JP3617983B2 - 電子メール装置及び中継転送方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、LAN経由で受信した電子メールデータをファクシミリデータに変換してファクシミリ送信する電子メール装置及び中継転送方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プリント装置、ファクシミリ装置がLAN(Local Area Network)に接続されていて、プリント装置、ファクシミリ装置に対してそのLANに接続されているパーソナルコンピュータから印刷処理、ファクシミリ送信処理を依頼できるシステムが普及している。
【0003】
かかるシステムにおいて、典型的にはプリント装置、ファクシミリ装置はパーソナルコンピュータから依頼された各々の処理を実行して終了する。用紙切れ、紙詰まりなどが発生した場合、プリント装置又はファクシミリ装置に備わった表示部に異常メッセージが表示される。異常情報をファクシミリ出力(プリントアウト)する機能を備えたファクシミリ装置もある。パーソナルコンピュータからプリント装置又はファクシミリ装置に印刷処理又はファクシミリ送信処理を依頼した依頼者は、表示部に異常メッセージが表示されていなければ処理が正常に終了したものとみなす。
【0004】
図24はプリント装置及びファクシミリ装置の接続されたLANのネットワーク構成を示しており、図25は従来のプリント装置の機能ブロックを示している。プリント装置210、パーソナルコンピュータ211及びネットワーク接続型のファクシミリ装置(以下、「NETFAX」と呼ぶ)212がLAN213上に接続されている。
【0005】
プリント装置210は、装置全体の制御を行うCPU221、プログラムが格納されるROM222、プログラムが作業領域として使用するRAM223、LPD等のプリンタプロトコルでプリント処理を行うプリンタ部224、プリントデータをLAN上でやりとりするLANインターフェイス部225を有する。
【0006】
また、NETFAX212は、プリンタ部224に代えてファクシミリデータの送受信処理を行うFAX部を備える。以下、依頼者がNETFAX又はプリント装置に対してファクシミリ送信又はプリント処理を依頼するための情報処理端末を依頼者ノードと呼ぶこととする。パーソナルコンピュータ211が依頼者ノードとなる。
【0007】
依頼者ノード211がプリント装置210に対してプリント処理を依頼し、その依頼を受け取ったプリント装置210がLAN213経由でプリントデータを取り込み印刷する。また、依頼者ノード211がNETFAX212に対してファクシミリ送信を依頼してLAN213経由でファクシミリデータを渡し、NETFAX212がファクシミリデータを電話番号で指定された他のファクシミリ装置へ公衆回線網(PSTN)経由でファクシミリ送信する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来技術では、依頼者ノード211からNETFAX212に対してファクシミリ送信処理を依頼した後、依頼者が直接にNETFAXの設置場所まで出向いてその表示部をチェックしなければ、正常にファクシミリ送信が終了したのか否か知ることができない。
【0009】
NETFAXから異常を示すメッセージがプリントアウトされる場合であっても、ファクシミリ送信処理の依頼があってから異常を示すメッセージがプリントアウトされて手元に戻るまでにはタイムラグがあるため、正常にファクシミリ送信されなかった事実が長時間に亙って依頼者に伝わらない可能性がある。
【0010】
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、ファクシミリ装置がLAN経由で依頼された処理の処理結果を、依頼者ノード又は管理者ノードへ電子メールで迅速に通知することができ、ネットワーク経由で依頼した処理の結果通知作業を効率化することのできる電子メール装置及び中継転送方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、電子メールを受信する電子メール受信手段と、この電子メール受信手段で受信した電子メールデータをファクシミリデータに変換して公衆回線網を介しファクシミリ送信するファクシミリ送信手段と、パスワードが登録された記憶手段とを具備し、前記電子メール受信手段で受信した宛先アドレスの@直前の電話番号データをファクシミリ送信先として設定するとともに、前記宛先アドレス内であって前記電話番号データとは別のパスワードが前記記憶手段に登録されていなければメールサーバにエラーを返すことを特徴とする電子メール装置である。
【0012】
本発明は、電子メールを受信し、受信した電子メールデータをファクシミリデータに変換して公衆回線網を介しファクシミリ送信する中継転送方法において、受信した宛先アドレスの@直前の電話番号データをファクシミリ送信先として設定するとともに、前記宛先アドレス内であって前記電話番号データとは別のパスワードが登録されていないパスワードであればメールサーバにエラーを返すことを特徴とする中継転送方法である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
(第1の実施例)
第1の実施例はNETFAXからファクシミリ送信の処理結果を電子メールで依頼者ノードに通知する通信結果通知システムの例である。図24に示したネットワーク構成を例にして説明する。
【0015】
図1は通信結果通知システムにおけるNETFAXの機能ブロックを示している。このNETFAXは、装置全体の制御を行うCPU1、プログラムが格納されるROM2、プログラムが作業領域として使用するRAM3、フォーマット変換部4、ファクシミリデータ蓄積部5、ファクシミリ部6、LANインターフェイス部7、モデム8、ネットワークコントロールユニット9を備えている。
【0016】
LANインターフェイス部7でLANからファクシミリデータを取り込むために必要な手順が実行される。フォーマット変換部4は、LAN経由で受信した送信原稿のイメージデータをG3ファクシミリのフォーマットに変換する。ファクシミリデータ蓄積部5に受信したファクシミリデータが一旦蓄えられる。ファクシミリ部6でファクシミリデータの送受信処理が行われる。モデム8でデータ送受信の際に必要な変調又は復調をかけ、ネットワークコントロールユニット9で回線を制御する。
【0017】
図2は、ファクシミリ送信処理の結果を通知用電子メールアドレスに対し通知する処理を示すフローチャートである。図24においてNETFAX(212)から依頼者ノード(211)にファクシミリ送信処理の結果を通知する場合、依頼者ノードがファクシミリデータのヘッダ部に当該依頼者ノードのネットワーク上での電子メールアドレスを組み込んで送る。
【0018】
NETFAXでは、LANインターフェイス部7で依頼者ノードからLAN経由で送られてくるファクシミリデータを受信し(st1)、この受信したファクシミリデータを一旦ファクシミリデータ蓄積部5に蓄積しておく(st2)。
【0019】
CPU1は、受信したファクシミリデータに付加されている通知用電子メールアドレスをデータの中から認識し(st3)、その通知用電子メールアドレスをRAM3内に設けたテーブル10に登録する(st4)。ファクシミリデータとして受信したイメージデータをフォーマット変換部4でG3ファクシミリのフォーマットに変換する(st5)。
【0020】
一方で、CPU1が依頼者ノードから依頼されたファクシミリ送信処理をファクシミリ部6に対して指示する。ファクシミリ部6は、G3ファクシミリに合わせてフォーマット変換されたファクシミリデータの送信処理を行う(st6)。CPU1は、ファクシミリ部6にファクシミリ送信処理の指示を出してからファクシミリ受信処理の結果を検知する(st7)。
【0021】
予め登録されている通知メッセージの中からファクシミリ部6での処理結果に基づいた通知メッセージを決め(st8)、その通知メッセージをテーブル10に登録しておいた通知用電子メールアドレスに電子メールにて通知する(st9)。ここでは、通知用電子メールアドレスに依頼者ノード211を設定しているので、通知メッセージの電子メールが依頼者ノード211の電子メールアドレスへ届けられる。
【0022】
このような第1の実施例によれば、ファクシミリ送信処理の結果が電子メールによりファクシミリ送信依頼ノードへ通知される。したがって、ファクシミリ送信が正常終了した場合には正常終了した旨の通信結果をファクシミリ送信依頼ノードで受け取ることができ、異常の場合には送信エラーがあった旨の通信結果をファクシミリ送信依頼ノードで受け取ることができる。依頼者自信が、わざわざファクシミリ装置の設置場所まで出向いていき表示部の表示内容(異常メッセージ)をチェックする必要がなくなる。表示部に未達届け等のメッセージが出力された場合に、表示部をチェックし忘れた等の理由でメッセージが正しく伝わらないといった事態を未然に防ぐことができる。
【0023】
NETFAXがPSTNから受信したファクシミリデータの受信結果を電子メールでLAN上の受信ノードに転送する場合について説明する。
【0024】
ファクシミリデータを発信する発信ノードが、ファクシミリデータのヘッダ部に受信ノードのネットワーク上での電子メールアドレスを組み込んで送る。
【0025】
NETFAXでは、ファクシミリ部6でPSTNからファクシミリデータを受信し(st21)、ファクシミリデータを一旦ファクシミリデータ蓄積部5に蓄積する(st22)。CPU1は、受信したファクシミリデータのヘッダ部に挿入された受信ノードの通知用電子メールアドレスをデータの中から認識し(st23)、その通知用電子メールアドレスをRAM3内に設けたテーブル10に登録する(St24)。
【0026】
1頁又は全頁のファクシミリデータをファクシミリデータ蓄積部5に保存したところで、イメージデータの印刷を開始する(st25)。ファクシミリデータの受信から印刷までの処理工程を経てファクシミリ受信処理を終了する。ファクシミリ受信処理の結果を検知し(st26)、予め登録されている通知メッセージの中からファクシミリ部6での処理結果に基づいた通知メッセージを決める(st27)。そして、テーブル10に登録しておいた受信ノードの電子メールアドレスにその通知メッセージを電子メールにて通知する(St28)。
【0027】
このような第1の実施例によれば、ファクシミリ受信処理の結果が電子メールにより受信ノードへ通知されるので、受信ノードにてファクシミリデータがいつ到着したか知ることができ、ファクシミリ到着後すぐに入手することができると共に、送付されたファクシミリデータがなかなか送付先の手元に届かないといった問題も解決される。
【0028】
(第2の実施例)
図3は、第2の実施例に係る通信結果通知システムの適用される通信ネットワークの構成例を示している。LAN11にパーソナルコンピュータ(PC)で構成される第1の依頼者ノード12、管理者ノード13、NETFAX14が接続されている。NETFAX14はPSTN15経由でG3FAX16につながり電話回線によるファクシミリ通信ができる。また、LAN11が接続されるインターネット17には複数のLANが属しており、その中の一つのLAN18上に別の依頼者ノード19及びNETFAX20が存在している。以下、NETFAX14がファクシミリデータの中継及び印刷を行うものとして説明する。
【0029】
図4は、NETFAX14の機能ブロックを示している。NETFAX14は、FAX制御部21とLAN制御部30とを備えている。FAX制御部21には、ファクシミリ送受信処理及び送信結果通知処理を主に制御するCPU22、CPU22の実行するプログラムが格納されたROM23、各種テーブルが登録され又作業領域として使用されるRAM24が備えられている。さらに、FAX制御部21には、送信原稿の読取りを行うスキャナ部25、イメージデータを印刷するプリンタ部26、電話番号、電子メールアドレス等の各種情報を入力できるパネル部27、ファクシミリデータを変調及び復調するモデム28、LAN制御部30との間でデータをやり取りするシリアルインタフェース29が備えられている。一方、LAN制御部30には、LAN11との間でのファクシミリデータのやり取りを主に制御するCPU31、CPU31を動作させるプログラムの格納されたROM32、プログラムの使用するデータが格納されるRAM33、イーサネット(登録商標)等のLAN11に接続するためのLANインタフェース34、FAX制御部21に接続するためのシリアルインタフェース35を備えている。
【0030】
依頼者ノード(12、19、20)がNETFAX14にファクシミリデータの中継又は印刷を依頼する場合、依頼者ノードでファクシミリデータ又は印刷データを電子メール又はフレームにしてLAN11のデータストリームに送出する。依頼者ノードは、ファクシミリデータ又は印刷データを搬送する電子メール又はフレームの宛先アドレスに、印刷用アドレス又は中継用アドレスのいずれかをデータ内容に合わせて設定する。
【0031】
図5に中継用アドレスの具体例を示している。この中継用アドレスは、NETFAX14にファクシミリデータを中継させるためのパスワードと、宛先のG3FAX16の電話番号と、NETFAX14のホスト名と、ドメイン名とで構成されている。宛先アドレスのうち#と@とで挟んだ部分が宛先となるG3FAX16の電話番号であることを示している。図6は印刷用アドレスの具体例を示している。NETFAX14は宛先アドレスのデータの並びをみて中継用アドレスと印刷用アドレスとを識別する。
【0032】
また、NETFAX14には予め登録された特定の依頼者ノード以外からの中継は受け付けない機構が備えられている。NETFAX14で中継する依頼者ノードのドメイン名とパスワードとを登録した管理テーブルを予め準備して、FAX制御部21のRAM24に記憶している。
【0033】
図7に管理テーブルの構成を示している。図3のネットワーク構成上で経路3の中継のみ許可し、経路1、2の中継は許可しない場合であれば、経路3の依頼者ノードのドメイン名だけを管理テーブルに登録する。
【0034】
図9及び図10は、NETFAX14におけるファクシミリデータの中継処理のフローチャートを示している。図7に示す管理テーブルはファクシミリ制御部21側のRAM24にバックアップされて格納されており、起動時にLAN制御部30側へ転送される。
【0035】
LAN11内の依頼者ノート(パーソナルコンピュータ)12がNETFAX14に対してG3FAX16へのファクシミリデータの中継を依頼する場合について説明する。依頼者ノード12はファクシミリデータとして送信すべきデータを電子メールのフォーマットでNETFAX14へ送信する。このとき、依頼者ノード12では、図5に示す中継アドレスと発信元アドレスとを電子メールに設定する。
【0036】
NETFAX14は、依頼者ノード12からG3FAX16へ中継するファクシミリデータの電子メールを中継専用の電話番号で受信する(st31)。受信した電子メールに含まれたファクシミリデータ部分(テキストデータ、イメージデータ)をファクシミリデータのフォーマットに変換する。
【0037】
次に、LAN制御部30のRAM33に転送されている管理テーブルを参照してパスワードチェックする(st32)。図5に示す中継用アドレスの先頭に置かれたパスワード(ifax 001)を取り出して、管理テーブルに登録されているパスワードと照合する。管理テーブルに一致するパスワードがあることが確認できれば、パスワードが正しいと判断する(st33)。パスワードが正しい場合は、さらに管理テーブルを参照して発信元のドメイン名をチェックする(st34)。受信した電子メールの発信元アドレスに記述されているドメイン名を取り出し、この取り出した発信元のドメイン名と先にチェックしたパスワードに対応した管理テーブル上のドメイン名とを照合する。発信元のドメイン名が管理テーブルに登録されていれば、受信した電子メールのファクシミリデータを中継してもよいと判断する(st35)。なお、一つのパスワードに対して複数のドメイン名を登録することもできる。
【0038】
NETFAX14を中継に使用するためのパスワードを特定の依頼者に与えると共にそのパスワードを管理テーブルに登録しているので、NETFAX14で特定の依頼者からの中継依頼だけを受け入れるようにすることができる。
【0039】
また、パスワードを含んだ中継用アドレスが第三者に漏洩した場合であっても、ステップ34における処理で発信元のドメイン名を制限することで、NETFAX14の無断使用を防ぐことができる。
【0040】
上記ステップ35の処理において、依頼者ノード12からのメールデータを中継してもよいと判断した場合、メールデータをLAN制御部30側からファクシミリ制御部21側へシリアルインタフェース35を介して送る。
【0041】
ファクシミリ制御部21では、メールデータの中継用アドレスから#マークと@マークとで挟まれた宛先電話番号を取り出し、宛先電話番号及びメールデータをRAM24に一時保存する。ファクシミリ制御部21は、NETFAXを管理する管理者の管理者ノード13にログを送信する(st36)。管理者ノード13へ送信するログには発信元、宛先電話番号、及びデータの中身等を含む。このように、管理者ノード13には中継がある度に発信元アドレスと送信先電話番号が通知されるので、中継量が異常に増加するなどの状況に対して迅速にチェックをかけることができる。
【0042】
次に、先にRAM24に保持した宛先電話番号に発呼し、ファクシミリ用にフォーマット変換したメールデータをファクシミリ送信する(st37)。そして、送信結果を示すテキストデータを電子メールのテキスト部に格納し(st38)、さらに電子メールにファクシミリ送信した1頁目を添付ファイルとして格納する(st39)。送信結果及び1頁目を格納した電子メールを発信元アドレスに送信する(st40)。
【0043】
なお、ステップ33又は35の処理において、パスワード又はドメイン名が違っていた場合は、メールサーバにエラーを返す(st41)。メールサーバから依頼者ノードへエラーメールが返される。
【0044】
図10を参照して、通信結果を依頼者ノードへ通知するための通知処理を詳細に説明する。この通信結果通知処理は上記ステップ38−ステップ40に相当する。
【0045】
依頼者ノード12からNETFAX14に中継送信を依頼すると、NETFAX14が電子メールをファクシミリデータ(イメージデータ)に変換する。このときにメールデータの宛先アドレス及び発信元アドレスから宛先電話番号及び発信元アドレスを取り出して図8に示すような管理テーブルを作成し、宛先電話番号に発呼して依頼された宛先へファクシミリデータを送信する(st51)。
【0046】
NETFAX14は、既存のファクシミリ装置と同様の処理により送信結果を検知する(st52)。表示部に表示するためのメモリ(例えば、RAM24の一部)に、送信が正常に終了した場合には送受信履歴として送信OKと記憶され、送信できなかった場合には送信NGと記憶する。
【0047】
ステップ52の処理において送信履歴をメモリに記憶したら、送信結果の内容をチェックする(st53)。送信NGの場合は、送信異常を示すメッセージのテキストデータをメモリから読み出す(st54)。送信OKの場合は、送信完了を示すメッセージのテキストデータをメモリから読み出す(st55)。
【0048】
なお、送信完了の場合と送信異常の場合とでそれぞれメモリからテキストデータを読み出しているが、いずれか一方の場合だけにしてもよい。
【0049】
送信異常に対応したテキストデータ、または送信完了に対応したテキストデータを作成すると、依頼者ノードから中継するメールデータを受け取ったときに図8に示す管理テーブルに格納した発信元アドレスを当該管理テーブルから取り出す。依頼者ノード12のアドレスである発信元アドレスを、通信結果メールのメールアドレスとして設定する(st56)。上記ステップ54、55で作成した通信結果メッセージのテキストデータを、通信結果メールのtext/Plain部にコピーする(st57)。また、中継依頼を受けてステップ51で送信処理したイメージデータの1頁目を切り出し(st58)、切り出されたイメージデータをBase64変換してイメージ部にコピーする(st59)。すなわち、切り出したイメージデータをファイル化して添付する。
【0050】
そして、テキスト部に通信結果メッセージのテキストデータが挿入され、かつイメージ部に1頁目のイメージデータが添付された電子メールを依頼者ノードのアドレスとなる発信元アドレスへメールする(st60)。
【0051】
この結果、依頼者ノード12では、NETFAX14に対してG3FAX16への中継を依頼すると、NETFAX14から送信処理が終了した時点で通信結果メッセージ及び1頁目のイメージデータが添付された電子メールが送られてくる。したがって、依頼者はNETFAX14の設置場所へ送信結果を確認しに出向かなくて送信処理終了後、直ちに送信結果を知ることができる。
【0052】
また、発信元(ドメイン名)を偽って中継依頼した場合にあっては、送信結果通知がメールデータに設定されている発信元に戻されるので、偽って送信依頼したノードには送信結果通知が戻されないので結果通知のサービスから偽依頼者を排除できる。また、ドメイン名を承諾無しに使われた第3者のノードには本人が依頼していないメールの送信結果が通知されるので、第3者は自分のドメイン名が不正に使用されていることを発見できる。
【0053】
図11に、ファクシミリ制御部21からLAN制御部30へ送信結果等を受け渡すシーケンスが示されている。NETFAX14が依頼者ノードから受信したメールデータは全てファクシミリ制御部21で管理される。ファクシミリ制御部21から管理テーブルの発信元アドレスが返信メールアドレスとして渡されるとLAN制御部30で結果通知メールの宛先に返信メールアドレスをセットする。また、ファクシミリ制御部21から送信結果テキストがLAN制御部30へ渡されると、結果通知メールのテキスト部に送信結果テキストをコピーする。
【0054】
このように、ファクシミリ制御部21側で全てのデータを管理することにより、複雑な制御を可能にするとともに、送達確認を通常のメール送信と同じ制御で行うことができ、プログラム構成を簡素化できる。さらに、通常のファクシミリ制御部21のほうがLAN制御部30よりもCPUの機能が高機能であるため、ファクシミリ制御部21側でデータの管理を行う方がより大きなデータを扱うことができる。
【0055】
(第3の実施例)
第3の実施例は、ネットワーク経由でプリント処理の依頼を受けたプリント装置がプリント処理結果を電子メールで通知する通信結果通知システムである。第3の実施例に係る通信結果通知システムにおけるプリント装置は、図24に示すネットワーク上に配置されており、ネットワーク経由でプリントデータを受け取る。
【0056】
図12は、第3の実施例に係る通信結果通知システムにおけるプリント装置の基本構成図である。プリント装置は、装置全体の制御を行うCPU41、CPU41の処理内容などを記述したプログラムを格納するROM42、プログラムのデータ用領域として使用されるRAM43、LPD等のプリンタープロトコルでプリント処理を行うプリンタ部44、プリントデータをLAN上でやりとりするLANインターフェイス部45を有している。
【0057】
図13は、プリント処理の結果を通知用電子メールアドレスに対し通知する処理を示すフローチャートである。プリント装置では、依頼者ノードからプリント依頼の出されたプリントデータを受信すると(st70)、その受信したプリントデータに付加されている通知用電子メールアドレスを前記データの中から認識する(St71)。
【0058】
なお、プリント処理を依頼した依頼者ノードにプリント処理結果を通知する場合は、プリントデータに付加される発信元アドレスを通知用電子メールアドレスに使用できるので特別に通知用電子メールアドレスを追加する必要がない。また、依頼者ノードとプリント処理結果の通知先ノードとが相違する場合は、依頼者ノードでプリントデータに通知先ノードの電子メールアドレスを通知用電子メールアドレスとして設定する。
【0059】
CPU41は、プリントデータの中から認識した通知用電子メールアドレスをRAM43に設けられた返信アドレステーブルに登録する(st72)。CPU41からプリンタ部44に対してプリント処理を指示する。この結果、受信したプリントデータのプリント処理が実行される(st73)。プリント処理が実行されたならば、プリンタ部44でのプリント処理結果を検知する(st74)。検知した処理結果に応じた通知メッセージを決め(st75)、先に返信アドレステーブルT1に登録した通知用電子メールアドレスを取り出す。この通知用電子メールアドレスに通知メッセージを電子メールにて通知する(st76)。
【0060】
図14は、上記ステップ74において検知したプリント処理の結果が正常終了であった場合の処理フローを示す。先ず、プリント処理の結果を検知し(st81)、プリント処理が正常終了されていることを確認する(st82)。正常終了されていることが確認されると、正常終了した旨のメッセージを返信アドレステーブルT1に登録されている通知用電子メールアドレスに対し電子メールで通知する(st83)。なお、ステップ82の処理において、正常終了していないことが判明した場合は、正常終了した旨のメッセージは通知しない。
【0061】
図15は、上記ステップ74において検知したプリント処理の結果が異常終了であった場合の処理フローを示す。プリント処理の結果を検知し(st84)、プリント処理が異常終了していないかどうか判断する(st85)。プリント処理が異常終了していることを確認できれば、異常の旨を表すメッセージを返信アドレステーブルT1に登録した通知用電子メールアドレスに対し通知する(st86)。なお、異常でない場合は、異常メッセージは通知しない。
【0062】
このように上記第3の実施例によれば、受信したプリントデータの中から直接に、処理結果を通知する電子メールアドレスを知ることができ、プリント処理を依頼した依頼者ノードに対してプリント処理結果を通知することができる。したがって、プリント処理を依頼した依頼者がわざわざプリンタ装置の設置場所まで様子を見に行く必要がなく、その場でプリント処理の結果が得られる。
【0063】
プリント処理を依頼する側は、パソコンに表示されたダイヤログボックスにおいて、通知先となる電子メールアドレスを指定し設定ボタンを押すことにより、容易に上記に基づいたプリント処理を実行することができる。
【0064】
また、通知先となる電子メールアドレスを一度設定すれば、次回のプリント処理依頼時にはダイヤログボックスは表示されず再度通知用電子メールアドレスを設定する必要はないが、必要に応じて変更することも可能となる。
【0065】
(第4の実施例)
次に本発明の第4の実施例について説明する。
【0066】
第4の実施例は、ネットワーク経由でプリント処理の依頼を受けたプリント装置がプリント処理結果を電子メールで通知するシステムであり、基本構成は第3の実施例と同じである。プリント装置は、図24に示すネットワーク上に配置されており、ネットワーク経由でプリントデータを受け取る。
【0067】
図16は、複数のプリント処理依頼者から受信された複数プリントデータの各々の処理結果を前記複数プリントデータそれぞれに付加された各通知用電子メールアドレスに対して通知する処理を示すフローである。
【0068】
複数の依頼ノードから同時期に複数のプリントデータを受信した場合は(st90)、全てのプリントデータをRAM43に確保したストレージに保管する(st91)。ストレージに保管された各プリントデータからそれぞれの通知用電子メールアドレスを認識し(st92)、これら認識した通知用電子メールアドレスをそれぞれのプリントデータと対応させて前記返信アドレステーブルT1に登録して記憶する(st93)。プリントデータそれぞれのプリント処理を行い(st94)、それぞれについてプリント処理の結果が正常終了か異常かを検知する(st95)。前記結果に基づき各々の通知メッセージを決定し(st96)、前記テーブルT1参照により取得したプリントデータと対応する各通知用電子メールアドレスに対して前記各々の通知メッセージを通知する(st97)。
【0069】
図17は、上記ステップ93で登録されたプリントデータと通知用電子メールアドレスとの対応テーブルT1を現すものであり、受付番号はプリントデータが受け付けられた順番により決定する。通知用電子メールアドレスはプリントデータの中に付加された通知用電子メールアドレスであり、通知用電子メールアドレスと受付番号とは対応づけられている。図示の例では、受付番号1のプリントデータは通知用電子メールアドレスが123.456.789.00となり、プリントデータのプリント処理結果は前記アドレスに対して通知されることになる。
【0070】
このように第4の実施例によれば、複数のプリント処理依頼側から受信された複数のプリントデータ全てに、各々のプリント処理結果を通知する電子メールアドレスが付加されているので、プリント処理依頼者は個別に処理の結果を得ることができる。
【0071】
(第5の実施例)
次に本発明の第5の実施例について説明する。
【0072】
第5の実施例は、ネットワーク経由でプリント処理の依頼を受けたプリント装置がプリント処理結果を電子メールで通知するシステムであり、基本構成は第3の実施例と同じである。プリント装置は、図24に示すネットワーク上に配置されており、ネットワーク経由でプリントデータを受け取るものとする。
【0073】
図18は、プリント処理の結果がプリントデータにて指定された通知可能な結果情報と一致する場合に、通知用電子メールアドレスに対し結果を通知する処理を示すフローである。
【0074】
依頼者ノード211では、通知用電子メールアドレスおよび通知対象とする処理結果の種類(通知可能結果情報)を、プリント装置に依頼するプリントデータに付加する。
【0075】
プリント装置では、依頼者ノード211からネットワーク経由でプリントデータを受信する(st101)。受信したプリントデータの中から通知用電子メールアドレスおよび通知可能結果情報の種類を認識する(st102)。プリントデータの中から認識した通知可能結果情報を、返信アドレステーブルT1の通知用電子メールアドレスに対応させて同テーブルT1に登録する(st103)。
【0076】
図19は、ステップ103で登録された通知用電子メールアドレスと通知可能結果情報の種類とが対応づけられたテーブルT1をあらわす。このテーブルT1に設定されている番号はプリントデータ毎にユニークに(1対1に対応づけて)付与された数値である。さらに、ステップ102で認識された通知用電子メールアドレスと通知可能情報結果の種類が対応づけられて記述される。1つの通知用電子メールアドレスに対し複数の通知可能結果情報の指定が可能とされる。図示の例では、番号1で示されるプリントデータの通知用電子メールアドレスは123.456.789.00であり、プリント結果が「紙詰まり」、「通信エラー」、「用紙切れ」の3種類の場合に限り前記電子メールアドレス先に前記結果を表すメッセージが通知されることを示す。
【0077】
通知用電子メールアドレス及び通知可能結果情報をテーブルT1に設定した後、そのプリントデータを印刷するためのプリント処理を行う(st104)。プリント処理が実行された場合は、このプリント処理の結果を検知する(st105)。そして、検知した処理結果と一致する通知可能結果情報が上記テーブルT1内の該当番号に対応した通知可能結果情報に登録されているか否かチェックする(st106)。検知された処理結果と一致する通知可能結果情報がテーブルT1に登録されていることが確認できた場合(st107)、予め登録された通知メッセージの中から処理結果に対応した通知メッセージを決め(st108)、その決めた通知メッセージを前記テーブルT1内の電子メールアドレスに対して電子メールで通知する(st109)。
【0078】
ステップ107の処理において、処理結果と一致する通知可能結果情報がテーブルT1に登録されていない場合は、電子メールによる通知は行わない。
【0079】
このような第5の実施例によれば、プリント処理依頼側は通知用電子メールアドレスと通知可能結果情報の種類とをダイナミックに指定することができるので、プリントデータに指定した特定のプリント結果が発生した場合に限り、依頼者ノードでメッセージを受けることができる。
【0080】
(第6の実施例)
次に本発明の第6の実施例について説明する。
【0081】
第6の実施例は、ネットワーク経由でプリント処理の依頼を受けたプリント装置がプリント処理結果を電子メールで通知するシステムであり、基本構成は第3の実施例と同じである。プリント装置は、図24に示すネットワーク上に配置されており、ネットワーク経由でプリントデータを受け取るものとする。
【0082】
図20は、プリント処理の結果が「プリントキュー待ち」であり、かつプリントデータにて指定された通知可能結果情報に「プリントキュー待ち」が含まれている場合において、通知用電子メールアドレスに対し結果を通知する処理を示すフローである。
【0083】
依頼者ノード211は、プリント装置に依頼するプリントデータの中に「プリントキュー待ち」を通知可能結果情報の一つとして設定する。
【0084】
プリント装置は、依頼者ノード211から通知可能結果情報に「プリントキュー待ち」の設定されたプリントデータを受信する(st110)。受信したプリントデータに付加された通知用電子メールアドレスおよび「プリントキュー待ち」を含んだ通知可能結果情報をプリントデータの中から認識する(st111)。プリントデータから認識した通知用電子メールアドレスを返信アドレステーブルT1に登録し、この通知用電子メールアドレスに対応して「プリントキュー待ち」を含む通知可能結果情報を登録する(st112)。
【0085】
プリント装置では、ステップ110で受信したプリントデータを印刷するプリント処理を行う(st113)。このとき、別のプリント依頼が入っていれば今回依頼されたプリント依頼は「プリントキュー待ち」の状態となる。そこで、このプリント装置に「プリントキュー待ち」の状態が発生しているか否か検知する(st114)。CPUは、プリント処理をプリンタ部に指示したときに「プリントキュー待ち」の状態を検知した場合は、テーブルT1内に登録された通知可能結果情報に「プリントキュー待ち」が登録されていないかどうかチェックする(st115)。チェックの結果、「プリントキュー待ち」が登録されていることが確認できた場合(st116)、付属情報となる待ちキューの数、およびキューサイズを取得する(st117)。待ちキューの数およびキューサイズを付属情報に含む通知メッセージを決め(st118)、この通知メッセージを前記テーブルT1内の前記結果情報と対応する電子メールアドレスに対して通知する(st119)。
【0086】
ステップ116の処理において、「プリントキュー待ち」が登録されていない場合は、待ちキューから外れて次のプリント処理に移行したところで再度処理結果を検知して、前述した第5の実施例と同様の結果通知を行う。
【0087】
このような第6の実施例によれば、プリント状態が「プリントキュー待ち」により正常終了しない場合でも、その状態、および付属情報を得ることができるため、プリントデータが出力されない理由に加え、どの位で処理が実行され終了するかのおおよその見当がつけられる。その結果、何度もプリント装置のところまでいってチェックする手間や、プリントアウトされるまでに長時間かかるような場合にはその間に別の作業を入れることができる。なお、キュー数とキューサイズに基づいて待ち時間を算出するようにしてもよい。
【0088】
(第7の実施例)
次に本発明の第7の実施例について説明する。
【0089】
第7の実施例は、ネットワーク経由でプリント処理の依頼を受けたプリント装置がプリント処理結果を電子メールで通知するシステムであり、基本構成は第3の実施例と同じである。プリント装置は、図24に示すネットワーク上に配置されており、ネットワーク経由でプリントデータを受け取るものとする。ネットワーク上にはプリント結果の通知先となる管理者ノードが配置される。
【0090】
図21は、電子メールによりあらかじめ登録された管理者通知用電子メールアドレスに対してもプリント処理の結果を通知する処理を示すフローである。
【0091】
管理者ノード、依頼者ノード又は他のノードから事前に管理者ノードの電子メールアドレスである管理者通知用電子メールアドレスを、プリント装置に対して電子メールで通知する。
【0092】
プリント装置では、管理者通知用電子メールアドレスを通知するための電子メールを受信し(st120)、電子メールの中から管理者通知用電子メールアドレスを認識すると(st121)、その認識した管理者通知用電子メールアドレスを管理者通知アドレステーブルT2に登録する(st122)。管理者通知アドレステーブルT2はプリント装置のRAMに確保する。
【0093】
たとえば、特定のプリント装置にプリント処理を依頼した場合、プリント結果を管理者に伝えなければならない場合がある。このような場合に、プリント装置にプリント処理を依頼するのに先立って、依頼者ノードから管理者ノードの管理者通知用電子メールアドレスを通知する。
【0094】
プリント装置では、プリントデータを受信すると(st123)、プリントデータの中に付加されている通知用電子メールアドレスを認識し(st124)、その認識した通知用電子メールアドレスを返信アドレステーブルT1に登録する(st125)。受信したプリントデータを印刷するためのプリント処理を行い(st126)、その処理結果を検知する(st127)。検知した処理結果に基づいた通知メッセージを決め(st128)、決定した通知メッセージをステップ122でテーブルT2に登録した管理者通知用電子メールアドレスおよびステップ125でテーブルT1に登録した通知用電子メールアドレスに対してそれぞれ通知する(st129)。
【0095】
このような第7の実施例によれば、プリント処理の結果を依頼者ノードだけでなく電子メールにより管理者ノードへも通知することができる。
【0096】
(第8の実施例)
次に本発明の第8の実施例について説明する。
【0097】
第8の実施例は、ネットワーク経由でプリント処理の依頼を受けたプリント装置がプリント処理結果を電子メールで通知するシステムであり、基本構成は第3の実施例と同じである。プリント装置は、図24に示すネットワーク上に配置されており、ネットワーク経由でプリントデータを受け取るものとする。ネットワーク上にはプリント結果の通知先となる複数の管理者ノードが配置される。
【0098】
第8の実施例では、あらかじめ電子メールにより管理者通知用電子メールアドレスと対応して登録された通知可能結果情報の種類と、プリントデータにて通知用電子メールアドレスと対応して指定された通知可能結果情報の種類と、実際のプリント処理結果とが一致する場合において、各々の電子メールアドレスに対し結果を通知する。
【0099】
図22は、通知可能結果情報の種類と実際のプリント処理結果とが一致する場合において、管理者通知用電子メールアドレスと通知用電子メールアドレスとに対し結果を通知する処理を示すフローである。
【0100】
管理者ノードからプリント装置に対して管理者ノードの電子メールアドレス(管理者通知用電子メールアドレス)と通知可能結果情報とを含んだ電子メールを通知する。
【0101】
プリント装置では、電子メールを受信し(st130)、受信した電子メールから管理者通知用電子メールアドレスA、および通知可能結果情報の種類を認識する(st131)。当該電子メールから管理者通知用電子メールアドレスAと前記通知可能結果情報の種類とを取り出して、両者を対応づけて管理者用結果情報テーブルT3に登録する(st132)。
【0102】
図23は管理者用結果情報テーブルT3を示している。管理者用結果情報テーブルT3では、ステップ132で登録された管理者通知用電子メールアドレスと通知可能結果情報(通知メッセージ種類)とが対応づけられて記述される。管理者用結果情報テーブルT3はプリント装置のRAM43に確保される。1つの管理者通知用電子メールアドレスに対し複数の通知可能結果情報が指定できる。図示の例では、番号1で示される管理者通知用電子メールアドレスは123.456.789.00であり、プリント結果が「紙詰まり」、「通信エラー」、「用紙切れ」の3種類の場合に限り前記電子メールアドレス先に前記結果の旨を表すメッセージが通知されることを示す。
【0103】
プリント装置では、プリントデータを受信すると(st133)、プリントデータに付加された通知用電子メールアドレスB、および通知可能結果情報の種類を当該プリントデータの中から認識する(st134)。通知用電子メールアドレスBに対応した通知可能結果情報を結果情報対応テーブルT4に登録する(st135)。結果情報対応テーブルT4は、図19と同様のデータ構成になっており、プリント装置のRAM43に確保される。
【0104】
プリント装置で受信したプリントデータのプリント処理を行い(st136)、その処理結果を検知する(st137)。検知した処理結果と一致する結果情報が結果情報対応テーブルT4に登録されているかチェックし(st138)、処理結果と一致する結果情報が登録されていればその結果情報を通知メッセージに決定する(st139)。ステップ139の処理で処理結果と一致する結果情報が登録されていた場合には(st140)、結果情報対応テーブルT4に登録した依頼者ノードの電子メールアドレスBに対して前記通知メッセージを通知する(st141)。ステップ138の処理で一致する結果情報がなかった場合は何もしない。
【0105】
さらに、管理用結果情報テーブルT3に前記処理結果と一致する結果情報があるかどうかチェックし(st142)、前記処理結果と一致する結果情報が登録されていることが確認できた場合(st143)、管理用結果情報テーブルT3に登録した管理者通知用電子メールアドレスAに対して前記通知メッセージを通知する(st144)。ステップ142の処理で一致しなかった場合は何もしない。
【0106】
このように第8の実施例によれば、電子メールにより複数の管理者通知用電子メールアドレスが通知可能結果情報と対応づけて登録できるので、プリント処理依頼側へは勿論のこと、プリント処理の結果を必要に応じて複数の管理者へも通知することができる。
【0107】
第3の実施例から第8の実施例で説明したプリント処理の結果通知方法を、第1の実施例又は第2の実施例で説明したファクシミリ送信の通信結果通知システムに適用する。
【0108】
第1の実施例又は第2の実施例において、第3の実施例で示すように正常終了メッセージ、異常終了メッセージをファクシミリ送信又は受信処理の処理検知結果に応じて電子メールで依頼者ノードに通知する。
【0109】
また、第1の実施例又は第2の実施例において、第4の実施例で示すように複数のファクシミリデータの送信処理依頼又は受信処理依頼を受けたときに、それぞれのファクシミリデータの中から通知用電子メールアドレスを取り出して図17に示すようなテーブルに登録し、個々の送信処理又は受信処理をテーブルに取り出した電子メールアドレスに通知する。
【0110】
また、第1の実施例又は第2の実施例において、第5、第8の実施例で示すように依頼者ノードで通知を必要とする通知可能結果情報をファクシミリデータに付加して依頼し、NETFAXにおいて図19に示すようなテーブルを作成する。テーブルに登録した結果情報が送信又は受信処理の結果と一致したときに依頼者ノード等へ通知する。
【0111】
また、第1の実施例又は第2の実施例において、第6の実施例で示すようにファクシミリデータの送信待ち状況を検知して、送信待ち状況が発生している場合には依頼者ノード又は管理者ノードに待ち状況を電子メールで通知する。
【0112】
また、第1の実施例又は第2の実施例において、第7、第8の実施例で示すように図19及び図23に示すようなテーブルを作成し、プリント処理及びプリントデータをファクシミリ送信処理及びファクシミリデータに代えて図22に示す処理を行う。
【0113】
本発明は、上記した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
【0114】
(産業上の利用可能性)
本発明は、ファクシミリデータの送信処理を、ネットワーク上のファクシミリ装置に依頼する通信システムに用いるのに適している。
【0115】
【発明の効果】
本発明は、LAN経由で依頼された処理の処理結果を、依頼者ノード又は管理者ノードへ電子メールで迅速に通知することができ、ネットワーク経由で依頼した処理の結果通知作業を効率化することができる、といった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係る通信結果通知システムにおけるファクシミリ装置の機能ブロック図
【図2】ファクシミリ出力結果を通知用電子メールアドレスに通知する手順を示すフロー図
【図3】第2の実施例に係る通信結果通知システムにおけるファクシミリ装置に対する依頼ルートを示すネットワーク構成図
【図4】第2の実施例に係る通信結果通知システムにおけるファクシミリ装置の機能ブロック図
【図5】第2の実施例においてメールデータに付加した中継用アドレスを示す図
【図6】第2の実施例においてメールデータに付加した印刷用アドレスを示す図
【図7】パスワード及びドメイン名の管理テーブルの構成図
【図8】ファクシミリデータから取り出した宛先電話番号と発信元アドレスを示す図
【図9】第2の実施例において送信結果を通知用電子メールアドレスに通知する全体の手順を示すフロー図
【図10】第2の実施例において送信結果をメールする手順を示すフロー図
【図11】送信結果を制御部間で受け渡すシーケンス図
【図12】第3の実施例に係る通信結果通知システムにおけるプリント装置の機能ブロック図
【図13】第3の実施例におけるプリント結果を通知用電子メールアドレスに通知する手順を示すフロー図
【図14】第3の実施例におけるプリント結果正常結果通知フロー図
【図15】第3の実施例におけるプリント結果異常結果通知フロー図
【図16】第4の実施例において複数の通知用電子メールアドレスへ各プリント結果を通知する手順を示すフロー図
【図17】第4の実施例におけるプリントデータと通知用電子メールアドレス対応テーブル図
【図18】第5の実施例におけるプリント結果と通知可能結果情報が一致した場合に結果を通知する手順を示すフロー図
【図19】第5の実施例における通知用電子メールアドレスと通知可能結果情報対応テーブル図
【図20】第6の実施例におけるプリントキュー待ち時に結果を通知する手順を示すフロー図
【図21】第7の実施例におけるプリント結果を管理者通知用電子メールアドレスに通知する手順を示すフロー図
【図22】第8の実施例におけるプリント結果と管理者用通知可能結果情報が一致した場合に結果を通知する手順を示すフロー図
【図23】第8の実施例における管理者通知用電子メールアドレスと通知可能結果情報対応テーブル図
【図24】LAN経由でプリント及びファクシミリ送信する既存のシステム構成図
【図25】従来のプリント装置の機能ブロック図
【符号の説明】
1 CPU
2 ROM
3 RAM
4 フォーマット変換部
5 ファクシミリデータ蓄積部
6 ファクシミリ部
7 LANインターフェイス部
8 モデム
9 ネットワークコントロールユニット

Claims (2)

  1. 電子メールを受信する電子メール受信手段と、この電子メール受信手段で受信した電子メールデータをファクシミリデータに変換して公衆回線網を介しファクシミリ送信するファクシミリ送信手段と、パスワードが登録された記憶手段とを具備し、前記電子メール受信手段で受信した宛先アドレスの@直前の電話番号データをファクシミリ送信先として設定するとともに、前記宛先アドレス内であって前記電話番号データとは別のパスワードが前記記憶手段に登録されていなければメールサーバにエラーを返すことを特徴とする電子メール装置。
  2. 電子メールを受信し、受信した電子メールデータをファクシミリデータに変換して公衆回線網を介しファクシミリ送信する中継転送方法において、受信した宛先アドレスの@直前の電話番号データをファクシミリ送信先として設定するとともに、前記宛先アドレス内であって前記電話番号データとは別のパスワードが登録されていないパスワードであればメールサーバにエラーを返すことを特徴とする中継転送方法。
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