JP3614202B2 - スピーカ構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はスピーカに関するもので、詳細には車両のドア部に設置されるスピーカのボトムヨークに設けられた吸排気孔を伝い、ボトムヨークの後部端面よりスピーカ内部に侵入する水滴の防水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のスピーカの構造を図8を用いて説明する。
100はスピーカで、振動部、フレーム及び磁気回路部等から構成されている。 振動部は振動板111、ボイスコイル112、ボイスコイルボビン113、ダンパ116等により構成されている。
【0003】
振動板111は、ボイスコイル112に入力された電気入力信号から機械振動に変換された振動を入力信号に応じた音声として放射するもので、材料にはパルプや樹脂等が用いられる。振動板111は中央部がボイスコイルボビン113の円筒の一端に接着固定されており、振動板111の開口部にはエッジ117が接着固定されており、エッジ117の外周部はフレーム115に接着固定されている。また、振動板111が固定されたボイスコイルボビン113は、ボイスコイルボビン113の外周がダンパ116の内周部と接着されており、ダンパ116の外周部はフレーム115に接着されているので、振動板111はエッジ117とダンパ116により懸吊状態で接続固定される。
【0004】
ボイスコイルボビン113は紙、樹脂、アルミ等の軽い部材が用いられ円筒状をなしている。円筒の外周には絶縁された銅やアルミ等の細線が巻かれ、ボイスコイル112が形成されている。
ダンパ116は振動板111がボイスコイルボビン113の振動に追従して動くように振動板111を支えるもので、材料には樹脂や混紡等が用いられている。
【0005】
フレーム115は磁気回路部および振動部を保持する部材でフレーム115の内側に振動部を後部(図面右方)に磁気回路部が接着固定されている。材料には圧延鋼板やアルミダイキャスト、樹脂材等が用いられている。
磁気回路部は輪状永久磁石125(以降マグネット125と略す)、ボトムヨーク130、トッププレート123等から構成され、磁気回路部はマグネット125の両端面にボトムヨーク130とトッププレート123を接着固定するが、この際ボトムヨーク130のセンターポール131がマグネット125の内径の中心になるように組み立てられる。
【0006】
ボトムヨーク130は円柱状のセンターポール131とセンターポール131の端面にフランジ部132が形成され、ボトムヨーク130の軸線方向に吸排気孔134が貫通されている。ボトムヨーク130の材料には磁性体の炭素鋼材等が用いられ、旋削加工等により形成された後に防錆用のめっき加工が施される。
トッププレート123はワッシャ状の形状をしており材料には磁性体の圧延鋼板等が用いられ、プレス加工等により形成された後に防錆用のめっき加工が施される。
【0007】
次に、動作について説明する。
降雨または洗車時に窓ガラス105等を伝い水滴106が車両のドア内部に侵入する。そして、侵入した水滴106が前記車両のドアー内部に取付けられたスピーカ100のボトムヨーク130の後端部に降りかかる。そして、降りかかった水滴106がボトムヨーク130の後端面135を伝い吸排気孔134の入口付近に達する。一方スピーカ100の振動板111の前後方向の振幅動作により吸排気孔134を通じて外気をスピーカ100の内部へ吸入または、スピーカ100内部の空気を外へ排気するように作用する。そして、前記吸入作用に伴い吸排気孔134の入口付近に達した水滴106が吸排気孔134を伝いスピーカ100の内部へ侵入し、ボトムヨーク130の前端面133を伝いボイスコイルボビン113まで到達する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の従来のスピーカ100の構造においては、スピーカ100のボトムヨーク130に貫通された吸排気孔134の後部よりスピーカ100内部のボイスコイルボビン113まで侵入した水滴106が、ボイスコイルボビン113に吸収され変形することがある。そして、変形したボイスコイルボビン113の内周がボトムヨーク130のセンターポール131の外周と擦れて振動板111の振幅動作が阻害され、音質の低下等の不具合を発生させる。これらの不具合対策として、スピーカ100の上部に防水カバーを取付ける等の方法がとられている。しかし、車種により前記防水カバーの取付けが困難な場合がある。また、前記防水カバーを取付けるための部材費および取付け工数等の経費増につながるので未対策の車があり、これらの車については前記問題が残っており不具合を発生させている。
【0009】
そこで、本発明は上述の問題を解決するもので、車両のドア内部に侵入した水滴がスピーカに降りかかっても、水滴がスピーカの内部に侵入しない防水構造のスピーカを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述の目的を達成するもので、外気をスピーカ内部へ吸入または、前記スピーカ内部の空気を外へ排気する吸排気孔が貫通されたボトムヨークを備えたスピーカ構造において、前記ボトムヨークの前端部の孔位置より後端部の孔位置が下方になるように前記吸排気孔を貫通させ、前記ボトムヨークの後端部面より前記吸排気孔を伝い前記スピーカ内部へ水滴が侵入するのを防止したことを特徴とする。
【0011】
また、外気をスピーカ内部へ吸入または、前記スピーカ内部の空気を外へ排気する吸排気孔が貫通されたボトムヨークを備えたスピーカ構造において、前記ボトムヨークの後端部より前記吸排気孔の孔径を上回り、前記ボトムヨークの前端部方向に向けて拡径するテーパー孔を前記吸排気孔と連絡するように設けたことを特徴とする。
また、外気をスピーカ内部へ吸入または、前記スピーカ内部の空気を外へ排気する吸排気孔が貫通されたボトムヨークを備えたスピーカ構造において、前記ボトムヨークの後端部より前記吸排気孔の孔径を上回り前記吸排気孔と連絡するように座繰孔を設け、該座繰孔の外周部に前記座繰孔径を上回る径の水切溝を設けたことを特徴とする。
【0012】
また、外気をスピーカ内部へ吸入または、前記スピーカ内部の空気を外へ排気する吸排気孔が貫通されたボトムヨークを備えたスピーカ構造において、前記ボトムヨークのフランジ部の外周に該フランジ部の厚みに略等しい溝を設けたことを特徴とする。
【0013】
【作用】
本発明によれば、前記スピーカを例えば垂直に取付けた場合、前記ボトムヨークに貫通された吸排気孔が前記ボトムヨークの前端部の孔位置より後端部の孔位置の方が下方になるので、前記スピーカの後部端面付近に上部から水滴が降りかかっても、前記ボトムヨークの後部端面より前記吸排気孔を通じて前記水滴が前記スピーカ内部へ侵入するのを防止できる。
【0014】
第2の発明によれば、前記水滴が前記ボトムヨークの後端面を伝い前記テーパー孔に達しても、前記テーパー孔が前記ボトムヨークの前端部方向に向けて拡径しているので、前記水滴が伝いにくくなり前記吸排気孔を通じて前記水滴が前記スピーカ内部へ侵入するのを防止できる。
第3の発明によれば、水滴が前記ボトムヨークの後端面を伝い座繰孔の外周に達しても前記座繰孔の外周に形成された溝が水切りの役目をするので、前記吸排気孔を通じて前記水滴が前記スピーカ内部へ侵入するのを防止できる。
【0015】
第4の発明によれば、前記ボトムヨークのフランジ部に水滴が降りかかっても、前記水滴が前記ボトムヨークのフランジ部の外周に形成された溝を伝い前記フランジ部の下方へ流れ落ちる。
【0016】
【実施例】
本発明の実施例を図面により説明する。
図1は車載用スピーカの基本的構造の構成を示す断面図である。
1はスピーカで振動部、フレーム及び磁気回路部等から構成されている。
振動部は振動板11、ボイスコイル12、ボイスコイルボビン13、ダンパ16等により構成されている。
【0017】
振動板11は、ボイスコイル12に入力された電気入力信号から機械振動に変換された振動を入力信号に応じた音声として放射するもので、材料にはパルプや樹脂等が用いられる。振動板11は中央部がボイスコイルボビン13の円筒の一端に接着固定されており、振動板11の開口部にはエッジ17が接着されており、エッジ17の外周部はフレーム15に接着固定されている。また、振動板11が固定されたボイスコイルボビン13は、ボイスコイルボビン13の外周がダンパ16の内周部と接着されており、ダンパ16の外周部はフレーム15に接着されているので、振動板11はエッジ17とダンパ16により懸吊状態で接続固定される。
【0018】
ボイスコイルボビン13は紙、樹脂、アルミ等の軽い部材が用いられ円筒状をなしている。円筒の外周には絶縁された銅やアルミ等の細線が巻かれ、ボイスコイル14が形成されている。
ダンパ16は振動板11がボイスコイルボビン13の振動に追従して動くように振動板11を支えるもので、材料には樹脂や混紡等が用いられている。
【0019】
フレーム15は磁気回路部および振動部を保持する部材でフレーム15の内側に振動部を後部(図面右方)に磁気回路部が接着固定されている。材料には圧延鋼板やアルミダイキャスト、樹脂材等が用いられている。
磁気回路部は輪状永久磁石25(以降マグネット25と略す)、ボトムヨーク20、トッププレート23等から構成されており、磁気回路部はマグネット25の両端面にボトムヨーク20とトッププレート23を接着固定するが、この際ボトムヨーク20のセンターポール21がマグネット25の内径の中心になるように組み立られる。
【0020】
ボトムヨーク20は円柱状のセンターポール21とセンターポール21の端面にフランジ部22が形成され、ボトムヨーク20の軸線方向に吸排気孔24が貫通されている。ボトムヨーク20の材料には磁性体の炭素鋼材等が用いられ、旋削加工等により形成された後に防錆用のめっき加工が施される。
トッププレート23はワッシャ状の形状をしており材料には磁性体の圧延鋼板等が用いられ、プレス加工等により形成された後に防錆用のめっき加工が施される。
【0021】
本実施例の詳細を図面を用いて説明する。尚、以降の実施例は図1のボトムヨーク20のフランジ部22の外周形状およびボトムヨーク20の貫通孔24の形状を変更したものであり、その他については図1の構成と略同じであるので、図1の構成と同じ構成については同じ符号を付し説明を省略する。
第1実施例を図2により説明する。
【0022】
図2はスピーカの構造を示す断面図である。
30はボトムヨークで、円柱状のセンターポール31とセンターポール31の端面にフランジ部32が形成され、ボトムヨーク30の先端面34より後端面35方向にかけて下り勾配になるように吸排気孔33が貫通されている。ボトムヨーク30の材料には磁性体の炭素鋼材等が用いられ、旋削加工等により形成された後に防錆用のめっき加工が施される。
【0023】
次に動作を説明する。
降雨または洗車時に窓ガラス5などを伝い水滴6が車両のドア内部に侵入する。そして、侵入した水滴6が前記車両のドアー内部に取付けられたスピーカ1のボトムヨーク30の後端部に降りかかる。そして、降りかかった水滴6が後端面35を伝い吸排気孔33の入口に達する。一方スピーカ1の振動板11の前後方向の振幅動作により吸排気孔33を通じて外気をスピーカ1の内部へ吸入または、スピーカ1内部の空気を外へ排気するように作用する。前記吸入作用に伴い吸排気孔33の入口付近に達した水滴6をスピーカ1内部へ吸入しようとする。しかし、吸排気孔33がスピーカ1内部方向に向けて上り勾配となっているので、水滴6のスピーカ1内部への侵入を防止する。
【0024】
以上説明したように本実施例によれば、ボトムヨーク30に貫通された吸排気孔33がボトムヨーク30の先端面34の孔位置より後端面35の孔位置の方が下方になるように勾配がついているので、スピーカ1の後部端面付近に上部から水滴6が降りかかっても、ボトムヨーク30の後端面35より吸排気孔33を伝いスピーカ1内部へ水滴6が侵入するのを防止できる。従って、スピーカ1の初期品質を維持することができる。
【0025】
次に第2実施例を図3により説明する。
図3はスピーカの構造を示す断面図である。
40はボトムヨークで、円柱状のセンターポール41とセンターポール41の端面にフランジ部42が形成され、ボトムヨーク40の先端面44よりボトムヨーク40の軸線に平行にボトムヨーク40の途中まで穿孔し、該孔の終端部より後端面45方向に向けて下り勾配になるように吸排気孔43が貫通されている。ボトムヨーク40の材料には磁性体の炭素鋼材等が用いられ、旋削加工等により形成された後に防錆用のめっき加工が施される。
【0026】
次に動作を説明する。
降雨または洗車時に窓ガラス5などを伝い水滴6が車両のドア内部に侵入する。そして、侵入した水滴6が前記車両のドアー内部に取付けたスピーカ1のボトムヨーク40の後端部に降りかかる。そして、降りかかった水滴6が後端面45を伝い吸排気孔43の入口に達する。一方スピーカ1の振動板11の前後方向の振幅動作により吸排気孔43を通じて外気をスピーカ1の内部へ吸入または、スピーカ1内部の空気を外へ排気するように作用する。前記吸入作用に伴い吸排気孔43の入口付近に達した水滴6をスピーカ1内部へ吸入しようとする。しかし、吸排気孔43の終端部がスピーカ1内部方向に向けて上り勾配となっているので、水滴6のスピーカ1内部への侵入を防止する。
【0027】
以上説明したように本実施例においても、第1実施例と同じようにボトムヨーク40に貫通された吸排気孔43がボトムヨーク40の先端面44の孔位置より後端面45の孔位置の方が下方になるように勾配がついているので、スピーカ1の後部端面付近に上部から水滴6が降りかかっても、ボトムヨーク40の後端面45より吸排気孔43を伝いスピーカ1内部へ水滴6が侵入するのを防止できる。従って、スピーカ1の初期品質を維持することができる。その他に吸排気孔43は終端部の僅かな部分にのみ傾斜を設けるだけで防水効果があるので加工が容易である。
【0028】
次に第3実施例を図4により説明する。
図4はスピーカの構造を示す断面図である。
50はボトムヨークで、円柱状のセンターポール51とセンターポール51の端面にフランジ部52が形成され、ボトムヨーク50の先端面54より後端面55方向に向けてボトムヨーク50の軸線に平行に吸排気孔53が貫通されている。吸排気孔53の終端部には吸排気孔53の孔径を上回る孔径で、ボトムヨーク50の先端面54方向に向けて拡径するテーパのついた座繰孔56が形成されている。ボトムヨーク50の材料には磁性体の炭素鋼材等が用いられ、旋削加工等により形成された後に防錆用のめっき加工が施される。
【0029】
次に動作を説明する。
降雨または洗車時に窓ガラス5などを伝い水滴6が車両のドア内部に侵入する。そして、侵入した水滴6が前記車両のドアー内部に取付けられたスピーカ1のボトムヨーク50の後端部に降りかかる。そして、降りかかった水滴6が後端面55を伝い座繰孔56の入口付近に達する。一方スピーカ1の振動板11の前後方向の振幅動作により吸排気孔53を通じて外気をスピーカ1の内部へ吸入または、スピーカ1内部の空気を外へ排気するように作用する。前記吸入作用に伴い座繰孔56の入口付近に達した水滴6をスピーカ1内部へ吸入しようとする。しかし、吸排気孔53の終端部に形成された座繰孔56がボトムヨーク50の先端面54方向に向けて拡径するテーパ孔となっているので、水滴6がスピーカ1内部へ侵入するのを防止する。
【0030】
以上説明したように本実施例によれば、ボトムヨーク50に貫通された吸排気孔53の終端部に形成された座繰孔56がボトムヨーク50の吸排気孔53の下面より後端面55の座繰孔56の下面の方が下方になるので、座繰孔56に水滴6が溜まっても下面よりボトムヨーク50の下方に流れ落ちる。従って、スピーカ1の後部端面付近に上部から水滴6が降りかかっても、ボトムヨーク50の後端面55より吸排気孔53を伝いスピーカ1内部へ水滴6が侵入するのを防止できるので、スピーカ1の初期品質を維持することができる。その他に吸排気孔53と座繰孔56が同軸線上に形成されているので、前記第1、第2実施例のボトムヨークに比べ加工が容易である。
【0031】
次に第4実施例を図5により説明する。
図5はスピーカの構造を示す断面図である。
60はボトムヨークで、円柱状のセンターポール61とセンターポール61の端面にフランジ部62が形成され、ボトムヨーク60の先端面64より後端面65方向に向けてボトムヨーク60の軸線に平行に吸排気孔63が貫通されている。吸排気孔63の終端部には吸排気孔63の孔径を上回る座繰孔66が形成されており、座繰孔66の内周部に座繰孔66の孔径を上回り、座繰孔66の深さの略半分の位置に、水切溝67が座繰孔66と同芯に形成されている。ボトムヨーク60の材料には磁性体の炭素鋼材等が用いられ、旋削加工等により形成された後に防錆用のめっき加工が施される。
【0032】
次に動作を説明する。
降雨または洗車時に窓ガラス5などを伝い水滴6が車両のドア内部に侵入する。そして、侵入した水滴6が前記車両のドアー内部に取付けられたスピーカ1のボトムヨーク60の後端部に降りかかる。そして、降りかかった水滴6が後端面65を伝い座繰孔66の入口付近に達する。一方スピーカ1の振動板11の前後方向の振幅動作により吸排気孔63を通じて外気をスピーカ1の内部へ吸入または、スピーカ1内部の空気を外へ排気するように作用する。前記吸入作用に伴い座繰孔66の入口付近に達した水滴6をスピーカ1内部へ吸入しようとする。しかし、吸排気孔63の終端部に形成された座繰孔66の内周に形成された水切溝67により水滴6がスピーカ1内部へ侵入するのを防止する。
【0033】
以上説明したように本実施例においても、第3実施例と同じようにボトムヨーク60に貫通された吸排気孔63の終端部に形成された座繰孔66の水切溝67により水切されるので、吸排気孔63への水滴6の侵入するのを防止する。もし、座繰孔66に水滴6が侵入しても、ボトムヨーク60の吸排気孔63の下面より後端面65の座繰孔66の下面の方が下方になるので、座繰孔66の下面よりボトムヨーク50の下方に流れ落ちる。従って、スピーカ1の後部端面付近に上部から水滴6が降りかかっても、ボトムヨーク60の後端面65より吸排気孔63を伝いスピーカ1内部へ水滴6が侵入するのを防止できるので、スピーカ1の初期品質を維持することができる。その他に吸排気孔63と座繰孔66が同軸線上に形成されているので前記第1、第2実施例のボトムヨークに比べ加工が容易である。
【0034】
次に第5実施例を図6により説明する。
図6はスピーカの構造を示す断面図である。
70はボトムヨークで、円柱状のセンターポール71とセンターポール71の端面にフランジ部72が形成され、ボトムヨーク70の先端面74より後端面75方向に向けてボトムヨーク70の軸線に平行に吸排気孔73が貫通されており、フランジ部72の外周には水滴6を流がすためのV溝76がフランジ部72と同芯上に形成されている。尚、溝76の開口部の幅はフランジ部72の厚み一杯に形成する。ボトムヨーク70の材料には磁性体の炭素鋼材等が用いられ、旋削加工等により形成された後に防錆用のめっき加工が施される。
【0035】
次に動作を説明する。
降雨または洗車時に窓ガラス5などを伝い水滴6が車両のドア内部に侵入する。そして、侵入した水滴6が前記車両のドアー内部に取付けられたスピーカ1のボトムヨーク70の後端部に降りかかる。そして、フランジ部72の外周に降りかかった水滴6がフランジ部72の外周に形成された溝76を伝いフランジ部72の下方へ流れおちるので、ボトムヨーク70の後端面75を伝い吸排気孔73の入口付近に達する水滴6が減少する。一方スピーカ1の振動板11の前後方向の振幅動作により吸排気孔73を通じて外気をスピーカ1の内部へ吸入または、スピーカ1内部の空気を外へ排気するように作用する。前記吸入作用に伴い吸排気孔73の入口付近に達した水滴6をスピーカ1内部へ吸入しようとする。しかし、ボトムヨーク70の後端面75を伝い吸排気孔73の入口付近に達する水滴6が少なくなるので、吸排気孔73を伝い水滴6がスピーカ1内部へ侵入するのを防止する。
【0036】
以上説明したように本実施例においては、スピーカ1の後部端面付近に上部から水滴6が降りかかっても、水滴6がボトムヨーク70のフランジ部72の外周に形成されたV溝76を流れフランジ部72の下方向に流れ落ちる。従って、ボトムヨーク70の後端面75を伝う水滴6が減少し、吸排気孔73を伝いスピーカ1内部へ水滴6が侵入するのを防止できるので、スピーカ1の初期品質を維持することができる。その他にV溝76がフランジ部72と同芯上に形成されているので前記第1、第2実施例のボトムヨークに比べ加工が容易である。尚、本第5実施例ではフランジ部72の外周に水滴6を流がすためのV溝76を形成したが、これに限らず例えばU溝を形成しても本実施例と同じ効果を得ることができる。また、本第5実施例では単独で用いた時の効果を述べたが、前記第1、第2、第3、第4実施例と組合わせて用いることにより、単独で用いた時以上の相乗効果を得ることができる。
【0037】
次に第6実施例を図7により説明する。
図7はスピーカの構造を示す断面図である。
80はボトムヨークで、円柱状のセンターポール81とセンターポール81の端面にフランジ部82が形成され、ボトムヨーク80の先端面84より後端面85方向に向けてボトムヨーク80の軸線に平行に吸排気孔83が貫通されており、フランジ部82の外周には水滴6を流がすためにフランジ部82の後端部より前端部方向に向けて縮径するテーパー部86がフランジ部82の幅いっぱいに形成されている。ボトムヨーク80の材料には磁性体の炭素鋼材等が用いられ、旋削加工等により形成された後に防錆用のめっき加工が施される。
【0038】
次に動作を説明する。
降雨または洗車時に窓ガラス5などを伝い水滴6が車両のドア内部に侵入する。そして、侵入した水滴6が前記車両のドアー内部に取付けられたスピーカ1のボトムヨーク80の後端部に降りかかる。そして、フランジ部82の外周に降りかかった水滴6がフランジ部82の外周に形成されたテーパー部86を伝いフランジ部82の下方へ流れおちるので、ボトムヨーク80の後端面85を伝い吸排気孔83の入口付近に達する水滴6が減少する。一方スピーカ1の振動板11の前後方向の振幅動作により吸排気孔83を通じて外気をスピーカ1の内部へ吸入または、スピーカ1内部の空気を外へ排気するように作用する。前記吸入作用に伴い吸排気孔83の入口付近に達した水滴6をスピーカ1内部へ吸入しようとする。しかし、ボトムヨーク80の後端面85を伝い吸排気孔83の入口付近に達する水滴6が少なくなるので、吸排気孔83を伝い水滴6がスピーカ1内部へ侵入するのを防止する。
【0039】
以上説明したように本実施例においては、スピーカ1の後部端面付近に上部から水滴6が降りかかっても、水滴6がボトムヨーク80のフランジ部82の外周に形成されたテーパー部86を流れフランジ部82の下方向に流れ落ちる。従って、ボトムヨーク80の後端面85を伝う水滴6が減少し、吸排気孔83を伝いスピーカ1内部へ水滴6が侵入するのを防止できるので、スピーカ1の初期品質を維持することができる。その他にテーパー部86がフランジ部82と同芯上に形成されているので前記第1、第2実施例のボトムヨークに比べ加工が容易である。尚、本第6実施例では単独で用いた時の効果を述べたが、前記第1、第2、第3、第4実施例と組合わせて用いることにより、単独で用いた時以上の相乗効果を得ることができる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のスピーカによれば、降雨時または洗車時に窓ガラス等を伝い車両のドア内部に侵入した水滴がスピーカの上部にかかっても、前記スピーカのボトムヨークに貫通された吸排気孔の孔位置、孔形状およびボトムヨークのフランジ外周部に設けられた溝等により、前記水滴が前記吸排気孔を伝い前記スピーカ内部へ侵入するのを防止できる。従って、ボイスコイルボビン等の水滴による不具合の発生等がなくなり前記スピーカの初期品質を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車載用スピーカの基本的構造の構成を示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施例のスピーカの構造を示す断面図である。
【図3】本発明の第2実施例のスピーカの構造を示す断面図である。
【図4】本発明の第3実施例のスピーカの構造を示す断面図である。
【図5】本発明の第4実施例のスピーカの構造を示す断面図である。
【図6】本発明の第5実施例のスピーカの構造を示す断面図である。
【図7】本発明の第6実施例のスピーカの構造を示す断面図である。
【図8】従来のスピーカの構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1・・・・・・スピーカ
5・・・・・・窓ガラス
6・・・・・・水滴
7・・・・・・ドアトリム
8・・・・・・車両外板
11・・・・・振動板
12・・・・・ボイスコイル
15・・・・・フレーム
16・・・・・ダンパー
20、30、40、50、60、70、80・・ボトムヨーク
21、31、41、51、61、71、81・・センターポール
22、32、42、52、62、72、82・・バックプレート
23・・・・・トッププレート
24、33、43、53、63、73・・・・・吸排気孔
25・・・・・マグネット
56、66・・座繰孔
67・・・・・水切溝
76・・・・・V溝
86・・・・・テーパー部

Claims (4)

  1. 外気をスピーカ内部へ吸入または、前記スピーカ内部の空気を外へ排気する吸排気孔が貫通されたボトムヨークを備えたスピーカ構造において、
    前記ボトムヨークの前端部の孔位置より後端部の孔位置が下方になるように前記吸排気孔を貫通させ、前記ボトムヨークの後部端面より前記吸排気孔を伝い前記スピーカ内部へ水滴が侵入するのを防止したことを特徴とするスピーカ構造。
  2. 外気をスピーカ内部へ吸入または、前記スピーカ内部の空気を外へ排気する吸排気孔が貫通されたボトムヨークを備えたスピーカ構造において、
    前記ボトムヨークの後端部より前記吸排気孔の孔径を上回り、前記ボトムヨークの前端部方向に向けて拡径するテーパ孔を前記吸排気孔と連絡するよう設けたことを特徴とするスピーカ構造。
  3. 外気をスピーカ内部へ吸入または、前記スピーカ内部の空気を外へ排気する吸排気孔が貫通されたボトムヨークを備えたスピーカ構造において、
    前記ボトムヨークの後端部より前記吸排気孔の孔径を上回り前記吸排気孔と連絡するよう座繰孔を設け、該座繰孔の外周部に前記座繰孔径を上回る径の水切溝を設けたことを特徴とするスピーカ構造。
  4. 外気をスピーカ内部へ吸入または、前記スピーカ内部の空気を外へ排気する吸排気孔が貫通されたボトムヨークを備えたスピーカ構造において、
    前記ボトムヨークのフランジ部の外周に該フランジ部の厚みに略等しい溝を設けたことを特徴とするスピーカ構造。
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