JP3623450B2 - 走行装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、重量運搬装置、介護支援機器、歩行支援機器、リハビリ機器、電動式車椅子、車輪移動式ロボットなどとして利用可能な移動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、各種機械に階段等の段差を昇降移動させる際は、昇降機構が予め段差の形状等に対応して固有の動作を行うように設計しておくか、或いはカメラ等を搭載して画像処理により段差を認識する手法が採用されているのが通例である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、段差の形状等に対応して昇降機構を構成する場合には、昇降できる段差が制限され、多様な形態の段差に対応できないため、機能が不十分であるとともに、安全確保が難しいという難点があった。
【0004】
一方、画像処理による場合は、複雑、高度な信号処理を必要とし、その割には検出の精度が低いという課題の残るものであった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上のような課題を解決するために、本発明は、次のような手段を講じたものである。
【0006】
すなわち、本発明の走行装置は、本体部を移動可能に支持する車輪と、当該車輪の回転を妨げない位置に回転駆動可能に取り付けられた支持部材と、この支持部材の回転中心から変位した部位に取り付けられ支持部材を足場に駆動されて先端部を回転中心から遠ざける方向へ移動させることの可能なアームとを具備してなるものにおいて、アームの接地端側に検知手段を設け、段差におけるアームの操作により、この検知手段を移動させて段差の形状を計測するように構成したことを特徴とする。
【0007】
このように構成すれば、昇降に使用するアームの動きを使うため、別途に検知のための駆動機構を不要にすることができ、画像処理のような高度な処理を行わずに確実に段差検知を行うことができる。しかも、昇降に伴うアームの一連の動きを利用するため、効率良く段差検知を行うことができ、また検出した段差に対応するようにアームの移動量を制御すればよいため、多様な段差にも容易に対応することが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0009】
本実施形態は、図2に示すもので、この車体は、本体部1が一対の車輪2によって走行可能に支持され、その本体部1の上部に人が着座することのできる座席3が設けられている。
【0010】
走行装置は、図1及び図2に示すように、前記車輪2と、この車輪2の回転を妨げない位置に回転駆動可能に取り付けられた支持部材たるクランク6と、このクランク6の回転中心から変位した部位に取り付けられクランク6を足場に駆動されて先端部を回転中心から遠ざける方向へ移動させることの可能なアーム7とから構成されている。
【0011】
本体部1には、所定距離を隔てて配置された一対のフランジ1a、1bの同一軸線上に、クランク駆動用モータ4とアーム駆動用モータ5とが独立駆動可能に配置されている。
【0012】
クランク6は、基端を前記クランク駆動用モータ4に固定され、先端をフランジ1a、1b間において軸回りに回転し得るように延出させたものである。
【0013】
アーム7は、前記クランク6の延出端に水平支軸8を介して基端を回転可能に枢結されたもので、先端側が二股に分岐しており、それらの先端にそれぞれ部分円弧状の接地面を有する接地部材12を取り付けている。
【0014】
前記水平支軸8の突出端には、ギヤ10が固定してあり、このギヤ10は、前記アーム駆動用モータ5の軸5aに取り付けたギヤ9にチェーン11を介して接続されている。
【0015】
すなわち、クランク6はクランク駆動用モータ4によって駆動可能とされ、アーム7はクランク6の駆動先においてアーム駆動用モータ5によって駆動可能とされている。
【0016】
このような構成において、本実施形態は、アーム7の接地部材12に検知手段13を設け、段差におけるアーム7の操作により、この検知手段13を移動させて段差の形状を計測するようにしている。
【0017】
具体的に説明すると、検知手段13は、接地部材12の後端側に設けられたもので、図3に示すように、小輪14と、先端にこの小輪14を水平軸を介して軸着し基端をピン16を介して揺動可能に支持されたバー15と、バー15の揺動方向を検知する第1リミットスイッチ17と、この第1リミットスイッチ17を直線動作可能に支持するリニアガイド18と、このリニアガイド18の直線変位すなわち小輪14の直線変位を検知する第2リミットスイッチ19とを備えている。
【0018】
そして、車輪2が検知対象物に接触しているか否かを、第2リミットスイッチ19を介してその旨を検知し、また、クランク6やアーム7の回転角度、更にはリミットスイッチ17の作動状況(すなわちバー15の揺動角度)から、車輪2に対する小輪14の水平方向及び垂直方向の相対位置を計測することができるようにしている。すなわち、この検知手段13は、接地部材12の接地の状態によって図4(c)に示すようにバー15が揺動していない状態のみならず、同図(a)、(b)に示すようにバー15が揺動している状態にあっても、接地部位の適正な相対位置を検出することができるものである。このようにバー15を揺動可能としているのは、昇降動作の途中において、小輪14が接触先から反力を受けてバー15が直線方向へある程度大きく変位したとき、バー15が揺動することにより接地部12の周辺を接触させて、接触検知手段13を退避させて過大な荷重が加わらないようにするためである。
【0019】
次に、以上のような構造の段差昇降機を用いて、段差を昇るときの動作について図5、図6を用いて説明する。
【0020】
まず、車輪2が図6(a)に示すように上段差に当接した後、アーム7の接地部材12に設けてある検知手段13の小輪14が車輪2の外径よりも若干大きい径に沿って軌跡を描くようにクランク6を介してアーム7を駆動する。そして、小輪2が前壁に当接してその反力を受ける領域から前壁を離れてフリーになる瞬間を捉えて検知手段13に上段差のエッジを検知させ、このときにクランク6やアーム7の角度等から上段差までの距離及び高さを計測する。これによって得られた距離と高さを基にして、段差を上がるためのアーム7及びクランク6に対する駆動条件を決定する。
【0021】
アーム7とクランク6の駆動方法は、具体的には、アーム駆動用モータ5を駆動させて、その駆動力をチェーン11と第2ギヤ10を介してアーム7に伝え、アーム7を移動させることによって、接地部材12を地面に接地させる(図5(a))。
【0022】
この後、クランク駆動用モータ4を駆動させることによってアーム7の先端に取り付けた接地部材12を車軸から遠ざかる方向へ移動させる。すなわち、接地部12が地面に接地した状態において、クランク駆動用モータ4を駆動させることによって、クランク6の上端部が軸着されている支軸8を中心にしてクランク6が回転運動をし、その反作用によって、フレーム部分1が段差解消位置にまで持ち上がることとなる(図5(b))。
【0023】
次に、段差を降りるときについて説明する。
【0024】
まず、クランク6及びアーム7を駆動して、アーム7の接地部材12に設けてある検知手段13の小輪14を図6(b)のように段床に接触させたままで車輪2を進め、小輪14が床からの反力を受けなくなる瞬間を捉えて下段差のエッジを検出し、車輪2を止める。次に、この位置から更にクランク6及びアーム7を駆動して、下段側の段床に小輪14を接地させ、このとき小輪14が受ける反力から段差の高さ及び車輪2から小輪14までの距離を計測する。これらによって得られた段差までの距離、段差の高さ及び着地点までの距離を基にして、段差を下りるためのアーム7及びクランク6に対する駆動条件を決定する。
【0025】
しかる後、アーム7の先端部に取り付けた接地部12が、緩やかにクランク駆動用モータ4の軸芯に近づくようにクランク駆動用モータ4に力を加えることによって、車体を下降させて車輪2を段差の下面に接地させることができる。
【0026】
なお、以上における駆動モータ4,5のオンオフは、計測を通じて求めた駆動条件に従って図示しない制御装置により自動的に行われるようになっている。
【0027】
以上のように構成される本実施形態の段差昇降機は、昇降に使用するアーム7の動きを使うため、別途に検知のための駆動機構を不要することができ、画像処理のような高度な処理を行わずに確実に段差検知を行うことができる。しかも、昇降に伴うアーム7の一連の動きを利用するため、効率良く段差検知を行うことができ、また検出した段差に対応するようにアーム7の移動量を制御すればよいため、多様な段差にも容易に対応することが可能となる。
【0028】
特に、クランク6の軸とアーム7の軸を共に車輪2に対して同軸上に配置しているため、段差と車輪2の関係が分かり易く、またアーム7と段差の干渉を避けて安全性を有効に高めることができる。
【0029】
さらに、駆動機構を両車輪2の中央部に集約しているため、部品点数が少なく、信頼性も有効に向上させることが可能となる。
【0030】
なお、各部の具体的構成は、上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0031】
例えば、チェーン11に代えてクランク6上にアイドラギアを設けてもよい。また、車輪2をクランク6で支持する構造を採用することも可能である。さらに、車軸2aを中空にして、この中にモータ4が入り込むようにしてもよい。
【0032】
また、検知手段13はアーム7の接地部材12の端部に限らず、アーム7の本体部分(枝分かれする手前の部分)の端部を延長して配置してもよい。或いは、この検知手段13は接触型以外に非接触式のものであっても構わず、ばねを介してフレキシブルに支えてもよい。また、検知手段13の機構はスイッチ式のものに限らず、変位計や角度計でもよいし、接触力と方向をはかるロードセルでもよく、これらを組み合わせてもよい。
【0033】
さらに、操作ハンドルにロードセルを設け、段差昇降や車輪2による走行時において、ハンドルに加わる操作力を最小にするようにハンドルの位置を調節するようにしてもよい。
【0034】
車輪2の上段差への当たりは、図示しない車輪駆動用モータの負荷が増加することで検知することができる。
【0035】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載される効果を奏する。
【0036】
すなわち、本発明の走行装置は、アームを本体部から伸長させることによって段差を昇降するように構成されたものにおいて、アームの接地端側に検知手段を設け、段差におけるアームの操作により、この検知手段を移動させて段差の形状を計測するように構成したものである。
【0037】
このため、昇降に使用するアームを有効利用して別途に検知手段を導入することを不要にすることができ、また画像処理のような高度な処理も不要にして、簡易で確実な段差解消機能を備えることができる。しかも、昇降に伴うアームの一連の動きを利用するため、効率良く段差検知を行うことができ、また検出した段差に対応するようにアームの移動量を制御すればよいため、多様な段差にも簡単、的確に対応することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を適用した車体の後方図。
【図2】同側面図。
【図3】同実施形態の検知手段を示す図。
【図4】同検知手段の機能説明図。
【図5】走行装置の作用説明図。
【図6】検知手段の作用説明図。
【符号の説明】
1…本体部
2…車輪
6…支持部材(クランク)
7…アーム
12…接地部材
13…検知手段
Claims (1)
- 本体部を移動可能に支持する車輪と、当該車輪の回転を妨げない位置に回転駆動可能に取り付けられた支持部材と、この支持部材の回転中心から変位した部位に取り付けられ支持部材を足場に駆動されて先端部を回転中心から遠ざける方向へ移動させることの可能なアームとを具備してなるものにおいて、アームの接地端側に検知手段を設け、段差におけるアームの操作により、この検知手段を移動させて段差の形状を計測するように構成したことを特徴とする走行装置。
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