JP3619314B2 - 露光装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばフラットディスプレイ用のガラス基板のような大型ガラス基板を自動的に量産するのに適した露光装置に関する。本発明は特に、かかる露光装置における基板およびフォトマスクの取り扱いに関する。
【0002】
【従来の技術】
フォトマスクに描かれたパターンをガラス基板上に形成するため、露光装置が用いられる。露光装置は、フォトマスクと感光材が表面に付された基板とを、互いに接触または接近した状態に配置して相互間の位置合わせをし、フォトマスクを通して基板の感光面上に光を照射することにより、フォトマスクのパターンを基板上に転写する。
【0003】
かかる露光装置において、従来は、基板およびフォトマスクが水平に配置された状態で露光処理が行われていた。したがって、量産を目的とした自動露光装置においても、ガラス基板は露光装置内に水平状態で搬入され、そのままの姿勢で露光処理され、処理後、水平状態で露光装置から搬出されていた。
【0004】
しかしながら、近年、フラットディスプレイ用のガラス基板はますます大型化する傾向にある。大型のガラス基板を従来のように水平状態で露光処理する場合、次のような問題点があることが判明した。
【0005】
1.ガラス基板およびフォトマスク共に自重によってたわみが大きくなる。したがって、精度の良い製品が得られない、
2.露光面積が増大するに伴い、露光処理用光線に高品質の平行光線が要求される。高品質の平行光線を作り出すためには、光軸に沿った装置の寸法が大きくならざるを得ない。基板を水平状態で処理する場合、光軸が垂直となるため、装置が極端な高さとなり、高さに十分な余裕がある特殊な設置空間が必要となる、
3.水平状態に置かれた大きな基板およびフォトマスクは、ゴミが落ちて付着しやすい、
4.装置の高さが極端に高くなるので、上部の点検が困難になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
大型ガラス基板を水平状態で露光処理する場合の上述した各問題点を解決するためには、基板を起立状態で露光処理することが有効である。すなわち、そうすることにより、
1.ガラス基板およびフォトマスク共に自重によるたわみは無くなる、
2.露光処理用光線の光軸がほぼ水平となるので、平面空間上で長い光路をとることができる、
3.ゴミが付着しにくい、
4.装置が平面空間に設置されるので点検が容易になる。
【0007】
しかしながら、すべての工程において基板およびフォトマスクを起立状態で取り扱うとなると、次のような新たな問題が生ずる。フラットディスプレイ用のガラス基板にとって、その感光面へのゴミや汚れの付着は、好ましからざる重大な結果を惹き起こすものであり、絶対に避けねばならない。そのため、基板を保持および搬送する際に接触を許されるのは、裏面のみである。基板の感光すべき面に感光材を塗布する際、縁端面にも感光材が付着されてしまうため、この縁端面に接触することは避けねばならない。接触によって剥がれた感光材がゴミとなって感光面に付着するおそれがあるからである。また、大型ガラス基板を起立状態に保持して長い距離を搬送する場合には、常に落下の危険が伴う。このように、水平状態であれば裏面を支持するコンベアによって容易に搬送することのできる基板も、起立状態で搬送すること、特に長い距離を搬送することは難しい。
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、大型ガラス基板を起立状態で露光処理し且つ基板搬送も安全確実に行えるようにして、量産ラインに組み込み可能な露光装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、基板の露光すべき面側にフォトマスクを配置し、フォトマスクを通して基板に光を照射することにより基板を露光するための露光装置であって、
基板が搬入され露光処理され搬出されるところの露光領域と、
基板を水平状態で前記露光領域まで搬入するための搬入手段と、
前記露光領域にて基板を起立させるための基板起立手段と、
前記露光領域にて起立状態の基板に対してフォトマスクを通して光を照射するための露光処理手段と、
露光処理された基板を起立状態から水平状態へと戻すための基板横倒し手段と、
水平状態に戻された基板を前記露光領域から搬出するための搬出手段と、を備える露光装置が提供される。
【0010】
前記基板起立手段と前記基板横倒し手段とは、互いに同一の構造を有するものとすることができる。
【0011】
前記露光領域が、前記搬入手段から水平状態の基板を受け取り、該基板が前記起立手段により起立せしめられるところの第1ステーションと、起立状態の基板に対して前記露光処理手段により露光処理がなされるところの第2ステーションと、露光処理後の基板が前記基板横倒し手段により水平状態に戻され、前記搬出手段に渡されるところの第3ステーションと、を備えるものとし、さらに、基板を前記第1ステーションおよび第2ステーション間で移送するための第1の移送手段と、基板を前記第2ステーションおよび第3ステーション間で移送するための第2の移送手段とを設けるようにしてもよい。
【0012】
前記基板起立手段、前記基板横倒し手段、前記第1の移送手段および前記第2の移送手段のそれぞれは、基板を解放可能に保持するための基板用吸着パッドを備えることができる。
【0013】
前記第1の移送手段と前記第2の移送手段とは、一体となって移動可能なように互いに連結されて共通の移送装置を構成することができる。
【0014】
前記移送装置の前記第1の移送手段および前記第2の移送手段が有する前記基板用吸着パッドは、第1の組の吸着パッドおよび第2の組の吸着パッドからなるものとし、前記移送装置を、第1の位置および第2の位置間を往復移動可能なものとし、前記移送装置が前記第1の位置にあるときには、前記第1の組の吸着パッドは前記第1ステーションに位置付けられ、且つ、前記第2の組の吸着パッドは前記第2ステーションに位置付けられ、また、前記移送装置が前記第2の位置にあるときには、前記第1の組の吸着パッドは前記第2ステーションに位置付けられ、且つ、前記第2の組の吸着パッドは前記第3ステーションに位置付けられるように、それぞれの組の吸着パッドを配置することができる。
【0015】
前記基板起立手段および前記基板横倒し手段は、自身の基板用吸着パッドをそれぞれ前記第1の移送手段および第2の移送手段の基板用吸着パッドに対して相対移動させることにより、前記第1の移送手段および第2の移送手段との間で基板の受け渡しをするように構成することができる。
【0016】
複数のフォトマスクを収納可能なフォトマスク収納手段が前記第1ステーションに配置し、前記第1の移送手段が、選択された一枚のフォトマスクを、前記第1ステーションと、前記露光処理手段が配置された前記第2ステーションとの間で搬送すべく、フォトマスクを解放可能に保持するためのフォトマスク用吸着パッドを備えるようにしてもよい。
【0017】
前記第1の移送手段は、起立状態のフォトマスクの下縁端面を支持するための突起を備えることができる。
【0018】
前記フォトマスク用吸着パッドは、起立状態のフォトマスクの面に対して垂直方向に前進および後退することによって、前記フォトマスク収納手段および前記露光処理手段との間でのフォトマスクの受け渡しを行うように構成することができる。
【0019】
前記吸着パッドが、取り付けベースと、バネを介して前記取り付けベースに保持された可動部材とを備え、前記可動部材が、吸引用の穴または溝が形成された平坦な吸着面を有するものとし、前記バネは、吸着すべき基板またはフォトマスクの面に対して垂直な方向に沿って前記可動部材が前記取り付けベースに相対的に移動するのを許容するように配置されるものとすることができる。
【0020】
基板の起立状態は、垂直に対して0度ないし15度傾斜した状態とすることができる。
【0021】
基板の起立状態は、垂直としてもよい。
【0022】
前記搬入手段および前記搬出手段は、水平状態の基板の裏面における両側縁部のみを支持するように構成することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明による露光装置における基板1およびフォトマスク2の流れを示した上面図である。第1ステーションNo.1へと水平状態で搬送されてきた基板1は、第1ステーションNo.1にて後述するように起立状態とされた後、第2ステーションNo.2に移送される。第2ステーションNo.2にて露光処理手段の光源4からの光ビーム5によって露光処理された基板1は、第3ステーションNo.3へと移送され、そこで横倒しされて水平状態になり、搬出される。基板1が搬入される第1ステーションNo.1、基板1が露光処理される第2ステーションNo.2、および基板1が搬出される第3ステーションNo.3をまとめて露光領域と総称する。
【0024】
一方、フォトマスク2は、第1ステーションNo.1に配置されたフォトマスク収納手段3から取り出されて第2ステーションNo.2へと送られ、露光処理手段にセットされる。交換のために収納されるときには、フォトマスク2は逆に露光処理手段から取り外されて第2ステーションNo.2から第1ステーションNo.1のフォトマスク収納手段3へと送られる。
【0025】
図2は、図1で示した基板1の流れを工程Aから工程Eへと順を追ってさらに詳細に説明した上面図である。
【0026】
工程A:基板1の裏面における両側縁部のみを支持するコンベア形式の搬入手段6によって水平状態で前工程から第1ステーションNo.1へ搬入されてきた基板1は、搬入手段6上で停止し、位置決めされる。一方、移送手段8は、先に第1ステーションNo.1に到達して起立状態とされていた基板1’と、第2ステーションNo.2にて基板保持プレート10上で露光処理されていた基板1’’とを既に受け取って吸着パッド9により保持しており、第1ステーションNo.1および第2ステーションNo.2に面した第1の位置から第2ステーションNo.2および第3ステーションNo.3に面した第2の位置へと移動している。吸着パッド9は、真空源と選択的に連通可能であり、負圧によって基板1を解放可能に保持することができる。基板保持プレート10も、吸着パッド9と同様にして基板1を解放可能に保持するために、真空源と選択的に連通可能とされている。なお、第1ステーションNo.1および第3ステーションNo.3においてそれぞれ配置される基板起立手段7および基板横倒し手段11にも、吸着パッド9と同様の吸着パッド7’および吸着パッド11’が4つずつ備えられている。
【0027】
工程B:第2ステーションNo.2において、基板保持プレート10が、露光処理手段に既にセットされているフォトマスク2に向かって前進する。前進途中で、基板保持プレート10は、基板1’を移送装置8から受け取り、さらに前進してフォトマスク2に接近した図示位置となる。図示位置にて、基板1’とフォトマスク2との位置合わせが行われる。
【0028】
工程C:第1ステーションNo.1では、搬入手段6上の基板1の下方に水平状態で位置していた基板起立手段7が、後に詳述するように弧を描くように上昇することにより、基板1を吸着パッド7’で保持しながら搬入手段6から持ち上げ、さらに起立状態とする。この場合の起立状態とは、垂直に対して0度ないし15度傾斜した状態であることが望ましく、ここに開示する実施例では0度すなわち垂直状態とする。第2ステーションNo.2では、光ビーム5の照射により基板保持プレート10上の基板1’に対して露光処理が行われる。また、第3ステーションNo.3では、搬入手段6と同様の構成を有する搬出手段12の下方に水平状態で位置していた基板横倒し手段11(基板起立手段と同様の構成とすることができる)が弧を描くように上昇する。移送装置8を通過するとき、露光処理済みの基板1’’を移送装置8から受け取る。受け取った基板1’’を吸着パッド11’で保持したまま、基板横倒し手段11はさらに前進した後に停止する。
【0029】
工程D:移送装置8は、第2の位置から第1の位置へと移動する。次いで、第2ステーションNo.2では、基板保持プレート10が後退し、移送装置8を通過するときに露光済みの基板1’を移送装置8へと渡す。その後、移送装置8は、移送装置8の移動に支障のない位置まで後退して停止する。また、第3ステーションNo.3では、基板横倒し手段11が露光済み基板1’’を保持したまま垂直位置から水平位置へと戻り、基板1’’を搬出手段12上に載せる。
【0030】
工程E:第1ステーションNo.1では、基板起立手段7が垂直位置から水平位置へと戻る途中で、未露光の基板1を移送装置8の吸着パッド9へと渡す。一方、第3ステーションNo.3では、露光済みの基板1’’が搬出手段12によって次工程へと搬出される。
【0031】
次いで、移送装置8が第1の位置から第2の位置へと移動し、新たな基板が搬入手段6によって第1ステーションNo.1へと搬送されてくれば、工程Aの状態となる。以下、各工程を繰り返すことにより、次々と基板を露光処理することができる。
【0032】
このように、露光領域に搬入するまで、および搬出時以降は基板を水平状態で取り扱い、露光作業を行うときにのみ基板を起立状態で取り扱うことにより、安全確実な搬送作業の実現と、基板の大型化による前述した弊害の克服という二つの条件を満足させることができる。
【0033】
また、以上に説明したように、各ステーションでは同時に異なる作業が行われるため、基板は搬入されてから搬出されるまでに無駄な待ち時間なしで連続的に取り扱われる。したがって非常に生産性の高い自動露光装置を提供することができる。
【0034】
なお、移送装置8は、図2で見て左側の部分および右側の部分をそれぞれ第1の移送手段および第2の移送手段として分離してもよい。この場合、第1の移送手段は、第1の組の吸着パッドにより保持した基板を第1ステーションおよび第2ステーション間で移送するための専用移送手段であり、第2の移送手段は、第2の組の吸着パッドにより保持した基板を第2ステーションおよび第3ステーション間で移送するための専用手段となる。第1の移送手段および第2の移送手段は、互いに同期させて駆動させてもよいし、互いに独立して駆動されるものとしてもよい。しかしながら、図示実施例のごとく、第1の移送手段と第2の移送手段とが互いに連結されて共通の移送装置8を構成し、一体となって単一の駆動装置によって各ステーション間のピッチで往復移動可能なようにすることが、構造および操作の簡略化、自動化の容易性の点で望ましい。
【0035】
図3の(I)および(II)は、各ステーションにおける基板1のさらに詳細な取り扱いを説明するとともに、フォトマスク2の受け渡し動作についても説明するためのものである。AないしFは、その順序で行われる各工程を示すが、図2における工程AないしEと対応するものではない。また、図3では、工程AないしCは第1ステーションNo.1での動作、工程DないしFは第2ステーションNo.2での動作をそれぞれ示す。
【0036】
図3の(I)は、基板1が第1ステーションNo.1から第2ステーションNo.2へと送られるときの動作を各機構の下部構造で示すものである。移送装置8は、第1ステーションNo.1ないし第3ステーションNo.3間にわたって設けられたレール13上をスライドするベース14と、該ベース14上にレール13と直交するように設けられたレール15とを備える。移送装置8はさらに、このレール15上をスライドするベース16と、該ベース16に取り付けられた基板用吸着パッド9およびフォトマスク用吸着パッド19とを備えている。図3(I)の工程AないしCにおいて、基板起立手段7は、垂直状態で図示されている。第2ステーションNo.2における各工程を示すD、EおよびFでは、基板1および移送手段8とともに、これらに対向するように位置しているフォトマスク2、フォトマスク用フレーム22、フォトマスク保持器20、21および基板保持プレート10が示されている。次に、図3(I)における各工程の動作を説明する。
【0037】
工程A:基板起立手段は、吸着パッド7’により基板1を保持しながら、弧を描いて水平位置から垂直位置へと移動している。その後、移送装置8も、第2ステーションNo.2および第3ステーションNo.3に対面した第2の位置から、第1ステーションNo.1および第2ステーションNo.2に対面した第1の位置へと移動している。
【0038】
工程B:基板起立手段7は、水平位置へと戻るため、弧を描いて後退する途中である。基板起立手段7の吸着パッド7’の吸着面と移送装置8の基板用吸着パッド9の吸着面とがほぼ一致した図示位置において、基板起立手段7の動きは一旦停止せしめられる。この時点で、移送装置8の吸着パッド9が負圧とされ、一方、基板起立手段7の吸着パッド7’が大気圧または陽圧とされることにより、基板1は基板起立手段7にはもはや保持されず、移送装置8によって保持されることになる。
【0039】
工程C:基板起立手段7が水平位置へと向かって再び後退し始め、基板1から遠ざかる。その後、移送装置8は第1の位置から第2の位置へと移動する。
【0040】
工程D:第2の位置で停止した移送装置8の吸着パッド9に保持された基板1は、第2ステーションNo.2において露光処理手段の基板保持プレート10およびフォトマスク2に対向する。
【0041】
工程E:基板保持プレート10が、基板1に向かって前進し、該基板保持プレート10の基板側の面が移送装置8の吸着パッド9の吸着面とほぼ一致するようになった図示位置で一旦停止せしめられる。この時点で、基板保持プレート10の基板側の面に設けた複数の吸着用穴または溝(図示せず)に負圧が作用され、一方、移送装置8の吸着パッド9が大気圧または陽圧とされることにより、基板1は移送装置8による保持から基板保持プレート10による保持へと移行する。
【0042】
工程F:基板1を保持した基板保持プレート10は、フォトマスク2に向かってさらに前進し、所定の位置で停止せしめられることにより、基板1とフォトマスク2とは互いに接近または接触した関係になる。この状態で、基板1とフォトマスク2との位置合わせがなされ、その後、露光処理が行われる。
【0043】
図3(I)の工程AないしFにおいて、移送装置8の吸着パッド9および19を支持しているベース16は、基板1の受け渡しの際には静止しており、むしろ基板起立手段7および基板保持プレート10が移送装置8に対して前後(図3(I)において左右)方向に動くことにより、基板1の受け渡しが行われる。
【0044】
図3(II)は、フォトマスク2が第1ステーションNo.1から第2ステーションNo.2へ送られてフォトマスク用フレーム22に装着される工程AないしFを、各機構の下部構造で示すものである。なお、図3(I)および(II)において、各機構の上部構造は、図示された下部構造とほぼ対称であると考えてよい。
【0045】
図3(II)の場合、図3(I)の場合と異なり、移送装置8のフォトマスク用吸着パッド19を支持するベース16が前後(図3(II)で左右)方向に動くことにより、フォトマスク2の受け渡しが行われる。また、図3(II)の工程AないしFは、図3(I)における工程AないしFとは対応しない。以下、図3(II)の各工程について説明する。
【0046】
工程A:第1ステーションNo.1において、移送装置8の前方には、フォトマスクホルダ23が配置されている。フォトマスクホルダ23には、フォトマスク収納手段3(図1)から取り出された一枚のフォトマスク2が垂直状態で保持されている。
【0047】
工程B:移送装置8のフォトマスク用吸着パッド19を支持するベース16がフォトマスク2に向かって前進し、該吸着パッド19の吸着面がフォトマスク2の対向面とほぼ一致した位置で停止せしめられる。この時点で、吸着パッド19に負圧が作用され、同時にフォトマスクホルダ23のロッド23’が後退する。これにより、フォトマスク2は、吸着パッド19による吸着力によって保持されるとともに、該吸着パッド19の下端に設けた支持用突起19’によって、支持される。
【0048】
工程C:移送装置8のベース16は、フォトマスク2を保持したまま後退する。この後、移送装置8が第1の位置から第2の位置へと移動することにより、フォトマスク2は第2ステーションNo.2へ送られる。
【0049】
工程D:移送装置8に保持されながら第2ステーションNo.2へと移動されたフォトマスク2の前方には、一対のクランプ部材を構成するフォトマスク保持器20および21を有するフォトマスク用フレーム22が配置されている。この時点において、フォトマスク保持器20および21は開いた位置、すなわち後退した位置にある。
【0050】
工程E:ベース16がフォトマスク用フレーム22に向かって前進し、フォトマスク保持器20および21のクランプ位置で停止する。保持器20および21がフォトマスク2の縁をクランプし、同時に移送装置8のフォトマスク用吸着パッド19に大気圧または陽圧が作用される。
【0051】
工程F:ベース16が後退し、フォトマスク用フレーム22のみによってフォトマスク2が保持される。
【0052】
このように、工程AないしFによって、フォトマスク2をフォトマスク用フレーム22に取り付けることができる。また、これとは逆の順序の動作を行うことによって、フォトマスク2をフォトマスク用フレーム22から取り外して第1ステーションNo.1へと戻すこともできる。
【0053】
図3(I)および(II)は、共通の移送装置8を用いて基板1およびフォトマスク2の双方を取り扱うことができることを示している。
【0054】
図4は、基板起立手段7、基板横倒し手段11および移送装置8に設けられるそれぞれの吸着パッド7’、11’、9および19に共通する構造を横断面で示している。吸着パッド7’、11’、9および19は、平坦な吸着面27を有する可動部材25と、取り付けベース25’と、該可動部材25および取り付けベース25’間に配置されたバネ26とを備える。平坦な吸着面27には、負圧配管接続口24を介して負圧源(図示せず)と連通する吸引用の穴または溝27’が形成されている。取り付けベース25’と該取り付けベース25’に保持される可動部材25との間にバネ26を介在させたことにより、吸着すべき基板1またはフォトマスク2の面に対して垂直な方向に沿って可動部材25が取り付けベース25’に相対的に移動することができる。かかる構成をとることにより、吸着パッド7’、11’、9および19が基板1またはフォトマスク2に当接するときに、バネ26の緩衝作用を利用して該基板またはフォトマスクに過大な力が加えられるのを避けることができる。
【0055】
図5および図6は、それぞれ、基板起立手段7およびその駆動機構の側面図および正面図である。基板横倒し手段11およびその駆動機構も、同じ構造をとることができる。ベース34は、搬入手段6の支持手段を兼ねている。搬入された基板1は、搬入手段6上の所定の位置で停止され、図示しない適当な位置決め手段により位置決めされる。この基板1の下方に位置する基板起立手段7は、互いに直列に配置されたエアシリンダ30および31の作用によって上昇せしめられ、基板1を搬入手段6上から二点鎖線の位置まで持ち上げる。このとき、案内ロッド33によって動きが確実に案内される。基板1が持ち上げられるのと同時に、基板用吸着パッド7’に負圧が加えられ、基板1は基板起立手段7に吸着保持される。
【0056】
アーム29は、一端をピン28によってベース34に枢着され、他端によって基板起立手段7を支持している。アーム29の中間点には、一端をベース34に枢着されたエアシリンダ32の他端が枢着されている。基板1を持ち上げて保持している基板起立手段7は、エアシリンダ32を伸長せしめることにより、基板1とともに弧を描いて上昇し、二点鎖線で示した起立位置をとる。同様の構造を有する基板横倒し手段11およびその駆動機構においては、エアシリンダ32を短縮せしめることにより、起立状態の基板横倒し手段11は、保持していた基板1とともに弧を描いて下降し、水平状態となる(図示せず)。
【0057】
吸着パッド7’、11’は、少なくとも4カ所に設けることが望ましい。
【0058】
移送装置8の実施例を図7、図8および図9に示す。図7に示すように、横に長いフレーム35の上下のフレーム部材のそれぞれの内側に、移送装置8の移動を案内するためのレール13が設けられる。このレール13上をスライドするベース14上に、該レール13と直交して紙面に垂直な方向に延びるレール15を設ける。該レール15上をスライドするベース16には、基板用吸着パッド9およびフォトマスク用吸着パッド19が取り付けられる。
【0059】
基板用吸着パッド9およびフォトマスク用吸着パッド19を取り付けた上下のベース16からなるブロックは、左右2カ所に設けられ、それぞれのブロックが第1の移送手段および第2の移送手段を構成する。図7においてはそれぞれのブロックが第1ステーションNo.1および第2ステーションNo.2に位置付けられている。双方のブロックは連結棒45によって互いに連結されており、一体に移動可能である。各ブロックは、上下対称構造とされている。
【0060】
左右のブロックすなわち第1の移送手段および第2の移送手段を一体に連結してなる移送装置8は、単一の駆動装置により駆動され、第1ステーションNo.1および第2ステーションNo.2に面した第1の位置と、第2ステーションNo.2および第3ステーションNo.3に面した第2の位置との間を往復移動する。この駆動装置は、モータ36、回転シャフト37、プーリ38、38’およびベルト39からなる。シャフト37は、第1ステーションNo.1および第2ステーションNo.2間に配置されたモータ36から上方に延びており、シャフト37の上下端にそれぞれプーリ38が固着されている。一方、第2ステーションNo.2および第3ステーションNo.3間においてプーリ38に対応する上下位置に被駆動側のプーリ38’がそれぞれ設けられている。上側および下側のそれぞれにおいて左右のプーリ38および38’間にベルト39が掛けられる。金具40が、連結棒45とベルト39とを部分的に固着するように設けられる。左右のプーリ38および38’間の距離は、移送装置8が第1の位置と第2の位置との間を十分に移動できるように設定されている。
【0061】
以上の構造によって、相隣接する2つのステーションにそれぞれ面するように位置づけられた移送装置8の各ブロック(第1の移送手段および第2の移送手段)は、モータ36の駆動によって、隣接ステーション間のピッチを一体となって往復移動し、基板1を移送することができる。
【0062】
一方、移送装置8にはフォトマスク2を移送するための機構も設けられている。前述したように、ブロックのベース16は、フォトマスク2の受け渡しの際に、フォトマスクの移送方向に対して直交する方向に前進および後退する。図7および図8に示すように、第1ステーションNo.1にある移送装置8のブロック(第1の移送手段)の上下のベース16上にはローラ17が取り付けられており、該ローラ17は、フォーク18の開口部にはまり込んでいる。このフォーク18は、フレーム35の左端近くで上下に延びたシャフト43上に固着されており、左側のブロック(第1の移送手段)の上下のベース16上のローラ17のそれぞれに対応する高さ位置に位置づけられている。
【0063】
シャフト43の下端にはアーム46の一端が固着されており、該アーム46の他端には駆動用のエアシリンダ42が取り付けられている。該エアシリンダ42を伸長させることによって、フォーク18が回転し、該フォーク18の開口部にはまり込んでいるローラ17をベース16とともに前方に押し出す。このようにして、左側のブロック(第1の移送手段)のベース16が、第1ステーションNo.1にセットされたフォトマスク2に向かって前進し、ベース16上の吸着パッド19がフォトマスク2の上下縁に接触して該フォトマスク2を吸着保持することができる(図9)。エアシリンダ42を短縮させれば、ベース16はフォトマスク2を保持したまま後退する。その後、移送装置8を右方へ移動させることにより、左側のブロック(第1の移送手段)は、フォトマスク2を第2ステーションNo.2へと送ることができる。
【0064】
第3ステーションNo.3でも第1ステーションNo.1の場合と同様にフォトマスク2を操作する必要があるのなら、移送装置8の右側のブロック(第2の移送手段)のベース16を前進および後退させることができるよう、フォーク18およびローラ17を用いた機構を、図7および図8に示すように、第3ステーションNo.3においても構成すればよい。
【0065】
一方、第2ステーションNo.2で移送装置8のブロックを前進および後退させるための機構は、図3(II)の工程D、EおよびF、図7ならびに図10に示されている。この機構は、概略的に説明すれば、ベース16上に設けられたローラ17と、該ローラ17を移送装置8の移送方向に沿ってスライド可能に受け入れる溝を備え、第2ステーションNo.2に配置された断面U字形部材44とからなる。第2ステーションNo.2に位置づけられた移送装置8のブロックのベース16上に設けられたローラ17を溝に受け入れた状態で、断面U字形部材44を前後動させれば、該ブロックのベース16を前進および後退させることができる。
【0066】
図10は、基板1の送り方向に沿って見た第2ステーションNo.2の断面図である。図10には、基板1を保持するための機構、フォトマスク2を保持するための機構および移送装置の構造と、これらの相対的な位置関係とが示されている。移送装置8のフレーム35は、連結ロッド48を介してベース49に取り付けられている。フレーム35に関してベース49と反対側には、フォトマスク2をXYθ方向に移動させるための機構47を介してフォトマスク用フレーム22がフレーム35に取り付けられている。
【0067】
基板保持プレート10は、補助プレート55に固定されており、該補助プレート55は、バネ装置53を介して、前後方向(図10で左右方向)に移動可能なプレート56に連結されている。このプレート56は、該プレート56に固定された直進案内ロッド57と、ベース49に固定されて該ロッド57をスライド可能に収容しているブッシュ57’とによって案内されながら、互いに直列に連結されたエアシリンダ50および51を選択的に作動させることによって、前後進3位置に動くことができる。したがって、基板保持プレート10も前後進3位置に移動可能である。
【0068】
基板保持プレート10が自重により下方へ移動するのを防ぐため、基板保持プレート10の左右両端側にバネ54を設け、基板保持プレート10の自重とバランスさせるようにしている。
【0069】
さらに、基板保持プレート10の左右両端側において、補助プレート55に位置決めピン59を複数(図示実施例ではそれぞれの側に2本ずつ)設けるとともに、フォトマスク用フレーム22のためのベースプレート60に、該ピン59に対応する位置にてガイド穴61を設ける。基板保持プレート10が基板1を保持したまま前進し、フォトマスク2に接近したとき、ピン59がガイド穴61内にはまり、基板保持プレート10とベースプレート60との相対位置が決まる。
【0070】
この位置決めピン59をテーパーピンとし、ガイド穴61も対応するテーパー穴とすれば、基板保持プレート10とベースプレート60との相対位置合わせが達成されるとともに、フォトマスク2と基板1とが互いに接近して配置されるときの両者間のギャップ量を常に一定にするストッパとしてテーパーピン59およびテーパー穴61を利用することができる。
【0071】
また、テーパーピン59を補助プレート55に螺合するように取り付け、その突出長さを調節できるようにすれば、フォトマスク2と基板1との間のギャップ量は調節が可能になる。さらに、テーパーピン59をモータ等(図示せず)で回転させることにより該ピン59の突出長さを変更できるようにし、ギャップセンサと組み合わせることにより、自動ギャップ調節を行うこともできる。
【0072】
また、テーパー穴61は、ベアリング(図示せず)を介してベースプレート60に形成するようにし、テーパー穴61が回転自在となるようにすることが望ましい。
【0073】
また、テーパーピン59の代わりに、拡大された先端が球面形状をしたピンまたはロッドを使用してもよい。この場合には、基板保持プレート10の傾斜が調整される際に、ピンまたはロッドに無理な力が加わるのを防ぐことができる。
【0074】
第2ステーションNo.2において移送装置8のブロックのベース16の前進および後退を行わせる機構において、前述した断面U字形部材44の前後運動は、上下の断面U字形部材44に取り付けたロッド58をプレート70によって互いに連結し、該プレート70をエアシリンダ52によって駆動することによって行われる。ロッド58の運動は、ベース49に固着されて該ロッド58をスライド可能に受け入れるブッシュ58’によって案内される。
【0075】
なお、基板用吸着パッドの位置は、基板の大きさに応じて上下左右に移動できるようにすることが好ましい。このための機構は、手動で操作されるようなものでもよいし、自動的に作動せしめられるものでもよい。
【0076】
また、図示実施例では、フォトマスクの下縁を支持するための支持用突起19’をフォトマスク用吸着パッド19に設けたが、特に重量のある大型基板を扱う場合には、該基板の下縁を支持するための基板支持用突起を同様にして基板用吸着パッド9に設けるようにしてもよい。
【0077】
また、図示実施例では、フォトマスク収納手段3を第1ステーションNo.1に配置したが、これを第3ステーションNo.3に配置し、移送手段8を利用して第2ステーションと第3ステーションとの間でフォトマスクを取り扱うようにすることもできる。
【0078】
【発明の効果】
本発明の露光装置によれば、大型ガラス基板を起立状態で露光処理することにより、大型基板ゆえに従来の水平配置方式であれば生ずるであろう欠点を克服することができるとともに、基板搬送時は水平配置方式を採用することによって、高い信頼性を有する大型ガラス基板製品を提供することを可能とする。さらに、量産ラインに組み込み可能な自動露光装置としての適用も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による露光装置における基板およびフォトマスクの流れを示す概略上面図。
【図2】本発明による露光装置における基板の受け渡しを工程Aから工程Eへと順を追って示す上面図。
【図3】(I)は本発明の露光装置における移送装置を用いて行われる基板の受け渡し動作を説明する図。(II)は本発明の露光装置における移送装置を用いて行われるフォトマスクの受け渡しを説明する図。
【図4】吸着パッドの横断面図。
【図5】基板起立手段およびその駆動機構の側面図。
【図6】基板起立手段およびその駆動機構の正面図。
【図7】移送装置の正面図。
【図8】移送装置の上面図。
【図9】移送装置の第1ステーションにおける部分の断片上面図であり、ブロックが前方に移動した状態を示す。
【図10】本発明の露光装置の第2ステーションにおける横断面図。
【符号の説明】
1,1’,’’ 基板、2 フォトマスク、3 フォトマスク収納手段、4 光源、5 光ビーム、6 搬入手段、7 基板起立手段、7’ 基板用吸着パッド、8 移送手段、9 基板用吸着パッド、10 基板保持プレート、11 基板横倒し手段、11’ 基板用吸着パッド、12 搬出手段、13 レール、14ベース、15 レール、16 ベース、17 ローラ、18 フォーク、19フォトマスク用吸着パッド、19’ 支持用突起、20,21 フォトマスク保持器、22 フォトマスク用フレーム、23 フォトマスクホルダ、23’ ロッド、24 負圧配管接続口、25 可動部材、25’ 取り付けベース、26 バネ、27 吸着面、27’ 溝、28 ピン、29 アーム、30,31,32 エアシリンダ、33 案内ロッド、34 ベース、35 フレーム、36 モータ、37 回転シャフト、38,38’ プーリ、39 ベルト、40金具、42 エアシリンダ、43 シャフト、44 断面U字形部材、45 連結棒、46 アーム、47 XYθ方向に移動させるための機構、48 連結ロッド、49 ベース、50,51,52 エアシリンダ、53 バネ装置、54 バネ、55 補助プレート、56 プレート、57 ロッド、57’ ブッシュ、58 ロッド、58’ ブッシュ、59 ピン、60 ベースプレート、61 穴、70 プレート、No.1 第1ステーション、No.2 第2ステーション、No.3 第3ステーション。
Claims (11)
- 基板の露光すべき面側にフォトマスクを配置し、フォトマスクを通して基板に光を照射することにより基板を露光するための露光装置であって、
基板が搬入され露光処理され搬出されるところの露光領域と、
基板を水平状態で前記露光領域まで搬入するための搬入手段と、
前記露光領域にて基板を起立させるための基板起立手段と、
前記露光領域にて起立状態の基板に対してフォトマスクを通して光を照射するための露光処理手段と、
露光処理された基板を起立状態から水平状態へと戻すための基板横倒し手段と、
水平状態に戻された基板を前記露光領域から搬出するための搬出手段と、を備える露光装置において、
前記露光領域が、前記搬入手段から水平状態の基板を受け取り、該基板が前記起立手段により起立せしめられるところの第1ステーションと、起立状態の基板に対して前記露光処理手段により露光処理がなされるところの第2ステーションと、露光処理後の基板が前記基板横倒し手段により水平状態に戻され、前記搬出手段に渡されるところの第3ステーションと、を備えており、
基板を前記第1ステーションおよび第2ステーション間で移送するための第1の移送手段と、
基板を前記第2ステーションおよび第3ステーション間で移送するための第2の移送手段と、がさらに設けられており、
前記第1の移送手段と前記第2の移送手段とが互いに独立して駆動可能となされている、
露光装置。 - 前記基板起立手段と前記基板横倒し手段とが互いに同一の構造を有している、請求項1記載の露光装置。
- 前記基板起立手段、前記基板横倒し手段、前記第1の移送手段および前記第2の移送手段のそれぞれが、基板を解放可能に保持するための基板用吸着パッドを備えている、請求項1または2記載の露光装置。
- 前記基板起立手段および前記基板横倒し手段は、自身の基板用吸着パッドをそれぞれ前記第1の移送手段および第2の移送手段の基板用吸着パッドに対して相対移動させることにより、前記第1の移送手段および第2の移送手段との間で基板の受け渡しをするようになされている、請求項3記載の露光装置。
- 複数のフォトマスクを収納可能なフォトマスク収納手段が前記第1ステーションに配置されており、
前記第1の移送手段が、選択された一枚のフォトマスクを、前記第1ステーションと、前記露光処理手段が配置された前記第2ステーションとの間で搬送すべく、フォトマスクを解放可能に保持するためのフォトマスク用吸着パッドを備えている、請求項3または4のいずれかに記載の露光装置。 - 前記第1の移送手段が、起立状態のフォトマスクの下縁端面を支持するための突起を備えている、請求項5記載の露光装置。
- 前記フォトマスク用吸着パッドは、起立状態のフォトマスクの面に対して垂直方向に前進および後退することによって、前記フォトマスク収納手段および前記露光処理手段との間でのフォトマスクの受け渡しを行うようになされている、請求項5または6記載の露光装置。
- 前記吸着パッドが、取り付けベースと、バネを介して前記取り付けベースに保持された可動部材とを備えており、前記可動部材は、吸引用の穴または溝が形成された平坦な吸着面を有しており、前記バネは、吸着すべき基板またはフォトマスクの面に対して垂直な方向に沿って前記可動部材が前記取り付けベースに相対的に移動するのを許容するように配置されている、請求項3ないし7のいずれかに記載の露光装置。
- 基板の起立状態が、垂直に対して0度ないし15度傾斜した状態である、請求項1ないし8のいずれかに記載の露光装置。
- 基板の起立状態が、垂直である、請求項1ないし8のいずれかに記載の露光装置。
- 前記搬入手段および前記搬出手段が、水平状態の基板の裏面における両側縁部のみを支持するようになされている、請求項1ないし10のいずれかに記載の露光装置。
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