JP3620464B2 - 熱延鋼板の製造方法および製造装置 - Google Patents

熱延鋼板の製造方法および製造装置 Download PDF

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は連続鋳造機にて製造したスラブを加熱炉にて加熱した後、粗圧延機にて粗圧延し、さらに仕上圧延機で仕上圧延して所定の板厚の熱延鋼板とする方法と装置に関し、仕上圧延機出口での設備トラブルを回避しながら仕上圧延機出口における鋼板温度を目標温度にするための熱延鋼板の製造方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
熱延鋼板は、前述のように連続鋳造機にて製造したスラブを加熱炉にて加熱した後、粗圧延機にて粗圧延して粗圧延材とし、粗圧延材は粗圧延機から仕上圧延機までを搬送テーブルにより所定の搬送パターンで搬送され、最終的に仕上圧延機で仕上圧延され所定の板厚に仕上げられる。
【0003】
この際、仕上圧延機出口における鋼板の温度の目標値は、たとえば、鋼板の機械的特性の制約から下限値が830℃で、仕上圧延機の圧延ロールのロール肌荒れ防止の観点から上限値が880℃である場合には、830℃〜880℃の温度範囲、例えば860℃と設定されている。
【0004】
従来の圧延方法においては、板厚が薄く(1.8mm以下)、板幅の広い(1250mm以上)高張力鋼板(「薄広ハイテン材」と呼ぶ)では、仕上圧延機出口の目標温度が前記低炭素鋼に比べたとえば830℃と低いため、仕上圧延機において特に圧下率の高い第1スタンドおよび第2スタンドなどの前段スタンドの圧延負荷、すなわち圧延荷重や圧延トルクが高くなるという問題があった。また、仕上圧延機出口の温度確保の観点から、圧延速度を大きくする必要があるとき、仕上圧延機の中間スタンドから後段スタンドにかけてモータパワーが高くなるという問題があった。
【0005】
また、鋼板の先端部は、仕上圧延機に通板する際に一般的に鋼板の長手方向中央部に比べて低速にて圧延され、先端部が仕上圧延機を通過した後、生産能率の上昇および、仕上圧延機出口温度の上昇を目的として仕上圧延機は加速され、その後高速にて圧延される。後端部が仕上圧延機の最初のスタンドを通過した時点から鋼板は減速され、仕上圧延機を通過し終わった後、コイラーで巻き取られる。
【0006】
このように、特に鋼板の先端部および後端部では、圧延速度が低いことから鋼板からの抜熱量の増大に基づく温度降下が激しく、目標温度が得られない場合や、逆に、鋼板の中央部では、仕上圧延機の高速圧延のために仕上出口温度が目標温度以上となるなど、長手方向の鋼板温度を目標値に制御するのが難しいという問題があった。
【0007】
特開平10−156404号公報には、仕上圧延機の各スタンドの圧延荷重と圧延動力を常時測定し、これが設備限界値を超えないように粗圧延材加熱装置の入側に設置した温度計測定値に基づき前記加熱装置にて鋼板を加熱する方法が示されている。
【0008】
特開平9−225517号公報には、加熱装置で粗圧延材を加熱することにより、仕上圧延機入側の粗圧延材温度を一定にし、該長手方向に一定温度の粗圧延材を仕上圧延機により一定速度で圧延することにより仕上圧延機出口の鋼板温度を一定にする方法が提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
特開平10−156404号公報に記載の方法は、加熱装置が仕上圧延機の前にあることから、仕上圧延機の圧延荷重と圧延動力を測定後その値が設備の限界値に近いことが判明し、鋼板を加熱しても既に加熱を受けずに仕上圧延機に供給されている部分が存在する。したがって、この部分が仕上圧延機を通過する際に圧延負荷が設備限界値を超えて設備を破損させる場合がある。
【0010】
さらに、低炭素鋼のように仕上圧延機出口の鋼板の目標温度が高い場合は加熱のみを行えば良いが、ハイテン材のように目標温度が低い場合は、鋼板が目標温度以上に加熱され、所定の機械的特性が得られないという問題もある。
【0011】
特開平9−225517号公報に記載の方法は、仕上圧延機の圧延速度を一定とするために、圧延長さが非常に長くなる板厚の薄い鋼板などでは、先端部を通板した時と同様の低い圧延速度で鋼板全長にわたって圧延を行うと能率の低い圧延となり、生産性が低くなる問題がある。
【0012】
また、粗圧延材は、先端部から加熱されて仕上圧延機に供給されるが、先端部が加熱されている間に後端部は空冷され、温度が低下する。この温度低下を抑制するために先端部から後端部にかけて加熱装置の昇温量を増大させていくと、後端部では非常に大きな昇温量が必要となる場合があり、電力消費量が増大して製造コストが高くなるという問題がある。
【0013】
本発明は、上記の従来技術における問題点を解決するためになされたものであり、その課題は、仕上圧延機での設備トラブルを回避しながら仕上圧延機出口における鋼板温度を目標温度に調整するための圧延方法およびそれに用いる装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記の課題に鑑みてなされたものであり、その要旨は次のとおりである。
【0015】
(1)本発明の熱延鋼板の製造方法は、連続鋳造鋳片を粗圧延機により粗圧延材に圧延した後、加熱装置により板幅方向の全体にわたって加熱するとともに、複数スタンドからなる仕上圧延機の各スタンド間の少なくとも一つのスタンド間に設けられた冷却装置により鋼板を水冷却しながら仕上げ圧延する方法であって、前記加熱装置は、該加熱装置の入側における、長手方向の全長にわたって各サンプリング点と対応して測定した粗圧延材の温度測定値または温度計算値に基づき、前記仕上圧延機の第1スタンドおよび/または第2スタンドの圧延負荷が設備の限界値以下となるように粗圧延材を加熱し、前記冷却装置は、仕上圧延機の出口における鋼板の温度が目標値になるように鋼板を水冷却することを特徴とする。
【0016】
(2)本発明の熱延鋼板の製造方法は、連続鋳造鋳片を粗圧延機により粗圧延材に圧延した後、加熱装置により板幅方向の全体にわたって加熱するとともに、複数スタンドからなる仕上圧延機の各スタンド間の少なくとも一つのスタンド間に設けられた冷却装置により鋼板を水冷却しながら仕上げ圧延する方法であって、加熱装置の昇温量を、仕上圧延機の出口および/または仕上圧延機の各スタンド間のうちの少なくとも一つのスタンド間における鋼板の温度の測定値に基づいて、仕上圧延機の出口における鋼板の温度が目標値となるように制御することを特徴とする
【0017】
(3)本発明の熱延鋼板の製造方法では、冷却装置は仕上圧延機の第1スタンドと第2スタンドとの間および/または第2スタンドと第3スタンドとの間に設けることが望ましい。
【0018】
(4) 本発明の熱延鋼板の製造装置は、粗圧延機と、この粗圧延機により圧延された粗圧延材を板幅方向の全体にわたって加熱する加熱装置と、加熱装置により加熱された粗圧延材を圧延する複数のスタンドを有する仕上圧延機とが順次配置された装置であって、仕上圧延機を構成する各スタンド間のうちの少なくとも一つのスタンド間に冷却装置を備え、加熱装置は、加熱装置の上流側の、長手方向の全長にわたって各サンプリング点と対応して測定した粗圧延材の温度測定値または温度計算値に基づき粗圧延材を加熱する機能を有し、冷却装置は、仕上圧延機の入側、出側およびスタンド間の少なくとも1箇所における粗圧延材および/または鋼板の温度測定値に基づき鋼板を水冷却する機能を有する。
【0021】
ここで、本発明が、前記冷却装置としてデスケーラーを含むこと、および、本発明の各装置間または本発明の装置列の前後に他の装置が設置されている場合や他の工程が付加された場合も含むことはいうまでもない。
【0022】
なお、本発明は、仕上圧延機の入側において先行材の尾部と後続材の先端部を接合して連続的に圧延するいわゆるエンドレス圧延にも有効である。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の熱延鋼板の製造装置の実施の形態例を示す模式図である。図1を用い、仕上圧延機出口温度の確保が困難な薄物材を対象にして、本発明の内容を詳細に説明する。
【0024】
薄物材として、鋼組成がC:0.09%、Si:0.07%、Mn:1.40%、板厚:1.6mm、板幅:1550mmの高張力鋼板(薄広ハイテン材)を対象に数値シミュレーションによる効果の検証を行った。
【0025】
図1において1は粗圧延機であり、この上手に設けられた図示しない加熱炉にて加熱されたスラブを粗圧延材に圧延する。2は仕上圧延機であり6基のスタンドからなるタンデム圧延機であり、6基のスタンドにより同時に圧延する。3はランナウトテーブルであり、31はランナウトテーブルに設置された水冷装置であって仕上圧延された鋼板を所定の温度に冷却する。4はダウンコイラであり仕上圧延された鋼板をコイルに巻き取る。
【0026】
5は加熱装置であり、誘導加熱、ガス燃焼加熱、通電加熱などの方法により粗圧延材を板幅方向全体にわたり所定温度に昇温する。ガス燃焼加熱方法は燃焼効率が低く、また、通電加熱方法は疵が発生しやすいという問題があるので、誘導加熱方式の燃焼装置が望ましい。誘導加熱方式としては、ソレノイドコイル加熱方式(軸方向磁束加熱)やトランスバース加熱方式(横断磁束加熱)とすることができる。ソレノイドコイル加熱方式は、誘導加熱コイルをソレノイド(線輪筒)状に形成し、その中に被加熱材を挿入し、ソレノイドコイル内に発生した交番磁界の作用で被加熱材を加熱するものである。一方、トランスバース加熱方式は、鉄心付き誘導加熱コイルを被加熱材の上下に配置し、コイル鉄心内に発生した交番磁界の作用で被加熱材を加熱するものである。好ましくは、加熱効率が高いソレノイドコイル加熱方式である。誘導加熱方式の加熱能力は、被加熱材の寸法や加熱条件により決定されるが、例えば20000KW以上あれば十分である。
【0027】
6、6は冷却装置であり、鋼板を板幅方向全体にわたり所定温度に水冷却(以下、単に冷却ともいう)する。本実施形態では、第1スタンド(F1スタンド)と第2スタンド(F2スタンド)との間、および、第4スタンド(F4スタンド)と第5スタンド(F5スタンド)との間に冷却装置6、6を設けたが、本発明はこの形態には限定されず、仕上圧延機2を構成する各スタンド間のうちの少なくとも一つのスタンド間に設ける。好ましくは、第1スタンドと第2スタンドとの間および/または第2スタンドと第3スタンドとの間、あるいは、第1スタンドと第2スタンドとの間および第4スタンドと第5スタンドとの間である。なお、冷却装置はスタンド間に1基設けても良いし、複数基設けても良い。7は粗圧延材、8は鋼板である。
【0028】
9は粗圧延機出口温度計、10は粗圧延材の長さを測るメジャリングロールである。11は仕上圧延機の出口に設置された仕上圧延機出口温度計、12は仕上圧延機のスタンド間に設置された仕上スタンド間温度計(例として、第3スタンドと第4スタンドの間に設置)であり、13は加熱冷却設定装置、14は温度制御装置である。なお、本実施形態では、第3スタンドと第4スタンドとの間に仕上スタンド間温度計12を設けたが、本発明はこの形態には限定されず、仕上圧延機2を構成する各スタンド間のうちの少なくとも一つのスタンド間に設ける。また、本実施形態では、仕上圧延機温度計とスタンド間温度計とを設けたが、本発明はこの形態には限定されず、いずれか一方でもよい。
【0029】
本発明では、圧延負荷が設備の限界値以下となるように板幅方向の全体にわたって粗圧延材を加熱することを特徴とする。
圧延負荷とは、圧延荷重、圧延トルク、圧延パワーを意味する。圧延荷重はスタンドの強度に影響を及ぼし、圧延トルクや圧延パワーは、圧延に用いるロールを駆動するモータの容量を決定する上で重要な因子である。これらの圧延負荷は、鋼板の変形抵抗、板厚、板幅、圧下量などによって決まるものである。
【0030】
設備の限界値とは、圧延荷重に耐えうるスタンドの耐荷重の許容値や、圧延トルクや圧延パワーを発生するためのモータトルクやモータパワーの許容値などから、最小のものを選んで決定される値である。例えば、圧延荷重の設備限界は、急激な荷重変化を考慮して、耐荷重値の80〜100%の間に設定される。また、モータトルクやモータパワーの設備限界は、モータの特性により差はあるが、通常、連続負荷状態時間制約(例えば1分間)のもとで、150〜175%過負荷にする値が設定される。
【0031】
次に、本発明の効果である仕上圧延機の前段スタンドの荷重低減効果と、仕上圧延機出口温度、つまり仕上出口温度の均一化の効果について説明する。
対象とする鋼板は、板厚の薄い鋼板であるため圧延長さが約2000mに及ぶことから、仕上圧延機の圧延速度を一定にした圧延はできないので、図2に示すような仕上圧延速度パターンで加速圧延する場合について検証を行った。
【0032】
表1に圧延スケジュールを示す。表1で各スタンドの板厚は、各スタンド出口での値である。
【0033】
【表1】
Figure 0003620464
【0034】
その他の圧延条件は下記のとおりである。
[圧延条件]
加熱炉からのスラブ抽出温度:1250℃
粗圧延機出口での粗圧延材温度:1100℃
仕上圧延速度: 先端部通板時:650m/mim、最高速度:1050m/min
粗圧延材加熱装置による昇温量:50℃
板幅: 1500mm
粗圧延材加熱装置を用いない方法の場合(Case1)、粗圧延材加熱装置のみを用いる特開平9−225517号公報に記載の方法の場合(Case2)および本発明の粗圧延材加熱装置と仕上圧延機の第1スタンドと第2スタンドの間に設置した冷却装置とを用いる方法の場合(Case3)についてシミュレーションを行った。
【0035】
圧延シミュレーションの結果のうちで、圧延負荷が高くかつ鋼板温度が低くなる後端部についての結果が特に重要となる。
図3は、粗圧延機出口から仕上圧延機出口までの鋼板後端部における温度降下の上記3つの方法によるシミュレーション結果を表す。
【0036】
また、図4は、上記3つの方法による圧延の場合の鋼板後端部における圧延荷重のシミュレーション結果を表す。
これらより、Case1の場合は、鋼板の温度が低下し過ぎることにより仕上圧延機出口において目標温度を達成することができない。Case2の場合は、粗圧延材を加熱したために逆に温度が上昇し過ぎ、目標温度を超えている。これは、後述するように仕上圧延機前段スタンドの圧延荷重を低くすべく鋼板の圧延温度を高目とするように加熱したからである。
【0037】
Case3の本発明例の場合は、粗圧延材を加熱する点ではCase2の場合と同様であるが、第1スタンドと第2スタンドの間で鋼板を冷却することにより目標温度に制御することができる。
【0038】
次に、前段スタンドの圧延荷重について述べる。Case1の場合は、温度降下により鋼板の変形抵抗が大きくなることから圧延荷重も大きくなり、その結果、圧延荷重は設備限界値を超えている。Case2およびCase3の場合は、粗圧延材を加熱するため、鋼板の変形抵抗が小さくなり、その結果、圧延荷重も小さくなって設備限界値を超えることは無い。
【0039】
以上のように本発明は、粗圧延材を加熱することにより仕上圧延機の前段スタンドの圧延負荷を下げ、さらに、仕上出口温度の目標値が低いハイテン材の場合に加熱のみでは仕上出口温度が目標値を超えるのを避けるために、仕上圧延機の前段スタンドにて冷却し、鋼板温度を目標値に調整するのである。
【0040】
このシミュレーションでは、第1スタンドと第2スタンドとの間に冷却装置を設けたが、仕上圧延機の各スタンド間のうちの少なくとも一つのスタンド間に設ければよい。但し、例えば、板厚の小さい鋼板を圧延する場合には、板厚が薄くなる後段スタンド間で冷却すると圧延荷重が大きくなり、鋼板形状が乱れることがあるので、前段スタンド間で冷却するのが望ましい。また、板厚が大きい鋼板を圧延する場合には、板厚が薄くなる後段スタンド間で冷却するのが望ましい。
【0041】
次に、本発明の実施に当たり、仕上圧延機出口温度をより精度良く制御する方法について説明する。
まず粗圧延材の長手方向の温度変動を粗圧延機出口にて測定し、この長手方向の粗圧延材の各位置の温度を初期値とし、各位置における粗圧延機出口から仕上圧延機出口までの温度履歴を、搬送テーブルの速度パターンと仕上圧延機の速度パターン(図2参照)に基づいて計算し、仕上圧延機出口温度計算値が目標温度になるように加熱装置の昇温パターンを決定し粗圧延材を加熱する。
【0042】
さらに仕上圧延機出口温度が目標値となるように前記冷却装置で冷却する。この時、前述の温度計算誤差により鋼板温度は目標値から誤差を生じる場合がある。そこで、仕上圧延機出口および/または仕上圧延機スタンド間の温度計にて鋼板温度を測定し、前記測定値と目標値との誤差に応じて冷却装置の冷却水量を修正することにより温度制御精度を向上させる。この冷却制御の修正だけでは十分でない場合は、仕上圧延機の前段スタンドの圧延負荷が設備限界値内に収まる範囲内で、前記加熱装置の昇温量を修正することにより温度制御精度を向上させる。
【0043】
図5は、加熱装置の昇温量ならびに冷却装置の冷却水量を求める要領を示すフローチャートである。この図に従って更に詳述する。
S1:鋼板の材料情報、圧延情報として、粗圧延材および製品の厚み、幅、目標温度、圧延速度パターンなどを圧延ライン総括計算機から加熱冷却設定装置13(図1参照)に入力する。
【0044】
S2:加熱装置5(図1参照)の昇温量と冷却装置6、6(図1参照)のそれぞれの冷却水量の初期値を設定する。
S3:粗圧延材の長手方向全長にわたって、各サンプリング点と対応した形で測定した粗圧延機出口温度を初期温度として、仕上圧延機の圧延速度パターンに基づき、各サンプリング点の粗圧延機出口から仕上げ圧延機出口までの温度降下量を式(1)に基づいて計算し、これを粗圧延機出口温度から減算して仕上圧延機の各スタンド出口温度を計算する。
【0045】
S4:仕上げ圧延機の各スタンド出口温度の計算結果に基づき、式(2)を用いて、各スタンドの圧延負荷を計算する。
S5:仕上圧延機の圧延負荷が設備限界値以内か確認する。
【0046】
S6:設備限界値を超えている場合は、さらに加熱装置の昇温量を増大し、設備限界置内に入るように昇温量を修正する。
S7:設備限界値を超えていない場合は、仕上圧延機出口温度が目標値となっているか確認する。
【0047】
S8:仕上圧延機出口温度が目標値より高い場合は、冷却装置の冷却水量を増大し、仕上圧延機出口温度が目標値となるように冷却水量を修正する。目標値より低い場合は、冷却水量を減少し、仕上げ圧延機出口温度が目標値となるように冷却水量を修正する。
【0048】
S9:各サンプリング点に対する昇温量と冷却水量をそれぞれ加熱装置と冷却装置に設定し、制御する。
【0049】
【実施例】
本発明の実施例を図1に基づいて説明する。
対象材は前出と同一の鋼組成および寸法を有する高張力鋼板(薄広ハイテン材)である。
【0050】
粗圧延機の上手にある図示しない加熱炉にて加熱された厚さ250mmのスラブは、粗圧延機1にて途中製品である板厚30mmの粗圧延材7にまで圧延される。この粗圧延の段階で、粗圧延機出口温度計にて粗圧延材温度が測定される。前記粗圧延材の測定温度は、サンプリング装置によりバーの長手方向の定長ピッチにて各サンプリング点と対応した形でサンプリングされる。粗圧延材7が加熱装置5の直前に設置されたメジャリングロール10に到達した時点から、前記粗圧延材の各サンプリング点が加熱装置5及び冷却装置6、6に到達するタイミングを逐次トラッキングし、各サンプリング点が加熱装置5及び冷却装置6、6の直下に到達するタイミングを計算する。粗圧延材の各サンプリング点が加熱装置5および冷却装置6、6の直下に到達したタイミングで、加熱装置5は加熱冷却設定装置13にて計算された昇温量に基づいて加熱を行い、冷却装置6、6は同様に計算された冷却量に基づいて冷却を行う。
【0051】
加熱冷却設定装置13は、トラッキング装置(メジャリングロール)10から送られてくる各サンプリング点の粗圧延機出口温度と、図示しない圧延ライン総括計算機(圧延ラインの全体を監視し、圧延する材料の情報、圧延情報などを送信する)から送られた粗圧延機と仕上圧延機間の搬送テーブル速度パターンと、仕上圧延機の速度パターンに基づき、前記粗圧延機出口温度を初期値として下記の式(1)に基づき仕上圧延機出口の温度を予測する。
【0052】
【数1】
Figure 0003620464
【0053】
ここで、Tは鋼板温度、T0は鋼板の初期温度、△Tは鋼板の温度降下量、 △Twは水冷による温度降下量、△Taは空冷による温度降下量、△Trはロール接触による温度降下量である。また、tw、ta、tmはそれぞれ水冷、空冷、圧延に要した時間であり圧延機や搬送テーブルの速度パターンから求める。Twは冷却水の温度、Taは空気の温度、Trはロールの表面温度であり、hw、ha、hrはそれぞれ、水冷、空冷、ロール接触による熱伝達係数である。C、ρ、Hはそれぞれ鋼板の比熱、密度、厚さを表す。
【0054】
また、本温度計算値をもとに下記の圧延荷重計算式(2)に基づき圧延荷重が計算される。
【0055】
【数2】
Figure 0003620464
【0056】
ここで、Pは圧延荷重、bは板幅、Kmfは平均変形抵抗、R’は偏平ロール半径、Hは入口板厚、hは出口板厚、Qpは圧下力関数である。
上記温度計算値と圧延荷重に基づき、図5に示す計算フローにしたがって加熱装置5および冷却装置6のそれぞれの昇温量と冷却量を設定する。
【0057】
まず、上記温度計算値と圧延荷重に基づき仕上圧延機の前段スタンド(ここでは第1および第2スタンド)の圧延荷重が設備限界値以内かどうかを確認し、設備限界値を超えている場合は、さらに加熱装置の昇温量を増大し設備限界値以内に入るように加熱装置の昇温量を設定する。
【0058】
なお、上記の方法では、仕上圧延機出口の温度を粗圧延機出側温度計で測定した温度に基づいて予測するものであるが、本発明ではこの方法に限定されず、粗圧延機出口の温度を計算にて求め、この温度計算値から仕上圧延機出口の温度を(1)式と同様にして求めることができる。この粗圧延機出口の温度計算値は、加熱炉抽出時のスラブの長手方向にサンプリング点である温度制御点を設け、それぞれの温度制御点について、加熱炉抽出から粗圧延機出口までの温度降下を計算し、計算して得られた温度降下と加熱炉抽出時のスラブ温度とから求めることができる。
【0059】
次に、この昇温量でさらに温度計算し、仕上出口温度が目標値になるかどうかを確認する。仕上出口温度が目標値より高い場合には、冷却装置の水量を増加し、反対に目標値より低い場合には、冷却装置の水量を減少することにより仕上出口温度が目標値となるまで繰り返し計算を行い、冷却装置の水量を設定する。このようにして鋼板を圧延することにより、仕上圧延機をその能力以上で作動させることなく、しかも鋼板の仕上出口温度を安定して目標温度とするよう圧延ができる。
【0060】
しかし、上記の設定計算は、計算モデルによる予測制御であるため、予測モデルの誤差が生じる場合があり、この場合は、仕上圧延機出口で目標温度に制御できなくなる。
【0061】
そこで、鋼板を上記設定値に基づき圧延しながら、前記仕上出口温度計11および/または仕上スタンド間温度計12にて鋼板温度を時々刻々測定し、目標値との温度偏差(測定値−目標値)を計算し、温度偏差がプラスの時には冷却装置の水量を増加し、反対にマイナスの時には冷却装置の水量を減少することにより仕上出口温度が目標値となるように温度制御装置14にて制御する。ただし、冷却装置だけでは温度を制御できない場合、つまり、仕上出口温度が目標値より低下し、冷却装置の水量を減少しただけでは温度上昇量が不足する場合には、加熱装置の昇温量を増加することにより鋼板の温度を制御する。
【0062】
すなわち、仕上圧延機出口温度計11による温度制御方法では、仕上圧延された鋼板8が仕上圧延機出口温度計11に到達した時点で鋼板の温度を測定し、測定した温度と目標値との温度偏差(測定値−目標値)を計算し、この温度偏差がプラスの場合には、鋼板温度を下げるように、温度偏差に基づき冷却装置6、6の水量変更量を温度制御装置14で計算し、計算で得られた水量変更量に基づき冷却装置6、6の水量を変更することにより、仕上圧延機出口の温度を目標値に制御することができる。
【0063】
一方、温度偏差がマイナスの場合には、鋼板温度を上げるように、温度偏差に基づき加熱装置5の昇温量変更量を温度制御装置14で計算し、計算で得られた昇温変更量に基づき加熱装置5の昇温量を変更することにより、仕上圧延機出口の温度を目標値に制御することができる。この制御は、鋼板8の先端が、仕上圧延機出口温度計に到達した時点から、冷却装置を抜けるまで実施する。
【0064】
また、仕上スタンド間温度計12(第3スタンドと第4スタンドとの間に設置)による温度制御方法では、温度制御点が仕上スタンド間温度計12の直下に到達する毎に温度を測定し、予め設定した第3スタンド出口温度(設定値)との温度偏差(測定値−設定値)を求め、この温度偏差がプラスの場合には、この温度偏差が零となるように、仕上スタンド間温度計12より下流に設けた冷却装置6(下流冷却装置ともいう)の水量変更量を温度制御装置14で計算し、この水量変更量に基づいて下流冷却装置6の水量を調整するフィードフォワード制御により、あるいは、温度偏差が零となるように、仕上スタンド間温度計12より上流に設けた冷却装置6(上流冷却装置ともいう)の水量変更量を温度制御装置14で計算し、この水量変更量に基づいて上流冷却装置6の水量を調整するフィードバック制御により、仕上圧延機出口の温度を目標値に制御することもできる。
【0065】
一方、仕上スタンド間温度計12で測定された温度と第3スタンド出口温度設定値との温度偏差(測定値−設定値)がマイナスの場合には、鋼板温度を上げるように、温度偏差に基づき加熱装置5の昇温量変更量を温度制御装置14で計算し、計算で得られた昇温変更量に基づき加熱装置5の昇温量を変更することにより、仕上圧延機出口の温度を目標値にフィードバック制御することができる。なお、第3スタンド出口温度の設定値は、加熱装置の昇温量を計算するときに求めた第3スタンド出口温度の計算値とすることができるが、機械特性の観点から設定値を決めてもよい。
【0066】
上述の圧延荷重の代わりに圧延負荷として圧延トルクや圧延パワーを判断基準にしてもよい。また、圧延荷重、圧延トルクおよび圧延パワーの2種以上を判断基準としてもよい。
【0067】
また、仕上圧延機のスタンド間にデスケーラーが設置されている圧延機においては、上記冷却装置の代わりにデスケーラーを使用しても良いことはいうまでもない。
【0068】
図6は、前述の仕上出口温度計および/または仕上スタンド間温度計の実測値に基づき冷却装置および/または加熱装置の設定値を修正することにより温度制御を行った場合の仕上出口温度の推移を示すシミュレーション結果である。
【0069】
図7は特開平10−15464号公報に記載の方法に基づき加熱のみを実施した場合の仕上出口温度の推移を示すシミュレーション結果である。
これより、本発明の場合は、仕上出口温度は目標温度に制御できているが、加熱のみを実施する方法の場合は、予測モデルの誤差により仕上出口温度は目標温よりも高めに外れていることが明らかである。
【0070】
【発明の効果】
本発明の方法および製造装置によれば、仕上圧延機における圧延荷重を設備の限界値以内とすることにより、仕上圧延機出口での設備トラブルを回避しながら、仕上圧延機出口における鋼板温度を目標温度に制御することができる。
【0071】
したがって、操業コストの低下および熱延鋼板品質の向上に寄与するところ大である。
また、仕上出口および/または仕上スタンド間の温度計にて鋼板温度を測定し、前記測定値と目標値との誤差に応じて冷却装置の冷却水量を修正することにより温度制御精度はさらに向上し、本発明の一層大きな効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱延鋼板の製造装置の実施の形態例を示す模式図である。
【図2】仕上圧延機の圧延速度パターンの一例を示す図である。
【図3】粗圧延機出口から仕上圧延機出口までの鋼板後端部の温度降下のシミュレーション結果を示す図である。
【図4】鋼板後端部の圧延荷重のシミュレーション結果を示す図である。
【図5】加熱装置および冷却装置のそれぞれ昇温量および冷却量を設定するための計算フローを示す図である。
【図6】仕上出口温度計および/または仕上スタンド間温度計の実測値に基づき冷却装置および/または加熱装置の設定値を修正して制御した場合の仕上出口温度の推移を示すシミュレーション結果である。
【図7】特開平10−15464号公報に記載の方法に基づき加熱のみを実施した場合の仕上出口温度の推移を示すシミュレーション結果である。
【符号の説明】
1. 粗圧延機
2. 仕上圧延機
3. ランナウトテーブル
31.ランナウトテーブルに設置された水冷装置
4. ダウンコイラ
5. 加熱装置
6. 冷却装置
7. 粗圧延材
8. 鋼板
9. 粗圧延機出口温度計
10.メジャリングロール
11.仕上圧延機出口温度計
12.仕上圧延機のスタンド間温度計
13.加熱冷却設定装置
14.温度制御装置

Claims (4)

  1. 連続鋳造鋳片を粗圧延機により粗圧延材に圧延した後、加熱装置により板幅方向の全体にわたって加熱するとともに、複数スタンドからなる仕上圧延機の各スタンド間の少なくとも一つのスタンド間に設けられた冷却装置により鋼板を水冷却しながら仕上げ圧延する方法であって、前記加熱装置は、該加熱装置の入側における、長手方向の全長にわたって各サンプリング点と対応して測定した粗圧延材の温度測定値または温度計算値に基づき、前記仕上圧延機の第1スタンドおよび/または第2スタンドの圧延負荷が設備の限界値以下となるように粗圧延材を加熱し、前記冷却装置は、仕上圧延機の出口における鋼板の温度が目標値になるように鋼板を水冷却することを特徴とする熱延鋼板の製造方法。
  2. 連続鋳造鋳片を粗圧延機により粗圧延材に圧延した後、加熱装置により板幅方向の全体にわたって加熱するとともに、複数スタンドからなる仕上圧延機の各スタンド間の少なくとも一つのスタンド間に設けられた冷却装置により鋼板を水冷却しながら仕上げ圧延する方法であって、前記加熱装置の昇温量を、前記仕上圧延機の出口および/または前記仕上圧延機の各スタンド間のうちの少なくとも一つのスタンド間における鋼板の温度の測定値に基づいて、仕上圧延機の出口における鋼板の温度が目標値となるように制御することを特徴とする熱延鋼板の製造方法。
  3. 前記冷却装置は前記仕上圧延機の第1スタンドと第2スタンドとの間および/または第2スタンドと第3スタンドとの間に設けることを特徴とする請求項1または2に記載の熱延鋼板の製造方法。
  4. 粗圧延機と、該粗圧延機により圧延された粗圧延材を板幅方向の全体にわたって加熱する加熱装置と、加熱装置により加熱された粗圧延材を圧延する複数のスタンドを有する仕上圧延機とが順次配置された装置であって、該仕上圧延機を構成する各スタンド間のうちの少なくとも一つのスタンド間に冷却装置を備え、前記加熱装置は、該加熱装置の上流側の、長手方向の全長にわたって各サンプリング点と対応して測定した粗圧延材の温度測定値または温度計算値に基づき粗圧延材を加熱する機能を有し、前記冷却装置は、仕上圧延機の入側、出側およびスタンド間の少なくとも1箇所における粗圧延材および/または鋼板の温度測定値に基づき鋼板を水冷却する機能を有することを特徴とする熱延鋼板の製造装置。
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