JP2000224355A - ネットワークファクシミリ装置およびその通信制御方法 - Google Patents

ネットワークファクシミリ装置およびその通信制御方法

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JP2000224355A
JP2000224355A JP11026869A JP2686999A JP2000224355A JP 2000224355 A JP2000224355 A JP 2000224355A JP 11026869 A JP11026869 A JP 11026869A JP 2686999 A JP2686999 A JP 2686999A JP 2000224355 A JP2000224355 A JP 2000224355A
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Yoshiyuki Naito
芳幸 内藤
Tatsuhiko Yokohama
竜彦 横濱
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワークを通じて画像データの授受を行
うネットワークファクシミリ装置において、通信相手が
エラー通知機能を有していても、エラー通知のピンポン
状態が生じてしまうのを防止する。 【解決手段】 ネットワーク20を介してデータを受信
すると、受信したデータの画像形成を行うとともに、受
信したデータの画像形成が行えない場合にその旨を通知
するためのエラー情報を当該データの発信元へ送信する
ように構成されたネットワークファクシミリ装置10に
おいて、データを受信すると受信したデータが当該デー
タの発信元からのエラー情報であるか否かを判断し、受
信したデータがエラー情報であれば、当該データの画像
形成が行えない場合であっても、当該データの発信元へ
のエラー情報の送信を禁止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワーク環境
下においてファクシミリ装置として用いられるネットワ
ークファクシミリ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ネットワーク技術の進展に伴い、
ネットワークを通じて画像データの授受を行うネットワ
ークファクシミリ装置が広く用いられつつある。このよ
うなネットワークファクシミリ装置としては、例えばイ
ンターネットと呼ばれる広域ネットワークを通じて画像
データの授受を行う、いわゆるインターネットファクシ
ミリ装置が知られている。
【0003】インターネットファクシミリ装置は、授受
すべき画像データを、例えばIETF(Internet Engin
eering Task Force)で規定されたプロトコルであるSM
TP(Simple Mail Transfer Protocol)に従いつつ、電
子メールとして送受信することで、インターネット上の
他装置との間で画像データを授受し得るように構成され
たものである。すなわち、インターネットファクシミリ
装置では、授受すべき画像データをメール内容とする電
子メールを、アドレスが指定されたインターネット上の
他装置に対して送信したり、また他装置から受信した電
子メールに含まれる画像データを、可視画像として出力
用紙上に出力するようになっている。したがって、イン
ターネットファクシミリ装置を用いれば、公衆回線網を
利用した一般的なファクシミリ伝送(例えばG4ファク
シミリ)に比べて通信コストの低減を図りつつ、例えば
一つの電子メールを複数の送信先に対して送信するとい
ったような、より柔軟性の高いファクシミリ伝送が可能
となる。
【0004】ところで、インターネットファクシミリ装
置を始めとしたネットワークファクシミリ装置には、例
えば出力用紙切れ、装置故障、通信トラブルといったエ
ラーが発生した場合であっても、これに対する処置を迅
速に行い得るようにすべく、エラーが発生するとその旨
を画像データの発信元に通知する機能を有したものがあ
る。具体的には、例えば特開平10−224584号公
報に、エラーが発生した旨を電子メールによって発信元
に通知することが開示されている。このようなエラー通
知機能を有していれば、ネットワークファクシミリ装置
は、エラーの発生によって他装置からの画像データを出
力用紙上に出力できない場合であっても、これに対する
処置をユーザ等に迅速に行わせることが可能となるの
で、結果として効率の良い処理を実現できるようにな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
エラー通知機能を有したネットワークファクシミリ装置
では、その通信相手もエラー通知機能を有していると、
以下に述べるような問題が生じてしまうおそれがある。
【0006】例えば、通信相手に対して画像データをメ
ール内容とする電子メールを送信した場合に、その通信
相手が画像出力を行えない状態にあると、その通信相手
からはエラー通知としてエラーが発生した旨の電子メー
ルが返信される。このとき、画像データの発信元である
ネットワークファクシミリ装置も画像出力を行えない状
態にあると、そのネットワークファクシミリ装置では、
通信相手からエラー通知として返信された電子メールに
対しても、エラーが発生した旨の電子メールを返信して
しまうこととなる。
【0007】つまり、ネットワークファクシミリ装置と
その通信相手との双方にエラーが発生していると、双方
の間でエラー通知のピンポン状態が生じてしまい、少な
くともいずれか一方のエラーが解消するまでエラー通知
が双方の間を往復することとなる。そのため、かかる場
合には、ネットワークファクシミリ装置、その通信相手
およびこれらの間を接続するネットワークのそれぞれに
対し、余計な負担が加わることとなり、結果として効率
の良い処理が実現できなくなってしまうおそれがある。
【0008】そこで、本発明は、以上に述べた問題点に
鑑み、通信相手がエラー通知機能を有していても、エラ
ー通知のピンポン状態が生じてしまうことのないネット
ワークファクシミリ装置およびその通信制御方法を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために案出されたネットワークファクシミリ装置
で、ネットワークを介してデータを受信する受信手段
と、前記受信手段が受信したデータの画像形成を行う画
像形成手段と、前記画像形成手段でのデータの画像形成
が行えない場合に、その旨を通知するためのエラー情報
を当該データの発信元へ送信するエラー情報送信手段
と、前記受信手段が受信したデータが当該データの発信
元からのエラー情報であるか否かを判断する判断手段
と、前記判断手段がエラー情報であると判断すれば、前
記画像形成手段でのデータの画像形成が行えない場合で
あっても、前記エラー情報送信手段によるエラー情報の
送信を禁止する禁止手段とを備えることを特徴とするも
のである。
【0010】また、本発明は、上記目的を達成するため
に案出されたネットワークファクシミリ装置の通信制御
方法で、ネットワークを介してデータを受信すると、受
信したデータの画像形成を行うとともに、受信したデー
タの画像形成が行えない場合にその旨を通知するための
エラー情報を当該データの発信元へ送信するように構成
されたネットワークファクシミリ装置にて用いられる方
法であって、ネットワークを介してデータを受信する
と、受信したデータが当該データの発信元からのエラー
情報であるか否かを判断し、受信したデータがエラー情
報であれば、当該データの画像形成が行えない場合であ
っても、当該データの発信元へのエラー情報の送信を禁
止することを特徴とする。
【0011】上記構成のネットワークファクシミリ装置
または上記手順の通信制御方法によれば、ネットワーク
を介してデータを受信すると、そのデータがエラー情報
であるか否かを判断し、受信したデータがエラー情報で
なければ、その受信したデータの画像形成を行う。ただ
し、受信したデータがエラー情報であれば、そのデータ
は画像形成を行うべきものではなく、そのデータの発信
元での画像形成が行えない旨を通知するためのものであ
るため、画像形成が行えない状態にあっても、その旨を
当該発信元へ通知するためのエラー情報の送信を禁止す
る。したがって、このネットワークファクシミリ装置ま
たは通信制御方法によれば、受信したエラー情報に対し
て、新たなエラー情報を返信してしまうことがなくな
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明に係わ
るネットワークファクシミリ装置およびその通信制御方
法について説明する。ただし、ここでは、本発明を、イ
ンターネットファクシミリ装置(以下「インターネット
FAX」と称す)に適用した場合を例に挙げて説明す
る。
【0013】図1は本発明をインターネットFAXに適
用した場合における概略構成の一例を示すブロック図で
あり、図2はそのインターネットFAXが用いられるネ
ットワーク環境の概要の一例を示すブロック図である。
【0014】ここで、先ず、インターネットFAXが用
いられるネットワーク環境について説明する。図2に示
すように、インターネットFAX10は、広域ネットワ
ークであるインターネット20に接続した状態で用いら
れるものである。このインターネット20上には、イン
ターネットFAX10の通信相手となり得る、他のイン
ターネットFAX21a,21b…、サーバ装置22お
よびコンピュータ装置(以下「PC」と称す)23a,
23b…等が存在している。なお、インターネットFA
X10に接続するネットワークは、インターネット技術
を利用したイントラネット等であってもよい。
【0015】さらに、インターネットFAX10は、I
SDN(Integrated Services Digital Network)等の公
衆回線網30にも接続している。この公衆回線網30上
には、一般的なファクシミリ伝送(例えばG4ファクシ
ミリ)を行うファクシミリ装置31および電話機32等
が存在している。なお、この公衆回線網30は、PBX
(Private Branch Exchange)によって管理される構内回
線網であってもよい。
【0016】このように、インターネット20および公
衆回線網30に接続するインターネットFAX10は、
インターネット20上の通信相手または公衆回線網30
上の通信相手と画像データの授受を行うために、図1に
示すように構成されている。すなわち、インターネット
FAX10は、ネットワークインタフェース(以下、イ
ンタフェースを「I/F」と略す)11と、公衆回線I
/F12と、スキャナ13と、操作パネル14と、プリ
ンタエンジン15と、ハードディスク装置(Hard Disk
Drive;以下「HDD」と略す)16aと、RAM(Rand
om Access Memory)16bと、ROM(Read Only Memo
ry)16cと、CPU(Central Processing Unit)17
と、音声合成部18と、これらを互いに接続するバス
(アドレスバスおよびデータバス)19と、を備えて構
成されている。以下、これらの各部について順に説明す
る。
【0017】ネットワークI/F11は、インターネッ
トFAX10をインターネット20に接続するためのI
/Fであり、そのインターネット20上の通信相手との
間の通信を可能にするものである。そのために、ネット
ワークI/F11では、例えばIETFから発行された
RFC(Request For Comments)821によって規定さ
れるSMTPを始めとした、所定のネットワークプロト
コルに従ってネットワーク通信を行うようになってい
る。
【0018】公衆回線I/F12は、インターネットF
AX10を公衆回線網30に接続するためのI/Fであ
り、その公衆回線網30上の通信相手との間の通信を可
能にするものである。
【0019】スキャナ13は、インターネット20上の
通信相手または公衆回線網30上の通信相手へ送るべき
画像データを取得するためのものである。詳しくは、ス
キャナ13では、原稿に描かれた画像を周知技術を利用
して光学的に読み取ることで、その原稿から例えばビッ
トマップ状の画像データを取得するようになっている。
【0020】操作パネル14は、インターネットFAX
10のユーザが操作するためのものである。さらに詳し
くは、ユーザによる情報入力が行われるとともに、ユー
ザに対する情報表示を行うものである。この操作パネル
14において入力される情報としては、例えばスキャナ
13で取得した画像データの送信先についての情報(ア
ドレス、電話番号等)がある。また、この操作パネル1
4が表示する情報としては、例えばユーザによる情報入
力結果やインターネットFAX10の装置状態に関する
情報などがある。
【0021】プリンタエンジン15は、インターネット
20上の通信相手または公衆回線網30上の通信相手か
ら受け取ったデータの出力を行うためのものである。詳
しくは、プリンタエンジン15では、周知の電子写真技
術を利用して、受け取ったデータの画像形成を行い、そ
のデータを可視画像として出力用紙上に印刷出力するよ
うになっている。
【0022】HDD16aは、大容量を有した記憶装置
であり、各種データ等の保持蓄積に使用されるものであ
る。例えば、HDD16aでは、インターネット20上
の通信相手または公衆回線網30上の通信相手から受け
取ったデータのスプールを行うようになっている。
【0023】RAM16bは、高速処理が可能な記憶装
置であり、例えばCPU17が処理を実行する際のワー
クメモリとして使用されたり、ネットワークI/F1
1、公衆回線I/F12またはプリンタエンジン15が
処理を実行する際のバッファメモリとして使用されるも
のである。
【0024】ROM16cは、不揮発性の記憶装置であ
り、CPU17が実行する所定プログラムや、その実行
の際に用いられる各種データ(パラメータ)等が、予め
格納されているものである。
【0025】CPU17は、ROM16c内の所定プロ
グラムを実行することで、詳細を後述するように、イン
ターネットFAX10全体の動作制御およびその状態管
理を行うものである。
【0026】音声合成部18は、周知の音声合成技術を
利用して、ROM16c内に格納されている所定の文書
データを、アナログ信号である音声データに変換するも
のである。
【0027】ここで、以上のように構成されたインター
ネットFAX10における処理動作例、特にこのインタ
ーネットFAX10が通信相手との通信を行う際のCP
U17での制御処理例について詳しく説明する。ただ
し、このインターネットFAX10は、公衆回線網30
上の通信相手との通信時には、一般的なファクシミリ装
置と同様のファクシミリ伝送を行うため、ここでは、イ
ンターネット20上の通信相手との通信を行う場合につ
いてのみ説明するものとする。
【0028】先ず、インターネットFAX10がインタ
ーネット20上の通信相手に対して画像データを発信す
る場合を例に挙げて説明する。
【0029】このインターネットFAX10では、操作
パネル14で通信相手のメールアドレスが指定され、か
つ、原稿に対するスキャン動作の開始指示が入力される
と、CPU17がスキャナ13にスキャン動作を開始さ
せる。このスキャン動作によってスキャナ13が原稿か
ら画像データを取得すると、続いて、CPU17は、そ
の画像データを指定された通信相手に発信すべく、電子
メールの作成を行う。すなわち、CPU17は、スキャ
ナ13で取得した画像データをメール内容とし、かつ、
送信先である通信相手のメールアドレスおよび送信元で
あるインターネットFAX10のメールアドレスをヘッ
ダ部に明示した電子メールを、SMTPに則した形式で
作成する。
【0030】そして、電子メールを作成すると、CPU
17は、その電子メールの送信をネットワークI/F1
1に行わせる。つまり、ネットワークI/F11は、C
PU17からの指示に従って、インターネット20上の
指定された送信先に対して電子メールの送信を行う。
【0031】これにより、インターネットFAX10で
は、インターネット20上の通信相手(他のインターネ
ットFAX21a,21b…、サーバ装置22またはP
C23a,23b…)へのファクシミリ伝送(画像デー
タの発信)を実現することになる。
【0032】次に、インターネットFAX10がインタ
ーネット20上の通信相手からデータを受け取る場合、
すなわちこのインターネットFAX10における特徴的
な通信制御処理例について、図3を参照しながら説明す
る。図3は、通信相手からのデータを受け取った場合に
おけるCPU17での動作制御手順の一例を示すフロー
チャートである。
【0033】図例のように、インターネット20上の通
信相手からそのインターネット20を介して送信された
電子メールをネットワークI/F11が受信すると(ス
テップ101、以下ステップをSと略す)、CPU17
は、その電子メールをHDD16a内に一旦保持させる
とともに、プリンタエンジン15が画像出力(プリント
アウト)を行える状態にあるか否かを判断する(S10
2)。
【0034】この判断は、一般的なファクシミリ装置や
プリンタ装置等が備えている状態監視機能と同様の手法
を用いて行うようにすればよい。例えば、プリンタエン
ジン15に出力用紙切れ、トナー不足、機械的な故障等
のエラー発生を検出するセンサを予め設けておき、その
センサの検出結果に基づいてプリントアウト可能である
か否かを判断する。また、ネットワークI/F11に通
信状態を監視する機能を予め設けておき、その監視結
果、すなわち通信エラーの発生の有無に応じてプリント
アウト可能であるか否かを判断する。さらには、プリン
タエンジン15でのプリントアウトの実行状態(他のジ
ョブを処理中であるか否か)に応じてプリントアウト可
能であるか否かを判断する。
【0035】この判断の結果、プリンタエンジン15が
プリントアウトできる状態にあれば、CPU17は、H
DD16a内に保持させている電子メールからそのメー
ル内容を抽出し、抽出したメール内容をプリンタエンジ
ン15で出力し得る形式の画像データに変換する。すな
わち、CPU17は、その電子メールのメール内容を印
刷出力するために、そのメール内容から印刷用画像デー
タを生成する(S103)。そして、生成した画像デー
タを電子メールのメール内容としてプリンタエンジン1
5に印刷出力させる(S104)。
【0036】これにより、インターネットFAX10で
は、インターネット20上の通信相手(他のインターネ
ットFAX21a,21b…、サーバ装置22またはP
C23a,23b…)からのファクシミリ伝送(画像デ
ータの受信)が実現されることになる。
【0037】一方、プリントアウト可能であるか否かの
判断(S102)の結果、プリンタエンジン15がプリ
ントアウトできる状態になければ、CPU17は、続い
て、ネットワークI/F11で受信した電子メールが、
例えば他のインターネットFAX21a,21b…から
送信されたエラー通知メールであるか否かを判断する
(S105)。エラー通知メールとは、詳細を後述する
ように、例えば他のインターネットFAX21a,21
b…でのエラー発生を通知するために送信される電子メ
ールである。
【0038】この判断は、次のようにして行えばよい。
インターネット20を通じて送信されるエラー通知メー
ルには、後述するように、そのヘッダ部にエラー通知メ
ールである旨が明示される。よって、CPU17は、ネ
ットワークI/F11で受信した電子メールのヘッダ部
を解析することによって、その電子メールがエラー通知
メールであるか否かを判断する。
【0039】この判断の結果、受信した電子メールがエ
ラー通知メールでなければ、CPU17は、受信した電
子メールをプリンタエンジン15でプリントアウトでき
ないことから、これに対する処置を迅速に行い得るよう
にすべく、プリントアウトできない旨を受信した電子メ
ールの送信元に通知する。
【0040】そのために、CPU17は、先ず、プリン
タエンジン15がプリントアウトできない原因であるエ
ラーの内容を、エラー発生を検出するセンサの検出結果
等に基づいて、エラー情報として取得する(S10
6)。そして、CPU17は、取得したエラー情報をメ
ール内容とする電子メールを、エラー通知メールとして
作成する(S107)。
【0041】つまり、CPU17は、図4に示すエラー
通知メールの具体例のように、エラー情報をメール内容
とするとともに、送信元であるインターネットFAX1
0のメールアドレス41および送信先(上述した電子メ
ールの送信元)のメールアドレス42をヘッダ部に明示
し、しかもエラー情報をメール内容としたエラー通知メ
ールである旨43をヘッダ部に明示した電子メールを、
エラー通知メール40としてSMTPに則した形式で作
成する。このとき、CPU17は、送信先のメールアド
レス42を、先に受信した電子メールのヘッダ部からそ
の電子メールの送信元のメールアドレスを抽出すること
によって取得すればよい。
【0042】エラー通知メールを作成すると、CPU1
7は、図3に示すように、そのエラー通知メールの送信
をネットワークI/F11に行わせる。つまり、ネット
ワークI/F11は、CPU17からの指示に従って、
上述した電子メールの送信元に対してエラー通知メール
の送信を行う(S108)。
【0043】これにより、インターネットFAX10で
は、エラーの発生によって受信した電子メールをプリン
トアウトできない場合であっても、これに対する処置を
ユーザ等に迅速に行わせることが可能となる。つまり、
CPU17は、エラーに対する処置を迅速に行わせるべ
く、プリンタエンジン15でのプリントアウトができな
い場合に、その旨を通知するためのエラー通知メールを
電子メールの送信元へ返信する。
【0044】一方、エラー通知メールであるか否かの判
断(S105)の結果、受信した電子メールがエラー通
知メールであれば、CPU17は、そのエラー通知メー
ルに対してさらに新たなエラー通知メールを返信してし
まうことを避けるために、受信したエラー通知メールを
プリンタエンジン15でプリントアウトできなくても、
その旨の通知を行わない。つまり、CPU17は、受信
した電子メールがエラー通知メールであると判断すれ
ば、プリンタエンジン15でのプリントアウトが行えな
い場合であっても、エラー通知メールの作成および送信
を禁止する。
【0045】また、このとき、CPU17は、エラー通
知メールの作成および送信を行わない旨のメッセージ
を、操作パネル14上に表示させて、インターネットF
AX10のユーザに通知する。つまり、操作パネル14
は、CPU17からの指示に従って、エラー通知メール
の作成および送信が禁止された旨を出力する。なお、操
作パネル14でのメッセージ表示は、例えばHDD16
aまたはROM16c内に予め格納されているメッセー
ジ情報に基づいて行われるものとする。
【0046】その後、CPU17は、エラー通知転送設
定がなされているか否か、すなわち受信したエラー通知
メールの転送が設定されているか否かを判断する(S1
09)。この判断は、例えばHDD16aまたはRAM
16b内の所定領域に予め登録されている設定情報を参
照することで行えばよい。
【0047】この判断の結果、エラー通知転送設定がな
されていなければ、CPU17は、ネットワークI/F
11で受信したエラー通知メールをエラー解消後にプリ
ンタエンジン15でプリントアウトすべく、HDD16
aまたはRAM16b内の所定領域に保持蓄積させてお
く(S110)。
【0048】ただし、エラー通知転送設定がなされてい
れば、CPU17は、その設定内容に応じて、受信した
エラー通知メールの転送を行う。例えば、受信したエラ
ー通知メールをインターネット20上へ転送する旨が設
定されている場合に、CPU17は、インターネットF
AX10の管理責任者が操作するPC23a,23b…
等であって、エラー通知転送設定の設定情報によってメ
ールアドレスが特定されるものに対して、エラー通知メ
ールを転送するように、ネットワークI/F11に指示
を与える(S111)。
【0049】また、例えば、受信したエラー通知メール
を公衆回線網30上へ転送する旨が設定されている場合
に、CPU17は、受信したエラー通知メールのメール
内容または所定のメッセージ内容を音声合成部18で音
声データに変換させるとともに、インターネットFAX
10の管理責任者が使用する電話機32等であって、エ
ラー通知転送設定の設定情報によって電話番号が特定さ
れるものに対して、変換後の音声データを転送するよう
に、公衆回線I/F12に指示を与える。
【0050】これらにより、PC23a,23b…また
は電話機32等では、インターネットFAX10がエラ
ー通知メールの作成および送信を行わない旨を、インタ
ーネットFAX10の管理責任者等に通知し得るように
なる。つまり、CPU17は、管理責任者等がインター
ネットFAX10と離れた場所に居る場合であっても、
その管理責任者等にエラー発生を通知すべく、エラー通
知メールの転送を行う。
【0051】以上のように、本実施の形態におけるイン
ターネットFAX10は、請求項1および5に記載の発
明の如く、ネットワークI/F11がインターネット2
0を介して電子メールを受信すると、その電子メールが
エラー通知メールであるか否かをCPU17が判断し、
それがエラー通知メールであれば、プリンタエンジン1
5でのプリントアウトができない場合であっても、CP
U17がエラー通知メールの返信を禁止するようになっ
ている。
【0052】そのため、このインターネットFAX10
では、ネットワークI/F11で受信したエラー通知メ
ールに対し、さらに新たなエラー通知メールを返信して
しまうことがない。したがって、このインターネットF
AX10を用いれば、通信相手がエラー通知機能を有し
ており、かつ、インターネットFAX10自身とその通
信相手との双方にエラーが発生していても、これらの間
でエラー通知メールのピンポン状態が生じてしまうのを
防ぐことができる。つまり、エラーの発生によって、イ
ンターネットFAX10自身、その通信相手およびこれ
らの間を接続するインターネット20のそれぞれに対し
て余計な負担を加えてしまうおそれがなくなるので、エ
ラー通知機能によってエラー発生に対する迅速な処置を
可能にしつつ、そのエラー発生に伴う処理効率の低下を
極力抑えられるようになる。
【0053】また、本実施の形態におけるインターネッ
トFAX10は、請求項2,3および4に記載の発明の
如く、CPU17が新たなエラー通知メールの返信を禁
止すると、インターネット20を介して受信したエラー
通知メールをインターネット20上の所定送信先(PC
23a,23b…等)へ転送したり、新たなエラー通知
メールの作成および送信を行わない旨を公衆回線網30
上の所定送信先(電話機32等)または操作パネル14
に出力させるようになっている。
【0054】そのため、このインターネットFAX10
では、新たなエラー通知メールの作成および送信を行わ
ない旨、すなわちエラー通知メールのピンポン状態の発
生を防いだ旨を、インターネットFAX10の管理責任
者やユーザ等に迅速に通知しすることができる。したが
って、インターネットFAX10におけるエラー発生の
みならず、その通信相手で発生したエラーについても、
インターネットFAX10の管理責任者やユーザ等が速
やかに把握することができるので、結果としてシステム
全体における効率的な運用を実現することが可能とな
る。
【0055】なお、本実施の形態では、本発明をインタ
ーネットFAX10に適用した場合を例に挙げて説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわ
ち、ネットワーク環境下においてファクシミリ装置とし
て用いられるものであれば、他のネットワークファクシ
ミリ装置(例えば、コピー機能、プリント機能およびフ
ァクシミリ機能を兼ね備えたいわゆる複合機)であって
も、同様に適用することが可能である。
【0056】また、本実施の形態では、インターネット
20を介した通信を例に挙げて説明したが、LAN(ロ
ーカル・エリア・ネットワーク)等の他のネットワーク
を介して通信を行う場合であっても、同様に適用するこ
とが考えられる。
【0057】さらに、本実施の形態では、IETFで規
定されたSMTPに従いつつ通信相手との間の通信を行
う場合について説明したが、例えばTCP/IP(Tran
smission Control Protocol/Internet Protocol)に順ず
る他のプロトコルに従ってネットワーク通信を行っても
よいことはいうまでもない。
【0058】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のネット
ワークファクシミリ装置およびその通信制御方法は、ネ
ットワークを介してデータを受信すると、そのデータが
エラー情報であるか否かを判断し、それがエラー情報で
あれば、当該データの画像形成が行えない場合であって
も、当該データの発信元へのエラー情報の送信を禁止す
るようになっている。そのため、受信したエラー情報に
対して、さらに新たなエラー情報を返信してしまうこと
がない。したがって、通信相手がエラー通知機能を有し
ており、かつ、このネットワークファクシミリ装置自身
とその通信相手との双方にエラーが発生していても、こ
れらの間でエラー通知のピンポン状態が生じてしまうの
を防ぐことができる。つまり、エラーの発生によって、
ネットワークファクシミリ装置自身、その通信相手およ
びこれらの間を接続するネットワークのそれぞれに対し
て余計な負担を加えてしまうおそれがなくなるので、エ
ラー通知機能によってエラー発生に対する迅速な処置を
可能にしつつ、そのエラー発生に伴う処理効率の低下を
極力抑えられるという効果を奏するようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るネットワークファクシミリ装置
の実施の形態の一例の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図2】 図1のネットワークファクシミリ装置が用い
られるネットワーク環境の概要の一例を示すブロック図
である。
【図3】 図1のネットワークファクシミリ装置が通信
相手からのデータを受け取った場合の通信制御手順の一
例を示すフローチャートである。
【図4】 図1のネットワークファクシミリ装置で作成
されるエラー通知メールの一具体例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
10…インターネットFAX(ネットワークファクシミ
リ装置)、11…ネットワークI/F、12…公衆回線
I/F、13…スキャナ、14…操作パネル、15…プ
リンタエンジン、16a…HDD、16b…RAM、1
6c…ROM、17…CPU、18…音声合成部、20
…インターネット、21a,21b…他のインターネッ
トFAX、22…サーバ装置、23a,23b…PC、
30…公衆回線網、31…ファクシミリ装置、32…電
話機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C062 AA02 AA29 AB22 AB38 AC35 AC38 AC43 AC58 AF01 AF15 BA00 5C075 AB90 CE02 CE08 CE14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークを介してデータを受信する
    受信手段と、 前記受信手段が受信したデータの画像形成を行う画像形
    成手段と、 前記画像形成手段でデータの画像形成が行えない場合
    に、その旨を通知するためのエラー情報を当該データの
    発信元へ送信するエラー情報送信手段と、 前記受信手段が受信したデータが当該データの発信元か
    らのエラー情報であるか否かを判断する判断手段と、 前記判断手段がエラー情報であると判断すれば、前記画
    像形成手段でのデータの画像形成が行えない場合であっ
    ても、前記エラー情報送信手段によるエラー情報の送信
    を禁止する禁止手段とを備えることを特徴とするネット
    ワークファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】 前記判断手段が前記エラー情報送信手段
    によるエラー情報の送信を禁止すると、当該エラー情報
    を前記ネットワーク上の所定の送信先へ転送するエラー
    情報転送手段を備えることを特徴とする請求項1記載の
    ネットワークファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】 公衆回線網に接続する回線接続手段と、 前記判断手段が前記エラー情報送信手段によるエラー情
    報の送信を禁止すると、当該エラー情報を前記公衆回線
    網上の所定の送信先へ前記回線接続手段を介して転送す
    るエラー情報転送手段とを備えることを特徴とする請求
    項1または2記載のネットワークファクシミリ装置。
  4. 【請求項4】 前記判断手段が前記エラー情報送信手段
    によるエラー情報の送信を禁止すると、その旨を出力す
    る情報出力手段を備えることを特徴とする請求項1,2
    または3記載のネットワークファクシミリ装置。
  5. 【請求項5】 ネットワークを介してデータを受信する
    と、受信したデータの画像形成を行うとともに、受信し
    たデータの画像形成が行えない場合にその旨を通知する
    ためのエラー情報を当該データの発信元へ送信するよう
    に構成されたネットワークファクシミリ装置にて用いら
    れる通信制御方法であって、 ネットワークを介してデータを受信すると、受信したデ
    ータが当該データの発信元からのエラー情報であるか否
    かを判断し、 受信したデータがエラー情報であれば、当該データの画
    像形成が行えない場合であっても、当該データの発信元
    へのエラー情報の送信を禁止することを特徴とするネッ
    トワークファクシミリ装置の通信制御方法。
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