1−2)UTOPIA10−1の説明〔図3(b)〕
(1−3)UTOPIA10の説明〔図4(a)〕
(1−4)UTOPIA20の説明〔図4(b)〕
(2)廃棄セルカウント部の説明(図9〜図12)
(3)VP/VC監視部の説明(図13〜図54)
(3−1)VP/VC Monitoring概要の説明(図13〜図16)
(3−2)CAM部の説明(図17〜図28,図53,図54)
(3−3)Act/Dact受信処理部の説明(図29〜図37)
(3−4)PMカウント部の説明(図38〜図49)
(3−5)PMセル挿入部の説明(図50〜図52)
(3−6)システム全体でのVP/VC監視動作の説明(図13)
(4)その他
発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固定長データ処理装置に関し、特に、ATM(Asynchronous Transfer Mode)セルと呼ばれる53バイトの固定長データを用いてATM通信の保守運用管理〔OAM(Operation,Administration and Maintenance)〕を行うのに好適な、固定長データ処理装置に関する。
【0003】
【従来の技術】
今日必要とされてきた高速度(大容量)通信,画像等の可変速度型通信,1対1,1対n(nは2以上),n対n等の多種類の接続形態を持つ通信方式に対応する為のB−ISDN(Broadband aspects of ISDN) 通信網の実現に向けてATM技術の導入がなされつつある。
【0004】
例えば、SDH(Synchronous Digital Hierarchy) 伝送網〔北米では、SONET(Synchronous Optical Network) と呼ばれる〕においても、SDH伝送フレーム〔STM((Synchronous Tranfer Module),SONETではSTS(Synchronous Transport Signal)と呼ばれる〕のペイロード部分に、様々な通信サービスの信号をATMセル(非同期通信用の固定長データ)としてマッピング(格納)して伝送することが試みられている。
【0005】
ところで、近年、このようなSDH伝送フレーム(以下、単に「伝送フレーム」と言うことがある)にATMセルをマッピングして伝送する場合、SDH網においても、伝送フレームにマッピングされたATMセルをATMセル単位で識別してATM通信レベルでの保守運用管理〔OAMセルの終端処理等データ(セル)処理〕を行なうことが要求されている。
【0006】
このため、図55に示すSDH伝送網を形成するリングネットワーク1′は、例えば、SDH伝送装置2′,3′の間に、上述したようなセルの処理を行なうためのATM処理装置4′を介装することが必要である。
ここで、各SDH伝送装置2′,3′には、それぞれ、ATMセルをマッピングしたり伝送フレームからATMセルを取り出したり(デマッピングしたり)する機能を有しているが、通常、リングネットワーク1′(SDH伝送装置2′,3′)には、この図55に示すように、下位階層の複数の伝送拠点となるSDH伝送装置9′−1〜9′−n(nは2以上の整数)が収容されるので、ATM処理装置4 ′では、上記のセル処理をこれらの伝送拠点別に行なう必要がある。具体的には、各SDH伝送装置9′−1 〜9′−nで扱われる低次の伝送フレーム〔SDH伝送装置2′,3′(高次の伝送フレーム内)では、STSチャンネル♯i(但し、i=1〜n)として区別される〕別に行なう必要がある。
【0007】
このため、SDH伝送装置2′,3′には、例えば、図56に示すように、STSチャンネル♯iの数に応じて、それぞれ上りアップストリーム(UpStream)方向,ダウンストリーム(DownStream)方向の伝送フレームからATMセルを取り出してATMセル処理部4′−iへ出力するデマッピング部2′d,3′d及びATMセル処理部4′−iからのATMセルをUpStream方向,DownStream方向の伝送フレームに格納(マッピング)して他の伝送装置へ出力するマッピング部2′m,3′mを有するマッピング/デマッピング(MAP/DEMAP) 部2′−1〜2′−n,3′−1〜3′−nがそなえられ、ATM処理装置4′には、STSチャンネル♯iの数に応じたATMセル処理部4′−1〜4′−nがそなえられる。
【0008】
これにより、SDH伝送装置2′,3′では、マッピング/デマッピング(MAP/DEMAP) 部2′−1〜2′−n,3′−1〜3′−nによって、上記ATMセルのマッピング/デマッピング処理をSTSチャンネル♯i別に行うことができ、ATM処理部4′−iでは上記セル処理をSTSチャンネル♯i別に行うことができる。
【0009】
つまり、このATM処理装置4′は、各SDH伝送装置9′−1〜9′−nが扱う伝送フレーム(STSチャンネル♯i)のATMセルに対するセル処理をそれぞれ専用のATMセル処理部4′−iによってSTSチャンネル♯i別にシリアルに行うようになっているのである。
例えば、SDH伝送装置3′の下位階層にある各SDH伝送装置9′−1〜9′−nからのATMセルは、SDH伝送装置3′のマッピング/デマッピング部3′−1〜3′−nにてSTSチャンネル♯i別に伝送フレームから取り出されて、それぞれATM処理装置4′の装置内基準セル周期に従って対応する各ATM処理部4′−iへ送られる。
【0010】
そして、各ATMセルは、STSチャンネル♯i別の各ATM処理部4′−iにて上記のセル処理が施された後に、マッピング/デマッピング部2′−1〜2′−nにて伝送フレームにマッピングされて、SDH伝送装置2′の下位階層に収容されるSDH伝送装置9′−1〜9′−nへ伝送される。
ところで、各ATM処理部4′−iでは、ATMセルの識別処理を行なって、主に、OAMセルのALM(アラーム)セルについての障害管理AIS(Alarm Indication Signal) やRDI(Remote Defect Indication)セルの終端など〕を行なっている。
【0011】
例えば、ATM処理装置4′は、あるVP/VCコネクション内で故障が発生したことを表すOAM(ALM)セル(VP/VC−AIS)を受信すると下流へ同様のAISを通知したり、AISよりも上位のアラーム(SONETアラーム等)を受信するとVP/VC−AIS/RDIセルを発生してそれぞれ所望の通知先へ送出するようになっている。
【0012】
このため、各ATM処理部4′−iは、図56に示すように、例えば、セル識別部4′a,セル発生部4′b,ダウンストリーム用のセル挿入部4′c,UpSream 用のセル挿入部4′d及びマイコンI/F部4′eをそなえている。
ここで、セル発生部4′bでは、ALMセル(VP−AIS,VC−AIS)の発生を行ない、Dnsセル挿入部4′cを通してDownStream中にセルを送出する。一方、折り返し側のALMセル(VP−RDI,VC−RDI)は、UpS セル挿入部4′dを通してUpStream中に送出される。
【0013】
また、マイコンI/F部4′eは、システムCPUから運用チャンネル,運用環境等の設定及び保守管理情報(ALM情報など)の収集に用いる為のインタフェースをそなえている。
そして、ATM処理部4′−1〜4′−iから出力されたALMセル等は再びマッピング/デマッピング部2′−1〜2′−nにおいて伝送フレーム中にマッピングされ、ALMセルの受信先である他の装置に送信されるようになっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、例えば、上記リングネットワーク1′にVOD(Video On Demand )を適用して情報量が大きい画像等のデータ(ATMセル)を伝送することを考えると、リングネットワーク1′の伝送容量が増大する。このように、リングネットワーク1′の伝送速度が増大すると、データ(ATMセル)の流通量の増大に伴いネットワーク(ATM通信)内でATMセルの損失や誤挿入等の発生率が高くなる。
【0015】
特に、1対n,n対nの超大容量伝送,可変速度通信などネットワーク構成(接続形態)が複雑になると、このようなATMセルの損失や誤挿入等の発生率は顕著になる。
従って、従来のOAM以外にネットワークの運用状態を監視して上記のセルの損失又は誤挿入の検出や流通状態を監視する必要があるが、図56に示すATM処理装置4′では、ALMセルの障害管理を行なうのみで、セルの損失の検出等は行なわれていないとの課題がある。
【0016】
本発明は、上記のような課題を解決することを目的として創作されたものであり、伝送速度の速い伝送システムにおいて、ATMセル等の固定長データの喪失又は誤挿入等の検出や流通状態を監視できる固定長データ処理装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明の固定長データ処理装置は、非同期通信に使用される固定長データを処理する固定長データ処理装置であって、少なくとも固定長データを受信して固定長データに対して所望のデータ処理を施すデータ処理部と、データ処理部で受信された固定長データに基づいて非同期通信の運用状態を監視するための監視処理を行なう運用状態監視処理部とをそなえている。
【0018】
更に、上記のデータ処理部及び運用状態監視処理部は、それぞれ固定長データの長さに同期した処理タイミングに従って処理を行なうように構成してもよい。
さらに、複数の固定長データが、それぞれ複数の伝送装置で扱われる場合において、上記のデータ処理部及び運用状態監視処理部は、それぞれ伝送装置についての識別情報に基づいて各処理を伝送装置に共通で行なうように構成することもできる。
【0019】
さらに、複数の固定長データにそれぞれ固定長データの伝送経路についての伝送経路識別情報が設定されている場合に、上記のデータ処理部及び運用状態監視処理部は、それぞれ、伝送経路識別情報に基づいて処理を伝送経路に共通で行なうように構成してもよい。
更に、上記のデータ処理部は、上記の固定長データが廃棄すべき固定長データであるか否かを識別する識別部をそなえ、上記の運用状態監視処理部は、この識別部で廃棄すべき固定長データであると識別された廃棄対象のデータについての情報を収集・管理することにより固定長データの廃棄状態を監視する廃棄状態監視部をそなえている
【0020】
更に、本固定長データ処理装置は、上記の運用状態監視処理部での処理を統括管理する統括管理部をそなえるとともに、上記の廃棄状態監視部が、廃棄対象のデータの内容についての廃棄内容情報を保持する廃棄内容保持部と、廃棄対象のデータの数についての廃棄数情報を保持する廃棄数保持部と、伝送経路識別情報に基づいて、廃棄内容情報を廃棄内容保持部に書き込むとともに廃棄数情報を廃棄数保持部に書き込む書き込み処理部と、廃棄内容保持部及び廃棄数保持部に保持されている情報を読み出して統括管理部へ通知する通知インタフェース部とをそなえている
【0021】
更に、上記の廃棄内容保持部は、少なくとも2つの保持領域を有して構成されるとともに、上記の書き込み処理部が、書き込み対象の保持領域を所定周期で切り替えて廃棄内容情報を保持領域のいずれかに交互に書き込むように構成され、且つ、上記の通知インタフェース部が、この書き込み処理部による書き込み中の保持領域とは異なる領域から廃棄内容情報を読み出すように構成してもよい。
【0022】
更に、上記の書き込み処理部は、廃棄内容情報の廃棄内容保持部への書き込み位置を指定するためのアドレス情報を発生するアドレス発生部をそなえるとともに、このアドレス発生部が、各保持領域に固有の識別情報を含むアドレス情報を発生することにより、書き込み対象の保持領域の切り替えを行なうように構成されている。
【0023】
更に、上記の廃棄内容保持部は、少なくとも2系統の書き込み読み出し制御のためのポートを有するデュアルポートRAMを用いて構成することもできる。
この場合、上記のデュアルポートRAMにおける一方の系統のポートを読み出し専用ポートとして構成するとともに、上記の通知インタフェース部を、この読み出し専用ポートを通じて保持領域の廃棄内容情報を読み出すように構成してもよい。
【0024】
また、上記の廃棄数保持部を、少なくとも2つのレジスタを用いて構成するとともに、上記の書き込み処理部を、書き込み対象のレジスタを所定周期で切り替えて廃棄数情報をこれらのレジスタのいずれかに交互に書き込むように構成し、且つ、上記の通知インタフェース部を、書き込み処理部による書き込み中のレジスタとは異なるレジスタから廃棄数情報を読み出すように構成してもよい。
【0025】
また、上記の書き込み処理部は、廃棄対象のデータの廃棄原因を廃棄原因に応じたコードにコード化する廃棄原因コード化部をそなえるとともに、この廃棄原因コード化部により得られたコードを廃棄内容情報の一部として上記の廃棄内容保持部に書き込むようにしてもよく、この場合、上記の通知インタフェース部は、上記の廃棄内容保持部から廃棄内容情報の一部として読み出したコードを上記の統括管理部へ通知するように構成される。
【0026】
さらに、本固定長データ処理装置は、上記の運用状態監視処理部での処理を統括管理する統括管理部をそなえるとともに、この運用状態監視処理部に統括管理部の指示に応じて、他の固定長データ処理装置との間で定期的に監視データを遣り取りすることにより、他の固定長データ処理装置との間の固定長データの流通状態を監視する流通状態監視部をそなえるのがよい。
【0027】
更に、上記の流通状態監視部は、上記の統括管理部からの指示に応じて監視処理の実施を制御するための制御データを生成する制御データ生成処理部と、この制御データ生成処理部で生成された制御データを他の固定長データ処理装置へ送信する制御データ送信処理部と、この制御データに対する応答として監視処理の実施を許可する応答データを受信すると他の固定長データ処理装置宛の監視データを定期的に生成して送信する監視データ送信処理部と、この監視データの送信に対して他の固定長データ処理装置から返信される監視データに基づいて所定のカウント処理を行ないこのカウント処理によるカウント結果を流通状態の監視結果として統括管理部へ通知するカウント処理部とをそなえて構成するのがよい。
【0028】
ここで、上記の流通状態監視部は、上記の他の固定長データ処理装置から監視処理の実施を制御するための制御データを受信するとその制御データの内容を上記の統括管理部へ通知し、この通知に対する統括管理部からの指示に応じた応答データを生成する制御データ受信処理部をそなえていてもよく、この場合、上記の制御データ送信処理部は、この制御データ受信処理部で生成された応答データを他の固定長データ処理装置へ向けて送信しうるように構成される。
【0029】
また、上記の流通状態監視部は、上記の他の固定長データ処理装置から受信される制御データが統括管理部にて通知すべきデータであるか否かを、少なくとも自己の内部処理状態についての情報を含む判別データに基づいて判別する判別部をそなえてもよく、この場合、上記の制御データ受信処理部は、この判別部にて通知要且つ返信要と判別された制御データについてのみその内容を統括管理部へ通知するように構成され、且つ、上記の制御データ送信処理部は、この判別部にて通知不要と判別された制御データについてはその内容に応じた返信データを生成して他の固定長データ処理装置へ送信するように構成される。
【0030】
更に、上記の制御データ生成処理部は、制御データに対する応答として監視処理の実施を許可する応答データが所定時間内に受信されるか否かを監視する第1タイマカウント部をそなえ、この第1タイマカウント部にて応答データが所定時間内に受信されなかったと判定されると、制御データの再生成処理を行なうように構成することもできる。
【0031】
また、上記の第1タイマカウント部は、所定周期でタイマカウント値が書き込み/読み出しされる第1タイマ用RAMを用いて構成することもできる。
さらに、上記の判別部は、上記の判別データを保持する判別データ保持用RAMをそなえてもよい。
【0032】
また、上記の判別部は、上記の判別データ保持用RAMを複数そなえ、複数の制御データに対する判別処理をパラレルに行なうように構成することもできる。
更に、上記の判別部は、上記の判別処理に使用されない設定データを保持する設定データ保持部をそなえてもよい。
【0033】
また、上記の判別部は、内部処理状態についての情報をコード化して上記の判別データ保持用RAMに保持するように構成してもよい。
更に、上記の判別部は、上記の監視処理が実施中であるか否かを表すコードを含むように内部処理状態についての情報をコード化するように構成することもできる。
【0034】
また、上記の制御データ送信処理部は、上記判別部における内部処理状態についての情報に基づいて上記の制御データの生成を行なうように構成することもできる。
さらに、上記の制御データ受信処理部は、上記の統括管理部からの指示内容を保持する指示内容保持部と、統括管理部へ通知すべき内容を保持する通知内容保持部とをそなえ、これらの指示内容保持部及び通知内容保持部が、それぞれ、RAMを用いて構成されるのがよい。
【0035】
ここで、上記の指示内容保持部のRAMは、上記の統括管理部からの新規の指示の有無を指示内容の一部を用いて表示した情報を保持しうるように構成することもできる。
さらに、上記の通知内容保持部のRAMは、上記の統括管理部への新規の通知内容の有無を表すコードを保持しうるように構成することもできる。
【0036】
さらに、上記の制御データ受信処理部は、上記の指示内容保持部に保持された全指示内容を1度だけ検索することにより、上記の他の固定長データ処理装置へ送信すべき応答データを生成するように構成することもできる。
また、上記の制御データ受信処理部は、通知に対する統括管理部からの指示が所定時間内に受信されるか否かを監視する第2タイマカウント部をそなえ、第2タイマカウント部にて指示が所定時間内に受信されなかったと判定されると、監視処理の実施を拒否する応答データを生成するように構成することもできる。
【0037】
ここで、上記の第2タイマカウント部は、所定周期でタイマカウント値が書き込み/読み出しされる第2タイマ用RAMを用いて構成するのがよい。
また、上記の制御データ送信処理部は、上記の返信データを一時的に保持するFIFOメモリをそなえて構成してもよい。この場合、上記のFIFOメモリは、RAMを用いて構成するのがよい。
【0038】
さらに、上記の制御データ送信処理部は、上記の制御データ,応答データ及び返信データの重複生成時に各データの送信順を調停制御する調停制御部をそなえることもできる。
ここで、この調停制御部は、上記の制御データ,応答データ及び返信データの送信処理を所定の優先順位に従って行なうように構成することもでき、例えば、上記の制御データの優先順位よりも応答データの優先順位の方を高く、且つ、上記の応答データの優先順位よりも返信データの優先順位の方を高く設定する。
【0039】
また、上記のカウント処理部は、上記のカウント処理のカウント結果を保持するカウント結果保持部をそなえるとともに、このカウント結果保持部が、カウント結果保持用RAMを用いて構成されるのがよい。
さらに、上記のカウント処理部は、上記のカウント結果保持用RAMとして、少なくとも2つのRAMをそなえ、一方のRAMにカウント結果を書き込むとともに、他方のRAMから既に書き込まれたカウント結果を読み出して上記の統括管理部へ通知するように構成され、且つ、各RAMに対するカウント結果の書き込みと読み出しとを交互に切り替えるように構成されるのがよい。
【0040】
また、上記のカウント処理部は、上記の監視データ送信処理部での監視データの生成に必要な複数種類の情報を生成する監視データ生成用情報生成部をそなえるとともに、この監視データ生成用情報生成部が、複数種類のRAMを用いて複数種類の情報を生成するように構成されるのがよい。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(1)システム構成の説明
図1は、本発明の実施の形態に係る固定長データ処理装置が適用されるSDH伝送網を形成するリングネットワーク1の構成を示すブロック図であり、この図1に示すリングネットワーク1では、画像データや音声データを提供しうるビデオサーバ6を収容することで、遠隔地の加入者(ユーザ)7のビデオ視聴要求に応じてこのビデオサーバ6から加入者(ユーザ)7に映画等の所望の画像,音声を任意の時間に提供することのできるVOD(Video On Demand) システムを実現することができる。
【0042】
以下、このVODサービスにより、大量の情報がリングネットワーク1内を伝送される場合を前提に説明する。
なお、図1に示すリングネットワーク1は、ビデオサーバ6と加入者7との間にSDH伝送フレームを伝送するためのSDH伝送装置2,3,5をそなえており、各SDH伝送装置2,3の下位階層にはリングネットワーク1で扱う伝送フレーム(例えば、STS−12,48等)よりも伝送速度の低い低次の伝送フレーム〔SDH伝送装置2,3(高次の伝送フレーム内)では、STSチャンネル♯iとして区別され、例えば、STS−3c等〕を扱うSDH伝送装置9−1〜9−nが収容されている。
【0043】
そして、このリングネットワーク1は、SDH伝送フレームにATMセルをマッピングして伝送し、伝送フレームにマッピングされたATMセルをATMセル単位で識別してATM通信レベルでの保守運用管理を行なうために、SDH伝送装置2,3の間にATM処理装置(固定長データ処理装置)4をそなえて構成されている。
【0044】
但し、本発明の実施の形態に係るATM処理装置4は、図2に示すように、各STSチャンネル♯i用のマッピング/デマッピング部2−i,3−iに共通のATMセル処理部4−1を有しており、このATMセル処理部4−1によって、各STSチャンネル♯iのATMセルに対する処理を各STSチャンネル♯iに共通に行なえるようになっている。
【0045】
なお、図2に示すようにSDH伝送装置2,3には、各STSチャンネル♯i別にATMセルのマッピング・デマッピング処理を行なうとともに、ATMセル処理部4−1との間でATMセルの遣り取りを行なうためのマッピング/デマッピング部2−i,3−iがそなえられている。ここで、マッピング/デマッピング部3−iには、DownStreamの伝送フレームからATMセルを取り出すデマッピング部3d及びATMセル処理部4−1からのATMセルをUpStreamの伝送フレームに格納するマッピング部3mがそなえられる他、ATM処理装置4内のDownStream側のインタフェース部10とデータのやり取りを行なうインタフェース部20−1とUpStream側のインタフェース部20とデータのやり取りを行なうインタフェース部10−1もそなえて構成されている。また、マッピング/デマッピング部2−iも、UpStreamの伝送フレームからATMセルを取り出すデマッピング部2d及びATMセル処理部4−1からのATMセルをDownStreamの伝送フレームに格納するマッピング部2mがそなえられる他、ATM処理装置4内のDownStream側のインタフェース部20とデータのやり取りを行なうインタフェース部10−1とUpStream側のインタフェース部10とデータのやり取りを行なうインタフェース部20−1もそなえて構成されている。
【0046】
一方、図2に示すATM処理装置4には、ATMセル処理部4−1,デュアルポートラム70,シングルポートラム94及びシステムCPUとしてのマイクロコンピュータ(以下、「マイコン」と言う)95がそなえられる。
ここで、ATMセル処理部4−1は、主に、ATMセルの識別処理を行なってOAMセルのALM(アラーム)セルについての障害管理〔AIS(Alarm Indication Signal) やRDI(Remote Defect Indication)セルの終端等〕を行なうものであるが、本発明の実施の形態では、ATMセルについてのパフォーマンス・モニタ(Performance Monitor; 以下、単に「PM」と言う)を行なえるようにもなっている。
【0047】
なお、上記のPM機能とは、マイコン95からの設定に応じて、廃棄されたセルのカウント及びセル内容をマイコン95に通知したり、セルの流通状態を監視してその監視結果をマイコン95に通知したりすることである。
このため、ATMセル処理部4−1は、マッピング/デマッピング部2−1〜2−n,3−1〜3−nのインタフェース部10−1,20−1とATMセルのやり取りを行なうインタフェース部10,20と、セル処理部30と、PM処理部50と、後述する外付けのデュアルポートラム70と情報のやり取りを行なうインタフェース(DUAL PORT RAM I/F:以下、「DP−RAM I/F部」と言う )部60と、UpStream用のセル挿入部(以下、「UpS セル挿入部」と言う)80と、受信セルを識別するに必要な情報等を保持するシングルポートラム94との間で情報のやり取りを行なうエントリラム(ENTRY−RAM) インタフェース部(RAMアクセス調停部)91とPMについての各種設定等の情報をマイコン95との間でやり取りして各部へ通知するマイコンインタフェース部92とをそなえて構成される。なお、このATMセル処理部4−1には、ループバック(loopback:以下「LB」と言う) 処理部40もそなえられている。
【0048】
ここで、図2に示すインタフェース部10(受信用)は、本実施形態ではUTOPIA(Universal Test & Operation PHY Interface for ATM)を用いて構成されており、UTOPIAインタフェース規格に基づき、任意のマッピング/デマッピング部(物理レイヤ)2−i,3−iからセルを非同期で受信し、受信したセルをATMセル処理部4−1内の基準タイミングに従ってセル処理部30へ送出するようになっている。
【0049】
また、図2に示すインタフェース部20(送信用)も、UTOPIAを用いて構成されており、UTOPIAインタフェース規格に基づき、任意のマッピング/デマッピング部(物理レイヤ)2−i,3−iへセルを非同期で送信するようになっている。なお、マッピング/デマッピング部2−i,3−i(物理レイヤ)内のインタフェース部10−1(受信用)及びインタフェース部20−1(送信用)も、UTOPIAを用いて構成される。
(1−1)UTOPIA20−1の説明
図3(a)は上記のマッピング/デマッピング部2−i,3−i(物理レイヤ)内の送信用のUTOPIA20−1の詳細構成例を示すブロック図で、この図3(a)に示すように、本UTOPIA20−1は、書き込み処理部21−1,データ保持部22−1,中間制御部24−1及び外部インタフェース部23−1をそなえて構成されている。
【0050】
ここで、データ保持部22−1は、デマッピング部2d(3d)でデマッピングされたセルを保持するもので、ここでは、ATM処理装置4でのデータ処理が停滞することにより外部インタフェース部23−1でのセルの読み出し処理が停止する可能性があることを考慮して、複数のセルを保持することのできるデータ保持用バッファ22−1aをそなえて構成されている。
【0051】
また、書き込み処理部21−1は、デマッピング部2d(3d)でデマッピングされたセルを、順次、上記のデータ保持用バッファ22−1aに書き込むもので、このために、カウンタ21−1aと書き込み制御部21−1bとをそなえて構成されている。
ここで、カウンタ21−1aは、デマッピング部2d(3d)からのセル入力を表すセル到着フラグ(Hレベル)をトリガにしてそのカウント値がセルの長さに応じたクロック分だけカウントアップするものであり、書き込み制御部21−1bは、このカウンタ21−1aの出力(カウント値)に従ってデータ保持用バッファ22−1aに対する書き込み制御を行なうことにより、デマッピング部2d(3d)から送信されたセルを1セルずつ、順次、データ保持用バッファ22−1aに書き込むものである。
【0052】
また、中間制御部24−1は、上記のデータ保持用バッファ22−1aで保持されているセルの数(保有状況)を監視してATM処理装置4(UTOPIA11A)へ送信すべきセルの有無を管理するもので、このために、本実施形態では図3(a)に示すように、セルカウント部(CTR)24−1aをそなえて構成されている。なお、符号24−1bで示すものはクロック乗り換え部である。
【0053】
そして、上記のセルカウント部24−1aは、上記の書き込み制御部21−1bによってセルがデータ保持用バッファ22−1aに書き込まれる毎に受信される「プラス1要求(受信完了信号)」に応じてそのカウント値をカウントアップする一方、外部インタフェース部23−1の送信チャンネル決定部23−1c(後述)によってデータ保持用バッファ22−1aからセルが読み出される毎に受信される「マイナス1要求(送信完了信号)」に応じてそのカウント値をカウントダウンするもので、このカウント値が1以上であれば、データ保持用バッファ22−1aにセルが保持されていることが分かるようになっている。
【0054】
なお、クロック乗り換え部24−1bは、セルカウント部24−1aに通知される上記の「プラス1要求」と「マイナス1要求」の各クロックの整合をとるもので、ここでは、外部インタフェース部23−1(ATM処理装置4)側の動作クロックに従って通知される上記「マイナス1」要求のクロックを書き込み処理部21−1(デマッピング部2d(3d)側)の基本動作クロックにクロック乗り換えさせることで、上記の各要求のクロックの整合をとるようになっている。
【0055】
ただし、このクロック乗り換え部24−1bは、外部インタフェース部23−1がATM処理装置4側から受信される書き込み処理部21−1側とは異なるクロックで動作しているために必要なもので、基本的に、書き込み処理部21−1と外部インタフェース部23−1とが同じクロックを受けて動作している場合には必要ないものである。
【0056】
さらに、外部インタフェース部23−1は、上記のデータ保持用バッファ22−1aに保持されているセルを読み出してATM処理装置4側へ送信するもので、ここでは、例えば図3(a)に示すように、クラブ(clav)生成部23−1a,カウンタ23−1b,送信チャンネル決定部23−1c及びクロック乗り換え部23−1dをそなえて構成されている。
【0057】
ここで、クラブ生成部23−1aは、ATM処理装置4(UTOPIA11A)からのアドレス(Addr)信号が自己が扱うSTSチャンネル♯iを示し自己がセルの受信対象のUTOPIA20−1としてATM処理装置4によって指定されると、セルカウント部24−1aのカウント値が1以上か否かを判断し、このカウント値が1以上で送信すべきセルが有ればその旨をクラブ信号(Hレベル)によってATM処理装置4(UTOPIA10)に通知するものである。
【0058】
また、送信チャンネル決定部23−1cは、データ保持部22−1のデータ保持用バッファ22−1aに保持されているセルを読み出すもので、クラブ生成部23−1aによる上記の通知に対してUTOPIA10から送信許可を受けると〔イネーブル(En)信号がHレベルになると〕、データ保持用バッファ22−1aからセルを1つ読み出してそのセルをセルの読み出し(送信)開始を表す信号SOC(Hレベル)とともにUTOPIA10に送信するようになっている。
【0059】
また、カウンタ23−1bは、この送信チャンネル決定部23−1cによるセルの読み出し(上記の送信開始信号SOCのHレベル)を契機(トリガ)にしてそのカウント値がセルの長さに応じたクロック分だけカウントアップするもので、送信チャンネル決定部23−1cは、このカウント値を監視することにより読み出し中のセルの最後を判別して、次の読み出し処理を行なうようになっている。
【0060】
さらに、クロック乗り換え部23−1dは、クラブ生成部23−1aに入力されるセルカウント部24−1aからのセルの有無を表す信号のクロックを、外部インタフェース部23−1(ATM処理装置4側)の基本動作クロックにクロック乗り換えさせるものである。なお、このクロック乗り換え部23−1dも、中間制御部24−1におけるものと同様に、書き込み処理部21−1と外部インタフェース部23−1とが同じクロックを受けて動作している場合には必要ない。
【0061】
上述のごとく構成されたマッピング/デマッピング部2−i,3−i(物理レイヤ)内の送信用のUTOPIA20−1では、デマッピング部2d(3d)でSTSフレームから取り出されたセルが書き込み制御部21−1bによって、順次、データ保持用バッファ22−1aに書き込まれてゆく。このとき、中間制御部24−1は、セルのデータ保持用バッファ22−1aへの書き込み毎に書き込み制御部21−1bから出力される「プラス1要求」に応じてセルカウント部24−1aのカウント値がカウントアップする。
【0062】
一方、外部インタフェース部23−1では、送信チャンネル決定部23−1cが、アドレス(Addr)信号が自己が扱うSTSチャンネル♯iを示し自己がセルの受信対象のUTOPIA20−1としてATM処理装置4側(UTOPIA10)から指定されると、クラブ生成部23−1aが、中間制御部24−1のセルカウント部24−1aのカウント値が1以上であるか否かを判断し、1以上であればクラブ信号をHレベルにして、送信すべきセルを保有している旨をUTOPIA10に通知する。
【0063】
そして、上記の通知に対してUTOPIA10からセルの送信許可が受信されると(アドレス信号に自己が扱うSTSチャンネル♯iが示されており、且つ、イネーブル信号がHレベルになると)、送信チャンネル決定部23−1cが、データ保持用バッファ22−1aからのセルの読み出しを開始して読み出し開始信号SOCをHレベルにするとともに、カウンタ23−1bのカウント値に従って、データ保持用バッファ22−1aからセルを1つだけ読み出す。
【0064】
送信チャンネル決定部23−1cは、データ保持用バッファ22−1aからセルを読み出すと、中間制御部24−1のセルカウント部24−1aへ「マイナス1要求」を送出し、セルカウント部24−1aは、この「マイナス1要求」を受けるとカウント値を1つカウントダウンする。
その後、UTOPIA10からのアドレス信号が自己が扱うSTSチャンネル♯iを示す毎に、UTOPIA20−1は、データ保持用バッファ22−1aにセルが保持されている限り、上記の送信(読み出し)処理を繰り返し行なうことによって、データ保持用バッファ22−1aに保持されているセルを、順次、読み出してUTOPIA10(ATM処理装置4)へ送信する。
(1−2)UTOPIA10−1の説明
図3(b)は上記のマッピング/デマッピング部2−i,3−i(物理レイヤ)内の送信用のUTOPIA10−1の詳細構成例を示すブロック図で、この図3(b)に示すように、本UTOPIA10−1は、外部インタフェース部11−1,データ保持部12−1,中間制御部14−1及び読み出し処理部13−1をそなえて構成されている。
【0065】
ここで、データ保持部12−1は、ATM処理装置4で処理されたセルを保持するもので、この場合も、マッピング部2m(3m)でのマッピング処理が停滞することにより読み出し処理部13−1でのセルの読み出し処理が停止する可能性があることを考慮して、複数のセルをセル単位で保持することのできるデータ保持用バッファ12−1aをそなえて構成されている。
【0066】
また、外部インタフェース部11−1は、ATM処理装置4で処理されたセルを受信してそのセルを上記のデータ保持用バッファ12−1aに保持させる(書き込む)もので、ここでは、図3(b)に示すように、クラブ生成部11−1a,カウンタ11−1b,書き込み制御部11−1c及びクロック乗り換え部11−1dをそなえて構成されている。
【0067】
ここで、クラブ生成部11−1aは、アドレス(Addr)信号が自己が扱うSTSチャンネル♯iを示し自己がセルの受信対象のUTOPIA10−1としてATM処理装置4(UTOPIA20)によって指定されると、中間制御部14−1のセルカウント部14−1a(後述)のカウント値に基づいてデータ保持用バッファ12−1aに空きがある(セルを受信する余裕がある)か否かを判別し、空きがあればその旨をクラブ信号(Hレベル)によってUTOPIA20に通知するものである。
【0068】
また、カウンタ11−1bは、UTOPIA20からのセルの送信開始信号SOCのHレベルをトリガにしてそのカウント値がセルの長さに応じたクロック分だけカウントアップするもので、書き込み制御部11−1cは、このカウンタ11−1bのカウント値を監視することにより受信セルの最後を判別して、順次、次の受信セルに対する書き込み処理を行なえるようになっている。
【0069】
さらに、書き込み制御部11−1cは、上記のクラブ生成部11−1aによるデータ保持用バッファ12−1aの空きについての通知に対してUTOPIA20から受信許可を受けると(イネーブル信号がHレベルとなると)、上記のカウンタ11−1bのカウント値に従って、受信セルをデータ保持用バッファ12−1aに書き込むものである。なお、クロック乗り換え部11−1dは、クラブ生成部11−1aに入力されるセルカウント部14−1aからの空きの有無を表す信号のクロックを、外部インタフェース部11−1(ATM処理装置4側)の基本動作クロックにクロック乗り換えさせるものである。
【0070】
また、中間制御部14−1は、上記のデータ保持用バッファ12−1aで保持されているセルの数(保有状況)を監視してマッピング部2m(3m)側へ送信すべきセルの有無とデータ保持用バッファ12−1aの空きとを管理するもので、このために、セルカウント部(CTR)14−1aをそなえて構成されている。なお、符号14−1bで示すものはクロック乗り換え部である。
【0071】
ここで、上記のセルカウント部14−1aも、上記のカウンタ11−1bによってセルがデータ保持用バッファ12−1aに書き込まれる毎に受ける「プラス1要求」に応じてそのカウント値をカウントアップする一方、読み出し制御部13−1a(後述)によってデータ保持用バッファ12−1aからセルが読み出される毎に受ける「マイナス1要求」に応じてそのカウント値をカウントダウンするもので、このカウント値が1以上であればデータ保持用バッファ12−1aにセルが保持されていることが分かり、さらに、このカウント値がデータ保持用バッファ12−1aの容量値未満であればデータ保持用バッファ12−1aに空きが有ることが分かるようになっている。
【0072】
なお、上記のクロック乗り換え部14−1bも、セルカウント部14−1aに通知される書き込み制御部11−1cからの「プラス1要求」と読み出し制御部13−1aからの「マイナス1要求」の各クロックの整合をとるもので、この場合も、外部インタフェース部11−1と読み出し処理部13−1とが同じクロックを受けて動作している場合には必要ない。
【0073】
さらに、上記の読み出し処理部13−1は、マッピング部2m(3m)からのセルの送信要求(読み出しフラグ)に応じてデータ保持用バッファ12−1aからセルを、順次、読み出すもので、このために、図3(b)に示すように、読み出し制御部13−1aとカウンタ13−1bとをそなえて構成されている。
ここで、カウンタ13−1bは、マッピング部2m(3m)からの読み出しフラグ(Hレベル)をトリガにしてそのカウント値をセルの長さに応じたクロック分だけカウントアップするものであり、読み出し制御部13−1aは、データ保持用バッファ12−1aにセルが保持されている限り、このカウンタ13−1bのカウント値に従って、データ保持用バッファ12−1aからセルを1つずつ、順次、読み出すものである。なお、この読み出し制御部13−1aは、セルを1つ読み出す毎に上記の「マイナス1要求」を中間制御部14−1のセルカウント部14−1aに送出する。
【0074】
上述のごとく構成されたマッピング/デマッピング部2−i,3−i(物理レイヤ)内の送信用のUTOPIA10−1では、ATM処理装置4(UTOPIA20)からのアドレス(Addr)信号が自己が扱うSTSチャンネル♯iを示し自己がセルの受信対象のUTOPIA10−1として指定されると、クラブ生成部11−1aが、中間制御部14−1のセルカウント部14−1aのカウント値を基にデータ保持用バッファ12−1aに空きがあるか否かを判断し、空きがあればクラブ信号をHレベルにしてその旨をUTOPIA20に通知する。
【0075】
この通知に対してUTOPIA20からセルの受信許可が受信されると(イネーブル信号がHレベルになると)、書き込み制御部11−1cが、UTOPIA20からの送信開始信号SOCのHレベルをトリガにしてカウントアップを始めるカウンタ11−1bのカウント値に従って、受信したセル(DATA)をデータ保持用バッファ12−1aに書き込む。
【0076】
このとき、書き込み制御部11−1cは、データ保持用バッファ12−1aにセルを1つ書き込む毎に中間制御部14−1のセルカウント部14−1aへ「プラス1要求」を送出し、セルカウント部14−1aは、この「プラス1要求」を受けるとカウント値を1つカウントアップする。
その後、UTOPIA20からのアドレス信号が自己が扱うSTSチャンネル♯iを示す毎に、UTOPIA10−1は、データ保持用バッファ12−1aに空きが有る限り、上記の受信(書き込み)処理を繰り返し行なうことによって、データ保持用バッファ12−1aにセルを、順次、書き込んでゆく。
【0077】
一方、読み出し処理部13−1では、マッピング部2m(3m)からの読み出しフラグがHレベルになると、これをトリガにしてカウンタ13−1bがカウントアップを開始し、これに伴って、読み出し制御部13−1aが、データ保持用バッファ12−1aにセルが保持されている限り、カウンタ13−1bのカウント値に従ってデータ保持用バッファ12−1aからセルを、順次、読み出してマッピング部2m(3m)へ送出する。なお、読み出し制御部13−1aは、セルを1つ読み出す毎に中間制御部14−1のセルカウント部14−1aに「マイナス1要求」を出力する。
(1−3)UTOPIA10の説明
図4(a)は上記のATM処理装置4(ATMレイヤ)内の受信用のUTOPIA10の詳細構成例を示すブロック図で、この図4(a)に示すように、本UTOPIA10は、外部インタフェース部11,データ保持部12,中間制御部13及び読み出し処理部14をそなえて構成されている。
【0078】
ここで、データ保持部12は、マッピング/デマッピング部2−i,3−i(物理レイヤ)側の上記UTOPIA20−1から送信されてくるセルを保持するもので、この場合も、後述するUTOPIA20でのデータ処理が停滞することにより読み出し処理部14でのセルの読み出し処理が停止する可能性があることを考慮して、複数のセルをセル単位で保持することのできるデータ保持用バッファ12aをそなえて構成されている。
【0079】
また、中間制御部13は、上記のデータ保持用バッファ12aで保持されているセルの数(保有状況)を監視して後述するセル処理部30へ出力すべきセルの有無とデータ保持用バッファ12aの空きとを管理するとともに、データ保持用バッファ12aに保持されているセルのSTSチャンネル#iを管理するもので、このために、STSチャンネル保持用バッファ13aとセルカウント部(CTR)13bとをそなえて構成されている。
【0080】
ここで、STSチャンネル保持用バッファ13aは、上記のデータ保持用バッファ12aに保持されたセルのSTSチャンネル#iを保持することにより管理するもので、後述するように、外部インタフェース部11の受信チャンネル決定部(書き込み制御部)11c(後述)で決定されたSTSチャンネル#iが書き込まれるようになっている。
【0081】
つまり、上記のデータ保持用バッファ12a及びSTSチャンネル保持用バッファ13aは、それぞれで、セルとそのセルのSTSチャンネル#i〔物理レイヤ(マッピング/デマッピング部2−i,3−i)についての識別情報)とを記憶しうるようになっている。
また、セルカウント部13bは、バッファ13aに保持されているセル数をSTSチャンネル#i毎にカウントするもので、STSチャンネル#i毎にカウンタ(図示しない)をそなえ、受信チャンネル決定部11c及び読み出し制御部14a(後述)によるデータ保持用バッファ12aに対するセルの書き込み/読み出し毎に受ける「プラス1要求」/「マイナス1要求」に応じて対応するカウンタ(図示しないSTSチャンネル#i毎にカウンタ)のカウント値がカウントアップ/カウントダウンすることによって、各STSチャンネル#i毎のセルの保有数が管理されるようになっている。
【0082】
さらに、外部インタフェース部(受信インタフェース部)11は、任意のマッピング/デマッピング部2−i,3−i(物理レイヤ)からのセルを受信してそのセルとSTSチャンネル#iとを対応付けてバッファ12a,13aに書き込むことにより、受信したセルをSTSチャンネル#i別に管理するものである。
そして、この外部インタフェース部11は、ここでは、UTOPIA20−1におけるセルの保有状況に基づいて任意のUTOPIA20−1に対してセルの送信許可を与えることによりそのUTOPIA20−1からセルを受信するように構成されており、図4(a)に示すように、有効チャンネル保持部11a,カウンタ11b及び受信チャンネル決定部11cをそなえて構成されている。
【0083】
ここで、有効チャンネル保持部11aは、受信チャンネル決定部11cがセルの受信対象のUTOPIA20−1をアドレス信号によりポーリング(シリアルに)指定したときに、各UTOPIA20−1から返信されてくる送信すべきセルを保有しているか否かを表すクラブ(Clav)信号(例えば、保有している場合はHレベル、保有していない場合はLレベル)をそれぞれ保持することにより、STSチャンネル#i毎のセルの保有状況情報を記憶するものである。
【0084】
また、受信チャンネル決定部11cは、この有効チャンネル保持部11aに保持された保有状況情報と、セルカウント部13bでSTSチャンネル#i毎に管理されているデータ保持用バッファ12aの空き情報とに基づいてセルの受信対象のSTSチャンネル#i〔UTOPIA20−1〕を決定して、決定した受信STSチャンネル#iのUTOPIA20−1に対してイネーブル信号(Hレベル)及び受信STSチャンネル#iを示すアドレス信号を送出する(送信許可を与える)ことにより、そのUTOPIA20−1からセルを受信し、受信したセルをデータ保持用バッファ12aに書き込むとともに、決定した上記受信STSチャンネル#iをSTSチャンネル保持用バッファ13aに書き込むものである。
【0085】
つまり、上記の受信チャンネル決定部11cは、複数のUTOPIA20−1〔物理レイヤ(マッピング/デマッピング部2−i,3−i)〕からセルの保有状況についての通知をシリアルに受けることにより上記のイネーブル信号(Hレベル)を与えるべきUTOPIA20−1を決定するように構成されているのである。なお、この受信チャンネル決定部11cは、セル及びSTSチャンネル#iをそれぞれ1つ書き込む毎に上記の「プラス1要求」をセルカウント部13bに送出する。
【0086】
さらに、カウンタ11bは、UTOPIA20−1からのセルの送信開始信号SOC(Hレベル)をトリガにしてそのカウント値をセルの長さに応じたクロック分だけカウントアップするもので、受信チャンネル決定部11cは、このカウンタ11bのカウント値を監視することにより受信セルの最後を判別し、そのタイミング(決定タイミング)で、次回の受信STSチャンネル#iの決定を開始するようになっている。
【0087】
また、読み出し処理部14は、上記の外部インタフェース部11によってデータ保持用バッファ12aに書き込まれたセルを読み出すとともに、そのセルに対応するSTSチャンネル#iをSTSチャンネル保持用バッファ13aから読み出して、それぞれを後述するセル処理部30へ出力するもので、図4(a)に示すように、読み出し制御部14a及びカウンタ14bをそなえて構成されている。
【0088】
ここで、カウンタ14bは、セル処理部30(後述)からの読み出しフラグ(Hレベル)をトリガにしてそのカウント値をセルの長さに応じたクロック分だけカウントアップするものであり、読み出し制御部14aは、データ保持用バッファ12aにセルが保持されている限り、このカウンタ14bのカウント値が初期値になる毎に、データ保持用バッファ12aからセルを、順次、読み出すものである。なお、この読み出し制御部14aは、セルを1つ読み出す毎に上記の「マイナス1要求」をセルカウント部13bに送出する。
【0089】
ただし、本実施形態では、セル処理部30(後述)が上記の読み出しフラグをセルの長さ単位(1セル単位)で送出するようになっている。
以下、上述のごとく構成された本実施形態のATM処理装置4(ATMレイヤ)内の受信用のUTOPIA10の動作について詳述する。
まず、外部インタフェース部11の受信チャンネル決定部11cが、対向するマッピング/デマッピング部2−i,3−i内の送信用のUTOPIA20−1のいずれかに対して順番(シリアル)にアドレス信号を送出することによりセルの受信対象のUTOPIA20−1をポーリング指定してゆく。
【0090】
UTOPIA20−1では、上記のアドレス信号により自己がセルの受信対象のUTOPIA20−1として指定されると、それぞれ、外部インタフェース部23−1のクラブ生成部23−1a(図3(a)参照)が、セルの保有状況(送信すべきセルを保有しているか否か)をクラブ信号により本UTOPIA10(外部インタフェース部11)へ返信する。
【0091】
すると、外部インタフェース部11では、このクラブ信号を有効チャンネル保持部11aにて上記の指定順にシリアルに受け取ってSTSチャンネル番号#i毎のセルの保有状況情報を記憶し、その記憶内容を受信チャンネル決定部11cに表示する。
受信チャンネル決定部11cは、この記憶内容(セルの保有状況情報)と中間制御部13のセルカウント部13bで各STSチャンネル#i毎に管理されているデータ保持用バッファ12aの空きの有無とに基づいて、セルの受信対象のUTOPIA20−1(STSチャンネル#i)を決定し、決定したUTOPIA20−1に対してイネーブル信号(Hレベル)及びアドレス信号を送出する。
【0092】
つまり、本外部インタフェース部11は、各物理レイヤ(マッピング/デマッピング部2−i,3−i)用のUTOPIA20−1におけるセルの保有状況をポーリングして各UTOPIA20−1のセルの保有状況についての通知(クラブ信号)をシリアルに受けることにより、各STSチャンネル#i毎のセルの保有状況を確認し、各STSチャンネル#iのうちのどのSTSチャンネル#iのマッピング/デマッピング部2−i,3−i(UTOPIA20−1)に対してセルの送信を許可するかを決定するのである。
【0093】
そして、UTOPIA20−1では、送信チャンネル決定部23−1cによるセルの読み出し処理が開始され、外部インタフェース部11では、UTOPIA20−1の送信チャンネル決定部23−1cから送られてくる、セルの読み出し開始信号SOC(Hレベル)をトリガにしてカウンタ11bが動作(カウントアップ)する。
【0094】
すると、このカウンタ11bのカウント値に従って、受信チャンネル決定部11cが、各バッファ12a,13aに対する書き込み制御を行ない、受信セルがデータ保持部12のデータ保持用バッファ12aに書き込まれるとともに、そのセルのSTSチャンネル#iが中間制御部13のSTSチャンネル保持用バッファ13aに書き込まれる。
【0095】
なお、このとき、受信チャンネル決定部11cは、セルを1つデータ保持用バッファ12aに書き込む毎に、セルの保有数についての「プラス1要求」を中間制御部13のセルカウント部13bに送出し、セルカウント部13bでは、この「プラス1要求」を受ける毎に、STSチャンネル#iのカウント値をカウントアップして、データ保持用バッファ12aに保持されているセルの数についての情報を更新する。
【0096】
一方、読み出し処理部14では、随時、中間制御部13のセルカウント部13bの各カウント値を参照してデータ保持用バッファ12aにおけるセルの有無を監視しており、データ保持用バッファ12aにセルが保持されていれば、データ保持用バッファ12aからセルを古く書き込まれたものから順に読み出すとともに、読み出したセルに対応するSTSチャンネル#iをSTSチャンネル保持用バッファ13aから読み出して、それぞれをセル処理部30(UpSセル挿入部80)へ出力する。
【0097】
なお、このとき、読み出し制御部14aは、データ保持用バッファ12aから1つセルを読み出す毎に、セルの保有数についての「マイナス1要求」をセルカウント部13bに送出しており、セルカウント部13bは、この「マイナス1要求」を受ける毎に、対応するSTSチャンネル#iのカウント値をカウントダウンしてそのSTSチャンネル#iのセルの保有数についての情報を更新するとともに、次のSTSチャンネル保持用バッファ13aへのSTSチャンネル#iの書き込み位置を1つ前の位置に戻してゆく。
【0098】
つまり、上記の外部インタフェース部11,データ保持部12及び中間制御部13は、複数の物理レイヤ(マッピング/デマッピング部2−i,3−i)のうちの任意の物理レイヤからセルを受信してそのセルを物理レイヤについての識別情報としてのSTSチャンネル#iに基づいてSTSチャンネル#i別に管理する受信データ管理部として機能し、読み出し処理部14は、この受信データ管理部で管理されているセルをSTSチャンネル#iとともに後述するセル処理部30へ送信するようになっているのである。
【0099】
このように、読み出し処理部14では、例えば、図5(a)に示す物理レイヤ(マッピング/デマッピング部3−i)から非同期のタイミングで受信されるDownStream側の受信セル(D1,D2,D3,D4,D5)をセルの長さに同期したタイミング(ATMセル処理部4−1内の基準タイミング;セル同期)でセル処理部30(後述)へ出力するようになる(図5(c),(d)参照)。
【0100】
また、図5(b)に示す物理レイヤ(マッピング/デマッピング部2−i)から非同期のタイミングで受信されるUpStream側の受信セル(U1,U2,U3,U4)も図5(c)に示すATMセル処理部4−1内の基準タイミングに乗せ換えられて、図5(d)及び(e)に示すようにセル処理部30(UpSセル挿入部80)(後述)へと送られる。
【0101】
つまり、ATMセル処理部4−1内でのUpStreamとDownStreamとを伝送するATMセル流のタイミング(セルの先頭位置)が同じになる。
なお、ATMセル処理部4−1内の基準タイミングは、28クロック(CLK)を1周期として生成され、この1周期は1セル(53バイト)を処理する範囲とする。この28クロックを1周期とするのは、53バイトのセルを16ビットのパラレル処理を行なうと27クロックで1セル処理できることとなるが、シングルポートラム94へのアクセスを例えば、4クロックに1回のアクセス処理とすると割り切れないためで、このように28クロックを1周期としている。従って、1セルの処理が16ビットでパラレル処理を行なわない時や、シングルポートラム94へのアクセスタイミングを変えたときには、基準タイミングのクロック数が異なる。なお、以下、28クロックを1周期とする場合を前提に説明するが、他のクロック数を1周期とすることも可能である。
(1−4)UTOPIA20の説明
次に、図4(b)は上記ATM処理装置4(ATMレイヤ)内の送信用のUTOPIA20の詳細構成を示すブロック図で、この図4(b)に示すように、本UTOPIA20は、書き込み処理部21,データ保持部22,中間制御部23及び外部インタフェース部24をそなえて構成されている。
【0102】
ここで、データ保持部22は、セル処理部30(UpSセル挿入部80)(後述)から出力されるセルを保持するもので、マッピング部2m(3m)でのマッピング処理が停滞することにより外部インタフェース部24でのセルの読み出し処理が停止する可能性があることを考慮して、複数のセルを保持することのできるデータ保持用バッファ22aをそなえて構成されている。
【0103】
また、中間制御部23は、上記のデータ保持用バッファ22aで保持されているセルの数(保有状況)を監視してUTOPIA10−1へ出力すべきセルの有無を管理するとともに、データ保持用バッファ22aに保持されているセルのSTSチャンネル#iを管理するもので、このために、STSチャンネル保持用バッファ23aとセルカウント部(CTR)23bとをそなえて構成されている。
【0104】
ここで、STSチャンネル保持用バッファ23aは、上記のデータ保持用バッファ22aに保持されたセルのSTSチャンネル#iを保持することにより管理するもので、後述する書き込み処理部21の書き込み制御部21aによって、セル処理部30(UpSセル挿入部80)(後述)からセルとともに出力されるSTSチャンネル#iが書き込まれるようになっている。
【0105】
つまり、上記のデータ保持用バッファ22a及びSTSチャンネル保持用バッファ23aは、それぞれで、セルとそのセルのSTSチャンネル#i〔物理レイヤ(マッピング/デマッピング部2−i,3−i)についての識別情報)とを記憶しうる送信用記憶部としての機能を果たしているのである。
なお、セルカウント部23bは、バッファ22aに保持されているセル数をSTSチャンネル#i毎にカウントするもので、このために、STSチャンネル#i毎にカウンタ(図示しない)を有しており、書き込み制御部21a(後述)及び送信チャンネル決定部(読み出し制御部)24a(後述)によるバッファ22aに対するセルの書き込み/読み出し毎に受ける「プラス1要求」/「マイナス1要求」に応じて対応するカウンタ(図示しないSTSチャンネル#i毎のカウンタ)のカウント値がカウントアップ/カウントダウンすることによって、各STSチャンネル#i毎のセルの保有数が管理されるようになっている。
【0106】
また、書き込み処理部21は、セル処理部30(UpSセル挿入部80)(後述)で処理されたセルを受信して、順次、データ保持用バッファ22aに書き込むとともに、そのセルのSTSチャンネル#iを、順次、STSチャンネル保持用バッファ23aに書き込むもので、このために、図4(b)に示すように、カウンタ21bと書き込み制御部21aとをそなえて構成されている。
【0107】
ここで、カウンタ21bは、セル処理部30(UpSセル挿入部80)(後述)からのセル入力を表すセル到着フラグ(Hレベル)をトリガにしてカウントアップするものであり、書き込み制御部21aは、このカウンタ21bの出力(カウント値)に従って各バッファ22a,23aに対する書き込み制御を行なうことにより、セル処理部30(UpSセル挿入部80)(後述)からのセルをデータ保持用バッファ22aに書き込むとともに、セル処理部30(UpSセル挿入部80)(後述)からのSTSチャンネル#iをSTSチャンネル保持用バッファ23aに書き込むものである。
【0108】
つまり、上記の書き込み処理部21は、UTOPIA10−1〔対向する物理レイヤ(マッピング/デマッピング部2−i,3−i)〕へ送信すべきセルとSTSチャンネル#iとをセル処理部30(UpSセル挿入部80)(後述)から受信して、そのセルとSTSチャンネル#iとを対応付けてバッファ22a,23aに書き込むことにより受信したセルをSTSチャンネル♯i別に管理する。
【0109】
さらに、外部インタフェース部24は、対向する物理レイヤ(マッピング/デマッピング部2−i,3−i)側(UTOPIA10−1)へ送信すべきセルをデータ保持用バッファ22aから読み出してそのUTOPIA10−1へ送信するもので、ここでは、UTOPIA10−1におけるセルの上記保有状況(セルの受信余裕)に基づいて任意のUTOPIA10−1に対してセルの受信許可を与えて、セルを送信する許可送信型送信インタフェース部として構成されている。
【0110】
そして、図4(b)に示すように、この外部インタフェース部24は、さらに、有効チャンネル保持部24b,カウンタ24c,送信チャンネル決定部24aをそなえて構成されている。
ここで、有効チャンネル保持部24bは、送信チャンネル決定部24aがセルの送信対象のUTOPIA10−1をアドレス信号によりポーリング(シリアルに)指定したときに、各UTOPIA10−1から返信されてくるセルの保有状況(受信余裕)を表すクラブ(Clav)信号(例えば、余裕がある場合はHレベル、余裕が無い場合はLレベル)をそれぞれ保持することにより、STSチャンネル#i毎のセルの保有状況(受信可能)情報を記憶するものである。
【0111】
また、送信チャンネル決定部24aは、この有効チャンネル保持部24bに保持された情報とSTSチャンネル保持用バッファ23aに保持されたSTSチャンネル#iに基づいてセルの送信対象の物理レイヤ(マッピング/デマッピング部2−i,3−i)側(UTOPIA10−1)を決定し、決定したUTOPIA10−1に対してアドレス信号(STSチャンネル#iを示す信号)及びイネーブル信号(Hレベル)を送出したのち(受信許可を与えたのち)、データ保持用バッファ22aからセルを読み出してそのUTOPIA10−1へ送信するものである。
【0112】
つまり、上記の送信チャンネル決定部24aは、複数のUTOPIA10−1〔物理レイヤ(マッピング/デマッピング部2−i,3−i)〕からセルの保有状況についての通知をシリアルに受けることにより上記のイネーブル信号(Hレベル)を与えるべきUTOPIA10−1を決定するのである。なお、この送信チャンネル決定部24aは、セルをそれぞれ1つ読み出す毎に上記の「マイナス1要求」をセルカウント部23bに送出する。
【0113】
また、カウンタ24cは、UTOPIA10−1へのセルの送信開始信号SOC(Hレベル)をトリガにしてそのカウント値をセルの長さに応じたクロック分だけカウントアップするもので、上記の送信チャンネル決定部24aは、このカウンタ24cのカウント値を監視することにより送信セルの最後を判別し、そのタイミング(決定タイミング)で、次回の送信チャンネル(STSチャンネル#i)の決定を開始するようになっている。
【0114】
上述のごとく構成された本実施形態のATM処理装置4(ATMレイヤ)内の送信用のUTOPIA20では、セル処理部30(UpSセル挿入部80)(後述)からセル到着フラグを受けると、書き込み処理部21のカウンタ21bがカウントアップを開始し、このカウンタ21bのカウント値に従ってデータ保持部22のデータ保持用バッファ22a及び中間制御部23のSTSチャンネル保持用バッファ23aに対する書き込み制御をそれぞれ行なうことにより、セル処理部30(UpSセル挿入部80)(後述)から出力されたセルとそのセルのSTSチャンネル#iが、順次、各バッファ22a,23aに書き込まれてゆく。
【0115】
なお、このとき、書き込み制御部21aは、セルをデータ保持用バッファ22aに1つ書き込む毎に、セルの保有数についての「プラス1要求」を中間制御部23のセルカウント部23bに送出しており、セルカウント部23bは、この「プラス1要求」を受ける毎に、対応するカウンタ(図示しないSTSチャンネル#i毎のカウンタ)のカウント値を更新するとともに、STSチャンネル保持用バッファ23aへのSTSチャンネル#iの書き込み位置を、順次、次の位置に更新してゆく。
【0116】
一方、外部インタフェース部24では、送信チャンネル決定部24aが、対向する物理レイヤ用のUTOPIA10−1のいずれかに対して順番(シリアル)にアドレス信号を送出することによりセルの送信対象のUTOPIA10−1をポーリング指定してゆく。
UTOPIA10−1では、上記のアドレス信号により自己がセルの送信対象のUTOPIA10−1として指定されると、それぞれ、外部インタフェース部11−1のクラブ生成部11−1a(図3(b)参照)が、セルの保有状況(セルを受信する余裕があるか否か)をクラブ信号により本UTOPIA20(外部インタフェース部24)へ返信する。
【0117】
すると、外部インタフェース部24では、このクラブ信号を有効チャンネル保持部24bにて上記の指定順にシリアルに受け取ってSTSチャンネル#i毎のセルの保有状況情報を記憶し、その記憶内容を送信チャンネル決定部24aに表示する。
送信チャンネル決定部24aは、この記憶内容(セルの保有状況情報)と、中間制御部23のセルカウント部23bでSTSチャンネル#i毎に管理されているデータ保持用バッファ22aにおけるセルの有無と、中間制御部23のSTSチャンネル保持用バッファ23aに記憶されているSTSチャンネル#iとに基づいて、セルの送信対象のSTSチャンネル#i〔物理レイヤ(UTOPIA10−1)〕を決定する。
【0118】
つまり、本外部インタフェース部24は、各物理レイヤ〔UTOPIA10−1〕におけるセルの保有状況(セルの受信余裕)をポーリングして各物理レイヤ〔UTOPIA10−1〕から上記セルの保有状況についての通知(クラブ信号)をシリアルに受けることにより、各STSチャンネル#i毎のセルの保有状況を確認し、各物理レイヤ〔UTOPIA10−1〕のうちのどの物理レイヤ〔UTOPIA10−1〕に対してセルの受信を許可するかを決定するのである。
【0119】
そして、送信チャンネル決定部24aは、決定した送信STSチャンネル#iのUTOPIA10−1に対してアドレス信号及びイネーブル信号(Hレベル)を送出したのち、データ保持用バッファ22aからセルを読み出して、そのセルを読み出し開始信号SOCとともに上記UTOPIA10−1へ送信する。
なお、このとき、送信チャンネル決定部24aは、データ保持用バッファ22aから1つセルを読み出す毎に、セルの保有数についての「マイナス1要求」をセルカウント部23bに送出しており、セルカウント部23bは、この「マイナス1要求」を受ける毎に、対応するSTSチャンネル#iのカウント値をカウントダウンしてそのSTSチャンネル#iのセルの保有数についての情報を更新するとともに、次のSTSチャンネル保持用バッファ23aへのSTSチャンネル#iの書き込み位置を1つ前の位置に戻してゆく。
【0120】
つまり、上記の書き込み処理部21,データ保持部22及び中間制御部23は、後述するセル処理部30(UpSセル挿入部80)で処理されたセルを物理レイヤ(マッピング/デマッピング部2−i,3−i)についての識別情報としてのSTSチャンネル#iに基づいて物理レイヤ別に管理し、外部インタフェース部24は、管理されているセルを上記STSチャンネル#iに基づいて任意の物理レイヤへ送信するようになっているのである。
【0121】
ところで、図2に示すセル処理部30(データ処理部)は、固定長データを受信して固定長データに対して所望のデータ処理を施すものであり、セル同期後(図5参照)のデータ(セル)の識別及びALM(アラーム)セルの終端/発生処理を行なうものである。
このため、本セル処理部30は、図2及び図6に示すように、例えば、セル識別部31,アラーム管理部32,ALMセル発生部33,シフトレジスタ36,VP終端情報RAM37,28進カウンタ38及びセル挿入/廃棄部39をそなえて構成されている。
【0122】
ここで、セル識別部31は、UTOPIA10からのセルが如何なるセル(ユーザセル,OAM(ALM,PM,LB)かを識別するもので、ここでは、受信セルを識別するに際し、エントリRAM94から受信セルのエントリ情報等を読み出すとともに、VP終端情報RAM37からVP終端情報を読み出し、これらの各情報に基づいて受信セルを識別するようになっている。
【0123】
そして、このセル識別部31では、アラーム(セル)を検出した旨は、アラーム管理部32に伝えるようになっており、廃棄セルを検出したときは、その受信した廃棄すべきセルの廃棄要求が、セル挿入/廃棄部39に伝えられる。また、受信したセルの内容は、セル識別部31からPM処理部50へ伝えられる。
なお、このセル識別部31は、受信したセルを識別する際に、エントリラムインタフェース(ENTRY−RAM I/F) 部91(後述)に受信セルのエントリ情報等を読み出すリード要求を出し、そのリード要求に対するリードデータは、ENTRY−RAM I/F 部91(後述)にてエントリRAM94から読み出されセル識別部31に渡される。また、このセル識別部31は、廃棄すべき受信セルをも検出できるようになっている。
【0124】
次に、28進カウンタ38は、PG部93(後述)から受信した分周波信号を基に、カウンタ値を生成するもので、このカウント値は、0から27までカウントされ、これは、ATMセル処理部4−1内の基準タイミングの28クロックに対応している。
更に、アラーム管理部32は、セル識別部31で識別したアラーム(ALM)についての情報(アラーム状態情報など)を管理するものであり、ALMセル発生部33は、このアラーム管理部32で管理されている或るVPについてのアラーム情報と、エントリRAM94に保持されているALMセル発生対象VP/VCについてのエントリ情報とを読み出して、各情報に基づいてALMセルの発生処理を行なうものであるが、ここでは、ALMセルを発生すべきときにセル挿入/廃棄部39に対してALMセルの挿入要求を行なうことで、セル挿入/廃棄部39においてALMセルを受信セル流に挿入させるようになっている。なお、ALMセル発生部33は、アラーム管理部32から全てのアラーム情報を送信してもらうのではなく、アラーム情報をひとつずつ順番に読み出すようになっている。
【0125】
また、シフトレジスタ36は、セル識別部31から受信したセルを一旦保持するものであり、VP終端情報RAM37は、VPについての終端情報を保持するものであり、セル挿入/廃棄部39は、シフトレジスタ36からの受信セル(ユーザセル)をDownStream側のUTOPIA20(送信用)に送信する他、セル識別部31からの受信セルの廃棄要求に対応するセルを廃棄するとともに、ALMセル発生部33からのセル挿入要求に対してALMセルをセル流に挿入するものである。
【0126】
一方、図2に示すLB処理部40は、導通試験を行なうものであり、具体的には、ATM伝送方式に基づくLB処理を行なっており、セル処理部30及びLB処理部40で識別されたLBセル(導通試験用のセル)のUpStream側への折り返し要求や、マイコン95からのLB設定によるLBセル送出要求をUpSセル挿入部80に対して行なうようになっている。
【0127】
また、DP−RAMインタフェース(Dual Port RAM I/F) 部60は、外部のDP−RAM70とのインタフェースをとるものであり、セル処理部30からのALM(AIS,RDI)情報のDP−RAM70への書き込みと、マイコン95からDP−RAM70へ設定されたPM処理に関係する情報の読み出し及びPM処理部50からマイコン95に通知すべき情報の書き込みとを行なうようになっている。なお、DP−RAM70は、STS−3cを扱う場合、例えば図7に示すようにSTS−3c(STSチャンネル♯i)毎にVP−AIS/RDI,VP−AIS/RDI等の情報を保持しうるように構成される。
【0128】
更に、UpSセル挿入部80は、UpStream側のセル流に、セル処理部30からのALMセル挿入要求と、LB処理部40からのLBセル挿入要求と、PM処理部50からのPMセル挿入要求に応じて各セルの挿入を行なうものであり、ENTRY−RAM I/F 91は、エントリRAM94へのアクセス要求が複数併存するときに、例えば、予め定められたRAMアクセスの優先順位に基づいた調停(タイミングの調停)を行ってエントリRAM94へのアクセス処理を行なうものである。
【0129】
また、マイコンI/F部92は、マイコン95とのインタフェースをとるもので、マイコン95からシステム運用モードの設定,運用チャンネルの設定等が送られ、それらの情報はATMセル処理部4−1内へ通知される。
PG部93は、ATMセル処理部4−1内の基準タイミングを生成するものである。
【0130】
次に、PM処理部50は、運用状態監視処理部としてセル処理部30で受信されたセルに基づいてATM通信の運用状態を監視するための監視処理を行なうものであり、具体的には、セル処理部30及びPM部50で識別されたセルのマイコン95への通知,折り返し要求,PM用のカウントやマイコン95からのPM設定によるPMセル送出要求を行なうものである。
【0131】
このため、本実施形態に係るPM処理部50は、例えば、図8に示すように、廃棄セルカウント部100とVP/VC Monitoring部200とをそなえて構成される。
以下、これらの廃棄セルカウント部100(廃棄状態監視部)とVP/VC Monitoring部200(流通状態監視部)とに関して、別々に説明をする。なお、以下において、符号が同じものについては、同様の機能を有するものであることを意味する。また、廃棄セルカウント部100とVP/VC Monitoring部200とに関して、各構成等を後に詳述するが、これらをそなえたPM処理部50における処理制御のタイムシーケンスを図22,図53及び図54に示す。
(2)廃棄セルカウント部の説明
廃棄セルカウント部100は、セル処理部30で廃棄すべきセルであると識別された廃棄セルについての情報を収集・管理することによりATMセルの廃棄状態を監視し、廃棄対象となったセルのカウント及びセル内容の通知(マイコン95へ)を行なうもので、具体的には、廃棄セルカウント部100は、所定の監視周期内に廃棄セルと識別されたセルの個数をカウントするとともに、その廃棄セルのVPI/VCI(Virtual Path Indentifier/Virtual Channel Identifier) と廃棄原因(廃棄内容)とを識別し、これらの各情報をマイコン95へ通知するようになっている。なお、上記の廃棄原因は、コード化されてマイコン95へ通知される。
【0132】
このため、本廃棄セルカウント部100は、例えば、図9に示すように、廃棄セル保持部110,比較カウント部120,リードライト制御部130及び通知インタフェース部140をそなえて構成される。
ここで、廃棄セル保持部110(廃棄内容保持部及び廃棄数保持部)は、廃棄セルの廃棄原因(廃棄内容情報)を保持するとともに、廃棄セルの数(廃棄数情報)を保持するものである。
【0133】
このため、廃棄セル保持部110は、デュアルポートRAM(Dual Port RAM) 111,レジスタ112,113をそなえて構成される。
ここで、Dual Port RAM 111(廃棄内容保持部)は、所定監視周期内の廃棄セルの廃棄原因を保持するもので、前監視周期での廃棄セル原因を保持する側と、現周期での廃棄セル原因を保持する側との2面に分けて構成されており、Dual Port RAM 111では、一方の面で廃棄原因を保持しながら他方の面から保持している廃棄原因をマイコン95へ通知するようになっている。
【0134】
なお、Port111Aが廃棄セル内容保持(更新用)のリード/ライトに使用され、Port111Bがマイコン通知用のリード専用として使用される。また、廃棄原因は、Dual Port RAM 111内にてVPI/VCI毎に格納するようになっており、上記のごとくDual Port RAM 111は2面により構成される。
以下、例として各SDH伝送装置2,3が4つのSTSチャンネル♯i(i=1〜4)を扱い、1つのSTSチャンネル〔STS−3(155M)〕♯iに含まれる全てのチャンネル(channel: ATM通信の仮想チャンネル)を対象とする場合であって、Dual Port RAM 111の一面に格納されうる廃棄原因数が最高16VPI/VCIである場合を前提に説明をする。ここで、廃棄セルのカウントは、全てのチャンネルを対象としており、その内の先着32(16×2)チャンネル分の廃棄セルについては、廃棄原因がVPI/VCIと共にDual Port RAM 111に保持されるようになっている。
【0135】
それゆえ、4つのSTSチャンネル♯i(i=1〜4)に含まれる合計128チャンネルに対応するため、8枚のDual Port RAM 111が、廃棄セル保持部110内にそなえて構成される。なお、各STSチャンネル♯iに対して、2枚のDual Port RAM 111を用い、2枚の内の一方が16チャンネル(0〜15)に対する廃棄原因を格納するのに用いられ、他方が他の16チャンネル(16〜31)に対して用いられるようになっている。
【0136】
ここで、Dual Port RAM 111は、例えば、図10に示すような5ビットのアドレスで指定される領域(面)に図11に示すように廃棄セルのVPI/VCIと廃棄原因を保持するように構成される。
換言すると、Dual−Port RAM 111のアドレスは、アドレスの最上位ビット(図10中に「a」と表記の領域)を用いて2面を識別し(タイマ信号で切り替え)、残りのビット(図10中に「b」と表記の領域)で各チャンネルのデータが格納される領域を識別するように構成されている。例えば、或るSTSチャンネル♯iの或るVPI/VCIの廃棄原因のデータを2つのDual Port RAM 111のうちのいずれのRAM〔一方が16チャンネル(0〜15)のRAM,他方が16チャンネル(16〜31)のRAM〕の所望の領域上に格納する場合、アドレスの上位ビットによりDual−Port RAM 111の2面の内の1面が特定され、残りのビットで上記VPI/VCIに対する図11に示すようなデータが格納される領域が特定されるようになっている。
【0137】
また、Dual−Port RAM 111のデータは、廃棄原因を保持するビット(図11中に「c1」と表記の領域)と、廃棄セルのVPI/VCIを保持するビット(図11中に「c2」と表記の領域)として構成され、更に、廃棄原因は、複数ある為コード化されてデータとして保持されるようになっている。
Dual−Port RAM 111の領域(図11中に「c1」と表記の領域)に格納される廃棄セルの廃棄原因としては、下記の表1に示すように、セルが無効なものであればコード“00”,VPI/VCI範囲外(Out of Range VPI/VCI)であればコード“01”,割り当てられていないVPI/VCIであればコード“10”,無効なPTIであればコード“11”を格納するようになっている。
【0138】
ここで、下記の表1に、廃棄原因のコード例を示す。
【0139】
【表1】
Figure 0003626017
【0140】
なお、上記の所定のコードは、比較カウント部120の廃棄原因コード化部123(後述)にてセル識別部31からの廃棄セル内容を基に置き換えられて、廃棄セルのVPI/VCIと合わせて、ADR−GEN122(後述)にて生成されたアドレス(図10参照)で指定される領域(図11参照)に格納されるようになっている。
【0141】
また、図9に示すレジスタ112,113(廃棄数保持部)は、所定の監視周期内の廃棄セル数を保持するもので、一方のレジスタ112(113)が前監視周期で廃棄セル数をカウントするのに用いられると、他方のレジスタ113(112)は、現監視周期での廃棄セル数をカウントするのに用いられ、一方のレジスタ112(113)から前監視周期でのカウント結果をマイコン95に通知するのに用いられる。なお、各レジスタ112,113としてFlip−Flop 等が、廃棄セルのカウント数を保持するのに使用できる。
【0142】
ところで、比較カウント部120では、図11に示すような既存廃棄セルの内容(VPI/VCI)をDual Port RAM 111から順に読み出しながらセル識別部31から受信した廃棄セル内容のVPI/VCIと比較して、同一であればDual Port RAM 111に保持されている廃棄内容を更新し、異なればDual Port RAM 111に追加する。
【0143】
換言すると、比較カウント部120は、現監視周期にてセル識別部31で廃棄セルと判断されたセル〔例えば、セル(κ)〕と廃棄セル保持部110内に現監視周期で監視して保持している全ての廃棄セル〔例えば、セル群(Σ)〕の内容とを比較し、セル(κ)と同一VPI/VCIのセルがセル群(Σ)に存在すれば、セル(κ)の内容に書き換えて、再び廃棄セル保持部110に格納するものである他、現監視周期内の廃棄セルの数をカウントアップするものである。一方、比較カウント部120は、比較した結果、セル(κ)と同一VPI/VCIのセルがセル群(Σ)に存在しなければ、新たにセル(κ)を廃棄セル保持部110内に格納するようになっている。
【0144】
このため、比較カウント部120は、コンパレータ(図9中のCOMP)121,アドレス発生部(図中のADR−GEN)122,廃棄原因コード化部123,セレクタ(SEL)124,カウントアップ部125をそなえて構成される。
ここで、コンパレータ121は、入力された新規廃棄セルと、Dual Port RAM 111から順に読み出した既存の廃棄セルの内容(VPI/VCI) とを比較するもので、セル識別部31から受信した廃棄セルのデータを格納する領域のアドレスを生成するようにADR−GEN122に例えば、受信した廃棄セルのVPI/VCIの情報を伝えるものである。
【0145】
なお、コンパレータ121は、各Dual Port RAM 111から16回ずつデータを読み出して、受信した廃棄セル情報と前周期にて監視されたデータとの比較を各Dual Port RAM 111に対してパラレル処理を行なうようになっている。
また、廃棄原因コード化部123は、セル識別部31から受信した廃棄セル内容(データ)を基に廃棄原因を上記表1に示すように所定のコードに変換し、変換したコードと廃棄セルのVPI/VCIのデータをDual Port RAM 111に送信するものである。
【0146】
更に、SEL124は、タイマー信号を起に2つのレジスタ112,113からの出力をいずれかに切り替えるもので、カウントアップ部125は、コンパレータ121での廃棄セルのVPI/VCIの一致・不一致に関わらず、廃棄セルカウント値を+1するものである。
また、リード/ライト制御部130は、Dual Port RAM 111とレジスタ112,113とに、書き込みと読み出しの制御を行なうものであり、具体的には、リード/ライト制御部130は、2面構成であるDual Port RAM 111の書き込みと読み出しの処理が施される面の切り替えを行なうものである。
【0147】
ここで、リード/ライト制御部130は、ATMセル処理部4−1内の基準タイミングを基にカウンタ131を動かし、このカウンタ131でのカウント値と廃棄セルEN(イネーブル)を基に、RAMアドレス,RAM制御信号(RWA,CSA,レジスタEN)を生成するようになっている。
ところで、上記比較カウント部120とリードライト制御部130とは、併せて各チャンネルのVPI/VCIの情報に基づいて、廃棄セルの廃棄原因やVPI/VCIの情報をDual Port RAM 111に書き込むとともに廃棄セルのカウント数をレジスタ112,113に書き込む書き込み処理部として機能するようになっている。
【0148】
また、通知インタフェース部140は、マイコン95からのリード要求に応じて、Dual Port RAM 111及びレジスタ112,113に保持されている情報(前監視周期で監視した結果)を読み出してマイコン95へ通知するもので、図9に示すように、通知インタフェース部140は、アドレス発生部(図中ADR−GEN)141,セレクタ(SEL)142,143をそなえて構成されている。
【0149】
ここで、ADR−GEN141は、DP−RAMインタフェース部60からのリードアドレスやタイマ信号を用いてDual Port RAM 111領域のアドレスを生成するものであり、SEL143は、2つのレジスタ112,113のいずれか一方から廃棄セルカウント数を出力するかを切り替えるもので、他のSEL142は、Dual Port RAM 111とレジスタ112(113)とにそれぞれ保持されているデータの一方を出力するかを切り替えるものである。なお、このSEL142から出力するデータは、DP−RAMインタフェース部60へ送信される。
【0150】
また、通知インタフェース部140では、Dual Port RAM 111のいずれかの面から廃棄セルの廃棄原因及び2つのレジスタ112(113)のいずれかから廃棄セルカウント数を読み出すかは、タイマ信号により切り替わるようになっている。
上述の構成により、ATM処理装置4には、UTOPIA10(受信用)とUTOPIA20−1(送信用)との間でのClav等の制御信号の遣り取りにより、任意のSTSチャンネル♯iのATMセルが入力され、各ATMセルは、セル識別部31にて識別されて、廃棄セルであるときは、廃棄セルの内容が廃棄セルカウント部100に伝えられる。
【0151】
廃棄セルカウント部100では、セル識別部31から出力された廃棄セルの内容を受信すると、コンパレータ121が、その廃棄セルのVPI/VCIが既にDual Port RAM 111に格納されているか否かをDual Port RAM 111の情報を順次、読み出しながら比較(チェック)する。
この結果、同一VPI/VCIの廃棄セルの情報が、既にDual Port RAM 111に格納されていれば、廃棄原因コード化部123がセル識別部31から受信した廃棄原因を所定のコードに置き換えてDual Port RAM 111の該当するアドレス領域に書き込む(上書きする)。
【0152】
一方、同じVPI/VCIの廃棄セル情報がDual Port RAM 111に未だ格納されていない場合には、ADR−GEN122により指定されたDual Port RAM 111のアドレス領域にその廃棄セルのVPI/VCIと廃棄原因(コード)が格納される。なお、監視周期内でDual Port RAM 111に格納する廃棄セル情報の数は、32チャンネル分であるため、33チャンネル以降の廃棄セル情報は、Dual Port RAM 111には格納されず、33チャンネル以降の廃棄セルは、廃棄セルカウントのみ行なわれる。
【0153】
なお、このときタイマ信号を起に所定の周期(例えば、500ms)毎に、Dual Port RAM 111のデータを格納する2面の領域が切り替えられ、一方の面にて現監視周期内の廃棄セルのコード等が書き込まれているときは、他方の面から前周期にて書き込まれた廃棄原因等のデータが通知インタフェース部140により読み出される。1つのSTSチャンネル♯iの32チャンネルに対して2枚のDual Port RAM 111が割り当てられていることから、1つのDual Port RAM 111の2面を書き込みと読み出しのために交互に切り替えて廃棄セル(0〜15ch)の廃棄原因等を格納する一方で他のDual Port RAM 111の2面を交互に切り替えて廃棄セル(16〜31ch)の廃棄原因等を書き込みと読み出しに用いるようになっている。
【0154】
また、同様に、廃棄セル数を保持するレジスタ112,113も、2面の内一方を用いて廃棄セル数をカウントアップすると、他方から前監視周期内にてカウントされた廃棄セルカウント数が読み出される。
ここで、図12は、廃棄セルカウント部100の処理を説明するためのタイムチャートであり、廃棄セル情報がセル識別部31から比較カウント部120へ伝えられると、廃棄セルカウント部100は、監視周期内の廃棄セル数をカウントするとともに、監視周期内で先着32チャンネル分の廃棄内容〔図12中に▲1▼(VPI/VCIの情報)−π(廃棄原因の情報),▲2▼(VPI/VCIの情報)−ψ(廃棄原因の情報)等と表記〕をDual Port RAM 111に格納する。
【0155】
ここで、比較カウント部120は、一つのSTSチャンネル♯i内のATMセルをVPI/VCIで区別して比較を行ない、セル識別部31から出力された廃棄セルと同一のVPI/VCIがあるか現監視周期内でDual Port RAM 111に保持されているVPI/VCIと比較し、同一のVPI/VCIがあれば、Dual Port RAM 111に保持されているデータが更新(上書き)される(図12において「新」と表記)。一方、同一のVPI/VCIがなければ、廃棄内容はDual Port RAM 111に追加される(図12において「保」と表記)。
【0156】
図12に示すように、比較カウント部120は、VPI/VCI(▲1▼)で廃棄原因の情報(π)の廃棄内容がDual Port RAM 111に格納された後、廃棄セル情報〔VPI/VCI(▲2▼)−廃棄原因(ψ)〕をセル識別部31から受信すると、Dual Port RAM 111内に保持されているVPI/VCIと比較する。図12では、現監視周期内でDual Port RAM 111に同一のVPI/VCI(▲2▼)が保持されていないので、廃棄セル情報〔VPI/VCI(▲2▼)−廃棄原因(ψ)〕がDual Port RAM 111に追加される。
【0157】
その後、セル識別部31から受信した廃棄セル情報〔VPI/VCI(▲1▼)−廃棄原因(ψ)〕を基に、現監視周期内で既にDual Port RAM 111に保持されている廃棄セル情報〔VPI/VCI(▲1▼)−廃棄原因(π)〕は更新(上書き)されている。
そして、通知インタフェース部140は、マイコン95からのリード要求(DP−RAMインタフェース部60らのリード要求とリードアドレス)があると、ADR−GEN141にて生成されたDual Port RAM 111上の所定のアドレスに格納されている廃棄原因とVPI/VCIを読み出すとともに、2つのレジスタ112,113の内の前監視周期の廃棄セルカウント数を保持する側からカウント値を読み出す。
【0158】
このとき、通知インタフェース部140は、Dual Port RAM 111及びレジスタ112,113のA面又はB面からデータを読み出すに際して、マイコン95から非同期のアクセス(リード要求)に対する読み出しにDual Port RAM 111のPort111Bを用いる。
そして、通知インタフェース部140は、廃棄セル保持部110から読み出した廃棄原因等をDP−RAMインタフェース部60に通知する。DP−RAMインタフェース部60は、DP−RAM70に廃棄原因等を保持させ、マイコン95がこのDP−RAM70に保持された情報を適宜に読み出すことにより、あるVPI/VCIについての廃棄原因がマイコン95に通知される。
【0159】
このように、本実施形態に係る廃棄セルカウント部100によれば、廃棄セル又は誤挿入のセルの検出等のCell Discarded Due to ATM Layer Header Errors 機能を実現可能となり、システム管理/保守の性能向上に大きく寄与することができる。
また、Dual Port RAM 111を用いる事により、回路規模の縮小や回路の簡素化を図ることができ、廃棄原因等を格納する領域を2面構成にして、一方の面に廃棄原因等を書き込むとともに、他方の面から廃棄原因等を読み出すこととしているので、廃棄セルカウントとマイコン通知を同時に行なう事もできて、処理を迅速に行なえる。
【0160】
さらに、Port111Aをリード/ライトに使用し、Port111Bをリード専用として使用することにより、非同期にアクセスしてくるマイコン95からのリード要求に対しても、容易に対応することができる。
更に、廃棄原因コード化部123が、所定のセルの廃棄原因をコード化することにより、小規模回路で大容量通信の複雑なネットワーク構成にて廃棄原因の保持/通知を行なうことができる。
(3)VP/VC Monitoring部の説明
(3−1)VP/VC Monitoring概要の説明
VP/VC Monitoring部200(流通状態監視部)は、伝送路中に介在する他のATM処理装置(図示しない)との間でATMセルの流通状態を監視するもので、セル処理部30及び後述するPM判定部310(後述)で識別されたセルのマイコン通知,折り返し要求,カウントやマイコン95からのPM設定によるPMセル送出要求を行なうものである。
【0161】
ここで、先ず、ATM処理装置間の流通状態の監視動作を概説する。
図13(a)乃至(c)は、それぞれATM処理装置4(「A」,「B」と言う場合があり、また、符号を付さないときはA,B両方を示すことを意味する)間の流通状態の監視を説明するための図である。なお、図13(a)乃至(c)において、他のATM処理装置Bを対向する装置と仮定して、以下、説明をする。
【0162】
図13(a)にて、ATM処理装置Aが、対向のATM処理装置Bに流通状態を監視するためのセル(Forward Monitoring Cell ;単に、「For Mon Cell」と言う場合がある) を送出する。そして、ATM処理装置Bは、受信したForward Monitoring Cell やユーザーセルを基に流通状態の監視結果についての情報を含んだセル(Backward Reporting Cell;単に、「Back Rep Cell 」と言う場合がある)をATM処理装置Aに返信する。
【0163】
具体的には、ATM処理装置Aは、パフォーマンスモニタリングが確立すると、所定ブロックサイズ毎にPMセル(Forward Monitoring Cell) を生成して送出し、ATM処理装置Bは、受信したPMセルから返信用のPMセル(Backward Reporting Cell )を生成して、ATM処理装置Aに送出する。
ただし、Backward Reporting Cell の送出は、ブロックサイズとは無関係に送出される。
【0164】
また、ATM処理装置Aは、受信したPMセル(Backward Reporting Cell )の情報によりPMデータの収集を行なう。
なお、上記のPM(AtoB)は、ATM処理装置Bに対してセルの流通状態の監視処理の開始を求める旨のセル(Activate Request Cell ;単に、「Act Req Cell」と言う場合がある) を送信し、このセルに対する応答としてATM処理装置BからPM開始の確認セル(Activate Confirmed Cell;単に、「Act Conf Cell 」と言う場合がある)を受信することによって確立される。ただし、PM開始を拒絶するセル(Activate Denied Cell;単に、「Act Deni Cell 」と言う場合がある)が受信されるとPMは確立されない。
【0165】
また、PMを解除する場合には、ATM処理装置AからATM処理装置Bに対して、PM解除を求めるセル(Deactivate Request Cell;単に、「Dact Req Cell 」と言う場合がある) を送信すればよく、この解除セルに対してPM解除を許可するセル(Deactivate Confirmed Cell;単に、「Dact Conf Cell」と言う場合がある) が受信された時点で、PMが解除される。
【0166】
一方、中止を拒絶する旨の情報を含んだセル(Deactivate Denied Cell;単に、「Dact Deni Cell」と言う場合がある )を受信すると、Forward Monitoring Cell の送出を継続する。
また、図13(b)に示すように、ATM処理装置Aは、他のATM処理装置BへActivate Reguest Cell を送出して、他のATM処理装置BからFormard Monitoring Cell(incoming) を受信して、Backward Reporting Cell を返信するPM(BtoA)を行なうこともできる。
ここで、他のATM処理装置Bは、ATM処理装置Aから受信したActivate Reguest Cell に対して、実施を許可するActivate Confirmed Cell を送信後にATM処理装置A宛のForward Monitoring Cell を定期的に生成して送信する。さらに、図13(c)に示すように、ATM処理装置A,Bの間でツーウェイ(Two−Way) に流通状態を監視することもできる。以下、例として図13(a)に示すPM(AtoB)を前提に説明するが、図13(b),(c)に示すPM(BtoA,Two−Way )に関しても同一若しくは同様である。
【0167】
ところで、VP/VC監視を行なう過程において、VP/VC Monitoring部200の内部処理状態は、マイコン95からの設定に従った状態遷移を行なうようになっている。
ここで、図16は、VP/VC Monitoring部200の状態の遷移を示す図であり、VP/VC Monitoring部200は、この図16に示す内部処理状態遷移に従って流通状態の監視を行なうようになっている。
【0168】
また、図14は、上記のActivate/Deactivate Cellのフォーマット例を示す図であり、この図14に示すActivate/Deactivate Cellは、マイコン95からの設定値を挿入されて生成されるようになっている。また、図14に示すActivate/Deactivate Cell内のMessage IDのフィールドには、下記の表2に示すような用途に応じた値がマイコン95の設定により挿入されるようになっている。
【0169】
【表2】
Figure 0003626017
【0170】
また、図14に示すActivate/Deactivate Cell内のD−o−A(Direction of Action)のフィールドには、下記の表3に示すような用途に応じた値がマイコン95の設定により挿入されるようになっている。
【0171】
【表3】
Figure 0003626017
【0172】
さらに、Correlation Tag には、後述するリトライ回数が挿入される、Block Size A−B,B−Aには、1Block(1P.M Cell 間) に送り出すUser Cell の個数がマイコン95からの設定によりコード化して挿入される。
【0173】
一方、図15は、PMセル(Forward Monitoring Backward Reporting) のフォーマット例を示す図であり、マイコン95からのActivate要求が受理されモニタリング状態になったときに、そのActivate要求を受理したATM処理装置は、図15に示すPMセルを他のATM処理装置へ向けてマイコン95の設定に応じて出力するようになっている。なお、この図15に示すPMセル内のTUC0+1,BEDC0+1,TUC等については後述する。
【0174】
なお、ATM処理装置Aを主体として説明を進めるが、ATM処理装置Bも同様の機能を有し、その説明は省略する。
ところで、VP/VC Monitoring部200は、上記概説した動作を行なうために、図17に示すように、CAM部300,PMカウント部400,PMセル挿入部500,Act/Dact受信処理部600及びタイミング生成部700をそなえて構成されている
以下、上記の構成別に説明する。
(3−2)CAM部の説明
CAM部300は、DownStream側から受信したユーザーセル(User Cell)とVP/VC Monitoring用のセルと、UpStream側から受信したUser Cell を判別し、受信セル内容の抽出と各種制御信号の生成を行なうものであるとともに、監視データ(Forward Monitoring Cell)及び所定条件の下で制御データ(Activate Request Cell,Deactivate Request Cell) の送出機能をそなえるものである。
【0175】
なお、CAM部300は、判別を行なうに際して、CAM部300内に保持する情報を指定して、一致するものがあるか否かを1回のアクセスで検索して、一致するものがあれば、その情報が格納されている位置(例えば、RAMのアドレス)を出力する連想メモリ(Contents Addressable Memory)の機能をそなえるものである。
【0176】
このため、CAM部300は、図18及び図26に示すように、PM判定部310,Forward Monitoring送出処理部320,Act/Dact送信処理部330をそなえて構成される。
ここで、PM判定部(判別部)310は、他のATM処理装置Bから受信した8種のPM関連セル[Act Req Cell(制御データ),Act Conf Cell,Act Deni Cell,Dact Req Cell(制御データ),Dact Conf Cell,Dact Deni Cell,For Mon Cell,Back Rep Cell] とDownStream側,UpStream側のUser Cell とを判別情報に基づいて判断し、各種制御信号とセル内容の抽出を行なっている。そして、各種制御信号の1つとして、PM判定部310は、6種のセル内容(Act Req/Conf/Deni Cell,Dact Req/Conf/Deni Cell) をマイコン95に通知するようになっている。また、PM判定部310は、例えば、マイコン95に通知すべきセル内容であるかを自己の内部処理状態に基づいて判別するようになっている。
【0177】
このため、PM判定部310は、図18に示すように、受信したセルの内容の抽出処理を制御するCAM制御部310A,判別に使用するデータが保持されるCAMデータ保持部310B,あるチャンネルに対応する設定データが保持される設定データ保持部310C,DP−RAMインタフェース部60とのインタフェースをとる設定通知制御部310Dをそなえて構成されている。
【0178】
そして、上記のCAMデータ保持部310Bは、判別情報を保持するものであり、図18に示すように、CAM RAM(シングルポートラム、「CAMラム」と言う場合がある)313,CAMラム313に対する読み出し/書き込みを制御するリード/ライト制御部314,SEL315をそなえて構成されている。
【0179】
ここで、CAMラム(判別情報保持用RAM)313は、判別情報を保持するもので、ここでは、シングルポートラム(Single Port RAM)を用いて構成されている。
なお、各STSチャンネル〔STS−3(c)(155Mb/s)〕♯i(i=1〜4)内でマイコン95によりエントリ設定されている1024チャンネル(ATM通信の仮想チャンネル)中の30チャンネルを対象として保守・運用の管理が行なわれることを前提として、CAMデータ保持部310Bにて、計4つのSTSチャンネル♯iに含まれる120チャンネル分の情報が格納される場合に関して説明をする。
【0180】
120チャンネル(ATM通信)分の判別情報を保持する例として、本CAMラム313は、一つのSTSチャンネル♯iに対して2枚のシングルポートラムを用い、この1枚のCAMラム313に15チャンネル分の判別情報を格納するようになっている。
例えば、1 つのSTSチャンネル♯i内の30チャンネル(0〜29)の判別情報に対して、2つのCAMラム313の一方に15チャンネル(0〜14)分の判別情報が保持され、他方のCAMラム313には残りの15チャンネル(15〜29)分の判別情報が保持されるようになっている。
【0181】
つまり、CAMデータ保持部310Bは、4つのSTSチャンネル♯iに対応するために、8個のCAMラム313をそなえて構成される。
ここで、CAMラム313は、例えば、図19に示すような、7ビットのアドレスで指定される領域に図20に示すように判別情報を保持するようになっている。
【0182】
また、図19に示すアドレスは、8個のCAMラム313内にチャンネル別にデータを保持する領域を特定するために、2ビット(図19中「d」と表記の領域)を用いてSTSチャンネル♯iの識別し、他の1ビット(図19中「e」と表記の領域)を用いて一つのSTSチャンネル♯iの判別情報が格納される2つのCAMラム313を識別し、残りの4ビット(図19中「f」と表記の領域)を用いて15チャンネルを識別するようになっている。
【0183】
即ち、STSチャンネル♯iを2ビットで区別するとともに、その15チャンネルずつに分けてそれぞれ異なるCAMラム313に格納されたセル判別用の情報、つまり、2つのCAMラム313のいずれのCAMラム313に格納されているかを1ビットで区別する他、いずれのチャンネル判別情報かを4ビットで区別するようになっている。このように、各判別情報の格納先が、上記のようなアドレスにより区別されている。
【0184】
一方、各CAMラム313に格納されるデータは、図20に示すように、16ビット(図20中「g」と表記の領域)を用いてVPI/VCI,2ビット(図20中「h」と表記の領域)を用いてDirection(表3参照),2ビット(図20中「i」と表記の領域)を用いて区間〔End−to−End(端局間),又はSegment(中継区間)〕,1ビットを(図20中「j」と表記の領域)を用いて自局要求或いは対局要求,1ビット(図20中「k」と表記の領域)を用いてTwo−Way 設定時の方向の識別, 4ビット(図20中「l」と表記の領域)を用いて内部処理状態が格納される。
【0185】
つまり、上記のPM判定部310は、CAMラム313を複数(8つ)そなえ、複数の制御データに対する判別処理をパラレルに行なうように構成されている。
ただし、上記の内部処理状態についての情報は、CAM判別部311によってコード化されて、CAMラム313に保持されるようになっている。
【0186】
ここで、この内部処理状態についての情報を示すコード(内部CODE)は、監視処理が実施中であるか否かを表すコードを含むようになっており、例えば、図21に示すように、NO−ENTRY〔PMしていない(モニタリング設定されていない)〕やPM実行中等の各内部の状態が、それぞれ4ビットでコード化されており、更に、最上位のビットが“1”であるときがモニタリング状態を示すようになっている他、“0”のときが非モニタリング状態を示す。なお、マイコン95へは、図21に示すように、各4ビットの内部処理状態を示すコード(内部CODE)に対応する3ビットの通知状態を示す通知用のコード(通知CODE)が送られるようになっている。
【0187】
なお、図21中「0001,0010,0011」のコードが表す状態は、原則として存在しない状態であるが、マイコン設定に忠実に動作させる事でシステム管理を容易にする為にこの様な状態を設けている。
また、図18に示すCAM制御部310Aは、受信セル内容の判別と判別に伴う制御を行なうために、この図18に示すようにCAM判別部311とCAM判別制御部312とをそなえて構成されている。
【0188】
ここで、CAM判別部311は、他のATM処理装置Bから受信した8種のPM関連セル[Act Req Cell(制御データ),Act Conf Cell,Act Deni Cell,Dact Req Cell(制御データ),Dact Conf Cell,Dact Deni Cell,For Mon Cell,Back Rep Cell] とDownStream側,UpStream側のUser Cell とを判別情報に基づいて判断し、各種制御信号とセル内容の抽出を行なっている。そして、各種制御信号として、PM判定部310は、6種のセル内容(Act Req/Conf/Deni Cell,Dact Req/Conf/Deni Cell) をマイコン95に通知や、PMセル挿入部500(後述)へのBackward Repotitng Cell の折り返し要求,Activate Denied Cell の折り返し要求,Deactivate Confirmed Cell の折り返し要求,Deactivate Denied Cellの折り返し要求等がある。
【0189】
また、PM判定部310は、マイコン95に通知すべきセル内容であるかを例えば、自己の内部処理状態に基づいて判別するようになっている。抽出した受信セルの内容は、後述のPMセルの生成等に用いられる。
また、セル(DownStream 受信セル,UpStream 受信セル) を受信して判別処理を行なうに際して、CAM判別部311は、受信セル内容とCAMラム313内に格納されている120チャンネル分のデータを順に読み出しながら判別を行なうことになる。但し、ここでは、8個のCAMラム313から判別情報が15回づつ読み出すことにより、合計120チャンネル分の判別情報を短時間に読み出せるようになっている。
【0190】
例えば、図24に示すように、CAM判別部311は、セルを受信するとCAMラム313の内容を順に読み出しながら判別を行なう(UpStream,DownStream それぞれ個別に行なう)。8個のCAMラム313から15回ずつ判別情報を読み出し、合計120チャンネル(図24中のkが14)分の判別情報と受信した内容を基に、受信セルのチャンネルのCAMラムアドレスを検索する〔連想メモリ(Contents Addressable Memory) として機能する〕。ただし、各CAMラム313には、判別に必要な最低限度の項目しか格納されていないので、CAM判別部311は、その他の設定情報を判別した情報〔CAMラムアドレス(図24中に「検索アドレス」と表記)〕を基に設定RAM316(後述)及び5秒タイマRAM331(後述)から読み出して、最終判断を行なう。なお、CAM判別部311は、最終判断後に、受信セルの内容の抽出と各種制御信号を生成する他、判定結果による内部処理状態の変化をCAMラム313及び設定RAM316(後述)に格納する。
【0191】
なお、CAM判別部311は、判別をした結果、マイコン95へ通知不要且つ他のATM処理装置Bへ返信要と判断したときは、受信したセルに対する折り返しセルを生成して出力するように、PMセル挿入部500(後述する折り返しセル生成部510)へ、折り返しセルを生成して送出する要求(各種制御信号)を出力するようになっている。
【0192】
ここで、CAM判別部311が、折り返しセルの送出要求をPMセル挿入部500へ出力する場合として、例えば、あるVPI/VCIについてPM監視を行っている(For Mon Cell を送出している) ときに、同一のVPI/VCIのActivate Request Cell (制御データ)を受信したときや、Deactivate Request Cell を送出後他のATM処理装置Bから返答を待っているときに、同一VPI/VCIのActivate Request Cell を受信したとき等が該当し、これらの場合、CAM判別部311は、PMセル挿入部500(後述)へActivate denied Cellの折り返し要求を出力する。また、内部処理状態がノーエントリ(設定がされていない)ときに、Deactivate Request Cell を受信した時もマイコン95への通知は不要であり、この場合、CAM判別部311は、PMセル挿入部500(後述)へDeactivate Confirmed Cell の折り返し要求を出力する。
【0193】
一方、CAM制御部310A内のCAM判別制御部312は、判別を行なう為のタイミング制御を行なうものである。
次に、図18に示す設定データ保持部310Cは、設定データを保持するもので、例えば、設定RAM316,設定RAM316に対するリードライト制御を行なうリードライト制御部317及びSEL318をそなえて構成される。
【0194】
ここで、設定RAM(設定データ保持部)316は、CAMラム313にて保持される情報が判別に必要な最低限の項目であるため、CAM判別部311での判別処理に使用されない設定データを保持するものであり、シングルポートラムを用いて構成される。
そして、設定RAM316のアドレスは、例えば、上記のCAMラム313のアドレス(図19参照)と同じアドレスを用いることができ、この7ビットのアドレスにより指定される領域に、例えば、図23に示すような、各チャンネルに対応した各種設定データ(図23中「p」と表記),ブロックサイズカウント(図23中「q」と表記)及びForward Monitoring発生要求(図23中「r」と表記)が、保持される。
【0195】
次に、図18に示す設定通知制御部310Dは、マイコン95からの設定情報を各種データ保持部(CAMラム313,設定RAM316)に設定したり、CAMラム313に保持されているVP/VC Monitoring状態(内部処理状態)等とRAM316に保持されている各種設定データをマイコン95に通知する機能を有している。
一方、図18に示すForward Monitoring送出処理部(監視データ送信処理部)320は、他のATM処理装置Bへ向けて出力した制御データ(Activate Request Cell )に対する応答としてPMの実施を許可する応答データ(Activate Confirmed Cell )を受信すると、他のATM処理装置B宛のForward Monitoring Cell (Outgoing:図13(a)参照)を定期的に生成して送信するものである。一方、他のATM処理装置Bから受信した制御データ(Activate Request Cell )に対して、PMの実施を許可する応答データ(Activate Confirmed Cell )を送信後に他のATM処理装置B宛のForward Monitoring Cell (Incoming:図13(b)参照)を定期的に生成して送信するものでもある。以下、Forward Monitoring Cell (Outgoing)が送信される場合を前提に説明をする。
【0196】
このForward Monitoring送出処理部320は、CAM制御部310Aで判別されたUpStream側のUser Cell のカウントを行なっており、カウント数が設定値を超えるとCAMデータ保持部310B,設定データ保持部310C及びPMカウント部400(後述)からのFor Mon 内容データを基にForward Monitoring Cell を生成し、UpSセル挿入部80へ発生要求を行なうものである。
【0197】
このため、Foward Monitoring 送出処理部320は、図18に示すように、Fm発生User Cell カウント部321,Fmセル生成部322及びFm発生制御カウンタ部323をそなえて構成されている。
ここで、Fm発生User Cell カウント部321は、For Mon Cell発生の間隔を決定する為にUpStream側の受信User Cell の個数のカウントを行なうもので、具体的には、図25(a)に示すように、UpStream側でセルが受信されてUser Cell と判別された旨の情報をCAM判別部311から受信し、その受信したUser Cell が対象とするチャンネルの内部処理状態がMonitoring中であれば、設定RAM316の対応するアドレスのブロックサイズのカウントアップを行なうようになっており、図25(a)に示す「α」と表記するタイミングでは、ブロックサイズカウント(CNT) が、1つカウントアップされている。なお、このカウントアップ処理が進んで行き、カウント値が最大値に達したとき、Fm発生User Cell カウント部321は、Forward Monitoring Cell 発生要求〔アクティブ=1(図25(a)中「Req=1」と表記)〕を設定RAM316(図23参照)に格納するようになっている(図25(a)中に「β」と表記しているタイミング)。
【0198】
また、Fmセル生成部322は、User Cell カウント数からFor Mon Cell発生を検出しセル生成を行なうものであり、Fm発生制御カウンタ部323は、Fm発生User Cell カウント部321におけるカウント及びFmセル生成部322にてセルを発生するタイミングの制御とセル発生要求を行なうもので、例えば、図25(b)に示すように、For Mon Cell発生検索においては、Monitoring中で且つForward Monitoring Cell 発生要求ビットがアクティブ〔図25(b)中に「Req=1」と表記〕であるチャンネルをサーチし、該当チャンネルを検出するとFm発生要求を出力し、UpSセル挿入部80からFm発生許可信号が返ってくると、For Mon Cellの送出を行なうようになっている。
【0199】
なお、このFm発生制御カウンタ部323は、UpSセル挿入部80からFm発生許可信号が返ってくると、設定RAM316のカウント及び発生要求ビットのクリアを行なうようにもなっている(図25(b)中「CNT=>0,Req=>0」と表記)。更に、Fmセル発生部322にてUpSセル挿入部80からFm発生許可信号が返ってきたことにより受信したFor−Mon 内容データを基に生成されたFmセル(Fm 発生データ) は、UpSセル挿入部80を通じてPM対象の他のATM処理装置Bへ送出されるようになっている。
【0200】
なお、For Mon Cell発生検索において行なわれるCAMラム313及び設定RAM316へのリード/ライトアクセスは、図22,図53及び図54に示すように同一タイムシーケンスで行なわれるようになっている。
さらに、上記のAct/Dact送信処理部(制御データ生成処理部)330は、マイコン95からの指示に応じて監視処理の実施を制御するための制御データとしてAct/Dact Cell を生成するもので、Act/Dact Cell 送出後、5秒以内に送出したAct/Dact Cell に対応するAct/Dact Conf/Deni Cell を受信したかしないかを検出する為のタイマ機能や、受信しなかった場合のAct/Dact Cell 再送信機能をもそなえている。なお、Act/Dact送信処理部330は、マイコン95の設定に応じてチャンネル単位でAct/Dact Cell を送出できる。
【0201】
このため、Act/Dact送信処理部330は、図26に示すように、5秒タイマデータ保持部330A,タイマカウント部330B,5秒タイマ更新制御部332,Act/Dactセル発生制御カウンタ部333,Act/Dactセル生成部334をそなえて構成されている。
ここで、5秒タイマデータ保持部330Aは、Act/Dact Cell 送出後の経過時間を示すカウント値を保持するものであり、カウント値を格納するシングルポートラムにより構成された5秒タイマRAM(第1タイマ用RAM)331,この5秒タイマRAM331に対する書き込み/読み出しを制御するリード/ライト制御部337を用いて構成される。
【0202】
具体的には、シングルポートラム(5秒タイマRAM)331は、Act/Dact Cell 送出後の経過時間(5秒カウント)を保持するものであるとともに、経過時間とともに再送信回数(リトライ数カウント)を保持するようにもなっている。なお、再送信回数とは、再度データを送信する為に、現処理時点における送信回数を示す旨の情報であり、Act/Dact Cell のリトライによる再送信は、マイコン95の設定による範囲内にて行なわれるようになっており、例えば、リトライの回数が、マイコン設定により3回と設定されている場合には、最初の送出をも含めてAct/Dact Cell が3回送出される。
【0203】
また、各チャンネル毎にカウントを行なう為に、シングルポートラム331にて各チャンネル毎にカウント値を保持するようになっており、シングルポートラム331は、所定周期でタイマカウント値が書き込み/読み出され、例えば、前記した図19に示すCAMラム313のアドレスと同じアドレスを用いて、図27に示すようなタイマカウント値(5秒カウント)を5ビット(図27中「s」と表記)を用いて保持する他、再送信回数(リトライ数カウント)を3ビット(図27中「t」と表記)を用いて保持する。
【0204】
また、タイマカウント部330Bは、このシングルポートラム331に格納されるカウント値の更新制御を行なうもので、図26に示すように、タイマ値更新部335,リトライ値更新部336を有して構成されている。
ここで、タイマ値更新部335は、シングルポートラム331に格納される5秒カウント値とCAMラム313から読み出した内部処理状態についての情報に基づき、シングルポートラム331に格納される5秒カウント値を更新するもので、具体的には、タイマ値更新部335は、内部処理状態がAct/Dact返信Cell待ち受け中(WAIT) でなければカウントアップを行なわず、一方で待ち受け中であるならばカウントアップを行なうようになっている。
【0205】
更に、リトライ値更新部336は、CAMラム313,5秒タイマRAM331からの情報に基づき、5秒タイマRAM331に格納されるマイコン設定(リトライ設定)の再送信回数であるリトライ数カウントを更新(カウントアップ)するもので、カウントアップしたリトライ数カウントがマイコン設定値になっても、送出したAct/Dact Cell に対する返答(Activate Confiremed Cell又はActivate Denied Cell)がないときは、内部処理状態をタイムアウト状態に更新するようCAMラム313に通知(内部状態更新)するようになっており、次のマイコン95からの設定を待つようになる。
【0206】
また、リトライ値更新部336は、タイマ値更新部335から5秒カウントが最大値になり5秒経過した旨を受けると、内部処理状態をAct/Dact Cell 送出要求中に遷移させ、このCAMラム313に保持される内部処理状態の情報(再度のActivate/Deactivate 要求中)は、後述するAct/Dactセル発生制御カウンタ部333が検出して、Act/Dact発生要求等をPMセル挿入部500へ送出等を行なうこともできる。
【0207】
更に、5秒タイマ更新制御部332は、タイマ信号を起に、5秒タイマRAM331に保持されている情報の書き込みや読み出しのタイミングを制御するもので、CAMラム313に対して内部処理状態等のリード要求(CAMリード・ライト要求)を出力するようにもなっている。
上記の記載により、5秒タイマデータ保持部330A,タイマカウント部330Bは、Act/Dact Cell 送出に対する応答として監視処理の実施を許可/拒絶するAct/Dact Conf/Deni Cell が5秒以内に受信されるか否かを監視する第1タイマカウント部として機能する他、PM処理の実施を許可/拒絶する応答データ(Activate Confirmed/Denied Cell,Deactivate Confirmed/Denied Cell)が5秒以内に受信されなかったときに上記Act/Dact Cell の再生成処理(再送信処理)の機能をそなえる。
【0208】
また、Act/Dactセル発生制御カウンタ部333は、Act/Dact Cell を発生するタイミングを制御するもので、例えば、内部処理状態を基に、PMセル挿入部500へAct/Dact発生要求を出力し、Act/Dact発生許可信号が返ってくると、CAMラム313の内部処理状態をAct/Dact返信Cell待ち受け中に遷移させるようになっているとともに、設定RAM316に対して発生セル内容のリード要求を出力するようになっている。
【0209】
そして、Act/Dactセル生成部334は、上記Act/Dactセル発生制御カウンタ部333の設定RAM316へ出力した発生セル内容リード要求により読み出された発生セル内容を用いて発生セルを生成するものである。
なお、上記Act/Dactセル発生側では、CAMラム313,設定RAM316及び5秒タイマRAM331からデータを読み出し、内部処理状態がActivate/Deactivate 要求中のチャンネルでなければ次のチャンネルの検索に移行するようになっている。
【0210】
例えば、Act/Dactセル発生制御カウンタ部333は、CAMラム313へ出力したCAMリード・ライト要求に対して読み出したチャンネルの内部処理状態がActivate/Deactivate 要求中でなければ、他のチャンネルの内部処理状態を読み出しの処理に移って他のチャンネルの検索処理に移行するようになっている。
ここで、図28は、Act/Dact送信処理部330の処理を説明するためのタイムチャートであり、この図28に示すように、タイマ信号を起に、5秒カウントのカウントアップが行われ、具体的には、タイマ値更新部335は、各チャンネル毎にカウントを行ない、CAMラム313,5秒タイマRAM331から内部処理状態の情報と5秒カウントの情報を読み出すようになっている。そして、タイマ値更新部335は、内部処理状態がAct/Dact返信Cell待ち受け中でない(図中に「no wait」と表示)ならば5秒カウントのカウントアップを行なわず(図28に「α1」と表記しているタイミング)、Act/Dact返信Cell待ち受け中(図中に「wait」と表示)ならば、カウントアップ(カウント値XをX+1)を行なう(図28に「β1」と表記しているタイミング)。さらに、リトライ値更新部336は、Act/Dact返信Cell待ち受け中で5秒カウント値が最大値であるならば内部処理状態を更新するようにCAMラム313に伝え、CAMラム313は、対応するアドレスの領域中の内部処理状態をAct/Dact Cell 送出要求中に遷移させる(図28に「γ1」と表記しているタイミング)。
【0211】
他方、Act/Dact発生検索側(Act/ Dact セル発生制御カウンタ部333,Act/ Dact セル生成部334)では、Act/ Dact セル発生制御カウンタ部333は、CAMラム313及び5秒タイマRAM331からデータを読み出し、内部処理状態がAct/ Dact Cell送出要求中でない(図中に「no req」と表示)ならば次のチャンネルの検索に移り(図28中に「A1」と表記するタイミング)、内部処理状態がAct/ Dact Cell送出要求中(図中に「req 」と表示)であれば、Act/ Dact 発生要求をPMセル挿入部500へ出力するようになっている(図28中に「B1」と表記するタイミング)。そして、PMセル挿入部500よりAct/ Dact Cell発生許可信号が帰ってくると、Act/ Dact セル発生制御カウンタ部333は、内部処理状態をAct/Dact返信Cell待ち受け中に遷移させて、リトライ値更新部336がリトライ数カウントをカウントアップし、Act/ Dact セル生成部334が、Act/ Dact 発生データの送出を行なう(図28中に「C1」と表記するタイミング)ようになっている。
【0212】
なお、Act/Dact発生検索において行われるCAMラム313,設定RAM316及び5秒タイマRAM331へのリードライトは、図22,図53及び図54に示すように同一タイムシーケンスで行われるようになっている。
上述のごとく構成されたCAM部300では、PM判定部310でDownStream側から受信したユーザーセル(User Cell)とVP/VC Monitoring用のセルとUpStream側から受信したUser Cell とを判別情報に基づいて判断し、受信セル内容の抽出と各種制御信号の生成を行なう。
【0213】
ここで、セル(DownStream 受信セル,UpStream 受信セル) を受信して判別処理を行なうに際して、CAM判別部311は、受信セル内容とCAMラム313内に格納されている120チャンネル分のデータを順に読み出しながら判別を行ない、図24に示すように、CAM判別部311は、8個のCAMラム313から15回ずつ判別情報を読み出し、合計120チャンネル(図24中kが14)分の判別情報から適切なCAMラムアドレスを検索する。ただし、各CAMラム313には、判別に必要な最低限度の項目しか格納されていないので、CAM判別部311は、その他の設定情報を判別した情報(検索アドレス)を基に設定RAM316及び5秒タイマRAM331から読み出して、最終判断を行なう。なお、CAM判別部311は、最終判断後に、受信セルの内容の抽出と各種制御信号を生成する他、判定結果による内部処理状態の変化をCAMラム313及び設定RAM316に格納する。
【0214】
また、CAM部300では、マイコン95からPM実行の指示を検出すると、Forward Monitoring送出処理部320は、Forward Monitoring Cell (監視データ)の送出を行ない、このForward Monitoring送出処理部320では、Fm発生User Cell カウント部321が、For Mon Cell発生の間隔を決定する為にUpStream側の受信User Cell の個数のカウントを行ない、具体的には、図25(a)に示すように、UpStream側でセルが受信されてUser Cell と判別された旨の情報をCAM判別部311から受信し、その受信したUser Cell が対象とするチャンネルの内部処理状態がMonitoring中であれば、設定RAM316の対応するアドレスのブロックサイズのカウントアップを行なうCAM制御部310Aで判別されたUpStream側のUser Cell のカウントを行ない、図25(a)に示す「α」と表記するタイミングでは、ブロックサイズカウント(CNT) が、1つカウントアップされている。
【0215】
そして、Fm発生User Cell カウント部321は、カウント数が設定値を超えるとCAMデータ保持部310B,設定データ保持部310C及びPMカウント部400(後述)からのFor Mon 内容データを基にForward Monitoring Cell を生成し、UpSセル挿入部80に対してそのセルについての発生要求を行ない、図25(a)中に「β」と表記しているタイミングでは、Forward Monitoring Cell 発生要求〔アクティブ=1(図25(a)中「Req=1」と表記)〕を設定RAM316(図23参照)に格納する。
【0216】
また、Fmセル生成部322は、User Cell カウント数からFor Mon Cell発生を検出しセル生成を行ない、Fm発生制御カウンタ部323は、Fm発生User Cell カウント部321におけるカウント及びFmセル生成部322にてセルを発生するタイミングの制御とセル発生要求を行なう。
ここで、例えば、図25(b)に示すように、For Mon Cell発生検索においては、Fm発生制御カウンタ部323は、Monitoring中で且つForward Monitoring Cell 発生要求ビットがアクティブ〔図25(b)中に「Req=1」と表記〕であるチャンネルをサーチし、該当チャンネルを検出するとFm発生要求を出力し、Fmセル生成部322は、UpSセル挿入部80からFm発生許可信号が返ってくると、Fm発生データの出力を行なう。このFmセル(Fm 発生データ) は、UpSセル挿入部80を通じてPM対象の他のATM処理装置Bへ送出されるようになっている。
【0217】
また、このFm発生制御カウンタ部323は、UpSセル挿入部80よりFm発生許可信号が返ってくると、設定RAM316のカウント及び発生要求ビットのクリアを行なう(図25(b)中「CNT=>0,Req=>0」と表記)。
並びに、CAM部300のAct/Dact送信処理部330では、マイコン95からの指示に応じてPM処理の実施を制御するための制御データとしてAct/Dact Cell を生成し、Act/Dact Cell 送出後、5秒以内に送出したAct/Dact Cell に対応するAct/Dact Conf/Deni Cell を受信したかしないかを検出する為の経過時間を保持するとともに、受信しなかった場合のAct/Dact Cell 再送信も行なう。
【0218】
すなわち、タイマ値更新部335が、シングルポートラム331に格納される5秒カウント値とCAMラム313から読み出した内部処理状態についての情報に基づき、シングルポートラム331に格納される5秒カウント値を更新し具体的には、タイマ値更新部335は、内部処理状態がAct/Dact返信Cell待ち受け中(WAIT) でなければカウントアップを行なわず、一方で待ち受け中であるならばカウントアップを行なう。
【0219】
一方、リトライ値更新部336が、CAMラム313,5秒タイマRAM331からの情報に基づき、5秒タイマRAM331に格納されるマイコン設定(リトライ設定)の再送信回数であるリトライ数カウントを更新(カウントアップ)し、カウントアップしたリトライ数カウントがマイコン設定値になっても、送出したAct/Dact Cell に対する返答(Activate Confiremed/Denied Cell,Deactivate Confirmed/Denied Cell) がないときは、内部処理状態をタイムアウト状態に更新するようCAMラム313に通知(内部状態更新)し、次のマイコン95からの設定を待つようになる。また、リトライ値更新部336は、タイマ値更新部335から5秒カウントが最大値になり5秒経過した旨を受けると、内部処理状態をAct/Dact Cell 送出要求中に遷移させる。
【0220】
他方、Act/Dactセル発生制御カウンタ部333は、Act/Dact Cell を発生するタイミングを制御し、例えば、内部処理状態を基に、PMセル挿入部500へAct/Dact発生要求を出力し、Act/Dact発生許可信号が帰ってくると、CAMラム313の内部処理状態をAct/Dact返信Cell待ち受け中に遷移させるとともに、設定RAM316に対して発生セル内容のリード要求を出力する。
【0221】
ここで、図28に示すように、タイマ信号を起に、5秒カウントのカウントアップが行われ、具体的には、タイマ値更新部335は、各チャンネル毎にカウントを行ない、CAMラム313,5秒タイマRAM331から内部処理状態の情報と5秒カウントの情報を読み出す。
そして、タイマ値更新部335は、内部処理状態がAct/Dact返信Cell待ち受け中でない(図中に「no wait」と表示)ならば5秒カウントのカウントアップを行なわず(図28に「α1」と表記しているタイミング)、Act/Dact返信Cell待ち受け中(図中に「wait」と表示)ならば、カウントアップ(カウント値XをX+1)を行なう(図28に「β1」と表記しているタイミング)。
【0222】
さらに、リトライ値更新部336は、Act/Dact返信Cell待ち受け中で5秒カウント値が最大値であるならば内部処理状態を更新するようにCAMラム313に伝え、CAMラム313は、対応するアドレスの領域中の内部処理状態をAct/Dact Cell 送出要求中に遷移させる(図28に「γ1」と表記しているタイミング)。
【0223】
他方、Act/Dact発生検索に際してAct/ Dact セル発生制御カウンタ部333は、CAMラム313及び5秒タイマRAM331からデータを読み出し、内部処理状態がAct/ Dact Cell送出要求中でない(図中に「no req」と表示)ならば次のチャンネルの検索に移り(図28中に「A1」と表記するタイミング)、内部処理状態がAct/ Dact Cell送出要求中(図中に「req 」と表示)であれば、Act/ Dact 発生要求をPMセル挿入部500へ出力する(図28中に「B1」と表記するタイミング)。
【0224】
そして、PMセル挿入部500よりAct/ Dact Cell発生許可信号が帰ってくると、Act/ Dact セル発生制御カウンタ部333は、内部処理状態をAct/Dact返信Cell待ち受け中に遷移させて、リトライ値更新部336がリトライ数カウントをカウントアップし、Act/ Dact セル生成部334が、Act/ Dact 発生データの送出を行なう(図28中に「C1」と表記するタイミング)。
【0225】
なお、Act/ Dact セル発生制御カウンタ部333が図28に「γ1」と表記しているタイミングで更新した内部処理状態(Act/Dact Cell 送出要求中)を検出することで、Act/ Dact セルの再送信処理が行なわれる。
このように、本発明のCAM部300によれば、120チャンネル分の判別情報をCAMラム313に保持することで、回路規模を削減することもできる利点があり、また、CAMラム313を8枚そなえて各CAMラム313からパラレルに判別情報を読み出して判別処理を行なうことで、処理を迅速に行なえる。
【0226】
また、判別処理に使用されない設定データを設定RAM316に保持することで、動作頻度の高いCAMラム313のサイズを最小限に押さえて消費電力の削減にも貢献できる。
また、PM処理において、内部処理状態をコード化することで、管理し易くなり、異常事態の発生を検出し易く、早期に復旧を行なえる。
【0227】
また、内部処理状態を単にコード化するばかりかそれぞれのビットに意味を持たせる事で、コードを参照して動作する所をより単純な回路として構成できるため、回路規模を削減できるとともに、消費電力の削減にも貢献できる。
また、CAM判別部311が、受信した制御データとしてActivate Request Cell 等がマイコン95にて通知すべきデータであるか否かを、少なくとも自己の内部処理状態についての情報に基づいて判別するので、暴走を未然に防止できる。
【0228】
また、Forward Monitoring Cell 発生において、発生要求条件に従った発生要求を出す側と、その発生要求を検索したセルの発生を行なう側を分離し、それぞれ独立して動作させる事により、単純な回路として構成することができると同時に、込み入ったRAMのタイムシーケンスの中で効率よく処理を行なうことができるとともに、効率良いRAMへのアクセスにより消費電力を削減もできる。
【0229】
また、Act/Dact送信処理部330が、CAM判別部311における内部処理状態についての情報に基づいて制御データとしてActivate Request Cell 等の生成を行なうので、個別に内部処理状態の監視を行なわずにActivate Request Cell 等を生成することによっても、回路規模の削減及び消費電力の削減をも達成できる。
【0230】
更に、5秒タイマRAM331を用いて、リトライ数カウントと5秒カウントとを併せて保持するようになっていることでも、回路規模を削減することもできる。
(3−3)Act/Dact受信処理部の説明
次に、図17に示すAct/Dact受信処理部600は、PM判定部310にて通知要と判別されたセル内容[Act Req Cell(制御データ),Act Conf Cell,Act Deni Cell,Dact Req Cell(制御データ),Dact Conf Cell,Dact Deni Cell)をマイコン95へ通知し、通知に対するマイコン95からの指示に応じた応答データ(Act Conf /Deni Cell,Dact Conf Cell)を生成して発生要求を行なうものである。
【0231】
さらに、Act/Dact受信処理部600は、Act Req Cell内容をマイコン95に通知後、2秒以内にマイコン95から応答がない場合に、Act Deni Cell の送出要求を行なうようになっている。
このため、Act/Dact受信処理部600は、図29に示すように、要求データ保持部610,通知データ保持部620,要求通知制御部630及び要求セル発生部640をそなえて構成されている。
【0232】
ここで、要求データ保持部(指示内容保持部)610は、マイコン95からの各種セル送出要求情報(要求設定のデータ)を保持するものであり、ここでは、マイコン95からの各種セル送出要求情報が、シングルポートラム(以下、「要求保持RAM」とも言う) 611内で各チャンネル毎に格納されるようになっている。なお、要求保持RAM611に対する情報の読み出し/書き込み制御はリード/ライト制御部612によって行なわれ、リード/ライト制御部612は、要求通知制御部630からのアドレス,制御信号と要求セル発生部640からのリード用アドレス及び制御信号との調整を行なうようになっている。
【0233】
具体的には、この要求保持RAM611には、各STSチャンネル♯iの各チャンネルに対する各種セル送出要求に関する情報が格納されるようになっており、ここで一つのチャンネルに対するセル送出要求が格納された後に、他のチャンネルに対するセル送出要求が格納されるようになっており、本実施形態では、全部で120チャンネル分のセル送出要求が要求保持RAM611に格納されるようになっている。
【0234】
但し、マイコン95からセル送出要求の情報が送られてこないチャンネルについては、VPI/VCIの情報を書き込むべき領域全てに”0” が書き込まれるようになっており、つまり、この要求保持RAM611は、マイコン95からの新規の指示有無をマイコン95からの指示内容の一部であるVPI/VCIを用いて表示した情報(VPI/VCI=0)を保持しうるように構成されている。
【0235】
また、このセル送出要求の情報は、情報量が多いため、図31に示すように1チャンネル分の情報に2アドレスを用いるようになっている。
ここで、図30は、要求保持RAM(シングルポートラム)611のアドレス構成例を示す図であり、この図30に示すように、要求保持RAM611のアドレスは、上記の2アドレスを区別するためのビット(図30中「u1」と表記)と、120チャンネルを区別するため7ビット(図30中「u2」と表記)との計8ビットの構成になっている。
【0236】
一方、図31は、要求保持RAM(シングルポートラム)611のデータ構成例を示す図であり、シングルポートラム611の所定の領域にマイコン95からのセル送出要求の情報が保持される。ここで、要求情報として、VPI/VCIの情報が16ビット(図31中「v1」と表記),CLPの情報が1(図31中「v2」と表記),End−to−End/Segmentの情報が2ビット(図31中「v3」と表記),Message IDの情報が3ビット(図31中「v4」と表記),Direction の情報が2ビット(図31中「v5」と表記),Correaration Tagの情報が8ビット(図31中「v6」と表記),Block Sizeの情報が2ビット(図31中「v7」と表記)ずつシングルポート611の所定の領域に各チャンネル毎のデータが保持される。
【0237】
次に、上記の要求セル発生部640は要求データ保持部610内の情報から、マイコンからのセル送出要求に対応したセルを生成し発生要求を行なうもので、マイコン95からの要求データの書き込み(120チャンネル分)が終了後、発生スタート信号を起に、セル発生を行なうようになっている。
このため、要求セル発生部640は、図29に示すように、VPI/VCIチェック部641,セル生成部642及びカウンタ643を用いて構成されている。
【0238】
ここで、VPI/VCIチェック部641は、各チャンネル別に要求保持RAM(シングルポートラム)611から読み出したセル送出要求の情報からVPI/VCIの領域の情報が全て”0” であるか否かを判定して、セルの発生要求を出力するものである。
具体的に、このVPI/VCIチェック部641は、読み出した発生要求情報からVPI/VCIの領域の情報が全て”0” であれば、マイコン95からの新規の要求設定データ(セル送出要求)ではないと判定して他のチャンネルの発生要求情報を読み出す一方、読み出した発生要求情報からVPI/VCIの領域の情報が全て”0” でなければ、マイコン95からの新規のセル発生要求であると判定してPMセル挿入部500に対して、セル(Act Conf/Deni Cell,Dact Conf Cell)発生要求を出力し、この要求に対する応答として発生許可信号がカウンタ643に返ってくるとセル生成部642から発生セルのデータをPMセル挿入部500に送出した後、次のチャンネルについての発生要求の検索に移るようになっている。
【0239】
次に、上記の通知データ保持部(通知内容保持部)620は、図29に示すように、他のATM処理装置Bから受信したセル内容[Act Req Cell(制御データ),Act Conf Cell,Act Deni Cell,Dact Req Cell(制御データ),Dact Conf Cell,Dact Deni Cell]を保持するものであり、シングルポートラム(以下、「通知保持RAM」とも言う) 621と、シングルポートラム621に対する読み出し/書き込み制御を行なうリード/ライト制御部622とを用いて構成されている。
【0240】
ここで、マイコン95へ通知する情報も、通知データも情報量が多いため図32に示すように1チャンネル分の情報に2アドレスの領域を用いるようになっている。
また、通知保持RAM621にも前記要求保持RAM611について図30に示すアドレスが同様に用いられ、上記の2アドレスを区別するためのビット(図30中「u1」と表記)と、120チャンネルを区別するため7ビット(図30中「u2」と表記)との計8ビットを用いて通知保持RAM621のアドレスは構成される。
【0241】
ここで、図32は、通知保持RAM621のデータ構成例を示す図であり、この図32に示すように、本実施形態の通知保持RAM621は、各チャンネル毎にマイコン95への通知データとして、16ビット(図32中「w1」と表記)を用いてVPI/VCI,2ビット(図32中「w2」と表記)を用いて状態通知の情報,1ビット(図32中「w3」と表記)を用いてWRビット,3ビット(図32中「w4」と表記)を用いてMessage ID, 2ビット(図32中「w5」と表記)を用いてDirection,8ビット(図32中「w6」と表記)を用いてCorreration Tag ,2ビット(図32中「w7」と表記)を用いてBlock Size, 2ビット(図32中「w8」と表記)を用いてEnd−to−End/Segmentの情報,1ビット(図32中「w9」と表記)を用いてCLPの情報をそれぞれ保持できるようになっている。
【0242】
なお、この通知保持RAM621に格納されている受信セルの情報は、要求保持RAM611に120チャンネル分の要求設定データが全て格納された後に、リード/ライト制御部622によって読み出されるようになっており、例えば、500m秒毎〔1回(120ch)/500m秒〕にマイコン95に通知するようになっている。また、この通知保持RAM621からマイコン95への受信セル情報の読み出しタイミング及びリード用アドレスは、要求通知制御部630にて生成されるようになっており、リード/ライト制御部622は、要求通知制御部630からのアドレス及び制御信号と通知内容ライト用/リード用アドレス及び制御信号との調整を行なっている。
【0243】
さらに、要求通知制御部630は、マイコン95からのリード要求に対してリード用アドレス等を生成するようになっている。また、通知保持RAM621から読み出されたデータは、マイコン95に通知する前に要求通知制御部630にてマイコン通知用のデータに変換されるようになっている。
ところで、上記の通知保持RAM621に保持されるWRビットは、マイコン95への新規通知内容の有無を表すコードで、このWRビットにより、そのチャンネルについての通知データが新規のデータであるか否かをマイコン95に知らせることができるようになっている。例えば、内容(η)のセルをマイコン95に通知した次の500m秒周期内で同じ内容(η)のセルを受信したときには、WRビット“1”として通知するが、何も受信しなければ、内容(η),WRビット“0”としてマイコン95に通知する。WRビット“1”の通知内容は、マイコン95へ通知後、WRビット“0”に書き換えられるようになっている。
【0244】
さらに、上記の要求通知制御部630は、各データ保持部610,620のデータ保持形式とマイコン95のレジスタ構成との違いを変換するインタフェース機能を有するものであり、マイコン95から要求通知要求(書き込み;ライト)がくると要求情報(各種セル送出要求)の要求保持RAM611上へのデータ構成への変換と、通知保持RAM621からマイコン95へのデータ構成の変換と、要求データ保持部610に要求情報を書き込むライト用及び通知データ保持部620からマイコン通知のために読み出すリード用のアドレス及びタイミング信号(制御信号)の生成とを行なうものである。
【0245】
このため、要求通知制御部630は、その要部に着目すると、図29に示すように、少なくとも要求情報のデータ構成を変換する並び換え部631とライト用及びリード用のアドレス及びタイミング信号を生成する制御部632とをそなえて構成される。ただし、この要求通知制御部630は、マイコン95から新たな要求設定が送られてこないときには、VPI/VCIの情報を書き込むために割り当てられる領域全てに”0” を書き込むようにリード/ライト制御部612を通じて要求保持RAM611に対する書き込みを制御するようになっている。
【0246】
ここで、図33は、Act/Dact受信処理部600によるマイコン95からの設定情報の保持とマイコン95へ受信したセルの内容を通知する動作を説明するためのタイムチャートであり、この図33に示すように、要求通知制御部630は、マイコン95から要求通知要求がくると、要求保持RAM611のデータ構成への変換と、ライト用アドレス及びタイミング信号の生成を行なう。この時、マイコン95から新規の要求設定(セル送出要求)が受信されないときは、要求保持RAM611のVPI/VCI領域に全て”0” が書き込まれる(図33に「α2」と表記するタイミング)。
【0247】
一方、通知データ保持部620では、マイコン95からのリード要求が受信されると、リード/ライト制御部622が制御部632からのリードアドレス及び制御信号と、通知セル内容ライト/リード用アドレス及び制御信号との調整を行ない、これにより、通知保持RAM621から該当アドレスのデータが読み出される。ここで、WRビット“1”の通知内容が通知保持RAM621からマイコン95へ読み出されると、この通知内容は、WRビットを“0”に書き換えられる(図33に「β2」と表記するタイミング)。
【0248】
並びに、要求セル発生部640は、要求データ保持部610で要求データの120チャンネル分のライトが終了後、発生スタート信号を起に、セル発生を行なう。すなわち、要求セル発生部640は、要求データ保持部610から発生要求データ(セル送出要求)を読み出し、読み出したデータの内VPI/VCIが“0”でなければ新規の発生要求であると判定してPMセル挿入部500に対してセル発生要求を出力する(図33に「B2」と表記するタイミング)。そして、PMセル挿入部500から発生要求許可信号が返ってくると、要求セル発生部640は、セルの送出を行ない、送出完了後は次のチャンネルの検索(要求設定データの読み出し)に移る。一方、VPI/VCIが“0”であれば、新規の発生要求でないと判定して、セル発生要求は行なわずに次のチャンネルの要求設定データを読み出す(図33に「A2」と表記するタミング)。
【0249】
上記要求セル発生部640において、図29に示すように、VPI/VCIチェック部641は、要求保持RAM611に保持された全指示内容をタイマ信号を起に各チャンネル1回のマイコン95からのセル送出要求に対して、1度だけ検索を行なってセル発生動作として、他のATM処理装置Bへ送信すべきデータ(Act Conf/Deni Cell,Dact Conf Cell)の発生要求を送信したり、セル生成部642が、PMセル挿入部500(後述)にセルデータを送信するようになっている。
【0250】
次に、Act Req Cell内容をマイコン95に通知後、2秒以内にマイコン95から応答がない場合に、Act Deni Cell の送出要求を行なうために、Act/Dact受信処理部600は、例えば、図34に示すように、2秒タイマ部650及びAct Deni Cell 発生部660をもそなえて構成される。
ここで、2秒タイマ部650(第2タイマカウント部)は、他のATM処理装置Bから受信したAct Req Cellをマイコン95への通知後の経過時間をカウントし、このカウント値とともにAct Cellを受信した旨の情報を保持する他、カウント値が所定時間(本実施形態では2秒)を経過すると、マイコン95からの指示に依らずAct Deni Cell 送出要求(2秒タイムアップ)の情報をも保持するものであり、Act Deni Cell 発生部660は、マイコン95へ受信したセル内容を通知後所定時間が経過して、上記2秒タイマ部650からActDeni Cell送出要求(2秒タイムアップ)の情報を検出するとPM処理の実施を拒否する応答データ(Act Deni Cell) を生成するものである。
【0251】
即ち、これらの2秒タイマ部650とAct Deni Cell 発生部660とは、通知に対するマイコン95からの指示が所定時間内(ここでは、2秒以内)に受信されるか否かを監視すると共に、指示が所定時間内に受信されなかったと判定されると、PM処理の実施を拒否する応答データ(Act Deni Cell) を生成するようになっている。
【0252】
このため、2秒タイマ部650は、さらに、この図34に示すように、2秒タイマRAM651,Act Cell受信中bit 更新部652,タイマ値更新部653,2秒タイムアップbit 更新部654,リード/ライト制御部655をそなえて構成され、Act Denied Cell 発生部660は、Act Deniedセル発生検出部661とAct Deniedセル生成部662とをそなえて構成されている。
【0253】
ここで、2秒タイマRAM(第2タイマ用RAM:Single Port RAM)651は、所定周期でタイマカウント値がリード/ライト制御部655の制御により書き込み/読み出しされるもので、ここでは、タイマカウント値以外にカウント状態及びAct Deni Cell 送出要求の情報を保持できるようになっている。なお、リード/ライト制御部655は、Actセル通知要求,タイマ信号等を基に、2秒タイマRAM651にタイマカウント値等を書き込み/読み出しの制御を行なうようになている。
【0254】
図35は、上記の2秒タイマRAM651のアドレス構成例を示す図で、この図35に示すようように、2秒タイマRAM651のアドレスは、7ビットのアドレスにより、図36に示すようなデータを120チャンネル分保持できるようになっている。なお、図36に示すデータの構成例では、2秒タイマ値のカウントに4ビット(図36中「x1」と表記)が用いられるとともに、1ビット(図36中「x2」と表記)がActセルを受信しているか否かを示す為に用いられる他、1ビット(図36中「x3」と表記)が2秒タイマ値がタイムアウトしたか否かを示すために用いられるようになっている。
【0255】
また、上記のAct Cell受信中bit 更新部652は、Act セル通知要求を受けると、Act Cellの対象となるチャンネルの情報中Act Cellを受信しているか否かを示すビットをアクティブ(“1”)にするように2秒タイマRAM651を制御するものであり、タイマ値更新部653は、Act Cell受信中ビットが“1”であるチャンネルに対して、2秒タイマRAM651にて保持される2秒タイマ値をカウントアップするものである。
【0256】
なお、2秒タイマ部650における2秒タイマ値の更新手順は、タイマ信号を起に2秒タイマRAM651にて管理されている情報を0チャンネル目から読み出し、2秒タイマRAM651から読み出したAct Cellを受信しているかを示すAct Cell受信中ビットが“1”であれば、カウントを行なう一方、Act Cell受信ビットが“0”であるときは何もせずに次のチャンネルのデータリードを行なうようになっている。
【0257】
さらに、2秒タイムアップbit 更新部654は、2秒タイマRAM651にて管理されているチャンネルの2秒タイマカウント値が最大値に達したときに、タイムアップとしてAct Deni Cell 送出要求を示す旨の情報として2秒タイムアップビットをアクティブ(“1”)にするとともに、他のビットをすべて(“0”)なるように2秒タイマRAM651を制御するものである。
【0258】
なお、2秒タイマ部650は、120チャンネルに対してタイマの更新手順を実行した後は、次のタイマ信号が入力されるまでタイマの更新のみを待機するようになっている。
次に、Act Deni Cell 発生部660において、Act Deniedセル発生検出部661は、Act Deniedセル送出要求の旨を検出するために、2秒タイマRAM651から読み出されたチャンネル情報の内で、2秒タイムアップを示す旨のビットを監視するようになっている。即ち、Act Deniedセル発生検出部661は、2秒タイマRAM651から読み出された2秒タイムアップを示す旨のビットを含んだチャンネンル情報を検出すると、Act Deniedセル送出要求の旨をAct Deniedセル生成部662に伝えるようになっている。
【0259】
なお、2秒タイムアップを示す旨のビットがアクティブ(“1”)でない場合は、そのチャンネルに対してはAct Deniedセルの生成処理は行なわれず、他のチャンネルについてAct Deni発生要求があるか否か検出処理が行なわれる。
また、Act Deniedセル生成部662は、Act Deniedセルを生成するもので、Act Deniedセル発生検出部661で2秒タイムアップが検出されるとPMセル挿入部500に対してAct Deni発生要求を送信し、PMセル挿入部500から発生許可信号が返信されてくると、Act Deniedセル(Act Deni発生データ) をPMセル挿入部500に送信するようになっている。
【0260】
ここで、図37は、Act/Dact受信処理部600での2秒タイマ動作を説明するためのタイムチャートであり、この図37に示すように、DownStream側で受信したセルでマイコン95へ通知のすべきと判別(CAM判別部311で判別)されたセルが通知保持RAM621に書き込まれると、2秒タイマのカウントが始まる(図37に「α3」と表記するタイミング)。
【0261】
タイマの更新は、タイマ信号を起に0チャンネルから順に読み出され、Act Cell受信中bit がアクティブ(“1”)であればタイマ値をカウントアップする(図37に「β3」と表記するタイミング)。一方、Act Cell受信中bit がアクティブでないときは、次のチャンネルのデータリードが行われる(図37に「γ3」と表記するタイミング)。また、2秒タイマ値が上限に達したときは、2秒タイムアップbit をアクティブにするとともにその他のbit を全て“0”とし、Act Denied Cell 発生要求状態に遷移させる(図37に「θ」と表記するタイミング)。
【0262】
一方、Act Denied Cell 発生動作については、Act Deniedセル発生検索部661が各チャンネルを順に検索し、2秒タイムアップbit がアクティブのチャンネル(“1”)があれば、Act Deniedセル生成部662がそのチャンネルについてのAct Deni発生要求をPMセル挿入部500に出力する(図37に「A3」と表記するタイミング)。2秒タイムアップbit が“0”のチャンネルについては、Act Deniedセル発生検索部661は、Act Deniセルの発生要求は行なわれず次のチャンネルを検索する。そして、全120チャンネル分の検索が終了すると、次の発生スタート信号まで待機する。
【0263】
上述のごとく構成されたAct/Dact受信処理部600では、図33に示すように、要求通知制御部630は、マイコン95から要求通知要求(書き込み;ライト)がくると要求情報(各種セル送出要求)の要求保持RAM611上へのデータ構成への変換と、通知保持RAM621からマイコン95へのデータ構成の変換と、要求データ保持部610に要求情報を書き込むライト用及び通知データ保持部620からマイコン通知のために読み出すリード用のアドレス及びタイミング信号(制御信号)の生成とを行なう。
【0264】
この時、マイコン95から新規の要求設定(セル送出要求)が受信されないときは、要求保持RAM611のVPI/VCI領域に全て”0” が書き込まれる(図33に「α2」と表記するタイミング)。
一方、通知データ保持部620では、マイコン95からのリード要求が受信されると、リード/ライト制御部622が制御部632からのリードアドレス及び制御信号と、通知セル内容ライト/リード用アドレス及び制御信号との調整を行ない、これにより、通知保持RAM621から該当アドレスのデータが読み出される。ここで、WRビット“1”の通知内容が通知保持RAM621からマイコン95へ読み出されると、この通知内容は、WRビットを“0”に書き換えられる(図33に「β2」と表記するタイミング)。
【0265】
並びに、要求セル発生部640は、要求データ保持部610で要求データの120チャンネル分のライトが終了後、発生スタート信号を起に、セル発生を行なう。すなわち、要求セル発生部640は、要求データ保持部610から発生要求データ(セル送出要求)を読み出し、読み出したデータの内VPI/VCIが“0”でなければ新規の発生要求であると判定してPMセル挿入部500に対してセル発生要求を出力する(図33に「B2」と表記するタイミング)。そして、PMセル挿入部500から発生要求許可信号が返ってくると、要求セル発生部640は、セルの送出を行ない、送出完了後は次のチャンネルの検索(要求設定データの読み出し)に移る。一方、VPI/VCIが“0”であれば、新規の発生要求でないと判定して、セル発生要求は行なわずに次のチャンネルの要求設定データを読み出す(図33に「A2」と表記するタミング)。
【0266】
また、図37に示すように、2秒タイマ部650において、タイマの更新が、タイマ信号を起に0チャンネルから順に読み出され、Act Cell受信中bit がアクティブ(“1”)であればタイマ値をカウントアップされる(図37に「β3」と表記するタイミング)。一方、Act Cell受信中bit がアクティブでないときは、次のチャンネルのデータリードが行われる(図37に「γ3」と表記するタイミング)。
【0267】
また、2秒タイマ値が上限に達したときは、2秒タイムアップbit をアクティブにするとともにその他のbit を全て“0”とし、Act Denied Cell 発生要求状態に遷移させる(図37に「θ」と表記するタイミング)。
一方、Act Denied Cell 発生動作については、Act Deniedセル発生検索部661が各チャンネルを順に検索し、2秒タイムアップbit がアクティブのチャンネル(“1”)があれば、Act Deniedセル生成部662がそのチャンネルについてのAct Deni発生要求をPMセル挿入部500に出力する(図37に「A3」と表記するタイミング)。2秒タイムアップbit が“0”のチャンネルについては、Act Deniedセル発生検索部661は、Act Deniセルの発生要求は行なわれず次のチャンネルを検索する(図37に「B」と表記するタイミング)。そして、全120チャンネル分の検索が終了すると、次の発生スタート信号まで待機する。
【0268】
このように、本発明のAct/Dact受信処理部600によれば、マイコン95からの指示内容及びマイコン95への通知内容として複数のチャンネルデータを効率良く保持できて、装置規模の縮小化を図れる。
また、マイコン95からの新規指示の有無を、VPI/VCIの領域を全て“0”とすることで、新規の指示内容に該当しないことを示すことで、要求保持RAM611の情報を格納する領域を拡張せずに既存の領域を利用することで、回路規模を削減できる。
【0269】
また、図32に示すデータのWRビットをアクティブにするか否かにより、マイコン95に通知する内容の新旧を判断する事ができる。また、通知データは、2秒タイマのタイムアップによる発生Activate Denied Cellのセル内容でもある為、クリアする事も出来ないので、このビットがなければ別に発生用にレジスタが必要になるが、その必要がない。
【0270】
また、Act/Dact受信処理部600が、一回のマイコン95の設定に対し一回の発生動作にする事で、余分な動作を省く事ができ、消費電力削減に貢献できる。
また、Act Deniedセル発生検出部661が、所定時間内にマイコン95からの指示を受信していないと判断すると、Act Deniedセル生成部662にてActivate Denied Cellを生成するので、マイコン95からの指示の未受信による装置の孤立化を防止できる。
【0271】
また、2秒タイマRAM651が、所定周期でタイマカウント値を書き込み/読み出しされるので、多チャンネルの処理に容易に対応できるとともに、回路規模の削減及び消費電力の削減できる。
(3−4)PMカウント部の説明
PMカウント部400は、受信User Cell,For Mon Cell及びBack Rep Cell により、規定に定められたカウントを行ない、このカウント処理によるカウント結果を流通状態の結果としてマイコン95に通知するものである。
【0272】
このため、PMカウント部400は、例えば、図38に示すように、MCSN( Montioring Cell Sequence Number)カウント部410,MCSNカウント保持部411,TUC(Total User Cell) 発生部420,TUC発生カウント保持部421,TUC受信部430,TUC受信保持部431,TRCC(Total Received Cell Count) カウント部440,TRCCカウント保持部441,BIPV(Bit Interleaved Parity−16 Violations)カウント部450,BIPVカウント保持部451,PMカウント集計部460及びPMカウント集計保持部461をそなえて構成される。
【0273】
ここで、MCSNカウント部410,TUC発生部420,TUC受信部430,TRCCカウント部440,BIPVカウント部450は、それぞれ監視データ生成用情報生成部として、監視データ(Forward Monitoring Cell,Backward Reporting Cell) の生成に必要な複数種類の情報を生成するものであり、それぞれ、RAM(シングルポートラム)を用いて構成され、受信User Cell,For Mon Cell及びBack Rep Cell により、規定に定められたカウントを行なうようになっている。
【0274】
MCSNカウント部410は、送信Forward Monitoring Cell 発生用カウント,受信Backward Reporting Cell 用MCSNカウント,受信Forward Monitoring Cell チェック用MCSNカウント,送信Backward Reporting Cell 発生用MCSNカウントを行なうもので、受信したPMセル内の情報シーケンスナンバー(PM Cell の追番) をカウントするようになっている。尚、上記のシーケンスナンバーは、Forward Monitoring情報を持つPM Cell(Forward Monitoring Cell)と,Backward Reporting 情報とをもつPM Cell(Backward Reporting Cell)とでそれぞれ個別にカウントアップが行なわれ、常にクリアされる事はなく、最大値である255までカウントされると再び0からカウントアップが繰り返されるようになっている。
【0275】
図39は、上記のMCSNカウント部410及びMCSNカウント保持部411の構成を示すブロック図であり、この図39に示すように、MCSNカウント部410は、カウント値初期化/更新部413とカウント制御部414とをそなえて構成されており、MCSNカウント保持部411は、データを格納するシングルポートラム(Single Port RAM)415を用いて構成されている。
【0276】
ここで、カウント値は、前述の図35に示す2秒タイマRAM651領域のアドレスと同じように、7ビットで120チャンネルを識別するようなアドレスが示すシングルポートラム415の各チャンネル毎に割り当てられた領域に格納されるようになっている。具体的には、図40に示すように、全16ビット中の半分の8ビットにForward Monitoring用のMCSNのカウント値が保持され、残りの8ビットにBackward Reporting用のMCSNのカウント値が保持されるようになっている。
【0277】
また、カウント値初期化/更新部413は、CAM部300からの受信セル内容や各種制御信号を基に、カウントを行なうもので、このカウント値は、カウント制御部414の制御により、RAM411に書き込まれ/読み出されるようになっている。
また、上記のTUC発生部420は、送信Forward Monitoring Cell 発生用TUCカウント,Downstream側受信User Cell カウントを行なうものである。ここで、TUCの種類としてTUC0+1 とTUCとが扱われており、TUC発生部420は、これら2つのTUC0+1 とTUCとをカウントするようになっている。
【0278】
即ち、TUC発生部420は、前回送出したPM Cell に挿入されたTUC0+1 の値に、前回送出されたPM Cell の次に送出されたUser Information Cell(CLP=0/1)から今回送出されるPM Cell の直前までのUser Information Cell のカウント値を加えた値( TUC0+1)を生成するようになっている。なお、この生成したTUC0+1 の値は、Forward Monitoring Cell 送出時に、そのPM Cell 内(図15参照)に挿入されるようになっている。一方、Backward Reporting Cell 送出時には、受信したForward Monitoring Cell 内のTUC0+1 がそのままBackward Reporting Cell 内のTUC0+1 領域(図15参照)にコピー挿入されるようになっている。
【0279】
更に、TUC発生部420は、CLP が0のUser Information Cell についても、上記TUC0+1 の生成と同様にTUCを生成するようになっている。そして、生成しTUCは、上記TUC0+1 と同じようにForward Monitoring Cell 送出時に、そのPM Cell 内のTUC領域(図15参照)に挿入される。一方、Backward Reporting Cell 送出時には、受信したForward Monitoring Cell 内のTUCをそのままBackward Reporting Cell 内のTUC領域(図15参照)にコピー挿入されるようになっている。
【0280】
そして、上記のTUC発生部420及びTUC発生カウント部421は、図39により前述したMCSNカウント部410及びMCSNカウント保持部411と同様に、カウント値初期化/更新部413,カウント制御部414及びシングルポートラム415をそなえて構成される。
ここで、TUC発生カウント部421のシングルポートラム415は、図41に示すようなデータを各チャンネル毎に保持できるようになっており、ここでは、全32ビット中の16ビットがTUC0+1 のカウント値保持に用いられ、残りの16ビットがTUCのカウント値保持に用いられる。
【0281】
また、この場合のカウント初期化/更新部413,カウント制御部414は、TUC0+1,TUCを生成するための制御を受信セル内容等の情報を基に生成することになる。
次に、上記のTUC受信部430は、受信Backward Reporting Cell のTUCの保持及び受信Forward Monitoring Cell のTUCを受信してTUC受信保持部431に保持するもので、図39に示すものと同様のカウント値初期化/更新部413,カウント制御部414及びシングルポートラム415をそなえて構成される。
【0282】
ここで、カウント値は、前述の図35に示す2秒タイマRAM651領域のアドレスと同じように、7ビットで120チャンネルを識別するようなアドレスが示すシングルポートラム415の各チャンネル毎に割り当てられた領域に格納されるようになっている。具体的には、図42に示すように、全32ビット中の半分の16ビットに受信したTUC0+1 のデータが保持され、残りの16ビットにTUCのデータが保持されるようになっており、初期化/更新部413,カウント制御部414が、TUC0+1,TUCを保持するための制御を受信セル内容等の情報を基に生成することになる。
【0283】
さらに、上記のTRCCカウント部440は、受信Backward Reporting Cell のTRCCの保持及び送信Backward Reporting Cell 発生用TRCCカウントを行なうもので、ここでは、TRCCの種類としてTRCC0+1 とTRCCとが扱われており、これら2つのTRCC0+1 とTRCCとをそれぞれカウントするようになっている。
【0284】
例えば、TRCCカウント部440は、前回受信したPM Cell と、今回受信したPM Cell との間に受信したCLP=0であるUser Information Cellsの数をNとし、Nを前回送出したTRCCに加算した値を現タイミングでのTRCCとして生成する。なお、この生成されたTRCCの値は、Backward Reporting情報に含まれて送出されるようになっている。
【0285】
また、このTRCCカウント部440は、CLP=0/1 であるUser Information Cellsについても、上記のTRCCと同様にTRCC0+1 を生成するようになっており、この生成TRCC0+1 も、Backward Reporting Cell に含まれて送出される。
また、上記のTRCCカウント部440及びTRCCカウント保持部441も、図39に示すものと同様のカウント値初期化/更新部413,カウント制御部414及びシングルポートラム415をそなえて構成される。
【0286】
ここで、TRCCカウント保持部441のシングルポートラム415は、例えば、図43に示すようなデータを各チャンネル毎に保持できるようになっており、ここでは、全32ビット中の16ビットがTRCC0+1 のデータの保持或いはカウントするために用いられ、残りの16ビットがTRCCのデータの保持或いはカウントするために用いられる。
【0287】
ただし、この場合のカウント初期化/更新部413及びカウント制御部414は、TRCC0+1,TRCCを生成/ 保持するための制御を受信セル内容等の情報を基に行なうことになる。
さらに、上記のBIPVカウント部450は、送信Forward Monitoring Cell 発生用BEDCカウントと送信Back Rep Cell 発生用のBLER(Block Error Result)カウントを行なうもので、送信Forward Monitoring Cell 発生に際しては、Forward Monitoring Cell の後に伝送されるUser Cell のブロック情報フィールドのパリティ(Parity)計算コード(BEDC;Block Error Detection Code)を生成するようになっている。なお、このコード(BEDC)は、次回に送信される。また、上記BEDCの計算範囲は、PM Cell(Forward Monitoring Cell)送出直後のUser Cell(CLP=0/1)の最初のバイトから、次に送出されるPM Cell(Forward Monitoring Cell)の直前のUser Cell(CLP=0/1)の最後のバイトまでで、情報フィルードを16ビット単位で取扱い、bit m(このmは図44中の各0〜15bit に対応)は全てbit m同士計算(例えば、3ビット目同士の計算)を行なって、その結果はBEDC0+1 のbit mに挿入される。
【0288】
一方、送信Backward Reporting Cell 発生に際しては、今回受信したPM Cell のForward Monitoring情報内のBEDC0+1 の値をα、前回受信したPM Cell から今回受信したPM Cell 間に受信したUser Information Cell(CLP=0/1)のパリティ(Parity)計算(EVEN) をした値をβとしたとき、αとβの異なるbit数がBLER(Block Error Result)0+1 として生成され、このBLER0+1 は、Backward Reporting情報として送り返される。
【0289】
そして、これらのBIPVカウント部450及びBIPVカウント保持部451についても図39に示すものと同様にカウント値初期化/更新部413,カウント制御部414及びシングルポートラム415をそなえて構成され、BIPVカウント保持部451のシングルポートラム415は、例えば、図44に示すような、データをチャンネル毎に保持できるようになっている。
【0290】
そして、この場合のカウント初期化/更新部413及びカウント制御部414は、BEDC0+1,BLER0+1 を生成するための制御を受信セル内容等の情報を基に行なうことになる。
また、上記のPMカウント集計部460は、各種モニタ項目のカウントと、マイコン通知を行なうものであり、PMカウント集計保持部(カウント結果保持部)461は、上記カウント処理の集計の結果を保持するもので、例えば、図45に示すように、PMカウント集計部460は、カウント値初期化/更新部462,カウントアップ制御部463,SEL464,465及びカウント通知制御部466そなえて構成され、PMカウント集計部461は、カウント結果保持用RAMとして、集計側と通知側として交互に機能するRAM1とRAM2との2種類のシングルポートラム467a1(RAM1),467b1(RAM1),467a2(RAM2),467b2(RAM2)を4個用いて、各側にRAM1とRAM2を1個そなえて構成される。なお、シングルポートラム467a1(RAM1),467a2をa′側と言い、他方をb′側と言う。
【0291】
ここで、先ず、PMカウント集計部460において、カウント値初期化/更新部462は、CAM部300から出力される受信セル内容やTUCD値等のカウント値によって各データのカウントを行なうもので、カウントアップ制御部463は、CAM部300からの各種制御信号等により、各RAM1,2にカウント値を書き込む/読み出す制御を行なうものであり、さらに、カウント通知制御部466は、マイコン95からのPM通知要求に従いPMカウント集計保持部461からカウント集計結果のデータの読み出しを制御するものである。また、SEL464は、タイマ信号(タイマ周期、例えば、500ms)を起に、カウントアップ制御部463又はカウントアップ通知制御部466からの制御信号をa′側に出力するか否かを切り替えるもので、SEL465は、b′側に出力する制御信号をカウントアップ制御部463又はカウント通知制御部465にタイマ信号(タイマ周期例えば、500ms)を起に、切り替えるものである。なお、上記SEL464からa′側にカウントアップ制御部463からの信号が出力されるときは、カウント通知制御部465からの制御信号がSEL465からb′側へ出力される。
【0292】
一方、PMカウント集計保持部461において、RAM1及びRAM2は、MCSNカウント保持部411等からのMCSN値,TUCD値,TUC値,BLER値等を保持するもので、SEL468は、タイマ信号(タイマ周期)を起に、カウント値初期化/更新部462へa′側,b′側に保持しているデータを切り替えるものであり、SEL469は、PMカウント通知データとして格納しているa′側,b′側をタイマ信号(タイマ周期)を起に、切り替えてDP−RAMインタフェース部60へ通知データを出力するものである。
【0293】
つまり、上記のPMカウント集計保持部461は、現周期でのカウント集計結果を保持する側と前周期でのカウント集計結果をマイコン95へ通知する側との2面構成(a′側とb′側)となっている。
ここで、図46に示すような10ビットのアドレスで指定される領域に図47及び図48に示すようなデータが保持されるようになっており、アドレスは、全ビット10中の7ビット(図46中「z1」と表記)を用いて各120チャンネル毎にデータを格納する領域を指定し、他の3ビット(図46中「z2」と表記)を用いて複数あるカウントデータを格納領域を指定するようになっている。
【0294】
この図46に示すRAM領域のアドレスは、RAM1とRAM2とで共通に用いられる。
ここで、図49は、PMカウント集計保持部461におけるカウントと通知の動作を説明するためのタイムチャートで、この図49に示すように、PMカウント集計保持部461は、タイマ周期T1にて、a′側のシングルポートラム467a1,467a2によって、カウント処理を行ない、次のタイマ周期T2になると、前回のタイマ周期T1でシングルポートラム467a1,467a2でカウントした集計値をマイコン95へ通知する処理を行なう。一方、このようにa′側のシングルポートラム467a1,467a2がカウント値をマイコン95へ通知している間(T2〜T3の間)、b′側のシングルポート467b1,467b2は、カウント処理を行なっており、次のタイマ周期T3になると前回のそれまでカウントした集計値をマイコン95へ通知する。以降、同様にしてa′側とb′側とで交互にカウントと通知が行なわれる。
【0295】
上述のごとく構成されたPMカウント部400によれば、MCSNカウント部410,TRCCカウント部440等で各種のカウント(MCSN,TRCC等)が行なわれ、カウント値はそれぞれMCSNカウント保持部411(421,431,441,451)等に保持される。
すなわち、MCSNカウント部410,TRCCカウント部440等のカウント値初期化/更新部413が受信セル内容等を用いてカウントアップを行ない、このカウント値は、カウント制御部414の制御の下シングルポートラム415に書き込まれ/読み出されるようになっている。
【0296】
そして、Forward Monitoring Cell 内容要求等の信号に対するカウント制御部414の制御によりシングルポートラム415から読み出された各種のカウント値(TUC値,BLER値,MCSN値等)は、Forward Monitoring Cell 内容データとして、図18に示すForward Monitoring送出処理部320へ出力される。また、カウントされた値は、Backward Reporting Cell 送出時には、Backward Reporting Cell 内容データとして、PMセル挿入部500へ出力される。
【0297】
さらに、各カウント部410,420,430,440,450でカウントしたカウント値は、PMカウント集計部460にて集計される。
このPMカウント集計部460において、カウント値初期化/更新部462は、CAM部300から出力される受信セル内容やTUCD値等のカウント値によって各データのカウントを行ない、カウントアップ制御部463とカウント通知制御部466とが、SEL464,465との協働により、カウント集計値の書き込む/読み出す制御をa′側とb′側とに行なう。
【0298】
ここで、例えば、図49に示すように、PMカウント集計保持部461は、タイマ周期T1にて、a′側のシングルポートラム467a1,467a2によって、カウント処理を行ない、次のタイマ周期T2なると、前回のタイマ周期T1でシングルポートラム467a1,467a2でカウントした集計値をマイコン95へ通知する処理を行なう。一方、このようにa′側のシングルポートラム467a1,467a2がカウント値をマイコン95へ通知している間(T2〜T3の間)、b′側のシングルポート467b1,467b2は、カウント処理を行なっており、次のタイマ周期T3になると前回のそれまでカウントした集計値をマイコン95へ通知する。以降、同様にしてa′側とb′側とで交互にカウントと通知が行なわれる。
【0299】
このように、本実施形態に係るPMカウント部400によれば、各種カウント処理を行なうにあたり、図40〜図44に示すRAM構成のように、最低限のレジスタで構成することができる他、RAMのアドレスをチャンネル毎に識別する対応で用いることで、効率の良い回路構成が可能で多チャンネル処理に容易に対応する事ができる。
【0300】
また、PMカウント集計保持部461にて、カウント結果の書き込みと読み出しとが行われるRAMを交互に切り替えるので、通知とカウントを同時に行なえて、処理を迅速に行なうことができる。
(3−5)PMセル挿入部の説明
次に、図17に示すPMセル挿入部(制御データ送信処理部)500は、Act/Dact送信処理部330にて生成された制御データとしてのAct/Dact Cell を他のATM処理装置Bへ送信するものであるとともに、Ast/Dact受信処理部600で生成された応答データとしてAct Deni Cell,Dact Conf/Deni Cell 等を送信するものである。
【0301】
具体的には、PMセル挿入部500は、Downstream側受信セルに対する後述する折り返しセル(Act Deni Cell,Dact Conf/Deni Cell,Back Rep Cell)と、各種セル発生要求の調停を行なう他、UpSセル挿入部80にセル発生要求を行なう機能を有するものである。
また、PMセル挿入部500は、PM判定部310にてマイコン95に通知不要且つ返信要と判別されたセルについてはその内容に応じたセル[Activate Denied Cell(返信データ),Deactivate Confirmed Cell(返信データ),Deactivate Denied Cell] を生成して他のATM処理装置Bへ送信するようになっている。
【0302】
このため、PMセル挿入部500は、例えば、図50に示すように、折り返しセル生成部510,折り返しセル保持部520,調停部530,セル発生要求調停保持部540をそなえて構成される。
なお、CAM判別部311が受信したセル内容を判別をしてマイコン95へ通知不要且つ返信要と判断したときは、受信したセルに対する折り返しセルを生成して出力するように、PMセル挿入部500(後述する折り返しセル生成部510)へ、折り返しセルを生成して送出する要求(各種制御信号)を出力するようになっている。
【0303】
ここで、折り返しセル生成部510は、CAM部300での受信セルを判別した結果、マイコン95へ通知不要且つ返信要との判断によりCAM判別部311から折り返しセルの発生要求(折返要求)を受信すると折り返しセル(Act Deni CellやDact Conf/Deni Cell ) 等 を生成するもので、このため、折り返しセル生成部510は、Backward Reporting Cell 生成部511,Activate Denied Cell生成部512,Deactivate Confirmed Cell 生成部513,Deacrtivate Denied Cell 生成部514,セレクタ部515等をそなえて構成されており、これらの各生成部511,512,513,514によっては、CAM部300からの受信セル内容やPMカウント部400からのBackward Reporting Cell の情報(Back Rep内容データ)や内部処理状態についての情報等に基づいて、所望の各セルを生成して折り返し要求のあったセルについてのみセレクタ部515を通じて折り返しセル保持部520に出力するようになっている。
【0304】
また、折り返しセル保持部520は、この折り返しセル生成部510で生成された折り返しセルを保持する5段FiFoメモリとして機能するシングルポートラム(FiFo RAM ;以下、「FiFoラム」と言う) 521とこのFiFoラム521に対する書き込み及び読み出し制御を行なうリード/ライト制御部522とをそなえて構成される。
【0305】
なお、このFiFoラム521は、1段にデータを保持する領域を1つの折り返しセルに必要な最低限のデータ16オクテットとし、例えば、図51に示すように0〜7の8アドレスに分割した形で折り返しセルを保持するようになっている。
ここで、図51(a),図51(b)は、それぞれFiFoラム521のデータ構成例を示す図で、図51(a)は折り返しセルがAct/Dact Conf/Deni Cell の時のデータ保持例を示し、図51(b)は、折り返しセルがBack Rep
Cellのデータ保持例を示す。
【0306】
なお、図52は、FiFoラム521のアドレス構成例を示す図で、図52に示すように、全6ビットのアドレスのうちの下位3ビット(図52中「y1」と表記)がデータの区別用に用いられ、残りの上位3ビット(図52中「y2」と表記)が5段FiFoの保持領域の区別に用いられる。
さらに、上記のセル発生要求調停保持部540は、3箇所からのセル発生要求(後述)を保持するもので、基本的に受信順に出力する他、同着時にのみ後述する優先順位に従い優先順位の高い発生要求を選択して調停部530(後述)へ出力するものである。
【0307】
なお、上記の3箇所からのセル発生要求としては、図26に示すAct/Dact送信処理部330のAct/Dactセル発生制御カウンタ部333からのAct/Dactセル発生要求や図29に示すAct/Dact受信処理部600のVPI/VCIチェック部641からのAct Conf/Deni CellやDact Conf Cellの発生要求及び図34に示すAct/Dact受信処理部600のAct Deniedセル生成部662からのAct Deni発生要求が該当する。
【0308】
このため、セル発生要求調停保持部540は、図50に示すように、調停制御部541と、フリップフロップ(FF)542とセレクタ543とをそなえて構成される。
また、調停制御部541は、Act/Dactセル発生制御カウンタ部333,VPI/VCIチェック部641,Act Deniedセル生成部662からのセル発生要求を保持して、調停部530(後述)へ保持するセル発生要求を出力して、その後、調停部530(後述)から許可(Act/Dactセル発生許可,Act Conf/Deni CellやDact Conf Cellの発生許可,Act Deni発生許可)を受信すると、セル発生要求の出力元(Act/Dactセル発生制御カウンタ部333,VPI/VCIチェック部641,Act Deniedセル生成部662)へ許可を出力し、その許可を受信した出力元(Act/Dactセル発生制御カウンタ部333,VPI/VCIチェック部641,Act Deniedセル生成部662のいずれか)から送出されるデータが出力するようにSEL543を制御するものである。
【0309】
なお、FF542は、出力元(Act/Dactセル発生制御カウンタ部333,VPI/VCIチェック部641,Act Deniedセル生成部662からのセル発生要求(Act/Dactセル発生要求,Act Conf/Deni CellやDact Conf Cellの発生要求,Act Deni発生要求)を保持するものである。
ここで、上記3種の発生要求(Act/Dactセル発生要求,Act Conf/Deni CellやDact Conf Cellの発生要求,Act Deni発生要求)は同じレベルであることを基本としており、調停制御部541は、発生要求を受信した順に処理を行なうようになっており、同時に複数の発生要求を受けたときのみ、マイコン95設定によるAct Conf/Deni 又はDact Conf セルの発生要求を優先度を高いとし、その次に優先度の高いのが2秒タイムオーバーに基づくAct Deniセルの発生要求とする他、最下位の優先度の対象をマイコン95設定によるAct/Dactセルの発生要求として同時要求の調停を行なうようになっている。
【0310】
また、調停部(調停制御部)530は、制御データ(Act/Dact Req Cell),応答データ(Act Conf/Deni Cell,Dact Conf Cell),2秒タイムオーバー時のAct Deni Cell 及び返信データ(Back Rep Cell,Dact Conf Cell,Dact Deni Cell,Act Deni Cell)の重複生成時に各データの送信順を調停制御するものであり、具体的には、折り返しル保持部520からの挿入要求とセル発生要求調停保持部540からの発生要求とを優先順位に従って送出の処理を施すもので、このために、調停部530は、例えば、図50に示すように、挿入制御部531,固定値追加部532,SEL533をそなえて構成されている。
【0311】
ここで、挿入制御部531は、上記の各要求の調停の制御を行なうもので本実施形態では、下記表4に示す優先順位に従って調停処理を行なうようになっている。
【0312】
【表4】
Figure 0003626017
【0313】
つまり、本優先順位は、制御データ(上記表4中4項)の優先順位よりも応答データ(上記表4中2項及び3項)の優先順位の方が高く、且つ、応答データの優先順位よりも返信データ(上記表4中1項)の優先順位の方が高く設定されている。
【0314】
なお、上記表4に示す優先度は、FiFoラム521の格納領域の不足による折り返しセルの消滅を防止するため折り返しセルの発生要求を最優先として、その次に3種のセル発生要求となっている。また、上記表4に示す1項及び2項の発生要求は、受信セルに対する応答セルである為、また、制限時間内における返信が要求されることから優先度を高くしている。即ち、折り返しセルが、全て挿入されるまでは、上記表4の2項乃至3項に示す3種の発生セルの挿入は行なわれない。また、先にも述べたが、3種の発生要求(Act/Dactセル発生要求,Act Conf/Deni CellやDact Conf Cellの発生要求,Act Deni発生要求)の優先度も上記表4に示す通りである。
【0315】
さらに、上記の固定値追加部532は、FiFoラム521から読み出される折り返しセルのデータを所定の通知データ長にするために、所定の固定値を追加して、送出直前のセルを生成するもので、具体的には、図14及び図15に示すセルの不使用領域(図中、「UNUSED“6A”」と表記)を追加するようになっている。なお、セル発生要求調停保持部540からの発生データは、既に所定のサイズに生成されているのでそのままSEL533を介して出力される。
【0316】
上述のごとく構成されたPMセル挿入部500によれば、折り返しセル(Act Deni CellやDact Conf/Deni Cell 等) をBackward Reporting Cell 生成部511,Activate Denied Cell生成部512,Deactivate Confirmed Cell 生成部513,Deactivate Denied Cell生成部514が、受信セル内容や折り返し要求(Back Rep 返信要求,Act Deni返信要求等)を用いて生成し、この生成された折り返しセルは、セレクタ部515から5段FiFoラム521にリード/ライト制御部522の制御の下で書き込まれる。
【0317】
そして、5段FiFoラム521に保持されている折り返しセルは、挿入制御部531からのリード要求を受信したリード/ライト制御部522の制御により、5段FiFoラム521から読み出された後、固定値追加部532にて固定長データを付加された後、UpSセル挿入部80から挿入許可信号を受信した挿入制御部531の制御の下SEL533からUpSセル挿入部80へ出力される。
【0318】
一方、調停制御部541は、Act/Dactセル発生制御カウンタ部333,VPI/VCIチェック部641,Act Deniedセル生成部662からのセル発生要求を受信すると、受信したセル発生要求を挿入制御部531へ出力し、挿入制御部531における上記表4に示す優先順位に従った挿入の調停処理により、挿入を許可する信号を受信すると、セル発生要求の出力元(Act/Dactセル発生制御カウンタ部333,VPI/VCIチェック部641,Act Deniedセル生成部662のいずれか)へ許可信号を出力し、それに対するセルデータがSEL543から調停部530へ出力するようにSEL543を制御する。そして、このセル発生要求の出力元(Act/Dactセル発生制御カウンタ部333,セル生成部642,Act Deniedセル生成部662のいずれか)からのデータは、UpSセル挿入部80から挿入許可信号を受信した挿入制御部531の制御の下SEL533からUpSセル挿入部80へ出力される。
【0319】
このように、本実施形態に係るPMセル挿入部500では、折り返しセル保持部520が、FiFoラム521をそなえて構成されることで、返信データとしてのBack Rep Cell 等を確実に他のATM処理装置Bに送信できるとともに、返信データに必要な最小限のデータのみを保持することで、回路規模及び消費電力を削減できる。
【0320】
また、挿入制御部531及び調停制御部541が、上記表4に示すような優先順位を基に、調停を行なうので、同時にセルの挿入要求が発生した場合には、即時性を有するデータを確実に早く送信できる。
(3−6)システム全体でのVP/VC監視動作の説明
上記の如く構成されたATM処理装置4(A,B)について、まず、図13(a)に示す流通状態の監視動作について述べる。
【0321】
ATM処理装置Aでは、マイコン95から流通状態の監視処理を開始する旨の情報がVP/VC Monitoring部200に設定されると、ATM処理装置Aは、他のATM処理装置BへActivate Request Cell を送出する。
なお、このActivate Request Cell は、STSチャンネル♯2内の或るチャンネルの場合を前提に説明をするが、以下の説明において、STSチャンネル♯2内の他のチャンネルや他のSTSチャンネル♯1,♯3内のチャンネルの場合も同様の動作であるので、説明を省略する。
【0322】
このActivate Request Cell は、図2に示すUpSセル挿入部80からUpStream側のUTOPIA20へ送出され、Activate Request Cell を受信したUTOPIA20は、SDH伝送装置3内のマッピング/デマッピング部3−2のUTPOPIA10−1とのClav等の制御信号の遣り取りを行なった後、Activate Request Cell をUTPOPIA10−1へ出力する。
【0323】
そして、Activate Request Cell は、マッピング/デマッピング部3−2のマッピング部3mにてSTSチャンネル♯2の伝送フレーム内にマッピングされて、他のATM処理装置Bへ出力される。
その後、マッピング/デマッピング部3−2で他のATM処理装置Bから出力されたActivate Confirmed Cell がマッピングされている伝送フレームを受信すると、デッマッピング部3dでActivate Confirmed Cell が抽出される。このActivate Confirmed Cell は、UTPIA10とUTOPIA20−1とでClav等の制御信号の遣り取りを行なった後、UTPIA10で受信され、ATMセル処理部4−1内の基準タイミング(セル同期)に乗せ換えられてUTPIA10からセル識別部31へ出力される。セル識別部31では、受信したセルが、PMセルであることを識別すると、その受信したセル内容をVP/VC Monitoring部200へ伝える。
【0324】
そして、流通状態の監視を開始する許可信号であるActivate Confirmed Cell を受信後に、ATM処理装置Aは、所定のUser Cell 間隔でForward Monitoring Cell (Outgoing)をATM処理装置Bへ送出する。なお、Forward Monitoring Cell は、上記Activate Request Cell と同様に、UpStream側のUTOPIA20, マッピング/デマッピング部3−2を介して、他のATM処理装置Bへ出力される。
【0325】
また、流通状態の監視動作を中止する際には、マイコン95の設定により、ATM処理装置Aは、Deactivate Request Cell を送出して、Deactivate Confirmed Cell を受信することにより流通状態の監視を終了する。このDeactivate Request Cell も、上記Activate Request Cell と同様に、UpStream側のUTOPIA20, マッピング/デマッピング部3−2を介して、他のATM処理装置Bへ出力される。
【0326】
このATM処理装置Aは、他のATM処理装置BへForward Monitoring Cell を送出してから流通状態の監視を終了するまでの間に、他のATM処理装置BからBackward Reporting Cell を受信して、この受信したBackward Reporting Cell の情報は、VP/VC Monitoring部200からマイコン95へ通知される。
一方、このATM処理装置Aは、Activate要求中又はDeactivate要求中にATM処理装置BからActivate Confirm Cell 或いはActivate Denied Cell又はDeactivate Confirmed Cell 或いはDeactivate Denied Cellを受信しないときは、マイコン95により設定されている再送信回数内で再びActivate Request Cell 又はDeactivate Request Cell をATM処理装置Bへ送出する。これらの再び送信されるActivate Request Cell 又はDeactivate Request Cell も、上記Activate Request Cell と同様に、UpStream側のUTOPIA20, マッピング/デマッピング部3−2を介して、他のATM処理装置Bへ出力される。
【0327】
マッピング/デマッピング部3−2が他のATM処理装置Bから出力したActivate Request Cell がマッピングされた伝送フレームを受信すると、デマッンング部3dは、伝送フレームからActivate Request Cell 等のATMセルをデマッピングし、これらのActivate Request Cell 等は、UTOPIA20−1とDowunStream 側のUTOPIA10とのClav等の制御信号のやり取りが行なわれた後に、上記UTOPIA10で受信されて、ATMセル処理部4−1内の基準タイミングに乗せ換えられてセル識別部31で受信される。
【0328】
そして、VP/VC Monitoring部200は、マイコン95へ他のATM処理装置Bから受信したセル内容(Activate Request Cell 内容)を通知し、マイコンからの指示により、ATM処理装置Aは、他のATM処理装置BへActivate Confirmed Cell やActivate Denied Cellを送出する一方、ATM処理装置Bから受信したセル内容(Activate Request Cell 内容)に対するマイコン95からの指示を所定の時間(例えば、2秒)内に受信しないときは、ATM処理装置Aは、他のATM処理装置BへActivate Denied Cellを送出する。これらの、Activate Confirmed Cell やActivate Denied Cellも、上記Activate Request Cell と同様に、UpStream側のUTOPIA20, マッピング/デマッピング部3−2を介して、他のATM処理装置Bへ出力される。
【0329】
その後、他のATM処理装置Bから上記Activate Request Cell と同じ様にForward Montitoring Cellを受信すると、ATM処理装置Aは、他のATM処理装置BへBackward Reporting Cell を出力し、Deactivate Request Cell を受信すると、Deactivate Confirmed Cell 又はDeactivate Denied Cellを出力する。
更に、図13(b)に示すATM処理装置BはATM処理装置Aから受信したActivate Request Cell に対して、実施を許可するActivate Confirmed Cell を送信後に、ATM処理装置A宛のForward Monitoring Cell を定期的に生成して送信する。
並びに、図13(c)に示すTwo−Way の場合は、ATM処理装置A,B間でForward Monitoring Cell の送出やBackward Reporting Cell 等が送受信されて流通状態の監視処理が行なわれる。
【0330】
なお、ATM処理装置Aのマイコン95の設定により、上記の流通状態の監視処理が、他のSTSチャンネル♯1,♯3に対しても行なわれる。
このように、本実施形態に係るATM処理装置A(4)によれば、マイコン95の指示に応じて、他のATM処理装置Bとの間で定期的にForward Monitoring Cell 等をやりとり行なうことができるとともに、伝送速度の高いネットワークに対して流通状態の監視を容易に行なえる。
【0331】
さらに、複数のSTSチャンネル♯iに対する流通状態の監視を一つのATM処理装置A(4)で行なえるので装置の規模を簡素構成することができる他、高速度通信や可変速度型通信に適した、複雑なシステムの保守・管理を容易に行なうことができる。
(4)その他
尚、上記においては、廃棄セルのカウントや流通状態の監視等のPM処理を、複数のSTSチャンネル♯iに対して1つのATMセル処理部4−1を用いて行なうことを説明をしたが、図56に示すようなATM処理装置4′の構成のように、STSチャンネル♯i毎にATMセル処理部4−1を設けてATM処理装置(以下、説明上ATM処理装置4と区別するため、符号「4a」を付加する。)を構成することもできる。
【0332】
このようなATM処理装置4aにおいても、各ATMセル処理部4−1が、マッピング/デマッピング部2−i,3−iからATMセルを受信し、前記ATMセル処理部4−1の動作と同じような動作を行なうことができる。但し、このATMセル処理部4−1内のUTOPIA10,20はATMセル処理部4−1で扱うSTSチャンネル♯i以外のSTSチャンネル♯jを扱うマッピング/デマッピング部2−i,3−i内のUTOPIA10−1,20−1とは、Clav等の制御信号のやり取りを行なう必要がない。
【0333】
そして、ATM処理装置4aは、前記ATM処理装置4と同じように、伝送速度が高い伝送システムにおいて、セルの誤挿入や流通状態の監視を容易に行なうことができる。
また、前記ATM処理装置4に比して、ATM処理装置(以下、説明上ATM処理装置4と区別するため、符号「4b」を付加する。)は、複数のATMセル処理装置4−1をそなえて構成することもできる。
【0334】
このようなATM処理装置4bによっても、前記ATM処理装置4と同じ様に、セルの誤挿入や流通状態の監視を容易に行なうことができる他、高速度通信や可変速度型通信に適した、複雑なシステムの保守・管理を容易に行なうことができる。
一方、上記実施の形態の説明では、ATMセル処理部4−1は廃棄セルカウント部100とVP/VC Monitoring部200とをそなえて構成されるが、廃棄セルカウント部100をそなえなずにATMセル処理部(以下、説明上ATMセル処理部4−1と区別するため、符号「4−1a」を付加する。)を構成することもできる。また、前記ATM処理装置4a,4bについても、廃棄セルカウント部100をそなえずにATM処理装置(以下、説明上ATM処理装置4と区別するため、符号「4c」を付加する。)を構成することもできる。
【0335】
このような、ATM処理装置4cによっても、前記したATM処理装置4と同様に、高速度通信におけるATMセルの流通状態の監視を容易に行なえ、また、UTOPIA10,10−1,20,20−1を用いて各ATMセル処理部4b(4−1a)が複数のSTSチャンネルを扱うことができるので、流通状態の監視を容易に行なうことができる他、高速度通信や可変速度型通信に適した、複雑なシステムの保守・管理を容易に行なうことができる。
【0336】
ところで、上記ATM処理装置4,4a,4b,4cは、図1に示すようにSDH伝送装置2,3間にそなえた場合について説明をしたが、他の伝送経路上に介装することもでき、例えば、図1中のATM処理装置4αは、SDH伝送装置2,3の下位階層の伝送経路中に介装することもでき、このATM処理装置4αによっても、通信容量の拡大に伴うATMセルの喪失や流通状態の監視を行なえる。
【0337】
他方、VP/VC Monitoring部200をそなえなずにATMセル処理部(以下、説明上ATMセル処理部4−1と区別するため、符号「4−1b」を付加する。)を構成することもできる。また、前記ATM処理装置4a,4bについても、VP/VC Monitoring部200をそなえずにATM処理装置(以下、説明上ATM処理装置4と区別するため、符号「4d」を付加する。)を構成することもできる。
【0338】
このような、ATM処理装置4dによっても、前記したATM処理装置4と同様に、高速度通信における廃棄セルやセルの誤挿入を容易に監視でき、また、UTOPIA10,10−1,20,20−1を用いて各ATMセル処理部4b(4−1a)が複数のSTSチャンネルを扱うことができるので、高速度通信における廃棄セルやセルの誤挿入を容易に監視できる他、高速度通信や可変速度型通信に適した、複雑なシステムの保守・管理を容易に行なうことができる。
【0339】
並びに、上記に詳述した以外に本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、本発明は、多種多様の形態で実施できる。
【0340】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の固定長データ処理装置によれば、高速度通信での固定長データの誤挿入や喪失等の検出や流通状態の監視等の保守・管理を容易に行なうことができる利点がある。
更に、高速度通信や可変速度型通信網等の複雑な光通信網における固定長データの誤挿入や喪失等の検出や流通状態の監視等の保守・管理を容易に行なうことができる他、例えば、複雑な光通信網から受信した固定長データを固定長データ処理装置内の基準タイミングに乗せ換えることで、処理を容易に行なえる利点もある。
【0341】
また、複数の伝送装置で扱われる複数の固定長データを、伝送装置の識別情報に基づいて、共通に行なうことで、装置を簡素に構成することができる利点もある。
また、複数の固定長データを伝送経路についての伝送経路識別情報に基づいて共通で行なうので、装置を簡素に構成できる利点もある。
【0342】
更に、固定長データの廃棄状態を容易に監視できる利点もある。
更に、廃棄内容保持部が少なくとも2つの保持領域を有して、書き込み対象の保持領域と読み出し対象の保持領域とが、所定周期で切り替わるため、廃棄状態の監視と廃棄状態の通知を同時に行なえて、処理を迅速に行なえる利点もある。
【0343】
更に、廃棄内容情報の廃棄内容保持部への書き込みがアドレスにより区別されるので、廃棄内容情報の収集や管理をより容易に行なえる利点もある。
更に、デュアルポートRAMを使用する事で、処理を迅速に行なえるとともに、装置規模を縮小して簡素に製造できる利点もある。
【0344】
更に、デュアルポートRAMにおける一方の系統のポートが読み出し専用に用いることで、統括管理部が非同期にアクセスしてくる読み出し要求に対して容易に対応でき、処理を迅速に行なえる利点もある。
また、廃棄数保持部が少なくとも2つのレジスタを用いて構成され、書き込み対象のレジスタと読み出し対象のレジスタとが、所定周期で切り替わって廃棄数状態の監視と廃棄数情報の通知を同時に行なえるので、迅速な処理を行なえる利点もある。
【0345】
また、廃棄対象のデータの廃棄原因をコード化することで、小規模回路で複数の廃棄原因の保持・通知を行なえる利点もある。
また、固定長データの流通状態を監視を容易に行なえる利点がある。
【0346】
また、判別部が、受信した制御データが統括管理部にて通知すべきデータであるか否かを、少なくとも自己の内部処理状態についての情報を含む判別情報に基づいて判別し、通知要と判別された制御データのみその内容を統括管理部へ通知するので、的確に保守・管理の運用の処理のみを行なえるとともに、制御データ送信処理部で返信データを生成して他の固定長データ処理装置へ送信するので、即時性を有する制御データについての返送処理を迅速に行なえる利点もある。
【0347】
また、第1タイマカウント部が応答データに所定時間内に受信されているか否かを監視することで、応答データの未受信による、装置の孤立化を防止できる利点もある。
また、第1タイマカウント部が、所定周期でタイマカウント値が書き込み/読み出しされる第1タイマ用RAMを用いて構成されるので、装置を簡素に構成できる利点もある。
【0348】
また、判別に必要なデータを判別データ保持用RAMを用いることで、効率良く保持する事ができ、装置を簡素に構成できる利点もある。
また、判別データ保持用RAMを複数そなえて判別処理をパラレルに行なうことで、容易に複数の伝送装置で扱われる複数の固定長データに対する判別処理を迅速に行なえる利点もある。
【0349】
また、判別処理に使用されない設定データを設定データ保持部に保持することで、動作頻度の高い判別データ保持用RAMのサイズを最小限に押さえて消費電力を削減できる利点もある。
また、内部処理状態をコード化するので、保守・管理を容易に行なえ、コードを監視することで異常時の復旧も速やかに行なえる利点もある。
【0350】
また、内部処理状態を単にコード化するばかりかそれぞれのビットに意味を持たせる事で、コード(内部処理状態)を考慮して、動作する装置の部品を単純な回路(デコード回路)で構成すれば、より簡素に装置を構成できる利点もある。
また、制御データ送信処理部が、判別部における内部処理状態についての情報に基づいて制御データの生成を行なうので、個別に内部状態の監視を行なう要素をそなえずに済み、装置を簡素に構成できるとともに、消費電力を削減できる利点もある。
【0351】
また、統括管理部からの指示内容及び統括管理部への通知内容として複数の伝送装置で扱われる複数の固定長データの情報を効率良く保持できて、装置を簡素に構成できる利点もある。
また、統括管理部からの新規の指示の有無を指示内容の一部を用いて表示した情報とすることで、指示内容保持部のRAMの情報を格納する領域を拡張せずに既存の領域を利用することで、回路規模を削減できる利点もある。
【0352】
また、統括管理部が通知内容の新旧を判断して余分な動作を省くので、消費電力を削減できる利点もある。
また、一回の統括管理部の設定処理に対し一回の発生動作の処理を行なう事で、余分な動作を省く事ができ、消費電力削減に貢献できる利点もある。
【0353】
また、統括管理部からの指示の未受信による装置の孤立化を防止できるとともに、他の固定長データ処理装置に対して早期に応答データを送信できて、処理の迅速性を確保できる利点もある。
また、第2タイマカウント部が第2タイマ用RAMを用いて所定周期でタイマカウント値を書き込み/読み出すので、複数の固定長データの処理に容易に対応できるとともに、装置を簡素に構成できる他、消費電力を削減できる利点もある。
【0354】
また、返信データを確実に他の固定長データ処理装置に送信できる利点もある。
また、返信データに必要な最小限のデータのみを保持することで、装置を簡素に構成できる他消費電力を削減できる利点もある。
【0355】
また、優先順位を設定することにより、即時性を有するデータを確実に送信できる利点もある。
また、カウント処理を行なうにあたり、最低限のレジスタで構成することができる他、カウント結果保持用RAMを用いる事で、効率の良い回路構成が可能で複数の伝送装置で扱われる複数の固定長データの処理(例えば、多チャンネル処理)に容易に対応する事ができる利点もある。
【0356】
また、カウント結果の書き込みと読み出しとが行われるRAMが交互に切り替わるので、通知とカウントを同時に行なえて、迅速に処理を行なえる利点もある。
また、監視データの生成に必要な複数種類の情報を生成するにあたり、最低限のレジスタ構成で実現することができ、更に、複数種類のRAMを使用することで、効率の良い回路構成が可能で複数の伝送装置で扱われる複数の固定長データの処理(例えば、多チャンネル処理)に容易に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る固定長データ処理装置が適用されるSDH伝送網を形成するリングネットワーク1の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るSDH伝送装置とATM処理装置を示すブロック図である。
【図3】(a)及び(b)は、それぞれ本発明の実施の形態に係るマッピング/デマッピング部内のUTOPIAの詳細構成例を示すブロック図である。
【図4】(a)及び(b)は、それぞれ本発明の実施の形態に係るATM処理装置内のUTOPIAの詳細構成例を示すブロック図である。
【図5】(a)〜(e)は、それぞれ本発明の実施の形態に係るUTOPIAに非同期で入力するATMレイヤからのセルが、装置内基準内処理タイミングに乗せ換えられる状態を説明するためのタイムチャートである。
【図6】本発明の実施の形態に係るセル処理部を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るDP−RAMの領域の割り当てを示す図である。
【図8】本発明の実施の形態に係るPM処理部の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る廃棄セルカウント部を示すブロック図である。
【図10】本発明の実施の形態に係るDual−Port RAM のアドレスの構成例を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態に係るDual−Port RAM のデータのビット構成を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る廃棄セルカウント部の処理を説明するためのタイムチャートである。
【図13】(a)〜(c)は、それぞれ本発明の実施の形態に係る固定長データ処理装置間の流通状態の監視動作を説明するための図である。
【図14】本発明の実施の形態に係るActivate/Deactivate Cellのフォーマット例を示す図である。
【図15】本発明の実施の形態に係るPerformance Monitoring Cell のフォーマット例を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態に係るVP/VC Monitoring部の遷移状態例を示す図である。
【図17】本発明の実施の形態に係るVP/VC Monitoring部を示すブロック図である。
【図18】本発明の実施の形態に係るPM判定部及びForward Monitoring送出処理部を示すブロック図である。
【図19】本発明の実施の形態に係るCAMラムの領域のアドレス構成例を示す図である。
【図20】本発明の実施の形態に係るCAMラムの領域のデータ構成例を示す図である。
【図21】本発明の実施の形態に係るCAM判定部の内部状態の一覧を示す図である。
【図22】本発明の実施の形態に係るPM処理部における処理制御のタイムシーケンスを示す図である。
【図23】本発明の実施の形態に係る設定RAMの領域のデータ構成例を示す図である。
【図24】本発明の実施の形態におけるCAM判別動作を説明するためのタイムチャートである。
【図25】(a),(b)は、それぞれ本発明の実施の形態におけるForward Monitoring Cell 発生を説明するためのタイムチャートである。
【図26】本発明の実施の形態に係るAct/Dact送信処理部を示すブロック図である。
【図27】本発明の実施の形態に係る5秒タイマRAMの領域のデータ構成例を示す図である。
【図28】本発明の実施の形態におけるAct/Dact送信処理部の処理を説明するためのタイムチャートである。
【図29】本発明の実施の形態に係るAct/Dact受信処理部を示すブロック図である。
【図30】本発明の実施の形態に係る要求保持RAM(シングルポートラム)の領域のアドレス構成例を示す図である。
【図31】本発明の実施の形態に係る要求保持RAM(シングルポートラム)の領域のデータ構成例を示す図である。
【図32】本発明の実施の形態に係る通知保持RAM(シングルポートラム)の領域のデータ構成例を示す図である。
【図33】本発明の実施の形態に係るAct/Dact受信処理部によるマイコンからの設定情報の保持とマイコンへ受信したセルの内容を通知する動作を説明するためのタイムチャートである。
【図34】本発明の実施の形態に係るAct/Dact受信処理部を示すブロック図である。
【図35】本発明の実施の形態に係る2秒タイマRAMの領域のアドレス構成例を示す図である。
【図36】本発明の実施の形態に係る2秒タイマRAMの領域のデータ構成例を示す図である。
【図37】本発明の実施の形態におけるAct/Dact受信処理部での2秒タイマ動作を説明するためのタイムチャートである。
【図38】本発明の実施の形態に係るPMカウント部を示すブロック図である。
【図39】本発明の実施の形態に係るMCSNカウント部及びMCSNカウント保持部を示すブロック図である。
【図40】本発明の実施の形態に係るMCSNカウントRAM領域のデータ構成例を示す図である。
【図41】本発明の実施の形態に係るTUC発生カウントRAM領域のデータ構成例を示す図である。
【図42】本発明の実施の形態に係るTUC受信保持RAM領域の構成例を示す図である。
【図43】本発明の実施の形態に係るTRCC受信保持カウントRAM領域例の構成を示す図である。
【図44】本発明の実施の形態に係るBIPVカウントRAM領域の構成例を示す図である。
【図45】本発明の実施の形態に係るPMカウント集計部及びPMカウント集計保持部を示すブロック図である。
【図46】本発明の実施の形態に係るRAM1,RAM2の領域のアドレス構成例を示す図である。
【図47】本発明の実施の形態に係るRAM1の領域のデータ構成例を示す図である。
【図48】本発明の実施の形態に係るRAM2の領域のデータ構成例を示す図である。
【図49】本発明の実施の形態に係るPMカウント集計保持部におけるカウントと通知の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図50】本発明の実施の形態に係るPMセル挿入部を示すブロック図である。
【図51】(a)及び(b)は、それぞれ本発明の実施の形態に係るFiFoラム領域の構成例を示す図である。
【図52】本発明の実施の形態に係るFiFoラム領域のアドレス構成例を示す図である。
【図53】本発明の実施の形態に係るPM処理部における処理制御のタイムシーケンスを示す図である。
【図54】本発明の実施の形態に係るPM処理部における処理制御のタイムシーケンスを示す図である。
【図55】従来のSDH伝送網を形成するリングネットワーク1′を示すブロック図である。
【図56】従来のSDH伝送装置とATM処理装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 リングネットワーク
2,3,5 SDH伝送装置(高次の伝送フレームを取り扱う伝送装置)
2−1〜2−n,3−1〜3−n マッピング/デマッピング部
3d デマッピング部
3m マッピング部
4,4α ATM処理装置
4−1 ATM処理部(固定長データ処理装置)
6 ビデオサーバ
9−1〜9−n, SDH伝送装置(低次の伝送フレームを取り扱う伝送装置)
10,10−1,20,20−1 UTPIA
11,11−1,23−1,24 外部インタフェース部
11a,24b 有効チャンネル保持部
11b,11−1b,13−1b,14b,21b,21−1a,23−1b,24c カウンタ
11c,23−1c,24a 受信チャンネル決定部
11−1a,23−1a クラブ生成部
11−1c,21a,21−1b 書き込み制御部
11−1d,14−1b,23−1d,24−1b クロック乗り換え部
12,12−1,22,22−1 データ保持部
12a,12−1a,22a,22−1a データ保持用バッファ
13,14−1,23,24−1 中間制御部
13a,23a STSチャンネル保持用バッファ
13b,14−1a,23b,24−1a セルカウント部
13−1,14 読み出し処理部
13−1a,14a 読み出し制御部
21,21−1 書き込み処理部
30 セル処理部
31 セル識別部
32 アラーム管理部
33 ALM発生部
34 RAMアクセス調停部
36 シフトレジスタ
37 VP終端情報RAM
38 28進カウンタ
39 セル挿入/廃棄部
40 LB処理部
50 PM処理部
60 デュアルポートラムインタフェース(DP−RAM I/F)部
70 デュアルポートラム(DP RAM)
80 UpSセル挿入部
91 エントリーラムインタフェース部(ENTRY−RAM I/F)
92 マイコンインタフェース部
93 PG部
94 シングルポートラム(エントリ情報保持ラム)
95 マイコン
100 廃棄カウント部
110 廃棄セル保持部
111 デュアルポートラム
112,113 レジスタ
120 比較カウント部
121 コンパレータ(COMP)
122,141 ADD−GEN
123 廃棄原因コード化部
124,142,143,315,318,464,465,468,469,533,543 SEL
130 リードライト制御部
140 通知インタフェース部
200 VP/VC Monitoring部
300 CAM部
310 PM判定部
310A CAM制御部
310B CAMデータ保持部
310C 設定データ保持部
310D 設定通知制御部
311 CAM判別部
312 CAM判別制御部
313 CAM RAM
314,317,337,522,612,622,655 リードライト制御部
316 設定RAM
320 Forward Monitoring送出処理部
321 Fm発生User Cell カウント部
322 Fm発生制御カウンタ部
323 Fmセル生成部
330 Act/Dact送出処理部
330A 5秒タイマデータ保持部
330B タイマカウント部
331 5秒タイマRAM
332 5秒タイマ更新制御部
333 Act/Dactセル発生制御カウンタ部
334 Act/Dactセル生成部
335 タイマ値更新部
336 リトライ値更新部
400 PMカウント部
410 MCSNカウント部
411 MCSNカウント保持部
413 カウント値初期化/更新部
414 カウント制御部
415 シングルポートラム
420 TUC発生部
421 TUC発生カウント保持部
430 TUC受信部
431 TUC受信保持部
440 TRCCカウント部
441 TRCCカウント保持部
450 BIPVカウント部
451 BIPVカウント保持部
460 PMカウント集計部
462 カウント値初期化/更新部
463 カウントアップ制御部
465 カウント通知制御部
467a1,467b1 RAM1
467a2,467b2 RAM2
461 PMカウント集計保持部
500 PMセル挿入部
510 折り返しセル生成部
511 Back Rep生成部
512 Act Denied生成部
513 Dact Comf生成部
514 Dact Denied生成部
515 セレクタ部
520 折り返しセル保持部
521 FiFo(FiFoラム)
530 調停部
531 挿入制御部
532 固定値追加部
540 セル発生要求調停保持部
541 調停制御部
542 フリップフロップ(FF)
600 Act/Dact受信処理部
610 要求データ保持部
611 要求保持RAM
620 通知データ保持部
621 通知データ保持部
630 要求通知制御部
631 ならびかえ部
632 制御部
640 要求セル発生部
641 VPI/VCI=0チェック部
643 カウンタ
650 2秒タイマ部
651 2秒タイマRAM
652 Act Cell受信中bit 更新部
653 タイマ値更新部
654 2秒タイムアップbit 更新部
660 Act Deni Cell発生部
661 Act Deniedセル発生検出部
662 Act Deniedセル生成部
700 タイミング生成部

Claims (35)

  1. 非同期通信に使用される固定長データを処理する固定長データ処理装置であって、
    少なくとも該固定長データを受信して当該固定長データに対して所望のデータ処理を施すデータ処理部と、
    該データ処理部で受信された該固定長データに基づいて該非同期通信の運用状態を監視するための監視処理を行なう運用状態監視処理部と
    該運用状態監視処理部での処理を統括管理する統括管理部とをそなえ、
    該データ処理部が、
    該固定長データが廃棄すべき固定長データであるか否かを識別する識別部をそなえるとともに、
    該運用状態監視処理部が、
    該識別部で廃棄すべき固定長データであると識別された廃棄対象のデータについての情報を収集・管理することにより該固定長データの廃棄状態を監視する廃棄状態監視部をそなえ、且つ、
    該廃棄状態監視部が、
    該廃棄対象のデータの内容についての廃棄内容情報を保持する廃棄内容保持部と、
    該廃棄対象のデータの数についての廃棄数情報を保持する廃棄数保持部と、
    該伝送経路識別情報に基づいて、該廃棄内容情報を該廃棄内容保持部に書き込むとともに該廃棄数情報を該廃棄数保持部に書き込む書き込み処理部と、
    該廃棄内容保持部及び該廃棄数保持部に保持されている情報を読み出して該統括管理部へ通知する通知インタフェース部とをそなえていることを特徴とする、固定長データ処理装置。
  2. 該データ処理部及び該運用状態監視処理部が、それぞれ、該固定長データの長さに同期した処理タイミングに従って上記の処理を行なうように構成されていることを特徴とする、請求項1記載の固定長データ処理装置。
  3. 複数の固定長データがそれぞれ複数の伝送装置で扱われる場合に、
    該データ処理部及び該運用状態監視処理部が、それぞれ、
    該伝送装置についての識別情報に基づいて、上記の各処理を該伝送装置に共通で行なうように構成されていることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の固定長データ処理装置。
  4. 複数の固定長データにそれぞれ当該固定長データの伝送経路についての伝送経路識別情報が設定されている場合に、
    該データ処理部及び該運用状態監視処理部が、それぞれ、該伝送経路識別情報に基づいて上記の処理を該伝送経路に共通で行なうように構成されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の固定長データ処理装置
  5. 該廃棄内容保持部が、少なくとも2つの保持領域を有して構成されるとともに、
    該書き込み処理部が、書き込み対象の保持領域を所定周期で切り替えて該廃棄内容情報を該保持領域のいずれかに交互に書き込むように構成され、且つ、
    該通知インタフェース部が、該書き込み処理部による書き込み中の保持領域とは異なる領域から該廃棄内容情報を読み出すように構成されていることを特徴とする、請求項記載の固定長データ処理装置。
  6. 該書き込み処理部が、
    該廃棄内容情報の該廃棄内容保持部への書き込み位置を指定するためのアドレス情報を発生するアドレス発生部をそなえるとともに、
    該アドレス発生部が、
    上記の各保持領域に固有の識別情報を含むアドレス情報を発生することにより、上記の書き込み対象の保持領域の切り替えを行なうように構成されていることを特徴とする、請求項記載の固定長データ処理装置。
  7. 該廃棄内容保持部が、少なくとも2系統の書き込み読み出し制御のためのポートを有するデュアルポートRAMを用いて構成されていることを特徴とする、請求項又は請求項に記載の固定長データ処理装置。
  8. 該デュアルポートRAMにおける一方の系統のポートが読み出し専用ポートとして構成されるとともに、
    該通知インタフェース部が、
    該読み出し専用ポートを通じて該保持領域の該廃棄内容情報を読み出すように構成されていることを特徴とする、請求項記載の固定長データ処理装置。
  9. 該廃棄数保持部が、少なくとも2つのレジスタを用いて構成されるとともに、
    該書き込み処理部が、書き込み対象のレジスタを所定周期で切り替えて該廃棄数情報を該レジスタのいずれかに交互に書き込むように構成され、且つ、
    該通知インタフェース部が、該書き込み処理部による書き込み中のレジスタとは異なるレジスタから該廃棄数情報を読み出すように構成されていることを特徴とする、請求項記載の固定長データ処理装置。
  10. 該書き込み処理部が、
    該廃棄対象のデータの廃棄原因を当該廃棄原因に応じたコードにコード化する廃棄原因コード化部をそなえるとともに、該廃棄原因コード化部により得られた該コードを該廃棄内容情報の一部として該廃棄内容保持部に書き込むように構成され、且つ、
    該通知インタフェース部が、
    該廃棄内容保持部から該廃棄内容情報の一部として読み出した該コードを該統括管理部へ通知するように構成されていることを特徴とする、請求項記載の固定長データ処理装置。
  11. 非同期通信に使用される固定長データを処理する固定長データ処理装置であって、
    少なくとも該固定長データを受信して当該固定長データに対して所望のデータ処理を施すデータ処理部と、
    該データ処理部で受信された該固定長データに基づいて該非同期通信の運用状態を監視するための監視処理を行なう運用状態監視処理部と、
    該運用状態監視処理部での処理を統括管理する統括管理部をそなえるとともに、
    該運用状態監視処理部が、
    該統括管理部の指示に応じて、他の固定長データ処理装置との間で定期的に監視データを遣り取りすることにより、上記の他の固定長データ処理装置との間の固定長データの流通状態を監視する流通状態監視部をそなえ
    該流通状態監視部が、
    該統括管理部からの指示に応じて上記の監視処理の実施を制御するための制御データを生成する制御データ生成処理部と、
    該制御データ生成処理部で生成された該制御データを上記の他の固定長データ処理装置へ送信する制御データ送信処理部と、
    該制御データに対する応答として該監視処理の実施を許可する応答データを受信すると、上記の他の固定長データ処理装置宛の監視データを定期的に生成して送信する監視データ送信処理部と、
    該監視データの送信に対して上記の他の固定長データ処理装置から返信される監視データに基づいて所定のカウント処理を行ない、該カウント処理によるカウント結果を該流通状態の監視結果として該統括管理部へ通知するカウント処理部とをそなえていることを特徴とする固定長データ処理装置
  12. 該流通状態監視部が、
    上記の他の固定長データ処理装置から上記の監視処理の実施を制御するための制御データを受信すると、当該制御データの内容を該統括管理部へ通知し、該通知に対する該統括管理部からの指示に応じた応答データを生成する制御データ受信処理部をそなえるとともに、
    該制御データ送信処理部が、
    該制御データ受信処理部で生成された該応答データを上記の他の固定長データ処理装置へ向けて送信しうるように構成されていることを特徴とする、請求項1記載の固定長データ処理装置。
  13. 該流通状態監視部が、
    上記の他の固定長データ処理装置から受信される該制御データが該統括管理部にて通知すべきデータであるか否かを、少なくとも自己の内部処理状態についての情報を含む判別データに基づいて判別する判別部をそなえるとともに、
    該制御データ受信処理部が、
    該判別部にて通知要且つ返信要と判別された制御データについてのみその内容を該統括管理部へ通知するように構成され、且つ、
    該制御データ送信処理部が、
    該判別部にて通知不要と判別された制御データについてはその内容に応じた返信データを生成して上記の他の固定長データ処理装置へ送信するように構成されていることを特徴とする、請求項1記載の固定長データ処理装置。
  14. 該制御データ生成処理部が、
    該制御データに対する応答として該監視処理の実施を許可する応答データが所定時間内に受信されるか否かを監視する第1タイマカウント部をそなえ、
    該第1タイマカウント部にて該応答データが所定時間内に受信されなかったと判定されると、該制御データの再生成処理を行なうように構成されていることを特徴とする、請求項1〜1のいずれか1項に記載の固定長データ処理装置。
  15. 該第1タイマカウント部が、所定周期でタイマカウント値が書き込み/読み出しされる第1タイマ用RAMを用いて構成されていることを特徴とする、請求項1記載の固定長データ処理装置。
  16. 該判別部が、該判別データを保持する判別データ保持用RAMをそなえていることを特徴とする、請求項1記載の固定長データ処理装置。
  17. 該判別部が、該判別データ保持用RAMを複数そなえ、複数の制御データに対する判別処理をパラレルに行なうように構成されていることを特徴とする、請求項1記載の固定長データ処理装置。
  18. 該判別部が、上記の判別処理に使用されない設定データを保持する設定データ保持部をそなえていることを特徴とする、請求項1又は請求項17に記載の固定長データ処理装置。
  19. 該判別部が、該内部処理状態についての情報をコード化して該判別データ保持用RAMに保持するように構成されていることを特徴とする、請求項118のいずれか1項に記載の固定長データ処理装置。
  20. 該判別部が、上記の監視処理が実施中である否かを表すコードを含むように該内部処理状態についての情報をコード化するように構成されていることを特徴とする、請求項19記載の固定長データ処理装置。
  21. 該制御データ送信処理部が、該判別部における該内部処理状態についての情報に基づいて該制御データの生成を行なうように構成されていることを特徴とする、請求項1記載の固定長データ処理装置。
  22. 該制御データ受信処理部が、
    該統括管理部からの指示内容を保持する指示内容保持部と、
    該統括管理部へ通知すべき内容を保持する通知内容保持部とをそなえ、
    該指示内容保持部及び該通知内容保持部が、それぞれ、RAMを用いて構成されていることを特徴とする、請求項1記載の固定長データ処理装置。
  23. 該指示内容保持部の該RAMが、
    該統括管理部からの新規の指示の有無を該指示内容の一部を用いて表示した情報を保持しうるように構成されていることを特徴とする、請求項2記載の固定長データ処理装置。
  24. 該通知内容保持部の該RAMが、
    該統括管理部への新規の通知内容の有無を表すコードを保持しうるように構成されていることを特徴とする、請求項2記載の固定長データ処理装置。
  25. 該制御データ受信処理部が、
    該指示内容保持部に保持された全指示内容を1度だけ検索することにより、上記の他の固定長データ処理装置へ送信すべき応答データを生成するように構成されていることを特徴とする、請求項2記載の固定長データ処理装置。
  26. 該制御データ受信処理部が、
    該通知に対する該統括管理部からの指示が所定時間内に受信されるか否かを監視する第2タイマカウント部をそなえ、
    該第2タイマカウント部にて該指示が所定時間内に受信されなかったと判定されると、上記の監視処理の実施を拒否する応答データを生成するように構成されていることを特徴とする、請求項1記載の固定長データ処理装置。
  27. 該第2タイマカウント部が、所定周期でタイマカウント値が書き込み/読み出しされる第2タイマ用RAMを用いて構成されていることを特徴とする、請求項2記載の固定長データ処理装置。
  28. 該制御データ送信処理部が、該返信データを一時的に保持するFIFOメモリをそなえていることを特徴とする、請求項1記載の固定長データ処理装置。
  29. 該FIFOメモリが、RAMを用いて構成されていることを特徴とする、請求項28記載の固定長データ処理装置。
  30. 該制御データ送信処理部が、該制御データ,該応答データ及び該返信データの重複生成時に各データの送信順を調停制御する調停制御部をそなえていることを特徴とする、請求項1記載の固定長データ処理装置。
  31. 該調停制御部が、該制御データ,該応答データ及び該返信データの送信処理を所定の優先順位に従って行なうように構成されていることを特徴とする、請求項3記載の固定長データ処理装置。
  32. 該制御データの優先順位よりも該応答データの優先順位の方が高く
    、且つ、該応答データの優先順位よりも該返信データの優先順位の方が高く設定されていることを特徴とする、請求項3記載の固定長データ処理装置。
  33. 該カウント処理部が、
    該カウント処理の該カウント結果を保持するカウント結果保持部をそなえるとともに、
    該カウント結果保持部が、カウント結果保持用RAMを用いて構成されていることを特徴とする、請求項1記載の固定長データ処理装置。
  34. 該カウント処理部が、
    該カウント結果保持用RAMとして、少なくとも2つのRAMをそなえ、
    一方のRAMに該カウント結果を書き込むとともに、他方のRAMから既に書き込まれたカウント結果を読み出して該統括管理部へ通知するように構成され、且つ、
    上記の各RAMに対する該カウント結果の書き込みと読み出しとを交互に切り替えるように構成されていることを特徴とする、請求項3記載の固定長データ処理装置。
  35. 該カウント処理部が、
    該監視データ送信処理部での該監視データの生成に必要な複数種類の情報を生成する監視データ生成用情報生成部をそなえるとともに、
    該監視データ生成用情報生成部が、
    複数種類のRAMを用いて該複数種類の情報を生成するように構成されていることを特徴とする、請求項1記載の固定長データ処理装置。
JP22503098A 1998-08-07 1998-08-07 固定長データ処理装置 Expired - Fee Related JP3626017B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22503098A JP3626017B2 (ja) 1998-08-07 1998-08-07 固定長データ処理装置
US09/280,881 US6594237B1 (en) 1998-08-07 1999-03-29 Fixed length data processing apparatus
CNB991063074A CN100379203C (zh) 1998-08-07 1999-04-29 固定长度数据处理设备

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22503098A JP3626017B2 (ja) 1998-08-07 1998-08-07 固定長データ処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000059386A JP2000059386A (ja) 2000-02-25
JP3626017B2 true JP3626017B2 (ja) 2005-03-02

Family

ID=16822971

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22503098A Expired - Fee Related JP3626017B2 (ja) 1998-08-07 1998-08-07 固定長データ処理装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6594237B1 (ja)
JP (1) JP3626017B2 (ja)
CN (1) CN100379203C (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6741602B1 (en) * 2000-03-30 2004-05-25 Intel Corporation Work queue alias system and method allowing fabric management packets on all ports of a cluster adapter
JP2003084984A (ja) * 2001-09-12 2003-03-20 Canon Inc 情報処理装置、及び、情報処理方法、及び、制御プログラム、及び、制御プログラムを記憶した記憶媒体
US7366121B1 (en) * 2002-04-22 2008-04-29 L-3 Communications Corporation Method and system for reducing data overhead in a wireless system
KR100487129B1 (ko) * 2003-01-21 2005-05-03 삼성전자주식회사 유토피아 인터페이스의 선입선출부간 1 바이트 단위로 셀전송을 제어하는 방법
JP2006254134A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Alaxala Networks Corp 通信統計収集装置
US7830899B2 (en) * 2005-05-27 2010-11-09 Agere Systems Inc. Obtaining channel status in a network-based data transport architecture
JP4684144B2 (ja) * 2006-03-24 2011-05-18 富士通株式会社 1対複数通信システムにおける通信方法及び同システムに用いられる子伝送装置
JP5419493B2 (ja) * 2009-03-03 2014-02-19 キヤノン株式会社 データ処理装置、データ処理装置の制御方法、およびプログラム
CN109712268B (zh) * 2018-12-13 2022-01-04 北京遥测技术研究所 一种高速飞行器黑障区数据测量处理方法和处理器

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0247184A (ja) * 1988-08-10 1990-02-16 Korukooto Eng Kk 帯電防止性被膜を有する陰極線管
JPH08204725A (ja) 1995-01-31 1996-08-09 Nec Corp バーチャルパス監視方式
US5600650A (en) 1995-07-07 1997-02-04 Sun Microsystems, Inc. Method and apparatus for synthesizing clock signals for use with an asynchronous transfer mode system having selectable data transmission rates
JP3176548B2 (ja) * 1996-01-26 2001-06-18 富士通株式会社 Atm交換局における回線インタフェース装置
JPH09237146A (ja) * 1996-03-01 1997-09-09 Omron Corp キー割当装置およびキー割当方法
JPH09238146A (ja) * 1996-03-01 1997-09-09 Fujitsu Ltd Atm交換機の通信監視システム
JP3376205B2 (ja) 1996-03-13 2003-02-10 富士通株式会社 Atm回線インタフェースのセル処理システム
JP3302578B2 (ja) * 1996-10-21 2002-07-15 富士通株式会社 Oam処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN100379203C (zh) 2008-04-02
CN1244754A (zh) 2000-02-16
JP2000059386A (ja) 2000-02-25
US6594237B1 (en) 2003-07-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0157152B1 (ko) 확장 구조를 갖는 에이티엠 계층 기능 처리 장치
CA2052349C (en) Communication control system using an asynchronous transfer mode network.
CA1337664C (en) Packet switches, switching methods, protocols and networks
US6122279A (en) Asynchronous transfer mode switch
US5506847A (en) ATM-lan system using broadcast channel for transferring link setting and chaining requests
AU647267B2 (en) Switching node in label multiplexing type switching network
US5889778A (en) ATM layer device
US6208650B1 (en) Circuit for performing high-speed, low latency frame relay switching with support for fragmentation and reassembly and channel multiplexing
JP2906371B2 (ja) 系の切替え方式
JPH11261603A (ja) Atm通信網とそのインバ―スマルチプレクス方法
JPH07321823A (ja) マルチキャスティング機能を備えた装置
WO1992021192A1 (en) Fair queuing and servicing cell traffic using hopcounts and traffic classes
JP3626017B2 (ja) 固定長データ処理装置
JP2000295249A (ja) 向上したデータ・スループットを得るためにシリアル・データ送信リンクをバンドルする装置および方法
JP3595690B2 (ja) 固定長データ処理装置
Cohen Smooth intentional rerouting and its applications in ATM networks
JPH11215085A (ja) Sdh伝送システム及びsdh伝送システムにおけるフレーム伝送方法並びにsdh伝送装置
US6580690B1 (en) Security by doubling at least certain logic paths in a telecommunications network
JP2003273902A (ja) パケット通信装置、および、パケット通信網の回線切替方法
KR100460496B1 (ko) 에이티엠 교환기 가입자 장치에서 비정상적 제어셀 복구장치 및 방법
JP3713825B2 (ja) 情報処理装置、通信システムおよびその方法
US6128299A (en) System for low-cost connection of devices to an ATM network
Honeyman et al. Teleradiology and network strategies
JP3006349B2 (ja) フレームリレー交換機
JPH0662038A (ja) Atm交換機のコネクションレス通信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040831

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041027

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071210

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081210

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091210

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091210

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101210

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees