JP3615261B2 - ディーゼルエンジン - Google Patents

ディーゼルエンジン Download PDF

Info

Publication number
JP3615261B2
JP3615261B2 JP09070595A JP9070595A JP3615261B2 JP 3615261 B2 JP3615261 B2 JP 3615261B2 JP 09070595 A JP09070595 A JP 09070595A JP 9070595 A JP9070595 A JP 9070595A JP 3615261 B2 JP3615261 B2 JP 3615261B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
auxiliary brake
idle
switch
signal
turned
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP09070595A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08284701A (ja
Inventor
仁一 南川
龍一 古賀
啓 武藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hino Motors Ltd filed Critical Hino Motors Ltd
Priority to JP09070595A priority Critical patent/JP3615261B2/ja
Publication of JPH08284701A publication Critical patent/JPH08284701A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3615261B2 publication Critical patent/JP3615261B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition

Landscapes

  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ディーゼルエンジンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、バス等の大型の車両に搭載されるディーゼルエンジンにおいては、圧縮圧解放式エンジン補助ブレーキ装置とアイドルアップ装置の両方が設けられることがある。
【0003】
図7に示される如く、圧縮圧解放式エンジン補助ブレーキ装置15は、補助ブレーキスイッチ7をオンにした状態で、アクセルペダル8が開放されてアクセルスイッチ9がオンとなり、トランスミッション(図示せず)がニュートラル以外の位置にあってニュートラルスイッチ10がオフとなり、クラッチペダル(図示せず)が開放されてクラッチスイッチ11がオンとなり、且つ回転センサ12によって検出されたエンジン回転数が予め設定された補助ブレーキカット回転数以上の場合に、補助ブレーキコントローラ14から補助ブレーキ作動信号ライン13を経て出力される補助ブレーキ作動信号に基づき、ピストン2の圧縮上死点近傍で作動してエキゾーストバルブ3を開放せしめるようになっている。尚、従来より公知の圧縮圧解放式エンジン補助ブレーキ装置15の具体的な構造並びに作動の一例を説明すると、図8に示される如く、補助ブレーキコントローラ14から補助ブレーキ作動信号ライン13を経て出力される補助ブレーキ作動信号によりソレノイドバルブ36が開き、ロッカサポートからの油圧がコントロールバルブ37とその内部にあるチェックバルブ38を押し上げ、油通路39にエンジンオイルが供給され、通常はフラットスプリング40により押し上げられているマスタピストン41が、エンジンオイルの供給油圧によってフラットスプリング40の付勢力に打ち勝ち、ロッカアーム42のアジャストスクリュボルト43の上面に接触するまで押し下げられ、同時に、図9に示される如く、マスタピストン41がロッカアーム42の作動に伴い、アジャストスクリュボルト43の上面により押し上げられ、油通路39のエンジンオイルが押し戻され、コントロールバルブ37内のチェックバルブ38の油通路44側の圧力が油通路45の圧力より高くなり、チェックバルブ38が回路を閉塞し、油通路39内に油圧が発生し、更に、この油圧が上昇してスレーブピストン46を押し下げ、エキゾーストバルブ3が開放されるようになっており、補助ブレーキコントローラ14からの補助ブレーキ作動信号の出力が停止されると、図10に示される如く、ソレノイドバルブ36が閉じ、ロッカサポートからのエンジンオイルの供給が遮断され、これにより、油通路44側の圧力が油通路45側の圧力より低くなり、コントロールバルブ37がコントロールバルブスプリング47により押し下げられ、油通路39内の油圧を下げ、同時にマスタピストン41がフラットスプリング40に押し上げられ、ロッカアーム42のアジャストスクリュボルト43の上面から離れた状態となり、エキゾーストバルブ3を開くための油圧が発生しなくなるようになっている。
【0004】
又、アイドルアップ装置27は、図7に示される如く、圧力源16からのエア等の圧力の供給により作動して燃料噴射ポンプ17のアクセルレバー18を燃料噴射量増加方向へ回動せしめるアイドルアップアクチュエータ19と、該アイドルアップアクチュエータ19と圧力源16とをつなぐアイドルアップ圧力ライン20途中に設けられ且つ暖機コントロールスイッチ21がオンの際に暖機コントローラ22からアイドルアップ信号ライン23を経て出力されるアイドルアップ信号或いはエアコンスイッチ24がオンの際にエアコン用コントローラ25からアイドルアップ信号ライン23を経て出力されるアイドルアップ信号によって圧力源16からの圧力をアイドルアップアクチュエータ19へ供給する位置に切り換えられ前記アイドルアップアクチュエータ19を作動せしめるアイドルアップ電磁弁26とを備えてなる構成を有している。
【0005】
尚、図中、28はサーモスタット、29はカークーラコンプレッサである。
【0006】
前述の如き圧縮圧解放式エンジン補助ブレーキ装置15とアイドルアップ装置27とを備えたディーゼルエンジンにおいては、図示していないチェンジレバーの操作によりトランスミッションをニュートラル以外の位置に切り換え、クラッチペダルから足を離し且つアクセルペダル8を踏み込んで車両を通常走行させている際、補助ブレーキスイッチ7をオンにした状態で、アクセルペダル8から足を離して開放し、アクセルスイッチ9がオン、ニュートラルスイッチ10がオフ、クラッチスイッチ11がオンとなると、補助ブレーキコントローラ14から補助ブレーキ作動信号が補助ブレーキ作動信号ライン13を経て圧縮圧解放式エンジン補助ブレーキ装置15へ出力され、該圧縮圧解放式エンジン補助ブレーキ装置15の作動によりピストン2の圧縮上死点近傍においてエキゾーストバルブ3が開放され、圧縮エネルギが放出されてブレーキ作用が行われる。尚、前述の如きブレーキ作用が行われて、エンジン回転数が低下し、回転センサ12によって検出されたエンジン回転数が予め設定された補助ブレーキカット回転数以下になると、前記補助ブレーキコントローラ14からの補助ブレーキ作動信号の出力が停止され、補助ブレーキが解除される。
【0007】
又、エンジンの暖機を行うために暖機コントロールスイッチ21をオンにするか、或いは車室内の冷房等を行うためにエアコンスイッチ24をオンにすると、暖機コントローラ22或いはエアコン用コントローラ25からアイドルアップ信号がアイドルアップ信号ライン23を経てアイドルアップ電磁弁26へ出力され、該アイドルアップ電磁弁26が圧力源16からの圧力をアイドルアップアクチュエータ19へ供給する位置に切り換えられ、該アイドルアップアクチュエータ19の作動により燃料噴射ポンプ17のアクセルレバー18が燃料噴射量増加方向へ回動し、アイドルアップが行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述の如きディーゼルエンジンでは、図11に示される如く、アイドルアップ信号が出力されている状態で、補助ブレーキが作動し、エンジン回転数が低下していくと、該エンジン回転数が予め設定されたアイドルアップ噴射開始回転数以下となった時点で、燃料噴射ポンプ17から燃料の噴射が開始され、更にエンジン回転数が低下して補助ブレーキカット回転数以下になると、補助ブレーキの作動が停止され、エンジン回転数はアイドルアップ回転数に保持される。尚、エンジンが高速回転している状態において、アクセルペダル8から足を離した場合には、エンジン回転数がある値に低下するまで、燃料は全く噴射されないようになっている。
【0009】
しかしながら、前述の如く、補助ブレーキの作動中にアイドルアップのために燃料の噴射が行われた場合、ピストン2の圧縮上死点近傍においてエキゾーストバルブ3が開放されることに伴う圧縮比低下等により、燃料が不完全燃焼して白煙が発生すると共に、不完全燃焼した燃料が排気ポート部分で燃焼することにより通常は熱に晒されない部分が熱くなるという不具合も有していた。
【0010】
本発明は、斯かる実情に鑑み、白煙の発生を防止し得、且つ排気ポート部分の過熱を防止し得るディーゼルエンジンを提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
【0012】
【0013】
【0014】
第一の発明は、補助ブレーキスイッチをオンにした状態で、アクセルペダルが開放されてアクセルスイッチがオンとなり、トランスミッションがニュートラル以外の位置にあってニュートラルスイッチがオフとなり、クラッチペダルが開放されてクラッチスイッチがオンとなり、且つ回転センサによって検出されたエンジン回転数が予め設定された補助ブレーキカット回転数以上の場合に、補助ブレーキコントローラから補助ブレーキ作動信号ラインを経て出力される補助ブレーキ作動信号に基づき、ピストン圧縮上死点近傍で作動してエキゾーストバルブを開放せしめる圧縮圧解放式エンジン補助ブレーキ装置と、
暖機コントロールスイッチがオンの際に暖機コントローラからアイドルアップ信号ラインを経て出力されるアイドルアップ信号或いはエアコンスイッチがオンの際にエアコン用コントローラからアイドルアップ信号ラインを経て出力されるアイドルアップ信号により作動して燃料噴射ポンプのアクセルレバーを燃料噴射量増加方向へ回動せしめるアイドルアップ装置と
を備えたディーゼルエンジンにおいて、
前記アイドルアップ信号ライン途中に、車速センサによって検出された車速が所要値を越えている場合にオフとなりアイドルアップ信号を遮断する車速カットリレーを設けたことを特徴とするディーゼルエンジンにかかるものである。
【0015】
第二の発明は、補助ブレーキスイッチをオンにした状態で、アクセルペダルが開放されてアクセルスイッチがオンとなり、トランスミッションがニュートラル以外の位置にあってニュートラルスイッチがオフとなり、クラッチペダルが開放されてクラッチスイッチがオンとなり、且つ回転センサによって検出されたエンジン回転数が予め設定された補助ブレーキカット回転数以上の場合に、補助ブレーキコントローラから補助ブレーキ作動信号ラインを経て出力される補助ブレーキ作動信号に基づき、ピストン圧縮上死点近傍で作動してエキゾーストバルブを開放せしめる圧縮圧解放式エンジン補助ブレーキ装置と、
暖機コントロールスイッチがオンの際に暖機コントローラからアイドルアップ信号ラインを経て出力されるアイドルアップ信号或いはエアコンスイッチがオンの際にエアコン用コントローラからアイドルアップ信号ラインを経て出力されるアイドルアップ信号により作動して燃料噴射ポンプのアクセルレバーを燃料噴射量増加方向へ回動せしめるアイドルアップ装置と
を備えたディーゼルエンジンにおいて、
前記アイドルアップ信号ライン途中に、アイドルアップ信号が出力されている状態での補助ブレーキ作動による減速時には回転センサによって検出されたエンジン回転数がアイドルアップ噴射開始回転数以下となった際に補助ブレーキコントローラへ補助ブレーキ作動停止信号を出力する一方、アイドルアップ信号が出力されていない状態での補助ブレーキ作動による減速時には前記エンジン回転数が通常アイドル噴射開始回転数以下となった際に補助ブレーキコントローラへ補助ブレーキ作動停止信号を出力する制御装置を設けたことを特徴とするディーゼルエンジンにかかるものである。
【0016】
【作用】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
第一の発明においては、補助ブレーキコントローラから補助ブレーキ作動信号が補助ブレーキ作動信号ラインを経て圧縮圧解放式エンジン補助ブレーキ装置へ出力され、該圧縮圧解放式エンジン補助ブレーキ装置の作動によりピストンの圧縮上死点近傍においてエキゾーストバルブが開放され、圧縮エネルギが放出されてブレーキ作用が行われている間は、必ず車速が所要値を越えているので、仮に、暖機コントロールスイッチ或いはエアコンスイッチをオンにしていても、アイドルアップ信号ライン途中に設けられた車速カットリレーはオフとなっており、アイドルアップ信号が遮断されているため、燃料が噴射されることはなく、燃料が不完全燃焼して白煙が発生することが回避されると共に、不完全燃焼した燃料が排気ポート部分で燃焼することもなくなる。
【0023】
前記ブレーキ作用が行われて、車速並びにエンジン回転数が低下し、車速センサによって検出された車速が予め設定された所要値以下になり且つ回転センサによって検出されたエンジン回転数が予め設定された補助ブレーキカット回転数以下になると、前記補助ブレーキコントローラからの補助ブレーキ作動信号の出力が停止され、補助ブレーキが解除されると共に、前記車速センサからの信号に基づいて車速カットリレーがオンとなり、今まで遮断されていた暖機コントローラ或いはエアコン用コントローラからのアイドルアップ信号がアイドルアップ信号ラインを経てアイドルアップ装置へ出力され、該アイドルアップ装置の作動により燃料噴射ポンプから燃料の噴射が開始され、エンジン回転数がアイドルアップ回転数に保持される。
【0024】
第二の発明においては、エンジンの暖機を行うために暖機コントロールスイッチをオンにするか、或いは車室内の冷房等を行うためにエアコンスイッチをオンにし、暖機コントローラ或いはエアコン用コントローラからアイドルアップ信号がアイドルアップ信号ラインを経てアイドルアップ装置へ出力されている状態で、補助ブレーキコントローラから補助ブレーキ作動信号が補助ブレーキ作動信号ラインを経て圧縮圧解放式エンジン補助ブレーキ装置へ出力され、該圧縮圧解放式エンジン補助ブレーキ装置の作動によりピストンの圧縮上死点近傍においてエキゾーストバルブが開放され、圧縮エネルギが放出されてブレーキ作用が行われた場合、回転センサによって検出されたエンジン回転数がアイドルアップ噴射開始回転数以下になると、制御装置から補助ブレーキコントローラへ補助ブレーキ作動停止信号が出力され、補助ブレーキの作動が停止されるため、噴射された燃料は充分に圧縮され通常の運転時と同様に燃焼する形となり、白煙が発生することが回避されると共に、不完全燃焼した燃料が排気ポート部分で燃焼することもなくなる。
【0025】
又、アイドルアップ信号が出力されていない状態での補助ブレーキ作動による減速時には、前記エンジン回転数が通常アイドル噴射開始回転数以下になると、制御装置から補助ブレーキコントローラへ補助ブレーキ作動停止信号が出力され、補助ブレーキの作動が停止されるため、噴射された燃料は前述と同様充分に圧縮されて燃焼する形となり、白煙が発生することが回避されると共に、不完全燃焼した燃料が排気ポート部分で燃焼することもない。
【0026】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
図1は本発明の第一実施例であって、図中、図7と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図7に示す従来のものと同様であるが、本実施例の特徴とするところは、図1に示す如く、アイドルアップ電磁弁26と暖機コントローラ22並びにエアコン用コントローラ25とをつなぐアイドルアップ信号ライン23途中に、車速センサ33によって検出された車速が所要値を越えている場合にオフとなりアイドルアップ信号を遮断する車速カットリレー34を設けた点にある
【0040】
車速とエンジン回転数との関係は、通常のシフトの切り換えを伴う走行の場合、図2に示すようになるため、本実施例では、補助ブレーキカット回転数と対応する車速Vに基づき、該車速V以下の車速においてのみアイドルアップが行われるようにしてある。
【0041】
図1に示す実施例においては、補助ブレーキコントローラ14から補助ブレーキ作動信号が補助ブレーキ作動信号ライン13を経て圧縮圧解放式エンジン補助ブレーキ装置15出力され、該圧縮圧解放式エンジン補助ブレーキ装置15の作動によりピストン2の圧縮上死点近傍においてエキゾーストバルブ3が開放され、圧縮エネルギが放出されてブレーキ作用が行われている間は、必ず車速が所要値を越えているので、仮に、暖機コントロールスイッチ21或いはエアコンスイッチ24をオンにしていても、アイドルアップ信号ライン23途中に設けられた車速カットリレー34はオフとなっており、アイドルアップ信号が遮断されているため、燃料が噴射されることはなく、燃料が不完全燃焼して白煙が発生することが回避されると共に、不完全燃焼した燃料が排気ポート部分で燃焼することもなくなる。
【0042】
前記ブレーキ作用が行われて、車速並びにエンジン回転数が低下し、車速センサ33によって検出された車速が予め設定された所要値以下になり且つ回転センサ12によって検出されたエンジン回転数が予め設定された補助ブレーキカット回転数以下になると、前記補助ブレーキコントローラ14からの補助ブレーキ作動信号の出力が停止され、補助ブレーキが解除されると共に、前記車速センサ33からの信号に基づいて車速カットリレー34がオンとなり、今まで遮断されていた暖機コントローラ22或いはエアコン用コントローラ25からのアイドルアップ信号がアイドルアップ信号ライン23を経てアイドルアップ電磁弁26へ出力され、該アイドルアップ電磁弁26が圧力源16からの圧力をアイドルアップアクチュエータ19へ供給する位置に切り換えられ、該アイドルアップアクチュエータ19の作動により燃料噴射ポンプ17から燃料の噴射が開始され、エンジン回転数がアイドルアップ回転数に保持される(図3参照)
【0043】
こうして、図1に示す実施例の場合、補助ブレーキの作動中にアイドルアップのための燃料の噴射が行われないようにすることができ、白煙の発生を防止し得、且つ排気ポート部分の過熱を防止し得る。
【0044】
図4は本発明の第二実施例であって、図中、図1と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、アイドルアップ電磁弁26と暖機コントローラ22並びにエアコン用コントローラ25とをつなぐアイドルアップ信号ライン23途中に、アイドルアップ信号が出力されている状態での補助ブレーキ作動による減速時には回転センサ12によって検出されたエンジン回転数がアイドルアップ噴射開始回転数以下となった際に補助ブレーキコントローラ14へ補助ブレーキ作動停止信号を出力する一方、アイドルアップ信号が出力されていない状態での補助ブレーキ作動による減速時には前記エンジン回転数が通常アイドル噴射開始回転数以下となった際に補助ブレーキコントローラ14へ補助ブレーキ作動停止信号を出力する制御装置35を設けたものである。
【0045】
これは、図5に示すように、補助ブレーキ作動による減速時においてアイドルアップ信号が出力されている状態では、エンジン回転数がアイドルアップ噴射開始回転数以下となった際に燃料の噴射が開始される一方、補助ブレーキ作動による減速時においてアイドルアップ信号が出力されていない状態では、エンジン回転数が通常アイドル噴射開始回転数以下となった際に燃料の噴射が開始されるため、アイドルアップ信号が出力されているときにはアイドルアップ噴射開始回転数を補助ブレーキカット回転数として補助ブレーキの作動を強制的に停止させる一方、アイドルアップ信号が出力されていないときには通常アイドル噴射開始回転数を補助ブレーキカット回転数とするようにしたものである。
【0046】
尚、制御装置35には、図6に示すようなマップがインプットされている。
【0047】
図4に示す実施例においては、エンジンの暖機を行うために暖機コントロールスイッチ21をオンにするか、或いは車室内の冷房等を行うためにエアコンスイッチ24をオンにし、暖機コントローラ22或いはエアコン用コントローラ25からアイドルアップ信号がアイドルアップ信号ライン23を経てアイドルアップ電磁弁26へ出力されている状態で、補助ブレーキコントローラ14から補助ブレーキ作動信号が補助ブレーキ作動信号ライン13を経て圧縮圧解放式エンジン補助ブレーキ装置15へ出力され、該圧縮圧解放式エンジン補助ブレーキ装置15の作動によりピストン2の圧縮上死点近傍においてエキゾーストバルブ3が開放され、圧縮エネルギが放出されてブレーキ作用が行われた場合、回転センサ12によって検出されたエンジン回転数がアイドルアップ噴射開始回転数以下になると、制御装置35から補助ブレーキコントローラ14へ補助ブレーキ作動停止信号が出力され、補助ブレーキの作動が停止されるため、噴射された燃料は充分に圧縮され通常の運転時と同様に燃焼する形となり、白煙が発生することが回避されると共に、不完全燃焼した燃料が排気ポート部分で燃焼することもなくなる。
【0048】
又、アイドルアップ信号が出力されていない状態での補助ブレーキ作動による減速時には、前記エンジン回転数が通常アイドル噴射開始回転数以下になると、制御装置35から補助ブレーキコントローラ14へ補助ブレーキ作動停止信号が出力され、補助ブレーキの作動が停止されるため、噴射された燃料は前述と同様充分に圧縮されて燃焼する形となり、白煙が発生することが回避されると共に、不完全燃焼した燃料が排気ポート部分で燃焼することもない。
【0049】
こうして、図4に示す実施例の場合には、アイドルアップのための燃料の噴射が開始された時点で、補助ブレーキの作動を停止させることができ、白煙の発生を防止し得、且つ排気ポート部分の過熱を防止し得る。
【0050】
尚、本発明のディーゼルエンジンは、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0051】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の請求項1に記載のディーゼルエンジンによれば、補助ブレーキの作動中にアイドルアップのための燃料の噴射が行われないようにすることができ、白煙の発生を防止し得、且つ排気ポート部分の過熱を防止し得るという優れた効果を奏し得、又、本発明の請求項2に記載のディーゼルエンジンによれば、アイドルアップのための燃料の噴射が開始された時点で、補助ブレーキの作動を停止させることができ、白煙の発生を防止し得、且つ排気ポート部分の過熱を防止し得るという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例の概要構成図である。
【図2】車速とエンジン回転数との関係を表わす線図である。
【図3】本発明の第一実施例において補助ブレーキ作動による車両減速時のエンジン回転数と燃料噴射量との関係を表わす線図である。
【図4】本発明の第二実施例の概要構成図である。
【図5】本発明の第二実施例において補助ブレーキ作動による車両減速時のエンジン回転数と燃料噴射量との関係を表わす線図である。
【図6】本発明の第二実施例における制御装置にインプットされたマップを表わす図である。
【図7】従来例の概要構成図である。
【図8】従来より公知の圧縮圧解放式エンジン補助ブレーキ装置の具体的な構造の一例を表わす断面図であって、補助ブレーキ作動信号によりソレノイドバルブが開いた状態を表わす断面図である。
【図9】図8に示される状態からスレーブピストンの作動によりエキゾーストバルブが開放された状態を表わす断面図である。
【図10】図8及び図9に示される圧縮圧解放式エンジン補助ブレーキ装置において、補助ブレーキ作動信号の出力が停止されソレノイドバルブが閉じた状態を表わす断面図である。
【図11】図7に示される従来例において補助ブレーキ作動による車両減速時のエンジン回転数と燃料噴射量との関係を表わす線図である。
【符号の説明】
2 ピストン
3 エキゾーストバルブ
7 補助ブレーキスイッチ
8 アクセルペダル
9 アクセルスイッチ
10 ニュートラルスイッチ
11 クラッチスイッチ
12 回転センサ
13 補助ブレーキ作動信号ライン
14 補助ブレーキコントローラ
15 圧縮圧解放式エンジン補助ブレーキ装置
17 燃料噴射ポンプ
18 アクセルレバー
21 暖機コントロールスイッチ
22 暖機コントローラ
23 アイドルアップ信号ライン
24 エアコンスイッチ
25 エアコン用コントローラ
27 アイドルアップ装置
33 車速センサ
34 車速カットリレー
35 制御装置

Claims (2)

  1. 補助ブレーキスイッチをオンにした状態で、アクセルペダルが開放されてアクセルスイッチがオンとなり、トランスミッションがニュートラル以外の位置にあってニュートラルスイッチがオフとなり、クラッチペダルが開放されてクラッチスイッチがオンとなり、且つ回転センサによって検出されたエンジン回転数が予め設定された補助ブレーキカット回転数以上の場合に、補助ブレーキコントローラから補助ブレーキ作動信号ラインを経て出力される補助ブレーキ作動信号に基づき、ピストン圧縮上死点近傍で作動してエキゾーストバルブを開放せしめる圧縮圧解放式エンジン補助ブレーキ装置と、
    暖機コントロールスイッチがオンの際に暖機コントローラからアイドルアップ信号ラインを経て出力されるアイドルアップ信号或いはエアコンスイッチがオンの際にエアコン用コントローラからアイドルアップ信号ラインを経て出力されるアイドルアップ信号により作動して燃料噴射ポンプのアクセルレバーを燃料噴射量増加方向へ回動せしめるアイドルアップ装置と
    を備えたディーゼルエンジンにおいて、
    前記アイドルアップ信号ライン途中に、車速センサによって検出された車速が所要値を越えている場合にオフとなりアイドルアップ信号を遮断する車速カットリレーを設けたことを特徴とするディーゼルエンジン。
  2. 補助ブレーキスイッチをオンにした状態で、アクセルペダルが開放されてアクセルスイッチがオンとなり、トランスミッションがニュートラル以外の位置にあってニュートラルスイッチがオフとなり、クラッチペダルが開放されてクラッチスイッチがオンとなり、且つ回転センサによって検出されたエンジン回転数が予め設定された補助ブレーキカット回転数以上の場合に、補助ブレーキコントローラから補助ブレーキ作動信号ラインを経て出力される補助ブレーキ作動信号に基づき、ピストン圧縮上死点近傍で作動してエキゾーストバルブを開放せしめる圧縮圧解放式エンジン補助ブレーキ装置と、
    暖機コントロールスイッチがオンの際に暖機コントローラからアイドルアップ信号ラインを経て出力されるアイドルアップ信号或いはエアコンスイッチがオンの際にエアコン用コントローラからアイドルアップ信号ラインを経て出力されるアイドルアップ信号により作動して燃料噴射ポンプのアクセルレバーを燃料噴射量増加方向へ回動せしめるアイドルアップ装置と
    を備えたディーゼルエンジンにおいて、
    前記アイドルアップ信号ライン途中に、アイドルアップ信号が出力されている状態での補助ブレーキ作動による減速時には回転センサによって検出されたエンジン回転数がアイドルアップ噴射開始回転数以下となった際に補助ブレーキコントローラへ補助ブレーキ作動停止信号を出力する一方、アイドルアップ信号が出力されていない状態での補助ブレーキ作動による減速時には前記エンジン回転数が通常アイドル噴射開始回転数以下となった際に補助ブレーキコントローラへ補助ブレーキ作動停止信号を出力する制御装置を設けたことを特徴とするディーゼルエンジン。
JP09070595A 1995-04-17 1995-04-17 ディーゼルエンジン Expired - Fee Related JP3615261B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09070595A JP3615261B2 (ja) 1995-04-17 1995-04-17 ディーゼルエンジン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09070595A JP3615261B2 (ja) 1995-04-17 1995-04-17 ディーゼルエンジン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08284701A JPH08284701A (ja) 1996-10-29
JP3615261B2 true JP3615261B2 (ja) 2005-02-02

Family

ID=14005950

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09070595A Expired - Fee Related JP3615261B2 (ja) 1995-04-17 1995-04-17 ディーゼルエンジン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3615261B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08284701A (ja) 1996-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4391246A (en) Throttle opener device for vehicle engines
JP3613970B2 (ja) 車両用エンジンの再始動制御装置及び自動停止・再始動制御装置
US4401078A (en) Intake throttling device for diesel engines
JPH08189395A (ja) エンジンの自動始動停止装置
US4346686A (en) Idle controller for an internal combustion engine
JP3114787B2 (ja) 排気ブレーキ装置
JP3615261B2 (ja) ディーゼルエンジン
JPH0248681Y2 (ja)
JPS5830415A (ja) 内燃機関の過給装置
JPS6042205Y2 (ja) 減速時の空燃比制御装置
JPS641481Y2 (ja)
JPH0432206B2 (ja)
JPH1122520A (ja) エンジン制御装置
JPS5916517Y2 (ja) 車両用排気ブレ−キの操作装置
JP2003120375A (ja) ディーゼルエンジンの制御装置
JPH0642901Y2 (ja) アクセルペダルの踏込み制限装置
JPS6235871Y2 (ja)
JPS624666Y2 (ja)
JPS6224781Y2 (ja)
JPH021464Y2 (ja)
JP3030758B2 (ja) 自動変速機付き車両の補助ブレーキ装置
JP3186932B2 (ja) 排気ブレーキ装置
JPS6244100Y2 (ja)
JP2557360Y2 (ja) 排気ブレーキ制御回路
JPS624008Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040817

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040930

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20041005

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041026

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041029

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees