JP2002349873A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JP2002349873A JP2001159812A JP2001159812A JP2002349873A JP 2002349873 A JP2002349873 A JP 2002349873A JP 2001159812 A JP2001159812 A JP 2001159812A JP 2001159812 A JP2001159812 A JP 2001159812A JP 2002349873 A JP2002349873 A JP 2002349873A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コスト削減を図ることのできる加熱調理器を
提供する。 【解決手段】 仕切板11により隔離される第1、第2
送風通路23、24と、第1送風通路23に配される高
圧トランス7と、第2送風通路24に配されるマグネト
ロン2と、第1、第2送風通路23、24にそれぞれ冷
却空気を送出する第1、第2冷却ファン8、9とを備
え、第2冷却ファン9から送出された冷却空気の一部を
第1送風通路23に導く開口部11aを仕切板11に設
けるとともに、第1冷却ファン8から送出された冷却空
気の開口部11aから第2送風通路24への流入を規制
する規制板18を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マグネトロンによ
りマイクロ波を発生して調理を行う加熱調理器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】マイクロ波により被加熱物の加熱調理を
行う加熱調理器は、マイクロ波を発生させるマグネトロ
ンと、マグネトロンに高圧電圧を供給する高圧トランス
とを有し、被加熱物を収納する加熱室内にマイクロ波を
導波して調理が行われる。マグネトロン及び高圧トラン
スは発熱を伴うため、それぞれを冷却する第1、第2冷
却ファンが設けられている。
【0003】従来の加熱調理器は、第1、第2冷却ファ
ンが故障により停止するとマグネトロン或いは高圧トラ
ンスが高温となる。このため、マグネトロン及び高圧ト
ランスにはそれぞれ温度センサーが取り付けられ、各温
度センサーの検出結果に基づいて第1、第2冷却ファン
の故障を判断して調理を停止し、安全性を確保するよう
になっている。
【0004】また、第1、第2冷却ファンにより送出さ
れる冷却空気は加熱室内に流入し、排気ダクトを介して
排気されるようになっている。排気ダクトは排気口を有
し、加熱室と連通口により連通している。加熱調理器か
らマイクロ波漏れがあると、人体や心臓ペースメーカ等
に悪影響を与える可能性がある。このため、米国ではU
L規格により制定されるワイヤインサーションの合格認
定を受ける必要がある。
【0005】ワイヤインサーションは排気口から排気ダ
クト内に差し込まれた針金の先端が連通口に達するか否
かによって調べられる。従って、排気ダクト内の連通口
と排気口とを結ぶ直線上に遮蔽板を設置してワイヤイン
サーションを満足させるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の加熱調理器によると、第1、第2冷却ファンの故
障を検知するために複数の温度センサーを必要とする。
また、ワイヤーインサーションを満足させるために遮蔽
板を排気ダクトに設置するため工数がかかるとともに部
品点数が多くなる。これらのため、加熱調理器のコスト
を増大させる要因となっていた。
【0007】本発明は、コスト削減を図ることのできる
加熱調理器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、仕切板により隔離される第1、第2送風通
路と、第1送風通路に配される高圧トランスと、第2送
風通路に配されるマグネトロンと、第1、第2送風通路
にそれぞれ冷却空気を送出する第1、第2冷却ファンと
を備え、第2冷却ファンから送出された冷却空気の一部
を第1送風通路に導く開口部を前記仕切板に設けたこと
を特徴としている。
【0009】この構成によると、第1送風通路に配され
る高圧トランスが第1冷却ファンの駆動により冷却さ
れ、第2送風通路に配されるマグネトロンが第2冷却フ
ァンの駆動により冷却される。第1冷却ファンの停止時
には、第2冷却ファンにより送出される冷却空気の一部
が仕切板に設けられた開口部から第1送風通路に流入し
て高圧トランスを冷却する。
【0010】また本発明は、上記構成の加熱調理器にお
いて、前記開口部から第1送風通路に流入した冷却空気
を前記高圧トランスに案内する規制板を設けたことを特
徴としている。この構成によると、開口部から第1送風
通路に流入した冷却空気が規制板に案内されて高圧トラ
ンスを効率良く冷却する。
【0011】また本発明は、上記構成の加熱調理器にお
いて、前記マグネトロンの温度を検出する温度センサー
を設け、前記温度センサーの検出結果に基づいて第1冷
却ファン及び第2冷却ファンの動作状況を検知したこと
を特徴としている。この構成によると、マグネトロンの
温度が第1の所定温度まで上昇すると温度センサーによ
り検出して第1冷却ファンが停止状態であることが検知
される。マグネトロンの温度が第1の所定温度よりも高
い第2の所定温度まで上昇すると温度センサーにより検
出して第2冷却ファンが停止状態であることが検知され
る。
【0012】また本発明は、上記構成の加熱調理器にお
いて、第1冷却ファンの回転軸に垂直な面に対して前記
高圧トランスの側面を傾斜させたことを特徴としてい
る。この構成によると、第1冷却ファンから送出される
冷却空気は高圧トランスの略直交する二面に衝突して高
圧トランスが効率良く冷却される。
【0013】また本発明は、上記構成の加熱調理器にお
いて、前記高圧トランスを保持板により保持し、前記保
持板は前記高圧トランスの下方に凹設される溝部を有す
ることを特徴としている。この構成によると、加熱調理
機内に侵入した水が溝部に溜まり、高圧トランスとの接
触を回避して絶縁性能が確保される。
【0014】また本発明は、上記構成の加熱調理器にお
いて、前記マグネトロンにより発生するマイクロ波を加
熱室に導波する導波管を設け、前記マグネトロンを保持
する保持板に前記導波管を締結する傾斜面を有する取付
部を設けたことを特徴としている。この構成によると、
導波管は傾斜した取付部にネジを螺合して斜め方向から
容易に締結される。
【0015】また本発明は、上記構成の加熱調理器にお
いて、第1、第2送風通路から被加熱物を収納する加熱
室に導かれた冷却空気を連通口から取り入れて排気口か
ら排気する排気ダクトを備え、前記排気ダクトの一面を
切り起こして対向配置される第1、第2突起部を設け、
前記連通口、第1突起部に形成した流通口及び前記排気
口を結ぶ直線を第2突起部により遮ることを特徴として
いる。
【0016】この構成によると、連通口から流出する空
気は第1突起部の流通口を通り、第2突起部に衝突して
第2突起部の周囲或いは第2突起部に形成される流通口
を通って排気口から排気される。連通口から漏れるマイ
クロ波は第1突起部の流通口を通り、第2突起部に衝突
する。これにより排気口からのマイクロ波漏れが防止さ
れる。尚、第1突起部を第2突起部の風下に設けてもよ
い。
【0017】また本発明は、被加熱物を収納する加熱室
内の空気を連通口から取り入れて排気口から排気する排
気ダクトを備え、前記排気ダクトの一面を切り起こして
対向配置される第1、第2突起部を設け、前記連通口、
第1突起部に形成した流通口及び前記排気口を結ぶ直線
を第2突起部により遮ることを特徴としている。
【0018】また本発明は、上記構成の加熱調理器にお
いて、加熱調理器の内壁に当接する突起を前記排気ダク
トの外面に設け、該内壁と前記加熱室の外壁とによって
前記排気ダクトを挟持したことを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1、図2はそれぞれ一実施形態の
加熱調理器である電子レンジを示す正面図及び側面図で
ある。電子レンジ1は加熱室10を有し、加熱室10の
前面を開閉扉26により開閉可能になっている。加熱室
10内には被加熱物を載置するターンテーブル39が配
されている。
【0020】加熱室10の底壁12により仕切られた下
方には電装室17が設けられている。電装室17の一方
側部にはマイクロ波を発生するマグネトロン2が配さ
れ、他方にはマグネトロン2に高圧電圧を供給する高圧
トランス7が配されている。マグネトロン2及び高圧ト
ランス7はそれぞれ底板6に取り付けられている。ま
た、高圧トランス7及びマグネトロン2の前面には、詳
細を後述するように、これらをそれぞれ冷却するための
冷却空気を送出する第1、第2冷却ファン8、9が設置
されている。
【0021】加熱室10の一方の側壁4には開口部(不
図示)が形成され、該開口部に面して導波管3が設置さ
れている。マグネトロン2により発生したマイクロ波は
導波管3により導波され、該開口部を介して加熱室10
内に供給される。図3に示すように、導波管3は下端を
折曲した折曲部3aが形成され、ネジ25により取付部
6bに締結されている。取付部6bは電子レンジ1の底
板6から切り起こして形成され、底板6に対して傾斜し
た傾斜面6eを有している。これにより、加熱室10の
下方で加熱室10の側壁4よりも内方に突出する導波管
3を容易に取付けられるようになっている。
【0022】図1、図2において、加熱室10の側壁4
には開口部4a、4bが形成されている。加熱室10の
上方にはダクト27が配され、加熱室10の天井壁5に
はダクト27に連通する連通口5aが形成されている。
また、電子レンジ1の背面板38の上部には、ダクト2
7と連通する排気口38aが設けられている。また、背
面板38の下部には、排気口38bが形成されている。
【0023】第2冷却ファン9により送出される冷却空
気はマグネトロン2を冷却して排気口38bから排気さ
れる。冷却空気の一部は、加熱室10の側壁4と電子レ
ンジの側板33との間を上昇して開口部4a、4bから
加熱室10内に流入する。その後、連通口5aを介して
ダクト27内を流通し、排気口38aから排気される。
【0024】ダクト27の構成を図4に示す。図4にお
いて、(a)は上面図、(b)は電子レンジ1の側面側
から見た断面図、(c)は電子レンジ1の背面側から見
た図、(d)は(b)のB矢視図である。ダクト27は
金属板から成り、板金加工により断面コ字型に折曲され
ている。そして、後端27cが開放され、前端27dが
塞がれている。ダクト27の後方側には上面から切り起
こして対向配置される第1、第2突起部31、32が形
成されている。
【0025】第1突起部31は根本部分に流通口31a
が形成されている。第2突起部32は第1突起部31よ
りも高さを低く形成され、流通口31aに面している。
尚、第1、第2突起部31、32の切り起こしによりダ
クト27の上面に生じた開口部27bは弾性を有する遮
蔽部材34により遮蔽されている。また、ダクト27の
上面の一端にはネジ孔27aが形成され、他端には突起
37が上方に突出して形成されている。
【0026】図5は電子レンジ1にダクト27を取り付
けた状態を示す側面断面図である。電子レンジ1の天板
35に設けられた貫通口(不図示)にはネジ(不図示)
が挿通され、ネジ孔27a(図4参照)に螺合してダク
ト27の一端がネジ止めされる。ダクト27の他端は天
板35及び加熱室10の天井壁5との間に挟持され、突
起37の弾性力によって支持される。また、後方は遮蔽
部材34の弾性力によって支持されている。これによ
り、ネジによる締結箇所が削減され、工数削減が図られ
ている。
【0027】加熱室10の連通口5aからダクト27内
に流入する空気は、第1突起部31の流通口31aを通
過し、第2突起部32の下方を通って排気口38aから
排気される。一方、排気口38aからダクト27内に針
金Wを挿入し、第2突起部32との衝突を回避するよう
に進行させると、第1突起部31の流通口31aに第2
突起部32が対面しているため、針金Wは流通口31a
の下方の第1突起部31に衝突する。
【0028】従って、UL規格のワイヤインサーション
の合格基準を満足し、マイクロ波漏れのない電子レンジ
1を得ることができる。しかも、ダクト27の切り起こ
しにより簡単に第1、第2突起部31、32を形成でき
るとともに部品点数を削減できるため、電子レンジ1の
コスト削減を図ることができる。尚、第2突起部32の
高さを第1突起部31と同程度に形成して、流通口31
aに対面しない下方に開口部を設けてもよい。また、第
2突起部32を第1突起部31の風上に設けてもよい。
【0029】次に、図6は電装室17内の配置を示す上
面図である。電装室17は底板6に取り付けられた仕切
板11により第1、第2送風通路23、24に仕切られ
ている。第1、第2送風路23、24にはそれぞれ高圧
トランス7及びマグネトロン2が配置され、底板6(保
持板)に取り付けられている。仕切板11には高圧トラ
ンス7に向かって延びる案内部13が突設され、図7の
側面図に示すように、開口部11aが形成されている。
【0030】マグネトロン2の近傍にはマグネトロン2
の温度を検出する温度センサー21が設置されている。
底板6の平面図及び正面図を図8(a)、(b)に示す
と、底板6の前部には外気を取り入れる開口部6aが形
成されている。また、高圧トランス7をネジ止めするネ
ジ孔6dが形成され、高圧トランス7の下方となる位置
に溝部6cが凹設されている。
【0031】ネジ孔6dにネジ(不図示)を螺合して高
圧トランス7を底板6に取り付けた状態を図9に示す
と、開口部6a(図8(a)参照)等から電装室17内
に侵入した水Aが溝部6cに溜まるようになっている。
これにより、絶縁性能を確保して安全性の向上が図られ
ている。
【0032】図6において、前述したように、高圧トラ
ンス7及びマグネトロン2の前方には第1、第2冷却フ
ァン8、9が配置されている。第1、第2冷却ファン
8、9は、底板6の開口部6aを囲むように底板6に取
り付けられたオリフィス36により覆われている。そし
て、開口部6aから外気を取り入れて第1、第2送風通
路23、24に冷却空気を送出する。第1、第2送風通
路23、24を通る冷却空気は、背面板38に形成され
る排気口38c、38bから排気される。
【0033】第1送風通路23には、第1冷却ファン8
の近傍の両側から高圧トランス7に向かって延びる案内
板16及び規制板18が設けられている。案内板16及
び規制板18は第1冷却ファン8により送出される冷却
空気を効率良く高圧トランス7に導く。案内板16の先
端部16aは高圧トランス7の前面側に向かって折曲さ
れている。これにより、第1冷却ファン8を大型にして
第1送風通路23の幅が広い場合であっても、効率良く
高圧トランス7に冷却空気が導かれる。第2送風通路2
4にも案内板を設けてもよい。
【0034】また、高圧トランス7の側面7a、7bは
第1冷却ファン8の回転軸8aに垂直な面に対して傾斜
して配置され、第1冷却ファン8により送出される冷却
空気が高圧トランス7の二面(7a、7b)に衝突して
冷却能力を向上できるようになっている。
【0035】図10は電子レンジ1の構成を示すブロッ
ク図である。電装室17内には制御部40が配されてい
る。制御部40には開閉扉33(図2参照)に設けられ
る入力部41及び表示部44が接続されている。入力部
41により調理条件や調理開始等の入力が行われ、表示
部44には設定調理条件等が表示される。
【0036】また、制御部40には第1、第2冷却ファ
ン8、9及び高圧トランス7が接続され、マグネトロン
2及び加熱室10(図1参照)内の温度をそれぞれ検出
する温度センサー21(図6参照)、42や調理時間を
検出するタイマー43が接続される。高圧トランス7に
よってマグネトロン2には高圧電圧が供給される。
【0037】上記構成の電子レンジ1において、入力部
41の操作によって調理の開始が指示されると、制御部
40の制御により高圧トランス7が駆動され、マグネト
ロン2によりマイクロ波が発生する。また、第1、第2
冷却ファン8、9が駆動され、前述の図6に示すよう
に、冷却空気が矢印C、Dのように第1、第2送風通路
23、24内を通って高圧トランス7及びマグネトロン
2を冷却する。
【0038】マイクロ波は導波管3により加熱室10内
に導かれて被加熱物を加熱する。加熱室10内の温度を
検出する温度センサー42及びタイマー43の検出結果
に基づいて、所定の調理の終了を検知すると、第1、第
2冷却ファン8、9及び高圧トランス7を停止し、マグ
ネトロン2が停止される。これにより、被加熱物の加熱
調理が行われる。
【0039】図11は、第1冷却ファン8が故障により
停止した場合の冷却空気の流れを示している。第2冷却
ファン9により送出される冷却空気は上記と同様に、矢
印Dのように第2送風通路24を通り排気口38bから
排気される。また、一部の冷却空気は仕切板11の開口
部11aから第2送風通路23に流入する。そして、仕
切板11の案内部13及び規制板18に案内されて高圧
トランス7に導かれる。これにより、第1冷却ファン8
が故障により停止しても高圧トランス7を冷却すること
ができる。
【0040】尚、第1、第2冷却ファン8、9の駆動時
には第1、第2送風通路23、24の気圧が略等しい。
このため、開口部11aを介して互いに流入する冷却空
気は殆どなく、第1、第2冷却ファン8、9によって送
出される所定の風量の冷却空気により高圧トランス7及
びマグネトロン2が冷却される。
【0041】図13は温度センサー21により検出され
るマグネトロン2の温度を示している。縦軸は温度を示
し、横軸は時間を示している。第1、第2冷却ファン
8、9の駆動時はL1に示すように、冷却空気の冷却に
よってマグネトロン2は温度t0で安定する。
【0042】第1冷却ファン8の停止時には、第2冷却
ファン9により送出された冷却空気が分岐するためマグ
ネトロン2に導かれる冷却空気の風量が減少する。この
ため、L2に示すように、マグネトロン2は温度t0よ
りも高い温度t1で安定する。従って、調理の開始から
所定時間が経過した後に温度t1よりも低い所定の温度
T1を超え、温度t1よりも高い所定の温度T2を検出
しない場合は第1冷却ファン8が停止していると判断す
ることができる。
【0043】この時、温度t1が安全な温度の範囲に維
持されるように第2冷却ファン9の風量が予め設定され
ている。このため、第1冷却ファン8の停止を検知して
も危険ではないため直ちに調理を停止する必要はなく、
開始された調理は設定された調理終了まで行われるよう
になっている。そして、調理中または調理終了後に表示
部44(図10参照)により警告表示を行い、使用者に
修理を促すようになっている。
【0044】図12は第2冷却ファン9が故障により停
止した場合の冷却空気の流れを示している。第1冷却フ
ァン8により送出される冷却空気は、矢印Cのように第
1送風通路23を通り排気口38cから排気される。こ
の時、規制板18により進行方向が規制されるために冷
却空気は仕切板11の開口部11aから第1送風通路2
4に流入しない。
【0045】従って、前述の図13においてL3に示す
ように、マグネトロン2の温度が所定の温度T2よりも
上昇し、温度センサー21により検出される。この時、
加熱を継続すると危険であるため、表示部44により警
告を報知するとともに高圧トランス7及びマグネトロン
2が直ちに停止される。これにより、第2冷却ファン9
の停止時の安全性を確保することができる。
【0046】尚、冷却が行われないと、マグネトロン2
は高圧トランス7よりも高温となる。このため、第2冷
却ファン9の停止時に第1冷却ファン8により送出され
た冷却空気を分岐して高圧トランス7及びマグネトロン
2を冷却すると、第1冷却ファン8は非常に大きな送風
能力が必要になる。従って、電子レンジ1のコストが高
くなるため、第2冷却ファン9の停止時には本実施形態
のようにマグネトロン2を停止できるようにするのが望
ましい。
【0047】本実施形態によると、第1、第2冷却ファ
ン8、9がそれぞれ故障により停止した際に同一の温度
センサー21により故障を検知することができる。従っ
て、従来のように複数の温度センサーを設ける必要がな
く電子レンジのコスト削減を図ることができる。また、
第1冷却ファン8の停止時に第2送風通路24を通る冷
却空気が開口部11aから第1送風通路23に流入し、
規制板18により高圧トランス7に導いて冷却するため
調理を継続することができる。更に、第2冷却ファン9
の停止時に、第1送風通路23を通る冷却空気の第2送
風通路24への流入を規制板18により簡単に規制し
て、第2冷却ファン9の故障を容易に検知することがで
きる。
【0048】尚、本実施形態において、加熱室10の下
方に電装室17を設けているが、加熱室の側方や上方に
電装室を配置して第1、第2送風通路を設けても上記と
同様の効果を得ることができる。
【0049】
【発明の効果】本発明によると、第1、第2送風通路を
隔離する仕切板に開口部を設け、第1冷却ファンから送
出された冷却空気の開口部から第2送風通路への流入が
規制板により規制される。従って、第1冷却ファンの停
止時に第2送風通路を通る冷却空気が開口部から第1送
風通路に流入し、高圧トランスが冷却されて調理を継続
することができる。
【0050】また本発明によると、第2送風通路から第
1送風通路に流入した冷却空気を規制板により高圧トラ
ンスに案内するため、簡単に高圧トランスの冷却効率を
向上させることができる。
【0051】また本発明によると、マグネトロンの温度
を検出する温度センサーの検出結果に基づいて第1冷却
ファン及び第2冷却ファンの動作状況が検知される。従
って、第1、第2冷却ファンがそれぞれ故障により停止
した際に同一の温度センサーにより検知することができ
る。従って、従来のように複数の温度センサーを設ける
必要がなく加熱調理器のコスト削減を図ることができ
る。
【0052】また本発明によると、第1冷却ファンの回
転軸に垂直な面に対して高圧トランスの側面を傾斜させ
ているので、第1冷却ファンにより送出される冷却空気
が高圧トランスの二面に衝突して冷却能力を向上でき
る。
【0053】また本発明によると、高圧トランスを保持
する保持板の高圧トランスの下方に溝部を凹設している
ので、加熱調理機内に侵入した水が溝部内に溜まり、絶
縁性能を確保して加熱調理器の安全性の向上を図ること
ができる。
【0054】また本発明によると、マグネトロンを保持
する保持板に導波管を締結する傾斜面を有する取付部を
設けているので、加熱室の例えば下方で加熱室の側壁よ
りも内方に突出する導波管を容易に取り付けることがで
きる。
【0055】また本発明によると、排気ダクトの一面を
切り起こして対向配置される第1、第2突起部を設けて
加熱室の連通口、第1突起部に形成した流通口及び排気
口を結ぶ直線が第2突起部により遮られる。従って、U
L規格のワイヤインサーションの合格基準を満足するマ
イクロ波漏れのない加熱調理器を、簡単に且つ部品点数
を削減して得ることができる。これにより、加熱調理器
のコストを削減することができる。
【0056】また本発明によると、加熱調理器の内壁に
当接する突起を排気ダクトの外面に設け、該内壁と加熱
室の外壁とによって排気ダクトを挟持しているので、突
起の弾性力によって排気ダクトを簡単に支持することが
でき、ネジによる締結箇所が削減され、工数削減を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の加熱調理器を示す正面
図である。
【図2】 本発明の実施形態の加熱調理器を示す側面
図である。
【図3】 本発明の実施形態の加熱調理器の導波管の
取り付け状態を示す正面図である。
【図4】 本発明の実施形態の加熱調理器の排気ダク
トを示す図である。
【図5】 本発明の実施形態の加熱調理器の排気ダク
トの取り付け状態を示す図である。
【図6】 本発明の実施形態の加熱調理器の電装室の
配置を示す上面図である。
【図7】 本発明の実施形態の加熱調理器の仕切板を
示す側面図である。
【図8】 本発明の実施形態の加熱調理器の底板を示
す上面図である。
【図9】 本発明の実施形態の加熱調理器の高圧トラ
ンスの取り付け状態を示す図である。
【図10】 本発明の実施形態の加熱調理器の構成を示
すブロック図である。
【図11】 本発明の実施形態の加熱調理器の電装室の
冷却空気の流れを示す上面図である。
【図12】 本発明の実施形態の加熱調理器の電装室の
冷却空気の流れを示す上面図である。
【図13】 本発明の実施形態の加熱調理器のマグネト
ロンの温度を示す図である。
【符号の説明】
1 電子レンジ 2 マグネトロン 3 導波管 4 側壁 5 天井壁 6 底板(保持板) 6b 取付部 6c 溝部 6e 傾斜部 7 高圧トランス 8 第1冷却ファン 9 第2冷却ファン 10 加熱室 11 仕切板 11a 開口部 16 案内板 17 電装室 18 規制板 21 温度センサー 23 第1送風通路 24 第2送風通路 27 排気ダクト 31 第1突起部 32 第2突起部 35 天板 37 突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K086 AA05 AA10 BA08 CA02 CB04 CB12 CC07 CC11 FA08 FA09 3K090 AA07 AA11 AA20 BA01 EB15 EB16 EB23 EB25 EB27 3L086 AA01 BA06 BE11 BE20 CB05 CC07 DA01 DA17 DA18 DA30

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仕切板により隔離される第1、第2送風
    通路と、第1送風通路に配される高圧トランスと、第2
    送風通路に配されるマグネトロンと、第1、第2送風通
    路にそれぞれ冷却空気を送出する第1、第2冷却ファン
    とを備え、第2冷却ファンから送出された冷却空気の一
    部を第1送風通路に導く開口部を前記仕切板に設けたこ
    とを特徴とする加熱調理器。
  2. 【請求項2】 前記開口部から第1送風通路に流入した
    冷却空気を前記高圧トランスに案内する規制板を設けた
    ことを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 【請求項3】 前記マグネトロンの温度を検出する温度
    センサーを設け、前記温度センサーの検出結果に基づい
    て第1冷却ファン及び第2冷却ファンの動作状況を検知
    したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    加熱調理器。
  4. 【請求項4】 第1冷却ファンの回転軸に垂直な面に対
    して前記高圧トランスの側面を傾斜させたことを特徴と
    する請求項1〜請求項3のいずれかに記載の加熱調理
    器。
  5. 【請求項5】 前記高圧トランスを保持板により保持
    し、前記保持板は前記高圧トランスの下方に凹設される
    溝部を有することを特徴とする請求項1〜請求項4のい
    ずれかに記載の加熱調理器。
  6. 【請求項6】 前記マグネトロンにより発生するマイク
    ロ波を加熱室に導波する導波管を設け、前記マグネトロ
    ンを保持する保持板に前記導波管を締結する傾斜面を有
    する取付部を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項
    4のいずれかに記載の加熱調理器。
  7. 【請求項7】 第1、第2送風通路から被加熱物を収納
    する加熱室に導かれた冷却空気を連通口から取り入れて
    排気口から排気する排気ダクトを備え、前記排気ダクト
    の一面を切り起こして対向配置される第1、第2突起部
    を設け、前記連通口、第1突起部に形成した流通口及び
    前記排気口を結ぶ直線を第2突起部により遮ることを特
    徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の加熱調
    理器。
  8. 【請求項8】 被加熱物を収納する加熱室内の空気を連
    通口から取り入れて排気口から排気する排気ダクトを備
    え、前記排気ダクトの一面を切り起こして対向配置され
    る第1、第2突起部を設け、前記連通口、第1突起部に
    形成した流通口及び前記排気口を結ぶ直線を第2突起部
    により遮ることを特徴とする加熱調理器。
  9. 【請求項9】 加熱調理器の内壁に当接する突起を前記
    排気ダクトの外面に設け、該内壁と前記加熱室の外壁と
    によって前記排気ダクトを挟持したことを特徴とする請
    求項7または請求項8に記載の加熱調理器。
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