JP3172850B2 - 段差昇降機 - Google Patents

段差昇降機

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JP3172850B2
JP3172850B2 JP07524193A JP7524193A JP3172850B2 JP 3172850 B2 JP3172850 B2 JP 3172850B2 JP 07524193 A JP07524193 A JP 07524193A JP 7524193 A JP7524193 A JP 7524193A JP 3172850 B2 JP3172850 B2 JP 3172850B2
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滋也 西原
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滋也 西原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、段差昇降機に関し、特
に通路の段差や階段など通常の車輪では昇降不可能な場
所を昇降できる段差昇降機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の段差昇降機としては、無
限軌道タイプのものや、走行部が十字に交差した骨組み
の先にゴム車輪を付け、この骨組みをモータで回転し階
段を上り下り出来るようにしたもの等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前者の無限軌道タイプ
のものでは、昇降の際機体の重量及び推進力がすべて階
段や段差の角にかかり、その角部を破壊し易い等の欠点
があり、また後者の十字骨組みタイプのものは車輪がど
うしても小さくなるため路上走行時はスピーデイさに欠
ける等の不具合がある。これ等は解決すべき課題であっ
た。
【0004】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、走行用車輪と段差昇降用の昇降アームとを機体に設
けて通常の走行及び段差昇降を円滑に行いうるようにし
た段差昇降機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の段差昇降機の構成は、機体10下面に固
設した2本の脚体11の下端に各々走行車輪12を設け
る一方、上記両脚体11,11間に架設した支軸13
に、略S字状の昇降アーム14を回転自在に取り付け、
且つ側面から見たとき走行車輪12昇降アーム14の
回転中心Cよりその先端に至るまでの回転半径rの内側
にあるように構成し、且つ上記昇降アーム14の回転中
心が上記走行車輪の回転中心よりも上方に位置し、また
上記昇降アーム14を段差昇降の際に回転させる回転駆
動手段を設けたことを特徴とする。
【0006】また、かかる目的を達成するために、本発
明の特定の構成は、昇降アーム14の先端に、水平状の
接地部材15を取り付けている。
【0007】更に、かかる目的を達成するために本発明
の特定の構成は、光電式の昇り段差センサー19及び降
り段差センサー20を設けている。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は段差昇降機の要部の側面図、図2は
その正面図で、機体10の下面に2本の脚体11を固設
し、その下端にそれぞれ走行車輪12を設けている。上
記両脚体11,11間には支軸13を横架固設し、その
中央に略S字状の昇降アーム14を回転自在に取り付け
ている。又上記昇降アーム14の先端に水平状の板状或
は棒状の接地部材15を取り付けている。
【0009】上記昇降アーム14の回転中心Cよりその
先端に至る回転半径rが、前記回転中心Cから走行車輪
12の接地部Rまでの距離Lよりも長くなるように構成
してある。
【0010】上記支軸13には、昇降アーム14を駆動
するための電動モータ16が取り付けられ、機体10に
はモータ用のバッテリ17および制御箱18が設けら
れ、回転駆動手段を構成している。また、昇り段差セン
サー19が光を走行車輪12の前方路面を照射するよう
に機体10に取り付けられ、降り段差センサー20が光
を走行車輪12の後方路面を照射するように脚体11に
取り付けられている。
【0011】上記構成により段差昇降機が平らな通路を
移動する際は、走行車輪12が路面に接地され人が押す
などして機体10は移動する。次に段差昇降機が図3に
示すように矢印方向に移動し上り階段の段差Sにさしか
かると、昇り段差センサー19が路面までの距離が短く
なって段差を感知し、その信号が伝えられた制御箱18
は予め組み込まれたプログラムに従って電動モータ16
を作動し、昇降アーム14が回転する。そして図4のご
とく昇降アーム14の接地部材15が段差Sの上面に当
接すると機体10が持ち上がり図5のごとく走行車輪1
2は昇降アーム14の接地点上を通過して、図6のごと
く走行車輪12が段差S上面に接地して昇降アーム14
が180度回転すると共に、昇り段差センサー19が路
面までの距離が長くなり段差を感知しなくなると昇降ア
ーム14の回転は停止する。以上のような動作を繰り返
して機体10は矢印方向に階段を昇る。尚、走行車輪1
2が動力駆動するように構成されている場合は、昇降動
作終了と同時に回転が開始されるようにプログラムされ
る。
【0012】次に、機体10が図7に示すように矢印方
向に移動し下り階段の段差Sにさしかかり、降り段差セ
ンサー20が路面までの距離が長くなって段差を感知す
ると、その信号により昇降アーム14が上りの場合とは
逆方向に回転し図8のごとく昇降アーム14が接地する
と走行車輪12がその上を通過して、図9のごとく下の
段差に接地すると同時に昇降アーム14が180度回転
し、その先端が地面から少し上がった位置で停止する。
このような動作を繰り返して機体10は階段を降下す
る。
【0013】なお、昇降アーム14の先端に取り付けら
れる接地部材15の具体例としては図10に示す接地棒
15a或は図11に示す接地板15bを設け、それらが
自重又は適当な機構により常に接地面に平に接合できる
ようにしている。これにより昇降アーム14は接地面に
しっかりとグリップされてスリップしないので安全性が
高まる。また、電動モーター16・バッテリ17・制御
箱18よりなる回転駆動手段に代え、人力式のハンドル
による回転駆動手段にすることも出来る(図示省略)。
【0014】図12乃至図15は本発明の応用例を示す
もので、図12は二輪車椅子21の場合で、走行車輪1
2、昇降アーム14を備え、積荷状態で階段を手引状態
で登る様子を示している。階段を降りる際は手押し車と
して使用する。図13は身障者用電動車椅子22の場合
で、走行車輪12、昇降アーム14を備え、平地走行状
態を示し、図14はその階段上昇状態を示し、図15は
その下降状態を示している。このような乗用機では、運
転者は進行方向に向かなければならず、昇り降りで進行
方向が逆になってはまずいので図13に示すように昇降
アーム14の先端を双頭型にするとその回転は同方向で
よいので昇り降りの進行方向が同方向となる。また図1
4、図15の階段を昇降する場合、車体が大きく傾斜す
るので、図示のように適当な補正機構により椅子を水平
に保持すると同時に、重心を車体のほぼ中央に位置する
ように移動することが望ましい。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる段差
昇降機は、走行車輪と昇降アームとを備えており、路上
走行中は走行車輪によりスピーデイに走行でき、また段
差昇降時は昇降アーム先端の接地部材が段差の上面に、
確実にグリップしてスリップしないので、機体の安定性
が高い。又、走行車輪が持ち上げられ着地するまでの動
作中その運動のパターンが半円に近いので、持ち上がり
時及び着地時に地面に対し低速となり、又中間で高速で
あるのでショックが少なく機体が静粛に動作する。
【0016】又、昇降アームの長さの1.6倍の高さの
段差を昇降でき、走行車輪の大きさは昇降高さに無関係
であるので、機構全体がコンパクトになり機体は小型軽
量となる。従って旋回半径も小さく狭いスペース内で移
動できるため住宅の階段などの狭い場所で使用できる。
【0017】更に昇降アームが作動中段差の角部を損傷
したり、平面路上でも走行車輪による為接地面を損傷し
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の差昇降機の要部側面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】同上の昇り動作説明図である。
【図4】同上の昇り動作説明図である。
【図5】同上の昇り動作説明図である。
【図6】同上の昇り動作説明図である。
【図7】同上の降り動作説明図である。
【図8】同上の降り動作説明図である。
【図9】同上の降り動作説明図である。
【図10】接地部材の取り付け状態の斜視図である。
【図11】接地部材の取り付け状態の斜視図である。
【図12】本発明の応用例の説明図である。
【図13】本発明の応用例の説明図である。
【図14】本発明の応用例の説明図である。
【図15】本発明の応用例の説明図である。
【符号の説明】
10 機体 11 脚体 12 走行車輪 13 支軸 14 昇降アーム 15 接地部材 15a 接地棒 15b 接地板 16 電動モータ 17 バッテリ 18 制御箱 19 昇り段差センサー 20 降り段差センサー 21 二輪車椅子 22 電動車椅子 C 回転中心 L 距離 R 路面接地部 r 回転半径 S 段差
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62B 5/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体下面に固設した2本の脚体の下端に
    各々走行車輪を設ける一方、上記両脚体間に架設した支
    軸に、略S字状の昇降アームを回転自在に取り付け、且
    側面から見たとき上記走行車輪上記昇降アームの回
    転中心よりその先端に至るまでの回転半径の内側にある
    ように構成し、且つ上記昇降アームの回転中心が上記走
    行車輪の回転中心よりも上方に位置し、また上記昇降ア
    ームを段差昇降の際に回転させる回転駆動手段を設けた
    ことを特徴とする段差昇降機。
  2. 【請求項2】 機体下面に固設した2本の脚体の下端に
    各々走行車輪を設ける一方、上記両脚体間に架設した支
    軸に、略S字状の昇降アームを回転自在に取り付け、且
    側面から見たとき上記走行車輪上記昇降アームの回
    転中心よりその先端に至るまでの回転半径の内側にある
    ように構成し、且つ上記昇降アームの回転中心が上記走
    行車輪の回転中心よりも上方に位置し、昇降アームの先
    端に、水平状の接地部材を取り付けたことを特徴とする
    段差昇降機。
  3. 【請求項3】 機体下面に固設した2本の脚体の下端に
    各々走行車輪を設ける一方、上記両脚体間に架設した支
    軸に、略S字状の昇降アームを回転自在に取り付け、且
    側面から見たとき上記走行車輪上記昇降アームの回
    転中心よりその先端に至るまでの回転半径の内側にある
    ように構成し、且つ上記昇降アームの回転中心が上記走
    行車輪の回転中心よりも上方に位置し、光電式の昇り段
    差センサー及び降り段差センサーを設けたことを特徴と
    する段差昇降機。
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ES2615158B1 (es) * 2017-03-31 2018-02-19 Miquel LLABRÉS VIDAL Vehículo de transporte para subir y bajar cargas a través de escaleras y pieza mecánica giratoria asociada al mismo
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