JPWO2002060219A1 - 車載用スピーカ - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、自動車のドア内部に組み込まれる防水構造の車載用スピーカに関するものである。
背景技術
一般にこの種の車載用スピーカは、自動車のドア内部における窓ガラスの下方に組み込まれるため、雨水や洗車水等が窓ガラスを伝ってスピーカの振動要部に浸透しないように防水対策を施すようになった。その具体例を以下に説明する。
第1図は従来の一般的な車載用スピーカを示す概略的な断面図、第2図は第1図の外観図である。図において、1は車載用スピーカのフレームであり、このフレーム1は複数の窓穴21〜24を有するラッパ状に形成されている。3はフレーム1の前端開口周縁部に一体形成された外向きの前端フランジ、4はフレーム1のラッパ状部位の後端から径方向内側に折れ曲がって前記窓穴21〜24の後部近傍に位置する環状の径方向壁部であり、この径方向壁部4は後述するダンパの貼り代となるものである。5は前記径方向壁部4の内周縁部から軸方向外方に折れ曲がった後端環状段部であり、この後端環状段部5の後端周縁部には径方向内側に折れ曲がった環状の背面壁部6が形成されている。
7はフレーム1の前端開口周縁部に外周縁部が貼り付けられたコーン紙(振動板)、8はフレーム1の径方向壁部4の前面に外周縁部が貼り付けられたダンパであり、これらのコーン紙7とダンパ8は両者の中心部がボビン9で一体に連結されている。
10はフレーム1の背面壁部6に装着された磁気回路ユニットであり、この磁気回路ユニット10は、前記ボビン9を介してダンパ8及びコーン紙7を共振させるもので、リング状のマグネット11と、このマグネット11を挟み込む第1及び第2の磁性体12,13と、ボイスコイル14とからなっている。ここで、第1の磁性体12は、前記ボビン9と同軸上の中心軸部12aを有する断面凸状に形成され、第2の磁性体13は第1の磁性体12の中心軸部12aに嵌め込まれたリングプレートからなり、その中心軸部12aと第2の磁性体13との間にボイスコイル14を介在させており、そのボイスコイル14は通電されるようになっている。
以上のように構成された車載用スピーカは、そのフレーム1の前端フランジ3を、自動車のドア内部における窓ガラスの下方の板金に組み付けセットされる。その板金を覆う為にドア内装板を装着して、その内装板のスピーカ開口部とガスケット15を接着したスピーカが近接してセットされる。
次に動作について説明する。
ボイスコイル14の通電時における音声電流でボビン9を介してコーン紙7とダンパ8が共振することにより、音を発生する。
従来の一般的な車載用スピーカは以上のように構成されているので、雨天時や洗車時にドアの窓ガラスを伝ってドア内部に侵入する雨水や洗車水がスピーカに降り掛かり、スピーカの性能劣化を引き起こすという課題があった。
すなわち、フレーム1のラッパ状部位で開口して自動車ドアの窓ガラスの下方に位置する窓穴21〜24(特に上部及び左右の窓穴21〜23)からは前記雨水や洗車水等が侵入しやすく、その侵入水によって吸水性のコーン紙7及びダンパ8が含水することにより、それらのコーン紙7とダンパ8の共振特性が劣化したり、ダンパ8の含水量が漸増し、その透過水が磁気回路ユニット10に侵入して異音を発したり、磁気回路ユニット10の内部に錆が発生するなどの課題があった。
そこで、上記のような課題を解決するために防水カバー付きとした車載用スピーカも既に提案されている。
第3図は従来の防水カバー付き車載用スピーカを示す斜視図であり、第1図及び第2図と同一の構成要素には同一符号を付して重複説明を省略する。第3図において、16はフレーム1の背面側に取り付けられた防水カバーである。この防水カバー16は、第1図及び第2図と同一構成をなすフレーム1のラッパ状部位に形成された上部及び左右の窓穴21〜23を覆うと共に、後部の磁気回路ユニット10をも覆うものである。
このようにフレーム1の背面側を防水カバー16で覆うことにより、ドア内部に窓ガラスを伝って侵入した雨水や洗車水が前記窓穴21〜23からスピーカの振動要部に降り掛かったり磁気回路ユニット10に侵入するのを防止することができる。
従来の防水カバー付き車載用スピーカは以上のように構成されているので、フレーム1の前端フランジ3から磁気回路ユニット10の後端に亘ってフレーム1の背面側を覆う防水カバー16自体が大型化し、コスト高になるという課題があった。また、大型の防水カバー16は、スピーカ組付占有面積が大きくなるため、その組付場所が制約されるという課題があった。
なお、他の従来例として、例えば実開平7−42286号公報には、別部品の防水カバーを必要としない防水構造の車載用スピーカが開示されている。この車載用スピーカは、複数の窓穴を有するラッパ状に形成されたフレームのダンパ取付壁部の上側ほぼ半周縁部に、前方へ屈曲してフレームの上部窓穴とダンパの上側縁部との間を遮る部分的な防水カバー部を一体形成したものである。
しかし、この従来例では、フレームのダンパ取付壁部の略全面がダンパ貼り代となっており、そのダンパ取付壁部に貼り付けられたダンパの上側縁部が防水カバー部に近接しているため、前記上部窓穴から防水カバー部の上に降り掛かる水や磁気回路ユニットで飛び跳ねて前記上部窓穴から侵入した水が前記防水カバー部を乗り越えてダンパに巻き込まれ、その結果、前記ダンパが濡れてスピーカ性能が劣化する可能性が高いという課題がある。また、前記防水カバー部は、前記ダンパ取付壁部の上側縁部のみに一体形成されているので、スピーカの取付方向性が規制され、スピーカの取付精度が要求されるため、その取付作業性が低下するという課題がある。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、別部品の防水カバーを必要とせずに雨水や洗車水がスピーカ構成要部に降り掛かるのを効果的に防止できると共に、スピーカの取付方向性が規制されるようなことがなく、その取付作業性を向上させることができる車載用スピーカを得ることを目的とする。
また、この発明は、別部品の防水カバーを必要とせずにスピーカフレーム自体の壁部で一部の窓穴を塞いでスピーカ構成要部の防水性をいっそう効果的に高めることができると共に、音質劣化を低減できる車載用スピーカを得ることを目的とする。
さらに、この発明は、スピーカフレームの背面壁部とダンパとの間の底部に侵入水が溜まるようなことのない車載用スピーカを得ることを目的とする。
さらに、この発明は、別部品の防水部材を組み付けるものでありながら、その防水部材によってスピーカの組付場所が制約されるようなことがなく、しかも既存のスピーカにも簡単に組み付けることができる車載用スピーカを得ることを目的とする。
発明の開示
この発明に係る車載用スピーカは、複数の窓穴を有するラッパ状に形成され、そのラッパ状部位の小径側に径方向内方に延びるダンパ取付壁部が設けられたフレームと、前記ダンパ取付壁部に外周縁部が貼り付けられたダンパと、前記フレームの前面側に張設された振動板と、前記フレームの背面側に装着され、前記ダンパ及び前記振動板を共振させる磁気回路ユニットとを備えた車載用スピーカにおいて、前記ダンパ取付壁部を前記ダンパの直径よりも大きな外径に形成し、そのダンパ取付壁部の外周縁部には、前記フレームの前面側に向って軸方向に延び、前記ダンパの外周縁部から離れた位置でそのダンパの周囲を取り囲む環状庇状のバリア壁部を一体形成したものである。
このように構成した車載用スピーカによれば、フレームのダンパ取付壁部に一体形成された環状庇状のバリア壁部によって、自動車のドア内部に侵入する雨水や洗車水が前記フレームの窓穴からダンパに降り掛かるのを防止することができるので、別部品の防水カバーを不要化できてコスト低減及びスピーカの小型化、並びにスピーカ取付個所の制約緩和を図ることができることに加え、上述のように環状庇状に形成されたバリア壁部は、スピーカの取付方向性を規制しないので、スピーカの組付作業性が向上するという効果を奏する。
特に前記バリア壁部は、ダンパ取付壁部の貼り付けられたダンパの直径より大きな外径に形成され、そのダンパの外周縁部から離れた位置で前記ダンパを取り囲むので、フレームの窓穴からバリア壁部に降り掛かる水や磁気回路ユニットで跳ね返って前記窓穴から侵入する水がダンパや振動板(コーン紙)に付着する頻度が大幅に減少し、スピーカ性能の劣化を有効に防止できるという効果を奏する。
この発明に係る車載用スピーカは、フレームのダンパ取付壁部と略直角にバリア壁部を形成したものである。
このように構成した車載用スピーカによれば、フレームの窓穴からバリア壁部に降り掛かる水や磁気回路ユニットで跳ね返って前記窓穴から侵入する水が、その表面張力でバリア壁部を伝ってダンパに達するのを抑制できるという効果を奏する。
この発明に係る車載用スピーカは、フレームのラッパ状部位の上側を、窓穴が無い覆い壁部として形成したものである。
このように構成した車載用スピーカによれば、フレームのラッパ状部位の上側に窓穴が無い覆い壁部の面積を広くすることができ、前記ラッパ状部位の上方からダンパや振動板に水が降り掛かるのをいっそう有効に防止できるという効果を奏する。
この発明に係る車載用スピーカは、フレームのラッパ状部位の上側を除く左右両側及び下側に窓穴を設けると共に、ダンパ取付壁部及びバリア壁部のそれぞれの下部には前記下側の窓穴と一連の切欠部を設けたものである。
このように構成した車載用スピーカによれば、フレームのラッパ状部位の上側壁部をダンパ上方の覆い壁部として活用できる反面、その上側壁部での窓穴開口面積が減るが、ダンパ取付壁部及びバリア壁部のそれぞれの下部に設けた切欠部によって下側の窓穴の開口面積が拡がるため、音質劣化を低減できるという効果を奏する。また、環状庇状のバリア壁部の内側に侵入した水を前記切欠部から排出することができるという効果を奏する。
この発明に係る車載用スピーカは、複数の窓穴を有するラッパ状に形成され、そのラッパ状部位の小径側に径方向内方に延びるダンパ取付壁部が設けられたフレームと、前記ダンパ取付壁部に外周縁部が貼り付けられたダンパと、前記フレームの前面側に張設された振動板と、前記フレームの背面側に装着され、前記ダンパ及び前記振動板を共振させる磁気回路ユニットとを備えた車載用スピーカにおいて、前記ダンパ取付壁部の背面側には、前記各窓穴を介し前方に向って軸方向に延出し、前記ダンパの周囲を断片的に取り囲むバリア片部を有する環状の防水部材を組み付けたものである。
このように構成した車載用スピーカによれば、別部品の防水部材を必要とするが、この防水部材は、ダンパ取付壁部の背面側に組み付けてバリア片部を窓穴から前方に突出させるだけの単純形状で且つ小型のものでよく、このため、前記防水部材によってスピーカ組付場所が制約されるようなこともないという効果を奏する。
この発明に係る車載用スピーカは、防水部材を、ダンパ取付壁部の内周縁部に形成され後方に向って軸方向に延びる環状段部に嵌め込み保持させるように構成したものである。
このように構成した車載用スピーカによれば、ダンパ取付壁部の背面側の環状段部に防水部材を嵌め込むだけで、その防水部材をフレームに簡単に組み付けることができるという効果を奏する。
この発明に係る車載用スピーカは、防水部材が環状周壁部を有し、この環状周壁部には、フレームの各窓穴相互間の橋絡壁部に嵌め込むための嵌合切欠部を形成したものである。
このように構成した車載用スピーカによれば、防水部材の嵌合切欠部をフレームの橋絡壁部に嵌め込むことにより、防水部材の嵌合切欠部間の周壁部をダンパ防水用のバリア片部としてフレームの各窓穴から前方に突出させることができ、しかも、その状態で防水部材をフレームに安定性よく保持させることができるという効果を奏する。
発明を実施するための最良の形態
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための最良の形態について添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
第4図はこの発明の実施の形態1による車載用スピーカを示す概略的な断面図、第5図は第4図の車載用スピーカを背面側から見た斜視図である。
図において、40はフレーム1のラッパ状部位の小径側に一体形成されて径方向内方に延びるダンパ取付壁部であり、その前面にダンパ8の外周縁部が貼り付けられている。
このようなダンパ取付壁部40は、前記ダンパ8の直径よりも大きな外径に形成されている。
従って、前記ダンパ取付壁部40は、ダンパ8が貼り付けられたダンパ貼り代40aと、ダンパ8が貼り付けられていない余白部40bとを有している。
ここで、前記ダンパ取付壁部40の余白部40bは、ダンパ貼り代40aよりも径方向に広く形成されている。
41は前記ダンパ取付壁部40の外周縁部に連なるバリア壁部であり、このバリア壁部41は、前記ダンパ取付壁部40の外周縁部からフレーム1の前方に向って軸方向に延び、ダンパ8の外周縁部から前記余白部40bの径方向寸法だけ離れた位置でダンパ8の周囲を取り囲む環状庇状に形成されている。
なお、この実施の形態1による車載用スピーカのその他の構成は、第1図及び第2図と同一のため、その同一構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
以上説明した実施の形態1によれば、フレーム1のダンパ取付壁部40の外周縁部に連なり形成されてフレーム1の軸方向前方に延びる環状庇状のバリア壁部41によって、自動車のドア内部に侵入する雨水や洗車水がフレーム1の上部及び左右の窓穴21〜23からダンパ8に降り掛かるのを防止でき、第3図に示すような別部品の防水カバーを不要化できるので、コスト低減及びスピーカの軽量化,並びにスピーカ取付場所の制約緩和を図ることができることに加え、上述のように環状庇状に形成されたバリア壁部41は、スピーカの取付方向性を規制しないので、スピーカの組付作業性が向上するという効果がある。
特に、上記実施の形態1では、前記バリア壁部41を、前記ダンパ取付壁部40に貼り付けられたダンパ8の直径よりも大きな外径に形成することで、前記ダンパ取付壁部40がダンパ貼り代40aと余白部40bとを有し、その余白部40bをダンパ貼り代40aよりも径方向に広く形成したことにより、前記バリア壁部41はダンパ取付壁部40の余白部40bの径方向距離だけダンパ8の外周縁部から大きく離れてそのダンパ8の周囲を取り囲むので、前記窓穴21〜23からバリア壁部41に降り掛かる水や磁気回路ユニット10で跳ね返って前記窓穴21〜23から侵入する水がダンパ8に付着するのを、前記バリア壁部41によって効果的に防止することが可能となり、前記ダンパ8に水が付着する頻度を大幅に減少できるという効果がある。
実施の形態2.
この実施の形態2による車載用スピーカは、上記実施の形態1によるバリア壁部41をダンパ取付壁部40と略直角に形成したものである。
すなわち、前記バリア壁部41をフレーム1のラッパ状部位と同じ方向に傾斜させた場合、フレーム1を伝って落ちる水が表面張力でスピーカの内側に入り込んでダンパ8の下方に集まることがある。このようにダンパ8の下方に水が集まると、その分、ダンパ8の吸水量が増加し、ダンパ8とコーン紙7の共振性能が低下する。また、フレーム1を伝ってスピーカの内側に入り込んだ水は表面張力で磁気回路ユニット10のボイスコイル14にも浸透する。そのボイスコイル14の浸透水量が増加すると、異音が発生したり磁気回路ユニット10の内部が腐食したりする。
そこで、この実施の形態2では、上述のようにバリア壁部41をダンパ取付壁部40と略直角に形成することにより、フレーム1を伝って落ちる水が表面張力でスピーカの内側に入り込む頻度が少なくなり、ダンパ8の付着水量が大幅に減少するため、ダンパ8に染み込み透過する水量及び磁気回路ユニット10に入り込む水量がそれぞれ大幅に減少し、ダンパ8とコーン紙7の共振性能の低下を抑制できると共に、異音の発生や磁気回路ユニット10内部の腐食を防止することが可能となって、スピーカ性能の劣化を抑制できるという効果がある。
実施の形態3.
第6図はこの発明の実施の形態3による車載用スピーカを示す概略的な断面図、第7図は第6図の車載用スピーカを背面側から見た斜視図である。
図において、1Aはフレーム1のラッパ状部位における上側(バリア壁部41の上方)に形成された覆い壁部、42はダンパ取付壁部40及びバリア壁部41のそれぞれの下部に形成された切欠部であり、この切欠部42はフレーム1下部の窓穴24と一連に形成されたものである。
すなわち、この実施の形態3では、フレーム1のラッパ状部位において、第7図に示すように、左右の窓穴22,23間の上側を窓穴が無い覆い壁部1Aとして形成すると共に、フレーム1の下部窓穴24の上部に連なる切欠部42を環状庇状のバリア壁部41の底部とダンパ取付壁部40の下部に跨って一連に形成したものである。
なお、この実施の形態3による車載用スピーカのその他の構成は第4図及び第5図に示す上記実施の形態1の場合と同一のため、その同一構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
以上説明した実施の形態3によれば、フレーム1のラッパ状部位における左右の窓穴22,23間を窓穴が無く面積が広い覆い壁部1Aとして形成し、その覆い壁部1Aがコーン紙7及びダンパ8のそれぞれの上方を覆うので、フレーム1の上方からの降水がコーン紙7及びダンパ8に降り掛かるようなことがないという効果がある。また、フレーム1のラッパ状部位に上部窓穴が無いことから、この実施の形態3でフレーム1のラッパ状部位に開口する左右及び下部の3つの窓穴22〜24のトータル開口面積は、第4図及び第5図に示す上下左右の4つの窓穴21〜24のトータル開口面積の場合に比して減るが、その減った分は、切欠部42によって補われるため、音質劣化を抑制できるという効果がある。さらには、万一、スピーカ内部に水が侵入した場合であっても、その侵入水は前記切欠部42から排出されるので、スピーカ内底部に水が溜まるようなことがなく、スピーカ性能の劣化を抑制できるという効果がある。
実施の形態4.
第8図はこの発明の実施の形態4による車載用スピーカと防水部材の分離状態を示す斜視図である。
図において、1Bはフレーム1のラッパ状部位における各窓穴21〜24相互間の仕切壁部からなる橋絡壁部であり、この実施の形態4によるフレーム1は第2図に示す従来のものと同一構成をなすものである。17はフレーム1のラッパ状部位の小径側背面に組み付けられる防水部材であり、この防水部材17は、中心円形孔18と環状周壁19とを有する断面アングル形状のリング部材からなっている。
ここで、前記中心円形孔18は、フレーム1のラッパ状部位の小径端側に形成された後端環状段部5の外径と略同じ孔径に形成され、前記環状周壁19はダンパ取付壁部40の外径と略同じ内径に形成されている。従って、前記中心円形孔18はフレーム1の後端環状段部5に嵌め込み可能となっている。
20は前記防水部材17の環状周壁19に等間隔で切欠形成されてフレーム1の各橋絡壁部1Bに嵌め込まれる嵌合切欠部である。
このように防水部材17の環状周壁19にフレーム1の橋絡壁部1Bと同数の嵌合切欠部20を設けることにより、前記環状周壁19は周方向に沿った断片的なバリア片部19aとなるもので、前記防水部材17をフレーム1に組み付けた際に前記バリア片部19aが各窓穴21〜24から前方に突出する。
次に、フレーム1に対する防水部材17の組み付けについて説明する。防水部材17の各嵌合切欠部20をフレーム1の各橋絡壁部1Bに嵌め込みながら防水部材17の中心円形孔18をフレーム1の後端環状段部5に嵌合することにより、防水部材17がフレーム1に組み付けセットされ、そのセット状態では、防水部材17のバリア片部19aが前記各窓穴21〜24から前方に突出してダンパ8の周囲を取り囲む。
なお、この実施の形態4による車載用スピーカにおいて、第4図及び第5図と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
以上説明した実施の形態4によれば、フレーム1に別部材の防水部材17を組み付けるが、この防水部材17は断面アングル形状のリング部材からなる単純形状で、第3図に示す防水カバー16に比して小型・軽量化及び押すと低減が図れると共に、ビス止め等を必要とせずに簡単に取り付けることが可能という効果がある。
また、フレーム1に防水部材17を組み付けセットした状態では、防水部材17の中心円形孔18がフレーム1の後端環状段部5に嵌め込み整合され、且つフレーム1の各橋絡壁部1Bに防水部材17の嵌合切欠部20が嵌め込み整合された状態となるため、ビス止め等を必要とせずとも防水部材をフレーム1に安定性よく保持させることができるという効果がある。
産業上の利用可能性
以上のように、この発明に係る車載用スピーカは、自動車のドア内部に侵入する水に起因したスピーカ性能の劣化を抑制する防水構造のものとして適する。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の一般的な車載用スピーカを示す概略的な断面図である。
第2図は第1図の車載用スピーカを背面側から見た斜視図である。
第3図は従来の防水カバー付き車載用スピーカを背面側から見た斜視図である。
第4図はこの発明の実施の形態1による車載用スピーカを示す概略的な断面図である。
第5図は第4図の車載用スピーカを背面側から見た斜視図である。
第6図はこの発明の実施の形態3による車載用スピーカを示す概略的な断面図である。
第7図は第6図の車載用スピーカを背面側から見た斜視図である。
第8図はこの発明の実施の形態4による車載用スピーカと防水部材の分離状態を示す斜視図である。
Claims (7)
- 複数の窓穴を有するラッパ状に形成され、そのラッパ状部位の小径側に径方向内方に延びるダンパ取付壁部が設けられたフレームと、前記ダンパ取付壁部に外周縁部が貼り付けられたダンパと、前記フレームの前面側に張設された振動板と、前記フレームの背面側に装着され、前記ダンパ及び前記振動板を共振させる磁気回路ユニットとを備えた車載用スピーカにおいて、前記ダンパ取付壁部を前記ダンパの直径よりも大きな外径に形成し、そのダンパ取付壁部の外周縁部には、前記フレームの前面側に向って軸方向に延び、前記ダンパの外周縁部から離れた位置でそのダンパの周囲を取り囲む環状庇状のバリア壁部を一体形成したことを特徴とする車載用スピーカ。
- バリア壁部は、フレームのダンパ取付壁部と略直角に形成されていることを特徴とする請求の範囲第1項記載の車載用スピーカ。
- フレームのラッパ状部位の上側は、窓穴が無い覆い壁部として形成されていることを特徴とする請求の範囲第1項記載の車載用スピーカ。
- フレームには、ラッパ状部位の上側を除く左右両側及び下側で開口する窓穴が設けられ、ダンパ取付壁部及びバリア壁部の下部には前記下側の窓穴と一連の切欠部が設けられていることを特徴とする請求の範囲第1項記載の車載用スピーカ。
- 複数の窓穴を有するラッパ状に形成され、そのラッパ状部位の小径側に径方向内方に延びるダンパ取付壁部が設けられたフレームと、前記ダンパ取付壁部に外周縁部が貼り付けられたダンパと、前記フレームの前面側に張設された振動板と、前記フレームの背面側に装着され、前記ダンパ及び前記振動板を共振させる磁気回路ユニットとを備えた車載用スピーカにおいて、前記ダンパ取付壁部の背面側には、前記各窓穴を介し前方に向って軸方向に延出し、前記ダンパの周囲を断片的に取り囲むバリア片部を有する環状の防水部材が組み付けられていることを特徴とする車載用スピーカ。
- 防水部材は、ダンパ取付壁部の内周縁部に形成され後方に向って軸方向に延びる環状段部に嵌め込み保持されていることを特徴とする請求の範囲第5項記載の車載用スピーカ。
- 防水部材は環状周壁部を有し、その環状周壁部には、フレームにおける各窓穴相互間の橋絡壁部に嵌め込む嵌合切欠部が形成されていることを特徴とする請求の範囲第6項記載の車載用スピーカ。
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