JPH11285088A - スピーカ装置及びその防水カバー - Google Patents

スピーカ装置及びその防水カバー

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JPH11285088A
JPH11285088A JP10086919A JP8691998A JPH11285088A JP H11285088 A JPH11285088 A JP H11285088A JP 10086919 A JP10086919 A JP 10086919A JP 8691998 A JP8691998 A JP 8691998A JP H11285088 A JPH11285088 A JP H11285088A
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富士男 早川
Jun Yoshida
潤 吉田
Yukio Saga
征雄 嵯峨
Taizo Nakamura
泰三 中村
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    • H04R1/00Details of transducers, loudspeakers or microphones
    • H04R1/02Casings; Cabinets ; Supports therefor; Mountings therein
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドアの下側からドアの内部に浸入してきた水
滴がスピーカにかかる恐れがあるという課題及びスピー
カの裏側の空気圧が高くなり振動板の動きが妨げられる
場合があるという課題があった。 【解決手段】 防水カバー3が、磁石16の周囲を取り
囲む磁石カバー31と、磁石カバー31と一部分重なり
かつスピーカ2と組み合わせたときにフレーム15の周
囲を取り囲むフレームカバー32と、磁石16と磁石カ
バー31との間に位置する第1の開口部33と、磁石カ
バー31とフレームカバー32との間に位置する第2の
開口部34とを備えるものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車のドア等
に取り付けられるスピーカ装置及びその防水カバーに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は従来例1のスピーカ装置を示す構
成図である。図7は自動車のドアに取り付けられた状態
を示している。図において、101はスピーカ装置、1
02はスピーカ、103は防水カバー、104は自動車
のドアを構成する車室内側のパネルであるインナーパネ
ル、105はドアの上側からドアの内部に浸入してきた
水滴である。
【0003】このようにスピーカ装置101は、スピー
カ102と防水カバー103とで構成されている。そし
て、ネジによりインナーパネル104に取り付けられて
いる。
【0004】スピーカ102において、111は振動
板、112は防塵の役割をするダストキャップ、115
はスピーカ102を構成する部品を支えるフレーム、1
16は環状の磁石、117は磁石116が発する磁束を
導くプレート、121は磁石116が発する磁束を導く
ポールピースである。
【0005】スピーカ102では、振動板111の基端
部はボビン(図示せず)の前端部に接着され、振動板1
11の外周縁部はエッジ(図示せず)の内周縁部に接着
されている。また、ダストキャップ112は振動板11
1の前面中心部に接着されている。また、磁石116は
プレート117とポールピース121とで挟持されてい
る。また、プレート117はフレーム115に取り付け
られている。
【0006】防水カバー103は、スピーカ102の裏
側のうち、上側のみを覆うように設けられている。
【0007】このような従来例1のスピーカ装置101
では、防水カバー103によって、ドアの上側からドア
の内部に浸入してきた水滴105が、スピーカ102に
かかることを防止している。また、防水カバー103を
スピーカ102の裏側のうち、上側のみを覆うように設
けることによって、スピーカ102の裏側の空気圧が高
くなり振動板111の動きが妨げられることを防止して
いる。
【0008】従来例2.図8は例えば、実公昭61−6
702号公報に開示された従来例2のスピーカ装置の構
成図である。図8は自動車のドアに取り付けられた状態
を示している。図において、131はスピーカ装置、1
33は防水カバーである。その他の構成要素は図5にお
いて同一符号を付して示したものと同一あるいは同等で
あるため、その説明を省略する。
【0009】このようにスピーカ装置131は、スピー
カ102と防水カバー133とで構成されている。そし
て、ネジによりインナーパネル104に取り付けられて
いる。
【0010】防水カバー133は、スピーカ102の裏
側全体を覆うように設けられている。この防水カバー1
33には、防水カバー133の内側と外側とを連通する
開口部133aが複数設けられている。この開口部13
3aは、防水カバー133に形成した切欠きの上縁部を
斜め下方へ突出させることにより形成されている。
【0011】このような従来例2のスピーカ装置131
では、防水カバー133によって、ドアの上側からドア
の内部に浸入してきた水滴105やドアの下側からドア
の内部に浸入してきた水滴が、スピーカ102にかかる
ことを防止している。また、防水カバー133に開口部
133aを設けることによって、スピーカ102の裏面
の空気圧が高くなり振動板の動きが妨げられることを防
止している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来例1のスピーカ装
置は、以上のように、防水カバーをスピーカの裏側のう
ち、上側にのみ設けるように構成されているので、ドア
の下側からドアの内部に浸入してきた水滴がスピーカに
かかる恐れがあるという課題があった。
【0013】また、従来例2のスピーカ装置は、以上の
ように、切欠きの上縁部を斜め下方へ突出させることに
より形成される開口部を防水カバーに設けて、スピーカ
の裏面側の空気圧が高くなることを防止するように構成
されているので、防水カバーの内側と外側とを連通する
開口部の面積が小さく、スピーカの裏側の空気圧が高く
なり振動板の動きが妨げられる場合があるという課題が
あった。
【0014】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、水滴がスピーカにかかる恐れが小
さくかつスピーカの裏面側の空気圧が高くなる恐れが小
さいスピーカ装置及びその防水カバーを得ることを目的
とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明に係るスピーカ
装置は、磁石の周囲を取り囲む磁石カバーと、磁石カバ
ーと一部分重なりかつフレームの周囲を取り囲むフレー
ムカバーと、磁石と磁石カバーとの間に位置する第1の
開口部と、磁石カバーとフレームカバーとの間に位置す
る第2の開口部とを有する防水カバーを備えたものであ
る。
【0016】この発明によれば、磁石カバーが、そのフ
レームカバー側に第1の庇部を備えているスピーカ装置
を提供することもできる。
【0017】この発明によれば、第1の庇部が、第1の
上側庇部と第1の下側庇部とを備え、第1の上側庇部の
幅を第1の下側庇部の幅より大きくしているスピーカ装
置を提供することもできる。
【0018】この発明によれば、フレームカバーが、そ
の磁石カバー側に第2の庇部を備えているスピーカ装置
を提供することもできる。
【0019】この発明によれば、第2の庇部が、第2の
上側庇部と第2の下側庇部とを備え、第2の下側庇部の
幅を第2の上側庇部の幅より大きくしているスピーカ装
置を提供することもできる。
【0020】この発明によれば、フレームカバーが、そ
の磁石カバー側と反対側の下側に水抜き孔を備えている
スピーカ装置を提供することもできる。
【0021】この発明によれば、防水カバーが、磁石カ
バーからフレームカバーに向かって斜め下方に伸び、磁
石カバーとフレームカバーとを連結する連結部を備えて
いるスピーカ装置を提供することもできる。
【0022】この発明に係るスピーカ装置の防水カバー
は、スピーカと組み合わせたときに磁石の周囲を取り囲
む磁石カバーと、磁石カバーと一部分重なりかつスピー
カと組み合わせたときにフレームの周囲を取り囲むフレ
ームカバーと、スピーカと組み合わせたときに磁石と磁
石カバーとの間に位置する第1の開口部と、磁石カバー
とフレームカバーとの間に位置する第2の開口部とを備
えたものである。
【0023】この発明によれば、磁石カバーが、そのフ
レームカバー側に第1の庇部を備えているスピーカ装置
の防水カバーを提供することもできる。
【0024】この発明によれば、第1の庇部が、第1の
上側庇部と第1の下側庇部とを備え、第1の上側庇部の
幅を第1の下側庇部の幅より大きくしているスピーカ装
置の防水カバーを提供することもできる。
【0025】この発明によれば、フレームカバーが、そ
の磁石カバー側に第2の庇部を備えているスピーカ装置
の防水カバーを提供することもできる。
【0026】この発明によれば、第2の庇部が、第2の
上側庇部と第2の下側庇部とを備え、第2の下側庇部の
幅を第2の上側庇部の幅より大きくしているスピーカ装
置の防水カバーを提供することもできる。
【0027】この発明によれば、フレームカバーが、そ
の磁石カバー側と反対側の下側に水抜き孔を備えている
スピーカ装置の防水カバーを提供することもできる。
【0028】この発明によれば、磁石カバーからフレー
ムカバーに向かって斜め下方に伸び、磁石カバーとフレ
ームカバーとを連結する連結部を備えているスピーカ装
置の防水カバーを提供することもできる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1によるス
ピーカ装置の構成を示す断面図である。図2はこの発明
の実施の形態1によるスピーカ装置の防水カバーの構成
を示す斜視図である。図1はスピーカ装置が自動車のド
アに取り付けられた状態を示している。図において、1
はスピーカ装置、2はスピーカ、3は防水カバー、4は
自動車のドアを構成する車室内側のパネルであるインナ
ーパネル、5はドアの上側からドアの内部に浸入してき
た水滴、6はスピーカ装置1をインナーパネル4に取り
付けたときに防水カバー3とインナーパネル4との間に
水滴が入ることを防止する、エプラシート(商品名、千
代田インテグレ社製)などの発砲体から成るクッション
である。
【0030】このようにスピーカ装置1は、スピーカ2
と防水カバー3とで構成されている。そして、ネジによ
りインナーパネル4に取り付けられている。
【0031】スピーカ2において、11は振動板、12
は防塵の役割をするダストキャップ、13は振動板11
を支持するエッジ、14はエッジ13を押さえて固定す
るガスケット、15はスピーカ2を構成する部品を支え
るフレーム、16は環状の磁石、17は磁石16が発す
る磁束を導くプレート、18はボイスコイル、19はボ
イスコイル18が巻き回されたボビン、20はボビン1
9を支持するダンパ、21は磁石が発する磁束を導くポ
ールピースである。
【0032】このようにスピーカ2は、フレーム15
と、磁石16とを備えている。
【0033】スピーカ2では、振動板11の基端部はボ
ビン19の前端部に接着され、振動板11の外周縁部は
エッジ13の内周縁部に接着されている。また、ダスト
キャップ12は振動板11の前面中心部に接着されてい
る。また、磁石16はプレート17とポールピース21
とで挟持されている。また、プレート17はフレーム1
5に取り付けられている。また、ボビン19はダンパ2
0によって支持され、ポールピース21とプレート17
との間隙に配置されている。また、ダンパ20はフレー
ム15に取り付けられている。
【0034】防水カバー3において、31はスピーカ2
と組み合わせたときに磁石16の周囲を取り囲む磁石カ
バー、32は磁石カバー31の内側にわずかに入り込む
ことにより磁石カバー31と一部分重なりかつスピーカ
2と組み合わせたときにフレーム15の周囲を取り囲む
フレームカバー、33はスピーカ2と組み合わせたとき
に磁石16と磁石カバー31との間に位置する第1の開
口部、34は磁石カバー31とフレームカバー32との
間に位置する第2の開口部、35は磁石カバー31のフ
レームカバー32側に設けられた第1のベゼル部(第1
の庇部)、36はフレームカバー32の磁石カバー31
側に設けられた第2のベゼル部(第2の庇部)、37は
フレームカバー32の磁石カバー31側と反対側の下側
に設けられた水抜き孔、38は磁石カバー31とフレー
ムカバー32とを連結する連結部、39は防水カバー3
をネジによりインナーパネル4に取り付けるためのネジ
止め孔である。
【0035】このように防水カバー3は、磁石カバー3
1と、フレームカバー32と、第1の開口部33と、第
2の開口部34と、第1のベゼル部35と、第2のベゼ
ル部36と、水抜き孔37と、連結部38とを備えてい
る。
【0036】磁石カバー31は、フレームカバー32側
に向かうにしたがって内径がわずかに大きくなる略円筒
状部分から成っている。防水カバー3をスピーカ2と組
み合わせたときに、磁石カバー31のフレームカバー3
2側端部はプレート17の周囲に位置し、もう一方の端
部はポールピース21の端面の周囲に位置している。
【0037】フレームカバー32は、磁石カバー31側
に向かうにしたがって内径が小さくなるように傾斜して
いる円錐筒状部分32aと、円錐筒状部分32aの磁石
カバー31側端部に位置し、円錐筒状部分32aが狭ま
った内径と同じ内径でさらに磁石カバー31側に伸びて
いる円筒状部分32bと、円錐筒状部分32aの磁石カ
バー31側端部と反対側の端部に位置し、インナーパネ
ル4に取り付けたときにインナーパネル4と密着する取
付部分32cとから成っている。防水カバー3をスピー
カ2と組み合わせたときに、フレームカバー32の円錐
筒状部分32aの磁石カバー31側端部はフレーム15
とプレート17との接面の周囲に位置し、フレームカバ
ー32の円筒状部分32bの磁石カバー31側端部は磁
石16の周囲に位置している。フレームカバー32の円
筒状部分32bは磁石カバー31と一部分重なってお
り、重なり合う長さは、5mm〜20mmである。フレ
ームカバー32には、円錐筒状部分32aと取付部分3
2cとの境界に、幅5mm〜10mmのクッション6が
貼り付けられている。
【0038】磁石カバー31の内径は、防水カバー3と
組み合わせて使用するスピーカ2の磁石16の外径より
大きい。また、磁石カバー31のフレームカバー32側
に設けられた第1のベゼル部35の外径は、フレームカ
バー32の内径より小さい。また、フレームカバー32
の磁石カバー31側に設けられた第2のベゼル部36の
内径は、磁石カバー31の外径より小さい。第1のベゼ
ル部35とフレームカバー32との間隔及び第2のベゼ
ル部36と磁石カバー31との間隔は、5mm〜20m
mである。フレームカバー32の内径は防水カバー3と
組み合わせて使用するスピーカ2のフレーム15の外径
より大きい。
【0039】第1のベゼル部35は、磁石カバー31の
内面におけるフレームカバー32側端部又はその近傍に
位置している。第1のベゼル部35は、磁石カバー31
の上部に位置する第1の上側ベゼル部(第1の上側庇
部)35aと、磁石カバー31の下部に位置する第1の
下側ベゼル部(第1の下側庇部)35bとから成ってい
る。第1の上側ベゼル部35aの幅は第1の下側ベゼル
部35bの幅より大きい。
【0040】第2のベゼル部36は、フレームカバー3
2の内面における円錐筒状部分32aと円筒状部分32
bとの境界に位置している。第2のベゼル部36は、フ
レームカバー32の上部に位置する第2の上側ベゼル部
(第2の上側庇部)36aと、フレームカバー32の下
部に位置する第2の下側ベゼル部(第2の下側庇部)3
6bとから成っている。第2の下側ベゼル部36bの幅
は第2の上側ベゼル部36aの幅より大きい。
【0041】次に動作について説明する。ドアの上側か
らドアの内部に浸入してきた水滴5がフレームカバー3
2の円錐筒状部分32aの上側外面(図1中、aで示す
面)に落下すると、水滴は円錐筒状部分32aの傾斜面
を流れ落ちる。水滴がフレームカバー32の円筒状部分
32bに到達すると、水滴は円筒状部分32bの外周面
を伝って円筒状部分32bの下側に流れ落ち、フレーム
カバー32の円筒状部分32bの下側外面(図1中、b
で示す面)に到達する。
【0042】フレームカバー32の円錐筒状部分32a
の上側外面に落下した水滴は、以上のように移動するた
め、第1,第2の開口部33,34から防水カバー3の
内部に入る恐れが小さい。
【0043】また、ドアの上側からドアの内部に浸入し
てきた水滴5が磁石カバー31の上側外面(図1中、c
で示す面)に落下すると、水滴は磁石カバー31の外周
面を伝って磁石カバー31の下側に流れ落ち、磁石カバ
ー31の下側外面(図1中、dで示す面)に到達する。
【0044】磁石カバー31の上側外面に落下した水滴
は、以上のように移動するため、第1,第2のの開口部
33,34から防水カバー3の内部に入る恐れが小さ
い。
【0045】磁石カバー31の上側外面に落下した水滴
5の一部分がその面で跳ね返っても、磁石カバー31の
上面において磁石カバー31の上部に第1の上側ベゼル
部35aを設け、フレームカバー32の内面においてフ
レームカバー32の上部に第2の上側ベゼル部36aを
設け、第1のベゼル部35とフレームカバー32との間
隔及び第2のベゼル部36と磁石カバー31との間隔を
5mm〜20mmとしているため、跳ね返った水滴が、
上側の第2の開口部34から防水カバー3の内部に入る
恐れが小さい。
【0046】磁石カバー31の下側外面に到達した水滴
がフレームカバー32の円筒状部分32bの下側内面
(図1中、eで示す面)に落下し、フレームカバー32
の円筒状部分32bの下側内面に落下した水滴の一部分
がその面で跳ね返っても、磁石カバー31の上面におい
て磁石カバー31の下部に第1の下側ベゼル部35bを
設け、フレームカバー32の内面においてフレームカバ
ー32の下部に第2の下側ベゼル部36bを設け、第1
のベゼル部35とフレームカバー32との間隔及び第2
のベゼル部36と磁石カバー31との間隔を5mm〜2
0mmとしているため、跳ね返った水滴が、下側の第2
の開口部34から防水カバー3の内部に入る恐れが小さ
い。
【0047】磁石カバー31の上面に設けられた第1の
上側ベゼル部35aの幅を第1の下側ベゼル部35bの
幅より大きくし、フレームカバー32の内面に設けられ
た第2の下側ベゼル部36bの幅を第2の上側ベゼル部
36aの幅より大きくしているため、水滴が磁石カバー
31の上側外面に溜まり、上側の第2の開口部34から
防水カバー3の内部に入る恐れが小さく、水滴がフレー
ムカバー32の円筒状部分32bの下側内面に溜まり、
下側の第2の開口部34から防水カバー3の内部に入る
恐れが小さい。
【0048】また、ドアの下側からドアの内部に浸入し
てきた水滴がフレームカバー32の円錐筒状部分32a
の下側外面(図1中、fで示す面)に当たると、水滴は
円錐筒状部分32aの傾斜面を流れ落ちる。
【0049】フレームカバー32の円錐筒状部分32a
の下側外面に当たった水滴は、以上のように移動するた
め、第1,第2の開口部33,34から防水カバー3の
内部に入る恐れが小さい。
【0050】また、ドアの下側からドアの内部に浸入し
てきた水滴が磁石カバー31の下側外面あるいはフレー
ムカバー32の円筒状部分32bの下側内面に当たり、
水滴の一部分がその面で跳ね返っても、磁石カバー31
の上面において磁石カバー31の下部に第1の下側ベゼ
ル部35bを設け、フレームカバー32の内面において
フレームカバー32の下部に第2の下側ベゼル部36b
を設け、第1のベゼル部35とフレームカバー32との
間隔及び第2のベゼル部36と磁石カバー31との間隔
を5mm〜20mmとしているため、跳ね返った水滴
が、下側の第2の開口部34から防水カバー3の内部に
入る恐れが小さい。
【0051】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、防水カバー3を、スピーカ2と組み合わせたときに
磁石16の周囲を取り囲む磁石カバー31と、磁石カバ
ー31と一部分重なりかつスピーカ2と組み合わせたと
きにフレーム15の周囲を取り囲むフレームカバー32
とを備えるように構成したので、ドアの上側からドアの
内部に浸入してきた水滴だけでなく、ドアの下側からド
アの内部に浸入してきた水滴が、スピーカにかかる恐れ
が小さいという効果が得られる。さらに、この実施の形
態1によれば、防水カバー3を、スピーカ2と組み合わ
せたときに磁石16と磁石カバー31との間に位置する
第1の開口部33と、磁石カバー31とフレームカバー
32との間に位置する第2の開口部34とを備えるよう
に構成したので、第1の開口部33及び第2の開口部3
4により防水カバー3の内側と外側とを連通する開口部
の面積が大きく、スピーカ2の裏側の空気圧が高くなる
恐れが小さいという効果がある。
【0052】また、この実施の形態1によれば、磁石カ
バー31の上面においてフレームカバー32側に第1の
ベゼル部35を設け、フレームカバー32の内面におい
て磁石カバー31側に第2のベゼル部36を設けたの
で、磁石カバー31の上側外面で跳ね返った水滴が、上
側の第2の開口部34から防水カバー3の内部に入る恐
れが小さく、またフレームカバー32の下側内面で跳ね
返った水滴が、下側の第2の開口部34から防水カバー
3の内部に入る恐れが小さいという効果が得られる。
【0053】また、この実施の形態1によれば、磁石カ
バー31の上面に設けられた第1の上側ベゼル部35a
の幅を第1の下側ベゼル部35bの幅より大きくし、フ
レームカバー32の内面に設けられた第2の下側ベゼル
部36bの幅を第2の上側ベゼル部36aの幅より大き
くしたので、磁石カバー31の上側外面に溜まった水滴
が、上側の第2の開口部34から防水カバー3の内部に
入る恐れが小さく、フレームカバー32の円筒状部分3
2bの下側内面に溜まった水滴が、下側の第2の開口部
34から防水カバー3の内部に入る恐れが小さいという
効果が得られる。
【0054】また、この実施の形態1によれば、水抜き
孔37を、フレームカバー32の磁石カバー31側と反
対側の下側に設けたので、防水カバー3の内部に入った
水滴を水抜き孔37から排出することができる効果が得
られる。
【0055】実施の形態2.図3はこの発明の実施の形
態2によるスピーカ装置の防水カバーの構成を示す正面
図である。図4は図3中のIV−IV線に沿った断面図
である。図5は右半分が図3中のV−V線に沿った断面
を示し、左半分が図3中のV−V線に垂直な方向から眺
めた側面を示す部分断面図である。図6は図3中の破線
で囲んだVI部分を拡大して示す斜視図である。図にお
いて、43は防水カバー、48は磁石カバー31とフレ
ームカバー32とを連結する連結部である。
【0056】連結部48において、48aは磁石カバー
31からフレームカバー32に向かって斜め下方に伸び
る第1の連結部(連結部)、48bは磁石カバー31か
らフレームカバー32に向かって垂直方向に伸びる第2
の連結部である。
【0057】その他の構成要素は図1及び図2において
同一符号を付して示したものと同一あるいは同等である
ため、その説明を省略する。
【0058】第1の連結部48aは、円周方向(図3中
のX方向)における断面がL字形状をしている。
【0059】フレームカバー32の円筒状部分32bに
は、第1の連結部48aによりせき止められた水滴を、
防水カバー3の外側に流し出すための排水溝32dが設
けられている。
【0060】次に動作について説明する。ドアの上側か
らドアの内部に浸入してきた水滴5が磁石カバー31の
上側外面に落下すると、大部分の水滴は磁石カバー31
の外周面を伝って磁石カバー31の下側に流れ落ち、磁
石カバー31の下側外面に到達する。一方、一部の水滴
は第1の連結部48aでせき止められ、磁石カバー31
からフレームカバー32に向かって斜め下方に伸びる第
1の連結部48aの斜面を流れ、フレームカバー32の
円筒状部分32bに設けられた排水溝32dから防水カ
バー3の外側に流れ出る。
【0061】磁石カバー31の上側外面に落下した水滴
は、以上のように移動するため、第1,第2の開口部3
3,34から防水カバー3の内部に入る恐れが小さい。
【0062】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0063】また、この実施の形態2によれば、磁石カ
バー31からフレームカバー32に向かって斜め下方に
伸びる第1の連結部48aを備えているため、第1の連
結部48aでせき止められた水滴を防水カバー3の外側
に流し出すことができる効果が得られる。
【0064】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、磁石
の周囲を取り囲む磁石カバーと、磁石カバーと一部分重
なりかつフレームの周囲を取り囲むフレームカバーと、
磁石と磁石カバーとの間に位置する第1の開口部と、磁
石カバーとフレームカバーとの間に位置する第2の開口
部とを有する防水カバーを備えるようにスピーカ装置を
構成したので、水滴がスピーカにかかる恐れが小さく、
かつスピーカの裏側の空気圧が高くなる恐れが小さいと
いう効果がある。
【0065】この発明によれば、磁石カバーが、そのフ
レームカバー側に第1の庇部を備えるようにスピーカ装
置を構成すれば、水滴が第2の開口部から防水カバーの
内部に入る恐れが小さいという効果がある。
【0066】この発明によれば、第1の庇部が、第1の
上側庇部と第1の下側庇部とを備え、第1の上側庇部の
幅が第1の下側庇部の幅より大きくなるようにスピーカ
装置を構成すれば、磁石カバーの上側外面に溜まった水
滴が上側の第2の開口部から防水カバーの内部に入る恐
れが小さいという効果がある。
【0067】この発明によれば、フレームカバーが、そ
の磁石カバー側に第2の庇部を備えるようにスピーカ装
置を構成すれば、水滴が第2の開口部から防水カバーの
内部に入る恐れが小さいという効果がある。
【0068】この発明によれば、第2の庇部が、第2の
上側庇部と第2の下側庇部とを備え、第2の下側庇部の
幅が第2の上側庇部の幅より大きくなるようにスピーカ
装置を構成すれば、フレームカバーの下側内面に溜まっ
た水滴が下側の第2の開口部から防水カバーの内部に入
る恐れが小さいという効果がある。
【0069】この発明によれば、フレームカバーが、そ
の磁石カバー側と反対側の下側に水抜き孔を備えるよう
にスピーカ装置を構成すれば、防水カバーの内部に入っ
た水滴を水抜き孔から排出することができる効果があ
る。
【0070】この発明によれば、防水カバーが、磁石カ
バーからフレームカバーに向かって斜め下方に伸び、磁
石カバーとフレームカバーとを連結する連結部を備える
ようにスピーカ装置を構成すれば、連結部でせき止めら
れた水滴を防水カバーの外側に流し出すことができる効
果がある。
【0071】この発明によれば、スピーカと組み合わせ
たときに磁石の周囲を取り囲む磁石カバーと、磁石カバ
ーと一部分重なりかつスピーカと組み合わせたときにフ
レームの周囲を取り囲むフレームカバーと、スピーカと
組み合わせたときに磁石と磁石カバーとの間に位置する
第1の開口部と、磁石カバーとフレームカバーとの間に
位置する第2の開口部とを備えるようにスピーカ装置の
防水カバーを構成したので、スピーカと組み合わせてス
ピーカ装置を構成した場合に、水滴がスピーカにかかる
恐れが小さく、かつスピーカの裏側の空気圧が高くなる
恐れが小さいスピーカ装置を得ることができる効果があ
る。
【0072】この発明によれば、磁石カバーが、そのフ
レームカバー側に第1の庇部を備えるようにスピーカ装
置の防水カバーを構成すれば、スピーカと組み合わせて
スピーカ装置を構成した場合に、水滴が第2の開口部か
ら防水カバーの内部に入る恐れが小さいスピーカ装置を
得ることができる効果がある。
【0073】この発明によれば、第1の庇部が、第1の
上側庇部と第1の下側庇部とを備え、第1の上側庇部の
幅が第1の下側庇部の幅より大きくなるようにスピーカ
装置の防水カバーを構成すれば、スピーカと組み合わせ
てスピーカ装置を構成した場合に、磁石カバーの上側外
面に溜まった水滴が上側の第2の開口部から防水カバー
の内部に入る恐れが小さいスピーカ装置を得ることがで
きる効果がある。
【0074】この発明によれば、フレームカバーが、そ
の磁石カバー側に第2の庇部を備えるようにスピーカ装
置の防水カバーを構成すれば、スピーカと組み合わせて
スピーカ装置を構成した場合に、水滴が第2の開口部か
ら防水カバーの内部に入る恐れが小さいスピーカ装置を
得ることができる効果がある。
【0075】この発明によれば、第2の庇部が、第2の
上側庇部と第2の下側庇部とを備え、第2の下側庇部の
幅が第2の上側庇部の幅より大きくなるようにスピーカ
装置の防水カバーを構成すれば、スピーカと組み合わせ
てスピーカ装置を構成した場合に、フレームカバーの下
側内面に溜まった水滴が下側の第2の開口部から防水カ
バーの内部に入る恐れが小さいスピーカ装置を得ること
ができる効果がある。
【0076】この発明によれば、フレームカバーが、そ
の磁石カバー側と反対側の下側に水抜き孔を備えるよう
にスピーカ装置の防水カバーを構成すれば、スピーカと
組み合わせてスピーカ装置を構成した場合に、防水カバ
ーの内部に入った水滴を水抜き孔から排出することがで
きるスピーカ装置を得ることができる効果がある。
【0077】この発明によれば、磁石カバーからフレー
ムカバーに向かって斜め下方に伸び、磁石カバーとフレ
ームカバーとを連結する連結部を備えるようにスピーカ
装置の防水カバーを構成すれば、スピーカと組み合わせ
てスピーカ装置を構成した場合に、連結部でせき止めら
れた水滴を防水カバーの外側に流し出すことができるス
ピーカ装置を得ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるスピーカ装置
の構成を示す断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1によるスピーカ装置
の防水カバーの構成を示す斜視図である。
【図3】 この発明の実施の形態2によるスピーカ装置
の防水カバーの構成を示す正面図である。
【図4】 図3中のIV−IV線に沿った断面図であ
る。
【図5】 右半分が図3中のV−V線に沿った断面を示
し、左半分が図3中のV−V線に垂直な方向から眺めた
側面を示す部分断面図である。
【図6】 図3中の破線で囲んだVI部分を拡大して示
す斜視図である。
【図7】 従来例1のスピーカ装置を示す構成図であ
る。
【図8】 従来例2のスピーカ装置を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
1 スピーカ装置、2 スピーカ、3,43 防水カバ
ー、15 フレーム、16 磁石、31 磁石カバー、
32 フレームカバー、33 第1の開口部、34 第
2の開口部、35 第1のベゼル部(第1の庇部)、3
5a 第1の上側ベゼル部(第1の上側庇部)、35b
第1の下側ベゼル部(第1の下側庇部)、36 第2
のベゼル部(第2の庇部)、36a 第2の上側ベゼル
部(第2の上側庇部)、36b 第2の下側ベゼル部
(第2の下側庇部)、37 水抜き孔、48a 第1の
連結部(連結部)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 潤 兵庫県神戸市兵庫区浜山通6丁目1番2号 三菱電機コントロールソフトウエア株式 会社内 (72)発明者 嵯峨 征雄 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 中村 泰三 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームと磁石とを有するスピーカと、 上記磁石の周囲を取り囲む磁石カバーと、該磁石カバー
    と一部分重なりかつ上記フレームの周囲を取り囲むフレ
    ームカバーと、上記磁石と上記磁石カバーとの間に位置
    する第1の開口部と、上記磁石カバーと上記フレームカ
    バーとの間に位置する第2の開口部とを有する防水カバ
    ーとを備えたスピーカ装置。
  2. 【請求項2】 スピーカと組み合わせたときに磁石の周
    囲を取り囲む磁石カバーと、該磁石カバーと一部分重な
    りかつスピーカと組み合わせたときにフレームの周囲を
    取り囲むフレームカバーと、スピーカと組み合わせたと
    きに磁石と上記磁石カバーとの間に位置する第1の開口
    部と、上記磁石カバーと上記フレームカバーとの間に位
    置する第2の開口部とを備えたスピーカ装置の防水カバ
    ー。
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