JP3622654B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゼオライトを含有する触媒を用いた内燃機関の排気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関の排気ガスの浄化には、理論空燃比で使用する三元触媒や、リーン空燃比で運転して燃費を向上させるいわゆるリーンバーンエンジンにおいて、流入する排気の空燃比がリーンである時にNOxをトラップし、流入する排気の空燃比がリッチになった時にトラップしたNOxを放出、浄化処理するNOxトラップ触媒を用いることが一般的である。但し、エンジン始動直後等の低温状態においては、これらの触媒は未活性であり、触媒作用が十分に機能しないため、浄化が十分に行えない。
【0003】
低温時対策として、HCについては、触媒の非活性時にHCを吸着するHC吸着剤等が提案されている。
一方、NOxについては、特開平1−155934号公報にゼオライトの吸着能を利用するものが提案されている。これは、道路トンネルにおける換気ガスの浄化(NOx除去)のため、トンネル中に排出されたNOxをゼオライトに吸着、浄化する技術である。その説明の中で、浄化すべきガスの水分濃度が高い場合には、NOxの平衡吸着量が低下すると記載されている。これを防止するために、この技術では、ゼオライトにNOxを吸着させる以前に、シリカゲル等の吸湿剤でNOxを含んだガスを吸着させ乾燥させて、その後ゼオライトに導くようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の技術を、内燃機関の排気浄化装置に適用し、通常の触媒が温度上昇し、活性化するまでの期間について、NOxをトラップさせようとした場合、排気中の水分濃度が高いため、シリカゲル等の吸湿剤が再生後の状態にあったとしても、短時間で水分吸着能が飽和すると考えられる。これを防止するため、シリカゲル等の吸湿剤の容量を拡大することが考えられるが、この場合には容量拡大のために車両搭載性が悪化し、さらに排気圧力損失の増大により燃費悪化を引き起こす等の問題が考えられ、内燃機関の排気浄化装置にシリカゲル等の吸湿剤を用いることは非常に難しい。
【0005】
一方、本発明者らの実験において、内燃機関の排気中のNOxをゼオライトでトラップする際には、排気中の水分も同時にトラップしており、NOxトラップが飽和する際には、水分のトラップ能も失われることが発見されている。すなわち水分とNOxをほぼ同時にトラップしていることである。高濃度水分が存在する排気ガスに使用しても、99%以上という非常に高いNOxトラップ率が可能であることも確認されている。
【0006】
図5は実験結果の概略である。ゼオライトを含有する触媒をゼオライトを乾燥させてから使用すると、触媒入口のNOx濃度に対して触媒出口のNOx濃度がトラップにより低下している。この期間は水分も吸着しており、触媒入口の排気温度に対して、吸着した水分の凝縮・吸着熱により触媒出口の排気温度は上昇する。その後、図中のA点すなわち水分吸着が飽和になりこれ以上水分が吸着しなくなると、吸着熱が発生しないため、触媒出口の排気温度は低下してくる。また同時にNOxのトラップもできなくなり、触媒出口のNOx濃度が上昇する。
【0007】
そして、NOxトラップ能が完全に無くなった後に、触媒出口のNOx濃度が触媒入口のNOx濃度を上回る期間が存在する(図中のハッチング部分)。すなわち、トラップしたNOxが脱離しているのである。この脱離するNOx量はトラップした量の一部ではあるものの、一度トラップしたNOxが車外に放出されてしまうという問題が生じる。
【0008】
本発明は、このような点に着目してなされたものであり、ゼオライトを含有する触媒を内燃機関の排気浄化装置として効果的に利用し得るようにするため、ゼオライトを含有する触媒にトラップしたNOxの初期脱離による排気性能の悪化を防止することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1に係る発明では、内燃機関の排気通路に配置され、ゼオライトを含有して、低温時にNOxをトラップする触媒と、前記触媒の下流から排気の一部を内燃機関の吸気通路に還流可能なEGR装置と、前記触媒への排気中の水分の吸収率を推定する手段を備え、水分の吸収率が所定値以下となってから所定期間を、前記触媒の低温時にトラップしたNOxの脱離時期と判定する脱離時期判定手段と、NOx脱離時期と判定された時に、EGR禁止時期であっても、前記EGR装置を作動させるEGR制御手段と、を設けて、内燃機関の排気浄化装置を構成する。
【0010】
請求項2に係る発明では、内燃機関の排気通路に配置され、ゼオライトを含有して、低温時にNOxをトラップする触媒と、前記触媒の下流から排気の一部を内燃機関の吸気通路に還流可能なEGR装置と、前記触媒への排気中の水分の吸収率を推定する手段を備え、水分の吸収率が所定値以下となってから所定期間を、前記触媒の低温時にトラップしたNOxの脱離時期と判定する脱離時期判定手段と、NOx脱離時期と判定された時に、前記EGR装置によるEGR率を通常運転時よりも増加させるEGR制御手段とを設けて、内燃機関の排気浄化装置を構成する。
【0011】
請求項3に係る発明では、内燃機関の排気通路に配置され、ゼオライトを含有して、低温時にNOxをトラップする触媒と、前記触媒の下流から一時的に排気の全量を捕集可能な排気捕集装置と、前記触媒への排気中の水分の吸収率を推定する手段を備え、水分の吸収率が所定値以下となってから所定期間を、前記触媒の低温時にトラップしたNOxの脱離時期と判定する脱離時期判定手段と、NOx脱離時期と判定された時に、前記排気捕集装置を作動させる排気捕集制御手段と、を設けて、内燃機関の排気浄化装置を構成する。
【0012】
ここで、前記排気捕集装置は、前記触媒下流の排気通路から分岐させた分岐通路と、排気の全量を前記分岐通路側へ導くように排気の流路を切換可能な流路切換弁と、前記分岐通路が接続される排気捕集容器と、を含んで構成すればよく(請求項4)、また、前記分岐通路に、排気を前記排気捕集容器側に送給するポンプを備えるとよい(請求項5)。更に、前記排気捕集装置により捕集された排気を内燃機関の吸気通路に還流可能なEGR装置を備えるとよい(請求項6)。
【0013】
請求項7に係る発明では、前記水分吸収率推定手段は、前記触媒の入口側排気温度と、出口側排気温度(もしくは触媒内部温度)とに基づいて、水分の吸収率を推定するものであることを特徴とする。
【0014】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、ゼオライトを含有する触媒により低温時に排気中のNOxをトラップする一方、NOxの脱離時期と判定された時には、低温時でEGRが禁止されている時期であっても、EGR装置によりゼオライトを含有する触媒の下流から排気の一部を取出してEGRすることにより、脱離したNOxによる排気性能の悪化を極力防止できる。尚、EGR禁止時期であることで、運転性の悪化が懸念されるが、一時期であるので、運転性への影響は殆ど心配ないと言える。
【0015】
請求項2に係る発明によれば、ゼオライトを含有する触媒により低温時に排気中のNOxをトラップする一方、NOxの脱離時期と判定された時には、EGR装置によるEGR率を通常運転時よりも増加させることで、脱離したNOxによる排気性能の悪化を極力防止できる。尚、EGR率の増加により運転性の悪化が懸念されるが、一時期であるので、運転性への影響は殆ど心配ないと言える。
【0016】
請求項3に係る発明によれば、ゼオライトを含有する触媒により低温時に排気中のNOxをトラップする一方、NOxの脱離時期と判定された時には、排気捕集装置を作動させて、ゼオライトを含有する触媒の下流から排気の全量を捕集することにより、脱離したNOxを含んだ排気の大気への放出を防止することができる。
また、請求項1〜請求項3に係る発明によれば、ゼオライトを含有する触媒への水分吸収が無くなると、NOxのトラップが行われなくなることから、この触媒への排気中の水分の吸収率を推定し、水分の吸収率が所定値以下となってから所定期間(例えば所定時間)を、NOxの脱離時期と判定することで、NOxの脱離時期を的確にとらえることができる。
【0017】
請求項4に係る発明によれば、脱離したNOxを含んだ排気を捕集する際に、流路切換弁により排気の流路を切換えて、分岐通路を介して排気捕集容器内に捕集することで、脱離したNOxを含んだ排気を確実に捕集できる。
請求項5に係る発明によれば、更に加圧用のポンプを備えることで、排気捕集容器内に排気を加圧して捕集でき、排気捕集容器の小容量化を図ることが可能となる。
【0018】
請求項6に係る発明によれば、排気捕集装置(排気捕集容器)により捕集された排気をEGRガスとして吸気系に還流することで、効果的に処理することができる。
【0019】
請求項7に係る発明によれば、ゼオライトを含有する触媒への水分吸収が行われている時には、水分の吸着熱が発生して、温度が上昇することから、この水分の吸着熱に着目し、触媒の入口側排気温度と、出口側排気温度(もしくは触媒内部温度)とに基づいて、水分の吸収率を推定し、これに基づいてNOxの脱離時期を判定することで、NOxの脱離時期を的確にとらえることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の第1実施形態を示す内燃機関(以下エンジンという)のシステム図である。
エンジン1の吸気通路2には吸入空気量を制御する電制スロットル弁3が設置され、エンジン1の燃焼室4には燃料噴射弁5と点火プラグ6とが設置されており、これらはエンジンコントロールユニット(以下ECUという)7により駆動される。但し、燃料噴射弁5は吸気通路2(吸気ポート)に設置してもよい。
【0021】
ECU7には、吸気通路2の電制スロットル弁3上流に設けたエアフローメータ8により検出される吸入空気量Qaの他、アクセルペダルセンサ9により検出されるアクセル開度Apo、クランク角センサ10により検出されるエンジン回転数Ne、水温センサ11により検出されるエンジン冷却水温Twなどが入力されている。
【0022】
ECU7では、アクセル開度Apo、エンジン回転数Ne、エンジン冷却水温Twより、エンジン1の要求トルクTTを算出し、これに必要な空気量を得るために電制スロットル弁3を駆動する。また、実際の吸入空気量Qa、エンジン回転数Ne、更に要求トルクTTより、燃料噴射量(燃料噴射パルス幅)及び燃料噴射時期を算出し、これらに基づいて燃料噴射弁5を駆動する。また、エンジン回転数Ne及び要求トルクTTに基づいて点火プラグ6の点火時期を制御する。
【0023】
エンジン1の排気通路12には、上流側に排気浄化触媒13が設けられ、下流側にはゼオライトを含有する触媒(以下ゼオライト触媒という)14が設けられている。下流側のゼオライト触媒14の入口側と出口側にはそれぞれ排気温度センサ15,16が設置されている。
上流側の排気浄化触媒13は、例えば、白金Pt、パラジウムPd、ロジウムRh等の貴金属を少なくとも1成分担持したアルミナをハニカム担体にコーティングした三元触媒であり、排気ガスが理論空燃比の時にはHC,CO,NOxを同時に浄化し、空燃比がリーンの時にはHC,COを酸化反応で浄化する特性を有するものである。
【0024】
下流側のゼオライト触媒14は、低温でNOxをトラップ可能なゼオライト(例えばβ−ゼオライト、A型ゼオライト、Y型ゼオライト、X型ゼオライト、ZSM−5、USY、モルデナイト、フェリエライト)をハニカム担体にコーティングし、その上から更に白金Pt、パラジウムPd、ロジウムRh等の貴金属を少なくとも1成分担持したアルミナをコーティングしたものであり、触媒温度が低い時には水分の吸着と同時にNOxをトラップし、更にHCも吸着することができ、触媒温度が活性温度以上に達すると触媒作用により排気ガスを浄化する特性を有するものである。
【0025】
尚、上流側の排気浄化触媒(三元触媒)13に代えて、又は上流側の排気浄化触媒13と下流側のゼオライト触媒14との間に、リーンNOxトラップ触媒、選択還元型NOx触媒若しくはHC吸着触媒などを配置してもよい。その他に、下流側のゼオライト触媒14にバリウムBa、セシウムCs等のNOxトラップ材等を混合することによって、リーンNOxトラップ機能等を持たせることとしてもよい。
【0026】
ここで、下流側のゼオライト触媒14の入口側及び出口側の各排気温度センサ15,16から検出される排気温度をTin,Tout とし、エアフローメータ8から検出される単位時間当たりの吸入空気量をQa、排気ガスの単位体積当りの熱容量をMex、ゼオライト触媒14の熱容量をMcat 、単位重量当たりの水分の凝縮・吸着熱をMkとし、排気ガス量を吸入空気量Qaとほぼ同等とみなすと、
ゼオライト触媒14に吸収される水分量Wは、
Figure 0003622654
の計算によって、求めることができる。
【0027】
また、単位時間当たりの吸収水分量ΔWは、
Figure 0003622654
の計算によって、求めることができる。
この吸収水分量Wの増加量(単位時間当たりの吸収水分量)ΔWと、排気ガスに含まれる水分量との比較から、水分の吸収率を求めることができ、水分の吸収率の低下、すなわちNOxのトラップ率の低下を間接的に求めることができる。更に、排気ガスに含まれる水分量との比較をしなくても、吸収水分量Wの増加量ΔWが低下してくれば、水分の吸収率の低下、すなわちNOxのトラップ率の低下と判断できる。
【0028】
NOxトラップ率が低下すると、一時的に一部のNOxが脱離する。従って、水分の吸収率に相当するΔWが所定値b以下となってから、所定時間cの間を、NOx脱離時期(NOx脱離期間)と判断する。所定時間cは予め実験により求めておくものである。
尚、ゼオライト触媒14に吸収される水分量Wが飽和レベルから定まる所定値以上になると、水分の吸収率が低下することから、Wを算出し、これが所定値以上になったときに、水分の吸収率が所定値以下になったと推定して、この時から所定時間cの間を、NOx脱離時期(NOx脱離期間)と判断することも可能である。
【0029】
一方、EGR装置として、ゼオライト触媒14の下流のEGRガス取出口17から排気の一部を取出し、EGRガスとして、吸気通路2の電制スロットル弁3下流に還流するEGR通路18が設けられている。そして、EGR通路18の途中に、ステッピングモータで駆動される電制EGR弁19が設けられている。電制EGR弁19はECU7により駆動され、これによりEGR量(EGR率)が制御される。
【0030】
ここにおいて、上記NOx脱離時期に、EGR禁止時期であってもEGR装置によるEGRを行うように制御することで、又は、EGR装置によるEGR率を通常運転時より増加させるように制御することで、脱離したNOxの車外放出を極力低減するのである。
かかる第1実施形態での制御を図2のフローチャートにより説明する。本ルーチンは例えば1sec 毎に実行されるものである。
【0031】
S1では、NOx脱離フラグFDSが0であるか否かを判定する。FDSは、単位時間当たりにゼオライト触媒14に吸収される水分量(水分吸収率)が所定値以下、すなわち水分吸収が飽和に近づいたときに、NOx脱離時期と判定されて、FDS=1にセットされるものである。
FDS=0の場合は、S2に進み、エアフローメータ8の出力から吸入空気量Qaを、排気温度センサ15,16の出力からゼオライト触媒14の入口側排気温度Tin及び出口側排気温度Tout を検出する。
【0032】
次のS3では、ゼオライト触媒14の入口側排気温度Tinが所定値aより低いか否かを判定する。所定値aは例えば排気ガスの露点(約60℃)とし、入口側排気温度Tinが所定値aよりも低い場合は、ゼオライト触媒14に水分が吸収される、すなわちNOxがトラップされると判断して、単位時間当たりの吸収水分量ΔWの計算のため、S4に進む。もしも入口側排気温度Tinが所定値a以上の場合は、水分吸収が行われないと判断し、本フローを終了する。
【0033】
S4では、Qa,Tin,Tout から、前記(2)式を用いて、単位時間当たり(本フローでは1sec 毎)の吸収水分量ΔWを算出する。この部分が水分吸収率推定手段に相当する。
次のS5では、単位時間当たりの吸収水分量ΔWが所定値b以下か否かを判定する。ΔWが所定値b以下となった場合、水分の吸収が飽和に近づき、この後の所定時間内はNOxが脱離する期間であると判定し、S6でNOx脱離フラグFDS=1にセットする。この部分が脱離時期判定手段に相当する。
【0034】
NOx脱離フラグFDS=1である間は、S7以降へ進む。
S7では、NOx脱離期間の終了時期を決定するために、タイマtをカウントする。
次のS8では、脱離時用EGR率マップを使用して、EGR率を増加させる。すなわち、通常の設定よりも高いEGR率にセットする(通常の設定ではEGR率が0%でEGRを行わない領域では、EGRを行うように設定する)。
【0035】
通常のEGRの設定では、エンジン冷却水温が低い時にはエンジンの運転性のためにEGRを禁止しており、またエンジン暖機後ではEGRによる部品の汚れ、劣化を防止するため等の理由でEGR率が抑えられている。
しかし、NOxの脱離期間という短期間のみEGRを行ったりEGR率を増加してもシステムに及ぼす影響が少ないことから、高いEGR率を設定するのである。
【0036】
その結果、ゼオライト触媒14から脱離するNOxをより多く吸気に戻し、車外へ放出するNOx量を低減することができる。この部分がNOx脱離時期のEGR制御手段に相当する。
次のS9では、点火時期の設定に際し、脱離時用EGR率マップに対応した点火時期マップを使用するようにして、高EGR率に適した点火時期に設定し、エンジンの効率や運転性を適正化する。
【0037】
次のS11では、タイマtが所定値c以上であるか否かを判定し、所定値c以上の場合はNOxの脱離期間が終了したと判定し、通常の運転に戻すために、S12でNOx脱離フラグFDSを0に戻して、本フローを終了する。
次に本発明の第2実施形態について、図3及び図4を用いて説明する。
図3は第2実施形態を示すエンジンのシステム図であり、図1との違いのみを説明する。
【0038】
本実施形態では、ゼオライト触媒14の下流から一時的に排気の全量を捕集可能な排気捕集装置を設け、NOx脱離時期と判定された時に、排気捕集装置を作動させる。
排気捕集装置としては、ゼオライト触媒14下流の排気通路から分岐させた分岐通路20と、分岐通路20の分岐部より下流側で排気通路を閉止することにより排気の全量を分岐通路20側へ導くように排気の流路を切換可能な流路切換弁21と、前記分岐通路20が接続される排気捕集容器としてのタンク22と、前記分岐通路20に介装されて排気をタンク22側に送給するポンプ23とを備える。流路切換弁21及びポンプ23はECU7により駆動される。尚、排気捕集容器として、タンク22の代わりに、容積が変化するバッグ等を用いるようにしてもよい。この場合ポンプ23を省いても構わない。
【0039】
また、EGR装置としては、排気捕集タンク22内の排気をEGRガスとしてエンジン1の吸気系に還流するEGR通路18と、EGR通路18に介装されてECU7により駆動される電制EGR弁19とを備える。
かかる第2実施形態での制御を図4のフローチャートに示す。
第1実施形態(図2)と異なる点は、NOx脱離期間と判定された場合に、S8,S9に代えて、S10を実行する点であり、S10では、流路切換弁21により、分岐通路20の分岐部より下流側で排気通路を閉止することにより排気の全量を分岐通路20側へ導くように排気の流路を切換えると共に、ポンプ23を作動させて、ゼオライト触媒14の下流から排気の全量をタンク22に捕集する。この部分が排気捕集制御手段に相当する。
【0040】
EGR装置の作動は、通常制御に従って行われる。これにより、EGR許可条件にて、電制EGR弁19が開くと、排気捕集タンク22に捕集されている排気がEGRガスとしてEGR通路18より吸気系に還流される。従って、NOx脱離期間に強制的なEGRを行ったり、EGR率を増加させる必要もない。
また、NOx脱離期間以外は、流路切換弁21が排気通路を開いているが、EGR許可条件にて、電制EGR弁19が開くと、分岐通路20をEGRガス取出口として、排気の一部がタンク22を経て、EGR通路18により吸気系に還流される。このときにポンプ23が通路抵抗となる場合は、これをバイパスするバイパス通路を設けておくようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すエンジンのシステム図
【図2】第1実施形態でのフローチャート
【図3】本発明の第2実施形態を示すエンジンのシステム図
【図4】第2実施形態でのフローチャート
【図5】ゼオライト触媒の前後のNOx濃度及び排気温度を示す図
【符号の説明】
1 エンジン
2 吸気通路
3 電制スロットル弁
4 燃焼室
5 燃料噴射弁
6 点火プラグ
7 ECU
8 エアフローメータ
9 アクセルペダルセンサ
10 クランク角センサ
11 水温センサ
12 排気通路
13 排気浄化触媒
14 ゼオライト触媒
15,16 排気温度センサ
17 EGRガス取出口
18 EGR通路
19 電制EGR弁
20 分岐通路
21 流路切換弁
22 排気捕集タンク
23 ポンプ

Claims (7)

  1. 内燃機関の排気通路に配置され、ゼオライトを含有して、低温時にNOxをトラップする触媒と、
    前記触媒の下流から排気の一部を内燃機関の吸気通路に還流可能なEGR装置と、
    前記触媒への排気中の水分の吸収率を推定する手段を備え、水分の吸収率が所定値以下となってから所定期間を、前記触媒の低温時にトラップしたNOxの脱離時期と判定する脱離時期判定手段と、
    NOx脱離時期と判定された時に、EGR禁止時期であっても、前記EGR装置を作動させるEGR制御手段と、
    を含んで構成される内燃機関の排気浄化装置。
  2. 内燃機関の排気通路に配置され、ゼオライトを含有して、低温時にNOxをトラップする触媒と、
    前記触媒の下流から排気の一部を内燃機関の吸気通路に還流可能なEGR装置と、
    前記触媒への排気中の水分の吸収率を推定する手段を備え、水分の吸収率が所定値以下となってから所定期間を、前記触媒の低温時にトラップしたNOxの脱離時期と判定する脱離時期判定手段と、
    NOx脱離時期と判定された時に、前記EGR装置によるEGR率を通常運転時よりも増加させるEGR制御手段と、
    を含んで構成される内燃機関の排気浄化装置。
  3. 内燃機関の排気通路に配置され、ゼオライトを含有して、低温時にNOxをトラップする触媒と、
    前記触媒の下流から一時的に排気の全量を捕集可能な排気捕集装置と、
    前記触媒への排気中の水分の吸収率を推定する手段を備え、水分の吸収率が所定値以下となってから所定期間を、前記触媒の低温時にトラップしたNOxの脱離時期と判定する脱離時期判定手段と、
    NOx脱離時期と判定された時に、前記排気捕集装置を作動させる排気捕集制御手段と、
    を含んで構成される内燃機関の排気浄化装置。
  4. 前記排気捕集装置は、前記触媒下流の排気通路から分岐させた分岐通路と、排気の全量を前記分岐通路側へ導くように排気の流路を切換可能な流路切換弁と、前記分岐通路が接続される排気捕集容器と、を含んで構成されることを特徴とする請求項3記載の内燃機関の排気浄化装置。
  5. 前記排気捕集装置は、前記分岐通路に、排気を前記排気捕集容器側に送給するポンプを備えることを特徴とする請求項4記載の内燃機関の排気浄化装置。
  6. 前記排気捕集装置により捕集された排気を内燃機関の吸気通路に還流可能なEGR装置を備えることを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれか1つに記載の内燃機関の排気浄化装置。
  7. 前記水分吸収率推定手段は、前記触媒の入口側排気温度と、出口側排気温度もしくは触媒内部温度とに基づいて、水分の吸収率を推定するものであることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載の内燃機関の排気浄化装置。
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