JPH09104222A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH09104222A
JPH09104222A JP26329695A JP26329695A JPH09104222A JP H09104222 A JPH09104222 A JP H09104222A JP 26329695 A JP26329695 A JP 26329695A JP 26329695 A JP26329695 A JP 26329695A JP H09104222 A JPH09104222 A JP H09104222A
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air
vehicle
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air conditioner
flow path
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Hisasuke Sakakibara
久介 榊原
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伸 西田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 駐車中等の空調装置停止中に、空調機器から
漏れ出した冷媒の車室内への混入を防止する。 【構成】 車両用原動機停止時には、吹出口13、1
4、15および内気導入口2および外気導入口3を閉じ
る。これにより、ガスセンサ2の検出精度の向上を図る
とともに、漏れ出した冷媒の車室内への混入を防止する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可燃性前記冷媒を用い
た車両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の車両用空調装置の冷媒の脱フロン
化対策として、プロパンガス等の可燃性冷媒を用いたも
のが提案されている。そして、可燃性冷媒を用いた車両
用空調装置の冷媒の漏れ対策手段として、例えば実開昭
58−54904号公報に記載の手段が提案されてい
る。具体的には、車室内(キャビン)または車両用空調
装置内に、冷媒の漏れを検出するためのガスセンサを設
ける。そして、常時(駐車中等のエンジン停止中も含
む)、冷媒漏れを監視し、冷媒の漏れが検出された時に
は、内外気切替ドアを外気導入状態にし、送風機を逆回
転し、かつ、エアミックスドアを最大冷房状態とするこ
とにより、漏れ出した冷媒を車室外に排出するものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両用空調
装置の空気の流路は、蒸発器、ヒータコアおよびエアミ
ックスドアなどが流路内に配置されているため、流路抵
抗(圧力損失)が大きく、軸流ファンでは十分な送風量
が確保できない。そこで、一般的に送風機用ファンとし
ては、小型、かつ、十分な送風量を確保し得るシロッコ
ファンが用いられている。
【0004】そのため、通常、車両用空調装置の送風機
では、シロッコファンの特性と送風機のスクロールケー
シングの形状と相まって、シロッコファンを逆回転させ
ても送風方向は逆にならない。したがって、上述のよう
に、送風機を逆回転させる手段では、漏れ出した冷媒を
確実に車室外に排出できないので、駐車中等の空調装置
が停止して乗員がいない間に、冷媒が車室内に充満する
蓋然性が高いという問題を有していた。
【0005】本発明は、上記点に鑑み、駐車中等の空調
装置停止中に、空調機器から漏れ出した冷媒の車室内へ
の混入を防止する車両用空調を提供することを目的とす
る。
【0006】
【発明の概要】本発明は、上記目的を達成するために、
以下の技術的手段を用いる。請求項1に記載の発明で
は、車両用空調装置停止時に、蒸発器(8)の空気下流
側に配置された流路開閉装置(16、17、18)によ
って、空気流路(1a)を閉止することを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の車両用空調装置において、冷媒検出手段(22)を
流路開閉装置(16、17、18)の空気上流側に配置
する。そして、指示手段(30)によって車両用空調装
置の作動開始が指示されたときに、冷媒検出手段(2
2)によって検出される検出値が所定以上のときは、流
路開閉装置(16、17、18)によって空気流路(1
a)を閉じた状態を維持することを特徴とする。
【0008】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の車両用空調装置において、指示手段(30)によっ
て車両用空調装置の作動開始が指示されたときに、冷媒
検出手段(22)によって検出される検出値が所定以上
のときに、送風機の停止状態を維持することを特徴とす
る。請求項4に記載の発明では、請求項2または3に記
載の車両用空調装置において、指示手段(30)によっ
て車両用空調装置の作動開始が指示されたときに、冷媒
検出手段(22)によって検出される検出値が所定以上
のときに、圧縮機の停止状態を維持することを特徴とす
る。
【0009】請求項5に記載の発明では、請求項2ない
し4のいずれか1つに記載の車両用空調装置において、
冷媒検出手段(22)によって検出される検出値に基づ
いて演算される値を記憶する記憶手段(25、260)
を設ける。そして、指示手段(30)によって車両用空
調装置の作動開始が指示されたときに、記憶手段(25
0、260)が記憶した値が所定以上のときは、圧縮機
(25)の停止状態を維持することを特徴とする。
【0010】請求項6に記載の発明では、請求項2ない
し5のいずれか1つに記載の車両用空調装置において、
車両用空調装置停止時に、内気導入口(2)および外気
導入口(3)を閉じるように構成されていることを特徴
とする。請求項7に記載の発明では、請求項2ないし6
のいずれか1つに記載の車両用空調装置において、流入
ポート(8a)側および流出ポート(8b)に第1バル
ブ装置(28)および第2バルブ装置(29)を設け
る。そして、両バルブ装置(28、29)は、車両用空
調装置停止時には、蒸発器(8)に流入する冷媒を閉止
するように構成されていることを特徴とする。
【0011】請求項8に記載の発明では、請求項7に記
載の車両用空調装置において、冷媒検出手段(22)に
よって検出される検出値が所定以上のときに、第1バル
ブ装置(28)と前記第2バルブ装置(29)との間に
在する冷媒を車室外に放出させるように構成された第3
バルブ装置(33)を両バルブ装置間に設けたことを特
徴とする。
【0012】請求項9に記載の発明では、請求項8に記
載の車両用空調装置において、第1、第2および第3両
バルブ装置(28、29、33)は、車室外に配置され
ていることを特徴とする。次に、上記構成における作用
効果を述べる。請求項1〜9に記載の発明によれば、車
両用空調装置停止時は、流路開閉装置(16、17、1
8)によって空気流路(1a)が閉止されるので、駐車
中等の空調装置が停止して乗員がいない間に、冷媒が空
調ケーシング(1)内に漏れ出しても、冷媒を空調ケー
シング(1)内に止めることができる。延いては、車室
内に冷媒が充満することを防止することができる。
【0013】請求項2に記載の発明によれば、指示手段
(30)によって車両用空調装置の作動開始が指示され
たときに、冷媒検出手段(22)によって検出される検
出値が所定以上のときは、流路開閉装置(16、17、
18)によって空気流路(1a)を閉じた状態を維持す
るので、人員が車両に誤って搭乗した場合であっても、
人員への被害を予防することができる。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、指示手段
(30)によって車両用空調装置の作動開始が指示され
たときに、冷媒検出手段(22)によって検出される検
出値が所定以上のときは、圧縮機(25)の停止状態を
維持するので、冷凍サイクル内の冷媒圧力が上昇しな
い。したがって、冷凍サイクル内の冷媒圧両と大気圧と
の差が拡大しないので、冷媒漏れを防止することができ
る。
【0015】また、冷媒量が漏れ出して車両空調装置の
冷媒が減少した状態で、圧縮機(25)が稼働しないの
で、圧縮機(25)の焼き付き等の不具合を防止するこ
とができる。請求項4に記載の発明によれば、指示手段
(30)によって車両用空調装置の作動開始が指示され
たときに、送風機(7)の停止状態を維持するので、車
室内への強制的な空気流れが発生しない。したがって、
漏れ出した冷媒が車室内に流れていくことを抑制するこ
とができる。
【0016】請求項5に記載の発明によれば、指示手段
(30)によって車両用空調装置の作動開始が指示され
たときに、記憶手段(250、260)が記憶した値が
所定以上のときは、圧縮機(25)の停止状態を維持す
るので、冷媒が減少した状態で圧縮機(25)は稼働し
ない。したがって、圧縮機(25)の焼き付き等の不具
合を防止することができる。
【0017】請求項6に記載の発明によれば、車両用空
調装置停止時には、両導入口(2、3)および空気流路
(1a)が閉じられ、その閉じた空間内に冷媒検出手段
(22)が配置されるので、空気流路(1a)に混入し
た冷媒(例えば、蒸発器(8)から漏れ出した冷媒)の
濃度は、空気流路(1a)が開放している場合に比べて
高くなるので、冷媒検出手段(22)で冷媒漏れを検出
する確率が高くなる。延いては、冷媒検出手段(22)
に於ける冷媒漏れ検出精度を高めることができる。
【0018】請求項7に記載の発明によれば、車両用空
調装置停止時に、蒸発器(8)に流れ込る冷媒流れを閉
止する第1バルブ装置(28)および第2バルブ装置
(29)が、流入ポート(8a)側および流出ポート
(8b)に設けられているので、駐車中等の空調装置が
停止して乗員がいない間に、蒸発器(8)から漏れ出す
最大冷媒量は、蒸発器(8)内に残存量分だけである。
したがって、車室内に漏れ出す冷媒量を抑制することが
できる。
【0019】請求項8に記載の発明によれば、冷媒検出
手段(22)によって検出される検出値が所定以上のと
きに、第3バルブ装置(33)によって、第1バルブ装
置(28)と前記第2バルブ装置(29)との間に在す
る冷媒を車室外に放出させることができるので、車室内
に漏れ出す冷媒量をさらに少なくするこができる。請求
項9に記載の発明によれば、第1、第2および第3両バ
ルブ装置(28、29、33)は、車室外に配置されて
いるので、冷媒が漏れ出す可能性の高い配管接続部は、
車室外に配置される。したがって、漏れ出した冷媒が車
室内に混入することを抑制することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施の形
態について説明する。本実施形態を水冷エンジン搭載車
両に用いた場合について説明する。図1は、本実施形態
に係る空調装置の通風系および制御系の模式図であり、
図1を用いて空調装置を説明する。
【0021】1は、空気流路1aを形成する空調ケーシ
ングで、この空調ケーシング1の空気上流側部位には、
車室内気を導入するための内気導入口2と車室外気を導
入するための外気導入口3とが形成されている。そし
て、これらの両導入口2、3を開閉する内気導入口ドア
4および外気導入口ドア5が設けられ、これらの両導入
口ドア4、5は、駆動手段6、6a(具体的にはサーボ
モータ)によって駆動される。
【0022】両導入口ドア4、5の下流側部位には、送
風機7が配設されている。送風機7は、シロッコファン
7aと、その駆動手段7b(具体的にはブロワモータ)
によって駆動され、ファンの回転数、すなわち車室内へ
の送風量は、ブロワモータ7bに印加されるブロワ電圧
によって制御される。シロッコファン7aの下流側に
は、空気を冷却する蒸発器8が配設されており、この蒸
発器8の下流側の空調ケーシング1には、車室外に連通
したドレンパイプ32が設けられている。そして、ドレ
ンパイプ32の下流側には、図示されていないエンジン
の冷却水を熱源として、空気を加熱するヒータコア9が
配設されている。なお、蒸発器8は、後述する冷凍サイ
クルを用いて、空気を冷却している。
【0023】そして、ヒータコア9の上流側には、ヒー
タコア9を通る風量と、ヒータコア9をバイパスするバ
イパス流路10を通る風量との風量割合を調節するエア
ミックスドア11が配設されている。この風量割合の調
節は、エアミックスドア11の開度を調節することによ
り調節され、エアミックスドア11はその駆動手段12
(具体的にはサーボモータ)によって駆動される。
【0024】また、空調ケーシング1の最下流側部位に
は、車室内乗員の上半身に空調空気を吹き出すためのフ
ェイス吹出口13と、車室内乗員の足元に空気を吹き出
すためのフット吹出口14と、図示されていないフロン
トガラスの内面に向かって空気を吹き出すためのデフロ
スタ吹出口15とが形成されている。そして、上記各吹
出口13、14、15には、それぞれ吹出口ドア16、
17、18が配設されている。なお、これらの吹出口ド
ア16、17、18は、その駆動手段19、20、21
(具体的にはそれぞれサーボモータ)によって駆動され
る。なお、本実施形態では、吹出口ドア16、17、1
8は、空気流路1aを開閉する流路開閉装置を兼ねてい
る。
【0025】また、22は、空調ケーシング1内に漏れ
出した冷媒を検出するガスセンサで、このガスセンサ2
2は、蒸発器8の下流側の空調ケーシング1内に配置さ
れている。そして、ガスセンサ22は、制御装置23と
協働して、常時または間欠的に冷媒の漏れを監視してい
る。24は、冷媒漏れが発生した時に、乗員に冷媒漏れ
を警告する警告器で、例えば、ブザーや警告ランプ等の
手段である。
【0026】次に、図2を用いて冷凍サイクルについて
述べる。図2に示す冷凍サイクルは、プロパンガス等の
可燃性冷媒を用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルで、25
は、図示されていない電磁クラッチを介してエンジンか
らの駆動力を得て冷媒を圧縮する圧縮機である。26
は、冷媒の凝縮手段をなす凝縮器で、通常この凝縮器2
6は、エンジンルーム前方に配置されている。
【0027】27は、凝縮器26で凝縮された冷媒の減
圧手段をなす膨張弁で、この膨張弁27により、低温低
圧となった冷媒は、蒸発器8内で蒸発し、この蒸発潜熱
により蒸発器8を通過する空気が冷却される。また、蒸
発器8の流入ポート8a側の車室外には、電磁弁(第1
バルブ装置)28およびリリーフ弁(第3バルブ装置)
33が設けられており、流出ポート8b側の車室外に
は、蒸発器8に流入する冷媒を閉止する逆止弁(第2バ
ルブ装置)29が設けられている。
【0028】ところで、図1の制御装置23の内部に
は、図示されていないCPU、ROM、RAM等からな
る周知のマイクロコンピュータが設けられ、図1に示す
ように、ガスセンサ22および空調装置作動開始スイッ
チ(エアコンスイッチ)30からの信号が、前述のマイ
クロコンピュータへ入力されるように構成されている。
そして、この制御装置23は、図示されていないバッテ
リーに直結されており、常時、ガスセンサ22およびエ
アコンスイッチ30からの信号により、駆動手段6、6
a、12、19、20、ブロワモータ7b、警告器2
4、電磁弁28およびリリーフ弁33を制御する。
【0029】次に、制御装置23による制御処理を図3
のフローチャートに基づいて説明する。エアコンスイッ
チ30から信号により空調装置が停止していると判定さ
れると(ステップ100)、電磁弁28が閉じられ(ス
テップ110)、吹出口13、14、15が吹出口ドア
16、17、18によってそれぞれ閉じられ(ステップ
120)、さらに両導入口2、3が両導入口ドア4、5
によってそれぞれ閉じられる(ステップ130)。
【0030】次に、ガスセンサ22からの信号に基づて
冷媒漏れの有無を判定する(ステップ140)。ここ
で、冷媒が漏れていると判定されると、冷媒漏れ警告を
発する(ステップ150)し、外気導入口ドア4を開き
(ステップ160)、さらにリリーフ弁33を開く(ス
テップ290)。そして、冷媒漏れ(故障)が生じたこ
とを記憶する(ステップ250)とともに、ステップ1
50、ステップ160およびステップ290の制御処理
を、冷媒が漏れていないと判定されるまで行う(ステッ
プ140)。なお、リリーフ弁33の開状態は、冷媒漏
れが修理されるまで維持される。
【0031】また一方、エアコンスイッチ30から信号
により空調装置の作動開始が指示されていると判定され
ると(ステップ100)、過去の冷媒漏れ(故障)の有
無を判定する(ステップ270)。そして、過去に冷媒
漏れ(故障)が無かったと判定されると、ガスセンサ2
2からの信号に基づて冷媒漏れの有無を判定する(ステ
ップ170)。ここで、冷媒が漏れていると判定される
と、図示されていない空調制御装置に、空調装置始動不
可信号を出力する(ステップ180)。
【0032】次に、電磁弁28閉状態が維持され(ステ
ップ190)、電磁クラッチのOFF状態(圧縮機25
の停止状態)が維持され(ステップ200)、送風機7
の停止状態が維持され(ステップ210)、吹出口1
3、14、15が吹出口ドア16、17、18によって
それぞれ閉じられ(ステップ220)、さらに、乗員に
冷媒漏れ警告を発する(ステップ230)とともに、外
気導入口ドア4およびリリーフ弁33を開く(ステップ
240、ステップ300)。
【0033】そして、冷媒漏れ(故障)が生じたことを
記憶する(ステップ260)とともに、ステップ190
〜ステップ240および300の制御処理を、冷媒が漏
れていないと判定されるまで行う(ステップ170)。
なお、リリーフ弁33の開状態および電磁クラッチのO
FF状態は、冷媒漏れが修理されるまで維持される。一
方ステップ270にて、過去に冷媒漏れ(故障)が有っ
たと判定されたときは、冷媒漏れが修理されるまで圧縮
機25を稼働させず、ヒータ機能および送風機能のみ稼
働させる。
【0034】また、ステップ170にて冷媒が漏れてい
ないと判定されたときは、空調制御装置に空調装置始動
可信号を出力する(ステップ250)。したがって、空
調装置は、空調装置始動可信号が出力される(ステップ
250)まで稼働しない。次に、本実施形態の特徴を述
べる。空調装置停止時は、吹出口ドア16、17、18
によって吹出口13、14、15がそれぞれ閉じられる
ので、空調装置が稼働していない駐車中等に、冷媒が空
調ケーシング1内に漏れ出しても、冷媒を空調ケーシン
グ1内に止めることができる。したがって、車室内に冷
媒が充満することを防止することができる。
【0035】また、蒸発器8の流出ポート8b側に逆止
弁29が設けられ、かつ、エンジン停止時には、流入ポ
ート側の電磁弁28が閉じられるので、空調装置が稼働
していない駐車中等に蒸発器8から漏れ出す最大冷媒量
は、蒸発器8内に残存量分だけとすることができる。し
たがって、冷媒が全量漏れ出さないので、車室内に漏れ
出す冷媒量を抑制することができる。
【0036】また、ガスセンサ22によって検出される
検出値が所定以上のときに、リリーフ弁33を開くこと
により、電磁弁28と逆止弁29との間に在する冷媒を
車室外に放出させることができるので、車室内に漏れ出
す冷媒量をさらに少なくするこができる。また、冷媒漏
れが発生すると、警告器24によって警告が発せられる
ので、駐車中の車両に人員が、誤って車室内に搭乗する
ことを予防することができる。
【0037】また、空調装置始動時に冷媒が漏れが発生
した状態で、エアコンスイッチが投入されても、ステッ
プ200に示すように、電磁クラッチのOFF状態が維
持されるので、圧縮機25が稼働しない。したがって、
冷凍サイクル内の冷媒圧力が上昇せず、冷凍サイクル内
の冷媒圧力と大気圧との差が拡大しないので、冷媒漏れ
をより一層防止することができる。そして、冷媒量が減
少した状態で圧縮機25が稼働しないので、圧縮機25
の焼き付き等の不具合を防止することができる。
【0038】また、空調装置始動時に冷媒が漏れが発生
した状態では、送風機が稼働しないので、空気流路1a
内に車室内へ流れる強制的な空気流れが発生しない。し
たがって、漏れ出した冷媒が車室内に流れる込むことを
抑制することができる。また、空調装置停止時には、両
導入口2、3を閉じ、かつ、吹出口13、14、15を
閉じるので、空調ケーシング1によって形成される空気
流路1aは、密閉した空間となる。したがって、空気流
路1a内に混入した冷媒(例えば、蒸発器8から漏れ出
した冷媒)の濃度は、空気流路1aが開放している場合
に比べて高くなるので、ガスセンサ22で冷媒漏れを検
出する確率が高くなる。延いては、ガスセンサ22に於
ける冷媒漏れ検出精度を高めることができる。
【0039】また、電磁弁28と逆止弁29とリリーフ
弁33とは車室外に配置されているので、冷媒が漏れ出
す可能性の高い配管接続部は、車室外に配置される。し
たがって、漏れ出した冷媒が車室内に混入することを抑
制することができる。また、エアコンスイッチ30によ
って車両用空調装置の作動開始が指示されたときに、過
去に冷媒漏れ(故障)が有った場合には、圧縮機25は
稼働しないので、圧縮機25の焼き付き等の不具合を防
止することができる。
【0040】ところで、本実施形態では、流路開閉装置
として、吹出口ドア16、17、18を利用したが、蒸
発器8と吹出口13、14、15との間に、空気流路1
aを閉止するため専用ドアを設けても本発明を実施する
ことができる。但し、ガスセンサ22は、このドアと蒸
発器8との間に配置することが望ましい。また、空調ケ
ーシング1内に混入する冷媒は、蒸発器8から漏れ出す
と考えられるので、流路開閉装置として、蒸発器8の空
気上下流側を覆うようなドアとしても本発明を実施する
ことができる。
【0041】また、本実施形態では、蒸発器8の流出ポ
ート8b側のバルブ装置として、逆止弁29を用いた
が、逆止弁29に代えて電磁弁を用いても本発明を実施
することができる、なお、この電磁弁は、電磁弁28と
連動させて作動させればよい。また、本実施形態では、
電磁クラッチを切ることにより圧縮機の稼働を停止させ
たが、モータやサブエンジン等の圧縮機専用駆動源によ
り圧縮機を稼働させている場合には、その駆動源を停止
させることによって圧縮機を停止させてもよい。
【0042】また、逆止弁29は圧縮機25の吸入弁と
共用させてもよい。なお、本発明に係る車両用空調装置
は、エンジン等の内燃機関を用いた車両に限らず電気自
動車等にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用空調装置の通風系および制
御系を示す模式図である。
【図2】本実施形態に係る冷凍サイクルの模式図であ
る。
【図3】本実施形態に係る車両用空調装置の制御フロー
チャートをである。
【符号の説明】
1…空調ケーシング、1a…空気流路、2…内気導入
口、3…外気導入口、4…外気導入口ドア、5…内気導
入口ドア、7…送風機、8…蒸発器、9…ヒータコア、
10…バイパス流路、11…エアミックスドア、13…
フェイス吹出口、14…フット吹出口、15…デフロス
タ吹出口、16、17、18…吹出口ドア(流路開閉装
置)、22…ガスセンサ、23…制御装置、24…警告
器、25…圧縮機、26…凝縮器、27…膨張弁、28
電磁弁(第1バルブ装置)、29…逆止弁(第2バルブ
装置)、30…エアコンスイッチ(指示手段)、6、6
a、12、19、20…駆動手段、32…ドレンパイプ 33…リリーフ弁(第3バルブ装置)。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気流路(1a)を形成する空調ケーシ
    ング(1)と、 前記空調ケーシング(1)の空気下流側に設けられ、車
    室内に開口する車室内吹出口(13、14、15)と、 前記空調ケーシング(1)内に配置され、可燃性冷媒の
    蒸発潜熱を利用して、車室内へ流れる空気の冷却を行う
    蒸発器(8)とを有する車両用空調装置において、 前記空調ケーシング(1)内のうち、前記蒸発器(8)
    の空気下流側に配置され、前記空気流路(1a)を開閉
    する流路開閉装置(16、17、18)と、 車両用空調装置停止時に、前記空気流路(1a)を閉止
    するように前記流路開閉装置(16、17、18)を制
    御する第1流路制御手段(100、120)とを具備す
    ることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 車両用空調装置の作動開始を指示する指
    示手段(30)と、前記空調ケーシング(1)内のう
    ち、前記流路開閉装置(16、17、18)の空気上流
    側に配置され、前記空気流路(1a)内に混入した前記
    冷媒を検出する前記冷媒検出手段(22)と、 前記指示手段(30)によって車両用空調装置の作動開
    始が指示されたときに、前記冷媒検出手段(22)によ
    って検出される検出値が所定以上のときは、前記空気流
    路(1a)の閉止状態を維持するように前記流路開閉装
    置(16、17、18)を制御する第2流路制御手段
    (100、170、220)と具備することを特徴とす
    る請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 車室内に空気を送風する送風機(7)
    と、 前記指示手段(30)によって車両用空調装置の作動開
    始が指示されたときに、前記冷媒検出手段(22)によ
    って検出される検出値が所定以上のときは、前記送風機
    (7)の停止状態を維持するように制御する送風機制御
    手段(100、170、210)とを具備することを特
    徴とする請求項2に記載の車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記冷媒を圧縮する圧縮機(25)と、 前記指示手段(30)によって車両用空調装置の作動開
    始が指示されたときに、前記冷媒検出手段(22)によ
    って検出される検出値が所定以上のときは、前記圧縮機
    (25)の停止状態を維持するように制御する圧縮機制
    御手段(100、200)とを具備することを特徴とす
    る請求項2または3に記載の車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記冷媒を圧縮する圧縮機(25)と、 前記冷媒検出手段(22)によって検出される検出値に
    基づいて演算される値を記憶する記憶手段(250、2
    60)と、 前記指示手段(30)によって車両用空調装置の作動開
    始が指示されたときに、前記記憶手段(250、26
    0)が記憶した値が所定以上のときは、前記圧縮機(2
    5)の停止状態を維持するように制御する圧縮機制御手
    段(100、270、280)とを具備することを特徴
    とする請求項2ないし4のいずれか1つに記載の車両用
    空調装置。
  6. 【請求項6】 前記前記空調ケーシング(1)の空気上
    流側に設けられ、車室内空気を導入する内気導入口
    (2)と、 前記空調ケーシングの空気上流側に設けられ、車室外空
    気を導入する外気導入口(3)と、 前記内気導入口の開閉を行う内気導入口ドア(5)と、 前記外気導入口の開閉を行う外気導入口ドア(4)と、 車両用空調装置停止時に、両導入口(2、3)を閉じる
    ように前記両導入口ドア(4、5)を制御する導入口ド
    ア制御手段(130)とを具備することを特徴とする請
    求項2ないし5のいずれか1つに記載の車両用空調装
    置。
  7. 【請求項7】 前記蒸発器(8)は、前記冷媒が流入す
    る流入ポート(8a)と、前記冷媒が流出する流出ポー
    ト(8b)とを備え、 前記流入ポート(8a)側および流出ポート(8b)の
    それぞれに設けらた第1バルブ装置(28)および第2
    バルブ装置(29)を有し、 前記第1バルブ装置(28)および第2バルブ装置(2
    9)は、車両用空調装置停止時に、前記蒸発器(8)に
    流入する前記冷媒を閉止するように構成されていること
    を特徴とする請求項2ないし6のいずれか1つに記載の
    車両用空調装置。
  8. 【請求項8】 前記第1バルブ装置(28)と前記第2
    バルブ装置(29)との間に第3バルブ装置(33)を
    有し、 第3バルブ装置(33)は、前記冷媒検出手段(22)
    によって検出される検出値が所定以上のときに、前記第
    1、第2バルブ装置(28、29)間に在する冷媒を車
    室外に放出させるように構成されていることを特徴とす
    る請求項7に記載の車両用空調装置。
  9. 【請求項9】 前記第1、第2および第3両バルブ装置
    (28、29、33)は、車室外に配置されていること
    を特徴とする請求項8に記載の車両用空調装置。
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