JP3622440B2 - 窒化物結晶の成長方法およびGaN結晶の成長方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、GaN結晶を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
窒化物結晶のバルク結晶を製造する方法は、未だ確立されていない。研究開発レベルのものとして、たとえば、S.Porowskiらによって次の文献が発表されている程度である。”Prospects for hig−pressure crystal growth of III −V nitrides” S.Porowski, J.Jun, P.Perlin,I.Grzegory,H.Teisseyre and T.Suski Inst.Phys.Conf.Ser.No.137:Chapter4
Paper Presented at the 5th SiC and Related Materials Conf.,Washington,DC,1993
この方法は、高温高圧下で金属Ga中に窒素ガスを溶解させ、これを冷却してGaN結晶を成長させるもので、これまでに5mm程度の結晶が得られている。
【0003】
一方、適当なフラックスに、結晶成長させたい物質を溶解し、再析出させて結晶を成長させる方法は、フラックス法として、酸化物結晶の成長等に適用されている。最近、次のような新聞発表もされている(日刊工業新聞1997.1.21)。すなわち、『東北大学において、金属Gaとアジ化ナトリウム粉末をステンレスチューブに入れ、密封した後、これを700℃で3日間加熱することにより、原料が分解してできたナトリウムをフラックスとして用いるフラックス法でGaN単結晶を成長させたところ、成長した結晶は約1mmサイズであった。』一方、シリンダーに原料とする物質を収納し、これをピストンで加圧しながら加熱成形する方法はホットプレスと呼ばれ、セラミックス等の成形に一般的に用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、GaNに代表されるIII 族元素の窒化物結晶は、青色発光素子用の材料として注目を集めている。素子を作成するためには、基板の上に例えばGaN結晶等をエピタキシャル成長させる必要がある。このエピタキシャル成長においては、成長する結晶中に歪みが発生することを防止するために、基板となる結晶の格子定数や熱膨張率は、その上に成長する結晶と同一であることが理想的であるが、これまで大型のGaN結晶を製造することができなかったために、やむなくサファイア基板などで代用してきた。
【0005】
GaNのバルク結晶成長の開発も進められているようではあるが、GaNは融点が非常に高く、また融解する以前に、昇華、分解しやすい傾向があるため、従来用いられてきた半導体等の結晶成長方法では、大型の結晶を成長させることができず、いまのところ数mm角という非常に小さな結晶が得られているだけで、実用化にはほど遠い状況である。
【0006】
一方、上記したホットプレス法では、適当なバインダーを用いることでAlNのような窒化物の圧粉成形も可能であるが、いまだ単結晶を成長させることはできてはいない。これは、窒化物結晶の融点が非常に高く、かつ、融点に達する前に窒化物が分解して窒素が原料から抜け出てしまうためである。
【0007】
本発明は、前述のような従来技術の問題点を解消し、GaN結晶、特に、これまで得られていなかった大型のバルク結晶を容易に成長させることができる、新規な結晶成長方法を提案することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のGaN結晶の成長方法は、シリンダー内にGaN結晶粉末と液体封止材を収容し、ピストンで加圧しながら加熱する工程を含むことを特徴とする。
【0009】
また、GaNの融液を作製した後、常圧、常温に戻しGaNの融液を凝固させるようにしてもよい。GaN結晶粉末が融解する直前まで加熱しGaNの結晶を固相成長させるようにしてもよい。GaN結晶粉末が、予め圧粉成形されていてもよい。GaNの出発原料はinjection法で合成されたGaN結晶粉末であることが好ましい。少なくとも液体封止材が融解するまでは、原料粉末を真空中又は窒素雰囲気中に置くようにすることが好ましい。シリンダー内のGaN原料中に温度勾配を設けることが好ましい。GaN原料中の低温側に種結晶を配することが好ましい。結晶成長中に昇降圧または昇降温またはその両方を繰りかえすことが好ましい。液体封止材にB203、KCl又はNaClを用いることができる。GaN結晶粉末を圧粉成形する際に、バインダーとしてGaN結晶の構成元素を用いることができる。GaN結晶粉末を圧粉成形する際に、バインダーとしてOH基を含有する化合物を用いることができる。
【0010】
本発明のGaN結晶の成長方法は、フラックスとGaN結晶粉末とを加圧下で加熱し、GaNをフラックスに溶解させた後、これを冷却してGaNの結晶を成長させるGaN結晶の成長方法において、フラックスの加熱温度を800℃以上とし、かつ、前記フラックスには少なくともGa、In、Pb、Sn、Bi、Naのいずれかーつ以上を含むことを特徴とする。
【0011】
また原料を800℃以上に加熱する前に、GaN結晶粉末の表面が融解させたフラックスで完全に覆われるように、GaN結晶粉末と融解したフラックスとを十分に混合しておくことが好ましい。原料のGaN結晶粉末は、injection 法で合成されたGaNとGaとの混合物であることが好ましい。原料のGaNが溶解したフラックス中に温度勾配を設け、これを冷却して低温側にGaN結晶を析出させることができる。フラックス中に種結晶を配し、GaN結晶を種結晶上に析出させることができる。フラックス上に液体封止剤を浮かべることが好ましい。加圧手段として窒素等の圧縮ガスを用いることができる。加圧手段としてシリンダーとピストンとを用いることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態にかかるGaN結晶の成長方法について説明する。
【0013】
(1) 本発明の実施の一形態の要点は、原料のGaNを加熱、加圧する際に、該GaNの分解や昇華を防ぐために、液体封止材を用いたことにある。
【0014】
ホットプレス法の変形例として、HIP(熱間等方プレス)法が知られている。これは、試料に圧力を均一に加えるため、適当な圧媒を用いてホットプレスを行う方法である。HIPにおける圧媒には、試料との離型性を重要視するため、ガスや試料と反応しないような別の粉体を用いるのが一般的であり、原料の分解や昇華を抑える効果は無い。この点が、液体封止剤を用いる本発明とは異なる点である。一方、本実施の形態における液体封止剤は、圧媒としても働くため、GaN原料の加圧が等方的に行え、均質な結晶を成長させることができる。
【0015】
GaNの出発原料として、injection 法で作製したGaN結晶粉末を使用することができる。この方法により作製された粉末が、粒径が細かく揃っていて、かつ高純度であるため、加圧した際に圧力が等方的に加わりやすく、均質で高純度な結晶が成長できるからである。またinjection 法では、GaN粉末を容易かつ安価に、大量に得ることができるため、GaN単結晶の製造コストを低減するのにも有効である。
【0016】
バインダーとして、GaN結晶の構成元素を用いることができる。例えば、GaNの結晶成長であれば、GaN粉末に少量の金属Gaを加えてよく混ぜ合わせ、これを出発原料として結晶成長を行うことが好ましい。これは、成長した結晶の純度を保つための手段である。この意味からして、バインダーには不純物となるような成分を含んだものは使用しないことが望ましい。上記以外のバインダーとして、OH基を含むものを使用することができる。OH基を含むバインダー(例えばポリビニルアルコール)が、高温下で液体封止材であるB203やKClに吸収されやすく、不純物の汚染源になりにくいからである。
【0017】
液体封止材として、B2 03 やKCl、NaClを用いるのは、高温においても安定で、原料やシリンダー、ピストンと反応しないからである。
【0018】
液体封止材が融解するまで、原料粉末を真空中に置くことが好ましい。原料の粉体粒子間に存在しているガスを抜き、成長結晶中や液体封止剤中に気泡を作らないためである。また、同じく窒素中に置くことが好ましい。原料の粉体中に窒素ガスを入れ、これを原料融液中に溶かし込んでGaNを少しでも合成させるためである。
【0019】
原料中に温度勾配を設けることが好ましい。結晶の成長方向を低温側から高温側への一方向に限定し、大型で均質な単結晶を成長させるためである。低温側に種結晶を配する場合も同様の目的である。
【0020】
原料の高さを、直径よりも大きくすることが好ましい。結晶成長中における原料内の温度勾配が径方向よりも長手方向に大きくなるようにして、これにより上記した一方向への結晶成長が起きやすくするためである。
【0021】
昇降圧や昇降温を繰り返し加えるようにしてもよい。こうすることでGaN結晶の核を析出させ、再融解を生ぜしめ、選択的に優勢な成長核を残して、大型のGaN単結晶粒を成長させるためである。
【0022】
(2) 本発明の実施の他の形態の要点は、フラックス法における溶質となる原料に、GaN自体の粉末を用い、これが昇華、分解しないように、あらかじめ原料粉末の表面をフラックスで覆ったことにある。
【0023】
フラックス法の原料に、成長させようとする結晶の粉末を用いることは、一見自明であり、また酸化物結晶のフラックス法による結晶成長では一般的に行われている方法でもある。しかし、GaNの結晶成長では、GaN自体を原料に用いたフラックス法は、これまで行われたという報告はない。その理由としては、第一にGaNの結晶粉末を作製すること自体が難しく原料の入手が困難であったこと、第二に、粉末原料は密度が低くフラックスに浮きやすく、表面がフラックスで濡れにくく、結果としてフラックスに溶解しにくいことが挙げられる。なお、原料粉末の粒径を上げれば、溶解し易くなると考えられるが、いまのところ簡便に粒径の大きなGaN結晶を入手する方法は報告されていないのが現状である。
【0024】
しかし、最近になって、injection 法というGaNの粉末合成法が開発された。このGaNの粉末合成方法を、本願発明者が鋭意検討した結果、本方法によれば、GaNの粉末を簡便に作製でき、上述の第一の問題は解決された。また、injection 法では、GaN粉末が金属Ga中に分散したものが得られ、これを原料に用い、Gaをフラックスとして用いると、第二の問題である粉末の濡れ性の問題も解決できることが判明した。さらに、検討を重ねた結果、injection 法以外の方法,例えば、塩化ガリウムとアンモニアガスを高温で反応させる方法で作製したGaN粉末でも、あらかじめ融解したGaとよく混ぜ合わせ表面をフラックスで覆っておけば、昇華や分解が問題にならない程度に抑えられることがわかった。また、この効果は、フラックスにGaを用いたときだけばかりでなく,In、Pb、Sn、Bi、Naの少なくとも1つを含むフラックスを用いたときにも認められた。
【0025】
本実施の形態においては、GaNの成長を800℃以上の温度で行うのは、800℃を境にして、GaNの結晶成長のモードが変わるためである。
【0026】
すなわち、フラックスに溶解するGaNの量は、フラックス温度が高いほど多くなり、従って、結晶成長を効率よく行うためには、成長温度は高い方がよい。フラックスへのGaNの溶解度は、温度に対して連続的に変化するため、800℃を境に溶解量が変化するわけではないが、800℃以下の温度でGaNの結晶成長を行おうとすると、溶解したGaNは未溶解のGaN粉末表面だけに再析出し、圧力や冷却時間によらず、大きな結晶を成長することができないことがわかった。
【0027】
一方、800℃以上の温度であれば、未溶解粉末上に析出は見られるものの、フラックスの低温部で新しい結晶核も成長し、結果的にGaN単結晶を大きく成長させる糸口が得られることがわかった。
【0028】
なお、800℃近くの低温では、大型の結晶を成長させることは難しいが、フラックス中に温度勾配をつけ、長時間かけて温度差法で結晶を成長させれば、不可能ではない。
【0029】
GaNの原料粉末表面にフラックスをなじませる作業は、800℃よりも低い温度で行う必要がある。これは、800℃を超えると、GaNの昇華や分解が始まるためである。従って、フラックスとして用いる材料は、融点が800℃以下である必要がある。
【0030】
フラックスとして用いる材料は、融点が800℃以下であるという条件の他に、GaNを溶解することができると同時に、GaNと反応して別の化合物を生成することがない材料を選ぶ必要がある。例えばアルミニウムなどは、前者の条件は満たすもののGaNと反応してAlNを生成してしまうため、フラックスとして利用することはできない。また、GaN結晶成長用のフラックスとしては、GaNを溶解させるのに十分な高温でも分解したりすることがなく、安定である必要もある。
【0031】
フラックスとしてGaにBiを混ぜたものを使用することができる。こうすることでGaNの結晶成長時に、析出核の発生密度が抑制されて、単結晶の歩留りが向上するという利点がある。
【0032】
フラックスの加圧を窒素等の圧縮ガスで行うことができる。特に加圧ガスを窒素とすると、フラックスに溶解しているGaNの分解、脱離を抑制することができる。
【0033】
フラックスからのGaNの脱離や、フラックス自体の蒸発を抑えるためには、フラックスの表面を液体封止剤で覆った上で加圧することが好ましい。この場合の加圧ガスは、液体封止剤や装置の構成材料と反応して不具合を引き起こさない性質のガスであれば種類は問わない。もちろん、ピストン等で機械的に加圧することも可能である。
【0034】
【実施例】
以下に本発明の実施例について説明する。
【0035】
(実施例1)
本発明の一実施例として、図1に示すような構成の装置を用いて、GaNの結晶成長を行った例を示す。本実施例は液体封止剤を用いるものである。
【0036】
本装置は、ステンレス製の水冷筐体2の内部に組まれている。水冷筐体2の底面には受け台9が設置され、この受け台9上にはシリンダー7が載置されている。シリンダー7の外周にはヒータ4、断熱材8が設置されている。シリンダー7の上端にはピストン3が摺動自在に嵌合されている。このピストン3は油圧シリンダー(図示せず)に連結された押棒1により上下させられ、シリンダー7内に配置された原料6を加圧することができるようになっている。なお、シリンダー7、ピストン3、受け台9、ヒータ4、断熱材8は高純度グラファイトで作製されている。
【0037】
シリンダー7は内径10mm、高さ60mmの円筒形であり、その内部に原料6としてinjection 法で作製したGaN結晶粉末を10gと液体封止剤5としてのB2 O3 を2g入れた。GaN結晶粉末とB2 03 とは、それぞれ乳鉢で十分すりつぶして、粒径を細かくし、シリンダー7に入れる際は、B2 O3 がGaN結晶粉末の周囲を覆うように配置した。粉末の原料6は体積が増えているため、シリンダー7内に一度に全量を入れることが難しいので、原料のチャージの途中で、原料6をピストン3を使って圧縮しながら、数度に分けてチャージを行った。
【0038】
原料6をチャージした装置の筐体2内を、雰囲気ガス置換用バルブ10を介して1×10−2torrまで減圧し、原料6の粉末内のガスを抜いた。この状態で、原料にピストン3を使って4ton/cm2 の圧力を加え、かつ、ヒータ4を用いて2200℃まで加熱した。原料6の加圧、加熱を3時間行ったのち、ヒータ温度を600℃まで2℃/minの割合で下げ、ピストン3での加圧を解除し、さらに室温まで冷却して試料を取り出した。
【0039】
取り出したシリンダー7内には、融解したGaNがゆっくり凝固してできたと思われる粒径の大きなGaN単結晶があり、その周囲には金属Gaを含むGaNの多結晶層があって、さらにその外周全面を薄いB2 03 の被膜が覆っていた。GaN単結晶粒の大きさは、直径7mm、高さ16mmの六角柱状であった。
【0040】
(実施例2)
本発明の他の実施例として、実施例1と同じ装置を用いて、次のようなGaNの結晶成長を行った。本実施例も液体封止剤を用いるものである。
【0041】
シリンダー7の内壁およびピストン3と受け台9の端面に、融解したB2 O3 を薄く塗布したものを準備した。次に、injection 法で作製したGaN粉末10gと金属Ga0.5gを30℃に加熱してGaを融解させた状態でよく混ぜ合わせ、これをプレス機で圧縮して、直径9mm高さ22mmの円盤状に予備成形した。予備成形した原料6を、シリンダー7内にセットし、窒素雰囲気中で650℃まで加熱して液体封止剤5であるB2 O3 を軟化させた状態で、ピストン3を用いて原料6に4ton/cm2 の圧力を加えた。さらに、この状態で原料を2200℃まで加熱し、3時間放置した。これ以降は、実施例1と同様に原料の冷却を行い、実施例1と同程度の粒径のGaN単結晶を得た。
【0042】
(実施例3)
本発明の他の実施例として、実施例1と同じ装置を用いて、次のようなGaNの結晶成長を行った。本実施例も液体封止剤を用いるものである。
【0043】
シリンダー7の内部に、原料6としてinjection 法で作製したGaN結晶粉末を10gと液体封止剤5としてB2 O3 を2g入れた。GaN粉末をシリンダーに入れる際は、B2 O3 がGaN粉末の周囲を覆うように配置した。
【0044】
原料をチャージした装置の水冷筐体2内を、雰囲気ガス置換用バルブ10を介して1×10−2torrまで減圧し、原料6の粉末内のガスを抜いた。この状態で、原料にピストン3を使って100ton/cm2 の圧力を加え、かつ、ヒータ4を用いて1900℃まで加熱した。原料の加圧、加熱をしながら48時間放置した後、ヒータ温度を600℃まで20℃/minの割合で下げ、ピストンでの加圧を解除し、さらに室温まで冷却して試料を取り出した。
【0045】
取り出したシリンダー内には、GaNの結晶粒が固相成長してできたと思われる粒径の大きなGaN単結晶がいくつかあり、その周囲には比較的粒径の細かいGaNの多結晶層があって、さらに、その外周全面を薄いB2 03 の被膜が覆っていた。GaN単結晶の形は特に定まっておらず、大きさは最も大きなもので、直径6mm、高さ10mm程度であった。
【0046】
(実施例4)
本発明の他の実施例として、実施例1と同じ装置を用いて、次のようなGaNの結晶成長を行った。本実施例も液体封止剤を用いるものである。
【0047】
シリンダー7の内部に、原料6としてinjection 法で作製したGaN結晶粉末を10gと液体封止剤5としてB2 O3 を2g入れた。GaN粉末をシリンダー7に入れる際は、B2 03 がGaN粉末の周囲を覆うように配置した。
【0048】
原料をチャージした装置の水冷筐体2内を、雰囲気ガス置換用バルブ10を介して1×10−2torrまで減圧し、原料6の粉末内のガスを抜いた。この状態で、原料にピストン3を使って10ton/cm2 の圧力を加え、かつ、ヒータ4を用いて2200℃まで加熱した。原料の加圧、加熱を3時間行った後、ヒータ温度を2000℃まで下げ30分放置し、さらに加圧荷重を9.5ton/cm2 に下げ、かつ、ヒータ温度を2100℃に上げて30分放置し、その後、ヒータ温度を2000℃に下げ、加圧荷重を10ton/cm2 に上げるというサイクルを5回繰り返し、最後にヒータ温度を600℃まで2℃/minの割合で下げ、ピストンによる加圧を解除し、さらに室温まで冷却して試料を取り出した。
【0049】
取り出したシリンダー内には、融解したGaNがゆっくり凝固してできたと思われる粒径の大きなGaN単結晶があり、その周囲には金属Gaを含むGaNの多結晶層がほんのわずかあって、さらにその外周全面を薄いB2 03 の被膜が覆っていた。GaN単結晶粒の大ききは、直径8mm、高さ18mmの六角柱状であった。
【0050】
(実施例5)
本発明の他の実施例として、図2に示すような構成の装置を用いて、GaNの結晶成長を行った例を示す。本実施例も液体封止剤を用いるものである。
【0051】
本装置は、図1に示す装置とほぼ同様な構成であるが、原料を加熱するヒータを上部ヒータ13と下部ヒータ14に分け、原料6中に図中上下方向の温度勾配を設けることができるようにした点に相違がある。原料中で温度勾配をつけやすくするために、受け台9は水冷構造とした。
【0052】
高純度グラファイト製のシリンダー7の底部に、前記実施例と同様な方法により作製したGaN単結晶を整形し、種結晶11として配置した。その上に、原料6としてinjection 法で作製したGaN結晶粉末を10gを乗せた。液体封止剤5としてのB2 03 を2g、GaN種結晶と粉末原料の周囲を覆うように配置した。
【0053】
原料をチャージした装置の筐体2内を、雰囲気ガス置換用バルブ10を介して1×10−2torrまで減圧し、原料6の粉末内のガスを抜いた。この状態で、原料にピストン3を使って10ton/cm2 の圧力を加え、かつ、ヒータ14を用いて原料の上方を2200℃に、ヒータ13を用いて原料の下方を2000℃に加熱した。原料粉末が完全に融解するまで、この状態で3時間放置したのち、ヒータ温度をそれぞれ1800℃、1600℃まで0.5℃/minの割合で下げ、その後はそれぞれ80O℃、600℃まで10℃/minの割合で下げて、ピストンでの加圧を解除し、さらに室温まで冷却して試料を取り出した。
【0054】
取り出したシリンダー内には、融解したGaNが種結晶上に成長してできたと思われるGaN単結晶があり、その外周全面を薄いB2 O3 の被膜が覆っていた。GaN単結晶は、直径10mm、高さ20mmの円柱状であった。
【0055】
なお、実施例1〜5においては、液体封止材としては、B2 03 やKCl、NaClの他に、BaCl2 やCaCl2 なども用いることができる。
【0056】
上記実施例では、荷重の印加方向をすべて上下方向としたが、水平方向で行う変形例もあり得る。また、加熱手段を抵抗加熱ではなく誘導加熱等に変えたり、さらに複数の加熱手段を用いて、結晶成長時の温度分布設定、温度制御を細かく行うことができるようにする等の変形例が考えられる。温度勾配の方向も、上下逆でも構わないし、水平方向でもよい。また、温度勾配の方向と荷重の印可方向は、必ずしも一致している必要はない。
【0057】
(実施例6)
本発明の更に他の実施例として、図3に示すような構成の装置を用いて、GaNの結晶成長を行った例を示す。本実施例はフラックスを用いるものである。
【0058】
本装置は、水冷されたステンレス製の高圧チャンバ21の内部に、それぞれ高純度グラファイトで作製された断熱材22、ヒータ23、サセプタ24を収納して構成されている。
【0059】
そして、内径50mm、高さ150mmの円筒状のpBNルツボ25の底部に、種結晶28として、MOCVD法でGaNをあらかじめエピタキシャル成長させたサファイア基板を置いた。サファイア基板は、フラックスを入れた際に浮き上がらないよう、ルツボ底部に固定した。
【0060】
このルツボ内に、原料27として、injcction 法で合成したGaNの粉末15gとフラックスとして金属Ga100gを入れた。GaN粉末と金属Gaは、50℃に加熱して金属Gaを融解させた状態で良く混ぜ合わせ、GaN粉末の表面を金属Gaが覆うようにした。
【0061】
次に、炉内をバルブ26を操作して、窒素ガスで20MPaに昇圧し、この圧力を保ちながら、原料27を1600℃まで昇温した。原料27を1600℃に3時間保持し、GaN粉末をGaフラックスに溶解させた後、原料温度を1℃/minの割合で800℃まで冷却し、その後は急冷して、圧力を大気圧まで戻した。
【0062】
上記成長工程を経たサファイア基板からなる種結晶28を炉内から取り出し、付着しているGaを塩酸で洗い流したところ、サファイア基板上に厚さ約1.3mmのGaN単結晶が成長していた。
【0063】
(実施例7)
本発明の他の実施例として、図4に示すような構成の装置を用いて、GaNの結晶成長を行った例を示す。本実施例もフラックスを用いるものである。
【0064】
本装置の構成は、実施例6で述べた装置とほぼ同様な構成であるが、ヒータを上部ヒータ31、中部ヒータ32、下部ヒータ33の3つに分割した点で相違し、各温度の制御を独立で行うことで、原料27の上下方向に温度勾配をつけられるようになっている。
【0065】
ルツボ25の底部に、種結晶28として、実施例6の方法で作製したGaNの単結晶を置いた。種結晶28は、フラックスを入れた際に浮き上がらないよう、ルツボ25の底部に固定した。このルツボ25内に、原料37として、GaNの粉末50gと、フラックスとしてGa100gとBi20gを入れた。GaN粉末は、金属Gaをアンモニアガス気流中で900℃に加熱し、GaとNを反応させた後、未反応のGaを王水で除去して得られたものを用いた。
【0066】
GaN粉末とフラックスは、Arガス雰囲気中で250℃に加熱して、フラックスを融解させた状態で良く混ぜ合わせ、GaN粉末の表面をフラックスが覆うようにした。
【0067】
次に、GaN粉末とフラックスを混ぜ合わせた原料27の上に、液体封止剤29としてのB2 O3 を15g乗せた。このようにして種結晶28、原料27、液体封止剤29をチャージしたルツボ25を成長炉内にセットした。そして、バルブ26を操作して、Arガス雰囲気としてこの中で一旦700℃に加熱してB2 03 を融解させ、次に炉内を真空にして一定時間保持した。これは、GaN粉末とフラックスを混ぜ合わせた際に、フラックス中に取り込まれた気泡を抜くための作業である。そして、約45分経過した頃、B2 03 から泡が出てこなくなったので、炉内をArガスで20MPaに昇圧し、この圧力を保ちながら、原料27の加熱を開始した。
【0068】
上部ヒータ31の温度は1600℃、中部ヒータ32の温度は1400℃、下部ヒータ33の温度は1200℃に制御し、その状態で96時間放置した。
【0069】
本成長では、高温部で溶解したGaNが、低温部に拡散して過飽和になり、最低温部に設置した種結晶上でGaNの析出が生じる。成長時間が実施例6に較べて長いのは、フラックス中での溶質の拡散に時間を要するためである。チャージしたGaN粉末は、一度に全量がフラックスに溶解することはなく、成長中に未溶解のGaNがフラックス中に存在しているが、GaN粉末はフラックスよりも密度が小さいため、フラックスの上方に浮いていて、種結晶上での結晶成長に悪影響を及ぼすことはない。
【0070】
96時間の放置の後、各ヒータ温度を5℃/minの割合で3時間徐冷し、その後は急冷して、圧力を大気圧まで戻した。
【0071】
上記成長工程を経た種結晶28を炉内から取り出し、付着しているフラックスを王水で洗い流したところ、種結晶に厚さ約4mmのGaN単結晶が成長していた。
【0072】
(実施例8)
本発明の他の実施例として、図5に示すような構成の装置を用いて、GaNの結晶成長を行った例を示す。本実施例もフラックスを用いるものである。
【0073】
本装置は、ステンレス製の水冷筐体41の内部に組まれている。水冷筐体42の底面には受け台45が設置され、この受け台45上にシリンダー51が載置されている。シリンダー51の外周には上部ヒータ44、下部ヒータ43及び断熱材42が設置されている。シリンダー51の上端にはピストン50が摺動自在に嵌合されている。ピストン50は油圧シリンダー(図示せず)に連結された押棒49により上下させられ、シリンダー51内に配置された原料47を加圧することができるようになっている。なお、シリンダー11、ピストン10、上部ヒータ31、下部ヒータ33、断熱材2は,高純度グラファイトで作製されている。シリンダー11が載置される受け台45は、水冷パイプ52により冷却されるようになっており、これにより各ヒータ43,44の設定温度を変えることと併せて、原料47中に上下方向の温度勾配を設定することができるようになっている。
【0074】
内径10mm、高さ60mmの円筒状のシリンダー51の底部に、種結晶48として、直径10mm、厚さ0.5mmに成形したGaN単結晶を置いた。このシリンダー内に、injection 法で合成したGaNの粉末と金属Gaの混合物15gならびにフラックスとして金属Gaを10g入れた。injection 法で合成したGaNの粉末と金属Gaの混合物は、はじめから混合物として得られるため、GaN粉末をGaと混合する手間が省ける。混合物中に含まれているGaN粉末の量を正確に求めることは難しいが、今回チャージした混合物中に含まれるGaN粉末の量は、サンプリングした混合物の分析結果から、約5gと見積もられた。
【0075】
原料をチャージした装置の水冷筐体41内を、雰囲気ガス置換用のバルプ46を介して1×10−2torrまで減圧し、原料47中に混入しているガスの気泡を抜いた。この状態で、原料にピストン50を使って10ton/cm2 の圧力を加え、かつ、上部ヒータ44を2200℃に、下部ヒータ43を1800℃に加熱した。この状態で、原料47の上方の温度は約2100℃、下方の温度は1900℃になっていると計算された。原料47の加圧、加熱を3時間行ったのち、上部ヒータ温度を800℃、下部ヒータ温度を600℃までそれぞれ2℃/minの割合で下げ、ピストン50による加圧を解除し、さらに室温まで冷却して試料を取り出した。
【0076】
取り出したシリンダー内には、融解したGaNがゆっくり凝固してできたと思われる粒径の大きなGaN単結晶があり、その周囲にはGaN粉末を少量含む金属Gaの層があった。GaN単結晶粒は、中央部が膨らんだ円柱状で、直径10mm、高さ最大11mmであった。
【0078】
また、液体封止剤29としては、B2 03 以外に、NaCl、KCl、BaCl2 、CaCl2 などが利用できる。
【0079】
原料47の加熱手段であるヒータ31,32,33,43,44は、抵抗加熱式、誘導加熱式、輻射加熱式等を用いることができる。
【0080】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のGaN結晶の成長方法によると、これまで不可能に近かったGaNのバルク結晶を、簡便な方法で製造することができる。
【0081】
本発明に用いる装置は、セラミクスの成形等に広く用いられている市販のホットプレス装置や、半導体の結晶成長に一般的に用いられているLECを流用することができるため、特殊な装置が不要であり、危険も少ない。
【0082】
また、原料以外に必要なものは、少量の液体封止剤やフラックスだけであり、経済的である。特にフラックスを用いる方法ではフラックスは繰り返し利用が可能であるため、特に経済的である。
【0083】
本発明により得られたGaN結晶を基板結晶として用いることにより、GaN系LEDの高効率化や長寿命化が達成できるばかりでなく、未だ実用化にいたっていないGaN系LDの実用化を促進する効果も期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に用いられる結晶成長装置を示す断面図である。
【図2】本発明の他の実施例に用いられる結晶成長装置の断面図である。
【図3】本発明の更に他の実施例に用いられるGaN結晶成長装置を示す断面図である。
【図4】本発明の更に他の実施例に用いられるGaN結晶成長装置を示す断面図である。
【図5】本発明の更に他の実施例に用いられるGaN結晶成長装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 押棒
2 水冷筐体
3 ピストン
4 ヒータ
5 液体封止剤
6 原料
7 シリンダー
8 断熱材
9 受け台
10 雰囲気ガス置換用バルブ
11 種結晶
13 上部ヒータ
14 下部ヒータ
21 高圧チャンバ
22 断熱材
23 ヒータ
24 サセプタ
25 ルツボ
26 バルブ
27 原料
28 種結晶
29 液体封止剤
31 上部ヒータ
32 中央ヒータ
33 下部ヒータ
41 水冷筐体
42 断熱材
43 下部ヒータ
44 上部ヒータ
45 受け台
46 バルブ
47 原料
48 種結晶
49 押棒
50 ピストン
51 シリンダー
52 水冷パイプ
Claims (20)
- シリンダー内にGaN結晶粉末と液体封止材を収容し、ピストンで加圧しながら加熱する工程を含むことを特徴とするGaN結晶の成長方法。
- 請求項1において、GaNの融液を作製した後、常圧、常温に戻しGaNの融液を凝固させることを特徴とするGaN結晶の成長方法。
- 請求項1において、GaN結晶粉末が融解する直前まで加熱しGaNの結晶を固相成長させることを特徴とするGaN結晶の成長方法。
- 請求項1〜3のいずれかにおいて、該GaN結晶粉末が、予め圧粉成形されていることを特徴とするGaN結晶の成長方法。
- 請求項1〜4のいずれかにおいて、該GaNの出発原料はinjection法で合成されたGaN結晶粉末であることを特徴とするGaN結晶の成長方法。
- 請求項1〜3のいずれかにおいて、少なくとも液体封止材が融解するまでは、原料粉末を真空中又は窒素雰囲気中に置くことを特徴とするGaN結晶の成長方法。
- 請求項1〜3いずれかにおいて、シリンダー内のGaN原料中に温度勾配を設けることを特徴とするGaN結晶の成長方法。
- 請求項7において、GaN原料中の低温側に種結晶を配したことを特徴とするGaN結晶の成長方法。
- 請求項1〜3のいずれかにおいて、結晶成長中に昇降圧または昇降温またはその両方を繰りかえすことを特徴とするGaN結晶の成長方法。
- 請求項1〜3のいずれかにおいて、液体封止材にB203、KCl又はNaClを用いることを特徴とするGaN結晶の成長方法。
- 請求項4において、GaN結晶粉末を圧粉成形する際に、バインダーとしてGaN結晶の構成元素を用いることを特徴とするGaN結晶の成長方法。
- 請求項4において、GaN結晶粉末を圧粉成形する際に、バインダーとしてOH基を含有する化合物を用いることを特徴とするGaN結晶の成長方法。
- フラックスとGaN結晶粉末とを加圧下で加熱し、GaNをフラックスに溶解させた後、これを冷却してGaNの結晶を成長させるGaN結晶の成長方法において、フラックスの加熱温度を800℃以上とし、かつ、前記フラックスには少なくともGa、In、Pb、Sn、Bi、Naのいずれかーつ以上を含むことを特徴とするGaN結晶の成長方法。
- 請求項13において、原料を800℃以上に加熱する前に、GaN結晶粉末の表面が融解させたフラックスで完全に覆われるように、GaN結晶粉末と融解したフラックスとを十分に混合しておくことを特徴とするGaN結晶の成長方法。
- 請求項13において、原料のGaN結晶粉末は、injection 法で合成されたGaNとGaとの混合物であることを特徴とするGaN結晶の成長方法。
- 請求項13において、原料のGaNが溶解したフラックス中に温度勾配を設け、これを冷却して低温側にGaN結晶を析出させることを特徴とするGaN結晶の成長方法。
- 請求項13において、フラックス中に種結晶を配し、GaN結晶を種結晶上に析出させることを特徴とするGaN結晶の成長方法。
- 請求項13において、フラックス上に液体封止剤を浮かべることを特徴とするGaN結晶の成長方法。
- 請求項13において、加圧手段として窒素等の圧縮ガスを用いることを特徴とするGaN結晶の成長方法。
- 請求項13において、加圧手段としてシリンダーとピストンとを用いることを特徴とするGaN結晶の成長方法。
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