JP3368201B2 - スピーカ - Google Patents

スピーカ

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JP3368201B2 JP06483198A JP6483198A JP3368201B2 JP 3368201 B2 JP3368201 B2 JP 3368201B2 JP 06483198 A JP06483198 A JP 06483198A JP 6483198 A JP6483198 A JP 6483198A JP 3368201 B2 JP3368201 B2 JP 3368201B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスピーカに係り、特
にFRP製のスピーカフレームを備えたスピーカに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近時のスピーカ、特に車載用スピーカに
おいてはより軽量化することが強く要請されている。ス
ピーカの軽量化においては磁気回路部とフレームの軽量
化が主眼となるところであるが、フレームの軽量化にお
いては、機械的強度に優れ、軽量化に極めて有利なFR
P、特に強化用繊維として定評のあるカーボン繊維を用
いたFRP(以下、「CFRP」という。)で成形され
たスピーカフレームが極めて有利である。
【0003】前記のように、CFRPは強度的にも軽量
化においてもフレーム材料として極めて有利な材料であ
るが、CFRP製のフレームは塑性変形しないため、図
7に示すような通常の内磁型磁気回路のスピーカにおい
ては、通常の形態ではフレーム1の底部12に磁気回路
部Mをカシメ装着する際に該カシメ部に所定の圧力が加
わると、図9に示すように、フレーム底部12の磁気回
路部取付部にクラックCが発生し、磁気回路部Mの装着
における信頼性が確保できない欠点がある。なお、図に
おいて、Vcはボイスコイル、Dfは振動板、Eはエッ
ジ、Sはダンパである。
【0004】前記磁気回路部Mをカシメ装着する形態に
ついて説明すると、図8に示すように、磁気回路部品で
あるプレートM3に所定の径と高さのダボM3Dを設け
ると共にフレーム底部12に該ダボM3Dに対応した穴
12hを設け、該穴12hを前記ダボM3Dに挿入し
て、図7に示すように、ダボM3Dを頂部から割開した
り長部を潰すなどの手段で該ダボM3Dをフレーム1に
カシメることとなる。
【0005】鉄板製フレームやアルミフレーム等の金属
製のフレーム1に上記ダボM3Dをカシメた場合、フレ
ーム1のカシメ部、即ち、ダボM3Dを挿入した穴12
hが塑性変形し、カシメによる応力を吸収することが可
能であるが、CFRPは塑性変形しないため、フレーム
1のカシメ部(カシメ用穴12h)に磁気回路装着時の
ダボカシメ圧力が加わると、図9に示すようなクラック
Cが発生する。また、、CFRP製のフレームにおいて
はフレームの内部損失が少ないため、CFRP製のフレ
ームを装着したスピーカに入力信号を加えた場合、特定
周波数において共振しやすい欠点を有している。
【0006】この共振の原因はフレーム1に装着された
磁気回路Mの反発動作によって引き起こされるものであ
り、フレーム1の形状及び装着される磁気回路Mの重量
バランス等に左右される。例えば、フレーム1の形状が
一定で磁気回路Mの重量が増えると、共振周波数帯域が
下がり、しかも共振力も増大し、この周波数帯域が可聴
範囲内であると音質に極めて悪影響を及ぼす。
【0007】そこで、我々は、磁気回路部の軽量化につ
いては極めて軽量なネオジウム製のマグネットを使用
し、磁性材からなるセンタープレートを挾んで2つのマ
グネットを同極同士が対向するように配置して該センタ
ープレートの外周に生じる反発磁気による磁界が形成さ
れるようにした反発磁気回路構造とし、フレームの軽量
化については前記のようなCFRP製のフレームを採用
したスピーカ構造を別に提案した。
【0008】このスピーカ構造においては、共振しやす
い欠点にはネオジウム製のマグネットを使用した反発磁
気回路構造とし、磁気回路部による反発動作を大幅に軽
減して共振を抑え、しかもCFRP製のフレームとして
前記反発磁気回路部の構造に適した共振しにくいフレー
ム形状に成形して対応し、また、磁気回路部の装着にお
いてはカシメによるクラック発生を避けるために、カシ
メ以外の方法で装着するようにしたものである。即ち、
CFRP製フレームを採用するポイントとして、磁気回
路部を超軽量化するために、ネオジウムマグネットを使
用した反発型磁気回路構造を採用することを前提とする
ものである。
【0009】一方、我々は、CFRP製のフレームの軽
量性、強靭性の利点を活かして従来より一般的に使用さ
れている通常の磁気回路を備えたスピーカのフレームと
してCFRP製のフレームを採用することの可能性につ
いて種々研究した結果、通常の形態で成形されたCFR
P製のフレームでは、磁気回路部をカシメ装着すること
によるクラックの発生を完全に解消することが困難であ
ることが判明した。
【0010】車載用スピーカとして最も多用されている
6.5インチ口径のスピーカを例にとって、図7、図8
に基づいて、現状におけるフェライトマグネットM1を
用いた一般的な磁気回路部M( 以下、 「フェライト磁気
回路部M」という。)の重量を説明すると、マグネットM
1は、外径75mm、内径32mm、厚さ10mmのリ
ング形状で重量は184gである。ヨークM2は、ボト
ム部の径が70mm、ポール径は25.4mm、重量は
191gである。プレートM3は、外径70mm、内径
27.75mm、厚さ4mm、重量は108gであり、
フェライト磁気回路部Mの総重量は483gである。
【0011】また、フェライトマグネットの変わりに、
磁気性能が遥かに高いネオジムマグネットを用いた磁気
回路部M( 以下、 「ネオジウム磁気回路部M」とい
う。) にした場合は、フェライト磁気回路部Mより約5
4%程度の軽量化が可能で、磁気回路部の総重量は約2
60g程である。因みに、我々が別に提案した前記スピ
ーカ構造のネオジウム反発磁気回路部の総重量は65g
である。また、従来一般的に使用されている金属製のフ
レーム1の重量は、鉄板(0.7t)のプレスフレーム
で約140g、アルミ板(1t)のプレスフレームで約
60gであり、射出成形による樹脂フレームの場合は約
80g程である。
【0012】また、アルミフレームの場合、板厚0.7
mmのアルミフレーム(約40g )でも通常一般的に用
いる使用範囲内ではフレーム1の共振による音質劣化が
顕著に現れることはなく、フレーム1としての必要強度
を確保している。しかし、このような板厚0.7mmの
アルミフレームは、同板厚0.7mmの鉄板フレームに
比較して強度が約1/2程度であるため、このアルミフ
レームのスピーカを車室内に取り付ける際、ネジ締め作
業等においてスピーカの取付フランジ部を変形させる危
険性がある。
【0013】このような危険性に対応するため、現状で
はフレーム1の板厚を0.7mmから1mmに増やすこ
とでフランジ部のネジ締め変形を防いでいる。即ち、フ
レーム1の全体強度を上げることでフランジ部の強度を
増強しおり、当然のことながら、フレーム1の重量も増
して約40gのものから約60gのフレーム重量となっ
ている。
【0014】以上のことから、従来のアルミフレームよ
りも軽量で、しかも約480g〜500g程度のフェラ
イト磁気回路部Mをフレーム1に装着しても、落下テス
トを含む実用上の衝撃に耐え、且つ、特定周波数で共振
しにくいCFRP製のフレームが必要となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】フレームをCFRP製
のフレームとして軽量化することは、該フレームに磁気
回路部を装着するに際してカシメ装着ではなくネジ止め
装着する際のネジの重量の増加を考慮しても、フレーム
の軽量化の方が有利である。また、衝撃に関する問題は
前記のように磁気回路部Mの装着がネジ止めを前提とし
てもよいため、従来のような磁気回路部Mの装着部にお
けるクラックの発生等の心配はない。
【0016】一方、共振に関しては、周知の如く、フレ
ーム自体の強度を増大することで共振の発生を防ぐこと
が可能であるが、CFRP製のフレームの場合、成形さ
れたフレームの肉厚を増やすことが強度を向上させる手
段であり、カーボン繊維からなる織布又は不織布による
基布の積層枚数を増やすことで成形後のフレームの肉厚
を増やして強度を向上させることは容易である。しか
し、FRPの強化繊維として用いるカーボン繊維は軽量
で高強度であるが、高価である。
【0017】従って、カーボン繊維からなる織布又は不
織布による基布の枚数を単純に増やすだけでは、コスト
アップとなって実用的ではなく、しかも強化繊維が全て
内部損失の少ないカーボン繊維であると、CFRP特有
の共振しやすい性質を根本的に変えることは困難であ
る。
【0018】我々は、前記のような課題を解決するため
に種々研究した結果、CFRP製のフレームの積層構造
を改良することにより、フレームを軽量化してスピーカ
全体を軽量化することができると共に極めて重量のある
従来の通常のフェライトマグネットによる内磁型磁気回
路部を装着しても、その共振等の発生を抑えることがで
きることを見出した。
【0019】従って、 本発明の目的は、コストアップと
ならずにフレームを軽量化してスピーカ全体を軽量化す
ることができると共に共振等の発生を抑えることができ
るスピーカを提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明のスピーカは、請
求項1記載のものにおいては、織布又は不織布による基
布に合成樹脂をコートしてプリプレグ状態にし、該プリ
プレグ状態の基布を複数枚重ねて熱圧成形等により所定
形状に成形されたスピーカフレームを備え、該フレーム
は前記基布の間にパルプの層を介在させたものであるこ
とを特徴とする。
【0021】請求項2記載のものにおいては、織布又は
不織布を構成する繊維が炭素繊維であることを特徴とす
る。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明のスピーカの実施例を図1
〜図6に基づいて説明するが、図7〜図9に基づいて説
明した従来の構成部分と同一の構成部分については同一
符号を付してその説明は省略する。
【0023】図において、1はスピーカのフレーム、M
は磁気回路部である。フレーム1は、織布又は不織布に
よる基布に合成樹脂をコートしてプリプレグ状態にし、
該プリプレグ状態の基布を複数枚重ねて熱圧成形等によ
り所定形状に成形されると共に前記基布の間にはパルプ
の層を介在させたものである。
【0024】本実施例で用いるCFRPの原材料は、フ
ィラメント数3000本で扁平状態のカーボン繊維を、
経糸、緯糸共に1インチ当たりの打ち込み本数を13本
にて平織りした織布(以下、「カーボン織布」とい
う。)を得、更に該カーボン織布に、該織布1m2 当り
の重量の約40%に相当する重量のビニルエステル樹脂
をコートし、該樹脂が一般的にBステージと称されてい
るプリプレグ状態のカーボン織布(以下、「Bカーボン
織布CF」という。)を得た。
【0025】通常のCFRPは該Bカーボン織布CFを
任意の枚数積層し、熱圧成形にて任意の形状に成形され
るが、本実施例においては、CFRP積層間にパルプ層
1Pを設ける。このパルプ層1Pを成形するために、フ
レーム1の形状に適合したパルプ製のカップ(以下、
「パルプカップPC」という。)を得た。このパルプカ
ップPCは、任意のパルプ材料をビーティングし、フレ
ーム1の形状に作製した抄紙型にて抄き上げ、得られた
フレーム形状の抄紙を温風乾燥して得たものである。
【0026】前記パルプカップPCの重量は約6gであ
り、平均肉圧は約0.8mmである。このパルプカップ
PCを図2に示すように成形下金型D2に設置し、次の
該パルプカップPC上にBカーボン織布CFを配置し、
図3に示すように上金型D1を下降させて熱圧成形する
( 以下、「1次成形」という。)。熱圧成形条件は一般
的なCFRP熱圧成形品と同様であり、上下それぞれの
成形金型D1、D2温度は140℃であり、プレス圧力
は15トン( 軸出力) 、プレス時間は三分間である。
【0027】1次成形では、図3の拡大図に示すよう、
パルプカップPCの表面にカーボン織布CFの繊維が貼
り付き、且つ、ビニルエステル樹脂が硬化して、いわゆ
るパルプカップPC付きのCFRP成形品が得られる。
この1次成形品(PC+CF)を、図4に示すように、
2次成形金型の上金型D1に吸着させて設置し、次の下
金型D2上にBカーボン織布CFを配置し、1次成形と
同様に熱圧成形すると、図5のように、CFRPの成形
層にパルプ層1Pがサンドイッチされた状態でカップ状
成形品が完成する。
【0028】このフレーム形状の2次成形品の断面を図
1にて説明すると、最大外形寸法は取付け用フランジ1
1部の外直径で162.3mmである。このフランジ1
1部は振動板DfのエッジEの装着部であり、内径寸法
が128mmで、該フランジ部の外周部には約6.2m
mの立ち上がり部が設けられている。この立ち上がり部
からの最大深さ寸法は39.4mmであり、フランジ裏
面から深さ22.2mmの位置に外直径80mmで幅
5.3のダンパ座13を設け、更にダンパ座13の7.
4mm下方が底部12となり、該底部12が磁気回路部
Mの装着部となる。
【0029】前記2次成形品を成形金型D1、D2から
取り出した後、図6に示すように、成形品のフランジ1
1部の外周部にある未成形で余分な部分を打ち抜きプレ
ス等にて切除し、更にフランジ11部に該フレームを取
り付けるための穴や、フランジ部11とダンパ座13間
にフレーム柱部を構成するために、支柱以外の余分な部
分を打ち抜きプレス等にて切除するトリミング工程を経
てスピーカ用のフレーム1として完成させた。このCF
RP製のフレーム1の完成重量は約38gであった。
【0030】図1に示すように、このフレーム1を用い
て重量が約485gのフェライトマグネットによる内磁
型の磁気回路部Mをフレーム底部12に設けられた磁気
回路装着部に4mmのネジb4本(90度振り分け)に
て締着し、その他の組立構成は従来と同様にしてスピー
カを作製した。このスピーカの完成重量は約530gで
あり、更に周波数特性を測定したところ、従来のスピー
カと同等の特性を示し、従来のフェライト磁気回路部M
を備えたスピーカの性能と変わらないものであった。
【0031】また、落下試験等の衝撃試験にも耐え、更
に取付用のフランジ部11の強度も充分であり、各種の
装着実験においてもネジ締めによる変形は殆ど認められ
ず、実用範囲では全く問題がないことが確認された。更
に、本実施例のスピーカと従来の金属製フレームによる
スピーカとの比較試聴の結果、本実施例のCFRP製の
フレームに起因する問題点、特に共振による音質劣化等
の問題点は見出せなかった。
【0032】本実施例においては、軽量化を最優先する
ために、強化繊維が炭素繊維からなるCFRPで実施し
たが、使用目的により、例えば、強化繊維がガラス繊維
からなる一般的なFRPを用いてもよいことは勿論であ
る。
【0033】
【発明の効果】本発明のスピーカによれば、スピーカフ
レームとして、織布又は不織布による基布に合成樹脂を
コートしてプリプレグ状態にし、該プリプレグ状態の基
布を複数枚重ねて熱圧成形等により所定形状に成形する
と共に前記基布の間にパルプの層を介在させたフレーム
を使用するものであるから、強化繊維となる織布等の基
布の間にパルプ層を挟んだ状態で成型することにより、
成形品の肉厚を容易に増大させることが可能となり、そ
の結果、フレーム強度を飛躍的に向上せしめ、しかもパ
ルプは重量比強度が高いため、肉厚増加率の割には重量
がそれほど増大せず、軽量化には極めて有効であり、し
かも安価で低コストで目的を達成することができる。
【0034】また、パルプは樹脂或いは強化用繊維等よ
りも内部損失が多いため、ダンピング効果が多大に発揮
され易く、FRP成形品からなるフレームの共振発生を
抑えるには極めて有効であり、特に内部損失が少なく基
本的に共振が発生しやすいCFRP製のフレームとして
パルプ層が設けられているから、共振の発生を極めて有
効に抑えることができる。
【0035】更に、パルプ層を設けることにより、該パ
ルプ層が適度なクッション性を発揮し、CFRP製のフ
レームに磁気回路部を装着するに際してカシメ装着する
場合、フレームのカシメ部が適度に変形してフレーム装
着用穴周辺にクラックが発生することはない。従って、
フレームへの磁気回路部の装着において、ネジ止めによ
る装着よりもより低コストのカシメ装着が可能となり、
コストダウンに効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスピーカを示す断面図。
【図2】CFRP製のフレームの成形金型とパルプ抄紙
を示す断面図。
【図3】CFRP製のフレームの成形過程を示す断面
図。
【図4】CFRP製のフレームの次の成形過程を示す断
面図。
【図5】CFRP製のフレームの更に次の成形過程を示
す断面図。
【図6】成形されたCFRP製のフレームを示す斜視図
であり、(A)はトリミング加工前の状態の斜視図、
(B)は完成状態のCFRP製のフレームの斜視図。
【図7】従来のスピーカを示し、金属製フレームを用い
てフェライト磁気回路部をカシメ装着したスピーカの断
面図。
【図8】従来のスピーカを示し、金属製フレームを用い
てフェライト磁気回路部をカシメ装着する直前の状態を
示す斜視図。
【図9】通常のCFRP製のフレームに磁気回路部をカ
シメ装着した際に生じるクラックの発生状態を示す斜視
図。
【符号の説明】
1 フレーム 11 フランジ部 12 底部 12h 穴 13 ダンパ座 1C パルプ層 C クラック CF Bカーボン織布 CFP 成型品 Df 振動板 M 磁気回路部 M1 マグネット M2 ヨーク M3 プレート M3D ダボ PC パルプカップ S ダンパ Vc ボイスコイル b ビス頭
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−18200(JP,A) 特開 平4−373299(JP,A) 特開 平8−240596(JP,A) 特開 平3−289298(JP,A) 特開 昭56−37151(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 9/02 101 B32B 5/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 織布又は不織布による基布に合成樹脂を
    コートしてプリプレグ状態にし、該プリプレグ状態の基
    布を複数枚重ねて熱圧成形等により所定形状に成形され
    たスピーカフレームを備え、該フレームは前記基布の間
    にパルプの層を介在させたものであることを特徴とする
    スピーカ。
  2. 【請求項2】 織布又は不織布を構成する繊維が炭素繊
    維であることを特徴とする請求請1記載のスピーカ。
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