JP3617144B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、可燃性前記冷媒を用いた車両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の車両用空調装置の冷媒の脱フロン化対策として、プロパンガス等の可燃性冷媒を用いたものが提案されている。
そして、可燃性冷媒を用いた車両用空調装置の冷媒の漏れ対策手段として、例えば実開昭58−54904号公報に記載の手段が提案されている。具体的には、車室内(キャビン)または車両用空調装置内に、冷媒の漏れを検出するためのガスセンサを設ける。そして、常時(駐車中等のエンジン停止中も含む)、冷媒漏れを監視し、冷媒の漏れが検出された時には、内外気切替ドアを外気導入状態にし、送風機を逆回転し、かつ、エアミックスドアを最大冷房状態とすることにより、漏れ出した冷媒を車室外に排出するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、車両用空調装置の空気の流路は、蒸発器、ヒータコアおよびエアミックスドアなどが流路内に配置されているため、流路抵抗(圧力損失)が大きく、軸流ファンでは十分な送風量が確保できない。そこで、一般的に送風機用ファンとしては、小型、かつ、十分な送風量を確保し得るシロッコファンが用いられている。
【0004】
そのため、通常、車両用空調装置の送風機では、シロッコファンの特性と送風機のスクロールケーシングの形状と相まって、シロッコファンを逆回転させても送風方向は逆にならない。
したがって、上述のように、送風機を逆回転させる手段では、漏れ出した冷媒を確実に車室外に排出できないので、駐車中等の空調装置が停止して乗員がいない間に、冷媒が車室内に充満する蓋然性が高いという問題を有していた。
【0005】
本発明は、上記点に鑑み、駐車中等の空調装置停止中に、空調機器から漏れ出した冷媒の車室内への混入を防止する車両用空調を提供することを目的とする。
【0006】
【発明の概要】
本発明は、上記目的を達成するために、以下の技術的手段を用いる。
請求項1に記載の発明では、車両用空調装置停止時に、蒸発器(8)の空気下流側に配置された流路開閉装置(16、17、18)によって、空気流路(1a)を閉止することを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の車両用空調装置において、冷媒検出手段(22)を流路開閉装置(16、17、18)の空気上流側に配置する。そして、指示手段(30)によって車両用空調装置の作動開始が指示されたときに、冷媒検出手段(22)によって検出される検出値が所定以上のときは、流路開閉装置(16、17、18)によって空気流路(1a)を閉じた状態を維持することを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の車両用空調装置において、指示手段(30)によって車両用空調装置の作動開始が指示されたときに、冷媒検出手段(22)によって検出される検出値が所定以上のときに、送風機の停止状態を維持することを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、請求項2または3に記載の車両用空調装置において、指示手段(30)によって車両用空調装置の作動開始が指示されたときに、冷媒検出手段(22)によって検出される検出値が所定以上のときに、圧縮機の停止状態を維持することを特徴とする。
【0009】
請求項5に記載の発明では、請求項2ないし4のいずれか1つに記載の車両用空調装置において、冷媒検出手段(22)によって検出される検出値に基づいて演算される値を記憶する記憶手段(25、260)を設ける。そして、指示手段(30)によって車両用空調装置の作動開始が指示されたときに、記憶手段(250、260)が記憶した値が所定以上のときは、圧縮機(25)の停止状態を維持することを特徴とする。
【0010】
請求項6に記載の発明では、請求項2ないし5のいずれか1つに記載の車両用空調装置において、車両用空調装置停止時に、内気導入口(2)および外気導入口(3)を閉じるように構成されていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明では、請求項2ないし6のいずれか1つに記載の車両用空調装置において、流入ポート(8a)側および流出ポート(8b)に第1バルブ装置(28)および第2バルブ装置(29)を設ける。そして、両バルブ装置(28、29)は、車両用空調装置停止時には、蒸発器(8)に流入する冷媒を閉止するように構成されていることを特徴とする。
【0011】
請求項8に記載の発明では、請求項7に記載の車両用空調装置において、冷媒検出手段(22)によって検出される検出値が所定以上のときに、第1バルブ装置(28)と前記第2バルブ装置(29)との間に在する冷媒を車室外に放出させるように構成された第3バルブ装置(33)を両バルブ装置間に設けたことを特徴とする。
【0012】
請求項9に記載の発明では、請求項8に記載の車両用空調装置において、第1、第2および第3両バルブ装置(28、29、33)は、車室外に配置されていることを特徴とする。
次に、上記構成における作用効果を述べる。
請求項1〜9に記載の発明によれば、車両用空調装置停止時は、流路開閉装置(16、17、18)によって空気流路(1a)が閉止されるので、駐車中等の空調装置が停止して乗員がいない間に、冷媒が空調ケーシング(1)内に漏れ出しても、冷媒を空調ケーシング(1)内に止めることができる。延いては、車室内に冷媒が充満することを防止することができる。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、指示手段(30)によって車両用空調装置の作動開始が指示されたときに、冷媒検出手段(22)によって検出される検出値が所定以上のときは、流路開閉装置(16、17、18)によって空気流路(1a)を閉じた状態を維持するので、人員が車両に誤って搭乗した場合であっても、人員への被害を予防することができる。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、指示手段(30)によって車両用空調装置の作動開始が指示されたときに、冷媒検出手段(22)によって検出される検出値が所定以上のときは、圧縮機(25)の停止状態を維持するので、冷凍サイクル内の冷媒圧力が上昇しない。したがって、冷凍サイクル内の冷媒圧両と大気圧との差が拡大しないので、冷媒漏れを防止することができる。
【0015】
また、冷媒量が漏れ出して車両空調装置の冷媒が減少した状態で、圧縮機(25)が稼働しないので、圧縮機(25)の焼き付き等の不具合を防止することができる。
請求項4に記載の発明によれば、指示手段(30)によって車両用空調装置の作動開始が指示されたときに、送風機(7)の停止状態を維持するので、車室内への強制的な空気流れが発生しない。したがって、漏れ出した冷媒が車室内に流れていくことを抑制することができる。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、指示手段(30)によって車両用空調装置の作動開始が指示されたときに、記憶手段(250、260)が記憶した値が所定以上のときは、圧縮機(25)の停止状態を維持するので、冷媒が減少した状態で圧縮機(25)は稼働しない。したがって、圧縮機(25)の焼き付き等の不具合を防止することができる。
【0017】
請求項6に記載の発明によれば、車両用空調装置停止時には、両導入口(2、3)および空気流路(1a)が閉じられ、その閉じた空間内に冷媒検出手段(22)が配置されるので、空気流路(1a)に混入した冷媒(例えば、蒸発器(8)から漏れ出した冷媒)の濃度は、空気流路(1a)が開放している場合に比べて高くなるので、冷媒検出手段(22)で冷媒漏れを検出する確率が高くなる。延いては、冷媒検出手段(22)に於ける冷媒漏れ検出精度を高めることができる。
【0018】
請求項7に記載の発明によれば、車両用空調装置停止時に、蒸発器(8)に流れ込る冷媒流れを閉止する第1バルブ装置(28)および第2バルブ装置(29)が、流入ポート(8a)側および流出ポート(8b)に設けられているので、駐車中等の空調装置が停止して乗員がいない間に、蒸発器(8)から漏れ出す最大冷媒量は、蒸発器(8)内に残存量分だけである。したがって、車室内に漏れ出す冷媒量を抑制することができる。
【0019】
請求項8に記載の発明によれば、冷媒検出手段(22)によって検出される検出値が所定以上のときに、第3バルブ装置(33)によって、第1バルブ装置(28)と前記第2バルブ装置(29)との間に在する冷媒を車室外に放出させることができるので、車室内に漏れ出す冷媒量をさらに少なくするこができる。
請求項9に記載の発明によれば、第1、第2および第3両バルブ装置(28、29、33)は、車室外に配置されているので、冷媒が漏れ出す可能性の高い配管接続部は、車室外に配置される。したがって、漏れ出した冷媒が車室内に混入することを抑制することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す実施の形態について説明する。
本実施形態を水冷エンジン搭載車両に用いた場合について説明する。
図1は、本実施形態に係る空調装置の通風系および制御系の模式図であり、図1を用いて空調装置を説明する。
【0021】
1は、空気流路1aを形成する空調ケーシングで、この空調ケーシング1の空気上流側部位には、車室内気を導入するための内気導入口2と車室外気を導入するための外気導入口3とが形成されている。そして、これらの両導入口2、3を開閉する内気導入口ドア4および外気導入口ドア5が設けられ、これらの両導入口ドア4、5は、駆動手段6、6a(具体的にはサーボモータ)によって駆動される。
【0022】
両導入口ドア4、5の下流側部位には、送風機7が配設されている。送風機7は、シロッコファン7aと、その駆動手段7b(具体的にはブロワモータ)によって駆動され、ファンの回転数、すなわち車室内への送風量は、ブロワモータ7bに印加されるブロワ電圧によって制御される。
シロッコファン7aの下流側には、空気を冷却する蒸発器8が配設されており、この蒸発器8の下流側の空調ケーシング1には、車室外に連通したドレンパイプ32が設けられている。そして、ドレンパイプ32の下流側には、図示されていないエンジンの冷却水を熱源として、空気を加熱するヒータコア9が配設されている。なお、蒸発器8は、後述する冷凍サイクルを用いて、空気を冷却している。
【0023】
そして、ヒータコア9の上流側には、ヒータコア9を通る風量と、ヒータコア9をバイパスするバイパス流路10を通る風量との風量割合を調節するエアミックスドア11が配設されている。この風量割合の調節は、エアミックスドア11の開度を調節することにより調節され、エアミックスドア11はその駆動手段12(具体的にはサーボモータ)によって駆動される。
【0024】
また、空調ケーシング1の最下流側部位には、車室内乗員の上半身に空調空気を吹き出すためのフェイス吹出口13と、車室内乗員の足元に空気を吹き出すためのフット吹出口14と、図示されていないフロントガラスの内面に向かって空気を吹き出すためのデフロスタ吹出口15とが形成されている。
そして、上記各吹出口13、14、15には、それぞれ吹出口ドア16、17、18が配設されている。なお、これらの吹出口ドア16、17、18は、その駆動手段19、20、21(具体的にはそれぞれサーボモータ)によって駆動される。なお、本実施形態では、吹出口ドア16、17、18は、空気流路1aを開閉する流路開閉装置を兼ねている。
【0025】
また、22は、空調ケーシング1内に漏れ出した冷媒を検出するガスセンサで、このガスセンサ22は、蒸発器8の下流側の空調ケーシング1内に配置されている。そして、ガスセンサ22は、制御装置23と協働して、常時または間欠的に冷媒の漏れを監視している。24は、冷媒漏れが発生した時に、乗員に冷媒漏れを警告する警告器で、例えば、ブザーや警告ランプ等の手段である。
【0026】
次に、図2を用いて冷凍サイクルについて述べる。
図2に示す冷凍サイクルは、プロパンガス等の可燃性冷媒を用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルで、25は、図示されていない電磁クラッチを介してエンジンからの駆動力を得て冷媒を圧縮する圧縮機である。26は、冷媒の凝縮手段をなす凝縮器で、通常この凝縮器26は、エンジンルーム前方に配置されている。
【0027】
27は、凝縮器26で凝縮された冷媒の減圧手段をなす膨張弁で、この膨張弁27により、低温低圧となった冷媒は、蒸発器8内で蒸発し、この蒸発潜熱により蒸発器8を通過する空気が冷却される。
また、蒸発器8の流入ポート8a側の車室外には、電磁弁(第1バルブ装置)28およびリリーフ弁(第3バルブ装置)33が設けられており、流出ポート8b側の車室外には、蒸発器8に流入する冷媒を閉止する逆止弁(第2バルブ装置)29が設けられている。
【0028】
ところで、図1の制御装置23の内部には、図示されていないCPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータが設けられ、図1に示すように、ガスセンサ22および空調装置作動開始スイッチ(エアコンスイッチ)30からの信号が、前述のマイクロコンピュータへ入力されるように構成されている。そして、この制御装置23は、図示されていないバッテリーに直結されており、常時、ガスセンサ22およびエアコンスイッチ30からの信号により、駆動手段6、6a、12、19、20、ブロワモータ7b、警告器24、電磁弁28およびリリーフ弁33を制御する。
【0029】
次に、制御装置23による制御処理を図3のフローチャートに基づいて説明する。
エアコンスイッチ30から信号により空調装置が停止していると判定されると(ステップ100)、電磁弁28が閉じられ(ステップ110)、吹出口13、14、15が吹出口ドア16、17、18によってそれぞれ閉じられ(ステップ120)、さらに両導入口2、3が両導入口ドア4、5によってそれぞれ閉じられる(ステップ130)。
【0030】
次に、ガスセンサ22からの信号に基づて冷媒漏れの有無を判定する(ステップ140)。ここで、冷媒が漏れていると判定されると、冷媒漏れ警告を発する(ステップ150)し、外気導入口ドア4を開き(ステップ160)、さらにリリーフ弁33を開く(ステップ290)。
そして、冷媒漏れ(故障)が生じたことを記憶する(ステップ250)とともに、ステップ150、ステップ160およびステップ290の制御処理を、冷媒が漏れていないと判定されるまで行う(ステップ140)。なお、リリーフ弁33の開状態は、冷媒漏れが修理されるまで維持される。
【0031】
また一方、エアコンスイッチ30から信号により空調装置の作動開始が指示されていると判定されると(ステップ100)、過去の冷媒漏れ(故障)の有無を判定する(ステップ270)。そして、過去に冷媒漏れ(故障)が無かったと判定されると、ガスセンサ22からの信号に基づて冷媒漏れの有無を判定する(ステップ170)。ここで、冷媒が漏れていると判定されると、図示されていない空調制御装置に、空調装置始動不可信号を出力する(ステップ180)。
【0032】
次に、電磁弁28閉状態が維持され(ステップ190)、電磁クラッチのOFF状態(圧縮機25の停止状態)が維持され(ステップ200)、送風機7の停止状態が維持され(ステップ210)、吹出口13、14、15が吹出口ドア16、17、18によってそれぞれ閉じられ(ステップ220)、さらに、乗員に冷媒漏れ警告を発する(ステップ230)とともに、外気導入口ドア4およびリリーフ弁33を開く(ステップ240、ステップ300)。
【0033】
そして、冷媒漏れ(故障)が生じたことを記憶する(ステップ260)とともに、ステップ190〜ステップ240および300の制御処理を、冷媒が漏れていないと判定されるまで行う(ステップ170)。なお、リリーフ弁33の開状態および電磁クラッチのOFF状態は、冷媒漏れが修理されるまで維持される。一方ステップ270にて、過去に冷媒漏れ(故障)が有ったと判定されたときは、冷媒漏れが修理されるまで圧縮機25を稼働させず、ヒータ機能および送風機能のみ稼働させる。
【0034】
また、ステップ170にて冷媒が漏れていないと判定されたときは、空調制御装置に空調装置始動可信号を出力する(ステップ250)。したがって、空調装置は、空調装置始動可信号が出力される(ステップ250)まで稼働しない。
次に、本実施形態の特徴を述べる。
空調装置停止時は、吹出口ドア16、17、18によって吹出口13、14、15がそれぞれ閉じられるので、空調装置が稼働していない駐車中等に、冷媒が空調ケーシング1内に漏れ出しても、冷媒を空調ケーシング1内に止めることができる。したがって、車室内に冷媒が充満することを防止することができる。
【0035】
また、蒸発器8の流出ポート8b側に逆止弁29が設けられ、かつ、エンジン停止時には、流入ポート側の電磁弁28が閉じられるので、空調装置が稼働していない駐車中等に蒸発器8から漏れ出す最大冷媒量は、蒸発器8内に残存量分だけとすることができる。したがって、冷媒が全量漏れ出さないので、車室内に漏れ出す冷媒量を抑制することができる。
【0036】
また、ガスセンサ22によって検出される検出値が所定以上のときに、リリーフ弁33を開くことにより、電磁弁28と逆止弁29との間に在する冷媒を車室外に放出させることができるので、車室内に漏れ出す冷媒量をさらに少なくするこができる。
また、冷媒漏れが発生すると、警告器24によって警告が発せられるので、駐車中の車両に人員が、誤って車室内に搭乗することを予防することができる。
【0037】
また、空調装置始動時に冷媒が漏れが発生した状態で、エアコンスイッチが投入されても、ステップ200に示すように、電磁クラッチのOFF状態が維持されるので、圧縮機25が稼働しない。したがって、冷凍サイクル内の冷媒圧力が上昇せず、冷凍サイクル内の冷媒圧力と大気圧との差が拡大しないので、冷媒漏れをより一層防止することができる。そして、冷媒量が減少した状態で圧縮機25が稼働しないので、圧縮機25の焼き付き等の不具合を防止することができる。
【0038】
また、空調装置始動時に冷媒が漏れが発生した状態では、送風機が稼働しないので、空気流路1a内に車室内へ流れる強制的な空気流れが発生しない。したがって、漏れ出した冷媒が車室内に流れる込むことを抑制することができる。
また、空調装置停止時には、両導入口2、3を閉じ、かつ、吹出口13、14、15を閉じるので、空調ケーシング1によって形成される空気流路1aは、密閉した空間となる。したがって、空気流路1a内に混入した冷媒(例えば、蒸発器8から漏れ出した冷媒)の濃度は、空気流路1aが開放している場合に比べて高くなるので、ガスセンサ22で冷媒漏れを検出する確率が高くなる。延いては、ガスセンサ22に於ける冷媒漏れ検出精度を高めることができる。
【0039】
また、電磁弁28と逆止弁29とリリーフ弁33とは車室外に配置されているので、冷媒が漏れ出す可能性の高い配管接続部は、車室外に配置される。したがって、漏れ出した冷媒が車室内に混入することを抑制することができる。
また、エアコンスイッチ30によって車両用空調装置の作動開始が指示されたときに、過去に冷媒漏れ(故障)が有った場合には、圧縮機25は稼働しないので、圧縮機25の焼き付き等の不具合を防止することができる。
【0040】
ところで、本実施形態では、流路開閉装置として、吹出口ドア16、17、18を利用したが、蒸発器8と吹出口13、14、15との間に、空気流路1aを閉止するため専用ドアを設けても本発明を実施することができる。但し、ガスセンサ22は、このドアと蒸発器8との間に配置することが望ましい。
また、空調ケーシング1内に混入する冷媒は、蒸発器8から漏れ出すと考えられるので、流路開閉装置として、蒸発器8の空気上下流側を覆うようなドアとしても本発明を実施することができる。
【0041】
また、本実施形態では、蒸発器8の流出ポート8b側のバルブ装置として、逆止弁29を用いたが、逆止弁29に代えて電磁弁を用いても本発明を実施することができる、なお、この電磁弁は、電磁弁28と連動させて作動させればよい。
また、本実施形態では、電磁クラッチを切ることにより圧縮機の稼働を停止させたが、モータやサブエンジン等の圧縮機専用駆動源により圧縮機を稼働させている場合には、その駆動源を停止させることによって圧縮機を停止させてもよい。
【0042】
また、逆止弁29は圧縮機25の吸入弁と共用させてもよい。
なお、本発明に係る車両用空調装置は、エンジン等の内燃機関を用いた車両に限らず電気自動車等にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用空調装置の通風系および制御系を示す模式図である。
【図2】本実施形態に係る冷凍サイクルの模式図である。
【図3】本実施形態に係る車両用空調装置の制御フローチャートをである。
【符号の説明】
1…空調ケーシング、1a…空気流路、2…内気導入口、3…外気導入口、
4…外気導入口ドア、5…内気導入口ドア、7…送風機、8…蒸発器、
9…ヒータコア、10…バイパス流路、11…エアミックスドア、
13…フェイス吹出口、14…フット吹出口、
15…デフロスタ吹出口、
16、17、18…吹出口ドア(流路開閉装置)、
22…ガスセンサ、23…制御装置、24…警告器、25…圧縮機、
26…凝縮器、27…膨張弁、28電磁弁(第1バルブ装置)、
29…逆止弁(第2バルブ装置)、30…エアコンスイッチ(指示手段)、
6、6a、12、19、20…駆動手段、32…ドレンパイプ
33…リリーフ弁(第3バルブ装置)。

Claims (9)

  1. 空気流路(1a)を形成する空調ケーシング(1)と、
    前記空調ケーシング(1)の空気下流側に設けられ、車室内に開口する車室内吹出口(13、14、15)と、
    前記空調ケーシング(1)内に配置され、可燃性冷媒の蒸発潜熱を利用して、車室内へ流れる空気の冷却を行う蒸発器(8)とを有する車両用空調装置において、
    前記空調ケーシング(1)内のうち、前記蒸発器(8)の空気下流側に配置され、前記空気流路(1a)を開閉する流路開閉装置(16、17、18)と、
    車両用空調装置停止時に、前記空気流路(1a)を閉止するように前記流路開閉装置(16、17、18)を制御する第1流路制御手段(100、120)とを具備することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 車両用空調装置の作動開始を指示する指示手段(30)と、前記空調ケーシング(1)内のうち、前記流路開閉装置(16、17、18)の空気上流側に配置され、前記空気流路(1a)内に混入した前記冷媒を検出する前記冷媒検出手段(22)と、
    前記指示手段(30)によって車両用空調装置の作動開始が指示されたときに、前記冷媒検出手段(22)によって検出される検出値が所定以上のときは、前記空気流路(1a)の閉止状態を維持するように前記流路開閉装置(16、17、18)を制御する第2流路制御手段(100、170、220)と具備することを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 車室内に空気を送風する送風機(7)と、
    前記指示手段(30)によって車両用空調装置の作動開始が指示されたときに、前記冷媒検出手段(22)によって検出される検出値が所定以上のときは、前記送風機(7)の停止状態を維持するように制御する送風機制御手段(100、170、210)とを具備することを特徴とする請求項2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記冷媒を圧縮する圧縮機(25)と、
    前記指示手段(30)によって車両用空調装置の作動開始が指示されたときに、前記冷媒検出手段(22)によって検出される検出値が所定以上のときは、前記圧縮機(25)の停止状態を維持するように制御する圧縮機制御手段(100、200)とを具備することを特徴とする請求項2または3に記載の車両用空調装置。
  5. 前記冷媒を圧縮する圧縮機(25)と、
    前記冷媒検出手段(22)によって検出される検出値に基づいて演算される値を記憶する記憶手段(250、260)と、
    前記指示手段(30)によって車両用空調装置の作動開始が指示されたときに、前記記憶手段(250、260)が記憶した値が所定以上のときは、前記圧縮機(25)の停止状態を維持するように制御する圧縮機制御手段(100、270、280)とを具備することを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  6. 前記前記空調ケーシング(1)の空気上流側に設けられ、車室内空気を導入する内気導入口(2)と、
    前記空調ケーシングの空気上流側に設けられ、車室外空気を導入する外気導入口(3)と、
    前記内気導入口の開閉を行う内気導入口ドア(5)と、
    前記外気導入口の開閉を行う外気導入口ドア(4)と、
    車両用空調装置停止時に、両導入口(2、3)を閉じるように前記両導入口ドア(4、5)を制御する導入口ドア制御手段(130)とを具備することを特徴とする請求項2ないし5のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  7. 前記蒸発器(8)は、前記冷媒が流入する流入ポート(8a)と、前記冷媒が流出する流出ポート(8b)とを備え、
    前記流入ポート(8a)側および流出ポート(8b)のそれぞれに設けらた第1バルブ装置(28)および第2バルブ装置(29)を有し、
    前記第1バルブ装置(28)および第2バルブ装置(29)は、車両用空調装置停止時に、前記蒸発器(8)に流入する前記冷媒を閉止するように構成されていることを特徴とする請求項2ないし6のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  8. 前記第1バルブ装置(28)と前記第2バルブ装置(29)との間に第3バルブ装置(33)を有し、
    第3バルブ装置(33)は、前記冷媒検出手段(22)によって検出される検出値が所定以上のときに、前記第1、第2バルブ装置(28、29)間に在する冷媒を車室外に放出させるように構成されていることを特徴とする請求項7に記載の車両用空調装置。
  9. 前記第1、第2および第3両バルブ装置(28、29、33)は、車室外に配置されていることを特徴とする請求項8に記載の車両用空調装置。
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