JP3616312B2 - ホットメルト型接着剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホットメルト型接着剤に関する。さらに詳しくは、自動車、飛行機、船舶等の灯具、例えば、自動車のヘッドまたはリアコンビネーションランプのレンズ部とハウジング部との接着シール等、シール部に応力や熱がかかり易い所に適用するのに好適なホットメルト型接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用灯具のレンズ部とハウジング部との接着シールに用いられるホットメルト型接着剤としては、各種のゴム系重合体に、粘着性付与剤、可塑剤、充填剤などを添加してなるもの等が知られている(例えば、特開平3−188183号および特開平6−313159号各公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のホットメルト型接着剤は、要求される苛酷な条件下(例えば、レンズ部とハウジング部のズレが3mmに到達するような大きな応力を受ける場合や、130℃の高温雰囲気下)でのシール性および耐熱性において満足のいくものではなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、これらの問題点を解決し、塗工性を損なうことなくシール性、耐熱性に優れたホットメルト型接着剤を得ることを目的として鋭意検討した結果、特定のゴム質重合体と特定の樹脂と非晶質ポリオレフィン(共)重合体とを組み合わせることにより、短い応力緩和時間のもとで応力吸収する作用を有し、従来のものと比べてシール性および耐熱性が飛躍的に向上することを見いだし、本発明に到達した。
【0005】
すなわち、本発明のホットメルト型接着剤の特徴は、ジエン(共)重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、エチレン−α−オレフィン共重合体、イソプレン−イソブチレン共重合体および/またはこれらとビニルモノマーとのグラフト共重合体からなり粘度平均分子量が200,000〜800,000であるゴム質重合体(A)と、粘度平均分子量が15,000〜150,000であり、かつ流動点が40〜130℃である樹脂(B)と、非晶質ポリオレフィン(共)重合体(C)とを必須成分としてなり;(B)がポリブテン、ポリブタジエン、ポリイソブチレン、イソブチレン−イソプレン共重合体および/またはこれらとビニルモノマーとのグラフト共重合体から選ばれ;粘弾性挙動において、下記応力緩和時間が0.05〜5秒である点である。
応力緩和時間:接着剤に応力がかかったのち、その応力が初期応力の1/e(但し、eは自然対数)になる迄の時間。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明における応力緩和時間とは、ポリマーの粘弾性挙動である応力緩和において初期応力が1/eになるまでの時間のことである。
つまり、応力をS、時間をtで表すと、S=S・exp(−t/τ)という形で表現できる。ここで、Sは初期応力、τは応力緩和時間である。
時間tが応力緩和時間τに等しくなるとき、すなわちS=S/eになるまでの時間tが応力緩和時間τである。
応力緩和時間の測定は、通常の粘弾性測定装置により測定することができ、例えば、レオメトリック サイエンティフィック(Reometric Scientific)社製粘弾性測定装置ARES24A、解析処理システムRSI ORCHESTRATORにて下記測定条件にて行うことができる。
【0007】
型式(Geometry Type)=パラレルプレート(Parallel Plates)
パラレルプレートの直径(Diameter)=25mm
パラレルプレート間の距離(Gap)=2mm
変位(Strain)=10(%)
温度(Temperature)=25(℃)
本発明において、応力緩和時間は、通常0.05〜5秒、好ましくは0.05〜3秒である。緩和時間が0.05秒未満だと、接着剤の凝集力が弱くなるため耐熱性が不十分となり、5秒を超えると密着性に支障をきたす。
【0008】
本発明においてゴム質重合体(A)としては、ジエン(共)重合体{例えば、ブタジエン、イソプレンおよび/またはクロロプレン等の(共)共重合体}、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、エチレン−α−オレフィン共重合体、イソプレン−イソブチレン共重合体および/またはこれらとビニルモノマーとのグラフト共重合体が使用できる。
これらのうち好ましいものは、エチレン−α−オレフィン共重合体、イソプレン−イソブチレン共重合体および/またはこれらとビニルモノマーとのグラフト共重合体である。
【0009】
さらに好ましいものは、エチレン−α−オレフィン共重合体および/またはこれとビニルモノマーとのグラフト共重合体と、イソプレン−イソブチレン共重合体および/またはこれとビニルモノマーとのグラフト共重合体との混合物である。
特に好ましいものは、エチレン−α−オレフィン共重合体および/またはこれとビニルモノマーとのグラフト共重合体と、イソプレン−イソブチレン共重合体および/またはこれとビニルモノマーとのグラフト共重合体との重量比が(10〜90):(90〜10)である混合物である{重量比は(20〜80):(80〜20)がさらに好ましい}。
最も好ましいものは、エチレン−α−オレフィン共重合体とビニルモノマーとのグラフト共重合体と、イソプレン−イソブチレン共重合体とビニルモノマーとのグラフト共重合体との重量比が(20〜80):(80〜20)である混合物である。
【0010】
(A)の粘度平均分子量は、塗工性の観点から、通常200,000〜800,000、好ましくは250,000〜600,000である。
粘度平均分子量(以下、Mvと略する。)は、通常ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定することができ、例えば、以下の条件で測定することができる(以下、同様である)。GPC以外の方法として、FCC法(Food Chemicals Codex Method)に基づき測定することもできる。
溶媒:THF
基準物質:ポリスチレン
サンプル濃度:3mg/ml
カラム温度:25℃
【0011】
ビニルモノマーとのグラフト共重合体である場合のグラフト共重合体中のビニルモノマー単位の量は、シール性の観点から、グラフト共重合体の重量に基づいて、通常50重量%を越えない量、好ましくは1〜45重量%、さらに好ましくは5〜40重量%である。
(A)に2種以上のグラフト共重合体が含まれる場合の各グラフト共重合体を構成するビニルモノマーの種類および量は同一でも異なっていてもよく、また、2種以上の被グラフト(共)重合体を予め混合したものにビニルモノマーをグラフトさせてもよい。
【0012】
グラフト共重合体は、公知の方法により容易に製造でき、例えば、▲1▼加熱溶融混練機を用いてビニルモノマーをグラフト反応させる方法;▲2▼有機溶剤(トルエン、キシレン等)を加えて各成分を加熱溶解し、均一混合した後にビニルモノマーのグラフト反応を行い溶剤を留去する方法等が適用できる。
加熱溶融混練機としてはその様式、形状等は特に限定されるものではないが、例えば、プラストミル、ニーダー、逆ネジ部を有する圧縮性の高い形状のスクリューまたは撹拌羽根を有する混合機等が使用できる。
グラフト反応の温度は特に限定はないが、通常60〜260℃の範囲であり、必要により使用する重合開始剤の種類、その量および目的とするグラフト共重合体の分子量に応じて適宣選択することができる。
【0013】
グラフト反応には必要により公知の重合開始剤を使用することができ、例えば、ケトンパーオキサイド、パーオキシケタール、パーオキシエステル、ハイドロパーオキサイド、ジアルキルパーオキサイド、ジアシルパーオキサイド、パーオキシジカーボネート等の有機過酸化物やアゾイソブチロニトリル等のアゾ系化合物およびこれらの2種以上の併用が挙げられる。
重合開始剤はとくにビニルモノマーに溶解しやすいものを適宜選択して用いることが望ましい。
重合開始剤の使用量は、ビニルモノマーの重量に対して、通常0.05〜5重量%、好ましくは0.1〜2重量%である。
【0014】
グラフト反応に用いられるビニルモノマーとしては、例えば、芳香族ビニル化合物、不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸エステルおよび(メタ)アクリロニトリルが挙げられる。
芳香族ビニル化合物としては、例えば、スチレン、t−ブチルスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、クロルスチレン、ブロムスチレン、フルオロスチレン、エチルスチレン、ジビニルベンゼンおよびN,N−ジエチルアミノスチレン等が挙げられる。
不飽和カルボン酸としては、例えば、(メタ)アクリル酸、クロトン酸等の不飽和モノカルボン酸;(無水)マレイン酸、フマール酸、(無水)イタコン酸等の不飽和ジカルボン酸等が挙げられる。
【0015】
不飽和カルボン酸エステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸アルキル(アルキル基の炭素数1〜18)エステル、不飽和ジカルボン酸ジアルキル(アルキル基の炭素数1〜18)エステルおよびこれらの2種以上の混合物が使用できる。
(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例えば、アルキル(炭素数1〜18)(メタ)アクリレート、シクロアルキル(炭素数6〜12)(メタ)アクリレート、アラルキル(炭素数7〜21)(メタ)アクリレート、水酸基含有(メタ)アクリレート、エポキシ基含有(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0016】
アルキル(メタ)アクリレートとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレートおよびオクタデシル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
シクロアルキル(メタ)アクリレートとしては、例えば、シクロヘキシル(メタ)アクリレートおよびジシクロヘキシル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
アラルキル(メタ)アクリレートとしては、例えば、ベンジル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0017】
水酸基含有(メタ)アクリレートとしては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ポリアルキレン(炭素数2〜4)グリコール(重合度2〜20)モノ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、テトラプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレートおよびポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
エポキシ基含有(メタ)アクリレートとしては、例えば、グリシジル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0018】
不飽和ジカルボン酸ジアルキル(アルキル基の炭素数1〜18)エステルとしては、マレイン酸ジエチル、フマル酸ジブチルおよびイタコン酸ジオクチル等が挙げられる。
これらの中で好ましいものとしては、芳香族ビニル化合物単独、または芳香族ビニル化合物と不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸エステルおよび(メタ)アクリロニトリルから選ばれる1種以上との混合物(ただし、芳香族ビニル化合物含量は混合物の重量に基づいて少なくとも5重量%)である。
さらに好ましくはスチレン単独、またはスチレンと(メタ)アクリル酸および/または(メタ)アクリル酸エステルとの混合物である。
グラフト反応に用いられるビニルモノマーの量は、シール性の観点から、被グラフト(共)重合体の重量に基づいて、通常500重量%を越えない量、好ましくは1〜400重量%、さらに好ましくは1〜300重量%である。
【0019】
本発明において樹脂(B)のMvは、通常15,000〜150,000、より好ましくは20,000〜100,000である。(B)の粘度平均分子量が、10,000未満であると耐熱性が不十分となる傾向があり、200,000を越えると塗工性が低下する傾向がある。
また、(B)の流動点(JIS K 2269−1987に準拠する。)は、通常22.5〜150℃、好ましくは40〜130℃、さらに好ましくは50〜120℃である。流動点が22.5℃未満であると耐熱性が不十分となる傾向があり、150℃を越えると塗工性が低下する傾向がある。
【0020】
(B)としては、ポリブテン、ポリブタジエン、ポリイソブチレン、イソブチレン−イソプレン共重合体および/またはこれらとビニルモノマーとのグラフト共重合体を使用できる。
これらのうち好ましいものは、ポリイソブチレン、イソブチレン−イソプレン共重合体および/またはこれらとビニルモノマーとのグラフト共重合体である。さらに好ましいものは、ポリイソブチレンおよび/またはこれとビニルモノマーとのグラフト共重合体である。
特に好ましいものはポリイソブチレンとビニルモノマーとのグラフト共重合体である。
ビニルモノマーとのグラフト共重合体である場合のグラフト共重合体中のビニルモノマー単位の量は、シール性の観点から、グラフト共重合体の重量に基づいて、通常50重量%を越えない量、好ましくは1〜45重量%、さらに好ましくは5〜40重量%である。
【0021】
(B)に2種以上のグラフト共重合体が含まれる場合の各グラフト共重合体を構成するビニルモノマーの種類および量は同一でも異なっていてもよく、また、2種以上の被グラフト(共)重合体を予め混合したものにビニルモノマーをグラフトさせてもよい。
グラフト共重合体は、公知の方法で製造でき、例えば、(A)の場合と同じ方法で得ることができる。
グラフト反応温度、重合開始剤およびビニルモノマーについても、(A)の場合と同様である。
【0022】
本発明において非晶質ポリオレフィン(共)重合体(C)としては、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−ブテン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、αオレフィン単独重合体等および/またはこれらとビニルモノマーとのグラフト共重合体を挙げることができる。
これらのうち好ましいものは、エチレン−ブテン共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、α−オレフィン単独重合体および/またはこれらとビニルモノマーとのグラフト共重合体である。
さらに好ましいものは、エチレン−ブテン共重合体、エチレン−プロピレン共重合体および/またはこれらとビニルモノマーとのグラフト共重合体である。
特に好ましいものは、エチレン−ブテン共重合体またはエチレン−プロピレン共重合体とビニルモノマーとのグラフト共重合体である。
【0023】
(C)の重量平均分子量は、通常5,000〜50,000、好ましくは6,000〜40,000である。
また、(C)の結晶化度は、シール性の観点から、通常30%未満、好ましくは15%未満である。
重量平均分子量(以下、Mwと略する。)は、通常ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定することができ、例えば、以下の条件で測定することができる。
【0024】
溶媒:THF
基準物質:ポリスチレン
サンプル濃度:3mg/ml
カラム温度:25℃
結晶化度は、(C)20gを200ccの三角フラスコにサンプリングし、100ccのn−ヘキサンを加え、60℃に温調したウォーターバスに4時間浸漬して可溶解分を抽出した後の不溶解分を計量し、20g中に存在する不溶解分を結晶化度とする。
【0025】
ビニルモノマーとのグラフト共重合体である場合のグラフト共重合体中のビニルモノマー単位の量は、シール性の観点から、グラフト共重合体の重量に基づいて、通常50重量%を越えない量、好ましくは1〜45重量%、さらに好ましくは5〜40重量%である。
(C)に2種以上のグラフト共重合体が含まれる場合の各グラフト共重合体を構成するビニルモノマーの種類および量は同一でも異なっていてもよく、また、2種以上の被グラフト(共)重合体を予め混合したものにビニルモノマーをグラフトさせてもよい。
グラフト共重合体は、公知の方法で製造でき、例えば、(A)の場合と同じ方法で得ることができる。
グラフト反応温度、重合開始剤およびビニルモノマーについても、(A)の場合と同様である。
【0026】
本発明において、(A):(B):(C)の重量比は、シール性の観点および塗工性の観点から、通常(3〜70):(20〜70):(2〜60)であり、好ましくは(5〜60):(30〜60):(4〜50)である。
本発明のホットメルト型接着剤には、塗工性をさらに向上させる目的でスチレン−ジエン共重合体、その水添物および/またはこれらとビニルモノマーとのグラフト共重合体からなる共重合体(D)を含有させることができる。
スチレン−ジエン共重合体としては、スチレン−ブタジエンランダム共重合体(SBR)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)およびスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)等が挙げられる。
【0027】
その水添物としてはスチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)およびスチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体(SEPS)等が挙げられる。
これらのうち好ましいものは、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)および/またはこれとビニルモノマーとのグラフト共重合体である。
(D)のメルトフローレート(MFR値、ASTM D1238G法に準拠。)は、好ましくは1〜100、さらに好ましくは3〜70である。
ビニルモノマーとのグラフト共重合体である場合のグラフト共重合体中のビニルモノマー単位の量は、シール性の観点から、グラフト共重合体の重量に基づいて、通常50重量%を越えない量、好ましくは1〜45重量%、さらに好ましくは5〜40重量%である。
【0028】
(D)に2種以上のグラフト共重合体が含まれる場合の各グラフト共重合体を構成するビニルモノマーの種類および量は同一でも異なっていてもよく、また、2種以上の被グラフト(共)重合体を予め混合したものにビニルモノマーをグラフトさせてもよい。
グラフト共重合体は、公知の方法で製造でき、例えば、(A)の場合と同じ方法で得ることができる。
グラフト反応温度、重合開始剤およびビニルモノマーについても、(A)の場合と同様である。
(D)を使用する場合、その使用量は、シール性の観点から、{(A)+(B)+(C)}100重量部に対して、通常2〜100重量部、好ましくは2〜50重量部、さらに好ましくは2〜30重量部である。
【0029】
本発明のホットメルト型接着剤には、接着性をさらに向上させる目的で粘着性付与剤(E)を含有させることができる。
(E)のMwは、通常200〜20,000、好ましくは300〜15,000、さらに好ましくは500〜12,000である。
(E)の熱軟化点は、通常60〜150℃、好ましくは70〜140℃、さらに好ましくは80〜130℃である。
(E)としては、例えば、テルペン樹脂、脂肪族炭化水素樹脂、芳香族系炭化水素樹脂、ロジン樹脂、ロジン誘導体およびこれらの(部分)水素添加体などを使用することができる。
【0030】
テルペン樹脂としては、例えば、テルペン−スチレン共重合樹脂およびテルペン−フェノール共重合樹脂等が挙げられる。
脂肪族炭化水素樹脂としては、例えば、1,3−ペンタジエンおよびジシクロペンタジエン等が挙げられる。
芳香族系炭化水素樹脂としては、例えば、C5留分、C9留分およびC5/C9留分(共)重合体等が挙げられる。
ロジン誘導体としては、例えば、エステル化またはマレイン化アビエチン酸型ロジン誘導体等が挙げられる。
これらのうち、好ましいものは脂肪族系炭化水素樹脂および芳香族系炭化水素樹脂の(部分)水素添加体である。
(E)を使用する場合、(E)の使用量は、シール性の観点から、本発明の接着剤の重量に基づいて、通常15〜300重量%、好ましくは20〜200重量%、さらに好ましくは30〜150重量%である。
【0031】
本発明において、さらに、水分またはガスを吸収する吸着剤(F)を含有させることができる。
(F)は、特に被着体にポリカーボネート樹脂が使用される場合、ポリカーボネート樹脂から発生する水(HO)や炭酸ガス(CO)等が接着力やシール性の低下を引き起こすのを抑制することができる。
(F)としては、炭酸カルシウム、炭酸バリウムなどの炭酸塩、酸化チタン、酸化カルシウムなどの酸化物、モレキュラシーブ、シリカゲル、シリカ・マグネシアゲル、シリカ・アルミナゲル、活性炭、活性アルミナなどを挙げることができる。
(F)を使用する場合、(F)の使用量は、塗工性の観点から、本発明の接着剤の重量に基づいて、通常1〜50重量%、好ましくは1〜30重量%、さらに好ましくは1〜20重量%である。
【0032】
本発明のホットメルト型接着剤中には、本発明の効果を損なわない範囲(通常、本発明の接着剤の重量に基づいて0.01〜20重量%)で、公知の種々の添加剤(G)[酸化防止剤、フィラー、液状可塑剤、顔料、染料、ワックス、滑剤、消泡剤等]をさらに添加することができる。
(A)、(B)、(C)および(D)に2種以上のグラフト共重合体が含まれる場合、各グラフト共重合体を構成するビニルモノマーの種類および量は同一でも異なっていてもよく、また2種以上の未グラフト体を予め混合したものにビニルモノマーをグラフトさせてもよい。
【0033】
本発明のホットメルト型接着剤の製造方法としては特に限定されないが、例えば、▲1▼(A)、(B)、(C)および必要により(D)、(E)、(F)、(G)を加熱溶融混練機を用いて混合する方法;▲2▼有機溶剤(トルエン、キシレン等)を加えて各成分を加熱溶解させ、均一混合した後に溶剤を留去する方法;等を用いることができる。工業的に好ましいのは▲1▼の方法である。
加熱溶融混練機としては、その様式、形状等は特に限定されるものではないが、例えば、プラストミル、ニーダー、逆ネジ部を有する圧縮性の高い形状のスクリューまたは撹拌羽根を有する混合機等を挙げることができる。
混合温度は特に限定はないが、通常80〜200℃の範囲であり、樹脂劣化を防ぐため窒素ガス等の不活性ガス雰囲気下で行うことが好ましい。
【0034】
本発明のホットメルト型接着剤は、衝撃や振動などによる応力を受けても応力を極めて短時間に緩和するためシール性が特に優れており、各種灯具のレンズ部とハウジング部とのシールまたは接着に適している。
特に、振動などに伴う応力を受け易い自動車等の車両のヘッドランプやリヤーコンビネーションランプのレンズ部とハウジング部の接合用として極めて有用である。
また、ポリオレフィン系樹脂との接着性に優れているため、不織布やポリエチレンフィルムを使用する衛生材料用ホットメルト接着剤としても好適に用いることができる。
【0035】
本発明のホットメルト型接着剤を被着体に適用する方法としては、たとえばスパイラル塗工、ビード塗工、ロール塗工、スロットコートなどの方法が例示できるが、これらに限定されるものではない。
また、被着体に適用するときの溶融温度は通常100〜250℃、溶融粘度は通常1〜500Pa・sである。
本発明のホットメルト型接着剤はホットメルト型としてのみならず、有機溶剤溶液、エマルション、ディスパージョン、フィルム等の形態でも使用可能である。
【0036】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、実施例中の部は重量部、%は重量%を示す。
実施例1
ブチルゴム[(A1)’日本合成ゴム(株)製「BUTYL065」]10部とポリイソブチレン[(B1)’日本石油化学(株)製「テトラックス3T」]25部とエチレン−α−オレフィン共重合体[(C1)’宇部レキセン(株)製「UT2535」,結晶化度5%以下]10部とを、キシレンに50%濃度で窒素雰囲気密閉下にて130℃,3時間で完全に溶解させた。
【0037】
これにタ−シャリーブチルパーオキシベンゾエート[日本油脂(株)製「パーブチルZ」]0.1部を含有させたスチレン10部を加え、窒素雰囲気密閉下にて130℃で、5時間反応させて、(A1)’および(A1)’のスチレングラフト共重合体からなるゴム質重合体(A1)と、(B1)’および(B1)’のスチレングラフト共重合体からなる樹脂(B1)と、(C1)’および(C1)’のスチレングラフト共重合体からなる非晶質ポリオレフィン(C1)との混合物を得た。
これに低分子量ポリプロピレン[(G1)融点145℃、三洋化成工業(株)製「ビスコール660P」]5部とC9系水添石油樹脂[(E1)理化ハーキュレス(株)製「リガライトR101」]40部とを加え、150℃で1時間均一混合し、得られた生成物を真空定温乾燥機(ADVANTEC社製)中で5mmHg、180℃、2時間脱キシレン、脱モノマーを行い、本発明のホットメルト型接着剤1を得た。
【0038】
実施例2
実施例1で使用した(A1)’10部、(B1)’25部、(C1)’10部およびスチレン10部を、それぞれ(A1)’20部、(B1)’20部、(C1)’10部およびスチレン5部に変更した以外実施例1と同様にして、ゴム質重合体(A2)、樹脂(B2)および非晶質ポリオレフィン(C2)の混合物を得た後、C9系水添石油樹脂(E1)および低分子量ポリプロピレン(G1)を表1に記載した使用量だけ加え、実施例1と同様にして本発明のホットメルト型接着剤2を得た。
【0039】
実施例3
実施例1で使用した(A1)’10部、(B1)’25部、(C1)’10部およびスチレン10部を、それぞれ(A1)’10部、(B1)’20部、(C1)’15部およびスチレン0部に変更し、これらにC9系水添石油樹脂(E1)および低分子量ポリプロピレン(G1)を表1に記載した使用量だけ加え、実施例1と同様にして本発明のホットメルト型接着剤3を得た。
【0040】
実施例4
実施例1で使用した(A1)’10部、(B1)’25部、(C1)’10部およびスチレン10部を、それぞれ(A1)’10部、(B1)’20部、(C1)’10部およびスチレン10部に変更した以外実施例1と同様にして、ゴム質重合体(A4)、樹脂(B4)および非晶質ポリオレフィン(C4)の混合物を得た後、C9系水添石油樹脂(E1)、低分子量ポリプロピレン(G1)および吸着剤[(F1)東ソ−(株)製モレキュラーシーブ「ゼオラムA−5」]を表1に記載した使用量だけ加え、実施例1と同様にして本発明のホットメルト型接着剤4を得た。
【0041】
実施例5
ブチルゴム[(A1)’日本合成ゴム(株)製「BUTYL065」]9部とエチレン−プロピレン共重合体[(A5)’日本合成ゴム(株)製「EP−11」]9部とポリイソブチレン[(B1)’日本石油化学(株)製「テトラックス3T」]18部とエチレン−α−オレフィン共重合体[(C1)’宇部レキセン(株)製「UT2535」,結晶化度5%以下]9部とスチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体[(D1)’シェルジャパン(株)製「クレイトンG1657」]5部とを、キシレンに50%濃度で窒素雰囲気密閉下にて130℃で、3時間で完全に溶解させた。
【0042】
これにタ−シャリーブチルパーオキシベンゾエート[日本油脂(株)製「パーブチルZ」]0.1部を含有させたスチレン5部を加え、窒素雰囲気密閉下にて130℃にて5時間反応させて、(A1)’、(A5)’、(A1)’のスチレングラフト共重合体および(A5)’のスチレングラフト共重合体からなるゴム質重合体(A5)と、(B1)’および(B1)’のスチレングラフト共重合体からなる樹脂(B5)と、(C1)’および(C1)’のスチレングラフト共重合体からなる非晶質ポリオレフィン(C5)と、(D1)’および(D1)’のスチレングラフト共重合体からなる共重合体(D5)の混合物を得た。
これに低分子量ポリプロピレン[(G1)融点145℃、三洋化成工業(株)製「ビスコール660P」]5部とC9系水添石油樹脂[(E1)理化ハーキュレス(株)製「リガライトR101」]40部と吸着剤[(F1)東ソ−(株)製モレキュラーシーブ「ゼオラムA−5」]10部を加え、150℃で1時間均一混合し、得られた生成物を真空定温乾燥機(ADVANTEC社製)中で5mmHg、180℃、2時間脱キシレン、脱モノマーを行い、本発明のホットメルト型接着剤5を得た。
【0043】
実施例6
実施例5で使用した(A1)’9部、(A5)’9部、(B1)’18部、(C1)’9部、(D1)’5部およびスチレン5部を、それぞれ(A1)’10部、(A5)’10部、(B1)’20部、(C1)’10部、(D1)’0部およびスチレン5部に変更した以外実施例5と同様にして、ゴム質重合体(A6)、樹脂(B6)および非晶質ポリオレフィン(C6)の混合物を得た後、C9系水添石油樹脂(E1)、低分子量ポリプロピレン(G1)および吸着剤[(F1)東ソ−(株)製モレキュラーシーブ「ゼオラムA−5」]を表1に記載した使用量だけ加え、実施例5と同様にして本発明のホットメルト型接着剤6を得た。
【0044】
実施例7
実施例5で使用した(A1)’9部、(A5)’9部、(B1)’18部、(C1)’9部、(D1)’5部およびスチレン5部を、それぞれ(A1)’8部、(A5)’8部、(B1)’16部、(C1)’8部、(D1)’12部およびスチレン5部に変更した以外実施例5と同様にして、ゴム質重合体(A7)、樹脂(B7)、非晶質ポリオレフィン(C7)および共重合体(D7)の混合物を得た後、C9系水添石油樹脂(E1)、低分子量ポリプロピレン(G1)および吸着剤[(F1)東ソ−(株)製モレキュラーシーブ「ゼオラムA−5」]を表1に記載した使用量だけ加え、実施例5と同様にして本発明のホットメルト型接着剤7を得た。
【0045】
実施例8
実施例5で使用した(A1)’9部、(A5)’9部、(B1)’18部、(C1)’9部、(D1)’5部およびスチレン5部を、それぞれ(A1)’4部、(A5)’16部、(B1)’20部、(C1)’10部、(D1)’0部およびスチレン5部に変更した以外実施例5と同様にして、ゴム質重合体(A8)、樹脂(B8)および非晶質ポリオレフィン(C8)の混合物を得た後、C9系水添石油樹脂(E1)、低分子量ポリプロピレン(G1)および吸着剤[(F1)東ソ−(株)製モレキュラーシーブ「ゼオラムA−5」]を表1に記載した使用量だけ加え、実施例5と同様にして本発明のホットメルト型接着剤8を得た。
【0046】
実施例9
実施例5で使用した(A1)’9部、(A5)’9部、(B1)’18部、(C1)’9部、(D1)’5部およびスチレン5部を、それぞれ(A1)’16部、(A5)’4部、(B1)’20部、(C1)’10部、(D1)’0部およびスチレン5部に変更した以外実施例5と同様にして、ゴム質重合体(A9)、樹脂(B9)および非晶質ポリオレフィン(C9)の混合物を得た後、C9系水添石油樹脂(E1)、低分子量ポリプロピレン(G1)および吸着剤[(F1)東ソ−(株)製モレキュラーシーブ「ゼオラムA−5」]を表1に記載した使用量だけ加え、実施例5と同様にして本発明のホットメルト型接着剤9を得た。
【0047】
実施例10
実施例5で使用した(A1)’9部、(A5)’9部、(B1)’18部、(C1)’9部、(D1)’5部およびスチレン5部を、それぞれ(A1)’0部、(A5)’20部、(B1)’20部、(C1)’10部、(D1)’0部およびスチレン5部に変更した以外実施例5と同様にして、ゴム質重合体(A10)、樹脂(B10)および非晶質ポリオレフィン(C10)の混合物を得た後、C9系水添石油樹脂(E1)、低分子量ポリプロピレン(G1)および吸着剤[(F1)東ソ−(株)製モレキュラーシーブ「ゼオラムA−5」]を表1に記載した使用量だけ加え、実施例5と同様にして本発明のホットメルト型接着剤10を得た。
【0048】
実施例11
実施例5で使用した(A1)’9部、(A5)’9部、(B1)’18部、(C1)’9部、(D1)’5部およびスチレン5部を、それぞれ(A1)’20部、(A5)’0部、(B1)’20部、(C1)’10部、(D1)’0部およびスチレン5部に変更した以外実施例5と同様にして、ゴム質重合体(A11)、樹脂(B11)および非晶質ポリオレフィン(C11)の混合物を得た後、C9系水添石油樹脂(E1)、低分子量ポリプロピレン(G1)および吸着剤[(F1)東ソ−(株)製モレキュラーシーブ「ゼオラムA−5」]を表1に記載した使用量だけ加え、実施例5と同様にして本発明のホットメルト型接着剤11を得た。
【0049】
実施例12
実施例5で使用した(A1)’9部、(A5)’9部、(B1)’18部、(C1)’9部、(D1)’5部およびスチレン5部を、それぞれ(A1)’14部、(A5)’14部、(B1)’14部、(C1)’4部、(D1)’5部およびスチレン5部に変更した以外実施例5と同様にして、ゴム質重合体(A12)、樹脂(B12)、非晶質ポリオレフィン(C12)および共重合体(D12)の混合物を得た後、C9系水添石油樹脂(E1)、低分子量ポリプロピレン(G1)および吸着剤[(F1)東ソ−(株)製モレキュラーシーブ「ゼオラムA−5」]を表1に記載した使用量だけ加え、実施例5と同様にして本発明のホットメルト型接着剤12を得た。
【0050】
実施例13
実施例5で使用した(A1)’9部、(A5)’9部、(B1)’18部、(C1)’9部、(D1)’5部およびスチレン5部を、それぞれ(A1)’1部、(A5)’1部、(B1)’27部、(C1)’16部、(D1)’5部およびスチレン5部に変更した以外実施例5と同様にして、ゴム質重合体(A13)、樹脂(B13)、非晶質ポリオレフィン(C13)および共重合体(D13)の混合物を得た後、C9系水添石油樹脂(E1)、低分子量ポリプロピレン(G1)および吸着剤[(F1)東ソ−(株)製モレキュラーシーブ「ゼオラムA−5」]を表1に記載した使用量だけ加え、実施例5と同様にして本発明のホットメルト型接着剤13を得た。
【0051】
実施例14
実施例5で使用した(A1)’9部、(A5)’9部、(B1)’18部、(C1)’9部、(D1)’5部およびスチレン5部を、それぞれ(A1)’4部、(A5)’4部、(B1)’15部、(C1)’23部、(D1)’5部およびスチレン5部に変更した以外実施例5と同様にして、ゴム質重合体(A14)、樹脂(B14)、非晶質ポリオレフィン(C14)および共重合体(D14)の混合物を得た後、C9系水添石油樹脂(E1)、低分子量ポリプロピレン(G1)および吸着剤[(F1)東ソ−(株)製モレキュラーシーブ「ゼオラムA−5」]を表1に記載した使用量だけ加え、実施例5と同様にして本発明のホットメルト型接着剤14を得た。
【0052】
実施例15
実施例5で使用した(A1)’9部、(A5)’9部、(B1)’18部、(C1)’9部、(D1)’5部およびスチレン5部を、それぞれ(A1)’12部、(A5)’12部、(B1)’24部、(C1)’2部、(D1)’5部およびスチレン5部に変更した以外実施例5と同様にして、ゴム質重合体(A15)、樹脂(B15)、非晶質ポリオレフィン(C15)および共重合体(D15)の混合物を得た後、C9系水添石油樹脂(E1)、低分子量ポリプロピレン(G1)および吸着剤[(F1)東ソ−(株)製モレキュラーシーブ「ゼオラムA−5」]を表1に記載した使用量だけ加え、実施例5と同様にして本発明のホットメルト型接着剤15を得た。
【0053】
実施例16
実施例5で得た、ゴム質重合体(A5)、樹脂(B5)、非晶質ポリオレフィン(C5)および共重合体(D5)の混合物に、C9系水添石油樹脂(E1)、低分子量ポリプロピレン(G1)および吸着剤[(F1)東ソ−(株)製モレキュラーシーブ「ゼオラムA−5」]を表1に記載した使用量だけ加え、実施例5と同様にして本発明のホットメルト型接着剤16を得た。
【0054】
実施例17
実施例5で得たゴム質重合体(A5)、樹脂(B5)、非晶質ポリオレフィン(C5)および共重合体(D5)の混合物に、C9系水添石油樹脂(E1)、低分子量ポリプロピレン(G1)および吸着剤[(F1)東ソ−(株)製モレキュラーシーブ「ゼオラムA−5」]を表1に記載した使用量だけ加え、実施例5と同様にして本発明のホットメルト型接着剤17を得た。
【0055】
実施例18
実施例5で使用した(A1)’9部、(A5)’9部、(B1)’18部、(C1)’9部、(D1)’5部およびスチレン5部を、それぞれ(A1)’10部、(A5)’10部、(B1)’20部、(C1)’10部、(D1)’1部およびスチレン5部に変更した以外実施例5と同様にして、ゴム質重合体(A18)、樹脂(B18)、非晶質ポリオレフィン(C18)および共重合体(D18)の混合物を得た後、C9系水添石油樹脂(E1)、低分子量ポリプロピレン(G1)および吸着剤[(F1)東ソ−(株)製モレキュラーシーブ「ゼオラムA−5」]を表1に記載した使用量だけ加え、実施例5と同様にして本発明のホットメルト型接着剤18を得た。
【0056】
実施例19
実施例5で得たゴム質重合体(A5)、樹脂(B5)、非晶質ポリオレフィン(C5)および共重合体(D5)の混合物に、C9系水添石油樹脂(E1)、低分子量ポリプロピレン(G1)および吸着剤[(F1)東ソ−(株)製モレキュラーシーブ「ゼオラムA−5」]を表1に記載した使用量だけ加え、実施例5と同様にして本発明のホットメルト型接着剤19を得た。
【0057】
実施例20
実施例5で得たゴム質重合体(A5)、樹脂(B5)、非晶質ポリオレフィン(C5)および共重合体(D5)の混合物に、C9系水添石油樹脂(E1)、低分子量ポリプロピレン(G1)および吸着剤[(F1)東ソ−(株)製モレキュラーシーブ「ゼオラムA−5」]を表1に記載した使用量だけ加え、実施例5と同様にして本発明のホットメルト型接着剤20を得た。
【0058】
実施例21
実施例5で得たゴム質重合体(A5)、樹脂(B5)、非晶質ポリオレフィン(C5)および共重合体(D5)の混合物に、C9系水添石油樹脂(E1)、低分子量ポリプロピレン(G1)および吸着剤[(F1)東ソ−(株)製モレキュラーシーブ「ゼオラムA−5」]を表1に記載した使用量だけ加え、実施例5と同様にして本発明のホットメルト型接着剤21を得た。
【0059】
実施例22
実施例5で使用した(A1)’9部、(A5)’9部、(B1)’18部、(C1)’9部、(D1)’5部およびスチレン5部を、それぞれ(A1)’16部、(A5)’16部、(B1)’9部、(C1)’5部、(D1)’5部およびスチレン5部に変更した以外実施例5と同様にして、ゴム質重合体(A22)、樹脂(B22)、非晶質ポリオレフィン(C22)および共重合体(D22)の混合物を得た後、C9系水添石油樹脂(E1)、低分子量ポリプロピレン(G1)および吸着剤[(F1)東ソ−(株)製モレキュラーシーブ「ゼオラムA−5」]を表1に記載した使用量だけ加え、実施例5と同様にして本発明のホットメルト型接着剤22を得た。
【0060】
実施例23
実施例5で使用した(A1)’9部、(A5)’9部、(B1)’18部、(C1)’9部、(D1)’5部およびスチレン5部を、それぞれ(A1)’0.7部、(A5)’0.7部、(B1)’32部、(C1)’12部、(D1)’5部およびスチレン5部に変更した以外実施例5と同様にして、ゴム質重合体(A23)、樹脂(B23)、非晶質ポリオレフィン(C23)および共重合体(D23)の混合物を得た後、C9系水添石油樹脂(E1)、低分子量ポリプロピレン(G1)および吸着剤[(F1)東ソ−(株)製モレキュラーシーブ「ゼオラムA−5」]を表1に記載した使用量だけ加え、実施例5と同様にして本発明のホットメルト型接着剤23を得た。
【0061】
実施例24
実施例5で使用した(A1)’9部、(A5)’9部、(B1)’18部、(C1)’9部、(D1)’5部およびスチレン5部を、それぞれ(A1)’4部、(A5)’4部、(B1)’10部、(C1)’27部、(D1)’5部およびスチレン5部に変更した以外実施例5と同様にして、ゴム質重合体(A24)、樹脂(B24)、非晶質ポリオレフィン(C24)および共重合体(D24)の混合物を得た後、C9系水添石油樹脂(E1)、低分子量ポリプロピレン(G1)および吸着剤[(F1)東ソ−(株)製モレキュラーシーブ「ゼオラムA−5」]を表1に記載した使用量だけ加え、実施例5と同様にして本発明のホットメルト型接着剤24を得た。
【0062】
実施例25
実施例5で使用した(A1)’9部、(A5)’9部、(B1)’18部、(C1)’9部、(D1)’5部およびスチレン5部を、それぞれ(A1)’11部、(A5)’11部、(B1)’24部、(C1)’1部、(D1)’5部およびスチレン5部に変更した以外実施例5と同様にして、ゴム質重合体(A25)、樹脂(B25)、非晶質ポリオレフィン(C25)および共重合体(D25)の混合物を得た後、C9系水添石油樹脂(E1)、低分子量ポリプロピレン(G1)および吸着剤[(F1)東ソ−(株)製モレキュラーシーブ「ゼオラムA−5」]を表1に記載した使用量だけ加え、実施例5と同様にして本発明のホットメルト型接着剤25を得た。
【0063】
実施例26
実施例5で使用した(A1)’9部、(A5)’9部、(B1)’18部、(C1)’9部、(D1)’5部およびスチレン5部を、それぞれ(A1)’5部、(A5)’5部、(B1)’10部、(C1)’5部、(D1)’25部およびスチレン5部に変更した以外実施例5と同様にして、ゴム質重合体(A26)、樹脂(B26)、非晶質ポリオレフィン(C26)および共重合体(D26)の混合物を得た後、C9系水添石油樹脂(E1)、低分子量ポリプロピレン(G1)および吸着剤[(F1)東ソ−(株)製モレキュラーシーブ「ゼオラムA−5」]を表1に記載した使用量だけ加え、実施例5と同様にして本発明のホットメルト型接着剤26を得た。
【0064】
実施例27
実施例5で得たゴム質重合体(A5)、樹脂(B5)、非晶質ポリオレフィン(C5)および共重合体(D5)の混合物に、C9系水添石油樹脂(E1)、低分子量ポリプロピレン(G1)および吸着剤[(F1)東ソ−(株)製モレキュラーシーブ「ゼオラムA−5」]を表1に記載した使用量だけ加え、実施例5と同様にして本発明のホットメルト型接着剤27を得た。
【0065】
実施例28
実施例5で得たゴム質重合体(A5)、樹脂(B5)、非晶質ポリオレフィン(C5)および共重合体(D5)の混合物に、C9系水添石油樹脂(E1)、低分子量ポリプロピレン(G1)および吸着剤[(F1)東ソ−(株)製モレキュラーシーブ「ゼオラムA−5」]を表1に記載した使用量だけ加え、実施例5と同様にして本発明のホットメルト型接着剤28を得た。
【0066】
実施例29
ブチルゴム[(A1)’日本合成ゴム(株)製「BUTYL065」]9部とエチレン−プロピレン共重合体[(A5)’日本合成ゴム(株)製「EP−11」]9部とポリイソブチレン[(B29)’日本石油化学(株)製「テトラックス6T」]18部とエチレン−α−オレフィン共重合体[(C1)’宇部レキセン(株)製「UT2535」,結晶化度5%以下]9部とスチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体[(D1)’シェルジャパン(株)製「クレイトンG1657」]5部とを、キシレンに50%濃度で窒素雰囲気密閉下にて130℃で、3時間で完全に溶解させた。
【0067】
これにタ−シャリーブチルパーオキシベンゾエート[日本油脂(株)製「パーブチルZ」]0.1部を含有させたスチレン5部を加え、窒素雰囲気密閉下にて130℃にて5時間反応させて、(A1)’、(A5)’、(A1)’のスチレングラフト共重合体および(A5)’のスチレングラフト共重合体からなるゴム質重合体(A29)と、(B29)’および(B29)’のスチレングラフト共重合体からなる樹脂(B29)と、(C1)’および(C1)’のスチレングラフト共重合体からなる非晶質ポリオレフィン(C29)と、(D1)’および(D1)’のスチレングラフト共重合体からなる共重合体(D29)の混合物を得た。
【0068】
これに低分子量ポリプロピレン[(G1)融点145℃、三洋化成工業(株)製「ビスコール660P」]5部とC9系水添石油樹脂[(E1)理化ハーキュレス(株)製「リガライトR101」]40部と吸着剤[(F1)東ソ−(株)製モレキュラーシーブ「ゼオラムA−5」]10部を加え、150℃で1時間均一混合し、得られた生成物を真空定温乾燥機(ADVANTEC社製)中で5mmHg、180℃、2時間脱キシレン、脱モノマーを行い、本発明のホットメルト型接着剤29を得た。
【0069】
実施例30
ブチルゴム[(A1)’日本合成ゴム(株)製「BUTYL065」]9部とエチレン−プロピレン共重合体[(A5)’日本合成ゴム(株)製「EP−11」]9部とポリイソブチレン[(B1)’日本石油化学(株)製「テトラックス3T」]18部とエチレン−α−オレフィン共重合体[(C30)’宇部レキセン(株)製「UT2585」,結晶化度5%以下]9部とスチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体[(D1)’シェルジャパン(株)製「クレイトンG1657」]5部とを、キシレンに50%濃度で窒素雰囲気密閉下にて130℃で、3時間で完全に溶解させた。
【0070】
これにタ−シャリーブチルパーオキシベンゾエート[日本油脂(株)製「パーブチルZ」]0.1部を含有させたスチレン5部を加え、窒素雰囲気密閉下にて130℃にて5時間反応させて、(A1)’、(A5)’、(A1)’のスチレングラフト共重合体および(A5)’のスチレングラフト共重合体からなるゴム質重合体(A30)と、(B1)’および(B1)’のスチレングラフト共重合体からなる樹脂(B30)と、(C30)’および(C30)’のスチレングラフト共重合体からなる非晶質ポリオレフィン(C30)と、(D1)’および(D1)’のスチレングラフト共重合体からなる共重合体(D30)の混合物を得た。
【0071】
これに低分子量ポリプロピレン[(G1)融点145℃、三洋化成工業(株)製「ビスコール660P」]5部とC9系水添石油樹脂[(E1)理化ハーキュレス(株)製「リガライトR101」]40部と吸着剤[(F1)東ソ−(株)製モレキュラーシーブ「ゼオラムA−5」]10部を加え、150℃で1時間均一混合し、得られた生成物を真空定温乾燥機(ADVANTEC社製)中で5mmHg、180℃、2時間脱キシレン、脱モノマーを行い、本発明のホットメルト型接着剤30を得た。
【0072】
比較例1
実施例5で使用した(A1)’9部、(A5)’9部、(B1)’18部、(C1)’9部、(D1)’5部およびスチレン5部を、それぞれ(A1)’0部、(A5)’0部、(B1)’10部、(C1)’35部、(D1)’0部およびスチレン10部に変更した以外実施例5と同様にして、樹脂(B31)および非晶質ポリオレフィン(C31)の混合物を得た後、C9系水添石油樹脂(E1)および低分子量ポリプロピレン(G1)を表1に記載した使用量だけ加え、実施例5と同様にして比較のホットメルト型接着剤31を得た。
【0073】
比較例2
実施例5で使用した(A1)’9部、(A5)’9部、(B1)’18部、(C1)’9部、(D1)’5部およびスチレン5部を、それぞれ(A1)’5部、(A5)’0部、(B1)’0部、(C1)’35部、(D1)’0部およびスチレン20部に変更した以外実施例5と同様にして、ゴム質重合体(A32)および非晶質ポリオレフィン(C32)の混合物を得た後、C9系水添石油樹脂(E1)および低分子量ポリプロピレン(G1)を表1に記載した使用量だけ加え、実施例5と同様にして比較のホットメルト型接着剤3230を得た。
【0074】
比較例3
実施例5で使用した(A1)’9部、(A5)’9部、(B1)’18部、(C1)’9部、(D1)’5部およびスチレン5部を、それぞれ(A1)’5部、(A5)’0部、(B1)’35部、(C1)’0部、(D1)’0部およびスチレン20部に変更した以外実施例5と同様にして、ゴム質重合体(A33)および樹脂(B33)の混合物を得た後、C9系水添石油樹脂(E1)および低分子量ポリプロピレン(G1)を表1に記載した使用量だけ加え、実施例5と同様にして比較のホットメルト型接着剤3331を得た。
【0075】
【表1】
Figure 0003616312
【0076】
<記号の説明>
(A1)’;ブチルゴム[不飽和度0.8%、日本合成ゴム(株)製「BUTYL065」ムーニー粘度45]
(A5)’;エチレン−プロピレン共重合体[日本合成ゴム(株)製「EP−11」]
(B1)’;ポリイソブチレン[日本石油化学(株)製「テトラックス3T」流動点67.5℃]
(B29)’;ポリイソブチレン[日本石油化学(株)製「テトラックス6T」流動点112.5℃]
(C1)’;エチレン−α−オレフィン共重合体[190℃での溶融粘度3500cP,宇部レキセン(株)製「UT2535」、結晶化度5%以下]
(C30)’;エチレン−α−オレフィン共重合体[190℃での溶融粘度8500cP,宇部レキセン(株)製「UT2585」、結晶化度5%以下]
(D1)’;スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体[シェルジャパン(株)製「クレイトンG1657」]
(ST);スチレン
(G1);低分子量ポリプロピレン[融点145℃、三洋化成工業(株)製「ビスコール660P」]
(E1);粘着性付与剤[軟化点100℃のC9系水添石油樹脂,理化ハーキュレス(株)製「リガライトR−101」]
(F1);合成ゼオライト[東ソー(株)製モレキュラーシーブ「ゼオラムA−5」]
【0077】
性能試験例
実施例1〜28および比較例1〜3で得られたホットメルト型接着剤1〜31について、それぞれ下記の測定方法に従い、溶融粘度、硬度、軟化点、応力緩和時間、シール性およびH型引張伸びを測定した。これらの結果を表2および表3に示した。
【0078】
【表2】
Figure 0003616312
【0079】
【表3】
Figure 0003616312
【0080】
<測定方法>
溶融粘度:JIS K7117−1987に基づき、190℃における回転開始から15分後の粘度を測定した。
硬度:JIS K6301−1995に基づき、A型硬度を測定した。尚、測定温度は20℃とし、5秒後に目盛りを読んだ。
応力緩和時間:Rheometric Scientific社製粘弾性測定装置ARES24A、解析処理システムRSI ORCHESTRATORにて下記測定条件にて試験を行い、応力が初期応力の1/eになるまでの時間を測定した。
Geometry Type=Parallel Plates
Diameter=25mm
Gap=2mm
Strain=10(%)
Temperature=25(℃)
【0081】
軟化点:JIS K2207−1996に基づき、環球法で測定した。
シール性:
試験片の作成;各接着剤3gをポリプロピレン樹脂板(以下、PPと略する)に200℃で塗布し、10秒後にその上にポリカーボネート板(以下、PCと略する)をかぶせて、厚さが1mmになるよう、1mmのスペーサーをはさみ、手で押さえつけ、PPとPCを圧着した。
評価方法;1mmのスペーサーをはずした後、接着剤から10mm離したPPとPCとの間に3mmのスペーサーをはめて20℃で30日間放置した後、界面の破壊状況を目視で観察した。
評価基準;○:界面破壊なし、かつ凝集破壊なし
△:界面破壊は有るがその面積が接着剤面積の5%未満、かつ凝集破壊なし
×:界面破壊が有りその面積が接着剤面積の5%以上、または凝集破壊有り
界面破壊とは接着剤とPPあるいはPCとの界面での破壊を示し、凝集破壊とは接着剤自体の破壊を示す。
【0082】
H型引張伸び:JIS A5758−1992の引張接着性試験に基づき測定を行った。但し試験体は、被着体として厚さ3mmのPCを使用して作成し、前養生を20℃で1日間行い、後養生をせずに測定に用いた。20℃雰囲気下、引張速度5mm/minで引張試験を行い、破壊時の伸び量を求めた。
【0083】
【発明の効果】
本発明のホットメルト型接着剤は下記の効果を有する。
(1)衝撃や振動などによる応力を受けても応力を短時間に緩和するため、シール性が特に優れている。
(2)各種材料に対して優れた接着性を示す。特に難接着性であるポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂やポリカーボネート樹脂に対しても優れた接着性を示す。
(3)耐熱性に優れ、130℃におよぶ高い雰囲気温度においても優れた接着性を示す。
上記効果を奏することから、本発明のホットメルト型接着剤は、特に振動などを伴う応力を受け易い自動車等の車両のヘッドランプやリヤーコンビネーションランプのレンズ部とハウジング部の接着または接合用として極めて有用である。また、ポリオレフィン系樹脂との接着性に優れているため、不織布やポリエチレンフィルムを使用する衛生材料用ホットメルト接着剤としても好適に用いることができる。

Claims (12)

  1. ジエン(共)重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、エチレン−α−オレフィン共重合体、イソプレン−イソブチレン共重合体および/またはこれらとビニルモノマーとのグラフト共重合体からなり粘度平均分子量が200,000〜800,000であるゴム質重合体(A)と、粘度平均分子量が15,000〜150,000であり、かつ流動点が40〜130℃である樹脂(B)と、非晶質ポリオレフィン(共)重合体(C)とを必須成分としてなり;(B)がポリブテン、ポリブタジエン、ポリイソブチレン、イソブチレン−イソプレン共重合体および/またはこれらとビニルモノマーとのグラフト共重合体から選ばれ;粘弾性挙動において、下記応力緩和時間が0.05〜5秒であることを特徴とするホットメルト型接着剤。
    応力緩和時間:接着剤に応力がかかったのち、その応力が初期応力の1/e(但し、eは自然対数)になる迄の時間。
  2. (A)が、エチレン−α−オレフィン共重合体、イソプレン−イソブチレン共重合体および/またはこれらとビニルモノマーとのグラフト共重合体である請求項1記載の接着剤。
  3. (A)が、エチレン−α−オレフィン共重合体および/またはこれとビニルモノマーとのグラフト共重合体と、イソプレン−イソブチレン共重合体および/またはこれとビニルモノマーとのグラフト共重合体との混合物からなる請求項1記載の接着剤。
  4. (B)が、ポリイソブチレンおよび/またはポリイソブチレンとビニルモノマーとのグラフト共重合体からなる樹脂である請求項1〜3のいずれか記載の接着剤。
  5. (C)が、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体および/またはこれらとビニルモノマーとのグラフト共重合体である請求項1〜4のいずれか記載の接着剤。
  6. さらにスチレン−ジエン共重合体、その水添物および/またはこれらとビニルモノマーとのグラフト共重合体(D)を{(A)+(B)+(C)}100重量部に対して2〜100重量部含有させてなる請求項1〜5のいずれか記載の接着剤。
  7. (D)がスチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体および/またはこれとビニルモノマーとのグラフト共重合体である請求項6記載の接着剤。
  8. グラフト反応に用いるビニルモノマーが、芳香族ビニル化合物単独、または芳香族ビニル化合物と不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸エステルおよび/または(メタ)アクリロニトリルとの混合物である請求項1〜7のいずれか記載の接着剤。
  9. (A):(B):(C)の重量比が、(3〜70):(20〜70):(2〜60)である請求項1〜8のいずれか記載の接着剤。
  10. さらに粘着性付与剤(E)を含有する請求項1〜9のいずれか記載の接着剤。
  11. さらに吸着剤(F)を含有する請求項1〜10のいずれか記載の接着剤。
  12. 請求項1〜11のいずれか記載の接着剤をレンズ部とハウジング部とのシールまたは接合に用いてなる自動車用ランプ。
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