JP3614696B2 - ワーク移載装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ワーク供給部に供給された複数の丸棒状のワークを1つずつワーク被移載部へ移載するワーク移載装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の装置として、実開平2−88926号公報に記載されたものがある。
その装置は、ワーク供給部(その公報中は、傾斜搬入レール4と示されている。以下同様に示す)、ストッパ(可動ストッパー6)と、ワーク移載具(ワーク移載具3)と、ワーク被移載部(ワーク移送部1)を有している。
そして、ワーク供給部に供給される複数のワークのうちの先頭のワークの位置がストッパによって規定され、ワーク移載具によって、その先頭のワークがワーク被移載部へ移載される。すなわち、ワーク移載具は、ワーク供給部に位置した状態のそのワークを支持するワーク支持位置と、そのワークが前記ワーク被移載部へ移載されるワーク移載位置との間を変位可能であり、ワーク移載具がワーク支持位置からワーク移載位置へと変位することによって、ワークが移載される。
そして、この装置では、ストッパの位置がワークの径に応じて調整可能とされており、種々の径のワークにも対応できるようにされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の装置では、ストッパが位置調整可能であるため、そのための位置調整機構が必要である。
そして、多数のワークがワーク供給部に供給される場合、すなわち、ワーク供給部の上流側から下流側へ多数のワークが転動するようにして供給される場合、その多数のワークの重量による大きな衝撃がストッパに加わり、上記のストッパの位置調整機構に大きな負荷をかけることになる。このため、その位置調整機構が損傷する場合もある。その位置調整機構が過大な負荷にも対応できるようにするには、コストが高いものとなる。
【0004】
また、上記の装置では、本来的には、ワークがワーク供給部に供給される前に、供給されるワークの径に応じてストッパの位置を調整しておく必要がある。もしも、ストッパの位置を調整する前に多数のワークがワーク供給部に供給された場合には、それら多数のワークの重量負荷がストッパにかかっている状態でストッパの位置を調整する必要が生じることとなり、特にワークが大径で重い場合には、その作業には大変な労力が必要となる。
また、異なる径のワークが混在する状態でワーク供給部に供給された場合には、上記と同様に、ワークの重量負荷がストッパにかかっている状態でストッパの位置を調整する必要があり、その作業に大変な労力が必要である。
【0005】
そこで、本発明は、上記のような従来の装置の欠点に鑑み、ストッパの位置を調整する必要がなく、種々の径のワークに対応できるワーク移載装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、ワーク供給部と、ストッパと、ワーク移載具とを有し、前記ワーク供給部に供給された複数の棒状のワークのうちの下流側のワークをワーク被移載部へ移載するワーク移載装置であって、前記ワーク供給部は、ワークの供給方向に沿って下方へ傾斜しており、複数の棒状のワークが供給されるものであり、前記ストッパは、前記ワーク供給部に供給された複数のワークのうちの先頭のワークの位置を規定するものであり、前記ワーク供給部の下流側に位置固定的に設けられており、前記ワーク移載具は、前記ワーク供給部に供給された複数のワークのうちの下流側のワークの下方に位置する待機位置と、当該ワーク移載具が水平面から斜めに起立してその上をワークが移動して前記ワーク被移載部へ移載される移載状態との間を変位可能であり、当該移載状態における当該ワーク移載具の起立する傾斜角度は当該ワークの太さに応じて傾斜角度を緩くした大径用移載状態と傾斜角度を急にした小径用移載状態とに調整可能とされており、更に、当該待機状態における当該ワーク移載具の位置がワークの太さに応じて調整可能とされており、更に、前記ワークを沿わせて下降させながら前記ワーク被移載部におけるワークの位置を規定するワーク位置規定部材の位置が、当該ワーク移載具の位置調整に連動しワークの太さに応じて調整される。
【0007】
「ワーク」としては、丸棒状のものや、矩形断面を有する角棒状のもの等がある。丸棒状のものとしては、中実の丸棒状のものや、中空の丸棒状のもの(パイプ状のもの)がある。丸棒状のワーク(厳密な円形断面のものに限らない)の場合は、一般的にワーク供給部を転動して供給される。その他のワークの場合は、一般的にワーク供給部を摺動して供給される。
また、「ワーク供給部に供給された複数のワークのうちの下流側のワーク」には、先頭の1つのワークのみの場合のほか、先頭のワークを含む下流側の複数のワークが該当する場合がある。
ワークの「太さ」としては、ワークの径(丸棒状のワークの場合)や、ワークの幅(角棒状のワークの場合)がある。
【0008】
この発明においては、ワーク移載具が待機状態から水平面に対して斜めに起立して移載状態へ変位することによって、ワーク供給部に供給された複数の棒状のワークのうちの下流側のワーク(その先頭のワークはストッパによって位置が規定されている)がワーク被移載部へ移載される。詳しくは、移載状態におけるワーク移載具の傾斜角度がワークの重量(太さ)に応じて調整され得る。すなわち、大重量のワークの場合は、傾斜角度を緩くした大径用移載状態にすることによって、そのワークが移動(転動又は摺動)し何かに当接する際の衝撃を小さくすることができる。また、大重量のワークの場合は、傾斜角度が緩くても適切に移動(転動又は摺動)することができるのである。一方、小重量のワークの場合は、傾斜角度を急にした小径用移載状態にすることによって、小重量のワークが適切に移動(転動又は摺動)することができるとともに、そのワークが移動(転動又は摺動)し何かに当接した場合にもその衝撃は小さいものとなる。
ここで、ストッパは位置固定的である一方、ワーク移載具(待機状態)の位置がワークの太さに応じて調整可能である。すなわち、ワークが太い場合はワーク移載具はワーク供給方向における上流側へ移動され、ワークが細い場合はワーク供給方向における下流側へ移動される。このため、ワークの太さに応じて適切にワークを移載することができる。
上記のように、この発明では、ワークの重量負荷はストッパが受ける一方、ワークの径に対応する位置調整機構はワーク移載具に設けられているため、その位置調整機構がワークの重量負荷によって損傷することはない。また、ワークがワーク供給部に供給された後でも、そのワークの重量負荷を受けることなく、ワーク移載具の位置調整が可能であり、ワークの供給後にもワークの太さに容易に対応することができる。
また、ワーク移載具の位置調整が行われると、これと同時にワーク位置規定部材の位置が調整される。すなわち、ワークの太さ(径)に応じてワーク移載具の位置調整が行われることに連動して、ワーク位置規定部材の位置が調整される。このため、ワーク被移載部に移載されたワークは、ワーク位置規定部材に沿って下降しながら、ワークの太さ(径)に応じた所定の位置に位置付けられる。
【0009】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明のワーク移載装置であって、更に、前記移載状態のワーク移載具の上を移動してワーク被移載部へ移動するワークに当接して支持するワーク支持部が、当該ワーク移載具とは別部材として前記ストッパと一体に位置固定的に設けられている。
【0011】
この発明においては、請求項1に係る発明の作用効果に加えて、移載状態のワーク移載具の上を移動してワーク被移載部へ移動するワークは、ワーク移載具とは別部材としてストッパと一体に位置固定的に設けられたワーク支持部によって当接され支持される。すなわち、ワーク被移載部への移動に伴なうワークの衝撃は、ワーク移載具には直接的には作用しない。したがって、ワーク移載具の駆動機構やその組付け構造部位に対してワークの衝撃を作用させないため、損傷等の問題が発生せず、高精度に作動させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図3に示すように、この装置は、基台部10と、ワーク供給レール20(ワーク供給部)と、ストッパ部材30(ストッパ)と、ワーク移載具40と、ワーク移送ローラ90(ワーク被移載部)を有している。
そして、図4に示すように、この装置では、ワーク供給レール20に供給される複数の丸棒状のワークWのうちの先頭のワークWが、1つずつ、ワーク移載具40によってワーク移送ローラ90上に移載される。
【0018】
基台部10は、横材12a,12b,12c,縦材14,脚部16等が結合されて構成されている。
【0019】
ワーク供給レール20は、ワーク供給部を構成するものである。ワーク供給レール20は、基台部10の上方において複数本(この場合5本)設けられている。各ワーク供給レール20は、横材12a,12bにわたって設けられている。図3に示すように、各ワーク供給レール20は、ワークWの供給方向(上流側から下流側への方向)に沿って(横材12aから横材12bにかけて)、下方へ傾斜している。
【0020】
ワーク移送ローラ90は、ワーク被移載部を構成するものである。ワーク移送ローラ90は、横材12b,12c間に複数(この場合5本)設けられている。各ワーク移送ローラ90は水平に設けられている。ワーク移送ローラ90には、ワーク供給レール20から1つずつワークWが移載され、そのワークWは切断装置100(図1参照。後に詳述)に移送される。
【0021】
図4,図5に示すように、ストッパ部材30は、横材12b,12cにわたって固定されている。ストッパ部材30も複数(この場合4つ)設けられている。ストッパ部材30は、縦板状をなし、1つの谷部を挟んで2つの山部を有する形状を有している。ストッパ部材30の第1の山部(図4中右上側の山部。正確には、そのうちのワーク供給レール20の側の面)がストッパ32とされている。ストッパ部材30の谷部がワーク通過部34とされている。ストッパ部材30の第2の山部(図4中左下側の山部。正確にはそのうちのワーク供給レール20の側の面)がワーク支持部36とされている。
【0022】
ワーク移載具40は、複数(この場合4つ)設けられている。
図4,図5に示すように、各ワーク移載具40は、本体部42と連結部46を有している。
本体部42は面状をなし、本体部42の図5中の左側の縁部(連結部46とは反対側の縁部)は、ワーク転動用縁部41とされている。ワーク転動用縁部41は、横材12bの方から横材12cの方にかけて、図5中右方向に向かう(連結部46の方へ向かう)ように、斜辺状とされている。
連結部46はワーク移載具40の一端部(図5中右端部)に形成されている。連結部46には、固定軸貫通孔47が形成されている。
【0023】
各ワーク移載具40は、次のように変位可能とされている。
各ワーク移載具40に伴って、横材12b,12cにわたって固定軸48が固定されている。固定軸48は、横材12b及び12cに対して直角に設けられている。固定軸48が、ワーク移載具40の固定軸貫通孔47を貫通している。そして、ワーク移載具40は、固定軸48回りに回動可能であるとともに、固定軸48の軸線方向に摺動可能とされている。
【0024】
図7に示すように、ワーク移載具40が回動することによって、ワーク移載具40は、待機状態と、移載状態との間を変位可能である。待機状態(図7中実線で示す)においては、ワーク移載具40(その本体部42)はほぼ水平である。移載状態(図7中2点鎖線で示す)では、ワーク移載具40(その本体部42)が斜めに起立した状態となる。前述したように、ワーク転動用縁部41が斜辺状をしていることから、ワーク移載具40が移載状態においては、ワーク転動用縁部41はワークの移載方向に沿って(図5中上方から下方に向かうにつれて)下降する傾斜状態となる。この傾斜状態のワーク転動用縁部41上をワークが転動して移載されるのである(後に詳述)。
【0025】
なお、ワーク移載具40の移載状態(ロッド51の没状態)にも複数の種類がある。大径用移載状態(大径用没状態)から小径用移載状態(小径用没状態)がある。大径用移載状態は大径のワークWを移載する状態である。小径用移載状態は小径のワークWを移載する状態である。ワーク移載具40(ワーク転動用縁部41)は、大径用移載状態の場合よりも小径用移載状態の場合の方が急な傾斜を有している。
【0026】
1つの脚部16(図2中左端の脚部16)には、横方向に延びる油圧シリンダ50が設けられている。油圧シリンダ50のロッド51の先端部には横材52が連結されている。
【0027】
各ワーク移載具40には連結材60が伴っている。連結材60は、連結部62と、ワーク移載具支持部64を有している。各連結材60には固定軸貫通孔61が形成されており、固定軸48が固定軸貫通孔61を貫通している。このため、連結材60は固定軸48回りに回動可能である。
各連結材60は、連結部62において横材52に対して連結されている。
ワーク移載具支持部64は、ワーク移載具40(本体部42)の下方からワーク移載具40を支持している。図5,図7に示すように、ワーク移載具支持部64には、連結ピン65が固定されている。連結ピン65は水平に延びている。ワーク移載具40(本体部42)の下面にはブラケット43が設けられ、ブラケット43には貫通孔44が設けられている。連結ピン65は、相対的に軸方向に摺動可能に貫通孔44を貫通している。
【0028】
そして、油圧シリンダ50のロッド51が出状態(図7中実線で示す)の際には、ワーク移載具40は待機状態(ほぼ水平状態)にある。ロッド51が没状態(図7中2点鎖線で示す)となることによって、横材52が図7中左方へ移動し、連結材60が図7中時計回り方向に回動し、ワーク移載具40が連結材60のワーク移載具支持部64に支持されて移載状態(斜めに起立した状態)に変位する。また、再度ロッド51が出状態となることによって、横材52が図7中右方へ移動し、連結材60が図7中反時計回りに回動し、ワーク移載具40が、自身に加わる重力及び連結材60との連結関係によって、待機状態に戻る。
【0029】
油圧シリンダ50の外側には、ピストンセンサ53a,53bが設けられている。ピストンセンサ53a,53bは、油圧シリンダ50のピストン52に設けられた磁石を検知することによって、ピストン52の位置を検知し、ロッド51の出没度合いを検知するものである。ピストンセンサ53aはロッド51が没状態となっていることを検知するものであり、ピストンセンサ53bはロッド51が出状態となっていることを検知するものである。ピストンセンサ53a,53bは、制御装置54に接続されている。制御装置54は、油圧シリンダ50を駆動する油圧回路の切換弁55に接続されている。そして、ピストンセンサ53a,53bがピストン52を検知することに基づいて、制御装置54によって切換弁55のオンオフの制御がされ、シリンダの駆動の制御がされる。すなわち、ロッド51は、ピストン52がピストンセンサ53a,53bに対応する位置を移動限度として停止するように制御される。
【0030】
ピストンセンサ53aは、油圧シリンダ50の長さ方向に沿って移動可能とされている。すなわち、ロッド51の大径用没状態に対応する位置(大径用位置)から小径用没状態に対応する位置(小径用位置)の間を移動可能とされている。このピストンセンサ53aの移動は、作業員によって行われる。なお、ピストンセンサ53aの移動は、後述するハンドル72(ワーク移載具40の位置を調整するハンドル72)等と連動するようにされてもよい。この場合は、ハンドル72が操作されワーク移載具40の位置が調整されることに伴って、ピストンセンサ53aが自動的に移動される。
【0031】
各ワーク移載具40は、次のように位置調整可能とされている。
図4,図5に示すように、横材12b及び横材12cの間には、横材70が設けられている。横材70は各ワーク移送ローラ90よりも下側に位置している。図6に示すように、横材12bにはブラケット71が設けられている。ブラケット71に対して、ハンドル72が、支点軸ピン73を中心に左右に往復回動可能に設けられている。ハンドル72には、横材70が、連結ピン77によって、相対的に回動可能に連結されている。このため、ハンドル72を左右に往復回動させることによって、横材70が長さ方向に往復移動する。
【0032】
また、横材12cにはブラケット74が設けられている。ブラケット74には円弧状に長孔75が形成されている。ハンドル72には、長孔75を貫通して、回転ハンドル76の軸部(図示省略)が螺合している。このため、回転ハンドル76を締付方向に回すことによって、ハンドル72の位置が固定され、回転ハンドル76を開放方向に回すことによって、ハンドル72が上記の往復回動が可能な状態となる。
【0033】
図4,図5に示すように、横材12bには、各ワーク移載具40の近傍において、ブラケット13が設けられている。ブラケット13に対して、連結板材80が、支点軸ピン81を中心に回動可能に連結されている。連結板材80は、連結ピン65によって、横材70と相対的に回動可能に連結されている。このため、横材70が前述のようにその長さ方向に往復移動することによって、連結板材80は、支点軸ピン81を中心に往復回動する。
【0034】
図9に示すように、連結板材80にはピン状の突起部82が設けられている。ワーク移載具40の連結部の下面には連結凹部45が形成されている。突起部82が連結凹部45に対して相対的に回動可能に嵌合されている。このため、連結板材80が上述のように往復回動することによって、ワーク移載具40が固定軸48に沿って往復移動する。
以上のようにて、ワーク移載具40の位置調整が行われる。
【0035】
図4に示すように、連結板材80には、ワーク位置規定部材85が設けられている。ワーク位置規定部材85は、板状物が立設されて設けられている。ワーク位置規定部材85のうちの横材12bの側の辺(正確には面)は、ワーク当接部86とされている。ワーク当接部86は、下方から上方に向かうにつれて横材12bの側から横材12cの側へ向かう斜辺状とされている。
ワーク位置規定部材85(ワーク当接部86)は、ワーク移送ローラ90上に移載されたワークWの位置を規定するものである。すなわち、ワークWがワーク移載具40によってワーク移送ローラ90の上に移載される際に、移載状態(斜めに起立した状態)のワーク移載具40(ワーク転動用縁部41)上をワークWが転動することによって、ワークWはワーク支持部36の近傍(後述する基準ローラ94から離れた位置)に位置しようとするが、それを防止するものである。
【0036】
なお、ワーク位置規定部材85は、円錐状のものがその中心軸線を中心に回転可能に設けられてもよい。また、円柱状のものが斜め(下方から上方に向かうにつれて横材12bの側から横材12cの側へ向かう斜め)に設けられ、その中心軸線を中心に回転可能に設けられてもよい。
【0037】
そして、前述のように、ハンドル72が操作されて、ワーク移載具40の位置調整がされることに伴って、ワーク位置規定部材85の位置も調整される。
【0038】
また、図4,図5に示すように、横材12bには、複数(この場合3つ)のブラケット92が、横材12cの方に向けて設けられている。各ブラケット92には、基準ローラ94が設けられている。基準ローラ94は、鉛直な中心軸線を中心に回転可能に設けられている。基準ローラ94は、切断装置100に対応した位置にあり、ワーク移送ローラ90上に移載されたワークWの基準位置を規定するものである。基準ローラ94とワーク位置規定部材85との図5中上下方向の間隔は、ワークWの径よりも若干大きいように設定されている。
【0039】
以上のようにして、長尺状のワークWが、基準ローラ94及びワーク位置規定部材85によって、基準ローラ94の近傍において横材12b,12cとほぼ平行に位置するようにされ、切断装置100に対する適切な位置の延長線上にワークWが位置づけられる。
【0040】
切断装置100は、ワーク移送ローラ90のワークWの移送方向の下流側(図1中左方向)に設けられている。
切断装置100は、少なくとも2つの挟持装置102A,102Bを有している。
1つの挟持装置102Aは、一対の固定支持部103A及び可動支持部104Aを有している。可動支持部104Aはシリンダ106Aによって、図1中上下方向に移動可能である。両固定支持部103A,103A間には隙間がある。可動支持部104Aには切欠部105が形成されている。
もう1つの挟持装置102Bも、同様に、固定支持部103Bと、可動支持部104Bを有しており、可動支持部104Bはシリンダ106Bによって移動可能である。
両挟持装置102A,102Bの固定支持部103A,103Bは、基準ローラ94に対応した位置(図1中上下方向の位置)にある。
そして、両挟持装置102A,102Bによって、ワークWが挟持されて固定された状態で、鋸刃SによってワークWが切断される。
【0041】
次に、この装置の使用方法及び作用効果について説明する。
図4,図5に示すように、ワーク供給レール20に多数のワークWが供給される。多数のワークWは、ワーク供給レール20の長さ方向に沿って転動するようにして供給される。それらのワークWのうちの先頭のワークWの位置が、ストッパ部材30のストッパ32によって規定される。
【0042】
次に(又は上記のようにワークWが供給される前に)、ワークWの径に応じて、ハンドル72が操作され、ワーク移載具40(ほぼ水平状態の待機状態にある)の位置(固定軸48の長さ方向の位置)が調整される。同時に、ワークWの径に応じて、ワーク位置規定部材85の位置が調整される。
【0043】
すなわち、ワークWが大径の場合には、図10に示すように、ワーク移載具40が上流方向(ワーク供給方向及びワークW移載方向における上流方向)に移動する。ワークWが小径の場合には、図11に示すように、ワーク移載具40が下流方向に移動する。こうして、ワークWの径に応じて、ワーク移載具40の本体部42(その上流側の先端部)が先頭のワークWに対応するようにされる。
【0044】
また、同時に、ワークWが大径の場合には、図10に示すように、ワーク位置規定部材85が下流方向(ワークW移載方向における下流方向)に移動する。ワークWが小径の場合には、図11に示すように、ワーク位置規定部材85が上流方向に移動する。こうして、ワークWの径に応じて、ワーク位置規定部材85と基準ローラ94との間の間隔(ワークWの移載方向の間隔)が、ワークWの径とほぼ同一(若干大きい)ようになるようにされる。
【0045】
その状態で、油圧シリンダ50が駆動されて、ワーク移載具40が固定軸48回りに回動し、移載状態となる。その際、前述したように、ワーク移載具40のワーク転動用縁部41は傾斜状態となる(図5中上方から下方に向かうにつれて下降する傾斜状態)。その回動によって、ワークWは、ワーク移載具40の本体部42によって支持され、ストッパ32よりも高い位置となる。そして、ワークWは、傾斜状態のワーク転動用縁部41の傾斜に沿ってワーク転動用縁部41上を転動し、ストッパ32を越えて、ワーク支持部36に当接する。
【0046】
その後、ワーク移載具40が待機状態に戻るように回動することによって、ワークWは、ワーク位置規定部材85のワーク当接部86に沿って下降し、ワーク移送ローラ90の上に載置される。ストッパ部材30に対しては、そのワーク通過部32に位置する。ワーク移送ローラ90上においては、前述したように、基準ローラ94及びワーク位置規定部材85及びによって、ワークWの位置が規定される。
【0047】
以上のように、この装置によれば、ストッパ部材30(ストッパ32)の位置は固定であるが、ワーク移載具40の位置(待機状態における位置)が調整されることによって、ワークWが大径の場合でも小径の場合でも、ワークWを適切にワーク移送ローラ90上に移載することができる。
また、この装置によれば、同時に、ワーク位置規定部材85がワークWの径に応じた位置に位置するため、ワークWが大径の場合でも小径の場合でも、ワークWは基準ローラ94に近接した位置に位置する。このため、次の工程の切断装置100における位置決め状態での固定に便利である。
【0048】
この装置では、ストッパ部材30(ストッパ32)の位置は調整不要であり(そのため固定されているのである)、ワーク移載具40の位置調整によって各種の径のワークWに対応できる。すなわち、ワークWの重量負荷はストッパ部材30が受けるのであるが、位置調整機構は、そのストッパ部材30ではなく、ワークWの重量負荷を受けないワーク移載具40に設けられている。このため、その位置調整機構がワークWの重量負荷によって損傷することはない。
また、ワークWがワーク供給レール20に供給された後でも、そのワークWの重量負荷を受けることなく、ワーク移載具40の位置調整が可能であり、ワークWの供給後にもワークWの径に容易に対応することができる。
【0049】
なお、図7,図8に示すように、大径のワークW(正確には大重量のワークW)を移載する場合には、予めピストンセンサ53aを大径用位置に設置しておく。これによって、ワーク移載具40は、上述の移載状態としては、大径用移載状態となる。大径用移載状態においてはワーク移載具40(ワーク転動用縁部41)の傾斜角度がそれほど急ではないため、ワークWがワーク移載具40(ワーク転動用縁部41)を転動する際の転動速度がそれほど大きくならない。このため、ワークWがストッパ部材のワーク支持部36に当接する際に、過大な衝撃がワーク支持部36に加わらず、装置の故障等を招かない。
一方、小径のワークW(正確には小重量のワークW)を移載する場合には、予めピストンセンサ53aを小径用位置に設置しておく。これによって、ワーク移載具40は、上述の移載状態としては、小径用移載状態となる。小重量のワークWがワーク移載具40(ワーク転動用縁部41)上を転動するためには急な傾斜が必要だからである。また、ワークWが小重量であるため、速い速度でワーク移載具40(本体部)を転動しても、それほど大きな衝撃がワーク支持部36に加わらないためである。
このように、この装置では、ピストンセンサ53aの位置が調整されることによって、ワークWの径(重量)に応じてワーク移載具40が適切な移載状態となり、ワークWが適切に移載される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の平面図である。
【図2】本発明の一実施形態の正面図である。
【図3】本発明の一実施形態の側断面図である。
【図4】本発明の一実施形態の要部の斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態の要部の拡大平面図である。
【図6】本発明の一実施形態の要部の拡大平面図である。図5とは異なる部分を示す。
【図7】本発明の一実施形態の要部の拡大正面図である。
【図8】図7の油圧回路等を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態の要部の拡大側断面図である。移載状態のワーク移載具を2点鎖線で示す。
【図10】本発明の一実施形態における作用を説明する図である。図5に対応する。大径のワークを移載する場合を示す。
【図11】本発明の一実施形態における作用を説明する図である。図5に対応する。小径のワークを移載する場合を示す。
【符号の説明】
20 ワーク供給レール(ワーク供給部)
30 ストッパ部材
40 ワーク移載具
90 ワーク移送ローラ
W ワーク
Claims (2)
- ワーク供給部と、ストッパと、ワーク移載具とを有し、前記ワーク供給部に供給された複数の棒状のワークのうちの下流側のワークをワーク被移載部へ移載するワーク移載装置であって、
前記ワーク供給部は、ワークの供給方向に沿って下方へ傾斜しており、複数の棒状のワークが供給されるものであり、
前記ストッパは、前記ワーク供給部に供給された複数のワークのうちの先頭のワークの位置を規定するものであり、前記ワーク供給部の下流側に位置固定的に設けられており、
前記ワーク移載具は、前記ワーク供給部に供給された複数のワークのうちの下流側のワークの下方に位置する待機位置と、当該ワーク移載具が水平面から斜めに起立してその上をワークが移動して前記ワーク被移載部へ移載される移載状態との間を変位可能であり、当該移載状態における当該ワーク移載具の起立する傾斜角度は当該ワークの太さに応じて傾斜角度を緩くした大径用移載状態と傾斜角度を急にした小径用移載状態とに調整可能とされており、更に、当該待機状態における当該ワーク移載具の位置がワークの太さに応じて調整可能とされており、更に、前記ワークを沿わせて下降させながら前記ワーク被移載部におけるワークの位置を規定するワーク位置規定部材の位置が、当該ワーク移載具の位置調整に連動しワークの太さに応じて調整されるワーク移載装置。 - 請求項1に記載のワーク移載装置であって、
更に、前記移載状態のワーク移載具の上を移動してワーク被移載部へ移動するワークに当接して支持するワーク支持部が、当該ワーク移載具とは別部材として位置固定的に設けられているワーク移載装置。
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