JP3623100B2 - 無切断ケーブル用光ファイバテープ心線分割工具 - Google Patents

無切断ケーブル用光ファイバテープ心線分割工具 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバケーブルの後分岐作業におけるテープ状光ファイバ心線の分割用工具に関する。
詳細には、本発明の分割用工具は、その本体を複数の部品に分割することなく小型化でき、後分岐作業であってもテープ心線の分割が容易にできる利点がある。
【0002】
【従来の技術】
図9は、従来の1つの分割用工具の構造を説明する模式図である。
図10は、従来の他の分割用工具の構造を説明する模式図である。
例えば、特開平2−153305号公報には、図9に示されるように、光ファイバテープ心線32を保持する溝33を備えた基台31と、回動軸34により回動自在に支持された、光ファイバテープ心線端部を溝33に固定する端部押さえ部材35と中央押さえ部材38との上部部材40から構成され、しかも基台31と上部部材40とに相対して上側刃物、下側刃物36、37が設けられた光ファイバテープ心線分割用工具が示されている。
この場合、上部部材40は3分割されており、左右の端部押さえ部材35で光ファイバテープ心線を確実に固定してから刃物の設けられた中央押さえ部材38を閉じることで、ズレによる心線への傷付けを避ける構造になっているから、この構造の分割用工具ではこれ以上の小型化は難しい。
【0003】
また、同様の多心光ファイバテープ心線についての分割用工具として特開平8−75929号公報も知られている。
図10に示されるように、この工具の場合、上下部材に設けられる上側刃物45、下側刃物45’が光ファイバテープ心線中の光ファイバの配列ピッチに合わせて複数であり、刃物の設置位置が光ファイバとの間の距離調整手段46や刃物間の配列間隔の調整手段を設けたり、また光ファイバテープ心線の位置決め手段48や幅方向移動手段等についても示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
いずれにしても、光ファイバテープ心線を複数に分割・分岐する工具について説明したが、これらは、一端の開放された光ファイバテープ心線への適用のみで、例えば後分岐作業などでケーブルを切断することなく被覆のみを取り除いた状態でそのまま通されたテープ心線については、これらの従来の分割用工具の適用が困難である。
その理由は以下の通りである。
例えば、SZ撚りの光ファイバテープ心線の場合を除き、通常の光ファイバケーブルではテープ心線に一方向の撚りが与えられている。
【0005】
図11は、通常の光ファイバテープ心線の構造を示す模式図である。
図11に示されるように、後分岐作業等で外被42のみを取り除いた場合、テープ心線41を取り出す時のスロット(スペーサ)43との隙間44は小さく、この間に分割用工具を入れるためには、小型化の工夫が必要となる。
これに対して、特開平2−153305号公報に記載された分割用工具では、図9に示されるように上部部材40は左右の端部押さえ部材35と中央押さえ部材38に3分割された構造のため、機構が複雑であり、横方向の小型化が容易でない。
また、特開平8ー75929号公報(特願平6−208628号)に記載された分割用工具では、図10に示されるように距離調整機構46が刃物45、45’、45”と同一線上にあるため、厚さ方向の小型化が容易でない。
従って、上記のような先行技術では、分割用工具を挿入する点については特に配慮されていないので、ケーブルを切断しない後分岐作業には不適と言える。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記課題について種々検討した結果、互いに回動可能な本体上下に設けられた溝等のテープ心線保持機構と、テープ心線の2次被覆に切り込みを入れる上下1対の刃物と、刃物の切り込み深さの微調整ネジ機構と、本体の回動時にズレを防止するガイドとから構成され、しかもテープ心線保持機構が刃物が心線に当たる前に心線を所定の位置に確実に保持する機構〔即ち、(イ)テープ心線の刃物への当接を防止するための板バネ又は弾性体、(ロ)刃物を進退自在とする回動機構及び/又は(ハ)テープ心線から下刃の刃先をガードするための前後に可動自在なガード機構〕を設けることにより、
分割用工具の本体を光ファイバテープ心線の長手方向に複数の部品に分割することなく小型化でき、後分岐作業であってもテープ心線の分割が容易にできることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
即ち、本発明は:
(1) 互いに回動可能な本体上下と、そこに設けられたテープ心線保持機構と、テープ心線の2次被覆に切り込みを入れるための上下1対の刃物と、刃物の切り込み深さを微調整する機構と、本体の回動時にズレを防止するガイドとから構成される心線分割工具であって、本体を光ファイバテープ心線の長手方向に複数の部品に分割することなく、テープ心線保持機構が刃物が心線に当たる前に心線を所定の位置に確実に保持する機構であって、しかも該機構が、該刃物の刃先を進退自在とするための本体に設けた回動部と、該テープ心線を所定の位置に確実に保持する前に刃物に当たることを防ぐためのバネ又は弾性体からなる機構とを備えている、心線分割工具を提供する。また、
(2) 刃物の切り込み深さを微調整する機構が、本体上下に夫々相対して調整ネジと当て板とを設け、該ネジの突出具合で本体上下間の間隙を変化させることで、連動して上下刃の間隙を変化させ、これにより刃物の切り込み深さを微調整した点に特徴を有する。また、
(3) 刃物の切り込み深さの微調節機構を、心線導入部から離れた、本体の空きスペースに設けた点に特徴を有する。
(4) 本体下部の溝内に設けた下刃の刃先の上に、前後に可動自在なガード機構を設け、テープ心線を該溝内に導入時に該下刃の刃先をガードする点にも特徴を有する。また、
(5) ガード機構が、本体下部の溝内に前後に可動自在に埋設して設ける点にも特徴を有する。また、
(6) テープ心線保持機構が、テープ心線より僅かに幅の広く、且つその深さがバネ又は弾性体からなる保持機構上に心線が乗ってもこぼれない深さの溝である点にも特徴を有する。また、
(7) 上下1対の刃物の形状が、光ケーブルテープ心線の長手方向に対して左右対称とする点にも特徴を有する。また、
(8) 本体上部の、本体下部のテープ心線保持機構と嵌合する位置に、心線押さえを設けた点にも特徴を有する。また、
(9) 上下1対の刃物の位置が、夫々本体上部の押さえと本体下部のテープ心線保持機構とである点にも特徴を有する。また、
(10) 本体側面に心線位置決め用のガイド機構を設け、本体上下部の横方向へのズレを防止して、本体上下部の溝内に設けた上下刃がテープ心線の所定の位置に当接するようにする点にも特徴を有する。
【0008】
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明に係る分割用工具は、基本的に図1に説明された構造を有する。
即ち、互いに回動可能な本体上下6、6’と、そこに設けられた溝8等のテープ心線1の保持機構と、テープ心線1の2次被覆に切り込みを入れるための上下1対の刃9、9’と、両刃物の切り込み深さを微調整する調整ネジ15等の機構と、本体5の回動時にズレを防止するガイド19とから構成される心線分割工具である。
図1において、5は本体、6、6’は本体上下部、7は押さえ、8は溝、9、9’は上下刃、10は回転軸、13は回動部、15は調整ネジ、19はガイドである。
本発明では、上記及び以下の小型化に対応した工夫を凝らすことにより、分割用工具の機能を損なうことなく容易に小型化できる。
【0009】
【作用】
(i)本体を光ファイバテープ心線の長手方向に複数の部品に分割することなく、テープ心線保持機構が刃物が心線に当たる前に心線を確実に所定の位置に保持する構造であるから、本体の幅方向(心線の長手方向)に寸法を小さくできる(請求項1)。
(ii)刃物の刃先を進退自在とするために本体に回動部を設けたので、テープ心線が確実に保持されたことを確認した後に刃物を入れられる(請求項1)。
(iii)テープ心線を確実に保持する前に刃物に当たることを防ぐためにバネ又は弾性体からなる機構を設けたので、小型化して本体に一体化できる(請求項1)。
(iv)刃物の切り込み深さを微調整する機構が、本体上下に夫々相対して調整ネジと当て板とを設け、該ネジの突出具合で本体上下間の間隙を変化させることで、連動して上下刃の間隙を変化させ、これにより刃物の切り込み深さを微調整した(請求項2)。
(v) 刃物の切り込み深さの微調節機構を、心線導入部から離れた本体の空きスペースに設けたので、本体の厚み方向(心線の厚み方向)に寸法を小さくできる(請求項3)。
(vi)本体下部の溝内に設けた下刃の刃先の上に、テープ心線を該溝内に導入時に該下刃の刃先をガードする、前後に可動自在なガード機構を設けたので、テープ心線が確実に保持されたことを確認した後に刃物を入れられる(請求項4)。
(vii)ガード機構を本体下部の溝内に前後に可動自在に埋設して設けたので、厚み方向に小型化できる(請求項5)。
(viii)テープ心線保持機構が、テープ心線より僅かに幅の広く、且つその深さがバネ又は弾性体からなる保持機構上に心線が乗ってもこぼれない深さの溝であるので、テープ心線がその溝に嵌まって、幅方向に自由に動き回れなくて、確実にテープ心線を固定でき、且つテープ心線を溝に導入しただけでは刃先が被覆には触れず、本体上部が閉じられることでバネが押しつけられて初めて、下刃が被覆を切り込むようになる(請求項6)。
(ix)上下1対の刃物の形状が、光ケーブルの長手方向に対して左右対称としたので、どちらの方向にもテープ心線の被覆を分割できる(請求項7)。
(x)本体上部のテープ心線保持機構と嵌合する位置に心線押さえを設けたので、テープ心線の固定が確実となる(請求項8)。
(xi)上下1対の刃物の位置が、夫々本体上部の押さえと本体下部のテープ心線保持機構としたので、テープ心線の長手方向に小型化できる(請求項9)。
(xii)本体側面にズレ防止用のガイド機構を設けたので、本体上下部の溝内に設けた上下刃がテープ心線の所定の位置に当接させるようにでき、テープ心線の所定の位置以外の場所へ刃物が当たることを防止できる(請求項10)。
【0010】
【実施例】
以下、実施例によって本発明を説明するが、これらの実施例は本発明を限定するものではない。
図2は、本発明の光ファイバテープ心線分割用工具の1つの構造の概略を説明する模式図である。
図2−(イ)は分割用工具の横断面を示し、図2−(ロ)は分割用工具を構成する本体上部の端部形状を示し、図2−(ハ)は本体下部の端部形状を示し、図2−(ニ)はテープ心線への刃の突出状態を説明し、図2−(ホ)は上下刃の取付け位置を示す。
図3は、本発明の光ファイバテープ心線分割用工具の使用方法を説明する模式図である。
【0011】
図2〜3において、1はテープ心線、2は光ケーブル、3はスロット、4はテープ心線とスロットとの間の隙間、5は分割用工具の本体、6、6’は本体上部、本体下部、7はテープ心線を固定する押さえ、8は溝、9、9’は上刃、下刃、10は本体上下部6、6’を回転させる回転軸である。
【0012】
(A) 分割用工具について:
(i)本体下部6’に溝8があり、溝8の幅はテープ心線1の幅よりわずかに広く、その溝8の深さがバネ11又はゴム等の弾性体からなる保持機構上にテープ心線1が乗ってもこぼれない深さであって、テープ心線1がその溝8に嵌まって、なお溝8の中で幅方向に自由に動き回れないように拘束する機構となっている(請求項6)。
(ii)図2に示されるように、本発明は、基本的に回転軸10を中心に上下が互いに開閉可能な本体上下部6、6’からなる本体5と、上下夫々に対向して取り付けられた上刃9、下刃9’からなる。
そして、図2−(ホ)に示されるように、上刃9、下9’は光ケーブル2の長手方向(左右方向)に左右対称な形にしている(請求項7)。
(iii)本体上部6には、本体下部6’の溝8と嵌合する位置に突起状の押さえ7がある(請求項8)。
本体5の上下を閉じた状態では、図2−(イ)に示されるように、溝8と押さえ7とで作る空間にテープ心線1を閉じ込める構造となる。
(iv) 押さえ7と溝8(テープ心線保持機構)に夫々上下刃9、9’が取り付けられ、これらの刃はテープ心線1の2次被覆に切り込みを与え、かつ心線には傷を付けない位置・寸法となっている(請求項9)。
【0013】
(B)分割用工具の使用方法:
図3は本発明の光ファイバテープ心線の分割用工具の使用方法を説明する模式図である。
図3に示されるように、分割用工具は、後分岐作業の際に、スロット3とテープ心線1との間の隙間4が小さい引き通しテープ心線においても、分割が可能なように、本体5の形状・大きさについては、光ファイバテープ心線の長手方向a及びテープ心線1とスロット3との隙間4方向について、その隙間に分割用工具の本体下部6’を入り込ませるに十分に寸法を小さく取っている。
また、光ケーブルの長手部分を左右方向にして作業者が位置することが一般的であり、且つ左右両方向に本発明に係る分割用工具を移動させて作業を行うことが必要である。
従って、本体上下部6、6’からなる本体5は、光ケーブル2の長手方向に対して直角方向に長く取られている。
【0014】
(C)他の態様:
(i)板バネ機構又はゴム等の弾性体の介在:
本発明の分岐用工具において、テープ心線のズレによって所定の位置をはずれて刃物が当たることを防止するために、刃物がテープ心線に触れる前にテープ心線を所定の位置に保持する機構(板バネ機構又はゴム等の弾性体の介在)を設けることが必要である(請求項1)。
図4は、本体下部に設けた板バネ機構又はゴム等の弾性体の機能を説明する、分割用工具の横断面を示す模式図である。
図4−(イ)は板バネの場合を、図4−(ロ)は弾性体の場合を示す工具の断面の模式図である。
これは先行技術の1つである特開平2−153305号公報において、図に示されるように、端部押さえ部材35が担っている機能を本体5の上部に一体的に設けたものである。更に、具体的に説明する。
【0015】
(ii)刃の切り込み微調整機構:
図7は刃の切り込み深さの微調整機構を説明する模式図である。
図7に示されるように、刃の切り込み深さの微調整機構として、本体上部6に調整用ネジ15を設け、本体下部6’の相当する場所に当て板16を設け、このネジの突出具合によって本体上部6と下部6’との間の間隙17を変化させることで、連動して上下刃9、9’の間隙18を変化させる(請求項2)。
この調整用ネジ15は、心線導入部から離れた、本体5の空きスペース(隙間)17に設けることが望ましく、例えば図7に示されるように本体上部6に部分的に埋め込むのが良い(請求項3)。
【0016】
(iii)刃物の可動機構:
図5は、刃物の可動機構を説明する模式図である。
刃物の刃先を本体に設けた回動部13により進退自在にできる機構を採用できる。
即ち、図5に示されるように、本体下部6’に取り付けられた下刃9’は、テープ心線1を溝8に導入する時には引き込んでいて、本体上部6を閉じた後に刃先が出てくる機構を設ける。例えば図5に示される回動部13によって行って良い(請求項1)。
【0017】
(iv)ガード機構:
図6は、刃物のガード機構を説明を模式図である。
図6に示されるように、本体下部6’の溝8内に設けた下刃9’の刃先の上に可動自在なガード14を設け、テープ心線の導入時に刃先9’をガードし、上部を閉じる時にガード14を外すようにする(請求項4)。
また、図6に示されるように、ガード機構は、本体下部6’の溝8内に前後に可動自在に埋設して設けることが余分にスペース要せず小型化の点から望ましい(請求項5)。
【0018】
(v)テープ心線保持機構:
溝等のテープ心線保持機構が、テープ心線より僅かに幅の広く、且つその深さがバネ又は弾性体等の保持機構上に心線が乗ってもこぼれない深さの溝であることが望ましい(請求項6)。
本体下部6’の溝部分に、刃物の両側に図4−(イ)の板バネ機構11或いは図4−(ロ)のゴム等の弾性体12を配置し、その表面位置を刃物の先端よりも僅かに高くしておく。
従って、この時には、溝8の深さは、バネ11上にテープ心線1が乗ってもこぼれない深さになっている。
これにより、テープ心線1を溝8に導入しただけでは刃先が被覆には触れず、本体上部6が閉じられることでバネ11が押しつけられて初めて、下刃9’が被覆を切り込むようになる。
【0019】
(vi)刃物の設置位置:
図2−(ホ)に示されるように、上下1対の刃物の形状が、光ケーブルテープ心線の長手方向に対して左右対称とすることが望ましい(請求項7)。
また、図2−(イ)等に示されるように、上下1対の刃物の位置が、夫々本体上部6の押さえ7と本体下部6’のテープ心線保持機構とであることが望ましい(請求項9)。
(vii)テープ心線押さえ:
図2−(イ)等に示されるように、本体上部の、本体下部のテープ心線保持機構と嵌合する位置に、心線押さえ7を設けることが望ましい(請求項8)。
(viii)ガイド機構:
図8はテープ心線の位置ガイド機構を説明する模式図である。
図8に示されるように、本体の上部6と下部6’の横方向へのズレを防止し、上下刃9、9’を確実にテープ心線1の所定の位置に当てるため、本体側面に心線位置決め用ガイド19を設ける(請求項10)。
【0020】
【発明の効果】
以上の通り、本発明では、互いに回動可能な本体上下に設けられた溝等のテープ心線保持機構と、テープ心線の2次被覆に切り込みを入れる上下1対の刃物と、刃物の切り込み深さの微調整ネジ機構と、本体の回動時にズレを防止するガイドとから構成され、
しかも(イ)テープ心線保持機構が刃物が心線に当たる前に心線を所定の位置に確実に保持する機構〔(イ)板バネ又は弾性体からなる機構、(ロ)刃物を進退自在とする回動機構及び/又は(ハ)テープ心線から下刃の刃先をガードするための前後に可動自在なガード機構〕を設けることにより、分割用工具の本体を複数の部品に分割することなく小型化でき、後分岐作業であってもテープ心線の分割が容易にできる効果がある(即ち、光ケーブルの長手方向に対して本体の幅を小さく、厚みを薄くし、且つ本体を光ケーブルの長手方向と直角方向に長くできる。)
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る分割用工具の基本的な構造を説明する模式図である。
【図2】本発明の光ファイバテープ心線分割用工具の1つの構造の概略を説明する模式図である。
図2−(イ)は分割用工具の横断面を示し、図2−(ロ)は分割用工具を構成する本体上部の端部形状を示し、図2−(ハ)は本体下部の端部形状を示し、図2−(ニ)はテープ心線への刃の突起状態を説明し、図2−(ホ)は上下刃の取付け位置を示す。
【図3】本発明の光ファイバテープ心線分割用工具の使用方法を説明する模式図である。
【図4】本体下部に設けた板バネ機構又はゴム等の弾性体の機能を説明する、分割用工具の横断面を示す模式図である。図4−(イ)は板バネの場合を、図4−(ロ)は弾性体の場合を示す工具の断面の模式図である。
【図5】刃物の可動機構を説明する模式図である。
【図6】刃物のガード機構を説明を模式図である。
【図7】刃の切り込み深さの微調整機構を説明する模式図である。
【図8】テープ心線の位置ガイド機構を説明する模式図である。
【図9】従来(特開平2ー153305号公報)の1つの分割用工具の構造を説明する模式図である。
【図10】従来(特開平8ー795929号公報)の他の分割用工具の構造を説明する模式図である。
【図11】通常の光ファイバテープ心線の構造を示す模式図である。
1 テープ心線
2 光ケーブル
3 スロット
4 テープ心線とスロットとの間の隙間
5 分割用工具の本体
6 本体上部
6’ 本体下部
7 テープ心線を固定する押さえ
8 溝
9 上刃
9’下刃
10 本体上下部6、6’を回転する回転軸
12 ゴム等の弾性体
13 回動部
14 可動自在なガード
15 調整用ネジ
17 隙間
18 上下刃9、9’間の間隙
19 ガイド
31 基台
32 光ファイバテープ心線
33 溝
34 回動軸
35 端部押さえ部材
36 上側刃物
37 上側刃物
38 中央押さえ部材
39 下部部材
40 上部部材
41、49 テープ心線
42 外被
43 スロット(スペーサ)
44 隙間
45 上側刃物
45’ 下側刃物
46 距離調整手段
47 収納基台
48 位置決め手段

Claims (10)

  1. 互いに回動可能な本体上下と、そこに設けられたテープ心線保持機構と、テープ心線の2次被覆に切り込みを入れるための上下1対の刃物と、刃物の切り込み深さを微調整する機構と、本体の回動時にズレを防止するガイドとから構成される心線分割工具であって、本体を光ファイバテープ心線の長手方向に複数の部品に分割することなく、テープ心線保持機構が刃物が心線に当たる前に心線を所定の位置に確実に保持する機構であって、しかも該機構が、該刃物の刃先を進退自在とするための本体に設けた回動部と、該テープ心線を所定の位置に確実に保持する前に刃物に当たることを防ぐためのバネ又は弾性体からなる機構とを備えていることを特徴とする、心線分割工具。
  2. 刃物の切り込み深さを微調整する機構が、本体上下に夫々相対して調整ネジと当て板とを設け、該ネジの突出具合で本体上下間の間隙を変化させることで、連動して上下刃の間隙を変化させ、これにより刃物の切り込み深さを微調整したことを特徴とする、請求項1記載の心線分割工具。
  3. 設けた刃物の切り込み深さの微調節機構を、心線導入部から離れた、本体の空きスペースに設けたことを特徴とする、請求項1記載の心線分割工具。
  4. 本体下部の溝内に設けた下刃の刃先の上に、前後に可動自在なガード機構を設け、テープ心線を該溝内に導入時に該下刃の刃先をガードすることを特徴とする、請求項1記載の心線分割工具。
  5. ガード機構が、本体下部の溝内に前後に可動自在に埋設して設けることを特徴とする、請求項に記載の心線分割工具。
  6. テープ心線保持機構が、テープ心線より僅かに幅の広く、且つその深さがバネ又は弾性体からなる保持機構上に心線が乗ってもこぼれない深さの溝であることを特徴とする、請求項1に記載の心線分割工具。
  7. 上下1対の刃物の形状が、光ケーブルテープ心線の長手方向に対して左右対称とすることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の心線分割工具。
  8. 本体上部の、本体下部のテープ心線保持機構と嵌合する位置に、心線押さえを設けたことを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載の心線分割工具。
  9. 上下1対の刃物の位置が、夫々本体上部の押さえと本体下部のテープ心線保持機構とであることを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載の心線分割工具。
  10. 本体側面に心線位置決め用のガイド機構を設け、本体上下部の横方向へのズレを防止して、本体上下部の溝内に設けた上下刃がテープ心線の所定の位置に当接するようにすることを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載の心線分割工具。
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