JP3619955B2 - 高周波加熱装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被加熱物の加熱具合を検出するために湿度検出部材が設けられた高周波加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の高周波加熱装置の構成について説明する。図7は該高周波加熱装置の外箱の上壁及び左右側壁を取り外して内部を示した斜視図である。外箱1内には加熱室2が設けられている。また、外箱1の前面には扉3が取り付けられており、その右側には表示部やキーから成る操作パネル4が設けられている。
【0003】
外箱1内の加熱室2の右側には、高周波を発生させるマグネトロン5と、マグネトロン5に高電圧を印加するための高圧トランス6及び高圧コンデンサ7と、これらの電動部材を冷却するための空気流を発生させるファン8及びファンモータ9と、マグネトロン5のアンテナが貫通していて発生した高周波を加熱室2内に導く導波管10と、ファン8によって発生した空気流を加熱室2内に導く送風ダクト11とが配設されている。
【0004】
上記高周波加熱装置の動作について説明する。図8は該高周波加熱装置の上面断面図であり、図9は正面断面図である。加熱運転が開始すると、マグネトロン5は高圧トランス6及び高圧コンデンサ7より電力が供給されて発振し、高周波を発生する。そして、この高周波は導波管10によって加熱室2内に導かれる。ターンテーブル12の回転により、その上の被加熱物13には高周波がまんべんなく照射されてむらなく温まる。
【0005】
ファンモータ9はマグネトロン5、高圧トランス6、及び高圧コンデンサ7の運転開始と共に駆動し、ファン8は空気流を発生させてこれらを冷却する。熱交換により温められた空気流は送風ダクト11を通り、加熱室2の右側壁の手前側に形成されたパンチング穴(送風口)14より加熱室2内に流入する。
【0006】
そして、この空気流は左側壁の奥側に形成されたパンチング穴(排気口)15に向かって流れる(図中、矢印A,A’)。このとき、加熱により被加熱物13から発せられた多量の水蒸気は、空気流によって拡散されながら排気口15へ送られ、該排気口15より排気ダクト16を通って外箱1外に排出される。
【0007】
加熱室2内に流入した空気のうちの一部は、扉3に設けられた覗き窓のガラス17に当たってこれを温める(図中、矢印A’)。これによって、被加熱物13から発せられた水蒸気は該ガラス17に結露せず、空気中に拡散しながら排気口15へ送られる。
【0008】
排気ダクト16には、該排気ダクト16内を通る空気の湿度を検出するための絶対湿度センサー18が設けられている。該絶対湿度センサー18の構成について説明する。図10は該絶対湿度センサー18の斜視図である。絶対湿度センサー18は内部に検出部が収納されたケース19と、該ケース19から延びて後述する制御装置に接続されるシールド線20とを備えている。また、ケース19の円形の上面(端面)にはいずれも同じ径の蒸気取入れ穴21が複数形成されている。
【0009】
上記図10におけるX−X’線での断面図を図11に示す。絶対湿度センサー18の検出部はTO5型トランジスタケースに封入された密封型のサーミスタ22と、該密封型のサーミスタ22のケースに開口を設けて外気と接触可能にした開放型のサーミスタ23から成る。
【0010】
図12は該絶対湿度センサー18の回路図である。サーミスタ22,23、電流制限抵抗24、及び直流電源25は直列に接続されている。これによって、サーミスタ22,23は自己発熱しており、その温度に応じた抵抗値を示す。また、これらのサーミスタ22,23は、固定抵抗R1及び可変抵抗R2と共にブリッジ回路26を形成している。該ブリッジ回路26でのバランス電圧は増幅器27で増幅され、検出信号として制御装置28に出力される。この制御装置28では、予め高周波加熱装置の運転が停止している状態で可変抵抗R2の抵抗値を制御することにより、基準となる初期電圧値を設定してある。
【0011】
図8において、加熱運転が開始すると、被加熱物13からは多量の水蒸気が発せられる。送風口14より加熱室2内に供給される単位時間当たりの空気量は一定なので、排気口15より排気ダクト16に流入する空気量も一定である。従って、増加した水蒸気の量に応じて排気ダクト16内の空気中の水蒸気の濃度も上昇する。
【0012】
絶対湿度センサー18はケース19の端面が排気ダクト16内に露出するように取り付けられており、排気ダクト16内の空気は蒸気取入れ穴21よりケース19内に流入する。これによって、開放型のサーミスタ23では、水蒸気の蒸発により発熱部で奪われる熱量が加熱運転前に比べて多くなるので、抵抗値が変化する。制御装置28ではこのときの電圧値と初期電圧値とを比較して、排気ダクト16に流入した空気中の絶対湿度の変化量を信号として得る。この信号を監視することで、被加熱物13の加熱具合を検出している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
近年、省スペースやコスト低減を目的として、排気ダクト16を省略した高周波加熱装置や小型化されて排気ダクト16に絶対湿度センサー18の取り付けスペースがない高周波加熱装置が提案されている。このような高周波加熱装置では、上述した従来の構成を適用することは困難である。
【0014】
そこで、加熱室2の側壁に絶対湿度センサー18を取り付けた高周波加熱装置が提案されている。しかしながら、この高周波加熱装置では絶対湿度センサー18が側壁の表面よりも突出するように設けられるので、側壁と絶対湿度センサー18との間で放電を起こしたり、絶対湿度センサー18が外力により変形して検出能力が低下するおそれがある。
【0015】
また、絶対湿度センサー18の精度を向上させるために、加熱室2内にケース19を露出させているので、オーブン調理やグリル調理時に絶対湿度センサー18の限界を超えるほど高温になれば絶対湿度センサー18は壊れるおそれがある。さらに、オーブン調理やグリル調理の後に高周波加熱を行うと、急激な温度変化によって密封型と開放型のサーミスタ22,23で温度差が大きくなり、誤検知を起こす。さらに、絶対湿度センサー18は大きな電波エネルギーに直接さらされるので、検出信号に雑音が入って誤検知の原因となる。
【0016】
その上、ターンテーブル12の回転によって被加熱物13が位置を変えるたびに絶対湿度センサー18の出力が変化する。図13は絶対湿度センサー18の出力の変化を示すグラフである。絶対湿度センサー18の出力は被加熱物13が絶対湿度センサー18に近づくと大きくなり、離れると小さくなる。このように、絶対湿度センサー18の出力にばらつきがあると、調理プログラムの開発に大きな制約を与える。
【0017】
本発明は上記課題をかんがみて成されたものであり、湿度検出部材が排気ダクト内以外の箇所に設けられた高周波加熱装置において、該湿度検出部材により被加熱物の加熱具合を正確に検出することができるものを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本願の高周波加熱装置は、被加熱物を収納する加熱室と、前記被加熱物を加熱するための高周波を発生させる高周波発生装置と、該高周波発生装置を冷却するための空気流を発生させる送風手段と、端面に蒸気取入れ穴が設けられたケースに空気中の水蒸気の濃度を検出する検出部を収納して成る湿度検出部材と、該湿度検出部材からの出力信号により前記被加熱物の加熱具合を判断して前記高周波発生装置の運転を制御する制御装置と、前記送風手段で発生した空気流を加熱室に流入させるために前記加熱室の側壁に設けられた第1送風口と、前記加熱室内の空気が排出するために前記加熱室の側壁に設けられた排気口と、を備えた高周波加熱装置において、前記加熱室内は略直方体状の空間であって、該空間を上方からみた四隅のうちの一つの隅の近傍に前記第1送風口が設けられ、該隅と斜め方向に対向する隅の近傍に前記排気口が設けられ、残りの二隅のうちいずれか一方の隅の近傍に連通穴が設けられており、前記蒸気取入れ穴が設けられた前記ケースの端面が前記加熱室の前記連通穴が設けられた一側壁に外側から接するとともに前記蒸気取入れ穴と前記連通穴とが重なるように前記湿度検出部材が取り付けられていることを特徴とする。
【0019】
上記構成において、湿度検出部材が設けられた隅の近傍には第1送風口から排気口へ向かって流れる空気流から離れていて蒸気だまりが形成されている。その蒸気だまりの空気が連通穴及び蒸気取入れ穴を介して湿度検出部材のケース内に拡散する。
【0020】
本発明の高周波加熱装置は、被加熱物を収納する加熱室と、前記被加熱物を加熱するための高周波を発生させる高周波発生装置と、該高周波発生装置を冷却するための空気流を発生させる送風手段と、端面に蒸気取入れ穴が設けられたケースに空気中の水蒸気の濃度を検出する検出部を収納して成る湿度検出部材と、該湿度検出部材からの出力信号により前記被加熱物の加熱具合を判断して前記高周波発生装置の運転を制御する制御装置と、前記送風手段で発生した空気流を加熱室に流入させるために前記加熱室の側壁に設けられた第1送風口と、前記加熱室内の空気を排出するために前記加熱室の側壁に設けられた排気口と、を備えた高周波加熱装置において、前記加熱室の一側壁には内側へ僅かに突出するしぼり部と連通穴とが設けられており、前記蒸気取入れ穴が設けられた前記ケースの端面が前記加熱室の外側から前記しぼり部に嵌合するとともに前記加熱室の前記一側壁に接して前記蒸気取入れ穴と前記連通穴とが重なるように前記湿度検出部材が取り付けられていることを特徴とする。
この嵌合によって、加熱室の一側壁における湿度検出部材の位置決めがなされる。さらに、しぼり部の段差部分と湿度検出部材のケースとが密接して、加熱室外の空気流が連通穴より加熱室内に流入することを防止する。
【0021】
本発明の高周波加熱装置は、被加熱物を収納する加熱室と、前記被加熱物を加熱するための高周波を発生させる高周波発生装置と、該高周波発生装置を冷却するための空気流を発生させる送風手段と、端面に蒸気取入れ穴が設けられたケースに空気中の水蒸気の濃度を検出する検出部を収納して成る湿度検出部材と、該湿度検出部材からの出力信号により前記被加熱物の加熱具合を判断して前記高周波発生装置の運転を制御する制御装置と、前記送風手段で発生した空気流を加熱室に流入させるために前記加熱室の側壁に設けられた第1送風口と、前記加熱室内の空気を排出するために前記加熱室の側壁に設けられた排気口と、を備えた高周波加熱装置において、前記加熱室の一側壁には前記湿度検出部材の前記ケースと前記加熱室とを連通させる連通穴が設けられ、該連通穴の周縁にはバーリング加工によって前記加熱室の外側に延びるバーリング部が形成されており、前記蒸気取入れ穴が設けられた前記ケースの端面が前記加熱室の前記一側壁に外側から接するとともに前記バーリング部と前記蒸気取入れ穴とが嵌合するように前記湿度検出部材が取り付けられていることを特徴とする。
上記構成により、加熱室の一側壁のバーリング部が湿度検出部材の蒸気取入れ穴に嵌合して、湿度検出部材の回転方向の位置決めがなされる。
【0022】
本発明の高周波装置は、被加熱物を収納する加熱室と、前記被加熱物を加熱するための高周波を発生させる高周波発生装置と、該高周波発生装置を冷却するための空気流を発生させる送風手段と、端面に蒸気取入れ穴が設けられたケースに空気中の水蒸気の濃度を検出する検出部を収納して成る湿度検出部材と、該湿度検出部材からの出力信号により前記被加熱物の加熱具合を判断して前記高周波発生装置の運転を制御する制御装置と、前記送風手段で発生した空気流を加熱室に流入させるために前記加熱室の側壁に設けられた第1送風口と、前記加熱室内の空気を排出するために前記加熱室の側壁に設けられた排気口と、を備えた高周波加熱装置において、前記加熱室の一側壁には連通穴が設けられ、前記蒸気取入れ穴が設けられた前記ケースの端面が前記加熱室の前記一側壁に外側から接するとともに前記蒸気取入れ穴と前記連通穴と重なるように前記湿度検出部材が取り付けられており、前記連通穴の方が前記蒸気取入れ穴よりも大きいことを特徴とする。
上記構成により、連通穴と蒸気取入れ穴とに位置ずれが生じても、連通穴の大きさと蒸気取入れ穴の大きさとの差によって該位置ずれが吸収だれ、蒸気取入れ穴が塞がれることはない。
【0023】
本発明の高周波加熱装置は、被加熱物を収納する加熱室と、前記被加熱物を加熱するための高周波を発生させる高周波発生装置と、該高周波発生装置を冷却するための空気流を発生させる送風手段と、端面に蒸気取入れ穴が設けられたケースに空気中の水蒸気の濃度を検出する検出部を収納して成る湿度検出部材と、該湿度検出部材からの出力信号により前記被加熱物の加熱具合を判断して前記高周波発生装置の運転を制御する制御装置と、前記送風手段で発生した空気流を加熱室に流入させるために前記加熱室の側壁に設けられた第1送風口と、前記加熱室内の空気を排出するために前記加熱室の側壁に設けられた排気口と、を備えた高周波加熱装置において、前記加熱室の一側壁には前記蒸気取入れ穴と前記加熱室とを連通させる連通穴が設けられ、一部の該連通穴の周縁にはバーリング加工によって前記加熱室の外側に延びるバーリング部とが形成されており、前記蒸気取入れ穴が設けられた前記ケースの端面が前記加熱室の前記一側壁に外側から接するとともに前記バーリング部と前記蒸気取入れ穴とが嵌合するように前記湿度検出部材が取り付けられており、前記バーリング部が形成された連通穴以外の連通穴は前記蒸気取入れ穴よりも大きいことを特徴とする。
【0024】
本発明の高周波加熱装置は、被加熱物を収納する加熱室と、前記被加熱物を加熱するための高周波を発生させる高周波発生装置と、該高周波発生装置を冷却するための空気流を発生させる送風手段と、端面に蒸気取入れ穴が設けられたケースに空気中の水蒸気の濃度を検出する検出部を収納して成る湿度検出部材と、該湿度検出部材からの出力信号により前記被加熱物の加熱具合を判断して前記高周波発生装置の運転を制御する制御装置と、前記送風手段で発生した空気流を加熱室に流入させるために前記加熱室の側壁に設けられた第1送風口と、前記加熱室内の空気を排出するために前記加熱室の側壁に設けられた排気口と、を備えた高周波加熱装置において、前面が開放していて後面に開口が設けられた箱体状のアングル部材は前記加熱室の一側壁の外側に前記アングル部材の前面が接するように取り付けられており、前記蒸気取入れ穴が設けられた前記ケースの端面が前記加熱室の前記一側壁に外側から接するとともに前記アングル部材の後面の開口に嵌合して前記湿度検出部材が固定されており、前記加熱室の前記一側壁に前記湿度検出部材の前記ケースと前記加熱室と連通させる連通穴と前記アングル部材で囲まれた部分に通気口とを設けたことを特徴とする。
上記構成により、送風手段で発生した空気流がアングル部材内に流入しても該通気口から加熱室内に流入する。
【0025】
上記構成の高周波加熱装置において、前記連通穴及び前記蒸気取入れ穴は複数個形成されており、前記連通穴を前記蒸気取入れ穴に対応する配置に形成するとよい。
【0026】
上記構成の高周波加熱装置において、前記蒸気取入れ穴を前記連通穴と一部同じ配置することで、前記蒸気取入れ穴の開口率を調節可能であるとするとよい。
【0027】
上記高周波装置において、前記連通穴は前記第1送風口よりも高い位置に設けるとよい。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態につい図面を参照して説明する。尚、図7乃至図12に示す従来技術と同じ名称の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0031】
先ず、第1実施形態について説明する。図1は第1実施形態の高周波加熱装置の上面断面図であり、図2は正面断面図である。この高周波加熱装置では加熱室2内の後壁の左側に排気口15が設けられており、該排気口15から外箱1の背面に向かって排気ダクト16が延びている。本実施形態では絶対湿度センサー18を設置するためのスペースを排気ダクト16に確保していないので、図8に示す従来技術に比べて外箱1を小さく構成することができる。
【0032】
本実施形態の高周波加熱装置は、従来技術と同様に、ファン8及びファンモータ9により発生した空気流はマグネトロン5、高圧トランス6、及び高圧コンデンサ7に吹き付けられてこれを冷却する(図1中、矢印B)。そして、送風ダクト11に導かれ(図1中、矢印C)、第1送風口14より加熱室2内に吹き出す。
【0033】
加熱室2内に流入した空気流は被加熱物13から発せられる多量の水蒸気を拡散すると共に、扉3のガラス17に当たってこれを温めながら排気口15に向かって流れていく(図1及び図2中、矢印A,A’)。そして、排気口15より排気ダクト16内に流入し、外箱1外に排出される(図1中、矢印D)。
【0034】
絶対湿度センサー18は、加熱室2の右側壁29の手前側に設けられた第1送風口14のすぐ近くに設けられている。尚、本実施形態の絶対湿度センサー18は図10乃至図12に示すものと同じ構成である。
【0035】
上記絶対湿度センサー18の取り付け状態について説明する。図3は加熱室2の側壁29に取り付けられた絶対湿度センサー18の断面図である。アングル部材31は箱体状であって、前面が開放し後面に開口が形成されている。このアングル部材31は絶対湿度センサー18が開口に嵌合した状態で側壁29の外側にに取り付けられており、これによって絶対湿度センサー18のケース19の端面は側壁29に圧接する。
【0036】
側壁29には僅かに加熱室2の内側に突出するようにしぼり部30が形成されており、絶対湿度センサー18のケース19が該しぼり部30に嵌合している。また、しぼり部30にはケース19の端面に形成された蒸気取入れ穴21と同じ配置で連通穴32が形成されており、加熱室2内とケース19内とは連通している。この連通穴32の径は蒸気取入れ穴21の径よりも大きい。これらの連通穴32及び蒸気取入れ穴21を加熱室2側から正面に見たところを図14に示す。
【0037】
また、図3において側壁29の連通穴32のうちの1つには、バーリング加工によって加熱室2の外側に延びるバーリング部33が形成されている。該バーリング部33は蒸気取入れ穴21のうちの1つに嵌合する。
【0038】
上述したように、本実施形態では、絶対湿度センサー18はケース19の端面が加熱室2の側壁29に外側から接するように取り付けられており、加熱室2内に突出していない。従って、側壁29と絶対湿度センサー18との間で放電を起こしたり、絶対湿度センサー18が外力を受けて変形するといった不都合がない。また、絶対湿度センサー18は加熱室2内に露出していないので、大きな電波エネルギーに直接さらされることがなく、検出信号は悪影響を受けない。
【0039】
また、絶対湿度センサー18はファン8で発生した空気流が吹き付けられて冷却されるので、オーブン調理やグリル調理時に絶対湿度センサー18の温度上昇が抑えられる。従って、絶対湿度センサー18は破壊するおそれがない。また、この後に高周波加熱を行っても、サーミスタ22,23の温度差が大きくて誤検知を起こすといった不都合も生じない。
【0040】
また、絶対湿度センサー18は外箱1内の手前側右方に位置しており、操作パネル4の後方に設けられた制御装置28(図示せず)の近くにある。制御装置28の位置は図8に示す従来技術も同様なので、絶対湿度センサー18と制御装置28との距離は本実施形態の方が従来技術に比べて近い。従って、絶対湿度センサー18と制御装置28と接続するためのシールド線20は一般に高価であることから、本実施形態は従来技術に比べてシールド線20の線長が短くなっただけコストが安くすむ。
【0041】
また、図2において、第1送風口14と加熱室2の天面との間は空気の流れが比較的遅く、加熱室2内は閉空間なので蒸気だまりとなっている。本実施形態では、第1送風口14から噴き出す空気流が絶対湿度センサー18のケース19内に加熱室2内の空気が拡散するのを妨げるのを防止すると共に、蒸気だまりの空気を絶対湿度センサー18のケース19内に拡散させるために、第1送風口14よりも高い位置に連通穴32(図示せず)を形成し絶対湿度センサー18を設けている。
【0042】
蒸気だまりでは速い空気流に水蒸気が流されて水蒸気の濃度が急激に変化するという不都合がないので、絶対湿度センサー18は、排気ダクト16内に絶対湿度センサー18を設けた従来技術と遜色ないほど、精度よい検出を行うことができる。また、ターンテーブル12の回転によって絶対湿度センサー18の出力がばらつくという不都合がない。
【0043】
また、図3に示すように、絶対湿度センサー18のケース19をしぼり部30に嵌合することで、側壁29における絶対湿度センサー18の位置決めを行っている。さらに、連通穴32に形成されたバーリング部33を蒸気取入れ穴21に嵌合することでケース19の回転方向の位置決めを行っている。
【0044】
その上、連通穴32は蒸気取入れ穴21よりも径が大きく構成されており、連通穴32及び蒸気取入れ穴21の位置がずれていてもそのずれが径の差によって吸収される。これによって、図14に示すように蒸気取入れ穴21と連通穴32とは位置ずれすることなく確実に対向でき、蒸気取入れ穴21が塞がれることはない。
【0045】
絶対湿度センサー18の感度は蒸気取入れ穴21の開口率によって決まるため、蒸気取入れ穴21が少しでも塞がれると同じ機種でも絶対湿度センサー18の感度が異なってしまい、加熱具合の検出に差が生じる。しかしながら、本実施形態では蒸気取入れ穴21の開口率は確実に100%となるので、絶対湿度センサー18は常に最大の感度が得られる。
【0046】
尚、本実施形態は蒸気取入れ穴21と同じ配置になるように連通穴32を設けているが、必ずしも全ての蒸気取入れ穴21に連通穴32を対応させる必要はない。いくつかの蒸気取入れ穴21を塞ぐことでその開口率を調整すると、所望の感度の絶対湿度センサー18を簡単に得ることができる。
【0047】
例えば、図15は連通穴32の一例を示しており、連通穴32及び蒸気取入れ穴21を加熱室2側から正面に見たところである。ここでは、13個ある蒸気取入れ穴21のうち4個を塞ぐことで開口率を変えており、絶対湿度センサー18では本実施形態と異なる感度が得られる。
【0048】
このように、連通穴32の数を制御することで、同一の絶対湿度センサー18を用いて湿度検出の感度が異なる機種を製作することができる。もちろん、蒸気取入れ穴21の開口率を変更するには連通穴32の数だけでなく、例えば連通穴32を半円状としたり、複数の蒸気取入れ穴21にまたがって開口させるなどしてもよい。
【0049】
また、本実施形態では、図3に示すように、ケース19の端面周縁にあたる曲面部分としぼり部30の段差部分とが密接することにより、ケース19が側壁29に密接する面積が増える。その上、周囲は箱体状のアングル部材31に囲まれているので、空気流が直接吹き付けない構成となっている(図3中、矢印E)。従って、側壁29とケース19の端面の間にはファン8で発生した空気流が流れ込みにくい。
【0050】
側壁29とケース19の端面との間にファン8で発生した空気流が流れ込むと、この空気流は連通穴32から加熱室2内に流入するので、加熱室2内の水蒸気がケース19内に拡散するのを妨げる。従って、検出部では正確な検出がなされない。しかしながら、本実施形態ではファン8で発生した空気流が側壁29とケース19の端面との間に流れ込まない構成となっているので、このような不都合は生じない。
【0051】
次に、本発明に係る第2実施形態について説明する。本実施形態は第1実施形態と側壁29の構成が一部異なるだけであり、それ以外の構成は同様である。
【0052】
図4は加熱室2の側壁29に取り付けられた絶対湿度センサー18の断面図である。本実施形態では、加熱室2の側壁29におけるアングル部材31で囲まれた部分に通気口34が形成されている。この通気口34は、側壁29と絶対湿度センサー18のケース19の端面との間にできる隙間より十分に大きな開口率となるよう設計されている。
【0053】
これによって、ファン8(図示せず)で発生した空気流の風圧が高く、アングル部材31内に空気流が流れ込んだとしても、この空気流は制圧の少ない通気口34から加熱室2内に流れてゆく(図中、矢印F)。従って、空気流が側壁29とケース19の端面との隙間を通って連通穴34から加熱室2内へ流入するという不都合が起きないので、ケース19内には加熱室2内の水蒸気が十分に拡散でき、絶対湿度センサー18では精度よい検出を行うことができる。
【0054】
また、絶対湿度センサー18は空気流の風圧の高いところに設けることができるので、この空気流によって効果的に冷却される。従って、オーブン調理やグリル調理時の絶対温度センサー18の温度上昇を低く抑えることができ、オーブン調理やグリル調理直後の温度ドリフトによる絶対湿度センサー18の性能低下を防止できる。
【0055】
次に、本発明に係る第3実施形態について説明する。本実施形態は第1実施形態と絶対湿度センサー18の取付位置が異なるだけであり、それ以外の構成は同様である。
【0056】
図5は第3実施形態の高周波加熱装置の上面断面図である。本実施形態では、加熱室2の右側壁29の一方の隅に第1送風口14が設けられており、他方の隅に連通穴32(図示せず)及び絶対湿度センサー18が設けられている。この辺りは、第1送風口14から排気口15に向かって加熱室2を斜め方向に横切って流れる空気流Aから離れているので、空気の流れが比較的遅く、水蒸気の濃度が急激に変化するということがない。従って、絶対湿度センサー18は精度よい検出を行うことができる。
【0057】
次に、本発明に係る第4実施形態について説明する。本実施形態は第3実施形態と加熱室2の側壁29の構成が一部異なるだけであり、それ以外の構成は同様である。
【0058】
図6は第4実施形態の高周波加熱装置の上面断面図である。本実施形態では、加熱室2の右側壁29の一方の隅に第1送風後14が設けられており、他方の隅に複数のパンチング穴35(第2送風口)が形成されている。これによって、ファン8の駆動により発生した空気流は第1送風口14からだけでなく、第2送風口35からも加熱室2内に流れ込み(図中、矢印G)、加熱室2内の空気を撹拌する。
【0059】
従って、加熱室2内では水蒸気の均一な拡散が促され、ターンテーブル12の回転により絶対湿度センサー18の出力がばらつくことを防止する。また、加熱室2内の水蒸気をより速やかに排出することができるので、連続して加熱運転を行っても絶対湿度センサー18では精度よい検出を行うことができる。
【0060】
尚、第1送風口14と第2送風口35とは共にパンチング穴の数を調整することで、絶対湿度センサー18の感度を制御できる。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の高周波加熱装置では加熱室内の空気中の湿度を検出するための湿度検出部材が加熱室外に設けられているので、該湿度検出部材は加熱室内の大きな電波エネルギーの影響を受けることがない。また、該湿度検出部材は加熱室内に突出していないので、側壁との間で放電を起こしたり、外力を受けて破損するといったおそれがない。
【0062】
また、空気中の水蒸気の濃度が空気流の影響を受けないところに連通穴を設けることで、温度検出部材では精度よい検出を行うことができる。
【0063】
また、第1及び第2送風口の2つを設けると、加熱室内には互いに異なる方向に流れる空気流が発生して水蒸気の拡散を促すので、ターンテーブルの回転が湿度検出部材の出力に影響することを防止する。湿度検出部材の出力のばらつきが抑えられると、調理プログラムの開発も容易になる。
【0064】
また、しぼり部によって側壁における湿度検出部材の取り付け位置が決まり、バーリング部によって湿度検出部材の回転方向の位置が決まる。さらに、連通穴と蒸気取入れ穴との径の大きさが異なっているので、互いの穴の位置にずれが生じていても径の差に吸収される。従って、蒸気取入れ穴は塞がれることがないので、その開口率にはばらつきがなく湿度検出部材の感度は安定する。
【0065】
また、蒸気取入れ穴が複数個設けられている場合、そのうちの一部にだけ対応する連通穴を設けることで開口率を制御できる。これによって、湿度検出部では所望の感度が簡単に得られる。
【0066】
また、しぼり部を設けることで側壁と湿度検出部材の端面とを密接させる上、アングル部材によりその部分に空気流が直接吹き付けるのを防止する。これによって、加熱室外の空気流が側壁と湿度検出部材の端面との隙間を通って連通穴より加熱室内に流入して、加熱室内の水蒸気がケース内に拡散するのを空気流が妨げるという不都合が生じない。
【0067】
特に、側壁におけるアングル部材で囲まれた部分に通気口を設けると、空気流の風圧が高くてアングル部材内に空気流が流入したとしても該通気口から加熱室内に空気流が抜けるので、ケース内への水蒸気の拡散は妨げられない。これによって、湿度検出部材を空気流の風圧の高いところに設置できるので、オーブン料理やグリル調理時における湿度検出部材の温度上昇を抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態を示した上面断面図である。
【図2】第1実施形態の正面断面図である。
【図3】第1実施形態における絶対湿度センサーの取り付け状態を示した断面図である。
【図4】第2実施形態における絶対湿度センサーの取り付け状態を示した断面図である。
【図5】本発明に係る第3実施形態を示した上面断面図である。
【図6】本発明に係る第4実施形態を示した上面断面図である。
【図7】従来の高周波加熱装置の内部構成を示した図である。
【図8】従来の高周波加熱装置の正面断面図である。
【図9】従来の高周波加熱装置の上面断面図である。
【図10】絶対湿度センサーの外観斜視図である。
【図11】図10におけるX−X’線での断面図である。
【図12】絶対湿度センサーの回路図である。
【図13】従来技術における絶対湿度センサーの出力変化を示すグラフである。
【図14】第1実施形態における蒸気取り付け穴及び連通穴の正面図である。
【図15】第1実施形態における蒸気取り付け穴及び連通穴の他の例を示した正面図である。
【符号の説明】
2 加熱室
5 マグネトロン
8 ファン
9 ファンモータ
13 被加熱物
14 第1送風口
15 排気口
18 絶対湿度センサー
19 ケース
21 蒸気取入れ穴
28 制御装置
29 加熱室の側壁
31 アングル部材
32 連通穴
33 バーリング部
34 通気口
35 第2送風口
Claims (9)
- 被加熱物を収納する加熱室と、
前記被加熱物を加熱するための高周波を発生させる高周波発生装置と、
該高周波発生装置を冷却するための空気流を発生させる送風手段と、
端面に蒸気取入れ穴が設けられたケースに空気中の水蒸気の濃度を検出する検出部を収納して成る湿度検出部材と、
該湿度検出部材からの出力信号により前記被加熱物の加熱具合を判断して前記高周波発生装置の運転を制御する制御装置と、
前記送風手段で発生した空気流を加熱室に流入させるために前記加熱室の側壁に設けられた第1送風口と、
前記加熱室内の空気が排出するために前記加熱室の側壁に設けられた排気口と、を備えた高周波加熱装置において、
前記加熱室内は略直方体状の空間であって、該空間を上方からみた四隅のうちの一つの隅の近傍に前記第1送風口が設けられ、該隅と斜め方向に対向する隅の近傍に前記排気口が設けられ、残りの二隅のうちいずれか一方の隅の近傍に連通穴が設けられており、
前記蒸気取入れ穴が設けられた前記ケースの端面が前記加熱室の前記連通穴が設けられた一側壁に外側から接するとともに前記蒸気取入れ穴と前記連通穴とが重なるように前記湿度検出部材が取り付けられていることを特徴とする高周波加熱装置。 - 被加熱物を収納する加熱室と、
前記被加熱物を加熱するための高周波を発生させる高周波発生装置と、
該高周波発生装置を冷却するための空気流を発生させる送風手段と、
端面に蒸気取入れ穴が設けられたケースに空気中の水蒸気の濃度を検出する検出部を収納して成る湿度検出部材と、
該湿度検出部材からの出力信号により前記被加熱物の加熱具合を判断して前記高周波発生装置の運転を制御する制御装置と、
前記送風手段で発生した空気流を加熱室に流入させるために前記加熱室の側壁に設けられた第1送風口と、
前記加熱室内の空気を排出するために前記加熱室の側壁に設けられた排気口と、を備えた高周波加熱装置において、
前記加熱室の一側壁には内側へ僅かに突出するしぼり部と連通穴とが設けられており、
前記蒸気取入れ穴が設けられた前記ケースの端面が前記加熱室の外側から前記しぼり部に嵌合するとともに前記加熱室の前記一側壁に接して前記蒸気取入れ穴と前記連通穴とが重なるように前記湿度検出部材が取り付けられていることを特徴とする高周波加熱装置。 - 被加熱物を収納する加熱室と、
前記被加熱物を加熱するための高周波を発生させる高周波発生装置と、
該高周波発生装置を冷却するための空気流を発生させる送風手段と、
端面に蒸気取入れ穴が設けられたケースに空気中の水蒸気の濃度を検出する検出部を収納して成る湿度検出部材と、
該湿度検出部材からの出力信号により前記被加熱物の加熱具合を判断して前記高周波発生装置の運転を制御する制御装置と、
前記送風手段で発生した空気流を加熱室に流入させるために前記加熱室の側壁に設けられた第1送風口と、
前記加熱室内の空気を排出するために前記加熱室の側壁に設けられた排気口と、を備えた高周波加熱装置において、
前記加熱室の一側壁には前記湿度検出部材の前記ケースと前記加熱室とを連通させる連通穴が設けられ、該連通穴の周縁にはバーリング加工によって前記加熱室の外側に延びるバーリング部が形成されており、
前記蒸気取入れ穴が設けられた前記ケースの端面が前記加熱室の前記一側壁に外側から接するとともに前記バーリング部と前記蒸気取入れ穴とが嵌合するように前記湿度検出部材が取り付けられていることを特徴とする高周波加熱装置。 - 被加熱物を収納する加熱室と、
前記被加熱物を加熱するための高周波を発生させる高周波発生装置と、
該高周波発生装置を冷却するための空気流を発生させる送風手段と、
端面に蒸気取入れ穴が設けられたケースに空気中の水蒸気の濃度を検出する検出部を収納して成る湿度検出部材と、
該湿度検出部材からの出力信号により前記被加熱物の加熱具合を判断して前記高周波発生装置の運転を制御する制御装置と、
前記送風手段で発生した空気流を加熱室に流入させるために前記加熱室の側壁に設けられた第1送風口と、
前記加熱室内の空気を排出するために前記加熱室の側壁に設けられた排気口と、を備えた高周波加熱装置において、
前記加熱室の一側壁には連通穴が設けられ、
前記蒸気取入れ穴が設けられた前記ケースの端面が前記加熱室の前記一側壁に外側から接するとともに前記蒸気取入れ穴と前記連通穴と重なるように前記湿度検出部材が取り付けられており、
前記連通穴の方が前記蒸気取入れ穴よりも大きいことを特徴とする高周波加熱装置。 - 被加熱物を収納する加熱室と、
前記被加熱物を加熱するための高周波を発生させる高周波発生装置と、
該高周波発生装置を冷却するための空気流を発生させる送風手段と、
端面に蒸気取入れ穴が設けられたケースに空気中の水蒸気の濃度を検出する検出部を収納して成る湿度検出部材と、
該湿度検出部材からの出力信号により前記被加熱物の加熱具合を判断して前記高周波発生装置の運転を制御する制御装置と、
前記送風手段で発生した空気流を加熱室に流入させるために前記加熱室の側壁に設けられた第1送風口と、
前記加熱室内の空気を排出するために前記加熱室の側壁に設けられた排気口と、を備えた高周波加熱装置において、
前記加熱室の一側壁には前記蒸気取入れ穴と前記加熱室とを連通させる連通穴が設けられ、一部の該連通穴の周縁にはバーリング加工によって前記加熱室の外側に延びるバーリング部とが形成されており、
前記蒸気取入れ穴が設けられた前記ケースの端面が前記加熱室の前記一側壁に外側から接するとともに前記バーリング部と前記蒸気取入れ穴とが嵌合するように前記湿度検出部材が取り付けられており、
前記バーリング部が形成された連通穴以外の連通穴は前記蒸気取入れ穴よりも大きいことを特徴とする高周波加熱装置。 - 被加熱物を収納する加熱室と、
前記被加熱物を加熱するための高周波を発生させる高周波発生装置と、
該高周波発生装置を冷却するための空気流を発生させる送風手段と、
端面に蒸気取入れ穴が設けられたケースに空気中の水蒸気の濃度を検出する検出部を収納して成る湿度検出部材と、
該湿度検出部材からの出力信号により前記被加熱物の加熱具合を判断して前記高周波発生装置の運転を制御する制御装置と、
前記送風手段で発生した空気流を加熱室に流入させるために前記加熱室の側壁に設けられた第1送風口と、
前記加熱室内の空気を排出するために前記加熱室の側壁に設けられた排気口と、を備えた高周波加熱装置において、
前面が開放していて後面に開口が設けられた箱体状のアングル部材は前記加熱室の一側壁の外側に前記アングル部材の前面が接するように取り付けられており、
前記蒸気取入れ穴が設けられた前記ケースの端面が前記加熱室の前記一側壁に外側から接するとともに前記アングル部材の後面の開口に嵌合して前記湿度検出部材が固定されており、
前記加熱室の前記一側壁に前記湿度検出部材の前記ケースと前記加熱室と連通させる連通穴と前記アングル部材で囲まれた部分に通気口とを設けたことを特徴とする高周波加熱装置。 - 前記連通穴及び前記蒸気取入れ穴は複数個形成されており、前記連通穴が前記蒸気取入れ穴に対応する配置に形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の高周波加熱装置。
- 前記蒸気取入れ穴を前記連通穴と一部同じ配置とすることで、前記蒸気取入れ穴の開口率を調節可能であることを特徴とする請求項7に記載の高周波加熱装置。
- 前記連通穴は前記第1送風口よりも高い位置に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の高周波加熱装置。
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