JP3623819B2 - 食品の詰め込み装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、食品の詰め込み装置に関し、特に、蟹脚の棒状の蟹肉等の型崩れし易い食品を容器に詰める場合に好適な食品の詰め込み装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
食品の缶詰として蟹肉の缶詰を製造する際には、硫酸紙等の包装紙が内装された缶容器に、まず蟹脚の棒状の蟹肉を収容し、続いて他の部分の蟹肉を収容する作業が行われる。
【0003】
従来、これらの夫々の作業は作業者による手作業で行われていることが知られている。しかし、大量の缶詰を短時間で製造するためには、大勢の作業者によって上記作業を並行して行わなければならず、作業が煩雑となることに加えて人件費等による缶詰製造コストが増大する不都合がある。
【0004】
そこで、作業者による作業を機械化して省力化を図ることが考えられる。
【0005】
しかし、前記硫酸紙は、蟹肉の収納作業中にその上部を開放状態に維持することが難しく、缶容器内方に折れ込み易い。缶容器内方に折れ込んだ硫酸紙に蟹肉が接触すれば、硫酸紙による包装不良が発生するだけでなく蟹肉を損傷するおそれがある。手作業であれば、作業者がその都度型崩れを修復させながら蟹肉の収容作業が行えるが、これを機械化することが強く望まれている。なお、蟹肉の缶詰においては蟹肉の蛋白質に含まれる硫黄分の影響により缶容器内壁面が黒変することがあり、これが蟹肉に及ぶことを防止するために蟹肉を包む硫酸紙が設けられる。
【0006】
また、特に棒状の蟹肉においてはその形状を崩さずに缶容器内に収容しなければならず、手作業で蟹肉を把持するのであれば、作業者の力加減で蟹肉の形状を崩すことなく容易に缶容器内に収めることができるが、機械化した場合には蟹脚の形状を崩すことなく把持することが困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
かかる不都合を解消して、手作業による煩雑な作業を省力化すると共に、人件費等によるコストを削減することができ、蟹肉等の型崩れし易い食品を型崩れさせることなく容器に詰めることができる食品の詰め込み装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明は、上方が開放された包装紙が内装されたカップ状の複数の容器を所定の配列位置に所定間隔を存して供給する容器供給手段と、該容器の配列位置に配置された各容器に対応して間隔を存して所定の配列状態で各容器と並列して複数の食品を供給する食品供給手段と、該食品の配列位置に配置された各食品に対応して各食品を各別に同時に保持する食品保持手段を備えて前記容器の配列位置に配置された各容器内に各食品を移載する食品移載手段とを備える食品の詰め込み装置において、前記容器の配列位置の上方に、各容器に対応する内径を有し、前記食品保持手段が上下方向に貫通して移動自在な複数の貫通穴を有する昇降自在の第1の支持部材と、該第1の支持部材の貫通穴に沿って複数配設され、夫々の下端が互いに収束する方向に傾斜し且つ互いに離反する方向に揺動自在に該第1の支持部材の下方に延設された開閉部材と、該開閉部材が前記第1の支持部材の下降位置で前記各容器に内装された包装紙内に挿入され、前記食品移載手段の食品保持手段に保持された食品が前記第1の支持部材の貫通穴を介して各容器内に収納される際に、該開閉部材を互いに離反する方向に揺動させて前記包装紙の開放状態を維持する開閉手段とを設けたことを特徴とするものである。
【0009】
前記開閉手段は、前記第1の支持部材の貫通穴に対応する外径を有してその内部を前記食品移載手段の食品保持手段が挿通自在の複数の筒状部材と、該筒状部材を支持して昇降自在の第2の支持部材とを備え、前記第1の支持部材の下降により前記開閉部材が前記各容器に内装された包装紙内に挿入され、前記食品移載手段により食品が各容器内に収納される際に、前記第2の支持部材の下降により該筒状部材が前記貫通穴に挿入されて前記開閉部材をその内面側から押し開くことが好ましい。
【0010】
このとき、前記第1の支持部材は前記第2の支持部材の下方に離反する方向に付勢する付勢手段を介して該第2の支持部材に連結されて一体に昇降自在とされ、該第1の支持部材が下降して前記開閉部材が前記各容器に内装された包装紙内に挿入される位置において該第1の支持部材の下降動を規制する規制部材と、前記第1の支持部材と前記第2の支持部材とを一体に下降させると共に、前記付勢手段の付勢に対抗して該規制部材に規制された第1の支持部材に第2の支持部材を接近させ、前記筒状部材を前記貫通穴に挿入して前記開閉部材を押し開く位置に第2の支持部材を押圧する押圧手段とを設けることが好ましい。
【0011】
また、本発明においては、前記食品移載手段の食品保持手段は食品を吸着保持する吸着ノズルを備え、該吸着ノズルは複数の吸気孔により形成されていることが好ましい。
【0012】
【作用】
本発明によれば、先ず、前記容器供給手段によって複数の容器を所定の配列状態で該容器の配列位置に配置する。一方、容器の配列位置に配置された各容器に並列して複数の食品を前記食品供給手段によって供給する。
【0013】
次いで、前記第1の支持部材が各容器に向かって下降し、それに伴い、各開閉部材がその先端を互いに収束する方向に閉じた状態で容器に内装された例えば硫酸紙等の包装紙の内部に挿入する。続いて、前記開閉手段が各開閉部材をその先端が互いに離反する方向に開放する。これにより、包装紙の内部において開かれた各開閉部材は該包装紙の開放状態を維持させる。
【0014】
そして、前記食品移載手段の食品保持手段は、食品の配列位置に配列された各食品を保持し、容器の配列位置の上方に移動する。続いて、食品保持手段は各食品を保持した状態で、前記第1の支持部材の貫通穴及び各開閉部材の内方を通過する。このとき、包装紙は各開閉部材によって開放状態が維持されているので、包装紙の内方への折込み等が防止される。
【0015】
その後、包装紙内部に食品が収納されたとき、食品保持手段による食品の保持状態を解除し、食品保持手段が容器の内部から上方に退出する。このとき、前記昇降板も上昇し、各開閉部材が包装紙内部から退出する。
【0016】
また、本発明においては、前記開閉手段として複数の筒状部材を第2の支持部材に支持して設けることにより、該筒状部材を各貫通穴を介して各開閉部材の内方に挿入するだけで、各開閉部材を開放状態とすることが可能となる。即ち、該筒状部材を前記貫通穴を介して各開閉部材の内方に挿入する。これにより、先端同士が互いに収束する方向に傾斜した状態で各容器の包装紙内に挿入されていた各開閉部材は、筒状部材の外側面に当接して互いに離反する方向に開放され、筒状部材が各開閉部材の内方に位置していれば各開閉部材の開放状態が維持される。
【0017】
更に、前記第2の支持部材に前記付勢手段を介して前記第1の支持部材を連結する。これにより、前記押圧手段によって両支持部材を一体に下降させて、先ず第1の支持部材を前記規制部材に当接させる。これにより、各開閉部材は包装紙内部に挿入された状態となる。続いて、第2の支持部材が前記押圧手段によって更に下降を続け、貫通穴に筒状部材が挿入される。これにより、各開閉部材が互いに離反する方向に開かれ、包装紙は開放された状態となる。そして、容器内に食品が載置された後に、前記押圧手段による押圧を解除することにより、前記付勢手段によって第1の支持部材から第2の支持部材が離反し、貫通穴から筒状部材が退出する。このように、第1の支持部材と第2の支持部材とを前記押圧手段によって下降させるだけで前記開閉部材を開いた状態とすることができるので、一挙動で包装紙を開放状態とすることが可能となる。
【0018】
また、前記食品移載手段の食品保持手段に吸着ノズルを備えることにより、食品を該吸着ノズルによって吸着保持することが可能となる。更に該吸着ノズルを複数の吸気孔により形成することにより、特に蟹肉のように型崩れし易い食品を吸着保持した際に食品に付与される吸引力を分散して食品の形状の崩れや損傷を防止する。
【0019】
【実施例】
本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
【0020】
図1は本本発明の一実施例の食品の詰め込み装置である缶詰め装置の概略構成を示す説明図、図2及び図3は要部の構成を示す説明図、図4は開閉部材を示す説明的平面図、図5は吸着ノズルを示す説明図、図6(a)〜(c)は要部の作動説明図、図7(a)〜(c)は図6に続く要部の作動説明図である。
【0021】
図1において、1は本実施例の缶詰め装置、2は複数の缶容器Wを配列位置aに供給する缶容器供給手段、3は蟹肉Xの配列位置bに複数の蟹肉Xを供給する蟹肉供給手段、4は缶容器Wに内装された硫酸紙Y(図2に図示)の開放状態を維持する硫酸紙開放手段、5は蟹肉Xの配列位置bの各蟹肉Xを缶容器Wの配列位置aの各缶容器Wに移載する移載手段である。
【0022】
本実施例の缶詰め装置1は、蟹肉Xをカップ状の缶容器Wに収納するものであり、特に、蟹脚の棒状の肉を他の部分の肉に先立って缶容器Wに収納するものである。缶容器Wには予め蟹肉Xを包装するための包装紙として硫酸紙Yが内装されている。硫酸紙Yは、蟹肉Xの蛋白質に含まれる硫黄分の影響により缶容器Wの内壁面が黒変した場合であっても、缶容器Wの内部においてその内壁面と蟹肉Xとの間に介在して缶容器Wの内壁面の黒変が蟹肉Xに及ぶことを防止するものである。
【0023】
次に、各部を詳細に説明する。
【0024】
缶容器供給手段2は、図1に示すように、複数の缶容器Wを連続して搬送する第1搬送コンベヤ6を備えた第1缶容器供給路7と、該第1缶容器供給路7に直交してその下流に連設され、該第1缶容器供給路7を搬送された各缶容器を所定間隔を存して所定の数量(本実施例では8個)にて供給する複数の第2搬送コンベア8が並設された第2缶容器供給路9とを備えている。
【0025】
該第2缶容器供給路9の各第2搬送コンベヤ8間には、各缶容器W間の間隔を正確に維持して各缶容器Wを供給方向に案内する複数の案内壁10が設けられている。前記第1缶容器供給路7と該第2缶容器供給路9との連結位置には、第1缶容器供給路7の下流に搬送された各缶容器Wをその所定間隔を維持して第2缶容器供給路9の上流に送り出す送出装置11が設けられている。該送出装置11は、図2に示すように、支柱12に缶容器Wの送出方向に摺動自在に支持された摺動ロッド13と、該摺動ロッド13に固設されて所定の数量の缶容器Wの外壁に当接して第2缶容器供給路9に向かって押出し可能とする送出部材14と、該送出部材14を駆動する送出シリンダ15とを備えている。
【0026】
また、図2に示すように、第2缶容器供給路9の各第2搬送コンベヤ8の所定位置には所定間隔を存して缶容器Wを一時的に停止させることができる一対のストッパ16,17が設けられている。両ストッパ16,17は、各第2搬送コンベヤ8の上面側にピン18,19を突出させることにより、缶容器Wの前方側壁に当接して搬送方向への移動を規制し、各第2搬送コンベヤ8の下面側に該ピン18,19を没入させることにより、缶容器Wの搬送を再開始させる。上流側の第1ストッパ16は、缶容器Wを待機させる待機位置cに設けられており、下流側の第2ストッパ17は、後述する蟹肉Xの移載作業が行われる缶容器Wの配列位置aに設けられている。
【0027】
前記蟹肉供給手段3は、図1に示すように、前記第2缶容器供給路9に直交して延びる蟹肉供給路20を備え、該蟹肉供給路20に沿って前記缶容器Wの待機位置cの上方に蟹肉Xを供給する蟹肉供給コンベヤ21を備えている。該蟹肉供給コンベヤ21は、その上流側に設けられた蟹肉投入部22において複数の蟹肉Xが所定間隔を存して投入され、該蟹肉Xを前記缶容器Wの配列位置aに配列された各缶容器Wに対応する数量毎に間欠的にその下流側の第2缶容器供給路9上方に設けられた蟹肉Xの配列位置bに供給する。なお、本実施例においては図2に示すように、該蟹肉Xの配列位置bは、前記缶容器Wの待機位置cの直上に設けられているが、蟹肉Xの配列位置bと缶容器Wの待機位置cとの位置関係はこれに限るものではない。
【0028】
また、前記硫酸紙開放手段4は、図3に示すように、前記配列位置aの各缶容器Wの直上において昇降自在の第1支持板23と、該第1支持板23に間隔を存して平行して昇降自在の第2支持板24とを備えている。
【0029】
第2支持板24は、前記第2缶容器供給路9の両側に一対ずつ対向して起立する4本の案内ロッド25,26にその両端が上下方向に摺動自在に支持されており、図2に示すように、各案内ロッド25,26に設けられた押圧手段である昇降シリンダ27によってその昇降が駆動される。また、図3に示すように、第1支持板23は、第2支持板24に一対の摺動ロッド28,29を介して吊支され、該摺動ロッド28,29に沿って上下に昇降自在となっている。該摺動ロッド28,29には付勢手段であるコイルバネ30,31が外挿されており、該コイルバネ30,31により第1支持板23は第2支持板24から下方に離反する方向に付勢されている。
【0030】
第1支持板23には、図3及び図4に示すように、後述する各吸着ノズル32が挿通自在であり前記配列位置aの缶容器Wの外径に対応する内径を有する複数の貫通穴33が形成されており、各貫通穴33の内周に沿って、夫々の下端が互いに収束する方向に傾斜し且つ互いに離反する方向に揺動自在の板状バネ材からなる複数の開閉部材34が該第1支持板23の下方に延設されている。
【0031】
第2支持板24には、図3に示すように、第1支持板23の各貫通穴33に対応する複数の貫通穴35が形成されており、各貫通穴35の下方に延設されて前記第1支持板23の各貫通穴33に挿通自在の筒状部材36が設けられている。各筒状部材36は、第1支持板23の各貫通穴33に挿入されたときにその外壁によって第1支持板23の前記開閉部材34を内方から押し広げて各開閉部材34を互いに離反する方向に揺動させる。
【0032】
更に、前記第1支持板23の下降位置には、頂部に緩衝用の弾性部材37を備えた規制部材38が立設されている。該規制部材38は、前記第1支持板23が前記第2支持板24と共に下降された時に、所定位置において第1支持板23の下降動を規制する。
【0033】
また、前記移載手段5は、図2に示すように、フレーム39の梁部40に沿って設けられた第1案内レール41と、該第1案内レール41に沿って移動自在の第1支持部材42と、該第1支持部材42に上下方向に延設された第2案内レール43と、該第2案内レール43に沿って上下動自在の第2支持部材44とを備えている。該第2支持部材44には複数の吸着ノズル32が設けられており、各吸着ノズル32の間隔は、図3に示すように、前記配列位置aの各缶容器Wに対応して配設されている。図2に示すように、前記フレーム39の梁部40には前記第1支持部材42の移動を駆動するシリンダ45が設けられており、第1支持部材42には、前記第2支持部材44を昇降動させるサーボモータ46が設けられている。
【0034】
前記吸着ノズル32は、その先端が下方に向けて吊設状態とされ、後端にはホース47を介してフレーム39上に設けられた吸引装置48に接続されている。該吸着ノズル32の先端には、図5に示すように、複数の吸気孔49が形成されている。
【0035】
次に、以上の構成からなる本実施例の缶詰め装置1の作動を説明する。
【0036】
先ず、図1を参照して説明すれば、第1缶容器供給路7に沿って搬送された各缶容器Wは、前記送出装置11によって所定間隔を存した配列状態で前記第2缶容器供給路9に送出される。該第2缶容器供給路9においては前記第2ストッパ17(図2参照)が突出状態とされ、該第2缶容器供給路9に沿って移動した各缶容器Wは前記配列位置aにおいて第2ストッパ17に当接して停止される。続いて、該第2缶容器供給路9の前記待機位置cにおいては、前記送出装置11によって連続して送出された後続の各缶容器Wが前記第1ストッパ16(図2参照)によって停止状態とされる。
【0037】
一方、前記蟹肉供給手段3の蟹肉投入部22に複数の蟹肉Xが所定間隔を存して投入される。このとき、蟹肉投入部22への蟹肉Xの投入が作業員によって行われる場合には、前記蟹肉供給コンベヤ21の表面に目印dを設けておき、この目印に従って所定間隔を存して蟹肉Xが投入される。該蟹肉投入部22に投入された各蟹肉Xは、蟹肉供給コンベヤ21の間欠動により、所定の数量(配列位置aの缶容器Wと同数)毎に、待機位置cの缶容器Wの上方に供給されその位置bで停止される。
【0038】
次いで、図2を参照して、前記サーボモータ46の駆動によって吸着ノズル32を下降させ、その先端に蟹肉Xを吸着保持する。吸着ノズル32の先端は多数の吸気孔49(図5参照)が設けられており、これによって吸引力が分散されるので、蟹肉Xを型崩れさせることなく保持することができる。そして、前記シリンダ45の駆動により、吸着ノズル32は蟹肉Xを保持した状態で、図6(a)に示すように、配列位置aの缶容器Wの直上位置へ移送される。
【0039】
続いて、図6(b)に示すように、前記硫酸紙開放手段4の第2支持板24が前記昇降シリンダ27により下降され、それによって第1支持板23が下降される。第1支持板23の下降によって前記開閉部材34が缶容器Wの硫酸紙Y内に挿入される。開閉部材34はその先端が互いに収束する方向に傾斜されているので、硫酸紙Yの開放状態を阻害することなく、硫酸紙Yの内部に挿入される。次いで、第1支持板23は、前記規制部材38に当接して下降を停止し、図6(c)に示すように、更に下降された前記第2支持板24が前記コイルバネ30(31)の付勢に対抗して第1支持板23に接近する。このとき、第2支持板24の前記筒状部材36が第1支持板23の貫通穴33に挿入され、該第1支持板23の開閉部材34を押し開く。これにより、開閉部材34は、硫酸紙Yの内面側から硫酸紙Yの開放状態を維持してその型崩れを防止する。このようにして、前記硫酸紙開放手段4は、昇降シリンダ27による第2支持板24の下降によって一挙動で迅速に硫酸紙Yを開放状態に維持することができる。
【0040】
次いで、図7(a)に示すように、吸着ノズル32が第2支持板24の筒状部材36の内方及び第1支持板23の貫通穴33を介して下降して、缶容器Wの硫酸紙Y底部に蟹肉Xを収容し、その後、蟹肉Xの吸着保持を解除して上昇する。
【0041】
そして、図7(b)に示すように、前記第2支持板24が前記昇降シリンダ27により上昇され、それによって第1支持板23のコイルバネ30(31)の付勢が開放されて、第1支持板23の貫通穴33から第2支持板24の筒状部材36が退出される。これにより、開閉部材34は、開放状態が解除されてその先端が収束する方向に傾斜した状態となる。続いて、図7(c)に示すように、前記第2支持板24が更に前記昇降シリンダ27により上昇され、それによって第1支持板23が上昇して缶容器Wの硫酸紙Y内部から開閉部材34が退出する。該開閉部材34が缶容器Wの硫酸紙Y内部から退出するときには、上記のように既にその先端同士が収束する形状とされているので、該開閉部材34の硫酸紙Y内部からの退出時に硫酸紙Yに接触することがなく、該硫酸紙Yに型崩れ等が発生することがない。
【0042】
その後、図2を参照して、内部に蟹肉Xが収納された缶容器Wは、前記第2ストッパ17による停止が解除され、前記第2搬送コンベア8によってその下流に向かって排出される。次いで、前記待機位置cに待機状態とされた缶容器Wは、第1ストッパ16による停止が解除され、前記配列位置aにおいて第2ストッパ17により停止されて上記の工程が繰り返し行われる。
【0043】
なお、本実施例においては、食品の詰め込み装置として前記缶容器Wに蟹肉Xを詰め込む缶詰め装置を例にとって説明したが、本発明はそれに限ることなく包装紙が内装されたカップ状の容器に他の食品を詰め込む場合であっても適用できるものであることは言うまでもない。
【0044】
【発明の効果】
以上のことから明らかなように、本発明によれば、前記開閉部材をその先端を互いに収束する方向に閉じた状態で容器に内装された包装紙の内部に挿入し、前記開閉手段によって包装紙の内部において開かれた各開閉部材が該包装紙の開放状態を維持するので、前記食品移載手段の食品保持手段により容器の包装紙内部に食品を投入する際に、包装紙の内方への折れ込みを防止することができ、包装紙と食品との接触も防止させるので、食品を損傷させることなく確実に包装紙の内部に投入することができる。
【0045】
また、本発明によれば、各開閉部材が包装紙の内部に挿入されたときに前記筒状部材を前記貫通穴を介して各開閉部材の内方に挿入するだけで、各開閉部材が開放状態となり、容易に包装紙の開放状態を維持することができる。
【0046】
このとき、前記筒状部材を備える前記第2の支持部材に前記付勢手段を介して前記第1の支持部材を連結して設け、前記規制部材を設けて、前記押圧手段によって両支持部材を一体に下降させ、各開閉部材が包装紙の内部に挿入される位置で第1の支持部材を前記規制部材に当接させて下降動を規制するので、第2の支持部材を前記押圧手段によって下降させる一挙動により包装紙を開放された状態とすることができる。
【0047】
また、前記食品移載手段の食品保持手段に吸着ノズルを備え、該吸着ノズルを複数の吸気孔により形成することにより、食品を該吸着ノズルによって吸着保持したとき、食品に付与される吸引力が各吸気孔に分散され、食品を均一に吸着することができるので、型崩れし易い食品であっても手作業によることなく食品の形状を維持して容器内に投入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の詰め込み装置の一実施例の概略構成を示す説明図。
【図2】要部の構成を側面視して示す説明図。
【図3】要部の構成を正面視して示す説明図。
【図4】開閉部材を示す説明的平面図。
【図5】吸着ノズルの先端を示す説明図。
【図6】要部の作動説明図。
【図7】図6に続く要部の作動説明図。
【符号の説明】
W…缶容器(容器)、X…蟹肉(食品)、Y…硫酸紙(包装紙)、a…缶容器の配列位置(容器の配列位置)、b…蟹肉の配列位置(食品の配列位置)、1…缶詰め装置(詰め込み装置)、2…缶容器供給手段(容器供給手段)、3…蟹肉供給手段(食品供給手段)、5…移載手段(食品移載手段)、23…第1支持板(第1の支持部材)、24…第2支持板(第2の支持部材)、27…昇降シリンダ(押圧手段)、30,31…コイルバネ(付勢手段)、32…吸着ノズル、33…貫通穴、34…開閉部材、36…筒状部材、38…規制部材、49…吸気孔。
Claims (4)
- 上方が開放された包装紙が内装されたカップ状の複数の容器を所定の配列位置に所定間隔を存して供給する容器供給手段と、該容器の配列位置に配置された各容器に対応して間隔を存して所定の配列状態で各容器と並列して複数の食品を供給する食品供給手段と、該食品の配列位置に配置された各食品に対応して各食品を各別に同時に保持する食品保持手段を備えて前記容器の配列位置に配置された各容器内に各食品を移載する食品移載手段とを備える食品の詰め込み装置において、
前記容器の配列位置の上方に、各容器に対応する内径を有し、前記食品保持手段が上下方向に貫通して移動自在な複数の貫通穴を有する昇降自在の第1の支持部材と、
該第1の支持部材の貫通穴に沿って複数配設され、夫々の下端が互いに収束する方向に傾斜し且つ互いに離反する方向に揺動自在に該第1の支持部材の下方に延設された開閉部材と、
該開閉部材が前記第1の支持部材の下降位置で前記各容器に内装された包装紙内に挿入され、前記食品移載手段の食品保持手段に保持された食品が前記第1の支持部材の貫通穴を介して各容器内に収納される際に、該開閉部材を互いに離反する方向に揺動させて前記包装紙の開放状態を維持する開閉手段とを設けたことを特徴とする食品の詰め込み装置。 - 前記開閉手段は、前記第1の支持部材の貫通穴に対応する外径を有してその内部を前記食品移載手段の食品保持手段が挿通自在の複数の筒状部材と、該筒状部材を支持して昇降自在の第2の支持部材とを備え、
前記第1の支持部材の下降により前記開閉部材が前記各容器に内装された包装紙内に挿入され、前記食品移載手段により食品が各容器内に収納される際に、前記第2の支持部材の下降により該筒状部材が前記貫通穴に挿入されて前記開閉部材をその内面側から押し開くことを特徴とする請求項1記載の食品の詰め込み装置。 - 前記第1の支持部材は前記第2の支持部材の下方に離反する方向に付勢する付勢手段を介して該第2の支持部材に連結されて一体に昇降自在とされ、
該第1の支持部材が下降して前記開閉部材が前記各容器に内装された包装紙内に挿入される位置において該第1の支持部材の下降動を規制する規制部材と、
前記第1の支持部材と前記第2の支持部材とを一体に下降させると共に、前記付勢手段の付勢に対抗して該規制部材に規制された第1の支持部材に第2の支持部材を接近させ、前記筒状部材を前記貫通穴に挿入して前記開閉部材を押し開く位置に第2の支持部材を押圧する押圧手段とを設けたことを特徴とする請求項2記載の食品の詰め込み装置。 - 前記食品移載手段の食品保持手段は食品を吸着保持する吸着ノズルを備え、該吸着ノズルは複数の吸気孔により形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の食品の詰め込み装置。
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