JP3422360B2 - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JP3422360B2
JP3422360B2 JP07347599A JP7347599A JP3422360B2 JP 3422360 B2 JP3422360 B2 JP 3422360B2 JP 07347599 A JP07347599 A JP 07347599A JP 7347599 A JP7347599 A JP 7347599A JP 3422360 B2 JP3422360 B2 JP 3422360B2
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    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24CDOMESTIC STOVES OR RANGES ; DETAILS OF DOMESTIC STOVES OR RANGES, OF GENERAL APPLICATION
    • F24C15/00Details
    • F24C15/20Removing cooking fumes
    • F24C15/2007Removing cooking fumes from oven cavities
    • F24C15/2014Removing cooking fumes from oven cavities with means for oxidation of cooking fumes

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒータによるロー
スタ加熱とマグネトロン等による高周波加熱を行う加熱
調理器に関し、特にロースタ加熱時に被加熱物から発せ
られる臭気や煙を吸収する触媒を備えた加熱調理器に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のヒータによりロースタ加熱を行う
加熱調理器を図23の概略斜視図、図24の正面断面図
及び図25の側面断面図に示す。これらの図中矢印は空
気の流れを示している。加熱室1の上部及び下部には被
加熱物2を輻射熱で焼くための上ヒータ3及び下ヒータ
16が天面及び底面から一定距離をおいて配置されてい
る。加熱室1の上部には加熱室1の天面に設けられた流
出孔1aを介して脱煙、脱臭のための触媒5が配されて
おり、さらに触媒5を覆う触媒ケース6が設けられてい
る。
【0003】触媒ケース6には排気孔6aと吸気孔6b
が対面して設けられており、触媒ケース6の排気孔6a
側にはシロッコケース9が固定されている。シロッコケ
ース9の内部には排気ファン11が配され、排気ファン
11は排気ファンモータ10の回転軸と一体化されてい
る。排気ファンモータ10の回転軸の他端には冷却ファ
ン12が固定されている。排気ファンモータ10を駆動
すると冷却ファン12が回転し、発生する冷却風で加熱
室1の上部に設けた電装部品(不図示)を冷却する構造
になっている。
【0004】加熱調理器本体の前面に設けられた前面扉
8には油受けトレイ14が固定されており加熱室1から
取り外し自在に構成されている。油受けトレイ14の上
に魚焼き網15を配置し、その上に被加熱物2を載置し
た後、加熱室1の前面の開口部を覆うように前面扉13
を閉じると上ヒータ3と下ヒータ16の間に被加熱物2
をレイアウトできる構造になっている。
【0005】被加熱物2を上記のようにレイアウトした
後、上ヒータ3及び下ヒータ16に電力の供給を開始す
ると被加熱物2の加熱が開始される。同時に、排気ファ
ンモータ10に電力を供給して排気ファン11を回転さ
せると、触媒ケース6の排気孔6aから触媒ケース6内
の空気が吸引される。そして、シロッコケース9の側壁
に設けられた排気ダクト17を介して該空気は加熱調理
器本体背面の排気口18から加熱調理器本体外に排気さ
れる。
【0006】上記排気ファン11による触媒ケース6内
の空気の排気によって、触媒ケース6内の圧力が低下す
るため、触媒ケース6の吸気孔6bと加熱室1の天面に
設けられた流出孔1aから触媒ケース6内に空気が流入
する。流出孔1aから触媒ケース6に流れ込む加熱室1
内の空気は上ヒータ3及び下ヒータ16によって加熱さ
れている。触媒5はこの加熱された空気が通過するとと
もに、直下に配される上ヒータ3の輻射熱を直接受け
る。これにより、触媒5は脱煙、脱臭を行う活性化温度
である300℃以上に昇温される。
【0007】一方、触媒ケース6の吸気孔6bから触媒
ケース6内に流入した低温の空気は流出孔1aを介して
触媒5を通過する高温の空気と混ざり合って、排気口1
8から放出される排気を冷却する。加熱室1内の空気は
流出孔1aから触媒ケース6内に吸引されるため、加熱
室1内の気圧が低下して、加熱室1の前面開口と前面扉
13との間やその他の接合部等に発生するわずかな隙間
から外気が流れ込む。このため、加熱室1内で発生した
煙や臭気が触媒5を通過せずに加熱室1内から加熱調理
器本体外に漏れ出すことを防止する構造になっている。
【0008】図26は他の従来例を示すマグネトロンに
よる高周波加熱を行う加熱調理器の概略斜視図であり、
図27、図28はその正面断面図及び側面断面図であ
る。これらの図中矢印は空気の流れを示している。加熱
室1にはヒンジ19を支点に縦方向に開閉可能なドア1
3が設けられている。加熱室1内には被加熱物2を回転
させることでマイクロ波加熱の加熱ムラを改善するため
のターンテーブル20が設けられている。
【0009】加熱室1の側部にはマグネトロン21が設
けられ、マグネトロン21のアンテナ22から発せられ
るマイクロ波を加熱室1内に導く導波管23が加熱室1
に臨設されている。マグネトロン21の後方の加熱調理
器本体の後壁内面には冷却ファンモータ24が設置され
ている。冷却ファンモータ24の回転軸に固定された冷
却ファン25を回転させることで冷却風が発生する。こ
の冷却風によってマグネトロン21及びマグネトロン2
1に高電圧を印加するための高圧トランス26、高圧コ
ンデンサ27を冷却する構造になっている。
【0010】また、マグネトロン21には放熱板28が
設けられ、放熱板28を通過した冷却風は送風ダクト2
9によってその方向を90度変えて加熱室1の側壁に設
けられた流入孔1cから加熱室1内に流入する。
【0011】ターンテーブル20に被加熱物2を載置し
て高周波加熱を開始すると、高圧トランス26に電力が
供給されてマグネトロン21に高電圧が印加される。マ
グネトロン21は発振し、導波管23により加熱室1内
にマイクロ波を導いて高周波によって被加熱物2を加熱
する。一方、冷却ファン25により発生する冷却風はマ
グネトロン21を冷却した後に送風ダクト29を経由し
て流入孔1cから加熱室1内に吹き込み、ドア13に設
けられた覗き窓用のガラス13aに吹き付けられる。
【0012】覗き窓用のガラス13aはマグネトロン2
1により昇温された冷却風で暖められて被加熱物2から
発せられる水蒸気による結露を防止するようになってい
る。被加熱物2がマイクロ波によって加熱されることで
発生する多量の水蒸気は加熱室1内に吹き込んだ冷却風
によって加熱室1内の空気とともに、加熱室1の天面に
設けられた流出孔1aを通過して加熱室1の上部に設け
られた排気ダクト30を経由して加熱調理器本体外に排
出される。
【0013】近年、多機能化及び省スペース化により、
ヒータによるロースタ加熱とマグネトロン等による高周
波加熱とを行うことのできる加熱調理器が提案されてい
る。この加熱調理器は、触媒5(図5参照)を排気ダク
ト30内に備え、冷却ファン25の回転によりロースタ
加熱時には加熱室1内の煙や臭気を脱煙、脱臭して加熱
調理器本体外に放出するとともに、高周波加熱時には加
熱室1内の水蒸気を加熱調理器本体外に放出するように
なっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなロースタ加熱と高周波加熱とを行うことのできる
加熱調理器において、高周波加熱を行うと被加熱物2か
ら多量の水蒸気が発生する。このため、高周波加熱時に
は多量の外気を加熱室1内に導入することで加熱室1内
の空気を積極的に交換して水蒸気を効率良く加熱調理器
本体外に排出する必要がある。
【0015】これに対し、ロースタ加熱時に加熱室1内
の空気を積極的に交換すると加熱室1内の熱エネルギー
も同時に排出するため、加熱室1内の温度低下を招き加
熱性能が著しく低下することになる。更に、触媒5を通
過する空気の流速が速すぎるために充分な触媒機能が発
揮できなくなるとともに、加熱室1内の温度低下によっ
て触媒5の温度低下を起こし触媒性能を低下させる問題
が発生する。
【0016】また、冷却ファン25により加熱室1に送
風すると加熱室1内の気圧が外気より高くなり、加熱室
1のあらゆる隙間から加熱室1内の空気が流出すること
になる。このため、ロースタ加熱時には触媒5を通過せ
ずに加熱室1内から煙や臭気が加熱調理器本体外に漏れ
出すという問題が発生する。
【0017】一方、高周波加熱時に加熱室1内に送り込
む冷却ファン12の風量を減少させると、被加熱物2か
ら発生する多量の水蒸気が加熱室1内から一部排気でき
なくなる。このため、加熱室1内に残った水蒸気が水滴
となって加熱室1の天面から滴下する。更に、高周波加
熱時にはドア13に設けられた覗き窓用のガラス13a
にマグネトロン21により昇温された風が充分吹き付け
られない。このため、ガラス面を加熱できずにガラス面
と加熱室1内の空気との温度差から覗き窓用のガラス1
3aに曇りを発生し、被加熱物2の仕上がり状態の視認
性が低下する。
【0018】さらに加熱室1の天面に開けられた流出孔
1a上に配された触媒5は反応面積を広げる目的でメッ
シュ構造やハニカム構造をとることが一般的である。触
媒5の周囲の温度が低温の場合に高周波加熱を行うと、
多量の水蒸気を含んだ加熱室1の空気が触媒5を通過す
る際に結露が生じる。このため、触媒5の開口部を水滴
で塞ぐことになり、加熱室1内の水蒸気を加熱調理器本
体外に排気できなくなる。
【0019】本発明は、ロースタ加熱時の加熱効率及び
触媒の脱臭、脱煙効率を向上させるとともに、高周波加
熱時に発生する水蒸気を効率良く排気することのできる
加熱調理器を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載された発明は、ロースタ加熱を行うヒ
ータと、高周波加熱を行う高周波加熱手段と、加熱調理
器本体の外部と加熱室とを連通する排気経路と、前記排
気経路に配されて排気を行う排気ファンと、前記加熱室
と前記排気ファンの間の前記排気経路内に配されて排気
の脱臭及び脱煙を行う触媒とを備え、ロースタ加熱時に
前記排気ファンによって前記加熱室から前記排気経路に
流入する第1の空気量を、高周波加熱時に前記排気ファ
ンによって前記加熱室から前記排気経路に流入する第2
の空気量より少なくする加熱調理器において、 前記加熱
室と異なる部分から前記排気経路に空気を流入させる吸
気孔を前記触媒と前記排気ファンとの間に設け、前記吸
気孔から前記排気経路に流入する吸気量を可変できるよ
うにした ことを特徴としている
【0021】この構成によると、吸気孔から排気経路に
流入する吸気量を可変にすることによって加熱室から排
気経路に流入する空気量は可変され、高周波加熱時には
加熱室から第2の空気量で排気経路に流入し、ロースタ
加熱時には加熱室から第1の空気量で排気経路に流入す
る。高周波加熱手段に通電されて高周波加熱が行われる
と、排気ファンが駆動されることにより加熱室内の水蒸
気を含む空気は加熱室から排気経路に第2の空気量で流
入し、触媒を通過した後、加熱調理器本体の外部に放出
される。ヒータに通電されてロースタ加熱が行われる
と、排気ファンが駆動されることにより加熱室内の煙及
び臭気を含む空気は加熱室から第2の排気量より少ない
第1の空気量で排気経路に流入し、触媒を通過すること
により触媒を昇温して脱臭及び脱煙が効率良く行われた
後、加熱調理器本体の外部に放出される。
【0022】
【0023】
【0024】また請求項に記載された発明は、請求項
に記載された加熱調理器において、前記吸気孔を開閉
する開閉扉を設け、温度により所定の形状に変化する形
状記憶合金から成る開閉部材により前記開閉扉を動作し
たことを特徴としている。
【0025】この構成によると、ロースタ加熱時の雰囲
気の温度上昇により開閉部材が昇温されて所定の形状に
変化し、開閉扉を開いて吸気孔から排気経路に流入する
吸気量が増加する。これにより加熱室から排気経路に流
入する空気量が減少する。高周波加熱時には雰囲気の温
度降下により開閉部材が降温されて所定の形状に変化
し、開閉扉を閉じて吸気孔から排気経路に流入する吸気
量が減少する。これにより加熱室から排気経路に流入す
る空気量が増加する。
【0026】また請求項に記載された発明は、請求項
に記載された加熱調理器において、前記吸気孔に開閉
扉を設けるとともに電装部品を冷却する冷却ファンを設
け、前記開閉扉を開くと前記冷却ファンによる冷却風が
前記開閉扉により前記吸気孔に導かれるようにしたこと
を特徴としている。
【0027】この構成によると、冷却ファンにより高周
波加熱手段が冷却されて高周波加熱が行われ、その際に
開閉扉が閉じられることにより加熱室から排気経路に流
入する空気量が増加する。ロースタ加熱時には開閉扉が
開かれることにより吸気孔から排気経路に流入する吸気
量が増加する。この時、開閉扉は冷却ファンによる冷却
風を吸気孔に導くように開かれるので吸気孔から排気経
路に流入する吸気量が更に増加し、加熱室から排気経路
に流入する空気量が減少する。
【0028】また請求項に記載された発明は、請求項
1乃至請求項のいずれかに記載された加熱調理器に
いて、ロースタ加熱開始直後に前記排気ファンによって
前記加熱室から前記排気経路に流入する空気量を第1の
空気量より少なくしたことを特徴としている。
【0029】この構成によると、ヒータに通電されてロ
ースタ加熱が行われると、排気ファンが駆動されること
により加熱室内の空気は加熱室から第1の排気量より少
ない空気量で排気経路に流入し、触媒を昇温する。その
後所定の時期になると、加熱室内の煙及び臭気を含む空
気は加熱室から第1の空気量で排気経路に流入し、触媒
を通過することにより触媒を昇温して脱臭及び脱煙が効
率良く行われた後、加熱調理器本体の外部に放出され
る。
【0030】また請求項に記載された発明は、請求項
に記載された加熱調理器において、前記触媒の温度を
検知する温度検知手段を有し、前記触媒が所定の温度に
到達したことを検知した時に前記排気ファンによって前
記加熱室から前記排気経路に流入する空気を第1の空気
量にしたことを特徴としている。
【0031】この構成によると、ヒータに通電されてロ
ースタ加熱が行われると、排気ファンが駆動されること
により加熱室内の空気は加熱室から第1の排気量より少
ない空気量で排気経路に流入し、触媒を昇温する。その
後温度検知手段により触媒が所定の温度に到達したこと
を検知すると、加熱室内の煙及び臭気を含む空気は加熱
室から第1の空気量で排気経路に流入し、触媒を通過す
ることにより触媒を昇温して脱臭及び脱煙が効率良く行
われた後、加熱調理器本体の外部に放出される。
【0032】また請求項に記載された発明は、請求項
1乃至請求項のいずれかに記載された加熱調理器にお
いて、前記加熱室を開閉するドアを閉じた際に、加熱調
理器本体の外部と前記加熱室とを連通する均等な隙間を
加熱調理器本体と前記ドアとの間に設けたことを特徴と
している。
【0033】この構成によると、ロースタ加熱または高
周波加熱時に排気ファンが駆動されると、加熱室とドア
との間の均等な隙間から外気が加熱室に流入し、排気経
路を通って加熱調理器本体の外部に放出される。
【0034】また請求項に記載された発明は、請求項
1乃至請求項のいずれかに記載された加熱調理器にお
いて、ロースタ加熱時に前記加熱室を開閉するドアを開
いた際に、前記排気ファンによって前記加熱室から前記
排気経路に流入する空気量を第1の空気量より多くした
ことを特徴としている。
【0035】この構成によると、ヒータに通電されてロ
ースタ加熱が行われると、排気ファンが駆動されること
により加熱室内の煙及び臭気を含む空気は加熱室から第
1の空気量で排気経路に流入し、触媒を通過することに
より触媒を昇温して脱臭及び脱煙が効率良く行われた
後、加熱調理器本体の外部に放出される。加熱室を開閉
するドアを開いた際に、加熱室から第1の空気量より多
い空気量で排気経路に流入することによりドアにより開
閉される加熱室の開口部から加熱室内の煙及び臭気を含
む空気が放出されないようになっている。
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図を参
照して説明する。説明の便宜上、図23〜図28の従来
例と同一の部分については同一の符号を付している。図
1は第1実施形態の加熱調理器を示す概略斜視図、図2
は高周波加熱時の側面断面図、図3はロースタ加熱時の
側面断面図、図4はキャビネットをはずした状態での上
面図である。
【0047】本実施形態の加熱装置は、加熱室1にはヒ
ンジ19を支点に縦方向に開閉可能なドア13が設けら
れている。ドア13には覗き窓用のガラス13aが設け
られ、加熱室1の内部を視認できるようになっている。
加熱室1の内部には中央に駆動モータ36により回転す
るターンテーブル20が設けられ、上部と下部とにそれ
ぞれ上ヒータ3及び下ヒータ16が設置されている。タ
ーンテーブル20は取外し可能になっている。
【0048】ターンテーブル20上に被加熱物2が載置
される際には図2に示すように下ヒータ16が後方に立
設するように配される。ターンテーブル20が取外され
る際には図3に示すように下ヒータ16が回動して水平
に配される。この時、油受けトレイ14上に配された魚
焼き網15の上に被加熱物2を載置することで、上ヒー
タ3と下ヒータ16間に被加熱物2をレイアウトできる
構造になっている。
【0049】加熱室1の前面上方には調理サイクル等の
制御を行う制御装置38が配されており、制御装置38
の後方は仕切り板39によって吸気室31aと送風室3
1bに仕切られている。吸気室31aに設けられた冷却
ファンモータ24の回転軸は開口部39aから送風室3
1bに臨む冷却ファン25と一体化している。
【0050】冷却ファンモータ24の駆動により冷却フ
ァン25は回転してキャビネット4の左側面に開口する
吸気部(不図示)から吸気室31a内に外気が取り入れ
られる。この吸気により、冷却ファンモータ24、制御
装置38及び後述する排気ファンモータ10を冷却する
ようになっている。
【0051】送風室31bにはマグネトロン21(高周
波加熱手段)が配されており、マグネトロン21のアン
テナ22から発せられるマイクロ波を加熱室1内に導く
導波管23が加熱室1に臨設されている。マグネトロン
21の後方にはマグネトロン21に高電圧を印加するた
めの高圧トランス26及び高圧コンデンサ27が配され
ている。
【0052】冷却ファン25の回転により、吸気室内3
1aに取入れられた外気は、送風室31b内に送風さ
れ、上記のマグネトロン21、高圧トランス26及び高
圧コンデンサ27等の電装部品を冷却する。そして、キ
ャビネット4の右側面及び加熱調理器本体の背面に設け
られた排気部(不図示)から排気する構造になってい
る。
【0053】加熱室1の上部には加熱室1の天面に形成
された流出孔1aを介して脱煙、脱臭するための触媒5
が配置されており、さらに触媒5を覆う触媒ケース6が
設けられている。触媒5は上ヒータ3の直上の位置に配
されている。触媒ケース6部分の詳細を図5の側面図及
び図6の上面図に示す。触媒ケース6には排気孔6aと
吸気孔6bが対面して開けられており、触媒ケース6の
排気孔6a側にはシロッコケース9が固定されている。
【0054】シロッコケース9の内部には排気ファン1
1が配され、排気ファン11は排気ファンモータ10の
回転軸10aと一体化されている。シロッコケース9に
連通して加熱調理器本体の背面に開口した排気口18を
有する排気ダクト17が設けられている。そして、排気
ファン11の回転により触媒ケース6、シロッコケース
9及び排気ダクト17から成る排気経路を通って加熱室
1内の空気が排気できるようになっている。
【0055】触媒ケース6には吸気孔6bを開閉できる
シャッター33(開閉扉)が前後にスライド自在に取り
付けられている。触媒ケース6の後方には開閉モータ4
0が設けられ、開閉モータ40の回転軸40aに回転カ
ム41が一体に固定されている。回転カム41には偏心
した回転ピン42が突設され、シャッター33には突起
部33aが突設されている。回転ピン42と突起部33
aとを連結する連結棒43は回転ピン42及び突起部3
3aに回動自在に支持されている。従って、開閉モータ
40の駆動によりシャッター33がクランク運動を行っ
て開閉されるようになっている。
【0056】図7は本実施形態の加熱調理器の制御回路
を示す図である。ドア13が閉じられることによりドア
スイッチ58がONされる。制御装置38が高周波加熱
の指示を受けると、開閉モータリレー44、冷却ファン
モータリレー45、排気ファンモータリレー46及び高
圧トランスリレー49を動作させて開閉モータ40、冷
却ファンモータ24、排気ファンモータ10及び高圧ト
ランス26に電力が供給されるようになっている。
【0057】開閉モータ40が駆動されると、回転カム
41が回転してシャター33がスライドする。そして、
シャッター33が吸気孔6bの開口面積を小さくする位
置で開閉モータ40の動作が中止され、シャッター33
を固定する。高圧トランス26が駆動されると、マグネ
トロン21は高電圧が印加されて発振するようになって
いる。
【0058】制御装置38がロースタ加熱の指示を受け
ると、開閉モータリレー44、冷却ファンモータリレー
45、排気ファンモータリレー46、上ヒータリレー4
7及び下ヒータリレー48を動作させて開閉モータ4
0、冷却ファンモータ24、排気ファンモータ10、上
ヒータ3及び下ヒータ16に電力が供給される。
【0059】開閉モータ40が駆動されると、回転カム
41が回転してシャッター33がスライドする。そし
て、シャッター33が吸気孔6bの開口面積を大きくす
る位置で開閉モータ40の動作が中止され、シャッター
33を固定する。尚、57は直流定電源である。
【0060】以上のような加熱調理器において、高周波
加熱を行う際には、下ヒータ16が立設され、ターンテ
ーブル20上に被加熱物2が載置される。その後、ドア
13が閉じられて、制御装置38が高周波加熱の指示を
受けて各機器を駆動する。マグネトロン21は高電圧が
印加されて発振し、導波管23を経由して加熱室1内に
マイクロ波を導いて高周波によって被加熱物2を加熱す
る。
【0061】さらに排気ファンモータ10の駆動により
排気ファン11が回転すると、触媒ケース6の排気孔6
aより触媒ケース6内の空気が吸引される。そして、シ
ロッコケース9及び排気ダクト17を介して該空気は矢
印A3(図6参照)に示すように排気口18から加熱調
理器本体外に排気される。
【0062】上記排気ファン11による触媒ケース6内
の空気の排気によって触媒ケース6内の圧力が低下する
ため、加熱室1の天面に設けられた流出孔1aから触媒
ケース6内に空気A1(図5参照)が流入する。一方、
吸気孔6bからも触媒ケース6内に空気A2が流入する
が、シャッター33の動作によって吸気孔6bの開口面
積が小さいため、流出孔1aと吸気孔6bの開口面積の
比から加熱室1内からの流入量が多くなる。従って、被
加熱物2がマイクロ波によって加熱されることで発生す
る多量の水蒸気は触媒ケース6から排気ダクト17を経
由して排気口18から効率良く排気される。
【0063】ロースタ加熱を行う際には、下ヒータ16
が横設され、ターンテーブル20が取外されて魚焼き網
15上に被加熱物2が載置される。その後、ドア13が
閉じられて、制御装置38がロースタ加熱の指示を受け
て各機器を駆動する。発熱した上ヒータ3と下ヒータ1
6に挟まれるようにレイアウトされた被加熱物2は両者
から輻射される熱エネルギーによって加熱される。
【0064】更に、排気ファン11が回転すると触媒ケ
ース6の排気孔6aより触媒ケース6内の空気が吸引さ
れる。そして、シロッコケース9及び排気ダクト17を
介して該空気は排気口18から加熱調理器本体外に排出
される。排気ファン11による触媒ケース6内の空気の
排気によって触媒ケース6内の圧力が低下するため、触
媒ケース6の吸気孔6bと加熱室1天面に設けられた流
入孔1aから触媒ケース6内に空気が流入する。
【0065】触媒5は、上ヒータ3及び下ヒータ16で
加熱された加熱室1内の高温の空気A1(図5参照)に
よって昇温されるとともに、直下に配される上ヒータ3
の輻射熱を直接受けて昇温される。一方、シャッター3
3の動作によって吸気孔6bの開口面積が大きいため、
流入孔1aと吸気孔6bの開口面積の比から加熱室1内
からの吸気量が少なくなる。従って、触媒5を通過する
高温の空気の流速が遅くなるため、触媒5の温度上昇が
促進されて脱臭、脱煙効果を充分に発揮することができ
るようになる。
【0066】また、触媒ケース6の吸気孔6bから触媒
ケース6内に流入した低温の空気A2は触媒5を通過し
た後の高温の空気A1と混ざり合って、高温の空気A1
を降温した後、排気ダクト17を介して排気口18から
加熱調理器本体外へ放出される。吸気孔6bの開口面積
が大きいため、吸気孔6bからの空気A2の量が多くな
り、触媒5を通過した空気A1を充分に冷却して放出す
ることができるようになっている。
【0067】ロースタ加熱が終了するとドア13が開か
れて被加熱物2が取出される。この時、加熱室1内に残
留した煙や臭気が開放された前面の開口部から放出され
て使用者の衣服や頭髪等に臭気が付着する場合がある。
これを回避するために、ドア13が開かれたことをドア
スイッチ58(図7参照)で検知すると、触媒ケース6
の吸気孔6bをシャッター33で閉じるようにしてい
る。これにより、加熱室1内から排気ダクト17を通っ
て排気される排気(A1、A3)の量が増加し、加熱室
1の前面の開口部からの煙や臭気の放出を抑制すること
ができる。
【0068】本実施形態では、高周波加熱時にシャッタ
ー33によって触媒ケース6の吸気孔6bの開口面積を
小さくすることにより、被加熱物2から発生する加熱室
1内の水蒸気を充分に加熱調理器本体外に放出すること
ができる。従って、ドア13に設けられた覗き窓用のガ
ラス13aの曇りを防止することができる。
【0069】ロースタ加熱時には、シャッター33によ
って触媒ケース6の吸気孔6bの開口面積を大きくする
ことにより、触媒5を効率良く昇温することができる。
これにより、被加熱物から発生する煙や臭気の脱煙、脱
臭効果を充分発揮できるようになる。また、加熱室1内
の空気の排出量を低減できることから被加熱物2の加熱
を効率良く行うことができ、省電力化を図ることができ
る。
【0070】図8、図9は第2実施形態の加熱調理器の
触媒ケース6部分を示す側面図及び上面図である。これ
らの図に示す部分以外は、図1〜図7に示す第1実施形
態と同様の構成である。触媒ケース6にはヒンジ50b
により吸気孔6bを開閉可能な導風板50(開閉扉)が
設けられている。導風板50の後方には開閉モータ40
が設けられ、さらに開閉モータ40の回転軸には回転カ
ム41が固定されている。
【0071】回転カム41には偏心した回転ピン42が
突設され、導風板50には突起部50aが突設されてい
る。回転ピン42と突起部50aとを連結する連結棒4
3は回転ピン42及び突起部50aに回動自在に支持さ
れている。従って、開閉モータ40の駆動により導風板
50がクランク運動を行って開閉されるようになってい
る。
【0072】制御装置38がロースタ加熱の指示を受け
ると、開閉モータリレー44(図7参照)を動作させて
その回路を閉じ、開閉モータ40を駆動して回転カム4
1を回転させる。そして、導風板50を回動させて触媒
ケース6の外壁面との角度を大きくして吸気孔6bの開
口面積を大きくするとともに、導風板50が冷却ファン
25(図4参照)からの冷却風B1を多く受けるように
導風板50を固定するようになっている。
【0073】制御装置38が高周波加熱の指示を受ける
と、開閉モータリレー44を動作させてその回路を閉
じ、開閉モータ40を駆動して回転カム41を回転させ
る。そして、導風板50を回動させて触媒ケース6の外
壁面との角度を小さくし、吸気孔6bの開口面積が小さ
くなるように導風板50を固定するようになっている。
【0074】本実施形態によると、導風板50の回動に
より触媒ケース6の吸気孔6bを開閉することができ、
第1実施形態と同様の効果を得ることができる。更に、
導風板50によって冷却ファン25による冷却風を触媒
ケース6に導くことができる。従って、より多くの低温
の空気A2が触媒ケース6内に入り込み、触媒5を通過
する高温の空気A1を充分に冷却して加熱調理器本体外
へ放出することができる。
【0075】図10、図11は第3実施形態の加熱調理
器の触媒ケース6部分を示す側面図及び上面図である。
これらの図に示す部分以外は、図1〜図7に示す第1実
施形態と同様の構成である。触媒ケース6には吸気孔6
bを開閉できるシャッター33(開閉扉)が前後にスラ
イド自在に取り付けられている。触媒ケース6内にはシ
ャッター33を後方に向けて付勢する引張りバネ53
と、100℃以上で形状を記憶した形状記憶合金製のコ
イル34(開閉部材)が、シャッター33に設けられた
動作ピン54を介して対向して固定されている。
【0076】形状記憶合金製のコイル34はシャッター
33の下部の触媒5の近傍に配されて、常温時にはコイ
ル長が短く、100℃以上でコイル長の長い記憶形状に
変化するようになっている。通常の室温下ではシャッタ
ー33はコイル長が短いコイル34によって引張りバネ
53の付勢力に抗して吸気孔6bを閉じる位置にシャッ
ター33を固定している。
【0077】制御装置38がロースタ加熱の指示を受け
て上ヒータ3及び下ヒータ16が発熱すると、触媒5は
触媒ケース6内に加熱室1から流入する高温の空気A1
と上ヒータ3の輻射熱とにより昇温される。それに伴っ
て、触媒5に隣接する形状記憶合金製のコイル34が加
熱されて100℃以上になると、形状記憶合金製のコイ
ル34のコイル長が長くなる。そして、引張りバネ53
の付勢力によりシャッター33が後方にスライドされて
吸気孔6bの開口面積を大きくする。
【0078】制御装置38が高周波加熱の指示を受ける
と、上ヒータ3及び下ヒータ16が発熱停止されて加熱
室1内の温度が低下するため、触媒5の温度も低下し、
形状記憶合金製のコイル34のコイル長が短くなって吸
気孔6bが閉じられる。
【0079】本実施形態によると、形状記憶合金製のコ
イル34の伸縮により触媒ケース6の吸気孔6bを開閉
することができ、第1実施形態と同様の効果を得ること
ができる。更に、開閉モータ40や回転カム41を必要
としないので省スペース化及び省電力化を図ることがで
きる。
【0080】図12、図13は第4実施形態の加熱調理
器の触媒ケース6部分を示す側面図及び上面図である。
第1実施形態と異なる点は触媒ケース6の壁面に触媒5
の近傍の温度を検知するサーミスタ55(温度検知手
段)を設けている点である。その他は同様の構成であ
る。
【0081】サーミスタ55は図14の回路図に示すよ
うに、直流定電源57に基準抵抗56が直列に接続され
ている。サーミスタ55は温度上昇に従ってその抵抗値
が低下する特性を有しており、直列に接続された基準抵
抗56との分圧比の変化によってその両端電圧が変化す
る。その電圧を読み取ることで制御装置38はサーミス
タ55の温度即ち触媒5の近傍の温度を判断することが
できる。
【0082】第1実施形態と同様に、ロースタ加熱が開
始されると触媒5は、上ヒータ3及び下ヒータ16で加
熱された加熱室1内の高温の空気A1(図5参照)によ
って昇温されるとともに、直下にある上ヒータ3の輻射
熱を直接受けて昇温される。本実施形態ではロースタ加
熱の開始初期は上記シャッター33の動作によって吸気
孔6bの開口面積を最大にしている。このため、流入孔
1aと吸気孔6bの開口面積の比から加熱室1内の吸気
量が微少量となり、加熱室1内からの高温の空気A1の
放出が少ないため、加熱室1内の温度の上昇が早められ
るとともに触媒5の温度上昇が促進される。
【0083】触媒5の温度が脱煙、脱臭の効果を充分を
発揮できる温度になると、サーミスタ55が該温度を検
知して制御装置38が開閉モータリレー44を動作させ
る。そして、開閉モータ40に電力を供給して回転カム
41を回転させることでシャター33をスライドさせて
吸気孔6bの開口面積を減少させる。これにより加熱室
1内の煙及び臭気が脱煙、脱臭されて加熱調理器本体外
に放出されるようになる。
【0084】そして、サーミスタ55により触媒5の温
度を監視し続けて、触媒5が充分能力を発揮できる温度
以上であれば、さらに触媒ケース6の吸気孔6bの開口
を狭めて加熱室1から触媒ケース6に流入する空気A1
の量を増加させ、煙や臭気の排出を促進する。触媒5が
充分能力を発揮できる温度以下になると、触媒ケース6
の吸気孔6bの開口面積を大きくして加熱室1内から触
媒ケース6に流入する空気A1の量を減少させて触媒5
の昇温を促進する。この動作を加熱終了まで続ける。
【0085】本実施形態によると、調理開始初期の被加
熱物2が充分加熱されておらず、煙や臭気が発生してい
ない時に加熱室1から触媒ケース6を介して排気される
高温の空気の量を最小限にして被加熱物2の加熱効率を
向上させることができる。そして、調理中に触媒5の温
度に応じて加熱室1から排出される空気量を調節するこ
とにより、脱煙、脱臭の効果を常に最良に発揮すること
ができる。
【0086】図15は第5実施形態の加熱調理器の触媒
ケース6部分を示す上面図である。第1実施形態と異な
る点は排気ダクト17の壁面に排気A3の絶対湿度を検
知する絶対湿度センサー37(水蒸気量検知手段)を設
けている点である。尚、シャッター33及び開閉モータ
40等のシャッター33を開閉駆動する部材が設けられ
ていないが、第1実施形態と同様に設けてもよい。その
他は同様の構成である。
【0087】図16の回路図に示すように、絶対湿度セ
ンサー37はTO5型トランジスタケースに封入された
密閉型のサーミスタ64と、その密閉型のサーミスタ6
4に穴をあけて外気と接触できるようにした開放型のサ
ーミスタ65を備えている。サーミスタ64、65は直
列に接続してさらに電流制限抵抗66を直列にした後
に、直流定電源57を接続することでサーミスタ64、
65を自己発熱させる。
【0088】二つのサーミスタ64、65と抵抗R1、
R2で構成されるブリッジ回路のバランス電圧を増幅器
67で増幅して制御装置38に取り込むことで絶対湿度
センサー37近傍の空気の絶対湿度を電気信号として取
出すことができるようになっている。
【0089】この絶対湿度センサー37において、近傍
の空気に含まれる水蒸気量が変化すると開放型のサーミ
スタ65内の発熱部に触れる空気により奪われる熱量が
変化する。この熱量の変化はブリッジ回路のバランスを
変化させ、増幅器67のバランス電圧を変化させること
で絶対湿度を検知できるようになっている。また、上ヒ
ータ3への電力供給制御手段としてトライアック61を
備え、電圧波形を制限することで上ヒータ3の消費電力
をコントロールすることができるようになっている。
【0090】高周波加熱を開始すると、被加熱物2を加
熱して被加熱物2から放出された水蒸気は排気ファン1
1によって加熱室1から吸引される。そして、排気ダク
ト17を介して排気口18から加熱調理器本体外へ放出
される。触媒5に結露が発生しない場合、排気ダクト1
7に設けられた絶対湿度センサー37の出力は図17の
ようになる。同図において、横軸は加熱時間、縦軸は水
蒸気量を示している。同図によると、加熱時間の経過と
ともに水蒸気量は徐々に増加し、やがて飽和してその出
力を維持する。
【0091】一方、触媒5が結露を発生すると触媒5の
開口面積が減少して加熱室1内からの吸気が減少し、そ
の分触媒ケース6の吸気孔6bからの吸気が増加して排
気ダクト17の水蒸気量が減少する。このため、絶対湿
度センサー37の出力は図18のように、ある加熱時間
経過後水蒸気量が減少する。制御装置38は同図のよう
な絶対湿度センサー37の出力の変化から触媒5への結
露を検知すると、上ヒータ制御トライアック61(図1
6参照)を制御して上ヒータ3に通電する。
【0092】上ヒータ3に通電する電力は省電力のため
ロースタ加熱時に供給される電力より小さく、結露を除
去可能な最小の電力が供給される。そして、触媒5は加
熱され、触媒5に発生した結露が除去される。これによ
り、加熱室1内の水蒸気を効率良く排気できるようにな
る。前述の図12、図13に示すサーミスタ55により
触媒5の温度を検知し、触媒5が所定温度より低い場合
に結露が生じると判断して上ヒータ3に通電しても良
い。
【0093】また、使用者によって調理前に設定された
加熱時間や選択された自動調理メニューを判断材料とし
て、触媒5が結露する可能性があると判断した場合に上
ヒータ3に通電するようにしてもよい。この時、図19
に示すような重量センサー35により被加熱物2の重量
を測定し、加熱時間や選択された自動調理メニューに加
えて被加熱物2の重量を考慮して触媒5が結露する可能
性を判断しても良い。
【0094】被加熱物2の重量が大きいと高周波加熱時
に水蒸気が発生するまでに時間を要する。被加熱物2の
重量と、該重量に略比例する被加熱物2内の水分量とか
ら結露に要する加熱時間を制御装置38により算出し、
設定された加熱時間と比較することによって結露の可能
性のより正確な判断が可能である。
【0095】尚、重量センサー35は、ターンテーブル
20の回転軸20aの下部に設けられた電極を兼ねた板
バネ62がターンテーブル20上の被加熱物2の重量に
応じてそのたわみ量を変化させる。板バネ62の上方に
は上電極63が配されており、二つの電極間の静電容量
の変化を電気信号(周波数)に変換して読み取ることで
被加熱物2の重量を測定できるようになっている。
【0096】次に、図20は第6実施形態の加熱調理器
のドア13部分を示す斜視図である。その他の部分は第
1実施形態と同様の構成である。ドア13の内面には等
しい高さのリブ59が設けられている。図21(a)、
(b)はドア13を開いた状態と閉じた状態を示す側面
図である。
【0097】ドア13はヒンジ19により加熱室1に回
転自在に固定されている。ドア13を開いた状態では、
ドアカム60によってドア13の自重により開いた状態
を維持するようになっている。ドア13を閉じた状態で
は、ドア13の重心移動からバネ60aによって加熱室
1の前板1dに引き付けられ、リブ59を加熱室1の前
板1dに当接して固定される。ここでヒンジ19はリブ
59が前板1dに当接するように生産時に予め調整して
形成されている。
【0098】ドア13はリブ59により加熱室1の前板
1dとの間に均等な隙間を設けて固定されている。高周
波加熱を開始すると、排気ファンモータ10(図4参
照)の駆動によって加熱室1内の気圧が低下する。そし
て、上記隙間から均等に外気が加熱室1内に吸い込まれ
る。図22に示すように、隙間を通して均等に吸い込ま
れた外気B2は、加熱室1内に吸い込まれた後もある程
度その進行方向を維持する。
【0099】その後、ドア13の内面のガラス13aの
中央部近くから加熱室1の天面の流出孔1a(図2参
照)へと方向を変える。加熱室1内で高周波加熱によっ
て被加熱物2から発生した多量の水蒸気は前記空気の流
れ(B2)に妨げられてガラス13aに接近することが
できない。このため、水蒸気は該空気とともに加熱室1
の天面の流出孔1aから加熱室1外へ放出される。従っ
て、ガラス13aの曇りを防止することができ、加熱室
1内部の視認性を向上させることができる。
【0100】
【発明の効果】請求項1の発明によると、高周波加熱時
に開閉扉によって排気経路の吸気孔の開口面積を小さく
し、ロースタ加熱時に開閉扉によって排気経路の吸気孔
の開口面積を大きくすることにより、加熱室から排気経
路に流入する空気量を簡単に可変することができる。
周波加熱時に被加熱物から発生する加熱室内の水蒸気を
充分に加熱調理器本体外に放出することができるので、
ドアに設けられた覗き窓用のガラスの曇りを防止するこ
とができる。また、ロースタ加熱時には、触媒を効率良
く昇温することができる。これにより、被加熱物から発
生する煙や臭気の脱煙、脱臭効果を充分発揮できるよう
になる。更に、加熱室内の空気の排出量を低減できるこ
とから被加熱物の加熱を効率良く行うことができ、省電
力化を図ることができる。
【0101】
【0102】請求項の説明によると、形状記憶合金か
らなる開閉部材の形状変化により排気経路の吸気孔を簡
単に開閉することができる。更に、開閉扉を駆動するモ
ータ等を必要としないので省スペース化及び省電力化を
図ることができる。
【0103】請求項の発明によると、開閉扉(導風
板)により排気経路の吸気孔を簡単に開閉することがで
きる。更に、導風板によって冷却ファンによる冷却風を
排気経路に導くことで、より多くの低温の空気が排気経
路に入り込み、触媒を通過する高温の空気を充分に冷却
して加熱調理器本体外へ放出することができる。
【0104】請求項の発明によると、調理開始初期の
被加熱物が充分加熱されておらず、煙や臭気が発生して
いない時に加熱室から排気経路を介して排気される高温
の空気の量を最小限にして被加熱物の加熱効率を向上さ
せることができる。
【0105】請求項の発明によると、触媒の温度に応
じて加熱室から排気経路を介して排気される空気量を調
節することができるので、脱煙、脱臭の効果を常に最良
に発揮することができる。
【0106】請求項の発明によると、加熱室内で高周
波加熱によって被加熱物から発生した多量の水蒸気は隙
間を通じて加熱室内に流入した外気により加熱室前面の
ドアに接近することができない。従って、ドアに設けら
れた覗き窓用のガラスの曇りを防止することができ、加
熱室内部の視認性を向上させることができる。
【0107】請求項の発明によると、加熱室内から排
気経路を通って排気される排気の量を増加させて加熱室
の前面の開口部からの放出を抑制することができる。従
って、加熱室内に残留した煙や臭気が開放された前面の
開口部から放出されて使用者の衣服や頭髪等に臭気が付
着することを防止できる。
【0108】
【0109】
【0110】
【0111】
【0112】
【0113】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る第1実施形態の加熱調理器を
示す斜視図である。
【図2】 本発明に係る第1実施形態の加熱調理器の
高周波加熱時を示す側面図である。
【図3】 本発明に係る第1実施形態の加熱調理器の
ロースタ加熱時を示す側面図である。
【図4】 本発明に係る第1実施形態の加熱調理器を
示す上面図である。
【図5】 本発明に係る第1実施形態の加熱調理器の
触媒ケース部分を示す側面図である。
【図6】 本発明に係る第1実施形態の加熱調理器の
触媒ケース部分を示す上面図である。
【図7】 本発明に係る第1実施形態の加熱調理器の
回路図である。
【図8】 本発明に係る第2実施形態の加熱調理器の
触媒ケース部分を示す側面図である。
【図9】 本発明に係る第2実施形態の加熱調理器の
触媒ケース部分を示す上面図である。
【図10】 本発明に係る第3実施形態の加熱調理器の
触媒ケース部分を示す側面図である。
【図11】 本発明に係る第3実施形態の加熱調理器の
触媒ケース部分を示す上面図である。
【図12】 本発明に係る第4実施形態の加熱調理器の
触媒ケース部分を示す側面図である。
【図13】 本発明に係る第4実施形態の加熱調理器の
触媒ケース部分を示す上面図である。
【図14】 本発明に係る第4実施形態の加熱調理器の
回路図である。
【図15】 本発明に係る第5実施形態の加熱調理器の
触媒ケース部分を示す上面図である。
【図16】 本発明に係る第5実施形態の加熱調理器の
回路図である。
【図17】 触媒の結露を検出する方法を説明する図で
ある。
【図18】 触媒の結露を検出する方法を説明する図で
ある。
【図19】 重量センサを示す図である。
【図20】 本発明に係る第6実施形態の加熱調理器の
ドア部分を示す斜視図である。
【図21】 本発明に係る第6実施形態の加熱調理器の
ドア部分を示す側面図である。
【図22】 本発明に係る第6実施形態の加熱調理器の
ドアを示す部分上面図である。
【図23】 従来の加熱調理器を示す斜視図である。
【図24】 従来の加熱調理器を示す正面図である。
【図25】 従来の加熱調理器を示す側面図である。
【図26】 従来の他の加熱調理器を示す斜視図であ
る。
【図27】 従来の他の加熱調理器を示す正面図であ
る。
【図28】 従来の他の加熱調理器を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1 加熱室 2 被加熱物 3 上ヒータ 5 触媒 6 触媒ケース 6a 排気孔 6b 吸気孔 9 シロッコケース 10 排気ファンモータ 11 排気ファン 12 冷却ファン 13 ドア 14 油受けトレイ 15 魚焼き網 16 下ヒータ 17 排気ダクト 18 排気孔 19 ヒンジ 20 ターンテーブル 21 マグネトロン 22 アンテナ 23 導波管 24 冷却ファンモータ 25 冷却ファン 26 高圧トランス 27 高圧コンデンサ 28 放熱板 29 送風ダクト 31 ガラス 33 シャッター 34 コイル 35 重量センサー 37 絶対湿度センサー 38 制御装置 39 仕切り板 40 開閉モータ 41 回転カム 42 回転ピン 43 連結棒 44 開閉モータリレー 45 冷却ファンモータリレー 46 排気ファンモータリレー 47 上ヒータリレー 48 下ヒータリレー 49 高圧トランスリレー 50 導風板 53 引張りバネ 54 動作ピン 55 サーミスタ 56 基準抵抗 57 直流定電源 58 ドアスイッチ 59 リブ 60 ドアカム 61 トライアック 62 板バネ 63 上電極 64、65 サーミスタ 66 電流制限抵抗 67 増幅器
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24C 7/02 541 F24C 7/02 350 F24C 15/20

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロースタ加熱を行うヒータと、高周波加
    熱を行う高周波加熱手段と、加熱調理器本体の外部と加
    熱室とを連通する排気経路と、前記排気経路に配されて
    排気を行う排気ファンと、前記加熱室と前記排気ファン
    の間の前記排気経路内に配されて排気の脱臭及び脱煙を
    行う触媒とを備え、 ロースタ加熱時に前記排気ファンによって前記加熱室か
    ら前記排気経路に流入する第1の空気量を、高周波加熱
    時に前記排気ファンによって前記加熱室から前記排気経
    路に流入する第2の空気量より少なくする加熱調理器に
    おいて、 前記加熱室と異なる部分から前記排気経路に空気を流入
    させる吸気孔を前記触媒と前記排気ファンとの間に設
    け、前記吸気孔から前記排気経路に流入する吸気量を可
    変できるようにした ことを特徴とする加熱調理器
  2. 【請求項2】 前記吸気孔を開閉する開閉扉を設け、温
    度により形状を変化する形状記憶合金から成る開閉部材
    により前記開閉扉を動作したことを特徴とする請求項
    に記載の加熱調理器。
  3. 【請求項3】 前記吸気孔に開閉扉を設けるとともに前
    記高周波加熱手段を冷却する冷却ファンを設け、前記開
    閉扉を開くと前記冷却ファンによる冷却風の一部が前記
    開閉扉により前記吸気孔に導かれるようにしたことを特
    徴とする請求項に記載の加熱調理器。
  4. 【請求項4】 ロースタ加熱開始直後に前記排気ファン
    によって前記加熱室から前記排気経路に流入する空気量
    を、第1の空気量より少なくしたことを特徴とする請求
    項1乃至請求項のいずれかに記載の加熱調理器。
  5. 【請求項5】 前記触媒の温度を検知する温度検知手段
    を有し、前記触媒が所定の温度に到達したことを検知し
    た時に前記排気ファンによって前記加熱室から前記排気
    経路に流入する空気量を第1の空気量にしたことを特徴
    とする請求項に記載の加熱調理器。
  6. 【請求項6】 前記加熱室を開閉するドアを閉じた際
    に、加熱調理器本体の外部と前記加熱室とを連通する均
    等な隙間を加熱調理器本体と前記ドアとの間に設けたこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載
    の加熱調理器。
  7. 【請求項7】 ロースタ加熱時に前記加熱室を開閉する
    ドアを開いた際に、前記排気ファンによって前記加熱室
    から前記排気経路に流入する空気量を第1の空気量より
    多くしたことを特徴とする請求項1乃至請求項のいず
    れかに記載の加熱調理器。
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