JP3503571B2 - 熱延鋼板の圧延方法および熱間圧延装置 - Google Patents

熱延鋼板の圧延方法および熱間圧延装置

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JP3503571B2 JP2000130732A JP2000130732A JP3503571B2 JP 3503571 B2 JP3503571 B2 JP 3503571B2 JP 2000130732 A JP2000130732 A JP 2000130732A JP 2000130732 A JP2000130732 A JP 2000130732A JP 3503571 B2 JP3503571 B2 JP 3503571B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱延鋼板の圧延方
法および熱間圧延装置に関する。より具体的には、本発
明は、例えば、連続鋳造法により製造されたスラブを加
熱炉を用いて加熱してから、粗圧延機を用いて粗圧延を
行って被圧延材(以降の説明では「粗バー」という)と
し、この粗バーに仕上圧延機を用いて仕上圧延を行って
所定の板厚を有する熱延鋼板を製造する際に、粗バーの
長手方向の温度変動を除去して仕上圧延機の出側におけ
る鋼板温度を目標温度に一定化することによって品質を
向上させ、結晶粒が細かく加工性が優れた熱延鋼板を製
造することができる圧延方法および熱間圧延装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】周知のように、熱延鋼板は、連続鋳造機
を用いて製造されたスラブを加熱炉に装入して所定温度
に加熱してから、粗圧延機を用いて粗圧延を行って粗バ
ーとし、この粗バーを搬送テーブルを用いて所定の搬送
パターンで粗圧延機から仕上圧延機まで搬送し、最終的
に仕上圧延機を用いて仕上圧延を行うことにより、所定
の板厚とされて製造され、コイラーでコイルに巻き取ら
れる。
【0003】このようにして製造される熱延鋼板の機械
特性は、一般的に、Ar3 変態点を超える温度域では、
仕上圧延機の出口における熱延鋼板の温度(本明細書で
は「仕上出口温度」ともいう)が低くなると、Ar3
態点の近傍での圧下によって結晶粒であるフェライト粒
が微細化されるために穴拡げ性やラングフォード値等の
機械特性が向上する傾向がある。これに対し、Ar3
態点以下の温度域では、変態により結晶が粗大化して加
工性が悪化する。
【0004】このため、熱延鋼板の製造に際しては、一
般的に、仕上温度の下限値が厳しく管理されており、目
標とする機械特性が確実に得られるようにするため、仕
上温度の下限の目標値は、通常は実際の下限値よりも高
目に設定することが多い。そのため、仕上出口温度の制
御精度の向上は、熱延鋼板の機械特性を向上するために
重要であり、これまでにも、Ar3 変態点の近傍の温度
域で粗バーに圧延を行うことにより熱延鋼板を製造する
発明が、多数提案されている。
【0005】例えば、特公平2−47524号公報に
は、粗バーに(Ar3 変態点+50℃)以上(Ar3
態点+200℃)以下の温度域で50%以上の加工を与
える発明が、また、特公平6−41617号公報には、
粗バーに(Ar3 変態点−50℃)以上(Ar3 変態点
+50℃)以下の範囲で80%以上の加工を与え、その
後に冷却等を行うことにより、加工性に優れた熱延鋼板
を製造する発明が、それぞれ提案されている。
【0006】ところで、圧延される粗バーの先端部は、
仕上圧延機に通板する際、一般的に粗バーの長手方向中
央部に比較すると低速で圧延を開始され、先端部が仕上
圧延機を通過した後、生産能率を高めるとともに仕上出
口温度を高くする目的で仕上圧延機は加速され、その後
高速で圧延を行われ、後端部が仕上圧延機の最初のスタ
ンドを抜けた時点から仕上圧延機は減速される。このよ
うに、特に粗バーの先端部及び後端部では、圧延速度が
低いことから抜熱量が大きくなって温度降下が激しくな
り、目標温度が得られなくなったり、粗バーの長手方向
の中央部では、仕上圧延機の高速圧延のために仕上出口
温度が高目に外れ易い。
【0007】さらに、通常、熱間圧延ではスラブを加熱
炉にて再加熱する際、加熱炉内では装入されたスラブを
炉内で順次搬送するため、加熱炉内では搬送機能を有す
るウォーキングビームでスラブは支持される。このウォ
ーキングビームの内部は水冷されてスラブよりも低温度
に維持されているため、加熱炉から抽出されたスラブ
は、ウォーキングビームに接した部分が接しなかった他
の部分よりも低温度となる。この低温部は、ウォーキン
グビームと同一のピッチで発生しており、スキッドマー
クと呼ばれる。このスキッドマークの発生に起因した温
度変動によっても、形状や材質等に変動が生じて品質が
低下してしまう。
【0008】このように、熱延鋼板では、粗バーの長手
方向における先端部および後端部が他の定常部よりも温
度が低くなるとともに、定常部においてもスキッドマー
クに起因して温度変動がある。このため、特公平2−4
7524号公報や同6−41617号公報等に提案され
ているようにして粗バーに対する温度制御を行おうとし
ても、仕上圧延機の出側における目標温度を、熱延鋼板
の長手方向について一定に制御できないという問題があ
った。
【0009】そこで、この問題を解決するために、特開
平10−230313号公報には、粗圧延機と仕上圧延
機との間に粗バーを幅方向全体に加熱するソレノイド型
誘導加熱装置を設置し、スラブでの加熱温度や圧延速度
等の操業条件について粗バーの温度予測計算を行い、こ
の計算結果から誘導加熱装置の昇温パターンを制御する
ことにより、圧延仕上温度の変動を最低温部と最高温部
とで約25℃以内に抑制することが提案されている。
【0010】また、特開平9−225517号公報に
は、加熱装置で粗バーを加熱することにより、仕上圧延
機の入側における粗バーの温度を一定にし、この粗バー
を一定速度のままで仕上圧延を行うことにより、仕上出
口温度を一定化することが提案されている。
【0011】さらに、特開平10−27678号公報に
は、粗圧延機と仕上圧延機との間にソレノイド型誘導加
熱装置を設置し、スキッドマーク変動に対応させて粗バ
ーを幅方向に均一に加熱することにより、粗バー長手方
向の温度分布変動およびスキッドマークを除去すること
が提案されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】特開平10−2303
13号公報では、粗バーを長手方向について誘導加熱装
置により加熱することで仕上出口温度の変動をピークで
約25℃以内に抑制できるとしている。しかし、通常の
熱延鋼板の粗バーにはスキッドマークによる温度変動も
あり、スラブの加熱温度や圧延速度等の操業条件のみを
制御するだけでは、熱延鋼板の温度変動をピークで約2
5℃以内に抑制することは現実には極めて難しい。特
に、製品の特性上、圧延仕上げ温度に上限値が厳しく設
定される、例えば高張力鋼板(以下、「ハイテン材」と
いう)のような鋼種では、加熱のみでは、目標とする温
度以上に加熱してしまい、所定の機械特性が得られな
い。
【0013】特開平9−225517号公報には、仕上
圧延機の圧延速度を一定とするために、板厚の薄い鋼板
等では、非常に圧延長さが長いため前述のように先端部
を通板した低い圧延速度で鋼板全長を圧延すると非常に
低能率な圧延となり、生産性が低くなる。また、粗バー
は、先端部から加熱されて仕上圧延機に供給されるが、
先端部が加熱されている間は後端部は空冷されているた
めに温度が低下する。この温度低下を抑制するには、先
端部から後端部にかけて加熱装置の加熱量を上げていけ
ばよいと一見考えられるが、これでは、後端部では非常
に大きな加熱量が必要となるおそれがあり、電力消費量
が過大となって製造コストが著しく嵩んでしまう。
【0014】また、特開平10−27678号公報に
は、粗バーのスキッドマークに起因した温度変動の減少
は期待できるものの、圧延仕上温度の制御精度を向上す
るためにはスキッドマークのみでなく、仕上スタンド間
で生じる温度変動も除去する必要があり、これでは不充
分である。
【0015】このように、従来の技術によっても、粗バ
ーの長手方向への温度変動やスキッドマークに起因した
温度変動等を抑制することができない。このため、これ
まで、熱延鋼板は、仕上出口温度の実際の制御精度を勘
案して、仕上最終スタンド近傍での圧下率を50〜80
%と大きくとるために、(Ar3 変態点−50℃)〜
(Ar3 変態点+50℃)程度の範囲でしか管理するこ
とができなかった。この場合、粗バーの長手方向の一部
にAr3 変態点を下回る仕上出口温度となってしまう部
分が発生し、コイル長手方向の全長について安定して最
終圧下は行うことはできなかった。
【0016】本発明の目的は、粗バーの長手方向への温
度分布の変動を抑制することにより熱延鋼板の仕上出口
温度の制御精度を向上し、例えば、コイル長手方向の全
長に渡ってAr3 変態点の近傍の温度で最終圧下を行う
ことによって、機械特性が優れた均一な特性を有する熱
延鋼板を製造することができる熱延鋼板の圧延方法およ
び熱間圧延装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、粗圧延機を用
いて、質量%で、C:0.005%以上、Mn:0.5
〜2.0%、Si:1.5%以下を含有するアルミキル
ド鋼からなる鋼片に粗圧延を行って被圧延材とし、この
粗圧延を行われた被圧延材を仕上圧延機まで搬送した後
に仕上圧延を行うことによって所定の板厚を有する熱延
鋼板を製造する際に、粗圧延機と仕上圧延機との間を搬
送される被圧延材を、板幅方向の全部にわたって加熱す
るとともに、仕上圧延の際に被圧延材に強制冷却を行い
ながら仕上げ圧延を行うことを特徴とする熱延鋼板の圧
延方法である。
【0018】この本発明にかかる熱延鋼板の圧延方法で
は、強制冷却が、少なくとも、仕上圧延機の入側の第1
スタンドとこの第1スタンドに隣接する第2スタンドと
の間で、行われることが、望ましい。
【0019】また、これらの本発明にかかる熱延鋼板の
圧延方法では、仕上圧延機の出口および/または仕上圧
延機の各スタンド間における被圧延材の温度の測定値に
基づいて、粗圧延機と仕上圧延機との間を搬送される被
圧延材に対する加熱温度、および/または強制冷却によ
る被圧延材の温度を、それぞれの目標温度となるように
制御することが、望ましい。
【0020】 また、これらの本発明にかかる熱延鋼板
の圧延方法では 仕上圧延の仕上温度が、(Ar3
態点−10℃)以上(Ar3 変態点+10℃)以下であ
り、さらに、仕上圧延機の出口側の2スタンドによる合
計圧下率が50%以上であることが、望ましい。
【0021】 別の観点からは、本発明は、粗圧延機
と、この粗圧延機により粗圧延を行われた被圧延材を搬
送する搬送装置と、この搬送装置により搬送された被圧
延材に仕上圧延を行って所定の板厚の熱延鋼板を製造す
る仕上圧延機とを備え、粗圧延機および仕上圧延機の間
に配置され、質量%で、C:0.005%以上、Mn:
0.5〜2.0%、Si:1.5%以下を含有するアル
ミキルド鋼からなる被圧延材を板幅方向の全部にわたっ
て加熱する加熱装置、および仕上圧延機を構成する各ス
タンド間のうちの少なくとも一つのスタンド間に配置さ
れ、被圧延材を冷却する冷却装置をともに備えることを
特徴とする熱間圧延装置である。
【0022】この本発明にかかる熱間圧延装置では、さ
らに、仕上圧延機の出口および/または仕上圧延機の各
スタンド間のうちの少なくとも一つのスタンド間におけ
る被圧延材の温度を測定する測定装置と、この測定装置
による測定値に基づいて、加熱装置の加熱量および/ま
たは冷却装置の冷却量を制御して、仕上圧延機の出口に
おける熱延鋼板の温度を所定値にする制御装置とを備え
ることが、望ましい。
【0023】さらに、これらの本発明にかかる熱間圧延
装置では、冷却装置が、少なくとも、仕上圧延機の入側
の第1スタンドとこの第1スタンドに隣接する第2スタ
ンドとの間に、配置されることが、望ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる熱延鋼板の
圧延方法および熱間圧延装置の実施の形態を、添付図面
を参照しながら詳細に説明する。
【0025】図1は、本実施形態の熱間圧延装置1の構
成例を示す説明図である。同図において、図示しないス
ラブが加熱炉2に装入されて所定の温度に加熱される。
このスラブは、本実施形態では、周知慣用の連続鋳造機
(図示しない)により製造されたスラブである。また、
この加熱炉2は、スラブの搬送機能を有するウォーキン
グビームを備えたウォーキングビーム式加熱炉である。
このため、加熱炉2から抽出されたスラブ3aには、い
わゆるスキッドマークが不可避的に発生している。
【0026】所定の温度に加熱された、厚さ約250m
mのスラブ3aは、加熱炉2から抽出されて、引き続い
て粗圧延機4により粗圧延が行われ、被圧延材である板
厚約30mmの粗バー3bにまで圧延され薄く引き延ば
される。粗バー3bは、搬送テーブル9により仕上圧延
機5まで搬送され、仕上圧延機5により仕上圧延を行わ
れる。
【0027】本実施形態では、仕上圧延機5は、7基の
スタンドF1〜F7からなるタンデム圧延機である。7
基のスタンドF1〜F7は、いずれも、一対のワークロ
ールおよびバックアップロールを有するとともに、7基
のスタンドF1〜F7が同時に粗バー3bの圧下を行
う。
【0028】仕上圧延機5による仕上圧延を行われた熱
延鋼板3cは、ランナウトテーブル6に送られ、図示し
ない水冷装置により所定の温度に水冷される。なお、本
実施形態では、熱延鋼板3cは、C:0.005%以
上、Mn:0.5〜2.0%、Si:1.5%以下を含
有するアルミキルド鋼からなり、板厚1.6mm、板幅
1550mmのハイテン材である。そして、この熱延鋼
板3cは、ダウンコイラ7によって、コイルに巻き取ら
れる。
【0029】なお、図1において、符号8は粗バー3b
の先端部および後端部それぞれの形状を修正するための
レベラである。本実施形態では、粗圧延機4および仕上
圧延機5の間の搬送テーブル9には、加熱装置10が設
けられる。この加熱装置10は、粗バー3bを板幅方向
の全部にわたって加熱する加熱装置であり、誘導加熱な
どの適宜方法により粗バー3bを板幅方向の全部に対し
て所定量だけ加熱する。なお、必ずしも、粗バー3bを
板幅方向の全部について加熱する加熱装置である必要は
なく、本実施形態とは異なり、粗バー3bを板幅方向の
一部について加熱する加熱装置であってもよい。
【0030】また、本実施形態では、加熱装置10と仕
上圧延機5の間の搬送テーブル9には、粗バー3bの両
エッジ部を誘導加熱等の適宜手段により部分的に加熱す
るエッジヒータ11が設けられる。
【0031】また、本実施形態では、仕上圧延機5を構
成する各スタンドF1〜F7間のうちでF1−F2スタ
ンド間およびF2−F3スタンド間には、それぞれ、粗
バー3bを強制冷却する冷却装置12が設置されてお
り、粗バー3bを板幅方向の全体について所定量だけ強
制冷却する。
【0032】本実施形態では、F1−F2スタンド間お
よびF2−F3スタンド間に冷却装置12が設置された
場合を例にとっているが、冷却装置12は、仕上圧延機
5を構成する各スタンドF1〜F7間のうちの少なくと
も一つのスタンド間に配置されていればよい。
【0033】また、本実施形態では、冷却装置12とし
て周知慣用の水冷装置を用いた。しかし、本発明は水冷
装置に限定されるものではなく、粗バー3bを強制冷却
することができる冷却装置であれば等しく適用される。
【0034】図1に示すように、粗圧延機4の出口側に
は、粗バー3bの温度を測定する温度計13と、粗バー
3bの長さを測るメジャリングロール14とが、それぞ
れ配置されている。メジャリングロール14に粗バー3
bが到達した時点から、粗バー3bの各サンプリング点
が加熱装置10及び冷却装置12に到達するタイミング
が逐次トラッキングされ、各サンプリング点が加熱装置
10及び冷却装置12の直下に到達したタイミングが求
められる。
【0035】また、仕上圧延機5のF4スタンドとF5
スタンドとの間には、粗バー3bの温度を測定する温度
計15が、仕上圧延機5のF7スタンドの出口側には、
熱延鋼板3cの温度を測定する温度計16が、それぞれ
設置されている。なお、本実施形態では、F4スタンド
とF5スタンドとの間に温度計15を設けたが、本発明
はこの形態には限定されず、仕上圧延機5の各スタンド
F1〜F7間のうちの少なくとも一つのスタンド間に、
1または2以上の温度計15が設けられていてもよい。
【0036】温度計13により出力される信号は、加熱
・冷却設定装置17に入力され、粗バー3bの長手方向
の定長ピッチにて各サンプリング点にひも付けされた形
でサンプリングされる。
【0037】メジャリングロール14により出力される
信号は、加熱・冷却設定装置17に入力される。加熱・
冷却設定装置17はこれらの入力値に基づいて演算を行
い、加熱装置10に制御信号C1 を出力する。一方、温
度計15および温度計16により出力される信号は、温
度制御装置18に入力される。温度制御装置18はこれ
らの入力値に基づいて演算を行い、2基の冷却装置12
にそれぞれ制御信号C2 を出力する。
【0038】具体的には、加熱・冷却設定装置17は、
メジャリングロール14から送られてくる各サンプリン
グ点の粗圧延機4の出口温度と、図示しない圧延ライン
総括計算機(圧延ラインの全体を監視し、圧延する粗バ
ー3bの情報、圧延情報などを送信する計算機)から送
信される粗圧延機4および仕上圧延機5間の搬送テーブ
ル9の速度パターンと仕上圧延機5の速度パターンとに
基づき、粗圧延機4の出口温度を初期値として仕上圧延
機5の出口の温度を下記式〜式に基づいて予測演算
して求める。
【0039】 T=T0−△T ・・・・・・ △T=△Tw+△Ta+△Tr−△Tq ・・・・・・ △Tw=hw( tw)(T−Tw) ・・・・・・ △Ta=ha( ta)(T−Ta) ・・・・・・ △Tr=hr( tm)(T−Tr) ・・・・・・ △Tq=hq( tm)・G・η ・・・・・・ 〜式において、Tは粗バー3bの温度、T0は粗バ
ー3bの初期温度、△Tは粗バー3bの温度降下量、△
Tw( tw)は水冷による温度降下量、△Ta(ta)は空
冷による温度降下量、△Tr( tr)はロール接触による
温度降下量、△Tq( tq)は加工発熱による温度上昇
量、tw 、ta 、tm はそれぞれ水冷、空冷、圧延に要
した時間であり、圧延機4、5や搬送テーブル9の速度
パターンから求める。さらに、Gは圧延トルクであり、
hw、ha、hr、hqは熱伝達係数であり、ηは圧延
トルクの加工発熱に変化する割合である。
【0040】さらに、加熱・冷却設定装置17は、これ
らの温度計算値に基づいて、式の公知の圧延荷重計算
式を用いて、圧延荷重を計算する。 Pi=1.15bKfmi (Ri'(Hi −hi))1/2 Q Pi (i=1、…、6) ・・・・ ここで、Pは圧延荷重、bは板幅、Kfmは平均変形抵
抗、R’は偏平ロール半径、Hは入口板厚、hは出口板
厚、Mはミル剛性係数、φはロールの接触角度、QP
圧下力関数である。
【0041】加熱・冷却設定装置17は、〜式の計
算を行った後、上記温度計算と圧延荷重Piに基づき、加
熱装置10および冷却装置12それぞれの昇温量と冷却
量とを設定する。
【0042】図2は、この制御の手順を示すフロー図で
ある。図2において、ステップ(以下、「S」と略記す
る)1において、制御が開始され、S2に移行する。
【0043】S2において、粗バー3bの材料情報、圧
延情報が圧延ライン総括計算機から入力されて設定され
る。そして、S3に移行する。S3において、加熱装置
10の昇温量の初期値が設定されるとともに、冷却装置
12の水量の初期値が設定される。そして、S4へ移行
する。
【0044】S4において、〜式により、粗圧延機
4の出口から仕上圧延機5の出口までの間における粗バ
ー3bの温度が計算される。そして、S5に移行する。
S5において、S4における計算結果に基づいて、仕上
圧延機5の各スタンドF1〜F7での圧延荷重、ドラフ
トスケジュール(圧下・速度設定値)が計算される。こ
こで、当然のことながら、設備の許容耐荷重および許容
モーター容量内で圧延されるように計算が行われる。計
算結果が設備限界値を超えているような場合は、ドラフ
トスケジュールの見直し、若しくは加熱装置10の加熱
量を大きくし設備許容範囲に入るように加熱装置10の
昇温量を設定する。そして、S6へ移行する。
【0045】S6において、このドラフトスケジュール
を計算する際、仕上圧延機5の最終スタンドF7と、最
終スタンドF7から1スタンド上流側のスタンドF6と
のそれぞれについて圧下率を計算し、その合計圧下率が
50%であるか否かを判断する。50%以上である場合
にはS7へ移行し、50%以上でない場合にはS10へ
移行する。
【0046】S10において、再度ドラフトスケジュー
ルを計算し直して、50%以上となるように修正する。
そして、S5へ移行する。S7において、ここまでの加
熱量とドラフトスケジュール計算結果からF7スタンド
での温度降下量を用いて仕上圧延機5の出口における温
度計算を行い、目標とする仕上圧延機5の出口温度を確
保できるか否かを計算する。確保できる場合にはS8へ
移行し、可能でない場合にはS11へ移行する。
【0047】S11において、冷却装置12の冷却水量
を修正設定する。すなわち、仕上圧延機5の出口温度が
目標値より大きい場合には冷却装置12の水量を上昇さ
せ、反対に目標値より小さい場合には冷却装置12の水
量を減少させることにより仕上圧延機5の出口温度が目
標値となるように、冷却装置12の冷却水量を修正設定
する。そして、S5に移行する。
【0048】S8において、加熱装置10の昇温量と、
冷却装置12の水量とが、それぞれ設定され、S9に移
行する。そして、S9において、設定された昇温量とな
るように加熱装置10を設定するとともに、設定された
冷却水量となるように冷却装置12の冷却水量を設定す
る。
【0049】このようにして、仕上圧延機5の後段側2
スタンドF6,F7での合計圧下率を50%以上とし
て、高圧下率の条件下で粗バー3bを圧延する。これに
より、仕上圧延機5を能力以上で圧延することなく、安
定して目標とする仕上圧延を行うことができる。
【0050】しかし、図2に示す設定計算は、計算モデ
ルによる予測制御であるため、予測モデルが誤差を有す
る場合があり、この場合には、仕上圧延機5の出口で目
標温度に制御できなくなることがある。
【0051】そこで、本実施形態では、粗バー3bをこ
の設定値に基づき圧延しながら、温度計15および温度
計16の少なくとも一方を用いて、粗バー3bの温度を
時々刻々測定し、目標値との温度偏差を計算する。そし
て、温度偏差がプラスである場合には、冷却装置12の
水量を増加し、反対にマイナスである場合には冷却装置
12の水量を減少させる。これにより、仕上圧延機5の
出口における熱延鋼板3cの温度が目標値なるように、
温度制御装置18にて補正して制御する。
【0052】ただし、冷却装置12の冷却水量を修正す
るだけでは熱延鋼板3cの温度を目標値に制御できない
場合、つまり、仕上圧延機5の出口における熱延鋼板3
cの温度が目標値より低くなり、冷却装置12の水量を
減らしただけでは、所望の温度域に上昇しない場合に
は、加熱装置10の加熱量を適宜上昇させることによ
り、熱延鋼板3cに対する温度制御を行う。
【0053】このような方法で仕上出口温度を高精度に
制御することにより、熱延鋼板3cの仕上温度を、(A
3 変態点−10℃)以上(Ar3 変態点+10℃)以
下と厳格に管理することができ、結果としてその温度範
囲内での粗バー3bに付与する圧下率を50%以上確保
できるようになるため、累積歪み効果が増大され、フェ
ライト粒の微細化が可能となる。
【0054】図3(a)は、本実施形態と、特開平9−
225517号公報等に記載された従来法とにより熱延
鋼板を製造した際の仕上圧延機5の出口における熱延鋼
板の温度変動結果の一例を示すグラフであり、図3
(b)は、この際の未再結晶域圧下率を示すグラフであ
る。
【0055】図3(a)および図3(b)に示すよう
に、本実施形態により、従来法よりも、仕上圧延後段ス
タンドF5〜F7を通過する際の未再結晶温度域(Ar
3 変態点近傍)でのパス数が増加し、仕上圧延での累積
歪みが向上することがわかる。このため、本実施形態に
よれば、従来よりも、穴拡げ性の優れた特性の均一な加
工性の良い熱延鋼板3cがコイル全長に渡って製造可能
となる。
【0056】本実施形態の熱間圧延装置1は、以上のよ
うに構成される。次に、この熱間圧延装置1において、
加熱装置10および冷却装置12を設けたことによる効
果である仕上出口温度の均一化について説明する 図1における熱延鋼板3cは、板厚が薄い鋼板であるた
め、圧延長さが約2000mに及ぶ。このため、仕上圧
延機5の圧延速度を一定にした圧延を行うことはできな
い。そこで、本実施形態では、図4に示すような圧延速
度の変更パターーンで加速圧延を行うことを前提とす
る。すなわち、図4にグラフで示す場合を考える。すな
わち、時間t1 における先端部通板速度がV1 であり、
時間t2 において通板速度を上昇させて時間t3 におい
て最高圧延速度V3 に到達し、時間t4 において速度を
低下させ、時間t5 において通板速度がV5 になったと
する。なお、V3 >V5 >V1 である。
【0057】また、本実施形態における圧延スケジュー
ルを表1に示す。その他の圧延条件は、下記の通りであ
る。
【0058】
【表1】 [圧延条件] 加熱炉2の抽出温度 1250℃ 粗圧延機4の出口温度 1100℃ 仕上圧延速度 先端部通板時 650m/mim 最高速度 1050m/min 加熱装置10による粗バー3bの昇温量 50℃ そして、加熱装置10を用いない方法の場合(ケース
1)、加熱装置10を用いる特開平9−225517号
公報等に記載された方法の場合(ケース2)、本実施形
態のように加熱装置10と2基の冷却装置12とをとも
に用いる方法の場合(ケース3)について、粗圧延機4
の出口から仕上圧延機5の出口までにおいて、圧延負荷
が高くかつ鋼板温度が低くなる熱延鋼板3cの後端部の
温度のシミュレーション結果を、図5にグラフにまとめ
て示す。
【0059】図5にグラフで示すように、鋼板表面温度
に関しては、ケース1では熱延鋼板3cが冷え過ぎるた
めに目標温度を達成することができない。ケース2では
粗バー3bを加熱するために逆に温度が高くなり過ぎ、
目標温度をオーバーすることがわかる。これは、粗バー
3bの後端部での温度低下による仕上圧延機5の前段ス
タンドF1、F2の耐圧延荷重超過を防止するべく、粗
バー3bの圧延温度が高くなるように加熱するからであ
る。ケース3では、ケース2と同様に粗バー3bを加熱
するため、このままでは仕上圧延機5の出口において熱
延鋼板3cの温度は目標値を超えるが、2基の冷却装置
12により、F1スタンド〜F2スタンド間、およびF
2スタンド〜F3スタンド間で粗バー3bを冷却するた
め、熱延鋼板3cの仕上温度を目標温度に正確に制御す
ることが可能となる。
【0060】このように、本実施形態では、仕上圧延機
5の入り側に配置した加熱装置10を用いて粗バー3b
を加熱することにより圧延温度を上げて仕上圧延機5の
負荷を低下させるとともに、仕上圧延機5の出口側にお
ける温度の目標値が低い被圧延材が過加熱により目標温
度を超過してしまうことを防止するために、仕上圧延機
5の各スタンドF1〜F7の少なくとも一つの各スタン
ド間に冷却装置12を設けて粗バー3bを冷却すること
により、熱延鋼板3cの温度を目標値に正確に制御する
ものである。
【0061】また、本実施形態では、粗圧延機4の出側
に設けられた温度計13およびメジャリングロール14
からの出力値に基づいて加熱・冷却設定装置17はこれ
らの入力値に基づいて演算を行い、加熱装置10に制御
信号C1 を出力することにより、加熱装置10による加
熱量を制御する。さらに、本実施形態では、F4スタン
ドおよびF5スタンド間と、F7スタンドの出口側と
に、それぞれ温度計15、16を設けて、粗バー3bの
温度を測定し、この測定値に基づいて温度制御装置18
により演算を行って制御振動C2 を出力することによ
り、2基の冷却装置12それぞれから噴出される冷却水
量を制御する。これにより、仕上圧延機5の出口におけ
る熱延鋼板3cの温度をより高精度で制御する。
【0062】すなわち、粗バー3bの長手方向の温度変
動を粗圧延機4の出口にて測定し、この長手方向の粗バ
ー3bの各位置の温度を初期値として、粗圧延機4の出
口から仕上圧延機5の出口までの温度履歴を、搬送テー
ブル9の速度パターンと、図4に示す仕上圧延機5の速
度パターンとに基づいて計算し、仕上圧延機5の出口に
おける温度計算値が目標温度になるように、加熱装置1
0の昇温パターンを決定し、粗バー3bが加熱される。
【0063】この際、温度計算誤差により粗バー3bの
温度が、目標値から誤差を生じる場合がある。そこで、
仕上圧延機5の出口および仕上スタンド間に設置された
温度計15、16により熱延鋼板3cの温度を測定し、
この測定値と目標値との誤差に応じて、2基の冷却装置
12それぞれから噴出させる冷却水量を修正する。これ
により、熱延鋼板3cに対する温度制御精度を向上させ
ることが可能となる。
【0064】この冷却制御の修正だけで十分でない場合
には、仕上圧延機5の前段スタンドF1、F2の圧延負
荷が設備限界値内に収まる範囲内で、加熱装置10の昇
温量を適宜修正することにより仕上圧延機5の出口にお
ける温度制御精度を向上させることができる。
【0065】図6は、温度計15、16の実測値に基づ
き冷却装置12および/あるいは加熱装置10の設定値
を修正することによる温度制御の場合の仕上圧延機5の
出口における熱延鋼板3cの温度を示すグラフであり、
図7は、温度計15、16の実測値を用いない場合の仕
上圧延機5の出口における熱延鋼板3cの温度を示すグ
ラフである。
【0066】図6および図7に示すように、本実施形態
のように温度計15、16の実測値に基づき冷却装置1
2および/あるいは加熱装置10の設定値を修正するこ
とにより、仕上圧延機5の出口における熱延鋼板3cの
温度を目標値に正確に制御することができる。
【0067】このように、本実施形態によれば、仕上圧
延機5の出口における温度制御精度を向上することがで
き、コイルの長手方向の全長に渡って、Ar3 変態点近
傍、具体的には(Ar3 変態点−10℃)以上(Ar3
変態点+10℃)以下の温度域内の仕上温度を確保する
ことができる。このため、この温度域内で特に最終スタ
ンドF7および、最終スタンドF7から1スタンド上流
側のスタンドF6の2スタンドでの合計圧下率を50%
以上とする強圧下圧延を行うことが可能となり、これに
より、累積歪み効果が増大されてフェライト粒の微細化
が図ることができる。このようにして、本実施形態によ
れば、穴拡げ性が優れ、特性が均一な加工性に優れた熱
延鋼板を、コイル全長について製造することができる。
【0068】このようにして、本実施形態により、連続
鋳造機にて製造したスラブを加熱炉2を用いて加熱した
後、粗圧延機4により粗圧延を行って粗バー3bとし、
この粗バー3bを仕上圧延機5を用いて仕上圧延を行っ
て所定の板厚の熱延鋼板3cを製造する際に、粗バー3
bの長手方向の温度変動を除去して仕上圧延機5の出側
での熱延鋼板3cの温度を目標温度に一定とすることに
よって品質を向上させることができるとともに、仕上圧
延機5の最終スタンドF7および最終スタンドF7より
も1スタンド上流側のスタンドF6の2スタンドでの合
計圧下率を50%以上付与することができ、これによ
り、結晶粒の細かく加工性が良好な熱延鋼板3cを製造
することができる。
【0069】また、本実施形態によれば、圧延する熱延
鋼板3cが薄物材であっても、仕上圧延機5の出口にお
ける温度確保が可能となる。
【0070】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
り、熱延鋼板の粗バーの長手方向への温度分布を均一化
して熱延鋼板の仕上出口温度の制御精度を向上すること
により、例えば、コイル長手方向の全長に渡ってAr3
変態点の近傍における最終圧下を行うことによって、機
械特性が優れた均一な特性を有する熱延鋼板を製造する
ことができる熱延鋼板の圧延方法および熱間圧延装置を
提供することができた。
【0071】かかる効果を有する本発明の意義は、極め
て著しい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の熱間圧延装置の構成例を示す説明図
である。
【図2】実施形態の制御の手順を示すフロー図である。
【図3】実施形態の結果を示すグラフである。
【図4】実施形態の圧延速度の変更パターンを示すグラ
フである。
【図5】実施形態の鋼板表面温度の測定結果を示すグラ
フである。
【図6】実施形態の結果を示すグラフである。
【図7】実施形態の結果を示すグラフである。
【符号の説明】
3b 粗バー 3c 熱延鋼板 4 粗圧延機 5 仕上圧延機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 1/00 - 1/46 B21B 37/00 - 37/78

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粗圧延機を用いて、質量%で、C:0.
    005%以上、Mn:0.5〜2.0%、Si:1.5
    %以下を含有するアルミキルド鋼からなる鋼片に粗圧延
    を行って被圧延材とし、該粗圧延を行われた前記被圧延
    材を仕上圧延機まで搬送した後に仕上圧延を行うことに
    よって所定の板厚を有する熱延鋼板を製造する際に、 前記粗圧延機と前記仕上圧延機との間を搬送される前記
    被圧延材を、板幅方向の全部にわたって加熱するととも
    に、前記仕上圧延の際に前記被圧延材に強制冷却を行い
    ながら前記仕上げ圧延を行うことを特徴とする熱延鋼板
    の圧延方法。
  2. 【請求項2】 前記強制冷却は、少なくとも、前記仕上
    圧延機の入側の第1スタンドと該第1スタンドに隣接す
    る第2スタンドとの間で、行われる請求項1に記載され
    た熱延鋼板の圧延方法。
  3. 【請求項3】 前記仕上圧延機の出口および/または前
    記仕上圧延機の各スタンド間のうちの少なくとも一つの
    スタンド間における前記被圧延材の温度の測定値に基づ
    いて、前記粗圧延機と前記仕上圧延機との間を搬送され
    る前記被圧延材に対する加熱温度、および/または前記
    強制冷却による前記被圧延材の温度を、それぞれの目標
    温度となるように制御する請求項1または請求項2に記
    載された熱延鋼板の圧延方法。
  4. 【請求項4】 前記仕上圧延の仕上温度は、(Ar3
    態点−10℃)以上(Ar3 変態点+10℃)以下であ
    り、さらに、前記仕上圧延機の出口側の2スタンドによ
    る合計圧下率が50%以上である請求項1から請求項3
    までのいずれか1項に記載された熱延鋼板の圧延方法。
  5. 【請求項5】 粗圧延機と、 該粗圧延機により粗圧延を行われた被圧延材を搬送する
    搬送装置と、 該搬送装置により搬送された前記被圧延材に仕上圧延を
    行って所定の板厚の熱延鋼板を製造する仕上圧延機とを
    備え、 前記粗圧延機および前記仕上圧延機の間に配置され、
    量%で、C:0.005%以上、Mn:0.5〜2.0
    %、Si:1.5%以下を含有するアルミキルド鋼から
    なる前記被圧延材を板幅方向の全部にわたって加熱する
    加熱装置、および前記仕上圧延機を構成する各スタンド
    間のうちの少なくとも一つのスタンド間に配置され、前
    記被圧延材を冷却する冷却装置をともに備えることを特
    徴とする熱間圧延装置。
  6. 【請求項6】 前記仕上圧延の仕上温度は、(Ar 3
    態点−10℃)以上(Ar 3 変態点+10℃)以下であ
    り、さらに、前記仕上圧延機の出口側の2スタンドによ
    る合計圧下率が50%以上である請求項5に記載された
    熱間圧延装置。
  7. 【請求項7】 さらに、前記仕上圧延機の出口および/
    または前記仕上圧延機の各スタンド間のうちの少なくと
    も一つのスタンド間における前記被圧延材の温度を測定
    する測定装置と、 該測定装置による測定値に基づいて、前記加熱装置の加
    熱量および/または前記冷却装置の冷却量を制御して、
    前記仕上圧延機の出口における前記熱延鋼板の温度を所
    定値にする制御装置とを備えることを特徴とする請求項
    5または請求項6に記載された熱間圧延装置。
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