JP3620352B2 - 多チャンネルpwmデジタル・アナログコンバータ - Google Patents
多チャンネルpwmデジタル・アナログコンバータ Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パルス幅変調型デジタル・アナログコンバータにおける信号処理に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、パルス幅変調(以下PWMという)方式により、入力されるデジタル値をその周期に対するデューティ比率に変調し、これをローパスフィルタ(LPFという)を介して平均化することにより、デジタル値に対応したアナログ信号を得るPWMデジタル・アナログコンバータはよく知られている。
【0003】
この種のPWMデジタル・アナログコンバータは、比較的容易に高分解能とすることができ、一例として図3のような構成が考えられる。なお、ここでは4チャンネルの例を示す。
【0004】
このコンバータは、G端子にラッチ信号が入力されるごとにデータバスのデジタルデータ値を保持するラッチ回路10と、クロックClockによりカウントアップするカウンタ20と、カウンタ値の零を検出するとHigh(以下Hiと略す)レベル信号を出力する零検出回路30と、2入力の値を比較し一致したときHiレベル信号を出力するイコールコンパレータ40と、零検出回路30の出力をJ端子に受けると共にイコールコンパレータ40の出力をK端子に受けClockをクロック端子に受けるJKフリップフロップ50と、JKフリップフロップの出力信号をバッファリングするバッファ60からなるデジタル回路と、このデジタル回路の出力をアナログ化するためのLPF70を有したアナログ回路を組み合わせたものである。
【0005】
JKフリップフロップ50の出力は、図4に示すように、カウンタ値が零のときLowレベルからHiレベルに立ち上がり、カウンタ値がラッチ回路10のデータ値と一致したときHiレベルからLowレベルに立ち下がる。
【0006】
また、立ち上がるタイミングは常にカウンタ値が零のときであり、したがってカウンタが1周する時間が1周期となる。JKフリップフロップ出力のHiレベルの領域はカウンタ値が零からデータ値までであるので、周期に対するHiレベルの領域の時間は全振幅に対するデータ値に相当する。
【0007】
以上のようにして入力のデジタルデータ値に対応したPWM信号がJKフリップフロップ50より出力される。このPWM信号はバッファを介し、次にLPF70で平均化される。平均化されたアナログ信号はデジタルデータ値に対応した信号である。このようにして、デジタルデータ値に対応したアナログ信号を得ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、多チャンネルのデジタル・アナログコンバータを実現するには、まず図3に示す回路を複数個組み合わせて実現することが考えられる。しかし、カウンタ20は回路規模が大きいため、このような回路はできるだけ共有にするのが望ましい。デジタル回路においてはそのようなことが容易に実現できる。
【0009】
例えば、図5に示すような構成が考えられる。このような構成によれば、複数のチャンネルを処理させても、8ビットのカウンタ20と零検出回路30は共有とすることができるため、回路を節約することができる。
【0010】
ただし、PWM出力信号が立ち上がるタイミングは、すべて零検出回路30に依存するため、図6に示すように同時である。デジタル回路の出力が同時に変化すると、同時スイッチングノイズとして電源も含めて他の信号に影響を及ぼす。このようにノイズの重畳した信号では出力のエッジのタイミングも変動してしまい、デジタル・アナログコンバータとしての性能が落ちるという課題があった。
【0011】
本発明は、上記の課題を解決するもので、高性能で安価な多チャンネルのPWMデジタル・アナログコンバータを実現するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために本発明では、
基準クロックによりカウントアップするカウンタと、
このカウンタのカウント値が所定の値になるのを検出する検出回路と、
入力のデジタルデータ値と前記カウンタのカウンタ値の一致を検出するイコールコンパレータと、
前記検出回路とコンパレータの各出力の状態に応じてHiレベルとLowレベルに反転し、入力のデジタルデータ値に対応したPWM信号を出力する手段と、
前記PWM信号を平均化するローパスフィルタ
を備えたデジタル・アナログコンバータを複数個持ち、多チャンネルの入力デジタルデータ値を個別にデジタル・アナログ変換するように構成した多チャンネルPWMデジタル・アナログコンバータであって、
前記各イコールコンパレータに入力するデジタルデータ値にチャンネル間で互いに異なるオフセット値を加えると共に前記各検出回路の所定の値を前記オフセット値とし、各チャンネルのPWM信号の立ち上がりが前記オフセット値に対応して互いにずれるように構成したことを特徴とする。
【0013】
このような構成により、各チャンネルのPWM信号の立ち上がりのタイミングがずれ、同時スイッチングノイズの発生を防止することができる。また、チャンネル数に関係なくカウンタは1個ですみ、低コストでPWMデジタル・アナログコンバータを実現できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下図面を用いて本発明を詳しく説明する。図1は本発明に係る多チャンネルPWMデジタル・アナログコンバータの一実施例を示す構成図である。なお、実施例では、4チャンネルのコンバータを例に示してある。
【0015】
本発明では、零検出を行っている第1チャンネル(CH1と表わす)を基準とし、CH2以降は加算器802〜804を設けて各データバスの値にCH1に対する位相差分をオフセット値として加算しこれをラッチ回路102〜104にそれぞれラッチするように構成している。
【0016】
各チャンネル毎のオフセット値は、図2に示すようにすべてのチャンネル間でαずつずらしたような互いに異なる値とし、PWM出力波形の位相がすべて重ならないようにしている。
【0017】
また、CH2以降では、CH1の零検出回路30に代えてオフセット検出回路901〜904を用いる。このオフセット検出回路は、カウンタ20のカウンタ値がオフセット値になるとHiレベル信号を出力する。このオフセット値は加算器で加算したオフセット値と同等である。すなわち、CH2がα、CH3が2α、CH4が3αである。
【0018】
このように構成することにより、PWM出力波形は図2に示すようにそれぞれαずつずれたタイミングで立ち上がり、同時スイッチングのノイズ削減が可能となる。また、必要となるカウンタ20はチャンネル数に関係なく1つであり、低コストを実現できる。
【0019】
なお、データバスのデジタルデータ値にオフセット値を加算するために加算器を用いているが、これに代えて、マイクロプロセッサを援用しソフトウェアにより演算でオフセット値を加算しこれをラッチ回路に入力するようにしてもよい。
【0020】
また、オフセット値はαずつずらした値としているが、必ずしもαずつ異ならせる必要はなく、α,β,γ,...(α≠β≠γ,...)のオフセット値でもよい。
【0021】
また、チャンネル順にオフセット値の大きさが増加するように設定する必要もない。チャンネル順に減少あるいは順不動であってもよい。ただし、各チャンネルごとに加算するオフセット値とオフセット検出回路で検出するオフセット値とは等しくなっている必要がある。
【0022】
また、零検出はCH1に限らず、他のチャンネルであってもよい。あるいはまた、すべてのチャンネルに対してオフセット値を加算して変換するように構成してもよい。
【0023】
なお、以上の説明は、本発明の説明および例示を目的として特定の好適な実施例を示したに過ぎない。したがって本発明は、上記実施例に限定されることなく、その本質から逸脱しない範囲で更に多くの変更、変形をも含むものである。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、簡単な構成でPWM出力波形の位相をずらして信号処理することにより、低コストで高性能な多チャンネルのPWMデジタル・アナログコンバータを容易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多チャンネルPWMデジタル・アナログコンバータの一実施例を示す構成図である。
【図2】各チャンネルのPWM出力波形の関係を示す図である。
【図3】PWMデジタル・アナログコンバータの構成図である。
【図4】図3のPWMデジタル・アナログコンバータの出力波形図である。
【図5】図3のPWMデジタル・アナログコンバータを用いて多チャンネルPWMデジタル・アナログコンバータを構成した場合の構成図である。
【図6】図5のPWMデジタル・アナログコンバータの各チャンネルの出力波形の関係を示す図である。
【符号の説明】
101〜104 ラッチ回路
20 カウンタ
30 零検出回路
401〜404 イコールコンパレータ
501〜504 JKフリップフロップ
601〜604 バッファ
701〜704 LPF
802〜804 加算器
901〜904 オフセット検出回路
Claims (4)
- 基準クロックによりカウントアップするカウンタと、
このカウンタのカウント値が所定の値になるのを検出する検出回路と、
入力のデジタルデータ値と前記カウンタのカウンタ値の一致を検出するイコールコンパレータと、
前記検出回路とイコールコンパレータの各出力の状態に応じてHiレベルとLowレベルに反転し、入力のデジタルデータ値に対応したPWM信号を出力する手段と、
前記PWM信号を平均化するローパスフィルタ
を備えたデジタル・アナログコンバータを複数個持ち、多チャンネルの入力デジタルデータ値を個別にデジタル・アナログ変換するように構成した多チャンネルPWMデジタル・アナログコンバータであって、
前記各イコールコンパレータに入力するデジタルデータ値にチャンネル間で互いに異なるオフセット値を加えると共に前記各検出回路の所定の値を前記オフセット値とし、各チャンネルのPWM信号の立ち上がりが前記オフセット値に対応して互いにずれるように構成したことを特徴とする多チャンネルPWMデジタル・アナログコンバータ。 - いずれかのチャンネルは前記オフセット値が零であることを特徴とする請求項1記載の多チャンネルPWMデジタル・アナログコンバータ。
- 前記オフセット値はチャンネルの順に大きくまたは小さくなるように設定されたことを特徴とする請求項1記載の多チャンネルPWMデジタル・アナログコンバータ。
- 各チャンネルのPWM信号の位相差が一定間隔となるように前記オフセット値を設定したことを特徴とする請求項1記載の多チャンネルPWMデジタル・アナログコンバータ。
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