JP3619829B2 - 窒化硼素支持型貴金属触媒及びその貴金属触媒の製造方法 - Google Patents

窒化硼素支持型貴金属触媒及びその貴金属触媒の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3619829B2
JP3619829B2 JP2001133955A JP2001133955A JP3619829B2 JP 3619829 B2 JP3619829 B2 JP 3619829B2 JP 2001133955 A JP2001133955 A JP 2001133955A JP 2001133955 A JP2001133955 A JP 2001133955A JP 3619829 B2 JP3619829 B2 JP 3619829B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
noble metal
boron nitride
metal catalyst
catalyst
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001133955A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002018288A (ja
Inventor
敏宏 雷
紀聖 呉
致安 林
仁偉 潘
Original Assignee
レイ ミン−ホン
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by レイ ミン−ホン filed Critical レイ ミン−ホン
Publication of JP2002018288A publication Critical patent/JP2002018288A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3619829B2 publication Critical patent/JP3619829B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J23/00Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00
    • B01J23/38Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of noble metals
    • B01J23/40Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of noble metals of the platinum group metals
    • B01J23/42Platinum
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J23/00Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00
    • B01J23/38Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of noble metals
    • B01J23/40Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of noble metals of the platinum group metals
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J27/00Catalysts comprising the elements or compounds of halogens, sulfur, selenium, tellurium, phosphorus or nitrogen; Catalysts comprising carbon compounds
    • B01J27/24Nitrogen compounds
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J21/00Catalysts comprising the elements, oxides, or hydroxides of magnesium, boron, aluminium, carbon, silicon, titanium, zirconium, or hafnium
    • B01J21/02Boron or aluminium; Oxides or hydroxides thereof

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、窒化硼素支持型貴金属触媒及びその貴金属触媒の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
空気中の揮発性有機物(以下「VOCs」ともいう)は空気の汚染をもたらす他、人体に害があることは周知の事柄である。VOCsの発生源は非常に広く、その発生源としては、例えば、自動車やオートバイから排出された排気ガスと、給油所から放出されたガソリンと、工業上また日常生活上使用される各種の有機溶剤、特に、ベンゼン、トルエン、キシレン(以下「BTX」ともいう)等の溶剤とを挙げることができる。このBTXの沸点は非常に低い(80〜140℃)ので、使用中において容易に揮発性のガスが発生する。近年、環境保護の意識が高まり、関連する環境規制法規もだんだん厳しくなり、空気中におけるVOCsの許容量は、年々低下している。そこで、このVOCsの発生源の使用量を減少する以外に、そのVOCsの発生源となる物質の使用時に効果的な方法で揮発性物質の排出を抑えてVOCsを減少する方法を提供することが要望されている。
【0003】
揮発性物質の排出を抑える方法としては、触媒酸化法により揮発性物質の排出を抑える方法が注目されているが、通常空気中におけるVOCsの濃度は非常に低く(約100〜2000ppm )、一方、処理体積(または流量)は非常に大きく、酸化に必要な温度まで加熱するためには過大なエネルギーを消費しなければならないという欠点がある。
【0004】
もし、低温で空気中の有機物を直接二酸化炭素または水に酸化することができれば、経済的に有利であり、係る方法の実現が期待されている。
【0005】
しかし、従来の金属酸化物支持型貴金属触媒(例えば、Al担体で支持されたPt触媒(Pt/Al))は、酸化温度が極めて高いと触媒の活性を失いやすく、かつ、親水性の金属酸化物担体のボイド内に水性ガスを凝縮させて相変化した金属酸化物担体が貴金属表面を覆ってしまうので、VOCsの酸化触媒としての効果が減少し、VOCsが酸化される比率が低下するという事態を招く。また、金属酸化物支持型貴金属触媒を連続的に複数回使用すると、その触媒作用が徐々に低下し、VOCsが酸化される比率もそれにつれて低下する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は従来の技術の有するこのような問題点に鑑みて鋭意研究し、試験を重ねた結果なされたものであって、その目的は、高温に耐え、化学的性質が安定している窒化硼素支持型貴金属触媒及びその貴金属触媒の製造方法を提供することにある。
【0007】
また、本発明の目的は、疎水性の良好な担体を有する窒化硼素支持型貴金属触媒及びその貴金属触媒の製造方法を提供することにある。
【0008】
また、本発明の目的は、複数回使用した後も、なお活性を保持できる窒化硼素支持型貴金属触媒及びその貴金属触媒の製造方法を提供することにある。
【0009】
さらに、本発明の目的は、高い熱伝導率の担体を有する窒化硼素支持型貴金属触媒及びその貴金属触媒の製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の窒化硼素支持型貴金属触媒は、窒化硼素担体上に貴金属を支持することにより揮発性有機物を酸化することを特徴とする。
【0011】
上記窒化硼素支持型貴金属触媒において、窒化硼素担体の比表面積は、1〜100m/g であることが好ましい。
【0012】
上記窒化硼素支持型貴金属触媒において、貴金属は、Pt、Pd、Rh、Ruなどの遷移金属からなる群の中より一つ選択され、この貴金属の含有量は、0.1〜5重量%であることが好ましい。
【0013】
上記窒化硼素支持型貴金属触媒において、揮発性有機物は、炭素数が1〜8の有機物であることが好ましい。
【0014】
上記窒化硼素支持型貴金属触媒において、揮発性有機物の濃度が100〜10000ppm 、空間速度が8000〜40000/hr、温度が100〜600℃の条件で該揮発性有機物を酸化することが好ましい。
【0015】
本発明の窒化硼素支持型貴金属触媒を製造する方法は、
(a)貴金属錯化合物を有機溶剤に溶解させて該貴金属錯化合物の有機溶液を形成するステップと、
(b)前記貴金属錯化合物の有機溶液を窒化硼素担体と混合して、湿潤した窒化硼素担体を形成するステップと、
(c)ガスにより特定温度下で前記湿潤した窒化硼素担体上の貴金属錯化合物を貴金属に還元して窒化硼素支持型貴金属触媒を得るステップ
とを備えてなることを特徴とする。
【0016】
上記窒化硼素支持型貴金属触媒の製造方法において、窒化硼素担体は1〜100m/g の比表面積を有し、貴金属はPt、Pd、Rh、Ruなどの遷移金属からなる群の中より一つ選択され、この貴金属の含有重は0.1〜5重量%であり、特定温度は100〜600℃であることが好ましい。
【0017】
上記窒化硼素支持型貴金属触媒の製造方法において、有機溶剤は、メチルアルコ−ルであることが好ましい。
【0018】
上記窒化硼素支持型貴金属触媒の製造方法において、ガスは、窒素ガス、空気、酸素ガス、水素ガス、酸素および水素の混合ガスからなる群から選択されることが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明に係る窒化硼素支持型貴金属触媒は、窒化硼素(BN)担体上に貴金属を支持することにより揮発性有機物(VOCs)を酸化するものであり、上記貴金属は、Pt、Pd、Rh、Ruなどの遷移金属からなる群の中より一つ選択されるものである。
【0020】
窒化硼素は窒素と硼素の二元化合物であるので、電気抵抗が高く、耐熱性がよく、化学的性質が安定していると共に、良好な疎水性を有している。従って、VOCsの酸化触媒として、以下の利点がある。
【0021】
a)良好な機械的特性と高い熱安定性を有しているので、高圧および高温に耐えることができ、酸化反応時、担体自体が変化するのを防止できる。
【0022】
b)高い熱伝導率を有しているので、高温の酸化反応時、担体上の貴金属にホットスポット(局部的な最高温度を示す点)が発生することもなく、貴金属が焼結することによる触媒活性への悪影響を防止できる。
【0023】
c)化学的性質が安定しているので、酸、アルカリによる腐食を抑えることができ、酸またはアルカリを使用して処理することにより、活性基が再活性化され、複数回使用しても担体の特性が低下しない。
【0024】
【実施例】
以下に本発明の実施例を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでないことは明らかである。請求の範囲を逸脱しない限り、設計変更および修正が可能であり、これも本発明の範囲に含まれることは明らかである。
〔触媒の製造〕
0.0925gのHPtCl・xHO (白金含有量が40重量%で、0.037gの白金を含む)を秤量して適量のメチルアルコール中に投入し、十分に溶解させた。さらに、後記する10gの担体を秤量して容器に入れ、白金を含む上記メチルアルコール溶液を一滴づつ容器内の担体に滴下してメチルアルコール溶液をすべて滴下し終わるまで撹拌した。これが、いわゆる臨界濡れ法である。そして、この湿潤担体を室温下で1時間放置した。本実験における担体成分は、窒化硼素(BN)およびアルミナ(γ−Al)の2種類である。そのうち、窒化硼素担体は、BN−Aと表示したもの(昌強科技株式会社製)1バッチとBN−Bと表示したもの(高純度化学研究所株式会社製)1バッチとの合計2バッチである。
【0025】
上記臨界濡れ法により、BN−Aを担体とした、白金含有量が約0.37重量%の触媒を製造した後、水素対窒素の比率が1:4の混合ガスを用いて300℃で2時間還元処理することにより、窒化硼素担体上に白金を支持してなるPt/BN−A触媒を得た。
【0026】
上記臨界濡れ法により、BN−Bを担体とした、白金含有量が約0.37重量%の触媒を製造した後、水素対窒素の比率が1:4の混合ガスを用いて300℃で2時間還元処理することにより、窒化硼素担体上に白金を支持してなるPt/BN−B触媒を得た。
【0027】
同様に、臨界濡れ法により、γ−Alを担体とした、白金含有量が約0.37重量%の触媒を製造した後、水素対窒素の比率が1:4の混合ガスを用いて300℃で2時間還元処理することにより、アルミナ担体上に白金を支持してなるPt/Al触媒を得た。
〔触媒の比表面積〕
各触媒の酸化反応前の比表面積の測定結果を次の表1に示す。
【0028】
【表1】
Figure 0003619829
【0029】
表1によれば、ポーラスなアルミナに属するγ−Alの比表面積は、99m/g である。また、比較的低温で焼成された窒化硼素BN−Aは、表面積が比較的大きい六方晶構造のh−BNであって、BN−Aの比表面積は比較的大きくて70m/g である。一方、1600〜1800℃の高温で焼成された窒化硼素BN−Bは高結晶度の立方晶構造のc−BNであるので、BN−Bの比表面積は2m/g しかなく、酸化における貴金属の有効反応面積を十分に確保できないという欠点がある。そのため、以下の酸化実験においては、Pt/BN−A触媒と従来のPt/Al触媒の比較を行った。
〔酸化反応〕
上記のようにして製造されたPt/BN−A触媒およびPt/Al触媒を用いて、以下に説明するように、乾燥状態または湿潤状態の無鉛ガソリンガスとBTXのガスを酸化した。本明細書において、乾燥とは水分を含有しないものをいい、湿潤とは約6重量%の水を含有するものをいう。上記ガスの濃度は、100〜10000ppm(容積濃度) で、空間速度は20000/hr、温度は100〜600℃であった。本発明において、転化率(%)とは、
Figure 0003619829
で定義され、CRは酸化反応を行う反応管(図示せず)の出口のVOCs濃度であり、CRは同反応管の入口のVOCs濃度である。
〔ガソリンガスの酸化〕
図1は、乾燥ガソリンガスおよび湿潤ガソリンガスをPt/BN−A触媒とPt/Al触媒により酸化した場合において、横軸に温度(℃)を示し、縦軸に転化率(%)を示したものである。図1によれば、ガソリンガスに水が含まれているか否かに関わらず、転化率の差異は少なく、温度とともに上昇している。
【0030】
しかし、Pt/Al触媒の場合、温度が350〜400℃を超えると、転化率はやや低下する傾向にある。これは、Al担体が高温時に相変化してPt表面を覆ってしまうか、またはAl担体は高温時の熱伝導率が低いために、Ptが焼結して活性が低下したことによると考えられる。
【0031】
一方、BN−Aを担体とするPt/BN−A触媒でガソリンガスを酸化したとき、BN−A担体は疎水性であるため、水性ガスがBN−Aのボイド内で凝縮せずに貴金属表面を覆ってしまうことから、ガソリンガスに水が含まれているか否かに関わらず、触媒作用に対する影響は少ない。また、BN−A担体は熱伝導率が高いため、BN−A担体上のPtにホットスポットが発生することはなく、Ptが焼結することもなく、活性の低下を防止できる。そのため、転化率は、温度上昇とともに高くなっている。
〔BTXの酸化〕
図2は、乾燥ベンゼン(記号B)と乾燥トルエン(記号T)と乾燥キシレン(記号X)を、Pt/BN−A触媒により酸化した場合において、横軸に温度(℃)を示し、縦軸に転化率(%)を示したものである。図3は、湿潤ベンゼン(記号B)と湿潤トルエン(記号T)と湿潤キシレン(記号X)を、Pt/BN−A触媒により酸化した場合において、横軸に温度(℃)を示し、縦軸に転化率(%)を示したものである。図2によれば、乾燥BTXの点火点(転化率が50%時の温度)は約200℃であり、従来の触媒酸化法による点火点温度(250〜400℃)よりも低い。一方、湿潤BTXの点火点温度はやや高いが、従来の触媒酸化法による点火点温度(250〜400℃)よりは低い。
〔同一Pt/BN−A触媒の複数回の使用によるガソリンガスの酸化〕
図4は、同一Pt/BN−A触媒を3回連続して乾燥ガソリンガスの酸化反応触媒として使用した場合において、横軸に温度(℃)を示し、縦軸に転化率(%)を示したものである。BN−A担体は熱伝導率が高いため、3回連続して酸化反応触媒として使用しても、Pt/BN−A触媒の活性が劣化していないばかりでなく、2回目および3回目における触媒の活性は1回目より却って高くなっている(転化率が向上している)。2回目と3回目の250℃の転化率は、90%を超えており、酸化の効果が極めて顕著に現れている。
〔Pt/BN−A触媒によるガソリンガスの長時間酸化〕
図5は、Pt/BN−A触媒により、乾燥ガソリンガスを185℃で連続80時間酸化させた結果であって、横軸に時間(hr)を示し、縦軸に転化率(%)を示したものである。Pt/BN−A触媒を連続80時間使用しても、転化率は90%を超えており、BN−A担体を長時間酸化反応に使用しても、触媒活性は低下しないことが確認された。
〔酸化反応前後の触媒のPt含有量と比表面積〕
以下の表2には、乾燥ガソリンガスを酸化する前後のPt/BN−A触媒およびPt/Al触媒のPt含有量と比表面積を示す。
【0032】
【表2】
Figure 0003619829
【0033】
表2によれば、BN−AまたはAlのいずれを担体としても、反応後においてPtの含有量は低下しておらず、Ptが酸化反応によっても損失していないことが確認された。
【0034】
Pt/BN−A触媒の酸化反応前後の比表面積は、ほぼ等しいが、Pt/Al触媒の比表面積は酸化反応後において低下している。これは、Al担体自体が相変化を起こし、触媒活性が低下したことによると考えられる。
〔X線の回折強度〕
図6は、乾燥ガソリンガスの酸化反応触媒として使用したPt/BN−A触媒の酸化反応前後のX線回折強度を示す。もし、2θ=39.5°と2θ=46°にピークが存在すれば、それは、酸化反応によって白金の焼結が起こったことを示す。しかし、図6では、酸化反応後の2θ=39.5°と46°にピークが存在していないので、白金は窒化硼素を一様に被覆し、酸化反応後においても白金は焼結していないことが分かる。
【0035】
【発明の効果】
本発明による窒化硼素支持型貴金属触媒は、高温に耐え、安定な化学的性質と良好な疎水性を有し、しかも、高い触媒活性と高い熱伝導率を有し、揮発性有機物の酸化触媒として好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乾燥ガソリンガスおよび湿潤ガソリンガスをPt/BN−A触媒とPt/Al触媒により酸化した場合において、横軸に温度(℃)を示し、縦軸に転化率(%)を示した図である。
【図2】乾燥ベンゼン(記号B)と乾燥トルエン(記号T)と乾燥キシレン(記号X)を、Pt/BN−A触媒により酸化した場合において、横軸に温度(℃)を示し、縦軸に転化率(%)を示した図である。
【図3】湿潤ベンゼン(記号B)と湿潤トルエン(記号T)と湿潤キシレン(記号X)を、Pt/BN−A触媒により酸化した場合において、横軸に温度(℃)を示し、縦軸に転化率(%)を示した図である。
【図4】同一Pt/BN−A触媒を3回連続して乾燥ガソリンガスの酸化反応触媒として使用した場合において、横軸に温度(℃)を示し、縦軸に転化率(%)を示した図である。
【図5】Pt/BN−A触媒により、乾燥ガソリンガスを185℃で連続80時間酸化させた結果であって、横軸に時間(hr)を示し、縦軸に転化率(%)を示した図である。
【図6】乾燥ガソリンガスの酸化反応触媒として使用したPt/BN−A触媒の酸化反応前後のX線回折強度を示す図である。

Claims (9)

  1. 窒化硼素担体上に貴金属を支持することにより揮発性有機物を酸化することを特徴とする窒化硼素支持型貴金属触媒。
  2. 窒化硼素担体の比表面積は、1〜100m/gであることを特徴とする請求項1記載の窒化硼素支持型貴金属触媒。
  3. 貴金属は、Pt、Pd、Rh、Ruなどの遷移金属からなる群の中より一つ選択され、この貴金属の含有量は、0.1〜5重量%であることを特徴とする請求項1記載の窒化硼素支持型貴金属触媒。
  4. 揮発性有機物は、炭素数が1〜8の有機物であることを特徴とする請求項1記載の窒化硼素支持型貴金属触媒。
  5. 揮発性有機物の濃度が100〜10000ppm 、空間速度が8000〜40000/hr、温度が100〜600℃の条件で該揮発性有機物を酸化することを特徴とする請求項1記載の窒化硼素支持型貴金属触媒。
  6. 揮発性有機物の酸化反応に使用するための窒化硼素支持型貴金属触媒を製造する方法であって、
    (a)貴金属錯化合物を有機溶剤に溶解させて該貴金属錯化合物の有機溶液を形成するステップと、
    (b)前記貴金属錯化合物の有機溶液を窒化硼素担体と混合して、湿潤した窒化硼素担体を形成するステップと、
    (c)ガスにより特定温度下で前記湿潤した窒化硼素担体上の貴金属錯化合物を貴金属に還元して窒化硼素支持型貴金属触媒を得るステップ
    とを備えてなる揮発性有機物の酸化反応に使用するための窒化硼素支持型貴金属触媒の製造方法。
  7. 窒化硼素担体は、1〜100m/g の比表面積を有し、 貴金属は、Pt、Pd、Rh、Ruなどの遷移金属からなる群の中より一つ選択され、この貴金属の含有量は、0.1〜5重量%であり、 特定温度は100〜600℃であることを特徴とする請求項6記載の窒化硼素支持型貴金属触媒の製造方法。
  8. 有機溶剤は、メチルアルコ−ルであることを特徴とする請求項6記載の窒化硼素支持型貴金属触媒の製造方法。
  9. ガスは、窒素ガス、空気、酸素ガス、水素ガス、酸素および水素の混合ガスからなる群から選択されることを特徴とする請求項6記載の窒化硼素支持型貴金属触媒の製造方法。
JP2001133955A 2000-06-21 2001-05-01 窒化硼素支持型貴金属触媒及びその貴金属触媒の製造方法 Expired - Fee Related JP3619829B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
TW089112230A TW561065B (en) 2000-06-21 2000-06-21 Boron nitride supporting type noble metal catalysts
TW89112230 2000-06-21

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002018288A JP2002018288A (ja) 2002-01-22
JP3619829B2 true JP3619829B2 (ja) 2005-02-16

Family

ID=21660163

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001133955A Expired - Fee Related JP3619829B2 (ja) 2000-06-21 2001-05-01 窒化硼素支持型貴金属触媒及びその貴金属触媒の製造方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20020013222A1 (ja)
JP (1) JP3619829B2 (ja)
TW (1) TW561065B (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7723258B2 (en) 2000-06-21 2010-05-25 Green Hydrotec Corp. Method and substance for reactive catalytic combustion
US7250270B2 (en) 2003-06-13 2007-07-31 Ambion, Inc. Methods and compositions for preparing tissue samples for RNA extraction
JP2005007529A (ja) * 2003-06-19 2005-01-13 Dainippon Screen Mfg Co Ltd マイクロ流体デバイスおよびマイクロ流体デバイスの製造方法
AU2006214086B2 (en) 2005-02-17 2012-01-19 Monsanto Technology Llc Transition metal-containing catalysts and catalyst combinations including transition metal-containing catalysts and processes for their preparation and use as oxidation catalysts
CN101427406A (zh) * 2006-02-17 2009-05-06 孟山都技术公司 含过渡金属的催化剂、其制备方法及其作为燃料电池催化剂的用途
DE102007017518A1 (de) * 2007-04-13 2008-10-16 Siemens Ag Biozide/hydrophobe Innenbeschichtung von Kondensatorrohren (von Industrieturbinen und Nebenkühlkreisen)
JP5786621B2 (ja) * 2010-12-24 2015-09-30 エヌ・イーケムキャット株式会社 選択的水素化用触媒、その製造方法及びそれを用いる選択的水素化法。
TWI580103B (zh) 2016-07-27 2017-04-21 財團法人工業技術研究院 電催化觸媒及其燃料電池
KR102216948B1 (ko) * 2018-10-30 2021-02-18 한국생산기술연구원 육방정 질화붕소를 활용한 탈질촉매 및 그 제조 방법
CN110756045A (zh) * 2019-11-05 2020-02-07 大连理工大学 Bn及金属改性bn材料在“存储‐氧化再生”循环脱除甲醛反应中的应用
CN112808292B (zh) * 2021-01-04 2022-09-16 广东工业大学 一种马来酸酐加氢制琥珀酸酐催化剂及其制备方法和应用
CN113019411B (zh) * 2021-02-04 2023-05-16 上海大学 一种用于低温选择性催化氧化氨的氮化硼负载铂基催化剂、其制备方法和应用

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002018288A (ja) 2002-01-22
TW561065B (en) 2003-11-11
US20020013222A1 (en) 2002-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Luengnaruemitchai et al. Selective catalytic oxidation of CO in the presence of H2 over gold catalyst
JP3619829B2 (ja) 窒化硼素支持型貴金属触媒及びその貴金属触媒の製造方法
JP3759406B2 (ja) メタノール改質触媒、メタノール改質装置及びメタノール改質方法
CN113198459A (zh) 一种用于低温催化燃烧的催化剂及其制备方法和应用
US7504355B2 (en) Supported metal catalyst with improved thermal stability
JP5515635B2 (ja) 貴金属担持炭化ケイ素粒子とその製造方法及びそれを含有する触媒並びにその製造方法
CN109772305A (zh) 一种金属基底负载型贵金属整体式催化剂及其一步法制备方法和应用
CN1223402C (zh) 一种富氢条件下一氧化碳选择氧化催化剂及制备方法
US7842634B2 (en) Blended catalyst with improved performance
JP2006272178A (ja) 一酸化炭素除去用触媒
JPH1085586A (ja) 機能材料、酸化触媒、燃焼触媒、メタノール改質触媒および電極触媒
JPH04141235A (ja) アノード極用電極触媒
JP2002265202A (ja) 改質装置及び改質装置の掃気方法
JP2008161742A (ja) 水素ガス中の一酸化炭素除去用触媒
JP2007160254A (ja) 一酸化炭素選択酸化触媒及びその製造方法
JP5738621B2 (ja) 炭化水素及び炭素の燃焼触媒並びに該燃焼触媒の製造方法
CN110639570A (zh) 整体式催化剂及其制备方法和应用以及使用其的甲醇水蒸气重整制氢方法
US20050119119A1 (en) Water gas shift catalyst on a lanthanum-doped anatase titanium dioxide support for fuel cells application
US20050119118A1 (en) Water gas shift catalyst for fuel cells application
JP2004244246A (ja) 無機材料およびこれを用いたシフト触媒
JP4663095B2 (ja) 水素精製装置
JP2000317307A (ja) 亜酸化窒素分解触媒及びこれを用いた分解方法
JP5958791B2 (ja) 酸素吸蔵常温酸化触媒及び水素等に含まれるco除去方法
JP2004097859A (ja) 一酸化炭素を除去するための触媒及び方法
JP5389314B2 (ja) シフト触媒とその調製方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040119

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040217

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20040315

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040315

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20040315

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040511

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040630

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041001

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071126

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081126

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091126

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101126

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111126

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111126

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121126

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121126

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131126

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees