JPH1137617A - 自然冷媒を用いた空気調和装置 - Google Patents

自然冷媒を用いた空気調和装置

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JPH1137617A
JPH1137617A JP9189904A JP18990497A JPH1137617A JP H1137617 A JPH1137617 A JP H1137617A JP 9189904 A JP9189904 A JP 9189904A JP 18990497 A JP18990497 A JP 18990497A JP H1137617 A JPH1137617 A JP H1137617A
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JP
Japan
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refrigerant
air conditioner
indoor
outdoor
compressor
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JP9189904A
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English (en)
Inventor
Harushige Boku
春成 朴
Hideki Hara
日出樹 原
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 室外機と室内機とを備えた分離型の空気調和
装置において、その運転停止中における冷媒の漏れに対
して高い安全性を確保する。 【解決手段】 室外機1と室内機2とを連絡する冷媒液
管3と冷媒ガス管4とにそれぞれ設けられて通常運転時
には常開とされる一方、必要に応じてそれぞれ対応する
冷媒通路を閉鎖する如く作動制御される第1及び第2閉
鎖弁5,6と、空気調和装置の運転停止指令を出力する
停止スイッチ32と、上記停止スイッチ32から運転停
止指令が出力された時にこれを受けて上記第1及び第2
閉鎖弁5,6を共に閉弁させる制御手段31とを備え
る。かかる構成とすることで、空気調和装置の運転停止
時には、上記各閉鎖弁5,6により上記室外機1と室内
機2とが分断状態とされ、万一、空気調和装置の運転停
止中に室外機1側あるいは室内機2側において冷媒の漏
れが生じたとしても、その漏れ量が全冷媒量の半分程度
に抑えられ、例えば全冷媒量が漏洩するおそれがある場
合に比して、より高い安全性が確保される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、自然冷媒を用い
た空気調和装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、空気調和装置の作動冷媒としてC
FC系、HCFC系、HFC系冷媒が採用されていた
が、かかる従来の冷媒には地球のオゾン層の破壊、地球
温暖化の助長という欠点があり、地球環境の保全意識の
高まりから、従来のCFC系、HCFC系、HFC系冷
媒の代替冷媒として上記の如き欠点の無い自然冷媒が注
目され、実用化に至っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、例えばHC
FC−22の代替冷媒として、炭化水素系あるいはアン
モニア系の自然冷媒を用いた場合、従来の如きオゾン層
の破壊等の問題は解消されるものの、自然冷媒に特有の
性状に起因する可燃性あるいは毒性等が問題となる。即
ち、自然冷媒を作動冷媒として採用した空気調和装置に
おいては、何らかの原因でその室内機において冷媒の漏
れが生じた場合、これが該室内機内に止まらず、室内側
にも漏洩することになる。この場合、自然冷媒はその性
状としてその比重が空気よりも大きく、これが室内側に
漏洩した場合には室内の床面側に滞留する性質がある
が、かかる冷媒の漏洩が空気調和装置の運転中に生じた
場合には、送風により漏洩冷媒が順次拡散希釈化される
のでさほど問題とはならない。ところが、例えば夜間等
の空気調和装置が長時間運転停止されている状況下にお
いて冷媒漏れが生じた場合には、上記の如き送風による
拡散希釈作用がないことから、漏洩冷媒が室内の床面側
に滞留し且つ次第にその濃度が高まり、安全性の確保上
において看過し難い問題を生じることになる。従って、
自然冷媒を用いた空気調和装置の安全性の確保という観
点においては、特に空気調和装置の運転停止中における
冷媒漏れに対して十分な対策が講じられることが必要と
なる。
【0004】しかるに、従来の自然冷媒を用いた空気調
和装置においては、該空気調和装置の運転停止中におけ
る冷媒の漏洩に対する安全対策は十分と言えず、この点
において改善すべき余地がある。
【0005】そこで本願発明では、空気調和装置、特に
室外側に設置される室外機と室内側に設置される室内機
とを備えた分離型の空気調和装置において、かかる分離
型空気調和装置の構造上の特徴をうまく利用し、万一、
空気調和装置の運転停止中に冷媒の漏れが生じた場合で
もその影響を最小限に抑えて高い安全性を確保し得るよ
うにすることを目的としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0007】本願の第1の発明では、室外熱交換器11
と室外ファン12及び圧縮機14を備え室外側に配置さ
れる室外機1と、室内熱交換器21と室内ファン22と
を備え室内側に配置される室内機2とを、冷媒液管3と
冷媒ガス管4とを介して相互に連絡して構成されるとと
もに、上記室外機1と室内機2との間を循環する作動冷
媒として自然冷媒を採用した自然冷媒を用いた空気調和
装置において、上記冷媒液管3と冷媒ガス管4とにそれ
ぞれ設けられて通常運転時には常開とされる一方、必要
に応じてそれぞれ対応する冷媒通路を閉鎖する如く作動
制御される第1及び第2閉鎖弁5,6と、空気調和装置
の運転停止指令を出力する停止スイッチ32と、上記停
止スイッチ32から運転停止指令が出力された時にこれ
を受けて上記第1及び第2閉鎖弁5,6を共に閉弁させ
る制御手段31とを備えたことを特徴としている。
【0008】本願の第2の発明では、室外熱交換器11
と室外ファン12及び圧縮機14を備え室外側に配置さ
れる室外機1と、室内熱交換器21と室内ファン22と
を備え室内側に配置される室内機2とを、冷媒液管3と
冷媒ガス管4とを介して相互に連絡して構成されるとと
もに、上記室外機1と室内機2との間を循環する作動冷
媒として自然冷媒を採用した自然冷媒を用いた空気調和
装置において、上記冷媒液管3と冷媒ガス管4とにそれ
ぞれ設けられて通常運転時には常開とされる一方、必要
に応じてそれぞれ対応する冷媒通路を閉鎖する如く作動
制御される第1及び第2閉鎖弁5,6と、空気調和装置
の運転停止指令を出力する停止スイッチ32と、上記停
止スイッチ32から運転停止指令が出力された時にこれ
を受けて、上記冷媒液管3側の第1閉鎖弁5を閉弁させ
且つ上記室内ファン22を運転停止させるとともに、上
記室外ファン12と圧縮機14の運転を所定期間継続さ
せ、該所定期間経過後に上記室外ファン12と圧縮機1
4の運転を停止させるとともに上記冷媒ガス管4側の第
2閉鎖弁6を閉弁させる制御手段31とを備えたことを
特徴としている。
【0009】本願の第3の発明では、上記第2又は第3
の発明にかかる自然冷媒を用いた空気調和装置におい
て、冷媒の循環経路を冷房運転時における冷房運転位置
と暖房運転時における暖房運転位置との間で切り換える
四路弁7を備え、上記制御手段31は、冷房運転時にお
いて上記停止スイッチ32が操作された場合には上記四
路弁7の弁位置を保持する一方、暖房運転時において上
記停止スイッチ32が操作された場合には上記四路弁7
を暖房運転位置から冷房運転位置に切り換えるように該
四路弁7の作動制御を行うことを特徴としている。
【0010】本願の第4の発明では、上記第2又は第3
の発明にかかる自然冷媒を用いた空気調和装置におい
て、上記所定期間を、タイマーの設定時間により規定す
るように構成したことを特徴としている。
【0011】本願の第5の発明では、上記第2又は第3
の発明にかかる自然冷媒を用いた空気調和装置におい
て、上記所定期間を、上記圧縮機14の低圧側の冷媒圧
力により規定するように構成したことを特徴としてい
る。
【0012】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。
【0013】 本願の第1の発明にかかる自然冷媒を
用いた空気調和装置によれば、室外機1と室内機2とを
連絡する冷媒液管3と冷媒ガス管4とにそれぞれ設けら
れて通常運転時には常開とされる一方、必要に応じてそ
れぞれ対応する冷媒通路を閉鎖する如く作動制御される
第1及び第2閉鎖弁5,6と、空気調和装置の運転停止
指令を出力する停止スイッチ32と、上記停止スイッチ
32から運転停止指令が出力された時にこれを受けて上
記第1及び第2閉鎖弁5,6を共に閉弁させる制御手段
31とを備えているので、上記停止スイッチ32から運
転停止指令が出されると、これを受けて上記第1閉鎖弁
5と第2閉鎖弁6とが共に閉弁され、上記冷媒液管3と
冷媒ガス管4とが共にその通路途中、即ち、上記室外機
1と室内機2との中間位置において閉鎖され、室外機1
側と室内機2側とが分断状態となる。
【0014】従って、万一、空気調和装置の運転停止中
に室外機1側あるいは室内機2側において冷媒の漏れが
生じたとしても、その最大漏れ量は室外機1側あるいは
室内機2側に存在している冷媒量、即ち、冷媒循環系の
全体に存在する全冷媒量の半分程度に抑えられるので、
例えば上記各閉鎖弁5,6が設けられておらず、全冷媒
量が漏洩するおそれがある場合に比して、高い安全性が
確保されるものである。
【0015】 本願の第2の発明にかかる自然冷媒を
用いた空気調和装置によれば、室外機1と室内機2とを
連絡する冷媒液管3と冷媒ガス管4とにそれぞれ設けら
れて通常運転時には常開とされる一方、必要に応じてそ
れぞれ対応する冷媒通路を閉鎖する如く作動制御される
第1及び第2閉鎖弁5,6と、空気調和装置の運転停止
指令を出力する停止スイッチ32と、上記停止スイッチ
32から運転停止指令が出力された時にこれを受けて、
上記冷媒液管3側の第1閉鎖弁5を閉弁させ且つ上記室
内ファン22を運転停止させるとともに、上記室外ファ
ン12と圧縮機14の運転を所定期間継続させ、該所定
期間経過後に上記室外ファン12と圧縮機14の運転を
停止させるとともに上記冷媒ガス管4側の第2閉鎖弁6
を閉弁させる制御手段31とを備えているので、上記停
止スイッチ32から運転停止指令が出されると、これを
受けて、先ず上記冷媒液管3側の第1閉鎖弁5が閉弁さ
れるとともに上記室内ファン22の運転が停止される。
この状態において、上記室外ファン12と圧縮機14の
運転が所定期間継続されることで、上記第1閉鎖弁5よ
りも上記室内機2側の冷媒循環路中に存在する冷媒の大
部分が上記圧縮機14側に引かれて上記室外機1側に溜
り、上記室内機2側における残留冷媒量が可及的に小な
らしめられる。尚、この場合、上記室内ファン22の運
転が停止されているので、上記室内熱交換器21部分に
は冷媒が液冷媒として存在するが、この液冷媒は外気に
よる自然蒸発作用を受けることと、上記第1閉鎖弁5が
閉弁された状態で上記圧縮機14が運転されることで該
圧縮機14の低圧側圧力がより一層低くなっていること
の相乗作用により蒸発されてガス冷媒となり上記圧縮機
14側に引かれるので、該圧縮機14における液圧縮と
いう問題も生じない。
【0016】上記所定期間経過後に、上記室外ファン1
2と圧縮機14の運転が停止されるとともに上記冷媒ガ
ス管4側の第2閉鎖弁6が閉弁されることで、上記室外
機1側に溜った冷媒が該室外機1側に封入されることに
なる。
【0017】この結果、例えば空気調和装置の運転停止
中に上記室内機2側において冷媒の漏れが生じたとして
も、この冷媒の漏れ量は可及的に少なく、従って室内に
おいて漏洩冷媒の濃度が高くなるのが可及的に防止さ
れ、それだけ室内居住者に対する安全性が高められるも
のである。
【0018】 本願の第3の発明にかかる自然冷媒を
用いた空気調和装置によれば、冷媒の循環経路を冷房運
転時における冷房運転位置と暖房運転時における暖房運
転位置との間で切り換える四路弁7を備え、上記制御手
段31は、冷房運転時において上記停止スイッチ32が
操作された場合には上記四路弁7の弁位置を保持する一
方、暖房運転時において上記停止スイッチ32が操作さ
れた場合には上記四路弁7を暖房運転位置から冷房運転
位置に切り換えるように該四路弁7の作動制御を行うよ
うにしているので、冷房運転時からの運転停止時は無論
のこと、暖房運転時からの運転停止時においても一旦、
暖房運転から冷房運転に切り換えられることから、運転
停止時には常に上記室内熱交換器21が蒸発器として機
能している状態となっている。
【0019】従って、冷房運転時からの運転停止時でも
暖房運転時からの運転停止時でも、上記冷媒液管3側の
第1閉鎖弁5を閉弁させた状態で上記圧縮機14が運転
継続されることで該室内熱交換器21側に存在する液冷
媒が、該室内熱交換器21における自然蒸発作用と上記
圧縮機14の低圧側圧力の低下との相乗作用により確実
にガス冷媒とされて上記圧縮機14側に引かれ、冷媒循
環系の冷媒の大部分が効率よく上記室外機1側に溜ら
れ、上記室内機2側における冷媒の漏れによる危険性が
可及的に低減され、室内居住者に対する高い安全性が確
保されるものである。
【0020】 本願の第4の発明にかかる自然冷媒を
用いた空気調和装置によれば、上記所定期間、即ち、上
記停止スイッチ32から運転停止指令が出された場合に
おいて上記第1閉鎖弁5を閉弁したまま上記圧縮機14
の運転を継続させる期間を、タイマーの設定時間により
規定するようにしているので、制御が簡単且つ容易とな
り、それだけ装置の低コスト化が促進されるものであ
る。
【0021】 本願の第5の発明にかかる自然冷媒を
用いた空気調和装置によれば、上記所定期間、即ち、上
記停止スイッチ32から運転停止指令が出された場合に
おいて上記第1閉鎖弁5を閉弁したまま上記圧縮機14
の運転を継続させる期間を、上記圧縮機14の低圧側の
冷媒圧力により規定するように構成しているので、上記
室外機1側への冷媒の貯留、換言すれば上記室内機2側
における冷媒の減量、が確実となり、それだけ室内機2
側での冷媒漏洩に対する安全性の確保が高い信頼性をも
って実現されるものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本願発明にかかる自然冷媒
を用いた空気調和装置を添付図面に示す好適な実施形態
に基づいて具体的に説明する。
【0023】図1には、本願発明の自然冷媒を用いた空
気調和装置の好適な実施形態として、分離型の空気調和
装置Zを示している。この空気調和装置Zは、室外42
に設置される室外機1と室内41に設置される室内機2
とを備えるとともに、上記室外機1と室内機2との間
は、建屋壁43を貫通して配設された冷媒液管3と冷媒
ガス管4の2本の連絡管により連絡され、次述の如き冷
媒循環系を構成している。
【0024】図2には、上記空気調和装置Zの冷媒循環
系を示している。上記室外機1は、室内熱交換器21と
室内ファン22と膨張弁23を備えて構成される。ま
た、上記室内機2は、室外熱交換器11と室外ファン1
2と膨張弁13及び圧縮機14を備えて構成される。そ
して、上記室外熱交換器11と室内熱交換器21とは、
上記冷媒液管3と冷媒ガス管4とを介して接続されてい
る。また、上記冷媒ガス管4の途中には、上記圧縮機1
4と四路弁7がそれぞれ介設されている。かかる構成と
することで、冷媒は、冷房運転時には上記冷媒液管3を
介して上記室外熱交換器11側から上記室内熱交換器2
1側に向けて循環するとともに、上記冷媒ガス管4を介
して上記室内熱交換器21側から室外熱交換器11側に
向けて循環する。また、暖房運転時には、上記冷媒液管
3を介して上記室内熱交換器21側から上記室外熱交換
器11側に向けて循環するとともに、上記冷媒ガス管4
を介して室外熱交換器11側から室内熱交換器21側に
向けて循環する。
【0025】さらに、この実施形態においては、上記冷
媒液管3には第1閉鎖弁5を、上記冷媒ガス管4には第
2閉鎖弁6を、それぞれ介設している。尚、この各閉鎖
弁5,6は、次述のコントローラ31からの制御信号を
受けて開閉制御されるものであり、空気調和装置の運転
時には共に常開とされるが、空気調和装置の運転停止時
には後述する如く適宜閉弁される。
【0026】上記コントローラ31は、特許請求の範囲
中の「制御手段」に該当し、停止スイッチ32からの運
転停止指令信号を受けて後述の如き停止制御を行うとと
もに、温度センサ33(ここでは、便宜上、室外温度セ
ンサと室内温度センサとを含めて図示している)からの
温度信号を受けて冷房運転制御あるいは暖房運転制御を
行うものであり、上記室外機1側の室外ファン12と圧
縮機14及び四路弁7と、上記室内機2側の室内ファン
22、さらに上記各閉鎖弁5,6は、このコントローラ
31からの制御信号に基づいて作動制御される。
【0027】ところで、この空気調和装置においては、
本願発明を適用して、空気調和装置の運転停止中におけ
る冷媒漏れに対する安全策を講じるようにしている。以
下、この安全策にかかる制御を、第1及び第2の制御例
としてそれぞれ説明する。
【0028】第1の制御例 第1の制御例は、請求項1に記載の発明を適用したもの
であって、冷房運転あるいは暖房運転中において室内居
住者によって上記停止スイッチ32が操作された場合に
は、上記第1閉鎖弁5と第2閉鎖弁6とをともに閉弁さ
せて冷媒循環系を上記室外機1側と室内機2側とに分断
し、万一、運転停止中に上記室外機1と室内機2のいず
れの側において冷媒の漏れが生じたとしても、その冷媒
漏れ量を全冷媒量の半分程度に抑えることで室内居住者
に対する安全性を確保するものである。即ち、図3のフ
ローチャートに示すように、上記停止スイッチ32が操
作されて室内居住者から運転停止指令が出された場合
(ステップS1)には、先ず冷凍回路を構成する上記各
機器の全ての運転を停止させるとともに、上記各閉鎖弁
5,6をともに閉弁させるものである。
【0029】この制御例によれば、全機器の運転停止と
上記各閉鎖弁5,6の閉弁という極めて簡単且つ容易な
制御によって高い安全性が確保でき、それだけ制御系の
低コスト化が可能になるものである。
【0030】第2の制御例 第2の制御例は、上記第1の制御例よりもさらに一歩進
んだ制御によって、万一、冷媒漏れが生じた場合であっ
てもその漏れ量を最小限に抑え、上記第1の制御例の場
合よりもさらに高い安全性の確保を可能としたものであ
る。
【0031】即ち、この第2の制御例は、請求項2〜3
に記載の発明を適用したものであって、上記停止スイッ
チ32が操作された場合には上記コントローラ31によ
り上記各機器及び上記各閉鎖弁5,6をトータル的に制
御して冷媒循環系内の冷媒の大部分を上記室外機1側に
溜めることで上記室内機2側における冷媒量を最小限と
し、該室内機2側における冷媒漏れに対して高い安全性
を確保するものである。具体的には、図4に示すフロー
チャートの通りである。
【0032】フローチャートにおいて、冷房運転中ある
いは暖房運転中において室内居住者により上記停止スイ
ッチ32が操作されると(ステップS1)、先ずステッ
プS2において、現在の運転状態が「冷房運転」である
のか「暖房運転」であるのかを判定する。そして、「冷
房運転」である場合には上記室内熱交換器21は蒸発器
として機能している状態であるので上記四路弁7の弁位
置をそのまま維持するが、「暖房運転」である場合には
上記四路弁7を冷房運転位置から暖房運転位置に切り換
えて上記室内熱交換器21を蒸発器として機能させる状
態とする(ステップS3)。
【0033】しかる後、室内ファン22の運転を停止さ
せる(ステップS4)一方、上記圧縮機14と室外ファ
ン12の運転を継続させるとともに上記第1閉鎖弁5を
閉弁し(ステップS5)、さらにタイマー「T」を設定
する(ステップS6)。
【0034】そして、上記時間「T」が経過するまで、
上記室内ファン22を停止させたまま上記室外ファン1
2と圧縮機14が運転される状態を継続する(ステップ
S7)。
【0035】この状態においては、上記5,6が閉弁さ
れ且つ上記圧縮機14が運転されることで、冷媒循環系
内の冷媒が順次上記圧縮機14に引かれて上記室外機1
側に溜り、上記室内機2側における残留冷媒量が可及的
に小ならしめられる。
【0036】尚、この場合、上記室内ファン22の運転
が停止されているので、上記室内熱交換器21部分には
冷媒が液冷媒として存在するが、この液冷媒は外気によ
る自然蒸発作用を受けることと、上記第1閉鎖弁5が閉
弁された状態で上記圧縮機14が運転されることで該圧
縮機14の低圧側圧力がより一層低くなっていることの
相乗作用により蒸発されてガス冷媒となり上記圧縮機1
4側に引かれ、該圧縮機14における液圧縮という問題
も生じない。
【0037】上記所定期間「T」が経過すると(ステッ
プS7)、上記室外ファン12と圧縮機14の運転を停
止するとともに、上記冷媒ガス管4側の第2閉鎖弁6を
閉弁する(ステップS8)。これにより、上記室外機1
側に溜った冷媒は、該室外機1側に封入されることにな
る。
【0038】従って、例え空気調和装置の運転停止中に
上記室内機2側において冷媒の漏れが生じたとしても、
該室内機2側には少量の冷媒しか残っていないので、室
内への漏れ量も少なく、室内において漏洩冷媒の濃度が
次第に高くなるということが確実に防止され、結果的
に、室内居住者に対する安全性がより一層高められるも
のである。しかも、かかる効果は、空気調和装置が冷房
運転から停止される場合でも暖房運転から停止される場
合でも同様に達成されるものである。
【0039】尚、この制御例においては、上記停止スイ
ッチ32が操作された後において上記圧縮機14の運転
が継続される期間をタイマーによって設定しているが、
他の制御例においては例えば上記圧縮機14の低圧側の
冷媒圧力の値によって設定することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施形態にかかる自然冷媒を用いた
空気調和装置の設置状態図である。
【図2】図1に示した空気調和装置の冷媒回路図であ
る。
【図3】図1に示した空気調和装置の第1の制御例を示
す制御フローチャートである。
【図4】図1に示した空気調和装置の第2の制御例を示
す制御フローチャートである。
【符号の説明】
1は室外機、2は室内機、3は冷媒液管、4は冷媒ガス
管、5は第1閉鎖弁、6は第2閉鎖弁、7は四路弁、1
1は室外熱交換器、12は室外ファン、13は膨張弁、
14は圧縮機、21は室内熱交換器、22は室内ファ
ン、23は膨張弁、31はコントローラ、32は停止ス
イッチ、33は温度センサ、Zは空気調和装置である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室外熱交換器(11)と室外ファン(1
    2)及び圧縮機(14)を備え室外側に配置される室外
    機(1)と、室内熱交換器(21)と室内ファン(2
    2)とを備え室内側に配置される室内機(2)とを、冷
    媒液管(3)と冷媒ガス管(4)とを介して相互に連絡
    して構成されるとともに、上記室外機(1)と室内機
    (2)との間を循環する作動冷媒として自然冷媒を採用
    した自然冷媒を用いた空気調和装置であって、 上記冷媒液管(3)と冷媒ガス管(4)とにそれぞれ設
    けられて通常運転時には常開とされる一方、必要に応じ
    てそれぞれ対応する冷媒通路を閉鎖する如く作動制御さ
    れる第1及び第2閉鎖弁(5),(6)と、 空気調和装置の運転停止指令を出力する停止スイッチ
    (32)と、 上記停止スイッチ(32)から運転停止指令が出力され
    た時にこれを受けて上記第1及び第2閉鎖弁(5),
    (6)を共に閉弁させる制御手段(31)とを備えたこ
    とを特徴とする自然冷媒を用いた空気調和装置。
  2. 【請求項2】 室外熱交換器(11)と室外ファン(1
    2)及び圧縮機(14)を備え室外側に配置される室外
    機(1)と、室内熱交換器(21)と室内ファン(2
    2)とを備え室内側に配置される室内機(2)とを、冷
    媒液管(3)と冷媒ガス管(4)とを介して相互に連絡
    して構成されるとともに、上記室外機(1)と室内機
    (2)との間を循環する作動冷媒として自然冷媒を採用
    した自然冷媒を用いた空気調和装置であって、 上記冷媒液管(3)と冷媒ガス管(4)とにそれぞれ設
    けられて通常運転時には常開とされる一方、必要に応じ
    てそれぞれ対応する冷媒通路を閉鎖する如く作動制御さ
    れる第1及び第2閉鎖弁(5),(6)と、 空気調和装置の運転停止指令を出力する停止スイッチ
    (32)と、 上記停止スイッチ(32)から運転停止指令が出力され
    た時にこれを受けて、上記冷媒液管(3)側の第1閉鎖
    弁(5)を閉弁させ且つ上記室内ファン(22)を運転
    停止させるとともに、上記室外ファン(12)と圧縮機
    (14)の運転を所定期間継続させ、該所定期間経過後
    に上記室外ファン(12)と圧縮機(14)の運転を停
    止させるとともに上記冷媒ガス管(4)側の第2閉鎖弁
    (6)を閉弁させる制御手段(31)と、を備えたこと
    を特徴とする自然冷媒を用いた空気調和装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 冷媒の循環経路を冷房運転時における冷房運転位置と暖
    房運転時における暖房運転位置との間で切り換える四路
    弁(7)を備え、 上記制御手段(31)は、冷房運転時において上記停止
    スイッチ(32)が操作された場合には上記四路弁
    (7)の弁位置を保持する一方、暖房運転時において上
    記停止スイッチ(32)が操作された場合には上記四路
    弁(7)を暖房運転位置から冷房運転位置に切り換える
    ように該四路弁(7)の作動制御を行うことを特徴とす
    る自然冷媒を用いた空気調和装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3において、 上記所定期間が、タイマーの設定時間により規定される
    ように構成したことを特徴とする自然冷媒を用いた空気
    調和装置。
  5. 【請求項5】 請求項2又は3において、 上記所定期間が、上記圧縮機(14)の低圧側の冷媒圧
    力により規定されるように構成したことを特徴とする自
    然冷媒を用いた空気調和装置。
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